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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

バルミューダ

BALMUDA Inc.6612 · Growth · 電気機器

ファブレス家電メーカー。高級扇風機で市場を切り拓き、デザインと機能で独自の家電ジャンルを創出。

概要

バルミューダは、2003年にデザイン会社として創業し、デザイン性と機能性を両立した家電製品を展開するファブレスメーカーである。東京都武蔵野市に本社を置き、従業員数は104名。主力製品は「BALMUDA The Toaster」や「GreenFan」などで、特にトースターは同社を代表する製品である。2020年12月に東京証券取引所マザーズに上場し、2022年4月にグロース市場へ移行した。2025年12月期の売上高は101億円、営業損失9億円と業績は低迷しているが、中長期戦略としてグローバルブランドへの進化を掲げ、米国市場への本格展開を進めている。

ファブレス経営と3つの製品カテゴリー

バルミューダは自社工場を持たないファブレスメーカーであり、製品の企画、デザイン、設計、開発と販売を自社で行い、生産は外部委託している。製品は空調関連、キッチン関連、その他の3カテゴリーに大別される。空調関連では扇風機「GreenFan」、加湿器「Rain」、空気清浄機「BALMUDA The Pure」など、キッチン関連ではトースター「BALMUDA The Toaster」、電気ケトル「BALMUDA The Pot」、炊飯器「BALMUDA The Gohan」、コーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」など、その他にはデスクライト「BALMUDA The Light」、ランタン「BALMUDA The Lantern」、ワイヤレススピーカー「BALMUDA The Speaker」、クリーナー「BALMUDA The Cleaner」などがある。2025年12月期のカテゴリー別売上高はキッチン関連が79.8億円(全体の79%)、空調関連が15.5億円、その他が5.9億円であり、キッチン関連への依存度が高い。

地域別売上高と海外展開の現状

バルミューダの売上高は日本と韓国が中心である。2025年12月期の地域別売上高は日本が67.7億円(構成比67%)、韓国が18.3億円(18%)、北米が7.2億円(7%)、その他が8.0億円(8%)である。同社は2012年に韓国へ進出し、2013年にドイツに欧州子会社を設立、2020年には北米販売を開始した。2025年には米国事業を本格化し、ニューヨーク・ブルックリンに旗艦店「BALMUDA 50 Norman Brooklyn」をオープンした。しかし、米国の関税政策の影響で販路拡大計画を見直し、北米売上高は期初目標を下回った。海外売上高比率を重要な経営指標として掲げ、中長期的にグローバルブランドへの進化を目指している。

売上高の変遷と収益性の課題

バルミューダの売上高は2016年12月期の55億円から2021年12月期には184億円まで急成長した。特に2015年の「BALMUDA The Toaster」発売以降、キッチン製品が牽引し、2020年12月の上場後も成長が続いた。しかし2022年12月期には売上高176億円と減少に転じ、2023年12月期には130億円で当期純損失21億円を計上した。2024年12月期は売上高125億円で営業利益12百万円と回復したが、2025年12月期は売上高101億円、営業損失9億円、当期純損失16億円と再び赤字に陥った。同社は収益性改善のため、コスト構造改革や製品別・地域別戦略の最適化を進め、2026年12月期の黒字転換を目指している。

業界の中での役割は生活家電の企画・デザイン・販売を行うファブレスメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
101億円
営業利益
-9億円
営業利益率
-8.9%
純利益
-16億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
キッチン関連80億円78.4%
空調関連16億円15.7%
その他6億円5.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01家庭用空調機器主力

自然風に近い風を再現する高級扇風機「The GreenFan」を筆頭に、加湿器、空気清浄機、サーキュレーターなどを展開。従来の扇風機市場に高価格帯の新ジャンルを確立した。

主な製品・サービス4
The GreenFan
二重構造の羽根で自然風のような風を送り出す扇風機。DCブラシレスモーターを採用し、バッテリー駆動も可能。
Rain
タンクレス構造で給水が簡単な加湿器。
BALMUDA The Pure
整流翼を応用した空気清浄機。大容量の空気を静かに循環させる。
GreenFan C2
送風と脱臭が可能なポータブルサーキュレーター。

02キッチン家電主力

スチーム技術を用いたトースター「BALMUDA The Toaster」を代表に、電気ケトル、オーブンレンジ、コーヒーメーカー、ホットプレートなどを展開。高品質なキッチン家電を提供している。

主な製品・サービス5
BALMUDA The Toaster
独自のスチームテクノロジーと温度制御で、外はパリッと中はもちもちのトーストを焼き上げるトースター。グッドデザイン賞金賞受賞。
BALMUDA The Pot
注ぎ心地にこだわった電気ケトル。
BALMUDA The Range
ギターの音色の操作音が特徴のオーブンレンジ。
BALMUDA The Brew
精緻な温度制御とバイパス注湯による独自抽出法で、ストロング&クリアな味わいを実現するコーヒーメーカー。
BALMUDA The Plate Pro
ステンレス製のホットプレート。ライブキッチンの体験を提供。

03その他生活家電準主力

デスクライト、ランタン、ワイヤレススピーカーなどを展開。手術灯の技術を応用した太陽光LEDや、キャンドルのような灯りを再現したランタンなど、独自の技術とデザインで生活を豊かにする製品を提供。

主な製品・サービス4
BALMUDA The Light
手術灯の技術を基にした太陽光LEDデスクライト。自然光に近いスペクトルで、手元を照らす。
BALMUDA The Lantern
バッテリー内蔵のポータブルLEDランタン。暖色から温白色まで調節可能。
BALMUDA The Speaker
360°全方位に広がるサウンドのワイヤレススピーカー。
Sailing Lantern
LoveFromとの共同開発によるポータブルLEDランタン。

製品と技術

二重構造羽根の扇風機「GreenFan」

GreenFanは、バルミューダが家電メーカーとしての地位を確立した記念碑的製品である。二重構造の羽根により、内側から速い風、外側から遅い風を同時に発生させ、それらをぶつけることで渦をなくし、面で移動する自然な風を実現する。通常の扇風機と比べ羽根面積が大きいため、回転数を抑える必要があり、DCブラシレスモーターを採用。低消費電力で細かい制御が可能なこのモーターは、当時扇風機には珍しい選択だった。オプションのバッテリーとドックを使えばコードレスで最大20時間駆動し、ドックに置くだけで充電される。2010年の発売後、高級扇風機市場を創出し、以降「GreenFan Cirq」や「GreenFan C2」などの派生製品も展開している。

スチームテクノロジーの「BALMUDA The Toaster」

2015年6月に発売した「BALMUDA The Toaster」は、同社を代表する製品である。開発のきっかけは土砂降りのバーベキューで、水分がパンの食感に影響するという気づきから生まれた。独自のスチームテクノロジーで庫内に微量の蒸気を発生させ、パン表面をパリッと焼き上げながら内部の水分を保つ。また、5段階の温度制御により、食パンだけでなくクロワッサンやピザなどにも最適な焼き加減を提供する。デザインは古い窯やヨーロッパの街並みから着想を得たモダンクラシックで、グッドデザイン賞金賞を受賞。このトースターの成功により、同社はキッチン家電事業を拡大し、同製品シリーズにThe Pot、The Gohan、The Rangeなどが続いた。

空気清浄機と照明など多様な製品群

空調関連では、空気清浄機「BALMUDA The Pure」が航空機のジェットエンジン技術を応用した整流翼を採用し、大容量の空気を静かに循環させる。加湿器「Rain」はタンクレス構造で上から注ぐだけで給水可能。照明分野では、太陽光LEDを採用したデスクライト「BALMUDA The Light」が、手術灯の技術を応用したフォワードビームにより手元を照らし、自然な色を再現する。また、ワイヤレススピーカー「BALMUDA The Speaker」は360度全方位に音が広がり、クリーナー「BALMUDA The Cleaner」は独自のホバーテクノロジーで軽いかけ心地を実現。2025年にはLoveFromとの共同開発によるポータブルランタン「Sailing Lantern」も発表された。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

家電・電気機器のニッチプレイヤー、赤字転落

同社はバルミューダブランドで家電製品を展開するが、売上高は130億円(2023/12)から125億円(2024/12)に減少し、2025/12期には101億円と大幅減収見込みである。営業利益は0%から-8.91%へ赤字転落しており、経営環境が厳しい。同業のキオクシアHDやイビデンなど半導体関連とは異なり、同社は消費財に特化しているが、競争激化とブランド力低下で苦戦している。

強み

  • バルミューダブランドはデザイン性や機能性で一定のファン層を持ち、マーケティング力がある。
  • 高級感のあるデザインや革新的な機能で差別化を図り、一部市場で支持を得ている。
  • 家電の中でもニッチな分野(高級トースターなど)に特化し、競合との差別化を模索している。
  • 自社ECや大手ECモールでの販売に強みを持ち、直接顧客との接点を構築している。

課題

  • 売上高減少と赤字転落が続き、2025/12期には営業利益率-8.91%と深刻な状況。
  • 大手家電メーカーとの競争が激しく、価格競争や新製品投入で劣位に立つことが多い。
  • 売上高100億円強と小規模で、研究開発やマーケティングへの投資余力が限られる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がバルミューダ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16615ユー・エム・シー・エレクトロニクス66億円27.4倍
26778アルチザネットワークス65億円33.2倍
36964サンコー63億円10.2倍
46699ダイヤモンドエレクトリックホールディングス60億円25.9倍
56837京写54億円68.6倍
66612バルミューダ51億円
76599エブレン51億円13.9倍
86771池上通信機49億円11.5倍
96757OSGコーポレーション48億円42.8倍
103856Abalance48億円0.6倍
116943NKKスイッチズ48億円15.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

ノートPC冷却台から始まった創業期

バルミューダは2003年3月、有限会社バルミューダデザインとして東京都武蔵野市で設立された。同年5月、最初の製品としてノートパソコン用冷却台「X-Base」を発売。2004年12月にはパワーLED技術のデスクライト「Highwire」、2008年5月には金型を用いた量産第一弾となるデスクライト「Airline」を発売した。2006年には本店を小平市に移転。この時期はデザイン事務所として小規模な製品開発を行っていた。2010年4月のDCブラシレスモーター搭載扇風機「GreenFan」発売が転機となり、家電メーカーとしての道を歩み始める。

GreenFanが切り開いた家電ブランド

2010年4月に発売した「GreenFan」は、それまでの扇風機の常識を覆す製品だった。二重構造の羽根で速い風と遅い風を作り出し、自然界の風に近い気流を実現。低回転で制御が可能なDCブラシレスモーターを採用し、価格は3万円台と当時の扇風機としては高額だったが、グッドデザイン賞を受賞し「DC扇風機」市場を創出した。2011年3月には株式会社に組織変更。2011年11月にはサーキュレーター「GreenFan Cirq」、2012年10月には空気清浄機「JetClean」を発売。2013年2月にはドイツに連結子会社「BALMUDA Europe GmbH」を設立し欧州販売を開始。同年9月には空気清浄機「AirEngine」、10月には暖房機「SmartHeater」やタンクレス加湿器「Rain」を発売し、製品ラインを拡充した。

The Toasterの大ヒットとキッチン製品への注力

2015年6月、スチームテクノロジーを搭載したトースター「BALMUDA The Toaster」を発売。開発のきっかけは社員のバーベキュー体験で、パンの表面をパリッと焼きながら内部の水分を保つ技術を追求した。独自のスチームと温度制御で再現し、モダンクラシックなデザインが高く評価され、グッドデザイン賞金賞を受賞した。この製品の成功を受け、2016年10月に電気ケトル「The Pot」、2017年1月に炊飯器「The Gohan」、2017年12月にオーブンレンジ「The Range」、2018年10月にデスクライト「The Light」、2019年3月に空気清浄機「The Pure」など「The」シリーズを拡大。2015年には本店を武蔵野市に戻した。

株式上場とスマートフォン参入

2020年12月、東京証券取引所マザーズに上場。同年4月に北米販売を開始し、6月にワイヤレススピーカー「The Speaker」、11月にクリーナー「The Cleaner」を発売。2021年10月にはコーヒーメーカー「The Brew」を発売し、11月には青山に旗艦店「BALMUDA The Store Aoyama」をオープン。さらに同月、4.9インチの5Gスマートフォン「BALMUDA Phone」を発売し、携帯端末事業に参入した。2021年12月期の売上高は184億円に達し、過去最高を記録した。しかし、スマートフォン市場の競争激化により同事業は収益に寄与せず、翌年度以降の業績悪化の一要因となった。

業績低迷とグローバルブランドへの転換

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりグロース市場へ移行。同年5月には軽量ホバークリーナー「The Cleaner Lite」を発売したが、売上高は減少に転じ、2023年12月期には当期純損失21億円を計上した。2024年12月期には営業黒字に回復したが、2025年12月期は国内消費低迷と米国関税政策の影響で再度赤字となり、売上高101億円、営業損失9億円となった。同社は中長期戦略「グローバルブランドへの進化」を掲げ、米国事業を本格化。2025年にはLoveFromとの共同開発によるランタン「Sailing Lantern」や新製品「The Clock」を発表し、世界市場向けの製品投入を進めている。

年表33件を開く

2000年代

  • 2003年3月創業有限会社バルミューダデザインとして、東京都武蔵野市に設立
  • 2003年5月ノートパソコン用冷却台「X-Base」を発売
  • 2004年12月パワーLEDの技術を用いたデスクライト「Highwire」を発売
  • 2006年4月東京都小平市に本店移転
  • 2008年5月金型を用いた量産製品第一弾となるデスクライト「Airline」を発売

2010年代

  • 2010年4月DCブラシレスモーターを搭載した扇風機「GreenFan」を発売
  • 2011年3月株式会社へ組織変更し、バルミューダ株式会社に改組
  • 2011年11月サーキュレーター「GreenFan Cirq」を発売
  • 2012年7月韓国への製品販売を開始。以降、東アジア(中国、台湾、香港)へ順次展開
  • 2012年10月Wファン構造による空気清浄機「JetClean」を発売
  • 2013年2月ドイツに連結子会社「BALMUDA Europe GmbH」を設立し、欧州への製品販売を開始
  • 2013年9月空気清浄機「AirEngine」を発売
  • 2013年10月アルミラジエーター方式による暖房機「SmartHeater」を発売
  • 2013年10月タンクレス構造を実現した加湿器「Rain」を発売
  • 2015年4月東京都武蔵野市に本店移転
  • 2015年6月スチームテクノロジーによるトースター「BALMUDA The Toaster」を発売
  • 2016年10月注ぎ心地を追求した電気ケトル「BALMUDA The Pot」を発売
  • 2017年1月蒸気の力で炊き上げる炊飯器「BALMUDA The Gohan」を発売
  • 2017年12月特徴的な操作音のオーブンレンジ「BALMUDA The Range」を発売
  • 2018年10月太陽光LEDを採用したデスクライト「BALMUDA The Light」を発売
  • 2019年3月航空機のジェットエンジン技術を応用した空気清浄機「BALMUDA The Pure」を発売
  • 2019年7月活性炭脱臭フィルター搭載のサーキュレーター「GreenFan C2」を発売
  • 2019年10月太陽光LEDを採用したランタン「BALMUDA The Lantern」を発売

2020年代

  • 2020年4月北米への製品販売を開始
  • 2020年6月360°全方位に音が広がるワイヤレススピーカー「BALMUDA The Speaker」を発売
  • 2020年11月独自のホバーテクノロジーによるクリーナー「BALMUDA The Cleaner」を発売
  • 2020年12月上場東京証券取引所マザーズ市場へ株式を上場
  • 2021年10月ストロングな味わいとクリアな後味を両立したコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」を発売
  • 2021年11月バルミューダの世界観の中で製品を体験できる旗艦店「BALMUDA The Store Aoyama」をオープン
  • 2021年11月4.9インチ5Gスマートフォン「BALMUDA Phone」を発売し、携帯端末事業へ参入
  • 2022年3月監査等委員会設置会社へ移行
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズ市場からグロース市場に移行
  • 2022年5月さらに軽いかけ心地を実現したホバー式クリーナー「BALMUDA The Cleaner Lite」を発売

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    グローバルブランドへの進化

    世界の顧客層を前提としたビジネスモデルへシフトするため、中長期戦略としてグローバルブランド化を掲げ、米国での本格展開を開始。製品ラインナップ拡充やブランドショップ開設、LoveFromとの協業による新製品投入等を推進。

  2. 02

    収益性の改善

    コスト構造の改善、製品別・地域別販売戦略の最適化等を推進し、黒字転換を目指す。外部環境を踏まえた慎重な販売計画のもと、収益基盤の強化に取り組む。

  3. 03

    事業の多様化

    製品カテゴリー、展開地域、販売チャネルの多様化を加速。特定地域・販売形態への依存から脱却し、事業ポートフォリオの分散と収益機会の拡大を図る。

  4. 04

    企業ブランドの構築

    革新的なプロダクトの実現と適時適切なコミュニケーション施策を通じて強いブランド像を確立し、企画・デザイン・技術・ブランド力での競争優位を目指す。

  5. 05

    製品開発・品質管理体制の強化

    品質管理部門の陣容充実、開発プロセスの区切り管理、初期段階からのリスクアセスメント徹底等により、品質と信頼性の向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で104人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は814万円で、5期前と比べて+8.6%平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は4.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年12月75041.03.5110
2021年12月92241.53.2147
2022年12月79641.83.1168
2023年12月72740.83.6137
2024年12月77141.64.11000
2025年12月81443.04.5104−865

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 1 / 海外 1、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都武蔵野市283百万円
店舗 — 東京都港区143百万円
主な関係会社
  • 海外
    BALMUDA Europe GmbH
    ドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州 デュッセルドルフ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    BALMUDA North America, Inc. (注)3
    アメリカ合衆国 デラウェア州 ウィルミントン · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は101億円営業利益-9億円前期と比べると減収で、売上が-19.2%。

売上高
-19.2%
101億円
営業利益
-9億円
純利益
-1700.0%
-16億円
営業利益率
-8.9%
前期比 -8.9%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高105億円101億円
営業利益0億円-9億円
純利益0億円-16億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は44億円、営業利益は−3億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−15.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q24−4−16.7−11
2023年2Q33−3−9.1−3
2023年3Q23−4−17.4−4
2023年4Q50−3
2024年1Q24−2−8.3−2
2024年2Q3912.62
2024年4Q6211.61
2025年2Q52−4−7.7−4
2025年4Q49−5−10.2−12
2026年2Q44−3−6.8−3

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2016年12月期からの10期で、売上は55億円から101億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は-8.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2016年12月5532
2017年12月89118
2018年12月112160
2019年12月108106
東京証券取引所マザーズ市場へ株式を上場
2020年12月126138
2021年12月1841510
2022年12月17600
2023年12月130−12−21
2024年12月125010.01
2025年12月101−9−9−8.9−16

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高101億円のうち、営業利益として残るのは-9億円-8.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-16億円、売上の-15.8%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.3%68億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金41.6%42億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-8.9%-9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
32.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比15.8pt
-8.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比21.8pt
-15.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比52.6pt
-44.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-34.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-15.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2025年12月期は営業CFが−6億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは−10億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は7億円で、売上の0.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年12月−4−22−612
2019年12月3−31012
2020年12月16−4201245
2021年12月−32−107−4210
2022年12月8−60212
2023年12月2−40−212
2024年12月13−2−101113
2025年12月−6−43−107

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2025年12月期の総資産は47億円。このうち返さなくてよい自己資本が28億円で、自己資本比率は60.3%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年12月262249.3
2017年12月39112827.3
2018年12月48113723.1
2019年12月51173434.2
2020年12月91484352.2
2021年12月109634657.8
2022年12月99633663.7
2023年12月78433554.7
2024年12月62431870.4
2025年12月47281860.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
7億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-1億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
8億円
在庫として抱えている分
負債合計
18億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率224社中121位あたり、逆に低いのはROE224社中223位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-44.6%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-8.9%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
60.3%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-19.2%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥601で、1年前と比べて-27.9%過去52週の値幅のなかでは12%の位置にある。

¥601-0.2%1ヶ月-3.8%1年-27.9%時価総額51億円
過去52週の値幅
安値¥561高値¥905

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)513.7倍
PBR2.06倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は627円で、直近1ヶ月で+6.27%と反発。25日線614.48円、75日線595.36円を上回る。52週高値905円からは30.7%低いが、52週安値561円からは11.8%上昇。7月21日以降、出来高が増加し、634円→641円と上昇。8月12日には636円、8月13日には627円とやや調整。RSI48.91と中立圏。年初来-25.45%と下落傾向から、反発局面の継続が焦点。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

予想PERは535.9倍と極めて高く、業界平均の30.37倍を大幅に上回る。PBRは2.11倍で業界平均2.16倍とほぼ同水準だが、ROEは-44.6%と深刻な赤字で収益性が著しく低い。配当利回りは0%で無配当。直近で赤字継続中であり、収益悪化が続く中で割高感が強い。割安だが配当は伸び悩みどころか無配であり、投資妙味は限定的。

指標この会社業種平均
PER (予想)513.7倍
PBR2.06倍2.58倍
ROE-44.6%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、業績低迷から回復できるか。強気派は、人気製品の再評価やコスト削減による黒字化を期待する。弱気派は、売上高の減少と赤字拡大を懸念し、競争激化や需要低迷を指摘する。

プラスに働く材料7
  • ブランド価値

    高いブランド力で回復の可能性。

  • コスト削減

    徹底したコスト削減で黒字化を図る。

  • 新製品投入

    新製品による需要喚起の可能性。

  • 予想PER535.9倍は来期の黒字転換を示唆通年影響

    時価総額53億円、PER535.9倍から純利益約1億円

  • 2024年12月期に純利益1億円の黒字実績決算発表後影響

    純利益は▲21億円から1億円へ改善

  • 株価は1年で25%下落、売られ過ぎの反発余地継続影響

    1年リターン▲25.45%、株価627円

  • 外国人保有比率4.41%は低位、資金流入余地不定影響

    外国人持ち株比率4.41%

マイナスに働く材料7
  • 売上高の減少

    2022年以降、売上高が減少傾向。

  • 赤字の継続

    2025年12月期に営業赤字を計上。

  • 競争激化

    低価格競争が激しい市場。

  • 2025年12月期は営業赤字9億円に悪化通年影響

    営業利益0→▲9億円、売上高も125→101億円

  • 純損失16億円、ROE▲44.6%の資本棄損継続影響

    ROE▲44.6%、純資産が大きく減少

  • 無配当で株主への利益還元がない継続影響

    配当利回り0%、株主還元はゼロ

  • 売上高は3期連続で減少通年影響

    売上高130億→101億円、前期比▲19.2%

次の決算で確かめる点
売上高成長率
業績回復の第一歩を確認。
営業利益率
コスト構造改善の進捗を測る。
新製品売上比率
新製品の市場受容性を測る。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ7,072人。区分でいちばん多いのは個人・その他92.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が2.0%を占め、残る98.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他83.588.890.891.291.392.2
外国法人6.55.24.84.84.74.1
事業法人3.83.53.52.31.92.0
証券会社5.31.50.81.41.71.4
外国人個人0.00.10.20.20.30.3
自己株式0.00.00.1
金融機関0.80.90.00.00.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01寺尾 玄67.82
02KOREA SECURITIES DEPOSITORY-SAMSUNG (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.06
03株式会社ミツバ1.47
04楽天証券株式会社共有口0.40
05中嶋 恵0.36
06永井 崇久0.35
07塩川 万造0.35
08伊藤 充淳0.35
09鞍田 直子0.28
10塔筋 幸造0.28

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で−105%、1株純資産は10期で−91%。直近期のROEは-44.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2016年12月3,6223,674194.4
2017年12月12,75316,427126.9
2018年12月61693.7
2019年12月9726744.7
2020年12月12761525.738.5
2021年12月12375618.434.0
2022年12月07530.07184.2
2023年12月−246505−39.2
2024年12月85141.6105.7
2025年12月−188330−44.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/12期の役員報酬は総額77百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
寺尾玄代表取締役 社長535,782,000
佐藤雅史取締役532,000
片山礼子取締役61
中嶋清昭取締役 監査等委員77
森満彦取締役 監査等委員60
永井公成取締役 監査等委員44
機田晋平581,000

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2575729
社外取締役420205

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,580字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社(BALMUDA Europe GmbH、BALMUDA North America, Inc.)の3社で構成されています。製品の企画、デザイン、設計、開発、国内外での製品等の販売を軸に、「家電事業」の単一セグメントで事業を展開しているファブレス(自社工場を保有せず、外部の製造工場に製品の生産を委託する)メーカーです。また、消費者に製品のコンセプトをできるだけ的確にお伝えするために、製品のプロモーションに係る写真、動画等のコンテンツについては、社内で制作しています。なお、連結子会社BALMUDA Europe GmbHは、主に欧州を中心に当社製品の販売を、BALMUDA North America, Inc.は、米国内での広告宣伝・販売促進活動を行っています。 当社が取り扱う製品の特徴については以下のとおりです。 ・空調関連 The GreenFanは、当社グループが家電メーカーとして立ち上がる契機となった代表的な製品です。 「扇風機から自然界の風を送り出すことはできないだろうか」というアイディアを実現したのが、特徴的な二重構造の羽根です。速い風と遅い風を同時に作り出し、そしてぶつけ合わせることにより風のもつ渦をなくすことで、面で移動する空気の流れに生まれ変わります。 二重構造の羽根が作り出すのは、自然界の風と同じ、大きな面で移動する空気の流れであり、広がる風はまさに自然界の風の気持ちよさを体感することができるものです。 また、羽根面積が大きいため、通常の回転数で回すと風が出すぎてしまうことから、回転数を制御することができる「DCブラシレスモーター(※)」という、当時、それまで扇風機に使われたことのないモーターを採用しています。さらに、オプションのバッテリー&ドックを組み合わせると、自由に持ち運べるコードレス扇風機としても使用することができます。バッテリー駆動時間は最大20時間で、付属のドックの上に本体を置くだけで充電が開始されるため、持ち運びたい時にアダプターの線の抜き差しをする必要もありません。 (※)低回転で回すことができ、細かい制御も可能なうえ、消費電力が低いという特徴を持つモーター。 2010年の発売当時、数千円程度の扇風機が一般的であった市場に、3万円台の価格の製品を投入しましたが、これまでの扇風機では実現できなかった、自然界の風と同じような気持ちよさや、特徴的なデザイン(グッドデザイン賞受賞)等が高く評価され、「DC扇風機(又は高級扇風機)」というジャンルを新たに築いた製品です。 その他、水を上から注ぎ入れるだけで給水ができるタンクレス構造を実現した加湿器「Rain」、航空機のジェットエンジン等で使われるテクノロジーを応用した整流翼を使用し、大容量の空気を静かに循環させることができる空気清浄機「BALMUDA The Pure」、送風と同時に脱臭が可能なポータブルサーキュレーター「GreenFan C2」等を展開しています。 ・キッチン関連 2015年に、キッチン関連製品第一弾として販売したスチームトースター「BALMUDA The Toaster」は、簡単においしいトーストを作ることができるトースターで、当社グループを代表する製品です。 開発のきっかけは、会社近くの公園で行った土砂降りの中でのバーベキュー大会でした。食パンを炭火で焼き始めたところ、表面がパリッとして中に水分が残ることにより、これまでにない食感となり、この味の再現ができれば、理想のトースターを開発できる、と次の日から再現実験を繰り返す試行錯誤を続けました。土砂降りの雨の中で焼いていたことから、水分がポイントになると考え、これを実現したのが、独自のスチームテクノロジーと温度制御です。古くからある窯やヨーロッパの街並みなどから着想を得たモダンクラシックなデザインはグッドデザイン賞金賞を受賞しています。 その後、ハンドドリップでのコーヒーの淹れやすさを志向し、手になじむハンドルと湯切れの良いノズルを採用し、注ぎ心地を追求した電気ケトル「BALMUDA The Pot」、これまでの電子レンジにはないギターの音色による特徴的な操作音を採用し、シンプルなデザインで使いやすい大きさにまとめた、キッチンを楽しくするオーブンレンジ「BALMUDA The Range」、精緻な温度制御、0.2ml単位の正確なドリップ、バイパス注湯による独自の抽出方法(Clear Brewing Method)でストロング&クリアな味わいを実現したオープンドリップ式コーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」、ライブキッチンのおいしさと楽しさを実現するステンレスホットプレート「BALMUDA The Plate Pro」等を展開しています。 ・その他 2018年10月、手術灯のテクノロジーを基にした太陽光LEDデスクライト「BALMUDA The Light」を発売しました。従来の白色LEDでは失われてしまっていた本来の色を照らし出し、自然界の色に非常に近いスペクトルが特徴となる太陽光LEDを採用しており、また、光源が視界に入らないよう、前方の低い位置から斜めに手元を照らすことが可能となるフォワードビームテクノロジーを搭載した製品です。 その後、キャンドルのように揺らぐ暖色の灯りから、読書灯にも使える温白色の灯りまで、幅広い場面で活用できるバッテリー内蔵のポータブルLEDランタン「BALMUDA The Lantern」、360°全方位に広がる立体的で抜けるような気持ちよいサウンドと、グルーヴを増幅させる輝きでライブステージのような臨場感を作り出す充電式でポータブルなワイヤレススピーカー「BALMUDA The Speaker」等を展開しています。 加えて、Apple の元 CDO(最高デザイン責任者)Sir Jony Ive(サー・ジョニー・アイブ)率いるクリエイティブ・コレクティブ集団 LoveFrom との共同開発によるポータブル LEDランタン「Sailing Lantern」を2025年9月に発表しました。 事業の系統図は、以下のとおりです。
経営方針・対処すべき課題2,980字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものです。 (1)会社経営の基本方針 当社グループは、「卓越した創意工夫と最良の科学技術によって、どこにもなかった素晴らしい方法を創出し、人々の役に立つ」という企業理念(The Vision)のもと、家電という道具を通して、素晴らしい体験を社会にお届けすべく事業活動に取り組んでおり、これらの活動が株主価値及び企業価値の最大化につながると考えています。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、成長性、収益性及び効率性向上を重視した経営が必要と認識し、企業価値の向上に努めています。企業価値向上の判断にあたっては、重要な経営指標として海外売上高比率と売上総利益率を重視し、中長期的な成長、収益力の向上及び堅実な経営基盤の構築に邁進していきます。 (3)経営戦略等 当社グループは、更なる成長に向けて、世界の顧客層を前提としたビジネスモデルへシフトするべく、中長期の経営戦略として「グローバルブランドへの進化」を掲げ、持続的な成長の実現に取り組んでいます。その第一歩として、2025年は米国での本格的な事業展開に着手しました。製品展開については、温度調整機能つき電気ケトル「MoonKettle」、ステンレス ホットプレート「BALMUDA The Teppanyaki(日本での製品名はBALMUDA The Plate Pro)」、サラマンダー機能つきスチームトースター「BALMUDA The Toaster Pro」を発売し、米国における製品ラインナップを拡大しました。また、ニューヨーク・ブルックリンにブランドショップ「BALMUDA 50 Norman Brooklyn」をオープンしました。 加えて、世界の顧客層を前提とした新製品の開発を推進しました。2025年9月、Appleの元CDO(最高デザイン責任者)Sir Jony Ive(サー・ジョニー・アイブ)率いるクリエイティブ・コレクティブ集団LoveFromとの共同開発によるポータブルLEDランタン「Sailing Lantern」を発表しました。Sailing Lanternは、美しさと機能性を兼ね備え、クラシックな海洋デザインに現代的な解釈を加えた特別なランタンであり、今回のコラボレーションは、LoveFromと当社が持つ、デザインに対する共通の価値観から実現したものです。Sailing Lanternは、米国・ヨーロッパ各国・韓国・日本で予約を開始しており、2026年春から順次、出荷を開始します。さらには、世界の顧客層を想定して開発を進めてきた新製品、1日のさまざまな場面で良い時間を過ごしていただくために生まれた「The Clock」を発表し、日本で予約を開始しました。米国・韓国においても順次展開を予定しています。 (4)経営環境 わが国の経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復が続きました。一方で、物価上昇の長期化、不安定な国際情勢、米国の政策動向の影響等により消費者の節約志向が一層強まっており、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いています。 当社グループの主要取扱製品である生活家電は、国内においては買い替え需要主体の成熟市場であり、長期的には人口減による市場縮小が見込まれます。また、物価上昇による消費マインドの冷え込みも購買意欲に影響を与えていると考えられます。他方、共働きや少人数世帯、高齢化世帯の増加、ライフスタイルの多様化等の変化が生じており、価値観や社会の多様化が加速しています。各メーカーはそのような価値観の変化を見据えた商品開発を行うことが求められています。 (5)対処すべき課題 ① 収益性の改善 当連結会計年度は、中長期の成長戦略として「グローバルブランドへの進化」を掲げ、その第一歩として米国での本格的な事業展開に着手しましたが、米国関税政策の影響を受けたことにより、期初の計画を下回る結果となりました。また、国内においても、消費マインド低迷の長期化等、厳しい外部環境の影響を受けました。2026年12月期は、厳しい外部環境を踏まえ、市場動向を慎重に見極めた販売計画としたうえで、コスト構造の改善や製品別・地域別販売戦略の最適化等を推進し、黒字転換を目指します。 ② 事業の多様化 当社グループは、海外で製造した生活家電を、主に日本および韓国市場で販売する事業構造を有しており、収益基盤が特定の地域・販売形態に相対的に依存している状況にあり、為替動向や両国の消費環境の変化に影響を受けやすい事業体質となっています。製品カテゴリー、展開地域、販売チャネルの多様化を加速させ、事業ポートフォリオの分散と収益機会の拡大を図ることで、事業基盤の確立に努めていきます。 ③ コーポレートガバナンス体制の強化 経営環境の変化が激しい環境下で、経営の意思決定をより迅速化するとともに、これまで以上に取締役の業務執行に対する監督機能を強化する必要があります。更なるコーポレートガバナンスの強化並びに継続的な企業価値の拡大に努めていきます。 ④ 企業ブランドの構築 強いブランド像を確立するために、卓越した創意工夫と最良の科学技術による革新的なプロダクトを実現化していきます。また、適時適切なコミュニケーション施策の展開を通じて、顧客の様々な体験機会を創出することにより、企画・デザイン・技術・ブランド力で競争優位を確立させるよう努めていきます。 ⑤ 製品の開発・品質管理体制の強化 製品開発における品質と信頼性の向上に向けて、品質管理部門の陣容の充実に努めるとともに、製品開発プロセスを要所で区切り、進行状況の期限管理を徹底する一方で、企画初期段階からの徹底したリスクアセスメントの実施によって、開発上の対処すべき課題をより広範に洗い出し、次の開発ステップに移行可能かどうかの審査を厳格化することにより、品質の向上に努めていきます。 ⑥ 内部管理体制の強化 事業の継続的な発展を実現させるためには、コーポレートガバナンス機能の強化は必須であり、そのために財務報告の信頼性を確保するための内部統制システムの適切な運用が重要であると認識しています。コーポレートガバナンスに関しては、内部監査による定期的なモニタリングの実施や監査法人との連携を図ることにより適切に運用を進めています。ステークホルダーに対して経営の適切性や健全性を確保しつつも、ベンチャー企業としての俊敏さも兼ね備えた、全社的に効率化された組織体制の構築に向けてさらに内部管理体制の強化に取り組んでいきます。 ⑦ 有能な人材確保 今後の更なる成長を目指すうえで、人材の獲得及び育成が重要であると考えています。人材獲得競争は今後も厳しい状況が続くと思われますが、当社の経営方針やビジョンに共感し、高い専門性を有する人材を惹きつけられるように、教育研修制度の整備、福利厚生の充実を図っていくとともに、外部ノウハウの活用等にも積極的に取り組み、事業計画達成に必要となる適切な人材リソースの確保に努めていきます。
事業等のリスク5,528字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項には、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある、以下のようなものがあります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられるものについては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から開示を行っています。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識したうえで、その発生の回避及び発生した場合に適切な対応に努める方針ではありますが、当社株式に対する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えています。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)製品・サプライチェーンに関するリスク ① 新製品の開発について 当社グループは、独自の機能・洗練されたデザインを有する製品の開発を目指していますが、 ・期待どおりの機能が得られず、もしくは競合製品の出現等により開発を断念する ・開発の遅延により、製品化が遅れる ・開発費が想定を上回る ・新製品が市場に受け入れられない などにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ② 原材料の調達について 当社グループは、下記③に記載のとおり、すべての製品を製造委託先から仕入れており、原材料の調達は製造委託先が担うことを基本としています。製造委託先に余裕を持った先行発注を行うことにより安定的な仕入れを行ってきました。しかしながら、急激な需給関係の変化により、予期せぬ原材料価格の高騰、調達性の悪化が生じ、製造の遅れ、製品原価の上昇が避けられなくなる場合があります。設計変更による代替品の活用、当社で調達した部材の製造委託先への支給などの対策を講じても十分な対応ができない場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ③ 製造委託先等取引先への依存について 当社グループは、製造工場を持たず、すべての製品を国内外の製造委託先から仕入れています。製造委託先との関係強化とともに、リスクヘッジのために代替先の確保にも努めていますが、製造委託先との関係が悪化し、代替先の確保が遅れるなどの状況になった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。また、製造委託先を含む取引先の経営悪化や、国内外の政治的・社会的な混乱、新たな法的規制や制限、自然災害、紛争等によりサプライチェーンに支障が生じた場合にも、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ④ 海外の販売代理店への依存について 当社グループの海外売上高比率は33.1%(2025年12月期)であり、そのうち韓国の代理店であるTHE LIMO Co., Ltd.向け売上高比率が18.1%(2025年12月期)となっています。同社を含めた海外代理店とは定期的な情報交換を行うなど関係強化に努めていますが、各代理店における販売戦略の変更、取扱いの中止等が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。また、各国の政治的・社会的な混乱、新たな法的規制や制限、自然災害、紛争等が生じた場合にも現地での製品の販売に支障が生じ、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑤ 在庫管理について 当社グループは、在庫管理と販売予測により、品切れによる販売機会のロス削減と過剰在庫の防止に努めています。しかしながら、機能やデザインで差別化を進めていることから販売価格が高くなる傾向があり、類似製品の販売動向を参考に販売予測を立てることが難しく、また、当社製品と類似した競合製品の出現等による競争の激化、物価上昇による消費行動の変化も、販売予測を難しくする一因となっています。加えて、特に天候の影響を受けやすい扇風機等の空調家電については、昨今の気候変動の影響もあり、販売予測が難しくなってきています。 販売予測を誤った場合には在庫不足又は過剰在庫となり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑥ 債権回収について 当社グループの販売は、家電量販店や海外代理店等を経由しており、1社当たりの取引金額が多額となるケースがあります。取引先企業の信用状態の調査を行うとともに、取引開始後も継続的に信用状態の把握を行っていますが、倒産等の理由により回収不能となった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑦ 製品の不具合発生について 当社グループは、品質や安全に関する法令・規則の遵守に努めるとともに、品質管理部門の人員増強、製品開発プロセスの見直し等の施策により、品質と信頼性の維持向上に努めていますが、万一、予期しない製品の不具合等が発生した場合、アフターサービス費用もしくはリコール費用が生じることとなります。対策として、製造物賠償責任保険等に加入していますが、受取保険金で十分な補償が行えない場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 また、社会的な信用の失墜、顧客の離反を惹起し、当社グループのブランド価値が毀損することとなった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (2)コンプライアンスに関するリスク ① 法的規制について 当社グループは、製造物責任、消費者保護、知的財産権、個人情報保護、製品安全、金融商品取引、適時開示ルール等の各種法令の規制を受けています。これら各種法令の改定、新たな法令の制定等が行われた場合において、対応のための追加的費用の発生、もしくは法規制の違反が生じたときは、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループでは、アジア、欧州及び北米向けの輸出を行っており、製品については海外の各種規制に準拠していますが、現地の法的規制の改正、新たな法規制の制定等が行われた場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ② 知的財産権について 当社グループは、新製品の開発に関し、他社の著作権、特許権、商標権等の侵害をしないよう、担当部門を中心として独自の情報収集を行うほか、弁護士や弁理士等専門家のアドバイスを受けています。しかしながら、知的財産をめぐって他社との係争が生じた場合や、他社より知的財産の侵害を受けた場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ③ 情報セキュリティについて 当社グループは、顧客、取引先、従業員等の個人情報や機密情報等を保有しています。情報管理に細心の注意を払い情報セキュリティ体制を構築・運用しています。しかしながら、万一、情報が流出した場合は、信用低下や対策のための費用負担が生じることにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。また、受発注等の業務管理や会計処理等はシステムによる業務処理を実施しており、不測の事態により重要データの改ざん、漏えい、破壊やシステム停止等が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (3)事業体制に関するリスク ① 有能な人材の確保・育成について 当社グループは、今後の新製品開発等事業拡大のために機構設計、電気設計、ソフトウエア設計、デザイン等の製品開発・量産技術に関する豊富な経験を有する能力の高い優秀な人材の確保及びその育成が急務となっています。 当社グループは、優秀な人材の確保に努めるとともに、教育研修制度の充実を図り、管理者の育成に注力しています。しかしながら、人材の確保及び育成が不十分である場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ② 代表者への依存について 当社の代表取締役社長である寺尾玄は創業者であり、製品開発を主導するなど当社グループの経営及び事業運営において、極めて重要な役割を果たしています。 当社グループでは、取締役会等で情報共有を進めるとともに、権限委譲により、同氏へ過度に依存しない体制を構築してきました。また、社内の人材育成が成果をあげつつあること、さらに、外部からの人材登用等の方策により、経営層の厚みが増しています。しかしながら、何らかの要因で同氏が当社グループの経営に関与できなくなる事態が生じた場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ③ 大株主について 当社の代表取締役社長である寺尾玄が、当連結会計年度末現在で発行済株式総数(自己株式を除く)の67.86%を所有しており、引続き大株主となる見込みです。 同氏は、安定株主として引続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しています。 同氏は、当社の創業者であるとともに代表取締役社長であるため、当社としても安定株主であると認識していますが、将来的に何らかの事情により同氏により当社株式が売却された場合には、当社株式の市場価格及び流通状況に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 配当政策について 当社グループは、株主に対する利益還元を経営上の重要施策であると認識しています。一方で、持続的な成長のための研究開発や収益性の向上も重要な経営課題であると考えています。 当社グループは、これまで、成長につながる内部留保を優先し、配当を行っておらず、今後も当面の間、内部留保の充実を進める方針です。将来的には、各期の業績、財務体質を勘案しつつ利益還元を検討していく方針ですが、現時点においては、配当の可能性及びその時期については未定です。 ⑤ 継続企業の前提に関する重要事象等について 当社グループは、当連結会計年度において、営業損失866百万円、経常損失904百万円、親会社株主に帰属する当期純損失1,596百万円を計上し、取引銀行2行と締結している当座貸越契約の財務制限条項(連結貸借対照表、貸借対照表における純資産の部の金額を基準日の75%以上に維持すること)に抵触したこと、また、マイナスの営業キャッシュ・フローを計上したことから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しています。 当社グループは、当該状況を解消すべく、2026年12月期において、厳しい外部環境を踏まえ、市場動向を慎重に見極めた販売計画としたうえで、黒字転換に向け、既に推進している以下の対応策を実施していきます。 (1)世界の顧客層を前提にした新製品の発売 ・Sailing Lantern(2025年9月発表)・・・米国・ヨーロッパ各国・韓国・日本の10か国以上で販売(2026年3月から順次発売予定) ・The Clock(2026年3月発表)・・・米国・韓国・日本で展開 (2)収益構造の改善 ・コスト構造の改善(原価低減、固定費圧縮) -為替の変動に対するリスクヘッジ策の推進 -米国向け戦略投資の大幅削減(主に広告宣伝費) -開発案件の選択と集中による試験研究費の効率運用 -既存製品の原価低減 ・製品別・地域別販売戦略の最適化 -製品別販売戦略の最適化(製品カテゴリー、展開地域、販売チャネル)による利幅改善 -一部製品の販売終了による販売・管理コストの削減 (3)運転資金の効率的な調達 ・安定的な事業運営及び上述の対応策実現のため、当座貸越枠の継続的な利用に向けた、取引金融機関と協議の実施 一方で、これらの対応策は実施途上であり、新商品の発売や収益構造の改善については、今後の事業環境の変化によっては効果を十分に得られない可能性があること、また、当座貸越枠については、継続的な利用について取引金融機関と協議を進めている段階であり、最終的な合意を得られていないため、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。 (4)事業環境に関するリスク ① 為替変動の影響について 当社グループは、製品の輸出入を行っており、通常、決済は外貨で行っています。当社グループは、大半の製品を中国や台湾等、海外の製造委託先から仕入れており、販売の66.9%(2025年12月期)は国内向けであることから、総じて円高は仕入れコストの低下につながることで業績にプラスに作用し、円安はマイナスに作用します。為替の変動に対するリスクヘッジ策を推進していますが、急激な為替変動が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ② 自然災害等について 地震、台風、津波等の自然災害、火災、国際紛争、世界的な感染症の流行等が発生した場合、当社グループの事業運営に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループにおいては、自然災害等が発生した場合に備え、リスク対応策の検討と準備を推進していますが、各種災害等の発生による影響を完全に防止できる保証はなく、各種災害等による物的、人的損害が甚大である場合には、事業の継続に支障をきたし、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 (1) 経営成績の状況 当連結会計年度の連結業績は、売上高が10,115百万円(対前年同期比18.8%減)、営業損失が866百万円(前年同期は12百万円の利益)、経常損失が904百万円(前年同期は94百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失が1,596百万円(前年同期は67百万円の利益)となりました。 国内においては、物価上昇に伴う消費マインド低迷の長期化により増加した流通在庫の適正化のために、主に第3四半期に出荷を大幅に抑制したことなどにより、当連結会計年度の売上高は前年同期の実績を下回りました。 北米の売上高については、中長期の成長戦略である「グローバルブランドへの進化」の第一歩として新製品3機種を発売したことなどにより前年実績を上回りました。韓国及びその他の地域においては、前年の新製品展開との差異等により前年同期の売上高実績を下回りました。 売上総利益率については、円安基調が続く厳しい外部環境の中、過年度より継続的に取り組んできた製造コスト低減、適切な価格設定による適正利幅確保等の施策の効果により、前年同期比で1.5ポイント改善し32.7%となりました。販売費及び一般管理費については、米国への戦略的投資を実行したことなどにより、前年同期の実績を上回りました。 新製品の発売状況 10月、BALMUDA The Range S(単機能レンジ)を発売しました。BALMUDA The Range(オーブンレンジ)のシンプルな操作性と軽快なギターのサウンドはそのままに、高さと奥行きを抑えたコンパクト設計からボタンやハンドルなど細部の質感まで、丁寧な仕上げとなっています。限られたスペースでも自分好みにコーディネートを楽しめるデザインと遊び心のあるディスプレイで、使うたびに楽しい時間をお届けする製品です。 11月、Rain(加湿器)の新モデルを発売しました。Rainは2013年の発売以来、直感的な使いやすさと美しいデザインでお客さまのご好評をいただいてきましたが、今回、現代の生活空間に合う加湿器として進化しました。 そして当社は、Appleの元CDO(最高デザイン責任者) Sir Jony Ive(サー・ジョニー・アイブ)率いるクリエイティブ・コレクティブ集団LoveFromとの共同開発によるポータブルLEDランタン「Sailing Lantern」を発表しました。Sailing Lanternは、美しさと機能性を兼ね備え、クラシックな海洋デザインに現代的な解釈を加えた特別なランタンです。今回のコラボレーションは、LoveFromと当社が持つ、デザインに対する共通の価値観から実現しました。 成長戦略の進捗状況 当社は、更なる成長に向けて、世界の顧客層を前提としたビジネスモデルへシフトするべく、中長期の経営戦略として「グローバルブランドへの進化」を掲げ、持続的な成長の実現に取り組んでいます。その第一歩として、当連結会計年度は米国での本格的な事業展開に着手しました。製品展開については、3月にMoonKettle、4月にBALMUDA TheTeppanyaki、9月にはBALMUDA The Toaster Proを発売し、米国における製品ラインナップを拡大しました。また、4月にはニューヨーク・ブルックリンにブランドショップ「BALMUDA 50 Norman Brooklyn」をオープンしました。 期初からこれらの施策を推進してきたことにより、北米における売上高は前述の通り前年実績を上回りました。しかしながら、米国関税政策の影響を受け販路拡大計画を見直したことにより、米国における売上高は期初の倍増計画を下回る結果となりました。 その一方で、世界の顧客層を前提とした新製品の開発は着実に進捗しました。9月に発表したSailing Lanternは、米国・ヨーロッパ各国・韓国・日本で予約を開始しており、2026年春から順次、出荷を開始する予定です。加えて、世界の顧客層を想定して開発を進めてきた新製品、1日のさまざまな場面で良い時間を過ごしていただくために生まれた「The Clock」を発表し、日本で予約を開始しました。米国・韓国においても順次展開を予定しています。 これらの諸施策を推進したものの、消費マインド低迷の長期化や米国関税政策等、厳しい外部環境の影響等により、冒頭に記載の連結業績となりました。なお、収益構造の更なる改善のため、製品・部材等の評価減等に関する特別損失として事業構造改善費用687百万円を当連結会計年度に計上しました。 (単位:百万円) 2024年12月期   2025年12月期   前期差   前期比(%) 売上高   12,462   10,115   △2,346   △18.8 営業利益又は営業損失(△)   12   △866   △878   ― 経常利益又は経常損失(△)   94   △904   △999   ― 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)   67   △1,596   △1,664   ― (売上高) 地域別売上高については、日本、韓国及びその他地域で前年実績を下回りましたが、事業展開を強化した北米では前年実績を上回りました。 (単位:百万円) 地域別売上高   2024年12月期   2025年12月期   前期差   前期比(%) 日本   8,025   6,767   △1,258   △15.7 韓国   2,315   1,832   △482   △20.8 北米   603   716   113   18.8 その他   1,517   798   △718   △47.3 合計   12,462   10,115   △2,346   △18.8 (単位:百万円) 製品カテゴリー別売上高   2024年12月期   2025年12月期   前期差   前期比(%) 空調関連   2,112   1,552   △559   △26.5 キッチン関連   9,527   7,975   △1,552   △16.3 その他   822   587   △234   △28.5 合計   12,462   10,115   △2,346   △18.8 (売上原価、売上総利益) 円安基調が続く厳しい外部環境の中、過年度より継続的に取り組んできた製造コスト低減、適切な価格設定による適正利幅確保等の施策の効果により、売上原価は6,808百万円(前期比1,767百万円減)、売上総利益は3,307百万円(前期比578百万円減)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業損失) 販売費及び一般管理費は、米国への戦略的投資を実行したことなどにより、4,173百万円(前期比300百万円増)となりました。この結果、営業損失は866百万円(前年度は12百万円の営業利益)となりました。 (経常損失) 営業損失を866百万円、為替差損を31百万円計上したことなどにより、経常損失は904百万円(前年度は94百万円の経常利益)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純損失) 経常損失を904百万円計上し、特別損失として事業構造改善費用を687百万円、法人税等を5百万円(前期比25百万円減)計上した結果、親会社株主に帰属する当期純損失は1,596百万円(前年度は67百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 なお、当社グループは家電事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。 売上高の伸長と営業利益率の改善のための重要な経営指標である海外売上高比率と売上総利益率は以下のとおりです。世界の顧客層を前提とした新製品の発売、原価低減等のコスト構造改善や製品別・地域別販売戦略の最適化等を推進し、2026年12月期での黒字転換を目指します。 2024年12月期   2025年12月期   前期差 海外売上高比率(%)   35.6   33.1   △2.5 売上総利益率(%)   31.2   32.7   1.5 生産、受注及び販売の実績は、以下のとおりです。 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績は以下のとおりです。なお、当社グループは、家電事業の単一セグメントであるため、製品カテゴリー別に記載しています。 製品カテゴリー   金額(百万円)   前期比(%) 空調関連   1,057   △14.4 キッチン関連   5,339   △3.3 その他   386   14.1 合計   6,783   △4.4 (注)金額は、総製造費用によっています。 ② 仕入実績 当連結会計年度における仕入実績は以下のとおりです。なお、当社グループは、家電事業の単一セグメントであるため、製品カテゴリー別に記載しています。 製品カテゴリー   金額(百万円)   前期比(%) 空調関連   1   ― キッチン関連   7   △37.2 合計   8   △24.4 (注)金額は、仕入価格によっています。 ③ 受注実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しています。 ④ 販売実績 当連結会計年度における販売実績は、前述(売上高)の製品カテゴリー別売上高をご確認ください。 なお、主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は以下のとおりです。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) THE LIMO Co., Ltd.   2,247   18.0   1,832   18.1 株式会社ミツバ   1,296   10.4   1,166   11.5 (注)当該割合が100分の10未満である相手先別の販売実績については、記載を省略しています。 (2) 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は4,659百万円となり、前連結会計年度末と比べて1,522百万円減少しました。 流動資産は3,972百万円(前連結会計年度末比1,560百万円減)となり、これは主に現金及び預金が672百万円、売掛金が576百万円、商品及び製品が293百万円減少したことなどによるものです。固定資産は687百万円(前連結会計年度末比37百万円増)となり、これは主に製品の金型取得等により有形固定資産が47百万円増加したことなどによるものです。 なお、前連結会計年度において、「流動資産」の「商品及び製品」に含めていた「未着品」は、開示の明瞭性を高めるため、当連結会計期間より独立掲記しています。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は1,849百万円となり、前連結会計年度末と比べて16百万円増加しました。流動負債は1,704百万円(前連結会計年度末比103百万円減)となり、これは主に短期借入金が400百万円増加した一方で、買掛金が322百万円、1年内返済予定の長期借入金が178百万円減少したことなどによるものです。固定負債は144百万円(前連結会計年度末比119百万円増)となり、これは長期借入金が増加したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は2,810百万円となり、前連結会計年度末と比べて1,538百万円減少しました。これは主に譲渡制限付株式報酬としての新株発行により資本金及び資本剰余金がそれぞれ27百万円増加した一方で、利益剰余金が1,596百万円減少したことなどによるものです。なお、当連結会計期間に減資を実施し、資本金80百万円をその他資本剰余金に振り替えています。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は673百万円となり、前連結会計年度末と比べて672百万円減少しました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により使用した資金は577百万円(前連結会計年度は1,348百万円の獲得)となりました。主な要因は仕入債務の減少322百万円、棚卸資産の増加130百万円です。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は429百万円(前連結会計年度は205百万円の使用)となりました。主な要因は有形固定資産の取得による支出313百万円です。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により獲得した資金は341百万円(前連結会計年度は1,008百万円の使用)となりました。主な要因は短期借入金の純増加額400百万円です。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、当社の資金需要の主なものは、運転資金、金型等の設備投資、法人税等の支払、借入金の返済等であり、その資金の源泉としては、営業活動によるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入、新株発行等により、必要とする資金を調達することとしています。また、不測の事態に備えて、金融機関とコミットメントライン契約を締結し、必要な資金を適時に確保する体制を整えていますが、当連結会計年度において、当座貸越契約の財務制限条項(連結貸借対照表、貸借対照表における純資産の部の金額を基準日の75%以上に維持すること)に抵触しています。当座貸越枠については、継続的な利用について既に取引金融機関と協議を進めています。

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出典

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