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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

NKKスイッチズ

NKK SWITCHES.CO.,LTD.6943 · Standard · 電気機器

産業用スイッチの製造販売で世界市場に展開する専門メーカー。日本・欧米・アジアに販売網を持つ。

概要

NKKスイッチズ(旧商号:日本開閉器工業、2014年商号変更)は、1953年に東京都大田区で創業した産業用スイッチ専業メーカーである。本社は神奈川県川崎市高津区に置き、従業員数は262名(連結)。2024年3月期の売上高は94億円で、東京証券取引所スタンダード市場に上場している(証券コード6943)。生産拠点を日本、中国、フィリピンに持ち、北米・欧州・アジアに販売子会社を配置する。

事業の三区分と地域別売上構成

当社グループは、日本・欧米・アジアの三つのセグメントで事業を展開する。日本セグメントは、NKKスイッチズ本体と子会社NKKスイッチズパイオニクスが国内向け製品の製造・販売を担う。欧米セグメントは、北米のNKK Switches of Americaと欧州のNKK Switches Europe GmbHがそれぞれ現地販売を行う。アジアセグメントは、中国・香港子会社による販売と、フィリピン・中国の生産子会社が構成する。2026年3月期の連結売上高は84億円(計画値)、うち日本向けが約半分を占める。

グローバルな生産・販売ネットワーク

生産は日本国内の子会社NKKスイッチズパイオニクス(横浜)、中国の恩楷楷開関(東莞)、フィリピンのNKK Switches Mactanの三拠点で行う。販売は、米国アリゾナ州のNKK Switches of America、ドイツのNKK Switches Europe GmbH、香港のNKK Switches Hong Kong、上海の恩楷楷(上海)開関有限公司が担当する。2019年に東莞工場を設立し中国での生産体制を強化、2022年には欧州販売子会社を設立した。子会社間の連携により、顧客へのタイムリーな供給を目指している。

品質認証の歴史と国際規格への対応

当社は1980年に超小形スイッチで日本電子部品信頼性センター(RCJ)の品質認証を取得。1988年には極超小形スイッチ「サーキットボーイ・シリーズ」がスイッチ部門で世界初の国際規格IECQ認証に合格した。1992年には産業用スイッチ業界で日本初のISO9001を取得。1998年には環境マネジメントISO14001を取得した。これらの認証取得は、輸出拡大と品質への信頼性向上に寄与している。

業界の中での役割は産業用スイッチメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
84億円
営業利益
3億円
営業利益率
3.6%
純利益
3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
欧米39億円47.0%4億円10.3%
日本33億円39.8%-3億円-9.1%
アジア11億円13.3%3億円27.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01日本主力

日本国内で産業用スイッチを製造・販売。子会社が組立加工を担当。

業界トップクラスの製品ラインナップ

主な製品・サービス1
産業用スイッチ
機器や装置に使用される操作用スイッチ。多種多様な産業機器向けに供給。

02欧米準主力

北米、欧州、中東、アフリカの市場に製品を販売。子会社を通じて現地販売を展開。

主な製品・サービス1
産業用スイッチ
欧米市場向けのスイッチ製品。現地子会社が販売。

03アジア準主力

香港・アジア、中国、フィリピンの市場に製品を販売。販売機能の移管等の再編も進める。

主な製品・サービス1
産業用スイッチ
アジア市場向けのスイッチ製品。現地子会社が販売・組立加工。

製品と技術

極超小形スイッチ「サーキットボーイ・シリーズ」と世界初のIECQ認証

1980年に開発された「サーキットボーイ・シリーズ」は、新接触機構を採用した極超小形スイッチである。1988年、このシリーズはスイッチ部門として世界で初めて国際規格IECQの認証に合格した。これにより信頼性が国際的に認められ、輸出拡大の原動力となった。同シリーズはその後も改良が加えられ、産業機器や通信機器など幅広い用途に採用されている。

わが国最小のトグルスイッチと多様なスイッチ製品群

1985年、当社は当時日本最小となるトグルスイッチを開発した。この製品は小型化が進む電子機器のニーズに応えるものであった。現在の製品群には、トグルスイッチのほか、ロッカースイッチ、プッシュボタンスイッチ、スライドスイッチなど多岐にわたる。特に放送・音響機器や特殊車両向けのカスタムスイッチに強みを持ち、顧客の要求に応じた設計・製造を行っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 日本業界トップクラスの製品ラインナップ

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

スイッチ専業、収益改善途上

NKKスイッチズはスイッチ製造専業の中小メーカー。売上高は2024年3月期94億円から減少し、2025年3月期は76億円、営業損失も計上。2026年3月期には84億円、営業利益率3.57%へ回復見込み。同業の日清紡ホールディングスやイビデンは規模・事業領域で大きく異なり、専業ゆえの経営体力の弱さが露呈。市況回復とコスト管理が急務。

強み

  • スイッチ専業で長年の技術蓄積、特定顧客からの信頼厚い。
  • 産業用スイッチで高い信頼性、自動車・産業機器向けで実績。
  • 2026年3月期には営業黒字転換計画、業績改善期待。
  • 専業ゆえに競合参入障壁が高く、一定の市場シェアを維持。

課題

  • 2025年3月期は営業損失、売上減少。需要回復が急務。
  • スイッチ一本足で、市況変動に脆弱。リスク分散困難。
  • 日清紡など大手に対し、規模・リソースで劣る。価格競争も。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がNKKスイッチズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
16612バルミューダ51億円
26599エブレン51億円13.9倍
36771池上通信機49億円11.5倍
46943NKKスイッチズ48億円15.8倍
56757OSGコーポレーション48億円42.8倍
63856Abalance48億円0.6倍
76647森尾電機48億円6.9倍
86635大日光・エンジニアリング46億円12.0倍
96926岡谷電機産業44億円
106721ウインテスト39億円
116836ぷらっとホーム38億円165.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

日本開閉器工業の設立と創業期(1953〜1962年)

1953年12月、故大橋重雄が東京都大田区山王に日本開閉器工業株式会社を設立し、各種スイッチの開発・販売を開始した。1957年には本社を同区南馬込に移転。1962年には生産増強のため神奈川県川崎市高津区に玉川工場を新設した。この工場は後に本社機能も統合する拠点となる。1967年には中小企業庁から合理化モデル工場の指定を受け、効率的な生産体制を評価された。

生産子会社の設立と地方販路の拡大(1971〜1985年)

1971年に関西地区の拡販を目的に大阪出張所を開設。1972〜73年には生産子会社として岩崎マニファクス(福島)と横浜パイオニクス(神奈川)を設立し、生産能力を増強した。1982年には名古屋出張所を開設し中京地区の販売網を整備。1985年には玉川工場に新館を建設し、生産管理・物流管理の充実を図った。同年、わが国最小のトグルスイッチを開発し、製品ラインナップを拡充した。

国際規格の取得と世界最小スイッチの開発(1980〜1992年)

1980年に超小形スイッチでRCJ品質認証に合格。1988年には極超小形スイッチ「サーキットボーイ・シリーズ」がスイッチ部門で世界初のIECQ認証を取得した。1992年には産業用スイッチ業界で国内初となるISO9001を取得し、品質管理体制を国際水準に引き上げた。これらの認証は、海外市場での信頼獲得に直結した。1980年代には防衛庁規格(DSP)も取得している。

中国・フィリピンへの生産拡大と商号変更(2001〜2014年)

2001年に香港に子会社日開香港有限公司を設立し、中国での組立加工を開始。2004年には中国工場を設立した。2009年には国内子会社の横浜パイオニクスと岩崎マニファクスを合併し生産を合理化。2012年には上海に販売子会社を設立。2014年4月、商号をNKKスイッチズ株式会社に変更した。2015年にはフィリピンにNKK Switches Mactanを設立し、第三の生産拠点とした。

株式上場と新市場区分への移行(1988〜2022年)

1988年9月、東京店頭市場に株式を登録。2004年12月にはジャスダック証券取引所に上場した。2010年、ジャスダックと大阪証券取引所の合併に伴い大阪証券取引所JASDAQ(現東京証券取引所JASDAQスタンダード)に上場。2022年4月の市場区分見直しにより、東京証券取引所スタンダード市場に移行した。2022年5月には欧州販売子会社NKK Switches Europe GmbHを設立し、欧州市場への販売体制を強化した。

年表36件を開く

1950年代

  • 1953年12月創業東京都大田区山王において、故会長大橋重雄が日本開閉器工業株式会社を設立。各種スイッチの開発、販売を開始
  • 1957年10月東京都大田区南馬込に本社社屋を完成移転

1960年代

  • 1962年3月生産増強のため、神奈川県川崎市高津区に玉川工場を新設
  • 1967年2月中小企業庁より合理化モデル工場の指定を受ける

1970年代

  • 1971年5月関西地区の拡販及びサービスの向上のため、大阪府摂津市に大阪出張所を開設(1982年4月営業所に改組、大阪市淀川区に移転)
  • 1972年9月生産子会社岩崎マニファクス㈱を生産増強のため、福島県いわき市平に設立
  • 1973年4月生産子会社横浜パイオニクス㈱を生産増強のため、神奈川県横浜市戸塚区に設立
  • 1973年10月玉川工場に生産管理センターを建設(1991年3月建替及び増築により新社屋を建設)

1980年代

  • 1980年10月新接触機構による極超小形スイッチ「サーキットボーイ・シリーズ」を開発
  • 1980年12月超小形スイッチについて、日本電子部品信頼性センター(RCJ)品質認証に合格
  • 1981年3月販売子会社NKK Switches of America, Inc. を北米の拡販及びサービス向上のため、アメリカ・アリゾナ州に設立
  • 1982年4月中京地区の拡販及びサービスの向上のため、愛知県名古屋市西区に名古屋出張所を開設(1986年6月営業所に改組、名古屋市中村区に移転)
  • 1983年3月小形スイッチについて防衛庁規格(DSP)を取得
  • 1985年2月生産管理及び製品流通管理の向上、充実を図るため、玉川工場に新館を建設
  • 1985年12月わが国最小のトグルスイッチを開発
  • 1988年2月極超小形スイッチ「サーキットボーイ・シリーズ」がスイッチ部門では世界で初めて国際規格IECQ認証に合格
  • 1988年9月東京店頭市場に株式を登録
  • 1989年3月合理化モデル工場として通商産業大臣より表彰を受ける

1990年代

  • 1992年11月産業用スイッチの業界で、わが国初の国際規格(ISO9001)を取得
  • 1994年7月M&A本社業務の玉川工場への統合(1994年3月)を機に本店所在地を東京都大田区より神奈川県川崎市に移転
  • 1995年12月生産子会社横浜パイオニクス㈱が国際規格(ISO9002)を取得
  • 1998年6月国際環境マネジメントシステム規格(ISO14001)を取得
  • 1998年8月生産子会社岩崎マニファクス㈱が国際規格(ISO9002)を取得

2000年代

  • 2001年7月中国での組立加工製品の品質管理と当社への製品の販売を目的として香港に子会社として日開香港有限公司を設立
  • 2004年7月香港子会社、日開香港有限公司にて中国での組立加工及び組立加工製品の品質管理を目的に中国工場を設立
  • 2004年12月上場株式会社ジャスダック証券取引所へ株式を上場
  • 2009年4月M&A生産子会社横浜パイオニクス㈱と生産子会社岩崎マニファクス㈱を、生産合理化のため、横浜パイオニクス㈱を存続会社として合併

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場
  • 2012年1月中国における当社製品の販売を目的として上海に販売子会社 恩楷楷(上海)開関有限公司を設立
  • 2014年4月商号変更商号をNKKスイッチズ㈱に変更
  • 2015年4月執行役員制度を導入
  • 2015年7月生産子会社NKK Switches Mactan, Inc.を、日本・中国に続く第三の生産拠点としてフィリピン共和国セブ州に設立
  • 2019年4月生産子会社恩楷楷開関(東莞)有限公司を、中国での生産体制強化のため中国広東省東莞市に設立

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行
  • 2022年5月販売子会社NKK Switches Europe GmbHを、欧州での販売体制強化のためドイツ連邦共和国ヘッセン州に設立
  • 2023年3月執行役員制度を廃止

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は2つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROIC記載なし
  • ROE記載なし

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    特定市場の深耕

    放送・音響機器市場や特殊車両市場などの特定市場において、顧客との直接関係を構築しニーズを把握。設計・生産・部品技術のエンジニアが連携し、タイムリーに製品化する。必要に応じて社外パートナーと技術協業し、顧客価値の高いソリューションを提供する。

  2. 02

    生販一体の供給基盤構築

    生産と販売が一体となり、最適なPSI(Production, Sales and Inventory)手法を導入することで、商品をタイムリーに顧客に供給し、顧客価値の向上を実現する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で262人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は630万円で、9期前と比べて3.8%平均年齢は44.7歳、平均勤続年数は14.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月252
2018年3月263
2019年3月65544.815.8261
2020年3月64643.817.2293
2021年3月59545.716.5284
2022年3月65845.817.3280
2023年3月66546.817.0288
2024年3月68246.316.5282
2025年3月65645.915.2273−183
2026年3月63044.714.8262115

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)58.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 1 / 海外 6、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社・工場 — 神奈川県川崎市 高津区1,621百万円
日本
貸与施設 — 神奈川県川崎市 高津区12百万円
日本
営業所 — 愛知県名古屋市 中村区1百万円
日本
主な関係会社
  • 国内
    NKKスイッチズ パイオニクス㈱(注)3
    神奈川県 横浜市戸塚区 · 連結子会社
    議決権99.2%
  • 海外
    NKK Switches of America, Inc. (注)3,6
    米国 アリゾナ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    NKK Switches Europe GmbH (注)5
    ドイツ ヘッセン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    NKK Switches Hong Kong Co., Ltd.
    中国 香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    恩楷楷(上海)開関有限公司
    中国 上海 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    NKK Switches Mactan, Inc. (注)3
    フィリピン セブ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    恩楷楷開関(東莞)有限公司(注)3
    中国 広東省東莞市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は84億円営業利益3億円前期と比べると増収で、売上が+10.5%。

売上高
+10.5%
84億円
営業利益
3億円
純利益
3億円
営業利益率
3.6%
前期比 +10.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高96億円84億円
営業利益3億円3億円
純利益3億円3億円
1株あたり配当¥100¥100

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は26億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q25−1
2024年1Q2627.72
2024年2Q2528.01
2024年3Q2200.00
2024年4Q211
2025年2Q4000.01
2025年4Q36−5−13.9−5
2026年2Q3900.00
2026年4Q4536.73
2027年1Q26311.53

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は72億円から84億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は3.6%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月7275
商号をNKKスイッチズ㈱に変更
2014年3月7574
生産子会社NKK Switches Mactan, Inc.を、日本・中国に続く第三の生産拠点としてフィリピン共和国セブ州に設立
2015年3月8386
2016年3月7621
2017年3月70−3−6
2018年3月7732
生産子会社恩楷楷開関(東莞)有限公司を、中国での生産体制強化のため中国広東省東莞市に設立
2019年3月77−3−5
2020年3月730−1
2021年3月6811
販売子会社NKK Switches Europe GmbHを、欧州での販売体制強化のためドイツ連邦共和国ヘッセン州に設立
2022年3月8996
2023年3月103108
2024年3月9454
2025年3月76−5−4−6.6−4
2026年3月84343.63

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高84億円のうち、営業利益として残るのは3億円3.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の3.6%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金58.3%49億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金39.3%33億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.6%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
41.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.3pt
3.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.4pt
3.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.8pt
2.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが0億円、投資CFが−11億円で、差し引きのフリーCFは−11億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は37億円で、売上の5.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月8−7−1158
2014年3月5−3−1260
2015年3月6−5−1162
2016年3月0−8−1−852
2017年3月6−2−1456
2018年3月7−4−1357
2019年3月0−5−1−551
2020年3月4−3−1151
2021年3月6−2−1454
2022年3月2−2−1054
2023年3月6−6−2054
2024年3月4−11−1−748
2025年3月7−6−1147
2026年3月0−11−1−1137

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は158億円。このうち返さなくてよい自己資本が136億円で、自己資本比率は86.2%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1281042481.1
2014年3月1341092581.5
2015年3月1461192781.2
2016年3月1371162184.5
2017年3月1321112183.8
2018年3月1371112681.2
2019年3月1291052481.4
2020年3月1231012282.6
2021年3月1281052381.9
2022年3月1411122979.7
2023年3月1541233180.3
2024年3月1551332285.4
2025年3月1501272384.8
2026年3月1581362286.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
37億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
95億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
11億円
在庫として抱えている分
負債合計
22億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
67
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率224社中14位あたり、逆に低いのはROE224社中191位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.2%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.6%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
86.2%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
10.5%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,640で、1年前と比べて+29.4%過去52週の値幅のなかでは96%の位置にある。

¥5,640+0.0%1ヶ月+13.6%1年+29.4%時価総額48億円
過去52週の値幅
安値¥4,370高値¥5,690

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.8倍
PER (会社予想)15.1倍
PBR0.33倍
配当利回り1.77%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で+10.8%と急伸し、5540円で取引を終えました。52週高値5550円にほぼ到達しており、年初来の上昇率は+30.88%と強いトレンドです。25日移動平均線を+10.7%上回り、RSIは94.35と過熱感が非常に強い水準です。出来高は8月7日に7900株と急増しており、上昇に伴い買いが殺到した形です。短期急騰後の反動には注意が必要ですが、上昇トレンドは持続中です。一方、信用倍率のデータは無く、需給の実態は不明瞭ですが、過熱感が意識されやすい局面でもあります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは14.0倍と業界平均28.3倍を大きく下回り、PBR0.30倍は業界平均2.11倍を大幅に下回る。配当利回り2.4%は業界平均1.9%をやや上回る。ROE2.2%と低く、直近赤字予想もあるが、来期黒字転換見込み。資産価値を考慮すると割安。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.8倍30.8倍
PER (予想)15.1倍
PBR0.33倍2.58倍
ROE2.2%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり100で、前期から+71.4%いまの株価に対する利回りは1.77%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥100
1株あたり
配当利回り
1.77%
いまの株価に対して
配当性向
24.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月70
2018年3月55−21.478.4
2019年3月9063.6
2020年3月10011.1
2021年3月85−15.040.1
2022年3月15076.534.9
2023年3月1500.030.5
2024年3月120−20.024.1
2025年3月70−41.7
2026年3月12071.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥100

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ440人。区分でいちばん多いのは個人・その他44.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が46.3%を占め、残る53.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他46.650.651.247.645.644.8
事業法人29.228.828.235.836.039.3
金融機関18.412.410.75.77.17.0
証券会社2.85.46.97.37.74.9
外国法人3.02.83.03.63.63.9
自己株式2.32.32.32.32.32.4

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社ビッグブリッヂ15.67
02株式会社TNNアドバイザーズ5.01
03株式会社三井住友銀行4.85
04大橋宏成3.63
05大橋尚子3.32
06上田八木短資株式会社3.07
07INTERACTIVE BROKERS LLC2.75
08大橋智成2.43
09大橋千津子2.39
10久保田正明2.37

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+482%、1株純資産は14期で+1216%。直近期のROEは2.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月611,2575.09.225.0
2014年3月52613,2184.110.862.8
2015年3月67414,4034.910.520.4
2016年3月10614,0490.847.540.1
2017年3月−72913,430
2018年3月26513,5392.024.178.4
2019年3月−56812,771
2020年3月−9212,323
2021年3月7612,7500.651.640.1
2022年3月70613,6375.37.634.9
2023年3月1,00414,9737.05.730.5
2024年3月47316,1293.013.224.1
2025年3月−49115,437
2026年3月35616,5472.213.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額121百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
大橋智成取締役社長 代表取締役63205
大橋宏成取締役副社長56306
海老沼博行取締役591
芦澤直太郎取締役62
津留崎貴子取締役59
青木明裕監査役623
内木雅彦監査役66
齋藤亨監査役63
花田信夫取締役66
田中秀和監査役68

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)36618119532
社外取締役5141153
監査役17311111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容866字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(NKKスイッチズ株式会社)及び子会社10社で構成され、産業用スイッチの製造、販売を主たる業務としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業にかかる位置づけは次のとおりであります。 なお、次の3区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)日本・・・当社は産業用スイッチを製造、販売しております。NKKスイッチズパイオニクス株式会社は、日本において当社製品の組立加工をし、当社へ販売しております。 (2)欧米・・・子会社NKK Switches of America, Inc.は北米において当社製品を販売しております。 子会社NKK Switches Europe GmbHはEMEA(欧州、中東、アフリカ)において当社製品を販売しております。 (3)アジア・・子会社NKK Switches Hong Kong Co., Ltd.は香港・アジアにおいて当社製品を販売しておりますが、第74期下半期に販売機能を他のグループ会社に移管し、同社は営業支援を行う会社となる予定です。 子会社恩楷楷(上海)開関有限公司は中国において当社製品を販売しております。 子会社NKK Switches Mactan, Inc.はフィリピンにおいて当社製品の組立加工をし、当社へ販売しております。 子会社恩楷楷開関(東莞)有限公司は中国において当社製品の組立加工をし、当社へ販売しております。 事業の系統図は次のとおりです。 連結子会社は次のとおりです。 NKKスイッチズパイオニクス株式会社 NKK Switches of America, Inc. NKK Switches Europe GmbH NKK Switches Hong Kong Co., Ltd. 恩楷楷(上海)開関有限公司 NKK Switches Mactan,Inc. 恩楷楷開関(東莞)有限公司
経営方針・対処すべき課題1,422字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、経営理念である「Great Small Company」をグループ一体となって追求し、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーになるべく邁進してまいります。 (2)経営戦略等 当社グループは、2030年のありたい姿としてグループビジョン「私たちが笑顔となり、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーとなります。」を制定しております。お客様を笑顔にするためには、当社グループで働く「私たち」が主役になり、「私たち」が笑顔にならないといけない。その上で、私たちはお客様のパートナーとなるべく常にお客様へ目線を置き、困りごとの解決を積み重ねることにより、当社グループのビジネスモデルの主軸を「もの」から「こと」へ移してまいります。さらに私たちは、単なる仕事相手という「パートナー」ではなく、お客様と心が通じ合う「真のパートナー」を目指してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、資本コストや株価を意識した経営の実現のため、経営指標として現状の営業利益率に加えてROICやROEを定め、更なる企業価値の向上に努めてまいります。 (4)経営環境 各国での物価上昇の継続に加え、米国における関税をはじめとする通商政策が世界経済に与える影響、ウクライナ情勢や中東情勢の長期化等といった地政学リスク、中国の景気低迷の長期化懸念など、世界経済の不確実性が高まると見込んでおります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、2030年のありたい姿として制定したグループビジョン「私たちが笑顔となり、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーとなります。」を実現するため、行動理念「信頼し、信頼される良い会社」のもと、2025年度から始まった3ヵ年の中期経営計画Ⅱにおいて「顧客価値の向上」を目指し、「特定市場の深耕」と「生販一体の供給基盤構築」を重点テーマと定め、グループの総力を結集してこれらに関する戦略を実行してまいります。 優先的に対処すべき事業上及び財務上の主な課題は以下のとおりです。 ① 特定市場の深耕 当社グループでは、放送・音響機器市場や特殊車両市場などを「特定市場」と定め、ここを成長分野として顧客価値向上のための様々な取り組みを行ってまいりました。さらに今後、新たな特定市場を開拓するための施策として、お客様との直接的な関係を構築してそのニーズを掴み、設計技術・生産技術・部品技術のエンジニアが有機的に連動する体制を作り、ニーズをタイムリーに具現化してまいります。また、必要に応じて社外パートナーとの技術協業を行い、当社ならではの顧客価値の高いソリューションの提供を目指してまいります。 ② 生販一体の供給基盤構築 中期経営計画Ⅱで目指す「顧客価値の向上」を実現するためには、商品をタイムリーにお客様に供給する必要があります。そのために、生産と販売が一体となって最適なPSI(Production, Sales and Inventory)手法の導入を進めてまいります。
事業等のリスク1,824字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月25日)現在において当社グループが判断したものであります。 ① 国際情勢および地政学的リスクについて 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、海外売上比率および海外生産比率はともに6割を超えております。そのため、米中対立の長期化、各国における保護主義的な通商政策の強化、関税の引上げ、輸出入規制・経済制裁の拡大、ならびに地域紛争や政治的緊張の高まり等が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 為替相場の変動による影響について 外国通貨で取引されている製品の価格は、為替相場の変動による影響を受けるため、当社グループの経営成績、財政状態及び競争力に影響を及ぼす可能性があります。また、海外の現地通貨建ての財務諸表は連結財務諸表を作成する際に円換算されるため、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 自然災害によるリスクについて 近年、世界各地において、異常気象や地震等に起因する自然災害が激甚化しており、その発生頻度の増加や被害の甚大化は、過去の事象からの想定を超えるものとなっているため、これらへの対応は、重要な社会的課題となっております。当社グループは、ハザードマップ等を踏まえ、製品・部品在庫や生産に係る自動機をより安全性の高い場所へ移動するなど、自然災害リスクの低減に向けた対策を講じております。しかしながら、想定を超える台風、洪水、地震、津波等の自然災害が発生した場合には、事業所機能の停止、設備の損壊、電力・水・ガス等の供給停止、通信手段の途絶、仕入先からの部品供給の遅延、サプライチェーンへの被害等により、事業活動が中断し、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 部品調達について 当社グループは、部品・材料の安定的な調達を実現できるよう努めておりますが、生産活動に必要な部品・材料の多くをグループ外の仕入先から調達している関係から、仕入先の納入遅延、製品の欠陥、製品の統廃合、経営状態の悪化、コンプライアンス違反、環境規制などにより、部品・材料の調達が困難になる可能性があります。また原材料費・物流費・人件費等の上昇に伴い、当社グループが調達している部品・材料も高騰しております。今後、これらの事態が長期化した場合、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ コンプライアンス違反について 当社グループは、国内外の関連法令および規制等を遵守するため、従前よりコンプライアンス教育等の充実・強化に取り組んでおります。近年、当社グループを取り巻く環境は大きく変化しており、一つの事象を契機として、長年にわたり築いてきた信頼が大きく損なわれ、企業存続に関わる重大な事態に発展する可能性も高まっております。このような状況を踏まえ、当社は、取締役会の直下に、取締役会から委嘱を受けたガバナンス委員会を設置し、ガバナンス体制の強化を図るとともに、当社グループ全体におけるコンプライアンス遵守状況について監視・監督を行っております。しかしながら、万一これらの関連法令・規制等に抵触する事態が発生した場合、多額の損害賠償等の請求や、当社グループの社会的な信用が低下する可能性があります。 ⑥ 情報セキュリティについて 当社グループは、システム障害、サイバー攻撃、ウイルス感染等に起因する情報漏洩や事業停止、ならびに内部関係者による情報漏洩等を重要なリスクとして認識しております。このため、当社グループは「情報セキュリティポリシー:セキュリティ基本方針」を定め、外部からの不正侵入の防止、データの暗号化等のセキュリティ対策を講じるとともに、従業員に対する情報セキュリティ教育および啓発活動の強化に取り組んでおります。しかしながら、システム障害、サイバー攻撃、ウイルス感染等による情報漏洩や事業停止、または内部からの情報漏洩等が発生した場合には、当社グループの業務運営、業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,638字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当社グループを取り巻く世界の経済環境は、インフレ圧力が一部で高止まりする中、米国の通商政策の動向や高金利環境の継続、金融政策の先行き不透明感等を背景に、全体として景気の回復は緩やかなものにとどまりました。また、ウクライナ情勢及び中東情勢の長期化等の地政学リスクの高まりに加え、中国における不動産市場の低迷や内需の弱さ、欧州経済の停滞などを背景に、先行きに対する不透明感は引き続き強い状況にあります。日本経済におきましては、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大、賃上げの進展等を背景に緩やかな回復の動きが見られるものの、原材料・エネルギー価格や人件費、物流費の上昇に伴う物価動向や為替の影響など、実体経済への影響には引き続き注視が必要な状況にあります。また、当社グループが属する電子部品市場では、過去の半導体不足等を背景とした過剰在庫の調整は概ね収束しつつあるものの、本格的な需要回復にはなお時間を要している状況です。 このような環境の中、当社グループは、2030年のありたい姿として掲げたグループビジョン「私たちが笑顔となり、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーとなる」の実現に向け、2025年度より3ヵ年の新たな中期経営計画Ⅱを開始いたしました。本計画では、中期経営計画Ⅰにおいて重点的に取り組んできた「信頼」および「納期」に関する施策を継続するとともに、次の成長ステージとして「顧客価値の向上」を掲げております。具体的には、放送音響機器や特殊車両等における「特定市場の深耕」と、グループ一体となって最適な納期を実現する「生販一体の供給基盤の構築」を重点テーマとし、これらの戦略を着実に推進しております。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a. 財政状態 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は15,791百万円となり、前連結会計年度末に比べ816百万円増加いたしました。これは主に売掛金が171百万円、原材料及び貯蔵品が245百万円、建設仮勘定が583百万円、ソフトウェア仮勘定が304百万円、投資有価証券が501百万円増加した一方、現金及び預金が970百万円減少したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は2,176百万円となり、前連結会計年度末に比べ95百万円減少いたしました。これは主に繰延税金負債125百万円増加した一方、買掛金が198百万円、未払金が99百万円減少したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は13,614百万円となり、前連結会計年度末に比べ911百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が226百万円、その他有価証券評価差額金が338百万円、為替換算調整勘定が347百万円増加したことによるものであります。 b. 経営成績 当連結会計年度の売上高は8,373百万円(前年同期比10.7%増)、営業利益は280百万円(前年同期は452百万円の営業損失)、経常利益は407百万円(前年同期は394百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は292百万円(前年同期は404百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 なお、当連結会計年度の平均為替レートは、1米ドル150.77円(前年同期比1.1%の円高)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (日本) 日本経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大、賃上げの進展等を背景に、緩やかな回復基調が続いております。一方で、不安定な国際情勢を背景とした金・銀等の貴金属価格や原油価格の上昇に加え、人件費や物流費の増加に伴う物価上昇の影響などにより、先行きには依然として不透明感が残っております。また、当社グループが属する電子部品市場においては、過去の先行受注に起因する在庫調整は概ね収束しつつあるものの、本格的な需要回復にはなお時間を要する状況にあります。こうした中、鉄道市場をはじめとする「特定市場」への販売強化や「ソリューションビジネスの確立」に取り組むなど積極的な施策を展開してまいりました。この結果、当連結会計年度の外部顧客向売上高は前年同期比12.8%増、グループ間の取引を含んだ売上高は6,391百万円(前年同期比6.9%増)となりました。 (欧米) 欧米の経済環境は、インフレ圧力の緩和が一部で見られるものの、EV市場の減速、高金利環境の継続や米国の通商政策の動向等を背景に、設備投資や個人消費には慎重な動きが続き、景気は緩やかな回復にとどまりました。電子部品市場においては、生成AI関連分野で需要の拡大が見られる一方、自動車、産業機器、民生機器向けでは回復の遅れが続いております。過去の先行受注に起因する在庫調整は概ね進展したものの、分野間でばらつきがあり、市場全体としては力強さを欠く状況が続いております。このような環境の下、当社グループは、大手カタログディストリビューターとの協業によるネットセールスの拡大や、「特定市場」への積極的な取り組みを推進してまいりました。この結果、当連結会計年度の外部顧客向売上高は現地通貨ベースで前年同期比8.1%増、為替の影響も含め3,945百万円(前年同期比6.9%増)となりました。 (アジア) 中国では、不動産市場の調整長期化や内需の低迷を背景に景気の弱含みが続いており、東アジア全体の景気回復の重しとなっております。電子部品市場では、生成AI関連分野において需要拡大の動きが見られる一方、民生分野を中心に需要の弱さが残っております。さらに、中国および韓国における需要回復の遅れも影響し、在庫調整は概ね進展したものの、市場全体としてはなお力強さを欠く状況が続いております。このような環境下ではありながらも、当社グループは、中国の好調な輸出市場と高成長を続けるインド市場に対して、販売強化項目の一つである「特定市場」開拓などの各種施策が実を結びつつあります。この結果、当連結会計年度の外部顧客向売上高は現地通貨ベースで前年同期比20.9%増、グループ間の取引を含んだ売上高は為替の影響を含め4,635百万円(前年同期比14.5%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ970百万円減少し、3,718百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は29百万円(前年同期比95.5%減)となりました。 これは主に、税金等調整前当期純利益406百万円、減価償却費459百万円があったものの、棚卸資産の増加173百万円、売上債権の増加221百万円、仕入債務の減少252百万円があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は1,054百万円(前年同期比64.1%増)となりました。 これは主に、有形固定資産の取得による支出782百万円、無形固定資産の取得による支出328百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は128百万円(前年同期比11.8%減)となりました。 これは主に、配当金の支払額65百万円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) 日 本   1,615,820   81.0 欧 米   -   - ア ジ ア   5,711,089   121.9 合 計   7,326,909   109.7 (注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 b. 受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 日 本   4,323,398   113.1   1,818,168   105.2 欧 米   4,328,977   148.1   1,826,727   156.1 ア ジ ア   1,359,802   145.7   517,414   161.9 合 計   10,012,178   130.4   4,162,309   129.3 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) 日 本   3,337,125   112.8 欧 米   3,945,289   106.9 ア ジ ア   1,091,374   119.4 合 計   8,373,789   110.7 (注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 千代田電子機器㈱   1,032,917   13.7   1,254,899   15.0 ㈱日本電化工業所   754,886   10.0   962,524   11.5 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 財政状態の状況 当社グループの当連結会計年度における財政状態の状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 b. 経営成績等の分析 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は以下のとおりであります。 (売上高) 当連結会計年度の売上高は8,373百万円(前年同期比10.7%増)となりました。セグメントごとの売上高の状況及び分析は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」に記載のとおりであります。 (売上総利益) 当連結会計年度の売上総利益は3,540百万円(前年同期比17.9%増)となりました。また、売上総利益率は原材料価格、人件費、輸送費等の高騰の影響を受けたものの、売上高の増加やコスト削減の取組みなどにより、前連結会計年度より2.6ポイント増加し42.3%となりました。 (営業利益) 当連結会計年度の営業利益は280百万円(前年同期は452百万円の営業損失)となりました。これは、エネルギー価格、人件費、輸送費等の高騰がありましたものの、売上増加に伴う粗利額の増加に加え、前連結会計年度に行った持続的な成長に向けての積極的な投資の終了により、販売費及び一般管理費が減少したことなどによるものであります。 (経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は為替差益の増加及び持分法による投資利益の増加等により156百万円(前年同期比70.1%増)となりました。営業外費用は為替差損の減少等により29百万円(同15.1%減)となりました。 以上の結果、当連結会計年度の経常利益は407百万円(前年同期は394百万円の経常損失)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の特別利益は投資有価証券売却益の計上等により1百万円(前年同期比98.7%減)、特別損失は2百万円(前年同期は0百万円の特別損失)、法人税、住民税及び事業税は174百万円(前年同期比303.6%増)、法人税等調整額は△60百万円(前年同期は56百万円の法人税等調整額)となりました。 以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は292百万円(前年同期は404百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a. キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b. 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期資金につきましては、営業活動により得られたキャッシュ・フロー及び自己資金を基本としています。設備投資や長期運転資金につきましては自己資金を基本としておりますが、より安定的な投資資金確保のため、外部からの調達も検討してまいりました。 なお、当連結会計年度末における借入金残高はございません。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は3,718百万円となっております。 当社は2026年3月26日に株式会社三井住友銀行をアレンジャーとして、15億円のコミットメントライン契約を株式会社りそな銀行、株式会社横浜銀行を加えた3行との間で締結いたしました。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。 この連結財務諸表作成において採用する重要な会計方針及び見積りの方法につきましては、「第5経理の状況 1連結財務諸表 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④ 経営方針・経営戦略・経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、グループビジョン「私たちが笑顔となり、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーとなる」の実現に向け、2025年度より3ヵ年の中期経営計画Ⅱに取り組んでおります。2026年3月期の目標として、売上高8,300百万円、営業利益の黒字確保を掲げ、各種施策を推進してまいりました。この結果、日本、欧米およびアジアの各市場において電子部品の在庫調整が概ね一巡し、需要に回復の動きが見られたことに加え、将来の成長に向けた積極的な投資を実施したことなどにより、当連結会計年度の売上高は8,373百万円(計画比0.9%増)、営業利益は280百万円(計画は営業利益0百万円)となりました。 本計画では、前中期経営計画において重点的に取り組んできた「信頼」および「納期」に関する施策を継続するとともに、次の成長ステージとして「顧客価値の向上」を掲げております。具体的には、放送音響機器や特殊車両等における「特定市場の深耕」と、グループ一体で最適な納期を実現する「生販一体の供給基盤の構築」を重点テーマとし、これらの戦略を着実に推進しております。 なお、2027年3月期においては、売上高9,000百万円、営業利益220百万円の達成を目指してまいります。

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開示資料

出典

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