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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

池上通信機

IKEGAMI TSUSHINKI CO., LTD.6771 · Standard · 電気機器

放送業務用カメラシステムの老舗。長時間の生中継を支える放送用カメラやモニターを、国内外の放送局・映像制作会社に供給する。

概要

池上通信機は、放送用カメラや中継車システムなどの情報通信機器を開発・製造する企業である。1946年に東京都大田区で創業し、日本放送協会の技術指導を受けてテレビジョン機器の分野に進出した。現在は放送システム事業と産業システム事業(メディカル、セキュリティー、検査装置)の2つのセグメントで事業を展開。2026年3月期の連結売上高は213億円、従業員は774名。東京証券取引所スタンダード市場に上場し、北米、欧州、アジアに販売子会社を配置する。

放送システム事業の主力製品群

放送システム事業は、テレビジョン放送局向けのスタジオカメラ、中継車搭載用カメラ、中継車システム、ヘリコプター電送システムなどを手がける。近年はIP対応製品(IPエクステンションユニット「IPX-100」)や4K/HDマルチパーパスカメラ「UHL-X40」の販売を強化し、放送局市場に加え非放送局市場への展開も進めている。同事業の売上はグループ全体の約半分を占め、国内では日本放送協会が主要顧客の一つであり、2026年3月期の同事業向け販売高は約258億円(全社の12.1%)に上る。海外では北米、欧州、アジア各地域で販売子会社を通じて現地の放送局やプロダクション向けに納入を行っている。

産業システム事業の3つの分野

産業システム事業は、メディカル、セキュリティー、検査装置の3分野で構成される。メディカル事業では内視鏡用カメラや顕微鏡用カメラを中心に、医療用モニターも販売し、海外OEMビジネスの拡大に注力する。セキュリティー事業では防衛省をはじめとする官公庁向け監視カメラシステム、鉄道市場向け車掌用・運転士用ITVシステム、プラント市場向け監視カメラシステムを提供する。検査装置事業では医薬市場向けの錠剤検査装置や錠剤印刷装置に加え、産業市場向けの平面検査装置や粉体検査装置を展開する。同事業は放送事業に比べて成長性が高く、特にセキュリティー分野で大型案件の獲得が業績を押し上げている。

海外販売子会社による地域別展開

グループの海外販売は、3つの地域子会社が担う。北米・中南米地域は1964年設立のIkegami Electronics (U.S.A.),Inc.(米国)、欧州・中東・アフリカ地域は1980年設立のIkegami Electronics (Europe)GmbH(ドイツ)が担当する。西アジア・東南アジア・大洋州地域は2014年設立のIkegami Electronics Asia Pacific Pte.Ltd.(シンガポール、非連結子会社)がカバーする。これらの子会社は当社製品の販売とサービス活動を行い、現地の市場特性に合わせた営業を展開する。日本国内では当社本体が直接販売とサービスを手がけ、連結子会社の㈱テクノイケガミが修理・サービスと一部製品の生産を担う。

業界の中での役割は放送・映像制作向けの業務用カメラシステムの専門メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
213億円
営業利益
4億円
営業利益率
1.9%
純利益
4億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01放送・映像制作主力

当社グループの主力事業であり、放送局や映像制作会社向けに、スタジオ用・中継用のカメラシステム、ポータブルカメラ、モニターなどを開発・製造・販売しています。報道・スポーツ中継など、高い信頼性と画質が求められる現場で使用されています。

主な製品・サービス2
放送業務用カメラシステム
放送局や制作会社で使用されるスタジオ用・中継用カメラ。高画質、高感度、高い信頼性が特徴。
業務用モニター
放送・映像制作現場で使用される高精細なモニター。正確な色再現が求められる。

製品と技術

放送用カメラとIPソリューション

放送システム事業の中心製品は、スタジオや中継車で使用される放送用カメラである。4K/HDマルチパーパスカメラ「UHL-X40」は、放送局向けの高画質モデルで、非放送市場(教育機関、企業など)にも販売を拡大している。IPエクステンションユニット「IPX-100」は、放送システムのIPネットワーク化を可能にする装置で、新旧機器のIP接続を実現する。中継車システムやヘリコプター電送システムも同社の強みであり、放送局やプロダクション向けに複数台のカメラを組み合わせたシステム全体を納入する案件が多い。

メディカル向けカメラシステム

産業システム事業のメディカル分野では、内視鏡用カメラや顕微鏡用カメラを開発・製造している。これらは主に医療機器メーカーへのOEM供給であり、海外向けビジネスが拡大傾向にある。特に北米地域では新規OEM先への大型案件の納入実績がある。中国市場では医療用モニターの販売が増加しているが、景気停滞や在庫調整の影響でカメラ本体の販売は低調な時期もある。医療用カメラの高画質化・小型化技術が同社のコア技術(撮像・画像処理・伝送技術)を活かした分野となっている。

監視カメラシステムと公共市場

セキュリティー事業では、防衛省をはじめとする官公庁向けの監視カメラシステム、鉄道市場向けの車掌用・運転士用ITVシステム、プラント市場向けの監視カメラシステムを提供する。これらのシステムは高信頼性と過酷環境での動作が求められ、同社の放送技術で培った画像処理・伝送技術が応用されている。近年は防衛省向け大型案件の納入が売上に寄与しており、同事業を最注力領域の一つと位置づけている。プラント市場では老朽化インフラの更新需要を取り込んでいる。

医薬・産業向け検査装置

検査装置事業では、医薬品市場向けに錠剤検査装置と錠剤印刷装置を主力製品とする。錠剤検査装置は外観や品質を自動で検査する装置で、医薬品製造工程での品質管理に不可欠。錠剤印刷装置は錠剤表面に文字や模様を印刷する。さらに、産業市場向けに平面検査装置や粉体検査装置も展開し、検査自動化ニーズの高まりを背景に販売拡大を図っている。これらの製品は画像認識技術が核であり、同社のカメラ技術と組み合わせた総合ソリューションとして提供される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

放送・映像機器で国内実績、利益率は低水準

池上通信機は電気機器セクターで放送・映像機器を主力とする。売上高は2024年3月期の216億円から2025年3月期に207億円へ減少し、2026年3月期は213億円と微増の見込み。営業利益率は2025年3月期に1.45%、2026年3月期に1.88%と低水準で推移しており、収益性の改善が課題。同業の日清紡ホールディングスやキオクシアホールディングスと比べ、規模は中程度だが、放送業界の設備投資動向に依存する構造。テレビ放送のデジタル化や配信サービスへの対応が今後の焦点。

強み

  • 国内放送局向けに長年納入実績があり、高い信頼を確保
  • 映像・通信技術で独自ノウハウを持ち、品質が高い
  • 設備更新需要により、一定の売上を確保できる
  • 放送局との長期取引契約により、安定した受注を得る

課題

  • 営業利益率2%未満で、コスト削減や高付加価値化が急務
  • 放送業界の構造変化により、伝統的な市場が縮小傾向
  • IP配信やクラウド技術への投資が必要だが、推進は遅れ気味

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字が池上通信機

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16964サンコー63億円10.2倍
26699ダイヤモンドエレクトリックホールディングス60億円25.9倍
36837京写54億円68.6倍
46612バルミューダ51億円
56599エブレン51億円13.9倍
66771池上通信機49億円11.5倍
76757OSGコーポレーション48億円42.8倍
83856Abalance48億円0.6倍
96943NKKスイッチズ48億円15.8倍
106647森尾電機48億円6.9倍
116635大日光・エンジニアリング46億円12.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

通信機用変圧器からテレビ機器へ(1946-1951)

1946年9月、初代社長斎藤公正が東京都大田区に池上通信機材製作所を創業し、通信機用小型変圧器、電源機器の製造を開始した。1948年2月に資本金195,000円で株式会社池上通信機材製作所を設立。翌1949年8月、日本放送協会技術研究所の技術指導を受け、周波数特性自動記録装置およびテレビジョンスタジオ装置用部品、測定器類の製造に乗り出した。これが同社と放送機器との最初の接点となる。1951年1月、商号を池上通信機株式会社に改称し、現在の屋号が定まった。

工場新設と多品種展開(1958-1961)

1958年4月、川崎工場を新設しテレビジョン放送機器および音声機器の製造を開始。1960年9月には水戸工場を新設し電源装置や測定機器の生産に着手。1961年5月には藤沢工場を新設し工業用テレビジョン機器と小型変圧器の製造を始めた。この3つの工場の新設により、放送機器と産業用機器の両面で生産能力を拡大した。同年6月には東京証券取引所店頭市場に株式を公開し、10月には市場第二部に上場。上場資金を基に更なる設備投資を進めた。

海外拠点の設立とグローバル販売網の構築(1964-1980)

1964年12月、米国にIkegami Electronics Industries Inc. of New York(後のIkegami Electronics (U.S.A.),Inc.)を設立し、北米市場への直接販売を開始。1975年3月に同社の商号を現行のものに改称した。1976年1月には西ドイツ駐在員事務所を開設し、1980年12月に同国法人Ikegami Electronics (Europe)GmbHを設立、駐在員事務所を廃止した。これにより欧州での販売体制を強化。海外販売子会社は当社製品の販売・サービスを担い、同社の海外事業の基盤となった。

事業再編とグループ子会社の活用(1991-2003)

1991年5月に株式会社テクノイケガミを設立し、修理・サービス業務を分社化。1992年4月には池上エルダー株式会社を設立(2010年清算)。1993年11月に株式会社アイテム(後の株式会社池上ソリューション)を設立した。生産面では1999年10月に藤沢事業所の業務を池上工場に統合、2000年4月に川崎工場の業務を湘南工場に全面移転、2003年2月に水戸工場の業務を宇都宮工場に統合するなど、拠点の集約を進めた。これにより生産効率の向上とコスト削減を図った。

生産集約とアジア展開(2010-2014)

2010年1月、池上エルダー株式会社を清算。同年4月には池上工場と宇都宮工場を統合し、生産拠点を集約した。2012年4月に株式会社テクノイケガミを連結の範囲に追加し、同社への生産機能移管を進めた(2012年10月、宇都宮プロダクトセンターの一部製品の生産を移管)。2014年4月にはシンガポール法人Ikegami Electronics Asia Pacific Pte.Ltd.を設立し、西アジア・東南アジア・大洋州地域の販売網を整備した。これにより日本、米国、欧州、アジアの4極体制が完成した。

市場区分変更とIP対応へのシフト(2022年以降)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行。同社は放送システム事業においてIP対応製品(IPX-100など)の開発を強化し、クラウドやAIを活用したトータルシステムソリューションの提案力を高めている。産業システム事業ではメディカル向けOEMビジネスの拡大やセキュリティー分野での官公庁向け大型案件獲得に注力。2027年3月期の業績目標として売上高210億円、営業利益3億円を掲げている。

年表28件を開く

1940年代

  • 1946年9月創業初代社長斎藤公正が通信機用小型変圧器、電源機器を主製品として、東京都大田区に池上通信機材製作所を創業
  • 1948年2月創業本店を東京都大田区堤方町666に置き、資本金195,000円をもって株式会社池上通信機材製作所を設立
  • 1949年8月日本放送協会技術研究所の技術指導を受け、周波数特性自動記録装置およびテレビジョンスタジオ装置用部品ならびに測定器類の製造を開始

1950年代

  • 1951年1月商号を現商号池上通信機株式会社に改称
  • 1958年4月川崎工場を新設し、テレビジョン放送機器および音声機器の製造を開始

1960年代

  • 1960年9月水戸工場を新設し、電源装置、測定機器等の製造を開始
  • 1961年5月藤沢工場を新設し、工業用テレビジョン機器および小型変圧器の製造を開始
  • 1961年6月東京証券取引所店頭市場に株式を公開
  • 1961年10月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 1964年12月米国法人Ikegami Electronics Industries Inc. of New York(連結子会社)を設立
  • 1969年4月宇都宮工場を新設し、工業用テレビジョン機器等の製造を開始

1970年代

  • 1970年8月池上工場を新設し、テレビジョンカメラ部門等を川崎工場より移行
  • 1975年3月米国法人Ikegami Electronics Industries Inc. of New Yorkの商号を現商号Ikegami Electronics (U.S.A.),Inc.に改称
  • 1976年1月西ドイツ駐在員事務所を開設

1980年代

  • 1980年12月西ドイツ法人Ikegami Electronics (Europe)GmbH(連結子会社)を設立し、駐在員事務所を廃止
  • 1984年2月上場東京証券取引所市場第一部に株式を指定替え上場

1990年代

  • 1991年5月創業株式会社テクノイケガミを設立
  • 1992年4月創業池上エルダー株式会社を設立
  • 1993年11月創業株式会社アイテムを設立(現 株式会社池上ソリューション)
  • 1999年10月M&A藤沢事業所の業務を池上工場に統合

2000年代

  • 2000年4月川崎工場の業務を湘南工場に全面移転
  • 2003年2月M&A水戸工場の業務を宇都宮工場に統合

2010年代

  • 2010年1月池上エルダー株式会社を清算
  • 2010年4月M&A池上工場と宇都宮工場を統合
  • 2012年4月株式会社テクノイケガミを連結の範囲に追加
  • 2012年10月宇都宮プロダクトセンターの一部製品の生産機能を株式会社テクノイケガミへ移管
  • 2014年4月創業シンガポール法人Ikegami Electronics Asia Pacific Pte.Ltd.を設立

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで21,000百万円
  • 営業利益2027年3月期まで300百万円
  • 経常利益2027年3月期まで100百万円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2027年3月期まで500百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    放送システム事業のIP・クラウド・AI活用強化

    次世代放送を見据え、IPやクラウド、AIを活用した高度なトータルシステムソリューションの提案力を強化する。IPエクステンションユニット「IPX-100」や4K/HDマルチパーパスカメラ「UHL-X40」の販売促進により、国内外の放送局市場および非放送局市場でのシェア拡大を目指す。

  2. 02

    産業システム事業の注力領域への成長戦略

    メディカル事業では海外OEMビジネス拡大と新規分野での成長、セキュリティー事業では防衛省・官公庁・鉄道・プラント市場に注力、検査装置事業では医薬市場向けの錠剤検査装置等のシェア拡大と産業市場向けの販売拡大を図る。

  3. 03

    コア技術の進化と外部リソース活用

    コア技術(撮像・画像処理・伝送)の高度化に加え、外部リソースの有効活用、アライアンス、M&Aも視野に入れ、既存事業のバリューアップと事業領域の拡大を推進する。

  4. 04

    成長投資とサプライチェーン多様化

    成長戦略推進のための人材および成長事業への積極的な投資を実現する。地政学的リスクに対応するため、サプライチェーンの多様化を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で774人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は666万円で、9期前と比べて+8.2%平均年齢は46.7歳、平均勤続年数は21.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月914
2018年3月891
2019年3月61646.021.6880
2020年3月70446.320.8878
2021年3月62046.221.4887
2022年3月59146.320.6871
2023年3月59646.321.4849
2024年3月60446.321.5818
2025年3月70746.521.581237
2026年3月66646.721.377452

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 2 / 海外 1、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社他 — 東京都大田区他2,545百万円
情報通信 機器
システムセンター — 神奈川県藤沢市1,550百万円
情報通信 機器
情報通信 機器 — Ikegami Electronics (Europe)GmbH (ドイツ ノイス)529百万円
プロダクトセンター — 栃木県宇都宮市523百万円
情報通信 機器
情報通信 機器 — 本社他(神奈川県川崎市川崎区他)69百万円
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社テクノイケガミ(注)
    神奈川県川崎市川崎区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Ikegami Electronics (U.S.A.),Inc.(注)
    マウワ(アメリカ) · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Ikegami Electronics (Europe)GmbH(注)
    ノイス(ドイツ) · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    DREC-2004E型デジタル録音再生装置8式の製造
    国土交通省 · 2022-09-28
    1.5億円
  • 調達
    DREC-2004F型デジタル録音再生装置5式の製造
    国土交通省 · 2026-06-17
    1.4億円
  • 調達
    DREC-2004D型デジタル録音再生装置12式の製造
    国土交通省 · 2019-08-27
    1.3億円
  • 調達
    ESSE-22型視覚情報支援装置2式の製造
    国土交通省 · 2022-07-25
    1.2億円
  • 調達
    ESSE-22A型視覚情報支援装置3式の製造
    国土交通省 · 2024-05-31
    1.1億円
  • 調達
    DREC-2004E型デジタル録音再生装置5式の製造
    国土交通省 · 2024-05-31
    9,100万円
  • 調達
    DREC-2004C型デジタル録音再生装置7式の製造
    国土交通省 · 2018-08-23
    8,300万円
  • 調達
    DREC-2004C型デジタル録音再生装置8式の製造
    国土交通省 · 2016-07-29
    7,240万円
  • 調達
    DREC-2004E型デジタル録音再生装置等の部品の購入
    国土交通省 · 2025-12-19
    6,800万円
  • 調達
    DREC-2004D型デジタル録音再生装置4式の製造
    国土交通省 · 2021-07-13
    5,760万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は213億円営業利益4億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.9%、利益が+33.3%。

売上高
+2.9%
213億円
営業利益
+33.3%
4億円
純利益
+100.0%
4億円
営業利益率
1.9%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高210億円213億円
営業利益3億円4億円
純利益5億円4億円
1株あたり配当¥15¥15

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は27億円、営業利益は−9億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−22.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q981
2024年1Q35−2−5.7−1
2024年2Q4824.22
2024年3Q4512.21
2024年4Q885
2025年2Q55−13−23.6−13
2025年4Q1521610.515
2026年2Q62−11−17.7−11
2026年4Q151159.915
2027年1Q27−9−33.3−10

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は243億円から213億円へ88%に減った。直近期の営業利益率は1.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月24389
シンガポール法人Ikegami Electronics Asia Pacific Pte.Ltd.を設立
2014年3月2571211
2015年3月2491211
2016年3月24532
2017年3月228−34−27
2018年3月26366
2019年3月250118
2020年3月23267
2021年3月21954
2022年3月18532
2023年3月221−10−11
2024年3月21697
2025年3月207331.42
2026年3月213441.94

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高213億円のうち、営業利益として残るのは4億円1.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の1.9%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.5%148億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金28.6%61億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.9%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比5.0pt
1.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.1pt
1.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.3pt
2.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが15億円、投資CFが−10億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は40億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−212−7−1937
2014年3月−20−49−2423
2015年3月5−1312−829
2016年3月13−60735
2017年3月279203691
2018年3月−22−3−11−2554
2019年3月29−4−182562
2020年3月10−2−5864
2021年3月12−7−7561
2022年3月−16−1021−2657
2023年3月−12−33−1545
2024年3月30−8−22265
2025年3月−35−511−4036
2026年3月15−10−2540

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は299億円。このうち返さなくてよい自己資本が143億円で、自己資本比率は47.8%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月27912715245.5
2014年3月29712617142.3
2015年3月31313917444.4
2016年3月30013416644.7
2017年3月28711117638.8
2018年3月27411715742.8
2019年3月27612415244.8
2020年3月26113113050.1
2021年3月25013511553.9
2022年3月27413713750.0
2023年3月29012716343.9
2024年3月30613716944.7
2025年3月28813715247.4
2026年3月29914315647.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
47億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
39億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
9億円
在庫として抱えている分
負債合計
156億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
56
/ 100
安定性自己資本比率32 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り224社中121位あたり、逆に低いのは営業利益率224社中187位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.7%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.9%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
47.8%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.9%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.2%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥675で、1年前と比べて+16.6%過去52週の値幅のなかでは32%の位置にある。

¥675-0.9%1ヶ月+3.2%1年+16.6%時価総額49億円
過去52週の値幅
安値¥580高値¥874

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.5倍
PER (会社予想)8.7倍
PBR0.33倍
配当利回り2.22%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月18日に678円で、前日比0.29%下落しましたが、1ヶ月では7.79%上昇しました。25日移動平均線の655円を上回っており、短期的な上昇トレンドにあります。しかし、75日移動平均線の666円も上回っており、中期的にも好転しつつあります。52週高値の874円からは22.4%下落しており、戻り過程にあります。出来高は8月らしく低調です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは11.55倍で同業界平均の30.3倍を大きく下回り、PBRは0.3275倍と純資産に対して大幅に割安です。ROEは2.7%と低水準ですが、予想PERは8.7倍とさらに低下する見込みです。配当利回り2.21%は同業界平均の2.24%とほぼ同等で、配当性向は16.2%と低く配当の安全余裕があります。収益性は低いものの、資産価値に比べて株価は割安と評価します。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.5倍30.8倍
PER (予想)8.7倍
PBR0.33倍2.58倍
ROE2.7%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

放送業界の構造変化と事業の収益性が投資家の争点。強気派は、老舗のブランドと技術力で放送機器の更新需要を掴めるとみる。一方弱気派は、放送市場縮小や、新興メーカーの追従で競争が厳しく、売上高が横ばいの一方で利益率が低いことを懸念。パブリックビューイングやVRなど新分野の成長に期待もあるが、現状の売上規模から大きな貢献は見込めない。PBRの低さから割安という見方もあるが、ROEの低さや成長性の乏しさとの対立がある。

プラスに働く材料7
  • 強固なブランド力

    放送用カメラで長年の実績がある

  • 新分野への進出

    産業用や医療用カメラで成長余地を模索

  • 割安指標

    PBRは0.3倍台で資産価値の観点から割安

  • 予想PER8.7倍と実績11.55倍から改善決算発表後影響

    予想PER8.7倍は実績PER11.55倍を2.85ポイント下回る

  • PBR0.33倍と解散価値以下で割安継続影響

    PBR0.33倍は1倍を大きく下回り、下値支援

  • 最新期は売上高213億円、営業利益4億円と増収増益通年影響

    前期の売上高207億円、営業利益3億円からそれぞれ改善

  • 配当利回り2.21%と一定の株主還元継続影響

    利回り2.21%は株価を下支え

マイナスに働く材料7
  • 市場の縮小

    放送業界の縮小で需要が漸減傾向

  • 低い収益性

    営業利益率が1%台で利益が薄い

  • 成長性の乏しさ

    売上高が横ばいで成長エンジンを見いだせない

  • 営業利益率1.88%と極めて低い収益性通年影響

    売上高213億円に対し営業利益4億円、減収で即赤字転落の恐れ

  • ROE2.7%と資本コストを下回る継続影響

    ROE2.7%は低く、PBR0.33倍の低位が続く

  • 売上高がピーク216億円に届かず鈍化継続影響

    直近213億円はピーク比▲3億円、成長性乏しい

  • 株価1年16.71%上昇後は上値が重い不定影響

    1年で16.71%上昇した後の利益確定売り

次の決算で確かめる点
放送機材売上高
主力事業の市場縮小の影響を測るため
新分野の売上高
多角化の進捗と成長性を確認するため
営業利益率
低収益体質からの改善度合いを見るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり15で、前期から+25.0%いまの株価に対する利回りは2.22%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥15
1株あたり
配当利回り
2.22%
いまの株価に対して
配当性向
16.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月20
2018年3月3050.030.2
2019年3月4033.333.6
2020年3月30−25.026.4
2021年3月15−50.024.3
2022年3月10−33.360.0
2023年3月100.0
2024年3月30200.029.4
2025年3月12−60.039.8
2026年3月1525.016.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥15

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,685人。区分でいちばん多いのは個人・その他79.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が12.5%を占め、残る87.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他74.776.780.777.984.279.2
自己株式12.312.312.212.112.011.9
事業法人4.74.44.76.37.610.5
外国法人3.13.11.63.63.95.5
証券会社2.62.02.25.42.12.8
金融機関14.913.810.86.62.12.0
外国人個人0.00.00.00.20.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01合同会社センス4.21
02INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)3.65
03池上通信機従業員持株会3.50
04池上通信機取引先持株会2.88
05豊嶋 唯充2.32
06島根 良明1.59
07本間 常夫1.39
08松下 彰利1.39
09豊嶋精密工業株式会社1.30
10電気興業株式会社0.96

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+371%、1株純資産は14期で+1174%。直近期のROEは2.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月121757.55.9
2014年3月172118.66.510.4
2015年3月1872,3428.49.719.7
2016年3月412,2251.834.987.8
2017年3月−4581,863
2018年3月931,9594.917.830.2
2019年3月1412,0547.08.133.6
2020年3月1122,0505.57.526.4
2021年3月702,1123.312.824.3
2022年3月282,1451.322.660.0
2023年3月−1681,987
2024年3月1062,1375.18.029.4
2025年3月372,1311.717.039.8
2026年3月592,2302.711.916.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額190百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
清森洋祐代表取締役社長 最高経営責任者74
小島睦取締役 技術・開発・知的財産戦略、生産・調達担当(兼)常務執行役員 システムセンター担当67
篠田広司取締役 営業・マーケティング、 CS推進担当(兼)上席執行役員 営業・マーケティング本部長64
永井研二社外取締役78
薄田賢二社外取締役71
安田明代社外取締役50
小原信恒常勤監査役64
渡辺敏治社外監査役76
川口潮社外監査役72
中西義明78

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)712318314621
社外取締役631315
監査役1131313

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容506字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社および子会社5社から構成されており、情報通信機器の開発、生産、販売、サービスにわたる事業活動を展開しています。 当社グループの事業に係る位置付けは次のとおりです。 当社が情報通信機器の開発、生産ならびに北米・中南米、欧州・中東・アフリカ、西アジア・東南アジア・大洋州地域を除いた販売、サービス活動を行っています。 ㈱テクノイケガミでは当社が生産した情報通信機器の修理・サービスの一部を行うとともに、当社プロダクト センターの製品の一部を生産しています。 連結子会社であるIkegami Electronics(U.S.A.),Inc.(米国)では、北米・中南米地域で、Ikegami Electronics(Europe)GmbH(ドイツ)では、欧州・中東・アフリカ地域で当社製品の販売、サービス活動を行っています。 また、非連結子会社であるIkegami Electronics Asia Pacific Pte.Ltd.(シンガポール)では、西アジア・東南アジア・大洋州地域を対象として、当社製品の販売、サービス活動を行っています。 事業の系統図は次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題3,266字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、社会における当社グループの存在意義(パーパス)を『「技術」のチカラで、あなたをしあわせに。』と定め、「卓越した技術と匠の技で社会が求める新たな価値を創造し、持続可能な社会インフラ構築の一翼を担い、広く世の中に貢献し、社会から必要とされる企業であり続ける。」ことを目指してまいります。 そして、創業理念「技術の向上、開発へのたゆまざる意欲と不屈の精神を支えとし、使って喜ばれる製品を作り出し、世の中に寄与してゆく。その実現に向け、常に努力し、責任を以て事に当たる社員を育てる。」をベースに、以下の4つの経営ビジョンを基本方針として定めています。 ・絶え間ない技術の研鑽に努め、時代を先取りした技術革新に果敢に挑戦し続け、技術優位性の確立により、「Ikegami Way」を追求してゆく ・「Ikegami Way」の追求により、顧客ニーズを逸早く具現化し、常に顧客満足と社会の信頼と期待に応え、安定した経営基盤の構築を図る ・その対価を、全てのステークホルダーへの確実なる還元と将来への成長投資の原資とすべく好循環サイクルを確立し、進化させ続け、グローバル企業として成長・発展し、グローバルでの社会貢献を目指す ・その実現に携わる全ての人々が生き甲斐と働き甲斐を見出すことのできる企業であり続ける (2) 目標とする経営指標 当社を取り巻く事業環境において、中東情勢をはじめとする地政学的リスクを注視する必要があるほか、金融資本市場の変動や米国の通商政策をめぐる動向による影響等にも引き続き留意が必要な状況にあり、特に中東情勢の緊迫化等の地政学的リスクに伴う原材料価格の高騰や供給制限による調達への影響等が想定されます。また、客先の設備投資計画の一巡を背景に、当期は大型案件の計上が限定的となるものの、来期以降は更新案件等の具体化を見込んでおります。 こうした状況のなか当社グループは、放送システム事業におきましては、新技術の獲得・活用を通じ、次世代の放送を見据えたIPやクラウド、AIの活用による高度なトータルシステムソリューションの提案力を強化していきます。また、IPエクステンションユニット「IPX-100」および4K/HDマルチパーパスカメラ「UHL-X40」の販売促進により、国内外の放送局市場のほか、非放送局市場におけるシェア拡大も目指していきます。 産業システム事業におきましては、メディカル事業において、引き続き海外を中心とした内視鏡および顕微鏡用カメラのOEMビジネス拡大や新規OEM顧客の獲得に取り組むとともに、昨年参入した新規分野における成長に向けた取り組みを推進していきます。セキュリティー事業では、防衛省をはじめとする官公庁や鉄道、プラント市場等の公共性の高い市場を最注力領域と位置づけ、売上規模の拡大を図っていきます。検査装置事業では、医薬市場向けの錠剤検査装置や錠剤印刷装置のシェア拡大に加え、検査自動化ニーズの高まりを背景に、産業市場向けの平面検査装置や粉体検査装置の販売拡大を図り、事業規模の拡大を目指していきます。 2027年3月期の通期連結業績の目標とする経営指標は、現時点において以下のとおりです。 なお、2026年5月14日公表の「固定資産の譲渡に係る買換え資産の圧縮記帳の実施および特別利益ならびに特別損失計上に関するお知らせ」に記載のとおり、圧縮記帳処理を行い、固定資産圧縮損を特別損失に計上する見込みです。 (単位:百万円) 売上高   営業利益   経常利益   親会社株主に帰属する当期純利益 21,000   300   100   500 注意事項 上記の業績見通しは、当社グループが現時点で合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績は重要なリスク要因や不確実な要素等により異なる可能性があります。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、社会における当社グループのパーパス(社会的存在意義)を『「技術」のチカラで、あなたをしあわせに。』と定め、「卓越した技術と匠の技で社会が求める新たな価値を創造し、持続可能な社会インフラ構築の一翼を担い、広く世の中に貢献し、社会から必要とされる企業であり続ける。」ことを目指してまいります。 そして、創立80周年を機に、創業理念「技術の向上、開発へのたゆまざる意欲と不屈の精神を支えとし、使って喜ばれる製品を作り出し、世の中に寄与してゆく。その実現に向け、常に努力し、責任を以て事に当たる社員を育てる。」に立ち返り、Ikegamiのコア技術であるIP&T(撮像・画像処理・伝送技術)の更なる高度化と、全社一体での顧客価値創造と社会への貢献に努め、以下に掲げる中長期的な成長戦略を確実に実現することで対処すべき課題を解決し、更なる事業の発展と企業価値の向上を図ってまいります。 (4) 会社の対処すべき課題 ①産業システム事業の注力事業領域への成長・拡大戦略と放送システム事業の安定的事業規模の維持・確保に向けた戦略を推進し、更なる売上高の拡大と利益の増出を目指す。 ②コア技術の進化と深耕、外部リソースの有効活用・アライアンス、更にはM&Aも視野に、既存事業のバリューアップと事業領域の更なる拡大を推進する。 ③成長戦略推進のための人材および成長事業への積極的な投資を実現する。 ④地政学的リスクへ対応するため、サプライチェーンの多様化を推進する。 ⑤ESG経営の推進により、企業価値の向上と持続的な成長・発展を追求する。 各事業の取組むべき具体的事業戦略は以下のとおりです。 ◆産業システム事業 ・SS(セキュリティーソリューション事業) 有望市場である「安全保障(防衛・公共)」「安心安全(鉄道・流通)」「環境(プラント)」へ注力し、売上高規模の拡大と利益増出に取組む。 特に、防衛市場を最注力領域として、防衛市場向けの研究開発・販売を強化し、売上規模の更なる拡大を目指す。また、鉄道市場におけるワンマン運転の拡大や省力化ニーズに対応し、Ikegamiの映像技術を活用したソリューションの提供を通じて、プラットホームの安全性向上と鉄道運行現場の負担軽減を目指す。 ・IS(インスペクションソリューション事業) 医薬市場においては、ソリューション営業力強化により、ジェネリック医薬品の使用促進や安定供給に向けた生産効率化および品質向上の需要を確実に取り込む。さらには労働人口の減少に伴う検査の自動化ニーズの高まりを背景に、新たな市場の開拓にも注力し、事業拡大を目指す。 ・MS(メディカルソリューション事業) 画像処理技術の高度化および差異化機能の開発を通じて、医療用カメラの更新需要の促進と新たな需要の喚起を図るとともに、昨年度参入を果たした新たな医療分野における事業拡大を目指す。主力の海外OEM事業については、ヨーロッパ市場における既存顧客との関係深化および取引拡大を図るとともに、北米市場の開拓ならびにインド太平洋地域における医療機器市場の成長を見据えた新規顧客・新規案件の獲得を目指す。 ◆放送システム事業 ・MoIPに対応したトータルシステムソリューション「ignis mc」と「ignis mp」の開発を強化・推進するとともに、次世代新技術の習得・活用による放送システムの高度化に取組むことで、お客様の更新需要を確実に取り込み、全社の基盤事業として事業の安定化を確立する。また、コアコンピタンスであるSI力を活かし、放送局市場以外への事業拡大を図る。 ・海外市場においては、エリアマーケティング戦略を強化・推進し、次世代4KカメラシステムやMoIP製品の販売促進により、シェア拡大と事業の安定化を図る。
事業等のリスク1,941字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 事業等のリスク ① 国際情勢について 当社グループは国内のみならず米国、欧州、アジア、中近東、ロシア等の地域で商品を供給しています。従って、これらの国または地域の経済状況や地政学的要因、法的規制等により当社グループの販売活動に影響を及ぼす可能性があります。特に、ウクライナ情勢の長期化や、中東地域の混迷などにより、資源価格をはじめとした過度の物価上昇によるインフレが世界経済への悪影響を及ぼした場合、当社グループの経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、こうしたリスクが顕在化した場合、その影響を最小限に留めるため、米国、ドイツ、シンガポールの現地法人との連携を密にし、各地域の情勢を的確に把握するとともに、サプライチェーンの強化を図ってまいります。また、国際情勢の変化に伴う為替相場の変動リスクにも備え、為替予約等によりリスクの最小化に努めてまいります。 ② 災害・事故について 当社グループでは、工場における生産活動に関し、労働安全衛生に配慮するとともに、環境マネジメントシステムISO14001の認証を取得し、地球環境に配慮した生産活動に努めております。また、首都圏における大規模地震の発生などにより本社機能が麻痺した場合に指揮命令系統を早期に確立するための震災マニュアルも策定しています。しかしながら、不測の大規模地震や台風等の自然災害による生産設備の被害、工場における事故、製品輸送・外部倉庫保管中の事故等、不測の事態が発生するリスクが考えられます。これらの事象は、工場の操業や顧客への供給に支障が生じることで、当社グループの経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2) 品質リスク ① 品質について 当社グループは設計から製造・検査に至るまで、製品の品質および安全性には細心の注意を払っています。しかしながら、製品の品質面でのリスクを全て排除するのは不可能であり、製造物責任(PL)問題を提起される可能性があります。また、その他にも製品の不具合による賠償など品質や安全面での問題を提起される可能性も考えられ、当社グループの経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、こうしたリスクに備え、製品の設計段階からデザインレビューを実施するともに、製品化の前段階での品質、性能評価試験を徹底しています。また、製品として出荷前に品質管理部門での出荷前テストを綿密に実施しています。 ② 製品開発について 当社グループは、国内外の市場へ向けた新製品、新技術の開発を進めておりますが、各事業において、市場で競合する各社との競争の激化により、製品競争力が相対的に低下し、当社グループの経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、こうしたリスクが発生しないよう、常に次世代技術の習得・獲得・活用に注力し、各事業において市場でのマーケティング戦略の立案・実行による製品開発へのフィードバックを徹底します。 (3) コンプライアンス・リスク 当社グループは、事業の遂行にあたって、国内はもとより、事業を展開する各国において、当該国の法的規制の適用を受けています。これらの法令等に違反した場合や社会的要請に反した行動等により、法令による処罰・訴訟の提起・社会的制裁を受けたりお客様からの信頼を失ったりする可能性があります。当社グループでは、コンプライアンスの取り組みを横断的に統括するRC委員会を設置し、具体的な計画を策定、実行することで、リスクの未然防止に努めています。また、リスクマネジメントやコンプライアンスに関する研修を通じ、従業員へ法令順守の意識醸成と徹底を推進し、違反や社会規範に反した行為等の発生可能性を低減するよう努めています。 (4) 財務制限条項に関するリスク 当社グループは、資金需要に対する機動性と安定性の確保および資金効率向上を図ることを目的に、取引銀行3 行とコミットメントライン契約等を締結しています。これらには純資産の減少および経常損失の計上に関する財務制限条項が付されています。これに抵触し、借入先の請求に基づき借入金の返済を求められた場合、当社グループの財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,972字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況ならびに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりです。 (1) 経営成績 当連結会計年度におけるわが国の経済は、米国の通商政策による影響が一部に残るものの、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、緩やかな回復が続きました。 一方、世界経済は緩やかな持ち直しが続く中で一部地域に弱さがみられるほか、中東情勢の緊迫化や金融資本市場の変動、米国の政策動向による影響等から、先行き不透明な状況が続きました。 このような事業環境のもと、当社グループの当連結会計年度の経営成績の概要は次のとおりです。 売上高につきましては、前年同期比2.9%増収の213億29百万円となりました(前年同期売上高207億34百万円)。 損益面につきましては、営業損益は前年同期比で1億52百万円増の営業利益4億7百万円(前年同期営業利益2億54百万円)、経常損益は前年同期比で67百万円増の経常利益3億58百万円(前年同期経常利益2億90百万円)、最終損益につきましては、前年度期比で1億40百万円増の親会社株主に帰属する当期純利益3億76百万円(前年同期親会社株主に帰属する当期純利益2億35百万円)となりました。 当連結会計年度の売上高は、放送システム事業では、国内において放送局向けのスタジオカメラや中継車搭載用カメラの販売が堅調に推移しました。また、公営競技市場や放送局において放送システムの大型案件を複数納入したほか、放送局やプロダクション向け中継車システムの納入も増加しました。さらに、官公庁向けを中心にヘリコプター電送システムや受信基地局設備の納入が大幅に伸長した結果、売上高は前年同期を大きく上回りました。海外では、東アジア、中央アジアおよび東南アジア地域の放送局やプロダクション向けに複数の案件を納入したものの売上は例年並みに推移しました。欧州地域でも中東地域におけるスポーツ市場向けの大型案件等の納入がありましたが、受注予定案件の一部において受注が後ろ倒しとなり売上高前年同期を下回りましたが、北米地域で放送カメラの販売が放送局やプロダクション、学校施設向けに大きく増加した結果、放送システム事業全体の売上高は前年同期を上回りました。 産業システム事業では、国内ではメディカル事業で医療用モニターの販売は増加しましたが、病院の経営状況悪化の影響による需要の先送りを背景に、医療用カメラの販売が低調に推移しました。セキュリティー事業では、プラント市場向け監視カメラシステムや鉄道市場向け車掌用・運転士用ITVシステムの販売が堅調に推移したほか、防衛省をはじめとする官公庁向け大型案件の納入が寄与しました。検査装置事業では、医薬市場向けの錠剤検査装置や錠剤印刷装置の販売は順調に推移し、前年同期に大型案件の納入により売上が伸長した産業市場向けの販売は例年並みとなりました。一方海外において、北米地域で医療用カメラの大型案件により新規OEM先への納入実績が拡大しましたが、中国市場で医療用モニターの販売が増加したものの、年度を通じて中国国内の景気停滞やOEM先での在庫調整の影響を受け、医療用カメラの販売が減少したことから、産業システム事業全体の売上高は前年同期を下回りました。 当連結会計年度の損益面につきましては、放送システムのIP対応製品開発や次世代(コア)技術の獲得に向けた研究開発に伴い、販売費及び一般管理費が増加しましたが、増収に加え売上総利益率の改善により、売上総利益が大幅に増加したこと、また、2026年5月14日に公表しました「法人税等調整額の計上および2026年3月期通期業績予想と実績値との差異に関するお知らせ」に記載のとおり、繰延税金資産の計上に伴い法人税等調整額を計上したこともあり、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに前年同期比で増益となりました。 生産、受注および販売の実績は、次のとおりです。 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績は次のとおりです。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 情報通信機器   15,440   0.3 (注) 金額は、製造原価によっています。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績は次のとおりです。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 情報通信機器   20,050   △8.4   17,317   △6.9 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績は次のとおりです。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 情報通信機器   21,329   2.9 (注) 主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) 日本放送協会   2,655   12.8   2,582   12.1 (2) 財政状態 当連結会計年度末の総資産は、299億17百万円であり、前連結会計年度末に比べ10億76百万円増加しました。流動資産は、現金及び預金や売掛金が増加したほか、電子記録債権や仕掛品、原材料及び貯蔵品が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ34百万円増の235億77百万円となりました。固定資産は、システムセンター新棟の完成に伴う建物の計上により有形固定資産が増加したことに加え、繰延税金資産の計上により投資その他の資産が増加したこと等から、前連結会計年度末に比べ10億41百万円増の63億40百万円となりました。 負債総額は156億15百万円であり、前連結会計年度末に比べ4億31百万円増加しました。流動負債は、支払手形及び買掛金や契約負債の増加、電子記録債務や短期借入金の減少等により、前連結会計年度末に比べ1億13百万円増の110億67百万円となりました。固定負債は、長期借入金やリース債務の増加等により、前連結会計年度末に比べ3億18百万円増の45億47百万円となりました。 純資産については、前連結会計年度末に比べ6億44百万円増加し、143億2百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が増加したこと等によるものです。 この結果、自己資本比率は、47.8%(前連結会計年度末47.4%)となりました。 翌連結会計年度につきましては、世界情勢における地政学的リスクや、金融資本市場の変動等の影響が存在する先行き不透明な環境の継続が見込まれるなか、高品質かつ安定的な製品供給を維持すると共に、長期的視野のもと、在庫の適正化による資金負担の削減と原価低減の推進に注力してまいります。 当社グループは、前述の2027年3月期の業績目標を達成すべく、売上高の確保と、さらなる利益創出を目指し、資金の流動性も確保しつつ、更なる財務基盤の強化を図ってまいります。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローについては、税金等調整前当期純利益3億36百万円を計上し、減価償却費4億61百万円、売上債権の増加2億2百万円、棚卸資産の減少9億86百万円等により、15億23百万円の収入となりました(前年同期比50億49百万円の収入増加)。 投資活動によるキャッシュ・フローについては、有形固定資産の取得による支出10億92百万円、定期預金の預入による支出16億8百万円、定期預金の払戻による収入16億25百万円等により、9億91百万円の支出となりました(前年同期比4億63百万円の支出増加)。 財務活動によるキャッシュ・フローについては、短期借入金の純減少額2億円、長期借入による収入21億46百万円、長期借入金の返済による支出19億13百万円等により、1億91百万円の支出となりました(前年同期比12億97百万円の支出増加)。 (4) 資金の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの資金需要は、主に製品製造のための材料費、労務費、経費、販売費及び一般管理費のほか、設備の新設、改修に係る投資となります。放送市場におけるデジタルハイビジョン設備の更新需要の納入に係る仕入代金の資金需要が継続すると共に、成長戦略の収益源泉となるセキュリティー機器関連、メディカル機器関連、検査・画像処理関連等の産業システム事業の生産設備および仕入代金の資金需要があります。これらの資金需要の財源については、自己資金のほか、金融機関からの借入により調達することとしています。 資金の流動性については、前述の製品の納入に係る仕入代金の他、突発的な資金需要に対しても機動的に資金を調達できるよう金融機関との間で総額40億円のコミットメントライン契約を締結しており、流動性リスクに備えています。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益および費用の報告額に影響を及ぼす見積りおよび仮定を用いていますが、これらの見積りおよび仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 当社グループが行う重要な見積りは以下のものです。 ①貸倒引当金 当社グループの売上高は季節的変動が著しく、第4四半期連結会計期間に売上が集中する傾向にあります。この期間の売上債権の回収は翌連結会計年度に行われることから、貸倒引当金の会計上の見積りは重要なものとなります。 当社グループは、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しています。 当社グループは、適切な与信管理を行い、一般債権の貸倒実績率が低い状況で推移していますが、売上増加により期末時の債権が増加したり、多額の貸倒れが発生した場合、貸倒引当金の金額が増加する可能性があります。 ②投資(有価証券)の評価・減損 当社グループは、取引先との中長期的な取引・関係維持、シナジー創出等、企業価値の維持・発展等を目的として、この目的に合致した株式を保有しています。これらの株式には、取引所に上場されている上場株式と上場されていない非上場株式があります。 当社グループは、保有株式の評価については、上場株式は取引所の市場価格、非上場株式は取得価額で行っています。 保有株式の減損については、上場株式においては、個別銘柄毎に市場価格と取得価額を比較して50%以上下落した場合は、合理的な反証がない限り著しい下落とみなし減損処理を行い、2期連続して下落幅が30%以上50%未満の範囲で推移した場合、市況および銘柄固有の要因分析を行い、今後の回復可能性を判断して減損処理を行っています。また、非上場株式においては、個別銘柄毎に1株あたり純資産額と取得価額を比較して50%以上下落した場合は、今後の回復可能性を判断して減損処理を行っています。 保有目的が合致しなくなった場合、その株式を売却する場合があります。また、市況悪化や投資先の業績悪化により、保有株式の減損処理を行う場合があります。 ③固定資産の減損 当社グループは、固定資産の収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合、一定の条件の下で回収可能性を反映させるように帳簿価額を減額する会計処理を行っています。 当社グループの業績の悪化や事業再編、固定資産の用途変更など、固定資産の回収可能性を著しく低下させる変化が生じた場合、減損処理を行う可能性があります。 ④繰延税金資産の回収可能性 当社グループは、「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」の分類に応じて、会計上の資産・負債の金額と税務上の資産・負債の金額との差額および税務上の繰越欠損金(一時差異等)に係る税金の額から将来の会計期間において回収が見込まれない税金の額を控除して繰延税金資産に計上しています。 「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)(繰延税金資産の回収可能性)」に記載しています。 ⑤退職給付関係 当社グループは、従業員の退職給付に充てるため、非積立型確定給付制度(退職一時金制度)および確定拠出制度を採用しています。このうち退職一時金制度においては、原則法による数理計算をしています。数理計算の計算基礎には、割引率、予定死亡率、予定退職率、予想昇給率があります。 数理計算による退職給付債務の見込額と実際の退職給付債務の金額との差額は、未認識数理計算上の差異として翌期以降費用処理していますので、翌期以降の費用に影響があります。 退職給付関係の計上額等は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(退職給付関係)」に記載しています。 ⑥製品保証引当金 当社グループは、製品のアフターサービスに伴う費用の支出に備えるため、過去の実績率に基づいて算出した見積額および特定の製品に対する個別に算出した発生見込額を計上しています。 当社グループは、設計から製造・検査に至るまで、製品の品質および安全性には細心の注意を払っています。また、製品として出荷前に品質管理部門での出荷前テストを綿密に実施しています。 しかしながら、出荷後に想定外の不良が発生することで、多くの修理費用が発生した場合、製品保証引当金の金額が増加する可能性があります。 ⑦棚卸資産の評価 当社は、製品、仕掛品については個別法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)、原材料については移動平均法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)により評価していますが、連結子会社は、主として先入先出法による低価法を採用しています。 棚卸資産の評価および算定については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)(棚卸資産の評価)」に記載しています。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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