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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

カナミックネットワーク

3939 · Prime · 情報・通信業

医療・介護・子育ての情報連携クラウドを自治体・事業者に提供。地域包括ケアシステムのIT基盤を担う。

概要

カナミックネットワークは、医療・介護・福祉分野に特化したクラウド型システム「カナミッククラウドサービス」を提供する情報サービス企業である。自治体や医師会、介護事業者向けに多職種連携の情報共有基盤と業務管理システムをSaaSで展開し、子育て支援システムも手掛ける。2025年9月期の連結売上高は55億円、営業利益16億円、営業利益率29.2%と高収益を誇る。東京証券取引所プライム市場に上場(証券コード3939)、従業員数310名。

自治体・医療・介護を繋ぐクラウドプラットフォーム

主力事業は「医療・介護クラウドプラットフォーム事業」であり、売上高の約65%を占める。同事業の中核は「カナミッククラウドサービス」で、情報共有プラットフォーム、介護業務管理システム、子育て支援システムの3つのラインで構成される。情報共有プラットフォームは、東京大学高齢社会総合研究機構との共同研究で開発され、千葉県柏市のモデル事業を経て全国の自治体・医師会に導入されている。2025年9月末時点の有料ユーザーID数は22万2千件、無料を含めると33万9千件に達し、年々増加している。

フィットネスジム運営による健康寿命延伸事業

2022年5月に株式会社アーバンフィットを子会社化し、健康寿命延伸事業に参入した。同事業は24時間営業のフィットネスジムの運営とフランチャイズ展開を主体とし、運動・食・栄養・コミュニティの提供を通じて健康寿命延伸を目指す。2025年9月期の売上高は11億9千万円、セグメント利益は1億6千万円であった。既存店舗の利用者増加と新規出店により成長しており、将来的にはジムで得たデータを活用したヘルステックサービスの展開も計画されている。

子会社買収によるソリューション開発事業の拡充

ソリューション開発事業は、Ruby言語によるWebシステム開発(株式会社Ruby開発)とクラウド型バックエンドシステム導入・保守(THE WORLD MANAGEMENT PTE LTD)から成る。2023年8月にRuby開発、2024年11月にシンガポールのTHE WORLD MANAGEMENTを完全子会社化した。同社を通じてシンガポール企業向けに販売管理・会計管理システムを提供し、ASEAN展開の足掛かりとする。この事業はグループ内でシステム開発力と海外拠点を補完する役割を担う。

高収益を支えるストック型ビジネスモデル

カナミックネットワークの収益構造の特徴は、クラウドサービスのサブスクリプション収入が安定したストック基盤を形成している点である。医療・介護業界向けシステムは一度導入されると解約率が低く、継続的な売上を生む。2025年9月期の営業利益率は29.2%と情報サービス業界で際立って高く、売上高は過去13年間で11倍に成長した。プラットフォームサービス(広告・ホームページ制作・BPO)も付加価値の高い収益源であり、全体の収益性を押し上げている。

地域包括ケア政策と連動した事業展開

同社の事業は国の社会保障政策と密接に結びついている。厚生労働省が推進する「地域包括ケアシステム」の実現に寄与するため、自治体・医師会向けの多職種連携プラットフォームを提供している。総務省や厚生労働省のモデル事業にも複数参加し、千葉県柏市の実証実験では東大との共同研究の成果を活かした。また、子育て支援システムは地方創生事業の一環として自治体に採用され、予防接種情報発信や電子母子手帳機能を提供している。

業界の中での役割は医療・介護・子育て向けクラウドプラットフォームプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
55億円
営業利益
16億円
営業利益率
29.1%
純利益
11億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
医療・介護 クラウドプラットフォーム事業36億円65.5%15億円41.7%
健康寿命 延伸事業12億円21.8%2億円16.7%
ソリューション開発事業7億円12.7%1億円14.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01医療・介護クラウドプラットフォーム事業主力

自治体、医師会、介護事業者向けに、多職種連携の情報共有プラットフォーム、介護業務管理システム、子育て支援システムをクラウドで提供。特許技術を活用。広告・ホームページ作成・BPO等の付随サービスも展開。

地域包括ケアシステム向け情報連携基盤として、自治体・医師会・厚生労働省・総務省のモデル事業に参画する実績

主な製品・サービス5
カナミッククラウドサービス(情報共有プラットフォーム)
医療・介護・自治体の多職種間で患者情報を共有するクローズドSNS・電子お薬手帳等を備えたクラウドシステム。
カナミッククラウドサービス(介護業務管理システム)
ケアプラン管理、在宅介護サービス管理、施設サービス管理をカバーするクラウドシステム。スマホ・タブレット対応。
カナミッククラウドサービス(子育て支援システム)
自治体向けに電子母子手帳、SNS、予防接種情報発信等を提供する子育て支援クラウド。
インターネット広告サービス
カナミッククラウドユーザー(医療介護従事者)向けに医薬品・福祉用具等の広告を配信。
カナミックかんたん郵送代行(BPO)
請求書・領収書の発行・郵送業務を代行するサービス。

02健康寿命延伸事業準主力

24時間営業のフィットネスジム(株式会社アーバンフィット)の運営およびフランチャイズ展開。運動・食・栄養・コミュニティ提供による健康寿命延伸を目指す。将来的にデータ利活用によるヘルステックサービスも計画。

主な製品・サービス1
24時間フィットネスジム運営
株式会社アーバンフィットによる24時間営業のフィットネスジムの運営およびフランチャイズ展開。

03ソリューション開発事業副次

Ruby言語によるWebシステムの企画・開発(株式会社Ruby開発)およびクラウド型バックエンドシステムの導入コンサルティング・メンテナンス(THE WORLD MANAGEMENT PTE LTD)を提供。

主な製品・サービス2
Ruby言語によるシステム開発
アジャイル開発手法を用いたWebサービスの企画・開発サービス。
クラウド型バックエンドシステム導入・保守
販売管理・在庫管理・会計管理等の基幹業務システムの導入コンサルティングおよびメンテナンス。

製品と技術

医療・介護連携を実現する情報共有プラットフォーム

「カナミッククラウドサービス」の中核製品であり、自治体・医師会・介護事業者間で患者情報を共有するクローズドなクラウドシステムである。機能として、関係者限定のSNS、アセスメント・評価指標、電子お薬手帳、データ分析・評価などを備える。特許第4658225号に基づく技術により、医療機関、地域包括支援センター、介護事業者、被介護者、家族が一元的に情報を共有できる。東京都多職種連携ポータルサイトなど都道府県単位の広域連携にも活用されている。スマートフォン・タブレット対応で在宅現場での利用が可能。

介護業務を効率化するクラウド管理システム群

介護業務管理システムは、ケアプラン管理、在宅介護サービス管理、施設サービス管理の3つのサブシステムで構成される。ケアプラン管理システムではアセスメントからモニタリングまでの一連の業務をカバー。在宅介護サービス管理システムは訪問介護・看護・通所介護など複数サービスに対応し、介護保険請求や給与計算も行える。施設サービス管理システムは特別養護老人ホームや有料老人ホーム向けに居室管理や請求管理を提供。オプションとしてタブレットによる介護記録システム「カナエルタッチ」や「ケアウォッチャー」があり、現場のペーパーレス化を推進する。

自治体の子育てを支援するクラウドシステム

医療・介護の地域連携で培った情報共有プラットフォームを応用した自治体向け子育て支援システムである。機能はクローズドな母親SNS、電子母子手帳、予防接種情報の自動発信、子育て日記など。妊産婦や子育て世代がスマートフォンで行政や専門機関とコミュニケーションできる環境を提供する。地方創生事業の一環として自治体に導入され、2025年9月期の有料ユーザーID数は約22万件(全サービス計)に含まれる。子育てと介護を同時に担う世代の負担軽減を目的とする。

医療介護従事者向け広告およびBPOサービス

プラットフォームサービスとして、カナミッククラウドのユーザーである医師・ケアマネジャー・介護事業者に対して、医薬品・医療機器・福祉用具などの広告を配信するインターネット広告事業を展開。属性に応じたターゲティング広告が強み。また、ホームページ作成サービスでは、公益財団法人介護労働安定センターからの受託により介護事業者向けサイトを制作・運営。さらに「カナミックかんたん郵送代行」として請求書・領収書の発行・郵送業務を代行するBPOサービスも提供し、安定した収益源となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 医療・介護クラウドプラットフォーム事業地域包括ケアシステム向け情報連携基盤として、自治体・医師会・厚生労働省・総務省のモデル事業に参画する実績

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

介護ITで知見、高利益率を維持

情報・通信業に属し、主に介護・医療分野向けのクラウドサービスを提供。同業のVRain SolutionやCocoliveは介護・ヘルスケア領域で類似サービスを展開するが、カナミックネットワークは介護施設向けの業務管理システムでシェアを拡大。2024/9期売上高50億円、営業利益率28%と高収益を達成。2025/9期も増収増益の見通しで、安定した成長が期待される。業界内ではニッチトップの地位を築きつつある。

強み

  • 介護・医療分野に特化したクラウドサービスで、業界知識と顧客基盤を活用。
  • 2024/9期28%、2025/9期29%超と高収益を維持し、堅固なビジネスモデル。
  • 2023/9期37億円→2024/9期50億円→2025/9期55億円と順調に成長。
  • 介護ITは専門性が高く、同業他社も限定的で参入障壁が高い。

課題

  • 対象が介護・医療施設に限定され、市場が小さく成長に上限がある。
  • 既存顧客への深耕が中心で、新規大口顧客獲得が進まないリスク。
  • 介護保険制度改正など政策変更が事業環境に直接影響する。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がカナミックネットワーク

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17033マネジメントソリューションズ263億円11.5倍
29644タナベコンサルティンググループ259億円22.5倍
36445ジャノメ255億円42.3倍
43676デジタルハーツホールディングス253億円20.0倍
56539MS-Japan251億円24.2倍
63939カナミックネットワーク243億円19.0倍
78057内田洋行240億円9.5倍
84310ドリームインキュベータ240億円13.9倍
93694オプティム239億円21.6倍
109216ビーウィズ239億円41.2倍
113984ユーザーローカル237億円14.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

介護・医療分野に特化したASPとして創業(2000年)

2000年10月、東京都品川区に資本金1000万円で株式会社カナミックネットワークを設立した。介護保険制度が施行された同年、介護・医療分野におけるアプリケーションサービスプロバイダ(ASP)として事業を開始。2001年2月には最初のサービスであるケア情報共有システム(CICシステム)をリリースし、2002年11月には在宅ケア活動管理システム(HAMシステム)を開始した。創業時から介護現場の情報共有ニーズに焦点を当てていた。

地域包括ケアの流れに乗り特許取得と拠点拡大(2006~2013年)

2006年4月、地域包括支援センター向けシステムの提供を開始し、自治体市場に本格参入。同年5月にプライバシーマークを取得し、セキュリティ面の信頼性を高めた。2010年には大阪・福岡に営業所を開設し、関西・九州エリアへの販路拡大を図った。2011年1月、特許第4658225号「介護支援システム及び介護支援プログラム」を取得。この特許は医療・介護情報を多職種間で共有する基盤技術を保護し、競争優位の源泉となった。2012年9月には本社を東京都渋谷区に移転し、現在の体制を整えた。

東証マザーズ上場からプライム市場へ(2016~2022年)

2016年9月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。上場時の売上高は約11億円であったが、その後も成長を続け、2018年7月には市場第一部に指定替えとなった。この間、千葉・広島・沖縄など全国各地に営業所を開設し、営業網を拡充。2020年10月には千葉営業所を東日本営業所に統合するなど効率化を進めた。2022年4月の東証市場区分見直しに伴い、プライム市場に移行し、上場企業としてのプレゼンスを高めた。

M&Aによる多角化と海外展開への着手(2022~2024年)

2022年5月、24時間フィットネスジムを運営する株式会社アーバンフィットの全株式を取得し、健康寿命延伸事業に進出した。さらに2023年8月にはRuby開発会社である株式会社Ruby開発を、2024年11月にはシンガポールのITコンサルティング企業THE WORLD MANAGEMENT PTE LTDを相次いで子会社化した。これにより、フィットネス事業、Webシステム開発、海外バックエンドシステム事業をグループに取り込み、売上高は2025年9月期に55億円に拡大。海外展開(ASEAN)への足掛かりを築いた。

持続的成長を支える技術と政策対応(2013~2024年)

2013年2月にはユーザー会「カナミックユーザーズネットワーク」を発足させ、顧客との協業体制を強化。厚生労働省・総務省の2013~2015年度モデル事業にプラットフォームが採用され、他社の電子カルテや調剤システムとの連携機能を実装した。2024年度の介護保険制度改正では、LIFEを活用した科学的介護やリハビリ・口腔・栄養の一体的取組が求められる中、同社は「本格AI搭載クラウド介護ソフト(介護AISaaS)」をリリースし、業務効率化と制度対応を両立させた。

年表28件を開く

2000年代

  • 2000年10月創業東京都品川区に介護・医療分野におけるアプリケーションサービスプロバイダのサービス提供業務、介護・医療分野における情報提供サービス業務を主たる目的とした、株式会社カナミックネットワーク(資本金10百万円)を設立。
  • 2001年2月ケア情報共有システム(CICシステム)のサービスを開始。
  • 2002年11月在宅ケア活動管理システム(HAMシステム)のサービスを開始。
  • 2003年8月本社を東京都品川区西五反田に移転。
  • 2006年4月地域包括支援センター向けシステムサービス開始。
  • 2006年5月プライバシーマーク取得。
  • 2008年9月介護労働安定センターHPサービス受託。

2010年代

  • 2010年7月大阪府吹田市に大阪営業所を開設。
  • 2010年8月福岡県飯塚市に福岡営業所を開設。
  • 2010年11月医療・介護情報共有プラットフォーム(TRITRUSシステム)のサービスを開始。
  • 2011年1月特許「介護支援システム及び介護支援プログラム」取得。特許第4658225号。
  • 2012年6月福岡営業所を福岡市博多区に移転。
  • 2012年9月本社を現在の東京都渋谷区に移転。
  • 2013年2月創業ユーザー会(カナミックユーザーズネットワーク)を発足。
  • 2013年7月大阪営業所を現在の大阪市淀川区に移転。
  • 2014年5月名古屋市中区に名古屋営業所を開設。
  • 2014年10月福岡事務所を現在の福岡市博多区に移転。
  • 2016年9月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場。
  • 2017年5月千葉市中央区に千葉営業所を開設。
  • 2018年7月東京証券取引所市場第一部に市場変更。
  • 2018年12月中華人民共和国遼寧省大連市に子会社である康納美克(大連)科技有限公司を設立。
  • 2019年6月広島市中区に広島営業所を開設。
  • 2019年6月沖縄県那覇市に沖縄営業所を開設。

2020年代

  • 2020年10月M&A千葉営業所を東京営業所に統合し、東京営業所の名称を東日本営業所に変更。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2022年5月株式会社アーバンフィット(現・連結子会社)の全株式を取得。
  • 2023年8月株式会社Ruby開発(現・連結子会社)の全株式を取得。
  • 2024年11月THE WORLD MANAGEMENT PTE LTD(現・連結子会社)の全株式を取得。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    クラウドサービス事業の拡大

    介護保険制度施行時から提供する多職種間連携システムを軸に、自治体・医療・介護間の情報連携を推進し地域包括ケア実現に寄与するとともに対象地域への営業所設立を進める。

  2. 02

    ヘルスケアプラットフォーム構築

    ITサービスとリアル店舗ビジネスを融合し、健康寿命延伸サービスや医療介護関連サービスを包括したプラットフォームを構築、ビジョン「人生を抱きしめるクラウド」の実現を目指す。

  3. 03

    新規事業領域の拡大

    コンテンツ事業(有益情報提供と広告収入)、ビッグデータ解析事業(AI技術活用)、フィンテック関連事業(請求・決済効率化)、海外展開(アジア中心)の4分野で新事業を開拓する。

  4. 04

    積極的なM&Aの活用

    事業コンテンツ・エリア・ツールの補強・拡大のためにM&Aを積極的に検討し、ビジョンの実現と継続的成長を図る。

  5. 05

    情報管理体制の強化

    個人情報保護の観点から、プライバシーマーク・医療情報ASP認定制度を維持し、社内教育やセキュリティシステム整備により情報管理体制を継続的に強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で310人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は565万円で、9期前と比べて+13.7%平均年齢は43.4歳、平均勤続年数は7.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月61
2017年9月65
2018年9月63
2019年9月49739.04.563
2020年9月49038.55.177
2021年9月50640.15.684
2022年9月55840.05.9181
2023年9月55640.66.3286
2024年9月55742.67.4279502
2025年9月56543.47.7310516

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)60.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 3 / 海外 1、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
梅田店他(大阪市淀川区他) — 注991百万円
健康寿命延伸事業
本社 — 東京都渋谷区742百万円
医療・介護クラウドプラットフォーム事業
本社 — 東京都渋谷区9百万円
ソリューション開発事業
大阪営業所 — 大阪市淀川区5百万円
医療・介護クラウドプラットフォーム事業
福岡営業所 — 福岡市博多区3百万円
医療・介護クラウドプラットフォーム事業
名古屋営業所 — 名古屋市中区1百万円
医療・介護クラウドプラットフォーム事業
本社 — 中華人民共和国遼寧省大連市1百万円
医療・介護クラウドプラットフォーム事業
本社 — シンガポール共和国1百万円
ソリューション開発事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社アーバンフィット(注)2
    大阪市淀川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社Ruby開発(注)2
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    康納美克(大連)科技有限公司
    中華人民共和国 遼寧省大連市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    THE WORLD MANAGEMENT PTE LTD(注)2
    シンガポール共和国 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    07-0049-0181 シンガポールにおける医療・介護・健康情報共有システム展開に向けた実証の請負
    総務省 · 2025-09-01
    1億円
  • 補助金
    情報通信技術利活用事業費補助金
    総務省 · 2019-09-27
    2万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は55億円営業利益16億円前期と比べると増収増益で、売上が+10.0%、利益が+14.3%。

売上高
+10.0%
55億円
営業利益
+14.3%
16億円
純利益
+22.2%
11億円
営業利益率
29.1%
前期比 +1.1%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高64億円55億円
営業利益21億円16億円
純利益14億円11億円
1株あたり配当¥9¥9

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は15億円、営業利益は5億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+50.0%、営業利益は+150.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q9444.42
2023年3Q10220.02
2023年4Q102
2024年1Q12325.02
2024年2Q12433.33
2024年4Q26726.94
2025年2Q27829.65
2025年4Q28828.66
2026年2Q311032.37
2026年3Q15533.33

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は4億円から55億円へ13.8倍に増えた。直近期の営業利益率は29.1%。売上は13期、純利益は8期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月400
ユーザー会(カナミックユーザーズネットワーク)を発足。
2013年9月610
名古屋市中区に名古屋営業所を開設。
2014年9月811
2015年9月1022
東京証券取引所マザーズに株式を上場。
2016年9月1132
千葉市中央区に千葉営業所を開設。
2017年9月1332
中華人民共和国遼寧省大連市に子会社である康納美克(大連)科技有限公司を設立。
2018年9月1543
広島市中区に広島営業所を開設。
2019年9月1754
千葉営業所を東京営業所に統合し、東京営業所の名称を東日本営業所に変更。
2020年9月1975
2021年9月2186
2022年9月25107
2023年9月37118
2024年9月50141428.09
2025年9月55161629.111

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高55億円のうち、営業利益として残るのは16億円29.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の20.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金36.4%20億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金34.5%19億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益29.1%16億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
63.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+20.7pt
29.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+13.4pt
20.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+13.1pt
26.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
16.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
35.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2025年9月期は営業CFが13億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは6億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は33億円で、売上の7.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2014年9月2−1012
2015年9月3−1023
2016年9月2−1216
2017年9月3−1028
2018年9月4−2−129
2019年9月5−1−1412
2020年9月6−10517
2021年9月8−215637
2022年9月8−55346
2023年9月14−8−23629
2024年9月15−3−61234
2025年9月13−7−7633

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は65億円。このうち返さなくてよい自己資本が46億円で、自己資本比率は71.1%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月31226.0
2013年9月31229.6
2014年9月52334.5
2015年9月73450.6
2016年9月107373.5
2017年9月1310373.6
2018年9月1512378.8
2019年9月1815380.9
2020年9月2319482.8
2021年9月44202444.5
2022年9月65254039.1
2023年9月57322556.2
2024年9月62382362.1
2025年9月65461971.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
33億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
47億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
19億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中48位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中420位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
26.2%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
29.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
71.1%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
10.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥505で、1年前と比べて+1.2%過去52週の値幅のなかでは43%の位置にある。

¥505-4.0%1ヶ月+1.0%1年+1.2%時価総額243億円
過去52週の値幅
安値¥445高値¥583

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.0倍
PER (会社予想)17.5倍
PBR48.94倍
配当利回り1.78%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は480〜500円のレンジで推移。直近1か月で+1.2%。7/8に509円をつけた後、7/24に478円まで下げたが、7/29に502円へ反発。7/31は496円。25日線(490.68円)を上回るが、75日線(507.87円)は下回る。RSIは46.4と中立。52週高値583円からは-15%、安値434円からは+14%。出来高は平均的で、需給は均衡。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

予想PER 18.7倍は同業界平均の30.0倍を下回るが、PBR 48.1倍は平均3.4倍を大幅に上回り、ROE 26.2%は高収益を反映。配当利回り1.51%は平均3.5%を下回り、配当性向33.4%は低い。成長性を評価する一方、PBRの高さが割高感を生む。売上高は増加基調で、収益性は高いが、株価はその期待を織り込み済みとみてほぼ妥当と判断。ただし、PBRの異常な高さは注目。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.0倍47.9倍
PER (予想)17.5倍
PBR48.94倍2.96倍
ROE26.2%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

高収益体質(営業利益率約29%)で売上も成長中。PBRは48倍と極端に高く、バリュエーションを巡って見方が分かれる。強気派は高齢化社会における介護需要の増加とストック型収益の安定性を評価する。弱気派はPBRの高さや、市場の拡大に伴う競争激化(大手参入)を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 高収益ビジネス

    営業利益率29%とSaaS企業として高い収益性を達成。

  • 成長持続

    売上高は過去3期連続増収、25%以上の成長率。

  • 介護需要の追い風

    高齢化の進展で介護・医療分野のIT投資が増加。

  • 2025/9期決算で売上高55億円・営業利益16億円決算発表後影響

    前期比売上高10%増、営業利益14億→16億円と過去最高を更新

  • 売上高は2期で48%増に成長通年影響

    2023/9期37億円→2025/9期55億円、純利益も8億→11億円と増加

  • ROE26.2%と高効率、増配余地が株価を下支え次回株主総会影響

    ROE26.2%に対し配当利回り1.51%と低く、株主還元強化が期待

  • 売上高年率22%成長、PER18.7倍は割安継続影響

    2023/9期から2025/9期まで年率約22%で増収、PER18.65倍と成長率に比して低い

マイナスに働く材料7
  • 株価は極めて割高

    PBR 48倍は市場平均を大幅に上回る。

  • 競争激化

    大手IT企業の参入により競争が激化する恐れ。

  • 市場規模の制限

    介護市場は縮小の可能性があり、成長の天井が見え始めるか。

  • PBR48倍と過熱、下落余地決算発表後影響

    時価総額239億円に対し純資産は約5億円(PBR48.07倍)、好業績織り込み済み

  • 売上高成長率が35%→10%へ縮小2026年Q2影響

    2024/9期は前期比35%増、2025/9期は10%増、成長鈍化が顕著

  • 営業利益率29%は人件費高騰で下振れリスク継続影響

    営業利益16億円に対し、システム投資や人件費増加が利益を圧迫し得る

  • 配当利回り1.51%と低い不定影響

    無配当ではないが利回り低く、成長期待が外れると売られる

次の決算で確かめる点
売上高成長率
市場シェア拡大と需要の伸びを確認。
解約率
ストック型収益の持続性を示す重要な指標。
自治体連携数
強固な顧客基盤の拡大度合い。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり9で、前期から+15.4%いまの株価に対する利回りは1.78%。増配か配当維持が7年続いている。

年間配当
¥9
1株あたり
配当利回り
1.78%
いまの株価に対して
配当性向
33.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
7年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年9月117.7
2018年9月10.015.6
2019年9月120.513.4
2020年9月2100.020.3
2021年9月325.020.5
2022年9月320.021.5
2023年9月683.330.8
2024年9月718.231.1
2025年9月815.433.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥9

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ12,784人。区分でいちばん多いのは個人・その他44.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.7%を占め、残る57.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他36.242.240.844.644.344.4
事業法人28.824.223.929.128.728.7
金融機関22.020.123.014.013.013.9
外国法人10.210.16.59.911.910.5
証券会社2.83.35.82.32.02.4
自己株式0.01.51.41.41.41.4
外国人個人0.00.00.00.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社SHO28.42
02山本 拓真13.90
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.86
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.76
05CACEIS BANK/QUINTET LUXEMBOURG SUB AC / UCITS CUSTOMERS ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店)3.88
06山本 洋子2.92
07山本 稔1.88
08山本 景士1.51
09株式会社SBI証券1.22
10鈴木 正己1.16

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−99%、1株純資産は14期で−100%。直近期のROEは26.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月1,94230,9746.5
2013年9月15,37946,35339.8
2014年9月61454.5
2015年9月4962.3
2016年9月41730.447.220.1
2017年9月52026.267.317.7
2018年9月52424.1141.015.6
2019年9月73126.976.713.4
2020年9月104024.882.320.3
2021年9月124130.051.020.5
2022年9月145430.535.221.5
2023年9月166726.732.430.8
2024年9月198126.227.631.1
2025年9月239826.220.233.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/9期の役員報酬は総額242百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山本稔取締役会長72905,600
山本洋子代表取締役 副会長761,405,600
山本拓真代表取締役 社長486,689,600
山本景士取締役副社長 企画制作部部長44727,600
石川竜太取締役 開発部部長54180,000
若林賢也取締役 管理部部長574,710
垣添忠生取締役85180,000
二川一男取締役69
根本義一常勤監査役70
今谷俊夫監査役8590,000
千葉恒久監査役64
武川恵子取締役68
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
平野巌監査役63

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)620920935
社外取締役528286
監査役1555

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容8,885字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社カナミックネットワーク)及び連結子会社4社(株式会社アーバンフィット、株式会社Ruby開発、康納美克(大連)科技有限公司、THE WORLD MANAGEMENT PTE LTD)により構成されており、「超高齢社会(注1)の地域包括ケア(注2)をクラウドで支える」という経営理念のもと、医療・介護・健康情報等を、法人・職種の枠を越えてリアルタイムに「情報共有」+「コミュニケーション」+「利活用」ができるICT(注3)プラットフォームを提供することで、患者・家族がより質の高い医療・介護サービスを受けられることを目指して事業を展開しております。加えて、患者・家族のみならず全国民の健康寿命延伸を図ることを目的としたヘルスケアプラットフォームを構築し、プラットフォームを通じた健康寿命延伸サービスを提供することで、より付加価値の高いサービスを提供する事業を展開しております。 2023年版内閣府高齢社会白書によれば、わが国は現在、世界一高齢化率の高い国になっており、これからのわが国の社会保障制度の状況を見ると、高齢化がピークを迎える2025~2030年には、人口ボリュームの大きい団塊の世代が要介護認定率の高くなる75歳以降に差し掛かってくるため、医療及び介護にかかる費用が膨大になることが大きな課題となっております。更に中長期的な政策として打ち出した「希望を生み出す強い経済」「夢をつむぐ子育て支援」「安心につながる社会保障」という目標が立てられ、その実施プランであるニッポン一億総活躍プランにおいても「介護環境の整備」などの社会保障制度に関わる内容が記載されており、世界に誇る社会保障制度を構築しているわが国にとって重要な課題であると当社グループは認識しております。その状況の中、従来の病院や施設型の介護だけではなく、住み慣れた地域や自宅において、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、在宅医療や在宅介護で支える「地域包括ケアシステム」の構築を今後の社会保障制度の主な施策として厚生労働省がホームページ上で推進することを示しております。 一方、この地域包括ケアシステムを実現するためには、一人の患者の在宅ケアに関して、病院、在宅医、歯科、薬局、訪問看護、ケアマネジャー(注4)、介護サービス事業者等の多職種他法人が入れ替わりで業務に入るため、関係者が離れていてもリアルタイムに情報を共有するよう、地域連携できる仕組み作りが必要となります。昨今では携帯電話におけるスマートフォンの急激な普及も広がり、国や厚生労働省も政策として介護現場でのICTを活用したペーパレス化を推進しており、よりICTに対して期待が広がっている状況であるものと認識しております。 ただし、要介護者が増えていくことで業務量が増大しているケアマネジャー及び介護事業者は、多忙な業務や人材不足などの問題を抱えております。介護職の業務効率化や知識・経験を補うノウハウの蓄積、そして高齢者の衣食住に関わるニーズを満たす商品知識などが必要となっており、それらを適切に手に入れられる仕組み作りが「地域包括ケアシステム」を支えるための重要な要素となりますが、Google等の汎用検索エンジンや他のビッグデータには、そういったノウハウを蓄積し明確に提供してはいないため、医療介護業界に特化した適切な情報には辿り着くことが出来ない状況であるものと認識しております。 このような環境の中、当社グループの提供するインターネットサービスである「カナミッククラウドサービス(注5)」はパソコンやタブレット、スマートフォンといったマルチデバイス(注6)で利用できる『医療・介護連携』『介護業務の効率化』『ビッグデータなどナレッジ共有』などに着目した、日本の知見を構築するための課題解決型のクラウドサービスであります。当社グループは医療・介護分野に特化したクラウドサービス事業を主に展開し、それに付随して当社サービス利用者に対して介護関連商品等の広告事業を提供しております。さらに、東京大学高齢社会総合研究機構等との共同研究を通じた産学連携、総務省や厚生労働省の医療・介護関連プロジェクトや地方創生事業にも参画し、高齢者支援事業から子育て支援事業まで活用できる幅広いICTのプラットフォームを提供しております。また、健康寿命延伸サービスの一環として、2022年5月よりフィットネス事業を行っており、今後の事業展開としてリアル店舗での食・栄養の提供とコミュニティ活動の場の提供を行う予定でおります。あわせてリアル店舗における食・栄養・運動・コミュニティ活動の提供を通じて、健康寿命延伸効果の測定と健康のDX化を進め、データの利活用によるヘルステックサービスの提供を行ってまいります。 当社グループは、医療・介護・健康分野における情報共有プラットフォーム及びヘルスケアプラットフォームの構築を目的とする事業ならびにこれに付帯する業務の医療・介護クラウドプラットフォーム事業、24時間営業のフィットネスジムの運営を通じた健康寿命延伸に資するサービスの提供を目的とする事業ならびにこれに付帯する業務の健康寿命延伸事業、企業側のニーズに沿ったスピーディな開発を特色としたWebサービスの企画・開発、各種システムの開発の提供を目的とする事業ならびにこれに付帯する業務のソリューション開発事業で構成されております。なお、各事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」に掲げるセグメント区分と同一であります。 各事業及び個別のサービスの詳細は以下のとおりであります。 (医療・介護クラウドプラットフォーム事業) (1)カナミッククラウドサービス ① カナミッククラウドサービスの概要 超高齢社会の到来に伴い、介護保険のサービスを利用する要介護者数は年々増加しており、今後は「在宅医療」、「看護」、「介護」といった多職種他法人の連携がこれまで以上に重要性を増し、それらを実現するためにはプラットフォームとしての情報連携基盤が欠かせない状況となっております。当社グループは超高齢社会に求められる「地域包括ケアシステム」の実現に寄与するために、地方自治体や医師会及び介護サービス事業者向けの多職種間連携を可能にする地域連携型のクラウドサービスを提供しております。 当社グループは、主として自治体職員、医師、看護師、ケアマネジャー、介護サービス事業者といった医療・介護従事者にクラウドサービスを提供しております。 カナミッククラウドサービス ユーザーID数の推移 年月   有料ユーザーID数   無料ユーザーID数   ユーザーID数合計 2021年9月末   89,267   62,874   152,141 2022年9月末   105,046   77,367   182,413 2023年9月末   155,516   86,760   242,276 2024年9月末   191,813   101,309   293,122 2025年9月末   221,822   117,497   339,319 ② カナミッククラウドサービスの特徴 a)システムに関する特許権保有 当社グループは本クラウドサービスの各種技術について、特許権(特許番号4658225)を有しております。 当該特許権において、医療機関、地域包括支援センター、介護事業者、被介護者、家族等、介護に関するあらゆる団体又は人が医療介護情報を共有するシステムとなっております。 b)自治体や医師会での多職種他法人連携 当社グループのクラウドサービスは、地域連携を主軸において基盤作りが行われており、自治体向けの地域包括支援センターシステムや、医師会向けの在宅医療拠点向け情報共有システムなど、地域内の多職種他法人連携が可能なサービスです。全国の自治体・医師会にご利用いただいております。 c)スマートフォン対応やビッグデータ活用 当社グループのクラウドサービスは、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などマルチデバイスに対応しており、在宅医療・在宅介護の現場で利用が可能になっております。また、一元管理されたビッグデータにより地域連携や介護事業経営に関するデータを分析・活用することが可能となっております。 ③ カナミッククラウドサービスのサービスライン カナミッククラウドサービスは、自治体、医師会などを対象に地域全体の医療・介護連携を支援する[情報共有プラットフォーム]と、医師、訪問看護師、ケアマネジャー、介護事業者などを対象に介護事業経営を支援する[介護業務管理システム]と、自治体の子育て支援事業を支援する[子育て支援システム]で構成されております。 [情報共有プラットフォーム] 当社グループの情報共有プラットフォームは、「地域包括ケアシステム」を実現するための医療・看護・介護・自治体といった多職種他法人の垣根を越えた情報共有を可能にするシステムとなっております。この情報共有プラットフォームは、ユーザーが安心してご利用していただくためにセキュリティ対策を施しており、医療従事者や介護従事者が関係者間のみでコミュニケーションを取れるクローズなSNS機能や、アセスメント・評価指標機能、電子お薬手帳機能、データ分析・評価機能など多職種連携を活性化させる機能が多数実装されております。本プラットフォームは東京大学高齢社会総合研究機構と共同研究を行い、千葉県柏市での地域包括ケアのモデル事業にて開発されました。また、厚生労働省と総務省の2013年度~2015年度のモデル事業にて本プラットフォームを活用した情報連携基盤機能も実装し、当社だけではなく他社の電子カルテや調剤システム、介護システム等とも情報連携するプラットフォームとしての機能性を備えております。 [介護業務管理システム] 当社グループの介護業務管理システムは、上記情報共有プラットフォームと連携することが可能になっており、現場で介護に必要なケアプラン作成や業務帳票作成を行うだけで、自動的に医師や他事業者への地域連携が可能なシステムになっております。クラウドの特性を生かし、スマートフォンやタブレット端末で操作を行えるため、介護の現場で利用することができ、介護現場でのペーパレス化や業務を効率化することが可能です。また、本社管理機能やビッグデータ分析などのオプションがございます。具体的なシステム内容は以下のとおりです。 a)ケアプラン管理システム 介護保険のケアプラン策定を行う地域包括支援センターや介護支援専門員(ケアマネジャー)向けのシステムを提供しております。本システムは、ケアマネジメントの流れに沿ったシステム構成となっており、ケアマネジャーの行うアセスメントから始まり、検討表作成、ケア計画書作成、サービス利用票・提供票作成、介護保険給付管理、モニタリングといった業務などに必要な手続きを網羅しており、業務を効率化するシステムとなるよう努めております。 b)在宅介護サービス管理システム 要介護者に対し、在宅介護サービスを提供する事業所向けのシステムです。訪問介護、訪問看護、訪問入浴、通所介護、福祉用具貸与・販売、小規模多機能型居宅介護等の在宅介護向けサービスを網羅しております。在宅介護計画作成から実績記録、モニタリング、介護保険請求、利用者請求、債権管理、給与計算など在宅介護サービスの管理に必要な機能を有しております。他社の会計システムや給与システム、販売管理システムなどへのデータ連携も可能です。また、訪問介護のサービス中に要介護者宅でタブレットにより簡易に介護記録が作成可能な「カナエルタッチ」など専用オプションメニューがございます。 c)施設サービス管理システム 介護施設(特別養護老人ホーム、介護老人福祉施設、有料老人ホーム、サービス付高齢者向け住宅等)でサービス提供する事業所向けのシステムです。施設サービス計画書の作成から施設内の居室管理、介護保険請求や利用者請求、債権管理など施設運営に必要な管理が行えるシステムとなっております。タブレットによる介護記録システムである「ケアウォッチャー」など専用オプションメニューがございます。 [子育て支援システム] 当社グループは、医療介護の地域連携で培った情報共有プラットフォームを活用して、自治体の子育て支援における子育ての専門職(病院、産婦人科、検診センター、保育士等)及び父親・母親世代が利用可能な子育て支援システムを提供しております。本システムは自治体の地方創生事業などで活用されております。このシステムは関係者間のみでコミュニケーションを取れる地域内のクローズな母親SNS機能、電子母子手帳機能、自治体からの情報発信(予防接種情報、イベント情報等)、子育て日記などの機能がございます。親の介護や子育てを抱える現代の若者世代が働きやすいまちづくりをするために、スマートフォンで気軽に行政や専門機関の情報を入手できコミュニケーションが取れる仕組みとなるよう努めております。 (2)プラットフォームサービス 当社グループは、上記カナミッククラウドサービスをご利用のユーザー様である医療介護従事者に対して有益な情報を提供するインターネット広告配信等のコンテンツサービスを提供しております。プラットフォームサービスは[インターネット広告サービス]、[ホームページ作成サービス]及び[その他プラットフォームサービス]から構成されております。 [インターネット広告サービス] 当社グループは、当社システムを利用される医師、訪問看護師、ケアマネジャー、ヘルパー(注7)、地域包括支援センター等にとって有益な情報を提供するため、これらの方々(BtoB)やその先でサービスを受けている要介護者や家族(BtoBtoC)を購入層のターゲットとしている、医薬品・医療機器・健康機能食品・衛生用品、建材メーカー・福祉用具メーカー等の商品を広告することで収入を得る広告収入事業を営んでおります。 医師、訪問看護師、ケアマネジャー等については、日常忙しい中で業務を行っており、最新の医薬品や福祉用具等の情報を入手する機会が非常に限られております。当社システムにおけるユーザーの属性に応じて、最も有効な商品等の情報をリアルタイムに提供することで、これらのユーザーの方の効率的な業務の遂行に貢献できるよう努めております。 また、広告主にとっては、当社システムのユーザーは実名登録が必要なため、実際に現場で患者・要介護者を現在担当している方のみ利用しているというユーザーの信頼性と各ユーザーがどういった業務に携わっているか具体的に判断できる業務内容の信頼性とを有するものであり、システムの利用頻度が高く、さらにユーザーの利用しやすい画面構成等にすることで、広告を掲載した場合にクリック数や広告を目に留める時間を伸ばすよう努めております。さらに、ユーザー会等のリアルイベントやアンケート機能といったマーケティング手段を有しております。 当社グループは、広告の販売については、直接販売だけではなく大手広告代理店と業務提携することで、当社グループユーザーに効果のある広告主の選定を行っております。 [ホームページ作成サービス] 付随する事業として主に公益財団法人介護労働安定センターを通じたホームページの受託制作、運営・管理及び介護職の求人広告サイトの運営・管理といったホームページ制作・運営事業を行っております。 [その他プラットフォームサービス] 当社システムを通じて、AIやIoT・多言語化などを活用したシステム提供、ファクタリングや各種決済などのフィンテック、設備・施設の効率的活用や介護業界における人材紹介サービスなどのシェアリングエコノミー、請求書・領収書の「発行」「郵送」業務に対するソリューションサービスとしての「カナミックかんたん郵送代行(BPO)」、その他物販サービスなど様々な事業を行っております。 (3)その他サービス その他のサービスとして、大口顧客向けカスタマイズ開発、また厚生労働省や総務省事業などのプロジェクト請負や地方創生事業におけるコンサルテーションサービスなどカナミッククラウドサービスに付随する事業を行っております。当社グループは、総務省の情報連携基盤を活用した在宅医療・訪問介護連携モデルの実証実験に参画し、在宅医療・介護分野における効果的かつ効率的なサービスを提供するため、在宅医療・介護等に関する情報を当該分野に属する多職種で共有することを目的とした実証作業を請け負っております。さらに、この実証実験によって、在宅医療・介護等に関する情報を異なるシステム間で共有・分析することを可能とする情報連携基盤を構築しており、当社グループが当該実証実験におけるICT統括管理を担当しております。 (健康寿命延伸事業) (1)健康寿命延伸サービス 当社グループは、24 時間営業のフィットネスジム(株式会社アーバンフィット)の運営及びフランチャイズを展開しており、リアル店舗を通じた健康寿命延伸に資するサービスを提供しております。今後はフィットネスジムを通じた運動に加え、食・栄養の提供やコミュニティ活動の場の提供など、サービスラインナップの充実とそれらから得られる各種データを通じた健康寿命延伸効果の測定と健康のDX化を進め、データの利活用によるヘルステックサービスの提供を行ってまいります。 (ソリューション開発事業) (1)ソリューションサービス 当社グループの株式会社Ruby開発は、Ruby言語(注8)によるシステム開発に特色を有し、機能開発スピードの速いアジャイル開発(注9)を求める企業側のニーズに沿ったスピーディな開発を得意としており、Webサービスの企画・開発の提供を行っております。 当社グループのTHE WORLD MANAGEMENT PTE LTDは、企業の販売管理・在庫管理・会計管理などの基幹業務領域に対し、クラウド型バックエンドシステム(注10)の導入コンサルティング(注11)及びメンテナンスサービス(注12)を提供しております。同社は、各社の業務プロセスに最適化したシステム構築を実現するコンサルティング能力に強みを有しており、システム導入時の要件定義から運用開始後の保守・改善提案まで、一貫したサービス提供を行っております。 (注1) 超高齢社会 65歳以上人口が総人口に占める割合である高齢化率が25%を超える日本の現状を指す通称。 (注2) 地域包括ケア 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される社会基盤。 (注3) ICT Information and Communication Technologyの略語。情報・通信に関する技術の総称。 (注4) ケアマネジャー 介護保険制度においてケアマネジメントを実施する有資格者(介護支援専門員)の通称。 (注5) クラウドサービス インターネット経由でソフトウエア機能等を提供するサービス。利用する機能に応じてSaaS(ソフトウエア)、PaaS(プラットフォーム)、IaaS(インフラ)の3種類に分類される。 (注6) マルチデバイス コンテンツやサービス、ソフトウエアなどが様々な機器から等しく利用出来ること。また、様々な種類の機器が混在し、相互に連携できること。 (注7) ヘルパー 介護保険法にもとづく訪問介護を提供する専門職(訪問介護員)の通称。 (注8) Ruby言語 日本で初めて国際電気標準会議(IEC)で国際規格に認証された国産のプログラミング言語。処理の流れを中心に開発するのではなく、データを中心に開発するオブジェクト指向プログラミングのスタイルに言語として対応し、カプセル化、多態性、形象化などの原則を抑えた点に特色がある言語。 (注9) アジャイル開発 『計画→設計→実装→テスト』といった開発工程を機能単位の小さいサイクルで繰り返すことに特徴を持つシステムやソフトウェアの開発手法。 (注10) バックエンドシステム 企業の販売管理、在庫管理、会計管理など、主として業務処理の根幹部分を担う情報システムの総称。業務データの一元管理や業務プロセス効率化を目的とし、受発注・在庫・仕入・売上・決算処理などの業務機能が統合的に連携している点に特徴を有する。 (注11) 導入コンサルティング 企業の業務内容・業務フローを分析した上で、最適なシステム構成及び運用方式を設計する専門サービス。要件定義、業務プロセス設計、システム設定、教育支援等を通じ、システム導入プロジェクト全体の円滑な推進を図るものである。 (注12) メンテナンスサービス システム稼働後の運用支援、障害対応、定期的なバージョンアップ、機能改善提案などを行う保守サービス。企業の業務変更やシステム環境の変化に応じて継続的にサポートを実施し、業務の安定運用と最適化を支援する。 事業の系統図は次のとおりであります。 ※康納美克(大連)科技有限公司は当社サービスに関するシステム開発を、株式会社Ruby開発及びTHE WORLD MANAGEMENT PTE LTDは当社サービスに関するシステム開発及び外部顧客からの受託開発業務を担っております。
経営方針・対処すべき課題4,669字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 大地に根を張り、常に大きく成長し続ける樹。私たちはこの樹のように、常にお客様のネットワークの中に根付き、お客様と共に発展し続けます。時代の開拓者であり、時代の証人であるために、医療・介護ネットワーク業界の先駆者として常に最善を尽くすことを経営の基本方針としております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは収益性を重視する観点から「営業利益」を目標数値とし、常に収益の改善に努め、コストの削減意識をもって企業経営に取り組んでおります。 (3)医療・介護ネットワーク業界の経営環境 日本の人口構造の変化に伴う高齢者(特に75歳以上の高齢者)の占める割合の増加により、医療介護分野における社会保障給付費が膨らむことが見込まれております。 特に、所謂団塊の世代が75歳を迎える2025年以降も高齢者人口の増加傾向は2040年頃まで継続すると見込まれており、年齢を重ねるごとに増加する要介護・要支援の認定率と相まって、医療介護分野における社会保障給付費は逓増することが見込まれております。 これに伴い、当社グループの主力事業に関連する医療・介護ネットワーク業界の市場規模も拡大傾向が継続するものと考えております。当社グループにおきましては、医療・介護業界全体のプラットフォーム提供を通じて、増加する社会保障給付費の効率的な活用に資するサービスの提供を行ってまいります。 (4)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは高齢化社会に求められる医療・介護分野においてICT(Information and Communication Technology)による地域包括ケアの実現に寄与するために、多職種間連携を可能とする当社システムを医療・介護業界全体のプラットフォームとして提供してまいりました。 今後は医療・介護分野における地域連携をさらに推進させ、患者・要介護者、全ての医療・介護事業者に有益なソリューションの提供に取り組むとともに、ICTを通じたサービスのみならず、リアル店舗を活用したデータビジネスとして、健康寿命延伸サービスや医療・介護・薬局関連サービスなど、ITサービスとリアル店舗ビジネス、医療介護子育てビジネスと健康ビジネス、それぞれを包括したヘルスケアプラットフォームの構築を推進し、「「人生を抱きしめるクラウド」で人と社会に貢献する」ビジョンの実現を目指してまいります。 (5)対処すべき課題 近年の医療・介護業界に関連するステークホルダーの様々な課題が顕在化してきております。まず家族と患者・要介護者である高齢者とが抱える課題としては、家族の介護のために介護をする方が仕事を辞めなければならないという介護による雇用喪失の問題や家族の繋がりの希薄化の問題が考えられます。次に、介護事業者が抱える課題としては、業界全体としての人材不足やケアマネジャーなどの採用の難しさ、そして介護事業者のサービス内容が患者やその家族に伝わらないといった問題が考えられます。加えて、特に業界で多くを占める中小介護事業者において、設備投資や資金繰り、資金決済といった事業規模に伴う諸問題がございます。また、病院医師や在宅医師の抱える課題として、業務があまりに多忙すぎる点や患者の情報不足に起因して、有効な医薬品の利用や患者への対応が遅延することがあります。さらに、看護師や介護士における課題として、最新の治療等の情報不足や知識・経験の欠如から来るサービス品質の低下があります。 当社グループは、このような医療・介護業界全体が抱える課題を克服することが当社グループの課題と考えて、以下のような対処を行っております。 ① クラウドサービス提供事業の拡大 当社グループのクラウドサービスは、自治体・医療・看護・介護の連携に関してシステム内でのコミュニケーションが可能な多職種間連携を実現する介護請求・業務管理システムとして介護保険制度施行時の2000年より提供されているシステムであり、当該システムにより国が目指す「地域包括ケア」の実現に寄与してまいりました。当社システムの導入により、医師、看護師、ケアマネジャー、介護士といった方たちの情報連携による地域包括ケアを実現することが可能となり、サービスの質の向上と業務の効率化が進められるようになっております。 今後は、介護サービスのニーズの高い地域から順次営業所を設立し、地域に根ざしたサービスを提供し、患者とその家族に対して効果的かつ安定的な介護環境を生み出すことで、家族介護による離職問題を回避し、若者の社会進出の活性化を図るとともに、家族の繋がり自体を活性化させることを課題と考えております。 また、地域連携のさらなる推進により、患者、要介護者、全ての医療・介護事業者といった医療・介護業界全体のユーザーの利便性を向上させ、情報共有プラットフォームの構築に貢献し、急性期医療から回復期医療、そして在宅医療といった各段階における適切な医療や介護の対応を可能にするため、各段階の患者のニーズの変化に適宜対応できるようシステム開発への取り組みを継続していく方針であります。 ② 新規事業領域の拡大 ⅰ コンテンツ事業 当社グループのカナミッククラウドサービス内において、医療・介護に関連する有益な情報をコンテンツとして提供し、広告宣伝収入を得ております。当社の提供する広告は、医療・介護に関連する方々に有益な情報をタイムリーに提供するものであり、その導入によって、医療・介護関係者が最新の医薬品の情報や介護関連機器等の情報を取得することができるようになり、医療・介護の質の向上に寄与します。 今後は、在宅医療・介護の広がりにあわせ、広告を通じた情報に対するニーズがより高まっていくと予想され、より広い情報を提供するため、大手広告代理店と協力し、広告宣伝主を広く集め、さらに医療・介護関係者の役に立つ情報提供システムとなっていく必要があると考えております。 ⅱ ビッグデータ解析事業 当社グループは、カナミッククラウドサービスの提供を通じて取得した膨大な医療・介護関係のデータを蓄積しております。 今後は、平均寿命の伸びと少子化に伴う高齢化社会が進展する状況下において、クラウドに蓄積されたビッグデータを生成AIや大規模言語モデルをはじめとするAI技術を用いた解析事業を通じて、よりよく、かつ効率的に介護を行える環境を整えることに寄与してまいります。 ⅲ 海外展開 当社グループが現状の成長速度を長期にわたり持続する上で、将来的にカナミッククラウドサービスの大きな需要が見込まれるアジア地域を中心とした海外市場の開拓を実行していくことが求められます。海外市場の開拓にあたっては、グローバルな視点によるマネジメント体制の構築、市場の変化に対応し当社の経営資本を適切にアロケートできる財務戦略及びグループガバナンスの確立が不可欠と考えております。また、海外戦略の遂行を支えていく上で、「グローバル人材」「クリエイティブ人材」の創出といった「人的基盤の構築」、さらに、海外におけるM&Aや資本提携を含む非連続投資、またその投資を適正に測る仕組みをグローバルに導入し、当社に不足しているリソースを積極的に具備していくことを課題として認識しております。 ⅳ フィンテック関連事業 当社グループはカナミッククラウドサービスの提供を通じた効率的な請求管理サービスを提供しておりますが、介護事業では介護給付費の決済に関連する業務に従来型の非効率な部分が多く存在しております。 今後は、請求管理に加え、資金繰り、新たな決済手段などのサービスラインナップの追加を図り、決済関連の効率化に寄与してまいります。 ③ ヘルスケアプラットフォームの構築 当社グループは、カナミッククラウドサービスによる効率的な「地域包括ケア」の実現、同サービスを通じた各種情報提供によるプラットフォームサービス機能の拡大と、サービスの質の向上に努めてまいりました。今後はITを通じたサービスのみならず、リアル店舗を活用したデータビジネスとして、健康寿命延伸サービスや医療・介護・薬局関連サービスなど、ITサービスとリアル店舗ビジネス、医療介護子育てビジネスと健康ビジネス、それぞれを包括したヘルスケアプラットフォームの構築を推進し、「「人生を抱きしめるクラウド」で人と社会に貢献する」ビジョンの実現を目指してまいります。 ④ 積極的なM&Aの活用 当社グループは、「「人生を抱きしめるクラウド」で人と社会に貢献する」というビジョンを前提にした「事業コンテンツ」「事業エリア」「事業ツール」の補強・拡大を行う際の方法の一つとしてM&Aの採用を積極的に検討しております。当社グループにおける新規事業の創出・既存事業の拡大とともにM&Aの推進を通じてビジョンの実現と継続的な成長を図ってまいります。 ⑤ 情報管理体制の強化 当社グループは、提供するカナミッククラウドサービスにおいて数多くの患者・要介護者の情報を保有しており、個人情報保護を含む情報管理が経営の重要課題であると認識しております。当社では、2006年5月に「プライバシーマーク」を、2017年12月に「医療情報ASP・SaaS情報開示認定制度」をそれぞれ取得しておりますが、今後も定期的な社内教育の実施、セキュリティシステムの整備等により、引き続き情報管理体制の強化を図ってまいります。 ⑥ システム基盤の強化 当社グループは、主にクラウドを利用したインターネット上での事業を展開していることから、サービス提供に係る当該システム稼働の安定性を確保することが経営上の重要な課題であると認識しております。また、長期的に高齢者人口の増加が見込まれており、要介護者数も合わせて増加するため、ユーザー数の増加に備えたサーバーリソースが必要になります。当社グループは、今後もその重要性に鑑み、継続的に安定運用を図るため、システム基盤の強化への取り組みを継続していく方針であります。 ⑦ コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の強化 当社グループは、現在成長段階にあり、継続的な成長を続けることができる事業基盤の確立に向けて、コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制のさらなる強化が経営上の重要な課題であると認識しております。事業の拡大に伴い、内部管理体制の一層の充実に努め、業務の適切性、財務報告の信頼性及びコンプライアンス体制の強化を図ってまいります。 ⑧ 人材の採用と育成 当社グループは、継続的成長のためには、優秀な人材の採用と育成が重要であると考えております。 特に高齢社会に関連する市場はますます拡大し、多くの事業機会が生まれており、これに対応した営業所の新設に伴う営業やサポート面において必要とされる人員を確保する必要があります。 また、当社グループは介護保険制度等の改正に対応したシステム開発のための人員を確保する必要があります。 そのため、当社グループは当該人材の採用と育成に注力してまいります。
事業等のリスク7,096字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)事業環境に関するリスク ① 介護保険制度の改正について 当社グループが行っている介護・医療分野におけるカナミッククラウドサービスについては、介護保険法の影響を強く受けます。 介護保険法については、定期的に法律全般に関する検討が加えられ、その結果に基づき必要な見直し等が行われ(介護保険法附則第2条)、また3年に1度介護報酬の見直しが行われることになっており、2024年にも介護保険法及び介護報酬の改正が行われました。介護保険法や介護報酬の改正が行われた場合、これらの改正に対応するための適時なシステム開発が必要となります。一方、医療及び介護業界全般で市場の停滞・縮小や、一部大手事業者による寡占化、廃業の増加など、新たな市場動向の変化が生じることも想定されます。 こうした状況は、同業他社も同様の条件であるため、開発において他社に先んじることや差別化を図ること、適切な価格戦略を取ることがそのまま他社との格差を広げ、シェアの拡大に直結することになりますが、逆に遅れをとった場合には当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、新たな市場動向の変化が業績の拡大に寄与する場合もある一方で、当社サービスの導入延期やサービス利用数の削減、他社サービスへの乗り換えなどに繋がった場合は、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、これらリスクを軽減するため、諮問機関や各種団体等への参加を通じての情報収集や、法制度の影響を受けにくいサービスの開発などを行ってまいります。 ② 他社との競合について 現在、国内で介護・医療分野におけるクラウドサービス事業を展開する競合企業が複数存在しており、また、今後の市場規模拡大に伴い新規参入を検討する企業が増加する可能性があります。 しかし、医療介護業界のシステム構築には、業界に精通した知識や経験が必要とされるため、参入障壁が高いと考えられます。その中で当社グループのカナミッククラウドサービスは、自治体・医療・看護・介護の連携に関してシステム内でのコミュニケーションが可能な多職種間連携を実現する介護請求・業務管理システムとして介護保険制度施行時の2000年より提供されているシステムであり、当該システムにより国が目指す「地域包括ケアシステム」の実現に寄与するとともに、市場における優位性を構築し、競争力を向上させてまいりました。 一方で、新規参入等により競争が激化した場合には、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。こうしたリスクを軽減するため、今後も、各地域に根ざしたサービスの提供、地域連携のさらなる推進により、患者、要介護者、全ての医療・介護事業者といった医療・介護業界全体のユーザーの利便性を向上させ、情報共有プラットフォームの構築を推進してまいります。 ③ 技術革新について 当社グループのサービスはインターネット関連技術に基づいて事業を展開しておりますが、インターネット関連分野は新技術の開発及びそれに基づく新サービスの導入が相次いで行われ、非常に変化の激しい業界となっております。また、ハード面においては、スマートフォンの普及が急速に進んでおり、新技術に対応した新しいサービスが相次いで展開されております。このような技術やノウハウの獲得に困難が生じた場合、また技術革新に対する当社グループの対応が遅れた場合には、当社グループの競争力が低下する可能性があります。さらに、新技術への対応のために追加的なシステム、人件費などの支出が拡大する可能性があり、その結果、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。このため、当社グループは技術者の採用・育成やスマートフォンに関する技術やノウハウの取得に注力しております。 ④ 個人情報の管理について 当社グループは、展開する各サービスの運営過程において、ユーザーより個人情報を取得することがあり、外部からの不正なアクセス、その他想定外の事態の発生により個人情報が流出した場合には、当社グループの社会的信用を失墜させ、当社の事業及び業績に重要な影響を与える可能性があります。こうしたリスクを軽減するため、当該個人情報の管理については、権限を有する者以外の閲覧をシステム上で制限しております。また、当社グループでは個人情報保護マネージメントシステムを設定し、従業員に対して研修を実施しております。さらに、より一層の情報セキュリティの安全性を確保するために、2006年5月にプライバシーマークを取得し、2024年5月に9回目の更新を行いました。 ⑤ システム障害について 当社グループのサービスは、当社グループのウェブサイトを主な情報通信手段としており、サービスの信頼性及び取引の安全性の観点からも、当社グループの事業用ITインフラは障害に強い設計としております。また、管理を強化するため、情報システム開発及び運用経験の豊富な人材の採用を積極的に実施しております。さらに、今後の高齢者人口の増加をにらみ、サーバー容量等についても十分な容量を確保しております。しかしながら、このような体制による管理にもかかわらず、自然災害や事故等が起こった場合、当社グループ役職員の操作過誤が生じた場合、ハッカー等外部からの侵入による不正行為が生じた場合、さらに高齢者人口の増加に伴い当社ユーザーが爆発的に増加した場合等には、システム障害やサーバー容量不足による当社コンピューターシステムの機能の低下、誤作動や故障等の深刻な事態を招く可能性があります。これらの事態が生じた場合には、インターネット上のウェブサイトを主な情報提供手段とする当社グループはサービス提供及び営業取引に深刻な影響を受け、当社グループの事業及び業績に重要な影響を与える可能性があります。当社グループでは、これらリスクを軽減するため、経済産業省の「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」や「事業継続計画策定ガイドライン」等に従い、多層防御や組織面の施策ならびに事業継続性の対策を実施しております。 ⑥ 知的財産権について 当社グループは、当社の提供するサービスの基礎をなすシステムについて、特許権を有しております。 しかし、現時点で権利取得に至っていない権利について、今後これらの権利を取得できるという確実性はありません。一方で、当社グループの事業分野において、国内外の各種事業者等が特許その他の知的財産権を取得した場合、その内容次第では、当社グループに対する訴訟やクレーム等が発生し、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループでは、第三者に対する知的財産権を侵害することがないように常に注意を払い事業活動を行っておりますが、当社グループの事業分野における知的財産権の現状を完全に把握することは困難であり、万が一当社グループが第三者の知的財産権を侵害した場合には、損害賠償又は使用差止めなどの請求を受ける可能性があります。これらの事態が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、これらリスクを軽減するため、継続的な技術革新と技術革新により生ずる特許その他の知的財産権の確保を進め、あわせて外部機関との連携を通じた他社の保有する知的財産権等のリサーチに取り組んでおります。 ⑦ 研究開発について IoTクラウド利用の地域包括ケア・グローバル構築を目的とした遠隔医療・介護に関する研究開発を行っております。これらの技術の導入、実装が想定通りに進まなかった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループではリスクを軽減するため、継続的なR&D投資、外部パートナーとの連携を進めてまいります。 (2)事業体制に関するリスク ① 特定人物への依存について 当社の取締役会長山本稔は、当社の創業者であり、設立以来、経営方針や事業戦略の立案・決定及びその遂行において取締役としての役割を果たしております。 当社では、何らかの理由により同氏が当社の業務を継続することが困難となった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社ではリスクを軽減するため、同氏以外の者へ代表権を付与するなど、同氏に過度に依存しない経営体制の構築を進めております。 ② 小規模組織であること及び人材の確保、育成及び安全管理について 当社グループは2025年9月30日現在、従業員数が310名と小規模な組織であり内部管理体制もそれに応じたものとなっております。また、カナミッククラウドサービスにおけるユーザーの利便性の向上には、当社システムの付加価値増加のためのシステム開発が必要であり、これに対応できる人材を確保・育成することが今後の事業の成長においても不可欠であります。 事業の成長とともに人員の採用及び育成を行っていくとともに、内部管理体制の強化を行っていく方針でありますが、人員採用などが適切に行えなかった場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、新型コロナウイルス感染症をはじめとしたパンデミックが発生した場合、従業員の事業活動に対する制限が小規模な組織であることと相まって大きく影響し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、これらリスクを軽減するため、外部リソースの積極的な活用を行うとともに、従業員のリモートワークを積極的に導入することで、グループ内での採用・育成体制の強化及び安全管理の徹底に取り組んでおります。 ③ 内部管理体制について 当社グループの継続的な成長のためには、内部管理体制が適切に機能することが必要不可欠でありますが、事業が拡大することにより、内部管理体制が有効に機能しなかった場合には、適切な業務運営を行うことができず、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社グループではリスクを軽減するため業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、各社内規程及び法令遵守を徹底して取り組んでおります。 ④ コンプライアンスについて 当社グループは、法令その他諸規則、社会規範を遵守すべく、「倫理規範」を制定し、役職員に対してその周知、徹底を図っております。しかしながら、事業の急速な拡大等により、十分なコンプライアンス体制の構築が追いつかず、法令違反等が生じた場合、ユーザー及び取引先等の信頼失墜を招く、もしくは訴訟を提起されるという事態が発生し、当社グループの事業及び業績に重要な影響を与える可能性があります。当社グループではリスクを軽減するため、研修等を通じて、継続的にコンプライアンス体制の強化に取り組んでおります。 ⑤ サービスの安全性及び健全性について 当社グループのカナミッククラウドサービスは医療・看護・介護・自治体といった多職種他法人の垣根を越えた情報共有を可能にするシステムとなっており、高度なセキュリティ対策を施すことにより安心して利用していただける環境を整えておりますが、ユーザーを通じて個人情報の流出や、健全性を損なう情報の発信、違法行為などが行われる危険性があります。それらはシステムの利用規約において禁止事項にするとともに当社グループの責任範囲を限定しておりますが、当社グループが法的責任を問われ、また法的責任を問われない場合でもサービスのブランドイメージ悪化を招くことにより、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループのプラットフォームサービスは、インターネット広告サービスとホームページ作成サービスを手掛けており、利用に関連して風評問題が発生した場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。 当社グループではリスクを軽減するため、コンテンツに関する権利関係や健全性に対する確認を取る体制を十分に整えており、今後も継続的に体制強化に取り組んでまいります。 ⑥ 特定のサービスへの依存について 当社グループは、カナミッククラウドサービス、プラットフォームサービス、健康寿命延伸サービス、ソリューションサービス及びその他サービスを提供しておりますが、現在、全体の売上高に占めるカナミッククラウドサービスの割合が多く、同サービスに依存しております。現在時点において主要サービスであるカナミッククラウドサービスが顧客のニーズと乖離した場合や競合他社に対する優位性を喪失するなどの事態に陥った場合、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社グループではリスクを軽減するため、収益源の多様性を持つことにより、より安定した体制の構築を目指すべく、プラットフォームサービスや健康寿命延伸サービスの拡大、新たに当社グループの柱となる新規サービスの開発に向け積極的に取り組んでおります。 ⑦ 新規出店に伴うリスクについて 当社グループは、健康寿命延伸を目的としたフィットネス事業を展開しており、事業拡大のための新規出店を進めております。出店に際しては、地域性や人口分布状況、競合他社の出店状況等に基づく集客予測に応じた事業計画を立案しておりますが、景気の悪化や集客予測の前提に変動があった場合は当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社グループではリスクを軽減するため、既存店舗における集客状況の検証や出店候補地選定過程の精度向上、競合他社の出店動向確認などに取り組んでおります。 ⑧ 新規事業展開に伴うリスクについて 当社グループでは、既存システムを活用した新規事業の開発を進めております。新規事業の展開にあたっては、当初見込み通りの展開ができず投資を回収できなくなる可能性があるとともに、開発が想定通りに立ち上がらなかった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループではリスクを軽減するため、新機能の開発計画を立て適切かつ効率的な進捗管理を行う体制を構築しております。 (3)その他のリスク ① 資金の投資効果について 当社グループは、将来のサービスの拡大に備えたシステム及び関連設備への投資、人員拡充における採用費用、広告宣伝費等に充当する目的で、資金を調達する場合があります。 しかしながら、当社グループが属する業界の急速な変化により、当社グループの計画通りに資金を使用した場合でも想定通りの投資効果をあげられない可能性があります。当社グループではこれらリスクを軽減するため、諮問機関や各種団体等への参加を通じて当社グループが属する業界の情報収集を積極的に行ってまいります。 ② 配当政策について 当社は、株主に対する利益還元を重要課題の一つとして位置付けており、株主への長期的な利益還元を実現するため、内部留保資金を充実し、環境の変化を先取りした積極的な事業展開を行う必要があると考えております。当社は現在、成長過程にあり、そのため内部留保資金の充実を図ることで、財務体質の強化と事業拡大のための投資等により株主に対する最大の利益還元に繋がると考えております。また、今後の配当政策の基本方針としては株主への利益還元と内部留保充実を総合的に判断し、業績と市場動向の状況に応じて柔軟な対応を行っていく所存であります。 なお、この方針に基づき2023年9月期より配当性向30%以上を基準としておりますが、事業環境の急激な変化などにより事業が計画通りに進展しない場合には、目標とする配当性向を達成できなくなる可能性があります。当社グループではこれらリスクを軽減するため、事業環境の動向に対する情報収集を積極的に行うとともに、それらに対応した事業計画の立案・実行を行ってまいります。 ③ 訴訟等について これまで、当社グループに対して、業績に重要な影響を及ぼす訴訟等は提起されておりません。また、現時点において提起される見通しもありません。しかしながら、知的財産権侵害の訴訟等が提起され、当社グループに不利な判断がなされた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループではこれらリスクを軽減するため、外部機関との連携を通じ、他社の保有する知的財産権等のリサーチに取り組んでおります。 ④ 固定資産に係る減損リスクについて 当社グループは、設備備品等の有形固定資産、ソフトウエアや株式取得等に伴うのれん等の無形固定資産を有しており、これらは潜在的に資産価値の下落による減損リスクにさらされております。当社グループでは、対象となる資産について減損会計ルールに基づき適切な処理を行っております。しかしながら、今後資産価値の低下や買収した企業の収益性が著しく低下した場合は、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。当社グループではこれらリスクを軽減するため、付加価値の高い資産の構築に努めてまいります。
経営成績の分析 (MD&A)10,182字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、米国の通商政策等による影響が自動車産業を中心にみられるものの、景気は緩やかに回復している状況となっております。 当社グループを取り巻く環境におきましては、超高齢社会の到来に伴い介護費、介護保険サービス利用者数及びサービス提供事業者数は増加し、介護事業全体の底上げが続いております。2024年度の介護保険制度改正では、医療・介護をつなぐ地域包括ケアシステムの更なる深化・推進やLIFEを活用した科学的介護に加え、リハビリテーション・機能訓練、口腔、栄養の一体的取組等による自立支援・重度化防止など、医療・介護の連携と介護事業の効率化がより一層求められる一方で、介護職員の処遇改善や生産性の向上等を通じた働きやすい職場環境づくり(医療DX、介護DXに関わる加算)など、介護事業の持続可能性もあわせて求められる改正となっております。 このような状況のもと、当社グループは、医療・介護をつなぐ地域包括ケアを実現するシステムを提供していることから、各省庁との共同プロジェクトに参加し、国の政策と同じ方向性をもつシステム開発会社となるよう努めるとともに、介護保険制度改正に対応する準備を整え、継続して適時にシステム改修を行い、システム利用者の負担軽減により、ユーザーの利便性の向上を図っております。総務省の「IoTサービス創出支援事業」の実証実験を通じて「カナミッククラウドサービス」を基軸とした介護における各種データの活用連携を進めるとともに、「東京都多職種連携ポータルサイト」を通じて、従来の市区町村に比べてより広範囲な都道府県単位での在宅療養推進体制に寄与するなど、当社グループの「カナミッククラウドサービス」で培った医療・介護連携のノウハウが地域の医療・介護連携に貢献しております。それらの高齢者支援事業とあわせ、多世代包括ケアの実現に向けた取組として「子育て支援システム」を通じて自治体の子育て支援事業の効率運用に寄与しております。また、今後の事業規模拡大を目的として、シンガポールのITコンサルティング企業であるTHE WORLD MANAGEMENT PTE LTD の全株式を2024年11月29日付で取得し当社の完全子会社といたしました。THE WORLD MANAGEMENT PTE LTDはシンガポール国内の多くの企業に対し、主に、販売管理や在庫管理、会計管理などのバックエンドシステムの導入コンサルティングとメンテナンスサービスを提供しております。同社のバックエンドシステムと、当社グループが保有するフロントエンドシステムの開発力を組み合わせることで、同社の顧客をはじめとするシンガポールの企業に、総合的なITシステムを提供することが可能となります。同社は当社グループのヘルスケア・ヘルステック企業としての更なる付加価値の高いサービスを提供する上で大きな推進力になると判断しており、当社グループ成長戦略『カナミックビジョン2030』の「Phase4:海外展開」への本格的な着手として、シンガポールを拠点にASEAN諸国への展開も見込んでおります。今後も当社グループの事業規模拡大のため、新たなM&A候補先の選定や新規事業の展開等を進めてまいります。加えて同成長戦略における「Phase2:プラットフォームサービス拡大」の一環として「本格AI搭載クラウド介護ソフト(介護AISaaS)」の提供を開始いたしました。単一のAI機能にとどまらず介護業務全般を支援する機能を有する自律型AIエージェントを搭載する次世代の標準モデルとして、急速に進む高齢化と介護ニーズの課題解決を目指してまいります。 さらに、当社グループのシステムがプラットフォーム化に対応していくことに伴い、取得される患者・要介護者等の情報をビッグデータとして解析し、国や自治体、保険会社等が必要としているエビデンスを見つけ出すAIサービス等の展開を通じて医療・介護分野における地域連携をさらに推進させ、患者・要介護者、全ての医療・介護事業者にソリューションを提供するための研究活動も実施しております。 これらの結果、当連結会計年度における業績は、売上高5,500,786千円(前連結会計年度比493,318千円増、9.9%増)、営業利益1,606,662千円(前連結会計年度比167,506千円増、11.6%増)、経常利益1,612,858千円(前連結会計年度比164,865千円増、11.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,111,528千円(前連結会計年度比191,538千円増、20.8%増)となりました。 セグメント毎の経営成績は次のとおりであります。 (医療・介護クラウドプラットフォーム事業) 当セグメントのサービスごとの売上高は次のとおりであります。 ⅰ カナミッククラウドサービス 本サービスはストックビジネスをメインとしており、既存顧客のストック部分をベースに、継続的な新規顧客の獲得を続けた結果、売上高は2,997,067千円(前連結会計年度比144,280千円増、5.1%増)となりました。 ⅱ プラットフォームサービス 本サービスにつきましては、大手介護事業者からの依頼によるホームページ構築業務や公益財団法人介護労働安定センターを通じた介護事業者向けホームページの受託制作、運営・管理が安定した収益基盤となっており、また介護関連情報を提供するインターネット広告サービスや介護業界における人材マッチングサービスなどが好調に推移した結果、売上高は474,066千円(前連結会計年度比50,355千円増、11.9%増)となりました。 ⅲ その他サービス 本サービスにつきましては、大口顧客向けカスタマイズ開発の受託などにより、売上高は111,740千円(前連結会計年度比23,632千円増、26.8%増)となりました。 これらの結果、売上高は3,582,874千円(前連結会計年度比218,268千円増、6.5%増)、売上高が増加する一方でプラットフォームサービスの人件費等の売上原価や販売費及び一般管理費が増加したことにより、セグメント利益は1,499,351千円(前連結会計年度比130,231千円増、9.5%増)となりました。 (健康寿命延伸事業) 当セグメントのサービスごとの売上高は次のとおりであります。 ⅰ 健康寿命延伸サービス 本サービスにつきましては、24時間営業のフィットネスジムの運営・フランチャイズ展開、及びそれらリアル店舗を通じた健康寿命延伸に資するサービスの提供をしており、既存店舗の利用者が順調に増加するとともに新規出店による店舗数増加の結果、売上高は1,187,551千円(前連結会計年度比56,687千円増、5.0%増)となりました。 当セグメントは上記の1サービスのみであり、健康寿命延伸サービスの売上高から売上原価や販売費及び一般管理費を差し引いたセグメント利益は156,977千円(前連結会計年度比90,850千円増、137.4%増)となりました。 (ソリューション開発事業) 当セグメントのサービスごとの売上高は次のとおりであります。 ⅰ ソリューションサービス 本サービスにつきましては、Ruby言語を用いたWebサービス企画・開発に関するサービスに加え、当中間連結会計期間より連結の範囲に含めておりますTHE WORLD MANAGEMENT PTE LTDの販売管理や在庫管理、会計管理などのバックエンドシステムの導入コンサルティングとメンテナンスサービスを提供しており、Webサービス企画・開発や導入コンサルティングとメンテナンスサービスが堅調に推移する一方、当社グループ内でのエンジニア配置を見直した結果、売上高は730,360千円(前連結会計年度比218,361千円増、42.6%増)となりました。 当セグメントは上記の1サービスのみであり、ソリューションサービスの売上高から売上原価や販売費及び一般管理費を差引いたセグメント利益は77,386千円(前連結会計年度比30,598千円増、65.4%増)となりました。 (利益の概況) 売上高が増加する一方で、当中間連結会計期間より連結の範囲に含めたTHE WORLD MANAGEMENT PTE LTDの売上原価が計上されたことにより、売上原価も前連結会計年度に比べ29,197千円増加し1,964,364千円となりました。この結果、売上総利益は3,536,421千円(前連結会計年度比464,120千円増、15.1%増)となりました。また、当中間連結会計期間より連結の範囲に含めたTHE WORLD MANAGEMENT PTE LTDの業績を連結し当該企業の販売費及び一般管理費が加わったことにより、販売費及び一般管理費が前連結会計年度に比べ296,614千円増加し1,929,759千円となりました。この結果、営業利益は1,606,662千円(前連結会計年度比167,506千円増、11.6%増)となりました。 営業外収益は前連結会計年度に比べ3,381千円減少し20,336千円となり、営業外費用は前連結会計年度に比べ740千円減少し14,140千円となりました。この結果、経常利益は1,612,858千円(前連結会計年度比164,865千円増、11.4%増)となりました。特別利益や特別損失の計上はありません。 これらの結果、税金等調整前当期純利益は1,612,858千円(前連結会計年度比260,406千円増、19.3%増)、法人税等合計が前連結会計年度に比べ68,867千円増加し501,329千円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は1,111,528千円(前連結会計年度比191,538千円増、20.8%増)となりました。 ② 資産、負債及び純資産の状況 (資産の状況) 当連結会計年度末における総資産は前連結会計年度に比べ366,672千円増加し、6,542,237千円となりました。これは主にカナミッククラウドサービスの新機能追加等によりソフトウエアが41,268千円、株式会社アーバンフィットの新規店舗開設等により有形固定資産が90,470千円、THE WORLD MANAGEMENT PTE LTDの株式取得によりのれんが323,607千円増加する一方で、法人税等及び配当金の支払や借入金の返済、THE WORLD MANAGEMENT PTE LTDの株式取得により現金及び預金が102,939千円減少したことによるものであります。 (負債の状況) 当連結会計年度末における負債は前連結会計年度末に比べ447,817千円減少し、1,892,933千円となりました。これは主に返済に伴い長期借入金が274,428千円、契約義務の履行に伴い契約負債が193,586千円減少したことによるものであります。 (純資産の状況) 当連結会計年度末における純資産は前連結会計年度末に比べ814,490千円増加し、4,649,304千円となりました。これは主に、利益剰余金が親会社株主に帰属する当期純利益により1,111,528千円増加する一方で、配当金の支払により308,472千円減少したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は当連結会計年度末には3,327,111千円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、1,292,904千円(前連結会計年度は1,514,066千円の獲得)となりました。収入の主な内訳は税金等調整前当期純利益1,612,858千円、非資金損益項目である減価償却費332,256千円であり、支出の主な内訳は法人税等の支払額452,051千円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、743,548千円(前連結会計年度は343,844千円の使用)となりました。支出の主な内訳は当期より新たに連結子会社となりましたTHE WORLD MANAGEMENT PTE LTDの取得に伴う支出355,141千円、株式会社アーバンフィットの新規店舗開設などに伴う有形固定資産の取得による支出142,864千円、カナミッククラウドサービスの新機能追加に伴う無形固定資産の取得による支出235,834千円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、651,111千円(前連結会計年度は613,676千円の使用)となりました。支出の主な内訳は長期借入金の返済による支出280,518千円、配当金の支払額308,472千円であります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 ⅰ 生産実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 ⅱ 受注実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 ⅲ 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 医療・介護クラウドプラットフォーム事業   3,582,874   106.5 健康寿命延伸事業   1,187,551   105.0 ソリューション開発事業   730,360   142.6 合計   5,500,786   109.9 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (財政状態の分析) 当連結会計年度末の資産は6,542,237千円となっております。資産については、主にカナミッククラウドサービスの新機能追加等によりソフトウエアが増加し、利益を原資として現金及び預金が増加する一方で、THE WORLD MANAGEMENT PTE LTDの株式取得により現金及び預金の減少とのれんの増加が発生したことによるものであります。またカナミッククラウドサービスの新機能追加、アーバンフィットの新規店舗開設等の継続的な設備投資の結果、有形固定資産及びソフトウエアが増加する傾向が続いており、当期も同様となっております。 当連結会計年度末の負債については1,892,933千円となっております。負債については、主に返済に伴い長期借入金が減少したことによるものであります。また親会社株主に帰属する当期純利益の増加に伴う未払法人税等の増加以外は、一定程度の水準を維持する傾向が続いております。 当連結会計年度末の純資産については4,649,304千円となっております。純資産につきましては、利益剰余金が親会社株主に帰属する当期純利益により増加する一方で、配当金の支払により減少したことによるものであります。純資産につきましては、親会社株主に帰属する当期純利益から配当金の支払額を除いた金額と同程度の金額が増加する傾向が続いております。 (経営成績の分析) 当連結会計年度の売上高は、5,500,786千円となりました。これは、主に当社グループの主力サービスであるカナミッククラウドサービス及び株式会社アーバンフィットの健康寿命延伸サービスを含むクラウドプラットフォーム事業の売上高増加によるものであります。また当期より連結の範囲に含めておりますTHE WORLD MANAGEMENT PTE LTDのソリューション開発事業も増加となりました。 セグメント毎の経営成績は次のとおりであります。 (医療・介護クラウドプラットフォーム事業) 当セグメントのサービスごとの売上高は次のとおりであります。 ⅰ カナミッククラウドサービス 本サービスはストックビジネスをメインとしており、既存顧客のストック部分をベースに、継続的な新規顧客の獲得を続けた結果、売上高は2,997,067千円(前連結会計年度比144,280千円増、5.1%増)となりました。 ⅱ プラットフォームサービス 本サービスにつきましては、大手介護事業者からの依頼によるホームページ構築業務や公益財団法人介護労働安定センターを通じた介護事業社向けホームページの受託制作、運営・管理が安定した収益基盤となっており、また介護関連情報を提供するインターネット広告サービスや介護業界における人材マッチングサービスなどが好調に推移した結果、売上高は474,066千円(前連結会計年度比50,355千円増、11.9%増)となりました。 ⅲ その他サービス 本サービスにつきましては、大口顧客向けカスタマイズ開発の受託などにより、売上高は111,740千円(前連結会計年度比23,632千円増、26.8%増)となりました。 これらの結果売上高は3,582,874千円(前連結会計年度比218,269千円増、6.5%増)、プラットフォームサービスの人件費等の売上原価や販売費及び一般管理費が増加したことにより、セグメント利益は1,499,351千円(前連結会計年度比130,231千円増、9.5%増)となりました。 (健康寿命延伸事業) 当セグメントのサービスごとの売上高は次のとおりであります。 ⅰ 健康寿命延伸サービス 本サービスにつきましては、24時間営業のフィットネスジムの運営・フランチャイズ展開、及びそれらリアル店舗を通じた健康寿命延伸に資するサービスの提供をしており、既存店舗の利用者が順調に増加するとともに新規出店による店舗数増加の結果、売上高1,187,551千円(前連結会計年度56,687比千円増、5.0%増)となりました。 当セグメントは上記の1サービスのみであり、健康寿命延伸サービスの売上高から売上原価や販売費及び一般管理費を差し引いたセグメント利益は156,977千円(前連結会計年度比90,850千円増、137.4%増)となりました。 (ソリューション開発事業) 当セグメントのサービスごとの売上高は次のとおりであります。 ⅰ ソリューションサービス 本サービスにつきましては、Ruby言語を用いたWebサービス企画・開発に関するサービスに加え、当中間連結会計期間より連結の範囲に含めておりますTHE WORLD MANAGEMENT PTE LTDの販売管理や在庫管理、会計管理などのバックエンドシステムの導入コンサルティングとメンテナンスサービスを提供しており、Webサービス企画・開発や導入コンサルティングとメンテナンスサービスが堅調に推移する一方、当社グループ内でのエンジニア配置を見直した結果、売上高は730,360千円となりました。 当セグメントは上記の1サービスのみであり、ソリューションサービスの売上高から売上原価や販売費及び一般管理費を差引いてセグメント利益は77,386千円(前連結会計年度比30,598千円増、65.4%増)となりました。 (利益の概況) 売上高が増加する一方で当中間連結会計期間より連結の範囲に含めたTHE WORLD MANAGEMENT PTE LTDの売上原価が計上されたことにより、売上原価が前連結会計年度に比べ29,197千円増加し1,964,364千円となりました。この結果、売上総利益は3,536,421千円(前連結会計年度比464,120千円増、15.1%増)となりました。また、当中間連結会計期間より連結の範囲に含めたTHE WORLD MANAGEMENT PTE LTDの業績を連結し当該企業の販売費及び一般管理費が加わったことにより、販売費及び一般管理費が前連結会計年度に比べ296,614千円増加し1,929,759千円となりました。この結果、営業利益は1,606,662千円(前連結会計年度比167,506千円増、11.6%増)となりました。 営業外収益は前連結会計年度に比べ3,381千円減少し20,336千円となり、営業外費用は前連結会計年度に比べ740千円減少し14,140千円となりました。この結果、経常利益は1,612,858千円(前連結会計年度比164,865千円増、11.4%増)となりました。特別利益や特別損失の計上はありません。 これらの結果、税金等調整前当期純利益は1,612,858千円(前連結会計年度比260,406千円増、19.3%増)、法人税等合計が前連結会計年度に比べ68,867千円増加し501,329千円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は1,111,528千円(前連結会計年度比191,538千円増、20.8%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループにおける資金需要の主なものは製造費用、販売費及び一般管理費の営業費用による運転資金及び設備投資資金であります。当社グループの資金の源泉は主として営業活動によるキャッシュ・フローによる資金調達となります。 当連結会計年度のキャッシュ・フローは、金融市場の状況を鑑み実施した新株予約権付社債の償還を主な要因として、現金及び現金同等物の増減額が102,939千円の使用となりました。 当社グループは十分な水準の手元流動性を確保しております。今後の事業展開やM&Aなどに伴う資金調達については当連結会計年度において達成したと考えております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案して合理的と考えられる金額を計上しておりますが、見積り特有の不確実性が存在するため、見積もった数値と実際の結果は異なる場合があります。重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりでありますが、特に以下の会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断等に影響を及ぼすと考えております。 ・固定資産の減損 固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上することとしております。 固定資産の減損の兆候の判定及び回収可能価額の算定の前提となる将来キャッシュ・フローが、将来の不確実な経済状況の変動による影響を受け、翌連結会計年度以降の固定資産において減損損失が発生する可能性があります。 ④ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは高齢化社会に求められる医療・介護分野においてICTによる地域包括ケアの実現に寄与するために、多職種間連携を可能とする当社システムを医療・介護業界全体のプラットフォームとして提供してまいりました。 今後は医療・介護のみならず健康も含めた医療・介護・健康を包括したヘルスケア・ヘルステック企業として、ICT、リアル店舗双方から得たビッグデータの解析を通じて医療・介護分野における地域連携の更なる推進と、有益なソリューションの提供に取り組んでまいります。 当社グループは収益性を重視する観点から「営業利益」を目標数値としております。当連結会計年度の目標1,600,000千円に対する実績は1,606,662千円(達成率100.4%)となりました。これは「(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容」に記載した要因によるものであります。 翌連結会計年度は2,050,000千円(当連結会計年度実績比27.6%増)を目標とし、地域連携の強化による医療・介護事業者への営業を進めるとともに、国や自治体と一体となった事業を進めることにより業績を伸ばしてまいります。

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