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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

MS-Japan

6539 · Prime · サービス業

管理部門・士業特化型の人材紹介会社。MS Agent(エージェント)とMS Jobs(ダイレクトリクルーティング)の二軸。オーストラリアでも展開。

概要

MS-Japanは1990年設立の人材サービス企業。経理・財務・人事などの管理部門職種と弁護士・公認会計士・税理士などの士業に特化した人材紹介事業「MS Agent」を主軸とする。2016年に東証マザーズ上場、2017年に東証一部、2022年にはプライム市場に移行。2026年3月期の連結売上高は約76億円、従業員251名。東京都千代田区に本社を置き、東京・大阪・名古屋圏を中心に事業展開。2024年にはオーストラリアのFourQuarters Recruitmentを子会社化し、海外人材事業にも進出している。

管理部門・士業に特化した人材紹介の収益構造

中核事業は人材紹介サービス「MS Agent」である。対象は一般事業会社の管理部門(経理・財務・人事・総務・法務・経営企画等)と弁護士、公認会計士、税理士等の士業。採用企業の業種・規模は問わず、主に東京・大阪・名古屋の都市圏で展開する。収益モデルは成功報酬型で、求職者の入社が決定した段階で採用企業から手数料を収受する。コンサルタントが求職者と企業の双方に介在し、専門領域の深い知識を生かしてマッチング精度を高めている。特化型としての強みを活かしたコンテンツマーケティングにより、自社独自の登録者獲得ルートを確立しており、他社データベースへの依存を回避している。2026年3月期の人材紹介売上高は42億9483万円で、グループ全体の売上の約56%を占める。

メディア事業と人材紹介の相互連携

メディア事業では、管理部門・士業向けビジネスメディア「Manegy(マネジー)」を運営する。日々の業務に直結するコンテンツを提供し、潜在的な求職者を含めた中長期的な会員化を図る。収益源は広告収入のほか、資料請求サービス「Manegy toB」やオンラインイベント「ManegyランスタWEEK」を通じたリード提供による収入がある。2026年3月期のメディア売上高は2億4802万円。さらに、スマートフォン向けアプリ「Manegy Clip」を2024年にリリースし、ユーザーの日常的な情報収集を支援している。同アプリは提供開始約1ヶ月で1万ダウンロードを突破。また、IPO関連情報サイト「IPOPRO」、会計・法律事務所検索サイト「J-ing」など専門ポータルも運営し、メディア資産を人材紹介に誘導するシナジーを生み出している。

オーストラリア子会社による海外展開

海外事業は連結子会社FourQuarters Recruitment Pty.Ltd.(FQR)が担う。オーストラリアのメルボルン、シドニー、パースに拠点を持ち、財務・会計、銀行・金融サービス、テクノロジー、人事・ビジネスサポートに特化した人材紹介・派遣事業を展開する。顧客はASX上場企業、投資銀行、スタートアップ、プロフェッショナルサービス企業など多岐にわたる。2024年2月に株式を取得し連結子会社化。2026年3月期の海外人材売上高は約3111万豪ドル、日本円換算で30億275万円となり、グループ売上の約39%を占める。為替レートの影響を受けやすく、前年比では円高により増加率が抑制されたが、現地通貨ベースでは8.0%増と堅調に推移している。

業界の中での役割は専門職人材紹介・リクルーティングサービスにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
76億円
営業利益
17億円
営業利益率
22.4%
純利益
10億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01全業界(企業の管理部門・士業人材需要)主力

経理・財務・人事等の管理部門職種と弁護士・公認会計士等の士業に特化した人材紹介サービス「MS Agent」を提供。成功報酬型。東京・大阪・名古屋圏を中心に展開。

管理部門・士業に特化した人材紹介で独自のポジション

主な製品・サービス2
MS Agent(エージェントサービス)
管理部門・士業特化の人材紹介サービス。コンサルタントが求職者と企業をマッチング。
MS Jobs(ダイレクトリクルーティングサービス)
求職者の直接応募・企業からの直接スカウトが可能なサービス。AIスコアリング検索でマッチング精度向上。

02オーストラリア(金融・テクノロジー等)準主力

子会社FQRがオーストラリアで財務・会計、銀行・金融、テクノロジー、人事・ビジネスサポートに特化した人材紹介・派遣事業を展開。メルボルン・シドニー・パースに拠点。

主な製品・サービス1
人材紹介・派遣サービス
専門職種に特化した人材紹介及び派遣。

03全業界(広告・リード需要)副次

士業・管理部門向けビジネスメディア「Manegy」等を運営。広告収入やリード提供で収益化。人材紹介とのシナジーを図る。

主な製品・サービス2
Manegy
管理部門・士業向けビジネスメディア。業務に役立つコンテンツを提供。
IPOPRO
IPO関連情報提供サイト。

製品と技術

エージェントサービス「MS Agent」の専門特化型マッチング

「MS Agent」は、管理部門職種と士業に特化した人材紹介サービスである。登録求職者へのカウンセリングと採用企業のニーズヒアリングを担当するコンサルタントが、業界知識を生かして最適なマッチングを提供する。収益は成功報酬型で、内定承諾後の入社をもって手数料が発生する。対象企業は業種・規模を問わず、主に東京・大阪・名古屋圏に集中する。特化型の強みを活かし、コンテンツマーケティングによる自社独自の登録者獲得ルートを持つ。コンサルタントは同領域の業務内容や動向に精通しており、精度の高いマッチングを実現する。2026年3月期の売上高は42億9483万円で、グループの最大の収益源である。

ダイレクトリクルーティング「MS Jobs」とAIスコアリング

「MS Jobs」は、コンサルタントを介さずに求職者と企業が直接やりとりできるダイレクトリクルーティングサービスである。求職者は直接応募、企業は直接スカウトが可能で、他社の人材紹介会社もデータベースを利用できる。本サービスは総合転職プラットフォーム「MS Career」内で提供され、同一IDでエージェントサービス「MS Agent」と併用可能。2025年12月には独自のAIモデル「AIスコアリング検索」を導入し、求職者と求人の適合度を可視化している。このAIは、管理部門・士業領域の膨大な転職支援データを学習しており、マッチング精度の向上を図る。2026年3月期のDRM売上高は1億171万円で、前年比3.7%減となったが、AI導入による成約率向上を目指している。

ビジネスメディア「Manegy」と各種専門ポータル

「Manegy(マネジー)」は、管理部門と士業の業務に役立つコンテンツを提供するビジネスメディアである。転職情報にとどまらず、日々の実務知識を発信し、中長期的な会員化を図る。収益は広告収入のほか、資料請求サービス「Manegy toB」やオンラインイベント「ManegyランスタWEEK」によるリード提供で構成される。2022年11月にフルリニューアルし、UI/UXを改善。2024年にはスマートフォンアプリ「Manegy Clip」をリリースし、移動時の情報収集を支援する。また、IPO関連情報の「IPOPRO」、会計・法律事務所検索の「J-ing」、公認会計士・税理士向け「KAIKEI FAN」、弁護士向け「LEGAL NET」など、専門領域に特化したポータルも運営している。2026年3月期のメディア売上高は2億4802万円。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 全業界(企業の管理部門・士業人材需要)管理部門・士業に特化した人材紹介で独自のポジション

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

中堅人材派遣で成長、利益率は高水準

MS-Japanは人材派遣を主力とし、直近期の売上高は76億円(2026年3月期)と中規模ながら、営業利益率22.4%と業界内で際立った収益性を誇る。同業のジンジブやダイブグループが規模拡大を進める中、同社は利益率重視の戦略で、高付加価値分野に特化している可能性がある。売上高は2024年3月期の46億円から75億円へ急拡大し、その後も76億円と安定。この成長は特定分野への集中による効率化が背景とみられる。一方、内需依存度が高く、国内の雇用情勢に業績が左右されやすい構造。ライバルとの競争では、規模では劣るものの、収益性の高さで差別化を図っている。

強み

  • 営業利益率20%超を維持し、コスト管理と高付加価値サービスによる効率経営を実現
  • 売上高が2期で46億円から76億円へ約1.7倍に拡大し、成長軌道に乗る
  • 直近2期で売上高が75億円、76億円と横ばいながら利益率も安定し基盤が固い
  • 高収益を背景に、特定領域での専門性を強みに市場で存在感を示す

課題

  • 国内市場中心で、景気変動や雇用動向に業績が左右されやすい構造にある
  • 売上高100億円未満で、同業他社と比べ市場影響力やリソースに限界がある
  • 売上高が横ばいに転じ、今後の拡大策が明確でない点が課題

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がMS-Japan

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12301学情267億円13.3倍
27033マネジメントソリューションズ263億円11.5倍
39644タナベコンサルティンググループ259億円22.5倍
46445ジャノメ255億円42.3倍
53676デジタルハーツホールディングス253億円20.0倍
66539MS-Japan251億円24.2倍
73939カナミックネットワーク243億円19.0倍
88057内田洋行240億円9.5倍
94310ドリームインキュベータ240億円13.9倍
103694オプティム239億円21.6倍
119216ビーウィズ239億円41.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

繊維業界支援から会計事務所特化へ転換した創業期

1990年4月、株式会社日本MSセンターとして大阪市中央区に資本金2000万円で設立された。同年9月には繊維業界の人材支援事業を開始するが、わずか2年後の1991年1月には会計事務所への人材支援事業へと軸足を移した。この転換は、当時の経営環境を見極めた結果であり、以降の専門特化戦略の原点となる。1995年10月には管理部門特化型人材紹介事業を開始し、現在の「MS Agent」の原型が形作られた。設立から5年で、対象領域を明確にし、人材紹介という収益モデルを確立した時期である。

東京・名古屋への拠点拡大とインターネット事業の開始

1999年5月、東京都千代田区に拠点を設置し、関東圏への進出を果たす。2000年4月には会計事務所向けインターネット事業を開始し、オンライン領域への参入を図る。2003年10月には企業向け会計事務所紹介サービスを開始。2006年3月には名古屋支社を開設し、三大都市圏での事業基盤を整えた。この間、2005年6月に本社を大阪市淀川区に移転し、その後大阪市北区へと移転している。2000年代前半のこの時期は、リアルな拠点網とインターネットの両面で事業の幅を広げ、後のプラットフォーム展開の土台を築いた。

商号変更と法務特化ポータルで新たな領域へ

2011年4月、創業時の社名「株式会社日本MSセンター」から「株式会社MS-Japan」へ商号変更した。同年9月には法務に特化したポータルサイト「LEGAL NET」の運営を開始し、士業領域への深耕を強める。12月には日本技術の海外ライセンスマッチングサービスという新事業にも着手した。この年は、社名変更と同時に複数の新サービスを立ち上げ、会社のアイデンティティを再定義した年である。2014年10月には横浜支社を開設し、首都圏でのプレゼンスをさらに高めた。2015年1月には本社を東京都千代田区に移転し、実質的な東京本社体制へと移行した。

上場と市場変更を経て成長資金を確保

2016年12月、東京証券取引所マザーズに株式を上場した。上場を機に、2017年3月には士業と管理部門向けコミュニケーションプラットフォーム「Manegy(マネジー)」を開始し、メディア事業を本格化させる。わずか1年後の2017年12月には東証市場第一部へ市場変更を果たし、成長速度の速さを示した。上場後の資金調達により、人材紹介事業の拡大とメディア事業への投資が加速した。2020年5月にはダイレクトリクルーティングサービス「MS Jobs」のβ版を開始し、エージェント型と対極的なサービスを追加。同年8月には「Manegy toB」を開始し、メディアの収益化を多様化させた。

プライム市場移行と海外M&Aによる事業多角化

2022年4月、東証の市場区分見直しに伴いプライム市場に移行した。同月には管理部門・士業向け総合転職サービス「MS Career」を開始し、エージェント型とダイレクトリクルーティングを統合したプラットフォームを構築。2022年11月には「Manegy」をフルリニューアルし、UI/UXを改善した。2024年2月にはオーストラリアの人材会社FourQuarters Recruitment Pty.Ltd.の株式を取得し、連結子会社化。これにより海外売上高がグループ全体の約4割を占めるまでに成長した。同時期に管理部門・士業向けナレッジハブアプリ「Manegy Clip」もリリースし、メディア事業の強化を図った。

年表27件を開く

1990年代

  • 1990年4月創業株式会社日本MSセンター(資本金2,000万円)を大阪市中央区に設立
  • 1990年9月繊維業界人材支援事業開始
  • 1990年11月大阪府羽曳野市に本社移転
  • 1991年1月会計事務所への人材支援事業開始
  • 1995年10月管理部門特化型人材紹介事業開始
  • 1999年5月東京都千代田区に拠点設置

2000年代

  • 2000年4月会計事務所向けインターネット事業開始
  • 2003年10月企業向け会計事務所紹介サービス開始
  • 2005年6月大阪市淀川区に本社移転(後に大阪市北区に移転)
  • 2006年3月名古屋支社開設

2010年代

  • 2011年4月商号変更「株式会社日本MSセンター」から「株式会社MS-Japan」へ商号変更
  • 2011年9月法務に特化したポータルサイト「LEGAL NET」運営開始
  • 2011年12月日本技術を海外へライセンスするためのマッチングサービス開始
  • 2014年10月横浜支社開設
  • 2015年1月東京都千代田区に本社移転(大阪本社を支社へ変更)
  • 2016年3月全国会計事務所・法律事務所の検索サイト「J-ing」開始
  • 2016年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2017年3月士業と企業の管理部門向けコミュニケーションプラットフォーム「Manegy(マネジー)」開始
  • 2017年12月東京証券取引所市場第一部へ市場変更

2020年代

  • 2020年5月ダイレクトリクルーティングサービス「MS Jobs」β版開始
  • 2020年8月BtoB サービス比較プラットフォーム「Manegy toB」開始
  • 2021年2月「MS・HAYATE1号投資事業有限責任組合」を設立し、連結子会社とする
  • 2021年10月管理部門・士業専門のダイレクトリクルーティングサービス「MS Jobs」正式版開始
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行
  • 2022年4月管理部門・士業のための総合転職サービス「MS Career」開始
  • 2022年11月管理部門・士業のためのビジネスメディア「Manegy(マネジー)」をフルリニューアル
  • 2024年2月FourQuarters Recruitment Pty.Ltd.の株式を取得し、連結子会社とする 管理部門・士業のナレッジハブ・アプリ「Manegy Clip」をリリース

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    人材サービスの成長

    人材紹介とダイレクトリクルーティングを統合した転職プラットフォーム「MS Career」を軸に、データ活用やAI技術によるマッチング精度向上を進め、管理部門・士業領域の人材ニーズに対応するサービスの品質向上を継続的に行う。

  2. 02

    メディアの充実と相互連携

    メディア「Manegy」のユーザビリティ向上や新アプリ「Manegy Clip」の展開によりユーザー獲得・定着を図り、メディアを通じて得たユーザー資産を人材サービスへ誘導する相互連携を実現する。

  3. 03

    新規事業の創出

    管理部門・士業領域で蓄積したデータを活用し、既存サービスの成長に加えて新たな収益の柱となる事業を継続的に創出する。周辺領域のサービス開発や新たなアライアンスを積極的に進める。

  4. 04

    海外における事業展開

    オーストラリア子会社の強固な基盤を活かし、国内で培ったデータ活用ノウハウをグローバルに展開。専門性の高い領域でグローバルトップクラスのポジション確立を目指し、M&Aや業務提携を戦略的に推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で251人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は543万円で、9期前と比べて1.0%平均年齢は32.4歳、平均勤続年数は5.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月126
2018年3月140
2019年3月54929.34.3146
2020年3月55029.74.4155
2021年3月50430.55.1146
2022年3月51231.45.6141
2023年3月56531.05.1166
2024年3月53931.24.8231
2025年3月53131.85.1253632
2026年3月54332.45.4251677

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率19.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
シドニー — オーストラリア ニューサウスウェールズ州122百万円
本社 — オーストラリア ビクトリア州62百万円
東京本社 — 東京都千代田区21百万円
パース — オーストラリア ウエスタンオーストラリア州19百万円
大阪支社 — 大阪府大阪市北区0百万円
名古屋支社 — 愛知県名古屋市中村区0百万円
メルボルンサウスイースト — オーストラリア ビクトリア州0百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は76億円営業利益17億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.3%、利益が+6.3%。

売上高
+1.3%
76億円
営業利益
+6.3%
17億円
純利益
+0.0%
10億円
営業利益率
22.4%
前期比 +1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高82億円76億円
営業利益18億円17億円
純利益11億円10億円
1株あたり配当¥56¥56

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は19億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+72.7%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q112
2024年1Q11436.43
2024年2Q12541.74
2024年3Q11436.43
2024年4Q121
2025年2Q39923.16
2025年4Q36719.44
2026年2Q39923.16
2026年4Q37821.64
2027年1Q19421.13

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は11億円から76億円へ6.9倍に増えた。直近期の営業利益率は22.4%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1132
横浜支社開設
2014年3月1353
2015年3月1674
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2016年3月2085
2017年3月25107
2018年3月31139
2019年3月381812
2020年3月412014
「MS・HAYATE1号投資事業有限責任組合」を設立し、連結子会社とする
2021年3月341611
2022年3月381510
2023年3月431812
2024年3月461711
2025年3月75161721.310
2026年3月76171722.410

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高76億円のうち、営業利益として残るのは17億円22.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の13.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金22.4%17億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金56.6%43億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益22.4%17億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
77.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+14.8pt
22.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+8.1pt
13.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.0pt
10.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
17.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2026年3月期は営業CFが16億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは10億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は39億円で、売上の6.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2015年3月5−70−25
2016年3月61−2710
2017年3月7219938
2018年3月10−18−2−828
2019年3月13−10−3329
2020年3月1325−43864
2021年3月5−2−3364
2022年3月122−41474
2023年3月152−41787
2024年3月11−39−12−2847
2025年3月15−3−161242
2026年3月16−6−151039

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は108億円。このうち返さなくてよい自己資本が96億円で、自己資本比率は88.1%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1917290.4
2014年3月2320388.2
2015年3月2924585.3
2016年3月3227586.0
2017年3月6054690.2
2018年3月6761690.3
2019年3月7870889.6
2020年3月8880890.4
2021年3月10294892.1
2022年3月10496892.0
2023年3月113105893.0
2024年3月1151031289.0
2025年3月108981189.2
2026年3月108961288.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
39億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
75億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
12億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中7位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中407位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.8%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
22.4%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
88.1%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
1.3%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.6%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,005で、1年前と比べて+6.1%過去52週の値幅のなかでは55%の位置にある。

¥1,005+0.0%1ヶ月+3.4%1年+6.1%時価総額251億円
過去52週の値幅
安値¥907高値¥1,086

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)24.2倍
PER (会社予想)23.1倍
PBR2.92倍
配当利回り5.57%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価974円は25日線(980.96円)をわずかに下回る。直近1カ月は-0.31%とほぼ横ばい。52週高値1086円に対し約10.3%低い位置。75日線(951.65円)を上回っており、短期的にはもみ合い。200日線(966.19円)とほぼ同水準で、中期的な方向感は不明。RSIは46.3と中立やや弱め。出来高は7月29日から30日に88,400株と増加したが、8月7日は31,300株。需給は緩やかで、25日線を挟んだ値動きが続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは23.4倍と業界平均22.52倍をやや上回り、PBRは2.54倍と業界平均3.19倍を下回る。ROE10.8%と効率性は高いが、予想PERも22.4倍と高水準が続く。配当利回りは5.75%と業界平均2.68%を大きく上回る一方、配当性向103.3%と超過配当であり持続性に懸念。売上高は増加傾向で、営業利益率も20%超と高いが、既に株価に織り込み済みの感があり、やや割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)24.2倍23.4倍
PER (予想)23.1倍
PBR2.92倍3.51倍
ROE10.8%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

障害者雇用が法律で義務化されている中で、同社は企業のニーズを捉え、高収益を実現している。強気派は、法改正による需要拡大、売上高の急成長 (2025年3月期75億円、営業利益率21%) を評価し、今後も成長が続くとみる。一方、弱気派は、事業所運営は補助金や制度変更の影響を受けやすく、コンサルティング事業の競争激化で成長が鈍化する可能性を指摘する。また、株価は成長を織り込んでおり、期待外れのリスクがある。

プラスに働く材料7
  • 法規制が追い風

    障害者雇用義務の強化で需要が拡大

  • 高収益モデル

    営業利益率20%超、売上高は過去2年でほぼ倍増

  • 株主優待と配当

    配当利回り5.75%と高い利回りを提供

  • 営業利益率22.4%の高収益構造継続影響

    営業利益率22.4%、営業利益17億円。

  • 純利益10億円と3期連続黒字通年影響

    純利益は11、10、10億円と安定。

  • 配当利回り5.75%と高水準継続影響

    配当利回り5.75%。株主への還元が厚い。

  • ROE10.8%と資本効率の高さ継続影響

    ROE10.8%。自己資本を効率的に活用。

マイナスに働く材料7
  • 制度変更リスク

    補助金や報酬単価の改定が業績を左右しやすい

  • 競争の激化

    同業他社が増え、コンサルティングの価格競争が進む

  • 成長の持続性

    2026年3月期の売上高はほぼ横ばいで、天井感もある

  • 売上高76億円と増収率1.3%へ急減速通年影響

    売上高は76億円で前期比1.3%増。前期は63%増。

  • 営業利益17億円と増益幅1億円通年影響

    営業利益は16億円から17億円へ1億円増。

  • 予想PER22.4倍と割高感不定影響

    予想PER22.4倍、PBR2.54倍。成長鈍化なら調整余地。

  • 外国持ち株比率1.02%と低い継続影響

    外国持ち株比率1.02%。海外投資家の需要が乏しい。

次の決算で確かめる点
事業所数
規模拡大のペースを示す指標
就労支援の利用者数
売上基盤の拡大を反映
コンサルティング受注件数
企業の障害者雇用需要を取り込む先行指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり56で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは5.57%。

年間配当
¥56
1株あたり
配当利回り
5.57%
いまの株価に対して
配当性向
103.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2018年3月1130.7
2019年3月1533.331.1
2020年3月150.027.2
2021年3月150.034.6
2022年3月150.036.3
2023年3月49226.7100.1
2024年3月5614.3106.4
2025年3月560.0104.4
2026年3月560.0103.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥56

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ25,448人。区分でいちばん多いのは個人・その他55.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.4%を占め、残る57.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他42.140.139.746.450.555.7
事業法人35.135.135.636.238.738.0
金融機関17.018.817.610.07.14.4
外国法人5.45.85.95.32.80.9
証券会社0.30.11.22.00.90.8
自己株式0.00.00.00.00.60.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.1
政府・自治体0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社T&Aホールディングス34.69
02有本 隆浩20.97
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)3.82
04株式会社MA2.00
05村形 清0.34
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.33
07有限会社福田商事0.30
08ゴールドマン・サックス証券株式会社 BNYM(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.28
09株式会社MS-Japan社員持株会0.22
10大和証券株式会社0.19

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−100%、1株純資産は14期で−100%。直近期のROEは10.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月831,6747,500,86911.72.4
2014年3月131,988886,72416.11.5
2015年3月1810918.5
2016年3月2613320.610.0
2017年3月3221717.029.027.7
2018年3月3724415.947.530.7
2019年3月4828118.333.931.1
2020年3月5531918.411.527.2
2021年3月4337511.626.134.6
2022年3月4138310.920.636.3
2023年3月4942012.221.0100.1
2024年3月4541010.926.0106.4
2025年3月4238910.422.9104.4
2026年3月4238310.823.6103.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額170百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
有本隆浩代表取締役会長 CEO6414,414,800
藤江眞之取締役社長 COO4614,864
山本拓取締役副社長 CFO428,050
西田穣取締役63
和田育子取締役(監査等委員)55
大浦善光取締役(監査等委員)726,000
坂元英峰取締役(監査等委員)536,000
阿久津透40

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)31404414448
社外取締役426267

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,357字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び当社の連結子会社である、FourQuarters Recruitment Pty.Ltd.及びMS・HAYATE1号投資事業有限責任組合で構成されています。 当社は、一般事業会社の管理部門職種(経理・財務・人事・総務・法務・経営企画等)と弁護士、公認会計士、税理士等の資格を有する士業を対象とした、人材紹介事業(有料職業紹介事業)を主たる事業としております。またFourQuarters Recruitment Pty.Ltd.は、オーストラリアにおいて管理部門、士業等に特化した人材紹介・派遣事業に取り組んでおります。なお、当社グループは人材事業の単一セグメントであります。 (1)人材紹介事業 当社の主軸事業である人材紹介事業「MS Agent」は、管理部門職種(経理・財務・人事・総務・法務・経営企画等)および経営管理の専門家である各種士業(弁護士・公認会計士・税理士等)に特化した人材紹介を行っております。本事業は、転職を希望する登録求職者へのカウンセリングと、採用企業の専門的な人材ニーズのヒアリングを通じて、当社のコンサルタントが双方の間に介在して最適なマッチングを行い、転職および採用を実現するものです。 対象となる採用企業は、特定の業種や企業規模、上場・非上場を問わず、主に東京・大阪・名古屋とその周辺の都市圏を中心に展開しております。収益モデルは、紹介した求職者の採用が決定し、内定を承諾して入社した段階で採用企業から手数料を収受する成功報酬型を採用しております。 本事業の特徴は、特定領域に専門特化している点にあります。求職者を担当するキャリアカウンセラーおよび企業を担当するリクルーティングアドバイザーが、同業界の業務内容や動向に関する深い知識を蓄積しやすい環境を整えております。また、求職者・企業の双方の専門的なニーズを細部まで把握する仕組みを構築していることから、精度の高いマッチングを実現しております。 さらに、新規登録者の獲得においても独自の強みを有しております。特化型としての強みを活かしたコンテンツマーケティングを展開することにより、他社の人材データベースを通じたスカウト等に依存しない自社独自の登録者獲得ルートを確立しております。これにより、安定した事業運営を可能にするだけでなく、コンサルタントによる他社データベース利用に伴う属人的なスカウト業務の重複や非効率を排除し、効率的な運営を実現しております。加えて、潜在的な求職層に対しても、自社メディア「Manegy(マネジー)」を通じて、管理部門や士業の日常業務に役立つコンテンツから日常的なアプローチを行う仕組みを構築しており、メディア事業とのシナジーによる効率的な登録者獲得を図っております。 (2)DRM事業 ダイレクトリクルーティングサービス「MS Jobs」は、求職者と採用企業の間に当社のコンサルタントが介在せず、求職者による直接応募および採用企業からの直接スカウトが可能なサービスです。なお、本サービスは当社以外の人材紹介会社によるデータベースの利用も可能となっております。 本サービスは、総合転職プラットフォーム「MS Career」を基盤としており、求職者は一つのIDで当社のエージェントサービス「MS Agent」と「MS Jobs」の双方をニーズに応じて利用できる仕組みを構築しております。これにより、採用企業側も募集ポジションに応じて最適な手法を選択することが可能です。また、管理部門および士業領域の転職支援データを学習させた独自のAIモデル「AIスコアリング検索」を導入しており、求職者と求人の適合度を可視化することで、マッチング精度のさらなる向上を図っております。 (3)メディア事業 当社は、メディア事業として、士業および企業の管理部門の業務に役立つビジネスメディア「Manegy(マネジー)」を運営しております。同サイトでは、転職の枠にとらわれず、日々の業務に直結するコンテンツを提供することで、潜在的な求職者を含めた中長期的な会員化を図ることを目的としております。 本プラットフォームの収益モデルは、ユーザーへのアプローチを希望する企業からの広告収益のほか、「Manegy toB」での資料請求サービスやオンラインイベント「ManegyランスタWEEK」の開催を通じて獲得したリードの提供に伴う収益等で構成されております。さらに、ユーザーの利便性向上および日常的な接触頻度の強化を目的に、スマートフォン向けアプリ「Manegy Clip」を配信しております。同アプリにより、移動時などの隙間時間における効率的な情報収集環境を提供し、ユーザーのエンゲージメント向上を図っております。 また、同サイトに加え、IPO関連情報を提供する「IPOPRO」、会計・法律事務所の検索サイト「J-ing」、公認会計士・税理士等向けの「KAIKEI FAN」、弁護士・ロースクール生向けの「LEGAL NET」など、各領域に特化した各種ポータルサイトの運営も行っております。 (4)海外人材事業 FourQuarters Recruitment Pty.Ltd.(以下FQR)は、財務・会計、銀行・金融サービス、テクノロジー及び人事・ビジネスサポートに特化した人材紹介事業・派遣事業を行っております。FQRは、オーストラリア証券取引所上場企業やグローバルな投資銀行からスタートアップ企業、プロフェッショナルサービス企業、プライベートエクイティファンドまで幅広い顧客に対して、メルボルン、シドニー、パースの各拠点でサービスの提供を行っております。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題5,560字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「新しい価値創造・融合と調和・個の自主自立」という企業理念のもと、自主自立した個・組織が、有機的に融合し調和する社会を実現するため、次代に必要な新しい価値を創造することを経営理念としております。 このような経営理念のもと、当社は主たる事業として人材紹介事業を展開しており、主に弁護士、公認会計士、税理士等の士業に加え、経理、財務、人事、総務、法務、経営企画等の管理部門領域の人材に専門特化しております。これらの専門的な求職者を会計事務所、法律事務所等の専門的な組織に加え一般事業会社に対して上場・非上場問わず広く紹介しております。また、人材紹介事業に限らず、「Manegy(マネジー)」をはじめ、士業及び管理部門職種の方々に向けたメディア事業を運営しております。 また、連結子会社のFourQuarters Recruitment Pty.Ltd.は、オーストラリアにおいて財務・会計、銀行・金融サービス、テクノロジー及び人事・ビジネスサポートに特化した人材紹介事業・派遣事業を展開しております。 このように、当社グループは設立より関わってきた、士業と企業の管理部門領域において蓄積したデータベース及びネットワークを幅広く活用し、人材関連事業にこだわらず、同領域の人々の課題解決となるようなサービスを提供していくことを基本的な方針としております。 (2)中長期的な会社の経営戦略 ① 人材サービスの成長 2022年4月より、人材紹介事業である「MS Agent」とDRM事業「MS Jobs」との間でのさらなるサービスの連携及びユーザーの利便性向上を図るために統合を行い、新たに「MS Career」をローンチいたしました。これにより、ユーザーはこれまでそれぞれ独立して利用していた両サービスを、今後は「MS Career」内で、一つのIDで希望に応じてエージェントサービス「MS Agent」とダイレクトリクルーティングサービス「MS Jobs」を利用することが可能となり、転職活動の状況や手段を一元的に管理することが可能となり、利便性が向上いたしました。現在は、このプラットフォーム統合によるシナジーが具現化し、登録者数およびアクティブユーザー数が着実に増加しております。今後も引き続き、蓄積されたデータの利活用やAI技術によるマッチング精度の向上を進め、人と企業がより効率かつ効果的にマッチングされる世界の実現に向けてサービスの品質向上のための開発を継続的に行い、日本全国の管理部門及び経営管理領域の士業の様々な人材ニーズに対応したサービスを追求してまいります。 ② メディアの充実と相互連携 メディア「Manegy(マネジー)」については、2022年11月にManegyのフルリニューアルを実施いたしました。UI/UXを大幅に改善し、オンラインイベント「ManegyランスタWEEK」の規模拡大を中心に、「Manegy toB」における資料ダウンロードを促進すべく、ユーザビリティの向上によるユーザー数の拡大とCV数の増加を目指してまいりました。リニューアル以降、利便性の向上に伴いユーザー数およびCV数は堅調に推移しております。さらに、日常的な情報収集の利便性をより高めるための新たなアプローチとして、「Manegy Clip」の展開を開始いたしました。これにより、多忙なユーザーが最新のトレンドや実務知識を短時間で効率的にキャッチアップできる環境を提供しております。このように、当社が対象とする管理部門や士業の方々の日々の業務から日常的にアプローチすることが可能な仕組みをさらに強固なものへとアップデートしており、メディア運営を通じて得られたユーザー資産を人材サービスへとシームレスに誘導する等、相互連携を実現してまいります。 ③ 新規事業の創出 当社は企業の管理部門及び経営管理領域の士業の方々に向けて、転職・採用であれば「MS Career」、「MS Agent」、情報収集であれば「Manegy(マネジー)」、また管理部門領域の関連サービスのマーケティング支援として「Manegy toB」及びオンラインイベント「ManegyランスタWEEK」を展開してまいりました。今後は各種サービスのさらなる成長はもちろんのこと管理部門及び士業領域において蓄積したデータのさらなる有効活用を通じ、新たな収益の柱となり得る事業を継続的に創出してまいります。現在も、周辺領域におけるサービス開発や新たなアライアンスの模索を積極的に進めており、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。 ④ 海外における事業展開 連結子会社であるFourQuarter Recruitment Pty.Ltd.においては、オーストラリアにおける規模・実績ともに強固な事業基盤を活かし、日本国内で培ったデータ活用のノウハウや経営管理領域のデータベースを活用した事業をグローバルに展開し、さらなる事業の拡大を進めてまいります。 当社グループは、企業の管理部門および経営管理領域において専門性を有する士業人材の紹介・派遣を主軸とする事業を展開しており、ニッチかつ専門性の高い領域においてグローバルトップクラスのポジション確立を目指しております。この目標達成に向けて、国内外における積極的なM&Aや業務提携を戦略的に推進しており、特に英語圏を中心とした海外市場におけるプレゼンス強化を図っております。今後も、専門性と信頼性を兼ね備えたサービスをグローバルに提供することにより、持続的な成長と企業価値の最大化を追求してまいります。 (3)目標とする経営指標 当社グループは、当社グループ特有の専門性の高いノウハウを活かした質の高いマッチングの機会を採用企業及び求職者に数多く提供し、社会に新たな価値を創造することが責務であると考えております。そのためには、既存事業である国内の人材紹介事業をさらに成長させるとともに、海外における事業展開や新たな事業の創出に伴う投資を回収し、持続的な成長を維持することが重要であると考えております。 以上の理由から、当社はこれらを総合的に反映する売上高、営業利益、EBITA、経常利益、当期純利益、各種利益率、調整後当期純利益及び調整後1株当たり当期純利益(調整後EPS)を重要な経営指標とし、その継続的な成長を重視しております。 (注)調整後当期純利益は、親会社株主に帰属する当期純利益にのれん償却額を加算して算出しております。また、調整後1株当たり当期純利益(調整後EPS)は、調整後当期純利益を期中平均株式数(自己株式を除く)で除して算出しております。 (4)経営環境 当社グループに影響のある世界的な経済の見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復等を背景に緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、足元では米国関税政策の影響に加え、近隣諸国における地政学リスクの高まりが懸念されるなど、景気の先行きについては依然として不透明な状況が続くと想定されます。 国内の雇用情勢については、厚生労働省が公表した2026年3月の有効求人倍率は1.18倍となりました。(「一般職業紹介状況(令和8年3月分及び令和7年度分)について」厚生労働省調べ)。 このような経済環境の中、当社の人材紹介事業「MS Agent」については、構造的な人手不足により、雇用の流動性の高まりを受け、事業拡大の機会になると考えております。 また、当社は、エージェントサービス「MS Agent」とダイレクトリクルーティング「MS Jobs」を統合した総合転職プラットフォーム「MS Career」の基盤を強みとして、さらなる成長戦略を推進してまいります。今後は、ユーザビリティの向上にかかる開発を通じて登録者のアクティブ率を高めていくことに加え、地方求人のさらなる充実、人材データベースの他社エージェントへの開放、そして自社エージェントの効率性と品質の向上を追求してまいります。 さらにメディア事業においては、「Manegy」を中心に、「Manegy Learning」や「Manegy Office」の拡大に注力するほか、スマートフォン向けアプリ「Manegy Clip」を通じた利便性向上によりユーザーの定着化を図ってまいります。今後においても各種サービスのさらなる成長はもちろんのこと、管理部門と士業のためのBtoBのプラットフォーマーとして、新たなビジネスも積極的に展開してまいります。 連結子会社であるFourQuarter Recruitment Pty.Ltd.においては、オーストラリアにおける規模・実績ともに強固な事業基盤を活かし、日本国内で培ったデータ活用のノウハウや経営管理領域のデータベースを活用した事業をグローバルに展開し、さらなる事業の拡大を進めてまいります。 厳しい環境下においても着実に事業として貢献するとともに、成長軌道に乗せ、持続的な成長を実現したいと考えております。 (5)事業上及び財務上の対処すべき課題 当社は、企業理念及び中期的な経営戦略を基に、持続的な成長を実現すべく、主に以下に示す課題があることを認識しております。 ① 社会及び経済の環境変化への対応 当社グループを取り巻く世界情勢は、依然として高水準で推移する物価や主要国の金融政策の動向に加え、地政学リスクの長期化や供給網の再編、さらには各国の財政・通商政策の不透明さなど、先行き不透明な状況が続いております。 このような不確実性の高い環境に加え、生成AI(人工知能)をはじめとする技術革新が社会構造やビジネスモデルを根底から変えつつあります。当社は、社会の価値観や顧客ニーズの変容、市場の変化を的確に捉えるだけでなく、デジタル技術の進展を既存事業の競争力強化や生産性向上、ひいては新たな付加価値の創出に繋げることが、持続的な成長のために不可欠であると認識しております。 会社全体として、これまでの常識や成功体験に固執することなく、最新技術と多様な価値観を積極的に取り入れ、この激しい変化をチャンスと捉えることで、さらなる企業価値の向上を実現してまいります。 ② 収益源の多様化 当社は、創業以来の強みである人材紹介事業「MS Agent」に加え、ダイレクトリクルーティング事業「MS Jobs」やメディア事業「Manegy(マネジー)」を展開しており、各事業は着実に成長しております。また、これら国内事業の知見を活かした海外市場への展開も進めておりますが、現在の収益源は依然として人材関連事業の景気動向に依存する割合が高く、さらなる収益基盤の安定化が喫緊の課題であると認識しております。 当社が持続的な成長を遂げていくためには、既存事業のシェア拡大に加え、管理部門及び士業領域において長年蓄積してきた属性データや行動データを、AI等の最新技術を用いて高度に利活用することが不可欠です。これにより、既存事業の付加価値を高めるとともに、新たな収益の柱となる周辺領域への事業創出を継続的に行い、景気変動に左右されない強靭な収益構造の構築に努めてまいります。 ③ 情報管理の徹底 当社は、事業運営上、多数の個人情報を取り扱うことから、情報の適切な管理は社会的責任を果たすだけでなく、事業の持続可能性を支える最重要基盤であると認識しております。 当社では、2002年よりプライバシーマーク(※)の認証を取得し、個人情報の機密性を担保する施策を継続して講じてまいりました。今後、事業領域の拡大やデジタル化の進展に伴い、管理すべき情報の量・質ともに高度化が求められるなか、規程の厳格な運用はもとより、最新のセキュリティリスクに対応した定期的なモニタリングを実施してまいります。 あわせて、システムによる防御のみならず、社員一人ひとりの意識を高める継続的な教育を徹底することで、外部からの脅威や内部の過失を未然に防ぐ体制を構築し、ステークホルダーの皆様から常に信頼いただける企業体であり続けます。 ※ 日本産業規格「JISQ15001個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」に適合して、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者等を認定して、その旨を示すプライバシーマークを付与し、事業活動に関してプライバシーマークの使用を認める制度。 ④ 内部管理体制の強化 当社グループは、創業以来の人材紹介事業に加え、メディア事業やダイレクトリクルーティング事業の拡大、さらには海外市場への進出により、事業ポートフォリオが多様化しております。これに伴い、各事業に求められる内部統制の範囲や、遵守すべき各国の法規制、対応すべきリスクの性質も複雑化しております。当社が持続的な成長と中長期的な企業価値向上を実現するためには、これら広範なリスクを適切にコントロールし、グループ全体でのガバナンスを機能させることが極めて重要であると認識しております。 今後も事業環境の変化に合わせ、内部管理体制の継続的な見直しと高度化を図るとともに、意思決定の透明性と迅速性を両立させる体制を構築し、健全かつ効率的な経営を追求してまいります。
事業等のリスク2,980字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、以下の項目については、当社が営む事業の性質上、本質的には発生可能性が高く、発生した場合には影響が重大となる可能性のある項目ですが、これらのリスクに対してはリスクマネジメントシステムを構築し、リスクの性質を評価し、各リスクに対して各種対策が整備され有効に機能し、運用されていることを確認し、その発生可能性を一定程度低い水準まで抑えられていると考えております。なお、発生の時期及び当該リスクが顕在化した場合に当社の経営成績等に与える定量的な影響の程度につきましては、合理的に見積ることが困難であるため具体的には記載しておりません。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)経済状況の変動に関するリスク 当社の事業及び業績は、一般的に国内の経済情勢に影響を受けます。足元では、中東地域における地政学的リスクの緊迫化、継続的なインフレに伴う原材料・エネルギー価格の高止まり、為替相場の変動、国内外における金利上昇に伴う先行き不透明感に加え、生成AI(人工知能)の急速な台頭がもたらす産業構造や労働市場の変化など、マクロ環境における先行き不透明感やリセッションへの懸念が依然として存在しております。 将来的に景気が停滞し、企業が人材の採用を抑制・凍結する場合には、求人案件の減少に伴い有効求人倍率が低下する可能性があります。当社は、管理部門に特化した専門性の高い求職者を多く抱えているため、一般的な人材紹介会社と比較して景気変動への耐性が強く、その影響は緩やかであると認識しておりますが、当社の想定を超えた急激な経済状況の悪化が生じた場合には、当社の経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応策として、既存コア事業のさらなる深耕・シェア拡大を図るとともに、従来の枠組みに捉われない新規ビジネスの創出や事業領域の多角化を推進することで、経済状況の変動に左右されにくい強固な経営基盤の構築と、新たな成長機会の獲得に努めてまいります。 (2)情報セキュリティに関するリスク 当社では、求職者、取引先、従業員等に関する多くの個人情報を保有しており、当社が管理する個人情報等の漏洩や改ざん、不正使用等の事態が生じた場合には、顧客及び利用者からの損害賠償請求や信用の失墜、ブランドの毀損等により、当社の事業に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社は2002年7月に初めてプライバシーマークを取得し、現在まで継続してプライバシーマーク使用許諾事業者として、日本産業規格(JISQ15001)(※)に合致した個人情報保護規程を策定の上、個人情報の機密性を高める施策を講じております。プライバシーマークの継続的な更新に加えて、リスクマネジメントシステムの中で把握されたリスクに対してリスク・コンプライアンス委員会において、そのリスクの性質と、対応策の実行を策定し、運用を徹底することでリスクが低減されるよう、引き続き努めてまいります。 ※ 事業者が業務上取り扱う個人情報を安全で適切に管理するための標準となるべく、財団法人日本規格協会の原案によって策定された日本工業規格の一つです。 (3)コンプライアンスに関するリスク 当社の主たる事業であります人材紹介事業は、職業安定法に基づき、有料職業紹介事業として厚生労働大臣の許可を必要とします。当社は、継続して2026年6月1日から2031年5月31日の間での許可を受けており、適宜更新をしております。従いまして、当該事業の運営に関して、現在は同許可の継続に支障をきたす要因は発生しておりませんが、万が一、将来的に当社の業態に著しく不利な法改正が実施された場合には、許可の取り消し、業務停止命令または業務改善命令の対象となるおそれがあります。また、職業安定法に限らず、当社の取締役及び従業員が関連法規に関する重大な違反に該当する行為を行った場合には、それが当社の事業運営に大きな支障をきたす結果、経営成績及び財政状態に大きな影響を与える可能性があります。同リスクの対策としては、リスクマネジメントシステムを構築し、関連法規に対するリスクを網羅的に可視化し、各リスクを適切に評価した上でリスク・コンプライアンス委員会にて各リスクへの対策を検討し、モニタリングする体制を整備・運用いたします。 (4)サステナビリティに関するリスク 持続可能な社会の実現に向け、地球温暖化等の環境問題や、安全衛生が不十分な労働環境、長時間労働等の人権問題に対して、国際的にサステナビリティの意識が急速に高まっており、企業が社会的責任を果たすことが求められております。また、ESG投資のメインストリーム化が進んでおり、企業によるサステナビリティへの対応が不十分であれば、社会的信用の失墜、企業価値、資金調達力の低下のリスクがあります。当社は同リスクに対し、持続的な成長及び気候変動に係るリスク等、社会課題の解決に向けた取り組みを推進するための機関として、サステナビリティ委員会を設置しております。代表取締役を委員長として、業務執行取締役、執行役員を構成員とする同委員会は3か月に1回の定期開催のほか、必要に応じて開催する事としており、気候関連課題をはじめとしたESG・SDGs関連の重要課題の検討やリスクの評価、モニタリングを通じて、取り組みを強化、並びにそれらの取締役会への上程や方針・対策等の推進を行なってまいります。 (5)自然災害に関するリスク 当社の事業活動においては、求職者情報及び取引先企業情報の管理・利用についてコンピュータシステム及びネットワークシステムを活用しており、想定を超えた地震等の自然災害によりシステムトラブルが発生した場合には、正常な事業活動が阻害され、当社の経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。事業の継続を脅かす自然災害のリスクに対し、当社は事業継続計画(BCP)を策定し、緊急時の危機管理体制やデータのバックアップ体制の構築、復旧手順の整備等のシステムトラブル対策を講じておりますが、事業の安定確保のため引き続き同リスクの対策が有効に機能するよう、モニタリングする体制を整備・運用してまいります。 (6)カントリーリスク、地政学リスク 海外子会社の統制不全によるリスクとして上述のとおり、情報セキュリティに関するリスクやコンプライアンスに関するリスク、サステナビリティに関するリスク、自然災害に関するリスクがあることに加え、当該国における政治や経済等の変化によって資産の価値が変動する等のカントリーリスクや、紛争やテロによる政治的、軍事的、社会的な緊張により社員の人命や資産が脅かされる地政学リスクがあります。このようなグローバルリスクに対し、政府関係機関等により情報収集を行なうとともに、事業継続や情報管理の観点を考慮した危機管理体制を整備し、当社のリスク・コンプライアンス委員会にて各リスクを適切に評価した上で、各リスクへの対策を行なってまいります。
経営成績の分析 (MD&A)6,934字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復等を背景に緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、足元では米国関税政策の影響に加え、近隣諸国における地政学リスクの高まりが懸念されるなど、景気の先行きについては依然として不透明な状況が続いております。 国内の雇用情勢については、厚生労働省が公表した2026年3月の有効求人倍率は1.18倍となりました。(「一般職業紹介状況(令和8年3月分及び令和7年度分)について」厚生労働省調べ) このような経済環境の中、人材紹介事業の売上高については、連結会計年度過去最高の売上高を更新し、4,294,835千円(前期比1.3%増)となりました。また、人材紹介事業の先行指標である新規登録者数(再稼働含まず)は18,128人(前期比4.9%増)、新規求人数は16,270件(前期比10.6%減)となりました。その一方で、求人取扱数の多い職種の新規登録者数は6,558人(前期比15.0%増)、決定率が高いセグメントの新規求人数は3,846件(前期比0.1%増)となり、注力セグメントにおいて増加しております。 メディア売上高については、アフターコロナの環境変化に伴い、従来のリード提供型広告モデルにおける効率低下という逆風を受けたものの、各種運用改善や施策の最適化に注力した結果、248,024千円(前期比0.7%増)となりました。また、「Manegy(マネジー)」のアクティブ率向上を目的とした新規アプリ「Manegy Clip」を2026年3月にローンチいたしました。提供開始から約1か月で1万ダウンロードを突破し、好調な立ち上がりとなっております。さらに、「Manegy(マネジー)」及び「Manegy Clip」の双方のタイムラインに出稿できるフィード広告の利用企業数も2026年4月時点で20社を超え、非テック系企業を含むスポンサー企業の開拓も進んでおります。 DRM売上高については、101,716千円(前期比3.7%減)となりました。2025年12月より、成約の質向上の施策として、独自のAIモデルを用いた「AIスコアリング検索」を導入いたしました。本機能は、当社が強みとする管理部門・士業領域の膨大な転職支援データを学習し、求職者と求人の適合度の可視化を実現しております。今後もデータとテクノロジーを駆使した機能拡充を継続し、成約率の一層の向上を目指してまいります。 海外人材売上高については、オーストラリア準備銀行(Reserve Bank of Australia)による政策金利の引き下げを背景に、景気が回復基調に転じ、企業の人材需要が持ち直したことから、人材派遣業における派遣就業者数が増加し31,116,610AUD(前期比8.0%増)となりました。日本円換算の海外人材売上高については、前連結会計年度の為替レートが1豪ドル100.05円であったのに対し、当連結会計年度は1豪ドルが96.50円と円高に推移したため、3,002,752千円(前期比4.2%増)となりました。 売上原価については、主にFourQuarters Recruitment Pty.Ltd.における人材派遣業の売上原価であり、人材派遣業における派遣就業者数が前期比で増加したため、1,721,321千円(前期比10.9%増)となりました。 販売費及び一般管理費については、事業拡大に向けた人材採用投資に伴う人件費の増加等があった一方で、支社統合に伴う地代家賃の減少の影響により、4,252,257千円(前期比1.5%減)となりました。 この結果、当連結会計年度における売上高は7,647,329千円(前期比2.3%増)、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)は2,139,158千円(前期比3.1%増)、営業利益は1,673,750千円(前期比4.3%増)、経常利益は1,684,673千円(前期比0.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,034,662千円(前期比0.2%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、投資活動による支出及び財務活動による支出が営業活動による収入を上回った結果、前連結会計年度末に比べ370,896千円減少し、3,854,747千円となりました。 当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度末における営業活動によるキャッシュ・フローは、主に売上高の増加、利息及び配当金等の受取により税金等調整前当期純利益を1,679,798千円計上した一方で、法人税等の支払を582,963千円行ったこと等により、1,621,036千円の収入となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度末における投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却及び償還による収入を1,001,923千円計上した一方で、投資有価証券の取得による支払を1,574,525千円行ったこと等により558,956千円の支出となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度末における財務活動によるキャッシュ・フローは、主に前期末を基準日とした配当金の支払いを行ったこと等により、1,483,750千円の支出となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績及び受注実績 当社グループが提供するサービスの性質上、生産実績及び受注実績の記載に馴染まないため、省略しています。 b. 販売実績 当社は人材紹介事業の単一セグメントであるため、詳細な売上高の構成は以下のとおりであります。 (単位:千円) 売上高構成   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期 増減率 (%) 人材紹介売上高(注)1.   4,240,811   4,294,835   1.3 メディア売上高(注)2.   246,262   248,024   0.7 DRM売上高(注)3.   105,625   101,716   △3.7 海外人材売上高(注)4.   2,881,313   3,002,752   4.2 合計   7,474,012   7,647,329   2.3 (注)1.人材紹介売上高は、「MS Agent」における収益を対象としております。また返金負債として収益を認識していない金額を控除しています。 2.メディア売上高は、「Manegy(マネジー)」におけるリード提供による収益等を対象としております。 3.DRM売上高は、ダイレクトリクルーティングサービスにおける収益を対象としております。 4.海外人材売上高は、連結子会社であるFourQuarters Recruitment Pty.Ltd.における収益を対象としております。当連結会計年度の為替レートは、1豪ドル=96.50円(前連結会計年度100.05円)として日本円換算しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①財政状態の分析 当連結会計年度末における資産につきましては、投資有価証券が450,890千円、ソフトウェアが50,621千円増加した一方で、現金及び預金が383,429千円、のれんが151,548千円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ32,120千円減少し、10,809,109千円となりました。 負債につきましては、未払法人税等が68,300千円、未払金が31,684千円、未払費用が33,366千円増加した一方で、賞与引当金が18,719千円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ115,148千円増加し、1,182,542千円となりました。 純資産につきましては、親会社株主に帰属する当期純利益を1,034,662千円計上した一方で、配当金の支払いを実施したことにより利益剰余金が1,391,375千円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ147,268千円減少し、9,626,566千円となりました。 ②経営成績の分析 当連結会計年度の売上高は、7,647,329千円となりました。雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復等を背景に緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、足元では米国関税政策の影響に加え、近隣諸国における地政学リスクの高まりが懸念されるなど、景気の先行きについては依然として不透明な状況が続いております。 国内の雇用情勢については、厚生労働省が公表した2026年3月の有効求人倍率は1.18倍となりました。(「一般職業紹介状況(令和8年3月分及び令和7年度分)について」厚生労働省調べ) このような経済環境の中、人材紹介事業の売上高については、連結会計年度過去最高の売上高を更新し、4,294,835千円(前期比1.3%増)となりました。また、人材紹介事業の先行指標である新規登録者数(再稼働含まず)は18,128人(前期比4.9%増)、新規求人数は16,270件(前期比10.6%減)となりました。その一方で、求人取扱数の多い職種の新規登録者数は6,558人(前期比15.0%増)、決定率が高いセグメントの新規求人数は3,846件(前期比0.1%増)となり、注力セグメントにおいて増加しております。 メディア売上高については、アフターコロナの環境変化に伴い、従来のリード提供型広告モデルにおける効率低下という逆風を受けたものの、各種運用改善や施策の最適化に注力した結果、248,024千円(前期比0.7%増)となりました。また、「Manegy(マネジー)」のアクティブ率向上を目的とした新規アプリ「Manegy Clip」を2026年3月にローンチいたしました。提供開始から約1か月で1万ダウンロードを突破し、好調な立ち上がりとなっております。さらに、「Manegy(マネジー)」及び「Manegy Clip」の双方のタイムラインに出稿できるフィード広告の利用企業数も2026年4月時点で20社を超え、非テック系企業を含むスポンサー企業の開拓も進んでおります。 DRM売上高については、101,716千円(前期比3.7%減)となりました。2025年12月より、成約の質向上の施策として、独自のAIモデルを用いた「AIスコアリング検索」を導入いたしました。本機能は、当社が強みとする管理部門・士業領域の膨大な転職支援データを学習し、求職者と求人の適合度の可視化を実現しております。今後もデータとテクノロジーを駆使した機能拡充を継続し、成約率の一層の向上を目指してまいります。 海外人材売上高については、オーストラリア準備銀行(Reserve Bank of Australia)による政策金利の引き下げを背景に、景気が回復基調に転じ、企業の人材需要が持ち直したことから、人材派遣業における派遣就業者数が増加し31,116,610AUD(前期比8.0%増)となりました。日本円換算の海外人材売上高については、前連結会計年度の為替レートが1豪ドル100.05円であったのに対し、当連結会計年度は1豪ドルが96.50円と円高に推移したため、3,002,752千円(前期比4.2%増)となりました。 売上原価については、主にFourQuarters Recruitment Pty.Ltd.における人材派遣業の売上原価であり、人材派遣業における派遣就業者数が前期比で増加したため、1,721,321千円(前期比10.9%増)となりました。 販売費及び一般管理費については、事業拡大に向けた人材採用投資に伴う人件費の増加等があった一方で、支社統合に伴う地代家賃の減少の影響により、4,252,257千円(前期比1.5%減)となりました。 営業外収益及び費用については、主に有価証券利息、支払手数料、投資有価証券評価損を計上しております。 この結果、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)は2,139,158千円、営業利益は1,673,750千円、経常利益は1,684,673千円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,034,662千円となり、EBITDA率(営業利益+減価償却費+のれん償却額)は28.0%、営業利益率は21.9%、経常利益率については22.0%と、いずれも20%を超える高い水準と、それぞれ高い水準であり、調整後当期純利益は、1,339,719千円(前期比0.7%減)となりました。 (注)調整後当期純利益は、親会社株主に帰属する当期純利益にのれん償却額を加算して算出しております。 ③キャッシュ・フローの状況に関する認識及び分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a. キャッシュ・フローの状況の分析・内容検討 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(1)経営成績等の概要 ②キャッシュ・フロー」をご参照ください。 b. 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の資本の財源及び資金の流動性について、当社の事業活動における運転資金需要の主なものは、当社の主たる事業である人材紹介事業に係る人件費、広告宣伝費、地代家賃等の販売費及び一般管理費に加え、「MS Career」「Manegy(マネジー)」をはじめとした各種サイトの開発等に関する無形固定資産への投資等があります。これらの資金需要に対して安定的な資金供給を行うための財源については主に内部資金を活用することにより確保しております。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、当社グループが採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりでありますが、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 なお、見積りについては、過去の実績や適切な仮定に基づいて合理的な判断を行っていますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる可能性があります。 (3)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、売上高及び営業利益、EBITDA、経常利益、当期純利益及び各種利益率並びに調整後当期純利益を重要な経営指標として位置付けております。なお、各種利益率については以下のとおりです。 指標   2025年3月期   2026年3月期 営業利益率(%)   21.5   21.9 EBITDA率(%)   27.8   28.0 経常利益率(%)   22.5   22.0 当期純利益率(%)   13.8   13.5 調整後当期純利益(千円)   1,349,003   1,339,719 調整後EPS(円)   54.24   53.91 当連結会計年度においては、販売費及び一般管理費が前期比1.5%減となった結果、営業利益率が21.9%となりました。EBITDA率については28.0%、経常利益率については22.0%、当期純利益率は13.5%となりました。前連結会計年度との比較においては、投資有価証券評価損を計上したことの影響でポイントの減少があったものの、それぞれ高い水準となりました。また、調整後当期純利益は前期比0.7%減、調整後EPSは0.33円の減少となりました。引き続きこれらの指標について高い水準を維持できるよう、取り組んでまいります。 (注)調整後当期純利益は、親会社株主に帰属する当期純利益にのれん償却額を加算して算出しております。また、調整後1株当たり当期純利益(調整後EPS)は、調整後当期純利益を期中平均株式数(自己株式を除く)で除して算出しております。

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開示資料

出典

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