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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

PKSHA Technology

3993 · Prime · 情報・通信業

AIアルゴリズムモジュールを核に、企業の業務自動化・高度化を支援するソリューション・SaaSを提供。

概要

PKSHA Technology(旧AppResearch)は、機械学習・深層学習技術を核としたアルゴリズムモジュール群を開発し、企業向けにAI Research & Solution事業とAI SaaS事業の2軸で展開する。2012年創業、2025年9月期の売上収益は218億円、従業員数は1,001名。東証プライム市場に上場している。

AI Research & SolutionとAI SaaSの二輪体制

PKSHA Technologyは、AI Research & Solution事業とAI SaaS事業の二つのセグメントで構成される。Research & Solution事業では、パートナー企業との共同研究開発からカスタムソリューション提供までを一気通貫で手掛け、モビリティ事業(駐車場機器製造販売)や人事・フリーランス領域の子会社も含む。AI SaaS事業は、Research & Solutionの成果を汎用化したプロダクトを展開し、自動応答エンジン「PKSHA ChatAgent」「PKSHA VoiceAgent」、FAQシステム「PKSHA FAQ」、RPAソフト、AI議事録「Yomel」を提供する。2025年9月期のセグメント売上収益は、Research & Solutionが128億円、AI SaaSが90億円であった。

アルゴリズムモジュール群による技術基盤

同社の技術の中核は、機械学習・深層学習を用いた7種類のアルゴリズムモジュールにある。テキスト理解モジュール「Dialogue_1」、対話モジュール「Dialogue_2」、画像/映像解析モジュール「Recognizer」、推薦モジュール「Recommender」、予測モジュール「Predictor」、異常検知モジュール「Detector」、強化学習モジュール「Reinforcer」である。これらのモジュールは顧客システムや自社SaaSに組み込まれ、初期設定時のイニシャルフィーと月額ライセンスフィーで収益を得る。モジュールの組み合わせにより、各業界の自動化・高度化ニーズに応える。

M&Aによるグループ拡大と事業多角化

PKSHA Technologyは、上場後の2018年から積極的な買収により事業領域を拡大してきた。2018年に株式会社Sapeet、2019年に株式会社アイテック、2021年に株式会社アシリレラと株式会社PRAZNAを子会社化。2024年には株式会社トライアンフ、2025年には株式会社サーキュレーションを子会社化した。これにより、駐車場機器製造販売、人事・フリーランス領域などに進出。同時にグループ再編も進め、2022年にBEDOREとPRAZNAをPKSHA Workplace、PKSHA Communicationに商号変更し、2025年には両社を吸収合併。Sapeetは2024年に株式一部売却で関連会社化した。

急成長を遂げる財務基盤

同社の売上収益は急成長を続けている。2017年9月期(上場時)は9億円だったが、2018年15億円、2019年31億円、2020年74億円、2021年87億円、2022年115億円、2023年139億円、2024年169億円、2025年218億円と年率20~30%超の成長を達成。営業利益も2024年32億円、2025年53億円と拡大。当期純利益は2025年に27億円を計上。2025年9月期末の現金同等物は193億円、自己資本は347億円。M&Aと内部成長の両輪で財務基盤を強固にしている。

業界の中での役割はAIアルゴリズムモジュール・ソフトウェアベンダー(R&D型ソリューション&SaaS)。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
218億円
営業利益
53億円
営業利益率
24.3%
純利益
27億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
AI Research & Solution129億円59.2%25億円19.4%
AI SaaS89億円40.8%31億円34.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01AI Research & Solution事業主力

パートナー企業と共同研究開発からソリューション提供まで一気通貫。アルゴリズムモジュールを組み込んだカスタム開発。子会社では駐車場機器製造販売、人事・フリーランス領域でAI活用。

主な製品・サービス1
アルゴリズムモジュール群(Dialogue_1, Dialogue_2, Recognizer等)
テキスト理解、対話制御、画像認識、推薦、予測、異常検知、強化学習等のモジュール。顧客システムに組み込み。

02AI SaaS事業主力

AI Research & Solutionの成果を汎用化したSaaSプロダクトを提供。顧客接点(自動応答、FAQ)と社内業務(RPA、AI議事録)向け。

主な製品・サービス5
PKSHA ChatAgent
テキスト・音声対応の自動応答エンジン。顧客接点や社内業務の問い合わせ自動化。
PKSHA VoiceAgent
音声認識を用いた自動応答エンジン。コールセンター等での音声対話自動化。
PKSHA FAQ
FAQシステム。よくある質問への自動回答を提供。
RPAソフト
業務プロセスの自動化ソフトウェア。社内業務効率化。
Yomel
AI議事録サービス。会議の文字起こし・要約。

製品と技術

対話と理解を支えるアルゴリズムモジュール

同社のアルゴリズムモジュールは、自然言語処理と機械学習を基盤に7種類が用意されている。テキスト理解モジュール「Dialogue_1」は文書の意味理解・分類を行い、コールセンターログ分析などに活用される。対話モジュール「Dialogue_2」は最適な対話シナリオを選択し、チャットボットの自動対話を実現。画像/映像解析モジュール「Recognizer」は物体認識を行い、店頭カメラの自動認識に使われる。推薦モジュール「Recommender」はECサイトの商品推薦、予測モジュール「Predictor」は購買予測や与信スコア構築、異常検知モジュール「Detector」は工場検品の自動化、強化学習モジュール「Reinforcer」は顧客シナリオの自動選択を可能にする。

顧客接点向けSaaSプロダクト

AI SaaS事業の主力プロダクトは、顧客接点を自動化する3製品である。「PKSHA ChatAgent」はテキストと音声に対応した自動応答エンジンで、企業の問い合わせ対応を自動化。「PKSHA VoiceAgent」は音声認識を用いた自動応答で、コールセンターでの音声対話を代替する。「PKSHA FAQ」はFAQシステムで、よくある質問への自動回答を提供。これらのプロダクトは業界固有の表現辞書(日本語)を保有し、人手による接客・サポート業務の効率化を実現する。収益構造は初期設定のイニシャルフィーと月額ライセンスフィーで、低解約率によりストック型収益が積み上がる。

社内業務効率化を実現するSaaS

社内業務向けには、RPAソフトとAI議事録「Yomel」を提供している。RPAソフトは業務プロセスの自動化を実現し、定型業務の効率化に寄与する。「Yomel」は会議の文字起こしと要約をAIで自動生成し、議事録作成の手間を削減する。これらの製品は、社内の問い合わせ自動化にも使われる「PKSHA ChatAgent」と組み合わせて提供されることも多い。同社は「顧客接点」と「社内業務」の両領域でAI SaaSを展開し、労働力不足を背景とした業務の自動化・高度化ニーズに対応している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

高収益のAIソリューション企業

同社はAI・ビッグデータ解析を中核とする技術系企業で、売上高は急成長中。2024年9月期の営業利益率は18.93%、2025年9月期は24.31%と業界最高水準の収益性を誇る。同業のVRain Solutionと事業領域が類似し、両社ともAIソリューションで高成長。ただし同社は売上高規模でVRainをやや下回る一方、利益率で上回る。ソラコムやLisBなどと比べ、技術特化型で差別化。

強み

  • 営業利益率24.31%と高付加価値ビジネスモデルを確立。
  • 売上高が前年比29%増(2024→2025年)と拡大。
  • 高度なAI技術とデータ解析力で、企業のDXを支援。
  • SaaS型サービスの比率を高め、安定的な収益基盤を構築。

課題

  • VRain Solutionなど同業の成長が激しく、シェア争いが激化。
  • AI人材の奪い合いが激しく、採用・育成コストが増加。
  • 大口顧客への売上依存が高く、契約喪失時のリスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がPKSHA Technology

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12379ディップ1,091億円15.9倍
23762テクマトリックス1,068億円18.7倍
37595アルゴグラフィックス1,040億円4.9倍
46183ベルシステム24ホールディングス1,032億円12.6倍
54819デジタルガレージ999億円76.0倍
63993PKSHA Technology997億円39.6倍
74413ボードルア953億円37.8倍
86287サトー943億円17.9倍
94071プラスアルファ・コンサルティング883億円22.0倍
109692シーイーシー852億円14.6倍
114480メドレー848億円43.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

東京大学発スタートアップとしての創業期(2012-2015)

2012年10月、東京都新宿区に株式会社AppResearchとして設立(資本金1,000千円)。2013年2月に初のアルゴリズムモジュール「予測モジュール<Predictor>」を開発。同年6月に本店を東京大学産学連携プラザに移転し、大学との近接性を確保。2014年8月、商号を株式会社PKSHA Technologyに変更。同時期に「強化学習モジュール」「推薦モジュール」「異常検知モジュール」「テキスト理解モジュール」「画像/映像解析モジュール」を相次いで開発し、アルゴリズムモジュール群の基盤を構築した。2015年10月にはCRM領域のソフトウエア「CELLOR」をリリース。

製品投入と子会社設立による事業拡大(2016-2017)

2016年10月、カスタマーサポート領域のアルゴリズムソフトウエア「BEDORE」をリリース。同時に、BEDORE事業を会社分割により子会社化し、株式会社BEDOREを設立。同年12月には動画像認識ソフトウエア「HRUS」をリリースし、本社を文京区本郷の瀬川ビルに移転。2017年9月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。上場時の売上収益は9億円。この期間に、自然言語処理と画像認識の分野で製品ラインを拡充し、AI SaaS事業の原型となるプロダクトを市場に投入した。

買収による事業領域の拡充(2018-2021)

2018年7月、株式会社Sapeetの株式を取得し子会社化。2019年7月には株式会社アイテック(駐車場機器製造販売)を全株式取得。2021年5月に株式会社アシリレラ、同年6月に株式会社PRAZNAを子会社化し、人事・フリーランス領域に進出。これにより、AIコア技術に加え、リアル空間データ収集や人材サービスなどの事業をグループに加えた。売上収益は2018年15億円から2021年87億円へ急拡大。M&Aを通じて事業ポートフォリオを多角化し、収益基盤を強化した。

グループ再編とプライム市場上場(2022-2025)

2022年4月、子会社BEDOREをPKSHA Workplace、PRAZNAをPKSHA Communicationに商号変更。同年9月、上場市場をスタンダード市場に変更。2023年1月、アシリレラをPKSHA Associatesに改称。2024年5月に株式会社トライアンフを子会社化、同年9月にはプライム市場に上場市場を変更。2024年10月、Sapeet株式の一部売却で関連会社化。2025年7月、PKSHA WorkplaceとPKSHA Communicationを吸収合併し、グループを統合。2025年8月に株式会社サーキュレーションを子会社化。同年9月期の売上収益は218億円に達した。

年表29件を開く

2010年代

  • 2012年10月創業東京都新宿区に機械学習技術を用いたデータ解析事業を事業目的とした、株式会社AppResearch(資本金1,000千円)を設立
  • 2013年2月アルゴリズムモジュール(注1)「予測モジュール<Predictor>」を開発
  • 2013年6月本店所在地を東京都文京区本郷七丁目「東京大学産学連携プラザ」に移転
  • 2013年11月アルゴリズムモジュール「強化学習モジュール<Reinforcer>」を開発
  • 2014年2月本店所在地を東京都文京区本郷七丁目「東京大学アントレプレナープラザ」に移転
  • 2014年3月アルゴリズムモジュール「推薦モジュール<Recommender>」を開発
  • 2014年8月商号変更株式会社AppResearchから株式会社PKSHA Technologyに商号変更
  • 2014年12月アルゴリズムモジュール「異常検知モジュール<Detector>」を開発
  • 2014年12月アルゴリズムモジュール「テキスト理解モジュール<Dialogue_1>」を開発
  • 2015年3月アルゴリズムモジュール「画像/映像解析モジュール<Recognizer>」を開発
  • 2015年10月アルゴリズムモジュール「対話モジュール<Dialogue_2>」を開発
  • 2015年10月CRM領域のアルゴリズムソフトウエア(注2)「CELLOR(セラー)」をリリース
  • 2016年10月カスタマーサポート領域のアルゴリズムソフトウエア「BEDORE(ベドア)」をリリース
  • 2016年10月M&ABERODE事業(自然言語処理技術を用いたカスタマーサポートソリューション)を会社分割により子会社化。東京都文京区本郷二丁目に株式会社BEDORE設立
  • 2016年12月動画像認識領域のアルゴリズムソフトウエア「HRUS(ホルス)」(注3)をリリース
  • 2016年12月業務拡張のため、本社を東京都文京区本郷二丁目「本郷瀬川ビル」に移転
  • 2017年9月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2018年7月M&A株式会社Sapeetの株式を取得し子会社化
  • 2019年7月M&A株式会社アイテック(注4)の全株式を取得し子会社化

2020年代

  • 2021年5月M&A株式会社アシリレラの株式を取得し子会社化
  • 2021年6月M&A株式会社PRAZNAの全株式を取得し子会社化
  • 2022年4月商号変更子会社である株式会社BEDORE、株式会社PRAZNAをそれぞれ株式会社PKSHA Workplace、株式会社PKSHA Communicationに商号変更
  • 2022年9月上場東京証券取引所スタンダード市場に上場市場を変更
  • 2023年1月商号変更子会社である株式会社アシリレラを株式会社PKSHA Associatesに商号変更
  • 2024年5月M&A株式会社トライアンフの株式を取得し子会社化
  • 2024年9月上場東京証券取引所プライム市場に上場市場を変更
  • 2024年10月子会社である株式会社Sapeetの株式を一部売却し関連会社化
  • 2025年7月M&A当社が、子会社である株式会社PKSHA Workplace、株式会社PKSHA Communicationを吸収合併
  • 2025年8月M&A株式会社サーキュレーションの株式を取得し子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    開発体制の強化

    優秀な人材の積極採用、開発プロセスの改善、社内ノウハウの共有や教育訓練を実施し、収益率を高水準に維持しつつ顧客サービスのパフォーマンスを維持・向上する。

  2. 02

    営業体制の強化

    今後の事業拡大に合わせ、営業人材の積極的な採用とグループ間でのノウハウ共有に取り組み、ニーズに応える体制を維持強化する。

  3. 03

    社内環境の整備

    業務の効率化と従業員が安心して働ける職場環境を整え、高いレベルの価値と満足を提供するとともに、永続的な会社発展の基盤を築く。

  4. 04

    内部管理体制の強化

    グループ会社との連携を前提としたバックオフィス業務の整備を推進し、経営の公正性・透明性を確保するため、企業規模拡大に適した強固な内部管理体制を構築する。

  5. 05

    情報管理体制とシステム安定性の確保

    機密情報・個人情報の管理を徹底するため社内教育やシステム整備を継続し、またサーバ増設等の設備投資や管理によりシステムの安定稼働を確保する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 9期分

グループ全体で1,001人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は923万円で、8期前と比べて+40.7%平均年齢は36.1歳、平均勤続年数は1.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年9月32
2018年9月73
2019年9月65633.61.5223
2020年9月71534.62.1240
2021年9月68534.22.4363
2022年9月89234.92.7419
2023年9月1,00334.92.6465
2024年9月1,12535.42.6683469
2025年9月92336.11.51,001529

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率90.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 9 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都文京区1,632百万円
新横浜工場 — 神奈川県横浜市338百万円
AI Research & Solution 事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社アイテック(注)2、5
    東京都文京区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社PKSHA Associates (注)2
    東京都渋谷区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社トライアンフ(注)2
    東京都渋谷区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社サーキュレーション(注)2
    東京都渋谷区
    議決権100.0%
  • 国内
    その他11社
  • 国内
    PKSHA SPARXアルゴリズム 1号投資事業有限責任組合
    東京都港区
    議決権50.0%
  • 国内
    PKSHA アルゴリズム 2号投資事業有限責任組合
    東京都文京区
    議決権50.0%
  • 国内
    株式会社Sapeet (注)3
    東京都港区
    議決権36.0%
  • 国内
    その他4社
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和4年度産業経済研究委託事業(AIを活用した総括発注業務の効率化に係る実現可能性調査等)
    経済産業省 · 2022-06-03
    3,433万円
  • 補助金
    令和4年度産業経済研究委託事業(AIを活用した総括発注業務の効率化に係る実現可能性調査等)
    中小企業庁 · 2022-06-20
    3,776万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は218億円営業利益53億円前期と比べると増収増益で、売上が+29.0%、利益が+65.6%。

売上高
+29.0%
218億円
営業利益
+65.6%
53億円
純利益
+28.6%
27億円
営業利益率
24.3%
前期比 +5.4%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高350億円218億円
営業利益53億円
純利益29億円27億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は96億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+182.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q32515.62
2023年2Q35514.33
2023年3Q3438.8−10
2024年1Q39820.55
2024年2Q421331.09
2024年4Q881112.57
2025年2Q1013635.621
2025年4Q1171714.56
2026年2Q1873317.619
2026年3Q967

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 13期分

直近期の営業利益率は24.3%。売上は12期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年9月000
株式会社AppResearchから株式会社PKSHA Technologyに商号変更
2014年9月100
2015年9月311
BERODE事業(自然言語処理技術を用いたカスタマーサポートソリューション)を会社分割により子会社化。東京都文京区本郷二丁目に株式会社BEDORE設立
2016年9月521
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2017年9月943
株式会社Sapeetの株式を取得し子会社化
2018年9月1566
株式会社アイテック(注4)の全株式を取得し子会社化
2019年9月3164
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2020年9月74618
株式会社アシリレラの株式を取得し子会社化
2021年9月8761
東京証券取引所スタンダード市場に上場市場を変更
2022年9月115168
子会社である株式会社アシリレラを株式会社PKSHA Associatesに商号変更
2023年9月13940
東京証券取引所プライム市場に上場市場を変更
2024年9月169323318.921
当社が、子会社である株式会社PKSHA Workplace、株式会社PKSHA Communicationを吸収合併
2025年9月218534724.327

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高218億円のうち、営業利益として残るのは53億円24.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は27億円、売上の12.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金50.5%110億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金31.7%69億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益24.3%53億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
49.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+15.9pt
24.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.7pt
12.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.1pt
8.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 11期分

2025年9月期は営業CFが52億円、投資CFが−62億円で、差し引きのフリーCFは−10億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は194億円で、売上の10.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2015年9月1011
2016年9月00203
2017年9月5−148455
2018年9月4−51−154
2019年9月4−41210−37226
2020年9月720−1127241
2021年9月2−13520−133128
2022年9月27−23−74125
2023年9月3129−3060155
2024年9月30−310−1153
2025年9月52−6249−10194

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 13期分

2025年9月期の総資産は544億円。このうち返さなくてよい自己資本が345億円で、自己資本比率は63.4%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年9月00017.1
2014年9月10152.5
2015年9月21157.1
2016年9月54185.8
2017年9月5955494.6
2018年9月6762592.0
2019年9月3042673787.6
2020年9月3192744586.0
2021年9月3602877378.8
2022年9月3852869974.2
2023年9月3892949575.7
2024年9月4183229577.1
2025年9月54434519763.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
194億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
102億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
197億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中72位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中587位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.0%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
24.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
63.4%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
29.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,120で、1年前と比べて-12.4%過去52週の値幅のなかでは31%の位置にある。

¥3,120-5.3%1ヶ月+8.9%1年-12.4%時価総額997億円
過去52週の値幅
安値¥2,484高値¥4,515

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)39.6倍
PER (会社予想)34.0倍
PBR2.69倍
配当利回り0.32%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に3310円と前日比+9.78%上昇。直近1ヶ月で+17.33%と上昇トレンド。25日移動平均線(2906.84円)を約13.9%上回り、RSIは68.83と上昇余地。52週高値4515円からはまだ約27%下。年初来では-5.43%と戻り途上。出来高も64万株と増加し、買いが優勢。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)

PER 36.31 倍は業界平均 30.34 倍を上回りやや割高。PBR 2.49 倍は平均 3.5 倍を下回り、ROE 8% は平均並み。配当利回り 0.70% は平均 3.38% を大幅に下回り、株主還元が薄い。業績は増収増益で成長性はあるが、PER と配当利回りの点で割高感がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)39.6倍47.9倍
PER (予想)34.0倍
PBR2.69倍2.96倍
ROE8.0%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、AI需要予測市場の成長に乗り、売上を拡大できるかどうか。強気派は、新型コロナ禍での需要変動に対応するニーズが高まり、クラウドSaaSの特性から継続的な収益成長が見込めると主張する。直近の決算でも増収増益を達成し、営業利益率も上昇している。一方弱気派は、競合が多く差別化が難しいこと、顧客の導入決定に時間がかかること、さらに経済減速時にはIT投資が削減されるリスクを指摘する。また、株価は下落しており、市場の期待が低い可能性も示唆される。

プラスに働く材料7
  • 需要予測市場の拡大

    クラウド需要予測市場は拡大傾向にあり、導入企業の在庫削減効果が実証されている。

  • 高い成長性と収益性

    売上高は3年で倍増し、営業利益率も20%超えを達成。

  • ストック型ビジネス

    サブスクリプション課金のため、解約率が低ければ安定的な収益が見込める。

  • 売上高が3期連続増加で218億円通年影響

    2025/9期売上高は前年比+29%の218億円で、3期連続の増収。

  • 営業利益66%増の53億円に拡大通年影響

    営業利益は32億円→53億円で+66%と大幅増益。

  • 営業利益率24.31%と高水準継続影響

    営業利益率は18.93%→24.31%へ上昇し、収益力が強い。

  • 純利益27億円と過去3期で最高通年影響

    純利益は21億円→27億円と増加し、直近3期で最高水準。

マイナスに働く材料7
  • 競合激化のリスク

    類似サービスが多数存在し、価格競争や機能差別化が困難な局面もある。

  • 導入コスト高

    導入にはシステム連携や業務改革が必要で、顧客の意思決定に時間がかかる。

  • 景気変動の影響

    景気悪化時にはIT支出が削減され、新規契約や更新が停滞する懸念がある。

  • 実績PER36.3倍と高バリュエーション継続影響

    実績PER36.31倍は高く、成長鈍化時の調整が大きい。

  • 予想PERが開示されておらず不透明不定影響

    会社側の業績予想が無く、株価は期待で先行しやすい。

  • 配当利回り0.70%と株主還元が薄い継続影響

    配当利回りは0.70%と低く、株式益回りも低い。

  • 2023/9期に純利益0円と変動実績継続影響

    2023/9期の純利益は0億円で、収益が不安定だった過去がある。

次の決算で確かめる点
ARR(年間経常収益)
SaaS企業の成長性を示す重要な指標で、契約更新と新規獲得の両方を反映する。
解約率
ストック型収益の質を評価し、解約率の上昇は収益の悪化を示すため。
顧客数
契約数の増加が直接売上に結びつくため、成長の度合いを測る。

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ20,500人。区分でいちばん多いのは個人・その他67.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が21.9%を占め、残る78.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他72.271.871.068.067.467.5
金融機関8.87.26.34.85.413.9
外国法人8.08.37.511.914.98.7
事業法人8.011.410.510.39.18.0
自己株式1.21.61.62.52.52.5
証券会社2.81.24.54.93.01.7
外国人個人0.10.20.10.10.10.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01上野山 勝也29.60
02山田 尚史(注)27.48
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.72
04株式会社LUCE Capital(注)33.46
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.80
06トヨタ自動車株式会社2.40
07日本証券金融株式会社1.92
08BNYM AS AGT/CLTS 10 PERCENT(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行決済事業部)1.76
09松尾 豊1.22
10株式会社静岡銀行0.84

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-21
    インベスコ・アセット・マネジメント株式会社
    変更報告
    4.77%
    -1.08pt
  • 2026-08-20
    インベスコ・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    3.77%
    -2.08pt
  • 2026-05-11
    インベスコ・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    5.37%
    -0.94pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 13期分

1株利益は13期で+1959%、1株純資産は13期で+966%。直近期のROEは8.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2013年9月41044.1
2014年9月3,1413,263186.5
2015年9月57120.8
2016年9月61943.0
2017年9月122179.0374.3
2018年9月2423410.4246.1
2019年9月158762.5312.0
2020年9月589056.547.2
2021年9月59310.5418.8
2022年9月279332.968.7
2023年9月09520.0
2024年9月671,0406.850.4
2025年9月861,1118.044.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/9期の役員報酬は総額29百万円。

氏名役職年齢保有株数
上野山勝也代表取締役4410,561,500
水谷健彦取締役5312,800
吉田行宏取締役6825,000
藤岡大祐取締役 監査等委員4530,000
下村将之取締役 監査等委員44
佐藤裕介取締役 監査等委員424,800

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
社外取締役5158235
取締役(社内)1666

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,915字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社、子会社15社、関連会社及び共同支配企業7社を中心に構成)は、「未来のソフトウエアを形にする」をコーポレートミッションに掲げ、社内で開発したアルゴリズムモジュールを用いて、様々な社会課題を解決し社会へ付加価値を提供すべく、さまざまな事業に取り組んでおります。 技術分野としては、主に自然言語処理、音声認識、画像認識、機械学習/深層学習を中心にアルゴリズムモジュールを複数開発しております。アルゴリズムモジュールは、様々なソフトウエア及びハードウエア上に組み込まれ、動作いたします。当社グループは、それらの研究開発、ソリューション提供及びソフトウエアプロダクトの拡販を通じて、顧客企業の業務の自動化・半自動化を通じた業務効率化、又はサービス・製品の付加価値の向上、サービス自体のモデル革新の実現支援等を行っております。 当社グループは、AI Research & Solution事業、AI SaaS事業から構成されており、セグメント情報はこれらの区分により開示されております。 (1)AI Research & Solution事業 アルゴリズム・知能化技術の事業化を行っており、パートナー企業のニーズに合わせて共同研究開発からソリューションの提供までを一気通貫で実施しております。また、連結子会社においては、実オペレーションを通じた製品・サービス開発の一環で、IoT機器からリアル空間のデータをクラウド上に収集し顧客への価値提供を実現するサービスの開発を、駐車場機器の製造販売事業を通じて行っております。さらに、人事領域やフリーランス領域の事業を展開する連結子会社において、AI技術を活用した各ソリューションの高度化や機能拡張を実践しております。 (2)AI SaaS事業 AI Research & Solution事業におけるアルゴリズムの開発成果をもとに、汎用的なニーズに対応するAI SaaSプロダクトを販売しております。当事業は自動応答エンジン「PKSHA ChatAgent」や「PKSHA VoiceAgent」、FAQシステム「PKSHA FAQ」、RPAソフトなどのプロダクト群を展開しております。企業における「顧客接点」及び「社内業務」領域向けにAI SaaSプロダクトを提供することで、労働力不足を背景とした業務の自動化/高度化ニーズの高まりの中、人の業務を効率化し能力を拡張していく形で、ビジネス支援や課題解決のサポートをしております。 [アルゴリズムモジュールの内容と販売形態] (1) 当社グループが提供するアルゴリズムモジュールについて 当社グループは技術分野としては、機械学習技術・自然言語処理技術・深層学習技術を中心にアルゴリズムモジュールを複数開発しております。当社の主なアルゴリズムモジュールは、以下のとおりであります。 アルゴリズムモジュール名   機能   利用用途(例) テキスト理解モジュール<Dialogue_1>   テキストデータの意味理解例:テキスト内容を理解、テキストを      分類・類型化   社内文書からの特定文書の抽出コールセンターログの分析・見える化 対話モジュール<Dialogue_2>   自然言語処理技術での対話・応答の制御例:最適な対話シナリオを選択、音声    認識への拡張も可能   チャット上の自動対話ロボットとの自動対話 画像/映像解析モジュール<Recognizer>   画像・映像データ内の物体認識例:カメラ等のイメージングデバイス    の知能化技術   店頭カメラの自動認識機能 推薦モジュール<Recommender>   レコメンデーションによる情報出しわけ例:ユーザーの好みに合わせてコンテ    ンツを推薦   ECサイト上の商品推薦ウエブサイト上の情報推薦 予測モジュール<Predictor>   時系列情報に対して未来予測を行う例:過去の行動履歴からの行動予測   ECサイトのユーザーの購買予測金融機関での与信スコアの構築 異常検知モジュール<Detector>   異常値の検知例:機器の故障検知、不適切コンテン    ツの検知   工場の検品処理の自動化・半自動化 強化学習モジュール<Reinforcer>   行動履歴から学習を行う例:行動履歴を解析し行動を選択する   顧客シナリオの自動・半自動選択行動選択の自動・半自動化 アルゴリズムモジュールの販売形態は、AI Research & Solution事業では、主に顧客企業が保有するソフトウエアもしくはハードウエアに組み込む形態、AI SaaS事業では、自社のソフトウエアに組み込みアルゴリズムソフトウエアとして販売する形態となっております。なお、収益構造は、いずれの場合でも同様に初期設定時に受領するイニシャルフィーと、設定後月額で受領するライセンスフィーの2つから構成されておりますが、AI Research & Solution事業では、当社グループのアルゴリズムモジュールを組み合わせたカスタマイズ開発を経て、アルゴリズムモジュールの利用が開始され、業務の一部に組み込まれることとなります。 (2) 当社グループが提供するアルゴリズムソフトウエアについて 当社グループはアルゴリズムモジュールを活用した複数のアルゴリズムソフトウエアを開発しており、各業界に付加価値を創造するために、AI SaaS事業では、アルゴリズムソフトウエアの販売という形態でサービス提供を行っております。なお、当社グループの代表的なソフトウエアは次のとおりであります。 ① 「顧客接点」領域 ユーザーから入力されたテキスト及び音声を認識し、当社グループが保有する業界固有表現辞書(日本語)と、システム構成を業界別に汎用的にすることで、これまで人手で行われていた接客・コールセンター・FAQ対応の自動化・半自動化を実現しております。製品としては自動応答エンジン「PKSHA ChatAgent」や「PKSHA VoiceAgent」、FAQシステム「PKSHA FAQ」などがあります。 ② 「社内業務」領域 業務関連の質問として入力されたテキスト及び音声を当社システムにて認識し、自動で回答することで、社内業務の効率化/高度化を実現します。さらには業務部門に特化した自動化ソフトウエアを提供することで、ビジネスプロセスの自動化や生産性向上を実現します。製品としては自動応答エンジン「PKSHA ChatAgent」やRPAソフト、AI議事録「Yomel」などがあります。 (3) アルゴリズムモジュールの技術的な特徴 当社グループがアルゴリズム開発に用いる機械学習技術について、特徴を以下のとおりご説明いたします。 機械学習技術とは、データを蓄積・活用しアルゴリズムの性能を向上させる技法のことであり、デジタルデータが急増している情報化社会において重要性が急速に高まっております。これまで、ソフトウエアはソフトウエア技術者が一行一行プログラミングを行うことにより作られるのが一般的でしたが、機械学習技術を用いると、データを活用して人が記述することが困難な複雑なソフトウエアプログラムをコンピューターにより自動的に記述することができます。 特に、画像認識、言語解析、音声認識などの人工知能技術分野のソフトウエアは、ソフトウエア技術者がプログラミングを行うことで地道に精度向上を図ってきた長い歴史がありますが、2012年に機械学習技術の研究分野で起こった技術革新以降、ソフトウエア技術者はアルゴリズムの大枠のみを記述すればよく、後は大規模なデータをソフトウエアに入力し学習させることで多くの変数の値が最適化されていくことを通じ、アルゴリズムの大部分をコンピューターにより自動的に記述することが可能になりました。また、このような手法で構築されるアルゴリズムは、旧来的な手法で構築されていたアルゴリズムよりも大幅に精度向上することがわかっており、近年様々な領域で研究と産業応用が進んでおります。 [一般的なアルゴリズムと機械学習アルゴリズムの違い] このように、機械学習技術とは、ソフトウエア技術者により一行一行全て記述される一般的なアルゴリズムとは異なり、データを集め、それを学習させることでパラメータ調整を行い、ソフトウエアを構築する技法になります。従って、よい機械学習アルゴリズムを開発するには、目的に沿ったデータを集めることが重要であり、また使えば使うほど(データが増加すればするほど)精度が向上していくという好循環構造を持ちます。当社グループはこの技術特性を正しく理解し、事業成長に効率的につながる事業展開の戦略・戦術を採用していくことを目指しております。 また、当社グループが開発しているアルゴリズムには自然言語処理技術や深層学習技術を用いたものもあります。自然言語処理技術とは、人間が日常的に使っている自然言語をコンピューターに処理させる一連の技術を指しますが、当社グループでは特に、機械学習技術を用いたアプローチを採用しており、自然言語を対象に機械学習技術を用いたアルゴリズムを事業対象としております。深層学習技術とは、機械学習技術の一分野であり多層のニューラルネットワークを用いた機械学習手法であり様々な分野でのアルゴリズムの精度が向上し、多様な分野で活用が進んでおります。この領域も当社グループは重要な技術領域と捉え技術開発・研究開発・製品化を進めております。 (4)事業の特徴 当社グループ事業の主な特徴としては、以下のとおりであります。 ① パートナーシップ戦略:業界のリーディングカンパニーとの事業提携 当社グループが提供するアルゴリズムソフトウエアは、データを繰り返し学習しながらより自ら精度を高めていくソフトウエアであります。業界最大規模の教師データを持つ業界のリーディングカンパニーとの連携により、当該業界におけるソフトウエアを開発しております。それらの研究開発の中から、汎用性のある技術やノウハウをモジュール化し、ソフトウエアを開発し提供することに当社グループの強みがあり、当社グループの特徴があります。 ② アルゴリズムソフトウエアならではの高い継続率 アルゴリズムソフトウエアはユーザーが使うとデータがアルゴリズムにフィードバックされ、アルゴリズムの精度が向上するという特徴を持ちます。その好循環のデータの流れがプロダクトの品質を高めるため、一般的なソフトウエアに比べ、高い継続利用率を維持することが可能となっております。 ③ SaaSモデルとしての高い収益率 当社グループは、前述のとおり、複数のアルゴリズムソフトウエアを開発し、当ソフトウエアを主に月額課金の形態にて提供しております。解約率が低いことから、新規ユーザーの増加に従い収益がストック型で逓増するモデルとなっており、高い収益率を維持しております。 ④ エンジニア・研究者の獲得・育成 機械学習技術/深層学習技術領域のアルゴリズム構築技術を有するアルゴリズムエンジニアや、莫大なトラフィックを捌くことができるソフトウエアエンジニアは、国内において多くないと考えております。当社グループの事業においては、エンジニア・研究者コミュニティへのアクセスをもとに、大多数を社員紹介によるリファラル採用を実現しております。また、エンジニアの働きやすい、また働きたい環境を整えることを通じて、エンジニアの獲得・育成を行っております。 ⑤ 組織構造等 当社グループは、各業界が持つ自動化や高品質化のニーズに対するソリューションを、アルゴリズムモジュールの機能を「組み合わせる」ことで効果的・効率的に実現することを目指しており、そのために必要なアルゴリズムモジュール群を保有していること、及びエンジニア中心の組織構造を構築していることが、当社事業の独自性であると認識しております。 <事業系統図> 用語解説 本項「3 事業の内容」において使用しております用語の定義について以下に記します。 用語   用語の定義 アルゴリズム   コンピューター上における問題を解くための手順・解き方 モジュール   汎用性の高い複数のプログラムを再利用可能な形でひとまとまりにしたもの アルゴリズムモジュール   アルゴリズムを再利用可能な形でプログラムとしてひとまとまりにしたもの アルゴリズムソフトウエア   アルゴリズムモジュールを用いて構築されたソフトウエア 機械学習技術   人工知能技術の主要な研究分野。データを反復的に学習させ、そこに潜むパターンを見つけ出すことで、コンピューター自身が予測・判断を行うための技術・手法 自然言語処理技術   人間が日常的に使っている自然言語をコンピューターに処理させる一連の技術 ニューラルネットワーク   生物の神経ネットワークの構造と機能を模倣するという観点から生まれた、脳機能に見られるいくつかの特性を計算機上のシミュレーションによって表現することを目指した数学モデル 深層学習技術   ディープラーニング(Deep Learning、深層学習)。ニューラルネットワークにより機械学習技術を実装するための手法の一種。従来の機械学習技術では、教師データの特徴をどう数値化するかを人間が定義する必要があったが、ディープラーニングではアルゴリズムによって教師データの特徴を数値化できるため、複雑な特徴を表現することが可能 教師データ   機械学習を行う上で学習の元となるデータ CRM   顧客関係管理(Customer Relationship Management(CRM))。顧客満足度と顧客ロイヤルティの向上を通して、売上の拡大と収益性の向上を目指す経営戦略/手法 AI   Artificial Intelligenceの略称。学習・推論・認識・判断などの人間の知能的な振る舞いを行うコンピューターシステム IoT   Internet of Things の略称。コンピューターに限らず、家電製品や自動車等のハードウエア機器をインターネットに接続し、情報をやり取りすることで生まれるイノベーションの総称 エンジン   コンピューターを使用し、さまざまな情報処理を実行する機構
経営方針・対処すべき課題1,780字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営方針 当社は、「未来のソフトウエアを形にする」をコーポレートミッションに掲げ、アルゴリズム領域の技術を用いた「各種ソフトウエア・ハードウエアを知能化する技術」の研究開発と社会実装を通じて、未来のソフトウエアとしてのアルゴリズムを自ら形にすることで様々な社会問題を解決すべく、また近未来のポストデジタル情報社会へ向けて価値を創造すべく事業展開してまいります。 (2)経営環境等 当社は、下記の4つのステップでデジタル技術が社会に普及していくと考えており、知的な処理を行う未来のソフトウエアが社会に普及していくと考えております。技術的には、2012年の機械学習技術の研究分野で起こった技術革新すなわち「深層学習技術」の登場を機に、インターネットに接続されたソフトウエアが、このような技法により構築されるアルゴリズムに置き換わりはじめており、ソフトウエアが以前よりも知的な処理を行うようになってきていると考えております。現在はアルゴリズムの時代の黎明期にあると考えており、今後、より知的な処理を行うソフトウエアが増加し社会に普及していくと考えております。特に近年のChatGPTをはじめとする大規模言語モデルの飛躍的な性能向上により、アルゴリズムの時代の進展は力強さを増していると考えております。 (3)対処すべき課題等 当社グループの対処すべき特に重要な課題は、以下のとおりであります。 ① 開発体制の強化 安定的かつ着実な事業拡大を図る上では、既存クライアントの契約を継続することや案件数等が増加した場合においても、収益率を高水準に維持し、かつ顧客サービスのパフォーマンスを維持・向上することが重要であると考えております。 そのためには、さらなる優秀な人材の確保及び開発プロセスの改善、社内におけるノウハウの共有や教育訓練等が不可欠であるため、優秀な人材を積極的に採用するとともに、開発プロセスを継続的に見直し、社内におけるノウハウの共有や教育訓練等を実施し、より強固な開発体制の構築に努めてまいります。 ② 営業体制の強化 不可逆な労働力減少や在宅勤務による労働環境の変化によって、今後も当社グループ製品へのニーズは高まるものと考えております。 当社グループは、今後の事業拡大に合わせて充分な体制を維持強化すべく、営業人材の積極的な採用、並びにグループ間でのノウハウのシェアに取り組んでまいります。 ③ 社内環境の整備 品質・価格・納期・安心・安全すべての面で、高いレベルの価値と満足を提供することを使命としており、永続的な会社発展のためには従業員が働きやすい環境をつくることが不可欠であると考えております。 業務の効率化や従業員が安心して働くことのできる職場環境を整えることにより、従業員がより働きやすい環境をつくるように取り組んでまいります。 ④ 内部管理体制の強化 当社グループは事業内容の進化、グループ会社の増加により、事業・組織両面での成長を続けている段階にあって、グループ全体での業務運営の効率化やリスク管理のための内部管理体制の強化が重要な課題であると考えております。このため、当社及び子会社・関連会社との適切な連携を前提としたバックオフィス業務の整備を推進し、経営の公正性・透明性を確保するため、企業規模の拡大に適う、より強固な内部管理体制の構築に取り組んでまいります。 ⑤ 情報管理体制の強化 当社グループはシステム開発やシステム運用、又はサービス提供の遂行過程において、機密情報や個人情報を取り扱う可能性があり、その情報管理を強化していくことが重要であると考えております。現在、情報管理規程等に基づき管理を徹底しておりますが、今後も社内教育・研修の実施やシステムの整備などを継続して行ってまいります。 ⑥ システムの安定性の確保 当社グループは、インターネット上でクライアントにサービスを提供しており、システムの安定稼働の確保は必要不可欠となっております。そのため、安定性の高いサービスを提供する上では、顧客及びトラフィック等を考慮したサーバ増設等の設備投資やサーバ管理を行っていくことが重要であり、今後も引き続きシステムの安定性確保及び効率化に取り組んでまいります。
事業等のリスク3,681字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある 事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、 投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項につきまして、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下 のとおり記載しております。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅することを保証するものではありません。 (1) 景気動向及び業界動向の変動による影響 企業を取り巻く環境や労働人口減少に伴う企業経営の効率化などの動きにより、当社グループの関連市場は今後急速に拡大すると予測されるものの、企業の景気による影響や別の各種新技術に対する投資による影響を受ける可能性があります。当社グループにおいては、経済情勢の変化に伴い事業環境が悪化した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (2) 人材の確保及び育成 当社グループは、事業の拡大に伴い、積極的に優秀な機械学習/深層学習領域等のアルゴリズムモジュールの設計と導入を行うアルゴリズムエンジニアと、インフラやアプリケーション制作等のソフトウエア開発を行うソフトウエアエンジニアの獲得・確保・育成を進めております。しかしながら、事業規模の拡大に応じた当社グループ内における人材育成、外部からの優秀な人材の採用等が計画どおりに進まず、必要な人材を確保することができない場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) コンプライアンス体制 当社グループは、今後企業価値を高めていくためにはコンプライアンス体制が有効に機能することが重要であると考えております。そのためコンプライアンスに関する社内規程を策定するとともに適宜研修を実施し、周知徹底を図っております。しかしながら、これらの取組にも関わらずコンプライアンス上のリスクを完全に解消することは困難であり、今後の当社グループの事業運営に関して法令等に抵触する事態が発生した場合、当社グループの企業価値及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 情報管理 当社グループは、その業務の性格上、顧客側で保有している機密情報(経営戦略上重要な情報等)に触れる場合があります。情報の取扱いについては、情報管理規程、個人情報保護管理規程等を整備し、適切な運用を義務づけております。このような対策にも関わらず当社グループの人的オペレーションのミス等、その他予期せぬ要因等により情報漏洩が発生した場合には、当社グループが損害賠償責任等を負う可能性や顧客からの信用を失うことにより取引関係が悪化する可能性があり、その場合は当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) システム障害等 当社グループがクラウドで提供しているソフトウエアの大半は、サービスの基盤をインターネット通信網に依存しております。したがって、自然災害や事故によりインターネット通信網が切断された場合には、サービスの提供が困難となります。また、予想外の急激なアクセス増加等による一時的な過負荷やその他予期せぬ事象によるサーバーダウン等により、当社グループのサービスが停止する可能性があります。これまで当社グループにおいて、そのような事象は発生しておりませんが、今後このようなシステム障害等が発生し、サービスの安定的な提供が行えないような事態が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 法的規制・制度動向による影響 現在、日本国内においてインターネットに関連する主要な法規制は電気通信事業法となっておりますが、インターネット上の情報流通やEコマースのあり方についても様々な議論がなされている段階であります。当社グループが営むインターネット関連事業そのものを規制する法令はありませんが、今後、インターネットの利用者や関連するサービス及び事業者を規制対象とする法令等が制定されたり、既存の法令等の適用が明確になったり、あるいは何らかの自主的なルール化が行われた場合、当社グループの事業が制約され、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 技術革新への対応 当社グループが事業を展開するインターネット関連業界においては、技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速く、それに基づく新機能の導入等が行われております。当社グループのサービスは、当社グループの機械学習技術/深層学習技術・自然言語処理技術と当社グループの独自データを組み合わせることにより、今後も競争力のあるサービスを提供できるように取り組んでおります。なお、近年では大規模言語モデルが飛躍的な性能向上を見せておりますが、当社グループでは独自の関連技術を組み合わせてソリューション化して顧客に提供しております。当社は顧客からの紹介等のインバウンドでの取引受注が大半であり、また高い顧客継続率を維持しておりますが、予想以上の急速な技術革新や代替技術・汎用的な競合商品の出現等により、当社グループのサービスが十分な競争力や付加価値を確保できない場合等には、新規受注の減少や顧客継続率の低下により当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 知的財産権におけるリスク 当社グループによる第三者の知的財産権侵害の可能性につきましては、調査可能な範囲で対応を行っておりますが、当社グループの事業領域に関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、当社グループが認識せずに他社の特許を侵害してしまう可能性は否定できません。この場合、ロイヤリティの支払や損害賠償請求等により、当社グループの事業展開、業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (9) 特定の人物への依存 当社グループの代表取締役 上野山勝也は、経営戦略、事業戦略、開発戦略等当社グループの業務に関して専門的な知識・技術を有し、重要な役割を果たしております。当社グループでは取締役会等において役員及び社員への情報共有や権限委譲を進めるなど組織体制の強化を図りながら、経営体制の整備を進めており、経営に対するリスクを最小限にしております。しかしながら、同氏が当社グループを退職した場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 新規事業 当社グループのアルゴリズムモジュール及びソフトウエアは、商品特性ゆえに幅広い産業に対して提供することが可能であります。今後も引き続き、金融、小売やコールセンター市場のみならず、他の産業向けにも積極的に参入し、新サービス及び新規事業に取り組んでまいります。これによりシステムへの投資や人件費等、追加的な支出が発生し、利益率が低下する可能性があります。また、新規事業の拡大・成長が当初の予測どおりに進まない場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化 当社グループでは、当社グループの役員及び従業員等に対するインセンティブを目的とし、新株予約権を付与しております。これらの新株予約権が行使された場合には、当社グループの株式が発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 (12) 配当政策 当社グループは、設立以来配当を実施した実績はありませんが、株主に対する利益還元を重要な経営課題として認識しております。しかしながら、当社グループは現在、成長過程にあると考えており、内部留保の充実を図り、将来の事業展開及び経営体質の強化のための投資等に充当し、なお一層の事業拡大を目指すことが、株主に対する最大の利益還元につながると考えております。将来的には、各期の経営成績及び財政状態を勘案しながら株主に対して利益還元を実施していく方針ではありますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。 (13) M&A、出資等について 2019年7月に子会社化した株式会社アイテック、2021年5月に子会社化した株式会社PKSHA Associates、2021年6月に子会社化した株式会社PKSHA Communication(2025年7月に当社が吸収合併)、2024年5月に子会社化した株式会社トライアンフ、2025年8月に子会社化した株式会社サーキュレーション等の子会社は、いずれも今後、当社グループの業績に大きく貢献するものと見込んでおります。しかしながら、事業環境の変化等により当初の想定を下回る場合、のれんの減損処理等が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,609字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、2024年5月31日に行われた株式会社トライアンフとの企業結合について、前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりましたが、当連結会計年度に確定したため、前連結会計年度との比較分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。 ① 経営成績の状況 当社グループは、「未来のソフトウエアを形にする」というミッションのもと、自然言語処理、画像認識、機械学習/深層学習技術を用いたアルゴリズムの研究開発、ソリューション提供、プロダクトの拡販による社会実装を進めております。 AI Research & Solution事業では、アルゴリズム・知能化技術の事業化を行っており、パートナー企業のニーズに合わせて共同研究開発からソリューションの提供までを一気通貫で実施しております。また、実オペレーションを通じた製品/サービス開発の一環で、IoT機器からリアル空間のデータをクラウド上に収集し顧客への価値提供を実現するサービスの開発を、モビリティ事業(駐車場機器の製造販売事業)を通じて行っております。 AI SaaS事業では、AI Research & Solution事業におけるアルゴリズムの開発成果をもとに、汎用的なニーズに対応するプロダクトを販売しております。企業における「顧客接点」及び「社内業務」領域向けにソフトウエアプロダクトを提供することで、人の業務を効率化し能力を拡張していく形で、ビジネス支援や企業の課題解決を実現しております。 当連結会計年度は、深刻化する人材不足とAIの技術進化による顧客ニーズの高まりを背景に、顧客基盤の拡大、及びAI Research & Solution事業とAI SaaS事業の両輪での事業拡張を目指す成長戦略のもと、当社内の事業間連携の強化及び顧客への未来提案を推進してきた結果、AI Research & Solution事業におけるソリューション案件数、並びにAI SaaS事業におけるプロダクトの導入社数及び年間経常収益の積み上げを着実に実現しております。また、今後の成長に向けて優秀な人材の採用を進めるとともに、ソフトウエアプロダクトの強化や研究開発などの先行投資に注力してまいりました。さらに、当連結会計年度において、プロ人材の経験・知見を活用した経営課題解決支援サービス「プロシェアリングコンサルティング」等を提供する株式会社サーキュレーション(以下「サーキュレーション」という。)を子会社化いたしました。サーキュレーションの有するフリーランス領域の専門性や当社のAI技術をはじめとする双方の事業基盤を組み合わせることを通じて、人材とソフトウエアによる価値提供等を実現し、当社グループの事業規模を一層拡大させてまいります。 この結果、当連結会計年度の売上収益は21,771,392千円(前年度比28.9%増)となりました。これは主に、AI Research & Solution事業におけるソリューション案件の獲得とAI SaaS事業におけるプロダクトの販売が拡大したことによるものであります。また、モビリティ事業につきましても前年度比で堅調に推移しております。 事業利益は3,922,175千円(前年度比25.6%増)となりました。これは主に売上収益が増加したことによるものであります。 税引前当期利益は4,675,432千円(前年度比41.0%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は2,683,075千円(前年度比28.8%増)となりました。これは事業利益の増加に加えて、主に株式会社Sapeetに対する保有株式の一部売出しに伴う関係会社株式売却益及び残存持分の公正価値での再評価による評価益を計上したことによるものであります。 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。 (AI Research & Solution事業) AI Research & Solution事業につきましては、生成AIの出現に伴って当社の強みである自然言語処理技術の適応範囲が拡張しており、パートナー企業からのニーズに対応したアルゴリズムソフトウエアの研究開発やソリューション案件が継続して増えていることから、売上は堅調に推移いたしました。また、モビリティ事業において、顧客である駐車場運営会社の新規駐車場開設への投資意欲が改善しており、前年度比で駐車場機器の販売が増加いたしました。加えて、前連結会計年度に子会社化した株式会社トライアンフも連結業績へ寄与しております。 この結果、売上収益は12,892,487千円(前年度比28.8%増)、セグメント利益は2,451,312千円(前年度比27.0%増)となりました。 (AI SaaS事業) AI SaaS事業につきましては、AI SaaSの導入による業務の高度化・自動化を進めるニーズが拡大している環境の中で、自動応答エンジンを中心にAI SaaSの新規受注とライセンスの積み上げを進めてまいりました。AI SaaS事業下にある連結子会社間及び事業間での連携を推進し、新規顧客の獲得及び既存顧客への相互送客等を通じて売上並びに利益の成長に繋げております。 この結果、売上収益は9,049,602千円(前年度比28.7%増)、セグメント利益は3,125,376千円(前年度比25.3%増)となりました。 ② 財政状態の状況 資産の状況 当連結会計年度末における資産合計は54,368,529千円となり、前連結会計年度末に比べ12,583,261千円増加いたしました。主な増加要因は、のれんが6,239,836千円、現金及び現金同等物が4,092,112千円、営業債権及びその他の債権が1,671,147千円増加したことによるものであります。 負債の状況 当連結会計年度末における負債合計は19,668,759千円となり、前連結会計年度末に比べ10,199,236千円増加いたしました。主な増加要因は、借入金(流動)が6,588,922千円、営業債務及びその他の債務が1,388,409千円、その他の金融負債(非流動)が788,499千円増加したことによるものであります。 資本の状況 当連結会計年度末における資本合計は34,699,769千円となり、前連結会計年度末に比べ2,384,024千円増加いたしました。主な増加要因は、その他の資本の構成要素が421,043千円減少したものの、利益剰余金が2,728,228千円増加したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は19,358,045千円となり、前連結会計年度末に比べ4,092,112千円増加いたしました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は5,176,949千円(前年同期は3,013,338千円の増加)となりました。主な増加要因は税引前当期利益4,675,432千円、減価償却費及び償却費1,986,992千円、主な減少要因はその他の収益1,453,756千円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は6,198,358千円(前年同期は3,077,715千円の減少)となりました。主な減少要因は子会社の取得による支出4,494,325千円、持分法で会計処理されている投資の取得による支出770,966千円、無形資産の取得による支出701,780千円、有形固定資産の取得による支出226,640千円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の増加は4,893,293千円(前年同期は37,857千円の増加)となりました。主な増加要因は借入れによる収入7,234,000千円、主な減少要因は借入金の返済による支出1,501,998千円、リース負債の返済による支出838,708千円であります。 (資本の財源及び資金の流動性について) 当社グループの資金需要のうち主なものは、当社グループの成長を維持するために将来必要な運転資金、設備投資及び株式取得資金であります。これらの資金需要に対して当社グループでは、主として手元の資金及び金融機関からの借入金によって資金を確保しております。 ④ 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 生産実績においては、当社グループの業務形態上、重要性が乏しいため記載を省略しております。 b. 受注実績 提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) AI Research & Solution事業    12,889,589   29.8 AI SaaS事業    8,881,802   27.5 合計    21,771,392   28.9 (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づいて作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については「第5 経理の状況」に記載のとおりであります。 また、連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (5) 重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 売上収益 当連結会計年度の売上収益は、21,771,392千円となりました。これは主に、新規案件の獲得及びアルゴリズムライセンスの積み上げ、各種プロダクトの拡販が進んだこと、及びトライアンフが連結業績に寄与したことによるものであります。 b. 売上原価、売上総利益 当連結会計年度の売上原価は、10,927,683千円となりました。これは主に、事業規模拡大に伴う人員増加により人件費・外注費等が増加したことによるものであります。 以上の結果、当連結会計年度の売上総利益は、10,843,708千円となりました。 c. 販売費及び一般管理費、事業利益 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、6,921,533千円となりました。これは主に、事業規模拡大に伴う人員増加により人件費・採用教育費等が増加したことによるものであります。 以上の結果、当連結会計年度の事業利益は、3,922,175千円となりました。 d. その他の損益、営業利益 当連結会計年度のその他の収益は、1,453,756千円となりました。これは主に、関係会社株式売却益及び残存投資持分の評価益によるものであります。一方で、その他の費用は、87,189千円となりました。これは主に、減損損失によるものであります。 以上の結果、当連結会計年度の営業利益は、5,288,742千円となりました。 e. 金融損益、持分法投資損益、親会社の所有者に帰属する当期利益 当連結会計年度の金融収益は、19,916千円となりました。これは主に、受取利息によるものであります。一方で、金融費用は、681,966千円となりました。これは主に、子会社の非支配持分に係る先渡契約の評価損によるものであります。また、48,739千円の持分法による投資利益を計上しております。 以上の結果、当連結会計年度の税引前当期利益は、4,675,432千円となり、法人所得税費用1,933,685千円を計上したこと等により、親会社の所有者に帰属する当期利益は、2,683,075千円となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」をご参照ください。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの将来の財政状態及び経営成績に重要な影響を与えるリスク要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。