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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

サトー

SATO CORPORATION6287 · Prime · 機械

自動認識ソリューションのグローバル企業。バーコードプリンタ・ラベル・RFIDを一貫供給。

概要

サトーは、ラベル発行やバーコード印刷、POSシステムなど、小売り・物流向け自動認識ソリューションをグローバルに提供する企業である。連結従業員約6,000人、2026年3月期の売上高は1,634億円、営業利益は110億円に達する。電子プリンタやハンドラベラーなどのハードウェアと、ラベル・リボンなどの消耗品を組み合わせたビジネスモデルを持ち、海外事業の比率が高い。東京証券取引所プライム市場に上場し、連結子会社49社で構成される。

日本と海外で異なる役割を担う二つの事業セグメント

サトーの事業は、連結決算上「自動認識ソリューション事業(日本)」と「同(海外)」の二つのセグメントに区分される。日本セグメントは、電子プリンタやハンドラベラーなどのメカトロ製品の製造・販売、ICタグ・ラベル、シール、リボンといったサプライ製品の製造・販売を主な業務とする。子会社サトーヘルスケア株式会社は医療分野に特化し、サトーマテリアル株式会社は工業用ゴム製品やRFIDタグ・ラベルを手掛けるなど、国内グループ内で機能分化が進んでいる。海外セグメントは、米州ではSATO AMERICA, LLCがサプライ製品の製造販売を、欧州ではSATO UK LTD.やSATO FRANCE S.A.S.などが同様の事業を展開する。アジア太平洋ではSATO ASIA PACIFIC PTE.LTD.が統括し、マレーシアやベトナムに製造拠点を持つ。2026年3月期の海外売上高は国内を上回り、グループ全体の収益を牽引している。

メカトロ製品とサプライ製品で構成される二層の収益モデル

サトーの製品は、大きくメカトロ製品とサプライ製品に分類される。メカトロ製品は、電子プリンタ(バーコード・RFIDプリンタ)やハンドラベラー(手動式ラベル貼付機)などのハードウェアであり、導入時に一度の売上となる。一方、サプライ製品はラベル、シール、ICタグ、リボンなど消耗品であり、プリンタの稼働に伴い継続的に需要が発生するリカーリングビジネスである。この構造により、一度顧客にメカトロ製品を納入すれば、その後長期間にわたってサプライ製品の販売機会が生まれる。サプライ製品の売上比率は約6割を占め(連結財務数値から推定)、安定した収益基盤を支えている。また、近年はRFIDタグの需要拡大に対応し、ICタグ・ラベルの製造販売を強化している。

アジア、欧州、米州を網羅するグローバルな生産販売網

サトーは1951年の創業後、1986年にマレーシアに初の海外生産拠点を設立したのを皮切りに、世界各国に製造・販売子会社を設立してきた。現在、米国、ドイツ、フランス、イギリス、シンガポール、中国、ベトナム、マレーシア、インドなど、主要な地域に子会社を持つ。欧州では買収によりSATO UK LTD.やSATO FRANCE S.A.S.をグループ化し、現地での製造販売力を強化した。また、ベトナムにはメカトロ製品の生産拠点(SATO VIETNAM CO., LTD.)を設け、低コスト生産を実現している。各地域統括会社として、米州はSATO INTERNATIONAL AMERICA, INC.、欧州はSATO INTERNATIONAL EUROPE N.V.、アジア・オセアニアはSATO INTERNATIONAL ASIA PACIFIC PTE.LTD.が機能し、地域ごとの事業戦略を立案する。

多様な分野に特化した子会社群が支えるグループ体制

サトーグループは、連結子会社49社により構成される。日本国内では、製造子会社としてサトーインプレス株式会社、サトーマテリアル株式会社があり、販売・ソリューション子会社としてサトーヘルスケア株式会社が存在する。海外では、地域ごとに販売会社と製造会社が分かれており、例えばマレーシアではSATO MALAYSIA ELECTRONICS MANUFACTURING SDN.BHD.がメカトロ製品を製造し、SATO AUTO-ID MALAYSIA SDN.BHD.が販売を担当する。また、シンガポールのSATO GLOBAL BUSINESS SERVICES PTE.LTD.はグループ全体の業務支援(受発注代行、管理業務)を担う。このように、グループ内で機能分離が進んでおり、効率的なバリューチェーンを構築している。

業界の中での役割は自動認識機器・消耗品メーカー(ソリューション提供)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,634億円
営業利益
110億円
営業利益率
6.7%
純利益
51億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
自動認識ソリューション事業(日本)850億円52.0%54億円6.4%
自動認識ソリューション事業(海外)784億円48.0%57億円7.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動認識ソリューション事業(日本)主力

日本国内向けに、電子プリンタ・ハンドラベラー等メカトロ製品の製造販売、ICタグ・ラベル・シール・リボン等サプライ製品の製造販売を手掛ける。医療分野向けソリューションも専門子会社が担当。

主な製品・サービス5
電子プリンタ
バーコードやRFIDタグを印刷する業務用プリンタ。
ハンドラベラー
手動式のラベル貼付機。スーパー・物流現場で使用。
ICタグ・ラベル
RFIDタグインレイを内蔵したラベル。在庫管理・トレーサビリティに使用。
シール・ラベル
各種用途の粘着ラベル(物流・食品・医薬品等)。
リボン
サーマルプリンタ用の熱転写リボン。

02自動認識ソリューション事業(海外)主力

米州、欧州、アジア太平洋地域において、メカトロ製品の販売、サプライ製品(ラベル・リボン等)の製造販売を展開。一部地域ではプライマリーラベル(食品・日用品向け包装ラベル)の製造も行う。RFID製品の開発・製造も手掛ける。

主な製品・サービス3
電子プリンタ(海外)
海外市場向けのバーコード・ラベルプリンタ。
サプライ製品(海外)
ラベル、タグ、リボン、ICタグ等の消耗品。プライマリーラベルを含む。
RFID製品
RFIDタグ・インレイ、リーダライタ等の無線自動識別製品。

製品と技術

バーコード・RFIDプリンタと手動貼付機の二本柱

メカトロ製品の中心は、電子プリンタとハンドラベラーである。電子プリンタは業務用のバーコードプリンタやRFIDプリンタであり、物流倉庫や小売店舗でラベル発行に使われる。サトーは1980年代から電子プリンタの生産をマレーシアで開始し、現在は多機種をラインアップする。一方、ハンドラベラーは手動式のラベル貼付機で、スーパーの精肉・鮮魚コーナーや物流現場で広く使用される。一段型・多段型など用途に応じたバリエーションがあり、日本国内の食品スーパーでは高いシェアを持つ。これらのハードウェアは、後述のサプライ製品の販売を誘引する役割を果たす。

RFIDタグとICラベルによる個品管理ソリューション

サトーは、RFID(電波を用いた自動認識技術)を活用したICタグ・ラベルの開発・製造・販売を手掛ける。ICタグ・ラベルは、アンテナとICチップを内蔵した粘着ラベルで、個品レベルでの在庫管理やトレーサビリティを実現する。子会社サトーマテリアル株式会社が工業用ゴム製品とともにRFIDタグ・ラベルを製造し、オーストラリアのSATO VICINITY PTY LTD.がRFID製品の開発・製造・販売を専門に行う。近年は、衣料品や物流分野でのRFID需要が拡大しており、サトーはタグインレイからリーダライタまで一貫したソリューションを提供する。

ラベル・シール・リボン:現場を支える消耗品

サプライ製品の主力は、粘着ラベル(シール・ラベル)、熱転写リボン、プライマリーラベルである。粘着ラベルは食品、医薬品、物流など多様な業種向けにサイズ・素材・粘着力がカスタマイズされる。熱転写リボンはサーマルプリンタ用の消耗品で、長期間保存が求められるラベル印刷に用いられる。プライマリーラベルは食品や日用品の包装に直接貼付されるラベルで、海外子会社(ブラジルのACHERNAR S.A.やロシアのOKIL-HOLDING, JSCなど)で製造される。これらのサプライ製品は、メカトロ製品の稼働に伴って継続的に販売されるため、安定的な収益源となっている。

ソフトウェアと保守サービスで提供するトータルソリューション

サトーはハードウェアや消耗品だけでなく、ラベルデザインソフトウェアやプリンタ管理ソフトウェア、保守サービスも提供する。例えば、ラベリングロボットやオートラベラーなどの自動化機器と組み合わせたシステム提案を行い、顧客の業務効率化を支援する。また、RFIDシステム導入時には、タグ選定から運用設計までコンサルティングを実施する。保守サービスでは、電子プリンタの修理やメンテナンス、消耗品の定期配送など、導入後のアフターサポートを担う。これにより、単なる製品販売ではなく、顧客の現場課題を解決するソリューションベンダーとしての地位を築いている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

業務用ラベル印刷機で国内首位級

同社は業務用ラベル・バーコードプリンター、POSシステムなど流通・物流向け機器で強固な地位を築く。売上高は2024年3月期1434億円から2026年3月期1634億円へ増収基調。営業利益率は2025年3月期7.95%から2026年3月期6.73%へやや低下見込みだが、高水準。同業の日本製鋼所は重機械、三浦工業はボイラーと異なるセグメント。一方、前澤ホールディングスも機器商社だが重複は限定的。海外売上高比率が高く(推定5割超)、グローバル競争に晒される。

強み

  • 業務用ラベルプリンターで高いシェア、ブランド力と販路が強み。
  • 売上高1500億円超、営業利益率7%前後と安定した収益力を維持。
  • 海外売上高比率が高く、成長市場での需要を取り込む。
  • プリンター、POS、消耗品など幅広く、顧客の囲い込みに成功。

課題

  • 営業利益率が低下傾向、コスト上昇や価格競争の影響が懸念される。
  • 海外メーカーとの競争激化、価格や技術で優位性維持が課題。
  • 紙ラベルから電子ラベルへの代替が進むリスク、新技術対応が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がサトー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17595アルゴグラフィックス1,040億円4.9倍
26183ベルシステム24ホールディングス1,032億円12.6倍
34819デジタルガレージ999億円76.0倍
43993PKSHA Technology997億円39.6倍
54413ボードルア953億円37.8倍
66287サトー943億円17.9倍
74071プラスアルファ・コンサルティング883億円22.0倍
89692シーイーシー852億円14.6倍
94480メドレー848億円43.2倍
104828ビジネスエンジニアリング842億円17.2倍
114674クレスコ821億円15.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

埼玉で創業し商号を変えた1951〜1973年

1951年5月、埼玉県さいたま市に資本金300千円をもって株式会社佐藤竹工機械製作所として創業。パッケージ用加工機械の製造販売が目的だった。1960年4月に商号をサトー機工株式会社に変更。1971年12月、本社を東京都渋谷区に移転した。1973年9月から11月にかけて、販売部門をサトーマーキング直販株式会社として分離し、以後全国に販売子会社を設立。同時に製造部門もサトーラベル株式会社などに分離した。この分業体制が後のグループ形成の基盤となり、現在の子会社ネットワークの原型が作られた。

社名をサトーに変え海外に初進出した1974〜1989年

1974年9月、商号を株式会社サトーに変更。1986年9月、ハンドラベラー生産のためマレーシアに初の海外現地法人SATO ELECTRONICS (M) SDN.BHD.を設立。1987年1月には米国にSATO AMERICA INC.を設立し北米販売を強化。同年4月、国内製造子会社14社を吸収合併し生産体制を集約。さらに5月にシンガポールに販売拠点、8月にマレーシアに電子プリンタ生産拠点を設立。1989年12月にはドイツにSATO EUROPE GmbHを設立し欧州へ進出した。この期間に国内外の拠点網が急速に拡大し、グローバル企業への道筋がついた。

東京証券取引所上場と欧州買収の1990〜1999年

1994年8月、東京証券取引所市場第二部に上場。1996年2月、マレーシアに販売会社SATO BAR CODE & LABELLING SDN.BHD.を設立。同年4月、英国のNOR SYSTEMS LTD.を買収し、欧州での生産販売基盤を強化した。1997年9月には東京証券取引所市場第一部に指定された。この時期、欧州市場での存在感を高めるため、買収と新設を組み合わせた拡大戦略をとり、ドイツに加え英国に足がかりを得た。上場により資金調達力も向上し、その後の積極投資を可能にした。

アジア・中国・ベトナムへ生産販売網を拡張した2000〜2005年

2001年7月、タイにBARCODE SATO (THAILAND) CO., LTD.を設立。2002年2月にはポーランドに進出し中東欧市場を開拓。同年4月、中国にSATO SHANGHAI CO., LTD.を設立し、巨大市場への足がかりを得た。2003年4月、本社を東京都渋谷区恵比寿に移転。2004年6月、ベトナムにSATO VIETNAM CO., LTD.を設立し、メカトロ製品の生産能力を増強。同年12月にはマレーシアに追加販売会社を設立。2005年2月にはフランスの代理店を買収し西欧での事業を確立した。これによりアジア全域でのプレゼンスが一気に高まった。

地域統括体制を整備した2006年以降

2006年1月、米国Checkpoint Systemsからの事業買収により、米国、ドイツ、スペイン、オーストラリア、ニュージーランドに新会社を設立し、事業基盤を一気に拡大。同年6月、Walker Datavision Ltd.の自動認識技術関連事業を譲受した。2007年3月には米州統括会社SATO INTERNATIONAL AMERICA, INC.、4月には欧州統括会社(SATO INTERNATIONAL EUROPE N.V.に社名変更)およびアジア・オセアニア統括会社SATO INTERNATIONAL ASIA PACIFIC PTE.LTD.を相次いで設立し、グローバル経営の枠組みを整備。2009年10月にはシンガポールにGLOBAL BUSINESS SERVICESを設立し間接業務の集約を開始。2010年2月にはオランダにSATO BENELUX B.V.を設立し、欧州での営業力を強化した。

年表32件を開く

1950年代

  • 1951年5月創業パッケージに関する加工機械の製造販売を目的とし、埼玉県さいたま市に資本金300千円をもって株式会社佐藤竹工機械製作所を設立。

1960年代

  • 1960年4月商号変更商号をサトー機工株式会社に変更。

1970年代

  • 1971年12月本社を東京都渋谷区渋谷に移転。
  • 1973年9月サトーマーキング直販株式会社を始めとして以後、販売部門を分離し全国に販売各子会社を設立。
  • 1973年11月サトーラベル株式会社を始めとして以後、製造部門を分離し全国に製造各子会社を設立。
  • 1974年9月商号変更商号を株式会社サトーに変更。

1980年代

  • 1986年9月創業ハンドラベラーの生産のため、マレーシアに現地法人SATO ELECTRONICS(M)SDN.BHD.(後に、SATO LABELLING MALAYSIA ELECTRONICS SDN.BHD.に社名変更)を設立。
  • 1987年1月創業北米地域での販売を強化するため、米国に現地法人SATO AMERICA INC.を設立。
  • 1987年4月M&A生産体制の強化を図るため、国内製造子会社14社を吸収合併。
  • 1987年5月創業アジア地域の販売を強化するため、シンガポールに現地法人BAR CODE SATO ELECTRONICS(S) PTE. LTD.(現 SATO ASIA PACIFIC PTE.LTD.)を設立。
  • 1987年8月創業電子プリンタの生産のため、マレーシアに現地法人BAR CODE SATO ELECTRONICS(M)SDN.BHD. (現 SATO MALAYSIA ELECTRONICS MANUFACTURING SDN.BHD.)を設立。
  • 1988年4月M&A販売体制の強化を図るため、国内販売子会社13社を吸収合併。
  • 1989年12月創業欧州地域での販売を強化するため、ドイツに現地法人SATO EUROPE GmbH (後に、SATO LABELLING SOLUTIONS EUROPE GmbH)を設立。

1990年代

  • 1994年8月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1996年2月創業営業活動の強化を図るため、マレーシアに現地法人SATO BAR CODE & LABELLING SDN.BHD. (現 SATO MALAYSIA SDN.BHD.)を設立。
  • 1996年4月M&A欧州地域での生産、販売を強化するため、英国法人NOR SYSTEMS LTD.(現 SATO UK LTD.)を買収。
  • 1997年9月東京証券取引所市場第一部に指定。

2000年代

  • 2001年7月創業アジア地域におけるDCS & Labelingビジネスを確立するため、タイに現地法人BARCODE SATO(THAILAND)CO., LTD.(現 SATO AUTO-ID (THAILAND) CO., LTD.)を設立。
  • 2002年2月創業中東欧地域におけるDCS & Labelingビジネスを確立するため、ポーランドに現地法人SATO POLSKA SP. Z O.O.を設立。
  • 2002年4月創業中国における拡販を強化するため、現地法人SATO SHANGHAI CO., LTD.を設立。
  • 2002年10月創業欧州地域内における拡販を強化するため、ベルギーに現地法人SATO EUROPE N.V.(現 SATO INTERNATIONAL EUROPE N.V.)を設立。
  • 2003年4月本店、本社を東京都渋谷区恵比寿に移転。
  • 2004年6月創業中期的な需要増に対応したメカトロ製品の生産能力を確保するため、ベトナムに現地法人SATO VIETNAM CO., LTD.を設立。
  • 2004年12月創業営業活動の強化を図るため、マレーシアに現地法人SATO AUTO-ID MALAYSIA SDN.BHD.を設立。
  • 2005年2月M&A西欧地域におけるDCS & Labelingビジネスを確立するため、フランスの当社代理店 L`etiquetage rationnel s.a(現 SATO FRANCE S.A.S.)を買収。
  • 2006年1月創業米国Checkpoint Systems, Inc.からの事業買収により、米国にSATO LABELING SOLUTIONS AMERICA, INC.、ドイツにSATO LABELLING SOLUTIONS EUROPE GmbH、スペインにSATO IBERIA S.A.U.、オーストラリアにSATO AUSTRALIA PTY LTD.、ニュージーランドにSATO NEW ZEALAND LTD.を設立。
  • 2006年6月海外における事業基盤を強固にするためWalker Datavision Ltd.の自動認識技術関連事業を譲受ける。
  • 2006年10月海外最大市場である欧州における顧客、代理店、当社子会社への技術・商談サポートを行うため、スウェーデンにTechnology&Business Development Centre(現 SATO TECHNO LAB EUROPE AB)を設立。
  • 2007年3月創業米州事業の統括会社として、米国にSATO INTERNATIONAL AMERICA, INC.を設立。
  • 2007年4月創業欧州事業の統括会社として、ベルギーのSATO EUROPE N.V.をSATO INTERNATIONAL EUROPE N.V.に社名変更。アジア・オセアニア事業の統括会社として、シンガポールにSATO INTERNATIONAL ASIA PACIFIC PTE.LTD.を設立。
  • 2009年10月創業製品受発注業務の代行、管理業務サポートを目的としてシンガポールにSATO GLOBAL BUSINESS SERVICES PTE.LTD.を設立。

2010年代

  • 2010年2月創業欧州事業の営業力並びに収益力強化のためオランダにSATO BENELUX B.V.を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高増加(数値目標は明記なし)
  • 営業利益増加(数値目標は明記なし)
  • 営業利益率向上(数値目標は明記なし)
  • 投下資本利益率(ROIC)向上(数値目標は明記なし)
  • 自己資本利益率(ROE)向上(数値目標は明記なし)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    PUT構想の事業化

    高度なタギング技術で個品に唯一無二の情報を付与し、人手を介さず全自動でデータを取得・利活用する「Perfect & Unique Tagging」を長期ビジョンに据え、既存事業の枠を超えた新たな価値提供を目指す。内製化に固執せず、M&Aやパートナーシップも活用する。

  2. 02

    コアビジネスの収益盤石化

    日本事業では安定収益を創出し利益率を向上させるため、社内バリューチェーンの管理徹底、商品ラインアップの最適化、サービス対価の適正化などを図る。海外事業では注力国・地域にリソースを集中し、ソリューションの横展開やリカーリングビジネスを強化する。

  3. 03

    グローバル経営基盤の強化

    持続的・効率的な成長を追求するため、海外事業における戦略領域へのリソース投下と、サプライチェーンの生産性向上を進める。重点市場や隣接業界のPUTニーズを捕捉し、リカーリングビジネスによる収益性と安定性の両立を重視する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で6,012人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は745万円で、9期前と比べて4.4%平均年齢は44.8歳、平均勤続年数は16.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月5,012
2018年3月5,076
2019年3月78044.212.75,307
2020年3月80345.413.25,429
2021年3月79145.512.95,451
2022年3月80746.113.15,656
2023年3月84345.113.65,637
2024年3月83044.613.95,744
2025年3月83845.313.75,986205
2026年3月74544.816.26,012183

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率81.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)69.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社33(国内 10 / 海外 23) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
ロシア9,627百万円
自動認識ソリューション事業(海外)
北上事業所ほか1事業所 — 岩手県北上市ほか6,512百万円
自動認識ソリューション事業(日本)
本社 — 東京都港区6,421百万円
自動認識ソリューション事業(日本)
マレーシア4,004百万円
自動認識ソリューション事業(海外)
ビジネスプラザ — 埼玉県さいたま市大宮区1,397百万円
自動認識ソリューション事業(日本)
西日本物流センター — 奈良県大和郡山市1,201百万円
自動認識ソリューション事業(日本)
ポーランド1,158百万円
自動認識ソリューション事業(海外)
サトーインプレス株式会社 — 千葉県野田市1,122百万円
自動認識ソリューション事業(日本)
東日本物流センター — 埼玉県加須市739百万円
自動認識ソリューション事業(日本)
ベトナム736百万円
自動認識ソリューション事業(海外)
主な関係会社
  • 国内
    サトーヘルスケア株式会社
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    サトーマテリアル株式会社
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    サトーインプレス株式会社
    千葉県野田市
    議決権100.0%
  • 国内
    SATO AMERICA, LLC
    アメリカ
    議決権100.0%
  • 国内
    SATO INTERNATIONAL AMERICA, INC.
    アメリカ
    議決権100.0%
  • 海外
    SATO AUTO-ID DO BRASIL LTDA.
    ブラジル
    議決権100.0%
  • 国内
    ACHERNAR S.A.
    アルゼンチン
    議決権100.0%
  • 国内
    SATO ARGENTINA S.A.
    アルゼンチン
    議決権100.0%
  • 海外
    PRAKOLAR RÓTULOS AUTOADESIVOS LTDA.
    ブラジル
    議決権100.0%
  • 海外
    SATO PRODUCTIVITY SOLUTIONS MEXICO S.A. de C.V.
    メキシコ
    議決権100.0%
  • 国内
    SATO UK LTD.
    イギリス
    議決権100.0%
  • 海外
    SATO FRANCE S.A.S.
    フランス
    議決権100.0%
残りのグループ会社21社を開く
  • SATO Central Europe SP. Z O.O.ポーランド100%
  • SATO EUROPE GmbHドイツ100%
  • SATO TECHNO LAB EUROPE ABスウェーデン100%
  • OKIL-HOLDING, JSCロシア75%
  • SATO GLOBAL BUSINESS SERVICES PTE.LTD.シンガポール100%
  • SATO ASIA PACIFIC PTE.LTD.シンガポール100%
  • SATO AUTO-ID (THAILAND)CO., LTD.タイ100%
  • SATO AUSTRALIA PTY LTD.オーストラリア100%
  • SATO NEW ZEALAND LTD.ニュージーランド100%
  • PT. SATO LABEL INDONESIAインドネシア100%
  • SATO AUTO-ID MALAYSIA SDN.BHD.マレーシア100%
  • SATO SHANGHAI CO., LTD.中国100%
  • SATO ARGOX INDIA PVT. LTD.インド100%
  • SATO VIETNAM SOLUTIONS CO., LTD.ベトナム100%
  • SATO MALAYSIA ELECTRONICS MANUFACTURING SDN.BHD.マレーシア100%
  • SATO VIETNAM CO., LTD.ベトナム100%
  • SATO ELECTRONIC (WUXI) CO., LTD.中国100%
  • ARGOX INFORMATION CO., LTD.台湾100%
  • SATO VICINITY PTY LTD.オーストラリア100%
  • PT.SATO LABEL SOLUTIONSインドネシア100%
  • HIGH RICH TRADING & SERVICE CORPORATIONベトナム49%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,634億円営業利益110億円前期と比べると増収減益で、売上が+5.6%、利益が-10.6%。

売上高
+5.6%
1,634億円
営業利益
-10.6%
110億円
純利益
-29.2%
51億円
営業利益率
6.7%
前期比 -1.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,720億円1,634億円
営業利益121億円110億円
純利益77億円51億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は446億円、営業利益は34億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+31.2%、営業利益は+54.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q345−9
2024年1Q340226.513
2024年2Q358246.77
2024年3Q376359.328
2024年4Q360−12
2025年2Q761587.630
2025年4Q787658.342
2026年2Q782516.531
2026年4Q852596.920
2027年1Q446347.625

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は873億円から1,634億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は6.7%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月8735427
2014年3月9687143
2015年3月9987538
2016年3月1,0556137
2017年3月1,0635432
2018年3月1,1345941
2019年3月1,1627638
2020年3月1,16466−19
2021年3月1,09155130
2022年3月1,2486138
2023年3月1,4289142
2024年3月1,4349036
2025年3月1,5481231117.972
2026年3月1,634110996.751

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,634億円のうち、営業利益として残るのは110億円6.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は51億円、売上の3.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金60.0%981億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金33.2%543億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.7%110億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
40.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.9pt
6.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.9pt
3.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.4pt
6.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが133億円、投資CFが−81億円で、差し引きのフリーCFは52億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は264億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月38−10−2828120
2014年3月106−48−1558168
2015年3月92−62−3130171
2016年3月61−9633−35162
2017年3月108−87−1321168
2018年3月62−35−3527160
2019年3月94−52−3542164
2020年3月113−24−1389234
2021年3月58−1−7157226
2022年3月33−37−40−4191
2023年3月5223−6375208
2024年3月126−79−1847241
2025年3月125−82−2143259
2026年3月133−81−6152264

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,455億円。このうち返さなくてよい自己資本が896億円で、自己資本比率は58.6%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月77540237351.7
2014年3月86746740053.7
2015年3月95253242055.6
2016年3月96952244752.8
2017年3月1,04354250150.8
2018年3月1,06456250251.5
2019年3月1,07656750951.5
2020年3月1,03148854346.3
2021年3月1,09359549853.3
2022年3月1,20064555552.6
2023年3月1,22967755253.3
2024年3月1,32574158453.8
2025年3月1,39880259554.8
2026年3月1,45589655958.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
283億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
591億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
160億円
在庫として抱えている分
負債合計
559億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
82
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率209社中89位あたり、逆に低いのはROE209社中129位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.3%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.7%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
58.6%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.6%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,805で、1年前と比べて+28.3%過去52週の値幅のなかでは84%の位置にある。

¥2,805-2.7%1ヶ月+13.2%1年+28.3%時価総額943億円
過去52週の値幅
安値¥2,053高値¥2,950

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.9倍
PER (会社予想)11.7倍
PBR1.03倍
配当利回り2.85%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で12.09%上昇し2920円となり、年初来高値圏で推移しています。1ヶ月で20.56%上昇し、7月初の2373円から継続的に上昇しており、25日線(2493円)を約17%上回っています。52週高値2950円に接近しており、8月13日の上昇でその高値を目前にしています。52週安値2053円からは約42%の上昇です。出来高は8月13日に585,100株と急増し、買いが加速しています。RSIは85.16と非常に過熱しており、短期的な調整リスクがありますが、強い上昇トレンドが続いています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER16.67倍は業界平均23.52倍を下回り割安感があるが、PBR0.99倍は純資産価値とほぼ同水準で過小評価とは言い切れない。ROE6.3%は業界平均と比べ低く、収益性に課題がある。配当利回り2.91%は平均2.65%をやや上回るが、配当性向34.6%は将来の増配余地を示す。直近の売上高は増加傾向だが、営業利益率が低下しており、収益力の改善が今後の焦点。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.9倍22.7倍
PER (予想)11.7倍
PBR1.03倍1.50倍
ROE6.3%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

連結売上高は拡大傾向にあるが、営業利益率は7%前後と低水準。強気派は、Eコマースや物流需要拡大によるラベル需要の増加を期待し、海外展開による収益成長を見込む。弱気派は、利益率の低さ、競争激化による価格低下懸念、投資効果の不透明さを指摘。PBRは1倍割れで割安感はあるが、ROE改善が焦点。

プラスに働く材料7
  • 需要増加

    Eコマースや物流の拡大でラベル需要は堅調。

  • 海外成長

    海外売上比率が高く、新興国市場での需要開拓の余地。

  • ストック型収益

    消耗品や保守サービスで安定収益が見込める。

  • 売上高が3期連続で増加し1634億円通年影響

    売上高は1434億円→1548億円→1634億円と3期連続で増加。FY2026/3は前期比5.6%増。

  • PBR0.99倍と解散価値に近い水準不定影響

    PBRは0.99倍と1倍を下回っており、純資産に対して割安。ROE6.3%も資産価値を下回らない。

  • 外国人持ち株比率28.93%と高く需給良好継続影響

    外国人保有が28.93%と高水準で、海外投資家の継続的な物色が見込まれる。

  • 配当利回り2.91%と安定した株主還元通年影響

    配当利回り2.91%。売上高1,634億円と安定的なキャッシュフローが還元を支える。

マイナスに働く材料7
  • 利益率低迷

    営業利益率が7%前後と低く、競争が激しい。

  • 投資負担

    新製品やシステム開発への投資が利益を圧迫する可能性。

  • 為替影響

    海外売上が多く、為替変動で業績が振れる。

  • 営業利益が123億円から110億円へ減少通年影響

    FY2026/3営業利益110億円は前期比10.6%減。売上高増にもかかわらず収益力が低下した。

  • 純利益が72億円から51億円へ29%減通年影響

    純利益は51億円と前期比29.2%減少し、EPSに大きく響いた。

  • 売上高成長率が7.9%から5.6%に鈍化通年影響

    売上高はFY2025/3に7.9%増、FY2026/3に5.6%増と拡大テンポが落ちている。

  • 株価が1年で21.6%上昇し高値警戒感不定影響

    株価は1年で21.63%上昇。営業減益とセットで、利益確定売りが出やすい状況。

次の決算で確かめる点
海外売上高比率
成長の源泉が海外にあるため。
営業利益率
収益性改善が投資テーマ。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から+1.3%いまの株価に対する利回りは2.85%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
2.85%
いまの株価に対して
配当性向
34.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月6062.1
2018年3月658.373.2
2019年3月707.7
2020年3月700.097.1
2021年3月700.029.6
2022年3月700.0109.8
2023年3月722.9215.4
2024年3月731.4
2025年3月752.767.9
2026年3月761.334.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ9,313人。区分でいちばん多いのは個人・その他35.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.1%を占め、残る65.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他31.733.537.738.536.135.6
外国法人28.625.527.428.329.328.9
金融機関24.823.920.819.418.820.8
事業法人14.013.912.812.613.113.2
自己株式3.33.36.96.93.13.1
証券会社0.93.11.21.22.61.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.04
02公益財団法人佐藤陽国際奨学財団11.26
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.84
04サトー社員持株会5.76
05THE BANK OF NEW YORK 133612 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)4.77
06佐藤 静江2.67
07横井 美惠子2.54
08岩淵 真理2.36
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)2.18
10JP MORGAN CHASE BANK 385839(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)2.01

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-12
    ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニー(Baillie Gifford & Co)
    新規の大量保有報告
    4.94%
    -1.07pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+73%、1株純資産は14期で+97%。直近期のROEは6.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月911,3317.218.033.2
2014年3月1421,4559.916.076.4
2015年3月1141,5797.623.098.8
2016年3月1101,5257.121.0255.2
2017年3月961,5806.224.062.1
2018年3月1221,6357.627.073.2
2019年3月1121,6506.923.0
2020年3月−561,423−3.697.1
2021年3月3861,73524.47.029.6
2022年3月1131,8756.315.0109.8
2023年3月1272,0216.517.0215.4
2024年3月1102,1995.220.0
2025年3月2202,3589.79.067.9
2026年3月1572,6286.314.034.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額253百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小沼宏行代表取締役 社長執行役員 グループCEO53129
笹原美徳取締役 上席執行役員 副社長61172
鳴海達夫取締役74255
伊藤良二社外取締役7446
山田秀雄社外取締役7439
藤重貞慶社外取締役7972
野々垣好子社外取締役697
吉井清彦常勤監査役6938
八尾紀子社外監査役59
久保直生社外監査役7013
酒井由香里社外取締役58
近藤克幸社外取締役60
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
阿部善常勤監査役5411
伊藤雅人常勤監査役5932

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3963014749
社外取締役56156713
監査役1212121
社外監査役218189

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,038字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社49社により構成されており、電子プリンタ、ハンドラベラー等メカトロ製品、ICタグ・ラベル、シール、ラベル、プライマリーラベル、タグ、チケット、リボン、MCカード等サプライ製品の製造及び販売を主な事業としており、当社を中核とする企業集団であります。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 セグメント   当社及び子会社   事業の内容 自動認識ソリューション事業(日本)   株式会社サトー   グループ統括、メカトロ製品製造・販売、サプライ製品製造・販売 サトーヘルスケア株式会社   医療分野におけるソリューションの企画・提案並びにメカトロ製品販売、サプライ製品販売 サトーマテリアル株式会社   工業用ゴム製品、合成樹脂、RFIDタグ・ラベルの製造販売 サトーインプレス株式会社   サプライ製品製造・販売 自動認識ソリューション事業(海外)   SATO AMERICA, LLC(アメリカ)   サプライ製品製造・販売、メカトロ製品販売 SATO AUTO-ID DO BRASIL LTDA.(ブラジル) ACHERNAR S.A.(アルゼンチン)   サプライ製品(プライマリーラベル)の製造・販売 SATO ARGENTINA S.A.(アルゼンチン)   サプライ製品販売、メカトロ製品販売 SATO PRODUCTIVITY SOLUTIONS MEXICO S.A. de C.V.(メキシコ) PRAKOLAR RÓTULOS AUTOADESIVOS LTDA.(ブラジル)   サプライ製品(プライマリーラベル)の製造・販売 SATO UK LTD.(イギリス)   サプライ製品製造・販売、メカトロ製品販売 SATO FRANCE S.A.S.(フランス) SATO Central Europe SP. Z O.O.(ポーランド)   サプライ製品製造 SATO EUROPE GmbH(ドイツ)   サプライ製品販売、メカトロ製品販売 SATO TECHNO LAB EUROPE AB(スウェーデン)   メカトロ製品開発、技術・商談支援 OKIL-HOLDING, JSC(ロシア連邦)   サプライ製品(プライマリーラベル)の製造・販売 SATO GLOBAL BUSINESS SERVICES PTE.LTD.(シンガポール)   業務支援 SATO ASIA PACIFIC PTE.LTD.(シンガポール)   サプライ製品製造・販売、メカトロ製品販売 SATO AUTO-ID(THAILAND)CO., LTD.(タイ) SATO AUSTRALIA PTY LTD.(オーストラリア) SATO NEW ZEALAND LTD.(ニュージーランド) PT. SATO LABEL INDONESIA(インドネシア)   サプライ製品製造 SATO AUTO-ID MALAYSIA SDN.BHD.(マレーシア)   サプライ製品販売、メカトロ製品販売 SATO SHANGHAI CO., LTD.(中国) SATO ARGOX INDIA PVT. LTD.(インド) SATO VIETNAM SOLUTIONS CO., LTD.(ベトナム) PT. SATO LABEL SOLUTIONS(インドネシア) SATO MALAYSIA ELECTRONICS MANUFACTURING SDN.BHD.(マレーシア)   メカトロ製品の製造 SATO VIETNAM CO., LTD.(ベトナム) HIGH RICH TRADING & SERVICE CORPORATION(ベトナム)   サプライ製品(プライマリーラベル他)の製造・販売 SATO ELECTRONIC(WUXI) CO., LTD.(中国)   サプライ製品製造、メカトロ製品製造 ARGOX INFORMATION CO., LTD.(台湾)   メカトロ製品製造・販売 SATO VICINITY PTY LTD.(オーストラリア)   RFID製品及びRFIDサプライ製品の開発・製造・販売 (注)上記の他、17社の子会社があります。 なお、当社グループにおける主要製品は以下のとおりです。 区分   主要製品 メカトロ製品   電子プリンタ、ラベリングロボット、オートラベラー、一段型ハンドラベラー、 多段型ハンドラベラー、ソフトウエア、保守サービス サプライ製品   ICタグ・ラベル、シール、チケット、リボン、MCカード、インク 以上の企業集団等について図示すると次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,994字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは「優れた製品・サービスでお客さまの新たな価値を創造し、より豊かで持続可能な世界社会の発展に貢献すること。」を使命としております。そして、あらゆるモノに情報を付与する「タギング」を主軸に、そのデータを利活用することで、「正確、省力、省資源、安心・安全、環境、感動」という価値を創出し、「お客さまに最も信頼され、お客さまと共に成長し、変わりゆく社会から必要とされ続ける会社になること。」をビジョンに掲げています。 (2)「自動認識ソリューション」で持続可能な社会の実現に貢献 当社グループの本業である「自動認識ソリューション」とは、多様な市場・業界において現場の人やモノに情報を付ける「タギング」でリアルタイムに情報を吸い上げ、必要とされる価値あるデータに転換してお客さまの基幹システムや社会の基盤に届けるビジネスです。これにより人やモノの動きが可視化されてトレース(追跡)可能な状態となり、個々の現場やサプライチェーンを最適化する打ち手が見えてきます。 社会課題が複雑化する中、タギング技術も一層の高度化が必要となります。高度化したタギング技術を用いて、完璧な精度で唯一無二の情報を個品に与え、人手を介さず全自動で取得し活かす「Perfect & Unique Tagging(PUT)」により、情報の利活用を拡充して社会のうごきの最適化をめざします。 (3)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 当社グループは、ビジョン実現のため、2024年度を起点とする5カ年の中期経営計画(2024~2028年度)を策定いたしました。多様な市場・業界において現場の人やモノに情報を付ける「タギング」でリアルタイムに情報を吸い上げ、必要とされる価値あるデータに転換してお客さまの上位システム等に届けることで、個々の現場やサプライチェーンを最適化する「自動認識ソリューション」をグローバルに展開していきます。この「タギング」を軸にした自動認識ソリューション事業に引き続き経営資源を傾注し、さらに、業界横断を含む社会の最適化を実現し、持続可能な社会の実現に貢献する「Perfect and Unique Tagging(PUT)」の実現を長期にわたり目指してまいります。また、直近の事業内容、外部環境の変化ならびに業績をふまえ、2025年12月に中期経営計画をアップデートいたしました。 上述の取り組みを具体的に進めるべく、「Perfect and Unique Tagging(PUT)構想の事業化」「コアビジネスの収益盤石化」「グローバル経営基盤の強化」を、経営の重点課題として設定しました。これらを有機的につなげて長期成長の礎を築いていきます。 中期経営計画の5年間のうち、これまでの収益回復期から、今後の成長投資再開期への本格移行に向け、日本事業における安定収益を創出する事業構造の構築とともに、海外事業では戦略領域へのリソース投下を行い、持続的・効率的な成長を追求します。また、重点市場や隣接業界のPerfect and Unique Tagging(PUT)ニーズを捕捉し、リカーリングビジネスによる収益性と安定性の両立を重視した取り組みを実施いたします。 日本事業では、安定収益を創出し利益率向上させるため、社内バリューチェーンの管理を徹底し、商品ラインアップの最適化やサービス対価の適正化などを図ります。 海外事業では、着実な利益成長を実現するため、注力国・地域にリソースを重点配分します。ソリューションの効率的な創出と横展開を進め、サプライの生産性向上とともにリカーリングビジネスを強化します。 既存事業領域でも旺盛な需要が継続するため、成長投資再開期でもRFIDや自動化に関わるタギングを磨き、成長加速を志向します。さらに高い収益性が見込まれるPUTに向けて必要な技術やソリューションを獲得すべく、内製化に固執せず、M&Aやパートナーシップを通じた共創も視野に入れてまいります。こうして既存のタギング技術ではなし得なかった価値提供を実現し、サトーの持続的な成長をめざします。 (4)目標とする経営指標及び具体的な取り組み 当社グループは経営指標として、営業利益及び売上高営業利益率を重視し、資本生産性の指標としての投下資本利益率(ROIC)を上げることで、企業価値の最大化を追求してまいります。 本中計では上述の各戦略を実行し、重要な経営指標として、連結売上高、営業利益、営業利益率、投下資本利益率(ROIC)、自己資本利益率(ROE)、株価純資産倍率(PBR)の向上を目指してまいります。
事業等のリスク9,387字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1) リスクマネジメント体制 当社グループでは、リスクマネジメント規程に基づき、グループにおける社内外リスクを網羅的に認識・評価し対応できるよう、リスクマネジメント委員会を中心とした全社的リスクマネジメント体制を整備・運用しております。 リスクについては、リスクオーナーとなる執行役員が管掌ごとに管理し、リスクマネジメント委員会はそれを支援しております。また、リスクマネジメント委員会は、グループ経営上重要なリスクの認識・評価・見直し、対策の策定、管理状況の確認を行い執行役員会・取締役会に定期的に報告しております。なお、重大リスク顕在化の際は、 危機対策本部を設置し迅速かつ適切な対応に努めております。 (2)リスクの評価 当社グループでは、認識されたリスクに対し影響度及び発生可能性の観点から評価を行っております。なお、評価結果は下記リスクマップの通りです。 (3)リスクの説明と対策 [事業] リスク   部品の調達難 評価   影響度 小   発生可能性 高   重要度 B リスク説明   当社グループで販売するプリンター製品の生産用部品の調達難(EOL含む)により、長期間にわたる製品の製造停止及び販売商品が欠品となる可能性があります。 対策   当社グループは、電子部品の安定供給と事業継続性を確保するため、戦略的かつ計画的な調達体制を構築しています。まず、部品のEOL(End of Life)年次調査を継続的に実施し、供給リスクを早期に把握することで、部品供給の安定性を確保しています。併せて、部品供給ロードマップを戦略的に運用し、調達方針を明確化することで、長期的な供給計画を支えています。 EOLが発生した場合には、変化点管理プロセスを適用し、迅速な対応を行っています。通常、代替パーツの評価には約1年を要しますが、このプロセスを効率化し、早期に代替部品を特定・評価できる体制を整備することで、製造遅延や供給停止のリスクを最小化しています。 さらに、サプライヤーや専門商社との定期的な面談を通じて、主要部品(電源、バッテリ、カッタ、サーマルヘッド等)の生産終了情報を収集・可視化し、供給停止通知を事前に把握することで、計画的な対応を可能としています。 新製品開発プロセスにおいては、採用予定部品のEOL情報を事前に確認する仕組みを組み込み、製品リリース直後にEOLが発生することによる製造遅延を未然に防止しています。 加えて、半導体の価格高騰および調達難への対応として、先行発注を実施し、納期が流動的な中においても優先供給を確保することで、計画生産台数に必要な部材の安定確保を図っています。また、コスト上昇への対応としては、生産性向上によりその影響の吸収に努めるとともに、市場環境や収益状況を踏まえながら、必要に応じて価格改定の可否を柔軟に判断する方針としています。これにより、供給リスクと収益影響の双方を適切に管理し、事業の安定運営を図っています。 リスク   CSR調達 評価   影響度 中   発生可能性 低   重要度 C リスク説明   当社グループは日本、マレーシア、ベトナム等に主要生産拠点を有し、各拠点での部品調達先は多岐にわたります。サプライチェーンにおいて環境破壊、人権問題、その他コンプライアンス上の問題が発生した場合、調達責任を問われ社会的信用を失う可能性があります。 対策   当社グループは、責任ある調達の推進を重要な方針として掲げ、CSR調達体制の強化に取り組んでいます。まず、初回取引開始前にサプライヤー調査を実施し、当社グループが定めるCSR調達基準を満たしていることを確認することで、取引開始時点からリスクを低減しています。 さらに、取引基本契約書や協力合意書にCSR調達に関する条項を盛り込み、サプライヤーが当社グループの方針を十分に理解し、遵守する体制を構築しています。これにより、サプライチェーン全体におけるコンプライアンスの確保と持続可能な事業運営の実現を図っています。 リスク   サプライチェーンの断絶 評価   影響度 中   発生可能性 中   重要度 B リスク説明   当社グループは日本・マレーシア・ベトナムを中心に生産拠点を有し、販売拠点は世界各国に広がっております。国際情勢の悪化や自然災害、異常気象、感染症、ストライキ等により生産や物流が停滞することで、部材調達や出荷の遅延に加え、国際物流の混乱による運賃コストの高騰が発生する可能性があります。その結果、商品の供給不足や販売機会の損失、顧客流出が生じ、業績に影響を及ぼす恐れがあります。 対策   当社グループは、サプライチェーンの途絶リスクを低減し、製品生産および顧客への納品を継続的に確保するため、複数の施策を講じています。まず、営業フォーキャストに基づき、長納期部品を含む安全在庫を計画的に確保し、突発的な供給停止や需要変動に備えています。これにより、予期せぬサプライチェーンの混乱時にも生産ラインの稼働を維持し、顧客への安定供給を実現しています。 さらに、可能な限り複数のサプライヤーから購買を行うことで、特定のサプライヤーへの依存を回避し、供給リスクを分散しています。この取り組みにより、調達先の多様化を通じて、地政学的リスクや自然災害など外部要因による影響を最小化しています。 加えて、仕様上調達先が一社に限定される基材等については、迅速な4M変更通知体制を整備し、変更発生時には円滑な生産シフトと迅速な顧客通知を実施しています。これにより、製品品質を維持しながら、変更による影響を最小限に抑える体制を構築しています。 リスク   製品・サービスの品質 評価   影響度 大   発生可能性 中   重要度 A リスク説明   当社グループのビジネスモデルである"DCS & Labeling"では、お客様の課題解決のため、自社開発製造製品に加え、個別開発ソフトウェアや他社製品を含めた様々な製品を組み合わせたソリューションを提供しております。一方、他社製品の仕入れや個別開発ソフトウェアの増加・高度化は、当社グループでの検証時間の不足から、品質確保へのコントロール低下の恐れがあります。こうした想定外の品質問題の発生は、当社グループの製品の販売力に悪影響を及ぼす可能性があります。 対策   当社グループは、製品・サービスの品質を経営の重要課題と位置づけ、複数の施策を体系的に実施しています。まず、個別開発製品においては、要件定義書または仕様書を顧客に提示し、全ての要求事項について双方で理解を一致させ、正式な合意を得るプロセスを徹底しています。納品時には、成果物が要件通り・仕様通りに稼働可能であることを品質チェックにより検証し、その結果を検収確認書に記録し、顧客の承認を取得することで品質の担保を図っています。 高リスクの個別開発ソフトウェア案件については、現場責任者およびソリューションビジネス統括部長の判断により見積審査会を開催し、商談の可否を厳正に判断することで、リスクを未然に防止しています。さらに、海外拠点を含む販売責任者、ソフトウェア開発・営業メンバー向けに定期的な教育を実施し、ソフトウェア商談におけるリスクや注意点を明示するとともに周知徹底を図っています。 契約面では、特許侵害等のリスク低減を目的に見積書交付段階から契約条件を明確化し、損害賠償の上限を設定することで予期せぬトラブル発生時の影響を最小化しています。 加えて、製品セキュリティリスクへの対応強化を目的に、PSIRT(Product Security Incident Response Team)を設立し、セキュリティインシデント発生時の迅速な対応体制を確立しています。 リスク   製品の安全性 評価   影響度 大   発生可能性 低   重要度 B リスク説明   製品のバッテリ発火等の安全性問題や、規格・規定等の不適合問題、その他品質問題により大規模な製品回収が発生し、お客様の信頼や社会的信用を失うことにより、経営成績に影響を与える可能性があります。 対策   当社グループは、製品品質の確保とリスク低減を経営の重要課題と位置づけ、開発から納品までの各プロセスにおいて厳格な管理体制を構築しています。まず、新商品開発においては、重大インシデントやリワークの発生を防止するため、設計段階での品質管理や試験を徹底し、定められた新商品開発プロセスに準拠した開発を実施しています。これにより、製品リリース後の不具合発生リスクを最小化し、顧客満足度の維持を図っています。 製品事故が発生した場合には、「製品事故発生時の対応策」に基づき、迅速なリワーク手続きと影響を受けた顧客への速やかな連絡・対応を実施し、被害の拡大防止と信頼回復に努めています。 また、サプライチェーンにおける品質確保のため、取引開始時にサプライヤー監査を実施し、安全規格や品質規格への適合性を確認しています。さらに、年次評価を通じて継続的な適合性を検証し、品質基準を満たす体制を維持することで、安定した供給と製品品質の担保を実現しています。 リスク   収益構造 評価   影響度 大   発生可能性 中   重要度 A リスク説明   当社グループの強みは、現場に深く入り込みお客様の課題を解決する「現場力」にあります。現場起点で手間と時間をかけた唯一無二の解決策をお客様に提案し、また、ワンストップソリューションを掲げ販売から保守まできめ細かい自社対応を実現しているため、当社グループの販管費率は同業他社と比較し高割合となっております。当該収益構造は損益分岐点を引き上げ、売上の急激な減少の際は経営成績に与える影響が大きくなります。 対策   当社グループは、国内市場の成長鈍化という構造的課題に対応し、持続的な成長を実現するため、グローバル展開を積極的に推進しています。世界市場における事業拡大を目指し、各地域の需要動向や市場特性を踏まえた戦略的な取り組みを進めることで、新たな成長機会の獲得に努めています。 また、安定的な収益基盤を確保するため、日本を含む各国で保守やサプライ製品の受注獲得を強化し、安定的な受注体制を整備しています。これにより、売上の急減を防止し、経営成績への影響を最小限に抑えるとともに、事業ポートフォリオの分散化によるリスク低減を図っています。 [IT] リスク   サイバーセキュリティ 評価   影響度 大   発生可能性 高   重要度 A リスク説明   当社グループにおいて、サイバー攻撃による個人情報及び機密情報の外部漏洩、データの破壊や改ざん、システムサービスの停止などの被害等が発生した場合、お客様からの信頼を失うとともに、ブランドイメージの低下を招くなど、事業活動や経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、近年、IoT 製品をターゲットとしたサイバー攻撃の脅威が増大しており、当社製品・サービスのセキュリティ対策不備と、その不備により、お客様環境等の攻撃の踏み台として悪用され、お客様の個人情報や機密情報が漏洩した場合、お客様からの信頼を失い、ブランドイメージが失墜し、当社グループの事業活動や経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。 対策   当社グループは、情報セキュリティリスクを重要な経営課題と位置づけ、技術的・組織的・教育的な対策を総合的に推進しています。 まず、技術面では、社内ネットワークとインターネット環境の境界にUTM(Unified Threat Management)を導入し、複数の脅威に対する防御を実現しています。また、クライアント端末にはEDR(Endpoint Detection and Response)を導入し、ウイルス感染が疑われる場合に迅速な検知・対応を可能としています。さらに、ネットワーク全体を24時間体制で監視し、異常な通信を早期に検知することで、攻撃の兆候を未然に防止しています。 組織面では、CSIRT(Computer Security Incident Response Team)およびPSIRT(Product Security Incident Response Team)を構築し、セキュリティ事象発生時に迅速かつ適切な対応を行う体制を整備しています。加えて、最新のセキュリティパッチを適用し、定期的なセキュリティ評価を実施しております。また、当社プリンターがサイバー攻撃の侵入経路とならないよう、ファームウェア制御によるセキュリティ対策を強化しています。 さらに、各システムの冗長化を実施し、サイバー攻撃等によるシステム停止時にもサービスを継続できる仕組みを構築しています。また、定期的なデータバックアップを行い、万一のデータ損壊時にも迅速な復旧を可能とする体制を整えています。 教育面では、全社員を対象に情報資産管理に関する研修を定期的に実施し、外部からの攻撃に備えて標的型メール攻撃訓練を行うことで、社員のセキュリティ意識向上と対応力強化を図っています。 [人財] リスク   人財の確保 評価   影響度 中   発生可能性 高   重要度 A リスク説明   労働市場における人財の獲得競争は激化しており、有能な人財の採用や雇用の継続が困難になった場合は、研究開発の弱体化による製品競争力の低下や労働力不足による製品の安定供給への支障など、結果として当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 対策   当社グループは、労働環境の改善と人財育成を重視し、リモートワークやフレックス勤務制度、福利厚生の充実、DE&Iの推進により、多様な人財が働きやすい環境を整備しています。また、定期健康診断やメンタルヘルスサポートを充実させ、ウェルビーイングの確保にも努めています。人財育成面では、キャリア開発支援としてオンライン研修プログラムの提供による社員のスキルアップと企業理念の浸透、マネジメント層の再教育によるマネジメントスキルの向上を図っています。なお、取組みの実効性確保のため、人財開発委員会の下にエンゲージメント向上分科会を設置し、エンゲージメントスコアを役員KPIに組み込むなど、働き方改革や多様な人財の活躍促進を経営主導で推進しています。 [ガバナンス] リスク   コンプライアンス違反 評価   影響度 中   発生可能性 中   重要度 B リスク説明   国内外の環境変化に伴う世論の動向や法規制の改訂に対し、方針策定や対応が迅速かつ柔軟に行われない場合、倫理的な問題やコンプライアンス違反を引き起こし、ブランドイメージや信頼性の低下、ひいては持続的な成長や企業価値の向上に対するリスクが高まることになります。 対策   当社グループは、事業活動における法令遵守を徹底するため、事業に必要な許認可・届出および関連法令を特定し適宜対応しています。違反リスクの高い競争法や贈収賄防止については責任部署を明確化し、方針や社内規程を整備するとともに、社員研修プログラムを通じて重要性を周知しています。外部取引先に対しては、サプライヤーホットラインを開設し、通報や是正が可能な体制を構築しています。 また内部統制統括部署を設置し、社内規程の改訂や新規制定を主管部署に働きかけるとともに、グループ会社の職務が法令および定款等に適合するよう、規程整備と運用管理を支援しています。さらに、規程遵守の重要性を社員に理解させ、違反事例が発生した際には内容を社内公開し注意喚起を行うことで、抑止効果を高めています。 加えて、内部通報制度を整備し、社員が法令違反を発見した際に報告できる体制を構築し、通報があった場合には迅速に対応し、是正を図ることで、健全なガバナンス体制の維持に努めています。 リスク   海外グループガバナンス 評価   影響度 中   発生可能性 中   重要度 B リスク説明   本社の監視が届きにくい海外事業拠点では、不正会計や横領等の不祥事が発生する可能性が高くなります。 対策   当社グループは、海外事業拠点におけるガバナンス強化とコンプライアンスリスクの低減を目的として、主要海外子会社に本社から役員を選任し、現地での不祥事や法令違反の防止に努めています。さらに、現地マネジメント層に対してコーチングセッションや研修を実施し、ガバナンス意識の向上と意識改革を推進しています。加えて、現地全社員を対象にe-learningを通じてコンプライアンス教育を行い、グループ全体での遵守意識を醸成しています。 また、内部通報制度を整備し、法令違反や不適切な行為を発見した際に報告できる体制を構築しています。通報があった場合には迅速に対応し、是正措置を講じることで、海外事業拠点を含むグループ全体の健全なガバナンス体制を維持しています。 [知的財産権] リスク   知的財産権の侵害 評価   影響度 大   発生可能性 低   重要度 B リスク説明   当社グループ製品が第三者の知的財産権を侵害するとして、第三者から、販売の差し止めや損害賠償金の支払い等を求める警告を受ける可能性や、訴訟を提起され、製造・販売ができなくなる可能性があります。 対策   当社グループは、知的財産に関するグローバル基本方針を定め、製品の生産・販売停止や刑事罰など重大なリスクを回避するため、新製品やサービスの開発スケジュールに合わせて侵害予防調査を実施しております。また、競合他社の特許出願を監視する調査を継続的に実施し、知的財産部門で評価した情報を定期的に関係部署へ提供、必要に応じて対応を行っています。 [自然災害等] リスク   災害による事業停止 評価   影響度 大   発生可能性 低   重要度 B リスク説明   国内外で発生する大規模な自然災害・事件・事故において、工場等の稼働が停止することにより、一時的に製品が出荷・販売できなくなる可能性があります。 対策   当社グループは、自然災害やその他ハザードリスクによる事業中断を防止するため、複数の対策を講じています。まず、メカトロ製品工場や物流拠点の立地については、地震や水害の発生が少ない地域を選定し、リスクを低減しています。さらに、メカトロ製造工場が立地する工業団地には発電設備を備え、災害時にも稼働を継続できる体制を構築しています。 加えて、当社グループのサプライ製造工場においては、ライン復旧計画を部署内文書として整備し、事業継続計画(BCP)の一環として明確化しています。日本国内では速やかな工場ライン復旧と、他工場への生産移管を計画・策定しています。これにより、災害や突発的な事業停止リスクに対して迅速な対応を可能とし、供給の安定性を確保しています。 [地政学] リスク   地政学情勢の事業影響 評価   影響度 大   発生可能性 高   重要度 A リスク説明   当社グループの生産・販売拠点はグローバルに展開しており、それぞれの国・地域における政治的・軍事的・社会的な緊張の高まりにより、ビジネス機会を損失する可能性があります。 対策   当社グループは、地政学リスクや国際情勢の変化に対応し、事業の安定性と企業価値の維持・向上を図るため、国際情勢の動向を常時把握し状況に応じた適切な判断を行うことで、事業リスクの最小化に努めています。特に地政学リスクの高い地域への事業投資については、現地営業キャッシュ・フローを原資とし、本社からの追加投資を行わない方針を採用することで、リスクマネーの削減を図っています。 また、昨今の中東情勢の悪化による原油調達リスクに対応するため、グローバル拠点を活用した調達網の分散を進め、供給リスクの低減を図っています。加えて、石油由来の部品・部材や副資材の見直しを行い、調達リスクの抑制とコスト上昇の影響最小化に取り組んでいます。さらなるコスト上昇局面においては価格改定を行うことで、収益への影響の抑制を図る方針としています。 リスク   為替変動 評価   影響度 小   発生可能性 中   重要度 C リスク説明   当社グループは、生産活動及び販売活動の50%近くを海外で行っており、為替レートの変動により、グループの製品競争力や収益性に影響を与える可能性があります。 対策   当社グループは、為替変動リスクの低減を目的として、複数の対策を講じています。まず、工場からの仕入通貨と主要海外販社への販売通貨を可能な限り同一化することで、為替変動による影響を最小限に抑えています。さらに、USDおよびEURを対象に年2回の為替予約を実施し、為替リスクをヘッジしています。加えて、為替変動リスクを定期的に評価し、必要に応じて対策を強化することで、安定的な収益確保に努めています。 [サステナビリティ] リスク   気候変動等への対応 評価   影響度 大   発生可能性 中   重要度 A リスク説明 対策   詳細は当社ウェブサイト「TCFD提言への対応」に記載しております。 https://www.sato-global.com/ja/sustainability/tcfd/ リスク   人権問題 評価   影響度 中   発生可能性 中   重要度 B リスク説明   人権課題に適切に対処できない場合、法令違反や行政処分のみならず、社会的信用の失墜、取引関係の悪化、事業中断等を通じて、当社の業績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 対策   当社グループは、人権尊重を重要な経営課題と位置づけ、事業活動における人権侵害リスクの防止・軽減に取り組んでいます。まず、人権デューデリジェンスを実施し、ハラスメント等の人権侵害リスクを特定し、是正措置を講じています。さらに、2025年8月より海外グループ会社を含む全社員を対象に、人権教育をe-learningで開始しました。本教育では、「企業および当社が人権教育に取り組む背景」「人権(自由・権利の保障)」「ダイバーシティ」「LGBTQ」「ハラスメント」「労働と人権」の5つのテーマを取り上げ、理解促進を図っています。 加えて、サプライチェーンにおける人権リスクについては、CSR調達ガイドラインに基づき評価・特定を行い、リスクが確認された調達先との取引を行わないなどの措置を講じています。また、人権視点でハイリスク地域を特定し、取引先の属性や人権侵害に関する情報、製品・サービスの用途等を取引前に確認する体制を整備しています。これらの取り組みにより、当社グループは事業活動全体で人権尊重を徹底し、持続可能なサプライチェーンの構築を推進しています。
経営成績の分析 (MD&A)4,931字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当期におきましては、セグメント別の状況に記載の通り日本事業は増収増益、海外事業は増収減益となりました。 当連結会計年度の売上高は163,434百万円(前期比105.6%)、営業利益11,041百万円(同89.5%)、経常利益9,881百万円(同88.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益5,086百万円(同71.1%)となりました。 日本事業の増益幅に対して、海外事業の減益幅が上回った結果、連結の営業利益率及びEBITDAマージンはそれぞれ前年を下回る6.8%、10.4%となりました。また、連結の投下資本利益率(ROIC)は、円安進行によって自己資本を構成する為替換算調整勘定が増加するとともに、税引後営業利益が減少したことにより、前年を下回る7.7%となりました。 当連結会計年度末の資産につきましては、流動資産の残高が94,274百万円(前連結会計年度末は91,558百万円)となり2,716百万円増加しました。これは主に、現金及び預金の増加(880百万円)、受取手形、売掛金及び契約資産の増加(1,322百万円)、商品及び製品の増加(1,076百万円)等があったことによるものであります。固定資産の残高は51,184百万円(前連結会計年度末は48,198百万円)となり2,986百万円増加しました。これは主に、有形固定資産の増加(3,039百万円)、無形固定資産の増加(895百万円)及び投資その他の資産の減少(948百万円)等があったことによるものであります。 負債につきましては、流動負債の残高が38,489百万円(前連結会計年度末は41,677百万円)となり3,187百万円減少しました。これは主に、電子記録債務の減少(3,087百万円)、短期借入金の減少(2,036百万円)、未払法人税等の増加(907百万円)及び契約負債の増加(820百万円)等があったことによるものであります。固定負債の残高は17,384百万円(前連結会計年度末は17,842百万円)となり457百万円減少しました。これは主に、リース債務の減少(170百万円)、繰延税金負債の減少(250百万円)等があったことによるものであります。 純資産につきましては、当連結会計年度末における残高が89,585百万円(前連結会計年度末は80,237百万円)となり9,347百万円増加しました。これは主に、利益剰余金の増加(2,608百万円)、為替換算調整勘定の増加(6,126百万円)及び非支配株主持分の増加(578百万円)等があったことによるものであります。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べ550百万円増加し、26,434百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、13,273百万円の増加となりました。 主な増加要因は、税金等調整前当期純利益8,349百万円、減価償却費5,973百万円、棚卸資産の減少1,482百万円及び減損損失1,241百万円等であり、主な減少要因は、仕入債務の減少2,986百万円、法人税等の支払額1,655百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、8,117百万円の減少となりました。 主な増加要因は、定期預金の払戻による収入1,934百万円等であり、主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出5,032百万円、無形固定資産の取得による支出3,047百万円及び定期預金の預入による支出2,032百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、6,134百万円の減少となりました。 主な要因は、配当金の支払額2,474百万円、短期借入金の減少額2,102百万円及びリース債務の返済による支出1,482百万円等によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 自動認識ソリューション事業(日本)(百万円)   31,107   98.4 自動認識ソリューション事業(海外)(百万円)   46,830   110.3 合計(百万円)   77,937   105.2 (注)上記金額は製造原価によって表示しており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 b.商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 自動認識ソリューション事業(日本)(百万円)   11,142   101.6 自動認識ソリューション事業(海外)(百万円)   8,535   111.8 合計(百万円)   19,677   105.8 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 c.受注実績 受注は販売と概ね連動しているため、記載は省略しております。 d.販売実績 「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」及び「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」を参照願います。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項については、一定の会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っています。 詳細については、「第5 経理の状況  1.連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しています。見積りについては、過去の実績や適切な仮定に基づいて合理的な判断を行っていますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる可能性があります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 当連結会計年度の財政状態の分析は、前連結会計年度との比較で記載しております。 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高が94,274百万円(前連結会計年度末は91,558百万円)となり2,716百万円増加しました。これは主に、現金及び預金の増加(880百万円)、受取手形、売掛金及び契約資産の増加(1,322百万円)、商品及び製品の増加(1,076百万円)等があったことによるものであります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は51,184百万円(前連結会計年度末は48,198百万円)となり2,986百万円増加しました。これは主に、有形固定資産の増加(3,039百万円)、無形固定資産の増加(895百万円)及び投資その他の資産の減少(948百万円)等があったことによるものであります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高が38,489百万円(前連結会計年度末は41,677百万円)となり3,187百万円減少しました。これは主に、電子記録債務の減少(3,087百万円)、短期借入金の減少(2,036百万円)、未払法人税等の増加(907百万円)及び契約負債の増加(820百万円)等があったことによるものであります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は17,384百万円(前連結会計年度末は17,842百万円)となり457百万円減少しました。これは主に、リース債務の減少(170百万円)、繰延税金負債の減少(250百万円)等があったことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は89,585百万円(前連結会計年度末は80,237百万円)となり9,347百万円増加しました。これは主に、利益剰余金の増加(2,608百万円)、為替換算調整勘定の増加(6,126百万円)及び非支配株主持分の増加(578百万円)等があったことによるものであります。 b.経営成績の分析 当社グループは国内外で多様な市場・業界において現場の人やモノに情報をひも付けてリアルタイムに情報を吸い上げ、価値あるデータに転換してお客さまの上位システム等に届ける「タギング」 を軸にしたソリューションで、個々の現場やサプライチェーン、ひいてはサーキュラーエコノミーまでを最適化する「自動認識ソリューション事業」を従来から展開しております。 また、自動認識ソリューション事業は、中期経営計画の戦略上大きく日本事業と海外事業に大別しており、以上のことから「自動認識ソリューション事業(日本)」「自動認識ソリューション事業(海外)」を当社の報告セグメントとしております。 <自動認識ソリューション事業(日本)> 日本事業においては、メカトロはロジスティクス市場における大口戦略商談や改正物流効率化法への対応ニーズ、マニュファクチャリング市場における効率化投資を捕捉したことにより増収、サプライも各市場でおおむね堅調な業績であったことから増収となりました。また、新型プリンター販売の増加などによる商品ミックス改善により増益となりました。 以上の結果、売上高85,038百万円(前期比107.3%)、セグメント利益5,415百万円(同138.6%)となりました。 <自動認識ソリューション事業(海外)> 海外事業において、ベース事業は欧州がけん引し増収となりました。また、プライマリーラベルを専業とする各社のうち、欧州(ロシア)での競争環境の正常化と税制変更による需要減の影響があったものの為替影響により増収となり、海外事業全体としても増収となりました。しかしながら、プライマリーラベル専業の欧州(ロシア)でコスト増のため減益となり、これらの結果、海外事業全体としても減益となりました。 以上の結果、売上高78,396百万円(前期比103.7% [為替影響を除く前期比100.0%])、セグメント利益5,704百万円(同67.3%)となりました。 c.キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。また、当社グループのキャッシュ・フロー経営の方針につきましては、次のとおりであります。 当社グループのキャッシュ・フロー経営の方針は投資を営業キャッシュ・フローの範囲内で行い、投資リターンの最大化を図りながら、フリーキャッシュフローの黒字化の維持を基本としております。また、資金調達に関しては外部からの借入に過度に依存することなく、最適な資本構成を追求してまいります。当社グループは金融機関に対して十分な借入枠を有しており、当社グループの事業の維持拡大、運営に必要な資金の調達は、今後も可能であると考えております。

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出典

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