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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

マネーフォワード

Money Forward, Inc.3994 · Prime · 情報・通信業

「マネーフォワード」ブランドで、法人向けクラウド業務効率化ツールと個人向け家計管理アプリを提供。

概要

マネーフォワードは、クラウド会計ソフトや経費精算システムなど、個人・法人向けSaaS型金融・業務プラットフォームを提供するフィンテック企業である。主力の「マネーフォワード クラウド」シリーズは会計・請求書・給与等をカバーし、中小企業を中心に高いシェアを持つ。売上高は2024年11月期404億円から2025年11月期503億円に成長し、2025年11月期には親会社株主に帰属する当期純利益16億円と黒字転換を達成した。本社は東京都港区、従業員数は2839人(2025年11月期)。

法人向けバックオフィスSaaSが売上の柱を形成

Businessセグメントは、中小・中堅企業向けに「マネーフォワード クラウド」シリーズを月額・年額課金で提供する。会計・確定申告、人事労務、法務、情報システムなどモジュール式で展開し、銀行口座やクレジットカードのデータ自動連携、AI機能を備える。2025年6月の価格改定や「AI確定申告」「交際費精算エージェント」などの機能強化により、複数プロダクト導入や大規模企業の獲得が進み、ARR成長率が加速している。解約率が低くストック型収益が主体で、フロー収入として導入支援手数料や決済手数料、コンサルティング売上も計上する。2025年11月期のBusinessセグメント売上高は連結売上の過半を占め、グループ全体の成長を牽引している。

個人向け家計管理アプリはフリーミアムモデルで運用

Homeセグメントの中核は個人向け家計・資産管理アプリ「マネーフォワード ME」である。アカウントアグリゲーション技術により複数金融機関の口座情報を集約・自動分類し、家計診断や資産形成支援を提供する。基本機能は無料だが、月額540円(クレジットカード決済時)のプレミアムサービスで連携口座数の拡大や詳細分析、過去データ閲覧が可能となる。資産形成に特化した「資産形成アドバンスコース」は月額980円で提供する。収益源はプレミアム課金のほか、メディア「MONEY PLUS」の広告掲載料や外部サービスへの送客手数料がある。2024年8月には三井住友カードとの合弁会社を設立し、SMBCグループの金融サービスとの連携を強化している。

金融機関向けにデジタル通帳や業務DXサービスを展開

Xセグメントは、金融機関向けに同社の開発・デザインノウハウを活かしたサービスを提供する。主な製品として、金融機関の個人顧客向け自動家計簿「金融機関・特定サービス向けマネーフォワード」、スマホで残高・取引履歴を確認できる「デジタル通帳・かんたん通帳」、地域金融機関向けアプリ「BANK APP」、金融機関の業務DXを支援する「Mikatanoシリーズ」がある。収益は月額課金のストック収入と開発・プロモーション支援のフロー収入からなる。2024年12月には新設分割による分社化を行い、機動的な事業推進を図っている。同セグメントは地域金融機関と連携し、地域の中小企業のDX推進にも寄与することを目指す。

ベンチャーキャピタル事業でスタートアップ投資を実施

Financeセグメントは、子会社マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社が運営するベンチャーキャピタル「HIRAC FUND」を通じてスタートアップに出資・支援する。同ファンドはマネーフォワードグループの立ち上げ・IPO経験、Fintech/SaaSへの知見、起業家ネットワーク、地域金融機関との連携を強みとする。2020年12月に30.4億円で1号ファンドを設立し、2025年6月には追加のエクステンションファンドを12.8億円でファイナルクローズした。収益は営業投資有価証券の売却収入として計上する。この事業はグループの事業エコシステムを拡大し、新たな金融サービスの創出につなげる役割を担っている。

業界の中での役割はSaaS型バックオフィスソリューションベンダー、個人向けPFM(パーソナルファイナンス管理)サービス提供者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
503億円
営業利益
-27億円
営業利益率
-5.4%
純利益
16億円
2025/11 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/11
事業売上構成比利益利益率
Business361億円71.9%-12億円-3.3%
SaaS Marketing47億円9.4%5億円10.6%
Home47億円9.4%11億円23.4%
X31億円6.2%4億円12.9%
Finance16億円3.2%3億円18.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01Business(法人向けバックオフィスSaaS)主力

中小・中堅企業向けに「マネーフォワード クラウド」シリーズ(会計、確定申告、人事労務、法務、情報システム等)を月額・年額課金で提供。銀行口座・クレジットカード連携、AI機能、BPOサービスも展開。

主な製品・サービス6
マネーフォワード クラウド
バックオフィス向け業務効率化クラウドサービス。会計・確定申告から人事労務、法務、情報システムまでモジュール提供。
STREAMED
経費精算クラウド。
Manageboard
経営管理システム。
V-ONEクラウド
給与計算・労務管理クラウド。
Sactona
債権管理・入金消込クラウド。
マネーフォワード おまかせ経理
経理業務のBPOサービス。

02Home(個人向け家計管理)主力

個人向け家計・資産管理アプリ「マネーフォワード ME」をフリーミアムで提供。金融機関口座の一元管理、家計診断、資産形成支援等。メディア広告や送客手数料も収益源。

主な製品・サービス4
マネーフォワード ME
個人向け家計・資産管理アプリ。複数金融機関の口座情報を集約、自動分類・グラフ化、家計診断。
MONEY PLUS
くらしの経済メディア。
マネーフォワード お金の相談
ファイナンシャルプランナーによる無料家計相談サービス。
マネーフォワード 固定費の見直し
電気代等の固定費削減サポートサービス。

03X(金融機関向けサービス)準主力

金融機関向けに、個人顧客向け自動家計簿アプリ「金融機関・特定サービス向けマネーフォワード」、通帳アプリ「デジタル通帳」、地域金融機関向けアプリ「BANK APP」、業務DX「Mikatanoシリーズ」を提供。

主な製品・サービス4
金融機関・特定サービス向けマネーフォワード
金融機関の個人顧客向けに提供する自動家計簿・資産管理サービス。
デジタル通帳・かんたん通帳
スマホで残高・取引履歴を確認できる通帳アプリ。
BANK APP
地域金融機関向けアプリ提供サービス。
Mikatanoシリーズ
金融機関向け業務DXサービス。

04Finance(ベンチャーキャピタル)その他

「HIRAC FUND」を通じてスタートアップに出資・支援。ファンド運営による投資収益。

主な製品・サービス1
HIRAC FUND
スタートアップ投資ファンド。マネーフォワードグループの知見を活かした投資・支援。

製品と技術

「マネーフォワード クラウド」シリーズがカバーする業務領域

「マネーフォワード クラウド」はBusinessセグメントの中心製品であり、会計・確定申告、請求書、給与、経費、勤怠、社会保険、人事管理、年末調整、債権請求、固定資産、契約など、バックオフィス業務をほぼ網羅するモジュール群で構成される。各モジュールはデータ連携が可能で、銀行口座やクレジットカード情報を自動取得・記録する。近年はAI機能の開発が加速し、「AI確定申告」「交際費精算エージェント」「請求書ダウンロード代行エージェント」などの自律型エージェントをリリースしている。2025年6月の価格改定に加え、中堅企業向けにはコンポーネント型の提供方式を採用し、顧客の規模やステージに合わせたシステム構成を実現している。

個人向け資産管理アプリ「マネーフォワード ME」の技術と収益構造

「マネーフォワード ME」は、独自のアカウントアグリゲーション技術により、銀行、クレジットカード、証券、保険、年金、ポイントなど複数の金融機関の口座情報を一元的に管理する個人向けアプリである。入出金データを自動分類・グラフ化し、家計診断や資産形成を支援する。基本機能は無料で提供するフリーミアムモデルを採用し、プレミアム会員(月額540円)向けに連携口座の上限引き上げや詳細分析機能を提供する。資産形成に特化した「資産形成アドバンスコース」(月額980円)も用意する。2024年8月に三井住友カードとの合弁会社を設立し、SMBCグループの金融サービスとの連携を強化している。収益源はプレミアム課金のほか、メディア広告や外部サービスへの送客手数料がある。

金融機関向けデジタル通帳と地域銀行向け業務DXサービス

Xセグメントでは、金融機関の顧客向けおよび業務効率化向けのサービスを提供する。「デジタル通帳・かんたん通帳」はスマートフォンで残高や取引履歴を確認できるアプリであり、多くの金融機関に採用されている。地域金融機関向けには「BANK APP」を提供し、アプリのプラットフォームを共同開発する。金融機関の業務DXを支援する「Mikatanoシリーズ」は、バックオフィス業務のデジタル化を進める。これらのサービスの多くは月額課金のストック収入に加え、初期開発費やプロモーション支援によるフロー収入も生む。同社は2024年12月にXセグメントを分社化し、パートナーとの関係深化と新たな金融サービスの創出を加速している。

経費精算・経営管理など専門SaaSとBPOサービス

Businessセグメントの主要製品群には、「マネーフォワード クラウド」以外にも専門SaaSが含まれる。「STREAMED」は経費精算クラウドとして、交通費や交際費の申請・承認・精算を効率化する。「Manageboard」は経営管理システムで、予実管理や財務分析を支援する。「V-ONEクラウド」は給与計算・労務管理に特化し、社会保険や年末調整にも対応する。「Sactona」は債権管理・入金消込の自動化を実現する。また、経理業務のアウトソーシングサービス「マネーフォワード おまかせ経理」を提供し、AIエージェントと人の組み合わせで顧客のバックオフィスを支援する。これらの製品は、中小企業から中堅企業まで幅広いニーズに対応している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

クラウド会計SaaSの国内トップランナー

マネーフォワードは情報・通信業界において、クラウド会計・経費精算等のSaaSを提供するリーディングカンパニーである。同業他社としては同セクターのスタートアップが名を連ねるが、当社は売上高400億円超(2024/11期)と規模で優位。しかし、営業損益は赤字(-11.63%)で、成長投資が続く。業界内では先行者利益を持つ一方、競合の台頭や顧客獲得競争激化が課題。

強み

  • クラウド会計領域で高いブランド力とユーザー基盤を有する。
  • 売上高が304億→404億→503億と年率30%超で成長。
  • 会計・給与・経費など幅広い業務に対応し、クロスセルが可能。
  • UI/UXが優れ、中小企業・個人事業主に広く受け入れられている。

課題

  • 営業赤字が続き、2025/11期も-5.37%と黒字転換の目途が不明。
  • freee等の競合に加え、新興SaaS企業との競争が激化。
  • 成長投資のため販管費が高く、効率化が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がマネーフォワード

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18050セイコーグループ4,422億円39.7倍
29449GMOインターネットグループ4,333億円22.3倍
38060キヤノンマーケティングジャパン4,104億円17.5倍
43923ラクス3,850億円29.4倍
54194ビジョナル3,589億円20.8倍
63994マネーフォワード3,429億円78.6倍
73107ダイワボウホールディングス3,338億円10.4倍
81417ミライト・ワン3,286億円13.7倍
99418U-NEXT HOLDINGS3,111億円16.5倍
104373シンプレクス・ホールディングス2,840億円26.5倍
116457グローリー2,734億円16.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

2012年創業と個人向けアプリ「マネーフォワード ME」の誕生

2012年5月、東京都新宿区高田馬場においてマネーブック株式会社として設立された。同年12月に商号を株式会社マネーフォワードに変更し、個人向けお金の見える化サービス「マネーフォワード」(現「マネーフォワード ME」)をリリースした。これが同社の原点となる。翌2013年12月にはお金のウェブメディア「マネトク」(現「MONEY PLUS」)を開設し、個人の金融リテラシー向上にも注力し始めた。

2013〜2015年、法人向けクラウドサービスのラインアップ拡充

2013年11月、法人向けに「マネーフォワード For BUSINESS」(現「マネーフォワード クラウド会計・確定申告」)をリリースし、バックオフィスSaaS市場に参入。その後、2014年5月に「MFクラウド請求書」、2015年3月に「MFクラウド給与」、同年8月に「MFクラウドマイナンバー」を順次投入し、会計から人事・労務領域へとサービス範囲を拡大した。2015年11月には金融機関の利用者向けサービスも開始し、B2B2Cモデルの基盤を築いた。この期に売上高は2014年11月期の1億円から2016年11月期には15億円へ急成長した。

2017年上場とM&Aによる事業拡大期

2017年9月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場した。上場後はM&Aを積極的に活用し、同年11月に株式会社クラビス(2024年12月吸収合併)を子会社化。2018年7月には株式会社ナレッジラボを子会社化し、コンサルティング機能を取り込んだ。同年8月にはベトナムに100%子会社Money Forward Vietnamを設立し、開発拠点を海外に拡大。2019年3月には「マネーフォワード クラウド勤怠」をリリースし、勤怠管理領域に進出。同年11月にはスマートキャンプ株式会社を子会社化し、SaaSマーケティング支援事業を加えた。売上高は2019年11月期に72億円に達した。

2020〜2023年、中堅企業向けプラットフォームへの進化

2020年10月、中堅企業向け統合基幹業務システム「マネーフォワード クラウドERP」を発表し、提供範囲を経理財務から経営管理全体へ拡大。2021年6月には東京証券取引所市場第一部へ市場変更した。この間、新型コロナウイルス禍でのDX需要の高まりや、改正電子帳簿保存法・インボイス制度への対応需要を捉え、「マネーフォワード クラウド契約」「マネーフォワード クラウド人事管理」「マネーフォワード クラウド年末調整」など新製品を相次いで投入。売上高は2022年11月期215億円、2023年11月期304億円と拡大したが、先行投資により営業損失は継続した。

2024〜2025年、分社化と黒字転換で新たな成長段階へ

2024年12月、Xセグメントを新設分割により分社化し、金融機関向け事業の機動性を高めた。また、2025年6月には「マネーフォワード クラウド」の価格改定を実施し、収益性改善を図った。同年11月4日にはスマートキャンプ株式会社の全株式を売却し、連結範囲から除外。これらの構造改革と持続的な売上成長により、2025年11月期は売上高503億円、営業損失27億円ながらも、親会社株主に帰属する当期純利益16億円と、初の黒字転換を達成した。同社は今後もBusinessセグメントへの投資を継続しつつ、コスト効率化による収益性向上を目指す方針である。

年表31件を開く

2010年代

  • 2012年5月創業東京都新宿区高田馬場においてマネーブック株式会社設立
  • 2012年12月商号変更株式会社マネーフォワードに商号変更 お金の見える化サービス『マネーフォワード』(現『マネーフォワード ME』)リリース
  • 2013年11月『マネーフォワード For BUSINESS』(現『マネーフォワード クラウド会計・確定申告』)リリース
  • 2013年12月お金のウェブメディア『マネトク』(現くらしの経済メディア『MONEY PLUS』)リリース
  • 2014年5月『MFクラウド請求書』(現『マネーフォワード クラウド請求書』)リリース
  • 2015年3月『MFクラウド給与』(現『マネーフォワード クラウド給与』)リリース
  • 2015年8月『MFクラウドマイナンバー』(現『マネーフォワード クラウドマイナンバー』)リリース
  • 2015年11月金融機関利用者向け『マネーフォワード』(マネーフォワードfor◯◯)リリース
  • 2016年1月『MFクラウド経費』(現『マネーフォワード クラウド経費』)リリース
  • 2017年6月MF KESSAI株式会社(現マネーフォワードケッサイ株式会社)が『MF KESSAI』(現『マネーフォワード 掛け払い』)をリリース
  • 2017年9月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2017年11月M&A株式会社クラビス(2024年12月に当社が吸収合併)の発行済株式を100%取得し子会社化
  • 2018年7月M&A株式会社ナレッジラボの発行済株式を51.4%取得し子会社化(注)東京都港区芝浦に本社移転
  • 2018年8月100%子会社として、Money Forward Vietnam Co., Ltd(現・連結子会社)を設立『MFクラウドの自分で会社設立』(現『マネーフォワード 会社設立』)リリース
  • 2018年12月海外募集による新株式発行を実施
  • 2019年3月創業『マネーフォワード クラウド勤怠』リリース データを利活用することで、お金に対する不安や課題を解決するMoney Forward Lab設立
  • 2019年5月『マネーフォワード クラウド』の新プランをリリース
  • 2019年11月M&Aスマートキャンプ株式会社(2025年11月に全株式売却により現在は連結から除外)の発行済株式を72.3%取得し子会社化

2020年代

  • 2020年2月『マネーフォワード お金の相談』リリース『マネーフォワード クラウド会計Plus』リリー ス 海外募集による新株式発行を実施
  • 2020年3月『マネーフォワード クラウド社会保険』リリース
  • 2020年7月マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社(現・連結子会社)がアントレプレナーファンド「HIRAC FUND」の運用を開始
  • 2020年8月M&A株式会社アール・アンド・エー・シー(現・連結子会社)の発行済株式を65.43%追加取得し子会社化
  • 2020年10月中堅企業向け『マネーフォワード クラウドERP』を発表
  • 2020年11月『マネーフォワード ME』と『マネーフォワード クラウド確定申告』が連携開始
  • 2020年12月『マネーフォワード 開業届』リリース
  • 2021年1月『マネーフォワード クラウド債務支払』リリース
  • 2021年3月『マネーフォワードFintechプラットフォーム』リリース
  • 2021年4月M&Aスマートキャンプ株式会社の100%子会社として、ADXL株式会社を設立(2023年12月にスマートキャンプ株式会社が吸収合併)
  • 2021年5月『マネーフォワード クラウド契約』リリース
  • 2021年6月東京証券取引所市場第一部へ市場変更『マネーフォワード クラウド債権請求』(現『マネーフォワード クラウド請求書Plus』)リリース『マネーフォワード クラウド固定資産』リリース「#インボイスフォワード」プロジェクトを開始
  • 2021年7月『マネーフォワード クラウド人事管理』リリース『マネーフォワード クラウド年末調整』リリース

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/11期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高売上高(具体的数値なし)
  • EBITDAEBITDA(具体的数値なし)
  • 事業キャッシュ・フロー事業キャッシュ・フロー(具体的数値なし)
  • SaaS ARRSaaS ARR(具体的数値なし)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    Businessセグメントへの先行投資と収益性改善

    BusinessセグメントのARR成長加速のため、認知強化・新規顧客獲得への先行投資を継続。一方で広告宣伝費、人件費等の対売上高比率を抑制しコスト効率化を進め、売上高成長と収益性改善の両立を目指す。

  2. 02

    User Forward:ユーザーの課題解決

    企業・個人向けに『マネーフォワード クラウド』『マネーフォワード ME』等のサービスを提供し、バックオフィス効率化や家計改善を支援。テクノロジー×デザインで革新的なサービスを創出し、セキュリティ投資を促進する。

  3. 03

    Society Forward:社会のDXと環境配慮

    金融機関や士業事務所等との共創でエコシステムを構築し、社会のデジタルトランスフォーメーションに貢献。政策提言や調査研究を通じた制度改革をリードし、リモートワークやクラウド活用により紙資源・移動の削減を進める。

  4. 04

    Talent Forward:社員の才能開発

    MVVC(Mission, Vision, Values, Culture)に共感する優秀で多様な人材を世界中から採用。安心して働ける環境づくりとメンバーの育成・活躍支援を推進し、事業成長と人材の好循環を創出する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,839人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は723万円で、9期前と比べて+19.1%平均年齢は34.3歳、平均勤続年数は2.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年11月162
2017年11月241
2018年11月394
2019年11月60733.01.8691
2020年11月61433.32.3865
2021年11月64833.42.21,248
2022年11月64733.31.91,894
2023年11月66633.62.42,130
2024年11月71134.02.52,597−181
2025年11月72334.32.92,839−95

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年11月期・提出会社(単体)
女性管理職比率21.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率85.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 7 / 海外 0、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区147億円
主な関係会社
  • 国内
    マネーフォワードケッサイ株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アール・アンド・エー・シー
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ナレッジラボ(注)1
    大阪府大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アウトルックコンサルティング株式会社(注)2、3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権69.7%
  • 国内
    マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    マネーフォワードホーム株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    マネーフォワードエックス株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年11月期の売上高は503億円営業利益-27億円前期と比べると増収で、売上が+24.5%。

売上高
+24.5%
503億円
営業利益
-27億円
純利益
16億円
営業利益率
-5.4%
前期比 +6.3%pt

会社が出している今期の予想2026年11月期

項目会社予想前期実績
売上高614億円503億円
営業利益5億円-27億円
純利益-19億円16億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は290億円、営業利益は−2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+25.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q68−16−23.5−17
2023年2Q73−16−21.9−17
2023年3Q75−14−18.7−15
2023年4Q88−14
2024年1Q95−10−10.5−13
2024年2Q104−8−7.7−13
2024年4Q205−29−14.1−37
2025年2Q232−16−6.9−22
2025年4Q271−11−4.138
2026年2Q290−2−0.76

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

直近期の営業利益率は-5.4%。売上は12期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京都新宿区高田馬場においてマネーブック株式会社設立
2012年11月00
2013年11月0−1−1
2014年11月1−5−5
2015年11月4−11−11
2016年11月15−9−9
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2017年11月29−8−8
株式会社ナレッジラボの発行済株式を51.4%取得し子会社化(注)東京都港区芝浦に本社移転
2018年11月46−8−8
『マネーフォワード クラウド勤怠』リリース データを利活用することで、お金に対する不安や課題を解決するMoney Forward Lab設立
2019年11月72−26−26
株式会社アール・アンド・エー・シー(現・連結子会社)の発行済株式を65.43%追加取得し子会社化
2020年11月113−25−24
スマートキャンプ株式会社の100%子会社として、ADXL株式会社を設立(2023年12月にスマートキャンプ株式会社が吸収合併)
2021年11月156−14−15
2022年11月215−96−94
2023年11月304−67−63
2024年11月404−47−54−11.6−63
2025年11月503−27−39−5.416

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年11月期

売上高503億円のうち、営業利益として残るのは-27億円-5.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は16億円、売上の3.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金32.0%161億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金73.4%369億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-5.4%-27億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
68.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比13.8pt
-5.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.5pt
3.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.9pt
4.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-2.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2025年11月期は営業CFが15億円、投資CFが−103億円で、差し引きのフリーCFは−88億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は409億円で、売上の9.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2014年11月−501−51
2015年11月−10−133−1123
2016年11月−7−112−827
2017年11月−5−1146−1657
2018年11月−8−1313−2150
2019年11月−36−2886−6472
2020年11月−11−2653−3787
2021年11月−23−52348−75360
2022年11月−41−14891−189263
2023年11月25−74175−49388
2024年11月−48−95203−143452
2025年11月15−10346−88409

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年11月期の総資産は1,276億円。このうち返さなくてよい自己資本が559億円で、自己資本比率は32.0%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年11月00086.0
2013年11月55097.3
2014年11月20221.9
2015年11月2519677.0
2016年11月31191260.4
2017年11月74403454.0
2018年11月87345337.3
2019年11月163808348.2
2020年11月21710211544.3
2021年11月56942314671.1
2022年11月66035130949.4
2023年11月88334753631.5
2024年11月1,06244761533.3
2025年11月1,27655971732.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年11月期の内訳
現金及び預金
410億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-77億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
717億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
41
/ 100
安定性自己資本比率21 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中120位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中551位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.2%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-5.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
32.0%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
24.5%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥6,175で、1年前と比べて-1.4%過去52週の値幅のなかでは80%の位置にある。

¥6,175-1.8%1ヶ月+21.6%1年-1.4%時価総額3,429億円
過去52週の値幅
安値¥2,750.5高値¥7,050

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)78.6倍
PBR7.69倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+19.23%と上昇も、直近1日で-2.9%と反落。25日線(5574.28円)を約9.4%上回る一方、52週高値6584円に接近後の調整。出来高は8月14日に122万株と急増、直近も50万株超と高水準。RSIは59.39で中立圏。年初来では-6.38%と軟調だが、8月の上昇でトレンドは改善気味。週足では200日線(4299.06円)を大きく上回り、中期的な底入れを示唆するものの、高値圏の値動きには注意。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)

PERが77.52倍と業界平均の48.57倍を大幅に上回る。PBRも7.59倍で平均2.92倍の2.6倍。ROEは4.2%と低く、収益性も低いが、直近で黒字化。配当は無配。業界平均と比較して成長プレミアムが過剰に織り込まれている可能性。割高感はあるが、営業赤字縮小と純利益改善が見られ、将来の成長期待を考慮するとやや割高の範囲。

指標この会社業種平均
PER (実績)78.6倍47.9倍
PBR7.69倍2.96倍
ROE4.2%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、売上高成長が続く中で、営業赤字が続いていたが、2025年11月期に純利益黒字転換を達成し、今後は利益率の改善が見込めるか。強気派は、サブスクモデルで顧客基盤が拡大しており、将来の収益性が向上すると期待する。また、金融機関と連携したサービスの展開で顧客単価の上昇が見込める。一方、弱気派は、営業赤字が続いており、利益率の改善が計画通り進まない可能性を懸念する。競争が激化するSaaS市場でシェアの拡大が鈍化し、高い評価が維持できない可能性もある。株価は1年で14.4%下落しており、懸念が先行。

プラスに働く材料7
  • 黒字転換

    2025年11月期に純利益16億円を達成し、利益フェーズへ。

  • サブスク収益の拡大

    顧客数と平均単価の上昇で売上高が伸び続ける。

  • 金融機関との連携

    API連携により、より複合的なサービスが提供可能。

  • 2025年11月期に純利益16億円、黒字転換通年影響

    純利益は前期-63億円から+16億円へ。黒字化で投資心理が改善。

  • 売上高503億円、前期比25%増収通年影響

    売上高は404億円→503億円、+99億円。クラウド会計・経費精算が堅調。

  • 営業赤字が27億円まで縮小通年影響

    営業損益は-47億円→-27億円、+20億円改善。利益率も-11.63%→-5.37%。

  • 外国人持ち株比率53.28%と海外投資家の支持継続影響

    外国人保有が53.28%と過半。海外機関の組み入れで需給が下支え。

マイナスに働く材料7
  • 営業赤字継続

    2025年11月期も営業赤字であり、本業での黒字化が急務。

  • 競争激化

    freeeなど競合他社が存在し、価格競争の恐れ。

  • 高いバリュエーション

    PERが68倍と利益の割に株価が高く、期待が過剰。

  • 予想PER68.49倍と収益力に対して高すぎる不定影響

    時価総額2996億円、純利益16億円でPER68.49倍。黒字初期の高評価は脆弱。

  • ROE4.2%と低くPBR6.72倍に割高感継続影響

    ROE4.2%はPBR6.72倍を正当化しにくい。資本効率の改善が急務。

  • 無配当継続で直接的な株主還元なし継続影響

    配当利回り0%。成長投資に回し当面無配の見通し。

  • 株価は1年で-14.35%と下落基調継続影響

    年間リターン-14.35%。好業績も株価に反映されず需給が軟調。

次の決算で確かめる点
ARR(年間経常収益)
サブスクビジネスの成長性を示す重要な指標。
解約率
顧客の定着度とサービス満足度を測るため。
KPI(課金顧客数)
顧客基盤の拡大と市場シェアの変化を追う。
営業損益
黒字化の持続可能性を判断するため。

株主

有価証券報告書より

2025年11月期末の株主数は延べ6,305人。区分でいちばん多いのは外国法人53.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が16.5%を占め、残る83.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年11月%2021年11月%2022年11月%2023年11月%2024年11月%2025年11月%
外国法人43.444.645.042.542.853.2
個人・その他34.128.429.228.828.428.0
金融機関17.024.724.124.925.215.4
証券会社3.51.61.23.03.02.2
事業法人2.00.70.60.80.61.1
自己株式0.00.10.10.20.30.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01辻 庸介15.99
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.68
03MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)7.30
04CGML PB CLIENT ACCOUNT/COLLATERAL(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)6.47
05STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)5.88
06JP MORGAN CHASE BANK 385839(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.17
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.69
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.53
09PERSHING-DIV.OF DLJ SECS.CORP.(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.48
10INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)2.45

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近10
  • 2026-09-02
    辻 庸介
    新規の大量保有報告
    18.07%
    +0.86pt
  • 2026-08-27
    ジーシーキュー ファンズ マネジメント ピーティーワイ リミテッド(GCQ FUNDS MANAGEMENT PTY LTD)
    新規の大量保有報告
    4.07%
    -1.15pt
  • 2026-08-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    5.32%
  • 2026-08-06
    ベイリー・ギフォード・オーバーシーズ・リミテッド(Baillie Gifford Overseas Limited)
    新規の大量保有報告
    8.35%
    -1.02pt
  • 2026-08-04
    ジーシーキュー ファンズ マネジメント ピーティーワイ リミテッド(GCQ FUNDS MANAGEMENT PTY LTD)
    新規の大量保有報告
    5.22%
    -1.11pt
  • 2026-07-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.75%
    +0.27pt
  • 2026-07-03
    バリューアクト・キャピタル・マネジメント・エルピー(ValueAct Capital Management, L.P.)
    新規の大量保有報告
    0.00%
  • 2026-05-01
    ジーシーキュー ファンズ マネジメント ピーティーワイ リミテッド(GCQ FUNDS MANAGEMENT PTY LTD)
    新規の大量保有報告
    6.33%
    -1.08pt
  • 2026-04-22
    株式会社 三井住友銀行
    新規の大量保有報告
    5.28%
  • 2026-04-22
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.48%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+101%、1株純資産は11期で−88%。直近期のROEは4.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPS
2012年11月−5,2235,939
2013年11月−23,9851,242
2014年11月−46
2015年11月−78
2016年11月−28
2017年11月−25104
2018年11月−2184
2019年11月−59178
2020年11月−52202
2021年11月−30759
2022年11月−176606
2023年11月−117514
2024年11月−116648
2025年11月29739

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安

経営陣

17名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は17名。2025/11期の役員報酬は総額393百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
辻庸介代表取締役 社長グループCEO508,876,395
金坂直哉取締役 執行役員4199,260
中出匠哉取締役 執行役員グループCTO4947,460
竹田正信取締役 執行役員マネーフォワードビジネスセグメントCOO5027,708
石原千亜希取締役 執行役員グループCHO387,310
田中正明取締役7311,609
倉林陽取締役52168,508
安武弘晃取締役55960
宮澤弦取締役441,800
Ryu Kawano Suliawan取締役42405
菊間千乃取締役54405
畠山優実常勤監査役64
残りの役員5名を開く
氏名役職年齢保有株数
田中克幸監査役61
瓜生英敏監査役51
芦田健取締役62
上田梨々子取締役472,226
西山茂監査役64

役員報酬の内訳2025/11

役員の区分人数合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)529559
社外取締役109810

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/11期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,040字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というMissionの下、「すべての人の、『お金のプラットフォーム』になる。」というVisionを掲げ、法人及び個人のお金の課題を解決するイノベーティブなサービスづくりに取り組んでおります。 当社グループのMissionの追求並びにVisionを達成するために、事業者向けサービスを提供するBusinessセグメント、個人向けサービスを提供するHomeセグメント、金融機関のお客様向けにサービス開発を行うXセグメント、「HIRAC FUND」にてベンチャーキャピタル事業を行うFinanceの4つのセグメントにおいて、事業を運営しております。 なお、従来より当社グループは、「プラットフォームサービス事業」の単一セグメントとしておりましたが、第1四半期連結会計期間より「Business」、「Home」、「X」、「Finance」、「SaaS Marketing」の5つの報告セグメントに変更することといたしました。なお、「SaaS Marketing」については、2025年11月4日を実行日としてスマートキャンプ株式会社の全保有株式を譲渡しており、実行日をもって当社の連結範囲から除外されていることから、事業内容に関する記載を省略いたします。 各セグメントにおける主たるサービス内容は以下の通りです。 <Business> ● サービスの特徴及び優位性 当該セグメントの中心サービスである『マネーフォワード クラウド』は、バックオフィス向けの業務効率化ソリューションです。会計・確定申告のサービスから始まり、現在では経理財務領域に留まらず人事労務、法務、情報システム領域の幅広い機能を取り揃え、個人事業主や中小企業だけでなく、中堅企業にも導入が進んでおります。『マネーフォワード クラウド』は、モジュール間でデータをシームレスに連携できることはもちろん、銀行口座やクレジットカードの情報等のサードパーティのデータを自動で収集・記録することも可能であり、昨今では様々なAI機能もリリースしております。これにより、バックオフィス業務を大幅に効率化できるほか、経営状況をリアルタイムで把握し、改善につなげることができます。特に、今後はAI Agentを活用した自律的なバックオフィスのサービスの提供が期待されており、同取組の一環として『マネーフォワード おまかせ経理』等のBPOサービスの展開にも注力しております。 生産年齢人口の減少により、今後ますます労働力確保が難しくなってくることが見込まれる中、日本の経済活動を支える中小・中堅企業の生産性の改善、収益性の向上は急務の課題となっております。このような状況の打開に向けて、電子帳簿保存法の改正や年末調整手続きの電子化等、様々な規制緩和が行われております。また、インボイス制度への対応や、リモートワーク等の新しい働き方の広がりによるDXへの需要を受け、クラウドサービスのニーズは更に高まっております。今後も各サービスにおける提供価値の向上を目指すとともに、特に中堅企業向けのサービスの利便性向上に向けた機能開発とサービス間連携の強化を推進します。 また、高成長が見込まれる経営管理システム領域において事業展開を大きく加速させるべく、11月には取締役会DXサービスを手がけるミチビク社をグループ会社化し、また、上場企業であるアウトルックコンサルティング株式会社の100%グループ会社化の方針を発表いたしました。 ● 収益構造 『マネーフォワード クラウド』、『STREAMED』、『Manageboard』、『V-ONEクラウド』、『Sactona』等をサービスやプランによって異なる価格帯にて月額又は年額課金の形態にて提供しております。解約率が非常に低いため、新規ユーザーの増加に従って、収益がストック型で逓増するモデルとなっております。主な販売経路は①当社営業人員による士業事務所への販売、②ウェブサイトでの販売、③当社営業人員による中堅企業への販売であります。また、フロー収入として、導入支援手数料、『マネーフォワード ビジネスカード』等の決済手数料、イベントの協賛金・参加金売上、株式会社ナレッジラボ及びアウトルックコンサルティング株式会社におけるコンサルティング売上等を計上しております。 <Home> ● サービスの特徴及び優位性 『マネーフォワード ME』を中核に、各種サービスを通して個人のお金に関する課題を解決することを目的に運営しております。スマートフォンの普及を背景に、ユーザーの家計や資産などお金の情報を可視化するとともに一元管理することで、理想の家計や資産状況に向けた改善案を提示しております。 『マネーフォワード ME』では、当社グループが独自で保有するアカウントアグリゲーション(注1)技術を活用し、複数の金融機関等にある口座の残高や入出金の履歴などのデータを集約・分類して表示させることができます。それによって、『マネーフォワード ME』のユーザーは、銀行、クレジットカード、証券、保険、年金、ポイントなど、お金に関する情報を一元管理することが可能になります。さらには、お金の動きをアラートしてくれる「MY通知」や、家計資産サポート、家計診断機能により、理想の家計や支出バランスを追求することが可能となります。また、くらしの経済メディア『MONEY PLUS』、各種セミナー・イベント、ファイナンシャルプランナーに無料で家計の相談ができる『マネーフォワード お金の相談』を通じて、お金にまつわる様々な情報の提供も行っております。電気代などの固定費の削減をサポートする『マネーフォワード 固定費の見直し』等、ユーザーのお金の課題解決に資するサービスも提供しております。 また、三井住友カード株式会社との合弁会社としてマネーフォワードホーム株式会社を設立し、SMBCグループが有する金融サービス(Olive、Vポイント等)を組み合わせ、パーソナライズされた金融サービスの提供をするため事業の加速を目指しております。 ● 収益構造 プレミアム課金 『マネーフォワード ME』は、いわゆるフリーミアムモデル型(注2)のサービスです。4件までの金融関連サービスの連携や、入出金や取引履歴を食費や光熱費等のカテゴリに自動で分類・グラフ化を行うなどの家計・資産管理の基本的な機能は無料で提供しておりますが、月額540円(クレジットカード決済の場合)のプレミアムサービスとして、5件以上の金融関連サービスの連携、詳細分析・レポート、1年以上前の過去データの閲覧、家計診断などの上位機能を提供しております。また、資産形成に特化した「資産形成アドバンスコース」については、月額980円にて機能を提供しております。 メディア/広告収入 『マネーフォワード ME』及び『MONEY PLUS』における広告掲載料、イベントやセミナーの開催に伴う運営収入を計上しております。『マネーフォワード お金の相談』や『マネーフォワード 固定費の見直し』等に関しては、連携する外部サービスに対する送客に応じた対価を収受しております。 <X> ●サービスの特徴及び優位性 『マネーフォワード クラウド』、『マネーフォワード ME』の開発やデザインノウハウを活かし、アプリやwebサービスの企画・開発を行っております。主な提供サービスとして、金融機関の個人顧客向けの自動家計簿・資産管理サービス『金融機関・特定サービス向けマネーフォワード』、通帳アプリ『デジタル通帳・かんたん通帳』、地域金融機関のお客様向けのアプリ提供サービス『BANK APP』、金融機関向け業務DXサービス『Mikatanoシリーズ』等が挙げられます。 また、2024年12月より、機動的かつ柔軟な事業戦略の推進を目的とした新設分割による分社化を行い、パートナーとの関係性をより深化させ、新たな金融関連サービスの創出に引き続きチャレンジしていくとともに、地域金融機関と共に、これまで以上に地域に根ざした活動を行い、Mission の実現を目指します。 ● 収益構造 『金融機関・特定サービス向けマネーフォワード』や『デジタル通帳・かんたん通帳』等の保守・運用にかかる月額課金や、『Mikatanoシリーズ』の月額課金をストック収益として収受するほか、開発、プロモーション支援等により発生する一時的なフロー収益を収受しております。 <Finance> ● サービスの特徴及び優位性 マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社は、マネーフォワードグループの強みである「スタートアップの立ち上げ・IPO経験」、「Fintech/SaaSへの知見」、「起業家とのネットワーク・コミュニティ」、「地域金融機関との連携」を活かしスタートアップ業界に貢献すべく、「HIRAC FUND」を通じて出資・支援活動をおこないます。2025年6月には、2020年12月に30.4億円で設立した1号ファンドのさらなる成長を目指して1号エクステンションファンドを設立し、12.8億円でファイナルクローズいたしました。 ● 収益構造 『HIRAC FUND』による営業投資有価証券の売却時には、売却収入を計上しております。 (注1) アカウントアグリゲーション ユーザーが保有する、銀行、証券、クレジットカードなど複数の金融機関の口座の残高や入出金履歴といった情報を取得・集約する技術をいいます。 (注2) フリーミアムモデル型 基本的なサービスはすべて無料で提供し、一部の機能を有料で提供するビジネスモデルをいいます。 [事業系統図] 主たる収益構造を事業系統図によって示すと次の通りであります。
経営方針・対処すべき課題7,676字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 会社の経営方針 当社グループは、「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載の通り「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というMissionの下、「すべての人の、『お金のプラットフォーム』になる。」というVisionを掲げ、4つのセグメントにおいてプラットフォームサービス事業を展開しております。 (2) 経営環境及び経営戦略 当社グループの主な事業モデルは、サービスの利用に応じて収益を計上する、いわゆるSaaSモデルとなっています。導入時に売上の全額が計上されるモデルに比べ、黒字化までに時間を要する一方、解約率が低く、中長期では非常に収益性が高いのが特徴です。 市場環境としましては、当社グループの事業運営に追い風となるような様々な動きが活発化しております。主なものとしては、リモートワークや副業など新たな働き方の広がりとともにクラウドサービス導入のニーズが一層高まっていることに加え、2022年1月の改正電子帳簿保存法の施行、2023年10月からのインボイス制度の導入など企業のバックオフィス業務の電子化に向けた法的な整備が進んでおります。また、決済領域においても国内メガバンクにより小口の資金決済のための新たな決済インフラの設立が進められるなどキャッシュレス決済の普及を後押しする動きも見られることに加え、給与支払いのデジタル化や資産所得倍増など個人のお金の課題解決に向けた政府の取組も見られます。 このようなビジネスモデルや市場環境を踏まえ、国内SaaS市場が急速に拡大する間に認知強化・新規顧客獲得のための先行投資を行うことが、中長期的な企業価値・株主価値の向上に資するとの判断のもと、先行投資を継続的に行っております。当連結会計年度においては、特にARR成長率が大きく加速しているBusinessセグメントに事業リソースを集中させ、認知強化・新規顧客獲得のための先行投資を実施するとともに、特に成長の著しい中堅企業に対するセールス・マーケティング強化等のため採用を強化しました。 翌連結会計年度においても、Businessセグメントへの先行投資を継続的に投下する計画となっておりますが、中長期の方針としては、売上高の高成長と収益性の改善の両立を目指しており、広告宣伝費、並びに人件費及び外注費を対売上高比率で抑制することを中心としたコストの効率化をより進める方針であり、Businessセグメントの先行投資費用についてもより厳格に費用対効果を見定めながら投下していきます。また、Businessセグメントを除く3つのセグメントにおいては、引き続き、成長を継続しつつも収益性の改善も進めております。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、中長期的なキャッシュ・フローの現在価値最大化を最重視し、経営の意思決定を行っております。経営指標としましては、特に売上高、EBITDA、事業キャッシュ・フロー(注1)を重視しております。また、当社のビジネスモデルにおいて重要な指標であるSaaS ARR(注2)について見通しの開示も実施しております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは創業以来、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というMissionを掲げ、世の中からお金に関する課題や悩みをなくすことを目指しております。お金は人生において道具にすぎませんが、正しい知識がないためにお金に振り回され、やりたいことにチャレンジできない人や企業が多く存在しています。当社グループは、サービスや事業を通じて一人ひとりの人生に寄り添い、人々の生活を飛躍的に豊かにすることで、チャレンジできる社会をつくりたいと考えております。 当社グループが目指す社会を実現し、持続的に企業価値を向上させるため、当社グループは、3つの重点テーマ(マテリアリティ)を設定し、これを支える土台である経営基盤とあわせて、具体的な取り組みを進めてまいります。 (注1)事業キャッシュ・フロー EBITDA(HIRAC FUND除き) + 契約負債増減額 - ソフトウエア資産取得計上額をいいます。 (注2) SaaS ARR ARRは「Annual Recurring Revenue」の略称。各期末時点におけるBusinessセグメント、Homeセグメント、Xセグメントの経常的に発生する月間収益を12倍して算出しております。ただし、季節影響を受ける 『STREAMED』について、第1及び第2四半期における『STREAMED』の課金収入の3分の1を経常的に発生する 月間収益として算出しております。 これらの取組を当社グループ一体として推進していくため、サステナビリティ担当責任者として執行役員でありグループCoPA(Chief of Public Affairs)の瀧俊雄を任命しております。また、サステナビリティ委員会を設置しており、同委員会においてサステナビリティに関する事項を審議するとともに、サステナビリティ関連施策の遂行状況をモニタリングし、取締役会へ報告しております。サステナビリティ委員会は、取締役会が選任した委員により構成され、代表取締役社長CEOが委員長を務めます。また、必要に応じて、事業部門の責任者や社外取締役、社外監査役の出席を要請することで、サステナビリティ施策の有効性及び実効性を担保します。 本委員会及び取締役会での審議を経て決定された各種施策については、本委員会事務局メンバーが、当社グループ内の関連コーポレート及び事業部門との連携や情報収集を通じて、全社における取組みをさらに推進します。 ① 重点テーマ(マテリアリティ) <User Forward:ユーザーの人生をもっと前へ。> 私たちはサービスや事業を通じて、世の中からお金に関する悩みや課題をなくし、人々の生活や企業を飛躍的に豊かにすることで、チャレンジできる社会をつくりたいと考えています。今後も、ユーザーに安心してご利用いただくためのセキュリティへの投資を促進しながら、テクノロジー×デザインでお金の課題を解決するサービスを提供し、「ユーザーの人生をもっと前へ。」を目指します。 ● 多様なユーザー(企業、個人事業主、個人)に向けて、お金の課題を解決するサービスを提供 日本の企業や個人事業主は、労働人口の減少、低い労働生産性、煩雑なバックオフィス業務、資金繰りなど、様々な課題を抱えております。これらの課題に対し、当社グループは、『マネーフォワード クラウド』などのビジネス向けサービスを通じて、バックオフィス業務の効率化や生産性向上を実現し、中長期的な企業価値の向上と持続的成長に貢献してまいります。また近年、少子高齢化や老後2,000万円問題などにより、個人の将来に関する漠然としたお金の不安は増す一方となっております。当社グループが提供する『マネーフォワード ME』をはじめとする個人向けサービスを通じて、お金の流れや現在の状態を見える化し、家計の改善や将来に向けた資産計画の作成に繋げることで、不安を解消することが可能になります。当社グループは、今後も多様なユーザーに寄り添ったサービスを提供し、お金に関する課題や悩みを解決してまいります。 ● ユーザーの課題をテクノロジー×デザインで解決 変化のスピードが速く不確実性が高い時代において、世の中が求めるよりも早く課題を見出し、解決できるようなイノベーションを創出していくためには、テクノロジーの力が不可欠と認識しております。また、社会とテクノロジーの間には大きなギャップがあることから、それをデザインにより埋める必要があると考えております。当社グループは、先端テクノロジーによって将来の課題を予測して、解決に向けたアクションを提案するため、「自律化・ユーザビリティ」を注力領域として研究開発を推進し、ユーザー視点を取り入れたサービスをリリースしてまいります。 ● 安心してご利用いただくためのセキュリティへの投資促進 当社グループが提供するサービスにおいては、ユーザーのお金に関する様々な情報を多く預かっており、その情報管理を継続的に強化していくことが重要であると考えております。情報セキュリティ及び個人情報保護、第三者からの不正アクセス防止に関しては、グループCISO(Chief Information Security Officer、最高情報セキュリティ責任者)を任命しております。また、「情報セキュリティ基本方針(セキュリティポリシー)」、「個人情報保護方針(プライバシーポリシー)」、「ユーザーデータガイド」その他社内規程を策定し、これらに基づいた管理を徹底しています。セキュリティ等に関しては、グループCISOより代表取締役及びグループCTO(Chief Technology Officer、最高技術責任者)へ毎月活動報告を行い、取締役会に四半期に1回及び随時報告がなされています。 <Society Forward:社会をもっと前へ。> 私たちの追い求めるMissionを実現するためには、より良い社会をつくることが大切だと考えています。そのために、多様なパートナーとの共創により、社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)化への貢献、より良い社会システムの実現を目指した活動、環境に配慮した経営の実践を通じて、「社会をもっと前へ。」の実現に尽力していきます。 ● 多様なパートナーとの共創により、社会のDX化に貢献 近年、ビジネス環境が激しく変化するなか、企業の競争力を高め、生産性を向上させるデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが、加速しています。当社グループでは、全国の金融機関、士業事務所、事業会社、商工会議所等、多様な事業パートナーとともに事業を進めております。今後も、既存の事業パートナーとの提携の強化、新たな事業パートナーの拡大によって、強固なエコシステムを構築し、多様なパートナーとの共創により、社会のDXへの貢献を目指してまいります。 ● より良い社会システムの実現を目指した活動 当社グループでは、官庁設置の会議における政策提言や、マネーフォワード総合研究所における調査研究・情報発信といったさまざまな活動を通じて、制度的改革をリードしています。マネーフォワード総合研究所は、当社グループならではのデータと経済の知見を活かし、「生活者・事業者がより適切な意思決定を行えるようにすること」や「政府の意思決定がより効果と理解を得られる状況を創出し、社会を前に進めることに貢献すること」を目指しています。また、一般社団法人Fintech協会や一般社団法人電子決済等代行事業者協会などの業界団体への参画・運営を通じて、金融のイノベーションを実現していくためのエコシステム醸成を図っています。加えて、世代や年齢を超えて一人ひとりがお金と向き合うきっかけを提供するため、お金に関する課外授業やイベント、ユーザー向けコミュニティの運営を行っています。 ● 環境に配慮した経営の実践 当社グループは、リモートワークを基本とした新しい働き方を導入し、社内稟議、経費精算、契約締結などの業務をクラウド上で行うことにより、ヒトやモノの移動、紙資源の利用の削減に取り組んでおります。また、当社が提供している『マネーフォワード クラウド』は、バックオフィスのペーパーレス化を促進できるサービスであり、当社サービスの提供を通じて社会のDXに貢献することで、さらに環境にやさしい社会を実現することができると考えております。当社グループは、今後も社内業務の見直しや事業の成長などを通じて、世の中のヒトやモノの移動、紙資源の利用削減をさらに促進し、環境に配慮した経営を実践してまいります。 <Talent Forward:社員の才能をもっと前へ。> 私たちは創業以来、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というMissionの実現に向けて、事業と組織を成長させてきました。この成長を支えてきたのが、メンバー一人ひとりの力です。共通の目標を持つ仲間たちが集まり、ユーザーと事業に向き合い、切磋琢磨してきたからこそ、今のマネーフォワードがあります。「Talent Forward(社員の可能性をもっと前へ。)」には、私たちの成長の原動力である、メンバーの育成と活躍支援にコミットする想いを込めました。世界中から素晴らしいタレントが集まり、高め合い、組織となることで事業成長が加速する。そして、事業成長が生み出す新たな挑戦の機会を求めて、さらに仲間が集まる。その好循環が、 Mission実現につながると確信しています。 また『Talent Forward Strategy』では、当社の経営戦略、そしてその先のMission・Visionを実現するために、人事に関して大切にしてきた基本思想を「Talent Forward 戦略」として、5つのカテゴリーに分けて説明しているほか、今後の事業展開を見据え、人組織に関して短期・中期で特に重視するテーマ、具体的な施策、重要指標についても開示しています。 ● 安心して働ける環境・文化を創る 当社グループは、共通の価値観・目指したい世界観をMission、Vision、Values、Culture(MVVC)として掲げ、 一人ひとりが大切にしています。組織が大きくなり、エンジニア組織のグローバル化をはじめメンバーが多様化する中でも、MVVCの理解が薄れることなく、より一層浸透するよう、様々な工夫を重ねており、様々なバックグラウンドや価値観をもつメンバー同士が、互いの違いを理解しながら、働きやすいと感じられる環境づくりを目指しています。 ● MVVCに共感する優秀で多様な人材を世界中から採用する 新たなアイデアや価値創造のためには、多様な視点と経験を持つメンバーが集うことが重要であると考え、日本国内だけではなく世界中から優秀なタレントが集まる組織作りに取り組んでいます。採用においては、当社共通の価値観である MVVCに共感していただけるかどうかを重視しています。また、当社グループが大切にするValuesの1つである「Fairness」を徹底し、性別・国籍・宗教・年齢・学歴等で制限しない採用方針を掲げております。入社後も、こうしたバックグラウンドの違い、育児や介護などのライフステージの変化も含めて、多様な状況下にある従業員が働きやすい・働きがいのある職場環境づくりに取り組んでおります。従業員それぞれの個性や成長意欲を尊重し、一人ひとりの能力とアウトプットを最大化し、新たな価値創造を実現するためにも「多様な視点の実現」を人事戦略のベースに位置づけ、ダイバーシティとインクルージョンを重視する各種人事施策を推進してまいります。DEI(Diversity, Equity&Inclusion)担当責任者として取締役グループCHO(Chief Human Officer)である石原千亜希を任命し、People Forward本部を中心に取り組みを進めております。 ● 個人のポテンシャルを最大化できる仕組みを創る 当社グループでは、グループ従業員が失敗を恐れず果敢にチャレンジする目標設定を推奨し、きめ細かい1on1の機会を設けて、個々人への期待値を伝え、適切かつ明確なフィードバックをする文化を大切にしております。また、メンバーの継続的な成長やチャレンジを後押しするために、当社独自の人事制度「MFグロースシステム」を継続的にアップデートするとともに、各メンバーの状況を毎月のサーベイで可視化することで、個々に合わせた支援を実施しています。併せて、年齢、社歴、学歴などに関係なく実力や希望に見合う機会を提供し、組織や事業の都合だけでなく、個人の情熱や適性を尊重した配置や異動を行っております。今後も、当社グループを横断した異動・配置の機会を設けることで、従業員の成長機会を幅広く進めるとともに、人事担当部署が主導する教育研修だけでなく、組織を構成する全従業員が一丸となって人材育成に取り組めるような仕組みを構築してまいります。 ● メンバー一人ひとりが自律的に成長する 「Professional」をCultureのひとつに掲げる当社では、一人ひとりが自分の成長にオーナーシップを持ち、役職に関わりなくリーダーシップを発揮しています。「業務における経験」だけでなく「教育・研修制度」、「効果的なフィードバック」を通じて、メンバーが自律的に成長することを大切にしており、経営陣によるリーダーシップ研修「Leadership Forward Program」やマネージャーのメンバー育成を高める「目標設定研修」、「1on1研修」、自身のキャリアプランを言語化する「キャリア研修」などを定期的に実施しております。 ● 個人の成長を組織成長に繋げる メンバーの継続的な成長やチャレンジを組織の成長に繋げることで、経営戦略の達成や持続的な企業価値の向上を目指します。 会社の目標と個人の目標に連動性を持たせた目標設計制度の運用や、計画的な育成を行うための人材戦略会議、発明を表彰する制度など、様々な仕組みを通して組織全体の成長を実現します。 ② 3つの重点テーマを支える土台(経営基盤) <マネーフォワードのMission、Vision、Values、Cultureの浸透> 当社グループが目指す社会を実現するためには、各従業員が当社のMission、Vision、Values、Cultureを共有することが重要と認識しております。当社では、経営陣を中心に、グループ全体に向けてこれらを繰り返し発信している他、半期に1回のMVP表彰では成果が当社のValuesの発揮に繋がっていることを必須の選出基準とし、Cultureを体現した従業員を四半期毎に「Culture Hero」として選出するなど、これらのコンセプトの浸透を図っており、今後も推進してまいります。 <攻めと守りを両立させるガバナンス> 当社グループが目指す社会を実現するためには、当社グループの事業成長が必要であり、そのためにはコーポレート・ガバナンスの充実が重要と認識しております。当社グループでは、迅速な意思決定やリスクテイクを促す「攻め」の機能と、過度なリスクテイクの回避や透明性・公正性を確保するための牽制を目指す「守り」の機能の両面を充足したバランスの取れたコーポレート・ガバナンスの整備・運用に取り組んでまいります。
事業等のリスク11,678字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する情報開示の観点から積極的に開示しております。 なお、当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、以下の記載事項及び本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 また、以下の記載は当社株式への投資に関するリスクをすべて網羅するものではありませんので、この点ご留意ください。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、不確実性を内包しているため、実際の結果とは異なる可能性があります。 (1) 事業環境に関する事項 ① インターネット関連市場について 当社グループはプラットフォームサービス事業を主力事業としておりますが、当社グループ事業の発展のためには、インターネット利用者数の増加や関連市場の拡大が必要であると考えております。 しかしながら、当社グループが事業環境の変化に適切に対応できなかった場合、又は、新たな法的規制の導入等の予期せぬ原因によりインターネット関連市場の成長が鈍化した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② SaaS市場の動向について SaaS市場は近年大きく成長しており、富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2025年度版」によると、国内SaaS市場は、2029年度には3兆3,975億円(2024年度比173.0%)に達すると見込まれております。当社グループは、SaaS市場が今後も成長傾向を継続するものと見込んでおり、SaaS領域でのサービスを多角的に展開する計画であります。 しかしながら、今後、国内外の経済情勢や景気動向等の理由によりSaaS市場の成長が鈍化するような場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 技術革新等について 当社グループが事業展開しているインターネット関連市場では、技術革新や顧客ニーズの変化のスピードが非常に速く、インターネット関連事業の運営者はその変化に柔軟に対応する必要があります。当社グループにおいても、最新の技術動向や環境変化を常に把握できる体制を構築するだけではなく、優秀な人材の確保及び教育等により技術革新や顧客ニーズの変化に迅速に対応できるよう努めております。 しかしながら、当社グループが技術革新や顧客ニーズの変化に適時に対応できない場合、又は、変化への対応のためにシステム投資や人件費等多くの費用を要する場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 他社との競合について 当社グループは『マネーフォワード クラウド』及び『マネーフォワード ME』を中心としたプラットフォームサービス事業を主たる事業領域としておりますが、当該分野においては多くの企業が事業展開をしております。当社グループは、最適なユーザビリティを追求したサービスの構築、登録会員の訪問頻度向上を目指した特色あるサービスやコンテンツの提供、メディア利用時の安全性の確保やカスタマーサポートの充実等に取組、競争力の向上を図っております。 しかしながら、当社グループと同様のサービスを展開する企業等との競争激化や、十分な差別化が図られなかった場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ Apple Inc.及びGoogle Inc.の動向について 当社グループは、ユーザーにスマートフォン向けアプリを提供しており、Apple Inc.及びGoogle Inc.の両社が運営するプラットフォームにアプリを提供することが現段階の当社の事業の重要な前提条件であります。これらプラットフォーム事業者の事業戦略の転換及び動向によっては、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 為替レートについて 当社グループは、海外企業が提供するサービスを利用し、その利用料を米ドルにて支払っているため、為替レートの変動の影響を受けます。為替レートの変動によりコストが増加した場合には、市場環境を見極めながら適切に価格反映を行っていきますが、為替レートの変動が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社グループはベトナム、インド、及びアメリカに子会社を有しておりますが、当該子会社における為替レート変動による影響は軽微です。 (2) 業績変動等に関する事項 ① 経営成績の変動について 当社グループが取り組む事業領域は、市場規模が急速な進化・拡大を続けながらもまだ歴史が浅く、競合環境、価格動向、ビジネスモデルへの規制等には、不透明な部分が多くあります。このような環境下において、当社グループは、事業規模の拡大と収益源の多様化を図るため、当社グループのノウハウを活かした収益性の高い新規事業の創出に積極的に取り組んでまいりますが、事前に十分な検討をしたにもかかわらず、期待した成果があがらない場合や予想困難なリスクの発生により当初の事業計画を達成できない場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 四半期毎の業績の変動について イベントの開催、金融機関向けサービスリリース等による一時的な売上の発生、新プランリリースやプラン変更等により、当社の売上高成長は、年間を通じて平準化されずに、四半期決算の業績が著しく変動する可能性があります。 ③ 業績の達成確度に関する不確実性について (ア) プラットフォームサービス事業における先行投資について 当社グループが提供するプラットフォームサービス事業は、開発人員及び営業人員の採用、広告宣伝活動等の先行投資を必要とする事業であり、結果として当社は創業以来営業赤字を継続して計上しております。今後も「すべての人の、『お金のプラットフォーム』になる。」というVisionのもと、より多くの顧客の獲得をめざし、営業や開発等における優秀な人材の採用・育成を計画的に行うとともに、知名度と信頼度の向上のための広報・PR活動、ユーザー獲得のためのマーケティングコスト投下等を効果的に進め、売上高拡大及び収益性の向上に向けた取組を行っていく方針であります。しかしながら、想定通りの採用・育成が進まない場合、マーケティングPR等活動の効果が得られない場合等には、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (イ) 社歴が浅いことについて 当社は2012年5月に設立されており、社歴の浅い会社であります。したがって、当社グループの過年度の経営成績は期間業績比較を行うための十分な材料とはならず、過年度の業績のみでは今後の業績を判断する情報としては不十分な可能性があります。 (ウ) 広告宣伝活動により想定通りユーザー数が増加しない可能性について 当社グループの事業にとってユーザー数の増加は非常に重要な要素であり、Webマーケティングを中心とした広告宣伝活動を積極的に実施しユーザー数の増加を図っております。広告宣伝活動については、『マネーフォワード クラウド』を中心とした各サービスにおいて、ユーザー獲得効率を勘案の上、都度、最適な施策を実施しておりますが、必ずしも当社グループの想定通りに推移するとは限りません。これらの要因により、当社が提供しているサービスのユーザー獲得が計画通りに推移しない場合、当社グループの事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (エ) Businessセグメントの事業運営において業績に影響を与えうる要因について 当社グループの売上高の7割以上はBusinessセグメントから創出されております。『マネーフォワード クラウド』は、当社グループ営業人員による士業事務所・事業会社等への直接販売を行っておりますが、営業人員一人当たりの成約金額又は営業人員の獲得が計画通りに推移しない可能性があります。また、インターネットを通じた販売においては、複数のプロダクトの利用(クロスセル)等により将来における1ユーザー当たりの単価について一定の上昇を見込んでおりますが、想定単価が計画通りに推移しない可能性があります。ファクタリング事業においては、「(3) 法的規制等に関する事項 子会社の請求代行・売掛金回収事業及び売掛債権の買取事業について」に記載の通り、与信リスクが存在します。同リスクの大半を保険会社に移転しているものの、市場環境の悪化により与信リスクが高まった場合には、多額の貸倒損失を計上する可能性があります。これらの要因により、Businessセグメントの事業運営が計画通りに推移しない場合、当社グループの事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (オ) Businessセグメント以外の事業運営において業績に影響を与えうる要因について Businessセグメント以外の3つのセグメントについては、収益性の改善を優先しておりますが、これらのセグメントにおいても以下のように事業運営が計画通りに推移しないリスクがあり、その場合には当社グループの事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 Homeセグメントにおいては、プレミアム課金売上について、ユーザー数の増加が計画通りに推移しない場合、又はプレミアムサービスに係る課金率が想定通りに増加しない場合、結果としてプレミアム課金売上が計画通りに増加しない可能性があります。 Xセグメントにおいては、地域金融機関経由でDXサービス『Mikatano』の提供を行っているため、地域金融機関の経営方針や営業状況に大きく影響を受け、結果として『Mikatano』の売上が計画通りに増加しない可能性があります。 Financeセグメントにおいては、未上場株式等を投資対象としており、投資先企業の事業が当初の計画通りに進捗せず、財務状況が悪化した場合は投資収益をあげることができない可能性があります。 (カ) ユーザーの継続率について 当社グループの事業にとって、獲得したユーザーのサービスの利用継続率は非常に重要な要素であり、取り扱う情報やサービスの充実等の施策を通じて、継続率の維持、向上を図っております。何らかの施策の見誤りやトラブル等で継続ユーザーが減少した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 事業領域の拡大に伴うリスクについて 当社グループの収益は、『マネーフォワード クラウド』による売上の影響を大きく受けている状況であるため、当社グループは、多角的観点から新たな収益源を常に模索し、事業の拡大と安定化に取り組んでおります。今後も、事業領域を拡大し、現在の領域と異なる分野にも進出する可能性があり、新たに進出した分野において収益化が進まない場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑤ 投融資について 当社グループでは、今後の事業拡大のために、国内外を問わず出資、子会社設立、合弁事業の展開、アライアンス、M&A等の投融資を実施する場合があります。 投融資については、リスク及び回収可能性を十分に事前評価し決定してまいりますが、投融資先の事業の状況が当社グループに与える影響を確実に予想することは困難な場合もあり、投融資額を回収できなかった場合や減損の対象となる事業が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (3) 法的規制等に関する事項 ① 電子決済等代行業について 当社は、電子決済等代行業を営むため、銀行法等に基づく電子決済等代行業者として登録を受け(関東財務局長(電代)第3号)、銀行法等の適用を受けております。当社では、内部管理統制の構築・運用等により銀行法等の遵守を徹底しており、本書提出日現在において取消原因となるような事象は発生しておりません。しかしながら、仮に当社が銀行法等に違反して、監督上必要な措置(銀行法第52条の61の16)又は登録の取消し若しくは業務の停止(銀行法第52条の61の17)を命じる行政処分が発せられた場合、又は法解釈等の違いにより監督当局からの行政指導や行政処分を受けた場合には、『マネーフォワード クラウド』及び『マネーフォワード ME』等において、銀行等の預貯金取扱金融機関(以下「銀行等」という。)のアカウントアグリゲーションが困難になり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 また、銀行法等では、電子決済等代行業者に対して、銀行等との間で電子決済等代行業に関する契約締結義務(銀行法第52条の61の10)を定めており、当社は各銀行等と契約を締結しておりますが、当該銀行等との間で契約を維持できなくなった場合には、『マネーフォワード クラウド』及び『マネーフォワード ME』等において、銀行等のアカウントアグリゲーションが困難になり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 なお、電子決済等代行業登録の状況の概況は次の通りであります。 取得年月   2018年10月 1日 登録の名称   電子決済等代行業 所管官庁等   金融庁 登録の内容   銀行法に定める電子決済等代行業を営むこと顧客の委託を受けて、銀行等の口座に係る送金指示を、銀行に対して伝達する業務顧客の委託を受けて、銀行等の口座情報を取得し、顧客に提供を行う業務 有効期限   なし 法令違反の要件及び 主な登録取消事由   ・登録拒否事由に該当することとなったとき・不正の手段により登録を受けたとき・銀行法に基づく処分に違反したとき・電子決済等代行業の業務に関し著しく不適当な行為をしたと認められるとき ② 銀行法等の適用を受けない金融機関等のアカウントアグリゲーションについて 当社グループの『マネーフォワード クラウド』及び『マネーフォワード ME』は金融機関や事業会社(以下「金融機関等」という。)のインターネット上の口座と自動連携するアカウントアグリゲーション技術によって成り立っており、銀行法等の適用を受けない金融機関等については、顧客から直接金融機関等の口座情報等にアクセスする権利の付与を受ける形となっております。したがいまして、金融機関等が当社グループサービス経由での口座情報へのアクセスを拒絶した場合、情報の取得ができなくなる恐れがあります。 当社グループにおいては、一部の金融機関等と電子決済等代行業と同様に口座情報へのアクセスに関する契約を締結しております。また、金融機関等のシステムへの負荷を最小限とできるよう配慮したシステム設計を行っており、一部の金融機関等からは、当社グループの接続元IPアドレスを開示する等の特別なアクセスの許可を得ている他、金融機関等からの照会にも迅速に対応することで、金融機関等とは良好な関係を維持しておりますが、何らかの事象により金融機関等が当社グループサービス経由での口座情報へのアクセスを拒絶した場合、金融機関等の情報の取得ができなくなる結果、『マネーフォワード クラウド』及び『マネーフォワード ME』等の一部機能の提供が困難になり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 二月払購入あっせんについて 当社グループ子会社のマネーフォワードケッサイ株式会社は、『マネーフォワード ビジネスカード』サービス(2025年3月1日に当社から移管)において、「あと払い機能」を提供することにより、割賦販売法第35条の16第2項に定める二月払購入あっせんに係る事業を営んでおり、クレジットカード番号等の適切な管理に関する規制の適用を受けるほか、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」が定める特定事業者に該当しております。マネーフォワードケッサイ株式会社は、『マネーフォワード ビジネスカード』サービスを提供するに際し、同法に基づき所定の書類等をユーザーから徴求し、本人確認を実施するとともに本人確認書類及び取引記録を保存しています。また、マネーフォワードケッサイ株式会社においては、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与防止のための基本方針を定め、特定事業者としての業務の適切性及び健全性の確保に努めております。 しかしながら、マネーフォワードケッサイ株式会社の内部管理態勢が同法に適合していない事態が発生した場合や、今後新たな法的規制が設けられた場合、『マネーフォワード ビジネスカード』サービスの一部機能の提供が困難になり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 子会社の請求代行・売掛金回収事業及び売掛債権の買取事業について 当社グループ子会社のマネーフォワードケッサイ株式会社(2025年12月1日に株式会社Biz Forwardを吸収合併)で請求代行・売掛金回収事業(取引先への請求から代金回収までを一括で請け負い、売掛金の回収を保証する決済サービス)並びに売掛債権の買取事業(売掛金早期資金化サービス)を行っております。これらマネーフォワードケッサイ株式会社を利用する債権売却事業者及びその取引先は比較的小規模で相対的に与信リスクの高い企業及び事業主が多く、与信管理が重要になります。債権売却事業者及びその取引先からの代金回収方法としては、当社グループのマネーフォワードホショウ株式会社の保証を受けることで回収の確実化を図っており、また保険によりリスクを保険会社に移転しております。当社グループ全体としては債権売却事業者及びその取引先に対する与信リスクを一部負担していることになります。当社グループでは、中小企業決済に関する与信管理のノウハウを十分持っていると認識しておりますが、想定以上の保証履行が発生した場合、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。 また、当該事業は、「割賦販売法」上の包括信用購入あっせん、「貸金業法」上の貸金業及び「銀行法」上の為替取引のいずれにも該当せず、いわゆる業法上の法的規制の対象とはなっておりません。しかしながら、今後新たな法律の制定や現行法の解釈に変化があった場合には、これらの事業が法的規制の対象となる可能性があり、その場合、マネーフォワードケッサイ株式会社における事業の継続に支障をきたし、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。 ⑤ 個人情報保護について 当社グループでは、金融機関等へのウェブサイトログイン情報等の個人情報を取得しているため、当社グループは「個人情報の保護に関する法律」が定める個人情報取扱事業者に該当しております。ただし、当社グループでは金融機関等にログインを行うためのパスワードの取得に留まっており、また、『マネーフォワード ME』では生年月日や住所、電話番号も取得しておりません。当社グループにおいては、個人情報保護方針を定め、個人情報の取得の際には利用目的を明示し、その範囲内でのみ利用するとともに、個人情報の管理につきましても、役員及び従業員を対象とした個人情報の取扱いに関する社内研修や、社内でのアクセス権限の設定、アクセスログの保存、データセンターでの適切な情報管理、個人情報管理に関する規程の整備を行っております。また、日本シーサート協議会に加盟し、さまざまなインシデント関連情報、脆弱性情報、攻撃予兆情報等を収集することで、個人情報を含む当社グループの情報資産の保護に取り組んでおります。 しかしながら、外部からの不正アクセス、社内管理体制の不備、その他想定外の事態の発生により個人情報が社外に流出した場合、損害賠償請求を受ける可能性や当社グループの社会的信用を失うこと等が想定され、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 訴訟等について 本書提出日現在において、当社グループの事業に重大な影響を及ぼす提起されている訴訟はありません。しかしながら、事業展開の中でシステムダウンによるサービス停止やサイバー攻撃等による機密情報の漏洩等、顧客、取引先及びその他第三者との間で予期せぬトラブルが発生した場合等の事由により、訴訟等による請求を受ける可能性を完全に回避することは困難であり、このような事態が生じた場合、当社グループの事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 ⑦ 知的財産権について 当社グループによる第三者の知的財産権侵害の可能性については、専門家と連携を取り調査可能な範囲で対応を行っておりますが、当社グループの事業領域に関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、当社グループが認識せずに他社の知的財産権を侵害してしまう可能性は否定できません。この場合、損害賠償請求や使用差止請求等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 組織体制、内部管理体制等に関する事項 ① 特定人物への依存について 当社の代表取締役社長グループCEOである辻庸介は、当社設立以来当社グループの事業に深く関与しており、また、Fintechに関する豊富な知識と経験を有しており、経営戦略の構築やその実行に際して重要な役割を担っております。当社グループは、特定の人物に依存しない体制を構築すべく組織体制の強化を図り、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏の当社グループにおける業務執行が困難になった場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 人材の獲得、育成について 当社グループが、今後とも企業規模を拡大していくためには、当社グループのMission、Vision、Valuesに共感し、当社グループのCultureに適合する高い意欲を持った優秀な人材を確保することが必要不可欠であります。 当社グループは、規模拡大やサービス向上に必要な優秀な人材の確保のため、今後も必要に応じて採用活動を行っていく予定ではありますが、人材獲得競争の激化や市場ニーズの変化等により、優秀な人材が十分に獲得できなかった場合や人材流出が生じた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループでは、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の通り、重点テーマ(マテリアリティ)として、<Talent Forward:社員の才能をもっと前へ。>を設定し、働きがいと働きやすさのある職場作りに取り組んでおります。 ③ 内部管理体制について 当社グループは今後の事業運営及び事業拡大に対応するため、内部管理体制について一層の充実を図る必要があると認識しております。今後、事業規模の拡大に合わせ、内部管理体制も充実・強化させていく方針でありますが、事業規模に適した内部管理体制の構築に遅れが生じた場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ システムの安定性について 当社グループの運営するサービスはシステムへの依存度の高いサービスとなっていることから、システムの安定的な稼動が当社グループの業務遂行上必要不可欠な事項となっております。そのため、当社グループでは継続的な設備投資を実施するだけではなく、サービスで使用するサーバー設備やネットワークを常時監視し、障害の兆候が見られた場合にはシステム担当の役職員に対し自動でメールが送信される等、システム障害の発生を未然に防ぐことに努めております。 しかしながら、アクセスの急増、ソフトウエアの不備、コンピューターウイルスや人的な破壊行為、役職員の過誤、自然災害等、当社グループの想定していない事象の発生によるサービスの停止により収益機会の喪失を招く恐れがあります。このような事態が発生した場合には当社グループが社会的信用を失うこと等が想定され、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 不正アクセスについて 当社グループの主力事業であるプラットフォームサービス事業において個人情報を扱っていることから、データを不正に取得することを目的とした悪意の第三者によるシステムへの不正アクセス等を受ける可能性があります。当社グループでは、サービスを提供するシステムや社内情報システム等に対して、開発時のレビューやファイアウォールの設置、外部のセキュリティ診断会社から第三者評価を行う等により、外部からの不正アクセスの予防を図っております。また、入出金履歴等重要な個人データはすべて暗号化し、データの送受信もすべて暗号化する等適切なセキュリティ対策を実施したうえで監視体制を強化しております。これに加えて、外部からの攻撃はインターネットからだけではなく悪質なボットを通じた社内端末を経由した攻撃等複数の経路があることから、従業員端末のウイルス対策ソフトの導入や、個人情報を取り扱う保守作業を行う専用の環境をネットワーク的に隔離する等様々な対策を行うことにより、リスクを低減しております。 しかしながら、不正アクセスによるシステムへの侵入が発生し、ユーザーの個人情報や口座情報等の重要なデータが消去又は不正に入手される可能性は否定できません。このような事態が発生した場合には損害賠償請求を受ける可能性や社会的信用を失うこと等が想定され、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループでは金融機関等にログインを行うためのパスワードの取得に留まっており、また、『マネーフォワード ME』では生年月日や住所、電話番号は取得しておりません。 (5) その他 ① 税務上の繰越欠損金について 2025年11月期末時点で、当社に税務上の繰越欠損金が存在しております。そのため、現在は通常の税率に基づく法人税、住民税及び事業税が課せられておりませんが、今後当社の業績が順調に推移することにより、繰越欠損金が解消した場合は、課税所得に対して通常の法人税率に基づく法人税、住民税及び事業税が課されることとなり、当社グループの業績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 ② 固定資産の減損リスクについて 当社グループは、のれんやソフトウエア等の固定資産を有しておりますが、「固定資産の減損に係る会計基準」及び「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」により、当社グループが保有する固定資産が、収益状況の悪化等の事由により、減損処理が必要となった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 投資有価証券の減損リスクについて 当社グループは、業務提携及び投資育成を目的として、SaaS及びFintech領域や主にインターネットやテクノロジーに関する事業を展開するスタートアップ企業に対して投資を行っておりますが、投資先企業の事業の成長性や収益性が期待通り実現せず減損処理が必要となった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 配当政策について 当社グループは、株主に対する利益還元を重要な経営課題として認識しております。しかしながら、現在当社グループは成長過程にあると考えており、内部留保の充実を図り、収益基盤の多様化や収益力強化のための投資に充当することにより、さらなる事業拡大を目指すことが株主に対する利益還元につながると考えております。 将来的には、各期の経営成績及び財政状態を勘案しながら株主に対して利益還元を実施していく方針ではありますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。 ⑤ 株式価値の希薄化について 当社グループでは、株主価値の最大化を図るための中長期的なインセンティブを与え、株主との一層の価値共有を目的として、役員、従業員等に対する新株予約権によるストック・オプション制度及び譲渡制限付株式報酬制度を採用しており、今後も当該制度を活用する可能性があります。 これらの新株予約権について行使が行われた場合や譲渡制限付株式報酬制度に基づき新株式が発行された場合には、既存株主が保有する株式の価値が希薄化する可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (2) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当社グループが提供するサービス領域は、Fintech(注1)市場と呼ばれており、近年では、Embedded Finance(埋込型金融)などと呼ばれる、非金融事業者の提供するサービスに金融サービスを組み込み、一体として提供する形が注目されるなど様々なビジネスが活発に生まれております。当社グループの主要サービスである『マネーフォワード クラウド』及び『マネーフォワード ME』は、近年急速な成長が見込まれる、SaaS(注2)という形態にてサービスを提供しております。SaaS市場は近年大きく成長しており、富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2025年度版」によると、国内SaaS市場は、2029年度には3兆3,975億円(2024年度比173.0%)に達すると見込まれております。加えて、2022年1月に施行された改正電子帳簿保存法、2023年10月からのインボイス制度導入など企業のバックオフィス業務の電子化に向けた法的整備が進み、決済領域においても国内メガバンクにより小口の資金決済のための新たな決済インフラの設立が進められるなど、キャッシュレス決済の普及を後押しする動きが見られます。 グローバルな経済環境の影響を受け日本経済も見通しが不透明になる中においても、クラウドサービス導入及びキャッシュレス化のニーズや、個人や企業におけるお金に関する新たな不安を背景に当社グループの提供サービスへのニーズはより一層高まっているものと認識しております。 このような環境において、当社グループは「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というMissionの下、事業者向けサービスを提供するBusinessセグメント、個人向けサービスを提供するHomeセグメント、金融機関・事業会社のお客様向けにサービス開発を行うXセグメント、「HIRAC FUND」にてベンチャーキャピタル事業を行うFinanceセグメント、SaaS企業のマーケティング活動を支援するSaaS Marketingセグメントの5つのセグメントにおいて、事業を運営してまいりました。 なお、従来より当社グループは、「プラットフォームサービス事業」の単一セグメントとしておりましたが、 第1四半期連結会計期間より「Business」、「Home」、「X」、「Finance」、「SaaS Marketing」の5つの報告セグメントに変更することといたしました。セグメントごとの経営成績は、次の通りです。 Businessセグメントでは、バックオフィス向けの業務効率化クラウドソリューション『マネーフォワード クラウド』において、引き続き新規ユーザーが順調に増加しました。また、中堅企業向けのプロダクトにおいては、お客様の規模やステージに合わせて最適なシステム構成をスピーディーに実現するため、個別の機能を独立した形で提供するコンポーネント型の展開を行っております。2025年6月に実施しました価格改定、並びに継続的な機能強化やプロダクト間の連携強化に加えて、営業・マーケティング体制の拡充を進めた結果、複数プロダクトでの導入やより大規模な企業での導入が進み、ARPA(注3)についても向上しております。特に今期はAI機能の開発リリースが加速し、『AI確定申告』、「交際費精算エージェント」、「請求書ダウンロード代行エージェント」等、さまざまな新機能のリリースが実現しました。 Homeセグメントにおいては、自動でオンラインバンキング等から金融機関データの取得・分類を行うPFM(注4)サービス『マネーフォワード ME』において、プレミアム課金売上が順調に推移しました。また、三井住友カード株式会社との合弁会社を2024年8月に設立いたしました。今後は『マネーフォワード ME』でのお金の見える化サービスとSMBCグループが提供する、モバイル総合金融サービス『Olive』が有する豊富な金融サービスを掛け合わせ、ユーザーへの提供価値向上及び収益源の多角化にも努めてまいります。当連結会計年度においては、『マネーフォワード ME』における価格改定に加え、家族・パートナーと日々の家計や資産状況を確認できる「シェアボード」機能のローンチや、日々の生活を豊かにする商品や体験をお得に体験できる「Prime Coupon(プライムクーポン)」をプレミアム会員限定でお届けいたしました。 Xセグメントにおいては、金融機関やそのお客様のDX推進に資するサービスの開発に努めております。金融機関及び金融機関の法人顧客である地域の中小企業のDXに貢献するとともに、金融機関がデータを活用しながら中小企業の事業価値向上を実現するための支援を行うことを目指しております。 Financeセグメントにおいて、ベンチャーキャピタル「HIRAC FUND」では、マネーフォワードグループの強みである「スタートアップの立ち上げ・IPO経験」、「Fintech/SaaSへの知見」、「起業家とのネットワーク・コミュニティ」、「地域金融機関との連携」を活かし、スタートアップ業界に貢献すべく、出資・支援活動を行っております。 SaaS Marketingセグメントにおいては、『BOXIL SaaS』などを中心としたSaaS企業のセールス並びにマーケティング活動を支援するサービスを推進いたしました。なお、2025年11月4日を実行日としてスマートキャンプ株式会社の全保有株式を譲渡しており、実行日をもって当社の連結範囲から除外されております。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高は50,349百万円(前年同期比24.7%増)、EBITDA(注5)4,782百万円(前年同期は1,727百万円のEBITDA)、調整後EBITDA(注6)4,963百万円(前年同期は1,864百万円の調整後EBITDA)、営業損失2,653百万円(前年同期は4,735百万円の営業損失)、経常損失3,877百万円(前年同期は5,353百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益1,587百万円(前年同期は6,330百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。当社が重視している経営指標であるSaaS ARR(注7)は39,333百万円(前年同期比31.1%増)となり成長が加速しています。 各セグメントのSaaS ARRの推移は以下の通りであります。 各セグメントにおけるSaaS ARR (単位:百万円) 2021年11月期末   2022年11月期末   2023年11月期末   2024年11月期末   2025年11月期末   前年同期比成長率 Business   8,749   13,271   19,012   25,298   33,909   34.0   % うち法人   7,657   11,896   17,355   22,954   31,263   36.2   % うち個人事業主   1,092   1,375   1,657   2,343   2,645   12.9   % Homeプレミアム課金   1,724   2,007   2,691   3,036   3,543   16.7   % Xストック売上高   755   1,021   1,443   1,669   1,881   12.7   % 合計   11,227   16,299   23,146   30,003   39,333   31.1   % (注) 上記表中のSaaS ARRの額は、百万円未満を四捨五入しております。 なお、各セグメントごとの売上、利益については第5 経理の状況1 連結財務諸表等(1) 連結財務諸表注記事項(セグメント情報等)をご参照ください。 (注1) Fintech 「Finance」と「Technology」を組み合わせた概念で、金融領域におけるテクノロジーを活用したイノベーションの総称をいいます。 (注2) SaaS 「Software as a Service」の略称であり、サービス提供者がソフトウェア・アプリケーションの機能をクラウド上で提供し、ネットワーク経由で利用する形態をいいます。一般的に初期導入コストを抑えた月額課金のビジネスモデルとなります。 (注3) ARPA 「Average Revenue per Account」の略称であり、各期最終月のBusinessセグメントのARRをBusinessセグメントが提供するプロダクトを有料で利用している顧客数の合計で割った値をいいます。 (注4) PFM 「Personal Financial Management」の略称であり、個人の金融資産管理、家計管理をサポートするサービスをいいます。 (注5) EBITDA EBITDAは、「Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation, and Amortization」の略称であり、営業利益+償却費+営業費用に含まれる税金費用+株式報酬費用をいいます。 (注6) 調整後EBITDA EBITDA(営業利益+償却費+営業費用に含まれる税金費用+株式報酬費用)+M&A関連の一時費用+その他一時費用をいいます。 (注7) SaaS ARR ARRは「Annual Recurring Revenue」の略称。各期末時点におけるBusinessセグメント、Homeセグメント、Xセグメントの経常的に発生する月間収益を12倍して算出しております。ただし、季節影響を受ける『STREAMED』については、第1及び第2四半期における『STREAMED』の課金収入の3分の1を経常的に発生する月間収益として算出しております。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は73,269百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,938百万円増加いたしました。これは主に預け金が4,730百万円、その他流動資産が3,241百万円、営業投資有価証券が2,611百万円増加し、現金及び預金が4,278百万円減少したことによるものであります。固定資産は54,297百万円となり、前連結会計年度末に比べ14,436百万円増加いたしました。これは主に投資有価証券が4,433百万円、のれんが3,350百万円、ソフトウェアが2,976百万円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は127,567百万円となり、前連結会計年度末に比べ21,375百万円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は46,467百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,936百万円増加いたしました。これは主に預り金が5,380百万円、契約負債が3,784百万円増加し、短期借入金が4,808百万円減少したことによるものであります。固定負債は25,234百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,249百万円増加いたしました。これは主に長期借入金が3,097百万円増加したことによるものであります。 この結果、負債合計は71,701百万円となり、前連結会計年度末に比べ10,185百万円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は55,865百万円となり前連結会計年度末に比べ11,189百万円増加いたしました。これは主に非支配株主持分が4,781百万円、資本剰余金が3,371百万円、利益剰余金が1,303百万円増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は32.0%(前連結会計年度末は33.3%)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度比4,277百万円減少し、40,934百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動の結果得られた資金は1,496百万円(前年同期は4,761百万円の使用)となりました。主な増加要因は、預り金の増減額5,414百万円、減価償却費4,118百万円、契約負債の増減額3,575百万円であり、主な減少要因は、関係会社株式売却益6,248百万円、預け金の増減額4,730百万円、営業投資有価証券の増減額2,586百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動の結果使用した資金は10,339百万円(前年同期は9,505百万円の使用)となりました。主な増加要因は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入6,997百万円であり、主な減少要因は、無形固定資産の取得による支出8,318百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出3,683百万円、投資有価証券の取得による支出3,635百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動の結果得られた資金は4,570百万円(前年同期は20,346百万円の獲得)となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入9,445百万円、主な減少要因は、短期借入金の増減額5,234百万円であります。 (3) 資本の財源及び資金の流動性 当社の提供するSaaSのビジネスモデルは、サブスクリプション(継続課金)を原則としており、解約率が低い水準で安定していることから、中長期的な売上期待に基づき、顧客獲得に対する先行投資が実行可能なモデルになっております。また、「(2) 経営成績等の概況及び経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 経営成績の概況及び経営者の視点による分析・検討内容」に記載の通り、SaaS市場は近年急速な成長を続けております。 このようなビジネスモデルや市場環境を踏まえ、認知強化・新規顧客獲得のための先行投資(営業人件費、広告宣伝費等に関する投資)を行うことが、中長期的な企業価値・株主価値の向上に資するとの判断のもと、先行投資を継続的に行っております。これらの投資は、自己資金及び金融機関からの借入を財源に行っております。 (4) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 ② 受注実績 当社グループは受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。 ③ 販売実績 当連結会計年度の販売実績は次の通りであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2024年12月1日至 2025年11月30日) 金額(千円)   前年同期比(%) Businessセグメント   36,050,517   133.4 Homeセグメント   4,737,818   100.2 Xセグメント   3,139,363   110.0 Financeセグメント   1,549,848   202.4 SaaS Marketingセグメント   4,739,320   95.1 その他   133,075   3,326.0 合計   50,349,943   124.7 (5) 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載の通り、事業環境、事業活動、法的規制等様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社グループは常に市場動向に留意しつつ、市場のニーズに合ったサービスの普及拡大、優秀な人材の確保及び育成、内部管理体制の強化等により、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。

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