本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

グローリー

GLORY LTD.6457 · Prime · 機械

通貨処理・セルフサービス機器の総合メーカー。金融機関から流通・交通、遊技市場まで、現金・電子決済を支える

概要

グローリーは1918年に兵庫県姫路市で創業したマネーハンドリングマシンメーカーである。金融機関向けの通貨処理機、流通・交通向けのセルフレジや釣銭機、遊技場向けのカードシステムなどを手掛け、国内市場でトップシェアを有する。2025年3月期の連結売上収益は3,686億円、営業利益420億円と高収益だが、2026年3月期は減収減益の見通し。連結従業員数は11,266人。

4つの事業セグメントで構成される収益構造

グローリーグループは金融市場、流通・交通市場、遊技市場、海外市場の4セグメントで事業を展開する。金融市場では、金融機関向けに紙幣・硬貨の計数・仕分け・収納を行う通貨処理機やATM関連機器を提供する。流通・交通市場では、小売業向けのセルフレジや釣銭機、交通事業者向けの自動改札機・券売機を手掛ける。遊技市場では、パチンコ・スロットホール向けにメダル計数機や両替機、カードシステムを供給する。海外市場は米州・欧州・アジアにまたがり、金融機関やリテーラー向けの通貨処理機・セルフサービス機器が主力である。2026年3月期の売上収益構成は、海外市場が約63.7%(2,160億円)、国内では流通・交通市場が576億円、金融市場が370億円、遊技市場が210億円、その他が77億円となっている。

高収益体質と2026年3月期の減収減益見通し

同社は長期にわたり安定的な収益を計上してきた。2025年3月期の売上収益3,686億円に対し営業利益420億円、営業利益率11.4%と高水準だが、2026年3月期は売上収益3,396億円(前期比7.9%減)、営業利益298億円(同29.2%減)を見込む。減益要因は、国内市場で新紙幣対応に伴う特需が一巡したこと、海外市場ではAcrelecグループの商談延伸やFlooidグループのライセンス販売減少による。それでも、2026年3月期の海外市場セグメントは営業利益211億円(前期比17.1%増)と過去最高を更新しており、地域別の明暗が分かれている。ROEやROICを重視する経営指標のもと、中期的にはコア事業の収益拡大と新領域の開拓を両立させる方針である。

連結子会社82社によるグローバル体制

グループは当社(グローリー株式会社)を中心に、子会社82社、関連会社5社で構成される。国内では製造子会社のグローリープロダクツ、遊技市場向けのグローリーナスカ、販売代理店の北海道グローリーが主要な地位を占める。海外では、米国にGlory Global Solutions Inc.、ドイツにGlory Global Solutions (International) Ltd.、フランスにGlory Global Solutions (France) S.A.S.、シンガポールにGlory Global Solutions (Singapore) Pte. Ltd.、中国に光栄電子工業(蘇州)有限公司やGlory Global Solutions (Shanghai) Co.,Ltd.を置く。さらに、2024年11月に完全子会社化したフランスのAcrelec Group S.A.S.(セルフサービスキオスク)や、英国のFlooid Midco Limited(小売クラウドソリューション)を傘下に収め、店舗DX事業を強化している。

業界の中での役割は通貨処理・セルフサービス機器・決済ソリューションの総合供給企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3,396億円
営業利益
298億円
営業利益率
8.8%
純利益
154億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/3
事業売上構成比利益利益率
貨幣処理機及び 貨幣端末機2,892億円78.4%
自動販売機及び 自動サービス機器479億円13.0%
その他の商品 及び製品319億円8.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01金融市場主力

金融機関向けに、紙幣・硬貨の計数・整理・入出金管理を行う通貨処理機やATM関連機器を提供。現金管理の効率化・省力化を支援する。

主な製品・サービス3
通貨処理機
紙幣・硬貨の計数、識別、仕分け、収納を行う機器。金融機関での現金処理業務を自動化する。
ATM関連機器
現金自動預払機(ATM)の内部ユニットや周辺機器。入出金や釣銭準備を効率化する。
生体認証ソリューション
指静脈認証など生体情報を用いた本人確認システム。金融取引のセキュリティ強化に貢献する。

02流通・交通市場主力

小売業や交通事業者向けに、セルフレジ、釣銭機、自動改札機、券売機など現金・電子決済に対応した機器を提供。省人化・キャッシュレス化を推進する。

主な製品・サービス3
セルフサービス機器
セルフレジやセミセルフレジ等。顧客自身が会計を行うことで店舗の省人化を実現する。
釣銭機
レジ精算時の釣銭を自動で払い出す機器。有人レジの効率化に寄与する。
自動改札機・券売機
交通機関向けに、切符やICカード処理を行う自動改札機、券売機。

03遊技市場準主力

パチンコ・スロットホール向けに、メダル・パチンコ玉の計数機や貸出機、精算機などを提供。遊技場の運営効率化を支援する。

主な製品・サービス1
遊技用機器
メダル計数機、玉貸機、精算機等。遊技場での現金・メダル管理を自動化する。

04海外市場準主力

海外の金融機関、小売業、交通事業者向けに通貨処理機やセルフサービス機器を提供。グローバルな販売・サービスネットワークを活用する。

主な製品・サービス2
通貨処理機(海外向け)
多通貨対応の紙幣・硬貨処理機。海外金融機関や両替所等で使用される。
セルフサービス機器(海外向け)
セルフレジや釣銭機等。海外の小売店舗に導入される。

05その他その他

ロボットSI(システムインテグレーション)や電子決済関連サービス等を提供。新たな事業領域として展開する。

製品と技術

通貨処理機の技術と主要シリーズ

同社の核となる技術は、紙幣・硬貨の高速計数、真偽識別、金種判別、収納・排出である。金融市場向け主力製品「オープン出納システム」は、窓口での紙幣硬貨入出金を効率化する。海外市場向け「GLRシリーズ」(紙幣入出金機)や「CI-Xシリーズ」(紙幣硬貨入出金機)は、多通貨対応でグローバルリテーラーのバックオフィスや現金ルームで採用される。2026年3月期の海外市場向け製品売上は約1,500億円と推定され、欧州のCI-Xシリーズ好調がけん引した。これらの機器は耐久性と信頼性が求められ、同社は国内トップシェアを維持している。

セルフサービス機器と店舗DXソリューション

流通・交通市場向けには、セルフレジや釣銭機、自動改札機、券売機を提供する。店舗DXの中核として「UBIQULAR™」プラットフォームを開発し、リカーリング売上の拡大を図る。飲食市場では、Acrelecグループのセルフサービスキオスクやモバイルオーダーシステムを展開し、人手不足対応の次世代店舗創造を支援する。また、Flooidグループは小売業向けクラウドベースのユニファイド・コマース・プラットフォームを提供し、オンラインとオフラインの統合を実現する。2026年3月期の流通・交通市場売上は576億円、海外リテール向け製品も好調で、同市場全体の成長を支えている。

遊技場向け機器と生体認証ソリューション

遊技市場では、パチンコ・スロットホール向けにカードシステム(プリペイドカード管理)、両替機、メダル計数機、精算機を提供する。2026年3月期の遊技市場売上は210億円、営業利益51億円と高い利益率を誇る。また、金融市場向けに指静脈認証などの生体認証ソリューションも展開し、ATMや窓口端末のセキュリティ強化に貢献する。その他事業として、ロボットSI(システムインテグレーション)や電子決済関連サービスを行っているが、2026年3月期は77億円の売上に対し3.8億円の営業損失を計上しており、まだ育成段階にある。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

紙幣処理機で国内首位、収益回復途上

現金処理機市場で国内トップシェアを有し、銀行や流通向けに強み。日本製鋼所などとは異なる金融・流通機器セグメントで競合。キャッシュレス化の進展で需要縮小リスクがあるが、新興国向けやアフターサービスでカバー。業績は減収傾向だが収益改善に取り組む。

強み

  • 国内市場シェア約40%超、金融機関向けで絶対的なブランド力。
  • 全国の保守網で顧客密着度が高く、ストック収益が安定。
  • アジアなど現金利用率高い地域で機器需要を取り込む成長余地。
  • 高い信頼性と耐久性で顧客ロイヤルティが強い。

課題

  • 日本国内で現金利用減少が進み、新規需要が先細り傾向。
  • 2026/3期の営業利益率8.78%と過去比低下、コスト削減が急務。
  • 三浦工業などが関連機器を拡充し、シェア競争激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

工作機械・FAの時価総額近傍。太字がグローリー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13107ダイワボウホールディングス3,338億円10.4倍
26103オークマ3,065億円21.8倍
36622ダイヘン3,038億円20.6倍
46371椿本チエイン2,834億円9.0倍
56436アマノ2,820億円13.9倍
66457グローリー2,734億円16.8倍
76278ユニオンツール2,615億円25.6倍
86101ツガミ2,419億円34.0倍
96516山洋電気2,020億円21.3倍
105186ニッタ1,947億円13.6倍
116966三井ハイテック1,815億円53.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(工作機械・FA)に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

創業から硬貨計数機の開発へ(1918-1950年)

グローリーの起源は1918年3月、兵庫県姫路市で尾上作兵衛が個人経営で電球製造機の修理を始めたことに遡る。1936年1月に合名会社国栄機械製作所に改組し、石油発動機の製造販売を開始。1944年11月には軍需用船舶向けレシプロエンジンを製造する株式会社国栄機械製作所として設立された。戦後、1950年2月に造幣局向け硬貨計数機を開発したことが転機となる。この製品が現金処理機器事業の原点となり、以降、同社は硬貨・紙幣を扱う機械の専業メーカーへと方向転換を図った。

国産第1号を連発した高度成長期(1953-1971年)

1953年12月、国産第1号となる硬貨計算機を開発。その後も1958年の煙草販売機、1962年の硬貨包装機、1964年の硬貨選別機、1965年の千円紙幣両替機と日送り付コインロッカー、1971年の現金支払機と、次々に国産初の製品を市場に投入した。この時期、営業部門を分離してグローリー商事を設立(1957年)、コインロッカー事業のグローリーサービス設立(1969年)、子会社の買収による製造能力の強化(1970年)など、グループ体制の基礎が築かれた。1971年11月には旧グローリー工業を吸収合併し、商号をグローリー工業株式会社と改めた。

株式上場とグローバル展開の開始(1983-2000年)

1983年11月、大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。上場後は海外市場への本格進出を加速し、1982年に米国子会社GLORY (U.S.A.) INC.を設立、1991年にはドイツにGLORY GmbH、1994年にフィリピンに製造拠点、1996年にシンガポールに販売拠点を設置した。2000年にはグローリー商事を完全子会社化し、同年9月に大阪証券取引所第一部、12月に東京証券取引所第一部に上場。中国や香港への進出も進め、2001年に香港、2003年に蘇州と上海に現地法人を設立した。この間、売上高は2000億円規模に成長している。

M&Aによる欧州攻略と商号変更(2004-2006年)

2004年7月、ドイツの貨幣処理機メーカーReis Eurosystems AGを買収し、傘下のGLORY Europe GmbH、Standardwerk Eugen Reis GmbH、Reis Service GmbHを完全子会社化。これにより欧州での開発・製造・販売・サービス体制を一気に強化した。2005年4月には遊技カードシステムのナスカ株式会社を子会社化。2006年10月、販売子会社であったグローリー商事を吸収合併し、商号をグローリー株式会社に変更した。これにより、製造と販売の一体化が進み、グループの経営資源が集約された。

2000年代後半以降の海外拡大と新領域への進出

2013年3月期の売上収益は1,909億円だったが、その後は海外M&Aにより成長を続け、2025年3月期には3,686億円に達した。2018年3月に創業100周年を迎え、長期ビジョン2028を策定。2024年4月からは2026中期経営計画を開始し、リテール・金融・飲食の3市場に注力する方針を示した。2025年11月にはAcrelec社を完全子会社化し、セルフサービスキオスク分野での存在感を高めた。2026年3月期の海外売上比率は約64%に達し、グローバル企業としての地位を確立している。

年表30件を開く

1910年代

  • 1918年3月兵庫県姫路市延末にて、故尾上作兵衛が個人経営で電球製造機の修理を開始

1930年代

  • 1936年1月合名会社国栄機械製作所に改組(出資金5万円)し、石油発動機の製造販売開始

1940年代

  • 1944年11月創業合名会社国栄機械製作所を株式会社国栄機械製作所と改組、資本金150万円にて設立、軍需用船舶向レシプロエンジンを製造販売開始

1950年代

  • 1950年2月造幣局向硬貨計数機を開発し製造販売開始
  • 1953年12月硬貨計算機(国産第1号)を開発し製造販売開始
  • 1957年3月創業当社の営業部門を分離独立し、国栄商事株式会社(グローリー商事株式会社)を設立
  • 1958年12月煙草販売機(国産第1号)を開発し製造販売開始

1960年代

  • 1962年4月硬貨包装機(国産第1号)を開発し製造販売開始
  • 1964年11月硬貨選別機(国産第1号)を開発し製造販売開始
  • 1965年2月千円紙幣両替機(国産第1号)を開発し製造販売開始
  • 1965年12月日送り付コインロッカー(国産第1号)を開発し製造販売開始
  • 1969年3月創業コインロッカーの販売及び自動販売機のオペレーションを目的として、グローリーサービス株式会社を設立

1970年代

  • 1970年2月M&A当社製品の板金、塗装の製造を主とする昭和塗装整備株式会社を買収し、商号をグローリー機器株式会社(現 グローリープロダクツ株式会社)に変更
  • 1971年1月現金支払機(国産第1号)を開発し製造販売開始
  • 1971年11月M&A旧グローリー工業株式会社を吸収合併し、合併後の商号をグローリー工業株式会社と改称

1980年代

  • 1980年8月M&A北海道地域におけるグローリー商事株式会社の総販売代理店、第一事務器株式会社をグローリー商事株式会社が買収し、商号を北海道グローリー株式会社に変更
  • 1982年2月創業米国における当社製品の販売及びアフターサービスを目的として、米国にGLORY (U.S.A.) INC. (現 Glory Global Solutions Inc.)を設立
  • 1983年11月上場株式を大阪証券取引所市場第二部へ新規上場

1990年代

  • 1991年7月創業欧州における当社製品の販売及びアフターサービスを目的として、ドイツにGLORY GmbHを設立
  • 1994年8月創業当社製品の組立製造を目的として、フィリピンにGLORY (PHILIPPINES),INC.を設立
  • 1996年4月創業東南アジアならびにオセアニアにおける当社製品の販売及びアフターサービスを目的として、シンガポールにGLORY MONEY HANDLING MACHINES PTE LTD(現 Glory Global Solutions (Singapore) Pte.Ltd.)を設立

2000年代

  • 2000年3月M&Aグローリー商事株式会社と株式交換を行い、同社を完全子会社化
  • 2000年9月大阪証券取引所市場第一部銘柄に指定
  • 2000年12月上場株式を東京証券取引所市場第一部に上場
  • 2001年7月創業中国における当社製品の販売及びアフターサービスを目的として、香港にGLORY Cash Handling Systems (China) Ltd.(現 Glory Global Solutions (Hong Kong) Ltd.)を設立
  • 2003年2月創業中国における当社製品の製造及び販売を目的として、光栄電子工業(蘇州)有限公司を設立
  • 2003年9月創業中国における当社製品の販売及びアフターサービスを目的として、グローリー商事株式会社が光栄国際貿易(上海)有限公司(Glory Global Solutions (Shanghai) Co.,Ltd.)を設立
  • 2004年7月M&A欧州における当社製品の開発、製造、販売及びアフターサービスを目的として、ドイツの貨幣処理機メーカー等を傘下に持つ持株会社Reis Eurosystems AGの株式を譲受け、GLORY Europe GmbH、Standardwerk Eugen Reis GmbH、Reis Service GmbHを完全子会社化
  • 2005年4月M&A遊技カード及び関連機器の販売を目的として、グローリー商事株式会社がナスカ株式会社(現 グローリーナスカ株式会社)の株式を取得し、同社を子会社化
  • 2006年10月M&Aグローリー商事株式会社を吸収合併し、商号をグローリー株式会社に変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    新たな収益源の獲得

    リテール・金融・飲食の3市場を対象に、店舗DXやクラウドソリューション、遠隔接客サービス、セルフサービスキオスク等を展開し、ソリューションビジネスを新たな事業の柱として確立する。

  2. 02

    コア事業の収益拡大

    通貨処理機等のコア事業で、セルフ型つり銭機や省人化製品の販売拡大、リカーリング売上の強化、新興国シェア拡大に取り組み、事業成長と収益拡大を図る。

  3. 03

    経営マネジメントの強化

    ROIC経営の推進、社内DXによるデータ整備と業務効率化、組織改革、人材育成、エンゲージメント向上、カーボンニュートラルや人権尊重の取組みを推進する。

  4. 04

    リスクマネジメントの強化

    BCP改善、適正在庫確保、地政学リスク・自然災害への備え、サイバーセキュリティ対策強化(情報システム・人材拡充)により、事業継続性を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で11,266人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は839万円で、9期前と比べて+19.3%平均年齢は42.8歳、平均勤続年数は18.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月8,440
2018年3月9,040
2019年3月70343.519.99,217
2020年3月69843.519.99,696
2021年3月67944.020.310,520
2022年3月66644.320.510,677
2023年3月64144.520.610,792
2024年3月74644.720.611,398
2025年3月89443.219.111,392369
2026年3月83942.818.511,266265

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率96.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社13(国内 5 / 海外 8、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社工場 — 兵庫県姫路市119億円
金融市場、遊技市場、海外市場、その他
埼玉工場 — 埼玉県加須市2,935百万円
流通・交通市場、海外市場
福崎工場 — 兵庫県神崎郡福崎町1,804百万円
金融市場、流通・交通市場、遊技市場、海外市場、その他
本社 — フィリピン カヴィテ州1,720百万円
海外市場
ウォータータウン事業所 — 米国 ウィスコンシン州1,629百万円
海外市場
夢前事業所 — 兵庫県姫路市1,414百万円
金融市場、遊技市場、海外市場、その他
品川事業所 — 東京都品川区1,385百万円
流通・交通市場、海外市場
フランス サンティボデヴィーニュ市1,287百万円
海外市場
市川工場 — 兵庫県神崎郡市川町632百万円
金融市場、遊技市場
本社 — 中国江蘇省420百万円
海外市場
ほか5件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    グローリープロダクツ㈱
    兵庫県神崎郡 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    グローリーナスカ㈱
    東京都墨田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    北海道グローリー㈱
    札幌市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    光栄電子工業(蘇州)有限公司
    中国 江蘇省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    GLORY (PHILIPPINES), INC.
    フィリピン カヴィテ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Sitrade Italia S.p.A.
    イタリア ミラノ市 · 連結子会社
    議決権95.0%
  • 海外
    Glory Global Solutions (International) Ltd. (注)4、5
    英国 ベージングストーク市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Glory Global Solutions (France) S.A.S. (注)4
    フランス マルヌ・ラ・ヴァレ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Glory Global Solutions Inc. (注)4、8
    米国 イリノイ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Glory Global Solutions (Singapore) Pte. Ltd.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Acrelec Group S.A.S. (注)4
    フランス サンティボデヴィーニュ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Flooid Midco Limited
    英国 バーミンガム市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社1社を開く
  • ㈱アドインテ京都市下京区37%
国際子会社 (GLEIF登録 2社)
  • GBGLORY GLOBAL SOLUTIONS (INTERNATIONAL) LIMITED
  • ITSITRADE ITALIA -SPA

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    動体画像検出分析装置
    警察庁 · 2023-03-24
    2,155万円
  • 調達
    動体画像検出分析装置
    警察庁 · 2023-07-04
    2,079万円
  • 調達
    郵便料金計器の調達
    検察庁 · 2023-07-18
    734万円
  • 調達
    横浜公共職業安定所各窓口に係る窓口交付システム及び混雑情報WEB配信サービスの導入(再度公告)
    厚生労働省 · 2021-01-22
    698万円
  • 調達
    池袋公共職業安定所サンシャイン庁舎における音声付順番表示器の購入
    厚生労働省 · 2020-12-23
    583万円
  • 調達
    窓口用番号自動発券機ほかの購入
    国税庁 · 2020-04-08
    500万円
  • 調達
    窓口受付システム(自動発券機)の購入及び設置等
    国税庁 · 2019-11-20
    480万円
  • 調達
    自動窓口受付システム更新契約
    厚生労働省 · 2017-01-23
    444万円
  • 調達
    番号札自動発券機ほかの購入
    国税庁 · 2019-05-31
    432万円
  • 調達
    【東京労働局】足立公共職業安定所における音声付順番表示器の購入
    厚生労働省 · 2022-02-10
    429万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3,396億円営業利益298億円前期と比べると減収減益で、売上が-7.9%、利益が-29.0%。

売上高
-7.9%
3,396億円
営業利益
-29.0%
298億円
純利益
-37.1%
154億円
営業利益率
8.8%
前期比 -2.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3,600億円3,396億円
営業利益320億円298億円
純利益200億円154億円
1株あたり配当¥154¥154

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は806億円、営業利益は48億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+15.6%、営業利益は+14.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2022年3Q555295.240
2023年1Q530−9−1.7−19
2023年2Q591−38−6.4−43
2023年3Q664314.715
2024年1Q697426.020
2024年2Q88112614.363
2024年3Q1,01918518.2126
2025年2Q1,85119110.374
2026年2Q1,539694.534
2027年1Q806486.035

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,909億円から3,396億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は8.8%。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,90913769
2014年3月2,18619899
2015年3月2,224222129
2016年3月2,27017688
2017年3月2,226172104
2018年3月2,27417699
2019年3月2,358206123
2020年3月2,24215585
2021年3月2,17414157
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2022年3月2,26610464
2023年3月2,559−27−95
2024年3月3,725483296
2025年3月3,68642034611.4245
2026年3月3,3962982478.8154

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3,396億円のうち、営業利益として残るのは298億円8.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は154億円、売上の4.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金54.3%1,845億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金37.0%1,257億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.8%298億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
45.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.1pt
8.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.4pt
4.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.4pt
7.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが428億円、投資CFが−68億円で、差し引きのフリーCFは360億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は500億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月147−523406−376633
2014年3月176−48−187128610
2015年3月211−34−157177642
2016年3月281−77−168204671
2017年3月301−66−110235771
2018年3月146−86−23660624
2019年3月243−114−4129751
2020年3月246−130−153116704
2021年3月284−217−12167661
2022年3月103−257−9−154523
2023年3月−165−9485−259367
2024年3月419−336−14083355
2025年3月513−98−249415515
2026年3月428−68−390360500

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4,525億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,179億円で、自己資本比率は48.2%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3,1911,6851,50652.2
2014年3月3,4091,9081,50155.2
2015年3月3,4662,0451,42158.1
2016年3月3,2171,9831,23460.6
2017年3月3,1281,9141,21460.1
2018年3月3,0281,9221,10662.0
2019年3月3,1821,9331,24959.5
2020年3月3,0841,8671,21759.9
2021年3月3,3061,9631,34358.4
2022年3月3,6332,0861,54756.5
2023年3月3,8131,9601,85350.7
2024年3月4,6611,8802,78140.3
2025年3月4,4572,0542,39546.1
2026年3月4,5252,1792,34048.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
500億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,994億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2,340億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率32 / 40
収益力営業利益率18 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り209社中77位あたり、逆に低いのは売上成長率209社中181位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.3%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.8%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
48.2%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-7.9%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,639で、1年前と比べて+26.7%過去52週の値幅のなかでは77%の位置にある。

¥4,639-3.7%1ヶ月+1.1%1年+26.7%時価総額2,734億円
過去52週の値幅
安値¥3,506高値¥4,985

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.8倍
PER (会社予想)12.0倍
PBR1.13倍
配当利回り3.32%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+14%と急伸。週足では25日線(4099円)を3月から上回り、上昇トレンド継続。52週高値4559円に迫る水準で、出来高も1日20万株超と活況。RSIは73と過熱感が出ているが、勢いは強い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは16.0倍と業界平均24.1倍を下回り、PBRも1.10倍と平均1.59倍を下回っている。配当利回りは2.54%と平均2.75%に近く、安定した配当を継続している。2026/3期の減益予想はあるが、ROEは7.3%と一定の収益性を確保しており、バリュエーションは業界比で割安と判断される。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.8倍22.7倍
PER (予想)12.0倍
PBR1.13倍1.50倍
ROE7.3%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2026年3月期は減収減益見通しだが、その要因が一時的な需要調整か構造的な成長鈍化かが論点。キャッシュリサイクル需要や海外市場の成長余地を評価する強気派に対し、国内需要の一巡と競争激化を懸念する弱気派が対立。ROE7.3%と資本効率も中程度で、株主還元の持続性も焦点。

プラスに働く材料7
  • キャッシュリサイクル需要

    金融機関のATM更新需要が継続し、国内市場は底堅い。

  • 海外市場の拡大

    新興国での現金需要増加により、海外売上比率が上昇余地。

  • 保守収入の安定性

    設置ベースの拡大に伴い、サービス収入が増加傾向。

  • PBR1.1倍、割安感からの買い戻し継続影響

    PBR1.1倍は解散価値に近く、下値堅い

  • 配当利回り2.54%で株主還元継続影響

    減益でも配当維持すれば利回りが下支え

  • キャッシュレス化進展で需要回復期待2027年以降影響

    現金処理機需要は一時調整も中長期では堅調

  • 海外市場開拓で収益多様化不定影響

    海外売上高比率拡大で成長余地

マイナスに働く材料7
  • 国内需要の一巡

    キャッシュレス化の進展で国内中長期的な需要減少リスク。

  • 2026年減収減益見通し

    売上高3,396億円、営業利益8.78%と利益率低下予想。

  • 競争激化

    海外メーカーや新興企業の低価格攻勢でシェア低下リスク。

  • 2026年3月期営業利益298億円、前期比29%減2026年3月期決算影響

    営業利益420億→298億円、大幅減益

  • 売上高減少、3396億円に縮小継続影響

    売上高3686億→3396億円、キャッシュレス化で需要減

  • ROE7.3%と低資本効率継続影響

    ROEは資本コストを下回り、改善が必要

  • 競合激化と価格競争で採算悪化継続影響

    同業他社との競争で値下げ圧力

次の決算で確かめる点
売上高成長率
2026年減収予想の達成と反転の兆しを見極めるため。
営業利益率
利益率の改善が構造的収益力の鍵。
海外売上比率
海外市場の成長が国内需要減少を補えるか。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり154で、前期から+3.7%いまの株価に対する利回りは3.32%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥154
1株あたり
配当利回り
3.32%
いまの株価に対して
配当性向
30.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月6037.8
2018年3月8236.752.2
2019年3月64−22.035.2
2020年3月663.164.7
2021年3月660.040.7
2022年3月683.041.7
2023年3月680.0
2024年3月10655.915.5
2025年3月1081.924.7
2026年3月1123.730.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥154

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ10,340人。区分でいちばん多いのは金融機関31.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.8%を占め、残る58.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関35.834.335.131.934.731.9
個人・その他28.429.031.033.629.631.0
外国法人25.026.422.821.523.126.0
事業法人8.68.79.910.010.39.6
自己株式4.54.54.94.91.98.2
証券会社1.91.50.92.82.01.2
政府・自治体0.30.30.30.30.30.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.75
02日本生命保険相互会社5.81
03グロ-リ-グル-プ社員持株会3.71
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.83
05タツボーファッション株式会社2.55
06日本マスタートラスト信託銀行株式会社(株式付与ESOP信託口・75838口)2.39
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.12
08グローリー取引先持株会1.94
09株式会社三井住友銀行1.87
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.61

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-07-07
    日本生命保険相互会社
    新規の大量保有報告
    6.24%
    +0.85pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+172%、1株純資産は14期で+64%。直近期のROEは7.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1052,5374.321.638.9
2014年3月1512,8655.618.722.0
2015年3月1963,0676.617.125.8
2016年3月1342,9664.528.536.7
2017年3月1602,9405.422.837.8
2018年3月1563,0045.324.352.2
2019年3月1993,1346.513.435.2
2020年3月1403,0574.517.764.7
2021年3月943,1963.025.240.7
2022年3月1063,3953.219.241.7
2023年3月−1673,475−4.8
2024年3月5323,38114.15.315.5
2025年3月4393,67912.56.024.7
2026年3月2854,1597.314.030.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額503百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
三和元純代表取締役会長7233,000
原田明浩代表取締役社長6314,000
尾上英雄取締役副社長、社長補佐、総務本部、経理・財務本部管掌58384,000
藤田知子取締役、IR担当、海外ガバナンス担当63
イアン・ジョーダン取締役(注)167
池田育嗣取締役、報酬諮問委員会 委員長(注)1692,000
内藤宏治取締役、指名諮問委員会 委員長(注)1631,000
犬賀昌人取締役(常勤監査等委員)、監査等委員会 委員長657,000
加藤恵一取締役(監査等委員) (注)1504,000
生川友佳子取締役(監査等委員) (注)152
大森信洋581,000
今戸智恵51

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51561139136172
社外取締役6616110
監査等委員4393910
取締役(社内)1212121
監査等委員2212111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容810字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(グローリー株式会社)、子会社82社及び関連会社5社により構成されており、主に「金融市場」「流通・交通市場」「遊技市場」「海外市場」の4つのセグメントに対し、通貨処理機・セルフサービス機器の製造・販売・保守、電子決済サービス、生体認証ソリューション、ロボットSI等の提供を行っております。 当社グループの事業に係る当社と主要な関係会社の位置付け及び事業区分との関連は、次のとおりであります。 金融市場   流通・交通市場   遊技市場   海外市場   その他 国内   グローリー㈱   ○   ○   ○   ○   ○ グローリープロダクツ㈱   ○   ○   ○   ○   〇 グローリーナスカ㈱           ○ 北海道グローリー㈱   ○   ○           ○ 海外   光栄電子工業(蘇州)有限公司               ○ GLORY (PHILIPPINES), INC.               ○ Sitrade Italia S.p.A.               ○ Glory Global Solutions (International) Ltd.               ○ Glory Global Solutions (France) S.A.S.               ○ Glory Global Solutions Inc.               ○ Glory Global Solutions (Singapore) Pte. Ltd.               ○ Acrelec Group S.A.S.               ○ Flooid Midco Limited               ○ 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,655字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、経営の基本方針として、「企業理念体系」を制定し、「企業理念」、「私たちの価値観」を定めております。これらを踏まえ、グループ全体の企業価値向上を実現するために、一人ひとりが個性を発揮してお客様の期待に応え、私企業としての利益を追求するとともに、社会の公器として社会に貢献してまいります。 《企業理念》 私たちは「求める心とみんなの力」を結集し、セキュア(安心・確実)な社会の発展に貢献します 「求める心」には、「顧客、社会のニーズに不屈の精神で挑戦し、不可能を可能にしていく」という思いが込められております。そして、「求める心」を共有した「みんなの力」が結束してはじめて偉大な仕事ができるという、いつの時代も変わることのないグローリーの原点を表しております。 《私たちの価値観》 「私たちの価値観」は企業理念の実現のために、当社グループが大切にする考え方であり、当社グループで働くすべての人々の行動や判断の基準となるものです。 キャッシュレス化や金融機関の店舗数減少など、当社グループを取り巻く事業環境は目まぐるしく変化しております。このような環境のなか、当社グループが持続的に成長し続けるために、2026中期経営計画の策定に合わせ、当社グループの価値観と行動の原点である、企業理念体系の見直しを実施し、新たに「私たちの価値観」を定めました。 (2) 経営環境 経営環境につきましては、「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 (3) 目標とする経営指標 当社グループは、すべてのステークホルダーの皆様との良好な関係に基づく企業価値向上を目指し、自己資本当期純利益率(ROE)、投下資本利益率(ROIC)、総資産利益率(ROA)、営業利益、売上収益、新領域事業売上収益の向上を目標とする経営を実践してまいります。 (4) 中長期的な会社の経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 長期ビジョン及び中期経営計画 当社グループは、2018年3月に創業100周年を迎え、次代を築くために10年後のありたい姿を描いた以下の『長期ビジョン2028』を定めました。 グローリーグループ長期ビジョン2028 『人と社会の「新たな信頼」を創造するリーディングカンパニーへ』 Confidence Enabled 当社グループは、長期ビジョンの実現に向けた第3ステップとして、2024年4月からの3ヶ年を計画期間とする『2026中期経営計画』に取り組んでおります。本計画では、“GLORY TRANSFORMATION 2026 ~お客様と共に未来を創造するグローリー ~”をコンセプトに、「新たな収益源の獲得」、「コア事業の収益拡大」、「経営マネジメントの強化」「リスクマネジメントの強化」の4つを基本方針とし、世界最高品質の製品群とソフトウェアプラットフォームを融合し、店舗DXをサポートする企業となることを目指して、以下の重点施策を推進しております。 方針1:新たな収益源の獲得 本方針では、当社グループの強みである顧客基盤や技術等を活かし、お客様の収益力強化に貢献するソリューションビジネスを新たな事業の柱として確立することを目指しております。 特に、リテール、金融、飲食の3市場に狙いを定め、新領域事業の収益拡大を加速すべく、以下の施策を実施しております。 リテール市場においては、店舗DXと売上拡大に貢献するソリューションの拡充や、Flooidグループが提供する小売業向けクラウドソリューションであるユニファイド・コマース・プラットフォームを活用した顧客層の拡大に注力いたします。 金融市場においては、次世代店舗の実現に向け、店舗運営の効率化に貢献する遠隔接客サービスをはじめとする新たなソリューションの提供を推進いたします。 飲食市場においては、人手不足と人件費高騰を背景とするDXの動きを追い風に、セルフサービスキオスクやモバイルオーダーサービスなど、次世代型飲食店舗創出プラットフォームの提供によるソリューション事業を展開してまいります。 方針2:コア事業の収益拡大 本方針では、通貨処理機事業等のコア事業において、新たな機会の獲得による事業成長及び収益拡大を図ってまいります。 リテール市場では、セルフ型つり銭機と新技術を掛け合わせ、人手不足対応や顧客サービスの向上に寄与するソリューションを提案してまいります。また、「UBIQULAR™」を始めとする各種ソリューションの販売を強化し、リカーリング売上の拡大を図ります。 金融市場では、多様化する店舗形態に対応し、アシストセルフ機等の省人化ニーズに応える製品の販売拡大に取り組むとともに、新興国におけるシェア拡大を進めてまいります。 方針3:経営マネジメントの強化 本方針では、経営管理の強化、経営資源の適正な確保・分配、サステナビリティへの取組み強化を推進してまいります。 具体的には、収益力の向上を目指したROIC経営を推進するとともに、社内におけるDX推進を加速し、タイムリーな経営判断に活用できるデータの整備及び可視化や業務の抜本的効率化を図ってまいります。また、グループ再編を含む組織改革の推進や人材育成、社員エンゲージメントの向上に取り組むとともに、カーボンニュートラル実現や人権方針に基づく活動を推進し、持続的な社会の実現と企業価値向上を目指してまいります。 方針4:リスクマネジメントの強化 本方針では、急激な外部環境変化に備えたBCP(事業継続計画)の改善やサイバーセキュリティの強化を推進してまいります。 特に、お客様への安定的な製品供給を行うため、当社グループ全体の適正な在庫水準の見直し・確保を行うとともに、地政学的リスク、自然災害の発生等各種リスクの軽減・低減及び事業の継続・早期復旧を可能とする体制の充実に努めてまいります。また、サイバーセキュリティ対策強化のため、情報システム及び人的リソースの拡充を図ってまいります。
事業等のリスク4,565字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループでは、リスク管理委員会を中心に、重点領域を設定して対策強化を行うとともに、これらの情報については取締役会に報告する体制としております。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限られるものではありません。 (1) リスクマネジメント体制 当社は、社長を委員長とする「リスク管理委員会」を設置し、当社グループのリスク管理体制の維持・強化を進めております。 (2) リスク管理プロセス リスク管理活動については、下記のPDCAを回すことでリスクの特定と評価を行っております。洗い出されたリスクを、影響度と発生可能性の二軸で評価し、リスクの対応策を「回避」「低減」「移転」「受容・保有」の4種から選択します。重要リスクと特定した事項について、主管部門を中心に平時における予防措置を講じるとともに、危機発生時に迅速に対応できる体制の確保・向上に努めており、リスク管理委員会では、その結果に基づき、諸対策について審議しております。また、その概要については、定期的に取締役会に報告しております。 (3) 事業等のリスク リスク分類   リスク項目   リスク内容 事業環境   キャッシュレス化の急速な進展/現金処理機への高い依存   当社グループは、ソフトウェアプラットフォームやDMP事業などのDX分野を含む新領域事業の拡大に取り組んでおりますが、新領域事業が成長するまでの間に、デジタル通貨の発行など急激なキャッシュレス化がグローバルに、また短期間に進展した場合には、業績に影響を与える可能性があります。 <対応策>当社グループは、長期成長ストーリーにおいて、リテール・金融及び飲食市場を注力市場とし、ソフトウェアプラットフォームの提供によりお客様の店舗DXのサポートを行うことで、店舗トータルソリューションを推進してまいります。 海外事業展開   当社グループは、海外市場への事業展開を積極的に行っておりますが、戦争や紛争の発生、高率の追加関税など国際情勢の変化による事業活動への影響を含む地政学的リスクに加えて、予想の範囲を超える為替相場や金利の変動、知的財産の侵害等が発生した場合、業績に影響を与える可能性があります。 <対応策>当社グループは、世界各地で高まる地政学的リスクの影響を低減する中長期的な事業戦略と生産戦略の立案と推進、また為替相場の変動に備えた為替ヘッジ施策、未来創造と事業収益に直結した知的財産活動により、事業展開を進めてまいります。 各国の法令・各種規制   当社グループは、事業活動を行っている国及び地域において、事業の許認可や輸出入規制のほか、環境関連規制・セキュリティ規制・デジタル規制を含む技術に関する法令等の適用を受けております。これらの法令の改廃や新設等がなされ、対応が遅れた場合、業績に影響を与える可能性があります。 <対応策>当社グループは、各国法規制の動向を調査のうえ、かかる規制等の適用を受ける業務の特定、リスク評価と対応策の実施ならびに社員教育を進めてまいります。 戦略投資   当社グループは、中長期にわたる持続的な企業価値向上を目的として、コア事業の拡大及び新領域事業創出に向けて積極的に経営資源を投入しております。2026年3月期末現在、企業買収に伴い発生した「のれん」及び「顧客関係資産」の金額は、それぞれ連結総資産の17.4%(78,656百万円)及び7.0%(31,771百万円)を占めており、事業環境の変化等により期待した成果が得られない場合には減損損失が発生し、業績に影響を与える可能性があります。また、持分法適用会社となった投資先が事業計画を達成できない場合には、持分法による投資損失が発生し、業績に影響を与える可能性があります。 <対応策>当社グループは、戦略投資委員会規程に基づき、投資先の事業を取り巻く環境の評価を定期的に実施し、取締役会等において報告を行うことで、投資後の管理を確実に行い、投資時のシナリオに沿った成長戦略の推進を行っております。 サプライチェーン   当社グループは、調達先の多様化を進めておりますが、天災、戦争、紛争等によりサプライヤーの生産活動が停止した場合や、特定の部品や原材料等、世界的な需給バランスの崩れにより、納期遅延が発生した場合は、生産に影響が生じ、業績に影響を与える可能性があります。また、インフレーション等により部品・原材料の価格が高騰した場合には、原価が上昇し、業績に影響を与える可能性があります。さらに、BCPを目的とした部材確保が結果的に過剰在庫となり、業績に影響を与える可能性があります。 <対応策>当社グループは、経済安全保障を考慮した調達先の確保、入手性の高い部品・原材料への切替えや、緊急時における適正在庫の精度向上など、安定的な生産が可能な方策を進めております。 事業環境   人材の確保   当社グループは、グローバルに事業活動を展開しており、多様な国籍、価値観、専門性等を持つ従業員が働いております。当社グループの中長期的な成長は、これらの人材に大きく依存していることから、優秀な人材、特に新領域事業拡大に必要なDX人材等の確保・育成が中長期的に計画どおり進まなかった場合、業績に影響を与える可能性があります。 <対応策>当社グループは、競争力の源泉となる人的資本の充実を人材戦略の目標に掲げ、社員エンゲージメントの向上策として、個人と会社の成長が実感できる人材育成と健康経営を中心とした働きやすさの向上や、ダイバーシティの推進、人権の尊重に取り組むことにより、DXを中心とした人材の確保・育成に注力してまいります。 リスク分類   リスク項目   リスク内容 事業運営   知的財産権   当社グループは、当社グループ製品による第三者の重要な知的財産権の侵害を防止するとともに、第三者により当社の知的財産権を侵害されないよう他社製品、他社サービスの継続的な調査を行っておりますが、新たなサービスを提供する中で、当社グループのような研究開発型企業においては、他社との知的財産紛争が生じる可能性があります。このような事態が発生した場合、業績に影響を与える可能性があります。 <対応策>当社グループは、知的財産部門と事業部門が連携し、知的財産における当社の市場ポジションを示す“IPランドスケープ”を実施することにより、第三者の知的財産権の調査を通して、知的財産紛争発生のリスク低減を図っております。 情報セキュリティ   当社グループは、顧客等の個人情報や機密情報の漏洩等の防止は、必要不可欠の事項と捉え、規程の制定、社内教育の徹底、情報セキュリティシステム構築等の措置を講じていますが、情報漏洩等の事態が発生した場合、当社グループの信用低下につながるだけでなく、顧客等に対する損害賠償責任が発生するおそれがあります。また、当社グループの事業活動において、情報システムの重要性が高まっており、不正アクセスによる事業活動の停止リスクも増大しております。 <対応策>当社グループは、グループCISOを中心に情報セキュリティガバナンス体制を構築し、社員教育の徹底、システムの刷新や運用状況のモニタリング等の対策を継続・強化しております。 ソリューションの品質   当社グループは、金融機関や流通店舗、飲食店舗において、現金の取扱い等、安定的な運用が強く求められていることから、信頼性の高いソリューションを提供することに注力しております。しかしながら、デジタル技術やネットワーク技術の活用、ソリューションの高度化に伴う不確実要因など、想定外の品質問題の発生もあり得るため、これらが当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策>当社グループは、品質管理システムに基づき、品質及び安全性の設計・検証を徹底しております。また、保守サービスにおいても、遠隔監視や定期点検により問題発生の未然防止に努めております。品質問題が発生した場合や法規に抵触する可能性のある不具合が発生した場合は、迅速に品質マネジメント担当役員に情報が届くシステムを設定し、対応に遅れが出ないようにしております。 資金調達   当社グループは、事業活動の資金を内部資金及び金融機関からの借入れや社債の発行等により調達しております。主に日本、米州、欧州において政策金利の引上げや、格付機関による当社信用格付けの引下げ等が生じた場合には、資金調達コストが増加し、業績に影響を与える可能性があります。 <対応策>当社グループは、資金繰り計画を適時に更新するとともに、銀行借入れや社債発行など資金調達の多様化を進めることにより、流動性リスクの低減を図っております。 環境   気候変動   当社グループは、気候変動問題を重要な経営課題と認識し、環境負荷低減に向けた取組みを推進しておりますが、各国における法規制や社会的要請が予測を超えて強化され、「移行リスク」が高まった場合、省エネ/再エネ設備への追加投資や炭素税・排出権取引の導入等によるエネルギー調達コストの増加、さらには販売機会の損失や企業ブランドの毀損により、当社グループの業績や企業価値に影響を与える可能性があります。また、気候変動の進行により台風・豪雨等の自然災害が激甚化し、「物理的リスク」が高まった場合、自社工場及び従業員の被災や部品調達先の操業停止等の影響を受け、当社グループの事業活動が制限され、業績に影響を与える可能性があります。 <対応策>当社グループは、「温室効果ガス排出量の削減」をサステナビリティの最重要課題として特定し、国際基準(SBT)に基づくグローバル規模での温室効果ガス排出量の削減目標を掲げ、2050年度の「CO2排出量実質ゼロ(スコープ1・2)」の実現に向けた取組みを推進しております。さらに、バリューチェーンにおける環境負荷(スコープ3)についても、削減目標を設定し、継続的な削減に取り組んでおります。また、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言に沿った気候関連情報の開示に引き続き取り組むとともに、国際的なサステナビリティ開示の動向を踏まえ、情報開示の充実を図ってまいります。 リスク分類   リスク項目   リスク内容 内部統制   内部統制   当社グループでは、法令遵守及び不正防止を目的とした内部統制体制を整備しておりますが、役職員による法令違反や不正行為が発生した場合、社会的信用の低下や事業活動への影響が生じる可能性があります。特に、業務の高度化・多様化に伴い、内部統制が十分に機能しない場合には、不正の早期発見が困難となるリスクがあります。 <対応策>当社グループでは3ラインモデルの考え方を活用し、事業部門による自律的なリスク管理(第一線)、管理部門等による方針策定・モニタリング(第二線)、及び内部監査部門による独立した評価(第三線)から成る内部統制体制の構築を進めております。
経営成績の分析 (MD&A)15,998字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループは当連結会計年度より、従来の日本基準に替えてIFRS会計基準を適用しており、前連結会計年度の数値をIFRS会計基準に組み替えて比較分析を行っております。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、米国の通商政策による不透明感が継続するなか、一部地域に足踏みが見られ、期後半には中東情勢が緊迫化しましたが、全体としては緩やかな回復基調となりました。日本経済においては、物価上昇が続きましたが、企業収益や雇用情勢の改善を背景に、設備投資や個人消費に持直しの動きが見られました。 当社グループを取り巻く事業環境は、国内外での人件費高騰や人手不足に伴う省人化及び業務効率化のニーズが継続し、セルフ型製品への需要が堅調に推移いたしました。 こうした状況のなか、当社グループは、2024年4月からの3ヶ年を計画期間とする『2026中期経営計画』に基づき、“GLORY TRANSFORMATION 2026 ~お客様と共に未来を創造するグローリー ~”をコンセプトに、世界最高品質の製品群とソフトウェアプラットフォームを融合し、お客様の店舗DXをサポートする企業を目指し事業活動に取り組んでまいりました。 海外市場につきましては、金融市場では、米州において、省人化や業務効率化ニーズに対応した製品・サービスへの堅調な需要を背景に、主要製品の販売が増加いたしました。リテール市場では、欧米において、製品・サービスへの需要が堅調で、大手グローバルリテーラーへの導入が着実に進み、販売が増加いたしました。一方、Flooidグループの売上収益は、特定顧客へのソフトウェアのライセンス販売により売上収益が一時的に増加した前期に比べ、減少いたしました。飲食市場においても、セルフサービスキオスクをはじめとしたAcrelecグループの販売が、一部の商談の延伸により減少いたしましたが、海外市場全体としましては、売上収益、営業利益ともに過去最高を更新いたしました。なお、当社グループは、戦略実行の一層の加速を目的に、2025年11月にAcrelec社を完全子会社化いたしました。 国内市場につきましては、金融市場では、大口受注があった前期の反動により、販売が減少いたしました。また、流通・交通市場及び遊技市場においては、新紙幣対応に伴う製品の更新や改造作業が増加した前期の反動により販売が減少いたしました。しかしながら、全ての市場において、新紙幣対応がなかった2023年3月期の売上収益を上回りました。 これらの結果、当連結会計年度の売上収益は、339,582百万円(前期比 7.9%減)となりました。このうち、製品及び商品売上収益は、214,314百万円(前期比 9.2%減)、保守売上収益は、125,268百万円(前期比 5.6%減)でありました。利益につきましては、営業利益は、29,752百万円(前期比 29.2%減)、税引前利益は、24,657百万円(前期比 28.8%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は、15,388百万円(前期比 37.2%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (金融市場) 主要製品である「オープン出納システム」及び窓口用「紙幣硬貨入出金機」の販売は、大口受注により販売が高水準であった前期と比べ、減少いたしました。 この結果、当セグメントの売上収益は、37,062百万円(前期比 31.9%減)、営業利益は、3,909百万円(前期比 50.3%減)となりました。 (流通・交通市場) 主要製品である「レジつり銭機」及び警備輸送会社向け「売上金入金機」の販売は、新紙幣対応により販売が高水準であった前期と比べ、減少いたしました。また、新紙幣発行に伴う改造作業の一巡により、保守売上収益も減少いたしました。 この結果、当セグメントの売上収益は、57,637百万円(前期比 17.3%減)、営業利益は、0百万円(前期比 100.0%減)となりました。 (遊技市場) 主要製品である「カードシステム」及び周辺機器である「両替機」の販売は、新紙幣対応により販売が高水準であった前期と比べ、減少いたしました。また、新紙幣発行に伴う改造作業の一巡により、保守売上収益も減少いたしました。 この結果、当セグメントの売上収益は、21,088百万円(前期比 23.2%減)、営業利益は、5,123百万円(前期比 33.7%減)となりました。 (海外市場) 米州では、主要製品である金融市場向け「紙幣入出金機<GLRシリーズ>」の販売、及びリテール市場向け「紙幣硬貨入出金機<CI-Xシリーズ>」の販売は順調でありましたが、保守売上収益が減少し、売上収益は、98,979百万円(前期比 1.9%減)となりました。 欧州では、主要製品である金融市場向け「紙幣入出金機<GLRシリーズ>」の販売は低調でありましたが、リテール市場向け「紙幣硬貨入出金機<CI-Xシリーズ>」の販売は好調であり、売上収益は、100,070百万円(前期比 11.2%増)となりました。 アジアでは、リテール市場向け「紙幣硬貨入出金機<CI-Xシリーズ>」の販売は順調でありましたが、「紙幣入金整理機」の販売は低調であり、売上収益は、17,041百万円(前期比 11.1%減)となりました。 また、Acrelecグループの売上収益は、32,768百万円(前期比 1.3%減)でありました。Flooidグループの売上収益は、10,773百万円(前期比 11.1%減)でありました。 この結果、当セグメントの売上収益は、216,091百万円(前期比 2.9%増)、営業利益は、21,107百万円(前期比 17.1%増)となりました。 その他の事業セグメントにつきましては、売上収益は、7,703百万円(前期比 10.0%増)、営業損益は、388百万円の損失(前期は 313百万円の損失)となりました。 また、当連結会計年度末における財政状態は、次のとおりであります。 資産は、前連結会計年度末に比べ6,822百万円増加し、452,489百万円となりました。主な要因は、棚卸資産4,207百万円の減少、及び、その他の流動資産2,716百万円、のれん及び無形資産2,521百万円、繰延税金資産1,673百万円の増加であります。なお、その他の流動資産の増加は、主に前払費用の増加であります。 負債は、前連結会計年度末に比べ5,488百万円減少し、234,035百万円となりました。主な要因は、その他の流動負債5,318百万円の増加、及び、従業員給付4,656百万円、社債及び借入金3,641百万円、その他の金融負債2,610百万円の減少であります。なお、その他の流動負債の増加は、主に契約負債の増加であり、その他の金融負債の減少は、主に非支配株主に係る売建プット・オプションの行使による減少であります。 資本は、前連結会計年度末に比べ12,310百万円増加し、218,454百万円となりました。主な要因は、その他の資本の構成要素のうち、在外営業活動体の換算差額13,039百万円の増加であります。 この結果、自己資本比率は48.2%(前連結会計年度末は46.1%)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ1,426百万円減少し、50,042百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、42,780百万円の収入となりました(前期は51,310百万円の収入)。これは、主に税引前利益24,657百万円、減価償却費及び償却費20,394百万円、棚卸資産の減少7,586百万円等の資金の増加があった一方、法人所得税の支払7,136百万円等による資金の減少があったためであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、6,758百万円の支出となりました(前期は9,825百万円の支出)。これは、主にその他の金融資産の売却による1,305百万円の収入があった一方、製品の製造に係る金型・治工具類にかかる有形固定資産の取得による4,492百万円の支出、無形資産の取得による3,856百万円の支出等があったためであります。 以上の結果、営業活動及び投資活動によるキャッシュ・フローの合計であるフリーキャッシュ・フローは36,022百万円の収入となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、38,984百万円の支出となりました(前期は24,918百万円の支出)。これは、主に自己株式の取得による13,481百万円の支出、Acrelec Group S.A.S.株式の追加取得による7,024百万円の支出、配当金の支払い6,410百万円等の支出があったためであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 なお、当社グループ(当社及び連結子会社)の生産実績のうち、当社及び主な海外連結子会社の金額を記載しております。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 金融市場(百万円)   11,900   58.2 流通・交通市場(百万円)   19,421   71.2 遊技市場(百万円)   2,633   50.4 海外市場(百万円)   41,479   106.5 報告セグメント計(百万円)   75,435   82.1 その他(百万円)   916   81.7 合計(百万円)   76,351   82.1 (注) 金額は当社及び主な海外連結子会社の製造原価によっております。 b.受注実績 当社グループの製品は、大部分が見込生産であるため、受注高及び受注残高の記載は省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 金融市場(百万円)   37,062   68.1 流通・交通市場(百万円)   57,637   82.7 遊技市場(百万円)   21,088   76.8 海外市場(百万円)   216,091   102.9 報告セグメント計(百万円)   331,879   91.8 その他(百万円)   7,703   110.0 合計(百万円)   339,582   92.1 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (経営成績等の概要) 当連結会計年度における事業環境は、国内市場においては新紙幣発行に伴う製品更新や改造作業の終息による反動減の影響が見られた一方、国内外において人手不足及び賃金上昇を背景としたセルフ化・効率化ニーズが継続し、需要は総じて底堅く推移しました。 このような環境の下、当社グループは、海外事業の拡大及び収益構造の変革に取り組んでまいりました。その結果、当連結会計年度の売上収益は3,395億円(前期比7.9%減)、営業利益は297億円(前期比29.2%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は153億円(前期比37.2%減)となりました。 (売上収益及び利益の増減要因) 当連結会計年度における売上収益は、海外市場においては増加したものの、主として国内市場における新紙幣発行に伴う特別需要の反動減により、全体としては減少しました。営業利益についても、売上収益の減少に加え、各種費用の増加等の影響により減益となりました。主な要因は以下のとおりであります。 ・国内市場における新紙幣発行に伴う製品更新や改造作業の終息による売上収益の減少 ・海外子会社における販売費及び一般管理費の増加 一方で、海外市場における売上拡大や米国における原価率の改善が、利益の下振れ抑制に寄与しました。 成長エンジンと位置付ける海外事業は、売上収益、利益の両面において当社グループの成長を牽引する中核的な役割を担うまでに拡大しております。海外売上収益は2,160億円となり、積極的なM&Aの推進により事業領域の拡大を図るとともに、買収企業との統合を通じたシナジーの創出が進展した結果、7期連続で過去最高を更新しました。 また、海外営業利益についても拡大し、営業利益全体に占める比率は約7割となりました。こうした状況を踏まえ、海外事業の収益基盤は一層強化されているものと認識しております。 (中期経営計画の進捗状況) 当社グループは、「2026中期経営計画」期間(2025年3月期から2027年3月期)において、自己資本利益率(ROE)、投下資本利益率(ROIC)、総資産利益率(ROA)、営業利益、売上収益、及び新領域事業売上収益を重要な経営指標として設定しております。中期経営計画の2年目にあたる当期においては、上記の図に示すとおり、新領域事業売上収益は計画に対しやや未達となったものの、その他の指標については、いずれも目標を達成しました。 (企業価値向上への取り組み) 当社の株価純資産倍率(PBR)は1倍を大きく下回る状況が継続しておりましたが、その要因として、キャッシュレス決済の普及に伴う当社事業の将来性や、成長ドライバーと位置付ける海外事業の成長進捗に対する懸念、ならびに海外投資家による保有見直し等があったものと考えております。 一方、足元では、海外事業及び新領域事業の成長、収益性の改善、ならびに株主還元の強化等の取り組みの進展により、2026年3月末時点のPBRはおよそ1倍まで改善いたしました。 企業価値の向上は、当社グループにとって最も重要な経営課題の一つであり、今後も、海外事業及び新領域事業のさらなる成長、株主還元の強化、ならびに中期経営計画における財務目標である自己資本利益率(ROE)、及び投下資本利益率(ROIC)の改善に継続的に取り組んでまいります。 当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題と位置付け、「将来の事業成長への投資、財務体質の維持・強化を図りつつ、安定した配当を継続すること」を基本方針としております。「2026中期経営計画」期間(2025年3月期から2027年3月期)においては、「2024年3月期の配当金額(1株につき年間106円)を基準とした累進配当」及び「株主資本配当率(DOE)3%以上」を目標として掲げておりましたが、海外事業及び新領域事業における成長の進展ならびに収益性の改善を踏まえ、株主還元の一層の強化を図るため、2026年3月期及び2027年3月期においては、新たに総還元性向100%以上*を目標として追加いたしました。 また、2027年3月期については、株主資本配当率(DOE)を従来の「3%以上」から「4%以上」へ引き上げることとしました。次期中期経営計画期間においては、さらなる株主資本配当率(DOE)の向上を目指してまいります。 *総還元性向については、親会社の所有者に帰属する当期利益から、事業再編費用、減損損失及び関係会社売却損益等を除外して算出します。 また、2025年5月13日の取締役会において、自己株式の取得及び消却を決議し、2026年3月31日までに取得した自己株式の累計は、株式総数 3,676,100株、株式の取得価額の総額 13,481,005,600円となりました。配当と合わせた総還元性向は126.4%となっております。(当決議に基づき2026年5月13日までに取得した累計は、株式総数 4,039,700株 株式の取得価額の総額 14,999,917,400円であり、当取得を含めた総還元性向は136.2%となります。)なお、当該決議に基づき取得した自己株式は、2026年6月30日に全数を消却する予定です。 さらに、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 40.後発事象」に記載のとおり、2026年5月15日開催の取締役会において、自己株式の取得(取得価額の上限:120億円/取得株式の上限:400万株)を決議しております。当該決議に基づき取得した自己株式につきましては、2027年6月30日に全数を消却する予定です。 さらに、「利益配分に関する基本方針」の変更を踏まえ、「2026中期経営計画」におけるキャッシュ・アロケーションについても見直しを行いました。当社グループの資金の主な使途は、設備投資、戦略投資(M&A等)及び株主還元であり、これらについては営業キャッシュ・フローを主たる原資としつつ、必要に応じて外部資金を活用しております。こうした方針のもと、借入金の返済額を当初計画から200億円減額する一方で、株主還元を300億円増額するなど、資本効率の向上を意識した配分へと転換しております。なお、これらの取り組みは、現時点において概ね計画どおりに進捗しております。 当社グループは、資本効率の向上及び収益体質の強化を通じた企業価値の向上を重要な経営課題と認識し、各事業領域において収益拡大と効率性改善に向けた取り組みを推進しております。 自己資本利益率(ROE)の改善に向けては、分子である親会社の所有者に帰属する当期利益の向上と、分母である自己資本の適正化の両面から取り組んでおります。 当期利益の向上については、売上収益及び収益性の向上に取り組んでおります。売上収益については、人手不足や人件費の上昇を背景としたセルフ化需要等の拡大を踏まえ、コア事業である貨幣処理機の更なる販売拡大を推進しております。また、新領域事業においては、AcrelecグループやFlooidグループを中核として収益拡大を図っており、Acrelecでは主要顧客向けセルフサービスキオスクの販売拡大、Flooidでは営業体制の強化による新規顧客開拓の加速に注力しております。これらの取り組みにより、ソリューション提供力を強化し、中長期的な収益基盤の拡大を進めております。 利益面では、原価率の改善に継続して取り組むとともに、コスト上昇分の適切な販売価格への転嫁を進めております。加えて、オペレーションの効率化や構造改革の推進等により、収益性の向上を図っております。 一方、自己資本の適正化に向けては、株主還元の強化に加え、資本構成の最適化を進めることで、資本効率の向上に取り組んでおります。 次に、投下資本利益率(ROIC)の改善に向けては、自己資本利益率(ROE)の改善施策と同様に、売上収益の拡大と収益性の向上に加え、投下資本の効率化に取り組んでおります。 売上収益及び収益性の向上については前述の施策を着実に実行することで推進しております。一方、投下資本(有利子負債及び純資産)の効率化に向けては、事業ポートフォリオの最適化を進めております。具体的には、収益改善の見通しが低いロボットSI事業及び中国事業からの撤退を実施するとともに、決済中継事業については改善スキームを策定のうえ、その実行を進めております。また、生体画像認識事業においては流通・交通市場等での市場拡大を推進しており、国内DXビジネスについても人的リソースの強化により成長を加速しております。さらに、棚卸資産や売掛債権の圧縮等を通じた運転資本の改善に取り組むとともに、株主還元の強化により資本水準の適正化を図っております。これらにより、資産のスリム化と資本回転率の向上を図り、投下資本利益率(ROIC)の継続的な向上に取り組んでおります。 ② 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 a. 財務戦略の基本的な考え方 当社グループは、財務の安全性を維持しつつ、企業価値向上のために戦略的に経営資源を配分することを財務戦略の基本方針としております。 財務の安全性の維持に関しては、信用格付(R&I)「A」以上の取得・維持を目指し、リスク耐性の強化を図ります。 同時に、営業キャッシュ・フローによる十分な債務償還能力を前提に、厳格な財務規律のもとで負債の活用を進めることにより、資本コストの低減及び資本効率向上にも努めてまいります。 設備投資及び事業投資に関しては、長期ビジョン2028達成に向けた企業価値の向上に資する成長のための投資を積極的に推進してまいります。これらの方針のもと、2024年4月より新たにスタートした2026中期経営計画の3年間累計では総額500億円の投資を計画しており、その内200億円を新領域事業への機動的な戦略投資(M&A等)とDX基盤整備やコア事業の生産性向上に向けた投資に充当する計画であります。 2026中期経営計画期間において、戦略的投資が114億円、DX基盤整備やコア事業の生産性向上を目的とした設備投資が158億円、総額272億円を実施しました。 なお、各年度の設備投資は減価償却費の範囲内とすることを原則とし、財務の安全性を維持し、妥当な水準の手元流動性を確保してまいります。 b. 経営資源の配分に関する考え方 当社グループは、適正な手元現預金の水準について検証を実施しております。2026中期経営計画期間、イベントリスク耐性を十分に備えるべく、売上収益の約2ヵ月分を安定的な経営に必要な手元現預金水準とし、それを超える分については、企業価値向上に資する戦略投資及び株主還元に配分するように考えております。 c. 資金需要の主な内容 当社グループの資金需要は、コア事業に係る資金支出では、部品・原材料の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費(賃借料、手数料、人件費など)などがあります。 また、長期ビジョン2028に掲げる事業ドメインの拡大に向けた戦略投資に係る資金支出は、新領域事業の創出・拡大に向けた業務提携及びM&Aなどがあります。 d. 資金調達 当社グループの事業活動維持及び拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部留保資金及び外部調達を有効に活用しております。 コア事業の基盤強化を目的とした設備投資には、営業キャッシュ・フローで獲得した資金を活用することを基本とし、戦略投資については、設備投資に配分後の営業キャッシュ・フローを充当することを基本とした上で、資金調達手段の多様化、資本コストの低減、資本効率向上を企図し、金融機関からの借入れや社債発行等有利子負債も積極的に活用しております。また、調達環境の急変時に当面の運転資金を確保できるよう、コミットメントラインを設定しております。 また、安定的な外部資金調達能力の維持向上は重要経営課題と認識しており、当社グループの本報告書提出時点におけるR&Iの格付は「A(安定的)」となっております。また、主要な取引先金融機関とは良好な関係を維持しており、加えて強固な財務体質を有していることから、当社グループの事業維持拡大、運営に必要な運転資金、投資資金の調達に関しては問題なく実現可能と認識しております。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (4)重要な会計上の見積り及び判断」に記載のとおりであります。 (3) 並行開示情報 「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(第3編から第6編までを除く。以下「日本基準」という。)により作成した要約連結財務諸表、要約連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項の変更は、以下のとおりであります。 なお、日本基準により作成した要約連結財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項に基づく監査を受けておりません。 ① 要約連結貸借対照表 (単位:百万円) 前連結会計年度(2025年3月31日)   当連結会計年度(2026年3月31日) 資産の部 流動資産   218,308   218,401 固定資産 有形固定資産   46,062   46,485 無形固定資産   112,619   104,169 投資その他の資産   59,826   75,594 固定資産合計   218,508   226,249 資産合計   436,816   444,650 負債の部 流動負債   111,698   119,385 固定負債   93,448   85,682 負債合計   205,146   205,068 純資産の部 株主資本   176,223   166,744 その他の包括利益累計額   54,682   72,245 非支配株主持分   764   591 純資産合計   231,670   239,582 負債純資産合計   436,816   444,650 ② 要約連結損益計算書及び要約連結包括利益計算書 要約連結損益計算書 (単位:百万円) 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 売上高   369,017   340,111 売上原価   202,665   182,825 売上総利益   166,351   157,286 販売費及び一般管理費   129,587   134,268 営業利益   36,764   23,018 営業外収益   3,632   2,454 営業外費用   10,391   6,328 経常利益   30,004   19,144 特別利益   703   1,207 特別損失   1,269   664 税金等調整前当期純利益   29,438   19,688 法人税等   11,881   9,836 当期純利益   17,557   9,851 非支配株主に帰属する当期純利益   388   210 親会社株主に帰属する当期純利益   17,169   9,641 要約連結包括利益計算書 (単位:百万円) 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 当期純利益   17,557   9,851 その他の包括利益合計   △1,317   17,695 包括利益   16,240   27,547 (内訳) 親会社株主に係る包括利益   15,862   27,205 非支配株主に係る包括利益   378   342 ③ 要約連結株主資本等変動計算書 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) (単位:百万円) 株主資本   その他の包括利益 累計額   非支配株主持分   純資産合計 当期首残高   171,800   55,989   870   228,660 会計方針の変更による 累積的影響額   △5,513   ―   ―   △5,513 会計方針の変更を反映した 当期首残高   166,287   55,989   870   223,147 当期変動額   9,936   △1,307   △106   8,522 当期末残高   176,223   54,682   764   231,670 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (単位:百万円) 株主資本   その他の包括利益 累計額   非支配株主持分   純資産合計 当期首残高   176,223   54,682   764   231,670 当期変動額   △9,479   17,563   △172   7,911 当期末残高   166,744   72,245   591   239,582 ④ 要約連結キャッシュ・フロー計算書 (単位:百万円) 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 営業活動によるキャッシュ・フロー   45,752   37,125 投資活動によるキャッシュ・フロー   △7,911   △4,735 財務活動によるキャッシュ・フロー   △21,275   △35,352 現金及び現金同等物に係る換算差額   △570   1,535 現金及び現金同等物の増減額(△は減少)   15,996   △1,426 現金及び現金同等物の期首残高   35,173   51,468 連結子会社の決算期変更に伴う 現金及び現金同等物の増減額(△は減少)   299   ― 現金及び現金同等物の期末残高   51,468   50,042 ⑤ 要約連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項の変更 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) (連結の範囲の変更) 当社の連結子会社であったグローリーAZシステム株式会社及びグローリーメカトロニクス株式会社は、当社の連結子会社であるグローリーシステムクリエイト株式会社を存続会社とする吸収合併により消滅したため、連結の範囲から除外しております。なお、存続会社であるグローリーシステムクリエイト株式会社は、合併後にグローリーテクニカルソリューションズ株式会社に商号変更しております。また、当社の米国連結子会社であったRevolution Retail Systems, LLC及びその子会社2社は、当社の米国連結子会社であるGlory Global Solutions Inc. を存続会社とする吸収合併により消滅したため、連結の範囲から除外しております。 持分法適用関連会社であった株式会社Showcase Gigは株式を追加取得したため、連結の範囲に含めております。 Acrelec Holding Middle East Ltd他2社は清算したため、連結の範囲から除外しております。 (持分法適用の範囲の変更) 持分法適用関連会社であった株式会社Showcase Gigは株式の追加取得により連結の範囲に含めたため、持分法適用の範囲から除外しております。 (連結子会社の決算日の変更) 決算日が12月31日であったAcrelec Group S.A.S.他22社は、決算日を3月31日に変更しております。この決算期変更に伴い、2024年1月1日から2024年3月31日までの損益は利益剰余金の増減として調整しております。 (会計方針の変更) (「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等の適用) 「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」(企業会計基準第27号 2022年10月28日。以下「2022年改正会計基準」という。)等を当連結会計年度の期首から適用しております。 法人税等の計上区分(その他の包括利益に対する課税)に関する改正については、2022年改正会計基準第20-3項ただし書きに定める経過的な取扱い及び「税効果会計に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第28号 2022年10月28日。以下「2022年改正適用指針」という。)第65-2項(2)ただし書きに定める経過的な取扱いに従っております。なお、当会計方針の変更による連結財務諸表への影響はありません。 また、連結会社間における子会社株式等の売却に伴い生じた売却損益を税務上繰り延べる場合の連結財務諸表における取扱いの見直しに関連する改正については、2022年改正適用指針を当連結会計年度の期首から適用しております。当該会計方針の変更は、遡及適用され、前連結会計年度については遡及適用後の連結財務諸表となっております。なお、当会計方針の変更による前連結会計年度の連結財務諸表への影響はありません。 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (連結の範囲の変更) ACRELEC CANADA INC. は新たに設立したため、連結の範囲に含めております。 Glory Global Solutions (Shanghai) Co.,Ltd. 他1社は清算したため、連結の範囲から除外しております。 Glory Global Solutions Ltd.、Glory Global Solutions (Topco) Ltd.、Glory Global Solutions (Midco) Ltd.及びGlory Global Solutions (Holdings) Ltd.は、Glory Global Solutions (International) Ltd. を存続会社とした吸収合併により、Flooid Topco Limited 他5社は、Flooid Midco Limited を存続会社とした吸収合併によりそれぞれ消滅しております。 (会計方針の変更) (研究開発費の計上区分の変更) 当社は、当連結会計年度より、従来、売上原価に計上していた研究開発費を、販売費及び一般管理費に計上する方法に変更しております。 キャッシュレス決済の普及や世界的な金融機関の店舗統廃合など、当社を取り巻く事業環境が大きく変化している中、当社グループは、『2026中期経営計画』において収益力の向上を目指したROIC経営を推進し、資本コストを意識した運営を徹底しております。その中で、従来の通貨処理機にソフトウェアプラットフォームを融合させることによるDXビジネスの成長を掲げ、コア事業におけるハードウェア開発から新領域事業における新価値創造に向けた新たなサービス・ソリューション開発まで一貫して推進することを目指しており、そのための組織改革として開発部門の組織体制を変更し、当連結会計年度より本格的に運用を開始しております。当該会計方針の変更は、この組織体制の変更を反映すべく、売上原価並びに販売費及び一般管理費の範囲を見直したことによるものであります。 当該会計方針の変更は遡及適用され、前連結会計年度については遡及適用後の連結財務諸表となっております。 この結果、遡及適用を行う前と比べて、前連結会計年度の連結貸借対照表は、投資その他の資産が1,043百万円増加し、流動資産が6,316百万円、固定負債が888百万円、株主資本が4,383百万円それぞれ減少しております。また、前連結会計年度の連結損益計算書は、売上原価が10,168百万円減少し、販売費及び一般管理費が8,541百万円増加し、営業利益、経常利益、税金等調整前当期純利益はそれぞれ1,627百万円増加しております。また、前連結会計年度の期首の純資産に累積的影響額が反映されたことにより、利益剰余金の前連結会計年度の期首残高は5,513百万円減少しております。 (4) 経営成績等の状況の概要に係る主要な項目における差異に関する情報 IFRS会計基準により作成した連結財務諸表における主要な項目と、日本基準により作成した場合の連結財務諸表におけるこれらに相当する項目との差異に関する事項は、以下のとおりであります。 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 41.初度適用」に記載のとおりであります。 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (のれん) 日本基準ではのれんはその効果が及ぶ期間にわたって償却しておりましたが、IFRS会計基準では移行日以降の償却は行っておりません。この影響により、IFRS会計基準では日本基準に比べて販売費及び一般管理費が8,785百万円減少しております。 (退職後給付) 日本基準では、確定給付制度の数理計算上の差異及び過去勤務費用について、「その他の包括利益累計額」として認識し、その後、将来の一定期間にわたり純損益として認識しておりました。 一方、IFRS会計基準では、数理計算上の差異は発生時に「その他の包括利益」として認識し、直ちに「利益剰余金」へ振り替え、過去勤務費用は発生時の純損益として認識しております。 この影響により、IFRS会計基準では日本基準に比べて「売上原価」が1,502百万円、「販売費及び一般管理費」が1,798百万円それぞれ増加しております。 (リース) 日本基準では、借手のリースについてファイナンス・リースとオペレーティング・リースに分類し、オペレーティング・リースについては通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理を行っておりました。IFRS会計基準では、借手のリースについてファイナンス・リース又はオペレーティング・リースに分類せず、リース取引について「使用権資産」及び「リース負債」を認識しております。 この影響により、IFRS会計基準では日本基準に比べて「使用権資産」が8,910百万円、「リース負債」が8,897百万円それぞれ増加しております。 (税効果) 日本基準からIFRS会計基準への調整に伴い一時差異が発生したこと及び繰延税金資産の回収可能性を再検討したこと等により、「繰延税金資産」及び「繰延税金負債」の金額を調整しております。また、未実現損益の消去に伴う税効果について、日本基準では売却元の税率を使用していましたが、IFRS会計基準では売却先の税率を使用して算定しております。 この影響により、IFRS会計基準では日本基準に比べて「繰延税金資産」が18,850百万円増加し、「繰延税金負債」が925百万円減少しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。