本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

ビジョナル

Visional4194 · Prime · 情報・通信業

プロフェッショナル人材特化の転職プラットフォームを軸に、人事領域のSaaSを展開するデジタル・トランスフォーメーション企業。

概要

ビジョナル株式会社は、転職プラットフォーム「BizReach」と人事SaaS「HRMOS」シリーズを中核とするデジタル・トランスフォーメーション・カンパニーである。東京都渋谷区に本社を置き、2025年7月期の売上高は802億円、営業利益214億円、従業員数2175名。持株会社としてグループを統括し、HR TechとIncubationの2セグメントで事業を展開する。

HR TechとIncubationの二本柱

ビジョナルグループは、HR TechとIncubationの2つの報告セグメントで構成される。HR Techは主力のBizReach事業とHRMOS事業から成り、2025年7月期のセグメント売上高は769億円で全体の96%を占める。IncubationはM&Aサクシード、トラボックス、yamoryなど複数の新規事業を抱え、売上高は31億円と小規模だが、将来の成長を担う。グループ全体の営業利益は214億円で、HR Techが247億円の利益を稼ぎ、Incubationは17億円の損失を計上している。

リカーリングとパフォーマンスで構成される収益モデル

主力のBizReach事業では、直接採用企業、ヘッドハンター、求職者の三者から収益を得る。収益はリカーリング売上高(プラットフォーム利用料)とパフォーマンス売上高(成功報酬)で構成され、2025年7月期の比率はリカーリング33%、パフォーマンス67%である。また、直接採用企業からの売上が68%、ヘッドハンターからが32%を占める。一方、HRMOS事業はサブスクリプション型のリカーリング収入が主体で、ARRは37億円、Churn rateは0.58%と高い継続率を示す。

グループ経営と新規事業の創出・売却サイクル

ビジョナルは2020年2月に持株会社へ移行し、子会社を通じて各事業を運営する。グループの特徴は新規事業を創出し、成長後に売却するサイクルにある。過去にはEC事業「LUXA」をKDDIへ、求人検索エンジン「スタンバイ」をLINEヤフーとの合弁へ、B2Bリードジェネレーション「BizHint」をスマートキャンプへ売却した。得た資金は新規事業開発に再投資され、M&Aサクシードやトラボックスなどの買収・育成につながっている。

業界の中での役割は人材業界向けプラットフォーム・SaaSプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
802億円
営業利益
214億円
営業利益率
26.7%
純利益
160億円
2025/7 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/7
事業売上構成比利益利益率
HR Tech770億円96.1%247億円32.1%
Incubation31億円3.9%-17億円-54.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01HR Tech(人材・人事領域)主力

プロフェッショナル人材に特化した会員制転職プラットフォーム『BizReach』と、採用管理・タレントマネジメント・勤怠・経費精算・労務給与などの人事SaaS『HRMOS』シリーズを提供。企業、ヘッドハンター、求職者の三者をマッチングし、リカーリング課金と成功報酬で収益を得る。

国内最大級のプロフェッショナル人材採用プラットフォーム

主な製品・サービス7
BizReach
プロフェッショナル人材(管理職・専門職等)に特化した会員制転職プラットフォーム。企業とヘッドハンターが求職者に直接スカウトを送れる。2025年7月末時点でスカウト可能会員数307万人以上。
HRMOS採用
採用活動の効率化・データ可視化を実現するクラウド採用管理システム。面接日程調整や媒体別分析などを一元管理。
HRMOSタレントマネジメント
従業員情報の一元管理、目標・評価管理、1on1支援、組織診断サーベイなどを提供する人財活用クラウドサービス。
社内版ビズリーチ by HRMOS
社内人材と社内ポジションをマッチングする社内スカウトサービス。生成AIを搭載し、社内レジュメやポジション要件の自動生成、高精度な人材検索を実現。
HRMOS勤怠
打刻・集計・申請・承認をデジタル化する勤怠管理システム。無料プランと有料プランを提供。
HRMOS経費
経費の申請・承認・支払いを電子化・一元管理するクラウド経費精算システム。
HRMOS労務給与
労務・給与業務を効率的に処理するクラウドシステム。HRMOSシリーズの他サービスと連携。

02M&A・物流・セキュリティ等(Incubation)準主力

法人限定M&Aプラットフォーム『M&Aサクシード』、物流DXプラットフォーム『トラボックス』、脆弱性管理クラウド『yamory』、セキュリティ信用評価『Assured』、ITコンサル『TSUIDE』など、複数の新規事業を展開。各領域のデジタルトランスフォーメーションを推進し、中長期的な成長を目指す。

主な製品・サービス5
M&Aサクシード
法人限定のM&Aプラットフォーム。企業間の合併・買収をオンラインでマッチング。
トラボックス
物流業界向けDXプラットフォーム。運送業務の効率化や荷主とのマッチングを支援。
yamory
脆弱性管理クラウド。システムの脆弱性を管理・可視化する。
Assured
クラウドサービスのセキュリティ信用評価、取引先企業のセキュリティ信用評価サービス。
TSUIDE
ITコンサルティングサービス。

製品と技術

BizReach:プロフェッショナル人材のための会員制転職プラットフォーム

BizReachは、管理職や専門職などのプロフェッショナル人材に特化した転職プラットフォームである。企業の人事担当者とヘッドハンターが、厳格な審査を通過した求職者に対して直接スカウトメールを送れる点が特徴。2025年7月末時点でスカウト可能会員数は307万人以上、累計導入企業数は38,100社を超える。収益は企業からの利用料・成功報酬とヘッドハンターからの利用料・成功報酬、求職者からのプレミアム課金で構成される。2021年から2025年の年平均成長率は30.6%と高い成長を維持している。

HRMOSシリーズ:採用から労務までカバーする人事SaaS群

HRMOSは、採用管理、タレントマネジメント、勤怠、経費、労務給与の5つのサービスで構成される統合人事プラットフォームである。共通の従業員データベースをベースに、採用から入社後の評価・勤怠・給与まで一気通貫で管理できる。2025年7月期のHRMOSのARRは37.3億円(前年比34.4%増)、利用中企業数は2,421社、ARPUは128,460円。Churn rateは0.58%と低く、解約率の低さが安定収益の基盤となっている。2024年8月にはAIを活用した求人自動生成機能や社内公募機能を追加し、機能拡充を進めている。

インキュベーション事業:M&Aサクシード、トラボックス、yamory

Incubationセグメントでは、法人限定のM&Aマッチングサイト「M&Aサクシード」、物流DXプラットフォーム「トラボックス」、脆弱性管理クラウド「yamory」、セキュリティ信用評価サービス「Assured」、ITコンサル「TSUIDE」を展開する。これらの事業はHR Techからの利益を基に投資され、2025年7月期のセグメント売上高は31億円(前年比41.4%増)だが、セグメント損失は17億円と赤字が拡大している。グループは中長期的な成長を見据え、各事業のプロダクト開発と営業活動を継続している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • HR Tech(人材・人事領域)国内最大級のプロフェッショナル人材採用プラットフォーム

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

国内SaaS特化型で急成長、海外比率は低く内需依存

ビジョナルはクラウドセールス支援ツールを主力に、国内SaaS市場で高い成長性を示す。直近3期の売上高は563億円から802億円へと拡大し、営業利益率は約27%と高水準を維持している。同業他社と比較すると、VRain SolutionやCocoliveなどが類似サービスを提供するが、ビジョナルの規模と収益性は突出している。国内市場を主戦場とし、海外展開は限定的であるため、内需依存の特性を持つ。国内の中小企業向けデジタル化需要を取り込み、SaaSモデルで継続的な収益成長を実現している。一方で、競争激化による顧客獲得コストの上昇や、国内市場の成熟に伴う成長鈍化リスクも存在する。

強み

  • 営業利益率約27%と、同業他社に比べ高い収益性を維持し、効率的な事業運営を実現。
  • 売上高が3期で約43%増加し、SaaS市場での需要拡大を着実に取り込んでいる。
  • クラウド営業支援分野で国内首位クラスの地位を築き、ブランド力と顧客基盤を有する。
  • サブスクリプション型で安定したリカーリング収益を確保し、業績の予測可能性を高める。

課題

  • 海外売上比率が低く、内需依存のため、国内市場縮小時の成長鈍化リスクを抱える。
  • VRain Solutionなど新興SaaS企業の台頭で、差別化と顧客維持が課題となる。
  • 既存顧客の追加購入や上位プラン移行を促進し、収益基盤をさらに強化する必要がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がビジョナル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18056BIPROGY4,689億円14.8倍
28050セイコーグループ4,422億円39.7倍
39449GMOインターネットグループ4,333億円22.3倍
48060キヤノンマーケティングジャパン4,104億円17.5倍
53923ラクス3,850億円29.4倍
64194ビジョナル3,589億円20.8倍
73994マネーフォワード3,429億円78.6倍
83107ダイワボウホールディングス3,338億円10.4倍
91417ミライト・ワン3,286億円13.7倍
109418U-NEXT HOLDINGS3,111億円16.5倍
114373シンプレクス・ホールディングス2,840億円26.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

BizReachの立ち上げと転職市場への革新(2007-2010)

2007年8月、株式会社ビズリーチとして資本金700万円で東京都港区に設立。2009年4月、プロフェッショナル人材に特化した会員制転職サイト「BizReach」を開始した。従来の日本の転職市場では企業が主体的に人材を探す手段が限られていたが、BizReachはダイレクトリクルーティングの概念を導入。企業とヘッドハンターが会員制データベースを通じて求職者に直接スカウトできる仕組みを提供し、市場の透明性を高めた。

事業の多角化と選択と集中(2010-2015)

2010年8月、セレクト・アウトレット型ECサイト「LUXA」を開始し、同年11月に株式会社ルクサを設立して事業を譲渡。2014年には20代向け転職サイト「キャリアトレック」を開始し、関西・名古屋・福岡にオフィスを順次開設。2015年には求人検索エンジン「スタンバイ」を開始。同年10月、EC事業のルクサをKDDIに売却し、事業ポートフォリオの見直しを進めた。この時期に人材領域への集中と不採算事業の整理を並行して行った。

HRMOSシリーズ投入とSaaS事業の拡大(2016-2019)

2016年6月、採用管理システム「HRMOS採用」をリリースし、SaaS型の人事領域へ進出。同年10月にはOB/OG訪問サービス「ビズリーチ・キャンパス」を開始。2017年には法人限定M&Aプラットフォーム「M&Aサクシード」を立ち上げた。2019年には人財活用システム「HRMOSタレントマネジメント」を開始し、脆弱性管理クラウド「yamory」、物流DXプラットフォーム「トラボックス」を相次いで買収・開始。同年12月にはスタンバイ事業を株式会社スタンバイへ吸収分割し、Zホールディングスとの合弁とした。

持株会社体制への移行と現在の成長(2020-2025)

2020年2月、ビジョナル株式会社を設立しグループ経営体制へ移行。同時にM&Aサクシード、BizHint、yamoryの各事業を新設分割でビジョナル・インキュベーション株式会社(現:M&Aサクシード)に承継。その後、2023年12月にはBizHintをスマートキャンプへ売却。2025年7月期の連結売上高は802億円に達し、BizReach事業の累計導入企業数は38,100社、スカウト可能会員数は307万人に拡大。HRMOSのARRは37億円、Churn rateは0.58%と堅調に成長している。

年表28件を開く

2000年代

  • 2007年8月創業株式会社ビズリーチ[資本金7百万円]を東京都港区に設立
  • 2009年4月“即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト”『BizReach(ビズリーチ)』を開始

2010年代

  • 2010年8月セレクト・アウトレット型ECサイト『LUXA(ルクサ)』を開始
  • 2010年11月創業株式会社ルクサ(現:auコマース&ライフ株式会社)を東京都渋谷区に設立し、LUXA(ルクサ)事業を譲渡
  • 2012年5月本社を東京都渋谷区に移転
  • 2014年4月“挑戦する20代の転職サイト”『キャリアトレック(キャリトレ)』を開始
  • 2014年9月事業拡大に伴い、関西オフィスを大阪府大阪市中央区に開設
  • 2015年5月事業拡大に伴い、名古屋オフィスを愛知県名古屋市中区に開設
  • 2015年5月求人検索エンジン『スタンバイ』を開始
  • 2015年10月事業拡大に伴い、福岡オフィスを福岡県福岡市中央区に開設
  • 2015年10月株式会社ルクサを売却(売却先:KDDI株式会社)
  • 2015年12月関西オフィスを大阪府大阪市北区に移転
  • 2016年6月“採用管理システム”『HRMOS(ハーモス)採用』を開始
  • 2016年8月“B2Bリードジェネレーション・プラットフォーム”『BizHint(ビズヒント)』を開始
  • 2016年10月“OB/OG訪問ネットワークサービス”『ビズリーチ・キャンパス』を開始
  • 2017年11月“法人限定M&Aマッチングサイト”『BizReach SUCCEED(ビズリーチ・サクシード)(現:M&Aサクシード)』を開始
  • 2017年12月名古屋オフィスを愛知県名古屋市中村区に移転
  • 2017年12月創業ビズリーチ・トレーディング株式会社(現:株式会社スタンバイ)を東京都渋谷区に設立
  • 2018年10月“即戦力人材の転職支援サービス”『BINARY(現:BINAR(バイナ―))』を開始
  • 2019年1月“人財活用システム”『HRMOS(ハーモス)(現:HRMOSタレントマネジメント)』を開始
  • 2019年8月創業BINAR株式会社(株式会社BINAR)を東京都渋谷区に設立
  • 2019年8月“脆弱性管理クラウド”『yamory(ヤモリー)』を開始
  • 2019年9月Cloud Solutions株式会社の株式を100%取得し、採用管理システム『リクログ』を承継
  • 2019年11月トラボックス株式会社の株式を100%取得し、“物流DXプラットフォーム”『トラボックス』を承継
  • 2019年11月株式会社スタンバイが株式会社ビズリーチとZホールディングス株式会社(現:LINEヤフー株式会社)を引受先とする第三者割当増資を実施
  • 2019年12月スタンバイ事業を株式会社スタンバイへ吸収分割にて移転

2020年代

  • 2020年2月創業ビジョナル株式会社を東京都渋谷区に設立しグループ経営体制へ移行 ビジョナル・インキュベーション株式会社(現:株式会社M&Aサクシード)を東京都渋谷区に新設分割で設立し、 BizReach SUCCEED(ビズリーチ・サクシード)(現:M&Aサクシード)、BizHint(ビズヒント)及び yamory(ヤモリー)事業を承継
  • 2020年5月福岡オフィスを福岡県福岡市博多区に移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/7期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    HR Tech領域の成長と新規事業創出

    主力サービス『BizReach』を含むHR Tech領域での事業成長を進めると共に、社会的課題を捉えた新規事業を継続的に創出する。国内外の有望企業への投資とノウハウ提供を通じて、事業領域の拡大と企業価値向上を図る。

  2. 02

    採用領域の総合プラットフォーマー化

    新卒向け『ビズリーチ・キャンパス』、プロフェッショナル人材向け『BizReach』、パート・アルバイト領域の『スタンバイ』など各領域特化型サービスを提供し、採用に関する総合プラットフォーマーとしての地位確立を目指す。

  3. 03

    収益構造の多様化

    フロー型の収益に加え、『HRMOS』シリーズのようなサブスクリプション型サービスを拡充し、収益源を多様化することで安定的かつ継続的な収益構造を目指す。

  4. 04

    ダイレクトリクルーティングの浸透と認知向上

    全国拠点での営業活動やTVCM・メディア広報を通じて、ダイレクトリクルーティングの周知・啓蒙を推進し、成功事例の積み上げと採用ノウハウ提供により、サービス経由の転職件数増加を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で2,175人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は861万円で、4期前と比べて23.1%平均年齢は38.6歳、平均勤続年数は5.2年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年7月1,12039.83.91,271
2022年7月88237.03.51,528
2023年7月86738.33.81,550
2024年7月85438.54.71,7051,044
2025年7月86138.65.22,175984

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年7月期・提出会社(単体)
女性管理職比率16.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 8 / 海外 0、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都渋谷区2,035百万円
全社
本社他5営業所 — 東京都渋谷区他606百万円
HR Tech
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ビズリーチ(注)3、4
    東京都 渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    イージーソフト株式会社(注)6
    神奈川県 相模原市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社M&Aサクシード
    東京都 渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    トラボックス株式会社
    東京都 渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アシュアード
    東京都 渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社TSUIDE (注)7
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権51.1%
  • 国内
    その他5社
    ― · 連結子会社
  • 国内
    株式会社スタンバイ
    東京都 品川区 · 持分法適用会社
    議決権40.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年7月期の売上高は802億円営業利益214億円前期と比べると増収増益で、売上が+21.3%、利益が+20.2%。

売上高
+21.3%
802億円
営業利益
+20.2%
214億円
純利益
+23.1%
160億円
営業利益率
26.7%
前期比 -0.2%pt

会社が出している今期の予想2026年7月期

項目会社予想前期実績
売上高992億円802億円
営業利益231億円214億円
純利益161億円160億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は266億円、営業利益は68億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+52.0%、営業利益は+23.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q1514227.829
2023年4Q14829
2024年1Q1615031.135
2024年2Q1534831.437
2024年3Q1755531.439
2024年4Q1722514.519
2025年2Q36910227.675
2025年4Q43311225.985
2026年2Q46612827.594
2026年3Q2666825.648

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2020年7月期からの6期で、売上は259億円から802億円へ3.1倍に増えた。直近期の営業利益率は26.7%。売上は5期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
ビジョナル株式会社を東京都渋谷区に設立しグループ経営体制へ移行 ビジョナル・インキュベーション株式会社(現:株式会社M&Aサクシード)を東京都渋谷区に新設分割で設立し、 BizReach SUCCEED(ビズリーチ・サクシード)(現:M&Aサクシード)、BizHint(ビズヒント)及び yamory(ヤモリー)事業を承継
2020年7月2592347
2021年7月2872314
2022年7月4408759
2023年7月56314499
2024年7月66117818526.9130
2025年7月80221422726.7160

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年7月期

売上高802億円のうち、営業利益として残るのは214億円26.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は160億円、売上の20.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金9.1%73億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金64.2%515億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益26.7%214億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
90.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+18.3pt
26.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+13.3pt
20.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+13.6pt
26.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
16.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
66.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2025年7月期は営業CFが196億円、投資CFが−37億円で、差し引きのフリーCFは159億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は728億円で、売上の10.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年7月−24804691
2021年7月43012243256
2022年7月96−40156314
2023年7月110−9−3101412
2024年7月184−173167581
2025年7月196−37−12159728

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2025年7月期の総資産は954億円。このうち返さなくてよい自己資本が678億円で、自己資本比率は70.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年7月177928551.8
2021年7月35122512664.2
2022年7月46028817262.5
2023年7月57939118867.4
2024年7月76352423968.3
2025年7月95467827670.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年7月期の内訳
現金及び預金
728億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
512億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
276億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中60位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中217位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
26.7%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
26.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
70.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
21.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥8,950で、1年前と比べて-19.7%過去52週の値幅のなかでは45%の位置にある。

¥8,950-3.8%1ヶ月+2.0%1年-19.7%時価総額3,589億円
過去52週の値幅
安値¥6,280高値¥12,150

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.8倍
PER (会社予想)22.3倍
PBR4.40倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に9261円と、7月29日の高値9296円に接近し、上昇基調を維持しています。25日線を約4.2%上回り、75日線も上回っており、短中期の上昇トレンドが明確です。52週高値12230円からは約24.3%下落していますが、52週安値6280円からの上昇は約47.5%に達し、リバウンド力を見せています。出来高は右肩上がりで、需給も良好です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER21.51倍は業界平均48.57倍を大きく下回り、予想PER23.1倍と若干上昇見込み。PBR4.55倍は業界平均2.92倍を上回るが、ROE26.7%と非常に高い収益性を考慮すれば許容範囲。配当利回りは0%で無配だが、成長投資に資金を回しているとみられる。業界平均と比較して株価は割安であり、収益成長も堅調だが、配当がない点が評価を抑制している。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.8倍47.9倍
PER (予想)22.3倍
PBR4.40倍2.96倍
ROE26.7%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、国内SaaS市場での成長持続と収益性向上のバランス。強気派は、Chatworkの市場浸透が進み、AI機能の追加により顧客単価と解約率が改善すると期待。一方、弱気派は、競合の台頭やSaaS企業の評価低下、成長鈍化を懸念する。

プラスに働く材料7
  • SaaS成長

    クラウドサービス需要は拡大傾向で、契約社数は増加している。

  • AI機能強化

    AI機能の追加で提供価値が高まり、顧客の離脱を防ぐ効果が期待できる。

  • 高収益性

    営業利益率は27%前後と高く、効率的なビジネスモデル。

  • 2025/7期も増収増益、売上高802億円通年影響

    売上高802億円、前期比21.3%増、営業利益214億円

  • 営業利益率26.7%、高収益継続継続影響

    営業利益率26.68%、ROE26.7%

  • 株価1年で25%下落、出遅れ不定影響

    株価下落率25.34%、PER20.88倍

  • 外国人持株比率39.2%と高継続影響

    外国人持株比率39.19%、増収基調に資金流入

マイナスに働く材料7
  • 競合の台頭

    Microsoft TeamsやSlackなど海外勢との競争が激化している。

  • 成長鈍化

    新規顧客の獲得が頭打ちになり、売上高成長が減速する可能性がある。

  • 無配当

    配当を出しておらず、株主への還元が少ない。

  • 予想PER22.4倍、来期減益示唆決算発表後影響

    予想PER22.4倍は実績20.88倍より高くEPS減益

  • PBR4.42倍と高バリュエーション不定影響

    PBR4.42倍、ROE26.7%だが成長鈍化なら修正

  • 配当利回り0%、株主還元なし継続影響

    配当利回り0%、株主還元期待乏しい

  • 成長鈍化で高PER崩れリスク2026年下期影響

    売上高伸び率21.3%が減速すればPER20.88倍も負担

次の決算で確かめる点
契約社数
基盤となる顧客基盤の拡大を示す重要な指標。
解約率
サービスへの満足度と収益の安定性を示す。
ARPU
顧客単価の推移で、AI機能などによる付加価値向上を測る。

株主

有価証券報告書より

2025年7月期末の株主数は延べ2,803人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が15.0%を占め、残る85.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年7月%2022年7月%2023年7月%2024年7月%2025年7月%
個人・その他60.559.956.549.945.1
外国法人28.628.730.233.339.2
金融機関7.79.812.315.114.9
証券会社3.11.40.81.50.8
事業法人0.20.20.20.20.1
外国人個人0.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01南 壮一郎34.94
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.69
03STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)5.30
04YJ2号投資事業組合4.29
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.00
06NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE FIDELITY FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.51
07UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.03
08BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.89
09MORGAN STANLEY & CO.LLC(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.55
10BBH CO FOR GRANDEURPEAK INTERNATIONAL STALWARTS FUND(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.43

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近8
  • 2026-07-07
    キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)
    新規の大量保有報告
    5.67%
    +0.59pt
  • 2026-06-23
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    3.72%
    -1.65pt
  • 2026-06-23
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    2.48%
    -0.67pt
  • 2026-06-22
    オービス・インベストメント・マネジメント・リミテッド(Orbis Investment Management Limited)
    新規の大量保有報告
    8.78%
    +2.11pt
  • 2026-06-09
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    5.37%
  • 2026-06-09
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    3.15%
  • 2026-05-12
    オービス・インベストメント・マネジメント・リミテッド(Orbis Investment Management Limited)
    新規の大量保有報告
    6.67%
    +1.16pt
  • 2026-04-22
    オービス・インベストメント・マネジメント・リミテッド(Orbis Investment Management Limited)
    新規の大量保有報告
    5.51%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で+146%、1株純資産は6期で+804%。直近期のROEは26.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2020年7月16318567.9
2021年7月436289.0127.7
2022年7月16174922.845.0
2023年7月25799729.330.4
2024年7月3311,31628.523.8
2025年7月4011,67626.729.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/7期の役員報酬は総額177百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
南壮一郎代表取締役社長5014,010,000
村田聡取締役4785,800
酒井哲也取締役4637,600
末藤梨紗子取締役4639,000
播磨奈央子社外取締役(常勤監査等委員)45100
石本忠次社外取締役(監査等委員)522,000
千原真衣子社外取締役(監査等委員)52

役員報酬の内訳2025/7

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)515415431
監査等委員323238

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/7期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容12,361字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、持株会社として当社グループの経営方針策定及び経営管理を行っております。当社グループは、当社、連結子会社11社(株式会社ビズリーチ、イージーソフト株式会社、株式会社M&Aサクシード、トラボックス株式会社、株式会社アシュアード、他6社)、関連会社1社(株式会社スタンバイ)で構成されております。 当社グループは、「新しい可能性を、次々と。」をミッションとし、社会における様々な「課題」を、テクノロジーを活用したサービス創造を通じて解決する事業を複数擁するデジタル・トランスフォーメーション・カンパニーです。 当社グループは、事業の種類別にHR Tech、Incubationの2つを報告セグメントとしております。HR Tech、Incubationのサービス内容等は、以下のとおりです。 なお、当社は有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 ■HR Tech HR TechセグメントはBizReach事業、HRMOS事業及びその他のHR Tech事業で構成されております。 (1) BizReach事業 ① サービス概要 『BizReach』はビジネスプロフェッショナル、国内外の優良・成長企業、各業界に精通したヘッドハンター(人材紹介会社に所属する転職エージェント)の三者を、効率的にマッチングするプロフェッショナル人材(管理職・専門職等)に特化した会員制転職プラットフォームです。 ② 採用支援市場に変革を起こした『BizReach』 従来、終身雇用制度や新卒一括採用等の雇用慣習の影響もあり、日本の労働市場の流動性は低い状態が続いており、それゆえに多くの企業は、プロフェッショナル人材の採用を人材紹介会社やヘッドハンターに任せる他なく、主体的な採用活動を行いにくい状況にあったと考えております。また、転職活動中のプロフェッショナル人材としても、自らのキャリアの選択肢が可視化されにくく、本来あるべき可能性も見出すことができない状況にあったと考えております。 一方海外では、企業が人材採用プラットフォームやビジネス・ソーシャル・ネットワーキング・サービス(ビジネスSNS)等を利用して、条件に合った人材に対して企業から直接アプローチして採用する「ダイレクトソーシング」が主流であり、企業は自社の採用ニーズに基づいて主体的に採用活動を行い、求職者も自身の経歴やスキルに関する情報を人材採用プラットフォームやビジネスSNSに登録することで、魅力的な採用ポジションに関する情報を得る可能性を高めてきたと考えております。 そこで当社グループは、日本の転職市場に「ダイレクトソーシング」の概念を持ち込み、企業が必要としている人材を採用するために、あらゆる手段を主体的に考え、能動的に実行する採用活動「ダイレクトリクルーティング」(注)という言葉を創り出し、プロフェッショナル人材に特化した人材採用プラットフォームである『BizReach』を開発しました。従来、企業と求職者が直接やりとりできるプラットフォームがなかった人材業界において、『BizReach』は、採用活動に取り組んでいる企業とヘッドハンターに人材データベースを開放することによって、日本のプロフェッショナル人材の転職市場を可視化したと考えております。電子商取引(Eコマースプラットフォーム)の出現によって引き起こされた小売市場の構造的変化(Eコマース革命)と同様に、インターネットによる人材採用市場の可視化を目指し、転職市場の透明性と生産性を高めてまいります。 企業は求職者へ直接アプローチすることで、優秀な人材をより速く、より安い採用コストで採用できるようになり、求職者も今まで知り得なかった企業からアプローチを受けることで、キャリアの選択肢と可能性を広げられるようになったと考えております。 (注)商標登録番号:第6002236号 ③ ビジネスモデルによる強固な収益基盤 『BizReach』は直接採用企業、ヘッドハンター、求職者の三者にサービス提供をしているため、一般的な人材紹介業のビジネスモデルと同様の直接採用企業からの課金売上だけでなく、ヘッドハンター(人材紹介会社)及び求職者からの課金売上も存在するユニークな収益構造を有しております。具体的な収益源を整理すると、以下のとおりとなります。 サービス提供対象   売上高の種類   概要 直接採用企業(人事・採用担当)   リカーリング売上高(プラットフォーム利用料)   直接採用企業による『BizReach』の利用に伴い発生する売上高。契約期間・付与されるプラチナスカウト(面談/面接確約の特別なスカウトメール)の通数等に応じて、複数の料金プランが存在。スタンダードプランでは、6ヵ月850,000円。なお、契約金額を一括前払いで回収しており、売上計上時期まで契約負債に計上。 リカーリング売上高(追加プラチナスカウト料金)   直接採用企業が、より多くの求職者に対してアプローチすべく、プラチナスカウトを追加で購入する際に発生する売上高。 パフォーマンス売上高(採用成功報酬)   直接採用企業が『BizReach』経由で採用に成功した際に発生する売上高。採用できた人材の理論年収に一定のパーセンテージ(スタンダードプランでは15%)を掛けた金額を受領。 サービス提供対象   売上高の種類   概要 ヘッドハンター(人材紹介会社)   リカーリング売上高(プラットフォーム利用料)   ヘッドハンターによる『BizReach』の利用に伴い発生する売上高。契約期間等に応じて、複数の料金プランが存在。スタンダードプランでは、6ヵ月600,000円。なお、契約金額を一括前払いで回収しており、売上計上時期まで契約負債に計上。 リカーリング売上高(追加プラチナスカウト料金)   ヘッドハンターが、より多くの求職者に対してアプローチすべく、プラチナスカウトを追加で購入する際に発生する売上高。 パフォーマンス売上高(採用支援成功報酬)   ヘッドハンターが『BizReach』で接点を持った人材を企業に紹介し、採用支援に成功した際に発生する売上高。企業からヘッドハンターに支払われた採用成功報酬に一定のパーセンテージを掛けた金額を受領。 サービス提供対象   売上高の種類   概要 求職者(会員ユーザー)   リカーリング売上高(プレミアム課金)   『BizReach』におけるプレミアム会員に対する月額課金モデル。なお、一定の機能制限はあるが、無料のスタンダード会員としてサービスを利用することも可能。 上記表内のリカーリング売上高及びパフォーマンス売上高の合計を100%とした際の各売上高の比率は、2025年7月期において、リカーリング売上高33%に対しパフォーマンス売上高は67%となっております。 また、上記表内の直接採用企業からの売上高とヘッドハンター(人材紹介会社)からの2025年7月期の売上高構成比率は、直接採用企業からの売上高68%に対し、ヘッドハンターからの売上高は32%となっております。 BizReach事業の外部顧客に対する売上高の2021年7月期から2025年7月期の年平均成長率(CAGR)は、30.6%で成長しております。 BizReach事業の外部顧客に対する売上高の推移 2021年7月期   2022年7月期   2023年7月期   2024年7月期   2025年7月期 BizReach事業の外部顧客に対する売上高(百万円)   23,561   37,607   49,161   57,776   68,610 BizReach事業の主な取引に関する事業系統図は、次のとおりであります。 ④ BizReach事業の競争戦略・競争優位性 『BizReach』が直接採用企業、ヘッドハンター、求職者の三者から選ばれる理由であるサービスの強みは、以下のとおりです。 サービス提供対象   強み   概要 直接採用企業   国内最大級のプロフェッショナル人材採用プラットフォーム   2025年7月末時点で307万人以上(次頁BizReach事業の社内指標を参照)のプロフェッショナル人材へ、企業から直接、スカウトメールを送ることが可能。すべての登録希望求職者に対して審査を実施。 専任コンサルタントに よる支援   「ダイレクトリクルーティング」を熟知した専任コンサルタントによる支援を通じて、企業が「採用力」を身につけることが可能。 ユーザーフレンドリーなシステム仕様   外注ではなく、株式会社ビズリーチのプロダクトチームがシステムを開発しているため、ユーザーの使いやすさを第一に考えた機能やデザインが徹底されている。 サービス提供対象   強み   概要 ヘッドハンター(人材紹介会社)   国内最大級のプロフェッショナル人材採用プラットフォーム   2025年7月末時点で307万人以上(次頁BizReach事業の社内指標を参照)のプロフェッショナル人材へ、ヘッドハンターから直接、スカウトメールを送ることが可能。すべての登録希望求職者に対して審査を実施。 ヘッドハンターとしてのブランディングが可能   『BizReach』では、ヘッドハンターの活動量や内定率等独自で算出した指標をもとにヘッドハンターの客観的評価がわかる「ヘッドハンタースコア」という仕組みを導入。また、各年度で最も活躍したヘッドハンターを表彰する「JAPAN HEADHUNTER AWARDS」等のイベントも開催しており、優秀なヘッドハンターのブランド向上に貢献。 ユーザーフレンドリーなシステム仕様   外注ではなく、株式会社ビズリーチのプロダクトチームがシステムを開発しているため、ユーザーの使いやすさを第一に考えた機能やデザインが徹底されている。 サービス提供対象   強み   概要 求職者(会員ユーザー)   プロフェッショナル人材向けに特化した転職案件の充実   プロフェッショナル人材向け転職案件に特化しており、魅力的なキャリアの選択肢を効率的に見つけ出すことが可能。 企業及び一流ヘッドハンターからスカウトが届く   国内外の優良企業と、厳正な審査をクリアした優秀なヘッドハンターが、職務経歴書を見て直接スカウト。受け取ったスカウトは、転職活動に繋がるのみならず、自身の市場価値を把握することにも役立つ。 アプリを通じたサービス提供   Web版のみならずアプリ版も提供されているため、個人会員はいつでも気軽に、自身のキャリアの可能性を広げる求人情報に触れることが可能。 直接採用企業については、法人営業チームによるアカウント拡大を行っており、直接採用企業数の増加に関して、累計導入企業数(注1)及び年次利用中企業数(注2)という社内指標で管理しております。ヘッドハンター(人材紹介会社)については、オペレーションチームによってヘッドハンターの質を重視しながらも、量を担保しております。ヘッドハンター数の増加については利用ヘッドハンター数(注3)という社内指標で管理しております。求職者(会員ユーザー)については、オンライン広告等による獲得を行っており、求職者の増加に関して、スカウト可能会員数(注4)という社内指標で管理しており、これらの社内指標の推移は以下のとおりです。 BizReach事業の社内指標 2021年7月期   2022年7月期   2023年7月期   2024年7月期   2025年7月期 累計導入企業数(社)(注1)   17,100以上   21,100以上   26,200以上   31,700以上   38,100以上 年次利用中企業数(社)(注2)   8,000以上   10,400以上   13,400以上   16,000以上   18,800以上 利用ヘッドハンター数(人)(注3)   5,100以上   5,500以上   6,600以上   7,800以上   9,000以上 スカウト可能会員数(万人)(注4)   138以上   170以上   214以上   258以上   307以上 (注)1.『BizReach』を導入した累計企業数、ヘッドハンターを除く 2.会計期間中に1日以上の利用がある直接採用企業数 3.期末時点における株式会社ビズリーチによる審査を経たヘッドハンター数 4.『BizReach』の会員のうち、「採用企業への職務経歴書公開設定」を公開にしている、又は「ヘッドハンターへの職務経歴書公開設定」を公開にしている会員数 当社グループは今後も『BizReach』を通じて、直接採用企業やヘッドハンターとビジネスプロフェッショナルとの最適なオンラインマッチングを支えることで、日本の転職市場における透明性と生産性を高めてまいります。 (関係会社)株式会社ビズリーチ、他1社 (2) HRMOS事業 ① サービス概要 人財活用プラットフォーム『HRMOS(ハーモス)』(以下、本項目で「『HRMOS』シリーズ」という。)は、採用から入社後の活躍までの情報を一元化・可視化することで、データに基づいた人材活用を可能にするサービスです。 雇用の流動化が進むことにより、企業の人材活用・人材戦略を支える人的資本経営(従業員を重要な経営資源の1つとし、企業内の人材情報を統合的に管理し、生産性向上を目指す経営手法のこと)のニーズは益々高まっていくと考えております。 現在、『HRMOS』シリーズとして、採用管理システム『HRMOS採用』、人財活用システム『HRMOSタレントマネジメント』及び『社内版ビズリーチ by HRMOS』(注1)、勤怠管理システム『HRMOS勤怠』(注2)、経費精算システム『HRMOS経費』(注3)、労務・給与システム『HRMOS労務給与』(注4)を展開しております。 採用、タレントマネジメント、労務給与等の人事の主要業務を共通の従業員データベースを起点として、一気通貫型の人的資本データプラットフォームをシリーズで展開することにより、業務効率化を実現するとともに、データに基づいた人材活用を可能にすることを目指しております。また、『BizReach』とのデータ連携を通じて、経営戦略と連動した人材戦略の実践を支援することを目指しております。 (注)1.2025年1月末より広告宣伝活動を開始 2.2021年11月に取得したIEYASU株式会社(2024年10月31日付で株式会社ビズリーチを存続会社とする吸収合併により消滅)のIEYASU事業をリブランドし、2022年2月より『HRMOS勤怠』として提供開始。2022年7月期までのHRMOS事業の売上高等の業績数値には含まれておらず、2023年7月期よりHRMOS事業の業績数値に含み報告 3.2022年3月に取得したイージーソフト株式会社(2025年8月1日付で株式会社ビズリーチを存続会社とする吸収合併により消滅)のeKeihi事業をリブランドし、2022年11月より『HRMOS経費』として提供開始。2023年7月期までのHRMOS事業の売上高等の業績数値には含まれておらず、2024年7月期よりHRMOS事業の業績数値に含み報告 4.2024年7月にHRMOSの新シリーズとして提供開始 ② サービスラインナップ 採用管理システム『HRMOS採用』は、企業の採用活動の効率化や採用データの可視化・分析により、採用決定数の向上につなげることができるクラウドサービスです。採用活動の一元管理を通じて、オペレーションを効率化するとともに、各プロセスに関するデータ分析によって戦略的な採用活動を中長期に亘って可能にします。採用管理システム『HRMOS採用』の利用により、面接の日程調整や人材紹介会社とのやりとり等、採用に関する業務を同一システム内でシンプルに完結させることができます。また、求人媒体、人材紹介会社ごとの応募数、選考通過率、採用実績、採用単価等を「見える化」し、投資効果の高い採用チャネルを明らかにすることもできます。 人財活用システム『HRMOSタレントマネジメント』は、従業員に関するあらゆる情報を一元管理することで人事業務や組織の状態を可視化し、企業の人材活用をサポートするクラウドサービスです。従業員データベースを中心に、「目標・評価管理」、「1on1支援」、「組織診断サーベイ」等の機能を提供しており、戦略的な人材活用につなげることができます。企業においては、従業員に関するデータが社内に点在し、様々な部署やツールのもとに保持されているケースが多くありました。人財活用システム『HRMOSタレントマネジメント』を利用することで、これらのデータを一元管理し、レポートツールを用いて、従業員数の推移や平均勤続年数・退職率等を迅速に取得できるようになります。また、キーワード等で絞り込みを行い、育成対象者やハイパフォーマーのリスト等を簡単に作成して、人材活用につなげることもできます。 社内スカウトサービス『社内版ビズリーチ by HRMOS』は、『BizReach』で蓄積されたデータを学習した生成AIを搭載し、社内レジュメや社内ポジション要件の自動生成、高精度な人材検索とレコメンデーションを通じて、社内人材と社内ポジションの最適なマッチングを実現するものです。転職市場のかつてないほどの活性化を背景に、新たな経営課題となっている「人材流出」に対し、社員に魅力的なキャリアの選択肢と可能性を提供する「社内スカウト」活動を進めることで、社員が働き続けたくなる会社づくりを目指します。 勤怠管理システム『HRMOS勤怠』は、打刻・集計・申請・承認等の勤怠管理をデジタル化できる勤怠管理システムです。打刻、勤務時間や残業時間等の自動集計や、休暇の自動付与、自動集計、残数調整、残業、休暇申請・承認ワークフロー、36協定、新労働基準法に基づいた管理レポート機能等、勤怠管理に必要な機能が揃っており、手作業を減らすことを可能とします。 経費精算システム『HRMOS経費』は、社内で発生する様々な経費(交通費、出張費、会議費、交際費等)の申請、承認、支払い処理の電子化と一元管理を実現し、経費精算業務の効率化を促進するクラウド経費精算システムです。法改正への対応だけでなく、標準機能を豊富に搭載し、お客様の環境に合わせた設定で長くお使いいただけます。お客様の状況にあわせて導入コストを抑えた柔軟な経費精算システムの導入を実現することが可能です。『HRMOS経費』は、新機能として、『HRMOSタレントマネジメント』に登録されている社員データと部署情報を『HRMOS経費』へボタンひとつで簡単に取り込める「ハーモスタレントマネジメント連携機能」をリリースしておりますが、将来的に『HRMOS』シリーズで管理する最新の従業員データベースと連携し、効率的な申請・支払い業務の実施や、申請者・承認者がより使いやすい管理画面の提供等を通して、経理担当者だけではなく従業員の生産性向上を支援します。 労務・給与システム『HRMOS労務給与』は、労務や給与に関する業務を効率よく処理するための機能を提供するクラウドシステムであり、『HRMOS』シリーズの各機能・サービスとのシームレスな連携により、労務や給与に関する様々な業務の効率化を実現し、ヒューマンエラーを防ぎます。また、採用管理システム『HRMOS採用』との自動連携で、入社手続き業務を大幅軽減することができます。 採用管理システム『HRMOS採用』、人財活用システム『HRMOSタレントマネジメント』、社内スカウトサービス『社内版ビズリーチ by HRMOS』、勤怠管理システム『HRMOS勤怠』、経費精算システム『HRMOS経費』及び労務・給与システム『HRMOS労務給与』はいずれも、SaaS(Software as a Service)形式で提供され、サブスクリプション(定期購入による継続課金)型の課金体系を導入しております。具体的な収入源を整理すると、以下のとおりとなります。 収入   サービス   概要 各種支援サービス料   HRMOS 全サービス   企業による各種システム導入に伴う個別サポートや、企業の要望に基づくその他支援サービスに対して発生する収入。導入するシステムにより利用人数に応じた料金や定額料金プラン等複数が存在。 定額利用料   採用管理システム 『HRMOS採用』 (年額)   企業による採用管理システム『HRMOS採用』の利用に伴い発生する収入。登録可能な求人応募者数等に応じて、複数の料金プランが存在。 人財活用システム 『HRMOSタレント マネジメント』 (年額)   企業による人財活用システム『HRMOSタレントマネジメント』の利用に伴い発生する収入。登録する役職員数及び利用する機能(「目標・評価管理」、「組織診断サーベイ」、「社内スカウト」等)に応じて、複数の料金プランが存在。 社内スカウトサービス『社内版ビズリーチby HRMOS』(年額) 勤怠管理システム 『HRMOS勤怠』 (月額)   企業による勤怠管理システム『HRMOS勤怠』の有料プラン利用に伴い発生する収入。利用人数30名以下で基本的な勤怠管理を行う無料プランに加え、業務を更に効率化する機能等を用意した有料プランが存在。 経費精算システム 『HRMOS経費』 (月額)   企業による経費精算システム『HRMOS経費』の利用に伴い発生する収入。基本プランは利用者数により月額料金が変動。業務を更に効率化する機能等を有料オプションとして追加可能。 労務・給与システム 『HRMOS労務給与』 (年額)   企業による労務・給与システム『HRMOS労務給与』の利用に伴い発生する収入。労務給与管理の対象となる人員数に応じたプランが存在。 HRMOS事業は2016年6月に採用管理システム『HRMOS採用』をローンチして以降、順調に成長を続けております。2019年1月に人財活用システム『HRMOSタレントマネジメント』、2022年2月に勤怠管理システム『HRMOS勤怠』、2022年11月に経費精算システム『HRMOS経費』、2024年7月に労務・給与システム『HRMOS労務給与』を市場に投入し、2021年4月に新規株式上場時から計画していた『HRMOS』シリーズでの一気通貫型の人的資本データプラットフォームの主要サービスが揃いました。また、2025年1月に社内スカウトサービス『社内版ビズリーチ by HRMOS』の提供を開始しております。今後も継続的な機能開発を行いながら、それぞれのサービスの訴求に加えて、一気通貫型の『HRMOS』シリーズでのサービス導入を目指してまいります。また、『BizReach』と『HRMOS』のデータ連携を通じて、最適な人的資本経営を実現するために、転職市場の社員のデータをリアルタイムかつ一元的に集積・分析し、社内の人材マッチングや採用戦略に生かす人的資本データプラットフォームの構築を目指してまいります。 HRMOS事業では、採用管理システム『HRMOS採用』、人財活用システム『HRMOSタレントマネジメント』及び社内スカウトサービス『社内版ビズリーチ by HRMOS』のARR(注1)、Churn rate(注2)、利用中企業数(注3)、ARPU(注4)の合計値を社内指標として管理しております。 各種指標の推移は以下のとおりです。 (注)1.Annual Recurring Revenueの略称。各四半期末の月末のMRR(Monthly Recurring Revenueの略)を12倍して算出。MRRは、対象月末時点における継続課金企業に係る月額料金の合計額(一時収益は含まない) 2.当月の解約により減少したMRR÷前月末のMRRを単月Churn rateとし、その直近12ヵ月平均 3.サービスを利用する有料課金ユーザー企業数 4.Average Revenue Per Userの略称。月末時点のMRR÷利用中企業数 HRMOS事業(『HRMOS採用』、『HRMOSタレントマネジメント』及び『社内版ビズリーチ by HRMOS』)の指標(ARR) 2022年7月期   2023年7月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 ARR(百万円)   1,347   1,427   1,537   1,627   1,764   1,877   2,023   2,139 2024年7月期   2025年7月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 ARR(百万円)   2,273   2,439   2,627   2,777   2,988   3,182   3,488   3,732 HRMOS事業(『HRMOS採用』、『HRMOSタレントマネジメント』及び『社内版ビズリーチ by HRMOS』)の指標(Churn rate) 2022年7月期   2023年7月期 第1四半期末   第2四半期末   第3四半期末   第4四半期末   第1四半期末   第2四半期末   第3四半期末   第4四半期末 Churn rate(%)   0.96   0.79   0.66   0.60   0.52   0.48   0.50   0.49 2024年7月期   2025年7月期 第1四半期末   第2四半期末   第3四半期末   第4四半期末   第1四半期末   第2四半期末   第3四半期末   第4四半期末 Churn rate(%)   0.56   0.57   0.60   0.60   0.55   0.56   0.56   0.58 HRMOS事業(『HRMOS採用』、『HRMOSタレントマネジメント』及び『社内版ビズリーチ by HRMOS』)の指標 (利用中企業数) 2022年7月期   2023年7月期 第1四半期末   第2四半期末   第3四半期末   第4四半期末   第1四半期末   第2四半期末   第3四半期末   第4四半期末 利用中企業数(社)   989   1,050   1,127   1,193   1,280   1,379   1,475   1,546 2024年7月期   2025年7月期 第1四半期末   第2四半期末   第3四半期末   第4四半期末   第1四半期末   第2四半期末   第3四半期末   第4四半期末 利用中企業数(社)   1,631   1,744   1,849   1,947   2,039   2,159   2,289   2,421 HRMOS事業(『HRMOS採用』、『HRMOSタレントマネジメント』及び『社内版ビズリーチ by HRMOS』)の指標 (ARPU) 2022年7月期   2023年7月期 第1四半期末   第2四半期末   第3四半期末   第4四半期末   第1四半期末   第2四半期末   第3四半期末   第4四半期末 ARPU(円)   113,503   113,290   113,651   113,688   114,886   113,432   114,306   115,323 2024年7月期   2025年7月期 第1四半期末   第2四半期末   第3四半期末   第4四半期末   第1四半期末   第2四半期末   第3四半期末   第4四半期末 ARPU(円)   116,155   116,570   118,417   118,878   122,156   122,852   127,008   128,460 (関係会社)株式会社ビズリーチ、イージーソフト株式会社 (3) その他のHR Tech事業 『BizReach』及び『HRMOS』シリーズの他、ターゲットとする年齢や職種等ごとに人材採用支援サービスを提供しております。主に、OB/OG訪問ネットワークサービス『ビズリーチ・キャンパス』や、求人検索エンジン『スタンバイ』等を提供しております。これら事業への投資を続け、人材データベースの更なる拡充を図ります。 (関係会社)株式会社ビズリーチ、株式会社スタンバイ ■Incubation Incubationセグメントでは、業界構造や先行市場での動向を分析し、デジタル・トランスフォーメーションを進めることができる大きな市場ポテンシャルを有する領域において、新規の事業を行ってまいります。具体的には、法人限定M&Aプラットフォーム『M&Aサクシード』、物流DXプラットフォーム『トラボックス』、脆弱性管理クラウド『yamory(ヤモリー)』、クラウドサービスのセキュリティ信用評価及び取引先企業のセキュリティ信用評価『Assured(アシュアード)』、ITコンサルティングサービス『TSUIDE』等を提供しております。 グループミッション「新しい可能性を、次々と。」にあるように、今後も新規事業の成長実現のために継続的に投資していき、事業創出を通じた、中長期的なグループ(企業)価値最大化を図ってまいります。 (関係会社)株式会社M&Aサクシード、トラボックス株式会社、株式会社アシュアード、株式会社TSUIDE、他4社 当社グループの事業系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,814字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「新しい可能性を、次々と。」をミッションとし、社会における様々な「課題」を、テクノロジーを活用したサービス創造を通じて解決する事業を複数擁するデジタル・トランスフォーメーション・カンパニーとして、社会に貢献してまいります。 (2) 経営戦略 今後の方向性としては、主力サービス『BizReach』を含むHR Tech領域でのさらなる事業成長とともに、社会的課題を捉えた新規事業の継続的な創出、国内外の有望な企業への投資とノウハウ提供を通じて、当社グループの事業領域拡大と企業価値の向上を図ってまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、事業規模と収益性を測る指標として、売上高及び営業利益を重視しております。なお、営業利益の創出を維持するとともに、中長期的な企業価値の向上のため、新規事業への先行投資を継続することを企図しております。また、サービス別では主要サービスである『BizReach』においては、累計導入企業数、年次利用中企業数及びスカウト可能会員数、『HRMOS』シリーズにおいては、採用管理システム『HRMOS採用』、人財活用システム『HRMOSタレントマネジメント』及び社内スカウトサービス『社内版ビズリーチ by HRMOS』のARR、Churn rate、利用中企業数、ARPUの合計値により指標の管理を行っております。 (4) 当社グループの強み ① 市場での『BizReach』の明確なポジショニングと更なる拡大余地 『BizReach』の主なターゲットとなる、日本における従業員101名以上の企業数は、51,444社(「都道府県別一般事業主行動計画策定届の届出及び認定状況(2025年3月末時点)」(厚生労働省)を加工して算出)存在し、『BizReach』をご利用いただいたことのある年次利用中企業数は、18,800社以上(2025年7月末時点)です。現在の市場においても、未利用企業の新規開拓及び利用企業への深耕営業の促進により、更なる成長可能性を有しております。 当社グループの主力サービスである『BizReach』は、経営幹部等のプロフェッショナル人材の採用を支援するサービスであり、顧客企業が抱える経営課題を解決する性質を有しております。スカウト可能な307万人以上(2025年7月末時点)のプロフェッショナル人材のデータベースを擁し、顧客企業と経営上のパートナーとしての関係性を築いております。 ② 各採用領域における充実したサービスラインナップ 当社グループは、新卒をターゲットとする『ビズリーチ・キャンパス』、企業活動の中核を担うプロフェッショナル人材の採用を支援する『BizReach』とキャリア形成における各ステージのサービスを提供することに加えて、パートタイマー・アルバイト領域の求人検索エンジン『スタンバイ』等を通じて、各領域特化型の採用サービスを提供しております。国内における人材獲得競争が激しさを増す中、当社グループは採用に関する総合的なプラットフォーマーとして、確かな地位を築くことを目指しております。 ③ 収益構造の多様化 当社グループは、『BizReach』に代表されるフロー型の収益構造に加え、『HRMOS』シリーズに代表されるサブスクリプション(定期購入による継続課金)型のサービス提供を通して、収益構造の多様化を図り、安定的かつ継続的な収益構造を目指しております。 ④ 幅広い領域における新規事業創出能力 当社グループは、採用領域における事業開発のみならず、HR SaaS領域における『HRMOS』シリーズ、M&A領域における『M&Aサクシード』、サイバーセキュリティ領域における『yamory(ヤモリー)』、『Assured(アシュアード)』等、幅広い領域において新規サービスを生み出してまいりました。当社グループは、継続的な新規事業創りに対する強いコミットメントを有しております。 また、当社グループは、新規事業を創出し、一定の規模に育てた上で、当該事業を高く評価するパートナー企業に持分を譲渡することを通じて、成長資金を獲得してきた実績もあります。具体的には、株式会社ビズリーチが2010年に開始したセレクト・アウトレット型EC事業『ルクサ』については、当該事業を株式会社ルクサ(現:auコマース&ライフ株式会社)として分社させた後に、2015年にKDDI株式会社への株式売却を行いました。また、株式会社ビズリーチが2015年に開始した求人情報エンジン『スタンバイ』については、2019年にZホールディングス株式会社(現:LINEヤフー株式会社)と株式会社ビズリーチの合弁事業会社として事業開始した株式会社スタンバイに対して、事業の吸収分割を行いました。更に、株式会社ビズリーチが2016年に開始したクラウド活用と生産性向上の専門サイト『BizHint(ビズヒント)』の運営を行う株式会社ビズヒントについては、2023年12月にスマートキャンプ株式会社への株式売却を行いました。これらの取引より得られた資金は、グループのさらなる成長のため、新規事業開発等に再投資されております。 ⑤ プラットフォーマーとしてのポジショニング 当社グループは、主力サービス『BizReach』の運営で培ったプラットフォーム運営ノウハウを活かし、他領域でも主要なプラットフォーマーとしての地位を確立しております。 物流業界のデジタル・トランスフォーメーションを推進する荷主・運送企業を結ぶ物流DXプラットフォーム『トラボックス』、国家課題でもある事業承継をはじめとする資本の流動化を支援する法人限定M&Aプラットフォーム『M&Aサクシード』、SaaS/ASP(Application Service Provider)等のクラウドサービスの安全性を可視化するセキュリティ信用評価『Assured(アシュアード)』、取引先企業の安全性を可視化するセキュリティ信用評価『Assured企業評価』、ITシステムの脆弱性を自動で検知して管理・対策ができる脆弱性管理クラウド『yamory(ヤモリー)』の運営を行っております。 (5) 経営環境 企業寿命と労働寿命のミスマッチ、成果主義への移行、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるリモート勤務の浸透等により、「働き方」や「転職への考え方」が根底から変化し、雇用の流動化は益々加速すると考えております。 また、日本の生産年齢人口が減少していく中、中途採用による人材強化や、労働生産性を向上させるための投資は強化されるものと考えております。 更に、日本における採用支援市場は、米国市場と比べると、雇用の流動化による市場拡大余地が大いにあると考えております。例えば、厚生労働省が発表した「令和4年版 労働経済の分析-労働者の主体的なキャリア形成への支援を通じた労働移動の促進に向けた課題」 によると、10年以上の勤続年数の雇用者割合は米国の28.8%に対し日本は45.9%と雇用者の勤続年数は長期となっております。雇用の流動化により、労働需要のより高い分野への人の移動を促進することが重要であると考えております。 (6) 事業上及び財務上の対処すべき課題 (2)に記載の経営戦略を実行していく上で、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりです。 ① 採用市場における「ダイレクトリクルーティング」の浸透 当社グループの中核をなすHR Tech関連サービスにとって、「ダイレクトリクルーティング」の浸透が大きな成長ドライバーとなっております。そのため、当社グループは、東京・大阪・名古屋・福岡等の各拠点における営業活動、TVコマーシャル等の積極的な広告宣伝、各種メディアを活用した戦略的な広報等により、当社サービスの知名度の向上とともに「ダイレクトリクルーティング」の周知・啓蒙に努め、一定の成果をあげてまいりました。これにより、「ダイレクトリクルーティング」の代表的なサービスとしての認知を得ることに成功しています。 一方で、国内すべての正社員転職件数を潜在的な市場とみなした場合、当社グループサービスを経由した転職件数が占める比率はまだ低い水準にあると考えております。当社グループサービスの認知度の高まりを、当社グループサービスを経由した転職件数の更なる増加につなげることで、今後の収益増を実現してまいります。このために、「ダイレクトリクルーティング」の具体的な成功事例の積み上げと周知に努めるとともに、経営者・採用担当者による実践を助けるノウハウを手厚く提供してまいります。 ② 収益源の多様化 当社グループは、事業規模の指標である売上高については、ほとんどの事業において順調に成長している一方で、収益性の指標である営業利益については、BizReach事業への依存度が高い状態にあります。中長期に亘って成長するグループであるために、BizReach事業に続く収益の柱を確立することが重要であると考えております。 ③ 優秀な人材の確保 当社グループは、今後も事業領域を広げつつ、各事業の成長を目指していく上で、多様なバックグラウンドを持つ優秀な人材を採用し続けることが不可欠であると考えております。これまでも、経営者、事業責任者、採用担当者等が自ら候補者を見つけ出してアプローチする「攻め」の採用手法と、求人メディアへの出稿や人材紹介会社の利用といった従来型の「待ち」の採用手法を組み合わせて、あらゆる選択肢の中から主体的に最善手を選びながら「ダイレクトリクルーティング」を実践する中で、従業員2,100名を超える組織を築いてまいりました。今後も、多様な採用手法を用いて優秀な人材の獲得に努め、「ダイレクトリクルーティング」のコンセプトを体現してまいります。 ④ 情報管理体制の強化 当社グループが運営する事業においては、顧客情報、個人情報を多く取り扱っており、これらの情報管理については重要課題と認識しております。 個人情報保護方針及びインサイダー取引の未然防止を含む社内規程の整備並びに規程の運用の徹底、社内研修の実施を通じて、これらの情報については厳正に管理しておりますが、引き続き関連社内システムの一層のセキュリティ強化、社内研修の更なる整備等を図り、情報管理のための管理体制を拡充してまいります。 なお、株式会社ビズリーチ及び一部の子会社は、一般財団法人日本情報経済社会推進協会が運営するプライバシーマーク制度の認証を取得しております。また、一部の子会社において、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格であるISO/ICE27001:2022を取得しております。 ⑤ 内部管理体制の強化 当社グループは、急速に事業が成長しており、求められる機能も拡大しております。継続的に当社グループが成長を遂げていくためには、経営上のリスクを適切に把握し、当該リスクをコントロールするための内部管理体制の強化が重要な課題と考えております。このため、今後も事業運営上のリスク管理や定期的な内部監査の実施によるコンプライアンス体制の強化、監査等委員会による監査等を基軸とするコーポレート・ガバナンス機能の充実等を図ってまいります。また、当社グループの成長速度に見合った人材の確保及び育成のため、継続的な採用活動と研修活動を行ってまいります。
事業等のリスク9,542字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状況、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主なリスクは、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1) 景気変動と雇用情勢について 当社グループの業績は、景気変動等の経済情勢、社会情勢及び地政学的状況に影響を受けます。特に、当社グループが主力とするHR Techセグメントの事業は、景気変動や雇用情勢等の動向に影響を受けやすい特性があります。雇用情勢は、企業業績及び政府の雇用政策等の影響を受けます。また、Incubationセグメントの事業についても、経済情勢の悪化により、想定しているとおりの成長を達成できない可能性があります。更に、経済情勢等によって、当社グループの提供するサービスの価格に対する値下げ圧力が増す可能性があります。当社グループは、幅広い採用領域においてサービスを提供することによって環境変化に影響を受けにくい収益構造を目指しておりますが、何らかの要因により、企業の人材採用需要が減退した場合や経済情勢の変化等が当社グループのサービスの需要低下や収益性の低下等を招いた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (2) 競合について 当社グループが事業を展開する市場では、各分野において既に多数の競合他社が存在しており、一定の競争環境があるものと認識しております。 当社グループの中核事業であるBizReach事業では、ビジネスプロフェッショナル向けの人材採用市場において、「ダイレクトリクルーティング」という新しい仕組みを普及させ、これを実践するプラットフォームをいち早く市場へ投入し、また効果的な広告宣伝活動によるプラットフォーム利用者の増加により、既に一定の市場における競争優位性を確立しているものと認識しております。今後も当社グループのサービスの競争優位性の強化に尽力してまいりますが、伝統的な人材紹介業者等との競争に加えて、国内の人材紹介業者や求人情報サービス業者等がオンラインサービスや人材採用プラットフォームのサービスを拡充したり、オンラインの人材採用プラットフォームをグローバルに展開する海外の競合他社が日本市場でのサービスをより強化する等の場合には、それらの他の人材採用プラットフォームとの競争が激化する可能性があります。 人材採用プラットフォームに関して優れたビジネスモデルを有する競合他社が現れた場合等には、競争の激化により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、当社グループでは効果的な広告宣伝活動を継続する方針ではありますが、今後においても広告宣伝活動により、プラットフォーム利用者が増加する保証はなく、プラットフォーム利用者が増加しないこと等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 HRMOS事業についても、日本におけるHR Techクラウド市場は比較的新しく、新たな競合他社が日本の当該市場に参入した場合や、当社がHRMOS事業のサービスを更に拡大し、又は既存の競合他社が自社の事業を拡大した場合等には、競争の激化により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 更に、Incubationセグメントでは、デジタル・トランスフォーメーションを進めることができる市場ポテンシャルを有すると当社グループが戦略的に考える領域において新規の事業を行っており、今後も継続する方針でありますが、当該領域における競合他社との競争や類似の戦略を採用する他社との競争に直面する可能性があります。 更に、当社グループが事業を展開する市場は技術の変化が激しいため、技術革新に対応できず、当社グループのサービスの競争力が低下した場合等には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (3) 特定事業への依存リスク 当社グループはBizReach事業を中核事業と位置付けております。2025年7月期における連結売上高(80,161百万円)に占める同事業の売上高(68,610百万円)の比率は85.6%であり、その依存度は高い状況にあります。ビジネス・プロフェッショナル向けの人材採用市場は今後も継続して拡大すると想定しておりますが、転職・中途採用を受け入れる社会意識やビジネス慣習の変化は、当社グループが期待するほどには進まない可能性があります。また、日本におけるオンライン採用支援市場は、従来型の採用支援市場ほどは成熟していないため、当社グループの見込み通りにオンライン採用支援サービスの利用が増加するとは限らず、事業環境の変化や当社サービスの競争力低下が生じた場合等は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、BizReach事業は、直接採用企業、ヘッドハンター及び求職者から対価を受領して収益を上げており、同事業の継続的な成長にはこれらの顧客の獲得及び維持が重要です。当社サービスの顧客誘引力が低下した場合や、これらの顧客に対する販売・マーケティング活動が奏功しない場合等には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4) 新規事業について 現在、当社グループの収益の大部分は、BizReach事業から生み出されております。当社グループは、中長期的な事業規模の拡大と収益源の多様化を実現するために、BizReach事業で生み出した収益の範囲内で、当社グループの経営ノウハウを活かした新規事業の創出に積極的に取り組む方針であります。新規事業の展開にあたってはリスクを軽減するために必要な情報収集及び検討を実施しておりますが、現時点で新規事業の多くは黒字化を達成しておらず、新規事業の拡大・成長が当初の予測通りに進まない場合、投資資金を回収できず、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、本「3 事業等のリスク」に記載の様々な要因により、BizReach事業から十分な収益を生み出すことができない場合には、新規事業に投資する能力が制限される可能性があります。更に、新規事業の立ち上げに関して想定以上のコストがかかる場合や、新規事業の収益実現が遅れた場合等には、計画していた投資や事業拡大からの撤退を決定する可能性があり、そのような戦略的な撤退により多額の費用が発生した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (5) システム障害等について 当社グループの事業は、インターネットを利用しているため、自然災害、事故、不正アクセス等によって通信ネットワークの切断、サーバー等ネットワーク機器に作動不能等のシステム障害が発生する可能性があります。当社グループでは、稼働状況の定期的なモニタリング、異常発生時の対応方法等の明確化等システム障害の発生防止のための対策を講じておりますが、このような対応にもかかわらず大規模なシステム障害が発生した場合等には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループは、その事業の重要な分野で外部のサービスプロバイダーに依存しております。特に、クラウドベースのサービスの大部分は、外部クラウドサーバー(Amazon Web Services社が提供するサービス(以下、「AWS」という。))を利用して提供されております。そのため、顧客へのサービス提供が妨げられるようなシステム障害の発生やサイバー攻撃によるシステムダウン等を回避すべく、複数の地理的リージョン(注1)とアベイラビリティゾーン(注2)の利用による冗長性の確保や定期的な脆弱性診断及び各種不正アクセス対策等によるセキュリティの対応、また、システム稼働状況の監視等を実施しております。しかしながら、このような対応にもかかわらず自然災害、事故、不正アクセス等によってAWS等のシステム障害が発生した場合、又は外部のサービスプロバイダーとの契約が解除される等によりAWS等の利用が継続できなくなった場合等には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (注)1.地理的に独立したサーバーの設置エリアのことを意味します。 2.リージョンの中の個々の独立したデータセンターの名称のことを意味します。 (6) サービス等の不具合 高度なソフトウェアは不具合の発生を完全に解消することは不可能であると言われており、当社グループのアプリケーション、ソフトウェアやシステムにおいても、各種不具合が発生する可能性があります。 今後も信頼度の高い開発体制を維持・構築してまいりますが、当社グループ事業の運用に支障をきたす致命的な不具合が発見され、その不具合を適切に解決できない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 情報セキュリティについて 当社グループは、事業活動を通して、お客様や取引先の個人情報及び機密情報を入手することがあり、また、営業上の機密情報を保有しております。当社グループでは、当社グループ共通の「情報セキュリティ基本規程」に基づき、当社グループ全体の情報管理を統括するグループ最高情報セキュリティ責任者に付与し、グループ最高情報セキュリティ責任者のもとでグループ基準に適合した情報の管理体制を構築するとともに、情報の取扱い等に関する規程類の整備・充実や従業員等への周知・徹底を図る等、情報セキュリティを強化しております。しかしながら、サイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウイルスの侵入、情報セキュリティの欠陥等により、万一これらの情報が流出した場合や重要データの破壊、改ざん、システム停止等が生じた場合には、当社グループの信用を低下させ、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 特定人物への依存について 当社の代表取締役社長である南 壮一郎は、創業以来当社グループの事業に深く関与しており、また、インターネット関連事業に関する豊富な経験と知識を有していることから、経営戦略の構築やその実行に際して極めて重要な役割を担っております。当社グループは、特定の人物に依存しない経営体制の強化を図り、同氏に過度に依存しない体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏の当社グループにおける業務執行が困難になった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 人材の確保・育成について 当社グループは、事業運営にあたり、各事業領域や職能において専門性を有する人材が必要であり、今後とも事業拡大に応じて継続的な人材採用・育成を行うことが欠かせません。当社グループは、「ダイレクトリクルーティング」のコンセプトを自ら体現し、人材の採用のため多様な採用手法を用いて優秀な人材の獲得に努めていく予定ではありますが、将来的に、優秀な人材の獲得が困難となる、人材の育成が計画通りに進まなくなる、在職する人材が社外流出する等の事態が生じる場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 内部管理体制の構築について 当社グループの継続的な成長のためには、コーポレート・ガバナンスが適切に機能することが必要不可欠であると認識しております。取締役CFOのもとで業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、各社内規程及び法令遵守を徹底してまいりますが、事業が急速に拡大・多角化することにより、コーポレート・ガバナンスが有効に機能しなかった場合には、適切な業務運営を行うことができず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) コンプライアンスについて 当社グループでは、企業価値の持続的な拡大を図るにはコンプライアンスが重要であると認識しております。そのため、当社グループでは、当社代表取締役社長を議長とするグループリスク・コンプライアンス会議を原則として四半期に1回開催し、各子会社からコンプライアンスに関する事項について報告を求めております。また、「コンプライアンス規程」や「ビジョナルグループ行動規範」を設け、イントラネット上に明示するとともに、定期的な社内研修を実施しております。しかしながら、これらの取り組みにもかかわらず、法令等に抵触する事態が発生した場合、当社グループのブランドイメージ及び業績に影響を与える可能性があります。 (12) レピュテーションリスクについて 当社グループの事業においては、当社グループ及び当社グループが提供するサービスの顧客認知度、ブランドイメージや社会的信用の維持及び向上が重要ですが、当社グループによるプロモーション活動が奏功する保証はありません。 また、マスコミ報道やインターネット・ソーシャルメディアの書き込み等において、当社グループに対する否定的な風評が発生し流布した場合又は不適切な事象の発覚等に端を発して、社名が報道・公表された場合、関係各所が連携し適切に対応できる体制となっておりますが、当社サービスの欠陥や個人情報及び機密情報の流出等並びに当社グループや当社グループに関する風評の発生等により、当社グループや当社グループが提供するサービスのブランドイメージや社会的信用が低下し、その結果として、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (13) 法規制・動向について ①一般的な法的規制について 当社グループが提供するサービスを規制する主な法律として「電気通信事業法」、「消費者契約法」、「特定商取引に関する法律」、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(プロバイダ責任制限法)」、及び「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」等があります。 当社グループは、これらの規制に準拠したサービス運営を実施しており、今後も法令順守体制の強化や社内教育の実施等を行ってまいりますが、新たな法規制の制定や改正が行われ、当社グループが運営するサービスが新たな法規制の対象となる場合、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 ②個人情報の保護 当社グループは、求職者の職務経歴書や応募情報等の個人情報を取得・利用しているため、「個人情報の保護に関する法律」が定める個人情報取扱事業者としての義務が課されております。 当社グループは、個人情報の外部漏洩、改ざん等を防止するため個人情報の管理をサービス運営上の重要事項として捉え、個人情報保護方針を定め、個人情報の取得の際には利用目的を明示し、その範囲内でのみ利用するとともに、個人情報の管理につきましても、役員及び従業員を対象とした個人情報の取扱いに関する社内研修や、社内でのアクセス権限の設定、アクセスログの保存、個人情報管理に関する規程の整備を行っております。 しかしながら、外部からの不正なアクセスや当社グループ関係者の故意又は過失により個人情報が流出する等の問題が発生した場合には、当社グループへの損害賠償請求や信用の低下等により、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。また、新たな法規制の制定や改正が行われ、又は既存法令等の解釈変更等がなされ新たな規制が生じた場合等には、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 ③HR Tech事業に関する法的規制について 当社グループが運営する『BizReach』等の採用に関するプラットフォームは、「職業安定法」が定める募集情報等提供事業として個人情報の適切な管理等の義務が課されております。 当社グループは、規制に準拠したサービス運営を実施しており、今後も法令順守体制の強化や社内教育の実施等を行ってまいりますが、新たな法規制の制定や改正が行われ、又は既存法令等の解釈変更等がなされ当社グループが運営するサービスが新たな法規制の対象となる場合、許可の追加取得が必要となる場合、又は、許可の取消し、業務停止命令若しくは業務改善命令の対象となる場合等には、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 ④運送事業に関する法規制について 当社グループが運営する『トラボックス』は、プラットフォーム上において荷主と運送会社を直接マッチングさせるため「貨物利用運送事業法」等の各種運送事業に関する義務は課されておりません。 当社グループは、今後も法令順守体制の強化や社内教育の実施等を行ってまいりますが、新たな法規制の制定や改正が行われ、又は既存法令等の解釈変更等がなされ当社が運営するサービスが新たな法規制の対象となる場合等には、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤知的財産権について 当社グループが運営する各サービスに関連する商標、ソフトウェア、システム等の知的財産権は当社グループにとって重要であり、当社グループはそれらの獲得に努めておりますが、それらが不正使用されない保証はありません。 また、当社グループが運営する各サービスにおいて使用する商標、ソフトウェア、システム等については、現時点において第三者の知的財産権を侵害するものではないと認識しております。今後においても、侵害を防ぐため著作権等を含めた管理を顧問弁護士、顧問弁理士と協力して行っていく方針でありますが、当社グループの事業分野で当社の認識していない知的財産権が既に成立している、又は新たに当社グループの事業分野で第三者の知的財産権が成立する可能性もあります。 そのような場合には、当社が知的財産権を侵害したことによる損害賠償請求や使用の差し止め、権利に関する使用料等の支払い請求等がなされることが想定されます。そのような事態が発生する場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 第三者との係争について 当社グループは、コンプライアンス研修の推進等、役員及び従業員の法令違反等の低減努力を実施しております。しかしながら、当社グループ並びに役員及び従業員の法令違反等の有無にかかわらず、取引先、従業員その他第三者との予期せぬトラブル、訴訟等が発生する可能性があります。 個々の係争が発生する可能性を予測することはできず、また個々の係争に係る発生時期も予測することは困難ですが、訴訟等の結果にかかわらず、多大な訴訟対応費用の発生や信用及びブランドイメージ低下等により当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、訴訟等の結果、当社グループのサービスの停止等の事態が生じた場合には当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (15) M&A等を含む投融資について 当社グループは、事業規模の拡大を目指すため、既存事業の強化・経営ノウハウを活かせる事業等、新規事業領域への参入とその強化を通じた企業価値の最大化を経営上重要視しており、そのための手法の一つとして、M&A等を含む投融資活動を実施しており、今後、これを強化していきます。対象企業について事前に可能な限り詳細な審査を行い、十分にリスクを検討した上でM&Aを進めてまいりますが、買収後に未認識債務の判明や偶発債務の発生等事前の調査で把握できなかった問題が生じること、買収後の事業の展開等が計画通りに進まないこと、買収後の事業維持につき想定以上のコストが生じることや事業提携先の企業が後に競合相手となり当社グループとの提携中に獲得したノウハウ等を利用されること等が生じた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、M&A等により、当社グループが行っていなかった新たな事業が加わる際には、その事業固有のリスク要因が加わることとなります。 (16) M&Aにおけるのれん等の減損リスク 当社グループでは、2025年7月末時点で、企業結合により生じたのれんを3,741百万円、顧客関連資産を877百万円計上しております。これらの資産については、今後の事業計画との乖離等によって期待されるキャッシュ・フローが生み出されない場合、減損損失が計上されること等により当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (17) 持分法適用関連会社(株式会社スタンバイ)について 当社は、Zホールディングス株式会社(現:LINEヤフー株式会社)との合弁会社である株式会社スタンバイ(本項目において、以下「同社」という。)を共同経営しております。同社では、求人検索エンジン『スタンバイ』を運営しております。同社への出資比率は、当社が40.0%(Zホールディングス株式会社は60.0%)であり、当社にとって同社は持分法適用関連会社であります。 同社の事業の立ち上げにあたっては、HR Techビジネスにノウハウをもつ当社グループが重要な役割を担う必要があることから、同社の代表取締役社長には当社代表取締役社長である南 壮一郎が就任しております。今後、同社に予期せぬ事象が発生し、当社代表取締役社長 南 壮一郎が同社代表者としての責任を問われる場合、当該兼務先における経営責任者としての職務の負荷が想定を超えて過大になる場合及び出資比率の変更等があった場合には、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (18) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社グループは、役員及び従業員に対するインセンティブを目的として新株予約権(以下「ストック・オプション」という。)を付与しております。また、今後においてもストック・オプション制度を活用する可能性があり、現在付与しているストック・オプションに加え、今後も付与されるストック・オプションについて権利行使された場合には、既存株主が保有する株式の価値が希薄化する可能性があります。本書提出日の前月末現在でストック・オプションによる潜在株式数は1,396,200株であり、発行済株式総数及び潜在株式の合計41,532,500株の3.36%(小数点以下第3位を四捨五入)に相当しております。 なお、ストックオプションの詳細につきましては、「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況 (2)新株予約権等の状況」に記載のとおりであります。 (19) 大規模自然災害、感染症の伝染及び有事について 地震、台風及び津波等の自然災害、火災、停電、感染症の伝染、並びに戦争及びテロ攻撃等が発生した場合、当社グループのサービスや業務に従事する従業員、業務委託先の従業員、派遣社員が大量に罹災・罹患することや、政府における非常事態宣言や外出禁止等の措置に伴う業務の制限、地震等による当社設備の損壊等により、当社グループのサービス提供、その他事業運営に影響が生じ、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 また、大規模な自然災害等が発生した場合、当社グループのお客様の事業の中断や休止等並びに求職者の転職活動の休止等の二次的影響が生じ、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,164字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度の我が国経済は、米国の通商政策等による影響が一部にみられるものの緩やかに回復しております。しかしながら、金融資本市場の変動の影響、継続的な物価上昇等、世界経済の下振れに伴う我が国の景気下押しリスクは解消しておらず、先行きは依然として不透明な状態にあります。 このような状況の中、当社グループにおいては主に国内企業の好調な求人意欲を背景に、当連結会計年度においてもBizReach事業がグループ全体の業績をけん引する結果となりました。 この結果、当連結会計年度の実績は、売上高は80,161百万円(前年同期比21.2%増)、営業利益は21,442百万円(同20.2%増)、経常利益は22,715百万円(同22.9%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は15,950百万円(同22.8%増)となりました。 (i) HR Tech HR Techセグメントは『BizReach』、『HRMOS』及びその他のHR Techサービスで構成されております。 BizReach事業においては、引き続きプロフェッショナル人材領域の人材需要の強さや、積極的な広告宣伝活動の結果、当連結会計年度末時点で、累計導入企業数(注1)は38,100社以上(前連結会計年度末31,700社以上)、年次利用中企業数(注2)は18,800社以上(同16,000社以上)、利用ヘッドハンター数(注3)は9,000人以上(同7,800人以上)、スカウト可能会員数(注4)は307万人以上(同258万人以上)となり、全ての指標で、前連結会計年度末比で成長し、BizReach事業の売上高は68,610百万円(前年同期比18.8%増)、管理部門経費配賦前の営業利益(注5)は28,408百万円(同21.8%増)となりました。 HRMOS事業においては、新規機能開発のためのプロダクト投資を継続しながら、利用顧客拡大に向けて営業活動や広告宣伝活動を行っております。当連結会計年度においても2024年8月に『HRMOS採用』の新機能として、AIを活用し、少ない工数で精度の高い求人が作成できる「求人自動生成」、ポジション充足の選択肢を社外だけでなく社内にも広げることができる「社内公募機能」をリリースしたことをはじめ、多くの新機能開発及び機能アップデートを行いました。また、新たな経営課題である「人材流出」に対し、社員にキャリアの選択肢と可能性を提供する「社内スカウト」活動を推進することで、社員が働き続けたくなる会社づくりを目指す新サービス『社内版ビズリーチ by HRMOS』の広告宣伝活動を2025年1月末より開始しております。 『HRMOS採用』、『HRMOSタレントマネジメント』及び『社内版ビズリーチ by HRMOS』サービスの合算KPIについては、ARR(注6)は前年同期末比34.4%増の3,732百万円、利用中企業数(注7)は同24.3%増の2,421社、ARPU(注8)は同8.1%増の128,460円となり、12か月平均であるChurn rate(注9)は0.58%となりました。 この結果、HRMOS事業の売上高は5,212百万円(前年同期比35.6%増)、管理部門経費配賦前の営業損失(注5)は769百万円(前年同期は1,021百万円の管理部門経費配賦前の営業損失)となりました。 これらの結果、HR Techセグメントの当連結会計年度のセグメント売上高は76,962百万円(前年同期比20.6%増)、セグメント利益は24,739百万円(同23.3%増)となりました。 (注)1.『BizReach』を導入した累計企業数、ヘッドハンターを除く 2.会計期間中に1日以上の利用がある直接採用企業数 3.株式会社ビズリーチによる審査を経たヘッドハンター数 4.『BizReach』会員のうち、「採用企業への職務経歴書公開設定」を公開にしている、又は「ヘッドハンターへの職務経歴書公開設定」を公開にしている会員数 5.経理、法務、人事機能等の経営管理に携わる人件費や付随する外注費等の費用及び、情報システム部門やデザイン部門のうち直接製品に費用を賦課することの出来ない人件費や付随する外注費等の費用を事業に負担させる前の事業の営業利益又は損失 6.Annual Recurring Revenueの略称。各四半期末の月末のMRR(Monthly Recurring Revenueの略)を12倍して算出。MRRは、対象月末時点における継続課金企業に係る月額料金の合計額(一時収益は含まない) 7.サービスを利用するユニークな有料課金ユーザー企業数 8.Average Revenue Per Userの略称。月末時点のMRR÷利用中企業数 9.当月の解約により減少したMRR÷前月末のMRRを単月Churn rateとし、その直近12か月平均 (ⅱ) Incubation Incubationセグメントは『トラボックス』、『M&Aサクシード』、『yamory(ヤモリー)』、『Assured(アシュアード)』、『TSUIDE』等で構成されております。 Incubationセグメントの各事業については、HR Techセグメントより生み出される利益の範囲内で人材投資、新規プロダクト開発、広告宣伝活動等を行っており、当連結会計年度のセグメント売上高は3,139百万円(前年同期比41.4%増)、セグメント損失は1,691百万円(前年同期は1,020百万円のセグメント損失)となりました。 ② 財政状態の状況 当連結会計年度末における総資産は95,405百万円で、前連結会計年度末に比べ19,091百万円の増加となりました。これは主に、現金及び預金が14,672百万円増加し、72,779百万円となったこと、売上高が伸長したことにより受取手形、売掛金及び契約資産が1,458百万円増加し、7,212百万円となったこと、建物が209百万円増加し、1,104百万円となったこと、子会社株式の取得によりのれんが1,218百万円増加し、3,741百万円になったこと等によるものであります。 当連結会計年度末における負債合計は27,646百万円で、前連結会計年度末に比べ3,720百万円の増加となりました。これは主に、BizReach事業において、利用企業数が伸長したこと等により未経過分の契約負債が3,510百万円増加し、12,125百万円となったこと等によるものであります。 当連結会計年度末における純資産は67,759百万円で、前連結会計年度末に比べ15,370百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が15,950百万円増加したこと等によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は72,779百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは税金等調整前当期純利益22,700百万円、契約負債の増加3,510百万円、売上債権の増加1,266百万円、法人税等の支払いによる支出7,212百万円等により、全体として19,587百万円の収入となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産の取得による支出1,962百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出2,046百万円、敷金及び保証金の回収による収入500百万円等により、全体として3,658百万円の支出となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは子会社株式の取得による支出1,448百万円等により、全体として1,247百万円の支出となりました。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性質上、受注状況の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) HR Tech   76,962   120.6 Incubation   3,139   141.4 合計   80,101   121.3 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.上記の他に不動産賃貸収入等が135百万円計上されております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものです。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択と適用を前提とし、資産・負債及び収益・費用の金額に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて過去の実績や将来における発生の可能性等を勘案し合理的に判断しておりますが、判断時には予期し得なかった事象等の発生により、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (のれん及び顧客関連資産の評価) 当社グループは、のれん及び顧客関連資産について、その効果の発現する期間にわたって均等償却しております。また、その資産性について子会社の業績や事業計画等を基に検討しており、当該事業計画等の仮定に変動が生じることで、将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回った場合は、減損損失として計上する可能性があります。 (繰延税金資産の回収可能性) 当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異等について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の状況の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は80,161百万円(前年同期比21.2%増)となりました。主な内訳としては、BizReach事業が68,610百万円(同18.8%増)、HRMOS事業が5,212百万円(同35.6%増)と伸長しております。 BizReach事業においては、引き続きプロフェッショナル人材領域の需要の強さや、積極的な広告宣伝活動の結果として、2025年7月期末の利用中企業数は18,800社以上と2024年7月期末の16,000社以上に比べ増加いたしました。また、スカウト可能会員数は307万人以上(同49万人増)となり売上の伸長に寄与いたしました。 HRMOS事業においては、積極的な顧客開拓により、利用中企業数は2,421社(同474社増)となりました。12か月平均のChurn rateは0.58%となりました。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は7,262百万円(前年同期比27.0%増)となり、売上高の増加に伴い、売上総利益は72,899百万円(同20.6%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は51,456百万円(前年同期比20.8%増)となりました。人員の拡大等に伴う人件費等の増加やBizReach事業の広告宣伝費の増加を上回る売上総利益の増加の結果、営業利益は21,442百万円(同20.2%増)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 営業外収益は持分法による投資損益や違約金収入等により1,311百万円、営業外費用は投資事業組合運用損益やコミットメントフィー等により38百万円となり、この結果、経常利益は22,715百万円(前年同期比22.9%増)となりました。 (特別利益、特別損失、親会社株主に帰属する当期純利益) 特別利益は固定資産受贈益により20百万円となり、税金等調整前当期純利益は22,700百万円(前年同期比19.9%増)となりました。また、法人税等を6,638百万円計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は15,950百万円(同22.8%増)となりました。 b.財務状況の分析 財務状況の分析については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に含めて記載しております。 c.キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況の分析については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの主な資金需要は、営業活動にかかる広告宣伝費や人件費です。必要な資金は主に営業活動によって得られるキャッシュ・フローにより調達しております。また、運転資金については、当社及び連結子会社においてCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入しており、グループ内資金を当社が一元管理しております。各社における余剰資金を当社へ集中し、一元管理を行うことで、資金効率の向上を図っております。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」をご参照下さい。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針に関して 経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照下さい。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。