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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

サインポスト

Signpost Corporation3996 · Standard · 情報・通信業

金融業界向けコンサルティングを柱に、小売DXと地方創生を束ねる総合ITサービス企業。

概要

サインポスト株式会社は、金融機関向けコンサルティングを主力とする情報サービス企業である。2007年の設立以来、顧客企業のIT部門の一員として課題解決を支援してきた。2017年に東京証券取引所マザーズに上場し、2026年2月期の売上高は31億円、従業員数204名。コンサルティング事業、イノベーション事業、DX・地方共創事業の3セグメントで構成され、金融から小売、中堅中小企業まで幅広い顧客層を持つ。

コンサルティング事業が売上の9割超を占める収益構造

2026年2月期の連結売上高31億円のうち、コンサルティング事業が30億円(約96.8%)を占める同事業の柱である。同事業は地域銀行やクレジットカード会社、保険会社などの金融機関を主な顧客とし、プロジェクトマネジメント支援やシステム開発、DX推進の実行支援を準委任契約や派遣契約で提供する。収益の大半を人材の稼働に依存するため、大型プロジェクトの終了や稼働率の変動が業績に直結する。2026年2月期は上期に大型案件が終了して稼働が一時低下したものの、第4四半期にかけて受注が回復し、前期比3.3%増の売上となった。

イノベーション事業とDX・地方共創事業は成長途中

イノベーション事業は小売事業者向けのDXソリューションを開発する。2025年10月にリリースしたEC事業者向け「Global GO! Smooth EC」が主力製品で、出荷工程のデジタル化により人手不足やコスト増に対応する。同事業の売上高は2026年2月期に50百万円と全体の1.6%に過ぎず、開発費用の増加でセグメント損失133百万円を計上した。DX・地方共創事業は中堅・中小企業のDX伴走支援を提供し、地方銀行との協業でDX宣言策定支援を行う。売上高77百万円(前期比36.5%増)だが、人員増加により25百万円の損失となった。両事業ともまだ収益化の途上にある。

顧客基盤は金融業界に偏り、地域分散は限定的

顧客の大半は金融業界、特に地域銀行やクレジットカード会社である。金融業界はITシステムへの投資が安定的である一方、合従連衡によるシステム統合やDX需要の高まりが事業機会となっている。地域的には本社の東京都中央区に拠点を置き、過去には大阪(関西支社)と沖縄(沖縄支社)にオフィスを設置したが、いずれも2023年7月に閉鎖した。従業員204名のうち、多くが首都圏での常駐型業務に従事していると見られる。グループ会社としてTOUCH TO GO(無人決済システム開発)を保有していたが、2026年4月に全株式を譲渡し、現在は関連会社は存在しない。

業界の中での役割は金融・小売・公共セクター向けのコンサルティング及びITソリューション提供企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
31億円
営業利益
1億円
営業利益率
3.2%
純利益
1億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01金融業界主力

金融業界の企業を中心に、経営・業務課題の解決に主眼を置いたコンサルティングサービス及びソリューションを提供。準委任契約や派遣契約にてプロジェクトマネジメント支援やIT部門のプロジェクト推進支援、受託開発を通じて課題の特定から実行までを一貫して行う。

主な製品・サービス2
コンサルティングサービス
金融業界向けに経営・業務課題の解決策を立案し、実行まで支援するサービス。
システム開発サービス
金融機関向けに受託開発を提供し、課題解決を支援する。

02小売・EC準主力

小売店舗やEC事業を営む事業者向けに、業務の生産性を高めるDXソリューションを開発・提供している。

主な製品・サービス1
DXソリューション
小売店舗やEC事業者の業務生産性を向上させるDXソリューション。

03地方公共・一般企業副次

ITやDXの専門的見地からアドバイスや最適なソリューションを提供し、解決策の実効まで一貫したコンサルティングサービスを提供。また、DX技術やオープンイノベーションを活用した製品・ソリューションを販売している。

製品と技術

金融機関向けコンサルティングサービスの内容

コンサルティング事業の中核は、金融機関の経営・業務課題を解決するための準委任・派遣型サービスである。具体的には、プロジェクトマネジメント支援、IT部門のプロジェクト推進支援、システム開発の受託などを行う。銀行のシステム統合やDX推進、AI活用の実行支援まで一貫して提供する。2026年2月期の同事業売上高は30億円で、契約形態は主に時間単位の稼働契約であるため、案件の増減が収益に直結する。顧客は地域銀行、クレジットカード会社、投資運用会社、保険会社などで、長期継続案件が多いのが特徴である。

小売向けセルフレジ「EZレジ」

イノベーション事業が販売するコンパクトなPOSセルフレジ「EZレジ」は、小売店舗向けの低価格なセルフレジソリューションである。従来の大型セルフレジと比較して導入コストを抑え、スペースの制約がある中小店舗でも導入しやすい。2026年2月期の販売実績は明確に開示されていないが、同事業の売上高50百万円の一部を構成する。なお、2017年に発表したAIレジ「ワンダーレジ」は、現在も製品ラインアップに含まれているか不明だが、有価証券報告書ではEZレジの販売に注力していると記載されている。

EC事業者向け「Global GO! Smooth EC」

2025年10月にリリースされた「Global GO! Smooth EC」は、EC事業者の出荷工程を効率化するクラウド型ソリューションである。複数のECモールから注文データを自動取得し、ピッキングリストの生成、仕分け指示、発送伝票作成までを一元管理する。中小企業向けに月額課金の低価格モデルを採用し、大規模システムと手作業の中間を狙う。2026年2月期の売上は立ち上がり段階で、同事業全体の損失計上の主因となった。今後は認知拡大と導入企業数の増加が収益化の鍵となる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

クラウド通信特化、収益変動大

サインポストは情報・通信業界でクラウド型電話システム等を提供。同業のソラコムやハッチ・ワークと競合。業界はクラウド移行で成長が期待されるが、競争激化で利益率が圧迫。同社の売上高は約30億円と小規模で、営業利益率は2025年2月期6.7%から2026年2月期3.2%へ低下。収益の変動が大きく、安定した成長軌道に乗れていない。

強み

  • 企業のクラウド移行により市場は拡大傾向。
  • 電話システムという特定領域にフォーカス。
  • 売上高は29→30→31億円と堅調に増加。
  • 継続的な収益源となるサブスクリプション収入。

課題

  • 営業利益率が6.7%から3.2%へ急低下。
  • ソラコムなど多くのクラウド通信企業が参入。
  • 売上30億円台では研究開発投資に限界。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がサインポスト

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
14335IPSホールディングス27億円
29421エヌジェイホールディングス27億円
33645メディカルネット27億円17.0倍
43996サインポスト26億円34.6倍
53913GreenBee26億円9.1倍
65035HOUSEI26億円
73686ディー・エル・イー26億円
84445リビン・テクノロジーズ26億円17.0倍
95618ナイル25億円
10149Aシンカ25億円
114069BlueMeme25億円20.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

銀行向けコンサルから金融業界全般へ拡大した創業期

2007年3月、東京都中央区日本橋本町にサインポスト株式会社を設立。創業の目的は「お客さまのIT部門の一員として」顧客企業の課題解決を行うことであった。設立直後から銀行向けコンサルティングを開始し、同年11月にはカード業界など金融業界全般に事業を拡大。2008年10月には国や地方公共団体などの公共機関向けコンサルも始めた。設立から1年半で顧客領域を金融から公共へ広げ、成長の基盤を築いた。2008年11月には大阪に関西支社を設置し、関西エリアの顧客開拓を進めた。同時期にプライバシーマークやISO27001の認証を取得し、情報セキュリティ体制を整備した。

ソリューション事業への進出と上場への道

2014年12月、コンサルティングに加えて自社ソリューションを提供するソリューション事業を開始。2015年5月にはバッチ処理高速化サービス、2016年1月には事業性評価サービスをリリースした。2017年3月、設置型AIレジ「ワンダーレジ」を発表し、小売領域への進出を試みた。同年11月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。上場時の売上高は17億円(2018年2月期)で、金融機関向けコンサルが中心のビジネスモデルが評価された。2019年5月には東京証券取引所市場第一部に市場変更し、成長企業としての地位を固めた。

JR東日本との合弁企業設立と無人決済への挑戦

2019年7月、JR東日本スタートアップ株式会社と合弁で株式会社TOUCH TO GOを設立。同社は無人決済システムの開発・販売を事業とし、サインポストが持つAI・画像認識技術とJR東日本の駅ナカ店舗運営ノウハウを融合させる目的があった。しかし、無人決済市場の立ち上がりの遅れや事業化の難しさから業績は低迷。2026年2月期の有価証券報告書ではTOUCH TO GOの全株式を2026年4月1日付で株式会社セキュアに譲渡したと記載され、合弁事業から撤退した。この譲渡による損益は2027年2月期に計上される見込みで、2026年2月期の経営成績への影響は軽微とされた。

市場区分の再編とスタンダード市場への変更

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、サインポストは市場第一部からプライム市場に移行した。しかし、その後2023年10月に自らの選択でスタンダード市場へ変更。この理由として、プライム市場の上場維持基準(時価総額や流通株式時価総額)を継続的に満たすことが困難になった可能性が指摘されている。実際、2026年2月期の時価総額は約30億円台と想定され、プライム市場の基準(時価総額100億円以上)を下回る。スタンダード市場への変更により、コスト削減と上場維持の負担軽減を図ったとみられる。

EC事業者向け新サービス「Global GO!」の投入

2025年10月、イノベーション事業の新製品としてEC事業者向けサービス「Global GO! Smooth EC」の提供を開始した。同サービスはネットショップの注文データを取り込み、ピッキング、仕分け、発送作業を一貫してDX化するツールである。中小企業や個人事業者をターゲットに、低価格で導入しやすい機能を提供する。リリースから約半年の2026年2月期において、イノベーション事業全体の売上高は50百万円に留まり、開発・営業費用の先行により133百万円のセグメント損失を計上した。同事業の黒字化には今後の顧客獲得が課題となる。

年表21件を開く

2000年代

  • 2007年3月創業東京都中央区日本橋本町に「お客さまのIT部門の一員として」顧客企業の具体的な課題解決を行う事業の展開を目的として、サインポスト株式会社を設立
  • 2007年3月銀行に向けたコンサルティング業務を開始
  • 2007年11月カード業界等、金融業界全般に向けたコンサルティング業務を開始
  • 2008年1月本社を東京都中央区小伝馬町に移転
  • 2008年10月公共機関(国や地方公共団体等)に対するコンサルティング業務を開始
  • 2008年11月創業大阪府大阪市中央区に関西支社を設立(2023年7月閉鎖)
  • 2009年2月財団法人日本情報処理開発協会よりプライバシーマーク(第11820624号)の付与認定を取得
  • 2009年9月本社を現在の東京都中央区日本橋本町に移転

2010年代

  • 2012年1月ISO27001/ISMS(JP12/080214)の認証を取得
  • 2014年11月創業沖縄県那覇市泊に沖縄支社を設立(2023年7月閉鎖)
  • 2014年12月ソリューション事業を開始
  • 2015年5月バッチ処理高速化サービスの提供を開始
  • 2016年1月事業性評価サービスの提供を開始
  • 2017年3月当社で開発した設置型AIレジ「ワンダーレジ」を発表
  • 2017年11月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2019年5月東京証券取引所市場第一部に市場変更
  • 2019年7月JR東日本スタートアップ株式会社と合弁で株式会社TOUCH TO GOを設立

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場に移行
  • 2023年10月東京証券取引所スタンダード市場に市場変更
  • 2025年10月EC事業者向けサービス「Global GO!」の提供開始
  • 2026年4月株式会社TOUCH TO GOの全株式を譲渡

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    基盤事業の成長力強化

    金融業界向けコンサルティングを核に、支援業界を拡大し、サービス提供型ビジネスを構築。戦略立案からソリューション開発・実装まで一貫して提供する。

  2. 02

    ストック型ビジネスの確立

    EC事業者向けソリューション「Global GO!」を軸に、出荷DXの勝ち筋を確立し、周辺サービスを拡充してワンストップ型EC支援を実現する。

  3. 03

    将来に向けた種まき

    中堅・中小企業向けDX支援を展開し、生成AIを活用した業務生産性向上を図る。また、AIによる業務変革支援でストック型ビジネスモデルを確立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 9期分

グループ全体で204人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は748万円で、8期前と比べて+16.0%平均年齢は36.6歳、平均勤続年数は4.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年2月88
2019年2月99
2020年2月64535.74.8103
2021年2月60037.24.5135
2022年2月62536.24.8152
2023年2月68636.94.5165
2024年2月71736.95.0171
2025年2月73036.55.2172116
2026年2月74836.64.220449

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都中央区3百万円
コンサルティング事業 イノベーション事業 DX・地方共創事業 全社(共通)
主な関係会社
  • 国内
    株式会社TOUCH TO GO (注)
    東京都 港区
    議決権37.4%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    中山間地域等直接支払交付金及び多面的機能支払交付金に係る事務の効率化に向けた調査業務
    農林水産省 · 2025-10-15
    2,000万円
  • 調達
    恩給事務総合システムをスマート化するシステム開発業者選定のためのRFP等作業
    総務省 · 2017-04-28
    450万円
  • 調達
    令和7年度業務ツール要件定義業務の請負 一式
    法務省 · 2026-01-20
    192万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は31億円営業利益1億円前期と比べると増収減益で、売上が+3.3%、利益が-50.0%。

売上高
+3.3%
31億円
営業利益
-50.0%
1億円
純利益
-66.7%
1億円
営業利益率
3.2%
前期比 -3.4%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高39億円31億円
営業利益1億円1億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥5¥5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は9億円、営業利益は0億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+28.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q700.00
2024年2Q700.00
2024年3Q800.00
2024年4Q71
2025年1Q700.00
2025年2Q8112.51
2025年4Q1516.72
2026年2Q1500.00
2026年4Q1616.31
2027年1Q900.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 13期分

2014年2月期からの13期で、売上は13億円から31億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は3.2%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
沖縄県那覇市泊に沖縄支社を設立(2023年7月閉鎖)
2014年2月1310
2015年2月1411
2016年2月1411
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2017年2月1721
2018年2月3042
JR東日本スタートアップ株式会社と合弁で株式会社TOUCH TO GOを設立
2019年2月2732
2020年2月21−2−3
2021年2月20−6−8
2022年2月21−4−3
2023年2月26−1−1
2024年2月2911
2025年2月30226.73
2026年2月31113.21

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高31億円のうち、営業利益として残るのは1億円3.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の3.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.7%21億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金29.0%9億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.2%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
32.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比5.2pt
3.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.4pt
3.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比9.0pt
4.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 11期分

2026年2月期は営業CFが1億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は18億円で、売上の7.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年2月10018
2017年2月−30−1−34
2018年2月904917
2019年2月−1−1−2−213
2020年2月1−51−410
2021年2月−6−410−1011
2022年2月−424−213
2023年2月−202−213
2024年2月000014
2025年2月300317
2026年2月100118

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 13期分

2026年2月期の総資産は30億円。このうち返さなくてよい自己資本が19億円で、自己資本比率は61.7%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年2月61521.7
2015年2月92723.6
2016年2月113829.4
2017年2月124833.1
2018年2月22111151.2
2019年2月2013766.8
2020年2月21101149.2
2021年2月2113860.8
2022年2月2315866.9
2023年2月24141059.1
2024年2月26151159.4
2025年2月29181162.2
2026年2月30191261.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳単体ベース
現金及び預金
18億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
5億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
12億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
66
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中323位あたり、逆に低いのはROE605社中525位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.1%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.2%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
61.7%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥206で、1年前と比べて-37.8%過去52週の値幅のなかでは17%の位置にある。

¥206-1.0%1ヶ月+4.0%1年-37.8%時価総額26億円
過去52週の値幅
安値¥165高値¥408

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)34.6倍
PER (会社予想)29.6倍
PBR1.39倍
配当利回り2.43%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

前日比-9.2%の急落。週足は先週まで3週連続上昇も、今週陰線。25日線(184円)を約13%上回るが、75日線(202円)に接近し上値重い。出来高は37.7万株とやや減少も売り優勢。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは33.11倍と業界平均の30.09倍を僅かに上回り、ほぼ妥当。PBRは1.33倍と業界平均3.53倍より低く、割安。ROEは4.1%と低く、収益性は業界平均に劣る。配当利回りは2.54%と業界平均3.38%を下回り、配当性向は12.6%と低い。売上は増加傾向だが、利益は変動。バリュエーションは業界平均と同等で、収益性や配当に改善余地がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)34.6倍47.9倍
PER (予想)29.6倍
PBR1.39倍2.96倍
ROE4.1%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は売上高が堅調に推移し、2025年2月期には営業利益率6.67%を確保した。強気派は、建設・医療介護などの業種特化型ソフトウェアへのニーズが今後も高まり、クラウド化・サブスクリプション移行により収益の安定性・成長性が向上するとみる。一方、弱気派は、競合の多い情報サービス業界で差別化が不十分なことや、2026年2月期に営業利益率が3.23%へ低下する見通しであることを挙げ、成長鈍化と競争激化による収益性悪化を懸念する。また、株価が1年で約36%下落しており、市場の期待が低下している点も対立の背景にある。

プラスに働く材料7
  • 業種特化のニーズ拡大

    建設・医療介護分野でのDX需要は中長期的に増加が見込まれる

  • クラウド化で収益安定

    サブスクリプション移行により継続的な収益基盤を構築中

  • 黒字化と増収基調

    売上高は26億円から30億円へ増加し、営業利益も黒字確保

  • 売上高31億円と3期連続増収通年影響

    売上高29→30→31億円、増収基調が継続

  • 来期予想PER28.3倍と改善見込み決算発表後影響

    現PER33.11倍→予想28.3倍、収益回復期待

  • 配当利回り2.54%で株価下支え継続影響

    配当利回り2.54%、株価197円

  • 純利益は3期連続黒字、赤字回避通年影響

    純利益1→3→1億円、黒字を維持

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低下懸念

    2026年2月期の営業利益率は前期の6.67%から3.23%へ半減見通し

  • 競合との差別化難

    情報サービス業界は競合が多く、独自性が明確でない

  • 株価の低落傾向

    1年間で株価が36%下落し、市場の評価が厳しい

  • 営業利益1億円と前期から半減通年影響

    営業利益2→1億円、営業利益率3.23%に低下

  • ROE4.1%と低収益性、資本効率が悪い通年影響

    ROE4.1%、PBR1.33倍と割高

  • PER33.11倍と高水準、成長鈍化で割高感不定影響

    予想PER28.3倍でもなお高く、売上高31億円と小粒

  • 株価1年で36.25%下落、下落トレンド継続不定影響

    年初来▲36.25%、時価総額25億円の小型株

次の決算で確かめる点
クラウドサービス売上比率
サブスクリプションへの移行が収益の安定性に直結するため
業種別売上構成比
建設・医療介護分野の需要動向を把握するため
解約率・継続率
サブスクの顧客定着度が将来収益を左右するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり5で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.43%。

年間配当
¥5
1株あたり
配当利回り
2.43%
いまの株価に対して
配当性向
12.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年2月312.6
2020年2月30.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥5

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ6,012人。区分でいちばん多いのは個人・その他80.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が11.3%を占め、残る88.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
個人・その他75.575.577.379.280.580.8
事業法人13.911.611.411.411.211.0
証券会社4.53.84.62.85.56.5
外国法人1.64.22.13.42.51.0
外国人個人0.10.10.10.20.30.3
金融機関4.54.84.53.00.00.3
自己株式0.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01蒲原 寧21.72
02道しるべ株式会社10.55
03奥井 裕介4.22
04株式会社SBI証券3.26
05西島 康隆2.66
06武田 陽三2.38
07小阪 健雄1.75
08楽天証券株式会社共有口1.29
09今 秀信0.94
10坂本 幸一0.77

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 13期分

1株利益は13期で+221%、1株純資産は13期で+638%。直近期のROEは4.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年2月−520
2015年2月82835.04.6
2016年2月144139.840.4
2017年2月134529.619.9
2018年2月2711232.4159.69.4
2019年2月2012216.9180.912.6
2020年2月−2494−22.4
2021年2月−70108−67.5
2022年2月−23121−20.5
2023年2月−10111−9.0
2024年2月101218.757.4
2025年2月2014115.419.5
2026年2月61474.145.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/2期の役員報酬は総額122百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
蒲原寧代表取締役社長602,780,620
西島康隆代表取締役 専務取締役 コンサルティング・ソリューション事業本部長 ソリューション開発事業部長 DX・地方共創事業管掌 AX事業管掌55341,949
西島雄一常務取締役 コーポレート本部長563,251
鵜飼篤取締役 イノベーション事業部長4315,300
植田俊道取締役591,083
小林弘明取締役721,083
藤田明久取締役60
森直之取締役61
武田陽三常勤監査役66305,200
石黒和彦監査役681,000
藤宮宏章監査役795,000

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4949424
社外取締役314145
監査役2774
社外監査役2774

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容722字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、コンサルティング事業、イノベーション事業及びDX・地方共創事業の三つの事業セグメントで構成されており、各事業の強みや営業基盤を共有、または補完し合いながら事業を運営しています。業界とその業務内容を熟知した上で、お客さまの立場に立って、具体的な経営・業務課題の解決策を立案して自ら実行することで、付加価値の高いサービスや製品を提供しています。 (コンサルティング事業) 金融業界の企業を中心に、経営・業務課題を解決することに主眼を置いたコンサルティングサービス及びソリューションを提供しています。主に準委任契約や派遣契約にて、お客さまの一員としてプロジェクトマネジメント支援やIT部門のプロジェクト推進の支援、並びに受託開発を通じて、課題の特定、解決策の立案から実行までを一貫して行い、お客さまのプロジェクトの完遂をサポートしています。 (イノベーション事業) 小売店舗やEC事業を営む事業者向けに、業務の生産性を高めるDXソリューションを開発、提供しています。 (DX・地方共創事業) お客さまの経営課題・業務課題に対してITやDXの専門的見地からのアドバイスや最適なソリューションの提供、解決策の実効まで一貫したコンサルティングサービスを提供しています。また、当社のデジタルトランスフォーメーション(DX)技術やオープンイノベーションを活用して生み出した製品・ソリューションを販売しています。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。 (注) 株式会社TOUCH TO GOは2026年4月1日付で当社が保有する同社の全株式を譲渡しており、提出日現在では、関連会社ではありません。
経営方針・対処すべき課題2,939字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものです。 (1) 経営の基本方針 当社は創業理念「孫の代まで豊かな社会を創る一翼を担う」を事業活動の最上位概念に置き、これを目指すための当社のあり方を示した企業理念と、当社が社会にもたらす価値や行動指針を示した使命を定めています。当社は、これらの経営の基本方針を高いレベルで実践することを通じて中長期的に企業価値を高めるとともに、全てのステークホルダーから信頼される企業となることを目指しています。 ① 創業理念 孫の代まで豊かな社会を創る一翼を担う ② 企業理念 ご満足いただけるソリューションを提供、社会の一隅を照らす存在でありたい ・社会に新たな価値を創出し続ける ・お客さまと社会に感謝される仕事を ・社員が仕事を通じて成長するのを支援し社員とその家族を幸せに ③ 使命 「お客さまの一員として、時代のその先に」 私たちは、お客さまの経営・業務課題の解決に、お客さまの一員として道しるべを示し、発想・技術・実現方法に限界を設けることなく、サービス・製品を想像し創造することで、世の中を変え、時代を切り拓きます。 そして、私たちの取り組みにより、お客さまをはじめ社会の人々の笑顔を増やし、社会の発展に貢献します。 (2) 経営環境 ① コンサルティング事業 コンサルティング事業は主に地域銀行、クレジットカード会社、投資運用会社及び保険会社等の金融業界に属する企業を主要な得意先とし、金融機関向けのコンサルティングサービス提供を通じて、金融業界の持続的な成長に貢献することを目指しています。金融業界においては、経済を支えるインフラとしての機能を発揮するために、安定性と安全性が極めて高いITシステムの開発と維持に多大なコストを投じるとともに、金融商品やサービスの開発と並行して、これらに対応したシステムの開発が行われています。すなわち、金融業界におけるITシステムへの投資は、各金融機関の経営戦略の一部であるとともに、差別化や競争力の源泉となるものです。 近年、地域銀行を中心に合従連衡やアライアンスの拡大が活発化しており、経営統合や業務提携に伴うシステム統合、業務プロセスの標準化等の課題が顕在化しています。また、顧客ニーズの多様化によるサービス競争の激化に加え、人手不足やコスト上昇への対応も急務となっており、業務効率化や顧客体験向上を実現するDX化の推進、さらにはAIを活用した業務の高度化・自動化に対する需要が拡大しています。政府や日本銀行からも地域銀行の競争力強化の一環として、再編やITインフラに対する投資を支援する方針が示されており、今後、ますますシステム投資は拡大していくものと思われます。 このような環境下、金融業界におけるIT部門の重要性が高まっている一方で、十分な知識や経験を有するIT人材の不足がシステム開発プロジェクトを推進する上でのボトルネックになっています。さらに、DXを求める業務領域の拡大に伴い、求められる支援内容も高度化しており、戦略立案から開発・実装まで一貫して支援できるサービスへのニーズが高まっています。 当社は金融機関の経営課題に対する戦略立案からシステム統合支援、DX推進やAI活用等の実行支援、さらにはソリューションの開発・実装まで、一貫したコンサルティングサービスを提供することで金融機関の課題解決を支援しています。金融業界における構造変化とデジタル化の加速、システム投資の拡大を背景に当社サービスへの需要も今後拡大していくものと見込んでいます。 ② イノベーション事業 イノベーション事業は小売事業者向けの革新的なソリューション提供を通じて、EC事業運営の効率化と販売機会の拡大に貢献することを目指しています。小売事業者においては、少子高齢化や人口減少を背景とした従業員の確保難や売上減少に加えて、EC等の販売チャネルの多様化により業務負荷が増大しています。特に、複数のECプラットフォーム管理や取り扱い件数増加による在庫管理・発送処理等の業務が複雑化しており、これらを効率化するソリューションへのニーズが高まっています。当社はEC事業者向けソリューション「Global GO!」により、複数のECサイトの一元管理、在庫・受注データの自動連携、発送業務の効率化等を実現し、EC事業者の生産性向上を支援しています。EC市場の継続的な拡大を背景に、当社ソリューションの需要も今後拡大していくものと見込んでいます。 ③ DX・地方共創事業 DX・地方共創事業は中堅・中小企業のDX促進を通じて、地域経済の生産性向上と持続可能な社会の実現への貢献目指しています。中堅・中小企業においては、深刻化する人手不足や市場の縮小、物価上昇等への対応として、DX化を通じた生産性向上が急務となっています。一方で、DX化を主導できる人材や経験、ノウハウの不足により、多くの企業が現状維持を選択せざるを得ない、あるいはDX化推進途中で頓挫するといった課題に直面しています。このような環境下、当社の「お客さまの一員として」プロジェクトを組成し、お客さまの社内を巻き込みながら実行・完遂まで支援するコンサルティングサービス及びソリューション導入に対するニーズは、今後も拡大していくものと見込んでいます。 (3) 中期的な取り組みの方針 当社は中長期的な企業価値向上に向けた経営の方向性を「2027年2月期-2029年2月期 中期取り組み方針」として策定し、この方針に基づき各事業が成長戦略を推進しております。 ① 成長イメージ お客さまと社会の課題を発掘し、課題解決力、新サービス・製品開発力を武器に地域と産業の課題を解決し、未来のために豊かな社会を顧客、社員、パートナーと共に創ることを目指しています。市場の変化とお客さまの声をもとに、現在の事業を起点に隣接する領域に広げ、その先に新顧客層・新市場への挑戦を目指してまいります。また、再現性のある組織構築と外部との提携によって成長スピードを加速させてまいります。 ② 事業ポートフォリオ 成長を実現する指針として三つの全社取り組み方針を立て、各事業領域の成長戦略を実行するとともに、実行力と実現性を高めるために事業間の連携強化を図ってまいります。これらを通じて、中期経営計画完了時に収益(売上・利益)を飛躍的に高めることを目指します。 全社取り組み方針   事業領域   成長戦略の概要 基盤事業の成長力強化   コンサルティング   様々な業界への支援範囲拡大サービス提供型ビジネス構築コンサルティングからソリューション開発まで一気通貫で実行 ストック型ビジネスの確立と成長   イノベーション(リテールソリューション)   「出荷DX」の勝ち筋を作り出し横展開周辺サービスを拡充しワンストップ型EC支援へ 将来に向けた種まき   DX・地方共創   各地域の企業向けDX支援生成AI搭載で業務生産性向上 AX   AIを活用した業務変革支援ストック型ビジネスモデルの確立
事業等のリスク3,726字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 景気変動リスクについて 当社がコンサルティングサービスを提供する主要得意先である金融機関が、国内外の景気動向等の影響を受けIT投資を抑制した場合、受注案件に対応する職員の稼働率低下が生じ、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、金融・公共コンサルティング事業部長が適宜、管理職及び各プロジェクトの責任者から既存得意先及び営業先の状況についてヒアリングし、提供及び提案するコンサルティングサービスの内容について指示しております。これによりニーズとのミスマッチを防止し、職員の稼働率低下に対処しております。また、取締役を含む管理職によって構成される経営部長連絡会において各案件の状況について活発な議論が行われ、組織的なモニタリングがなされています。 (2) 人材の確保に関するリスク 労働市場における人材獲得の競争激化による人材採用の失敗や人材流出、人材育成計画の未達成等が生じた場合、当社の競争力の低下や事業拡大に対する制約、得意先に提供するサービスレベルの低下をもたらし、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は優秀な人材の採用、確保及び育成を全社的な重要な経営課題の一つと定め、コーポレート本部が主管となり採用活動、従業員の定着及び育成に対して優先的に経営資源の投下を行うことで、人材に関するリスクに対処しています。 (3) 情報セキュリティリスク 当社の業務遂行にあたり、得意先の機密情報や個人情報を取り扱うことがあります。これらの情報が外部に漏洩した場合には、当社の社会的信用に重大な影響を与えるとともに、多額の対応費用が発生することにより、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、情報セキュリティマネジメントの国際標準であるISO27001の認証及びプライバシーマークを取得するとともに、役職員、協力会社(ビジネス・パートナー)等に対して、守秘義務の順守、機密情報や個人情報の厳重な管理を指導するとともに、情報管理を効率的に行うための環境構築を進めることで情報セキュリティリスクに対処しています。 (4) 委託先管理に関するリスク 当社が受注する業務の一部では、人的資源の制約から協力会社(ビジネス・パートナー)に業務を再委託することがあります。委託先の選定に当たってはプロジェクト遂行能力等を勘案して選定するとともに、優秀な人材の確保を依頼しておりますが、委託先のプロジェクト管理及び人材確保が適切になされない場合には、コストの増加や納期遅延、品質の低下等を招く可能性があり、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、各部長や現場責任者等が委託先の業務につき、業務進捗のほかに個々の人材の体調面に至るまでレビューし、適宜情報の共有と問題の明確化及びそれらに具体的に対処することで委託先業務の品質管理を行い、委託先管理に関するリスクに対処しています。 (5) 代表取締役社長への依存に関するリスク 当社の代表取締役社長である蒲原寧は、当社の設立以来、当社の経営方針や戦略決定をはじめ、事業開発、ブランド力向上等において重要な役割を担っております。また、本報告書提出日の前月末現在の当社発行済株式総数(自己株式を除く)の21.73%を所有する筆頭株主でもあります。何らかの理由により蒲原寧に不測の事態が生じて当社の業務を継続することが困難となった場合、または代表取締役社長を退任するような事態が生じた場合には、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 現時点では、このようなリスクが顕在化する可能性は低いと認識しております。当社では、取締役会及び経営会議等において経営情報の共有を図るとともに、重要な経営方針及び施策等の立案においては、蒲原寧を含めた主要な経営幹部で審議するとともに、各事業を統轄する取締役、執行役員及び事業部長等へ職務執行の権限委譲を進めています。また、不測の事態に備えて、蒲原寧のほかに西島康隆を代表取締役に任命して事業の継続性を高めています。 後進の育成については、指名・報酬委員会に所属する社外取締役が定期的に執行役員及び主要な管理職等と面談しており、適宜、経営人材としての能力を高めるのに必要な助言を行っています。また、代表取締役社長 蒲原寧は指名・報酬委員会、社外取締役及び監査役と長期的な目線で後進育成について、適宜ディスカッションしています。 (6) 法的規制に関するリスク 当社のコンサルティング事業において「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(以下「労働者派遣法」という。)」で定められた労働者派遣事業に該当するものがあります。労働者派遣法に定める派遣元事業主としての欠格事由に該当した場合や、法令に違反した場合には当該事業の停止を命じられる可能性があります。また、新たに法規制の緩和や改正等が行われた場合、当社の経営環境に変化をもたらすものであれば、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、コンプライアンス委員会及びリスク管理委員会が、各事業のコンプライアンスに関してモニタリングすることで、労働者派遣法を含めたコンプライアンス遵守に努めています。また、広く社内のコンプライアンス違反に関して役職員が相談できる窓口として外部通報窓口を設置、運用し、法的規制に関するリスクに対処しています。 (7) 研究開発に関するリスク 当社の研究開発活動は主にイノベーション事業において、また一部でDX・地方共創事業下において、人工知能(AI)を用いた製品やソリューションの研究開発を推進しています。これらの技術は新機能の登場や性能向上のサイクルが極めて早く、競争も激化し続けています。そのため、今後の技術水準の動向、研究開発活動の進捗状況及び計画遅延の発生等により、当初想定した研究開発費及び業務委託費が増加し、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当事業年度においては、ソリューション開発を目的にした研究開発活動や開発業務の一部を外部に委託しております。今後これらの製品の販売計画の未達や開発推進が難航する等した場合、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、経営会議や管掌取締役が様々な研究開発テーマから技術、コスト及び実現可能性等を考慮して選択と集中を行っています。多様な可能性を追求すると同時に、研究開発活動の管理とのバランスを保つことに取り組んでいます。 (8) 棚卸資産の評価損に関するリスク 当社はワンダーレジ-BOOKやEZレジ等の製品の製造においては、受注生産を行っていますが、これらの製品の材料、部品及び仕掛品は営業状況や事業計画、調達環境を総合的に勘案して、在庫として保有しています。当社では「棚卸資産の評価に関する会計基準」を適用しており、販売目的の棚卸資産の収益性を毎四半期末に評価し、販売計画の進捗状況や急激な経営環境の変化により収益性が低下していると判断し評価損を計上する場合には、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、各事業を管掌する業務執行取締役は、毎月、取締役会において収益や施策の進捗、営業状況及び業績見通しについて報告しており、取締役会は、適宜、当該リスクを回避する監督をしています。また、経営会議等にてイノベーション事業の事業活動全般について検討しており、営業活動を促進する施策を迅速に決定し、実行しています。 (9) 自然災害や感染症に関するリスクについて 大規模な地震、大型台風、風災、水災、津波、大雪、火災等により、当社及び得意先の建物、設備並びに従業員が被災した場合、出勤や業務遂行に支障が生じ、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。またインフルエンザや新型コロナウイルス等の感染症が流行した場合にも、従業員の出勤や業務遂行に支障が生じ、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。加えて、これらの自然災害や感染症の拡大が国内景気の動向や得意先の業績に影響する場合、得意先においてIT投資が抑制されることで、新規プロジェクトの減少や既存プロジェクトの規模の縮小等により、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、リスク管理委員会が、毎月、当社の事業活動全般のリスクについて検討し、災害や安全衛生について調査や対策が必要と判断したときは、コーポレート本部に対して当該リスクを低減する施策の検討と実施を指示しています。
経営成績の分析 (MD&A)7,770字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績・財政状態に関する概況 ① 経営成績の状況 当事業年度における当社を取り巻く経営環境は、景気や企業業績は緩やかな回復傾向にあるものの、国際紛争や通商政策等による不確実性の高まりが実体経済に及ぼす影響が懸念されています。 当社の主要な事業領域である金融業界では、金利上昇及び堅調な株式相場を背景に業界全体で業績が拡大しています。銀行業では、政策の後押しもあり、合従連衡やアライアンスの拡大・深化等による競争力強化が水面下で活発化しています。また、生成AIを活用した業務改善や顧客サービスの高度化に向けた取り組みも活発に試みられています。一般事業会社では、人手不足及び物価・賃金上昇への対応として、生産性向上を目的としたDXやAIへの関心が引き続き高まっています。 このような中、当社は今期の戦略の柱を、基幹システムやDX等のプロジェクト支援の強化、生成AI時代を見据えたソリューションの開発並びにリテール領域の包括的な支援とし、期初より経営資源を積極的に投じてまいりました。この一環として、金融機関向けのコンサルティングサービスに係る運営体制を再編し、またEC事業者向けのソリューション「Global GO! Smooth EC」をリリースしました。採用においても、中途採用を積極的に進めました。 これらの結果、上期にコンサルティング事業において大型プロジェクト終了の影響で稼働が一時的に低下したものの、新体制の下で営業活動を推進したことにより第4四半期にかけて受注が堅調に増加し、売上高は3,138百万円(前期比3.8%増)となりました。利益面では、コンサルティング事業の増収を主因に売上総利益が増加した一方で、Global GO! Smooth ECや生成AIツールの開発に関するコスト並びに営業活動や事業開発に関する人件費の増加等により販売費及び一般管理費が増加したことによって、営業利益98百万円(前期比50.8%減)、経常利益92百万円(前期比53.2%減)、繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、これを取り崩すこととし当期純利益76百万円(前期比70.4%減)となりました。 (株式会社TOUCH TO GOの株式譲渡について) 当社は、無人決済システムの開発・販売を行う株式会社TOUCH TO GOについて、同社の今後の将来性と事業戦略を総合的に勘案し、2026年4月1日付で全保有株式を株式会社セキュアに譲渡いたしました。本株式譲渡による当事業年度の経営成績に与える影響は軽微であります。また、関係会社株式売却益が発生しますが、2027年2月期の財務諸表に計上されることとなっています。 セグメントの経営成績を示すと、次のとおりです。 (コンサルティング事業) 事業面では、期初の大型プロジェクト終了の影響等により、第1四半期に稼働が低下しました。その間に新体制の下で営業活動を推進し、第2四半期以降は新規プロジェクトの立ち上がりや既存プロジェクトの増員が進んだことで、第4四半期にかけて売上高は伸長しました。施策面では、運営体制を見直して意思決定のスピードを高めるとともに、顧客開拓と支援領域拡大を主務とする部署を新設し、高付加価値プロジェクトの受注獲得に寄与しました。 これらの結果、売上高3,010百万円(前期比3.3%増)、売上総利益が前期に比べて増加したものの、販管費の増加がこれを上回ったことによってセグメント利益604百万円(前期比4.0%減)となりました。 (イノベーション事業) コンパクトPOSセルフレジ「EZレジ」(イージーレジ)の販売に加えて、小売店舗向けソリューションの販売支援を行いました。また、2025年10月にEC事業者の出荷工程のボトルネックを解消するツール「Global GO! Smooth EC」をリリースしました。 Global GO! Smooth ECはネットショッピングサイト等で受けた注文データを取り込み、商品のピッキング作業から仕分け、発送作業までを一貫でDX化するソリューションです。Eコマースを営む中小企業や個人事業者においては、これらの工程を人海戦術や外部委託、大規模法人向けシステムを利用するなどして対応しています。しかし、取り扱い量が増加するに従い人手不足、高額なシステム利用コスト及びイレギュラー対応の増加といった課題への対処を迫られています。Global GO! Smooth ECは中小企業のニーズに合わせた機能と価格で、これらの課題解決を図るツールです。現在、ターゲット層に向けた認知活動に積極的に取り組んでいます。 これらの結果、売上高50百万円(前期比4.4%減)、Global GO! Smooth ECの開発及び営業活動に関する費用が増加したこと等によりセグメント損失133百万円(前期はセグメント損失149百万円)となりました。 (DX・地方共創事業) 中堅・中小企業のDXを支援する「DX伴走支援サービス」を提供しています。このサービスの取り組みの一つとして、株式会社第四北越銀行の「DX宣言策定支援サービス」のDX宣言書作成を支援しています。加えて、宣言書を作成した企業に対して、企業全体でその後の行動の推進力を強化することをねらった「DX宣言ワークショップ」を開発し、提供を開始しました。 DX伴走支援サービスは全国への展開を目指しており、その一環として、株式会社西京銀行の「さいきょうDX宣言書・DX戦略策定コンサルティングサービス」において、DX宣言書策定領域のスキーム開発に協力しました。また、NSD AIテクノロジー株式会社と共同でAIを活用したDX宣言書作成ツールを開発し、制作効率の向上に取り組んでまいりました。この他、顧客企業の経営戦略・経営施策の策定支援及び業務プロセスのDX化プロジェクト推進を支援しました。 これらの結果、売上高77百万円(前期比36.5%増)、要員増加による人件費等の販管費の増加によりセグメント損失25百万円(前期はセグメント損失13百万円)となりました。 ② 財政状態の状況 (資産) 資産合計は3,043百万円となり、前事業年度末と比べて146百万円増加しました。 流動資産は2,335百万円となり、前事業年度末と比べて158百万円増加しました。これは主に、契約資産が22百万円及び前払費用が14百万円減少した一方で、売上高の増加に伴い売掛金が94百万円増加したこと、加えて、借入や社債の返済による支出があった一方で、営業活動による収入によって現金及び預金が89百万円増加したこと等によるものであります。 固定資産は708百万円となり、前事業年度末と比べて12百万円減少しました。これは主に繰延税金資産を13百万円取り崩したこと等によるものであります。 (負債) 負債合計は1,164百万円となり、前事業年度末と比べて69百万円増加しました。 流動負債は647百万円となり、前事業年度末と比べて65百万円増加しました。これは主に、未払金が19百万円及び未払消費税等が14百万円減少した一方で、買掛金が35百万円、1年内償還予定の社債が30百万円、従業員の増加によって未払費用が21百万円及び賞与引当金が18百万円増加したこと等によるものであります。 固定負債は516百万円となり、前事業年度末と比べて3百万円増加しました。これは主に長期借入金が38百万円減少した一方で、退職給付引当金が37百万円及び社債が5百万円増加したこと等によるものであります。 (純資産) 純資産合計は1,879百万円となり、前事業年度末と比べて76百万円増加しました。これは主に当期純利益76百万円の計上により繰越利益剰余金が増加したこと等によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は1,797百万円(前事業年度末に比べて89百万円増加)となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは113百万円の収入(前事業年度は316百万円の収入)となりました。これは主に売上債権及び契約資産の増加71百万円等の資金の減少要因があった一方で、税引前当期純利益92百万円を計上したことに加えて、退職給付引当金の増加37百万円及び仕入債務の増加35百万円等の資金の増加要因があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは2百万円の支出(前事業年度は16百万円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは21百万円の支出(前事業年度は27百万円の収入)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出47百万円及び社債の償還による支出115百万円等の資金の支出があった一方で、社債の発行による収入146百万円等によって資金が増加したことによるものであります。 (2) 生産、受注及び販売の状況 ① 生産実績 重要性が乏しいため、記載を省略しております。 ② 受注実績 当事業年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) コンサルティング事業   3,175,108   22.0   701,112   30.6 イノベーション事業   44,666   △6.0   14,004   △30.2 DX・地方共創事業   77,737   24.8   8,836   6.4 合計   3,297,512   21.6   723,953   28.1 ③ 販売実績 当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前期比(%) コンサルティング事業   3,010,922   3.3 イノベーション事業   50,725   △4.4 DX・地方共創事業   77,208   36.5 合計   3,138,857   3.8 (注) 最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前事業年度(自 2024年3月1日至 2025年2月28日)   当事業年度(自 2025年3月1日至 2026年2月28日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 株式会社ジェーシービー   556,923   18.4   468,997   14.9 (3) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成していますが、この財務諸表の作成にあたっては、経営者により一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、それが資産・負債及び収益・費用の数値に反映されております。 これらの見積りについては、継続評価し、必要に応じて見直しを行っていますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なる場合があります。 当社の財務諸表作成にあたって採用している重要な会計方針の詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しておりますが、財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下であります。 (繰延税金資産の回収可能性) a.当事業年度の財務諸表に計上した金額の算出方法 将来減算一時差異及び税務上の繰越欠損金に対して、将来の業績予測に基づく課税所得の発生時期及び金額を見積り、繰延税金資産の回収可能性を判断し算出しております。 b.当事業年度の財務諸表に計上した金額の算出に用いた主要な仮定 将来の課税所得の算定に際しては、取締役会で承認された翌事業年度の事業計画に対して、確度を勘案した受注見込、労働市況を勘案した採用可能性、当社の過年度の粗利率、販売費及び一般管理費推移等を勘案し、各項目にストレスを付加した上で課税所得見込みを算定しております。 c.翌事業年度の財務諸表に与える影響 将来の課税所得の見積りを算出するにあたり使用した仮定は合理的であると判断し繰延税金資産を計上しておりますが、将来予測不能な環境変化により前提条件が大きく異なる場合、翌事業年度の財務諸表において、繰延税金資産等の金額に重要な影響を与える可能性があります。 当事業年度においては、繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、一部を取り崩すこととし、その影響額13百万円を法人税等調整額に計上しました。また、当事業年度末における繰延税金資産の残高は105百万円であります。 ② 経営成績の分析 a.売上高 上期は期初のコンサルティング事業での大型プロジェクト終了の影響がありました。一方で、第2四半期以降は営業活動の強化により、新規プロジェクトの立ち上がりや既存プロジェクトの増員が進みました。下期は第2四半期から続く受注増加により、期末にかけて売上高が堅調に増加しました。これらを主因に、売上高は前期比3.8%増加の3,138百万円となりました。 b.売上原価及び売上総利益 主にコンサルティング事業において、従業員の増加や待遇改善により人件費が増加したことにより、売上原価は前期比2.0%増加の2,131百万円となりました。一方で、増収により売上総利益は前期比7.8%増加の1,007百万円となりました。 c.販売費及び一般管理費及び営業利益 営業活動の強化及び経営企画部の新設等により人件費が増加しました。また、採用活動の強化による採用や研修に関するコスト増加のほか、Global GO!及び生成AIツールのソリューション開発に関する業務委託料の増加等により販売費及び一般管理費は前期に比べて23.7%増加の908百万円となりました。これらの結果、販売費及び一般管理費の増加が売上総利益の増加を上回ったことにより、営業利益は前期に比べて50.8%減少の98百万円となりました。 d.当期純利益 段階利益が前期に比べて減少したことに加えて、繰延税金資産を一部取り崩したことに伴う影響額を法人税等調整額に計上したことにより、当期純利益は前期に比べて70.4%減少の76百万円となりました。 ③ キャッシュ・フローの分析 当事業年度のキャッシュ・フローの概況につきましては、「(1) 経営成績・財政状態に関する概況 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性 当社の営業活動に関する資金需要のうち主なものは、コンサルティング業務やソリューション開発に従事する役職員の人件費、パートナー企業への委託料等、販売及び営業活動によるもの並びに採用費であります。また、当社の投資活動に関する資金需要のうち主なものは、研究開発活動、関係会社への投融資及び資本業務提携に伴う株式投資等であります。これらの資金は、主に営業活動で得られた資金及び手元資金により充当することを基本方針としておりますが、必要に応じて金融機関からの借入や社債の発行、資本市場からの調達をすることがあります。 当事業年度においては、社債の償還及び借入金の返済168百万円があった一方で、フリー・キャッシュ・フローが110百万円のプラス、社債の発行による収入146百万円があった結果、当事業年度末時点の現金及び現金同等物の残高は1,797百万円(前事業年度末比89百万円増)となりました。財政状態については、自己資本比率61.7%(前事業年度末比0.5ポイント減)、流動比率360%(前事業年度末比14ポイント減)となり、総資産の増加により前期に比べて数値は低下したものの、事業の円滑な運営に必要な流動性を十分に確保するとともに、経営環境が急変した場合に事業継続に必要となる支出にも機動的に対応可能な水準の手元流動性を確保していると考えております。 ⑤ 次期の経営方針 銀行業など金融業界では、アライアンス拡大・深化による競争力強化やDXを活用した業務効率化とコスト削減等、将来を見据えた取り組みが加速しています。また、その他の業種・業態においても、物価上昇や人手不足を背景にDXによる生産性向上と省人化への動きが活発化し続けています。 このような環境下、2027年2月期は前期に進めた体制変更や事業変革を通じて、売上高の拡大を図りながら、次なる成長ステージへの基盤構築に取り組んでまいります。 コンサルティング事業においては、営業体制の強化と社員数増加により、期初から売上高は高水準で推移する計画です。加えて、プロジェクト支援・業務支援の上流と下流にも領域を拡大するとともに、支援とソリューション提供を一体化することで、コンサルティングサービスの付加価値向上を図ります。また、新卒・未経験者の教育体制を見直し、早期配属を実現してまいります。イノベーション事業が取り組むGlobal GO!はユーザー獲得に注力するとともに、ニーズの高い機能を追加してサービスの魅力を高めてまいります。一方で、投資フェーズにあることから、収益化には引き続き時間を要すると見込んでいます。DX・地方共創事業では、株式会社第四北越銀行と推進する取り組みを他地域へ展開するとともに、各地域の地元企業からの受注獲得を目指します。 収益面においては、増収を見込むものの、人材採用・育成に関連した費用や人件費の増加並びにGlobal GO!の開発投資等の要因によって減益を見込んでいます。 これらの結果、売上高はコンサルティング事業が堅調に推移することを主因に3,850百万円(前期比22.7%増)、利益面では営業利益56百万円(前期比43.1%減)、経常利益51百万円(前期比44.9%減)、関係会社株式売却益19百万円を特別利益に計上し当期純利益66百万円(前期比13.4%減)を計画しています。 ⑥ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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