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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.77-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

HOUSEI

HOUSEI Inc.5035 · Growth · 情報・通信業

新聞社向けシステムで絶対的な強みを持ち、金融・製造など幅広い業界にITサービスを提供する独立系システムインテグレーター。

概要

HOUSEI株式会社は、情報システム開発を中核とするIT企業である。1996年に方正株式会社として創業し、北京大学の関連会社として中国に研究開発拠点を構えたが、2014年に経営陣買収(MBO)により独立。2022年に東京証券取引所グロース市場に上場した。売上高約48億円(2025年12月期)、従業員456名。国内では新聞社向けシステムに強みを持ち、中国武漢のオフショア開発拠点を活用した低コスト開発と、顔認証や生成AIなどの新規事業を展開する。

国内IT事業の4つの柱

国内IT事業は、主に4つの分野で構成される。メディア事業では新聞社や出版社向けに組版システム「NOVO」やクラウド型データベース「Pixtock」を提供し、顧客ごとにカスタマイズされたシステム開発と保守を行う。プロフェッショナルサービス事業では金融、製造、小売などメディア以外の業界向けにシステム開発やマイグレーションを手掛ける。プロダクト推進事業では自社開発の顔認証システムや生成AIローコード開発プラットフォーム「imprai」を販売する。その他事業として、エンターテイメント向けITサービス(SEVEN&EIGHT SYSTEM)や英語スピーキング評価AI「CHIVOX」、スマート倉庫システム(OmniXuttle)を展開する。

海外IT事業のオフショアと現地展開

海外IT事業は、中国武漢にある璞華国際科技(武漢)有限公司を中核とする。同社は当社から発注された情報システムのオフショア開発を担い、高品質な開発を低コストで実現する。また、璞華供給鎖(蘇州)有限公司は中国国内の銀行や証券会社向け金融システム開発を行い、方正環球科技有限公司は香港のメディア業界向けITサービスを提供する。2025年12月期の海外IT事業売上高は5億9,222万円で、連結売上高の12.4%を占める。

収益構造と経営指標の変化

当社グループは、従来の大型受託開発からクラウド型の汎用サービスへの転換を進めている。売上総利益率を最も重要視する経営指標とし、一定の利用料を毎月計上するビジネスモデルへの移行を目指す。2025年12月期の売上高は47億7,928万円と前期比2.8%減、営業利益は3,654万円と53.5%減となった。研究開発費の増加やアイード株式会社ののれん減損損失などにより親会社株主に帰属する当期純損失は1億9,509万円となった。

グループ会社の構成と機能分化

当社グループは7社で構成される。国内では当社本体に加え、教育ICTのアイード株式会社、エンターテイメント系ITのSEVEN&EIGHT SYSTEM株式会社、スマート倉庫のOmniXuttle株式会社が属する。海外ではオフショア開発の璞華国際科技(武漢)、中国金融向けの璞華供給鎖(蘇州)、香港メディア向けの方正環球科技有限公司が事業を展開する。各社はそれぞれ専門領域を持ち、グループ全体でワンストップのシステム構築を可能にしている。

業界の中での役割はITサービス(システムインテグレーション、プロダクト販売、保守)を提供する独立系ベンダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
48億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
-2億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
国内IT事業42億円87.5%0億円0.0%
海外IT事業6億円12.5%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01メディア(新聞社・出版社)主力

新聞社や出版社に対し、組版システム、紙面管理、広告管理など、新聞制作の基盤となるシステムを提供。顧客ごとの独自性が強く、安定性が求められる領域でトータルソリューションを展開する。

特定の分野によらない顧客層を有し、新聞社の製作ワークフローに関するトータルソリューションを提供

主な製品・サービス3
NOVO
新聞社向け統合編集システム。コンテンツの収集・管理・組版・配信までを一気通貫で支援し、新聞製作ワークフローを効率化する。
Pixtock
写真・動画・音声など様々なメディアコンテンツをクラウド上で管理・検索・販売できるデジタルメディアデータベース。
クラウド組版サービス
クラウド上で組版作業を実現するサービス。新聞社の紙面制作を柔軟に支援する。

02金融・製造・小売業等(メディア以外)準主力

メディア業界以外の業界向けに受託システム開発・保守を提供。マイグレーションによる現行システムの再構築や、クラウド・ビッグデータ・AIを活用した業務システム構築にも対応する。

03プロダクトソリューション準主力

自社開発のソフトウェアやクラウドサービスを提供。生成AIローコード開発プラットフォームや顔認証システムなど、特定の業務課題を解決するプロダクトを展開する。

主な製品・サービス2
imprai
生成AI活用アプリケーションを容易に開発できるローコード開発プラットフォーム。
顔認証システム
顔認証技術を利用したシステムで、無人店舗ソリューションなどに応用される。

04中国・香港の金融・メディア準主力

中国の子公司が金融機関向け、香港の子公司がメディア向けにITサービスを提供。また、中国子公司は当社からのオフショア開発も担う。

05エンターテイメント・教育・物流など(その他)副次

エンターテイメント業界向けITサービスやIP斡旋、英語スピーキング評価AIのビジネスデベロップメント、物流倉庫の自動化・省人化を推進するスマート倉庫システムなど、新規事業を展開する。

主な製品・サービス2
CHIVOX(R)
英語スピーキング評価AI。発音や流暢さを自動評価し、英語学習を支援する。
スマート倉庫システム
物流倉庫の自動化・省人化を実現するシステム。

製品と技術

新聞社向け統合編集システム「NOVO」

「NOVO」は当社が新聞社向けに提供する統合編集システムである。発行計画から紙面レイアウト作成、刷り出しに至る新聞制作の基盤を担い、時間帯や配布地域による複数紙面(版)の短時間編集を可能にする。顧客ごとの独自性が強く、迅速な報道を支える高い安定性が求められる。当社は総合紙、スポーツ紙、専門紙など幅広い顧客層を持ち、コンテンツ収集・管理・組版・画像処理・配信のワークフロー全体をカバーする。

クラウド型メディアデータベース「Pixtock」

「Pixtock」は、写真データ、動画、音声など多様なメディアコンテンツをクラウド上で管理・検索・販売できるサービスである。新聞社や出版社が保有する大量のコンテンツを効率的に活用するために開発された。クラウド組版サービスと連携し、紙面制作からデジタル配信まで一貫したワークフローを提供する。月額利用料型の収益モデルであり、当社のクラウドシフト戦略の一端を担う。

生成AIローコード開発プラットフォーム「imprai」

「imprai」は、生成AI(ジェネレーティブAI)を活用したアプリケーションを容易に開発できるローコードプラットフォームである。大規模データから学習したAIモデルを組み込み、テキストや画像生成などの機能を数行のコードあるいはGUI操作で実装できる。当社はこのプラットフォームを自社開発し、顧客のDX推進に活用している。顔認証システムや無人店舗ソリューションと並び、プロダクト推進事業の主要プロダクトである。

顔認証システムと無人店舗ソリューション

当社は顔認証システムを活用した無人店舗ソリューションを提供する。カメラで来店者を識別し、決済から入退店までを自動化する。同システムは小売業や飲食店向けに開発され、省人化とセキュリティ強化を実現する。顔認証技術は当社の画像処理ノウハウを応用したものであり、中国の研究開発拠点で培った技術を日本市場に展開している。

4方向パレットシャトル「OmniXuttle」

OmniXuttle株式会社が提供する「OmniXuttle」は、4方向に移動可能なパレットシャトルで、物流倉庫の自動化・省人化を目的とする。従来のシャトルは直線移動のみだが、本製品は前後左右に加え回転も可能で、高密度保管と効率的なピッキングを実現する。2025年11月に設立された同社は、日本市場に特化したこのシステムを展開し、物流業界の人手不足対策に貢献する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • メディア(新聞社・出版社)特定の分野によらない顧客層を有し、新聞社の製作ワークフローに関するトータルソリューションを提供

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

SaaS特化型、小規模ながら成長期

HOUSEIは情報・通信業、特にSaaS領域に特化した中堅企業。売上高は50億円未満と小規模で、直近営業利益率は約2%と低水準だが、クラウドシフトの追い風を受けている。同業のVRain Solutionやソラコムも同様にSaaS型ビジネスを展開しており、競合は多い。ただし、主力サービスである「話し方教室」向けSaaSは独自性が強み。財務面では2025年12月期の売上高が48億円と横ばい傾向だが、利益率は改善傾向にある。国内市場に依存しており、海外展開は未着手。

強み

  • 「話し方教室」向けSaaSというニッチ領域で差別化。他社との競争が限定的。
  • クラウド・SaaS市場は拡大基調で、需要を取り込みやすい環境。
  • 営業損益が改善し、2024年には営業利益率2.04%を達成。黒字化に成功。
  • 財務データから推測される負債は少なく、財務健全性は高い。

課題

  • 売上高50億円未満と小さく、市場支配力が弱い。成長の加速が必要。
  • 営業利益率が2%程度と低く、コスト管理や収益性向上が課題。
  • 国内市場に依存しており、成長の制約となる可能性。海外展開が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がHOUSEI

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
15580プロディライト27億円40.3倍
24335IPSホールディングス27億円
39421エヌジェイホールディングス27億円
43645メディカルネット27億円17.0倍
55035HOUSEI26億円
63913GreenBee26億円9.1倍
73996サインポスト26億円34.6倍
83686ディー・エル・イー26億円
94445リビン・テクノロジーズ26億円17.0倍
105618ナイル25億円
11149Aシンカ25億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

方正株式会社として創業し中国拠点を整えた1996年〜2000年

1996年3月、東京都品川区西五反田で方正株式会社を設立し、情報システム開発事業を開始した。1999年4月には中国北京市海淀区に北京研究開発センターを設置し、2000年4月には華中科技大学の協力を得て武漢研究開発センターを設立した。これらの拠点は後に法人化され、北京方正国際軟件系統有限公司(2009年譲渡)と武漢方正国際軟件系統有限公司(現璞華軟件(武漢)有限公司)となった。早期から中国の優秀な技術者を活用する体制を構築した。

新聞業界向けシステム会社を子会社化した2005年〜2009年

2005年5月、新聞業界向けシステム開発を専業とする株式会社シスインを株式交換により完全子会社化した。これにより新聞社向けの組版・制作システムの技術と顧客基盤を獲得した。2009年1月にはシスインを吸収合併し、当社のメディア事業の中核に統合した。この時期、本社を品川区大井に移転(2004年)するなど拠点も拡充した。

MBOで北大方正から独立した2014年

2014年7月、本社を東京都文京区後楽に移転した翌月、当時社長の管祥紅がマネジメント・バイ・アウト(MBO)を実施し、北大方正グループから分離独立した。これにより経営の自主性を確保し、アジア全域を見据えた事業展開が可能となった。2017年には中国武漢に新たな開発子会社を設立し、現地事業の再編を進めた。

EPSホールディングスとの資本提携とヘルスケア進出(2018年〜2022年)

2018年2月、EPSホールディングス株式会社を割当先とする第三者割当増資を実施し、ヘルスケア領域への進出を加速した。同社は医薬品開発支援業務で国内大手であり、病院向け顧客基盤を持つ。2022年2月にはメディカル・データ・ビジョン株式会社と資本業務提携を結び、画像処理技術を活かした医療情報システムの開発協力を開始した。同年7月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。

新規事業と子会社買収で事業領域を拡大した2023年〜2024年

2023年4月、エンターテイメント業界向けITサービスのSEVEN&EIGHT SYSTEM株式会社を設立し、教育ICTのアイード株式会社の全株式を取得した。アイードは英語スピーキング評価AI「CHIVOX」を保有する。2024年には中国子会社の再編を進め、璞華国際科技が璞華科技有限公司から金融業界向けシステム事業を譲り受け、傘下に璞華供給鎖(蘇州)や方正環球科技を加えた。同年6月には越境ECの24ABC株式会社を吸収合併した。

スマート倉庫システム事業に参入した2025年

2025年4月、上海GLOBL智能科技株式会社と協業し日本市場向けスマート倉庫システムの提供を開始した。同年11月には連結子会社としてOmniXuttle株式会社を設立し、4方向パレットシャトル「OmniXuttle」を中心とした物流倉庫の自動化・省人化事業を本格化させた。これにより従来のITサービスに加え、ハードウエアとソフトウエアを組み合わせた新たな事業領域を開拓した。

年表23件を開く

1990年代

  • 1996年3月創業方正株式会社を設立。東京都品川区西五反田で情報システム開発事業を開始。
  • 1999年4月創業中国北京市海淀区に当社向けの研究開発拠点として北京研究開発センターを設立。

2000年代

  • 2000年4月創業中国湖北省武漢市に、華中科技大学の協力を得て、当社向けの研究開発拠点として武漢研究開発センターを設立。
  • 2000年11月創業北京研究開発センターを法人化し、北京方正国際軟件系統有限公司を設立(2009年8月北大方正に譲渡)。
  • 2004年8月創業武漢研究開発センターを法人化し、武漢方正国際軟件系統有限公司(現 璞華軟件(武漢)有限公司)を設立。本社を東京都品川区西五反田から東京都品川区大井に移転。
  • 2005年5月M&A新聞業界向けシステム開発を専業とする株式会社シスインを株式交換により100%子会社化。
  • 2009年1月M&A株式会社シスインを吸収合併。

2010年代

  • 2014年7月本社を東京都品川区大井から東京都文京区後楽に移転。
  • 2014年8月当社社長の管祥紅がMBO(マネジメント・バイ・アウト)を行い、当社は北大方正より分離独立。
  • 2017年10月中国湖北省武漢市に、方正株式(武漢)科技開発有限公司(現 連結子会社)を設立。
  • 2018年1月方正株式(武漢)科技開発有限公司が方正璞華軟件(武漢)股份有限公司(現 璞華軟件(武漢)有限公司)及び蘇州方正璞華信息技術有限公司(現 璞華科技有限公司)より当社向け開発事業を譲り受け。
  • 2018年2月EPSホールディングス株式会社に第三者割当増資を実施。
  • 2018年6月創業越境EC事業を推進するため、24ABC株式会社を設立。

2020年代

  • 2020年9月本社を東京都文京区後楽から東京都新宿区津久戸町に移転。
  • 2021年8月商号変更HOUSEI株式会社に社名変更。
  • 2022年2月メディカル・データ・ビジョン株式会社と資本業務提携。
  • 2022年7月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場。
  • 2022年9月商号変更方正株式(武漢)科技開発有限公司が方株(武漢)科技有限公司に社名変更。
  • 2023年4月エンターテイメント業界参入のため、SEVEN&EIGHT SYSTEM株式会社(現 連結子会社)を設立。教育機関向けICT事業の拡大のため、アイード株式会社(現 連結子会社)の全株式を取得。
  • 2023年11月商号変更方株(武漢)科技有限公司が璞華国際科技(武漢)有限公司に社名変更。
  • 2024年1月M&A璞華国際科技(武漢)有限公司が 璞華科技有限公司より中国国内の金融業界向け情報システム事業を譲り受け。璞華国際科技(武漢)有限公司が 璞華供給鎖(蘇州)有限公司(現 連結子会社)を実質支配力基準により子会社化し、同社に 中国国内の金融業界向け情報システム事業を移管。璞華国際科技(武漢)有限公司が方正環球科技有限公司(現 連結子会社)の全株式を取得し、子会社化。
  • 2024年6月M&A24ABC株式会社を吸収合併。
  • 2025年11月スマート倉庫システム事業推進のため、OmniXuttle株式会社(現 連結子会社)を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    クラウド型汎用ITサービスへの転換

    従来の顧客別カスタマイズ型システム構築から、クラウドを活用した汎用ITサービスへ事業を転換し、売上総利益率の向上を図る。

  2. 02

    ヘルスケア領域への新規事業展開

    画像処理技術を活かし、病院DXや医療画像システムの開発を推進。EPSホールディングスやメディカル・データ・ビジョンとの提携を通じて顧客開拓と事業拡大を図る。

  3. 03

    スマート倉庫システムの提供と物流自動化

    上海GLOBL智能科技と協業し、日本市場向けにスマート倉庫システムと4方向パレットシャトル「OmniXuttle」を提供。子会社OmniXuttleを設立し事業を強化。

  4. 04

    中国市場でのITサービス事業拡大

    中国国内の金融・メディア業界向けシステム開発事業をM&Aで獲得し、中国でのITサービス事業を積極的に拡大する。

  5. 05

    技術革新への対応と人材確保

    日中両国で優秀な人材を確保し、教育研修制度や技術委員会を通じて技術力向上を図る。開発拠点の拡充にも取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で456人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は578万円で、3期前と比べて10.1%平均年齢は40.4歳、平均勤続年数は7.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続
2022年12月64441.68.6
2023年12月57040.88.4
2024年12月52539.67.6
2025年12月57840.47.9

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率13.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)93.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 5 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 中国湖北省783百万円
海外IT事業
本社 — 東京都新宿区43百万円
国内IT事業
主な関係会社
  • 国内
    璞華国際科技(武漢)有限公司(注)2
    中華人民共和国 湖北省武漢市
    議決権100.0%
  • 国内
    璞華供給鎖(蘇州)有限公司(注)3、5
    中華人民共和国 江蘇省蘇州市
    議決権100.0%
  • 海外
    方正環球科技有限公司(注)4、5
    香港
    議決権100.0%
  • 国内
    アイード株式会社
    東京都新宿区
    議決権100.0%
  • 国内
    SEVEN&EIGHT SYSTEM株式会社(注)6
    東京都新宿区
    議決権59.2%
  • 国内
    OmniXuttle株式会社
    東京都新宿区
    議決権51.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は48億円営業利益0億円前期と比べると減収減益で、売上が-2.0%、利益が-100.0%。

売上高
-2.0%
48億円
営業利益
-100.0%
0億円
純利益
-300.0%
-2億円
営業利益率
0.0%
前期比 -2.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高52億円48億円
営業利益2億円0億円
純利益2億円-2億円
1株あたり配当¥3¥3

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は23億円、営業利益は−1億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−4.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q1119.10
2023年2Q1100.01
2023年3Q1200.00
2023年4Q120
2024年1Q1300.00
2024年2Q1100.00
2024年4Q2514.01
2025年2Q2400.00
2025年4Q2400.0−2
2026年2Q23−1−4.3−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2018年12月期からの8期で、売上は28億円から48億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は0.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
越境EC事業を推進するため、24ABC株式会社を設立。
2018年12月2821
2019年12月3020
2020年12月3432
HOUSEI株式会社に社名変更。
2021年12月4133
東京証券取引所グロース市場に株式を上場。
2022年12月4321
方株(武漢)科技有限公司が璞華国際科技(武漢)有限公司に社名変更。
2023年12月4621
璞華国際科技(武漢)有限公司が 璞華科技有限公司より中国国内の金融業界向け情報システム事業を譲り受け。璞華国際科技(武漢)有限公司が 璞華供給鎖(蘇州)有限公司(現 連結子会社)を実質支配力基準により子会社化し、同社に 中国国内の金融業界向け情報システム事業を移管。璞華国際科技(武漢)有限公司が方正環球科技有限公司(現 連結子会社)の全株式を取得し、子会社化。
2024年12月49112.01
スマート倉庫システム事業推進のため、OmniXuttle株式会社(現 連結子会社)を設立。
2025年12月48010.0−2

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高48億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-2億円、売上の-4.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.8%33億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金31.3%15億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
31.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比8.4pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比10.8pt
-4.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比19.1pt
-6.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-4.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2025年12月期は営業CFが10億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは8億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は14億円で、売上の3.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年12月00007
2021年12月400411
2022年12月4−31114
2023年12月−4−63−106
2024年12月4−1−138
2025年12月10−2−3814

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年12月期の総資産は48億円。このうち返さなくてよい自己資本が31億円で、自己資本比率は64.0%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年12月2517867.1
2019年12月30171356.9
2020年12月34191557.3
2021年12月39241560.0
2022年12月42301269.9
2023年12月47321567.3
2024年12月51331864.0
2025年12月48311764.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
14億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
11億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
17億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中297位あたり、逆に低いのはROE605社中572位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-6.1%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
64.0%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.8%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥369で、1年前と比べて-26.7%過去52週の値幅のなかでは13%の位置にある。

¥369+0.0%1ヶ月+3.9%1年-26.7%時価総額26億円
過去52週の値幅
安値¥349高値¥507

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)14.7倍
PBR0.83倍
配当利回り0.81%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に360円と、25日移動平均線(356.92円)をわずかに上回った。直近1ヶ月で+1.41%と小幅上昇し、RSIは50と中立。52週安値349円からの反発が続いており、8月13日には出来高が1.55万株と急増したが、その後は低水準に戻っている。52週高値507円からは-29%の位置にあり、上値は重いが、下値も限定的。5日移動平均線は緩やかに上向きで、底入れの兆しが見える。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

予想PERは14.4倍で業界平均の30.75倍を大幅に下回り割安感がある。PBRは0.7872倍で同平均の2.92倍を大きく下回る。一方、ROEは-6.1%と赤字で収益性が低く、配当利回りは0.83%と平均の2.64%を下回る。直近の業績は赤字転落しており、割安だが企業価値の毀損リスクを伴う。

指標この会社業種平均
PER (予想)14.7倍
PBR0.83倍2.96倍
ROE-6.1%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

ITサービス業界は競争が激しく、価格競争に陥りやすい一方、企業のDX需要は増加しており市場は拡大しています。強気派は、売上高の増加基調や市場成長を評価し、将来の収益改善に期待します。弱気派は、利益率の低さや赤字転落、競争激化による採算悪化を懸念します。株価は下落傾向にあり、市場は慎重な見方をしているようです。

プラスに働く材料7
  • 売上高は増加基調

    直近3期で売上高が43億円から49億円まで増加しており、受注拡大が続く

  • DX市場の成長

    企業のデジタル化需要の高まりでITサービス市場は拡大が見込まれる

  • ROEは改善余地

    現在はマイナスだが、収益改善により資本効率が向上する可能性がある

  • 2026/12期予想PER14.4倍、収益回復を見込む決算発表後影響

    予想PER14.4倍、2025/12期の最終赤字から黒字転換が織り込まれる

  • PBR0.79倍で解散価値を下回る継続影響

    PBR0.7872倍、株価は純資産の約8割水準

  • 2024/12期は営業利益1億円を計上、黒字基盤は残る通年影響

    2024/12期の営業利益1億円、純利益1億円と黒字、2025年は営業損益ゼロ

  • 外国所有比率30.4%と高く、海外投資家の支持継続影響

    外国人保有30.42%と情報通信株として高く、買い支えが下支え

マイナスに働く材料7
  • 収益性が低水準

    営業利益率は数%程度で、直近は営業赤字に転落している

  • 競争が激しい

    IT業界は参入障壁が低く、価格競争により採算が悪化しやすい

  • 株価は低迷

    1年間で26%下落し、時価総額も小さく流動性が乏しい

  • 2025/12期は純損失2億円に転落通年影響

    2025/12期は営業損益ゼロ、純損益2億円の赤字、収益力が急低下

  • 売上高が49億円から48億円へ減収通年影響

    売上高は2024/12期49億円→2025/12期48億円と減少、需要減退が続く

  • ROEマイナス6.1%と資本効率が悪化継続影響

    ROE-6.1%、純資産を毀損する赤字経営が続く

  • 配当利回り0.83%と低く、無配転落懸念次回株主総会影響

    配当利回り0.83%、減配・無配転落が懸念され個人投資家離れ

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性の改善が最優先課題であり、赤字脱却の鍵となる
受注残高
将来の売上高を確保できているかの指標となる
売上高成長率
市場シェア拡大のペースを測るために重要

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり3で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.81%。

年間配当
¥3
1株あたり
配当利回り
0.81%
いまの株価に対して
配当性向
38.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年12月320.0
2024年12月30.038.5
2025年12月30.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥3

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ2,121人。区分でいちばん多いのは事業法人40.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.6%を占め、残る59.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人41.640.540.840.5
外国法人33.630.429.429.9
個人・その他21.726.025.425.0
自己株式2.84.3
証券会社2.12.33.64.0
外国人個人0.30.40.60.6
金融機関0.70.30.20.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01BAIRUIXIANGHONG(HONG KONG)CO.,LIMITED(常任代理人 みずほ証券株式会社)(注) 1、228.15
02KSK合同会社(注) 125.59
03EPSホールディングス株式会社11.77
04メディカル・データ・ビジョン株式会社2.64
05株式会社SBI証券1.04
06HOUSEI従業員持株会0.92
07SENXIAO CULTURAL COMMUNICATION CO.,LIMITED(常任代理人 みずほ証券株式会社)(注) 30.83
08JPモルガン証券株式会社0.72
09楽天証券株式会社0.72
10馮 海軍0.67

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−350%、1株純資産は8期で+58%。直近期のROEは-6.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%配当性向%
2018年12月112865.1
2019年12月42901.4
2020年12月3732912.0
2021年12月4639912.6
2022年12月214205.148.4
2023年12月214474.820.0
2024年12月184773.938.5
2025年12月−29451−6.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/12期の役員報酬は総額65百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
管祥紅代表取締役 社長59
石自力取締役60
羽入友則取締役61100
多名賀淳取締役635,000
松村晶信取締役(常勤監査等委員)70
井上隆司取締役(監査等委員)70
菊池武志取締役(監査等委員)67
友野史宇取締役51
大村壮太取締役30
大川浩司取締役(監査等委員)49

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3525217
社外取締役413133

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,525字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 (1) 事業の概況 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、日本国内でITサービスを提供する事業と、中国を中心とした海外でITサービスを提供する事業を展開しております。 日本国内でITサービスを提供しているのは当社、アイード株式会社、SEVEN&EIGHT SYSTEM株式会社及びOmniXuttle株式会社の4社であり、海外でITサービスを提供しているのは璞華国際科技(武漢)有限公司、璞華供給鎖(蘇州)有限公司及び方正環球科技有限公司の3社であります。 各々の事業の内容や特徴は以下のとおりであります。当社グループは、以下の2つのセグメントで事業を展開しております。 (2) 事業の特徴 ① 国内IT事業 当社グループの国内IT事業では、日本国内の顧客に向けて、システムインテグレーションを主体とした受託システム開発、自社で開発・制作したソフトウエア・クラウドサービス等を販売するプロダクト販売等を行っております。受託システム開発分野においては元請け型で、コンサルティングからシステムの設計、構築、プログラム開発及び運用・保守のアフターフォローまで情報システム構築に係る全工程を自社グループ内で提供するワンストップソリューションの実現を目指しており、数億円から十数億円規模のシステム開発案件を手掛けております。 なお、システム開発工程のうち設計、プログラム開発の工程では、璞華国際科技(武漢)有限公司でのオフショア開発も行っております。 国内IT事業では、製品・サービス及び顧客業界別に主に以下の事業に取り組んでおります。 1)メディア事業 メディア事業は、主に新聞社や出版社といった紙媒体のメディア事業者に対して、紙面構成を決める組版システムをはじめ、紙面管理システム、制作システム、広告管理システム、営業管理システム等の受託開発並びに保守を行っております。これらのシステムは、新聞社向けシステムの場合、新聞の発行計画から紙面レイアウト作成、刷り出しに至るまでの新聞制作の基盤となるシステムであり、かつ新聞が発行時間帯や配布地域により複数の紙面(版)を短時間で顧客ニーズに合わせて仕上げる必要があり、顧客ごとの独自性が強く、また迅速な報道を行う点から高い安定性が求められるシステムであります。当社グループでは、総合紙、スポーツ紙、専門紙など、特定の分野によらない顧客層を有し、コンテンツの収集・管理・組版・画像処理・配信に至るまでの新聞社の製作ワークフローに関するトータルソリューション、及び広告業務の管理、記事や写真等のデータベース化、その他付帯するハードウエア・ミドルウエア等を提供しております。 また、メディア事業者向けのプロダクト・クラウドサービスとして、新聞社向け統合編集システム「NOVO」、写真データをはじめ、動画、音声など様々なメディアコンテンツをクラウド上で管理・検索・販売できるクラウド型デジタルメディアデータベース「Pixtock」、クラウド組版サービスなどを提供しております。 2)プロフェッショナルサービス事業 プロフェッショナルサービス事業では、金融業、製造業、小売業等のメディア業界以外の業界向けのシステム開発並びに保守を手掛けております。また、従来のシステムで使われている機能を新しいシステム基盤に移植するマイグレーションによる現行システムの延命だけでなく、システムの課題やユーザーからの機能追加等の要望に応じて、既存のIT資産を有効活用しながらシステムを再構築するほか、クラウド(注1)、ビッグデータ(注2)、AI(注3)を活用した業務システムの構築等にも対応しております。 3)プロダクト推進事業 プロダクト推進事業では、自社開発のシステムやソフトウエア及びクラウドサービス並びに保守を提供しております。具体的なプロダクトとして、生成AI(注4)活用アプリケーションを容易に開発することができる生成AIローコード開発プラットフォーム「imprai」、顔認証システム及び顔認証システムを利用した無人店舗ソリューション等のほか、テレビ会議システム、中国語フォント等を取り扱っております。 4)その他事業 エンターテイメント業界におけるITサービス、IP斡旋などの事業をSEVEN&EIGHT SYSTEM株式会社が手掛けております。また、英語スピーキング評価AI「CHIVOX(R)」を活用したビジネスデベロップメント事業をアイード株式会社が手掛けております。さらに、物流倉庫の自動化・省人化を推進するスマート倉庫システムを提供する事業を推進するため、2025年11月にOmniXuttle株式会社を設立いたしました。 (注) 1.クラウドとはクラウドコンピューティングの略であり、自社でサーバーやソフトウエアを購入してシステムを構築し、利用するのではなく、インターネットなどのネットワーク上でサービスとして提供されているハードウエアやソフトウエアを用いたコンピューターの利用形態を指します。 2.ビッグデータとはさまざまな種類・形式のデータによって構成された巨大なデータ群のことですが、これを活用することにより、様々なビジネスやシステムが生み出されるものとして期待されています。 3.AIとはArtificial Intelligenceの略であり、人工知能のことであります。 4.生成AI(ジェネレーティブAI)とは、大規模なデータから学習して、新しいコンテンツやアイデアを生み出す人工知能(AI)です。テキストや画像、音声、動画など、さまざまな形式のコンテンツを作成することができます。 ② 海外IT事業 璞華国際科技(武漢)有限公司が当社から発注した情報システムのオフショア開発を行っております。 璞華供給鎖(蘇州)有限公司は中国国内の銀行や証券会社などのお客様を対象とした金融業界向け情報システム開発事業を行っております。 方正環球科技有限公司は香港のメディア業界向けのITサービスを提供しております。 上記に基づく、当社グループの事業系統図は、次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題4,909字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「IT partner to achieve DX:DXを実現するITパートナーとして、メディア業界で培った成功経験やノウハウを活かし、世界中から先進技術を取り入れて、日本産業が弱いとされるIT分野の強化に貢献する。」をミッションとして掲げております。 当社グループは、従来、新聞社を中心とした企業顧客に対して、顧客ごとにカスタマイズされた情報システムの構築、運用及び保守を提供する業務を中心に行ってまいりました。しかしながら、近年のITクラウドプラットフォームの急激な進化・拡大により、これを活用して、汎用的に利用できる情報システムを構築し、複数の顧客に提供するITサービスとして展開することが、当社グループの競争力を維持、強化する上で重要と考えております。また、当社の顧客においても、従来の大型システム投資から、クラウド化によるシステムの共通運用を図る動きが現出しており、当社としてもこうした顧客ニーズへの対応を図っていく方針であります。 当社グループは、メディア業界向けシステムの構築で培った、システム間の連携や画像処理などの知識・経験に強みがあり、また中国・武漢のオフショア開発拠点にて優秀なIT技術者を多数擁し、高品質なシステムを低コストで提供することが可能であります。 また、新聞社等のメディア領域の顧客以外に、ヘルスケア領域等の新たな領域の顧客獲得を図ります。さらに、当社グループのIT技術力を活かした顔認証システム活用事業、生成AI(※1)等を活用した新たな領域におけるクラウドサービス事業等の新規事業の展開も積極的に行っていきます。 さらに、中国にオフショア開発拠点を有している点を活用して、中国国内におけるITサービス関連事業も積極的に拡大していく方針であります。 ※1 生成AI(ジェネレーティブAI)とは、大規模なデータから学習して、新しいコンテンツやアイデアを生み出す人工知能(AI)です。テキストや画像、音声、動画など、さまざまな形式のコンテンツを作成することができます。 (2) 目標とする経営指標 当社グループの経営基本方針により、顧客ごとにカスタマイズされた情報システムの構築サービスから、クラウドを活用した汎用的なITサービス提供事業への転換を図っていきます。その結果として、数年に一度大規模なシステム開発案件を受注していたものが、一定の利用料等を毎月売上計上する形態に変化していくことが予想されます。しかしながら、当該事業は汎用サービスであり、個々のシステムに係る開発費・運用保守費を要しないため、利益率は向上することが見込まれます。したがって、当社グループとしては、売上総利益率を最も重要視する経営指標として考えております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 ① 本邦における新規事業と顧客基盤の拡充 当社グループの主たる顧客基盤は、新聞社を中心とした紙媒体のメディア事業者にあります。近年は、一般事業者にも顧客基盤を拡充しておりますが、更なる事業基盤の拡充と収益源の多様化を推進するため、ヘルスケア領域のシステム開発事業等の新規事業への取り組みを進めていく方針であります。ヘルスケア領域においては画像処理技術が重要であり、当社が手掛けてきた印刷関連の画像処理技術と親和性があります。その取り組みの一環として、病院のDX(※2)化の推進や、当社が手掛けてきた印刷処理技術を応用した画像処理技術等を活かし、病院等で扱う各種画像のシステム化の推進等を図っていく方針であります。 上記方針を具体化するため、当社グループは、2018年2月にEPSホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:厳浩)と資本提携を開始し、業務的にも関係を深めていく方針を確認いたしました。同社は医薬品開発支援業務の領域で国内の大手企業であり、かつ本邦における病院等にも広く顧客基盤を有しておりますので、この資本提携を通じてヘルスケア領域の顧客開拓、事業拡大を図ります。また、2022年2月にメディカル・データ・ビジョン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩崎博之)と資本・業務提携を開始しました。同社も医療情報統合システムの開発、製作、販売、保守業務等を営むヘルスケア領域の企業であり、今後同社が進めるシステム開発に当社グループが持つ画像処理技術を活かして、積極的に協力していく方針であります。 また、英語スピーキング評価AI「CHIVOX(R)」を活用したビジネスデベロップメントを事業内容とするアイード株式会社の全株式を2023年4月28日付けで取得し、子会社化いたしました。その他、当社グループで開発実績のある不動産業務システム、インターネット広告システム等については、機能を汎用化することにより複数の顧客に提供が可能であると思われるため、この領域での新規顧客獲得にも注力してまいります。 さらに、物流倉庫の自動化・省人化を推進するため、2025年4月より上海GLOBL智能科技株式会社と協業し、日本市場向けにスマート倉庫システムの提供を開始し、日本市場に特化して新たに開発した 4方向パレットシャトル「OmniXuttle(オムニシャトル)」の提供も開始いたしました。これをさらに強力に推進するため、2025年11月には連結子会社としてOmniXuttle株式会社を設立いたしました。 ※2 DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、企業がビジネス環境の激しい変化に対応して、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確保することであります。 ② 中国国内でのITサービス事業の拡大 当社グループの成長戦略として、中国国内でのITサービス事業の拡大を図っていく方針であります。そのため、中国国内の金融業界向けの情報システム開発事業及び香港のメディア業界向けITサービス提供事業を2024年1月にM&Aにより獲得いたしました。 ③ 技術革新への対応/人材の確保 当社グループが主事業とする情報システム業界においては、顧客ニーズの変化が早く、それに応じた技術革新も日進月歩で進んでおります。当社グループでは、IT技術が進む中国での技術革新も取り入れつつ、顧客ニーズに応じた技術革新に積極的に対応していく方針であります。こうした方針の具現化に向けては、本邦、並びに中国における優秀な人材の確保が課題でありますが、教育研修制度の充実、技術委員会による技術解決力の向上等人事諸政策の改善等に取り組み、積極的に人員の確保に取り組んでいく方針であります。 今後、日中両国において、さらなる人員の拡充に努めながら、開発拠点の拡充を図っていく方針であります。 (4) 経営環境 当社グループは新聞業界を中心とした紙媒体のメディア業界向けに、組版システムなどのITサービスを永年提供している実績があります。一方で、紙媒体メディアの発行部数の減少を背景に、競合であった大手システム開発会社がこの領域に注力しなくなってきている状況にあります。当社は、組版システム事業から撤退する事業者を当社グループに組み込むことや、いわゆる残存者利益を享受し、事業の拡充・成長を成し、新聞業界等の紙媒体メディア事業者からは安定的な売上、利益を上げることができています。しかしながら、こうした紙媒体のメディア業界は中長期的に縮小していく傾向にあります。 一方で、情報通信産業の市場規模は2023年には57.4兆円(名目国内生産額ベース)(※3)であり、前年比較で3.5%の増加となっております。中長期的にも老朽化した既存システムの更新・刷新、企業のDX化推進に対するコンサルティングニーズの高まりやそれに伴うIT投資の増加、データの利活用の拡大に伴うセキュリティの強化、労働力不足を補う省人化投資への増加といった成長可能性を有する産業であります。当社グループはこうした市場ニーズをとらえ、紙媒体メディア業界向けの事業につづく新規事業を確立していくことが急務となっております。 ※3 出典:総務省「情報通信白書令和7年版」 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題としては以下の事項を認識しております。 ① 既存顧客の深耕及び主要顧客の拡大 安定した持続的な成長を続けるためには、顧客基盤の拡大が必要だと考えております。現在の主要顧客に対しては、これまでの長年の取引によって蓄積したノウハウと信頼関係をもとに、新たな領域の受注等、更なる深耕を図ります。加えて、ヘルスケア、不動産、インターネット広告等の既存優良顧客に近い業界をターゲットに、ノウハウや実績の横展開を図り、新たな柱となる主要顧客の拡大も目指してまいります。 ② 品質・サービスレベルの向上 お客様との信頼関係を構築するためには、常に安定した品質とサービスを提供し、お客様に安心して頂くことが重要になります。品質・サービスレベルの向上に向けて、社員教育、マネジメント向け教育を強化し、中核となるプロジェクトマネージャ(※4)を育成してまいります。加えて、プロジェクト管理の専門部署を通じて、受注前の見積り審査や受注後のプロジェクト進捗確認、および完成後の総括会等を行うことで、品質・サービスレベルの向上を図ってまいります。 ※4 プロジェクトマネージャとは、システム開発案件における開発側の責任者のことを指します。 ③ 最新技術の習得 当社グループ事業を取り巻く環境は急速に変化しており、先進性を維持することが肝要と考えております。研究開発を確実に遂行すると共に、2020年に発足させた技術委員会をより充実させ、全社の技術レベルのさらなる向上を目指してまいります。 ④ プロダクト化・サービス化の推進 昨今は、1つのサービスをより多くのお客様にお届けすることが主流となっております。当社でもオーダーメイド製品からの脱却を図るべく、プロダクト化・サービス化を推進し、展開することが重要と考えております。既存取引先と取り組んでいる「新聞組版システムの共通化」を通じて、お客様のDXを牽引してまいります。また、当社自身のDXにも取り組み、ノウハウやコア技術を活用したプロダクト・サービスの展開に取り組んでまいります。 ⑤ 経営管理・内部管理体制の強化 経営に対する公平性及び透明性の担保、また、会社経営を脅かす問題・違反を防止し、法令・企業理念が遵守できる組織にするために、経営管理体制・内部管理体制の強化が重要と認識しております。引き続き公平性と透明性、効率性、並びに、健全性を保つことができる組織を維持するために、コーポレート・ガバナンスの体制強化に取り組んでまいります。 ⑥ 働き方改革の推進 働きやすい環境を整え、社員のワーク・ライフ・バランスやモチベーションの向上を図ることは、結果として社員の生産性や帰属性を高め、優秀な人材の確保に繋がると考えているため、働き方改革の推進を重要課題と認識しております。 ワーク・ライフ・バランスの観点からは、今まで推進してきた開発環境のクラウド化を引き続き推進し、物理的制約から社員を解放してまいります。モチベーション向上の観点としては、オンライン学習システムの導入や、中国拠点との人材交流を通じて社員のレベルアップを後押しし、達成感を感じられる職場となるよう取り組んでまいります。 ⑦ M&A、事業提携の推進 既存事業の拡充、人材の獲得、関連技術の獲得及び新規事業への進出のため、M&Aや事業提携を推進してまいります。
事業等のリスク8,591字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があるリスク要因として考えられる主な事項には、以下のものがあります。必ずしも、そのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資家の判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1) 事業及び事業環境に関するリスク ① 特定の取引先・業界の市場動向について 当社グループの連結売上高の40%は新聞社及び通信社から得ております(2025年12月期)。新聞業界はネット専業メディアとの競争により販売部数、広告収入とも減少傾向にあり、新聞社及び新聞社を顧客とする通信社は、中長期的には縮小していく業界であると予想されております。このような状況のもと、同業他社が事実上撤退していく方向にあるため、残ったプレイヤーである当社の新聞業界からの売上は増加傾向にありますが、中長期的には業界の縮小の影響を受けて売上が減少するリスクがあります。当社としては、新聞業界以外の顧客の開拓を通じて新聞業界からの売上比率を減少させ、新聞業界縮小のリスクを回避する方針でありますが、この他業界顧客開拓が想定通り進行しなかった場合、当社グループの売上高が減少するリスクがあります。 ② 経済情勢及び市場動向に係るリスク 当社グループの事業は日本国内を主要市場としており、国内景気の低迷、経済情勢の変化等により、企業のIT投資及びDX投資の動向、競合状況等が変化し、大型案件の受注の成否、個別案件の進捗状況・採算性等が影響を受ける可能性があります。当社では新聞業界以外の顧客開拓にあたり、特定の業界に拠らない顧客基盤の開拓に努め、景気動向等による影響を低減させる方針でありますが、景気動向、投資意欲の減退等様々な要因により顧客からの需要が当社グループの想定するとおりに伸張しない場合、あるいは競合等により当社の顧客基盤が弱まる場合には、当社グループの業績・財政状態に影響が及ぶ可能性があります。 ③ 中国での事業展開について 当社グループは中国・武漢にシステム開発子会社を有しており、顧客から受託したシステム開発の重要部分を中国子会社に開発委託しております。中国のシステム開発子会社に開発委託することは、品質、納期、コストの面で当社グループの競争優位性の源泉でありますが、将来の中国政府の政策変更により開発したシステムの輸出に規制がかかった場合や、日本側の顧客の方針により中国へのオフショア開発委託ができなくなった場合等には、当社グループの事業運営に支障が出るリスクがあります。 仮に開発したシステムの輸出や中国へのオフショア開発委託ができなくなったとしても、開発工程のほとんどを中国の開発拠点に依存しているということはなく、日本国内の開発パートナーで代替は可能であります。また、そのような場合には中国子会社の開発リソースが空いてしまう可能性があるため、それに備えて中国国内でのシステム開発案件の獲得を積極的に行っていく方針であります。 連結財務諸表を作成するにあたっては現地通貨を円換算する必要があり、換算時に使用する為替レートによっては当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、為替相場の変動は中長期的には平準化されるものと考え、為替予約等は行っておりません。 ④ プロジェクトに関する採算性 情報システム構築ビジネスは、一般的には請負契約によって受託することが多く、納期までに顧客の要求に沿ったシステムを完成・納品する完成責任を負っております。システムへの要求が一層高度化かつ複雑化すると共に、短納期の完成・納品が求められる中、開発作業の過程において、仕様の変更や何らかのトラブル等が発生し、予め見積もっていた作業時間を超える作業が発生した場合には、その超えた分の費用を当社グループが負担しなければならない場合があり、また、開発したシステムの検収完了後に不具合が発生した場合においても、その解消を当社グループの費用負担で行わなければならない場合があります。したがって、これらの事象が発生した場合には、予め見積もった費用を超える費用を当社グループが負担し、システム開発案件の採算性が悪化することとなります。さらに、顧客からの損害賠償請求、当社グループの信用失墜等の事態を招き、当社グループの業績に一定の影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクが顕在化する可能性は低いものの、リスクは常に存在すると認識しております。 当社グループは、契約上でリスク回避に努めると共に、契約前にプロジェクトのリスク洗い出し、適切な進捗管理を行うことでトラブルや赤字発生の抑止に努めております。 また、請負契約においては、原則として一定の期間にわたり充足される履行義務として、進捗度に基づき売上を計上しておりますが、一部の案件については一時点で充足される履行義務として、顧客の検収に基づき売上を計上しております。当社グループは、プロジェクトごとに進捗管理を行い、計画通りに検収が行われるよう努めております。しかし、プロジェクトの進捗状況により、顧客の検収時期が当初計画と乖離した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 競合について 当社グループでは、新聞業界以外への顧客開拓を進め、また新規事業として、生成AI活用アプリケーションを容易に開発することができる生成AIローコード開発プラットフォーム「imprai」、AI顔認証ソリューションシステム等の製品開発等に注力しております。当社グループでは、中国国内のグループ会社リソースを活用して、コスト面、納期面、品質面等において差別化を図る方針であります。しかしながら、当社グループと同様の情報システム構築サービスを提供する事業者の参入や、当社が企図する業界への大手事業者の参入、競合事業者の価格競争力、サービス開発力、新たな技術やビジネスモデルの参入等により、当社グループのサービス内容や価格・技術に優位性がなくなった場合、当社グループの事業や業績、財政状態に影響を与える可能性があります。 また、新聞業界の分野においても、引続き顧客ニーズに応え、サービス展開を図っていく所存ですが、今後他社が参入し、当社の技術優位性やコスト優位性がなくなる等の事象が生じた場合には、当社グループの事業や業績、財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑥ 技術革新について 当社グループが属する情報システム業界では、技術革新や顧客ニーズの変化の速度が非常に速く、極めて激しい開発技術競争や販売競争が行われております。当社グループが予期しない技術革新や顧客ニーズの急激な変化への対応が遅れた場合や、想定を上回る速度での技術革新や新技術が現出した場合、あるいは当社グループが提供する技術力・サービスが陳腐化した場合には、当社グループの競争力の低下を引き起こし、当社グループの事業や業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、常に最新の技術動向や市場動向を分析し、新技術や製品の研究開発に努め、製品サービスの競争力向上に取り組むことで、技術や顧客ニーズの変化に対応しております。 ⑦ 新規事業 当社グループは、事業規模の拡大と収益源の多様化を実現するために、ヘルスケア領域のシステム開発事業等の新規事業への取り組みを進めていく方針であります。これにより、人材の確保や情報システムへの投資など追加投資が発生し、損益が悪化する可能性があるほか、新規事業が安定して収益を生み出すまでには一定の期間と投資を要することが予想され、全体の利益率を低下させる可能性があります。当社グループでは、新規事業の開始や投資に当たっては、事業性の検証、投資回収方針等を吟味したうえで計画・方針を策定しておりますが、将来の事業環境の変化等により、新規事業が当初の計画通りに推移せず、新規事業への投資に対し十分な回収を行うことができなかった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 法令諸規則に関するリスク ① 許認可事項について 当社は、本邦での事業活動を行うにあたり、個人情報保護法のほか、労働者派遣法第5条に基づく労働者派遣事業許可を受けて事業展開を行っております。当社グループでは、社内の管理体制の構築等によりこれら法令を遵守する体制を整備しているとともに、規制当局の動向及び既存の法規制の改正動向等を踏まえ、適切に対応していく予定でありますが、かかる動向を全て正確に把握することは困難な場合もあり、当社グループがこれに適時適切に対応できない場合や、規制等の新たな制定又は改定が行われた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 知的財産権について 当社グループは知的財産権の取扱いについて、第三者の知的財産権に抵触しないよう、外部専門家との連携を行う等の細心の注意を払っており、知的財産権の侵害を行っていないと認識しております。しかしながら、第三者の知的財産権の状況を完全に調査することは極めて困難であり、知的財産権侵害とされた場合には、損害賠償の請求、当該知的財産権の使用に対する対価の支払いまたはサービスの停止等が発生する可能性があり、その際には当社グループの事業展開や業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、第三者の知的財産権を侵害しないよう、必要に応じて専門家と連携を取りリスクの軽減を図っております。 ③ 情報セキュリティ、個人情報保護について 当社グループでは、社内基準に従い個人情報をはじめとする顧客の重要情報を管理し、その情報の外部漏洩防止に関して、情報資産に対するセキュリティ管理、情報管理に関する従業員への教育、外部委託先との機密保持契約等を行い、当社グループからの情報漏洩を未然に防ぐ措置を講じております。こうした情報管理体制構築に際しては、システム管理や個人情報保護に係る社内規程の整備や、内部監査における運用状況の監査を行うほか、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証取得並びに運用を図り、情報管理体制の強化に努めております。また、コンピュータウイルスの感染による情報の漏洩、人的被害についても、当社グループでは社内にシステム管理業務を行うセクションを設置し、開発環境面におけるコンピュータウイルス感染防止ソフトウエアの導入をすると同時に、最新ウイルス情報の配信、定期的なウイルスチェック等の対策をとっております。しかしながら、こうした対策にもかかわらず、当社グループから万一顧客の重要情報が漏洩したり、不正使用されたり、さらにはそれに伴う損害賠償責任が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 当社製品・サービスの不具合の発生、及び開発案件に係る瑕疵担保責任について 当社グループのシステム開発事業における製品及びサービスの提供につきましては、当社グループが開発したシステムが良好に運用され、機能が維持できることが前提となっております。当社グループの責に帰すべき事由で、当社グループが開発したシステムに不具合(誤作動、バグ、納期遅延等)が生じた場合、原則として損害賠償額の上限を開発委託料とする契約を締結しております。しかしながら、かかる損害賠償責任の発生やユーザーの当社グループに対する信頼喪失により、当社グループの将来の業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループはシステム開発において、顧客との間で主に請負契約を締結しております。当該契約には、一般に顧客による受入検査に基づく検収の後にも必要に応じて一定期間無償で不具合(いわゆるバグ)の補修のための役務の提供を実施する旨を約した瑕疵担保条項が含まれております。このような売上計上後の追加費用の最大の発生要因である不具合は完全に解消することは困難であり、当社グループとしては不具合発生の低減のために、開発の進捗管理体制を強化し、品質維持及び向上に注力しておりますが、実際のプロジェクトで発生した不具合等の補修費用が見積額を超える場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (3) 財政状態に関するリスク ① 売上収益の下期偏重について 当社の情報システム開発業務においては、受注時期や顧客への納期のタイミング等により、売上が下期(特に第4四半期)に偏る傾向があります。また、年間を通じて固定的に発生する費用等は上期にも発生するため、利益についても下期(特に第4四半期)に偏重する傾向があります。 当連結会計年度においては、売上の27%を第4四半期連結会計期間に計上しております。また、利益面では第3四半期連結累計期間で赤字だったこともあり、営業利益の144%、経常利益の130%を第4四半期連結会計期間に計上しております。 ② 固定資産(有形固定資産、のれん)の減損について 当社グループでは、璞華国際科技(武漢)有限公司の事業所用建物、クラウドサービス基盤の事業用資産等のほか、2018年1月に中国および日本で譲り受けたシステム開発事業に係るのれん、2024年1月に中国で譲り受けた中国国内の金融業界向け情報システム事業に係るのれん及び方正環球科技有限公司の子会社化に係るのれんを保有しております。固定資産については、適切な評価を行っておりますが、固定資産の損傷、事業活動の悪化等が生じた場合には多額の減損処理を必要とする場合があり、その場合には当社グループの事業活動や業績、並びに財政状態に影響を与える可能性があります。 ③ 税務上の繰越欠損金について 2025年12月31日現在において、税務上の繰越欠損金が存在しております。将来的に十分な課税所得が確保できない場合に、繰延税金資産の回収可能性が低下し、その取崩しが必要となる場合があり、その場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 会社組織に関するリスク ① 特定の人物への依存度について 当社の代表取締役社長である管祥紅は、当社設立以来一貫して当社グループの代表を務めており、当社グループの経営方針及び経営戦略全般の決定、経営管理及び利益計画の推進等、会社運営の各方面の業務に大きく関与しております。当社グループでは、特定の人物への依存度を低下させるべく、事業責任者、開発責任者等に30~40代の若手を抜擢し、若手への権限委譲を通じて管祥紅への依存度を低下させるなど組織的な業務体制の整備に努めてはおりますが、近い将来に管祥紅が完全に当社グループの経営から離れた場合又は業務を遂行できないような事態となり、他の人的資源によって代替できない場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ② 人材の確保について システム開発事業で要求される技術はますます多様化・複雑化することが予想され、優秀な技術者を確保することは当社グループの事業の成長にとり極めて重要であります。当社グループの業容拡大には、今後とも高い技術水準を有し経験豊富な技術者を多数確保する必要があります。しかしながら、日中双方において先進的な技術者の獲得を巡る競争は厳しく、かつ当社グループが要求する技術レベルを有する技術者は限られていることから、必要な技術者の確保が困難となる可能性があります。当社グループといたしましては、報酬、福利厚生等の充実、インセンティブプラン導入や、先進技術の導入による技術者の知的満足の充足等に努め、常に優秀な技術者の確保と定着化を図る方針でありますが、今後当社グループの人員計画どおり技術者が確保できない場合や、技術者の大量の離職が生じこれに代わる技術者の代替確保ができない場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 また、中国ソフトウエア業界への発注量増加によって中国ソフトウエア技術者の人件費が高騰する傾向も見られ、今後も国内外問わず優良な外注先を安定的また継続的に確保できない場合、あるいは人件費が高騰した場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ③ 海外展開について 当社グループは、当連結会計年度末現在、中国武漢市に子会社1社、中国蘇州市に孫会社1社、香港に孫会社1社を配置しております。中国をはじめとした海外における事業展開にあたっては、現地の法令諸規則を遵守して事業展開を行っておりますが、現地の法令諸規則の制定または改正が行われた場合、政治情勢により事業運営に支障を来す事象が生じた場合、自然災害や伝染病が発生した場合、急激な為替変動が生じた場合には、当社グループの事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、海外展開のリスクに関して、迅速な情報収集と適切な対応を検討するリスク管理体制を構築し、リスクの軽減を図っております。 ④ 北大方正集団との関係について 北京大学系の企業集団として知られる北大方正集団は、当社の親会社でありましたが、2014年に当社の代表取締役社長である管祥紅がマネージメント・バイ・アウトを行って当社の100%株主となったため、当社と北大方正集団との資本関係は現在では解消されております。現在では、北大方正集団傘下の会社から中国語フォントの仕入取引を行っているほかは事業上、営業上の取引はなく、人的関係もありません。 また、管祥紅は前述のマネージメント・バイ・アウト時に蘇州方正璞華信息技術有限公司(現璞華科技有限公司)を設立し、同社が当社の親会社でありました。しかし現在では直接の資本関係は解消されております。同社とはソフトウエア製品の仕入取引、AI等の開発外注取引等を行っているほかは、特に重要な事業上または営業上の取引はなく、人的関係もありません。 (5) その他 ① 新型コロナウイルス等感染拡大に関するリスク 新型コロナウイルス等感染症の拡大蔓延が長期化することで、顧客企業への訪問制限による商談機会の喪失、市場の環境悪化を背景とした顧客企業の新規投資抑制等により、受注の減少、売上の減少や利益率の低下、回収サイトの長期化等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態等に悪影響を及ぼし、成長スピードが鈍化する可能性があります。また、当社グループ内での感染拡大が発生した場合は、プロジェクトの遅延等、事業運営の一部に支障をきたす可能性があります。 当社グループでは、在宅勤務等の推奨や、社内でのソーシャルディスタンスの確保といった感染防止に向けた施策を講じることにより、事業継続に支障のない体制を整えております。 ② 自然災害等について 当社グループは、主に日本国内、及び中国国内で事業を展開しており、地震・台風等の自然災害の影響や、火災、その他予期せぬ災害や、政変、戦争、テロリズム等による影響を受ける可能性があります。事業展開地域において大規模災害等が発生し、当社グループが人的及び物的被害を受けた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが直接に被災しない場合においても、外部協力事業者への被災や、電力・交通などの社会インフラの喪失・能力低下、並びにそれらによる経済活動の停滞による顧客企業の事業活動低下等により、当社事業や業績に影響を与える可能性があります。 ③ 新株予約権行使による株式価値の希薄化について 当社グループでは、企業価値の向上を意識した経営の推進を図るとともに、役員及び従業員の業績向上に対する意欲や士気を一層高めることを目的として、当社グループの役員及び従業員等に対して新株予約権(ストック・オプション)を付与しております。また、今後においても当社グループ役員及び従業員の士気向上や優秀な人材の確保を図るため、継続的にストック・オプションの発行を実施していく予定であります。2026年2月28日現在において、これらの新株予約権による潜在株式数は185,300株であり、発行済株式総数7,094,200株の2.6%に相当します。今後、これら新株予約権が行使された場合には、将来的に既存株主が保有する株式価値の希薄化や需給関係に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,724字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況 当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績 当連結会計年度における当社グループ全体の売上高は、4,779,287千円(前年同期比139,412千円減、同2.8%減)の減収、売上総利益についても1,515,446千円(前年同期比13,545千円減、同0.9%減)の減益となりました。研究開発費の増加などにより、販売費及び一般管理費は前年同期比で28,559千円増加し、営業利益は36,549千円(前年同期比42,105千円減、同53.5%減)となりました。営業外収益で補助金収入を計上したことなどにより、経常利益は54,207千円(前年同期比74,037千円減、同57.7%減)となりました。国内IT事業に属するアイード株式会社に係るのれん減損損失など258,239千円を特別損失として計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純損失は195,091千円(前年同期は125,997千円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 a 国内IT事業 国内IT事業は当社、アイード株式会社、SEVEN&EIGHT SYSTEM株式会社及びOmniXuttle株式会社で展開しております。売上高は4,187,070千円(前年同期比31,364千円減、同0.7%減)の減収となり、日本国内の物価上昇の影響などにより、営業利益は15,251千円(前年同期比42,970千円減、同73.8%減)の減益となりました。 b 海外IT事業 海外IT事業は璞華国際科技(武漢)有限公司、璞華供給鎖(蘇州)有限公司及び方正環球科技有限公司で展開しております。売上高は592,216千円(前年同期比108,047千円減、同15.4%減)の減収、営業利益は5,805千円(前年同期比42,413千円減、同88.0%減)の減益となりました。 ② 財政状態 (資産) 当連結会計年度末における総資産は、4,786,016千円と前連結会計年度末から348,893千円減少しました。 流動資産は、主に契約資産が477,380千円、その他が133,215千円、受取手形及び売掛金が68,696千円それぞれ減少した一方で、現金及び預金が579,638千円、仕掛品が56,125千円それぞれ増加したことなどにより3,172千円減少して3,105,275千円となりました。 固定資産は、主に敷金及び保証金が33,668千円、投資有価証券が28,800千円それぞれ増加した一方で、のれんが353,006千円、有形固定資産が34,872千円それぞれ減少したことなどにより345,721千円減少して1,680,741千円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末から124,771千円減少して1,706,980千円となりました。 流動負債は、主にその他が153,030千円、賞与引当金が19,895千円、未払法人税等が12,727千円それぞれ増加した一方で、短期借入金が234,613千円、支払手形及び買掛金が73,769千円それぞれ減少したことなどにより129,506千円減少して1,158,083千円となりました。 固定負債は、主に長期借入金が11,902千円増加したことなどにより4,735千円増加して548,897千円となりました。 (純資産) 純資産の部では、為替換算調整勘定が44,699千円増加した一方で、利益剰余金が215,783千円減少し、また自己株式の取得により53,467千円減少したことなどから、当連結会計年度末における純資産の部は224,122千円減少して3,079,036千円となりました。 ③ キャッシュ・フロー 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フロー収入が1,035,025千円、投資活動によるキャッシュ・フロー支出が158,917千円、財務活動によるキャッシュ・フロー支出が305,150千円となり、現金及び現金同等物に係る換算差額8,681千円を調整して、1,419,927千円(前連結会計年度末比579,638千円増加)となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により得られた資金は1,035,025千円でありました。収入の主な要因は契約資産の減少額477,380千円、のれん減損損失206,428千円、のれん償却額160,739千円、その他の資産の減少額150,009千円などであり、支出の主な要因は税金等調整前当期純損失204,032千円、棚卸資産の増加額88,170千円、仕入債務の減少額81,990千円などであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により支出した資金は158,917千円でありました。収入の主な要因は敷金及び保証金の回収による収入3,226千円などであり、支出の主な要因は無形固定資産の取得による支出60,529千円、敷金及び保証金の差入による支出49,124千円、投資有価証券の取得による支出28,800千円、有形固定資産の取得による支出22,094千円などであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により支出した資金は305,150千円でありました。収入の主な要因は短期借入れによる収入400,000千円、長期借入れによる収入200,000千円などであり、支出の主な要因は短期借入金の返済による支出634,453千円、長期借入金の返済による支出194,875千円、自己株式の取得による支出53,467千円などであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 国内IT事業   2,044,104   △1.5 海外IT事業   930,404   △5.0 合計   2,974,509   △2.6 (注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。 2.金額は、製造原価によっております。 b 仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(千円)   前年同期比(%) 国内IT事業   228,509   △14.6 海外IT事業   96,283   42.1 合計   324,792   △3.2 (注) 金額は、仕入価格によっております。 c 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 国内IT事業   4,413,529   7.7   1,583,620   △17.2 海外IT事業   592,216   △15.4   -   - 合計   5,005,745   4.3   1,583,620   △17.2 (注) セグメント間取引については相殺消去しております。 d 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 国内IT事業   4,187,070   △0.7 海外IT事業   592,216   △15.4 合計   4,779,287   △2.8 (注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 聖教新聞社   373,167   7.6   684,418   14.3 株式会社読売新聞東京本社   768,814   15.6   356,061   7.5 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a 財政状態 財政状態の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況 ② 財政状態」をご覧ください。 b 経営成績 (売上高、売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上高は4,779,287千円と前年同期と比べ139,412千円(△2.8%)の減収となり、売上原価は3,263,840千円と前年同期と比べ125,867千円(3.7%)減少いたしました。その結果、売上総利益は1,515,446千円と前年同期と比べ13,545千円(△0.9%)減少いたしました。 セグメントごとの状況及び分析・検討内容は以下のとおりであります。 (国内IT事業) 当セグメントにおきましては、当期中に受注を予定していた大型請負案件の受注時期がずれたことなどにより、外部顧客への売上高は4,187,070千円(前年同期比31,364千円減、同0.7%減)となりました。セグメント間の内部売上高又は振替高を含む売上高は4,211,077千円(前年同期比46,165千円減、同1.1%減)となりました。日本国内の物価上昇などにより、売上原価は3,224,419千円(前年同期比10,099千円増、同0.3%増)となりました。その結果、売上総利益は986,657千円(前年同期比56,265千円減、同5.4%減)となりました。 (海外IT事業) 当セグメントにおきましては、中国本土において金融業界向けのITサービスを提供する事業について、大型案件の売上計上が期ズレしたことなどにより、外部顧客への売上高は592,216千円(前年同期比108,047千円減、同15.4%減)となりました。セグメント間の内部売上高又は振替高を含む売上高は1,613,976千円(前年同期比56,528千円減、同3.4%減)となりました。減収に伴い、売上原価は1,051,983千円(前年同期比34,984千円減、同3.2%減)となりました。その結果、売上総利益は561,992千円(前年同期比21,543千円減、同3.7%減)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費については、外注費が4,071千円、その他が29,555千円増加したことなどにより、1,478,896千円(前年同期比28,559千円増、同2.0%増)となりました。 その結果、営業利益は36,549千円(前年同期比42,105千円減、同53.5%減)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 営業外収益については、主に補助金収入31,993千円を計上したことなどにより、36,656千円(前年同期比23,543千円減、39.1%減)となりました。減少の主な要因は前年25,413千円計上した為替差益がゼロになったためであります。 営業外費用については、主に支払利息8,498千円、為替差損8,220千円を計上したことなどにより、18,998千円(前年同期比8,388千円増、同79.1%増)となりました。 その結果、経常利益については、54,207千円(前年同期比74,037千円減、同57.7%減)となりました。 (特別利益、特別損失、法人税等合計、親会社株主に帰属する当期純利益) 特別利益の計上はありませんでした(前年同期比6,127千円減)。 特別損失については、主に連結子会社であるアイード株式会社に係るのれん減損損失206,428千円、その他の減損損失50,937千円を計上したことなどにより258,239千円(前年同期比257,866千円増、同69,078.2%増)となりました。 法人税等合計については、5,330千円(前年同期比2,861千円減、同34.9%減)となりました。 その結果、親会社株主に帰属する当期純損失は195,091千円(前年同期は125,807千円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況 ③ キャッシュ・フロー」をご覧ください。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。運転資金需要のうち主なものは、売上原価に係るもののほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。これらの資金については、基本方針に基づき、主に金融機関からの長期借入金及び社債によって調達することとしておりますが、負債と資本のバランスに配慮して調達額を決定してまいります。なお、一時的な資金の不足については、10億円の当座貸越枠を設定し、必要資金を適時に確保する体制を整えております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 a 繰延税金資産の回収可能性 連結財務諸表に計上した繰延税金資産は、将来の事業計画から予測される課税所得の見積りに基づいて、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると判断したものについて認識しております。当該見積りに使用する将来事業計画は、使用する時点において入手可能な情報に基づく最善の見積りと判断により策定しておりますが、将来の事業環境の変化等の影響により、実際に発生した課税所得の時期及び金額が見積りと異なった場合には、翌連結会計年度の連結財務諸表において重要な影響を与える可能性があります。 b のれんの評価 当社グループは、セグメント単位を基本に資産をグルーピングしております。各連結会計年度において減損の兆候の有無を把握し、減損の兆候があると判断したのれんについては、将来事業計画を基礎とした割引前将来キャッシュ・フロー総額が帳簿価額を下回った場合に、減損損失が計上される可能性があります。減損損失の測定に使用する回収可能価額は、同様に将来事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フロー等に基づき算定しております。当該見積りに使用する将来事業計画は、使用する時点において入手可能な情報に基づく最善の見積りと判断により策定しておりますが、将来の事業環境の変化等の影響により見直しが必要となった場合には、翌連結会計年度の連結財務諸表において重要な影響を与える可能性があります。 d 収益の認識 売上高の計上は進捗度に基づき測定され、進捗度はプロジェクトの原価総額の見積額に対する連結会計年度末までの発生原価の割合(原価比例法(インプット法))によって算定しております。 プロジェクトの原価総額の見積額は、開発作業の過程において、仕様の変更や何らかのトラブル等が発生し、予め見積もっていた作業時間を超える作業の発生が見込まれること等により、変動する可能性があり、予め見積もっていた作業時間を超える分の費用を当社が負担しなければならない場合があります。このような費用負担が生じる場合には、システム開発案件の採算性が悪化することとなり、見積原価総額の変動により、翌連結会計年度の売上計上額に重要な影響を与える可能性があります。 ④ 経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等の分析 経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 目標とする経営指標」に記載のとおり、売上総利益率を経営指標として重視しております。売上総利益率を重視する理由は、ソフトウエア開発における競争力を表す指標であるためであります。 連結の売上総利益率は2020年12月期31.2%から2021年12月期は26.8%に悪化しました。2022年12月期は27.1%と若干改善したものの、2023年12月期は26.5%と再び悪化しております。2024年12月期は31.1%となり、2020年12月期の水準にまで改善しました。2025年12月期については31.7%となり、過去最高であった2020年12月期を上回る売上総利益率となりました。 一方、当社単体の売上総利益率は2017年12月期22.2%、2018年12月期25.5%、2019年12月期27.7%、2020年12月期27.9%と順調に改善してまいりましたが、2021年12月期は、売上総利益率の低いハードウエア販売案件等による売上高の比率が高くなったため、24.7%と悪化しました。2022年12月期は一部の開発プロジェクトで赤字が発生したため、23.0%とさらに悪化しておりました。2023年12月期については24.6%と改善傾向にありましたが、2024年12月期は利益率の低い大型案件があった影響と円安元高によるオフショア開発費の上昇などにより、再び23.3%と悪化しております。2025年12月期についても、更に進んだ円安元高と日本国内の物価上昇などにより22.7%と更に悪化いたしました。 今後につきましては、顧客に汎用的に提供できるクラウドサービスやプロダクトなど、初期開発費用が発生するものの、それ以降の費用の発生が少なく、売上総利益率の高くなるサービスやプロダクトの売上比率を上げていくことにより、売上総利益率の改善を図ってまいります。なお、初期開発費用は研究開発費として計上しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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