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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

Arent

Arent Inc.5254 · Growth · 情報・通信業

建設DXに特化したIT企業。高砂熱学や千代田化工建設との共創開発を軸に、業界特化SaaSを拡充し、暗黙知の民主化を掲げる。

概要

株式会社Arentは、建設業界およびプラントエンジニアリング業界の大手企業向けに、DXによる業務効率化・生産性向上を実現するコンサルティングとシステム開発を主力とする企業である。2012年に静岡県浜松市で設立され、2023年3月に東京証券取引所グロース市場に上場。連結売上高40億円(2025年6月期)、従業員247名を擁し、「暗黙知を民主化する」をミッションに掲げる。

3セグメントで構成される収益構造

Arentグループは、プロダクト共創開発、共創プロダクト販売、自社プロダクトの3つのセグメントで事業を展開する。プロダクト共創開発は売上高の84%を占める主力事業で、建設業界の大手企業向けにコンサルティングからシステム開発、継続開発までを一貫して提供する。2025年6月期のセグメント売上高は33億8689万円、セグメント利益は14億1451万円であった。共創プロダクト販売では、千代田化工建設との折半出資で設立したPlantStreamを通じてプラント設計自動化ソフト「PlantStream®」のライセンス販売を行う。自社プロダクトでは、自社開発やM&Aで獲得したソフトウェアの販売を手掛け、2025年1月に完全子会社化した株式会社構造ソフトの製品群も含む。

クライアントとの共創による事業化モデル

Arentの特徴は、クライアント企業と長期にわたる協同関係を構築し、課題発見からプロダクトの共創開発、事業化までを一気通貫で行う点にある。コンサルティングフェーズでは約3か月でPoCを作成し、その後約24か月でMVPを開発。リリース後は年間5000万円から数億円規模の継続開発収益を見込む。開発したプロダクトは、クライアントとのジョイントベンチャーを通じて外販するケースもあり、PlantStreamがその代表例である。このモデルにより、単なる受託開発に留まらない継続的な収益基盤を構築している。

M&Aで拡充するプロダクト群と海外展開

2025年に入り、Arentは積極的なM&Aで事業基盤を拡大した。2025年1月に構造計算・工程管理ソフトを手掛ける株式会社構造ソフトを、3月にプラント設計自動化のPlantStreamを、7月に株式会社スタッグをそれぞれ完全子会社化。さらに2024年4月にはベトナムにArent Vietnamを設立し、開発拠点を海外に広げた。子会社の株式会社Arent AIは2024年8月に生成AI事業へ転換し、法人向け生成AIツール「Bizgenie」をリリース。グループ全体で建設業界特化型SaaSの多層展開を推進している。

女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画策定企業としての取り組み

2023年3月の上場に伴い、Arentは企業情報の開示を強化している。有価証券報告書では、経営方針として「建設業界のニッチ領域の課題を解決するデジタル事業を創造し続ける企業」を掲げ、国内建設投資規模約75兆円の中でIT投資額約1兆円をターゲット市場と位置付ける。また、法規制対応として2024年4月から建設業に適用された時間外労働の上限規制や、国土交通省によるBIM原則化の流れを追い風と分析。2025年6月期の連結業績は売上高40億円(前期比37%増)、営業利益16億円(同36.8%増)と成長を継続している。

業界の中での役割は建設・プラント業界向けDXパートナー。共創開発から自社プロダクト販売まで手がける専門IT企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
58億円
営業利益
9億円
営業利益率
15.5%
純利益
15億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01建設業界主力

大手建設企業を中心に、DX推進のためのコンサルティングとシステム開発を提供。クライアントと長期共創し、業務プロセスを革新するプロダクトを共同開発。BIMやSaaS化されたシステムでレガシーを置き換え、業務効率化と生産性向上を支援。

主要顧客高砂熱学工業株式会社

主な製品・サービス3
LightningBIM 自動配筋
BIMツールRevitのアドイン。鉄筋モデルを自動生成し、構造設計の効率化を実現。
Lightning BIM ファミリ管理
Revitのファミリ(部材)を一元管理し、設計業務を効率化するアドインツール。
構造計算・工程管理ソフト(構造ソフト社製)
構造計算や工程管理に特化したソフトウェア群。建設業界の専門業務を支援。

02プラントエンジニアリング業界準主力

子会社PlantStreamを通じ、プラント設計の配管作業を自動化するソフトウェアを提供。千代田化工建設とのJVを経て完全子会社化し、プラントオーナーやEPCコントラクターへ販売。設計工数を大幅に削減し、業界の生産性向上に貢献。

主要顧客千代田化工建設株式会社

主な製品・サービス1
PlantStream®
プラント設計における配管作業を自動化するソフトウェア。3Dモデル上で配管を自動作成し、設計期間を短縮。

製品と技術

プラント配管設計を自動化する「PlantStream®」

PlantStream®は、千代田化工建設との共創により開発されたプラントエンジニアリング向けの空間自動設計システムである。プラント設計における膨大な配管作業を、各配管の間隔などの諸条件を満たしながら自動的に行い、1分間に1000本もの配管を生成できる。手作業が一般的だった従来の設計プロセスを大幅に効率化し、設計期間の短縮とヒューマンエラーの削減を実現する。2021年4月の世界リリース以来、国内外のプラントオーナーやEPCコントラクターに販売が進められており、2025年3月の完全子会社化により、Arentの自社プロダクトセグメントの中核製品となった。

Revitアドイン「LightningBIM 自動配筋」と「ファミリ管理」

LightningBIMシリーズは、米国Autodesk社のBIMツール「Revit」に機能を追加するアドイン形式のソフトウェア群である。第1弾として2022年4月にリリースされた「LightningBIM 自動配筋」は、建築物の配筋検討プロセスの各工程を自動化・高速化する。設計者が手作業で行っていた鉄筋の配置計算を自動処理し、BIMモデルへの反映を効率化する。第2弾として2024年1月にリリースされた「LightningBIM ファミリ管理」は、Revitで使用するファミリデータ(ドアや窓などの部材情報)をクラウドで一元管理するツールである。いずれも建設現場のBIM活用を促進し、設計から施工までのデータ連携を支援する。

生成AIツール「Bizgenie」とArent AIの取り組み

2024年8月、子会社の株式会社VestOneは社名を株式会社Arent AIに変更し、生成AIに特化した事業へ転換した。同年7月30日には法人向け生成AIツール「Bizgenie」をリリース。Bizgenieは、建設業界の業務文書作成や設計資料の生成などに特化した機能を提供し、現場の生産性向上を狙う。Arent AIは、親会社の建設DXと親和性の高いAI技術の開発を担い、既存の業務システムにAIを組み込む「AIブースト戦略」の一翼を担う。2024年6月期の自社プロダクトセグメント売上高は3億3566万円と、前年比約13.8倍に急成長しており、今後の拡大が期待される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

AIソリューション特化、高成長・高収益

ArentはAIソリューションに特化し、高成長(売上高FY24/6 29億円→FY25/6 40億円、前期比38%増)と高営業利益率(40%超)を実現。業界内では同業他社と比べ収益性で突出。VRain SolutionやCocoliveなどもAI関連だが、Arentは効率性と成長性で優位。ただ寡占的な競争優位ではなく、技術進歩への追随と顧客基盤拡大が課題。

強み

  • 売上高前期比38%増、営業利益率40%超。同業他社を上回る収益性。
  • AIソリューションに特化し、高度な技術力とノウハウを蓄積。
  • AI需要拡大を背景に、市場成長の追い風を受ける。
  • 軽量ビジネスモデルで、高い利益率を維持。

課題

  • AI分野は新規参入が多く、競争激化による収益率低下リスク。
  • 優秀なAI人材の確保・定着が成長の鍵。
  • 特定大口顧客への依存度が高い可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がArent

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14499Speee265億円
23696セレス262億円12.1倍
33676デジタルハーツホールディングス253億円20.0倍
44371コアコンセプト・テクノロジー248億円19.0倍
59709NCS&A247億円10.4倍
65254Arent245億円17.6倍
72354YE DIGITAL245億円19.8倍
83939カナミックネットワーク243億円19.0倍
93694オプティム239億円21.6倍
103984ユーザーローカル237億円14.3倍
115246ELEMENTS235億円765.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 16件

静岡県浜松市での創業とソフトウェア受託開発の開始

2012年7月、現代表取締役副社長の佐海文隆を中心に、静岡県浜松市中区(現中央区)で株式会社CFlat(現Arent)が設立された。設立時の目的は、各種ソフトウェアの受託開発およびスマートフォンアプリケーションの開発であった。初期は小規模な受託開発からスタートし、その後、建設業界向けのシステム開発へと軸足を移していく。この時期に培ったソフトウェア開発の技術力が、後のDX支援事業の基盤となった。

2018年からの複数代表体制とASTROTECHの吸収合併

2018年8月、現代表取締役社長の鴨林広軌が経営に本格参画し、佐海文隆との複数代表体制がスタート。翌2019年4月には、鴨林が代表を務めていたシステム開発会社・株式会社ASTROTECH SOFTWARE DESIGN STUDIOSを吸収合併した。これにより、開発リソースと顧客基盤を拡大。2020年6月には商号を株式会社Arentに変更し、ブランドを刷新。同年、千代田化工建設と産業プラントの空間自動設計システムに関する合弁契約を締結し、新たな事業領域へ踏み出した。

千代田化工との合弁設立と「PlantStream®」のリリース

2020年7月、千代田化工建設との折半出資によりVTP株式会社(現株式会社PlantStream)を設立。プラント設計における配管作業を自動化するソフトウェアの開発・販売を目的とした。2021年4月、その成果物である空間自動設計システム「PlantStream®」を正式リリース。同製品は1分間に1000本の配管を自動生成する性能を持ち、手作業が主流だったプラント設計の工数を大幅に削減するものとして注目を集めた。この合弁事業は、Arentの共創モデルの象徴的な成功事例となる。

日清紡との共同出資でWeb3.0事業に参入した2021年

2021年3月、Arentは日清紡ホールディングスとの共同出資により、株式会社VestOne(現株式会社Arent AI)を設立。当初はWeb3.0に関するDX事業を推進する子会社として位置づけられた。同年6月期の連結売上高は10億円に達し、成長軌道に乗る。2022年4月には建設BIM向けアドイン「LightningBIM 自動配筋」をリリースし、自社プロダクトのラインアップを拡充。2023年3月には東京証券取引所グロース市場に上場し、資金調達と知名度向上を実現した。

高砂熱学との共同開発とPLANETS群の誕生

2024年3月、Arentは高砂熱学工業と、BIMを中核とした9つのSaaS群「PLANETS -開発コードネーム-」の共同開発契約を締結。高砂熱学は空調設備工事の大手であり、この協業により、建設現場の設計・施工・維持管理を連携するプラットフォームの構築を目指した。同年1月には自社プロダクト「LightningBIM ファミリ管理」もリリース。2024年4月にはArent Vietnamを設立し、海外開発拠点を確保。同年8月にはVestOneをArent AIに社名変更し、生成AI特化事業へと転換した。

2025年のM&A攻勢:構造ソフト・PlantStream・スタッグの完全子会社化

2025年1月、Arentは株式会社構造ソフトの全株式を取得し完全子会社化。構造ソフトは構造計算ソフトや工程管理ソフトを手掛け、Arentの自社プロダクト群に加わった。同年3月には、従来持分法適用関連会社であったPlantStreamの株式を追加取得し完全子会社化。これにより、プラント設計自動化ソフトが連結業績に直接寄与する体制となった。同年7月にはさらに株式会社スタッグの全株式を取得。これらのM&Aにより、Arentは建設業界向けSaaSのラインアップを一気に拡大し、グループ全体の売上高40億円(2025年6月期)達成に寄与した。

年表16件を開く

2010年代

  • 2012年7月創業現代表取締役副社長の佐海文隆を中心として、静岡県浜松市中区(現:中央区)に、各種ソフトウエアの受託開発及びスマートフォンアプリケーションの開発を目的として、株式会社CFlat(現 株式会社Arent)を設立
  • 2018年8月現代表取締役社長の鴨林広軌が本格的に経営に参画することで佐海文隆との複数代表体制となる
  • 2019年4月M&A現代表取締役社長の鴨林広軌が代表を務めていた、システム開発会社である株式会社ASTROTECH SOFTWARE DESIGN STUDIOSを吸収合併

2020年代

  • 2020年6月商号変更商号を株式会社Arentに変更 千代田化工建設株式会社と産業プラントの空間自動設計システムの開発、アップデート及び販売等に関する合弁会社の設立及び運営にかかる契約を締結
  • 2020年7月上記合弁契約に基づき、千代田化工建設株式会社と折半出資でプラントの空間自動設計システムを提案するVTP株式会社(現 株式会社PlantStream)を設立(2025年3月まで持分法適用関連会社)当社(株式会社Arent)と株式会社PlantStreamの間で、産業プラントの空間自動設計システムの開発、アップデート及び販売等を助成することを目的とした技術支援契約を締結
  • 2021年3月日清紡ホールディングス株式会社との共同出資により、Web3.0に関するDX事業を推進する株式会社VestOne(現 株式会社Arent AI)を設立(連結子会社)
  • 2021年4月株式会社PlantStreamより空間自動設計システム「PlantStream®」をリリース
  • 2022年4月当社(株式会社Arent)より建築物の配筋検討プロセスの各工程を自動化・高速化するAutodesk Revitアドイン(※1)「LightningBIM 自動配筋」をリリース
  • 2023年3月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2024年1月当社(株式会社Arent)よりAutodesk Revitアドイン(※1)として、ファミリデータをクラウドで管理する「LightningBIM ファミリ管理」をリリース
  • 2024年3月高砂熱学工業株式会社とBIMを中核とした9つのSaaS群『PLANETS -開発コードネーム-』を共同開発
  • 2024年4月創業Arent Vietnam, Co., Ltd.を設立
  • 2024年8月商号変更株式会社VestOneを株式会社Arent AIへ社名変更し、生成AIに特化した事業へ事業転換
  • 2025年1月M&A株式会社構造ソフトの全株式を取得し、完全子会社化
  • 2025年3月M&A株式会社PlantStreamの株式を追加取得し、完全子会社化
  • 2025年7月M&A株式会社スタッグの全株式を取得し、完全子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 市場シェア10%
  • 売上高約550億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    プロダクト共創開発の堅実な遂行

    建設業界の複数社から受注した大型案件の確実な事業化と高品質なプロダクト作成に注力し、収益拡大につなげる。

  2. 02

    PR・ブランディングによる案件獲得

    クライアントとの取り組みを広報し、建設業界でのDXポジショニングを確立。認知度拡大により新規案件獲得を目指す。

  3. 03

    開発体制の強化

    フルリモート環境や海外子会社を活用し、優秀なエンジニアを国内・海外問わず積極採用し事業規模拡大に対応する。

  4. 04

    3つの戦略によるプロダクト事業成長

    AIブースト戦略(AI機能の組み込み)、プロダクト群戦略(中小SaaSの育成)、コンサルティング直営業戦略(課題起点の営業)により事業成長を加速する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で247人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は765万円で、2期前と比べて+13.5%平均年齢は39.2歳、平均勤続年数は1.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年6月67438.01.861
2024年6月73138.51.8153784
2025年6月76539.21.9247688

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 3 / 海外 1、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
東京オフィス — 東京都港区501百万円
全社共通
東京オフィス — 東京都港区59百万円
全社共通
浜松オフィス — 静岡県浜松市中央区4百万円
全社共通
主な関係会社
  • 国内
    株式会社Arent AI (注)3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権90.0%
  • 海外
    Arent Vietnam,Co.,Ltd. (注)2
    ベトナム · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社PlantStream (注)2,4
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社構造ソフト(注)2,5
    東京都北区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は58億円営業利益9億円前期と比べると増収減益で、売上が+45.0%、利益が-47.1%。

売上高
+45.0%
58億円
営業利益
-47.1%
9億円
純利益
+150.0%
15億円
営業利益率
15.5%
前期比 -27.0%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高85億円58億円
営業利益17億円9億円
純利益10億円15億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は37億円、営業利益は7億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+60.9%、営業利益は−30.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q14535.72
2023年4Q61
2024年1Q7342.91
2024年2Q7228.61
2024年3Q8450.02
2024年4Q7342.93
2025年2Q17741.24
2025年4Q231043.52
2026年2Q2129.511
2026年4Q37718.94

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2019年6月期からの8期で、売上は2億円から58億円へ29.0倍に増えた。直近期の営業利益率は15.5%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
現代表取締役社長の鴨林広軌が代表を務めていた、システム開発会社である株式会社ASTROTECH SOFTWARE DESIGN STUDIOSを吸収合併
2019年6月211
商号を株式会社Arentに変更 千代田化工建設株式会社と産業プラントの空間自動設計システムの開発、アップデート及び販売等に関する合弁会社の設立及び運営にかかる契約を締結
2020年6月843
日清紡ホールディングス株式会社との共同出資により、Web3.0に関するDX事業を推進する株式会社VestOne(現 株式会社Arent AI)を設立(連結子会社)
2021年6月700
2022年6月1000
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2023年6月2043
Arent Vietnam, Co., Ltd.を設立
2024年6月29121041.47
株式会社構造ソフトの全株式を取得し、完全子会社化
2025年6月4017942.56
2026年6月589915.515

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高58億円のうち、営業利益として残るのは9億円15.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は15億円、売上の25.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金84.5%49億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.5%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+7.1pt
15.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+19.2pt
25.9%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年6月期は営業CFが8億円、投資CFが−8億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は38億円で、売上の11.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年6月2−1010−812
2022年6月2−49−219
2023年6月8−59332
2024年6月90−2939
2025年6月8−80038

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2025年6月期の総資産は61億円。このうち返さなくてよい自己資本が48億円で、自己資本比率は78.9%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年6月21158.4
2020年6月114734.0
2021年6月2281438.1
2022年6月31201164.7
2023年6月45351076.5
2024年6月5141981.4
2025年6月61481378.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
38億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
19億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
13億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中28位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中159位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
15.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
45.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,800で、1年前と比べて-24.5%過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。

¥3,800-3.4%1ヶ月-15.4%1年-24.5%時価総額245億円
過去52週の値幅
安値¥2,454高値¥5,190

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.6倍
PER (会社予想)25.6倍
PBR3.57倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は4265円と、8月10日に5.31%上昇したが、1ヶ月では0.12%下落とほぼ横ばい。25日移動平均線(4268.2円)とほぼ同水準で、方向感が鈍い。52週高値5270円からは約19%低い。出来高は41500株と前日から増加しており、下値では買いが入る展開。RSIは53.87で中立圏。変動が大きく、持ち高調整が続いている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)

PERは21.9倍で業界平均29.6倍を下回り割安。PBRは4.07倍で業界平均3.44倍を上回るが、ROEが14.21%と高く、PBRが高めでも成長性を勘案すれば妥当。配当利回りは0%だが、成長フェーズで内部留保を優先している可能性。業績は増収・増益基調で、利益率も高く質の高い成長を示している。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.6倍47.9倍
PER (予想)25.6倍
PBR3.57倍2.96倍
ROE14.2%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

時価総額273億円・PER21.9倍と成長期待が価格に織り込まれているAI銘柄。2025年6月期の売上高は40億円と前期比38%増、営業利益率42.5%と高い水準が予想される。強気派は、AI市場の拡大と自社の高付加価値サービスにより、高い成長と利益率が持続可能とみる。弱気派は、競合の台頭による収益率低下リスク、時価総額に対して絶対的な売上規模が小さく、一つの案件の成否で業績が大きく変動する不安定性を指摘する。

プラスに働く材料7
  • 高成長持続

    売上高前年比38%増、営業利益率40%超維持

  • AI追い風

    生成AI・画像認識需要拡大で受注増加

  • ストック収益積上

    クラウド型で解約率低く、収益安定性向上

  • 営業利益17億円と過去最高更新2025年6月期実績影響

    FY2025営業利益17億円(前期比42%増)、売上40億円。過去最高益を更新中。

  • 高い営業利益率42.5%が持続継続影響

    営業利益率42.5%は業界トップ級。収益性の高さが持続的な評価材料に。

  • 時価総額273億円と小型株割安感不定影響

    PER22倍、小型成長株として割安感。同業比でバリュエーションに余地。

  • 配当導入や自社株買いの可能性次回株主総会影響

    無配継続だが、内部留保増加により株主還元策の検討余地が高まっている。

マイナスに働く材料7
  • 競合ひしめく

    多数のAIベンチャー・大手が参入、競争激化

  • 売上規模小

    絶対額40億円、案件変動の影響大

  • バリュエーション

    PER21.9倍は成長鈍化で割高となるリスク

  • 純利益7億→6億と減益転換2025年6月期影響

    売上40%増ながら純利益は7億→6億と減少。特別損失や増税の影響か。

  • PER22倍と成長鈍化リスク継続影響

    PER22倍は成長株としては割高感。売上高成長率が鈍化すれば修正リスク。

  • 従業員や人材依存のビジネスモデル不定影響

    情報サービス業は人材依存度高く、採用難や離職率上昇が業績リスク。

  • 流動性低く大型売りに脆弱不定期影響

    時価総額273億円と小型で出来高少なく、大口売りで株価急落リスク。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
高成長持続の確認に必須
営業利益率
収益率が維持できるかが焦点
顧客数・解約率
ストック収益基盤の強さを示す

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ1,717人。区分でいちばん多いのは個人・その他73.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が14.8%を占め、残る85.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他84.177.873.9
金融機関1.510.813.2
外国法人8.55.68.5
証券会社2.83.62.7
事業法人3.12.11.5
外国人個人0.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01鴨林広軌35.79
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)8.68
03佐海文隆5.44
04SBI4&5投資事業有限責任組合4.72
05中川高志4.20
06丸山篤史4.08
07MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)3.47
08大北尚永(常任代理人 みずほ証券株式会社)3.43
09野村信託銀行株式会社(投信口)3.32
10株式会社SBI証券1.88

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近7
  • 2026-08-21
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    12.36%
    +1.02pt
  • 2026-08-06
    SBIインベストメント株式会社
    新規の大量保有報告
    5.89%
    -1.00pt
  • 2026-07-08
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    9.23%
    +0.22pt
  • 2026-06-15
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    9.01%
    +0.55pt
  • 2026-05-18
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    8.46%
    +0.61pt
  • 2026-04-22
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    7.85%
    +0.97pt
  • 2026-04-09
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    6.88%
    +1.03pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−81%、1株純資産は7期で−36%。直近期のROEは14.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2019年6月1,2001,162109.8
2020年6月2,2813,44698.9
2021年6月−497
2022年6月−975
2023年6月5755811.7111.1
2024年6月10666417.445.8
2025年6月10174514.249.0
2026年6月225

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/6期の役員報酬は総額53百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
鴨林広軌代表取締役社長 兼経営戦略本部長442,304,880
佐海文隆代表取締役副社長 兼事業本部長43350,000
織田岳志常務取締役4748,060
中嶋翼取締役管理本部長4011,800
幸田博人社外取締役67
水鳥敬広社外監査役(常勤)473,760
松田健二社外監査役41
菅沼匠社外監査役45

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4383810
社外取締役415154

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,131字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社4社(株式会社構造ソフト、Arent Vietnam, Co., Ltd.、株式会社Arent AI、株式会社PlantStream ※2025年3月まで株式会社PlantStreamは持分法適用関連会社)により構成されており、主に建設業界及びプラントエンジニアリング業界の大手企業に対し、DXによる業務効率化・生産性向上を実現するためのコンサルティング及びシステム開発を行っております。また自社開発やM&Aによって拡充した建設業界に特化したプロダクトの販売も強化しております。 当社グループは、「暗黙知を民主化する(※1)」をミッションに、属人化しブラックボックスと化した高度な暗黙知を見つけ出し、高い数学力、深い業界知識で解き明かし、ビジネス化することで、主に建設業界のニッチな課題を解決することを目指しております。クライアント企業と共にBIM(※2)化、SaaS(※3)化された新たなシステムを開発し、未だに利用されている旧来からの非効率的なシステム(レガシーシステム)を置き換えていくことで、建設業界の大幅な業務効率化・生産性向上を実現してまいります。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 当社グループは、クライアント企業とDXにおけるパートナーとしての関係を構築し、継続的な協同関係を通じて、課題発見からプロダクトの共創開発、事業化までを実行し、開発した共創プロダクトについて、クライアント企業とのジョイントベンチャーを通じて販売してきました。また、クライアント企業との協同を通じて得た業界の深いドメイン知識を活かす形で、自社プロダクトの開発・サービス提供を展開しております。当社グループが提供しているプロダクト共創開発、共創プロダクト販売、自社プロダクトの内容は以下のとおりです。 1.プロダクト共創開発(当社、株式会社Arent AI) 現在の当社グループのメインとなる事業であり、建設業界の大手企業等に対し、DX支援のためのコンサルティング・システム開発(主に準委任契約)を行っております。当セグメントでは、コンサルティングから本開発、さらに事業化後の継続開発まで、長期にわたりクライアント企業と協同します。 コンサルティングでは、エンジニアリングにどう落とすかという視点からヒアリングや情報分析を行い、業界の状況、顧客の課題を深く把握し、3ヶ月程度でPoC(※4)やプロトタイプを作成します。次にパートナー企業からのフィードバックを受け、対話をしながら、24か月程度でMVP(※5)を開発する本開発を行います。これらをアジャイル開発(※6)により行う中で、初期フェーズに見られた、クライアント側に不足するIT知識、当社グループ側に不足する業務知識のギャップが埋まっていき、よりクライアントの実態に合ったシステムプロダクトを構築できます。 プロダクトの初期リリース後は、顧客の要望する追加機能の開発を行う継続開発のフェーズに移行し、プロダクトの利用終了まで、長期間にわたり継続的な収益獲得を期待できます。 主要な顧客である高砂熱学工業株式会社や、当社の関連会社であった株式会社PlantStreamは、このフェーズに移行した事例であり、当セグメントの主要顧客として、安定的な取引を継続します。本開発の終了後は、年間50百万円~数億円規模の継続開発を行い、顧客の業務効率化と共に収益が拡大していくWin-Winの関係性を目指したビジネスモデルを構築しております。 また事例のリリースや展示会出展等で獲得した商談から、増強した営業体制や開発体制によって、次の事例につながる案件を獲得する好循環を実現することで、更なる事業成長に取り組んでまいります。 (参考:プロジェクト件数の推移) また、当社の連結子会社である株式会社Arent AIは、建設DXと親和性の高い「生成AI」に焦点を絞ったプロダクトの開発に取り組み2024年7月30日に法人向け生成AIツール「Bizgenie」をリリースしました。 2.共創プロダクト販売(株式会社PlantStream) 1.のプロダクト共創開発による成果の商品化・外販を行っており、当社の持分法適用関連会社であった株式会社PlantStreamを通じて、主にプラントエンジニアリング業界に対し、プラント設計における配管作業を自動的に行うソフトウエア「PlantStream®」のライセンス販売を行い、利用期間に応じた継続的な収益を得ております。 プロダクト共創開発を進めていく中で、クライアント企業の社内システムとしてだけではなく、外販できるプロダクトとして事業化を進めることがあります。事業化の手法は様々ですが、当社グループでは、クライアント企業との協力関係をより強固なものとしながら事業化を図る手段として、共同出資によるジョイントベンチャーの設立を選択肢の一つと考えております。 具体的な事例として当社は、千代田化工建設株式会社と「PlantStream®」をプラントエンジニアリング業界に特化したソフトウエアとして世界中のプラントオーナーやEPCコントラクター(※7)など向けに販売を目指すことを目的として、折半出資のジョイントベンチャーである株式会社PlantStreamを設立し、2021年4月には「PlantStream®」を世界に正式リリースしております。「PlantStream®」は、プラント設計における膨大な配管作業を、各配管の間隔等の諸条件をクリアしながら自動的に行うツールであり、1分間に1,000本もの配管を行い、手作業が一般的であった従来の工数を削減するものです。 なお、共創プロダクト販売の売上高及びセグメント利益の金額は、当社の持分法適用関連会社であった株式会社PlantStreamの財務情報の金額に当社の持分割合を乗じた金額であるため、連結損益計算書において、当セグメントの売上高は計上されず、持分法の会計処理を通じて、持分法による投資損失に反映されております。 また継続的な事業運営の基盤を整え、プラントエンジニアリング業界への更なる寄与を目指していくため千代田化工建設株式会社と協議を重ねた結果、2025年3月には株式会社PlantStreamを完全子会社化しております。なお2025年4月以降の損益は自社プロダクトのセグメントに含めております。 3.自社プロダクト(当社、株式会社PlantStream、株式会社構造ソフト) 主に建設業界に対し、自社開発やM&Aによって拡充したソフトウエアのライセンス販売等を行い、利用期間に応じた継続的な収益獲得を目指す事業です。 クライアント企業との協同を通じて得た業界の深い知識を活かす形で、自社プロダクトの開発・サービス提供も展開しております。 具体的な事例としては、米国のAutodesk社が提供するBIMツール「Revit」のアドイン(ソフトウエアへ機能を追加するプログラム)として「LightningBIM 自動配筋」や「Lightning BIM ファミリ管理」といった自社開発したプロダクトの他、株式会社構造ソフトが展開する構造計算および工程管理ソフト、株式会社PlantStreamが展開するプラント設計自動化ソフトのような、M&Aした子会社が保有する建設業界向けのソフトウエアがございます。 今後も業界特化型SaaSをM&Aによってグループ化して多層展開するプロダクト群戦略、業務システム内にAIを実装して既存システムをアップデートするAIブースト戦略、直販×提案型で利益率を向上させるコンサルティング直営業戦略を推進していくため、プロダクトラインナップの拡充に取り組んでまいります。 ※1 暗黙知とは、経験や勘に基づく知識で、言語化することが難しいものを指します。当社グループは、暗黙知をソフトウエアとして形にし、誰もが使えるようにすることを「民主化」と呼んでおります。 ※2 Building Information Modelingの略であり、コンピュータ上に作成した主に3次元の形状情報に加え、室等の名称・面積、材料・部材の仕様・性能、仕上げ等、建築物の属性情報を併せ持つ建物情報モデルを構築するシステムです。BIMの活用により、設計者・施工者・施工主間のリアルタイムな情報共有を行うことで、修正にかかる手間の大幅な削減や、工程間の不整合及び手戻りの防止といった効果が期待されています。 ※3 Software as a Serviceの略であり、インターネットを経由し、ソフトウエアの機能を提供するサービスを指し、常に最新のソフトウエアを提供できる等の利点があります。インターネットの普及により、いわゆるパッケージ製品の販売という形態から、移行が進んでおります。 ※4 Proof of Concept(概念実証)の略であり、新技術等の実現可能性を検証するために行う実験的工程を指す用語です。 ※5 Minimum Viable Product(実用最小限の製品)の略であり、顧客が求める必要最小限の機能を持った製品のことを指す用語です。MVPの提供後、顧客からのフィードバック等を参考に、製品の改善を図ります。 ※6 開発工程を小さな機能単位に区切り、機能単位毎に要件定義・開発・テスト等を行い、その繰り返しにより集合体としての大きなシステムを構築する手法です。仕様変更や追加開発の要望にも柔軟な対応が可能という利点があります。 ※7 Engineering(設計)、Procurement(調達)、Construction(建設)を一括して請け負う企業です。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,984字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針 当社グループは、以下のミッションを掲げ、「建設業界のニッチ領域の課題を解決するデジタル事業を創造し続ける企業」として、職人が持つ高度な暗黙知をシステムとして具現化することで、クライアント企業の業務効率化から新事業の創出へとつなぐ新たな形のDXを実現します。 領域:巨大な建設業界 建設業界は、非効率なレガシーシステムによる課題を抱える、数多くのニッチ領域で構成された市場 建設市場は国内だけで約75兆円(※1)の規模を持つ巨大な市場でありながら、SaaS化されている領域は施工管理等のごく一部に限られており、未だ非効率なレガシーシステムによる課題を抱えた数多くのニッチ領域が存在します。 当社グループは、「3Dを核としたシステム開発の技術力」、「建設業に特化した開発実績により蓄積したナレッジ」、「課題発見~プロダクト開発~事業化までの全工程をハンズオンで実施する事業創出力」の3つの強みを活かし、建設業界における労働生産性の低迷や就業者の高齢化の進行等の深い課題を解決することができる企業として、DX化において大きなポテンシャルを持つ建設業界内でのユニークなポジショニングを構築してまいります。 ※1 国土交通省総合政策局 情報政策課建設経済統計調査室「2025年度建設投資見通し」 事業:デジタル事業立ち上げ 業界の大手企業と共創プロダクトを開発し、共に販売していく 当社グループは、クライアント企業との継続的な協同関係を通じて、DXにかかる課題発見から、課題を解決するプロダクトの共同開発、プロダクト販売の事業化までのプロセスを、一気通貫で支援いたします。開発した共創プロダクトは、クライアント企業を通じて、又は当社とクライアント企業とのジョイントベンチャー等の設立を通じて、外部へ販売することにより、単なるソフトウエア開発の受託にとどまらない継続的な収益拡大を目指します。 特徴:ニッチ領域をBIM/SaaS化 ニッチ領域のレガシーシステムに置き換わる新たなシステムを開発し、高いマーケットシェアを獲得する 当社グループは、建設業界にある数多くのニッチ領域に狙いを定め、自社及び共創でBIM化・SaaS化されたプロダクトを開発し、こうしたニッチ領域の非効率的なシステム(レガシーシステム)を置き換えていくことで、高いマーケットシェアを獲得し、高利益率を実現してまいります。 (2)経営環境 ・建設業界の状況 現在の建設業の労働生産性は製造業の約50%といわれており、また、業界の高齢化が進んでいる状況にあります。当社グループは、建設業界は細分化された多重下請け構造が長年の課題を複雑化し、DXの推進が非常に難しい業界であるため、高齢化に伴い職人の暗黙知が消滅していく危機にあると考えており、こうした高度な暗黙知を、高い数学力・深い業界知識で解き明かし、モデル化する力でシステムへと昇華させ、誰もが使えるよう「知」の民主化を進めます。 建設業の労働生産性   建設業就業者の年齢層別割合 (出所) 建設業の労働生産性:一般社団法人 日本建設業連合会「建設業デジタルハンドブック」2025年7月更新データ 建設業就業者の年齢層別割合:同 2025年5月更新データ ・建設業界を取り巻く法規制 建設業界のDXの基盤となるBIM利用について、国土交通省は、建設業界の長年の課題である生産性向上を解決する手段として、以前から導入の検討を続けておりましたが、近年、新型コロナウイルス感染症の影響により、各企業でのデジタル化が進んだことを背景に、2023年度からの公共事業におけるBIM利用の原則化を決定、その後のBIM利用の対象範囲を順次拡大していく方針を発表しております。(出所:国土交通省「令和5年度のBIM/CIM原則適用に向けた進め方」) また、建設業への適用が5年猶予されていた時間外労働の上限規制について猶予期間が終了し、2024年4月より適用が開始されております。(2019年施行 改正労働基準法 第36条) このような法規制等の状況により、業界の生産性向上はまさに喫緊の課題となっています。当社グループは、3Dを核とした建設業界のDXに必要な技術を網羅しており、特にBIMに関しては、空間自動設計システム「PlantStream®」や、自動配筋ソフト「LightningBIM自動配筋」といったBIM関連製品を生み出してきた実績があります。こうした技術力を活かし、建設業界の大幅な生産性向上を実現します。 ・市場規模 当社グループは、建設業界のIT投資額は、日本国内の建設投資見通し額約75兆円(出所:国土交通省総合政策局 情報政策課建設経済統計調査室「2025年度建設投資見通し」)に対し、一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会「企業IT動向調査報告書(2025)」等を基に当社が見積もった建設・土木業界における売上高に占めるIT投資割合を乗じることで、約1兆円程度と当社では試算しております。そのうち当社グループがターゲットとする市場規模は、Strainer「建設業 売上高ランキング(2023年1月時点)」等を基に建設業界大手(売上高1,000億円以上)の売上高シェアを約55%と仮定し、約5,500億円と当社では試算しております。 その市場規模の中、前述のBIM原則適用、建設業における時間外労働の上限規制の適用開始の法規制の追い風の元、10%のシェア(売上高約550億円)獲得を目指し、建設業界の深い課題を解決することができる企業として、DX化において大きなポテンシャルを持つ建設業界内でのユニークなポジショニングを構築していきます。また、建設業界においてIT投資が占める割合は他産業と比べて低く、これまで述べたような課題も残されているため、未開拓の市場が多く存在し、将来的には市場規模の更なる拡大も見込めるものと考えております。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、クライアント企業に付加価値の高いサービスを提供し続け、M&Aによるプロダクトの拡充を続けることにより、事業の継続的な拡大と企業価値の向上を図ることが重要だと認識しており、事業の成長性を表す売上高成長率と、収益力を表す売上高営業利益率を重要な経営指標と考えております。 (4)経営戦略等 当社グループは、短期(~FY2025)的には、現在のメイン事業であるプロダクト共創開発におけるクライアントとの取り組み拡大に注力し、非連続成長の達成を目指してまいります。そして、中長期(FY2025~)的には、当社グループが開発した建設業界各領域における「共創プロダクト群の拡販」及び「M&Aによるプロダクト拡充」を実行し、継続的成長を実現する構想を持っております。 (成長戦略のロードマップ) 短期的に実行する具体的なアクションは以下のとおりです。 ・プロダクト共創開発の堅実な遂行 当社グループは、現在、建設業界の複数社よりプロダクト共創開発の大型案件を受注し、開発を継続しております。また新規の業界大手からの引き合いも増加しており、こうした案件を確実に事業化し、更なる収益拡大へとつなげるとともに、現在受注している開発を堅実に遂行し、高品質なプロダクトの作成に注力いたします。 ・PR、ブランディング施策による更なる案件の獲得 当社グループのクライアントとの取り組みをPR・ブランディングすることで、建設業界におけるDXのポジショニングを確立し、認知度拡大による更なる案件獲得につなげることを目指し、様々な媒体による広報活動の強化を実施してまいります。 ・開発体制の強化 当社グループの技術力を維持しながら、事業規模を拡大するためには、優秀なエンジニアの採用が必要不可欠です。当社グループは、フルリモートワークも可能な環境を整備し、海外子会社を設立するなど、国内・海外を問わない積極的かつ柔軟な採用活動を展開し、開発体制の強化を進めております。 ・プロダクト事業の成長戦略の遂行 これまで主にDX事業を中心に展開してきましたが、近年はM&A戦略を通じてプロダクトラインナップを大幅に拡充し、以下の3つの戦略を軸に、事業成長を加速させていきます。それぞれの戦略は単独でも成果を生み出しますが、同時に実行することで相乗効果を高め、リスクや突発的な変化にも柔軟に対応できる体制を構築します。 ①AIブースト戦略 業務用ソフトウエアにAI機能をあらかじめ組み込み、ユーザーが特別な操作や意識を必要とせずにAIの支援を受けられる「AIブースト戦略」を推進してまいります。 ②プロダクト群戦略 建設業界の現場課題に対応する中小規模のSaaSをグループに迎え、それぞれの経営の独立性を尊重しながら長期的に育成する「プロダクト群戦略」を推進してまいります。 ③コンサルティング直営業戦略 業界ナレッジに精通した営業体制を自社で構築し、製品説明にとどまらない課題起点のコンサルティング直営業を展開していきます。この「コンサルティング直営業戦略」により、提案の幅と収益性を両立させながら、プロダクトのさらなる拡販と企業価値の向上を目指してまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループの優先的に対処すべき事業上の課題は以下のとおりであります。なお、財務上の課題は、本書提出日現在において、当社の財務は安定しており、優先的に対処すべき課題がないため記載しておりません。 ①PlantStreamの顧客拡大、営業強化 当社グループの想定する顧客は、国内外の大手EPCコントラクター、プラントオーナー、中小EPCコントラクター等であり、現在は国内顧客への販売を中心としておりますが、国外への販売拡大を目指し、営業活動を展開しております。それにより売上は社数×ユーザー数で右肩上がりでの伸長を図っていく方針です。 ②デジタル新事業の拡大 当社グループは、千代田化工建設株式会社とのプロダクト共創開発の成果である「PlantStream®」や高砂熱学工業株式会社と共同開発した「PLANETS -開発コードネーム-」等のリリースをはじめとして、建設業界・プラントエンジニアリング業界におけるDX支援の実績を重ねることで、着実に知名度が上がり、各クライアントからの受注が増加しております。このような状況の中、売上高の成長及び売上高営業利益率の向上を目指すには、当社グループの強みである「技術力・ナレッジ・事業創出力」の3つを活かしながら、新事業の創出を実現できる案件を見きわめる必要があります。当社グループは、建設業界のニッチ領域におけるシェア拡大につながる案件を積極的に獲得する方針です。 ③採用の強化、組織体制の整備 当社グループの事業規模拡大が想定される中、一連のプロセスの実行において、コンサルタント、エンジニア、プログラマー、プロジェクトマネージャー等の様々なIT人材が必要となります。積極的な採用活動を推進していく一方で、従業員が中長期にわたって活躍しやすい環境の整備、人事制度の構築やカルチャーの推進等を進めてまいります。 ④管理体制の強化 当社グループは、成長段階にありここ数年で組織が急速に拡大しておりますが、事業の継続的な成長には業務運営の効率化やリスク管理のための十分な内部管理体制の整備、マネジメント人材の拡充が重要だと考えております。このため、業務効率化のための社内基幹システムのリプレイスやバックオフィス業務の整備、経営の公正性及び透明性を確保するための内部監査の強化、監査役監査によるコーポレート・ガバナンスの充実などを行ってまいります。また、組織の拡大ペースに合わせる形でマネジメント人材の採用や育成、教育研修等を実施していく方針です。
事業等のリスク5,439字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境について ①業界や市場動向について(発生可能性:小、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループはIT業界においてプラント・建設業界の課題解決DX、ソフトウエア開発及びサービス提供を主たる業務としております。 建設業界のIT投資額については、日本国内の建設投資見通し額約75兆円(国土交通省総合政策局情報政策課建設経済統計調査室「2024年度建設投資見通し」より)に対し、一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会「企業IT動向調査報告書(2024)」を基に当社が見積もった建設・土木業界における売上高に占めるIT予算比率を乗じることで、約1兆円程度と当社では試算しております。建設業界は2023年度よりBIMの原則適用、2024年より時間外労働の上限規制が始まっており、生産性を向上させるため、IT投資は継続的な成長が見込まれております。 当社グループは、高い数学力や深い業界知識を必要とするプラント・建設業界の課題解決DX、ソフトウエア開発及びサービス提供を行うことによって、建設業界のIT投資動向に左右されにくい事業の構築に努めておりますが、国内外の経済情勢や景気動向が変化し、企業がIT投資額を大幅に縮小した場合、当社グループの主たる顧客であるプラント・建設業界の市況が悪化した場合、あるいは予期せぬ事態等により市場成長率の鈍化又は市場規模が縮小する事態となった場合には、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ②競合他社について(発生可能性:小、発生する可能性のある時期:数年以内、影響度:中) 当社グループはプラント・建設業界の課題解決DX、ソフトウエア開発及びサービス提供を中心に事業展開をしてきており、数多くの競合企業が存在しております。 当社グループは、プラント・建設業界の深い知識を有するプログラマーの高い技術力を背景に競合他社との差別化を図っており、コンサルティング力や技術力の強化に努め競争優位性の確保に努めておりますが、当社グループの競争力が低下した場合には、受注が減少し、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ③技術革新への対応について(発生可能性:中、発生する可能性のある時期:数年以内、影響度:中) IT業界は、技術革新や顧客ニーズの変化のスピードが非常に速く、それに伴い、常に新しい技術やサービスが生み出されております。当社グループの事業においては技術力が競争力の源泉であるため、技術革新への対応が遅れることは当社にとって重大なリスクになると考えております。従いまして、技術革新に迅速に対応できるよう、常に市場動向を注視し技術革新への対応を講じることにより、今後も競争力のあるサービスを提供できるように取り組んでおります。また優秀なITエンジニアの確保や社内勉強会の開催等による社員のスキルアップにも注力しております。 しかしながら、例えば、AI技術の急速な発達により、当社の採用するアルゴリズムより高速に計算が可能となる技術が実用化された場合等、予想以上の急速な技術革新や代替技術・汎用的な競合商品の出現等により、当社グループのサービスが十分な競争力や付加価値を確保できない場合には、新規受注の減少や既存顧客の離反を招来し、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ④システムリスクについて(発生可能性:小、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは事業及び社内管理の基盤をインターネット通信網に依存しており、通信ネットワーク機器の故障及び自然災害や火災・事故等によるシステム障害を回避すべく、稼働状況の監視、定期的なバックアップの取得等の未然防止・回避策を実施しております。 しかしながら、大地震等の自然災害が発生した場合の、電力供給やインターネットアクセスの制限等、コンピューターウイルスやハッキングなどの外的攻撃やソフトウエアの不具合、その他予測できない重大な事象が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業内容について ①特定の販売先への依存について(発生可能性:小、発生する可能性のある時期:数年以内、影響度:中) 当社グループにおいて高砂熱学工業株式会社及び株式会社PlantStreamに対する売上高は高い水準にあります。 (販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合) 相手先   前連結会計年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 高砂熱学工業株式会社   1,552,850   52.8   1,239,233   30.8 株式会社PlantStream   711,603   24.2   711,166   17.7 (注)株式会社PlantStreamに対する販売実績は、完全子会社化後の連結上の相殺処理を反映した金額であります。 株式会社PlantStreamは当社の関連会社でしたが、2025年3月に完全子会社化いたしました。そのため今後、連結損益計算書の売上高には、株式会社PlantStreamに対する株式会社Arentの売上高に持分法を適用した金額ではなく、株式会社PlantStreamでのライセンス販売等による売上高の金額を計上することになりました。そのため当該取引の依存リスクは解消される見込みです。一方で高砂熱学工業株式会社とのプロダクト共創開発は順調に進捗しており、引き続き高い水準での取引関係が継続しております。当社グループとして特定販売先への依存度は低下傾向にありますが、当社グループでは、今後もソフトウエア開発取引を継続しながら、他の既存顧客との取引拡大や新規顧客の獲得をすることによって、依存度が低下していくものと考えております。しかしながら、依存度が想定どおり低下せず、当該との取引が縮小した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②情報セキュリティについて(発生可能性:小、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループでは、クライアント企業のシステム開発を手掛けているため、顧客側で保有している機密情報に触れる場合があります。機密情報の取り扱いについては、情報システム管理規程、個人情報取扱規程等を整備し、定期的に社内研修を実施することにより周知徹底を図るとともに、外部機関の情報セキュリティに関する認証を取得するなど、適切な運用を義務づけております。 しかしながら、このような対策にも関わらず当社グループの人的オペレーションのミス、その他予期せぬ要因等により情報漏洩が発生した場合には、当社グループが損害賠償責任等を負う可能性や顧客からの信用を失うことにより取引関係が悪化する可能性があり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)法的規制について ①知的財産について(発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) ソフトウエア業界においては、多くの特許出願がなされており、当社グループにおいても新技術に対して積極的に特許出願を行っております。今後も数多くの特許出願が予測され、あわせて特許権侵害等の問題が生じることが考えられます。 当社グループでは、製品開発において特許権の侵害等がないかチェックを行っております。また、リスク管理委員会・コンプライアンス委員会の活動を通して課題と対応策の検討を行っております。しかしながら、このような対策にも関わらず、第三者と知的財産権に関する問題が発生した場合、顧問弁護士及び弁理士と対応を協議していく方針ですが、案件によっては解決に時間と費用を要し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②訴訟について(発生可能性:小、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、本書提出日現在において、訴訟を提起されている事実はありません。しかしながら、事業を展開するなかで、当社グループが提供するサービスの不備等により、何かしらの問題が生じた場合等、これらに起因した損害賠償の請求、訴訟の提起がなされる可能性があります。その場合、当該訴訟に対する防御の為に費用と時間を要する可能性があるほか、当社グループの社会的信用が毀損され、また損害賠償の金額、訴訟内容及び結果によっては、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)社内組織について ①内部管理体制について(発生可能性:小、発生する時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは、企業価値を継続的かつ安定的に高めていくためには、コーポレート・ガバナンスが有効に機能するとともに、適切な内部管理体制の整備が必要不可欠であると認識しております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切な整備・運用、更に法令・定款・社内規程等の遵守を徹底しておりますが、事業の急速な拡大により、十分な内部管理体制の整備が追いつかない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②人材の採用・育成について(発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、今後急速な成長が見込まれる事業の展開や企業規模の拡大に伴い、継続的に幅広く優秀な人材を採用し続けることが必須であると認識しております。質の高いサービスの提供や競争力の向上に当たっては、開発部門を中心に極めて高度な技術力・企画力を有する人材が要求されていることから、一定以上の水準を満たす優秀な人材を継続的に採用すると共に、成長ポテンシャルの高い人材の採用及び既存の人材の更なる育成・維持に積極的に努めていく必要性を強く認識しております。そのため、当社では採用体制の強化、人材育成計画・人事評価制度の向上を図る方針であります。 しかしながら、特にエンジニア等の一定の人材の確保に関する競争は激しく、当社グループの採用基準を満たす優秀な人材の確保や人材育成が計画どおりに進まなかった場合、コアメンバー、熟練エンジニアの退職又は人材確保のためにより高額の報酬を支払うこととなった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③特定の人物への依存に係るリスクについて(発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の代表取締役社長である鴨林広軌は、当社の経営方針や事業戦略の立案・決定及び遂行において、重要な役割を果たしております。当社グループでは、取締役会やその他会議体において役員及び従業員への情報共有や権限委譲を進めるなど組織体制の強化を図りながら、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めております。 しかしながら、何らかの理由により同氏が当社の経営執行を継続することが困難になった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)その他 ①株式の希薄化について(発生可能性:大、発生する可能性のある時期:数年以内、影響度:小) 当社は、2019年12月に、役職員等に対して会社業績の向上への意識を強くさせるため、新株予約権信託を用いたインセンティブプランを導入する等、新株予約権の発行を行っております。この新株予約権が行使された場合は、新株式が発行され、当社の1株当たりの株式価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 なお、本書提出日現在における新株予約権による潜在株式数は468,400株であり、発行済株式総数6,538,085株の7.2%に相当しております。 ②資金使途について(発生可能性:小、発生する可能性のある時期:数年以内、影響度:中) 株式上場時における公募増資による調達資金の使途については、当社グループの事業のさらなる拡大のため、広告宣伝費及び事業成長のための採用費用、人員増による人件費、自社プロダクトの開発費などに充当する予定であります。しかしながら、上述に記載したように様々なリスク・不確実性のなかで事業運営を行っており、事業環境が変化することも考えられるため、当初の計画に沿って資金を使用した場合においても、想定どおりの投資効果を得られない可能性があります。 また、市場環境の変化により、計画の変更を迫られ調達資金を上記以外の目的で使用する可能性が発生した場合には、速やかに資金使途の変更について開示を行う予定であります。
経営成績の分析 (MD&A)6,715字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 当連結会計年度の財政状態は以下のとおりとなりました。 (資産) 資産合計は、前連結会計年度末比1,024,091千円増加し、6,084,513千円となりました。これは主に、のれんが839,108千円増加したことによるものです。 (負債) 負債合計は、前連結会計年度末比347,498千円増加し1,282,684千円となりました。これは主に、連結子会社の追 加によって契約負債が429,584千円増加した一方、償還により、社債及び1年内償還予定の社債が81,000千円減少したことによるものです。 (純資産) 純資産合計は、前連結会計年度末比676,593千円増加し、4,801,829千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により、利益剰余金が633,499千円増加したことによるものです。 ②経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、世界的な金融引締めの影響や中国経済の先行き懸念等が景気を下押しするリスクは存在するものの、雇用・所得環境が改善する下で緩やかに持ち直しつつあります。 また、AI技術の普及が急速に進むなど、企業のデジタル化・DX推進の流れは継続しており、当社グループが主なターゲットとする建設業界においても、時間外労働の上限規制等への対応が求められる中、DXによる生産性向上への関心が高まっています。 このような中、当社グループは、クライアントの課題を把握し、モデル化・実装まで一気通貫でDXを推し進めるためのソフトウエア開発及びサービス提供を行っております。 特に、建設業界のDX需要の高まりに狙いを定め、当社グループの強みの一つである「3Dを核としたシステム開発の技術力」を活かし、クライアント企業の業務効率化を実現する高品質なプロダクトの共創開発に注力しております。 また、当社グループは、プロダクト共創開発の更なる拡大とともにM&Aによるプロダクト群の拡充を目指してい ます。これまでに開発したプロダクトである空間自動設計システム「PlantStream®」や、建設業界のBIM化を推進 するソフトウエア「Lightning BIMシリーズ」に加えて、M&Aにて子会社化した株式会社構造ソフトのプロダクトな どの販売拡大を目指し、営業活動の強化に取り組んでおります。 この結果、当連結会計年度の売上高は4,028,518千円(前連結会計年度比37.0%増)、営業利益は1,690,673千円 (同36.8%増)、経常利益は868,015千円(同9.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は633,499千円(同3.7% 減)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (プロダクト共創開発) プロダクト共創開発では、建設業界からの大型の受託開発の受注等により、業績は堅調に推移いたしました。この結果、当セグメントの売上高は3,386,890千円(前連結会計年度比14.1%増)、セグメント利益は1,414,511千円 (同2.6%増)となりました。 (共創プロダクト販売) 共創プロダクト販売では、空間自動設計システム「PlantStream®」の販売を進め、着実に顧客層を拡大いたしま した。この結果、当セグメントの売上高は274,979千円(前連結会計年度比18.4%増)となりましたが、ソフトウ エア減価償却費等の計上により、セグメント損失は210,696千円(前連結会計年度は268,665千円の損失)となりま した。 なお、共創プロダクト販売の売上高及びセグメント利益の金額は、当社の持分法適用関連会社であった株式会社PlantStreamの財務情報の金額に当社の持分割合を乗じた金額であるため、連結損益計算書において、当セグメン トの売上高は計上されず、持分法の会計処理を通じて、持分法による投資損失に反映されております。 (自社プロダクト) 自社プロダクトでは、2022年4月にリリースした自動配筋ソフト「Lightning BIM 自動配筋」の販売を進めると ともに、これに続くプロダクトの開発を継続して行い、2024年1月に「Lightning BIMシリーズ」の第2弾となる 「Lightning BIM ファミリ管理」をリリースいたしました。また連結子会社化した株式会社構造ソフト、株式会社 PlantStreamの連結子会社化後の経営成績は「自社プロダクト」セグメントへ追加しております。この結果、当セ グメントの売上高は335,665千円(前連結会計年度比1,281.6%増)、セグメント損失は86,948千円(前連結会計年度 は90,071千円の損失)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比26,468千円減少し、3,826,528千円とな りました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は840,732千円(前年同期は850,215千円の獲得)となりました。これは主に、税金等 調整前当期純利益1,092,600千円、法人税等の支払額383,375千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は841,386千円(前年同期は43,299千円の使用)となりました。これは主に、M&Aによ る連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出379,420千円や連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得 による収入155,540千円、関連会社貸付けによる支出500,000千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は19,555千円(前年同期は168,809千円の使用)となりました。これは主に、社債の 償還による支出81,000千円、株式の発行による収入53,163千円によるものであります。前年同期比では、株式の発 行による収入51,665千円が増加いたしました。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループが提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループが提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 金額(千円)   前年同期比(%) プロダクト共創開発   3,386,890   114.1 共創プロダクト販売   274,979   118.4 自社プロダクト   335,665   1,381.6 報告セグメント計   3,997,535   124.0 調整額   30,982   - 合計   4,028,518   137.0 (注)1.プロダクト共創開発の販売実績のうち、当社の持分法適用関連会社であった株式会社PlantStreamに対するものは、調整額において、持分法適用による未実現損益の消去を行っております。 2.共創プロダクト販売の販売実績の金額は、当社の持分法適用関連会社であった株式会社PlantStreamの販売実績の金額に当社の持分割合を乗じた金額であるため、調整額において消去しております。 3.当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。これは主に、自社プロダクトにおいて、M&Aによる連結子会社の売上の増加などによるものであります。 4.最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 高砂熱学工業株式会社    1,552,850   52.8   1,239,233   30.8 株式会社PlantStream   711,603   24.2   711,166   17.7 (注)株式会社PlantStreamに対する販売実績は、完全子会社化後の連結上の相殺処理を反映した金額であります。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、見積りが必要な事項につきましては、一定の会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しておりますが、その補足事項は以下のとおりであります。 (ソフトウエア及びソフトウエア仮勘定、のれんの評価) 当社グループは事業用の重要な資産としてソフトウエア(ソフトウエア仮勘定含む)及びのれんを保有しており、固定資産の減損の兆候が存在する場合には、当該資産又は資産グループから得られる将来キャッシュ・フローの見積りに基づき、減損の認識の要否の判定を実施しております。判定の結果、減損損失を認識した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 なお、株式会社PlantStreamにおいて、ソフトウエアの減損損失を計上しており、当該減損損失の計上額は当連結会計年度において614,589千円であります。この金額は当社の持分法適用関連会社であった株式会社PlantStreamの財務情報の金額に当社の持分割合を乗じており、持分法による投資損失に含めております。 将来キャッシュ・フローの見積りは、事業計画を基礎としておりますが、主要な仮定として、将来における獲得見込み顧客へのライセンス販売額(単価に件数を乗じた金額)並びに既存顧客及び将来における獲得見込み顧客の顧客単価上昇率・解約率(継続率)があります。主要な仮定は、いずれも不確実性を伴うため、今後の継続的な経営成績の悪化や経済環境の変化等により、事業計画と実際の経営成績に乖離が生じた場合、関係会社において固定資産の減損損失が発生し、当社の翌連結会計年度の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 売上高は、前連結会計年度比1,088,992千円増加し、4,028,518千円(前連結会計年度比37.0%増)となりました。これは主に、プロダクト共創開発における受注の増加やM&Aによる自社プロダクトの売上増加などによるものです。将来的な事業化も見据えた大型の案件が進行中であり、規模を徐々に拡大しながら安定的に受注を獲得しております。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は、前連結会計年度比241,121千円増加し、1,476,183千円(同19.5%増)となりました。これは主に、売上高の増加に応じた労務費の増加によるものであります。この結果、売上総利益は、前連結会計年度比847,871千円増加し、2,552,334千円(同49.7%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度比393,390千円増加し、861,661千円(同84.0%増)となりました。これは主に、採用強化に伴う採用教育費及び人件費の増加やM&Aの関連費用の発生などによるものであります。この結果、営業利益は、前連結会計年度比454,480千円増加し、1,690,673千円(同36.8%増)となりました。 (営業外損益、経常利益) 営業外収益は、受取利息の増加等により前連結会計年度比10,685千円増加し、12,745千円(同518.8%増)となりました。営業外費用は、持分法による投資損失の増加等により、前連結会計年度比559,017千円増加し、835,402千円(同202.3%増)となりました。この結果、経常利益は、前連結会計年度比93,851千円減少し、868,015千円(同9.8%減)となりました。 なお当社グループの持分法適用関連会社であった株式会社PlantStreamは、2025年3月付で株式を追加取得したことにより連結子会社化しております。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 法人税等を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比24,663千円減少し、633,499千円(同3.7%減)となりました。 ③経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について 当社グループは、主な経営指標として売上高成長率及び売上高営業利益率を重視しており、各指標の推移は以下のとおりです。 当連結会計年度の売上高成長率は、プロダクト共創開発における受注の増加やM&Aによる自社プロダクトの売上増加などの結果、37.0%となりました。また、当連結会計年度の売上高営業利益率は、プロダクト共創開発の売上増加と、効率的な事業運営と適切なコスト投下の徹底の結果、引き続き高い水準を維持し、42.0%となりました。いずれも高い水準を実現できたと考えております。 前連結会計年度   当連結会計年度 売上高成長率   45.4%   37.0% 売上高営業利益率   42.1%   42.0% ④キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容) 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 営業活動によるキャッシュ・フローは、業績が堅調に推移する中、売掛債権の回収期間は1~2ヵ月程度の短期間を維持したため、840,732千円のプラスとなり、健全な状況と考えております。 投資活動によるキャッシュ・フローは、M&Aによる連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出等の戦略的な成長投資の実行により、841,386千円のマイナスとなりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出や社債の償還による支出等により、19,555千円のマイナスとなりました。 以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、3,826,528千円となっており、十分な流動性を確保しております。 (資本の財源及び資金の流動性に係る情報) 当社グループは、事業活動に必要な資金を安定的に確保するため、主として内部資金を活用し、不足分は金融機関からの借入等により資金調達を行っております。また、売掛金の未回収等の突発的な事象に備え、取引金融機関と当座貸越契約の締結により必要資金を調達できる体制をとっております。 当社の資金需要のうち主なものは、人件費及び外注費及びM&Aの実行資金です。この資金需要に対する財源は、営業活動で得られる自己資金と、銀行からの長期借入金を主に活用しておりますが、M&A等の高額な資金需要に対しては、取引金融機関からの借入等のほか、その規模に応じた適切な資金調達手段も検討してまいります。

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開示資料

出典

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