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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

コアコンセプト・テクノロジー

Core Concept Technologies Inc.4371 · Growth · 情報・通信業

製造業・建設業・物流業向けにDX支援とIT人材調達支援を提供する独立系ITベンダー。

概要

コアコンセプト・テクノロジーは2009年に設立されたIT企業で、DX支援とIT人材調達支援を二本柱とする。製造業・建設業・物流業に特化し、形状認識や3Dグラフィックス、AIなどの技術を活用。2021年に東証マザーズに上場し、2025年12月期の売上高は209億円、従業員数は584名。本社は東京都豊島区南池袋。

DX支援とIT人材調達支援の二事業

同社の事業はDX関連事業の単一セグメントだが、サービス区分としてDX支援とIT人材調達支援の2つに分かれる。DX支援では、製造業・建設業・物流業を主な顧客とし、独自のDX開発基盤「Orizuru」とメソドロジー「CCT-DX Method」を用いて、構想策定からシステム構築、運用・内製化までを一気通貫で伴走する。IT人材調達支援では、広範なビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」を活用し、顧客が必要とする技術を持つIT人材を迅速にデリバリーする。2025年12月期の売上高構成はDX支援が約100.5億円、IT人材調達支援が約108.3億円で、両事業とも前年比で成長している。

多重請負構造の課題に対抗するビジネスモデル

国内のシステムインテグレーション業界は大手SIerを頂点とするピラミッド型の多重請負構造が一般的で、中間マージンの発生やIT人材の調達非効率、地域間・企業間の所得格差が課題となっている。同社はこの構造を打開するため、事業会社が直接IT人材を調達できる仕組みと、DXを自立的に推進できる内製化支援を掲げる。具体的には、DX支援では顧客企業の内製化を最終目標とし、IT人材調達支援では「Ohgi」を通じて中小IT企業のエンジニアを案件にマッチングさせる。これにより中間マージンを排除し、指揮命令系統の明確化とエンジニアの待遇向上を目指す。

顧客の9割が既存リピート、一次請けが6割

同社の受注経路は一次請けが約6割を占め、その大部分は事業会社からのDX支援案件である。残り約4割は大手SIerやコンサルティングファームからの二次請け案件で、主にIT人材調達支援として対応する。プロジェクト期間は1カ月から数年単位まで様々だが、大規模案件はリスク低減のため細分化し、契約期間1~3カ月の準委任契約(約9割)で受注する。売上高に占める既存顧客の比率は約9割と高く、継続的なリピート受注が安定成長の基盤となっている。顧客企業の規模別では売上高500億円以上が約4割を占め、エンドユーザーの業種は製造業・建設業・運輸倉庫業・情報通信業・金融業・卸売業で全体の約9割を占める。

58社の中小IT企業と組む「Ohgi」ネットワーク

「Ohgi」は同社が創業以来構築してきた中小IT企業とのビジネスパートナーネットワークである(名称の由来は「扇」のように広がる意味)。このネットワークを活用することで、同社は従業員数以上のIT人材を動員し、案件規模やスケジュールに柔軟に対応できる。2025年12月期時点で、Ohgiに登録されるパートナー企業は58社にのぼる。同社のプロジェクト推進力とOhgiの人材調達力を組み合わせ、顧客のシステム開発の各フェーズに最適な人材をワンストップで提供する。今後は東京都中心から全国へネットワークを拡大する方針である。

2025年12月期の業績:売上高209億円、営業利益22億円

2025年12月期の連結業績は、売上高20,878,460千円(前年比8.9%増)、営業利益2,201,675千円(同9.7%増)、経常利益2,202,799千円(同7.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,501,810千円(同4.3%増)であった。DX支援の売上高は10,052,613千円(同10.7%増)、IT人材調達支援の売上高は10,825,847千円(同7.3%増)と両事業とも増収。売上高営業利益率は10.5%で前年と同水準。総資産は8,561,779千円、自己資本比率は59%台。M&Aによる子会社化や自己株式取得を実施しつつ、安定した収益基盤を維持している。

業界の中での役割は製造・建設・物流業界のDX推進を支援するITサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
209億円
営業利益
22億円
営業利益率
10.5%
純利益
15億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01製造業主力

スマートファクトリー化を支援。独自のDX開発基盤「Orizuru」やDX手法「CCT-DX Method」を活用し、生産計画、在庫管理、品質管理などのシステムを提供。ものづくりの現場知見とAI・IoT技術を組み合わせ、作業効率化やノウハウの仕組み化を実現。一次請け案件が中心。

主な製品・サービス2
Orizuru MES
製造実行システム(MES)。生産計画、在庫管理などの標準機能を備え、既存システムと連携してスマートファクトリー化を実現。自由度の高いカスタマイズが可能。
Orizuru 3D
3次元CADデータをブラウザ上で軽量表示するシステム。過去の設計データやノウハウをAIで類似検索し、業務効率化や製造原価の自動見積を実現。

02建設業主力

BIM/CIM関連のIT技術を活かし、建設プロジェクトのDXを支援。3Dモデルを活用した設計・施工管理システムを提供。一次請け案件が中心。

主な製品・サービス1
BIM/CIM関連システム
建築・土木の3次元モデルを管理し、設計から維持管理までのライフサイクルを支援するシステム。

03物流業準主力

倉庫管理・輸送管理システムを提供し、物流業のDXを支援。製造業で培った技術を展開。一次請け案件が増加中。

主な製品・サービス2
倉庫管理システム
在庫管理や入出庫業務を効率化するシステム。
輸送管理システム
輸送計画や配送管理を最適化するシステム。

04IT人材調達支援(全業界)準主力

大手SIer、コンサルティングファーム、事業会社向けに、IT人材の調達支援を提供。ビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」を活用し、必要な技術を持つ人材を迅速にアサイン。

05その他産業(情報通信業、金融業、卸売業等)副次

競合優位性が低い分野でも、二次請け案件としてIT人材調達支援を提供。大手SIerやコンサルティングファームからの受注が中心。

製品と技術

製造業・建設業向けDX開発基盤「Orizuru」

「Orizuru」は同社が2016年にリリースしたDX開発基盤で、見積・設計・調達領域向けの「Orizuru 3D」と製造実行領域向けの「Orizuru MES」から構成される。「Orizuru 3D」は標準的なPCのブラウザ上で3次元CADデータを軽量表示でき、過去の設計データやベテラン技術者のノウハウをAIで類似検索し、業務効率化や自動見積を実現する。「Orizuru MES」は生産計画や在庫管理などの標準機能を備え、ERP/PLM/FAなどの既存システムと連携し、カスタマイズ自由度が高い。スモールスタートで導入しROIを確認しながら段階的に拡大できるのが特徴で、日本の製造現場の既存設備とも連携可能な「レトロフィット」に対応する。

ビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」

「Ohgi」は同社が2021年2月に製品化したビジネスパートナーネットワークである。中小IT企業を中心としたパートナー企業のデータベースを基に、顧客の案件に最適なIT人材を迅速にアサインする仕組みを提供する。同社自身のプロジェクトマネジメント力と組み合わせ、ワンストップで人材調達を支援。2025年12月期時点で58社のパートナー企業が登録され、IT人材の需給ギャップが拡大する市場において、同社の競争優位の源泉となっている。パートナー企業のエンジニアにとっては、大手SIerに依存しない直接的な案件獲得の機会となり、所得格差の是正にも寄与する。

一気通貫のDX実現手法「CCT-DX Method」

「CCT-DX Method」は同社が開発した独自のDX実現手法で、4つのプロセスからなる。第1段階「目指す姿の策定」では、DX後の全体構想をビジュアルで示す「DX-ToBeダイジェスト」を作成。第2段階「技術検証」では、実システムを組み上げ実データで検証。第3段階「仕組み構築」ではアジャイル形式で段階的に開発。第4段階「運用・内製化支援」では顧客企業が自立的にDXを継続できる体制を構築し、IT人材育成も行う。この手法は顧客の囲い込みではなく内製化を最終目標としており、従来型ITベンダーとは一線を画す。Orizuruと組み合わせることで、現場に即した実効性の高いDXを低コストで実現する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

高度IT人材派遣で急成長、高収益モデル確立

ITエンジニア派遣・請負を主力とする企業で、情報・通信業界において高収益体制を誇る。同業他社のソラコムやハッチ・ワークと比較すると、売上高は中規模ながら営業利益率10%超を達成しており、効率的な事業運営が光る。売上高は2023年から2025年にかけて約30%成長し、デジタル化需要を追い風に拡大を続ける。人材の確保と育成が成長の鍵であり、競合との差別化として技術者教育やキャリア支援に注力している点が強み。

強み

  • 営業利益率10%超を維持し、業界内でも際立った収益性を実現。
  • 2年間で売上高が約3割増加し、市場の需要を取り込んでいる。
  • エンジニア育成に積極的で、質の高い人材を継続的に供給。
  • 企業のデジタル化投資拡大により、IT人材需要が高まっている。

課題

  • 事業の成長が人材確保に依存しており、採用競争が激化している。
  • 派遣・請負中心のため、クライアントとの単価交渉が課題。
  • IT需要が景気や技術トレンドの影響を受けやすいリスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がコアコンセプト・テクノロジー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14662フォーカスシステムズ270億円10.7倍
24058トヨクモ267億円19.7倍
34499Speee265億円
43696セレス262億円12.1倍
53676デジタルハーツホールディングス253億円20.0倍
64371コアコンセプト・テクノロジー248億円19.0倍
79709NCS&A247億円10.4倍
85254Arent245億円17.6倍
92354YE DIGITAL245億円19.8倍
103939カナミックネットワーク243億円19.0倍
113694オプティム239億円21.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

ITコンサルティング会社として2009年に創業

2009年9月、東京都中央区東日本橋に資本金2,400万円で株式会社コアコンセプト・テクノロジーを設立。IT技術を活用し顧客の事業改革を支援することを目的とし、コンサルティング・システム開発事業を開始した。同年12月には資本金を2,600万円に増資。創業当初から製造業向けの知見を蓄積し、後のDX支援の基盤を築いた。

2015年大阪オフィス開設と2016年「Orizuru」リリース

2015年6月、大阪府大阪市淀川区に大阪オフィスを開設し、関西エリアへの事業拡大を図った。2016年10月には、製造業向けDX開発基盤「Orizuru」をリリース。この製品は同社の技術力を結集したもので、3D CADデータの軽量表示やAIによる類似検索、スマートファクトリー実現のためのMES機能などを提供する。Orizuruの投入により、同社は単なるSIerから自社プロダクトを持つベンダーへと進化を遂げた。

2019年アンドロボコアテクノロジー株式譲渡と本社移転

2013年にアンドロボティクス株式会社との合弁で設立したアンドロボコアテクノロジー株式会社の株式を、2019年2月にアンドロボティクス株式会社へ譲渡。同年7月には本社を東京都渋谷区千駄ヶ谷へ移転。2020年3月にはさらに本社を東京都豊島区南池袋へ移転し、南新宿オフィスを統合した。この間、資本金は2018年12月に7,000万円、2019年10月に8,000万円、2020年12月に9,200万円へと段階的に増資され、成長資金を確保した。

2021年福岡オフィス開設と東証マザーズ上場

2021年1月、福岡県福岡市博多区に福岡オフィスを開設。これにより東京・大阪に続く3拠点体制となり、地域間のIT人材格差の是正にも貢献する体制を整えた。同年2月には社内で活用していたビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」を製品として提供開始。そして2021年9月、東京証券取引所マザーズに株式を上場した。上場により知名度と資金調達力を高め、その後のM&A戦略を加速させる基盤を得た。

2022年合弁会社設立と2023年以降のM&Aによる子会社化

2022年9月、株式会社ミスミグループ本社と合弁で株式会社DTダイナミクスを設立。2023年5月には株式会社ピージーシステムを子会社化し、以降、2024年2月に株式会社Pros Cons、2024年4月にPro-X株式会社と株式会社デジタルデザインサービスをそれぞれ子会社化。これらのM&Aにより、連結子会社を通じてDX関連の技術・人材・顧客基盤を拡充した。2025年12月には情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証(ISO/IEC 27001:2022)を取得し、品質とセキュリティの強化を図った。

年表23件を開く

2000年代

  • 2009年9月創業IT技術を活用し、顧客の事業改革を支援することを目指して、2009年に東京都中央区東日本橋に株式会社コアコンセプト・テクノロジー(資本金2,400万円)を設立し、コンサルティング・システム開発事業 を開始
  • 2009年12月資本金を2,600万円に増資

2010年代

  • 2012年9月東京都新宿区西新宿へ本社を移転
  • 2013年12月創業アンドロボティクス株式会社との共同出資により、アンドロボコアテクノロジー株式会社を設立
  • 2015年6月大阪府大阪市淀川区に大阪オフィスを開設
  • 2016年10月製造業向けDX開発基盤「Orizuru」をリリース
  • 2017年7月東京都渋谷区千駄ヶ谷へ本社を移転
  • 2018年7月東京都渋谷区千駄ヶ谷に南新宿オフィスを開設
  • 2018年12月資本金を7,000万円に増資
  • 2019年2月アンドロボコアテクノロジー株式会社の株式をアンドロボティクス株式会社に譲渡
  • 2019年10月資本金を8,000万円に増資

2020年代

  • 2020年3月M&A東京都豊島区南池袋へ本社を移転(南新宿オフィスを統合)
  • 2020年12月資本金を9,200万円に増資
  • 2021年1月福岡県福岡市博多区博多駅前に福岡オフィスを開設
  • 2021年2月社内で活用していたビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」を製品として提供開始
  • 2021年9月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2022年9月株式会社ミスミグループ本社と合弁で株式会社DTダイナミクスを設立
  • 2023年5月M&A株式会社ピージーシステムの株式を取得し子会社化(現 連結子会社)
  • 2023年8月M&A株式会社電創の株式を取得し子会社化(現 連結子会社)
  • 2024年2月M&A株式会社Pros Consの株式を取得し子会社化(現 連結子会社)
  • 2024年4月M&APro-X株式会社の株式を取得し子会社化(現 連結子会社)
  • 2024年4月M&A株式会社デジタルデザインサービスの株式を取得し子会社化(現 連結子会社)
  • 2025年12月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)〔ISO/IEC 27001:2022〕認証を取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    DX支援基盤「Orizuru」の機能拡充と領域拡大

    製造業・建設業向けDX開発基盤「Orizuru」(「CCT-DX Method」、「Orizuru 3D」、「Orizuru MES」)の熟成および機能拡充に努めるとともに、パートナープロダクトやクラウドソリューションの拡充を通じて産業領域の拡大を図る。

  2. 02

    ビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」の拡大

    広範なビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」を活用し、システム開発案件とエンジニアのマッチングを迅速・効率的に行う。現在東京都中心のパートナーを全国に広げ、ネットワークの更なる拡大を図る。

  3. 03

    製造業DXにおける注力領域の強化と大型化推進

    製造業向けDXでは、ERP「mcframe」、MES「Orizuru MES」、PLM「Aras Innovator」の3ソリューションに注力し、受注の大型化を推進。建設・物流DXは既存実績を他社へ横展開する。

  4. 04

    コア人材の確保・育成と定着促進

    魅力的な案件、自由な勤務体系、給与水準向上、公平な人事評価、スキルアップ支援などにより優秀なIT人材の採用・定着・育成に注力し、中核技術・ノウハウを社内に蓄積する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で584人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は687万円で、4期前と比べて+11.0%平均年齢は35.5歳、平均勤続年数は3.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年12月61935.32.1241
2022年12月67935.03.0305
2023年12月68734.93.2441
2024年12月74735.43.6533375
2025年12月68735.53.9584377

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率55.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 6 / 海外 0、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
本社 — 東京都豊島区492百万円
DX関連事業
福岡オフィス — 福岡県福岡市博多区9百万円
DX関連事業
大阪オフィス — 大阪府大阪市淀川区7百万円
DX関連事業
本社 — 大阪府大阪市北区5百万円
DX関連事業
本社 — 山口県宇部市4百万円
DX関連事業
本社 — 東京都江東区2百万円
DX関連事業
本社 — 神奈川県川崎市幸区1百万円
DX関連事業
本社 — 大阪府大阪市福島区1百万円
DX関連事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ピージーシステム
    山口県宇部市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社電創
    神奈川県川崎市幸区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社Pros Cons
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Pro-X株式会社
    大阪府大阪市福島区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社デジタルデザインサービス
    大阪府大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社DTダイナミクス
    東京都千代田区 · 持分法適用会社
    議決権34.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は209億円営業利益22億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.9%、利益が+10.0%。

売上高
+8.9%
209億円
営業利益
+10.0%
22億円
純利益
+7.1%
15億円
営業利益率
10.5%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高230億円209億円
営業利益24億円22億円
純利益13億円15億円
1株あたり配当¥21¥21

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は113億円、営業利益は11億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+10.8%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q3638.33
2023年2Q39512.83
2023年3Q41614.64
2023年4Q433
2024年1Q44613.64
2024年2Q4848.33
2024年4Q1001010.07
2025年2Q1021110.88
2025年4Q1071110.37
2026年2Q113119.75

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年12月期からの9期で、売上は22億円から209億円へ9.5倍に増えた。直近期の営業利益率は10.5%。売上は8期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年12月2221
東京都渋谷区千駄ヶ谷に南新宿オフィスを開設
2018年12月3411
2019年12月4821
東京都豊島区南池袋へ本社を移転(南新宿オフィスを統合)
2020年12月5521
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2021年12月7854
株式会社ミスミグループ本社と合弁で株式会社DTダイナミクスを設立
2022年12月121118
株式会社ピージーシステムの株式を取得し子会社化(現 連結子会社)
2023年12月1591813
株式会社Pros Consの株式を取得し子会社化(現 連結子会社)
2024年12月192202010.414
2025年12月209222210.515

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高209億円のうち、営業利益として残るのは22億円10.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は15億円、売上の7.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金72.7%152億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.7%35億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.5%22億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
27.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.1pt
10.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.5pt
7.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+19.4pt
32.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
17.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
25.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年12月期は営業CFが18億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは15億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は23億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年12月0−21−24
2020年12月1−1−103
2021年12月6−15513
2022年12月9−11822
2023年12月12−4−11818
2024年12月10−102021
2025年12月18−3−131523

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年12月期の総資産は86億円。このうち返さなくてよい自己資本が51億円で、自己資本比率は59.1%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年12月83532.3
2018年12月1541128.3
2019年12月1861230.8
2020年12月2271532.7
2021年12月38201852.0
2022年12月51282355.6
2023年12月61322952.5
2024年12月80423852.4
2025年12月86513559.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
25億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
61億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
35億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
90
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率21 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中48位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中459位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
32.5%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.1%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.5%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,408で、1年前と比べて+36.1%過去52週の値幅のなかでは76%の位置にある。

¥1,408-2.9%1ヶ月-0.8%1年+36.1%時価総額248億円
過去52週の値幅
安値¥893高値¥1,570

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.0倍
PER (会社予想)17.1倍
PBR4.39倍
配当利回り1.49%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月17日に9.57%下落し1379円。25日線(1426円)を3.3%下回るが、75日線(1387円)近辺で推移。RSIは48.75と中立。直近1か月は-4.17%で、8月14日に1525円まで上昇したが、17日に反落。52週高値1570円からは12.2%下落。出来高は17日に6.3万株と増加。週足では上昇トレンドが続くが、調整局面に入った可能性。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは16.6倍と業界平均の30.11倍を大幅に下回り割安感があるが、PBRは5.13倍と業界平均の3.51倍を上回る。ROEは32.5%と高く、成長性が見込まれるが、配当利回りは1.3%と業界平均の3.42%を下回る。高ROEと低PERは評価できるが、PBRの高さが割高感を生むため、総合的にはほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.0倍47.9倍
PER (予想)17.1倍
PBR4.39倍2.96倍
ROE32.5%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

IT投資需要はデジタル化で拡大が続くが、同社は中堅企業向けに特化し、高い収益性を誇る。強気派は、売上高が毎年増加し営業利益率10%超を維持する実績を評価し、人材育成と単価上昇でさらなる増益を見込む。弱気派は、IT業界の人材不足で労務費が上昇しており、開発体制を維持できるか懸念する。また、顧客のIT予算が景気変動で影響を受けやすく、受注が減少すれば収益性が急低下するリスクを指摘する。PBR5倍超とバリュエーションが市場平均より高く、成長鈍化が織り込み済みか疑問もある。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性

    営業利益率10%超を継続し、付加価値の高い提案力を示す。

  • 順調な増収

    売上高はここ3期で約1.7倍に拡大し、需要は堅調。

  • デジタル化の追い風

    中堅企業のDX投資は継続し、受注環境は良好。

  • 2025年12月期は増収増益、営業利益22億円通年影響

    売上高209億円(+8.8%)、営業利益22億円(+10%)。純利益15億円と3期連続増益

  • ROE32.5%と高水準の資本効率通年影響

    ROE32.5%。自己資本を効率活用し、PBR5.13倍を支える収益力

  • PER16.6倍とROE対比で割安継続影響

    PER16.6倍、純利益15億円。ROE32.5%に対してバリュエーションは割高ではない

  • 配当利回り1.3%と配当継続の安定感継続影響

    配当利回り1.30%。増収増益基調で配当の安定性が高い

マイナスに働く材料7
  • 人材依存

    利益率が人件費の影響を強く受け、人材確保に失敗すれば収益が低下。

  • 規模の限界

    中堅企業向けは大型案件が少なく、成長の上限が低い。

  • 高バリュエーション

    PBR5倍と割高で、業績が期待を下回れば株価の調整が大きい。

  • 売上高成長率が前期21%から9%へ鈍化通年影響

    売上高は2024年20.8%増、2025年8.8%増。成長減速で高PER修正リスク

  • 営業利益率10.53%とほぼ横ばい通年影響

    営業利益率は10.42%→10.53%と頭打ち。売上高209億円で22億円の利益規模

  • PBR5.13倍と高値圏、ROE依存度が高い継続影響

    PBR5.13倍。ROE32.5%が持続しなければ株価は割高になりやすい

  • 外国人所有率6.86%と低く資金流入が限定的継続影響

    外国人所有率6.86%。海外投資家の選好が強まらないと上値が重い

次の決算で確かめる点
売上高成長率
デジタル需要の取り込み度合いと事業拡大ペースを示す。
営業利益率
人件費高騰の中でも高い収益性を維持できるかが焦点。
社員一人当たり売上高
開発効率と生産性の変化を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり21いまの株価に対する利回りは1.49%。

年間配当
¥21
1株あたり
配当利回り
1.49%
いまの株価に対して
配当性向
22.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥21

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ4,429人。区分でいちばん多いのは個人・その他63.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が26.4%を占め、残る73.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他64.860.456.354.963.6
事業法人29.627.923.022.423.4
自己株式0.02.24.47.8
外国法人2.71.05.46.56.8
証券会社1.51.72.310.43.2
金融機関1.48.913.05.73.0
外国人個人0.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01金子武史13.29
02株式会社BIPED7.95
03芸陽線材株式会社5.16
04下村克則4.89
05グッドエコ株式会社4.26
06中島数晃3.98
07田口紀成3.89
08髙盛豊文3.81
09津野尾肇3.35
10光通信KK投資事業有限責任組合2.64

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近8
  • 2026-07-17
    株式会社シグマクシス・ホールディングス
    新規の大量保有報告
    14.79%
    +1.03pt
  • 2026-06-19
    株式会社シグマクシス・ホールディングス
    新規の大量保有報告
    13.76%
    +1.00pt
  • 2026-06-05
    株式会社シグマクシス・ホールディングス
    新規の大量保有報告
    12.76%
    +1.03pt
  • 2026-05-22
    株式会社シグマクシス・ホールディングス
    新規の大量保有報告
    11.73%
    +1.09pt
  • 2026-05-07
    株式会社シグマクシス・ホールディングス
    新規の大量保有報告
    10.64%
    +1.07pt
  • 2026-04-27
    株式会社シグマクシス・ホールディングス
    新規の大量保有報告
    9.57%
    +2.66pt
  • 2026-04-22
    株式会社シグマクシス・ホールディングス
    新規の大量保有報告
    6.91%
    +1.89pt
  • 2026-04-13
    株式会社シグマクシス・ホールディングス
    新規の大量保有報告
    5.02%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で−100%、1株純資産は9期で−100%。直近期のROEは32.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年12月45,20898,03959.9
2018年12月27,874125,90327.8
2019年12月94023.7
2020年12月95019.5
2021年12月2812630.763.1
2022年12月5217234.850.8
2023年12月7718943.029.5
2024年12月8625138.911.4
2025年12月9031232.513.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/12期の役員報酬は総額133百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
金子武史代表取締役 社長CEO502,340,000
中島数晃取締役 副社長CFO55700,000
上田昌平取締役 監査等委員651,000
廣瀬卓生取締役 監査等委員5512,000
鈴木雅也取締役 監査等委員488,000
中島恵理取締役 監査等委員54

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)410910927
社外取締役524245

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,630字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、「テクノロジーと人の力で産業のサステナブルな発展に貢献します」をパーパスに、DX支援とIT人材調達支援という2つの事業を展開しております。DX支援は、主に製造業・建設業・物流業向けに、形状認識、3Dグラフィックス、AIを中心とした技術力と、ものづくりへの深い知見を活かし、作業効率性・労働生産性の向上や、ベテランが有するノウハウの仕組み化等を実現します。また、IT人材調達支援は、広範なビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」を活用し、顧客の案件に最適なIT人材を見つけ出し、迅速にデリバリー体制を構築します。 1. 当社グループが目指すIT産業の姿 (1) 国内システムインテグレーション業界における課題 国内の民間企業IT市場のうち大半を大手SIer(システムインテグレーター)が1次請けとして受注し、その下に2次請け、3次請けと連なるピラミッド型の多重請負構造となっております。中小IT企業の多くはシステム開発の一部を担う人材供給元としての役割に留まり、結果として中間マージンの介在による非経済性やIT人材調達の非効率性(手間や時間がかかる)、大手SIerと中小IT企業間のエンジニアの所得格差等の課題が生じています。所得格差の課題については大手と中小間だけでなく、東京とその他地域間でも生じております。 また、あらゆる産業において競争力維持・強化のためにDXを推進することが喫緊の課題となっている中、DXを推進できる人材が事業会社ではなく大手SIerやコンサルティングファームに集中しているため、事業会社が自らDXを自立的かつ継続的に実現することができず外部のITベンダーに依存せざるを得ないという深刻な経営課題が生じています。 (2) 当社グループが目指す姿 当社グループは、このような国内システムインテグレーション業界の構造問題を打開し、新しい価値を提供するITベンダーを目指しております。 具体的には、①事業会社が自立的かつ継続的にDXを実践できる状況にすること。そのために、DX後のあるべき姿の策定から技術検証、システム構築、運用・保守、内製化のための技術支援まで一気通貫で伴走します。②多重請負構造を縮小し、事業会社が直接的にIT人材調達を行える状況にすること。③それによって中間マージンが介在せず、指揮命令系統の明確化により全国の中小IT企業のエンジニアの活躍の場が広がりスキル・待遇が向上すること。これらの施策を同時に行うことで、当社グループの顧客企業やビジネスパートナー企業の競争力、ひいては我が国全体の産業競争力の向上を実現したいと考えております。 2.ビジネスモデル 当社グループは、DX関連事業の単一セグメントですが、サービス区分別に記載しております。DX支援とIT人材調達支援を顧客に提供しています。 (1) 事業概要 ① DX支援 当社グループは、主に製造業・建設業・物流業向けにDX支援を行っております。当社グループ独自のDX支援メソドロジー「CCT-DX Method」や、仕組みの構築・運用を効率化するDX開発基盤「Orizuru」を活用し、顧客企業のDXを支援しています。DX後のあるべき姿の策定から技術検証、システム構築、運用・保守、内製化まで一気通貫で伴走支援します。外注のビジネスパートナーと積極的に協業してデリバリー体制を構築して案件に取り組んでいます。 ② IT人材調達支援 当社グループは、大手SIer・コンサルティングファーム・事業会社向けに顧客が必要とする技術を持ったIT人材の調達支援を行っています。当社グループのプロジェクト推進やチームマネジメントに関するノウハウ、創業以来取引関係を構築してきた中小IT企業との広範なビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」活用によるIT人材調達力を活かし、顧客のシステム開発の各フェーズに必要な人材の調達をワンストップでスピーディーに支援しています。顧客からの案件を当社グループが受注し、当社グループが主体となって「Ohgi」を活用してビジネスパートナーの調達を行います。 [事業系統図] (2) ビジネスモデル図 当社グループのビジネスモデルを表現したものが以下の図です。 図中央下の「顧客満足、取引継続」が起点かつ終点であり、当社グループの事業成長の源泉です。既存顧客との取引拡大と新規顧客獲得により高単価の良質案件が増加すると、当社グループの下請けとして案件を受注したい協力会社数(IT人材数)が増加します。 これにより最適なデリバリー体制でプロジェクトに取り組むことができ顧客満足、取引継続に繋がります。このループが案件も人材も増大して事業が成長するという好循環を創出しています。 この好循環に加え、事業成長による利益が「Orizuru」及び「Ohgi」の機能拡張を可能にし、顧客の満足度の向上につながっています。この顧客満足につながる2つのループが当社グループが成長していく仕組みとなっています。 (3) 案件の受注経路とビジネス規模の拡大 当社グループの受注経路は、一次請け案件が約6割を占めており、その大部分は事業会社からのDX支援に関する受注です。残りの約4割は、IT人材調達に関して大手SIerやコンサルティングファームからの二次請け案件を中心に構成されています。当社グループはものづくりの現場に関する知見とスマートファクトリー(注1)及びBIM/CIM(注2)関連のIT技術の蓄積が強みであるため、製造業・建設業についてはDX支援案件を受注することが多く一次請けが中心となっており、また物流業においても一次請け案件の受注が本格化しております。一方、競合優位性がないその他の産業についても事業領域を広げ安定的な受注を確保するために、二次請け案件にもIT人材調達支援という形で積極的に対応しております。大手SIerやコンサルティングファームとはDX支援案件受注で競合することもありますが、当社グループの技術力や人材調達力を評価いただくことも多いため、「競合ではなく協業」を意識して、協力しながら顧客企業のDX推進に取り組んでおります。 当社グループは中小IT企業と広範なビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」を構築しているため、案件の規模やスケジュールに柔軟に対応することができます。DX支援、IT人材調達支援のいずれにおいても外注を積極的に活用することでレバレッジを利かせてビジネスの規模を拡大させることができます。 新規顧客の獲得手法は主にアウトバウンド営業、提携先のパートナー企業の活用により、新規顧客を獲得しております。その他、大規模な製造業向け展示会やパートナー企業主催の展示会への出展、定期的にウェビナーを開催し、そこで得られた情報から見込顧客に対してアプローチを行っております。 顧客企業の規模別売上高構成比は売上高500億円以上が約4割と、大企業・中堅企業が中心となっており、エンドユーザーの業種別では製造業・建設業・運輸倉庫業・情報通信業・金融業・卸売業で約9割を占めております。 プロジェクト期間は1カ月~数年単位まで様々ですが、大規模なプロジェクトについてはリスク低減のため案件を細分化し(契約期間1カ月~3カ月が大半)、準委任契約(約9割)で受注するよう努めております。当社グループの事業はいわゆるストック型ビジネスではありませんが、売上高に占める既存顧客の比率が約9割となっており、既存顧客からの継続的なリピート受注が安定的な高成長のベースとなっております。 3.当社グループの特徴 (1) ものづくりに関する知見と先端IT技術 当社グループは、創業時から有する製造業の現場におけるものづくりに関する知見、形状認識や3Dグラフィックス(注3)、AI(注4)、IoT(注5)、CAD(注6)、CAM(注7)、PLM(注8)、MES(注9)、BIM/CIM等の技術を深化させてきました。 こうした技術を実効性のある形で提供するためには、製造現場の実際のオペレーションや物理的な制約を踏まえた判断が不可欠であることから、当社グループでは、現場・顧客・エンジニアそれぞれの視点を理解し、全体を俯瞰して論理的にプロジェクトを推進できる体制の整備を進めています。また、個々の技術者の知見に依存するのではなく、ノウハウを組織内で共有し、チームとして一貫した品質で課題解決を行う仕組みを構築することで、既存設備との連携や現場固有の運用を踏まえたシステム設計に求められる組織的な対応力を高めています。 製造現場において発生する(システム以外の)さまざまな物理的な事象やオペレーションを理解していない状態で、机上の理論だけで高度なAIやIoT等の技術を組み込んだシステムを開発・導入しようとしても、製造現場のオペレーションに馴染まなかったり、かえって無駄な工数が発生したりする等の問題が生じます。また、いわゆるインダストリー4.0(注10)で先行した欧州企業が提供するスマートファクトリーソリューションはカスタマイズの範囲が限定されているため、日本の多くの製造工場に存在する既存の古い設備との自動連携対応(レトロフィット)が不可能であったり、システムに合わせる形でのオペレーションの大幅変更が必要であったり、ベテラン技術者が有する各企業独自のノウハウが活かせない等の課題があります。 当社グループは、先端IT技術を使うことはDXの目的ではなく手段であると考えており、また製造業の現場に精通したPM・エンジニアを多数有しているため、「AIを活用すべき業務と活用しない方が良い業務の峻別ができること」「各企業が独自に進化させてきた長年のノウハウをどのようにAIによって活用するかを経験則から熟知していること」「各企業が持つ多様なメーカー設備へのカスタマイズについても、知見者をアサインして柔軟に対応できること」が当社グループの強みだと考えております。 こうしたものづくりへの深い知見と、デジタル分野での幅広い技術力により、一般的な業務については業界ベストプラクティスの標準導入でパッケージ製品の機能を最大限に生かしつつ、標準機能外の競争領域については「CCT-DX Method」による高速アジャイル開発で対応することで、「各企業独自のノウハウを継承することで強みはそのまま活かしつつ現場ですぐに使える実効性が高いスマートファクトリーソリューション」を提供することが可能となっております。 また、製造領域で蓄積した上記の技術的優位性は、建設業向けのBIM連携システムや物流業向けの倉庫管理・輸送管理システムにも展開しており、これらの分野においても当社グループの強みとして活かされています。 (2) 製造業・建設業のDX開発基盤「Orizuru」 「Orizuru」は製造業・建設業向けの仕組みの構築・運用を効率化するDX開発基盤であり、見積もり・設計・調達領域においては「Orizuru 3D」、製造実行領域においては「Orizuru MES」を提供しています。特に製造DXにおける必要な機能を広範囲にカバーしており、必要なサブパッケージをスモールスタートで導入して既存のシステムと連携できます。これにより、業務を急激に変えることなくROIを確認しながら段階的に進めることが可能です。 「Orizuru 3D」は標準的なPCのブラウザ上でも3次元CADデータを軽量表示することが可能です。また、過去の設計データやベテラン技術者のノウハウ(見積、製造、不具合情報)等の膨大なデータの中からAIによって類似性を高精度で検索し活用することにより、業務効率化や製造原価の自動見積を属人性を排して実現することが可能です。 「Orizuru MES」は「伝統ものづくり=現状の強み」を最大限に活用するスマートファクトリーソリューションです。スマートファクトリーの実現にあたり、経営層・企画部門・情報システム部門や工場長・現場が直面するハードルを突破する特徴を有しています。生産計画・在庫管理など豊富な標準機能を有し、企業ごとの要求に合わせて非常に自由度の高いカスタマイズが可能です。ERP/PLM/FA等の既存システム・仕組みと連結し、クイックなスマートファクトリー化を実現します。 こうした「設備・装置からのデータ収集と指示伝達の自動化」「3Dモデルによる可視化」「類似検索」という「Orizuru」の標準機能をベースとして、顧客企業のニーズに応じたカスタマイズを行うことで、顧客企業のDXをスピーディかつ低コストで実現することが可能です。 今後は、製造業・建設業以外の物流・倉庫等の他産業においても標準的に必要な機能を順次拡張していく予定です。 [Orizuruの全体像] (3) 独自のDX実現手法「CCT-DX Method」 当社グループはDX実現を一気通貫で伴走支援するための独自手法である「CCT-DX Method」を活用し、顧客企業のDX実現を支援しております。「CCT-DX Method」は、①DX実現後の全体構想を「DX-ToBeダイジェスト」という形式で示す「目指す姿の策定」、②DX実現後の業務が最初から最後まで実現できるか、そしてスムーズに流れるかを検証する「技術検証」、③段階的にアジャイル形式でシステム開発を進める「仕組み構築」、④顧客企業が自立的かつ継続的にDXを実践できる体制を構築する「運用・内製化支援」という一連のプロセスと手法です。 それぞれのプロセスの特徴は以下のとおりです。 ① DX実現後に事業はどういう姿になるか、現場業務はどう変わるか、どの程度効果があるか等をわかりやすいビジュアルで示します。 ② 机上やツールで部分的に概念検証をするのが一般的ですが、当社グループでは実システムを組み上げ実データで検証します。 ③ 顧客企業と一体となり短期間での開発サイクルを繰り返すため、その後の内製化を見据えた顧客企業のIT人材育成にも寄与します。 ④ 一連のプロセスを通して顧客企業のDX人材の育成を行い、内製化後に必要なITエンジニア調達業務もサポートします。 顧客企業が内製化に成功すると当社グループの直接的なDX支援はなくなり、「運用・保守によって顧客企業を囲い込む」という従来型ITベンダーの発想と一線を画しています。しかし、ITが経営戦略の重要な位置を占める現在では自社のDX推進を内製化して企業の競争力を高めることを望む顧客も多く、事業会社によるDX内製化を目的とする当社グループの方針は他社との差別化要因となっております。また、内製化完了後も、一時的に不足するITエンジニアを確保するために当社グループの「Ohgi」を利用していただきますので、当社グループの支援内容はDX支援からIT人材調達支援にシフトしますが、取引は継続するものと考えております。 [CCT-DX Method概念図] (4) IT人材調達力 当社グループはDX支援、IT人材調達支援のいずれにおいても外注を積極的に活用しています。自前で構築した広範なビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」を活用することで、売上高に占める外注費比率は約6割と比較的高水準となっております。外部リソースの活用によって事業レバレッジを実現するとともに、事業環境が悪化した場合の財務レジリエンス(売上高が減少した場合にも外注費を削減することによって赤字となるリスクを回避できる)を保持しております。 [Ohgiを活用したIT人材調達支援概略図] (注記) 番号   用語   解説 1   スマートファクトリー   AIやIoTなどのデジタル技術を活用した、生産性が高く効率的な工場のこと。 2   BIM/CIM    コンピューター上に現実と同じ建造物の3次元モデルを再現し、建築・建設のライフサイクル全体(企画・開発設計、生産準備・生産技術、生産、調達、物流、施工、維持管理)に渡って発生する様々な技術情報を集約してエンジニアリングチェーンを繋ぎ、建築・建設業務の効率化・高度化を実現し、企業競争力を強化すること。BIMは「Building Information Modeling」の略で建築分野を対象とし、CIMは「Construction Information Modeling」の略で土木・建設分野を対象とするが、内容は同一であることから、建築物や地形などの3次元モデル管理をまとめて「BIM/CIM」と呼ぶ。 3   3Dグラフィックス   縦、横、奥行きの3次元のデータを使い、平面上においても立体感のある画像を作る手法。 4   AI   「Artificial Intelligence」の略。人工知能。識別や推論、問題解決などの知的行動を人間に代わってコンピューターに行わせる技術。 5   IoT   「Internet of Thing」の略。さまざまなモノにインターネットを接続するという考え方や手法のこと。 6   CAD   「Computer Aided Design」の略。手作業ではなくコンピューターを用いて設計や製図を行う支援ツール。 7   CAM   「Computer Aided Manufacturing」の略。CADで設計・製図した図面を基に、加工を行う工作機械のプログラムを作成するシステム。 8   PLM   「Product Lifecycle Management」の略。製品ライフサイクル全体(企画・開発設計、生産準備・生産技術、生産、調達、物流、販売、保守)に渡って発生する様々な技術情報を集約してエンジニアリングチェーンを繋ぎ、製品開発力や企業競争力を強化すること。 9   MES   「製造実行システム(Manufacturing Execution System)」の略。 主に製造業で利用されるITシステムの一つで、製造に関わるオペレーションやマネジメント業務をデジタル化し、より効率的かつ正確に作業が行われるよう製造現場の管理や見える化、製造指示、作業者の支援などを行うためのシステム。 10   インダストリー4.0   ドイツ政府が提唱した「第4次産業革命」のこと。人間、機械、その他の企業資源が互いに通信することで、製造プロセスを円滑にするスマートファクトリーを実現し、既存のバリューチェーンの変革や新たなビジネスモデルの構築をもたらすこと。現在では「製造業のDX」とほぼ同義。
経営方針・対処すべき課題5,745字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 本書提出日現在における経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。また、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針 ① パーパス <Our Purpose> テクノロジーと人の力で産業のサステナブルな発展に貢献します <What We Do> IT 産業の次世代を創出する 私たちは製品の進化及び人の進化により、各産業が持続可能な形で発展する未来の姿を描き、それを実現する仕組みを構築することにより、持続可能な社会の実現に貢献します。 私たちはDX(デジタルトランスフォーメーション)により顧客の業務プロセスとバリューチェーンを改革し、売上高の拡大や利益率の向上を実現する過程で、資産効率性や、エネルギー効率性等の向上による環境負荷低減や、労働生産性向上による人手不足の解消、ベテランのノウハウ継承などの課題を解決し、産業のサステナブルな発展に貢献します。 私たちは中小企業を中心とした広範なビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」を活用することにより、日本のシステムインテグレーション業界における多重請負構造の弊害(中間マージンによる非経済性)や、IT人材の地域間所得格差の縮小に貢献します。 <Our Values> Think Big, Act Together. Think Big 常識や固定観念を取り去って、自由に発想をぶつけよう。 意志を持って進めていけば、世界が求める新しい価値に気づくことができるはず。 Act Together 私たちは、お客様にも社員にもそして多くの関係者にも支えられている。 その理解を日々の行動に結びつけるため、Act Together の精神を貫く。 ② 行動指針 当社グループは行動指針として、以下の「CCT WAY」を定めて行動しております。 a. オーナーシップ(あらゆることに当事者意識を持つ) b. カスタマーズ・ルール(自社の都合ではなく顧客への提供価値を判断基準とする) c. ロジック×パッション(ロジックと情熱・感情のバランスをとって行動する) ③ 中期経営戦略 当社グループは、主に製造業・建設業向けにDX構想から仕組みの構築、内製化までを一気通貫で支援するDX支援と、大手SIer・コンサルティングファーム・事業会社向けに顧客が必要とする技術を持ったIT人材の調達支援を行っています。 当社グループのDX支援は、DX後の目指す姿(=ToBe)を実現する具体的方法論である「CCT-DX Method」と、3D/AI技術を活用した「Orizuru 3D」と「伝統ものづくり=現状の強み」を最大限に活用するスマートファクトリーソリューションである「Orizuru MES」からなるDX開発基盤「Orizuru」を活用し、現場の業務に深い知見を持つコンサルタントとエンジニアが顧客企業に伴走して、アジャイル方式(スピーディーかつ段階的に仕組みを構築する方式)でプロジェクトを進めます。 これまで当社グループは、製造業・建設業・物流業を中心にDX支援を展開してきました。今後は、あらゆる産業のさまざまな企業からDX実現のパートナーとして選ばれることを目指し、「CCT-DX Method」や「Orizuru」の熟成および機能拡充に努めてまいります。また、パートナープロダクト及びクラウドソリューションにおけるプロダクト拡充を通じて、さらなる産業領域の拡大を図ります。 また、当社グループの広範なビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」を活用することでシステム開発案件とエンジニアのマッチングを迅速かつ効率的に行うことができることは当社グループの強みです。各産業の事業会社、コンサルティングファーム、SIer等、あらゆる業種でシステム開発案件の増加によりITエンジニアの需要が増大している一方、供給は頭打ちで需給ギャップが拡大していること、多重請負構造のためマッチング業務が非効率になっていることから、各社ITエンジニアの調達に時間がかかっています。このような状況下で、「Ohgi」を活用した当社グループのDX支援、IT人材調達支援は共に時代に即したサービスで、競争優位性を生み出しています。今後は、現在東京都が中心となっているパートナーを東京都以外へも広げ、ネットワークの更なる拡大を図ります。 当社グループはこれまでも安定的かつ継続的な事業成長をしてまいりましたが、今後も「Orizuru」の機能拡充等によるDX支援領域の拡大による顧客・案件の増加と、その開発を担うIT人材を「Ohgi」に引き込み、案件と人材の両方を継続的に拡大させることで、顧客企業のDXを通じた産業の競争力強化に貢献します。 (2)経営環境 当社グループがサービスを提供しているDXの国内市場規模(投資金額)は今後急速に拡大し、2024年度の5.6兆円から2030年度には10.3兆円になると予測されています(富士キメラ総研「業種別IT投資動向/DX市場の将来展望 2026年版 DX投資編」)。また、IT系業務外部委託(BPO)市場規模は、2024年度で3.1兆円程度であり、2029年度には3.8兆円程度に拡大することが予測されています(株式会社矢野経済研究所「BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場に関する調査(2025年)」(2025年11月26日発表))。 このように、DX投資の急速な増加、IT人材需給ギャップの拡大が予測されている中、広範なビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」を活用したIT人材調達力をベースに顧客企業のDX支援を手掛ける当社グループにとって、事業環境は良好だと考えております。 当社グループが得意とする製造業・建設業向けDX支援においては国内外大手SIer等と競合しておりますが、ものづくりの現場に関する知見、コンサルティング力、AI・IoT等のIT技術力等を活かし、顧客企業のノウハウを継承する形で企画から設計開発、生産・施工・出荷まで一貫したデジタルデータ(図面、3Dモデル)でDXを実現する当社グループのポジショニングや、技術移管を含めた顧客企業によるDX内製化や内製化後のIT人材調達までを支援する当社グループの方針により差別化が図れるものと考えております。また、大手SIer等は当社グループのIT人材調達支援における顧客(当社グループは大手SIerから二次請として受注)でもあるため、競合ではなく協業を目指し、協力しながら顧客企業のDXを推進していきたいと考えております。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、顧客企業に付加価値の高いサービスを提供し続けることにより、事業の継続的な拡大と企業価値の向上を図ることが重要だと認識しており、事業の成長性を表す売上高成長率と、収益力を表す売上高営業利益率を重要な経営指標と考えております。 (4)事業上及び財務上の対処すべき課題 ① 成長戦略の実行 当社グループは「テクノロジーと人の力で産業のサステナブルな発展に貢献します」というパーパスを実現するために、「IT産業の次世代を創出する」ことを目指しています。そのためには、製品の進化と人の進化により、各産業が持続可能な形で発展する未来の姿を描き、それを実現する仕組みを構築すること、日本のシステムインテグレーション業界における多重請負構造の弊害を縮小することが重要だと考えております。 製造業向けDXにおいてはERP「mcframe」を中心に、MES「Orizuru MES」、PLM「Aras Innovator」の3つのソリューションに注力し、受注の大型化を推進しています。建設DX及び物流DXに関しては、既存顧客での豊富なノウハウと実績を活かし、他社への横展開を積極的に行っています。また、クロスセルを統括管理する営業本部を設置し、組織営業力向上に努めています。 IT人材調達支援においては、既存顧客との取引深耕及び新規顧客開拓に注力する一方開発支援パートナー企業数の拡大を目指します。こうした成長戦略を着実に実行することにより、案件とそれを担うIT人材の両方を拡大する好循環を形成し、安定的な高成長を持続していく方針です。 また、M&Aは目的等の見直しを実施し、今後はDX支援の強化を目的とし上流工程の協業が可能な企業や業界知見を有する企業等を対象に、積極的に進めてまいります。 ② IT人材の確保と育成 当社グループは、あるべき姿の策定から技術検証、システム構築、運用・保守、内製化支援まで、顧客企業のDX実現を一気通貫で伴走支援しておりますが、一連のプロセスの実行において、コンサルタント、プロジェクトマネージャー、アーキテクト、エンジニア、プログラマー、テスター等の様々なIT人材が必要となります。 当社グループは「Ohgi」によるIT人材調達力を活用し、必要な時に必要なスペックのIT人材を調達しプロジェクトを推進することが可能ですが、経営ビジョンを実現し、継続的に事業を拡大していくためには、中核的な技術やノウハウを社内に蓄積していく必要があり、コア人材となる社員の積極的な採用・定着・育成が重要だと考えております。 当社グループは魅力的な案件の獲得、比較的自由な開発体制や勤務体系、給与水準の向上や福利厚生の充実、公平・透明な人事評価制度、社内勉強会の開催・セミナー参加によるスキルアップ支援等により、優秀なIT人材の採用・定着・育成に注力しておりますが、今後も採用マーケットにおける他社との競合状況を勘案し、改善していく方針です。 ③ 開発体制・プロジェクト採算管理の強化 当社グループは業容拡大にともない、大規模案件の受注も増えてきているため、不採算・赤字案件が発生した際の損益インパクトが大きくなってきており、開発体制及び受注後のプロジェクト採算管理の強化が課題だと認識しております。当社グループは大規模案件にも対応できる体制構築のために、新卒・経験者いずれについても積極的な採用活動を行っており、今後も継続していく予定です。また、当社グループの強みである広範なビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」の拡充を図ってまいります。 プロジェクト採算管理について、当社グループはリスク低減のために案件を細分化し(契約期間1カ月~3カ月が大半)、準委任契約にて受注するように努めております。また工数の予実乖離が生じないように、顧客とのコミュニケーション、緻密な要員管理、進捗管理、予実管理、品質管理を行っております。今後につきましても、受注判定時のチェック機能の強化やプロジェクト進行中の採算管理を徹底していくとともに、プロジェクトマネージャーの育成、当社グループが得意とするアジャイル開発のノウハウを集約し共有することによる効率的かつ高品質な開発を実施していくことにより、収益力を高めていく方針です。 ④ 販路の多様化・拡大 当社グループは既存顧客からのリピート受注が比較的安定している一方、事業の継続的な拡大と企業価値向上のためには、新規顧客の開拓力が課題だと認識しております。DX支援においてはアウトバウンド営業を開始していますが、IT商社や各ソリューションパートナーとの関係性をより強化し、着実な新規顧客の開拓を進めます。IT人材調達支援においては、営業担当者がより営業活動に注力できる体制の構築及び営業人員の増員による営業活動量の増強と、「Ohgi」ネットワークの拡大による人材提案力の強化に注力します。 ⑤ 経営管理体制の強化 当社グループは成長段階にあり、事業の継続的な成長には業務運営の効率化やリスク管理のための十分な内部管理体制の整備、マネジメント人材の拡充が重要だと考えております。このため、業務効率化のための販売管理システムのリプレイスやバックオフィス業務の整備などを行いました。また、組織の拡大ペースに合わせる形でマネジメント人材の採用や育成、教育研修等を実施していく方針です。 当社グループは、開発要件により個人情報や顧客の機密情報を取り扱う場合があります。これらに適切に対応するため、情報管理体制の強化を進めており、プライバシーマークの取得に加えて2025年12月に情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証を取得しました。 ⑥ コーポレート・ガバナンス体制の強化 当社グループは、持続的な成長及び中長期的な企業価値の向上を目指し、併せて社会に貢献するサービスを提供することで、あらゆるステークホルダーから信頼を得ることが重要であると認識しております。かかる認識に基づき、当社グループではコンプライアンスの徹底を図るとともに、経営の公正性及び透明性を確保するための内部監査の強化、監査等委員会、指名・報酬委員会の設置等により、コーポレート・ガバナンスの実効性を担保しております。 ⑦ 持続可能な社会の実現への取り組み 当社グループは、事業活動を通じて、顧客の売上高の拡大や利益率の向上を実現するとともに、資産効率性の向上、エネルギー効率性の向上による環境負荷低減、労働生産性向上による人手不足の解消、ベテランのノウハウ継承など、多くの社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現へ取組んでいます。2022年12月には代表取締役社長CEOを委員長とする「サステナビリティ委員会」を設置いたしました。単体では、2023年のScope3算出に取組み、2024年からはグループ全体でもScope3の一部算出に取組んでおります。また、2024年6月に再エネ100宣言RE Actionに参加し、再生可能エネルギー率を2030年に70%、2050年に100%という目標を定めています。より一層サステナビリティに関する取組みを推進し、持続可能な社会作りへ貢献してまいります。
事業等のリスク9,190字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 また、必ずしもリスク要因には該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。 なお、文中の将来に関する事項は提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1) 事業内容に関するリスク ① 生成AIを含むAI技術の進展への対応について 生成AIをはじめとするAI技術は急速に進展しており、システム開発の自動化・高度化や、業務プロセスの変革など、当社サービスの在り方そのものに大きな影響を与える可能性があります。当社グループが事業を展開するDX支援やIT人材支援領域においても、AIを活用した開発効率の向上や、新たな付加価値の創出が競争力の重要な要素となりつつあります。 当社グループでは、生成AIを含む先端AI技術の動向を注視し、技術検証や人材育成等を通じて、これらの技術を事業に活用する取り組みを進めております。 しかしながら、AI技術の進展速度は極めて速く、当社グループが想定する以上に技術革新や市場環境の変化が生じた場合には、当社グループの既存サービスの付加価値が相対的に低下し、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ② 技術革新等について IT業界では、技術革新や顧客ニーズの変化のスピードが非常に速く、それに伴い、常に新しい技術やサービスが生み出されております。当社グループのDX支援事業においては技術力が競争力の源泉であるため、技術革新への対応が遅れることは当社グループにとって重大なリスクになると考えております。 従いまして、技術革新に迅速に対応できるよう、先端のAI技術と当社グループの技術を組み合わせることや、常に市場動向を注視し技術革新への対応を講じることにより、今後も競争力のあるサービスを提供できるように取り組んでおります。また優秀なITエンジニアの確保や社内勉強会の開催等による社員のスキルアップにも注力しております。 しかしながら、予想以上の急速な技術革新や代替技術・汎用的な競合商品の出現等により、当社グループのサービスが十分な競争力や付加価値を確保できない場合には、新規受注の減少や既存顧客の離反を招来し、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ③ 市場動向について 国内IT市場は2000年以降、着実に成長を遂げており、今後も各産業においてデジタル化の流れが加速している中で継続的な成長が見込まれておりますが、国内外の経済情勢や景気動向が変化し、企業がIT投資額を大幅に縮小した場合、あるいは予期せぬ事態等により市場成長率の鈍化又は市場規模が縮小する事態となった場合には、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 一方、企業が競争力を維持・強化するためのDXはあらゆる産業において喫緊の課題となっており、仮にIT投資額全体が減少する場合においても、当社グループがターゲットとするDX市場が大幅に縮小する可能性は低いと考えております。 また、当社グループは大手SIerからの2次請け受注についても積極的に対応し、複数の産業領域の案件を受注することでリスク分散を図っていること、外注の積極活用により財務レジリエンスを保持していることから、外部環境の変化に柔軟に対応できる体制を構築していると考えております。 ④ 地政学リスクについて 地政学的緊張の高まりや経済制裁・関税政策の変更、為替の急変等により、顧客の投資計画の先送り・見直し、仕入・外注コストへの波及が生じる可能性があります。 一方、当社グループはそのような事態が発生した際に、産業・顧客別の受注ポートフォリオ管理により、外部環境の変動リスクを抑制できる体制を構築していると考えております。 ⑤ 競合について 当社グループはこれまで製造業・建設業・物流業のDX支援を中心に事業展開をしてきており、大手SIer等と競合しております。当社グループの競争力が低下した場合には、受注が減少し、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 一方、上流のDX構想から、技術検証、システム開発、運用保守までを一気通貫で提供できることや、当社グループのDX支援の特徴である「内製化支援」および「内製化後のIT人材調達支援」は競合との差別化要因であり、また製造業・建設業・物流業のDXについては「ものづくりに関する知見」において優位性があると考えており、資金力・ブランド力に勝る競合事業者と比較しても、短期的に当社グループの競争力が急低下する可能性は低いと考えております。 今後につきましても、これまでの経験・実績・ノウハウ・人材等を強みとして、DX開発基盤である「Orizuru」の機能強化・拡張を図り、製造業・建設業・物流業をはじめとしたその他の産業についても競争力を高めていきたいと考えております。 ⑥ 主要ベンダー依存(プロダクト調達リスク)について 当社グループは、いくつかの主要プロダクトと連携したソリューション提供を行っております。これらベンダーの仕様変更、ライセンス方針の見直し、または供給停止等が生じた場合、受注計画や提供価格等に影響を及ぼす可能性があります。 一方、当社グループはそのようなリスクに備えて、(i)複数プロダクトの選択肢確保、(ⅱ)ベンダーとの定期協議によるロードマップ情報の早期把握、(ⅲ)代替提案の事前準備 等により、当該リスクを低減できる体制を構築していると考えております。 しかしながら、これらベンダーの仕様変更のタイミングや影響範囲が想定を超えて生じた場合には、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 法的規制について 当社グループが準委任契約に基づく受任者として当該契約先の企業から業務を受託し、その業務を外部協力企業に再委託する場合には、「労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する基準(昭和61年労働省告示第37号)」、「下請代金支払遅延等防止法」、その他の関係法令に従っております。 また、派遣契約の場合には、労働者派遣法に基づき、厚生労働大臣の許可を受けております。 準委任契約の場合に偽装請負と見做されるリスクや派遣の許可が取り消されるリスクを負っているため、当社グループでは、リスク管理委員会の設置、コンプライアンス研修の実施、ITエンジニアとの定期的な面談、取引先との適切な契約締結、取引先との密接なコミュニケーション、内部監査や監査等委員監査によるチェック等の体制強化を図り法令違反を未然に防ぐよう努めておりますが、法令等違反行為が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 不採算プロジェクトについて システムの受託開発においては、各プロジェクトにおいて想定される難易度及び工数に基づき見積もりを作成し、適正な利益率を確保したうえでプロジェクトを受注しております。 当社グループは、リスク低減のために案件を細分化して受注(契約期間1カ月~3カ月が大半)するよう努めており、また工数の予実乖離が生じないよう、顧客との密接なコミュニケーション、緻密な要員管理、進捗管理、予実管理、品質管理等を行っておりますが、請負契約の案件で予期せぬ不具合の発生等により工数が大幅に増加した場合や、顧客による検収時に契約不適合に該当し大幅な改修依頼が生じる場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 売上計上時期の期ずれについて システムの受託開発において、受注後の仕様変更等により納入時期が変更となり、売上・利益の計上時期がずれる場合があります。 また、当社グループは、一定の要件を満たすシステムの受託開発においてインプット法による収益認識を適用しており、見積総原価に対する発生原価の割合をもって売上高を計上しております。開発の進捗状況は月次でモニタリングしておりますが、計画どおりに進捗せず、見積総原価の見直しが必要になった場合には、売上・利益の計上時期にずれが生じます。 期ずれの金額の大きさによっては、短期的には四半期又は通期の業績に影響を及ぼす可能性がありますが、中期的には影響がないものと考えております。 ⑩ 取引先の信用リスクについて 当社グループは、新規取引を開始する際の与信管理の徹底及び取引期間中のモニタリング実施により、債権回収リスクを低減するよう努めておりますが、顧客の収益及び財政状態の急激な悪化等により、売上債権の回収が遅延または回収不能になる可能性があり、金額が大きい場合には当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。産業分野や事業領域のポートフォリオ分散に注力していくことにより、信用リスクの分散を図っていきたいと考えております。 ⑪ 新規事業、アライアンス、海外進出について 当社グループは、高い成長性を維持するために、将来的に新しいサービスの展開やアライアンス、海外展開を図る可能性があります。これらを実行するにあたっては、緻密な市場調査、競合分析、マーケティング、リスク分析、投資対効果等を慎重かつ多角的に検討した上で意思決定を行いますが、基本的前提条件が大幅に変動する場合には、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ M&Aについて 当社グループは、成長戦略の一環として、M&Aを重要かつ有効な手段と位置付けており、今後も必要に応じてM&Aを実施する可能性があります。M&Aを実行する際には、対象企業の主要事業や財務内容などに関する詳細なデューデリジェンスを行い、事前にリスクを把握し極力低減するよう努めております。 しかしながら、これらの過程で確認または想定されなかった事象がM&Aの実行後に発生または判明する可能性や、M&A実行後の事業展開が期待どおりに進まない可能性、事業環境の急激な変化の可能性等があります。 そのような場合には、当初期待したシナジー効果などのメリットが得られない可能性があるほか、買収時ののれんなどM&A対象企業にかかる投資価値の減損処理が発生する可能性も考えられます。 この結果、当社グループの財政状態および業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業体制に関するリスク ① IT人材の確保と育成について 当社グループは、あるべき姿の策定から技術検証、システム構築、保守・運用から内製化支援まで、顧客企業のDX実現を一気通貫で伴走支援しておりますが、一連のプロセスの実行において、コンサルタント、AIエンジニア、アーキテクト、プログラマー、プロジェクトマネージャー等の様々なIT人材が必要となります。 当社グループは広範なビジネスパートナーネットワークによるIT人材調達力を活用し、必要な時に必要なスペックのIT人材を調達しプロジェクトを推進することが可能ですが、継続的に事業を拡大していくためには中核的な技術やノウハウを社内に蓄積していく必要があり、コア人材となる社員の積極的な採用・定着・育成が重要だと考えております。 当社グループは魅力的な案件の獲得、比較的自由な開発体制や勤務体系、給与水準の向上や福利厚生の充実、公平・透明な人事評価制度、社内勉強会の開催・セミナー参加によるスキルアップ支援等により、優秀なIT人材の採用・定着・育成に注力しておりますが、今後も採用マーケットにおける他社との競合状況を勘案し、改善していく方針です。 しかしながら、これらの施策が奏功しない場合、または市場における慢性的なITエンジニア不足により当社グループの想定どおりにIT人材を確保できない場合には、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ② 機密情報の管理について 当社グループでは、顧客企業のシステム開発を手掛けているため、顧客側で保有している機密情報に触れる場合があります。情報の取り扱いについては、情報セキュリティ管理規程、個人情報取扱規程等を整備し、定期的に社内研修を実施することにより周知徹底を図り、適切な運用を義務づけております。 また、社内管理体制をより強固にすることを目的にプライバシーマークを取得し、さらに2025年12月にISMS認証を取得しております。 しかしながら、人的ミスや外部攻撃等により情報漏洩が発生した場合には、当社グループが損害賠償責任等を負う可能性や顧客からの信用を失うことにより取引関係が悪化する可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 外注依存度について 当社グループは「Ohgi」を積極的に活用して、ビジネスパートナーと協働体制で開発に当たっています。そのため、売上高に占める外注費の比率は約6割と比較的高水準となっておりますが、これは事業拡大のためのレバレッジの観点、レジリエンス(不況時に外注分を社員に置き換えることができる)の観点、特殊なスキルの活用の観点から、外注を有効活用しているためです。「Ohgi」は中小IT会社とそこに所属する広範なITエンジニアのネットワークであり、特定の外注先には依存しておりません。 現在「Ohgi」のビジネスパートナーは東京都内が大半ですが、首都圏及び地方へとネットワークを拡大していく方針です。また、パートナーに対し当社グループが顧客から受注した良質な案件をご紹介することにより、当社グループとの取引関係・信頼関係を強化していく方針です。 しかしながら、当社グループの想定どおりにビジネスパートナーを確保できない場合、また外注単価が上昇した場合には、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ④ ビジネスパートナーのルール逸脱/管理について 当社グループはビジネスパートナーと協働体制で案件を推進しておりますが、顧客規程の逸脱行為や、機密情報の不適切な取扱い等が発生した場合、信用失墜や損害賠償に発展する可能性があります。 当社グループは、(i)順守事項の事前説明・確認、(ⅱ)具体例を盛り込んだ誓約書取得等により、当該リスクの発生防止に取り組んでおります。 しかしながら、これらの管理措置にもかかわらず、想定を超える順守逸脱や情報管理上の不備が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 内部管理体制について 当社グループの継続的な成長のためには、コーポレート・ガバナンスが適切に機能することが必要不可欠であると認識しており、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、法令・規程の遵守を徹底しております。具体的には、業務効率化のための社内基幹システムのリプレイスやバックオフィス業務の整備、経営の公正性及び透明性を確保するための内部監査の強化、監査等委員監査や指名・報酬委員会の設置によるコーポレート・ガバナンスの充実等を実施しております。また、組織の拡大ペースに合わせる形でマネジメント人材の採用や育成、教育研修等を実施していく方針です。 しかしながら、今後の事業の急速な拡大等により、十分な内部管理体制の整備に遅れが生じた場合には、適切な業務運営を行うことができず、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ グループガバナンスについて 子会社におけるコンプライアンス、情報セキュリティが十分に機能しない場合、グループ全体のレピュテーションや業績に影響を及ぼす可能性があります。 一方、当社グループはそのようなリスクに備えて、グループ統括部門の設置、経営連絡会・内部監査の定期実施、重要事項の親会社承認、グループ管理指針の運用等により、ガバナンスの実効性を高めています。 ⑦ 特定人物への依存について 当社の代表取締役社長CEOである金子武史は、当社グループの経営方針や事業戦略の立案・決定及びその遂行において重要な役割を果たしております。 当社グループでは、経営者に過度に依存しない経営体制の構築を進めておりますが、何らかの理由により金子が当社グループの業務を継続することが困難となった場合、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 個人情報の保護について 当社グループでは、メールアドレスをはじめとし、利用者本人を識別することができる個人情報を保有しており、「個人情報の保護に関する法律」の適用を受けております。 これらの個人情報については、個人情報保護方針に基づき適切に管理するとともに、個人情報取扱規程を定めており、社内教育の徹底と管理体制の構築を行っております。また、社内管理体制をより強固にすることを目的にプライバシーマークを取得しております。 しかしながら、何らかの理由でこれらの個人情報が外部に漏洩する事態が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 知的財産権の管理について 当社グループは、事業競争力の優位性を確保するため、必要に応じて差別化技術あるいはノウハウ等の知的財産権の保護に努めております。また当社グループは、第三者の知的財産権の侵害を防ぐ体制として、特許情報提供会社と契約を締結し、知的財産権検索システムを活用するとともに、必要に応じて特許事務所に調査を依頼するなど、当社グループのサービスが他社の知的財産を侵害しないよう対応しております。 しかしながら、当社グループの事業領域に関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、当社グループが認識せずに他社の特許を侵害してしまう可能性は否定できません。 この場合、ロイヤリティの支払や使用差止請求、損害賠償請求等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また当社グループが保有する知的財産権について、第三者により侵害される可能性があります。こうした場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 固定資産の減損等について 当社グループは、建物附属設備、備品等を有形固定資産に計上しており、また、自社サービスの開発費用のうち、将来の収益獲得又は費用削減が確実であると認められた開発費用をソフトウエアとして無形固定資産に計上しております。 これらの固定資産については、固定資産の減損に係る会計基準に基づき減損可否について判断しておりますが、特に無形固定資産について市場や競合状況の急激な変化などにより、今後利用が見込めなくなった場合や、収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合には、減損や除却の対象となり当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) その他 ① 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社グループは、当社役職員に対し、長期的な企業価値向上に対するインセンティブを目的とし、ストック・オプション及びストック・オプションに準ずる時価発行型新株予約権を発行しております。 これらの新株予約権が権利行使された場合には、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。 ② システム障害について 当社グループは、事業及び社内管理の基盤をインターネット通信網に依存しており、過剰アクセスによるサーバーダウンや通信ネットワーク機器の故障及び自然災害や火災・事故等によるシステム障害を回避すべく、サーバーの負荷分散や稼働状況の監視等の未然防止・回避策を実施しております。 しかしながら、各サーバーやシステムにおいて災害、コンピューターウィルスやハッキングなどの外的攻撃やソフトウエアの不具合、その他予測できない重大な事象が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 自然災害・事故等のリスクについて 当社グループは、大地震、台風等の自然災害及び事故、火災等が発生した場合を想定してBCPを策定しており、適切かつ速やかに危機対策、復旧対応を行うよう努めております。 また、当社グループは基本的に、事業拠点ではなくクラウド上にサーバーを設置し定期的なバックアップを行っていること、役職員、外注先である開発支援パートナー企業やフリーランスのエンジニアがフルリモートで勤務可能な体制を構築していることから、大規模災害時でも業務が停止する可能性は低いと考えております。 しかしながら、首都圏全体においてインターネットが遮断されるレベルの大規模災害が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ④ 訴訟のリスクについて 当社グループは、本書提出日現在において、損害賠償を請求されている事実や訴訟を提起されている事実はありません。また、当社グループは取引の契約締結に際して、プロジェクト内容についてのすり合わせを十分に行った上で法務担当による事前の契約条文の審査を行い、トラブルの未然防止に取り組んでおります。 しかしながら、当社グループが開発したシステムの不備や顧客の機密情報の漏洩等の予期せぬトラブルが発生した場合、取引先や従業員と当社グループとの間で何かしらの紛争等が発生した場合、第三者の知的財産権を侵害した場合等には、これらに起因して損害賠償の請求や訴訟を提起される可能性があります。その場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 風評や評判について 当社グループの風評や評判は、取引先、投資家、従業員及びその家族、監督官庁等のステークホルダーとの信頼関係を良好に築くために非常に重要です。当社グループは顧客企業及び外注先であるビジネスパートナー企業に丁寧に対応し信頼関係の構築に努めており、従業員が働きやすい環境の整備を行っております。また今後は、当社グループに対する理解を深めていただくように、適時適切な開示を行っていく方針です。 しかしながら、予期せぬ事態が発生した際に適切な対処が行えなかった場合はステークホルダーからの信頼を損なうことになり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,678字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものです。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用情勢の改善や賃上げが進み、設備投資は緩やかに持ち直しの動きがみられ、景気は緩やかに回復していますが、米国の通商政策の影響等による景気の下振れリスクにより、先行きには不透明感が残る状況が続いております。 なお、米国による関税措置により国内製造業を中心としたIT投資への影響は見られるものの、当社グループの当期業績への影響は限定的であると考えております。 当社グループが属する情報サービス業界においては、中長期的にシステムインテグレーション(SI)市場規模に緩やかな拡大が見込まれ、その中でも当社グループがサービスを提供しているデジタルトランスフォーメーション(DX)市場が占める割合は拡大が見込まれます。当社グループが注力する製造業・建設業・物流業では人手不足への対策、ベテランノウハウの継承、脱炭素への取組みが重要な経営課題となっており、これまでの一部の業務のデジタル化に留まらず、大企業を中心に全社横断的なDX投資が加速し、市場の拡大をけん引しています。 また、IT産業における外部委託(BPO)市場規模も拡大しています。一方で、ITエンジニア不足により需給が逼迫している状況において、当社グループは中小IT企業とそこに所属する従業員のデータベースである「Ohgi」を活用することにより、顧客のIT人材需要に対して迅速に応えることが可能です。また、「Ohgi」を活用してプロジェクト体制を組むことで従業員数以上のDX案件受注が可能になる点も当社グループの強みとなっています。 このような状況のもと、DX支援の売上高は10,052,613千円(前年同期比10.7%増)、IT人材調達支援の売上高は10,825,847千円(前年同期比7.3%増)となりました。 当連結会計年度の経営成績は、売上高20,878,460千円(前年同期比8.9%増)、営業利益2,201,675千円(前年同期比9.7%増)、経常利益2,202,799千円(前年同期比7.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,501,810千円(前年同期比4.3%増)となりました。 なお、当社グループはDX関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度と比べ1,711,554千円増加し、20,878,460千円(前年同期比8.9%増)となりました。DX支援については、既存顧客のフォローに注力した結果、売上高は10,052,613千円(前年同期比10.7%増)となりました。IT人材調達支援については、既存顧客を中心に受注は増加したものの、業務改善効果の顕現化が遅れており、売上高は10,825,847千円(前年同期比7.3%増)となりました。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は、前連結会計年度と比べ1,047,335千円増加し、15,193,821千円(同7.4%増)となりました。これは主に売上増加にともなう外注費の増加や採用による人件費の増加によるもので、DX支援においては467,349千円(同8.1%増)、IT人材調達支援においては579,985千円(同6.9%増)増加しました。 この結果、当連結会計年度における売上総利益は、DX支援においては3,823,148千円(同15.2%増)、IT人材調達支援においては1,861,490千円(同9.3%増)となり、前連結会計年度と比べ664,218千円増加し、5,684,639千円(同13.2%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比べ469,922千円増加し、3,482,963千円(同15.6%増)となりました。これは主に、新卒・経験者採用にともなう人件費の増加によるものです。 この結果、当連結会計年度における営業利益は、前連結会計年度と比べ194,296千円増加し、2,201,675千円(同9.7%増)となり、売上高営業利益率は10.5%(前連結会計年度末は10.5%)となりました。 (営業外損益、経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は、持分法による投資利益の減少等により、前連結会計年度と比べ40,000千円減少し、43,213千円(同48.1%減)となりました。営業外費用は、主にREVA1号投資事業有限責任組合への出資に係る投資事業組合運用損の計上により、前連結会計年度と比べ2,333千円減少し、42,089千円(同5.3%減)となりました。 この結果、当連結会計年度における経常利益は、前連結会計年度と比べ156,629千円増加し、2,202,799千円(同7.7%増)となりました。 (特別損益、法人税等、当期純利益) 当連結会計年度の法人税等は、前連結会計年度と比べ94,287千円増加し、700,989千円(同15.5%増)となりました。 この結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比べ62,341千円増加し、1,501,810千円(同4.3%増)となりました。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は8,561,779千円となり、前連結会計年度末と比べ552,496千円増加いたしました。これは主に、営業活動によるキャッシュ・フローの増加により現金及び預金が310,671千円増加したこと、売上高の増加にともない売掛金及び契約資産が212,168千円増加したこと、REVA1号投資事業有限責任組合に対する出資払込等により投資有価証券が76,802千円増加した一方で、のれん及び顧客関連資産が償却によりそれぞれ71,114千円、26,716千円減少したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は3,503,770千円となり、前連結会計年度末と比べ310,462千円減少いたしました。これは主に、前連結会計年度に実施したM&Aにともなう借入金を、営業活動で確保した資金により返済したことにより短期借入金が650,000千円減少した一方で、外注費の増加にともない買掛金が156,177千円増加したこと、所得の増加にともない未払法人税等が176,425千円増加したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は5,058,008千円となり、前連結会計年度末と比べ862,958千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が1,501,810千円増加した一方、自己株式の取得を647,491千円実施したことによるものです。この結果、自己資本比率は59.1%(前連結会計年度末は52.4%)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ250,655千円増加し、2,314,983千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の増加は、業績が順調に拡大した結果、1,835,427千円(前年同期は983,055千円の収入)となりました。 資金の増加の主な内訳は、税金等調整前当期純利益2,202,799千円、減価償却費157,105千円、支出の主な内訳は、法人税等の支払額524,050千円です。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の減少は、281,443千円(前年同期は970,752千円の支出)となりました。 資金の減少の主な内訳は、有形及び無形固定資産の取得による支出131,612千円、投資有価証券の取得による支出173,055千円、資金の増加の主な内訳は、投資事業組合からの分配による収入83,769千円です。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の減少は、1,303,328千円(前年同期は232,126千円の増加)となりました。 資金の減少の主な内訳は、前連結会計年度に実施したM&Aにともなう借入金を営業活動で確保した資金により返済したことによる短期借入金の減少650,000千円、自己株式の取得による支出647,491千円です。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b 受注実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性質上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c 販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりです。 セグメントの名称   販売高(千円)   前期比(%) DX関連事業   20,878,460   108.9 (注) 1.当社グループの事業セグメントは、DX関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の販売実績の記載はしておりません。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当連結会計年度における割合が100分の10以上の相手先がないため、当該記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には経営者により会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりです。 (インプット法による収益認識) 当社グループは受注制作のソフトウエアに係る収益の計上基準は、一定の金額を超える案件について、将来の発生原価を合理的に見積ってプロジェクト採算管理を実施しており、発生原価と見積総原価との比率で進捗度を見積り、それを契約金額に乗ずることで売上金額を算定しております。ただし、工期がごく短い案件については、顧客の検収を受けた一時点で収益を認識しております。 進捗度の見積りの基礎となる見積総原価は、ソフトウエア開発人員の人件費や外注費等を見積ることによって算定され、見積りの不確実性をともないます。 見積総原価に関して、開発の進捗状況は月次でモニタリングしておりますが、計画どおりに進捗せず、プロジェクトの期間が延長されたり、想定より工数が増加することにより、期中において原価の著しい増加が見込まれる場合には、見積総原価の見直しを行います。また、連結会計年度末では、インプット法により収益を認識している全てのプロジェクトについて、見積総原価の見直しを行います。 見積総原価を見直した場合には、財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」及び「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載のとおりです。 なお、主な経営指標として売上高成長率及び営業利益率を重視しており、各指標の推移は以下のとおりです。 売上高成長率について、既存顧客のフォローに注力した結果、安定的な売上高成長率を維持しました。 営業利益率について、外注比率の低下により売上総利益率は向上しましたが、販管費が増加したことから営業利益率は前期と同水準となりました。 前連結会計年度   当連結会計年度 売上高成長率   20.4   %   8.9   % 営業利益率   10.5   %   10.5   % ③ キャッシュ・フローの状況の分析 「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループは、事業活動に必要な資金を安定的に確保するため、主として内部資金を活用し、不足分は金融機関からの借入により資金調達を行います。M&A等により多額の資金が必要になる場合には、エクイティファイナンスも検討する方針です。 当社グループの資金需要のうち主なものは、人件費、外注費及びM&Aです。この資金需要に対する主な財源は、営業活動で得られる自己資金と、銀行との当座貸越契約による短期借入金です。 また、当連結会計年度末における手元資金2,505,801千円に加え、取引銀行8行と当座貸越契約を締結して資金調達手段を確保することにより、資金の流動性をコントロールしております。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 ⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について 「第2 事業の状況1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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