本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

リックソフト

4429 · Growth · 情報・通信業

Atlassian製品の国内トップパートナー。ライセンス販売から構築・運用支援、自社開発アドオンまで一気通貫で提供。

概要

リックソフトは2005年に設立された情報・通信業の企業である。東京都千代田区大手町に本社を置き、従業員数は136名(2026年2月末現在)。Atlassian社のソフトウェア(Jira、Confluenceなど)のライセンス販売、システム構築・運用支援、自社開発のアドオン製品を提供する「ツールソリューション事業」を主力とする。2019年2月に東京証券取引所マザーズ市場に上場し、2022年4月の市場再編によりグロース市場に移行した。2026年2月期の連結売上高は109億円。

Atlassian製品のライセンス再販を核とするテクノロジーソリューション

当社の事業は「テクノロジーソリューション」「プロフェッショナルサービス」「自社プロダクト」の3区分からなる。中核となるテクノロジーソリューションは、主にAtlassian社のソフトウェア(Jira、Confluence等)を顧客に再販するライセンス販売である。収益モデルは初期導入時のライセンス販売と、翌年以降の更新時の継続収入が中心。2026年2月期のテクノロジーソリューション販売高は88億6353万円で、全社売上高の8割超を占める。Atlassian社のパートナーランクは、認定技術者数等に応じてプラチナ、ゴールド、シルバーに分かれ、当社は高いランクを維持している。

日本最多の認定技術者を活かしたプロフェッショナルサービス

プロフェッショナルサービスは、Atlassian製品導入後の顧客に対し、要件定義、設計、構築、カスタマイズ、運用支援などのSIサービスを提供する。当社は日本でもっとも多くのAtlassian認定技術者を抱え、高度な要望やAI関連の先進要望にも対応可能としている。収益は個別見積りの役務提供が主であるが、運用サポートやマネージドサービス「RickCloud」では契約期間に応じた収入を得る。2026年2月期のプロフェッショナルサービス販売高は14億380万円で、前年比53.5%増と成長した。

自社開発アドオンとグローバル市場への展開

自社プロダクト区分では、Atlassian製品の拡張機能(アドオン)を自社開発し、Atlassian Marketplaceで販売している。主力製品は「WBS Gantt-Chart for Jira」と「Excel-like Issue Editor for Jira」で、標準機能では実現できないWBSやガントチャート、表形式編集を可能にする。販売は国内に加え、子会社Ricksoft, Inc.(米国)を通じて海外市場にも展開。2026年2月期の自社プロダクト販売高は6億2524万円だが、前年比13.6%減となった。Atlassian Marketplaceの手数料として、売上の一部をAtlassian社に支払う仕組みである。

米国子会社とアジアへの資本業務提携で広がる事業拠点

グループは当社(東京・名古屋)と連結子会社Ricksoft, Inc.(米国)の2社で構成される。Ricksoft, Inc.は2016年12月に設立され、自社プロダクトの海外販売を担う。2025年12月にはベトナムのBiPlus Vietnam Software Solutions Joint Stock Companyと資本業務提携に合意し、アジア市場への本格展開を開始した。また、2025年3月にグロースエクスパートナーズ社との業務提携、同年6月には合弁会社「株式会社アルターデザインコンサルティング」を設立。2026年3月には英国Financial Times社選出の「アジア太平洋地域の急成長企業500社」に8年連続で選ばれている。

業界の中での役割はエンタープライズ向けソフトウェア販売・サービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
109億円
営業利益
4億円
営業利益率
3.7%
純利益
3億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/2
事業売上構成比利益利益率
テクノロジー ソリューション89億円81.7%
プロフェッショナル サービス14億円12.8%
自社プロダクト6億円5.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ソフトウェア(全業界)主力

主にAtlassian社のソフトウェア(Jira、Confluence等)を軸に、ライセンス販売、導入支援、運用保守、自社開発アドオン提供までを一貫して行う。顧客のビジネス課題に応じて、最適なツール環境を構築・運用する。

日本でもっとも多くのAtlassian認定技術者を抱える

主な製品・サービス4
Atlassianソフトウェア(Jira, Confluence等)
プロジェクト管理や課題管理、ドキュメント共有などに利用される海外製ソフトウェア。当社はそのライセンス販売と導入支援を提供する。
RickCloud
Atlassian製品の運用代行サービス。24時間365日体制の専任技術者がクラウド環境を管理運用する。
WBS Gantt-Chart for Jira
JiraにWBSやガントチャート機能を追加するアドオン。プロジェクト管理の視覚化を実現する。
Excel-like Issue Editor for Jira
Jiraの課題を表計算ソフトの操作感で編集できるようにするアドオン。

製品と技術

WBS Gantt-Chart for Jira:プロジェクト管理を可視化するアドオン

「WBS Gantt-Chart for Jira」は、リックソフトが2012年に販売を開始した自社プロダクトの第1号である。Jiraの標準機能では一覧表示のみだが、本アドオンを導入することでWBS(Work Breakdown Structure)による作業分解とガントチャートによる工程管理が可能になる。プロジェクトの各作業を担当者レベルに分解し、横棒グラフで計画と進捗を可視化する機能は、特に製造業やIT開発現場で需要が高い。当初はサーバー版のみだったが、2019年12月にクラウド版をリリース。現在も機能拡充を続け、日本国内のみならず海外のAtlassian Marketplaceでも販売されている。

Excel-like Issue Editor for Jira:表計算感覚の課題編集ツール

「Excel-like Issue Editor for Jira」は、2015年12月に販売を開始したアドオンで、Jiraの課題編集を表計算ソフトのように行えるようにする。標準のJiraでは課題の一括編集が表形式でできず、個別画面での操作が必要だった。本製品はJiraの課題一覧をExcelライクなインターフェースで表示し、セルを直接編集することで複数課題の属性値を一括変更できる。2017年4月にはクラウド版もリリース。顧客からは「表形式での課題編集機能をサポートしていない」というJiraの弱点を補う製品として評価されている。

RickCloud:Atlassian製品のフルマネージドクラウドサービス

RickCloudは、リックソフトが2014年5月から提供するマネージドクラウドサービスである。顧客に代わってAtlassian製品(Jira、Confluence等)の運用代行を行い、専任技術者が24時間365日体制でシステムを監視・管理する。収益モデルは月額または年額の運用代行費用で、顧客は自社でサーバーを運用する負荷から解放される。ISO27017(クラウドサービスセキュリティ管理策のガイドライン)の認証も取得しており、セキュリティ面の信頼性を担保している。RickCloudは「テクノロジーソリューション」と「プロフェッショナルサービス」の中間に位置するサービスとして、継続的な収益源となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • ソフトウェア(全業界)日本でもっとも多くのAtlassian認定技術者を抱える

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

情報サービス、成長中だが収益性低下

リックソフトは情報・通信業に属し、売上高は90億円超(2025/2期)と堅調に成長。同業のVR*A*N SolutionやCocoliveと比較して規模は中程度だが、営業利益率は5.56%(2025/2期)から3.67%(2026/2期)へ低下見込み。業界内では成長性はあるものの、収益性改善が課題。

強み

  • 2024/2期75億円→2026/2期109億円と増収基調。
  • 情報・通信業に属し、ソフトウェア・情報処理サービスを提供。
  • 2025/2期、2026/2期とも営業黒字を継続。
  • 詳細は不明だが、情報サービス分野で顧客基盤を有する。

課題

  • 2026/2期は3.67%と低下傾向。
  • 競合他社と比較して利益率が低い。
  • 情報サービス業界は競争が激しく、差別化が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がリックソフト

時価総額で並べると、掲載11社のなかで3番目にあたる。

#企業時価総額PER
13753フライトソリューションズ34億円
2476A辻・本郷ITコンサルティング34億円29.1倍
34429リックソフト33億円12.3倍
45256Fusic33億円60.1倍
54068ベイシス33億円29.0倍
64447ピー・ビーシステムズ33億円32.1倍
73719AIストーム33億円18.3倍
83680ホットリンク33億円
99466アイドママーケティングコミュニケーション33億円17.8倍
104380Mマート33億円15.8倍
114198テンダ33億円176.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

リックソフト有限会社として創業した2005年

リックソフトは2005年1月、東京都内で有限会社として創業した。当時は小規模な技術者集団であったが、2009年4月に株式会社へ組織変更し、本社を東京都千代田区大手町に移転。同時期の2009年5月、Atlassian Pty Ltd.(オーストラリア)とパートナー契約を締結した。この契約が、以後の事業の方向性を決定づける転機となる。Atlassian社はプロジェクト管理ソフトウェアJiraや社内WikiのConfluenceを開発しており、リックソフトはその日本市場における販売・サポートパートナーとしての道を歩み始める。

自社プロダクト販売開始と情報セキュリティ認証取得の2012〜2014年

2012年5月、リックソフトは初の自社開発アドオン「WBS Gantt-Chart for Jira」の販売を開始した。これはJiraにWBS(Work Breakdown Structure)とガントチャート機能を追加する製品で、以後の自社プロダクト事業の基盤となる。2013年5月には情報セキュリティマネジメントシステム「ISO27001」の認証を取得。2014年5月にはクラウドサービス「RickCloud」の提供を開始し、同年6月にはAlfresco Software, Inc.とパートナー契約を締結して、コンテンツ管理分野にも事業を拡大した。

吸収合併と米国法人設立で組織を拡充した2016年

2016年1月、リックソフトはエイチ・エス・ディー有限会社を吸収合併し、同時に愛知県名古屋市に西日本支社を設立した。これにより中部地区の拠点を確保し、営業範囲を広げた。同年6月には「Alfresco connector for Jira」、9月には「Alfresco connector for Confluence」を販売開始し、Alfresco社製品との連携を強化。さらに2016年12月、米国法人Ricksoft, Inc.を設立し、自社プロダクトのグローバル販売を本格化させる。この年は組織の拡大と海外進出の両面で重要な節目となる。

東証マザーズ上場とパートナー網急拡大の2019年

2019年2月、リックソフトは東京証券取引所マザーズ市場に上場した。上場を機に資金調達力を高め、同年4月にはWhiteSource Ltd、6月にはWorkato, Inc.、11月にはSlack Technologies, Inc.と相次いでパートナー契約を締結。また、Alfresco戦略パートナーに昇格し、自社プロダクトのクラウド版「WBS Gantt-Chart for Jira」の販売も開始した。2021年3月にはゴーツーラボ株式会社のアトラシアン製品販売事業を譲受し、顧客基盤を拡大。2022年4月の市場再編に伴い、グロース市場へ移行した。

パートナーシップ多角化とベトナム企業との資本提携に至る2025年〜2026年

2025年2月、リックソフトはミロ・ジャパンと販売代理店契約を締結し、同社のPremier Partnerに認定された。同年3月にはグロースエクスパートナーズ社と業務提携、6月には合弁会社「株式会社アルターデザインコンサルティング」を設立。国内パートナーシップの強化と同時に、2025年12月にはベトナムのBiPlus Vietnam Software Solutions Joint Stock Companyと資本業務提携に合意し、アジア市場への足がかりを築いた。2026年3月にはアジアパシフィック急成長企業に8年連続でランクインし、成長軌道を継続している。

年表31件を開く

2000年代

  • 2005年1月創業リックソフト有限会社を設立
  • 2009年4月有限会社から株式会社に組織変更。事業拡大のため、本社を東京都千代田区大手町に移転
  • 2009年5月Atlassian Pty Ltd.(注)とパートナー契約を締結

2010年代

  • 2012年5月「WBS Gannt-Chart for Jira」販売開始
  • 2013年5月情報セキュリティマネジメントシステム「ISO27001」の認証を取得
  • 2014年5月RickCloud(Atlassian製品のクラウドサービス)のサービスを提供開始
  • 2014年6月Alfresco Software, Inc.とパートナー契約を締結
  • 2015年12月「Issue Editor for Jira(Excel-like Issue Editor)」販売開始
  • 2016年1月創業エイチ・エス・ディー有限会社を吸収合併。愛知県名古屋市に西日本支社を設立
  • 2016年6月「Alfresco connector for Jira」販売開始
  • 2016年9月「Alfresco connector for Confluence」販売開始
  • 2016年12月米国法人Ricksoft, Inc.設立(現:連結子会社)
  • 2017年3月Tableau Software, Inc.とパートナー契約を締結
  • 2017年4月「Excel-like Issue Editor for Jira」クラウド版 販売開始
  • 2017年7月クラウドサービスセキュリティ管理策のためのガイドライン「ISO27017」の認証を取得
  • 2018年9月Mattermost, Inc.とパートナー契約を締結
  • 2019年2月上場東京証券取引所マザーズ市場に上場
  • 2019年4月WhiteSource Ltdとパートナー契約を締結
  • 2019年6月Workato, Inc.とパートナー契約を締結
  • 2019年6月Alfresco戦略パートナーに昇格
  • 2019年11月Slack Technologies, Inc.とサービスパートナー契約を締結
  • 2019年12月「WBS Gannt-Chart for Jira」クラウド版 販売開始

2020年代

  • 2020年2月Tricentis GmbHとパートナー契約を締結
  • 2021年3月ゴーツーラボ株式会社のアトラシアン製品販売における事業譲受
  • 2021年5月「Alfresco connector for Jira」「Alfresco connector for Confluence」Data Center版販売開始
  • 2021年6月Scaled Agile,Inc.の Gold Partner に認定
  • 2022年4月東京証券取引所市場再編により、グロース市場に移行
  • 2022年10月日本国内の利用促進を目指し、Atlassian Marketplaceに参入
  • 2025年2月ミロ・ジャパンと販売代理店契約を締結、同社のPremier Partnerに認定
  • 2025年12月BiPlus Vietnam Software Solutions Joint Stock Company (本社:ベトナムハノイ)と資本業務提携合意
  • 2026年3月アジアパシフィック急成長企業に8年連続でランクイン

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    先進テクノロジ提供による差別化

    海外で評価の高いAI等の先進テクノロジ・製品を厳選し、他社に先駆けて国内顧客に提案する。技術理解に基づきビジネス課題を解決する効果的な活用を支援し、日本向けに機能追加やサービス化を行い差別化する。

  2. 02

    段階的拡大(ランド・アンド・エクスパンド)戦略

    最初は組織の一部に導入し、成功体験を基に他部署や全社標準へ展開する。大企業では導入後リプレイスが難しく継続率が高いため、顧客中心の営業戦略で長期的な関係を構築する。

  3. 03

    顧客専門チームによる伴走支援

    顧客ごとにプロジェクトチームを組み、業界固有の課題に対して一緒に解決策を企画・実行する。顧客の一員としてビジネス課題解決に取り組む伴走支援やBPOを提供する。

  4. 04

    グローバル市場でのAtlassianエコシステム活用

    海外ではAtlassian社のパートナーランキング上位の知名度を活かし、Atlassianエコシステムから自社開発プロダクトを展開する。グローバル市場に特化した営業・商品戦略を取る。

  5. 05

    収益基盤の多様化と人材強化

    Atlassian製品以外の先進ツールやコンサルティング、自社開発プロダクトを強化し収益源を多様化する。優秀な人材確保のため新人事制度やリモートワーク等を導入し、専門性の高いプロフェッショナル集団を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で136人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は650万円で、7期前と比べて+6.4%平均年齢は38.3歳、平均勤続年数は5.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2019年2月72
2020年2月61138.83.581
2021年2月62639.74.085
2022年2月60839.24.093
2023年2月68939.64.0108
2024年2月69739.24.1123
2025年2月67438.74.4137365
2026年2月65038.35.0136294

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率45.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率67.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)83.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都千代田区151百万円
西日本支社 — 愛知県 名古屋市中村区4百万円
主な関係会社
  • 海外
    Ricksoft, Inc.
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和6年度プロジェクト管理業務効率化ツール試験運用に係る作業一式
    デジタル庁 · 2024-03-28
    4,143万円
  • 調達
    令和7年度 プロジェクト管理業務効率化ツールのライセンス調達
    デジタル庁 · 2025-03-27
    3,988万円
  • 調達
    デジタル庁内開発情報システム基盤環境におけるR8年度Jiraライセンス調達
    デジタル庁 · 2026-03-11
    3,913万円
  • 調達
    令和5年度プロジェクト管理業務効率化ツール試験運用に係る作業一式
    デジタル庁 · 2023-03-29
    1,094万円
  • 調達
    令和4年度プロジェクト管理業務効率化ツール試験導入一式
    デジタル庁 · 2023-01-31
    268万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は109億円営業利益4億円前期と比べると増収減益で、売上が+21.1%、利益が-20.0%。

売上高
+21.1%
109億円
営業利益
-20.0%
4億円
純利益
-25.0%
3億円
営業利益率
3.7%
前期比 -1.9%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高122億円109億円
営業利益2億円4億円
純利益2億円3億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は28億円、営業利益は1億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+40.0%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q1616.31
2024年2Q19210.5−1
2024年3Q1815.61
2024年4Q222
2025年1Q2015.01
2025年2Q2314.31
2025年4Q4736.42
2026年2Q5123.91
2026年4Q5823.42
2027年1Q2813.61

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2014年5月期からの14期で、売上は3億円から109億円へ36.3倍に増えた。直近期の営業利益率は3.7%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2014年5月300
2014年6月000
2015年6月500
エイチ・エス・ディー有限会社を吸収合併。愛知県名古屋市に西日本支社を設立
2016年6月911
2017年2月811
2018年2月1711
東京証券取引所マザーズ市場に上場
2019年2月2543
2020年2月3143
2021年2月4464
2022年2月4353
2023年2月5664
2024年2月7573
2025年2月90555.64
2026年2月109443.73

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高109億円のうち、営業利益として残るのは4億円3.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の2.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.0%85億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.3%20億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.7%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.7pt
3.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.9pt
2.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.8pt
8.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2026年2月期は営業CFが7億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは7億円期末の手元現金は39億円で、売上の4.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2017年2月10013
2018年2月10014
2019年2月403410
2020年2月302315
2021年2月500519
2022年2月200221
2023年2月10001031
2024年2月100132
2025年2月4−1−1333
2026年2月70739

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は96億円。このうち返さなくてよい自己資本が33億円で、自己資本比率は34.4%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年5月10115.8
2014年6月10114.4
2015年6月31230.4
2016年6月53258.7
2017年2月54167.4
2018年2月85355.9
2019年2月1510566.7
2020年2月1914574.8
2021年2月32191360.0
2022年2月2923676.9
2023年2月46252154.1
2024年2月60283246.4
2025年2月67303645.4
2026年2月96336334.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
39億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
26億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
63億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中145位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中529位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.3%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
34.4%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
21.1%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥720で、1年前と比べて-34.5%過去52週の値幅のなかでは6%の位置にある。

¥720-1.4%1ヶ月+3.6%1年-34.5%時価総額33億円
過去52週の値幅
安値¥685高値¥1,230

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.3倍
PER (会社予想)20.3倍
PBR0.95倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月10日以降、713円から725円の範囲で推移し、8月20日は719円で終了。前日比1.0%高となり、1ヶ月で0.4%上昇、1年では26.0%下落です。25日移動平均線(707.88円)を1.6%上回り、75日線(725.17円)に対しては0.9%下回っています。52週高値1230円からは41.5%低い水準で、52週安値685円からは5.0%高い水準です。RSIは59.72と中立圏で、方向感は乏しい状態です。出来高は全体的に低水準で、8月20日は1000株と極端に少なく、閑散相場です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PER実績12.25倍は業界平均30.57倍の約40%と大幅に低く、PBR0.95倍も平均2.94倍を大きく下回る。ROE8.3%は平均並みだが、業界平均を下回る水準。配当利回りは0%で無配当。業績は2025/2期に売上高90億円、営業利益5億円、2026/2期に売上高109億円と成長が見込まれるが、営業利益は4億円と減益予想。バリュエーションは極めて割安だが、収益性や無配当が投資判断を難しくしており、割安と評価するが成長性には疑問が残る。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.3倍47.9倍
PER (予想)20.3倍
PBR0.95倍2.96倍
ROE8.3%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高が順調に拡大している一方で、営業利益率が3%台と低く、増収が増益に結びついていない点が論点。強気派は、売上高の成長率が高く、IT投資需要が続く中で、規模拡大による利益率改善の可能性を指摘する。また、PBRが1倍未満と割安で、純資産に対して株価が低迷している点を評価する。弱気派は、競争が激しく、人件費高騰で利益が圧迫されると懸念。さらに、売上高成長の割に利益が伸びない構造的な問題を指摘し、株主価値の創出には懐疑的。

プラスに働く材料7
  • 売上高の力強い成長

    売上高は56億円から109億円に約2倍増

  • PBRの割安感

    PBR0.95倍と解散価値に近い水準

  • IT投資需要の持続

    デジタル化により企業のシステム投資は継続

  • PBR0.95倍と解散価値近辺通年影響

    PBR0.95倍、時価総額33億円。純資産を下回る評価で下値リスクが限定的。

  • 売上高109億円と過去最高決算発表後影響

    売上高は75億円→90億円→109億円と拡大。増収基調は続く。

  • 実績PER12.25倍と低評価通年影響

    実績PER12.25倍、PBR0.95倍。今期減益予想を織り込んでも割安感がある。

  • 年間株価下落で押し目不定影響

    1年で25.9%下落。押し目買いの機会となり得る。

マイナスに働く材料7
  • 営業利益率の低迷

    直近期の営業利益率は3.67%と低水準

  • 人件費高騰の影響

    優秀な技術者の確保にコストがかかる

  • 差別化の欠如

    同業他社との競合で価格競争に陥りやすい

  • 営業利益5億円→4億円に減益決算発表後影響

    営業利益率5.56%→3.67%へ低下。売上増でも利益が減る収益構造。

  • 予想PER20.3倍と増益期待の剥落通年影響

    実績PER12.25倍から予想PER20.3倍へ上昇。市場は減益を織り込み始めた。

  • 無配当でインカム需要に乗れない通年影響

    配当利回り0%で、高配当を求める投資家の買いが入らない。

  • 時価総額33億円と超小型株継続影響

    時価総額33億円。売買高が薄く、大口売りで株価が乱高下しやすい。

次の決算で確かめる点
営業利益率
コスト管理と収益性改善の兆しを確認
売上高成長率
成長の持続性を測る
従業員一人当たり売上高
生産性向上の度合いを把握

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ1,371人。区分でいちばん多いのは事業法人45.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.9%を占め、残る52.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
事業法人46.545.444.644.348.245.9
個人・その他21.629.328.228.430.237.0
証券会社4.511.39.28.79.47.5
外国法人8.07.29.59.87.97.4
金融機関19.56.58.48.73.92.0
自己株式0.00.00.01.51.1
外国人個人0.00.40.10.30.30.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01HS株式会社43.95
02光通信KK投資事業有限責任組合無限責任組合員光通信株式会社6.94
03株式会社SBI証券3.82
04大貫 浩3.28
05服部 典生2.47
06UH Partners 2投資事業有限責任組合無限責任組合員株式会社UH Partners 22.36
07野村信託銀行株式会社(投信口)1.91
08MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.82
09THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.47
10楽天証券株式会社1.45

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−90%、1株純資産は14期で−94%。直近期のROEは8.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2014年5月56812,2604.1
2014年6月62412,8845.0
2015年6月6,48847,73620.5
2016年6月3,1296,91130.7
2017年2月3018018.5
2018年2月4722723.1
2019年2月6424035.582.6
2020年2月6933623.875.9
2021年2月10443726.732.8
2022年2月7550715.721.6
2023年2月9454717.917.2
2024年2月5960810.326.2
2025年2月7967612.310.8
2026年2月597378.316.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/2期の役員報酬は総額105百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
大貫浩代表取締役56149,386
服部典生取締役57112,274
加藤真理取締役 人事総務部 ゼネラルマネージャー5717,240
早川智也取締役(非常勤)(注)150
岡田善男取締役(常勤監査等委員)(注)165
青木理惠取締役(監査等委員)(注)155
官澤康平取締役(監査等委員)(注)138
矢野亜里紗38

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)36414129030
社外取締役415154

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,608字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社(Ricksoft,Inc.)の計2社で構成されており、「イノベーションをおこしてあらゆる人の可能性を最大化する」をミッションとして掲げております。 「お客様のビジネスがグローバルでも競争力を持つように、世界のビジネスシーンで活用されている優れたデジタル環境を日本企業でも活用し、生産性を上げイノベーションを起こして欲しい」という想いや「そこで得られたノウハウから生まれた自社開発プロダクトを世界に向けて提供したい」という考えを持ち、お客様のビジネス課題に対し調査・分析から設計・構築・稼働・運用に至る一連のサービスを提供する「ツールソリューション事業」を主な事業としております。当社グループは、強みであるテクノロジーソリューションを基盤としつつ、今後はAI技術の活用やプロフェッショナルサービスの提供をさらに強化してまいります。 当社グループが販売するのは、グローバルで評価の高いデジタルツール群です。これらはそれぞれ様々な用途で使われますが、当社グループで最も販売実績のあるAtlassian社のソフトウェアは、主にプロジェクトの工程管理や課題管理として使用されます。Atlassian社の製品の特徴の1つでもある操作性の良さ、AI機能の充実などから、利用者層の広がりをみせております。 当社グループが提供するツールソリューション事業とは、単純に海外の便利なソフトウェアを仕入れ、それをそのまま国内の顧客にライセンス提供するのではなく、顧客の抱える問題・課題の解決や、顧客の要望・要求を満たすため、ソフトウェアとともに、利用環境の構築、ソフトウェアの機能追加(カスタマイズ)、ユーザー向けの研修など様々なサービスと組み合わせて提供することを意味します。例えば、顧客にソフトウェアをカスタマイズしたいといった要望があればSIサービス(注1)、利用環境を自社で管理できないといった課題があればマネージドサービス、場合によってはそれらを組み合わせて顧客が最適な環境でビジネスに取り組めるよう各種サービスを提供しております。 当社グループでは、提供する製品・サービスの内容により、「テクノロジーソリューション」、「プロフェッショナルサービス」、「自社プロダクト」の3つに区分しております。 なお、当社グループのセグメントはツールソリューション事業の単一事業であり、セグメント情報の記載を省略しております。 (1)区分別の製品・サービス内容は次のとおりであります。 ①テクノロジーソリューション 主にAtlassian社のソフトウェアを利用し、お客様のビジネス課題解決のためにベストプラクティスを盛り込んだ提案とライセンス販売を行っております。 主な収益モデルとしては、顧客の新規導入時にAtlassian社から当社がライセンスを仕入れ、顧客に対してライセンスの再販を行っております。また、翌月もしくは翌年以降のライセンス更新時には、基本的に初期購入時と同額のライセンス費用が顧客に発生します。 なお、Atlassian社の資格保持者数の条件等によりAtlassianパートナーランク(注2)が決まり、お客様はAtlassianパートナーを選ぶ際の1つの判断材料としてパートナーランクを利用しています。 ②プロフェッショナルサービス 主にAtlassian社のソフトウェアを導入されたお客様に対し、技術的な専門性サービスを提供しています。具体的には以下に示すようなSIサービスを提供しています。当社は日本でもっとも多くのAtlassian認定技術者を抱えており、高度な要望やAI等の先進的要望に応えることが可能となっています。お客様が当社を選ぶ大きな理由の1つとなっています。 主な収益モデルは個別見積り後の役務提供を行いお客様から検収を受けております。ただし運用のサポート系サービスは、契約期間の間、役務提供を行っております。 Fit&Gap分析 (注3)   設計   構築   稼働   運用 ・お客様課題と要件の ヒアリング・費用対効果の見積   ・ワークフロー設計・画面設計   ・インストール ・各種カスタマイズ ・アドオン開発(注4) ・運用スクリプト開発 (注5)   ・システムテスト支援 ・ドキュメント作成支援 ・利用手順書作成支援 ・本番移行後の技術支援   ・ヘルプデスク ・研修サービス ユーザー向け研修 管理者向け研修 ・有償サポート また、上記運用支援を提供する代わりに、お客様に代わって運用代行も行っております。専任技術者が24時間365日運用管理するフルマネージドクラウドサービスとなっております。当社が提供するマネージドサービスは、RickCloudという名称でブランド展開しています。 主な収益モデルとしては、クラウド上の運用代行費用を受領しております。 ③自社プロダクト Atlassian製品の主力製品であるJiraやConfluenceへの拡張機能となるアドオン製品を自社開発し、Atlassian Marketplaceにて販売しております。 拡張機能とは、Atlassian製品の標準機能では実現できない機能を独自に開発したソフトウェアにより実現することです。「WBS Gantt-Chart for Jira」を例にしますと、Jiraの一覧表示では実現できないWBS(注6)やガントチャート(注7)という機能をJiraに持たせることが可能になります。 主な収益モデルとしては、新規購入時に製品毎のライセンス費用を受領しております。また、翌月もしくは翌年以降のライセンス更新時には、基本的に初期購入時と同額のライセンス費用を受領しております。なお、Atlassian Marketplaceの使用料として、Atlassian社に対して製品ごとに決められた手数料を支払っております。 2026年2月28日現在、「WBS Gantt-Chart for Jira」を含めた自社開発プロダクトは国内のみならず海外へ販売し、他の製品も含め魅力的な機能拡充を続けております。海外子会社であるRicksoft,Inc.は、強力な海外ライバル製品に負けないよう、海外ユーザーが要望するUI/UX(注8)の改善に取り組み、今後もユーザーの要望を取り込む方針で製品強化を行ってまいります。また、Jiraの「表形式での課題編集機能をサポートしていない」という弱点を補うアドオンとして「Excel-like Issue Editor for Jira」を開発し、表計算ソフトの課題管理に近い感覚でJiraの課題を編集することが可能となりました。 (2)当社グループ各社の事業と位置付けは次のとおりであります。 当社グループにおいて、当社は東京、名古屋を拠点としてツールソリューション事業を行っており、Ricksoft,Inc.は米国を拠点とし、自社開発したプロダクトをAtlassian Marketplace経由にてグローバルに販売しております。 注1.SI(システムインテグレーション) システムの導入に関して、分析から開発、運用に至るまでのサービスを指す。 注2.パートナーランク Atlassian社がパートナーの認定技術者数等に応じて設定しているランクを指し、高いランクからプラチナ、ゴールド、シルバーの3種類がある。 注3.Fit&Gap分析 お客様の業務とツールの機能との適合部分(Fit)と乖離部分(Gap)を調べる作業で、追加開発が必要な機能の洗い出しを実施すること。 注4.Add-On ツールの機能を拡張する為のアプリケーションのこと。プログラミング言語により開発され、ファイルとして提供される。 注5.運用スクリプト ツールに簡易的な機能を追加するために記述するプログラムのこと。直接記述するだけですぐに動作するという特徴がある。 注6.WBS(Work Breakdown Structure) プロジェクトの各工程を担当者毎の作業レベルにまで分類し木構造にまとめたもの。 注7.ガントチャート プロジェクト管理で用いられる表の一種で、工程毎の計画と進捗が横棒によって表現されたもの。 注8.UI/UX UIは、ユーザーインターフェイス(User Interface)の略でコンピュータシステムあるいはコンピュータプログラムと人間(ユーザー)との間で情報をやり取りするための方法、操作、表示といった仕組みの総称。 UXは、ユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略で製品やサービスの利用を通じて得られる体験の総称。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,142字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは「イノベーションをおこして、あらゆる人の可能性を最大化する」をミッションとして掲げております。 そして、イノベーションをおこすことによってすべての人が新たな可能性をみいだし、社会が持続的に成長し続ける未来の実現を目指してまいります。 (2) 中長期的な経営戦略等 当社グループの事業ドメインを、従来の事業ドメインである「価値ある道具(ツール)の提供」から「顧客に合わせた付加価値を提供」へ、事業ドメインを拡張し事業成長を目指してまいります。 この事業ドメインには、システムインテグレーションを行う大手SIer(注1)や業種特化したSIer、そしてコンサルティング会社など多くのプレイヤーが存在します。 これらのプレイヤーと同じ価値をお客様へ提供しても当社グループの存在価値が薄れるという考えより、国内では以下の差別化戦略を取っております。 ・先進テクノロジ提供戦略 海外で評価の高い先進テクノロジを厳選し国内向けに提供します。ここで先進テクノロジとはAI等のテクノロジ自体だけでなく製品も含みます。 目利き力により筋の良い先進テクノロジを素早く発見し、他プレイヤーより先に顧客へ提案し差別化します。 ある程度の時間が経過すると、他プレイヤーも同じテクノロジを扱いはじめますが、当社グループは技術者集団から生まれたため、その先進性や本質を理解しています。よって顧客のビジネス課題を解決するために効果的に先進テクノロジを利用できます。また、日本顧客向けに追加機能の開発や利用しやすくサービス化した形でお客様へ提供し、他プレイヤーと差別化します。 ・段階的拡大(ランド・アンド・エクスパンド)の販売戦略、顧客中心の営業戦略 当社の顧客は大企業が中心となっておりますが、当社の販売戦略として、最初は組織の一部に導入し、当該部署での成功体験を足掛かりとして、他部署への展開や全社的な標準システムとして顧客内での利用拡大を進めます。これを段階的拡大(ランド・アンド・エクスパンド)戦略と呼びます。大企業においては、ひとたび業務システムを導入すると、当該システム上で数千規模のプロジェクトが管理されることとなるため、簡単にはリプレイスすることができず、継続率が高いという傾向があります。結果的に顧客とは長いお付き合いとなり顧客を中心に考えた営業戦略を取ることができます。 今後はコンサルティングサービスを提供することで、より多くの大企業向けに標準ツールとして採用されるよう取り組みを進めてまいります。 ・顧客専門チーム戦略 新しいシステム導入に際し、業界の独自の文化や商習慣など顧客自身では対処が難しい課題があります。当社は顧客ごとにプロジェクトチームを組んで、お客様自身では対処が難しい課題に対し、一緒に考え、解決策を企画し、実際に解決していくところまで一緒に行います。 実際に解決していくことを伴走支援やBPO(ビジネスプロセス・アウトソーシング)と呼びます。当社の伴走支援チームやBPOチームは、顧客の一員として顧客のビジネス課題の解決に顧客と一緒に取り組みます。 当社グループでは海外展開も実施しており、日本を除いた全ての国を市場としたグローバル市場に対し以下の戦略を取っております。 ・Atlassianエコシステムを活用できる市場から攻める グローバル市場では国内市場とは異なる営業戦略や商品戦略が必要です。つまり対象とする市場に対する知識、ノウハウが無いと全く戦えません。 幸いなことに、当社グループはグローバル市場においてAtlassian社のパートナーランキング上位をキープしており、Atlassian社に関連する市場(以下、Atlassianエコシステムと記載する)に詳しく、Atlassianエコシステムではリックソフトという名前が良く知られています。この有利な状況を利用し、Atlassianエコシステムから自社開発したプロダクトを海外展開する戦略をとってまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 顧客への提案に係るライセンス販売、コンサルティング・環境構築・カスタマイズ・運用支援等のSI、システムの稼働環境を提供するマネージドサービス、自社開発したプロダクトから構成される「売上高」を重要な指標と位置付けております。 そして、事業拡大を推進し、継続的な成長及び企業価値の向上を実現していく上で利益を確保することは重要であり、「顧客数」「認定技術獲得数」及び「EBITDA」を重要な指標と考えております。 (4) 経営環境 昨今のデジタルトランスフォーメーション(注2)の流れの中で、製造業、金融・保険業、そして卸売・小売業など多くの業種にAI(注3)、IoT(注4)、AR/VR(注5)という新技術の波が押し寄せております。この流れの中で、このような新技術のソフトウェア開発においては、従来のウォーターフォール型開発(ソフトウェア開発にあたり、要件定義、設計、実装、テスト、リリースまでのサイクルを一回で行う開発手法。サイクルは一年以上に及ぶケースが多い。)から、アジャイル型開発(要件定義、設計、実装、テストのサイクルを短く設定し、市場環境の変化を受けて要件定義を柔軟に変更する前提で順次開発する手法。サイクルは通常2週間程度。)へと、ソフトウェア開発手法のトレンドが変化しつつあります。ウォーターフォール型開発においては、開発開始から開発完了までの作業工程を最初に確定できるため、要件定義が変わらない前提においては効率的な開発が可能となりますが、新技術の開発という領域においては、ライバル製品の出現等、市場環境の変化のスピードが速いため、ウォーターフォール型開発では開発したソフトウェアの競争力が損なわれる恐れがあります。これに対応する開発手法がアジャイル開発であり、敢えてサイクルを短く設定することによって市場環境に応じた臨機応変な開発を可能とするものであります。また、短いサイクルで臨機応変に開発を進めていくアジャイル開発が更に発展した概念として、開発チームだけではなく運用チームまで巻き込んで組織的にPDCAサイクルを回していくDevOpsという概念も近年広がっております。 当社グループが主に取り扱うAtlassian製品は、先進テクノロジの代表格となるもので、アジャイル開発やDevOpsを支える管理システムであります。 また、日本国内における先進テクノロジ導入は海外に対して遅れており、調査会社の調査によると、日本におけるアジャイル開発の浸透は、海外と比較して5年程度のタイムラグがあるものと推察され、アジャイル開発が国内に浸透していく流れの中で、国内におけるAtlassian社のソフトウェア導入は今後も進展していくものと認識しております。 (5) 事業上及び財務上の対処すべき課題 当社グループは継続的な成長を目指すため、対処すべき課題を以下のとおり設け、その実現のための施策を実施してまいります。 ①事業基盤の強化、優秀人材の確保 会社の全体的な収益拡大を行うために、Atlassian製品及びWorkato製品やMiro製品などAtlassian製品以外の先進テクノロジの活用を促すことのできる優秀な営業部員に加え、デジタルトランスフォーメーション(DX)や人工知能(AI)といった先進テクノロジを積極的に取り入れ、これまでにない新たな顧客体験と価値創造を実現していくためにはコンサルティングや自社開発したプロダクトの製品ラインナップを拡充も含めた開発を担うことのできる高い技術力を伴う人材の確保が急務となっております。 当社グループは2023年8月にミッション・ビジョン・バリューを刷新いたしました。新しいミッションに紐づいた新人事制度は2024年3月より運用を開始しており、会社の成長とともに従業員の成長が実現できることを確信しております。また、従業員の多様な働き方に対応するためリモートワーク、フレックスタイム制や時短勤務制度といった制度を運用・定着させており、今後は個々人のエンゲージメント向上と生産性の最大化を同時に追求することで、引き続き優秀な人材の獲得に努めてまいります。また、事業の安定化とお客様からの信頼度を高めることを兼ね、認定資格(「Atlassian Accreditations 」をはじめAWS等)の取得や生成AIの活用を組織的に推進し、専門性の高いプロフェッショナル集団としての地位を確立いたします。その他、組織規模の拡大に合わせ、産業医・衛生委員会の活性化やメンタルヘルスケアを徹底し、人的資本経営の観点から、全従業員が心身ともに健康で最大限のパフォーマンスを発揮できる強固な職場環境の構築に注力してまいります。 ②海外での売上拡大に向けてのマーケティング強化とブランド力の向上 自社開発したプロダクトに関しては、日本のみならず海外への売上拡大も見据えた製品開発(各種言語に対応等)を行っています。海外のライバル会社に負けない製品を開発するためクラウド技術とUI/UX力を強化させてまいります。海外子会社は当社の製品を「価値あるツール」として世界に広めるというブランド力の向上も担っております。 ③収益基盤の多様化 当社グループは、Atlassian関連事業に特化し、Atlassianの担うプロジェクト管理ツール・コミュニケーションツール市場にて拡大するビジネススタイルを着実に実行し、今日の成長につなげてまいりました。同市場への依存度は当面の間高水準で推移していくと予測されます。従って、Atlassianの担う同市場に変化が生じた場合には、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。中長期的にはAtlassian製品以外(Workato製品、Miro製品等)の最先端のツールや新たな顧客体験の提供、価値創造を提案できるコンサルティング等、Atlassian製品に直接依存しない売上を高めていく必要があると考えております。あわせてグローバル市場で成長を続ける自社開発プロダクトについても、引き続き力を入れていきます。 ④経営管理体制の強化 当社グループは、市場動向、競合企業、顧客ニーズ等の変化に対して素早くかつ柔軟な対応が可能な組織運営をするため、経営管理体制のさらなる強化を図ってまいります。また、企業価値を継続的に向上させるため、内部統制の構築、セキュリティ対策の強化、企業コンプライアンスなど全役員・従業員が高いレベルの意識を持って取組めるように努めてまいります。 注1.SIer システムインテグレーターの略で、企業のシステム開発をコンサルティングから運用・保守まで一貫して請け負う企業を指します。主に顧客の経営課題をITで解決するサービスを提供します。 注2.デジタルトランスフォーメーション 2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱した概念で、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること」。IoT、AI(人工知能)、ビッグデータ・アナリティクス(解析)など、デジタル技術を活用することで、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通じて価値を創出し、競争上の優位性を確立すること。 注3.AI 人工知能(artificial intelligence)。人工的にコンピューター上などで人間と同様の知能を実現させようという試み、あるいはそのための一連の基礎技術を指す。 注4.IoT モノのインターネット(Internet of Things)。センサーやデバイスといった「モノ」がインターネットを通じてクラウドやサーバーに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組み。 注5.AR/VR ARとは「拡張現実感」「Augmented Reality(オーグメンテッドリアリティ)」のことで、周囲を取り巻く現実環境に、情報を付加・削除・強調・減衰させることによって、人から見た現実世界を拡張するものと定義されている。 VRとは「Virtual Reality(バーチャルリアリティ)」のことで、「表面上は現実ではないけれど、その本質的な部分では現実」という意味で、実体験に限りなく近い体験を得ることができる。
事業等のリスク4,606字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業において、リスクの要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する情報開示の観点から積極的に開示しております。 なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、不確実性を内包しているため、実際の結果とは異なる可能性があります。 (1) 事業環境に関するリスク ① IT投資動向の変化について 当社グループのビジネスは、企業を主要顧客としております。これまで、顧客企業のIT投資意欲の上昇を背景として、事業を拡大してまいりました。しかし、今後、国内外の経済情勢や景気動向等の理由により、顧客企業のIT投資意欲が減退するような場合には、新規顧客の開拓の低迷や既存顧客からの受注の減少等から、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、事業・顧客・地域(国内・海外も含め)の分散を図り、引き続き価値のある開発、改良を行い、お客様にとって付加価値の高いサービスを提供し続けることでリスクの低減に努めてまいります。 ② 競合について 当社グループは、大手・中小を問わず競合企業が存在しております。また、海外には類似製品が存在しております。そのため、競合他社の技術力やサービスの向上、海外の類似製品の日本国内への市場参入により競争が激化するような場合には、当社グループが提案している営業案件の失注や製品販売及びサービス提供の契約の減少等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、引き続き顧客のニーズを汲んだ製品・サービスの提供を進める方針であります。ソフトウェア業界は、技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が激しく、新しいサービスが逐次生み出されている中、当社も技術革新及び顧客ニーズの変化に対応すべく、積極的に最新情報の蓄積、分析及び獲得に取り組んでおります。 ③ 「Atlassian製品」への依存について 当社グループのツールソリューション事業の大部分は、「Atlassian製品」を中心とした製品販売及びサービス提供であります。従いまして、当社グループの成長は「Atlassian製品」の売上に、大きく依存しております。当連結会計年度における売上高に占めるAtlassianライセンスの売上は78.0%となっております。 こうした現状を踏まえ、「Atlassian製品」以外のツールの提供(Workato、Miro等)といった新たな事業展開に努めておりますが、競合製品の登場、製品・サービスの陳腐化などによる競争力の低下により「Atlassian製品」の売上規模が縮小するような場合や、Atlassian社の経営戦略の変更、同社とのパートナー契約の解除事由に抵触し契約解除された場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。(契約内容は、第2 事業の状況 5 重要な契約等 をご参照ください。) 当該リスクに対しては、引き続きAtlassian製品以外のツール提供(Workato、Miro等)やサービス提供の比率を高めてまいります。 ④ 技術革新及び顧客ニーズの変化への対応について 当社グループが属するIT業界においては新技術の開発及びそれに基づく新商品の導入が頻繁に行われており、顧客ニーズの変化を含め、非常に変化の激しい業界となっております。そのため当社グループは、新技術や新製品を常に注視し、顧客ニーズの深い理解とその変化に対応するよう取り組んでおりますが、何らかの理由でこれらの対応が遅れた場合、当社グループが提供するサービスの競争力が低下する可能性があります。また、これらの対応のため予定していない投資が必要となった場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクに対しては、最新の技術動向や環境変化を常に把握できる体制を構築するだけではなく、優秀な人材の確保及び教育等により技術革新や顧客ニーズの変化に迅速に対応できるよう努めてまいります。 ⑤ 海外での事業展開について 当社グループは、グローバルでの事業展開が重要であると考えており、米国に子会社を設立し、自社プロダクトの企画、開発、販売、サポートといった各種活動を行っております。米国子会社では適切な組織規模や人員配置等により、事業の拡大を図る方針でありますが、当社グループの想定どおりに事業展開が進まなかった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、当該事業の進捗や課題の状況を定期的に把握・管理することでリスクの低減に努めております。 ⑥ M&A、資本業務提携について 当社グループでは、自社の成長をより加速させるために、M&A、資本業務提携等を実施してまいります。M&A、資本業務提携等について、対象企業の財務内容や契約関係等についての詳細な事前審査を行い、十分にリスクを検討した上で実施しておりますが、時期や発生可能性は不明であるものの、対象企業における偶発債務の発生や未認識債務の判明など事前の調査によっても把握できなかった問題が生じた場合や、事業展開が計画どおりに進まない場合、投下資本の回収が困難になる可能性があります。 当該リスクに対しては、投資前のデューデリジェンスの徹底及び事業計画の合理性の十分な検討を行うことで対応してまいります。 (2) 事業体制に関するリスク ① 人材の確保・育成について、並びに技術認定資格者確保について 当社グループは、今後も事業拡大を進めていくにあたり、エンジニアを中心に営業を含めた優秀な人材を確保するとともに、人材の育成が重要な課題であると認識しております。またAtlassianをはじめ、取扱う各ツールにおけるパートナーランク維持のため、認定技術(専門試験の資格取得)の獲得についても重要な指標と捉えております。これらに関して、当社グループは採用活動及び研修体制の充実等により人材流出の防止、資格保有者数の確保に努めております。しかしながら、必要とする人材の安定的な確保が出来なかった場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、積極的な採用活動を継続するほか、働き方改革の推進に継続的に取り組み、従業員の定着率向上に努めております。 ② 外注先の確保について 当社グループのツールソリューション事業において、必要に応じて、システムの設計・構築、保守・運用等について協力会社に外注しております。現状では、有力な協力会社と長期的かつ安定的な取引関係を保っておりますが、協力会社において技術力及び技術者数が確保できない場合及び外注コストが高騰した場合には、サービスの円滑な提供及び積極的な受注活動が阻害され、当社グループの財務状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 情報管理体制について 当社グループは、業務に関連して多数の顧客企業の情報資産を取り扱っております。情報セキュリティ基本方針を策定し、役職員及び協力会社に対して情報セキュリティに関する教育研修を実施しているほか、ISO27001、ISO27017の認証を取得するなど、情報管理体制の強化に努めております。しかしながら、何らかの理由により重要な情報資産が外部に漏洩するような場合には、当社グループの社会的信用の失墜、損害賠償責任の発生等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、外部での事例等を取込んだ内容により従業員(協力会社要員含む)教育を強化するとともに、担当からの発信機会と従業員へ情報管理の重要性確認の機会を増やし、未然防止策を実施しております。 ④ 特定人物への依存について 当社グループにおいて、創業者である代表取締役大貫浩は、当社グループの経営方針及び事業戦略を決定するとともに、ビジネスモデルの構築から事業化に至るまで重要な役割を果たしております。また、今後も当社グループの業務全般においては、同氏の経営手腕に依存する部分が大きいと考えられます。当社グループでは、取締役会等の重要な会議において役員及び部長の情報共有や経営組織の強化等により、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏が業務執行を継続することが困難となった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) その他のリスク ① 経営計画と経営成績との乖離について 当社グループは、受注したライセンス金額やプロジェクトの規模や内容が予想と大きく乖離し、又は納入時期が変更等となって売上・収益の計上が翌四半期あるいは翌連結会計年度に期ずれする場合があります。売上・収益の計上時期の変更や期ずれした金額の大きさによっては各四半期あるいは連結会計年度において当社グループの経営計画と経営成績に乖離が生じる可能性があります。 ② システムトラブルについて 当社グループの事業は、インターネットを経由して行われております。従いまして、インターネットに接続するための通信ネットワークに依存しております。アクセス数の急激な増加に伴う負荷の増加や外部からのサイバー攻撃、自然災害及び事故などによる予期しえないトラブルが発生し、大規模なシステム障害が起こるような場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、安定的なサービス提供のため、サーバー設備やセキュリティの強化等のシステム管理体制の整備を行っております。 ③ 自然災害について 地震、火災等の自然災害や、戦争、テロ、感染症の流行(パンデミック)等により、当社グループにおいて人的被害又は物的被害が生じた場合、又は、外部通信インフラ、コンピュータネットワークに障害が生じた場合等の事由によって当社グループの業務の遂行に支障が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、上述のような災害等が発生した場合の事業への影響を最小限に留めるため、事業継続計画(BCP)を策定しております。有事の際の影響を最小限に留めるよう努めております。 ④ 配当政策について 当社は、将来の成長に向けた投資や内部留保の充実を優先する方針であり、現時点において配当を実施しておりません。今後の配当実施の可能性については、業績推移、財務状況、投資計画等を総合的に勘案して検討する予定でありますが、機動的なM&Aの実行や新規事業への投資を優先した結果、配当原資が確保できない場合や、投資による十分なキャッシュ・フローが得られない場合などには、配当の実施時期が遅延、または長期間にわたって配当が行われない可能性があります。詳細は「第4 提出会社の状況 3 配当政策」をご参照ください。
経営成績の分析 (MD&A)5,171字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状況、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、 「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、米国の通商政策や金利動向を巡る不透明感が継続したものの、企業収益の改善を背景とした設備投資意欲は底堅く、内需を中心とした緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、地政学的リスクの長期化や為替相場の変動など、海外要因による不確実性は依然として高く、引き続き世界経済の動向を注視する必要がある状況にあります。 当社グループが属する情報サービス分野におきましては、深刻な人手不足を背景に、デジタル技術を活用した生産性向上への要請が一段と強まりました。単なる業務効率化にとどまらず、生成AIをはじめとする先進技術の実装を通じた「事業モデルの変革」を目指すDX(デジタル・トランスフォーメーション)の動きが全業種で本格化しております。これにより、クラウド、AI、自動化等の先端技術に対する需要は、年間を通じて極めて堅調に推移いたしました。 このような環境下、当社グループは中長期的な成長を見据えた戦略投資と事業基盤の強化に注力してまいりました。 アトラシアン製品の販売・サービス提供に関するグロースエクスパートナーズ株式会社との業務提携(2025年3月)や、合弁会社「株式会社アルターデザインコンサルティング」の設立(2025年6月)など、国内における強固なパートナーシップの構築を推進いたしました。さらに、2025年12月にはBiPlus Vietnam Software Solutions Joint Stock Company(ベトナム)との資本業務提携に合意し、アジア市場を皮切りに、エンタープライズ顧客の海外需要を支援するグローバルな事業展開を本格始動させております。 これらの成長戦略が結実し、2026年3月には英国Financial Times社等が選出する「High-Growth Companies Asia-Pacific 2026(アジア太平洋地域の急成長企業500社)」に8年連続で選出されるなど、市場からも高い評価をいただいております。また、社内においてもDXの推進や働き方改革による生産性の向上およびコストダウンを図り、情勢に順応した組織体制への変革を推し進めております。今後も全役職員が一丸となり、既存顧客の深耕と新規顧客の獲得による受注拡大に加え、AIおよびDXの推進によるさらなる企業価値の向上を目指してまいります。 以上の結果、当連結会計年度の連結業績は、売上高10,892,579千円(前連結会計年度比20.4%増)、営業利益376,816千円(同17.8%減)、経常利益357,120千円(同22.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は263,787千円(同25.8%減)となりました。 なお、当社グループはツールソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ2,954,406千円増加し、9,632,660千円(前連結会計年度比44.2%増)となりました。主な要因は、現金及び預金が642,476千円、売掛金及び契約資産が361,143千円、前払費用が1,857,618千円増加したことによります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ2,666,997千円増加し、6,316,233千円(前連結会計年度比73.1%増)となりました。主な要因は、買掛金が443,714千円、契約負債が2,124,484千円増加したことによります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ287,408千円増加し、3,316,427千円(前連結会計年度比9.5%増)となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が249,691千円増加したことによります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前期末と比べ642,476千円増加し3,939,457千円(前連結会計年度比19.5%増)となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動の結果、収入は697,070千円(前連結会計年度比84.8%増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益357,120千円、契約負債の増加額2,118,916千円、及び仕入債務の増加額443,197千円があった一方で、売上債権の増加額358,348千円、前払費用の増加額1,857,567千円、及び法人税等の支払額158,485千円があったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動の結果、支出は34,671千円(前連結会計年度比75.2%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出10,550千円、無形固定資産の取得による支出7,251千円、及び敷金及び保証金の差入による支出12,825千円があったこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の増減はありません。(前連結会計年度は91,296千円の支出) ④ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をサービスごとに示すと、以下のとおりであります。 サービスの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) テクノロジーソリューション   10,880,930   139.5   3,526,801   233.7 プロフェッショナルサービス   1,408,397   117.5   524,382   100.9 自社プロダクト   750,294   103.0   146,617   679.8 合計   13,039,623   134.0   4,197,801   204.7 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をサービスごとに示すと、以下のとおりであります。 サービスの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) テクノロジーソリューション   8,863,533   119.7 プロフェッショナルサービス   1,403,801   153.5 自社プロダクト   625,244   86.4 合計   10,892,579   120.4 (注) 1.最近2連結会計年度において、総販売実績の10%以上を占める販売顧客に該当するものはありません。 2.テクノロジーソリューションであるライセンス売上は、8,863,533千円(前年同期比119.7%)であり、うちオンプレミス型のライセンス売上は、3,602,117千円であります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 当社グループの財政状況、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析は、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に当たっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、過去の実績などを勘案して合理的な見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものはありません。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績 (売上高) 売上高は、前連結会計年度に比べ1,848,730千円増加し、10,892,579千円(前連結会計年度比20.4%増)となりました。これは主に、ライセンス売上の案件の大型化に加えストック売上が順調に積み上がってきたことによるものであります。 (売上原価) 売上原価は、前連結会計年度に比べ1,849,246千円増加し、8,519,163千円(前連結会計年度比27.7%増)となりました。これは主に、売上増加に伴うライセンス仕入の増加によるものであります。この結果、売上総利益は2,373,415千円(前連結会計年度比0.0%減)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ81,340千円増加し、1,996,599千円(前連結会計年度比4.2%増)となりました。これは主に、給与手当及び地代家賃の増加によるものであります。この結果、営業利益は376,816千円(前連結会計年度比17.8%減)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 営業外収益は主に販売奨励金の減少により、前連結会計年度に比べ289千円減少し、7,849千円(前連結会計年度比3.6%減)、営業外費用は主に為替差損の増加により、前連結会計年度に比べ22,543千円増加し、27,544千円(前連結会計年度比450.8%増)となりました。この結果、経常利益は357,120千円(前連結会計年度比22.7%減)となりました。 (特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益) 特別損益については、該当事項はありません。法人税、住民税及び事業税128,564千円の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は263,787千円(前連結会計年度比25.8%減)となりました。 b.財政状態 財政状態の状況の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」をご参照ください。 ③ キャッシュ・フローの分析 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの主な資金需要は、ライセンス仕入高等、労務費、経費並びに販売費及び一般管理費等の運転資金となります。これらにつきましては、基本的に営業活動によるキャッシュ・フローや自己資金で対応していくこととしております。なお、現在の現金及び現金同等物の残高、営業活動から得る現金及び現金同等物の水準については、当面事業を継続していくうえで十分な流動性を確保しているものと考えております。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループは「第2  事業の状況  3  事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、事業内容等、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社グループは常に業界動向に留意しつつ、優秀な人材を確保し市場のニーズに合ったサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。 ⑥ 経営者の問題認識と今後の方針について 当社グループが今後の業容を拡大し、より良いサービスを継続的に展開していくために、経営者は「第2  事業の状況  1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。それらの課題に対応するために、経営者は、常に外部環境の構造やその変化に関する情報の入手及び分析を行い、現在及び将来における事業環境を確認し、その間の課題を認識すると同時に最適な解決策を実施していく方針であります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。