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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

シイエヌエス

CNS Co.,Ltd4076 · Growth · 情報・通信業

システム開発からDX推進まで一気通貫で支援する独立系ITサービス企業。金融・流通業界に強みを持ち、データ分析やAIにも注力。

概要

シイエヌエスは、1985年に設立された情報サービス企業である。システムエンジニアリングサービスを主軸に、デジタル革新推進、ビッグデータ分析、システム基盤、業務システムインテグレーション、コンサルティングの5事業を展開する。2021年に東証マザーズに上場し、現在はグロース市場に所属する。2025年5月期の連結売上高は約70億円、従業員数は265名。本社は東京都渋谷区。

5つのサービスを束ねる単一セグメント体制

当社グループは、連結子会社である株式会社シイエヌエス北海道を含む2社で構成され、単一セグメントで事業を報告している。その内部は5つのサービス事業に区分される。デジタル革新推進事業ではServiceNow導入支援やデータベース性能改善を手がけ、ビッグデータ分析事業では通信キャリアの顧客データ分析を行う。システム基盤事業はクラウド導入・運用、業務システムインテグレーション事業は金融・流通向けシステム開発、コンサルティング事業はDX戦略策定と人材育成を提供する。2026年5月期からは、これらをテクノロジーソリューション、ビジネスソリューション、コンサルティングの3本部に再編する計画である。

北海道子会社と首都圏への集中立地

連結子会社として、2016年に設立した株式会社シイエヌエス北海道を有する。同社は北海道札幌市北区に拠点を置き、コンピュータシステム及びプログラミングの開発受託を担当する。親会社である当社は東京都渋谷区恵比寿南に本社を置く。過去には1985年の設立時は港区南青山、その後北青山、目黒区大橋、渋谷区渋谷と移転を経て、2011年に現在地に落ち着いた。従業員数は265名(2025年5月期)であり、首都圏と北海道に開発資源を分散している。

NTTデータ・SAS・ServiceNowとのパートナー関係

主要な事業パートナーとして、株式会社NTTデータのビジネスパートナー認定を2011年に取得している。NTTデータとは、ServiceNow製品を活用したシステム保守・運用変革やデータベース性能改善コンサルティングを共同推進する。ビッグデータ分析分野では、SAS Institute Japan株式会社とパートナー関係にあり、同社の「SAS Viya」導入支援を自社サービス「U-Way Migration to SAS Viya構築支援サービス」として提供する。また、ServiceNow, Inc.のプラットフォームを利用した導入支援事業がデジタル革新推進事業の柱の一つである。

増収基調が続く財務と中期的な利益率目標

2017年5月期の売上高37億円から、2025年5月期には70億円へとほぼ倍増している。営業利益は2024年5月期に6億円を計上、2025年5月期も同額の6億円である。当期純利益は同期間で1億円から4億円へ増加した。2026年5月期の計画は売上高78億円、営業利益7億円を見込む。中期経営計画では、2027年5月期までの3か年で売上高100億円、営業利益率10.0%以上の達成を目標に掲げる。

業界の中での役割は金融・流通・公共など幅広い業界にシステム開発・運用・コンサルティングを提供。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
78億円
営業利益
7億円
営業利益率
9.0%
純利益
6億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01金融・流通業界主力

金融機関向け信用リスク管理システム、流通業向け顧客管理・販売管理システムなど、業務知識を活かしたシステム開発から運用保守まで一貫して支援。上流のコンサルティングも手がける。

02IT基盤(クラウド中心)準主力

AWSやOCIなどのクラウド環境の設計・構築・運用支援、オンプレミスからの移行を提供。データベース性能改善や移行も手がける。

主な製品・サービス2
U-Way Oracle Cloud Infrastructure 導入・運用サービス
OCIの導入から運用までを支援する自社サービス。
U-Way Lite OCI DB Model
OCI上のデータベース環境を迅速に構築するためのテンプレート。

03ビッグデータ分析副次

SASと連携し、顧客のビッグデータ分析モデル構築やSAS Viya導入支援を提供。データ活用による経営課題解決を支援。

主な製品・サービス1
U-Way Migration to SAS Viya構築支援サービス
SAS Viyaを導入・構築するための自社サービス。

04DXコンサルティング副次

DX戦略策定から実装までを支援。AI人材育成のブートキャンプなども開催。

製品と技術

自社ブランド「U-Way」によるOracle Cloudサービス群

2022年10月に提供を開始した「U-Way」は、オラクル社のクラウドサービスを活用したシリーズである。「U-Way Oracle Cloud Infrastructure 導入・運用新サービス」をはじめ、「U-Way Oracle Cloud VMware Solution 移行・導入支援サービス」、「U-Way Lite OCI Base Model」、「U-Way Lite OCI DB Model BaseDB」、「U-Way Lite OCI DB Model MySQL」の5つのサービスをラインナップする。さらに、SAS Viya導入支援を目的とした「U-Way Migration to SAS Viya構築支援サービス」も同ブランド下で提供し、クラウド導入からデータ分析基盤構築までをカバーする。

ServiceNow導入支援とクイックスターターパッケージ

デジタル革新推進事業の主力であるServiceNow関連サービスは、ITサービスマネジメント(ITSM)の導入・運用をend to endで提供する。2025年4月には、アオラナウ株式会社と共同開発した「ServiceNow ITSM クイックスターターパッケージ」をリリースした。これはインシデント・問題管理に特化したパッケージで、中小規模企業でも短期間でServiceNowを活用できるよう設計されている。同事業は2025年5月期に売上高22億円を計上し、全社売上の約31%を占める最大事業となっている。

通信キャリア向けビッグデータ分析とSAS Viya連携

ビッグデータ分析事業では、通信キャリアが保有するユーザ情報・行動ログ・位置情報などの大量データを分析し、マーケティング活動を支援する。SAS Institute Japanとパートナー関係にあり、SAS Viyaプラットフォームを用いた予測モデル構築・分析サービスを提供する。2025年5月期の同事業売上高は13.3億円で、前期比16.7%増加した。新規顧客の獲得に加え、既存の大手通信キャリア案件での増員が成長を牽引している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

安定収益の独立系ITサービス、成熟期

シイエヌエスは、独立系のITエンジニア派遣・請負を主力とする中堅企業。同業のVRain Solutionやソラコムと比較して、売上高78億円(2026/5期予想)と小規模だが、営業利益率は約9%と安定している。ただし、売上高の伸びは前期比2桁%未満と低く、成熟期にある。業界内では「安定収益を重視する堅実なニッチ企業」というポジションだが、成長性の面では競合に劣る。2024/5期から2026/5期の売上高CAGRは約8%と緩やか。

強み

  • 営業利益率8~9%を維持。特定顧客への依存度が低く、収益が安定。
  • 無借金経営など財務が健全。業績変動に耐える体力がある。
  • 組込み系など特定分野で強みを持ち、競合との差別化が可能。
  • 急拡大を狙わず、堅実な成長を志向。投資家にとってリスクが低い。

課題

  • 売上高成長率が一桁台と低く、同業他社に遅れを取る。
  • 売上高78億円では大口案件獲得や事業投資に制約。
  • ITエンジニア不足の影響を受けやすく、採用コスト上昇が収益を圧迫。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がシイエヌエス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14287ジャストプランニング59億円11.2倍
24398ブロードバンドセキュリティ59億円15.3倍
33988SYSホールディングス59億円14.6倍
42138クルーズ59億円
53907シリコンスタジオ59億円
64076シイエヌエス58億円9.9倍
72411ゲンダイエージェンシー58億円11.2倍
84777ガーラ57億円
94395アクリート56億円15.7倍
104019スタメン56億円19.1倍
113920アイビーシー56億円14.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

南青山の小さなソフトハウスから出発した1985年

1985年7月、東京都港区南青山に資本金800万円で株式会社シイエヌエスを設立した。創業以来、コンピューターシステム及びプログラミングの開発受託を専業とする。設立後2年で本社を北青山に移転し、1994年には目黒区大橋へ移転している。当時は小規模なソフトウェア開発会社であったが、1995年に都銀向けの為替・金利・債券・デリバティブ商品及びリスク管理システムのビジネスソリューション事業を開始し、金融分野への本格進出を果たした。

食のトレーサビリティとRFIDに挑んだ2003年

2003年4月、食の安心安全をテーマとしたトータルトレーサビリティシステムの構築に着手し、ビジネスソリューション事業を拡大した。同年10月には、トレーサビリティシステム普及とRFID等のユビキタス技術活用を目的に、ユビキタスID株式会社を100%出資で設立した。しかし同事業は軌道に乗らず、2012年3月にユビキタスID株式会社を清算している。この失敗は、同社が技術トレンドを先取りしつつもビジネス化に至らなかった教訓として残る。

通信キャリアのビッグデータ分析に乗り出した2006年

2006年1月、ビッグデータ分析事業の先駆けとして、通信キャリアが保有する大量データを利活用し、マーケティング支援を行う顧客分析業務に着手した。これが後にビッグデータ分析事業の中核となる。2014年6月には、顧客分析業務をさらに拡大し、ビッグデータの利活用・アナリティクスをサービス化したビッグデータ分析事業を正式に開始した。同事業は通信業界に加え、金融、広告、流通、小売と顧客業種を広げ、SAS Instituteとのパートナーシップを獲得するに至った。

クラウド・インフラ事業とNTTデータ連携の2008〜2011年

2008年1月、業務システム基盤の提案・構築を行うクラウド・インフラ事業を開始した。2011年10月には株式会社NTTデータのビジネスパートナー認定を取得し、大規模案件への参画基盤を固めた。クラウド技術については、AWSやOracle Cloud Infrastructure(OCI)の導入実績を積み上げ、後に自社ブランド「U-Way」シリーズとしてOCI関連サービスを展開する源流となる。2011年の本社移転もこの時期に行われ、渋谷区恵比寿南の現在地に定着した。

AIとServiceNowでデジタル革新を推進した2017〜2020年

2017年9月、AIによるオペレーター業務効率化を目的としたコールセンター応答支援システムの開発に着手した。翌2018年4月には、ServiceNowを活用したシステム運用自動化業務を開始し、デジタル革新推進事業の先駆けとした。2020年6月にはこれらの取り組みを統合し、デジタル革新推進事業を正式にスタートさせた。同事業はServiceNow導入支援を主軸に成長し、2025年5月期には売上高22億円を超える最大事業セグメントとなっている。

グロース市場上場とリブランディングの2021〜2023年

2021年8月、東京証券取引所マザーズに上場し、資本金を4億916万円に増資した。2022年4月の市場区分再編に伴いグロース市場へ移行。同年8月には監査等委員会設置会社へ移行し、コーポレートガバナンス体制を強化した。2022年10月には自社オリジナルブランド「U-Way」の提供を開始し、OCI関連サービスを体系化。2023年8月にはリブランディングを実施し、コーポレートロゴを刷新した。この間、売上高は2021年5月期の48億円から2025年5月期の70億円へと拡大している。

年表31件を開く

1980年代

  • 1985年7月創業東京都港区南青山に、コンピューターシステム及びプログラミングの開発に関する受託業務の運営を目的とした株式会社シイエヌエス(当社)〔資本金800万円〕を設立
  • 1987年9月本社を東京都港区北青山に移転

1990年代

  • 1994年4月本社を東京都目黒区大橋に移転
  • 1995年6月ビジネスエリア拡大のため、都銀向け為替、金利、債券、デリバティブ商品及びこれらのリスク管理システム業務などのビジネスソリューション事業開始

2000年代

  • 2000年3月本社を東京都渋谷区渋谷に移転
  • 2003年4月食の安心安全をテーマとした社会貢献を目的とし、トータルトレーサビリティシステム(注1)の構築に着手し、ビジネスソリューション事業を拡大
  • 2003年10月創業東京都千代田区神田に、トータルトレーサビリティシステムの普及、RFID(注2)等のユビキタス技術(注3)を活用したビジネスの拡大を目的としたユビキタスID株式会社設立(出資比率100%)
  • 2004年11月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証取得
  • 2006年1月ビッグデータ分析事業の先駆けとして、通信キャリアの保有する大量データを利活用し、マーケティング活動を支援する顧客分析業務に着手
  • 2006年5月取締役会設置
  • 2007年8月プライバシーマーク取得
  • 2008年1月業務システムの基盤となるシステム方式の提案や構築を行うクラウド(注4)・インフラ事業開始

2010年代

  • 2010年1月品質マネジメントシステム(ISO9001)取得
  • 2011年1月本社を東京都渋谷区恵比寿南に移転
  • 2011年10月株式会社エヌ・ティ・ティ・データのビジネスパートナー認定を受ける
  • 2012年3月ユビキタスID株式会社を清算
  • 2014年6月顧客分析業務を拡大し、ビッグデータの利活用、アナリティクス(注5)をサービスとしたビッグデータ分析事業開始
  • 2016年3月資本金を7,500万円に増資
  • 2016年4月北海道札幌市北区に、北海道地区におけるコンピューターシステム及びプログラミングの開発に関する受託業務の運営を目的とした株式会社シイエヌエス北海道を設立(現 連結子会社)
  • 2017年9月デジタル革新推進事業の先駆けとなるAIによるオペレーター業務効率化を目的としたコールセンター応答支援システムの開発に着手
  • 2017年11月創業東京都港区に、システム開発関連事業の運営を目的としたニュー・リレーション・インフォ・ビズ株式会社を設立(出資比率10.0%)
  • 2018年4月企業向けサービスマネジメントクラウドであるServiceNow(ServiceNow, Inc.)(注6)を活用したシステム運用自動化業務に着手(デジタル革新推進事業の先駆け)
  • 2019年3月資本金を1億2,360万円に増資

2020年代

  • 2020年6月システム運用自動化業務の拡大とAIシステムの強化、及びデジタル革新技術によるビジネス拡大に向けデジタル革新推進事業を開始
  • 2021年8月上場東京証券取引所マザーズに上場 資本金を4億916万円に増資
  • 2021年9月資本金を4億7,877万円に増資
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分再編に伴い、東京証券取引所グロース市場に移行
  • 2022年8月監査等委員会設置会社へ移行
  • 2022年10月「U-Way」を提供開始
  • 2023年8月リブランディング・コーポレートロゴリニューアルを実施
  • 2025年11月本社を東京都品川区上大崎に移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/5期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年5月期まで8,253百万円
  • 営業利益2026年5月期まで557百万円
  • 経常利益2026年5月期まで575百万円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2026年5月期まで427百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業基盤の強化

    高度プロフェッショナル人材の登用と注力領域への増強を図る。具体的にはERPスペシャリストの登用、生成AIに必要なハイスキル人材の獲得、マネジメント層の補強を行う。

  2. 02

    新たな顧客獲得による事業規模拡大

    グローバルネットワークの構築・拡大を進め、他社サービスや技術の活用、新規顧客開拓に取り組むことで事業規模を拡大する。

  3. 03

    ソリューションの拡充による市場拡大

    ERPビジネスの拡大として、Oracle ERPおよびmcframeビジネスへの参入を進める。

  4. 04

    提案力の強化と新ビジネス創出

    マーケティングからDX技術提供まで一貫した営業体制を構築し、社会課題を起点としたモダナイゼーションビジネスを実現する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で258人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は678万円で、5期前と比べて+18.2%平均年齢は33.8歳、平均勤続年数は7.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年5月57333.26.0190
2022年5月63532.76.0210
2023年5月62532.76.0242
2024年5月63932.66.0255235
2025年5月68432.76.0265226
2026年5月67833.87.0258271

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年5月期・提出会社(単体)
女性管理職比率15.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率0.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都品川区413百万円
本社 — 札幌市北区40百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社シイエヌエス北海道(注2)
    札幌市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は78億円営業利益7億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.4%、利益が+16.7%。

売上高
+11.4%
78億円
営業利益
+16.7%
7億円
純利益
+50.0%
6億円
営業利益率
9.0%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高93億円78億円
営業利益10億円7億円
純利益7億円6億円
1株あたり配当¥70¥70

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は40億円、営業利益は3億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+11.1%、営業利益は−25.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q1616.31
2023年4Q161
2024年1Q1616.31
2024年2Q17211.81
2024年3Q17211.82
2024年4Q1715.91
2025年2Q3425.92
2025年4Q36411.12
2026年2Q38410.53
2026年4Q4037.53

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2017年5月期からの10期で、売上は37億円から78億円へ2.1倍に増えた。直近期の営業利益率は9.0%。売上は9期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京都港区に、システム開発関連事業の運営を目的としたニュー・リレーション・インフォ・ビズ株式会社を設立(出資比率10.0%)
2017年5月3741
2018年5月3942
2019年5月4431
2020年5月4653
東京証券取引所マザーズに上場 資本金を4億916万円に増資
2021年5月4853
2022年5月5464
2023年5月6064
2024年5月67679.05
2025年5月70668.64
2026年5月78779.06

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高78億円のうち、営業利益として残るのは7億円9.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の7.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.6%59億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.4%12億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.0%7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
24.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.6pt
9.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.1pt
7.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.3pt
14.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
23.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2026年5月期は営業CFが6億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は30億円で、売上の4.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年5月−100−17
2020年5月60−2612
2021年5月21−1314
2022年5月506525
2023年5月4−1−1326
2024年5月6−1−1529
2025年5月4−3−1130
2026年5月6−3−2330

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2026年5月期の総資産は59億円。このうち返さなくてよい自己資本が43億円で、自己資本比率は74.0%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年5月1910954.6
2018年5月23121152.2
2019年5月24141059.6
2020年5月28171161.4
2021年5月31201163.5
2022年5月42301273.2
2023年5月45331273.5
2024年5月49371374.4
2025年5月53401375.3
2026年5月59431574.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳
現金及び預金
38億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
34億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
15億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
88
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率18 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中162位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中287位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.3%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.0%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
11.4%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.5%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,013で、1年前と比べて+38.8%過去52週の値幅のなかでは98%の位置にある。

¥2,013-0.5%1ヶ月+11.2%1年+38.8%時価総額58億円
過去52週の値幅
安値¥1,488高値¥2,025

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.9倍
PER (会社予想)8.6倍
PBR1.35倍
配当利回り3.48%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1か月で7.73%上昇し、25日線を6.0%上回る。52週高値1993円にほぼ到達し、8月20日に1988円まで上昇。RSIは78.3と過熱感が強いが、出来高は8月13日に3700株と増加。週足では陽線が続き、75日線を上回る。200日線も上回っており、上昇トレンドは継続。高値圏での一服が焦点。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは9.74倍と同業界平均の30.75倍を大幅に下回り、PBRも1.33倍と平均2.92倍を下回ります。ROEは11.2%と安定的で、配当利回りは3.54%と平均2.64%を上回ります。予想PERも8.5倍と低く、収益力や成長性を考慮すると割安水準です。一方、配当性向は59.1%と高めで、将来の増配余地は限定的ですが、現状のバリュエーションは十分に割安と判断します。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.9倍47.9倍
PER (予想)8.6倍
PBR1.35倍2.96倍
ROE14.3%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

IT投資の拡大を背景に、通信関連の需要は堅調に推移。強気派は、5Gやクラウド需要の増加が受注を押し上げ、業績拡大が続くとみる。また、配当利回りの高さやPERの低さから割安感を主張する。一方、弱気派は、特定顧客への依存度の高さや、競争激化による受注単価の低下を懸念。さらに、IT人材不足が事業拡大の制約になる可能性を指摘する。

プラスに働く材料7
  • IT需要の拡大

    5G関連投資やDX推進により、通信インフラ需要が増加

  • 高配当利回り

    配当利回りは3.54%と相対的に高く、株主還元に積極的

  • 低PER

    PERは9.74倍と同業他社に比べて割安な水準

  • 営業利益7億円と過去最高決算発表後影響

    2026年5月期の営業利益は7億円と前期の6億円から増益。

  • 売上高78億円へ前期比11%増決算発表後影響

    売上高は70億円から78億円へ11.4%増加。

  • 予想PER8.5倍と割安継続影響

    予想PERは8.5倍と現行9.7倍から改善し、割安感。

  • 配当利回り3.54%と安定継続影響

    配当利回り3.54%を維持し、株主還元が安定。

マイナスに働く材料7
  • 顧客依存リスク

    通信キャリア向け売上比率が高く、特定顧客の動向に左右される

  • 競争激化

    IT業界は競争が激しく、価格低下やシェア奪取の可能性

  • 人材不足

    エンジニア不足により、提案力や納期対応に支障が出るリスク

  • 純利益が5億→4億円へ減益決算発表後影響

    2025年5月期の純利益は4億円と前期の5億円から減少。

  • 営業利益率が8.96%→8.57%へ低下決算発表後影響

    2025年5月期の営業利益率は8.57%と前期の8.96%から0.39ポイント低下。

  • 株価1年で37.5%上昇の過熱過去実績影響

    株価は1年間で37.5%上昇し、短期的に過熱感。

  • 外国人保有1.01%と極低継続影響

    外国人保有比率が1.01%と極めて低く、需給が細る。

次の決算で確かめる点
通信キャリア向け売上高
収益の柱であり、需要動向を把握する重要な指標
受注残高
将来の売上高を予測し、事業の勢いを測る
従業員数
人材への投資が成長に直結するため、採用状況を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり70で、前期から18.7%いまの株価に対する利回りは3.48%。

年間配当
¥70
1株あたり
配当利回り
3.48%
いまの株価に対して
配当性向
33.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年5月4534.9
2024年5月486.732.1
2025年5月7556.359.1
2026年5月61−18.733.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥70

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ1,083人。区分でいちばん多いのは個人・その他68.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.0%を占め、残る71.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年5月%2022年5月%2023年5月%2024年5月%2025年5月%2026年5月%
個人・その他68.166.768.267.669.268.7
事業法人31.928.428.027.828.328.5
証券会社2.81.72.81.41.3
外国法人1.11.41.31.00.9
金融機関1.00.70.40.00.4
外国人個人0.10.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01N&KT株式会社20.65
02富山 広己13.93
03関根 政英6.13
04シイエヌエス従業員持株会4.56
05小野間 治彦3.87
06楠見 慶太3.85
07株式会社NTTデータグループ3.44
08生活協同組合コープさっぽろ3.44
09戸田 忠志1.91
10種田 政行1.86

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-31
    富山 広己
    新規の大量保有報告
    34.58%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で−98%、1株純資産は10期で−98%。直近期のROEは14.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2017年5月9,06485,70910.949.6
2018年5月18,77299,98620.226.6
2019年5月5957610.643.2
2020年5月13068620.621.2
2021年5月13479518.125.4
2022年5月1461,04616.310.334.8
2023年5月1491,15013.610.234.9
2024年5月1591,26313.210.732.1
2025年5月1471,36311.210.359.1
2026年5月2031,49114.38.133.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/5期の役員報酬は総額103百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
関根政英代表取締役社長59178,200
富山広己取締役731,004,800
猪子昌俊取締役 コーポレート本部長458,400
前田和寛取締役 テクノロジー事業本部長435,600
大西徳昭取締役66
岩男玲子取締役55
宮川秀彦取締役 常勤監査等委員6344,000
福田英明取締役 監査等委員7621,600
堀田隆之取締役 監査等委員60

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)56987715
社外取締役414144
取締役(社内)11111212

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,566字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社(株式会社シイエヌエス北海道)の2社で構成されており、「システムエンジニアリングサービス事業」を主たる業務としております。株式会社シイエヌエス北海道も当社と同じ事業に携わっております。本事業の開発プロセスは以下のとおりです。 要件定義工程 → 基本設計工程 → 詳細設計工程 → 製造工程 → 単体試験工程 → 結合試験工程 → 総合試験工程 2026年5月期より組織体制を大きく変更し、本部制を敷くこととなりました。先端技術の活用により顧客の課題解決を主な目的とするテクノロジーソリューション事業、顧客業務視点に立った課題解決を主な目的とするビジネスソリューション事業、新規顧客・案件開拓に向けて顧客接点を増やすことを主な目的とするコンサルティング事業をそれぞれ担う3つの本部となります。 <テクノロジーソリューション事業> テクノロジーソリューション事業は、最先端の技術を活用した事業を主に3つの領域にて展開しております。 1.企業や組織内で発生するさまざまな業務プロセスを1つのプラットフォーム上で、統合・自動化・可視化する ためのクラウドサービスであるServiceNowに関するコンサルティング・導入・運用までをend to endでのサー ビス提供を行っております。 2.次世代技術のR&D、性能最適化やデータベースマイグレーション、ソフトウェアアーキテクチャ等のテクニカ ルコンサルティング、AIやIoT、クラウド・コンピューティングを活用したアジャイル開発等において、シス テム・インテグレーションサービスを提供しております。 3.オンプレミスからクラウドに至るインフラ環境全般における技術コンサルティング・導入・構築・運用までを ワンストップで提供しております。 <ビジネスソリューション事業> ビジネスソリューション事業は、顧客業務に関する知識・ノウハウ、及び自社オリジナルサービス「U-Way」を活用した事業を主に2つの領域にて展開しております。 1.金融機関及び小売流通業向けの業務アプリケーション設計・開発・運用保守の請負/並びにデータ分析・活用 の提案を行っております。 2.一般事業会社向けに自社オリジナルブランド「U-Way」サービスを通じた支援を行っております。インフラ基 盤からアプリケーション開発までシームレスなサービスを提供しております。特に、オラクル社が提供するク ラウド「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」とクラウド型ERPである「Oracle NetSuite」「Oracle Fusion Applications」に強みを有しております。 <コンサルティング事業> コンサルティング事業は、顧客のビジネス変革をリードしています。顧客の潜在・顕在課題を抽出し戦略を構築するだけではなく、その戦略に基づく具体的な解決策に至るまでを提供するソリューション型コンサルティングサービスとして以下2つのサービスを展開しています。 1.DXコンサルティングサービスでは、専門性の高いコンサルタントを有し、DX戦略カルテ(DX診断)から課題を 抽出し最適なコンサルティングを提供しています。同時に、解決の具体策として当社のアセットを活用したデ ータ分析やシステム開発など、一気通貫でリード出来ることを強みとしています。 2.最新の生成AIテクノロジーを活用した業務改革コンサルティングや、デジタル・AI人材育成(DXブートキャン プ)など、顧客の様々な課題に応えるコンサルティングソリューションサービスを提供しています。 [事業系統図] 以上、述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,763字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループは、「私たちは国際化社会の中で、社員ひとり一人の個性を尊重し、誠実を旨とし、情報技術の先進的活用により顧客企業と社会の発展に貢献する。」ということを企業理念として掲げており、経営方針は以下のとおりです。 ・顧客に信頼される会社となる。 ・創造性あふれる専門家集団であり続ける。 ・社会への貢献、個人への還元バランスをはかる。 (2)経営戦略等 富士キメラ総研の「2025 デジタルトランスフォーメーション市場の将来展望 市場編」によると、企業や社会を取り巻く環境の急速な変化に対応するためのデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性は増しており、2024年度のDX関連市場規模は、5兆2,759億円の見込みとなっています。大手企業を中心に具体的な実行フェーズへの移行が進み、今後は中堅、中小企業での増加により、2030年度には9兆2,666億円まで拡大すると予測しています。 富士キメラ総研の「2026 生成AI/AIエージェントで飛躍するAI市場総調査 市場編」によると、日本国内のAI市場は、2025年度に1兆8,301億円、2029年度には3兆1,779億円に達する見通しです。この成長を牽引しているのが「生成AI」であり、2022年11月に登場した対話型AI「ChatGPT」を契機に、世界的に大規模言語モデル(LLM)の開発や応用が加速しています。国内でも、国産LLMの開発や導入支援ソリューションの整備が進み、政府もスタートアップ支援やガイドライン策定を通じて生成AIの普及を後押ししています。こうした動向を背景に、2025年度のAI関連市場における生成AI比率は36.4%に拡大する見込みであり、今後は、生成AIと従来型AIの連携が進むことで、業務変革や新たな価値創出が期待されます。2028年度には、AI市場全体の約6割を占めると予測しています。 ITRが発行する「ITR Market View : ERP市場2026」によると、2024年度の国内ERP市場の売上高は2,558億円に達し、前年同期比で18.0%の増加を記録しました。また、2025年度においては、更なる成長が見込まれ、前年同期比16.7%の増加が予測されています。このような好調な成長の背景には、システムの老朽化と保守契約の終了を契機としたシステムのリプレース需要増があります。近年、ERPは、AI機能の搭載によりシステムの高度化を促進しており、単なる基幹業務システムにとどまらず、経営意思決定支援の基盤へと進化しています。企業はデジタル化戦略の強化に取り組みながら、基幹システムの刷新に対する投資を継続しており、同市場は中期的にも二桁成長を維持することが期待されています。特にSaaSの成長は著しく、2024年度には前年比28.2%の増加を記録しました。さらに、2024~2029年度には年間平均成長率(CAGR)20.0%が見込まれるなど、今後も力強い成長が続くと予測されています。 以上の市場成長により、テクノロジーソリューション事業、ビジネスソリューション事業は、主要顧客との長期にわたる信頼関係も相まって、需要は引き続き高い水準で成長すると予想しております。 なお、当社グループは、上記の基本方針及び市場の動向に基づき、安定的かつ継続的な企業価値の向上を目指し、次の姿勢を貫いてまいります。 ・お客様の業務を深く理解し、ニーズを汲み取った良質なエンジニアリングサービス、更に上流からのサービス(コンサルティングや各種提案)提供を行っていく ・デジタル革新技術を活用し、お客様の経営戦略実現のための業務統制の適正化と業務活動の効率化、そして経営リソースの有効活用を実現するエンドユーザー志向の新しいビジネスモデル(新事業)を構築し提供する ・社員がシイエヌエスで働くことを誇りに思える魅力を提供し、その魅力のもと高いサービス精神、チームワークを発揮し続け、顧客企業及び社会の発展に貢献する。 これらの展望を踏まえ、当社グループは次なるステージへ上がるべく2025年5月期から2027年5月期までの3か年の中期経営計画に取り組んでおります。2030年をターゲットとする当社の目指す『「人を想う」事業やサービスを通じて社会的課題を解決し、人や社会、未来に貢献する企業グループ』の実現に向けて、組織改革の推進と提案力強化、及び社会課題解決に向けたビジネスの創出に取り組んでまいります。 2027年5月期においては、2026年5月期までに構築した事業基盤をもとに、既存事業の拡大と新たな成長領域の創出を両輪として、収益力の強化と強化ビジネス領域へのリソースシフトを加速してまいります。 ■2027年5月期の施策 <戦略① 事業基盤の強化> ・M&Aおよびアライアンスの推進 ・高度プロフェッショナル人材の確保 ・生成AIの全社活用による生産性向上 <戦略② 新たな顧客獲得による事業規模拡大> ・オラクル社とのアライアンス活用によるERP事業の拡大 <戦略③ ソリューションの拡充による市場拡大> ・低収益案件からの撤退と強化ビジネス領域への人材シフト ・ERP事業の強化に向けた組織変更 <戦略④ 新たな需要創出に向けた提案力の強化> ・プライム案件拡大に向けた全社バリューチェーンの強化 <戦略⑤ 社会課題を起点としたビジネスの創出> ・SIで得た知見のサービス化による生産性向上およびプライム案件の拡大 ・協業によるモダナイゼーションサービスの実現 これらの取り組みにより、2027年5月期の連結業績は、売上高9,278百万円(前期比19.3%増)、営業利益966百万円(同40.9%増)、経常利益986百万円(同35.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益679百万円(同14.9%増)を予想しております。強化ビジネス領域の成長による増収に加え、案件構成の見直しや生成AI活用等による生産性向上を通じて収益性の改善を図り、営業利益は売上成長率を上回る増益率を見込んでおります。 なお、中期経営計画における売上高100億円の目標については、オーガニックな事業成長を軸としつつ、成長投資の活用も視野に入れて実現を図ってまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 中期経営計画(2025年5月期~2027年5月期)の最終年度における目標数値及び達成状況を判断するための客観的な指標として以下のとおり設定いたしました。 (4)経営環境 当社グループは、システムエンジニアリングサービス事業の単一セグメントでありますが、サービス事業としてテクノロジーソリューション事業、ビジネスソリューション事業、コンサルティング事業を展開しております。 当社グループが属する情報サービス産業においては、DXを推進する動きが活発化しております。これまで情報システムはお客様ビジネスの構成要素の一部として扱われておりましたが、昨今の急激な環境変化に対応し、ビジネスの成長を拡大する上でデジタル技術を駆使した情報システムを経営の基本骨幹とされるように変化しております。 DXの市場動向については(2)経営戦略等に記載しているとおりであり、各事業における需要は変わらず堅調でありますが、IT人材不足を背景に、IT・デジタル人材の採用環境は厳しい状況となっております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①オリジナルサービスの拡大 当社グループは受託型のエンジニアリングサービスやシステム開発に特化し、お客様との取引を拡大してまいりました。一方、少子高齢化による労働人口の減少が進み、人材獲得競争は激化し、労働市場の流動性も高まっております。このため当社は、受託型以外のビジネスモデルの構築に取り組み、2022年10月に当社初のブランド「U-Way」を立ち上げ、オリジナルサービスの提供を開始いたしました。中期経営計画において、U-Wayシリーズの事業展開による売上高20億円を目指しておりますが、この目標の達成に向けて、各事業においてSIで得た知見をアセット化し生産性向上を図るとともに請負案件の拡大・品質向上に取り組んでまいります。 ②新規顧客の獲得 これまでの受託型ビジネスにおいては、主に既存顧客との安定的な取引により業績拡大してまいりました。今後、持続的な成長を実現していくためには、受託ビジネスの姿勢から脱却し、攻めの姿勢に転じることが重要であると考えております。マーケットニーズの把握、顧客ニーズの深掘りの取り組みを強化し、主体的な提案活動による顧客接点の拡大や、ITベンダーやお客様とのパートナーシップの増強により、特に新たなエンドユーザーの獲得に向け取り組んでまいります。あわせて、上流コンサルティングを主とした会社などとの協業、M&Aを検討、推進してまいります。また、注力事業であるERPについては、Oracle NetSuiteへの取り組みを追加し幅広く顧客の獲得を行ってまいります。 ③業容の拡大 当社グループは、2030年度における目指す姿『「人を想う」事業やサービスを通じて社会課題を解決し、人や社会、未来に貢献する企業グループ』の実現に向けて、社会課題を起点としたビジネスの創出を強化成長戦略の一つに掲げております。2022年5月期より、成長戦略のうちの1つとして「ソリューションの拡充による市場拡大」に取り組んでおりますが、技術領域を拡大することで提供サービスの拡充を図るものであり着実にサービス数は増加しております。今後は、事業会社だけではなく中央省庁や地方自治体に向けた提案も行っていくことで、様々な案件を通して社会課題ソリューションの開発ノウハウの蓄積に努め、業容の拡大につなげてまいります。 ④人材の確保と育成・働き方改革の推進 企業成長には優秀な人材の確保・育成は不可欠であり、情報サービス産業は人材こそが全てである業界と言えます。しかしながら、少子高齢化が進む中、業種・業態を超えた人材獲得競争は激化、高度IT人材の不足も深刻化しております。そのため、従業員の働きやすい環境づくりを推進し人材確保に努めるとともに、能力を向上させるための研修、資格取得の推奨を実施しております。中期経営計画(2025年5月期~2027年5月期)における重点施策のうちの一つに、人材戦略の強化として、人事制度改革の完成を掲げており、社員の能力を最大限に発揮させる評価制度の構築、高度人材の認定制度の確立に取り組んでまいります。社員の働き方については、ワークライフバランスに配慮しつつ、生産性及び品質の向上を実現することが重要な課題であると認識しております。また、離職率の低下、及び働き方の多様化促進を目的にフルテレワーク制度を導入しております。社員の健康や意欲を損なわない環境を保ち続け、事業の健全な継続を実現するとともに、社員の仕事へのやりがい、誇りを高めてまいります。 ⑤内部管理体制の強化 業務運営の効率化やリスク管理、また安定的に事業を拡大するためには内部管理体制のさらなる強化が必要不可欠であると考えております。今後も引き続き、内部管理体制の整備を推進するとともに、労務管理上の問題や情報漏洩、ハラスメントなどが発生しないようコンプライアンスの強化にも努めてまいります。
事業等のリスク5,428字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生する可能性のあるリスクをすべて網羅するものではありません。 (1)リスクマネジメント体制 当社は、当社グループの事業活動に関する諸種のリスク管理を所管するため、代表取締役社長を委員長としたリスク管理・コンプライアンス委員会を設置し、リスク管理体制の構築と運用にあたっております。リスク管理・コンプライアンス委員会は、経営上のリスクの識別・評価、対策立案、状況の確認を定期的に実施しております。 (2)リスクマネジメント運用状況 当社は、リスク管理・コンプライアンス委員会を四半期毎及び必要に応じて開催し、リスク状況の報告・対応方針の審議等を行っております。リスク管理・コンプライアンス委員会の協議内容について、経営上、重要なリスクは取締役会に報告し、審議しています。 (3)市場環境に関するリスク ①技術革新への対応について(発生可能性:中、影響度:中) 当社グループが属する情報サービス業界においては、技術革新の速度及びその変化が著しい業界であり、日々、新しい技術やサービスが生まれております。そのため、当社グループは常に最新技術の習得に努め、目まぐるしい環境変化に迅速に対応できるようエンジニアの採用・教育・能力開発を進めております。しかしながら、当社グループの想定を上回る急激な技術革新等により生じた劇的な環境の変化に対し、当社グループが適切に対応することができない場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②景気変動によるリスクについて(発生可能性:中、影響度:中) 当社グループの主たる事業は、国内企業に対するコンピューターシステム及びプログラミングの開発に関する受託業務の運営であるため、国内企業の設備投資(IT投資)の動向に影響を受けやすい傾向にあります。当社グループは、国内外の政治・経済の大幅な変動、又は戦争等による連鎖的な国内景気の悪化により、当社グループが提供するサービス領域が縮小される可能性があります。したがって、国内企業全体のIT投資需要が減少した場合、新規受注の減少や既存契約の解約等により当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③生成AIのリスクについて(発生可能性:中、影響度:大) 生成AIをコード生成などに活用することで、ITビジネスの生産性を高める事が可能になりますが、機密情報の漏洩や著作権侵害等の懸念があり、ガイドラインや安心して使うための環境整備が必要になります。情報技術の先進的活用で社会に貢献してきた当社は、生成AIを活用し受託案件の生産性を高めると共に新たなサービス開発に向けた検討と知見の蓄積を進めてまいります。しかしながら、生成AIが当社のビジネス環境を崩すような活用がされた場合には当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)事業に関するリスク ①人材の確保、育成について(発生可能性:中、影響度:大) 当社グループが今後さらなる事業の拡大及び高付加価値サービスの提供を図るためには、優秀な人材の確保及び育成が不可欠となります。高い技術力を有したエンジニアの確保及び育成はもとより、顧客に当社グループのシステム開発能力やサービス力を提案できる技術営業担当者及び事業拡大の基盤となるプロジェクトマネージャーの確保が重要になっております。当社グループでは、上記のような人材の確保及び育成に注力してまいりますが、人材の確保及び育成が当社グループの想定通りに進まなかった場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②ビジネスパートナーである協力会社の確保について(発生可能性:中、影響度:大) 当社グループは、コンピューターシステム及びプログラミングの開発に関する受託業務の運営において、案件ごとの必要技術や効率性、収益性の向上の観点から当社グループ内のエンジニアの他、ビジネスパートナーである協力会社を活用することで、機会損失の発生を低減することを目指しております。そのためには、協力会社の確保及び協力会社との良好な取引関係の維持・構築の実現が極めて重要となり、今後、当社グループが事業規模の拡大を図る上で、協力会社との連携強化が必要不可欠となります。したがって、当社グループは協力会社の継続的な確保及び一層の連携強化に努めてまいりますが、協力会社の確保が十分に行えなかった場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③大口顧客への依存に関するリスクについて(発生可能性:小、影響度:大) 当社グループには、継続的な販売先である主要取引先として大口顧客が存在します。当連結会計年度における当社グループの総売上高に対するNTTデータグループへの販売額は34.8%、野村総合研究所グループへの販売額は19.9%を占めております。 当社グループは、今後、これらの大口顧客との取引金額の拡大を図りながらも、その他の顧客との取引金額の拡大を図り、大口顧客への取引依存度の低減に努めてまいりますが、経済情勢などの変化により、大口顧客の事業運営が大きく影響を受け、大口顧客による当社グループとの取引の急激な減少を余儀なくされた場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④情報システムのトラブル発生に関するリスクについて(発生可能性:小、影響度:大) 当社グループは、業務効率化や社内情報共有のため、情報システムを構築・運用しております。情報システムの構築・運用に当たっては、ISMSの認証取得やプライバシーマークの認定取得を行い、従業員教育や各種の情報セキュリティ対策を講じることで危機管理対応に積極的に取り組んでおりますが、外部からの予期せぬ不正アクセスやコンピューターウィルス侵入、自然災害・事故等による情報システムの深刻なトラブルが発生した場合には、業務効率性の低下を招くほか、被害の規模によっては、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤長時間労働の発生に関するリスクについて(発生可能性:小、影響度:小) システム及びプログラミングの開発プロジェクトにおいては、当初計画に見込まれていない不測の事態の発生に起因して、品質保持や納期厳守の観点から長時間労働が発生することがあります。当社グループでは適切な労務管理に努め、長時間労働の発生を未然に防ぐべく事業部門と管理部門の双方によるチェック体制を整備しております。しかしながら、上述のような不測の事態の発生に伴う不可避的な長時間労働が発生した場合には、システム及びプログラミング開発における労働生産性の低下等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)その他のリスク ①法的規制に関するリスクについて(発生可能性:小、影響度:小) 中小受託取引適正化法に対しましては、支払代金の遅延等を未然に防止する体制を構築し、法令遵守に努めておりますが、法令違反に該当する事態が発生した場合、又は法律等の改正等が行われた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社は監督官庁より労働者派遣事業者として許可を受けておりますが、今後、偽装請負と見做されること、あるいは何らかの事由により当該許可の取消事由に該当し、業務の全部もしくは一部の停止処分を受けた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②上場制度・市場規制に関するリスクについて(発生可能性:中、影響度:大) 東京証券取引所は、2025年12月8日付で有価証券上場規程等の一部を改正し、グロース市場における上場維持基準のうち時価総額に係る基準を、現行の「上場後10年経過時点で40億円以上」から「上場後5年経過時点で100億円以上」へと引き上げることを決定いたしました。当社においては2030年5月期から当該新基準が適用されることが見込まれており、当社の時価総額が当該基準の適用時点において充足できない可能性があります。当該基準を充足するためには、事業成長の加速及び企業価値向上に向けた各種施策の推進が必要となるほか、株式市場の動向等の外部要因の影響を受けることから、結果として当該基準を満たせない場合には、改善計画の開示等による一定の猶予期間はあるものの、最終的に上場区分の変更又は監理銘柄・整理銘柄への指定を経て上場廃止に至る可能性があり、当社の事業運営及び業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ③知的財産権に関するリスクについて(発生可能性:小、影響度:小) 当社グループは、第三者の知的財産権を侵害することがないよう常に注意を払っており、現時点において第三者の知的財産権の侵害の事実はないものと認識しておりますが、無体財産に係る財産権の場合には、意図せずに侵害することは容易に起こりえます。この場合、社会的信用力の低下、当該第三者からの損害賠償請求により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。第三者の知的財産権を侵害し、金銭的損害が発生する、あるいは第三者に知的財産権を侵害され競争力が低下した場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④情報セキュリティについて(発生可能性:小、影響度:中) 当社グループでは、事業遂行上、顧客の企業情報並びにビジネスパートナーである協力会社及びエンジニアの個人情報等、多くの機密情報を取扱う機会を有しております。当社グループでは、情報セキュリティに関する取り組みとして、情報セキュリティ管理に関する規程の制定、社内教育を実施し、情報管理への意識向上を図るとともに、ISMS認証やプライバシーマークの認定を取得し、情報の適正な取扱いと厳格な管理を行っておりますが、これらの情報が外部に漏洩した場合には、当社グループの社会的信用力の低下や損害賠償請求の負担等が発生し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤事務リスクについて(発生可能性:小、影響度:中) 当社グループはお客様や協力会社様との間で様々な取引を行っており、取引ごとに様々な事務処理が発生いたします。これらの事務処理においては事務ルールを定め定期的モニタリング及び適時のルール見直しを実施していますが、ミスや不正等により、受注・発注等の業務の中断による営業活動の停止、取引先からの信用の失墜等が発生し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥自然災害や感染症に関するリスクについて(発生可能性:中、影響度:中) 当社グループが事業展開する地域において、地震、台風、津波等の自然災害、火災、停電、各種感染症の拡大等が発生した場合、当社グループの事業運営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。特に、当社グループの主要な事業拠点である首都圏において大規模な自然災害等が発生した場合には、正常な事業運営が行えなくなる可能性があり、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、自然災害等が発生した場合に備え、業務フローの見直しやITツールの活用及び情報セキュリティ強化等を図って、円滑にリモートでの業務活動を可能とする態勢整備を拡充していますが、自然災害等による人的、物的損害が甚大である場合には、当社グループの事業の継続そのものが不可能になる可能性があります。 ⑦気候変動リスクについて(発生可能性:小、影響度:小) 当社グループは、持続的に成長する上で優先的に取り組むべきテーマとして、「事業活動を通した脱炭素社会への貢献」をマテリアリティ(重要課題)として認識しており、当社グループの事業活動から発生する温室効果ガス排出量の削減目標を設定し、国際的イニシアティブ「Science Based Targets Initiative(SBTi)」による中小企業向けSBT認定を取得しています。また、情報サービス産業協会(JISA)のCO2削減自主行動計画の取り組みにも賛同し、当社はこのイニシアティブに協力・参加しています。しかしながら、社会的に多大な影響を与える気候変動が生じた場合には当社グループの事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。また、気候変動リスクへの対応や情報開示が不十分であった場合又はそのように見做された場合には、当社グループの企業価値の毀損に繋がるおそれがあります。 ⑧不採算案件の発生可能性について(発生可能性:小、影響度:大) 原価が受注額を上回る不採算案件の発生については、品質保証委員会活動にて未然に防止を図りますが、予測できない要因により不採算案件が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,003字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の事業環境は、企業のDX投資を背景に、IT需要が引き続き堅調に推移いたしました。特に、業務効率化や生産性向上、新たな価値創出を目的とした生成AI、クラウド、基幹システム刷新等の領域に対する投資意欲は高い状況が続いております。一方で、IT・デジタル人材の不足や採用環境の厳しい状況は継続しており、人材確保は引き続き課題となっております。 このような環境のもと、当社グループは2030年5月期における目指す姿「『人を想う』事業やサービスを通じて社会的課題を解決し、人や社会、未来に貢献する企業グループ」の実現に向けて、『中期経営計画(2025年5月期~2027年5月期)』を推進してまいりました。基本方針「エンパワーメントの促進とイノベーションの醸成」に基づき、5つの戦略(①事業基盤の強化、②新たな顧客獲得による事業規模拡大、③ソリューションの拡充による市場拡大、④新たなビジネス機会の創出に向けた提案力の強化、⑤社会課題を起点としたビジネスの創出)に取り組み、最終年度における数値目標の売上高100億円、営業利益率10.0%以上の達成を目指しています。 当連結会計年度においては、これらの戦略に基づき、成長領域における外部パートナーとの連携強化に取り組みました。DX・AI領域では、ベトナムでICTソリューションを提供するNTQ Solution社との戦略的パートナーシップのもと、技術連携およびサービス提供体制の強化を進めました。また、ERP領域では、オラクル社とのパートナーシップ強化を通じて、案件創出および事業拡大に向けた取り組みを進めました。 加えて、成長戦略を支える経営基盤の強化として本社移転を実施し、創造性・生産性の向上および顧客・パートナー企業との共創促進に取り組みました。これにより、提案活動の強化や新たなビジネス機会の創出に向けた基盤整備を進めました。 事業別の経営成績は次のとおりです。 当社グループでは、中期経営計画の推進に向け、2025年6月1日付で事業区分の再編を行いました。従来の「システム基盤事業」「ビッグデータ分析事業」「業務システムインテグレーション事業」「デジタル革新推進事業」「コンサルティング事業」を改め、当連結会計年度より以下の3事業に区分しました。 ・テクノロジーソリューション事業 : デジタル革新推進事業、システム基盤事業の一部 ・ビジネスソリューション事業 : ビッグデータ分析事業の一部、業務システムインテグレーション事業、システム基盤事業の一部 ・コンサルティング事業 : コンサルティング事業、ビッグデータ分析事業の一部 なお、前年同期比の増減率は、前連結会計年度の数値を新区分に組み替えて算出しています。 [テクノロジーソリューション事業] 売上高3,579,977千円(前期比27.2%増)、売上総利益1,034,587千円(同27.1%増)となりました。 大手SIer向けの生成AI案件の拡大を中心として、次世代決済プラットフォームに係る新規開発案件の進展や、システム基盤領域における既存顧客からの信頼獲得を背景とした体制拡大により、売上高・売上総利益ともに大幅に前期を上回り、当社グループの増収増益を支える結果となりました。 [ビジネスソリューション事業] 売上高3,459,593千円(前期比0.2%増)、売上総利益617,620千円(同11.1%減)となりました。 金融機関向け案件が安定的に推移したほか、クラウド基盤を活用した自社サービス「U-Way」関連案件の積み上げや、ERP事業の拡大に向けた体制構築を進めました。一方で、顧客都合による案件規模の縮小や、一部案件の長期化に伴う収益性の低下、ERP事業の立ち上げに伴う人材育成等のコスト先行により、売上高は概ね前期並みとなり、売上総利益は前期を下回りました。 [コンサルティング事業] 売上高734,738千円(前期比0.6%減)、売上総利益250,941千円(同26.5%増)となりました。 エンドユーザーとの直接取引の拡大に注力するなか、製造業向け基幹システム更改案件や医療系、建設大手向けのプライム案件等を受注いたしました。これら上流工程を含む高粗利案件の比率が上昇したことにより、売上高は前期をやや下回ったものの、収益性は大きく改善し、売上総利益は前期を上回りました。 以上の結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は7,774,309千円(前期比11.0%増)となりました。利益面につきましては、高粗利案件の拡大等により売上総利益が伸長し、ERP関連投資や本社移転に伴う費用等の販管費増を吸収したことから、営業利益は685,445千円(同23.4%増)、経常利益は725,926千円(同24.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は590,821千円(同38.3%増)となりました。なお、親会社株主に帰属する当期純利益には、税効果会計の見直しに伴う一過性の増益影響が含まれております。 財政状態は、次のとおりであります。 (資産) 当連結会計年度末における総資産は5,856,508千円となり、前連結会計年度末と比較して596,651千円の増加となりました。これは主に、現金及び預金が120,133千円、売掛金及び契約資産が107,496千円、新オフィスへの移転に伴う建物附属設備および工具器具備品の取得により有形固定資産が378,796千円増加したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は1,524,162千円となり、前連結会計年度末と比較して223,777千円の増加となりました。これは主に、未払法人税等が102,712千円、未払金が74,265千円増加したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は4,332,346千円となり、前連結会計年度末と比較して372,874千円の増加となりました。これは主に、配当により利益剰余金が217,947千円減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が590,821千円増加したことによるものです。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して59,781千円増加し、3,026,058千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果による収入は579,891千円となりました。主な要因は法人税等の支払額146,141千円があった一方で、税金等調整前当期純利益が772,107千円あったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果による支出は299,391千円となりました。主な要因は保険積立金の解約による収入が115,002千円あった一方で、定期預金の預入による支出が60,000千円、新オフィスへの移転に伴う有形固定資産の取得による支出が405,389千円等があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果による支出は220,719千円となりました。主な要因は配当金の支払額217,947千円等があったことによるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループが営むシステムエンジニアリングサービス事業は、提供するサービスの関係上、生産実績の記載になじまないため、記載しておりません。 b.受注実績 当社グループが営むシステムエンジニアリングサービス事業は、提供するサービスの関係上、受注実績の記載になじまないため、記載しておりません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) システムエンジニアリングサービス事業   7,774,309   11.0 合計   7,774,309   11.0 (注)1.当社グループはシステムエンジニアリングサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の販売実績の記載はしておりません。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の売上高及び当該売上高の総売上高に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年6月1日 至 2025年5月31日)   当連結会計年度 (自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社NTTデータ   1,475,823   21.1   1,643,393   21.1 株式会社NTTデータグループ   800,785   11.4   874,363   11.2 株式会社野村総合研究所   697,304   9.9   811,074   10.4 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。また、この連結財務諸表の作成にあたりましては、会計方針の選択及び適用、損益又は資産の報告金額等に与える見積りを必要としております。これらの見積り及び判断につきましては、過去の実績等を勘案して合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりでありますが、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、以下の事項が重要であると認識しております。 (繰延税金資産) 当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、繰延税金資産の回収可能性の判断に重要な影響を与える可能性があります。 (請負業務に係る履行義務充足に伴う収益認識) 売上高の計上は進捗度に基づき測定され、進捗度はプロジェクトの見積原価総額に対する連結会計年度末までの発生原価の割合(インプット法)によって算定しております。適用にあたっては、プロジェクトの総見積原価は、各プロジェクトに対する専門的な知識と経験を有するプロジェクト責任者による一定の仮定と判断を伴うものであり、総見積原価の変動により、各連結会計年度の売上計上額に重要な影響を与える可能性があります。 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態に関する認識及び分析・検討内容 「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の経営成績の前連結会計年度との比較分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しておりますが、その主な要因は次のとおりです。 (売上高) 当連結会計年度の売上高は7,774,309千円(前期比11.0%増)となりました。主な増加要因は、既存顧客ビジネスの維持・拡大、新規案件獲得によるものであります。 (売上原価) 当連結会計年度の売上原価は5,871,158千円(前期比10.8%増)となりました。主な増加要因は外注加工費によるものであります。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は1,217,704千円(前期比5.8%増)となりました。主な要因は、本社移転により消耗品費、地代家賃、減価償却費等が増加したことによるものであります。 この結果、当連結会計年度の営業利益は、685,445千円(前期比23.4%増)となりました。 (経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は45,422千円(前期比48.6%増)となりました。主な内訳は、保険積立金の解約に伴う受取保険金、助成金収入によるものであります。 この結果、当連結会計年度の経常利益は、725,926千円(前期比24.0%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 法人税、住民税及び事業税(法人税等調整額を含む)を181,285千円計上したことにより、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は590,821千円(前期比38.3%増)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性 a.キャッシュ・フロー 当連結会計年度のキャッシュ・フロー分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.財務政策 当社グループは、事業活動に必要な流動性を安定的に確保するため、手許流動性3~6か月を目安に保有しておくこととしております。 当社グループは事業の特性上、巨額な投資は必要としないため、間接金融ではなく直接金融を原則として安定的な経営を行っていく方針です。 ④経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、2027年5月期までの中期経営計画の実現に向け、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営戦略等」に記載した取り組みを実施してまいります。 なお、中期経営計画における定量目標は以下の通りです。 2026年5月期(実績)   2027年5月期(目標) 連結売上高   78億円   100億円 連結営業利益率   8.8%   10%以上

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