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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ブロードバンドセキュリティ

BroadBand Security, Inc.4398 · Standard · 情報・通信業

企業の情報漏えいを予防・防止するため、セキュリティ監査から脆弱性診断、24時間365日体制の遠隔監視までをワンストップで提供する。

概要

ブロードバンドセキュリティは2000年設立の独立系サイバーセキュリティ企業である。PCI DSSの監査資格(QSA)を保有し、セキュリティ監査・コンサルティング、脆弱性診断、情報漏えいIT対策の3区分でサービスを提供する。2025年6月期の売上高は61億円、従業員239名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

三つのサービス区分で構成される事業構造

当社の事業は「セキュリティ監査・コンサルティングサービス」「脆弱性診断サービス」「情報漏えいIT対策サービス」の3区分から成る。監査・コンサルティングではPCI DSSのQSA資格を活かしたクレジットカード業界向け監査やGAP分析を提供する。脆弱性診断ではWebサイトへの擬似攻撃による安全性評価を行う。情報漏えいIT対策はさらに6つのサービスに細分化され、24時間365日の監視運用(SOC)、セキュアメール、EDR-MSS、標的型メール攻撃訓練、SIEM構築支援、デジタルフォレンジックを含む。

売上高の推移と収益性の変化

売上高は2014年6月期の20億円から2024年6月期の65億円まで右肩上がりで成長したが、2025年6月期は前期比5.5%減の61億円に落ち込んだ。営業利益は2024年6月期に7億円を計上したが、2025年6月期は営業戦略の転換(総合ソリューション提案へのシフト)により案件クロージングが遅れ、3億円に減少。当期純利益は1億円となった。売上高営業利益率は約5%で、収益性の向上が経営目標とされている。

独立系セキュリティベンダーとしての市場位置

当社はメーカ系や総研系、SIer系の系列に属さない独立系として事業を展開する。この独立性を強みとし、特定ベンダーに依存せず最新のセキュリティ製品を顧客に提供できる。PCI DSSの監査資格を持つ独立系ベンダーは数少なく、監査から運用まで一貫したサービスを提供できる点が差別化要因である。競合には大手資本の系列会社が多いが、当社は客観的なコンサルティングと最適なソリューション提案を掲げている。

国内拠点と海外展開の現状

本社は東京都新宿区に置き、2006年に移転した。国内拠点として名古屋支店(2016年設立)と東北セキュリティ診断センター(秋田市、2021年設立)を持つ。海外では2012年に韓国支店(ソウル)を設立し、2024年には米国子会社BBSec USA, Inc.(ネバダ州)を設立した。顧客は大企業を中心とした民間企業や官公庁であり、直販と代理店経由の2チャネルで販売する。

業界の中での役割は企業・官公庁向け情報セキュリティサービスプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
68億円
営業利益
5億円
営業利益率
7.4%
純利益
4億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01クレジットカード業界主力

PCI DSSの監査資格(QSA)を保有し、クレジットカードデータを取り扱う企業に対してセキュリティ監査やコンサルティングを提供。カード情報漏えい事故の調査機関(PFI)としての認定も有する。

主な製品・サービス2
PCI DSSセキュリティ監査
国際カードブランド5社が定めるクレジットカード情報セキュリティ基準PCI DSSへの準拠を監査するサービス。
コンサルティングサービス
PCI DSS準拠に向けたGAP分析や改善策の提案など、クレジットカード業界特有のセキュリティ課題に対するコンサルティングを提供。

02企業(大企業中心)主力

大企業を中心とした民間企業に対し、脆弱性診断や情報漏えいIT対策サービスを提供。セキュリティ機器の遠隔監視やマルウェア検知によるネットワーク遮断などで情報漏えいリスクから企業を守る。

主な製品・サービス7
脆弱性診断サービス
企業のWebサイトに擬似攻撃をかけ、外部からの侵入や内容の書き換えが可能かどうかを診断し、脆弱性の抽出と解決策を提案するサービス。
セキュリティ機器マネージドサービス
24時間365日体制でお客様の代わりにセキュリティ機器を運用・監視するマネージドサービス。SOC(Security Operation Center)を中心に構成される。
セキュアメールサービス
添付資料の自動暗号化や不正メールのフィルタリングなど、企業向けに安全なメール利用を実現するクラウド型サービス。
EDR-MSS
従来型アンチウイルスでは検知困難なファイルレス攻撃等に対応する次世代型エンドポイントセキュリティ製品EDRを、24時間365日体制で監視するサービス。
標的型メール攻撃訓練サービス
当社が攻撃者になりすまして悪性ウイルスを添付した偽メールを送り、顧客企業の社員がどれだけ開封するかを調査するサービス。
SIEM構築及び運用支援サービス
ネットワーク機器やアプリケーションが出力するイベントログを一元的に管理・相関分析し、不審なトラフィックを検知して情報漏えいを防ぐサービス。
デジタルフォレンジックサービス
情報漏えい発生時にネットワークから端末を切り離し、感染経路や漏えい情報の特定など、漏えい対応をサポートする緊急駆けつけサービス。

03官公庁準主力

官公庁に対しても、民間企業と同様にセキュリティ監査や脆弱性診断、情報漏えい対策サービスを提供している。

主な製品・サービス1
セキュリティ監査・コンサルティングサービス
現状の情報セキュリティ分析から対策すべきポイントの抽出、社内体制や情報システムの改善施策までを支援する。

製品と技術

PCI DSS監査とコンサルティング

当社はPCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)の監査資格QSAを法人として保有し、クレジットカードデータを取り扱う企業向けにセキュリティ監査を実施する。監査では現状とあるべき姿のGAP分析を行い、準拠に向けたコンサルティングを提供する。さらに、カード情報漏えい事故調査機関PFI、カード製造セキュリティ評価機関CPSAの資格も保有し、PCI DSS関連サービスを包括的にカバーする。

脆弱性診断サービス

企業のWebサイト(ホームページやECサイトなど公開Webページ)に対し、エンジニアが擬似攻撃を実施して脆弱性を診断する。健康診断のように複数のメニューを用意し、複合的なアプローチで診断した上で、脆弱性の抽出と解決策を提案する。悪意ある攻撃を受ける前に問題点を特定できるため、企業の運営上欠かせないサービスと位置付けられている。

情報漏えいIT対策:マネージドセキュリティサービス

24時間365日体制で顧客に代わりセキュリティ機器を運用・監視するマネージドサービスが中心である。SOC(Security Operation Center)はインターネットデータセンター内に設置され、災害時でも業務継続可能な設計である。具体的なサービスには、ファイアウォールやIDS/IPSの監視、セキュアメールサービス(添付ファイル自動暗号化、不正メールフィルター)、EDR-MSS(次世代型エンドポイントセキュリティの監視)、SIEM構築・運用支援などが含まれる。

デジタルフォレンジックと緊急対応サービス

情報漏えい事故発生時に、ネットワークから該当端末を切り離し、感染経路の特定や漏えい情報の範囲を調査するデジタルフォレンジックサービスを提供する。当社はPFI(PCI Forensic Investigator)としての認定を受けており、カード情報漏えい事故の調査機関としても活動する。また、標的型メール攻撃訓練サービスでは、攻撃者になりすました偽メールを送り、社員の開封率を調査して耐性を評価する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

中小セキュリティ、成長一服

同社はサイバーセキュリティ関連のソリューションを提供する中小企業。売上高60億円前後で、2024年6月期は営業利益率10.77%と高収益だったが、2025年6月期は減収減益見込み。競合のソラコムはIoTプラットフォーム、CocoliveはSaaSと異なる領域だが、セキュリティ特化で差別化。しかし、市場競争激化で売上伸び悩み。業界内では中小規模だが、専門性で一定の地位を築く。一方で、人材不足や製品ラインナップの狭さが課題。2025年6月期の業績悪化は一時的と見られるが、持続的な成長戦略が必要。

強み

  • 2024年6月期営業利益率10.77%と高く、少人数でも効率的に利益を生み出す。
  • サイバーセキュリティに特化したノウハウを持ち、高度な脅威対策を提供。
  • 長期契約やリピート率が高く、安定した収益基盤を構築している。
  • 大手が参入しにくい特定のセキュリティ分野で強みを発揮。差別化できている。

課題

  • 2025年6月期売上61億円と前年比6%減。市場競争激化で新規獲得が難航。
  • セキュリティ専門人材の採用が難しく、事業拡大のボトルネックとなっている。
  • 提供するサービスが限定的で、複合的なセキュリティニーズに応えきれない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がブロードバンドセキュリティ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
12338クオンタムソリューションズ60億円
24398ブロードバンドセキュリティ59億円15.3倍
33940ノムラシステムコーポレーション59億円16.0倍
45575Globee59億円18.4倍
55255モンスターラボ59億円
64287ジャストプランニング59億円11.2倍
73988SYSホールディングス59億円14.6倍
82138クルーズ59億円
93907シリコンスタジオ59億円
104076シイエヌエス58億円9.9倍
112411ゲンダイエージェンシー58億円11.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

インターネット総合研究所とNECが出資した2000年の設立

2000年11月、株式会社インターネット総合研究所(50%)、日本電気(35%)、松下電器産業(15%)の出資により、資本金1億円で株式会社ブロードバンド・エクスチェンジを設立した。当初は東京都中央区に本社を置いた。2001年5月にはNTTデータ、住友商事、東京電力が資本参加し、株主構成が拡大した。

IRIコミュニケーションズとの合併と商号変更(2004年)

2004年10月、当社を存続会社として株式会社IRIコミュニケーションズと吸収合併し、商号を株式会社IRIコミュニケーションズに変更した。この合併により事業基盤を再編した。2006年5月には現在の株式会社ブロードバンドセキュリティに商号変更し、同時にSBIグループ系ファンド(SBIビービー・メディア投資事業有限責任組合など)が第三者割当増資により資本参加した。

品質認証とPCI DSS監査資格の取得(2007~2008年)

2007年6月に情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格ISO/IEC27001:2005の認証を取得。同年10月にはプライバシーマーク認定を取得した。2008年5月には国際クレジットカードセキュリティ基準PCI DSSの監査機関QSACの認定を取得し、カード業界向け監査サービスの基盤を固めた。2016年8月にはP2PEのQSA認定も追加取得している。

SOC稼働とサービス拡大(2009~2016年)

2009年4月、都内にセキュリティ機器運用監視センター(SOC)を設置し、G-SOCサービスを開始した。これにより24時間365日の監視運用サービスを提供できるようになった。2012年3月には韓国営業所(後に支店)を設立し、海外展開の第一歩を踏み出した。2016年4月には名古屋支店を開設し、国内営業網を拡充した。

JASDAQ上場と市場区分変更(2018~2022年)

2018年9月、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場した。2022年4月の市場区分見直しにより、JASDAQからスタンダード市場に移行した。上場後の2021年にはPCI DSSの事故調査機関PFI登録やクレジットカード製造セキュリティ評価機関CPSA登録を取得し、PCI DSS関連サービスの幅を広げた。また2021年7月にはモーニングスターからゴメス・コンサルティング事業を吸収分割で承継した。

資本業務提携と米国子会社設立(2023~2024年)

2023年11月、グローバルセキュリティエキスパートおよび兼松エレクトロニクスと資本業務提携契約を締結。2024年4月には株式会社ティ・エム・エフ・アースと提携し、同年11月には株式会社セキュアヴェイルとも資本業務提携を行った。2024年9月には米国子会社BBSec USA, Inc.をネバダ州に設立し、海外事業を本格化させた。

年表23件を開く

2000年代

  • 2000年11月創業事実上の存続会社株式会社インターネットシーアンドオーの関連会社である株式会社インターネット総合研究所が50.0%、日本電気株式会社が35.0%、松下電器産業株式会社(現パナソニックホールディングス株式会社)が15.0%の出資比率により、資本金1億円で東京都中央区に株式会社ブロードバンド・エクスチェンジを設立
  • 2001年5月株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(現株式会社NTTデータグループ)、住友商事株式会社、東京電力株式会社(現東京電力ホールディングス株式会社)が資本参加
  • 2004年10月M&A当社を存続会社として株式会社IRIコミュニケーションズと吸収合併し、株式会社IRIコミュニケーションズに商号変更
  • 2006年5月商号変更株式会社ブロードバンドセキュリティに商号変更。第三者割当による新株発行により、SBIビービー・メディア投資事業有限責任組合、SBIブロードバンドファンド1号投資事業有限責任組合、SBIブロードバンドキャピタル株式会社が資本参加
  • 2006年6月現住所(東京都新宿区)に本社移転
  • 2007年6月情報セキュリティマネジメントシステム国際認証規格「ISO/IEC27001:2005」の認証取得
  • 2007年10月財団法人日本情報処理開発協会(現一般財団法人日本情報経済社会推進協会)の「プライバシーマーク」の認定取得
  • 2008年5月国際的クレジットカードセキュリティ基準「PCIDSS」の認証監査機関「QSAC」の認定取得
  • 2009年4月都内にセキュリティ機器運用監視センターを設置。G-SOC(注2)サービスの開始

2010年代

  • 2012年3月創業韓国営業所(大韓民国、現韓国支店)を設立
  • 2014年6月SBI AXES株式会社(現 SBI FinTech Solutions株式会社)と資本業務提携契約締結
  • 2016年4月創業名古屋支店(名古屋市)を設立
  • 2016年8月PCI DSSのP2PE(注3)認証監査機関「QSA(P2PE)」の認定を取得
  • 2018年9月上場東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)上場

2020年代

  • 2021年4月PCI DSSのクレジットカード情報漏えい事故調査機関「PFI」登録
  • 2021年5月PCI DSSのクレジットカード製造におけるセキュリティ評価機関「CPSA」登録
  • 2021年7月モーニングスター株式会社(現SBIグローバルアセットマネジメント株式会社)からゴメス・コンサルティング事業を吸収分割により承継
  • 2021年9月創業東北セキュリティ診断センター(秋田県秋田市)を設立
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行
  • 2023年11月グローバルセキュリティエキスパート株式会社及び兼松エレクトロニクス株式会社と資本業務提携契約締結
  • 2024年4月株式会社ティ・エム・エフ・アースと資本業務提携契約締結
  • 2024年9月創業BBSec USA, Inc.(米国ネバダ州)を設立
  • 2024年11月株式会社セキュアヴェイルと資本業務提携契約締結

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高営業利益率向上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    多様なサービスラインナップの提供

    セキュリティ事故対応、コンサルティング、脆弱性診断、24時間365日監視運用など、幅広いサービスをワンストップで提供する。PCI DSS等の監査資格を保有し、他社との差別化を図る。

  2. 02

    独立系としての客観的サービス展開

    メーカーやSIerの系列に属さず、最新のセキュリティ製品を自由に扱える強みを活かし、顧客に最適なソリューションを客観的に提案する。

  3. 03

    高度スキル保有人員によるサービス提供

    スキルを持ったエンジニアが24時間365日監視・運用を行い、デバイスの効果を最大化。自社人員不足の顧客に代わり運用代行やクラウドサービスを提供する。

  4. 04

    新サービス開発とクラウドモデル展開

    日進月歩の脅威に対応し、クラウド型セキュリティサービスやデジタルフォレンジック、PCI DSS準拠支援など新サービスを開発。緊急対応サービスの体制も拡大する。

  5. 05

    ストック型サービスの解約防止策

    定期訪問や顧客満足度調査、キーマンとのコミュニケーション強化により解約リスクを早期察知。既存顧客フォロー体制を構築し、安定収益基盤を維持する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で239人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は745万円で、7期前と比べて+13.1%平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は7.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年6月181
2019年6月65941.16.8189
2020年6月72340.85.7205
2021年6月73541.36.0218
2022年6月73442.06.6222
2023年6月78641.87.0241
2024年6月78442.07.6236297
2025年6月74542.07.6239126

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性管理職比率19.2%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都新宿区378百万円
オペレーションセンター — 東京都内275百万円
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    不正アクセス防御装置等の賃借、並びに不正アクセスリアルタイム監視及び防御業務
    文部科学省 · 2025-03-13
    1,062万円
  • 調達
    国土地理院情報セキュリティ監視及び対策作業
    国土交通省 · 2016-02-12
    850万円
  • 調達
    地域におけるギャンブル等依存症対策に関する包括的な連携協力体制の事例調査
    内閣官房 · 2023-08-30
    484万円
  • 調達
    標的型攻撃メール訓練に係る業務
    カジノ管理委員会 · 2023-06-13
    85万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は68億円営業利益5億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.5%、利益が+66.7%。

売上高
+11.5%
68億円
営業利益
+66.7%
5億円
純利益
+300.0%
4億円
営業利益率
7.4%
前期比 +2.4%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高76億円68億円
営業利益8億円5億円
純利益5億円4億円
1株あたり配当¥17¥17

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は36億円、営業利益は3億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+20.0%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q14214.30
2023年4Q151
2024年1Q1516.70
2024年2Q18316.73
2024年3Q17317.61
2024年4Q1500.01
2025年2Q3113.21
2025年4Q3026.70
2026年2Q3226.31
2026年4Q3638.33

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 13期分

2014年6月期からの13期で、売上は20億円から68億円へ3.4倍に増えた。直近期の営業利益率は7.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2014年6月2000
2015年6月23−1−1
名古屋支店(名古屋市)を設立
2016年6月2711
2017年6月3121
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)上場
2018年6月3322
2019年6月3711
2020年6月4232
東北セキュリティ診断センター(秋田県秋田市)を設立
2021年6月4321
2022年6月5254
2023年6月5954
BBSec USA, Inc.(米国ネバダ州)を設立
2024年6月657710.85
2025年6月61334.91
2026年6月68557.44

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高68億円のうち、営業利益として残るのは5億円7.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の5.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金92.6%63億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.4%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比1.0pt
7.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.8pt
5.9%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2025年6月期は営業CFが1億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は14億円で、売上の2.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年6月4−1−231
2017年6月4−2023
2018年6月4−2−223
2019年6月3−2317
2020年6月7−4−238
2021年6月4−1−239
2022年6月8−1−3713
2023年6月5−1−3414
2024年6月9−2−1719
2025年6月1−3−3−214

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2025年6月期の総資産は38億円。このうち返さなくてよい自己資本が21億円で、自己資本比率は55.5%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年6月131127.2
2015年6月11011
2016年6月111106.7
2017年6月1521314.8
2018年6月1641223.9
2019年6月2681832.0
2020年6月2791834.0
2021年6月28101835.9
2022年6月31121939.3
2023年6月36162045.6
2024年6月41212150.0
2025年6月38211755.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳単体ベース
現金及び預金
14億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
18億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
17億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中254位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中470位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
11.5%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,287で、1年前と比べて+3.0%過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。

¥1,287-0.2%1ヶ月+3.4%1年+3.0%時価総額59億円
過去52週の値幅
安値¥1,200高値¥1,610

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.3倍
PER (会社予想)12.0倍
PBR2.34倍
配当利回り1.32%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月は横ばいで、7/13に1241円、7/15に1250円と小幅な変動。25日線(1238.04円)や75日線(1240.98円)とほぼ同水準で、方向感に欠ける。RSIは50と中立。52週高値1610円からは-23.0%下落し、52週安値1200円に近い。出来高は3,000株前後の低水準。ボックス相場が続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PER 29.4倍は業界平均30.0倍とほぼ同水準。PBR 2.32倍は業界平均3.44倍を下回り割安感があるが、ROE 6.84%と低く効率性が課題。配当利回り1.2%は業界平均3.49%を大きく下回る。直近業績は減収減益で先行き不透明。バリュエーションは割高ではないが、割安とも言い切れない。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.3倍47.9倍
PER (予想)12.0倍
PBR2.34倍2.96倍
ROE6.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025/6期の営業利益率急減(4.92%)が焦点。強気派は、サイバー攻撃増加でセキュリティ需要は堅調、サブスク収益の積み上げで復調可能と見る。弱気派は、競合の値下げやクラウドセキュリティへのシフトで従来型UTM市場が縮小、低成長・低収益に陥るリスクを指摘。PER29倍は割高感。

プラスに働く材料7
  • セキュリティ需要の高まり

    ランサムウェア被害増加で投資は継続。

  • サブスク収益の安定性

    ストック収益が売上の一定割合を占める。

  • 中小企業市場の開拓余地

    SMBのセキュリティ投資はまだ低水準。

  • サイバーセキュリティ需要の増加継続影響

    サイバー攻撃増加で需要拡大、売上高65億円超回復の可能性

  • 新規顧客開拓による収益回復次回決算影響

    FY2025営業益3億は一過性要因、FY2026は同5億円以上を目標

  • 自己株式取得によるEPS向上株主総会影響

    PBR2.3倍だが、配当余力少なく自己株式取得実施なら株価下支え

  • 業績底打ち期待2026年Q2影響

    FY2025を底に2026年増収増益転換、PER30倍なら割高感残る

マイナスに働く材料7
  • 競争激化による収益低下

    大手クラウドセキュリティに顧客流出。

  • 売上面の伸び悩み

    2025/6期売上高は前年比減の見込み。

  • バリュエーション割高

    PER29倍は成長鈍化を考慮すると割高。

  • 営業利益半減の悪化傾向継続影響

    FY2024営業益7億→FY2025同3億、57%減。利益率も半減

  • 競争激化による価格競争継続影響

    セキュリティ業界の新興企業参入でサービス単価低下、粗利圧迫

  • 大口案件の失注リスク不定影響

    特定顧客への依存度が高く、失注で売上高50億円割れの可能性

  • PER30倍のバリュエーション調整決算発表後影響

    減益継続でPERが40倍以上に上昇、割高感から売り圧力

次の決算で確かめる点
売上高成長率
市場成長率を上回るかが競争力の指標。
サブスク比率
継続収益の割合が収益安定性を示す。
営業利益率
10%割れなら収益性悪化の懸念。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり17で、前期から+50.0%いまの株価に対する利回りは1.32%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥17
1株あたり
配当利回り
1.32%
いまの株価に対して
配当性向
46.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年6月1018.1
2021年6月100.032.1
2022年6月100.012.5
2023年6月100.010.5
2024年6月100.09.7
2025年6月1550.046.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥17

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ1,832人。区分でいちばん多いのは事業法人70.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が74.5%を占め、残る25.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
事業法人62.160.970.370.270.270.1
個人・その他30.636.427.123.219.921.0
金融機関3.20.30.73.34.84.4
外国法人1.60.81.32.44.03.0
自己株式2.72.74.03.81.42.5
証券会社2.41.50.40.81.11.4
外国人個人0.00.10.10.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01グローバルセキュリティエキスパート株式会社22.04
02株式会社IDホールディングス21.02
03SBIインキュベーション株式会社15.23
04兼松エレクトロニクス株式会社9.58
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.37
06株式会社日本カストディ銀行(信託E口)1.96
07BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD ACI SG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.51
08槇田 重夫1.10
09システムプラザ株式会社0.75
10CACEIS BANK/QUINTET LUXEMBOURG SUB AC/UCITS CUSTOMERS ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.60

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 13期分

1株利益は13期で+140833%、1株純資産は10期で+2107%。直近期のROEは6.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年6月−0
2015年6月−0
2016年6月2522265.9
2017年6月426498.4
2018年6月5011456.1
2019年6月162069.9111.8
2020年6月5523725.155.918.1
2021年6月3125612.746.132.1
2022年6月8028331.515.512.5
2023年6月9537029.116.110.5
2024年6月10346824.715.99.7
2025年6月324816.840.846.3
2026年6月84

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2025/6期の役員報酬は総額152百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
滝澤貴志代表取締役社長6018,627
森澤正人専務取締役(セキュリティ認証・監査ビジネス本部、ゴメス・コンサルティング本部、韓国支店管掌)5210,627
田仲克己専務取締役(事業統括)607,335
岡田俊弘常務取締役(営業本部管掌)594,908
谷直樹取締役(セキュリティサービス本部、マネジメントサービス本部、情報セキュリティプロフェッショナルサービス本部管掌)596,704
齊藤義人取締役(セキュリティサービス本部長)524,567
田中喜一取締役(注)1791,000
青柳史郎取締役(注)150
竹原智子取締役(注)157
大内拓也取締役(注)155
上野宣取締役(注)150
松浦守男常勤監査役70
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢
福山将史監査役(注)251
升永英俊監査役(注)284
竹野俊成監査役(注)267

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)81071612315
社外取締役420205
監査役1999

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,460字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、企業における情報漏えいの予防や防止、セキュリティ機器の24時間365日体制での遠隔監視、マルウェア(※1)検知によるネットワーク遮断等により、情報漏えいリスクから企業を守ることを目的としたセキュリティサービスを主要な事業としております。 サービス区分としては、「セキュリティ監査・コンサルティングサービス」、「脆弱性診断サービス」、「情報漏えいIT対策サービス」の3つに分類されます。 また営業形態としては、当社営業担当による直販及び代理店(パートナー)経由の二つの形態に分かれ、顧客は大企業を中心とした民間企業や官公庁等になります。 なお、情報漏えいIT対策サービスのうちセキュリティ機器マネージドサービスにおいては、顧客に対してセキュリティ機器を販売しており、当該機器をメーカから仕入れております。またセキュアメールサービスやマルウエア検知サービスにおいては、海外のセキュリティソフト会社からライセンスの提供を受けております。脆弱性診断サービスでは、スマートフォン向け脆弱性診断等の一部を外注することがあります。 (1)セキュリティ監査・コンサルティングサービス ① セキュリティ監査 当社はクレジットカード業界におけるグローバルセキュリティ基準であるPCI DSS(※2)の監査資格(QSA:Qualified Security Assessor)を法人として保有しており、クレジットカードデータを取り扱っている企業に対して、セキュリティ監査を実施しています。 また、企業がPCI DSS準拠監査を通過するために、実際の姿とあるべき姿に違いがある場合には、それが何であり(GAP分析)、どう対処するべきかといったコンサルティングサービスを提供しています。 ② コンサルティングサービス 現状の情報セキュリティの分析から対策すべきポイントの抽出、社内体制や情報システムの改善施策とその実現まで、お客様のなすべき目標を明確にかかげ、企業の情報セキュリティ強化に向けた体制作りを、社内ルールおよび情報システム両方の視点から支援するコンサルティングサービスを提供しています。 また、オンラインビジネス成功に向けた調査分析サービスも行います。 (2)脆弱性診断サービス 企業のWebサイト(いわゆるホームページやEC(電子商取引)サイトなどインターネット上に公開されているすべてのWebページ)に対し、当社のエンジニアが、外部からの侵入や、内容の書き換えが可能かどうか、擬似攻撃をかける事で、Webサイトの安全性を診断するサービスを提供しています。 この診断サービスは、健康診断と同じように幾つかのサービスメニューを用意し、複合的なアプローチによりWebサイトを診断した上で、脆弱性の抽出とその解決策を提案しています。 企業にとって、その脆弱性を排除することは運営上、欠かせないことです。本サービスを利用することで、悪意ある攻撃を受ける前に、自社を防御する上での問題点を特定することが可能です。 (3)情報漏えいIT対策サービス 当社のサーバ群や独自に開発したソフトウェアなどを使用し、企業の情報漏えい対策(予防、監視、発見、遮断等)の代行や支援を行うサービスです。具体的には、以下の6つのサービスとなります。 ① セキュリティ機器マネージドサービス 24時間365日体制でお客様の代わりに様々なセキュリティ機器を運用・監視するサービスであり、それらを総称して「マネージドサービス」と呼んでいます。その中心になるのがSOC(Security Operation Center)であり、SOCは地震やその他災害が発生した場合においても業務を継続できるインターネットデータセンターの中に設置されています。 ② セキュアメールサービス 企業が安全かつ安心してメールをご利用いただけるように設計された様々な機能を搭載したクラウド型のサービスです。例えば、添付資料の自動暗号化、不正なメールを防止するフィルターの設置、悪性添付ファイルの自動停止など、企業ユースに特化したサービスを提供しております。クラウド型のため、利用者は大きな初期投資なくメールシステムを利用する事ができます。 ③ EDR(※3)-MSS 従来型アンチウイルス製品では検知が困難な攻撃に対応する、次世代型エンドポイントセキュリティ製品EDR(Endpoint Detection and Response Managed Security Service)に対する、24時間365日体制のMSS(Managed Security Service)。 ④ 標的型メール攻撃訓練サービス(開封率調査) 顧客企業が「標的型メール攻撃(※4)」にどの程度耐性を持つのかを調査するサービスであります。具体的には当社が攻撃者になりすまし、悪性ウイルスを添付した偽のメールを送り、その会社で何人(何%)の社員が開封してしまうかを調べるサービスです。 ⑤ SIEM(※5)構築及び運用支援サービス ウイルスに感染した際、外部に送信される前にその動きを検知して漏えいを防ぐためのサービスです。これはファイアウォール(※6)やIPS(※7)などのネットワーク機器や、ソフトウェアやアプリケーションが出力するイベントログを一元的に保管して管理し、相関分析することにより、リアルタイムで不審なトラフィックを検知、感染端末を特定し、漏えいする前に遮断するというセキュリティポリシー監視とコンプライアンス支援を行うサービスです。 ⑥ デジタルフォレンジック(※8)サービス(緊急駆けつけサービス) 万一企業が情報漏えいを起こしてしまった場合に、速やかにネットワークから該当端末やサーバを切り離して、それ以上情報が漏えいしないようにし、感染経路の特定(原因調査)および漏えいした情報の特定、影響範囲の特定等、企業が行うべき様々な漏えい対応に関するサポートを行うサービスです。なお、当社は、カード情報漏えい事故を取り扱う調査機関であるPFI(PCI Forensic Investigator)としての認定を受け、サービスを提供しております。 ※1 不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪意のあるソフトウエアや悪質なコードの総称。悪意あるソフトウェアをマルウェア(malware=malicious「悪意がある」とsoftware「ソフトウェア」を組み合わせた造語)と呼び、ウイルスもマルウエアに含まれる。 ※2 Payment Card Industry Data Security Standardの略で、国際カードブランド5社(American Express、Discover、JCB、Master Card、VISA)が共同で設立したPCI SSC(PCI Security Standards Council)により運用・管理されているカード情報セキュリティの国際統一基準の名称。 ※3 Endpoint Detection and Response Managed Security Serviceの略で、従来型アンチウイルス製品では検知が困難なファイルレス攻撃等に対応する、次世代型エンドポイントセキュリティ製品。 ※4 特定のターゲットに絞ってメールなどでサイバー攻撃を仕掛ける「標的型攻撃」。その多くがメールを利用して行われるため「標的型メール攻撃」と呼ばれる。 ※5 Security Information and Event Managementの略で、ファイアウォールやIPSなどのセキュリティ機器、ソフトウェアやアプリケーションが出力するイベント情報を一元的に保管して管理し、脅威となる事象を把握するテクノロジー。 ※6 社内ネットワークとインターネットの境界に設置され、内外の通信を中継・監視し、外部の攻撃から内部を保護するためのソフトウェアや機器、システムなどのこと。 ※7 Intrusion Prevention Systemの略で、サーバやネットワークの外部との通信を監視し、侵入の試みなど不正なアクセスを検知して攻撃を未然に防ぐシステムのこと。 ※8 情報漏えいや不正アクセスなど、コンピュータが関わる犯罪が起きた際に、コンピュータ本体に記録された電子データを収集・分析して、証拠とするための技術のこと。
経営方針・対処すべき課題3,115字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は設立時に「便利で安全なネットワーク社会を創造する」というビジョンを掲げております。セキュリティと利便性はトレードオフであり、便利で安全に使うことは非常に難しいですが、「便利でありながら安全を担保できるようなネットワーク社会の創造に貢献しよう」という決意を込めております。 (2)経営戦略等 事業戦略の第一は、多様なサービスラインナップ※を提供することです。セキュリティ事故対応からコンサルティング、脆弱性診断、24時間365日の監視運用まで、多様なサービスラインナップを提供できるサービスベンダーは数も少なく、しかも監査資格(当社はPCI DSSというセキュリティ監査資格を保有しています)を持った企業でのサービス提供はほとんどありません。監査資格を保有しつつ、多様なサービスラインナップを提供することが第一の戦略となります。 ※多様なサービスラインナップとは、技術ソリューション(情報セキュリティ対策システム等)に加え、セキュリティに対する社員意識を向上させ、万一の時にはインターネットを切断する、という高度な経営判断ができるような「組織防衛体制」を顧客企業が構築できるためのサービスのことを指しております。 事業戦略の第二は、独立系※であることを生かしたサービス展開を図ることです。IT関連機器メーカ等の系列会社は系列の製品を使用する必要があり事業に制約を受けますが、当社は他社から制約を受けない独立系であることから、日々新しく出てくる米国企業などの新製品をどれも取り扱うことができます。今や、セキュリティサービスはメーカ系、総研系、SIer系などの大手資本が参入していますが、いずれも大企業をバックにした資本構成の中で、当社は稀有な存在であり、独立系を維持することが非常に重要な戦略であると考えています。 独立系である強みを前面に打ち出して、様々な顧客に対して、客観的なコンサルとその時点で最適と思われるサービスを提供していくことが第二の戦略となります。 ※情報セキュリティサービスを提供する会社は、メーカ系、総研系、SIer系などの大手資本が参入した系列会社とそれ以外の会社に大きく分けられ、系列に属さない会社を独立系と呼んでおります。当社は、独立系のカテゴリーに属していると認識しております。 事業戦略の第三は、スキルを持った人員によるサービスを徹底することです。企業が情報セキュリティ対策デバイス(機器・装置)の効果をきちんと得ようと思うと、しかるべきスキルを持ったエンジニアを配置し、24時間365日で監視・運用することが必要になります。しかしながら通常の企業では、そのような人員はもとより、そもそもIT人員が不足している状況です。そのような状況でデバイスを導入しても、当初狙った効果を得ることはできないと考えられます。当社のスキルを持った人員がお客様に代わってデバイスを運用したり、サービスそのものをクラウド化して提供したりすることなどを徹底することが、当社の第三の戦略となります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社の目標とする経営指標としては、収益性の向上に重点をおき、売上高営業利益率の向上を掲げております。 (4)経営環境 テレワークの増加に伴うWeb会議システムのセキュリティ懸念や、テレワーク終了により社内に持ち込まれる端末のウイルス感染等による情報漏えい事故懸念、大規模製造業や通信事業者に対するサイバー攻撃など、深刻な被害につながる攻撃が増大する一方であります。このような背景から、情報セキュリティ市場は引き続き拡大傾向にあり、当社のサービス需要も継続して増加しました。今後も一人当たりの生産性向上を追求し、利益率の向上に努めております。更に全社員の1日の標準勤務時間を6.5時間とし、社員の満足度向上を進めてまいりました。現在は更に、テレワークも加わった勤務形態の変更に伴う労務管理の強化を進めております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 昨今では、度重なる情報漏えい事故により、顧客企業における危機意識は強くなってきたと言えます。しかし、そのような危機意識は未だ大企業の域に留まっており、今後は中小企業にもその意識が高まることが予想されます。そのような環境の中、当社では以下の点を課題ととらえ、より一層の企業価値向上を目指してまいります。 ①サービス品質の向上 当社が提供するサービスにおいて障害等が発生した場合には、サービス利用顧客の事業への影響はもとより、当社のレピュテーションが低下し、受注活動を鈍化させるとともに、既存顧客の解約リスクも発生します。マネージドサービスにおけるサービス提供開始前の検証実施の強化徹底、脆弱性診断サービスにおける担当者以外の技術者による複数回によるチェックなど、障害等が発生しないための体制構築を今後も継続してまいります。 ②新サービスの開発 情報セキュリティに対する脅威は日進月歩の状況です。今日の対策が将来の対策になり得ない、と言っても過言ではなく、関連して顧客のニーズも多様化してきております。顧客がセキュリティサービスを手軽に利用できるクラウドモデルでの提供や、新たな脅威に対するサービスの開発等に努め、情報セキュリティサービス市場における差別化を進めてまいります。また、情報セキュリティ強化に対応したサービスの提供も必要であり、既に取り組んでいるデジタルフォレンジックやPCI DSS準拠支援サービス等のコンサルティングサービスにもより一層、注力してまいります。加えて、情報漏えい事故に対する緊急対応サービスについても、態勢拡大を継続しております。 ③ストック型サービスにおける契約解除防止 当社が展開する継続サービスにおける顧客の契約解除は、当社の安定的な業績基盤を失い、業績変動に対する影響を増加させるものであるため、その対処として、定期訪問による顧客満足度の調査や新サービスの案内、顧客キーマンとのコミュニケーション強化等、組織をあげての既存顧客フォロー体制を構築し、解約リスクの早期察知と防止を図ってまいります。 ④人材の確保と育成 当社のサービスを安定的に継続提供し、更に進化させていくにあたり、人材の確保と育成は重要であります。当社は、積極的な採用活動を行うとともに、社内人材に対して、組織全体でフォローアップできる体制を整備することで、全体のレベルアップを図ってまいります。 ⑤ガバナンスに関する課題 当社では、今後内部統制システムの整備を推し進めることにより、企業価値の向上を目指した経営の透明性、健全性及び遵法性の確保、コンプライアンス体制の整備及び迅速かつ公平な経営情報の開示を通じて、法令遵守及び社会的倫理規範尊重に対する役員及び従業員の意識を強化し、当社のコーポレート・ガバナンス体制をより一層整備してまいります。 ⑥中期的な事業経営戦略 当社といたしましては、セキュリティ対策が経営における重要事項であるという認識が広がっている現状を鑑み、以下の3つの柱を掲げ、より多くの顧客のニーズに応えてまいる所存です。 1.既存事業の継続的拡大および利益率の向上 2.成長のための人的資本への積極的投資 3.新規事業への参入と収益化
事業等のリスク2,506字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 低価格化の進展 情報セキュリティ市場の販売価格は、ここ数年間で低下しております。競合他社との兼ね合いや顧客要請によるものであり、技術者の生産性の向上やクラウドサービス化を推進して技術者に依存しないサービスの開発等、低価格でも利益の確保が可能な対応を進めております。しかし、それらの対応が奏功せず、採算の確保が出来なかった場合には、今後の事業展開、経営成績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 技術革新への対応に関するリスク 情報を窃取するための攻撃は日々新しい技術により考え出され、セキュリティ業界ではそれらへの対策としての防御サービスを絶えず考え実行しております。昨今では、標的型メール攻撃と呼ばれる攻撃手法やランサムウエアなどが出現してきましたが、それらの防御の為の新しいサービスを都度考案したり、最新技術を当社のサービスに取り入れ、より良い品質提供に努めております。ただし、これらの最新技術への対応が遅れ、他社に大きく先行された場合には、当社の経営成績や財務状況に影響を与える可能性があります。 (3) 当社が提供する製品のバグや欠陥の発生によるリスク 当社が提供するセキュリティ機器マネージドサービスやセキュアメールサービスにおいて利用しているプラットフォームは、海外製品を利用しております。予め十分な検証やテストを実施した後サービス提供を行っておりますが、サービス提供開始後に重大なバグや欠陥が発生する可能性も有り、そのバグや欠陥が原因で顧客のサービスに著しい損害を与えた場合、契約解除に伴う売上の減少等により当社の経営成績や財務状況に影響を与える可能性があります。 (4) 人材の確保・育成に関するリスク 当社のサービスは技術者の役務提供サービスによって行われており、今後の企業成長には人材の確保・育成が不可欠の要素となっております。当社では、中途採用を中心に即戦力として活用できる技術経験者を採用し、OJTによる実践を通じて社員の育成に注力しておりますが、業界ではITエンジニアが不足しており、中でもセキュリティのノウハウを持ったエンジニアのニーズは高く、その確保は容易ではありません。もし十分な人材の確保・育成ができない場合には今後の中長期的な事業計画に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 人材の流出に関するリスク 当社技術者のノウハウは経営の重要資源であります。従って、技術者の流出はサービス継続のリスクであります。日々のコミュニケーション強化の一層の充実に加えて、業績連動型の一時金支給、個人目標の達成度合いを考慮した年俸改定等、競合他社との比較で遜色のない処遇を設計しておりますが、人材が流出した場合には事業展開、経営成績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 当社情報セキュリティに関するリスク 当社のサービスでは顧客の重要な情報を入手します。これらの顧客情報の漏洩は事業展開において大きなリスクであります。社内教育の実践、各種データのアクセス権限による制約、書面情報の施錠管理、オフィスの入退室管理等、対策を講じて実践しておりますが、顧客情報の漏洩が発生した場合、事業展開、経営成績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 為替相場の変動について 韓国支店の取引について、為替相場の変動が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該取引の増加量に応じて、各種金融機関から更なる情報収集および相談等を実施してまいります。 (8) セキュリティ事業に特化していることによる影響について 当社は、セキュリティ事業に特化したサービス提供をしております。今後、経済環境の悪化その他の要因により、セキュリティ事業の需要が低迷した場合には、当社の経営成績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。 (9) 天災、災害、テロ活動などの発生や停電による影響 地震や天災といった災害、国内におけるテロ活動などの予期せぬ事態により、当社の業績や事業活動が影響を受ける可能性があります。特に重要なデータについては、安全と考えられるデータセンターで保管しております。 ただし万一、全国的、地域的な停電や入居しているビルやデータセンターの事情によって電力供給が十分に得られなかった場合、当社の事業活動とサービスの提供が停止し、当社の経営成績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。 (10)四半期末月の業績偏重傾向について 当社の収益は、顧客のシステム投資等も含めた月ごとの予算配分等に影響を受けており、各四半期の末月である9月、12月、3月、6月に偏る傾向にあります。 当社では繁忙期の業務量を勘案して労働力を確保しているため、需要が低調な時期には、一定の固定費が見込まれる中で売上が低水準となり、一時的に損益が悪化する可能性があります。また、当社の決算月である6月に計上を予定していた売上が検収遅延等の理由により月ズレした場合等には、当社の経営成績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (11)ストック・オプション行使による株式価値の希薄化に伴うリスク 当社では、取締役、執行役員、従業員に対するインセンティブを目的として、新株予約権を用いたストック・オプション制度を採用しております。また、今後においてもストック・オプション制度を活用していくことを検討しており、現在付与している新株予約権に加え、今後付与される新株予約権について行使が行われた場合には、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。 なお、当事業年度末現在における新株予約権による潜在株式数は57,900株、発行済株式総数は4,585,674株となっており、希薄化率は1.26%になります。
経営成績の分析 (MD&A)4,965字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 (資産) 当事業年度における流動資産は2,561,039千円となり、前事業年度末に比べ472,996千円減少いたしました。その主な内容は、現金及び預金が494,332千円減少したことなどによるものであります。 固定資産は1,236,808千円となり、前事業年度末に比べ143,036千円増加いたしました。その主な内容は、投資有価証券が116,117千円増加したことなどによるものであります。 この結果、総資産は3,797,848千円となり、前事業年度末に比べ329,959千円減少いたしました。 (負債) 当事業年度における流動負債は1,304,247千円となり、前事業年度末に比べ378,849千円減少いたしました。その主な内容は、未払法人税等が166,910千円、短期借入金が100,000千円それぞれ減少したことなどによるものであります。 固定負債は385,794千円となり、前事業年度末に比べ7,199千円増加いたしました。その主な内容は、長期リース債務が58,928千円減少した一方で、長期借入金が44,060千円増加したことなどによるものであります。 この結果、負債合計は1,690,041千円となり、前事業年度末に比べ371,650千円減少いたしました。 (純資産) 当事業年度における純資産合計は2,107,806千円となり、前事業年度末に比べ41,690千円増加いたしました。その主な内容は、当期純利益142,725千円を計上したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は55.5%(前事業年度末は50.1%)となりました。 ②経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、経済活動の正常化が進む一方で、国際情勢や地政学リスクの高まりの長期化、為替レートの変動や物価上昇なども相まって、依然として先行きの不透明な状況が続いております。 このような環境下において、デジタル化の進展やクラウド基盤の活用、生成AIの登場などに伴い、DX(デジタルトランスフォーメーション)の動きが一段と加速しております。これに伴いセキュリティの重要性も一層高まっております。政府も国家安全保障戦略において、「能動的サイバー防御」を掲げ、関連法案の成立やサイバーセキュリティ対策の推進に取り組んでおり、官民を問わず、セキュリティ強化の流れが続いております。 当社は「便利で安全なネットワーク社会を創造する」というビジョンのもと、サイバー犯罪から企業および消費者を守ることを重要な責務と位置付け、事業を展開しています。近年、サイバー犯罪がさらに多様化・高度化する中、当社は、上流工程におけるセキュリティ・コンサルティングから脆弱性診断、セキュリティの監視・運用までフルラインアップでサービスを提供できる体制を有しており、これを強みに総合的なサイバーセキュリティ対策をお客様に提供しております。さらに、金融庁から公表、運用開始がされている「金融分野におけるサイバーセキュリティガイドライン」の準拠支援サービスを提供するなど、企業をサイバー犯罪から守るための取り組みも積極的に展開しております。 当事業年度は、期初より営業戦略を総合ソリューション提案の充実へと転換いたしました。具体的には、監査・コンサルティング営業を強化し、そこから派生する脆弱性診断や情報漏えい対策サービスの拡充に取り組みました。この取り組みにより、顧客への提案内容は従来よりも総合的なものとなり、商談規模も拡大いたしました。一方で案件のクロージングや精査には当初の想定よりも時間を要したために売り上げの計上が遅れ、当事業年度の売上高は大幅減少となりました。しかしながら、こうした総合提案型への営業戦略転換は、経済安全保障推進法の施行や政府によるサイバーセキュリティ強化策の推進といった国の政策方針とも合致しており、将来的な事業成長に向けた基盤を構築できたものと考えております。 この結果、当事業年度における業績は、売上高6,103,956千円(前期比5.5%減)、営業利益257,905千円(前期比62.6%減)、経常利益251,262千円(前期比63.8%減)、当期純利益142,725千円(前期比68.7%減)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前事業年度末に比べ494,332千円減少し、1,426,410千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において営業活動の結果得られた資金は102,082千円(前期は895,052千円の収入)となりました。その主な内容は、税引前当期純利益251,244千円や減価償却費174,165千円の計上などによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において投資活動の結果使用した資金は298,349千円(前期は225,243千円の支出)となりました。その主な内容は、投資有価証券の取得による支出109,285千円及びその他の投資による支出100,000千円があったことなどによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において財務活動の結果使用した資金は275,222千円(前期は116,311千円の支出)となりました。その主な内容は、短期借入金の返済による支出100,000千円があったことなどによるものであります。 ④資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の資金需要は経常運転資金や設備投資を目的としたものであります。 当社は、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金を基本としており、設備投資等の中長期の資金需要が生じた場合には、金融機関からの長期借入金を基本としております。 ⑤生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当事業年度の受注実績を示すと、次のとおりであります。 サービス区分別の名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) セキュリティ監査・ コンサルティングサービス   1,683,449   94.19   668,062   113.65 脆弱性診断サービス   1,553,758   88.51   242,478   81.14 情報漏えいIT対策サービス   2,975,546   97.35   2,007,236   104.42 合計   6,212,754   94.14   2,917,776   103.87 c.販売実績 当事業年度の販売実績を示すと、次のとおりであります。 (単位:千円) サービス区分別の名称   当事業年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)   前年同期比(%) セキュリティ監査・ コンサルティングサービス   1,603,214   94.21 脆弱性診断サービス   1,610,106   91.16 情報漏えいIT対策サービス   2,890,635   96.69 合計   6,103,956   94.53 (注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は総販売実績の100分の10未満であるため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき、作成されております。この財務諸表の作成に当たりまして、採用した会計方針及びその適用方法並びに見積りの評価については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載しているとおりであります。 ②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の分析 (売上高) 当事業年度の売上高は6,103,956千円となり、前事業年度と比較して353,514千円の減少となりました。これは主に、営業戦略の転換を一気に行った結果、当事業年度の売上への寄与は限定的だったため、前事業年度と比較し全サービス区分で減少となりました。ただ、着実に成果を上げつつあり、期末受注残高としては過去最高となっております。 (売上原価、売上総利益) 当事業年度の売上原価は4,354,298千円となり、前事業年度と比較して33,420千円の減少となりました。これは主に、売上の減少に伴う外注・仕入の減少等によるものであります。 この結果、売上総利益は1,749,658千円(前期比15.5%減)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は1,491,752千円となり、前事業年度と比較して111,207千円の増加となりました。これは主に、事業拡大に伴う業務委託費用の増加等によるものであります。 この結果、営業利益は257,905千円(前期比62.6%減)となりました。 (営業外損益、経常利益) 営業外収益は15,885千円となり、前事業年度と比較して4,393千円の増加となりました。これは主に、補助金収入が増加したこと等によるものであります。 営業外費用は22,528千円となり、前事業年度と比較して16,119千円の増加となりました。これは主に、為替レートの変動に伴い為替差損が増加したこと等によるものであります。 この結果、経常利益は251,262千円(前期比63.8%減)となりました。 (特別損益、当期純利益) 特別損失は18千円となりました。これは、固定資産除却損が発生したことによるものであります。また、法人税等108,519千円を計上しております。 この結果、当期純利益は142,725千円(前期比68.7%減)となりました。 b.財政状態の分析 当事業年度の財政状態の分析につきましては「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」に記載のとおりであります。 c.キャッシュ・フローの分析 当事業年度の財政状態の分析につきましては「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 d.経営成績に重要な影響を及ぼす可能性のある事項 当社の経営成績に重要な影響を与える要因につきましては「第2 事業の状況  3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ③経営者の問題認識と今後の方針について 当社が今後の業容を拡大し、より良いサービスを継続的に展開していくためには、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております各種課題に対応していくことが重要であると認識しております。それらの課題に対応するために、経営者は、市場動向をはじめとした外部環境の構造やその変化に関する情報の入手及び分析を行い、現在及び将来における事業環境を確認し、その間の課題を認識すると同時に最適な解決策を推進していく方針であります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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