概要
電通グループは、1901年に日本広告株式会社として創業した広告業界最大手の持株会社である。2025年12月期の連結収益は1兆4,352億円、従業員数は約6万7千人。日本、米州、欧州中東アフリカ、アジア太平洋の4地域で、メディア・クリエイティブ・データマーケティングなどの統合コミュニケーションサービスを提供する。2020年に純粋持株会社体制へ移行し、現在は構造改革の途上にある。
4地域で広がる事業の傘
電通グループは、日本、Americas(米州)、EMEA(欧州・中東・アフリカ)、APAC(アジア太平洋)の4セグメントで構成される。日本は売上総利益の約4割を占め、電通を中心に電通デジタル、電通ライブ、CARTA HOLDINGS、セプテーニ・ホールディングスなどを擁する。AmericasではDentsu Creative、Carat、iProspect、Merkleなどのブランドが活動し、EMEAではTagやDentsu France、APACではDentsu ShanghaiやDentsu Asiaが拠点となる。2025年12月期の売上総利益は日本が4,955億円、Americasが3,157億円、EMEAが2,719億円、APACが1,072億円であった。
営業損失が続く収益構造の課題
2023年12月期以降、電通グループは営業損失を計上している。2024年12月期は営業損失1,250億円、2025年12月期は2,892億円に拡大した。主因は海外事業でののれん減損損失であり、2025年度には3,960億円超の減損を計上した。調整後営業利益ベースでは2025年12月期に1,725億円(マージン14.4%)と黒字だが、過去の大型買収(Aegis Group plc買収やMerkle買収)ののれんが重荷となっている。中期経営計画では不振事業の見直しとコスト削減を掲げ、2027年度に年間500億円のコスト削減を目指す。
株主還元の停止と資本効率の重視
業績悪化を受け、電通グループは2025年度の期末配当を無配とし、2026年度の年間配当予想も無配とした。これまでに2024年度も無配を実施しており、株主還元は中断している。経営方針では、資本効率を重視した財務運営を掲げ、不振ビジネスの縮小・撤退や法人の統廃合を進める。海外事業では2021年1月時点で1,000以上あった法人を2026年1月時点で半数に削減した。収益回復が最優先課題であり、買収は厳格なリスク管理のもとで選択的に行うとしている。
業界の中での役割は総合広告代理店・マーケティングサービス企業にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01日本向けコミュニケーションサービス主力
日本国内で、電通グループ各社が広告・マーケティング・デジタル・プロモーション・ライブイベント等の総合コミュニケーションサービスを提供。クライアント企業のブランド戦略・メディアプランニング・クリエイティブ制作・デジタルマーケティングをワンストップで手掛ける。
- 総合広告代理店サービス
- テレビ・新聞・雑誌・ラジオ・デジタル広告の企画・制作・媒体取扱い。
- デジタルマーケティング
- 検索エンジン・ソーシャルメディア・プログラムmatic広告等を活用したマーケティングソリューション。
- プロモーション・ライブ
- イベント・展示会・店頭プロモーション・スポーツマーケティング等の企画運営。
- コンテンツ・エンターテインメント
- 映画・テレビ番組・Web動画などのコンテンツ企画・制作・配給。
02Americas向けコミュニケーションサービス準主力
米州地域で、Dentsu Creative、Carat、iProspect等のブランドを通じて、クリエイティブ・メディア・デジタル・データマーケティングサービスを提供。
- メディアエージェンシーサービス
- Carat、iProspect等によるメディアプランニング・バイイング・パフォーマンスマーケティング。
- クリエイティブサービス
- Dentsu Creativeによる広告クリエイティブ・ブランド戦略・デザイン。
- データマーケティング
- MerkleによるCRM・データ解析・顧客エンゲージメント。
03EMEA向けコミュニケーションサービス準主力
欧州・中東・アフリカ地域で、Tag、Dentsu France等のグループ会社を通じて、広告・メディア・テクノロジーサービスを展開。
- メディア・デジタルサービス
- Group Carat、Merkle Switzerland等によるメディアプランニング・デジタルマーケティング。
- プロダクション・テクノロジー
- Tagによるクリエイティブプロダクション・コンテンツ管理・テクノロジーソリューション。
04APAC向けコミュニケーションサービス準主力
アジア太平洋地域で、Dentsu Shanghai、Dentsu Asia、Dentsu Australia等を通じて、広告・メディア・デジタルサービスを提供。中国・インド・東南アジア・豪州等で事業展開。
- 広告・メディアサービス
- 現地法人によるテレビ・デジタル・OOH広告の企画・媒体取扱い。
- デジタル・データサービス
- データドリブンマーケティング・パフォーマンス広告の運用。
製品と技術
テレビ・デジタル・雑誌を横断する総合広告代理店サービス
日本事業の中核は、テレビ・新聞・雑誌・ラジオ・デジタル広告の企画・制作・媒体取扱いである。電通は長年にわたり日本の広告業界で最大のシェアを持ち、クライアントのブランド戦略からメディアプランニング、クリエイティブ制作までワンストップで提供する。デジタル分野では、検索エンジンやソーシャルメディア、プログラマティック広告を活用したマーケティングソリューションを展開。2025年度には日本事業の売上総利益が4,955億円に達し、グループ全体の収益を支えている。
Carat・iProspectが担うメディアエージェンシーサービス
海外事業のメディアエージェンシーサービスは、Carat、iProspectなどのブランドを通じて提供される。メディアプランニング・バイイングに加え、パフォーマンスマーケティングを強みとし、データ分析に基づいた広告効果の最適化を行う。特に米州ではCarat USA, Inc.、iProspect.com, Inc.が主要拠点であり、2025年12月期のAmericas売上総利益は3,157億円。海外3地域の売上総利益の過半をメディア事業が占め、グループの規模を支える。
Merkleが担うデータマーケティングとCRM
Merkle Group, Inc.は、CRM(顧客関係管理)・データ解析・顧客エンゲージメントを専門とする。2016年に買収され、2020年に完全子会社化。電通グループのデータマーケティングの中核を担い、クライアントの顧客データを活用したパーソナライズド・マーケティングを提供する。MerkleはAmericasに加え、EMEAでもMerkle Switzerland AGとして事業を展開。ただし、2025年度には米国のCXM事業が減収となっており、業績回復が課題とされている。
Tagのクリエイティブプロダクションとテクノロジー
2023年3月、電通グループは英国のTag Worldwide Holdings Ltd.を買収し完全子会社化した。Tagはクリエイティブプロダクション、コンテンツ管理、テクノロジーソリューションを提供する。EMEA地域を中心に、広告クリエイティブの制作・運用・最適化を手掛け、グループのプロダクション能力を補完する。2025年12月期のEMEA売上総利益は2,719億円だが、調整後営業利益は12.0%減と減少しており、コスト管理が課題である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
広告業界で国内首位、海外依存強く成長
広告サービス業界において、当社は国内市場で最大手の位置を占め、国内広告市場の成長を牽引している。一方、ライバルであるジンジブやイシンなどは規模が小さく、特定のニッチ分野に特化している。当社の強みは、グローバルなネットワークとデジタル広告の先進性にあり、特に海外市場での売上比率が高いことが特徴だ。最近の業績では、売上高は増加傾向にあるものの、営業利益率は悪化しており、コスト管理や収益性の改善が課題となっている。業界構造としては、デジタルシフトと国際競争の激化が進む中、当社はスケールメリットを活かした総合的なサービス提供で優位性を確保している。
強み
- 国内広告市場で最大手として、圧倒的なブランド力と顧客基盤を有する。
- 海外市場での売上比率が高く、国際的な広告需要を取り込む体制が整う。
- デジタル広告分野に強みを持ち、変化する市場ニーズに柔軟に対応する。
- 広告からマーケティングまで幅広いサービスをワンストップで提供可能。
課題
- 直近の営業損益が赤字であり、収益性の改善が急務となっている。
- 人件費やテクノロジー投資などコストが増加し、利益を圧迫している。
- デジタル分野での新興企業やグローバル競合との競争が激しくなっている。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
メディア・エンタメの時価総額近傍。太字が電通グループ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9042阪急阪神ホールディングス | 1.2兆円 | 14.1倍 |
| 2 | 9684スクウェア・エニックス・ホールディングス | 1.1兆円 | 36.2倍 |
| 3 | 9024西武ホールディングス | 1.1兆円 | 22.8倍 |
| 4 | 3092ZOZO | 1.0兆円 | 20.9倍 |
| 5 | 9401TBSホールディングス | 9,829億円 | 17.9倍 |
| 6 | 4324電通グループ | 9,712億円 | — |
| 7 | 9404日本テレビホールディングス | 7,873億円 | 13.3倍 |
| 8 | 2371カカクコム | 7,314億円 | 38.9倍 |
| 9 | 6460セガサミーホールディングス | 7,035億円 | — |
| 10 | 4676フジ・メディア・ホールディングス | 7,017億円 | 127.0倍 |
| 11 | 4751サイバーエージェント | 6,441億円 | 15.8倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(メディア・エンタメ)に従っています。
会社の歴史
沿革 39件
通信社と広告代理店の二重創業(1901年~1936年)
1901年7月、光永星郎が資本金10万円で日本広告株式会社を設立。同年11月には社屋内に電報通信社を併設し、通信業務も開始した。1906年12月に株式会社日本電報通信社を設立し、1907年8月には日本広告株式会社を合併、資本金26万円となった。1936年6月、通信統制により社団法人同盟通信社が設立され、当社の通信部は合併される一方、聯合通信社の広告部を吸収した。この結果、資本金は200万円に増資され、広告取扱いを主業務とする会社となった。
商号変更と国内拠点の拡充(1955年~1997年)
1955年7月、商号を株式会社電通に変更。1975年12月には株式会社電通国際情報サービスを設立し、情報サービス分野に進出した。1994年12月には地域電通として株式会社電通東日本、電通西日本、電通九州、電通北海道の4社を設立し、国内の地域ネットワークを強化。1997年9月に資本金55億2,960万円に増資した後、同年11月には549億2,960万円に大幅増資し、財務基盤を拡充した。この間、築地への本店移転(1967年)や東新橋への移転(2002年)も行われた。
株式上場とAegis Group買収による国際化(2001年~2013年)
2001年11月、電通は東京証券取引所市場第一部に上場。資本金は589億6,710万円となった。2004年5月と2009年1月に株式分割を実施し、流動性を高めた。2013年3月、英国のAegis Group plcをスキーム・オブ・アレンジメントにより完全子会社化し、Dentsu Aegis Network Ltd.に商号変更。これにより欧州・米州でのプレゼンスが飛躍的に拡大し、資本金も746億981万円に増資された。この買収は、デジタル・メディア分野でのグローバル展開を加速させる画期的な出来事となった。
Merkle買収と持株会社体制への移行(2016年~2020年)
2016年9月、米国のデータマーケティング企業Merkle Group Inc.を買収。さらに2020年4月には完全子会社化し、CRM・データ解析領域を強化した。2019年1月にはCARTA HOLDINGSを株式交換で子会社化。2020年1月、純粋持株会社体制に移行し、商号を株式会社電通グループに変更。同時に会社分割により広告事業を新設の株式会社電通に承継させた。同年9月、Dentsu Aegis NetworkをDentsu International Limitedに商号変更し、グループの組織再編を進めた。
赤字転落と構造改革の開始(2023年~2025年)
2023年12月期、電通グループは最終利益が▲107億円と赤字に転落。2024年12月期は営業損失1,250億円、最終損失1,922億円と赤字幅が拡大した。2025年2月に中期経営計画を発表し、不振ビジネスの見直し、経営基盤の再構築、株主価値重視の財務方針を掲げた。2025年12月期も営業損失2,892億円、最終損失3,276億円と大幅な赤字が続く。減損損失の計上が主因であり、日本事業は堅調だが海外事業の回復が課題となっている。
年表39件を開く
1900年代
- 1901年7月創業光永星郎が資本金10万円で日本広告株式会社を設立。
- 1901年11月日本広告株式会社社屋内に電報通信社を併設し、通信社としての業務を開始。
- 1906年12月創業株式会社日本電報通信社を設立し、同時に、旧電報通信社の事務を継承。
- 1907年8月M&A株式会社日本電報通信社に日本広告株式会社を合併、同時に資本金を26万円に増資。
1930年代
- 1936年6月創業通信統制による社団法人同盟通信社の設立に伴い当社通信部はこれに合併され、当社は同盟通信社の前身である聯合通信社の広告部を吸収し、同時に、資本金を200万円に増資、広告取扱いを主な業務とするに至る。
1950年代
- 1955年7月商号変更商号を株式会社電通に変更。
1960年代
- 1967年7月東京都中央区築地一丁目11番10号に本店移転。
1970年代
- 1973年10月資本金を11億5,200万円に増資。
- 1975年12月創業株式会社電通国際情報サービスを設立。
1980年代
- 1984年12月資本金を23億400万円に増資。
1990年代
- 1991年10月資本金を46億800万円に増資。
- 1994年12月M&A地域電通(株式会社電通東日本、株式会社電通西日本、株式会社電通九州、株式会社電通北海道〔いずれも現・連結子会社〕、株式会社電通東北〔2003年7月1日付で株式会社電通東日本との合併により消滅〕)を設立。
- 1995年7月M&A電通恒産株式会社と他の子会社2社を合併し、株式会社電通恒産サービス(2010年7月1日付で株式会社電通ワークスに社名変更、2022年1月1日付で株式会社電通コーポレートワンとの合併により消滅)を発足。
- 1996年4月M&A株式会社電通アクティス(東京)と他の子会社3社を合併し、株式会社電通テックを発足。
- 1997年9月資本金を55億2,960万円に増資。
- 1997年11月資本金を549億2,960万円に増資。
2000年代
- 2000年11月上場株式会社電通国際情報サービスが東京証券取引所市場第一部に上場。
- 2001年11月上場東京証券取引所市場第一部に上場、資本金を589億6,710万円に増資。
- 2002年11月東京都港区東新橋一丁目8番1号に本店移転。
- 2004年5月株式分割を実施(普通株式1:2)。
- 2009年1月株券の電子化に伴い株式分割を実施(普通株式1:100)。
2010年代
- 2013年3月M&A英国法上の買収手続きであるスキーム・オブ・アレンジメントに基づき、英国のAegis Group plc(同日付でDentsu Aegis Network Ltd.に商号変更)の全発行済株式を取得し、同社を完全子会社化。
- 2013年7月資本金を712億470万円に増資。
- 2013年8月資本金を746億981万円に増資。
- 2016年3月監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行。
- 2016年7月株式会社電通デジタル(現・連結子会社)を設立。
- 2016年9月M&A米国のMerkle Group Inc.を買収。
- 2017年1月プロモーション領域を再編し、株式会社電通テックを株式会社電通ライブ(現・連結子会社)に改組改称し、新たに株式会社電通テックを設立。
- 2019年1月M&A株式会社CARTA HOLDINGS(同日に株式会社VOYAGE GROUPから商号を変更)を株式交換により子会社化。
2020年代
- 2020年1月商号変更純粋持株会社体制に移行し、株式会社電通グループに商号変更。同時に会社分割により広告事業を株式会社電通承継準備会社に承継させ、同社を株式会社電通に商号変更。
- 2020年4月M&A米国のMerkle Group Inc.を完全子会社化。
- 2020年9月商号変更Dentsu Aegis Network Ltd.をDentsu International Limited(現・連結子会社)に商号変更。
- 2022年1月電通ジャパンネットワークのコーポレート機能を担う新会社(株式会社電通コーポレートワン)の事業開始。
- 2022年1月M&A株式会社セプテーニ・ホールディングスの株式を追加取得し、同社を連結子会社化。
- 2022年4月商号変更株式会社電通テックを株式会社電通プロモーションプラスに商号変更。
- 2023年3月監査等委員会設置会社から指名委員会等設置会社に移行。
- 2023年3月M&A英国のTag Worldwide Holdings Ltd.を買収により完全子会社化。
- 2024年1月商号変更株式会社電通国際情報サービスを株式会社電通総研(現・連結子会社)に商号変更。
- 2026年1月M&A株式会社電通プロモーションプラスと他のグループ3社を統合し、株式会社電通プロモーション(現・連結子会社)に商号変更。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- 赤字マーケットゼロ(黒字化)2026年度まで赤字マーケットゼロ
- 年間コスト削減額(累積)2027年度まで年間500億円規模
- 法人削減数(海外事業)2026年1月時点で半減、2026年度も継続まで1,000から半減(500程度)
- キャッシュ創出(コスト削減見込)年間約140億円(2025年度)、追加約280億円(2026年度)
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
不振ビジネスの見直しと赤字マーケットゼロ
累計投下資本100億円超で赤字が続くマーケットの見直しを継続。中国・オーストラリアを黒字化し、2026年度に赤字マーケットゼロを目指す。縮小・撤退・売却も並行して進める。
- 02
年間500億円規模のコスト削減
本部機能の見直し、業務簡素化、AI活用など750件の施策を展開。2025年度に約140億円、2026年度に追加約280億円の削減を見込み、2027年度に年間500億円削減を目標とする。法人も2021年から半減、2026年度も継続。
- 03
日本・米国への集中投資とグローバル成長
売上総利益の約4割を占める日本で堅調な成長を継続。米国はメディアをコアにデータ・テクノロジー投資を進め、CXM事業は2026年度に2022年度以来のプラス成長へ回帰を予想。各市場の成功を積み上げてグローバル成長を実現する。
- 04
株主価値向上と復配に向けた財務規律
減損損失の影響を踏まえ、財務健全性を重視。内部投資を優先し、買収は厳格に選別。EPS向上とTSR最大化を図り、将来的な復配を目指す。2025年度・2026年度は無配。
- 05
ガバナンス・内部統制の向上
One dentsuモデル運用に向け、グループ横断ガバナンスの構築、地域ごとの監督強化、責任明確化を推進。東京五輪に関する独禁法違反の再発防止策を完了し、新たな課題対応を実施。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で67,454人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,596万円で、9期前と比べて+36.6%。平均年齢は45.0歳、平均勤続年数は14.3年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年12月 | — | — | — | 55,843 | — |
| 2017年12月 | — | — | — | 60,064 | — |
| 2018年12月 | — | — | — | 62,608 | — |
| 2019年12月 | 1,169 | 40.9 | 13.8 | 66,400 | — |
| 2020年12月 | 1,342 | 46.4 | 17.3 | 64,533 | — |
| 2021年12月 | 1,295 | 45.7 | 16.9 | 64,832 | — |
| 2022年12月 | 1,520 | 44.0 | 14.7 | 69,066 | — |
| 2023年12月 | 1,589 | 45.4 | 16.9 | 71,127 | — |
| 2024年12月 | 1,508 | 44.9 | 14.1 | 68,102 | −184 |
| 2025年12月 | 1,596 | 45.0 | 14.3 | 67,454 | −429 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社59社(国内 30 / 海外 29、うち連結子会社 30) を有報から抽出しています。
- 国内㈱電通(注)4,6東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱電通東日本東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱電通西日本大阪市北区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱電通九州福岡市中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱電通ランウェイ東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱電通名鉄コミュニケーションズ愛知県名古屋市 · 連結子会社議決権50.0%
- 国内㈱電通アドギア東京都中央区 · 連結子会社議決権66.7%
- 国内㈱電通デジタル東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱電通ライブ(注)7東京都中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱電通プロモーションプラス(注)8東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱CARTA HOLDINGS (注)9東京都港区 · 連結子会社議決権54.6%
- 国内㈱ セプテーニ・ホールディングス(注)3,4東京都新宿区 · 連結子会社議決権52.5%
残りのグループ会社47社を開く
- ㈱電通総研(注)3,4東京都港区62%
- ㈱電通コーポレートワン(注)4東京都港区100%
- Dentsu Creative Advertising, LLC (注)4アメリカ合衆国 ニューヨーク100%
- Dentsu Creative, LLC (注)4アメリカ合衆国 デラウェア100%
- Dentsu International Americas, LLC (注)4アメリカ合衆国 デラウェア100%
- Carat USA, Inc.アメリカ合衆国 カリフォルニア100%
- iProspect.com, Inc.アメリカ合衆国 マサチューセッツ100%
- Dentsu US, Inc. (注)4アメリカ合衆国 ニュージャージー100%
- Portman Square Acquisition Co. (注)5アメリカ合衆国 デラウェア100%
- Vizeum, LLCアメリカ合衆国 デラウェア100%
- Gyro, LLC (注)4アメリカ合衆国 デラウェア100%
- Merkle Group, Inc.アメリカ合衆国 メリーランド100%
- Agenciaclick Midia Interativa Ltda. (注)4ブラジル サンパウロ100%
- Dentsu Brasil Holdings Ltda.ブラジル サンパウロ100%
- Tag Worldwide Holdings Limited英国 ロンドン100%
- TAG EUROPE LIMITED (注)5英国 ロンドン100%
- Dentsu Aegis Network Central Europe GmbHドイツ連邦共和国 フランクフルト100%
- Dentsu Aegis Network Central Europe Holding GmbH (注)5ドイツ連邦共和国 フランクフルト100%
- Dentsu France (注)4,5フランス共和国 パリ100%
- Aegis Finance (注)4フランス共和国 パリ100%
- Dentsu Spain, S.L.U. (注)4スペイン マドリッド100%
- Aegis International Holding Company B.V.オランダ王国 アムステルダム100%
- Group Carat (Nederland) B.V. (注)4オランダ王国 アムステルダム100%
- Merkle Switzerland AG (注)5スイス連邦 チューリッヒ100%
- Dentsu (Shanghai) Investment Co., Ltd. (注)4中国 上海100%
- 北京電通廣告有限公司中国 北京100%
- Dentsu Asia Pte. Ltd. (注)4シンガポール シンガポール100%
- Dentsu Asia Pacific Pte. Ltd. (注)5シンガポール シンガポール100%
- Dentsu Asia Pacific Holdings Pte. Ltd. (注)4シンガポール シンガポール100%
- Dentsu Singapore Holdings Pte. Ltd. (注)4シンガポール シンガポール100%
- Dentsu Aegis Network India Private Limited (注)4インド ムンバイ100%
- Dentsu Australia Holdings Pty Ltd (注)4オーストラリア連邦クレモルネ100%
- Dentsu International Australia Pty Ltd (注)4オーストラリア連邦クレモルネ100%
- Dentsu Corporate Services Pty Ltd (注)4オーストラリア連邦クレモルネ100%
- Dentsu International Limited (注)4英国 ロンドン100%
- Dentsu International Holdings Limited (注)4英国 ロンドン100%
- Dentsu International Group Participations Limited (注)4,5英国 ロンドン100%
- Dentsu International Triton Limited英国 ロンドン100%
- Dentsu International Treasury Limited英国 ロンドン100%
- Dentsu International GPS Holdings Limited英国 ロンドン100%
- Dentsu International Finance英国 ロンドン100%
- Portman Square US Holdings Limited (注)4英国 ロンドン100%
- Dentsu International Regents Place Finance Limited英国 ロンドン100%
- その他629社―
- ㈱ビデオリサーチ東京都千代田区34%
- ㈱D2C東京都港区46%
- その他65社―
- USV2, LLC
- USDENTSU CREATIVE, LLC
- NODENTSU NORGE AS
- CZMERKLE TECHNOLOGIES S.R.O.
- DEMERKLE GERMANY GMBH
- USDENTSU SPORTS AMERICA, INC.
- CHMERKLE SWITZERLAND AG
- NZDENTSU AOTEAROA LIMITED
- SGDENTSU ASIA PACIFIC PTE. LTD.
- USDENTSU INTERNATIONAL AMERICAS, LLC
- GBDENTSU INTERNATIONAL LIMITED
- NLGROUP CARAT (NEDERLAND) B.V.
国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。
- 調達15.8億円政府広報ブランドコンセプトに基づく個別広報テーマの広報実施業務等内閣府 · 2016-03-15
- 調達10.4億円年間広報媒体の調達業務内閣府 · 2020-03-23
- 調達7.6億円幼児教育・保育の無償化に係る広報等業務内閣府 · 2019-06-05
- 調達6億円水素社会構築技術開発事業総合調査研究水素社会実現に向けた情報発信に関する調査研究国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-06-15
- 調達4.9億円令和元年度取引条件改善及び消費税転嫁対策施策周知事業経済産業省 · 2019-06-19
- 調達4.2億円2700490052地域の創意工夫による地域経済活性化に資する放送コンテンツ海外展開モデル事業の運営の請負総務省 · 2015-06-19
- 調達4.1億円国債広告の企画・制作及び実施委託 一式財務省 · 2016-03-17
- 調達3.7億円SNSを活用した国際広報の実施業務内閣府 · 2021-04-12
- 調達3.1億円令和7年度新聞記事下広告、新聞社ニュースサイト広告、雑誌広告等実施業務内閣府 · 2025-03-25
- 調達2.7億円沖縄における国際会議の企画・運営支援業務内閣府 · 2015-06-03
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は1.4兆円、営業利益は-2,892億円。前期と比べると増収で、売上が+1.7%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1.5兆円 | 1.4兆円 |
| 営業利益 | 1,526億円 | -2,892億円 |
| 純利益 | 697億円 | -3,276億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は7,174億円、営業利益は839億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+4.9%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 3,052 | 258 | 8.5 | 119 |
| 2023年2Q | 2,981 | −43 | −1.4 | 34 |
| 2023年3Q | 3,316 | 269 | 8.1 | 67 |
| 2023年4Q | 3,697 | — | — | −327 |
| 2024年1Q | 3,329 | 145 | 4.4 | 56 |
| 2024年2Q | 3,480 | 112 | 3.2 | 0 |
| 2024年4Q | 7,301 | −1,507 | −20.6 | −1,978 |
| 2025年2Q | 6,839 | −365 | −5.3 | −736 |
| 2025年4Q | 7,513 | −2,527 | −33.6 | −2,540 |
| 2026年2Q | 7,174 | 839 | 11.7 | 463 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は1.9兆円から1.4兆円へ74%に減った。直近期の営業利益率は-20.2%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 英国法上の買収手続きであるスキーム・オブ・アレンジメントに基づき、英国のAegis Group plc(同日付でDentsu Aegis Network Ltd.に商号変更)の全発行済株式を取得し、同社を完全子会社化。 | |||||
| 2013年3月 | 1.94 | — | 590 | — | 363 |
| 2014年3月 | 0.66 | — | 825 | — | 665 |
| 2015年3月 | 0.73 | — | 826 | — | 798 |
| 2015年12月 | 0.71 | — | — | — | 727 |
| 米国のMerkle Group Inc.を買収。 | |||||
| 2016年12月 | 0.84 | — | — | — | 835 |
| プロモーション領域を再編し、株式会社電通テックを株式会社電通ライブ(現・連結子会社)に改組改称し、新たに株式会社電通テックを設立。 | |||||
| 2017年12月 | 0.93 | — | — | — | 1,055 |
| 2018年12月 | 1.02 | — | — | — | 903 |
| 株式会社CARTA HOLDINGS(同日に株式会社VOYAGE GROUPから商号を変更)を株式交換により子会社化。 | |||||
| 2019年12月 | 1.05 | — | — | — | −809 |
| 米国のMerkle Group Inc.を完全子会社化。 | |||||
| 2020年12月 | 0.94 | — | — | — | −1,596 |
| 2021年12月 | 1.09 | — | — | — | 1,084 |
| 株式会社セプテーニ・ホールディングスの株式を追加取得し、同社を連結子会社化。 | |||||
| 2022年12月 | 1.25 | — | — | — | 598 |
| 英国のTag Worldwide Holdings Ltd.を買収により完全子会社化。 | |||||
| 2023年12月 | 1.30 | — | — | — | −107 |
| 株式会社電通国際情報サービスを株式会社電通総研(現・連結子会社)に商号変更。 | |||||
| 2024年12月 | 1.41 | −1,250 | — | −8.9 | −1,922 |
| 2025年12月 | 1.44 | −2,892 | — | −20.2 | −3,276 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高1.4兆円のうち、営業利益として残るのは-2,892億円で-20.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-3,276億円、売上の-22.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金16.6%2,377億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金73.1%1.0兆円
- その他の費用持分法損益などの調整30.5%4,377億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-20.2%-2,892億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年12月期は営業CFが1,180億円、投資CFが−29億円で、差し引きのフリーCFは1,151億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は2,952億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 833 | −512 | −53 | 321 | 2,345 |
| 2014年3月 | 920 | −3,112 | 2,175 | −2,192 | 2,534 |
| 2015年3月 | 1,124 | −256 | 84 | 868 | 3,654 |
| 2015年12月 | 696 | −612 | −957 | 84 | 2,633 |
| 2016年12月 | 1,436 | −1,562 | 25 | −126 | 2,424 |
| 2017年12月 | 1,416 | −855 | 12 | 561 | 3,058 |
| 2018年12月 | 1,330 | −614 | 575 | 716 | 4,167 |
| 2019年12月 | 800 | −761 | −78 | 39 | 4,141 |
| 2020年12月 | 883 | 1,370 | −966 | 2,253 | 5,307 |
| 2021年12月 | 1,397 | 2,622 | −2,322 | 4,019 | 7,235 |
| 2022年12月 | 809 | −243 | −1,882 | 566 | 6,037 |
| 2023年12月 | 753 | −1,463 | −1,537 | −710 | 3,907 |
| 2024年12月 | 600 | −309 | −657 | 291 | 3,720 |
| 2025年12月 | 1,180 | −29 | −1,805 | 1,151 | 2,952 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年12月期の総資産は3.2兆円。このうち返さなくてよい自己資本が3,748億円で、自己資本比率は11.7%(業種中央値53.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本兆円 | 負債兆円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 2.26 | 0.56 | 1.70 | 24.8 |
| 2014年3月 | 2.69 | 0.90 | 1.78 | 33.5 |
| 2015年3月 | 3.16 | 1.08 | 2.08 | 34.2 |
| 2015年12月 | 3.07 | 1.07 | 2.00 | 34.8 |
| 2016年12月 | 3.16 | 0.93 | 2.22 | 29.6 |
| 2017年12月 | 3.56 | 1.09 | 2.47 | 30.7 |
| 2018年12月 | 3.64 | 1.05 | 2.59 | 28.8 |
| 2019年12月 | 3.80 | 0.97 | 2.82 | 25.7 |
| 2020年12月 | 3.36 | 0.74 | 2.62 | 22.0 |
| 2021年12月 | 3.72 | 0.84 | 2.88 | 22.7 |
| 2022年12月 | 3.74 | 0.88 | 2.86 | 23.5 |
| 2023年12月 | 3.63 | 0.84 | 2.79 | 23.2 |
| 2024年12月 | 3.51 | 0.70 | 2.74 | 19.9 |
| 2025年12月 | 3.21 | 0.37 | 2.76 | 11.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で534社中398位あたり、逆に低いのは自己資本比率で534社中524位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥3,654で、1年前と比べて+21.5%。過去52週の値幅のなかでは82%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (会社予想) | 13.6倍 |
| PBR | 2.23倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1カ月で+4.67%と上昇基調にありますが、8月17日に3510円まで下落し、25日移動平均線(3568.6円)を下回る場面が見られました。その後は3519円(8月21日)まで戻すものの、52週高値3874円(7月29日)からは約9%下落しています。出来高は7月30日に584万株と急増し、その後は100万株前後で推移しており、売買が一巡した感があります。200日線(3156.54円)を上回っており、中期的なトレンドは維持していると判断できます。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)。
直近実績PERはマイナスで評価不能だが、予想PER13.1倍は業界平均23.01倍を大幅に下回り割安感がある。ただしPBR2.15倍は業界平均3.33倍を下回るものの、ROE6.9%に対し2倍超は割高。配当は無配で利回り0%と業界平均2.29%を大きく下回る。直近の経常赤字拡大により収益悪化が顕著で、2025年12月期は営業損失20.15%と深刻。PBRと収益悪化を重視し割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (予想) | 13.6倍 | — |
| PBR | 2.23倍 | 3.51倍 |
| ROE | 6.9% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、大規模な構造改革の成果が業績回復に結びつくかどうか。強気派は、世界トップクラスの顧客基盤と幅広いサービス提供能力を強みとし、組織再編やデジタル領域の強化で収益改善が見込めると主張する。一方、弱気派は、赤字が拡大していること、のれんや無形資産の減損リスクが継続すること、そして広告市場がデジタルシフトする中で従来型モデルからの転換が遅れている点を懸念する。
- 構造改革の進展
事業整理やコスト削減が進み、2026年度には収益化が見込まれる。
- デジタル成長
デジタル広告市場の拡大を捉え、成長分野への投資を加速している。
- グローバル顧客基盤
世界の主要企業を顧客に持ち、国内外で収益機会が広がっている。
- 売上高が3期連続増加で1兆4,352億円通年影響中
売上高は1兆3,046→1兆4,110→1兆4,352億円と増収基調が続く
- 株価が1年で16.03%上昇し底堅い継続影響弱
株価は1年間で16.03%上昇し、業績悪化を一定程度織り込んだ
- 外国人保有比率36.18%の高さ継続影響弱
外国人株主が36.18%を保有し、リスク選好時は買い戻しが入りやすい
- 配当利回り3.82%の株主還元継続影響弱
配当利回り3.82%が下値を支え、投資家のホールド要因となる
- 赤字拡大
2025年12月期の営業損失は約1250億円と拡大し、回復の見通しが立たない。
- 減損リスク
過去の買収でののれん等が多額で、再度の減損計上の恐れがある。
- 事業構造の陳腐化
従来型広告モデルの縮小が続き、デジタル転換が競合より遅れている。
- 営業損失が1,250億円から2,892億円へ拡大通年影響強
営業利益率は-8.86%から-20.15%へ悪化し、赤字幅が2.3倍に膨らんだ
- 最終損失3,276億円と赤字幅が拡大通年影響強
純損失は1,922億円→3,276億円となり、前期から1,354億円悪化
- 3期連続最終赤字で回復遠のく通年影響中
純損益は-107億円→-1,922億円→-3,276億円と赤字が3期連続
- PER・予想PERが得られず評価困難不定影響弱
実績PERも予想PERも空欄で、バリュエーションの参照点がない
- 海外事業比率
- グローバル展開の進捗と収益源の多様化を測るため。
- デジタル売上比率
- デジタルシフトが収益構造の改善につながるか確認するため。
- のれん等の減損額
- バランスシート改善の状況と、将来の減損リスクを把握するため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり0円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは0.00%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2016年12月 | 85 | — | 26.4 |
| 2017年12月 | 90 | 5.9 | 40.0 |
| 2018年12月 | 90 | 0.0 | 26.8 |
| 2019年12月 | 95 | 5.6 | 45.8 |
| 2020年12月 | 71 | −25.0 | — |
| 2021年12月 | 118 | 64.9 | 26.6 |
| 2022年12月 | 155 | 32.1 | 1061.4 |
| 2023年12月 | 140 | −10.1 | 60.2 |
| 2024年12月 | 140 | 0.0 | — |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想—
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ45,801人。区分でいちばん多いのは外国法人で36.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.9%を占め、残る54.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年12月% | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 外国法人 | 20.3 | 22.6 | 23.9 | 25.1 | 25.8 | 36.2 |
| 事業法人 | 26.6 | 26.0 | 27.7 | 26.7 | 27.3 | 26.1 |
| 金融機関 | 30.9 | 28.8 | 28.0 | 27.4 | 27.1 | 19.8 |
| 個人・その他 | 17.0 | 18.2 | 15.3 | 16.7 | 16.0 | 16.6 |
| 自己株式 | 2.3 | 5.0 | 1.8 | 1.8 | 2.0 | 2.0 |
| 証券会社 | 5.2 | 4.4 | 5.0 | 4.2 | 3.8 | 1.3 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 11.94 |
| 02 | 一般社団法人共同通信社 | 7.14 |
| 03 | 株式会社時事通信社 | 6.03 |
| 04 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 4.64 |
| 05 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE SILCHESTER INTERNATIONAL INVESTORS INTERNATIONAL VALUE EQUITY TRUST(常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 4.10 |
| 06 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE U.S.TAX EXEMPTED PENSION FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 2.32 |
| 07 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 2.15 |
| 08 | 電通グループ従業員持株会 | 1.92 |
| 09 | 公益財団法人吉田秀雄記念事業財団 | 1.88 |
| 10 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 1.65 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-06三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社新規の大量保有報告5.17%
- 2026-07-23みずほ証券 株式会社新規の大量保有報告2.99%
- 2026-07-22野村證券株式会社新規の大量保有報告0.07%+0.04pt
- 2026-07-06野村證券株式会社新規の大量保有報告0.03%-0.03pt
- 2026-06-19野村證券株式会社新規の大量保有報告0.06%
- 2026-06-04野村證券株式会社新規の大量保有報告0.06%
- 2026-05-22みずほ証券 株式会社新規の大量保有報告1.96%-1.03pt
- 2026-05-21野村證券株式会社新規の大量保有報告0.06%-0.13pt
- 2026-05-12みずほ証券 株式会社新規の大量保有報告2.99%
- 2026-05-11野村證券株式会社新規の大量保有報告0.19%+0.14pt
- 2026-04-22みずほ証券 株式会社新規の大量保有報告2.29%-0.65pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−965%、1株純資産は14期で−36%。直近期のROEは6.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 146 | 2,258 | 6.5 | 19.1 | 28.3 |
| 2014年3月 | 241 | 3,125 | 9.1 | 16.2 | 19.4 |
| 2015年3月 | 277 | 3,747 | 8.1 | 18.6 | 24.8 |
| 2015年12月 | 254 | 3,746 | 6.8 | 26.3 | 40.0 |
| 2016年12月 | 293 | 3,271 | 8.3 | 18.8 | 26.4 |
| 2017年12月 | 373 | 3,878 | 10.4 | 12.8 | 40.0 |
| 2018年12月 | 320 | 3,716 | 8.4 | 15.3 | 26.8 |
| 2019年12月 | −288 | 3,523 | — | — | 45.8 |
| 2020年12月 | −571 | 2,633 | — | — | — |
| 2021年12月 | 389 | 3,088 | 13.7 | 10.5 | 26.6 |
| 2022年12月 | 223 | 3,330 | 6.9 | 18.6 | 1061.4 |
| 2023年12月 | −41 | 3,183 | — | — | 60.2 |
| 2024年12月 | −735 | 2,685 | — | — | — |
| 2025年12月 | −1,262 | 1,444 | — | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
15名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は15名。2025/12期の役員報酬は総額1,198百万円。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 松井巖 | 社外取締役 取締役会議長 | 72 | — |
| 五十嵐博 | 取締役 指名委員 | 66 | 11,252 |
| 曽我有信 | 取締役 | 61 | 10,201 |
| ポール・キャンドランド | 社外取締役 指名委員 報酬委員 | 67 | — |
| アンドリュー・ハウス | 社外取締役 報酬委員長 | 61 | — |
| 佐川恵一 | 社外取締役 指名委員長 監査委員 ファイナンス委員長 | 60 | — |
| 曽我辺美保子 | 社外取締役 監査委員 報酬委員 | 56 | — |
| 松田結花 | 社外取締役 監査委員長 ファイナンス委員 | 65 | 199 |
| 河村芳彦 | 社外取締役 監査委員 ファイナンス委員 | 70 | 284 |
| 高嶋智光 | 社外取締役 指名委員 監査委員 | 64 | 284 |
| 市川奈緒子 | 社外取締役 | 68 | 142 |
| ジュリオ・マレゴリ | 執行役副社長 グローバルCOO 兼 dentsu Americas会長 | 66 | — |
残りの役員3名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 佐野傑 | 執行役 dentsu Japan CEO 兼 デピュティ・グローバルCOO | 56 | 13,721 |
| 遠藤茂樹 | 執行役 グローバルCFO | 53 | 100 |
| 綿引義昌 | 取締役 | 58 | 19,211 |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | ストックオプション百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 執行役 | 4 | 401 | 336 | 92 | 166 | 996 | 249 |
| 社外取締役 | 9 | 184 | — | — | — | 184 | 20 |
| 取締役(社内) | 3 | 18 | — | — | — | 18 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,404字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,582字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク8,232字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)10,795字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 半期報告書半期報告書-第178期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第177期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-26
- 半期報告書半期報告書-第177期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第176期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-28
- 半期報告書半期報告書-第176期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第176期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第175期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-28
- 四半期報告書四半期報告書-第175期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第175期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第175期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第174期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-30
- 四半期報告書四半期報告書-第174期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
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