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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

TBSホールディングス

TBS HOLDINGS, INC.9401 · Prime · 情報・通信業

TBSテレビ・ラジオを中核とし、放送コンテンツ制作・配信と、雑貨・化粧品・教育等のライフスタイル事業、スタジオ賃貸等の不動産事業を展開する認定放送持株会社。

概要

TBSホールディングスは、関東広域圏を基盤とするテレビ放送「TBSテレビ」を中核に据えた認定放送持株会社である。1951年にラジオ東京として創業し、現在はメディア・コンテンツ事業、ライフスタイル事業、不動産・その他事業の3セグメントで構成される。連結従業員8518名、2026年3月期の売上高4249億円、営業利益248億円を計上する。首都圏に強い放送基盤を持ち、映像制作・配信、雑貨小売、学習塾など多角化を進める。

3つの報告セグメントで構成される事業ポートフォリオ

当社グループは、メディア・コンテンツ事業、ライフスタイル事業、不動産・その他事業の3区分で報告されている。メディア・コンテンツ事業は売上高の約73%を占める中核で、地上波テレビ(TBSテレビ)、ラジオ(TBSラジオ)、BS放送(BS-TBS)、CS放送、番組制作、映像技術、VFX、アニメ・マンガ企画、音楽ソフト、映画製作、動画配信(Paravi)などを含む。関連会社にはWOWOW、U-NEXTも含まれ、グループ全体で83社がこのセグメントに属する。ライフスタイル事業は雑貨小売のスタイリングライフ・ホールディングス、化粧品製造販売のCPコスメティクス、学習塾のやる気スイッチグループなど16社で構成され、売上高の約23%を占める。不動産・その他事業はスタジオ管理や熱供給、駐車場運営など9社で、売上高の4%程度だが安定した収益源となっている。

広告収入に依存する放送事業と成長する配信・制作収入

メディア・コンテンツ事業の収益構造は、地上波テレビの放送収入(タイム・スポット)が最大の柱である。2026年3月期のTBSテレビ売上高2251億円のうち、タイム収入887億円、スポット収入874億円、配信広告収入143億円、有料配信収入93億円であった。配信広告収入はTVerを中心に前年比18.8%増と好調だが、有料配信収入は海外配信作品数の差で16.8%減となった。事業部門(劇場版コンテンツなど)は188億円と前年比13.1%増。ラジオ放送収入は減少傾向にあり、BS-TBSもスポット減で微減収。一方、制作関連子会社では日音が邦楽収入増で増収、TCエンタテインメントはDVD販売減で減収と、分野ごとに明暗が分かれる。

首都圏に集中する資産とグループ経営の安定性

当社グループは東京都港区赤坂に本社を置き、テレビ親局送信所は東京スカイツリー、ラジオ送信所は埼玉県に位置する。所有する不動産資産として、赤坂サカス(再開発地区)や多摩市の緑山スタジオ・シティがあり、これらはスタジオ貸出や熱供給など不動産セグメントの収益基盤となっている。連結ベースの2026年3月期末の現金同等物は1239億円と潤沢で、営業キャッシュフローは101億円、投資有価証券売却により538億円の収入を得るなど財務体質は健全。売上高は2013年度の3524億円から2026年度の4249億円へ緩やかに成長しており、営業利益は248億円と過去最高水準にある。

業界の中での役割は放送・メディアコングロマリット(認定放送持株会社)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,249億円
営業利益
248億円
営業利益率
5.8%
純利益
522億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
メディア・コンテンツ 事業3,122億円73.5%146億円4.7%
ライフ スタイル 事業957億円22.5%29億円3.0%
不動産・その他事業169億円4.0%73億円43.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01メディア・コンテンツ事業主力

テレビ(TBSテレビ、BS-TBS、CS-TBS等)・ラジオ(TBSラジオ)の放送事業を中核に、番組制作、映像技術、美術制作、VFX、音声・照明技術等の制作関連業務、番組販売、ビデオソフト制作・販売、アニメ・マンガの企画制作、音楽ソフト制作、映画製作、イベント運営等を行う。また、動画配信サービス(Paravi等)やCS放送事業も展開。関連会社にWOWOW、U-NEXTを含む。

主な製品・サービス4
TBSテレビ(地上波放送)
関東広域圏を放送対象地域とするVHFテレビ放送。ニュース・ドラマ・バラエティ等を編成し、広告収入を得る。
TBSラジオ(AMラジオ放送)
関東広域圏を対象とするAMラジオ放送。生ワイド番組等を提供。
BS-TBS(BS放送)
BSデジタル放送。映画・ドラマ・アニメ等を放送。
Paravi(動画配信サービス)
TBSグループが運営する定額制動画配信サービス。自社番組の見逃し配信やオリジナルコンテンツを提供。

02ライフスタイル事業準主力

雑貨小売(スタイリングライフ・ホールディングス)、化粧品製造販売(CPコスメティクス)、知育・教育事業(やる気スイッチグループ)等を展開。生活関連の多様なサービスを提供。

主な製品・サービス2
スタイリングライフ(雑貨小売)
生活雑貨・インテリア用品等の小売事業。
やる気スイッチグループ(学習塾)
個別指導塾・幼児教育等の教育サービスを全国展開。

03不動産・その他事業副次

スタジオ管理、冷暖房管理(赤坂熱供給)、駐車場管理、機材リース、保険代理、不動産賃貸等。TBSグループの所有する不動産の管理運営および関連サービスを提供。

主な製品・サービス1
緑山スタジオ・シティ
多摩市にある大規模なテレビスタジオ施設。他局・制作会社へのスタジオ貸出も行う。

製品と技術

地上波テレビ「TBSテレビ」とその放送ネットワーク

TBSテレビは、関東広域圏を対象とするVHFテレビ放送局である。チャンネル6、呼出符号JORX-TV(デジタルはJORX-DTV)で、東京スカイツリーから送信される。ニュース(JNN系列)、ドラマ、バラエティ、スポーツ中継などを編成し、広告収入を主な収益源とする。2025年度の放送収入はタイム886億円、スポット874億円で、シェアの伸長により増収。また、地上波を基盤として、アニメやドラマのIPを制作し、映画や配信、海外展開へと活用している。近年は「東京2025世界陸上」など大型スポーツ中継も収益に貢献した。

補完するラジオ・BS・CSのマルチメディア展開

TBSラジオはAM954kHz、出力100kWで関東広域圏に生ワイド番組を提供する。デジタル音声収入が堅調だが、放送収入は減少傾向にある。BS-TBSはBSデジタル放送で映画・ドラマ・アニメなどを放送し、ショッピング収入が伸長。CS放送では「TBSチャンネル1」「TBSチャンネル2」、24時間ニュース「JNNニュースバード」を運営。これら放送波は、TBSテレビの番組二次利用の場としても機能し、グループ全体のコンテンツ価値最大化に寄与している。

動画配信サービス「Paravi」とデジタル戦略の核

ParaviはTBSグループが運営する定額制動画配信サービスで、自社番組の見逃し配信やオリジナルコンテンツを提供する。2026年3月期の有料配信収入は93億円(前年比16.8%減)と減少したが、グループ内での位置づけは重要である。また、無料のリアルタイム・見逃し配信サービス「TVer」へのコンテンツ供給も行い、TVerでの配信広告収入は143億円と18.8%増と好調。TBSグループはEDGE戦略の一環として、デジタル配信を成長領域に位置づけ、海外配信やIP活用も推進している。

劇場映画・アニメ・音楽ソフトの制作と二次利用

映画製作では、劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション」が大ヒットし、初のオリジナルアニメ映画「たべっ子どうぶつTHE MOVIE」も公開。これらの二次利用収入(DVD・配信・海外販売)が好調で、TBSテレビ事業部門の増収に貢献した。音楽ソフト制作は子会社の日音が担当し、邦楽収入の増加で増収。アニメ・マンガ企画はSeven Arcsやマンガボックスなどが行い、IP創出の多様化を図っている。TCエンタテインメントはDVD販売を手がけるが、市場縮小により減収が続く。

不動産・スタジオ施設「緑山スタジオ・シティ」

緑山スタジオ・シティは東京都多摩市に所在する大規模なテレビスタジオ施設で、1981年に完成した。スタジオ貸出は他局・制作会社にも開放されており、安定した収益源となっている。また、赤坂地区では冷暖房供給(赤坂熱供給)、駐車場管理、機材リースなど不動産関連サービスを展開。不動産・その他事業セグメントの売上高は169億円と安定しており、グループ全体の業績変動を緩和する役割を果たしている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

民放キー局で独自の地盤、配信強化が課題

TBSホールディングスは、日本の民放キー局グループとして、地上波テレビ放送と関連事業を展開する。同社は、報道・情報番組やバラエティ番組などで強いブランド力を持ち、視聴者基盤は安定している。ライバルであるソラコムやハッチ・ワークなどの情報・通信業界企業と比べ、伝統的なメディア事業を中核とし、放送免許に基づく事業モデルを持つことが特徴だ。財務面では、売上高が2024/3期の3943億円から2026/3期には4249億円へと緩やかに成長し、営業利益率も2025/3期の4.79%から2026/3期には5.84%へ改善した。しかし、テレビ広告市場の縮小や動画配信サービスの台頭により、従来型のビジネスモデルは転換期を迎えており、デジタル戦略の強化が急務となっている。

強み

  • 長年の放送実績で培った高い視聴者認知と信頼を有する
  • 売上高は緩やかながら増加し、営業利益率も改善傾向にある
  • 報道・情報・バラエティ番組の制作能力が高く、コンテンツ力が強い
  • 放送以外にもイベントや映像制作など関連事業を展開している

課題

  • テレビ広告市場の縮小により、主力事業の成長に陰りが見える
  • 動画配信サービスとの競争が激化し、デジタル戦略の遅れが懸念される
  • 営業利益率は5%台と低く、収益構造の見直しが必要である

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

メディア・エンタメの時価総額近傍。太字がTBSホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19697カプコン2.3兆円32.4倍
29042阪急阪神ホールディングス1.2兆円14.1倍
39684スクウェア・エニックス・ホールディングス1.1兆円36.2倍
49024西武ホールディングス1.1兆円22.8倍
53092ZOZO1.0兆円20.9倍
69401TBSホールディングス9,829億円17.9倍
74324電通グループ9,712億円
89404日本テレビホールディングス7,873億円13.3倍
92371カカクコム7,314億円38.9倍
106460セガサミーホールディングス7,035億円
114676フジ・メディア・ホールディングス7,017億円127.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(メディア・エンタメ)に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

ラジオ東京として設立、関東初の民間放送局(1951年)

1951年5月、東京都千代田区霞が関に資本金1億5000万円で「株式会社ラジオ東京」が設立された。関東地区で最初の民間放送局であり、同年12月には千代田区有楽町からラジオ本放送を開始。呼出符号JOKR、周波数1130kHz、出力50kWでスタートした。1953年8月には周波数を950kHzに変更し、聴取域の拡大を図った。この時期、日本初の民放ラジオとしてニュースや娯楽番組を提供し、聴取者を獲得した。

テレビ放送開始とカラー化、社名をTBSに変更(1955~1960年)

1955年4月、東京都港区赤坂からテレビ本放送を開始。呼出符号JOKR-TV、チャンネル6、映像出力10kW。1960年1月には送信所を赤坂から東京タワーに移転し、出力を50kWに増力。同年9月にはカラー本放送を開始し、日本のテレビ放送の黎明期を牽引した。1960年10月には東京証券取引所に上場し、同年11月に商号を「株式会社東京放送」に、略称を「KRT」から「TBS」に変更。これによりTBSブランドが確立された。

本社移転と緑山スタジオ建設、放送インフラの拡充(1961~1983年)

1961年10月、赤坂のテレビスタジオ隣に本社社屋が完成し、ラジオスタジオおよび本社機構を移転。1971年11月にはラジオ出力を100kWに増力。1981年3月には横浜市緑区(現・青葉区)に緑山スタジオを完成させ、大規模なドラマ・バラエティ収録が可能となった。1983年11月にはテレビ音声多重放送を開始し、ステレオ放送や2か国語放送に対応。その後も1986年に文字多重放送、1987年に24時間放送を開始し、放送サービスの多様化を進めた。

放送センター「ビッグハット」完成とCS・BS放送への進出(1994~2000年)

1994年5月、赤坂の旧本社隣に放送センター「ビッグハット」が完成。同年10月に本社機能およびテレビ・ラジオスタジオを移転し、現在の赤坂拠点の基盤が整った。1998年4月にはCS24時間ニュースチャンネル「JNNニュースバード」を開始。2000年12月には当社出資のビーエス・アイ(後のBS-TBS)がBSデジタル放送を開始し、衛星放送事業に参入。地上波に加え、CS・BSのマルチチャンネル戦略を展開した。

分社化によるグループ経営への移行(2000~2004年)

2000年3月、TBSは放送・制作・スポーツの機能を分離するため、TBSラジオ・アンド・コミュニケーションズ、TBSエンタテインメント、TBSスポーツの3社を設立。2001年10月にはラジオ放送免許をTBSラジオに承継し、テレビ呼出符号をJORX-TVに変更。2004年10月にはTBSエンタテインメントがTBSスポーツとTBSライブを吸収合併し、商号を「株式会社TBSテレビ」に変更。これによりテレビ放送事業をTBSテレビに集約し、持株会社体制への布石を打った。

持株会社制への移行とライフスタイル事業への多角化(2008~2009年)

2008年2月、赤坂再開発工事が完了し「赤坂サカス」が営業開始。同年7月にはスタイリングライフ・ホールディングス(雑貨小売)の株式を取得し、ライフスタイル事業に本格参入。2009年4月、株式会社東京放送は認定放送持株会社に移行し、商号を「株式会社東京放送ホールディングス」に変更。同時にTBSテレビに放送事業および映像・文化事業を吸収分割し、現在のグループ体制が確立された。これにより、放送事業とグループ経営の明確な分離が実現した。

デジタル完全移行とスカイツリーへの送信所移転(2011~2013年)

2011年7月、地上波テレビは完全デジタル化に移行し、アナログ放送を終了。2012年10月にはCS「TBSチャンネル2」を開局。2013年5月、テレビ親局送信所を東京タワーから東京スカイツリーに移転し、高さ634mからの電波送信を開始した。この移転により、関東広域圏での受信品質向上とともに、新たなランドマークとの結びつきを強めた。これ以降、配信事業の強化やライフスタイル事業の拡大へと経営資源をシフトしていく。

年表33件を開く

1950年代

  • 1951年5月創業関東地区における最初の民間放送局として東京都千代田区霞が関に資本金1億5千万円で設立。商号「株式会社ラジオ東京」。(設立登記5月17日)
  • 1951年12月千代田区有楽町でラジオ本放送開始。呼出符号JOKR、周波数1130キロヘルツ、出力50キロワット。
  • 1953年8月商号変更周波数を950キロヘルツに変更。
  • 1955年4月東京都港区赤坂でテレビ本放送開始。呼出符号JOKR-TV、チャンネル6、映像出力10キロワット、音声出力5キロワット。

1960年代

  • 1960年1月テレビ送信所を赤坂から東京タワーに移転、映像出力50キロワット、音声出力12.5キロワットに増力。
  • 1960年9月テレビ・カラー本放送開始。
  • 1960年10月上場東京証券取引所に株式を上場。
  • 1960年11月商号変更商号を「株式会社東京放送」に、略称を「KRT」(1953年12月決定)から「TBS」に変更。
  • 1961年10月赤坂のテレビスタジオ隣に本社社屋完成、ラジオスタジオおよび本社機構を移転。

1970年代

  • 1971年11月ラジオの出力を100キロワットに増力。
  • 1978年11月商号変更ラジオの周波数を954キロヘルツに変更。

1980年代

  • 1981年3月横浜市緑区に緑山スタジオ完成。
  • 1983年11月テレビ音声多重本放送開始。
  • 1986年4月テレビ文字本放送開始。
  • 1987年10月テレビ24時間放送開始。

1990年代

  • 1992年3月ラジオステレオ本放送開始。
  • 1994年5月赤坂の旧本社社屋隣に放送センター「ビッグハット」完成。
  • 1994年10月本社機能およびテレビスタジオ・ラジオスタジオを移転。
  • 1998年4月CS24時間ニュースチャンネル「JNNニュースバード」放送開始。

2000年代

  • 2000年3月分社化の一環として㈱ティ・ビー・エス・ラジオ・アンド・コミュニケーションズ(現・連結子会社)、㈱ティ・ビー・エス・エンタテインメント、㈱ティ・ビー・エス・スポーツの3社を設立。
  • 2000年12月商号変更当社が出資している㈱ビーエス・アイ(2009年4月1日㈱BS-TBSに商号変更、現・連結子会社)がBSデジタル放送を開始。
  • 2001年3月㈱ティ・ビー・エス・ライブを設立。
  • 2001年10月商号変更㈱ティ・ビー・エス・ラジオ・アンド・コミュニケーションズにラジオ放送免許を承継。テレビ呼出符号JORX-TVに変更。
  • 2002年7月CS「TBSチャンネル」放送開始。
  • 2003年12月地上デジタル放送開始。
  • 2004年10月M&A㈱ティ・ビー・エス・エンタテインメントが、㈱ティ・ビー・エス・スポーツ、㈱ティ・ビー・エス・ライブを吸収合併し、商号を㈱TBSテレビに変更(現・連結子会社)。
  • 2006年4月携帯電話・移動端末向けサービス「ワンセグ」開始。
  • 2008年2月「赤坂再開発工事」終了、“赤坂サカス”営業開始。
  • 2008年7月㈱スタイリングライフ・ホールディングス株式を取得。同社、同社の子会社5社及び関連会社1社を連結グループ化。
  • 2009年4月商号変更㈱東京放送を放送法上の認定放送持株会社とし、㈱東京放送ホールディングスに商号変更、同時に㈱TBSテレビに放送事業及び映像・文化事業を吸収分割。

2010年代

  • 2011年7月地上波テレビ デジタル完全移行。
  • 2012年10月CS「TBSチャンネル2」放送開始。
  • 2013年5月テレビ親局送信所を東京タワーから東京スカイツリーに移転。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2027年3月期まで4,400億円
  • 連結営業利益2027年3月期まで260億円
  • ROIC2027年3月期まで3.8%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    EDGE戦略の推進

    配信強化によるデジタルコンテンツ開拓(Digital)、海外市場への進出(Global)、ライブエンタテインメントやライフスタイル体験事業の拡大(Experience)にリソースを集中する。

  2. 02

    コンテンツIPの開発・獲得・強化

    社内の企画力・マーケティング力を強化し、優れたコンテンツIPを選定。さらに、外部投資や子会社設立・提携によりグローバルなIP開発・製作体制を確立。エデュテインメント事業など新領域にも展開。

  3. 03

    放送事業の価値向上と進化

    マスメディアとしての社会的使命と信頼を果たしつつ、データマーケティング推進などによりメディアパワーを進化させ、放送事業を成長の土台とする。

  4. 04

    ESG経営の推進

    環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)の各分野で施策を実施。サステナビリティ委員会の下、地球環境保全・ウエルネス・人的資本、人権課題に取り組み、持続可能な社会の共創を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で8,518人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,328万円で、9期前と比べて16.3%平均年齢は45.6歳、平均勤続年数は14.0年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月5,610
2018年3月5,552
2019年3月1,58651.024.86,090
2020年3月1,62250.023.56,155
2021年3月1,50248.421.46,134
2022年3月1,45049.122.06,454
2023年3月1,46047.219.76,586
2024年3月1,31347.014.77,992
2025年3月1,26446.213.38,095241
2026年3月1,32845.614.08,518291

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社43(国内 35 / 海外 8、うち連結子会社 43) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 東京都港区1,060億円
メディア・コンテンツ事業 不動産・その他事業
本社 — 東京都港区796億円
メディア・コンテンツ事業 不動産・その他事業
本社 — 東京都港区591億円
不動産・その他事業
本社及び教室・事務所等 — 東京都中央区他7,304百万円
ライフスタイル事業
緑山スタジオ — 横浜市青葉区5,014百万円
不動産・その他事業
本社及び店舗等 — 東京都新宿区他4,634百万円
ライフスタイル事業
緑山スタジオ — 横浜市青葉区4,473百万円
メディア・コンテンツ事業 不動産・その他事業
本社 — 東京都港区他2,265百万円
メディア・コンテンツ事業
本社他 — NEW YORK,U.S.A.499百万円
メディア・コンテンツ事業
本社 — 東京都港区351百万円
メディア・コンテンツ事業
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱TBSテレビ(注)2、6
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱TBSラジオ
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱BS-TBS(注)2
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱TBSスパークル
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱TBSグロウディア
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱TBSアクト
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱CS-TBS
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権90.0%
  • 国内
    ㈱THE SEVEN
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱Seven Arcs
    東京都武蔵野市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    TCエンタテインメント㈱
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    ㈱TBSメディア総合研究所
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱日音
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社31社を開く
  • ㈱マンガボックス東京都港区51%
  • ㈱WACUL東京都千代田区100%
  • ㈱100東京都世田谷区52%
  • ㈱100東京都世田谷区52%
  • TOKYO BROADCASTING SYSTEM INTERNATIONAL, INC.NEW YORK, U.S.A.100%
  • TOKYO BROADCASTING SYSTEM INTERNATIONAL, INC.NEW YORK, U.S.A.100%
  • Bellon Entertainment Inc.NEW YORK, U.S.A.100%
  • Bellon Entertainment Inc.NEW YORK, U.S.A.100%
  • THE SEVEN US, INC. (注)2California, U.S.A.100%
  • THE SEVEN US, INC. (注)2California, U.S.A.100%
  • TOKYO BROADCASTING SYSTEM KOREA,INC.Seoul, Korea100%
  • TOKYO BROADCASTING SYSTEM KOREA,INC.Seoul, Korea100%
  • ㈱スタイリングライフ・ホールディングス(注)6東京都新宿区100%
  • ㈱CPコスメティクス東京都新宿区100%
  • ㈱CPコスメティクス東京都新宿区100%
  • ㈱ビコーズ東京都世田谷区100%
  • ㈱ビコーズ東京都世田谷区100%
  • ㈱やる気スイッチグループ ホールディングス東京都中央区81%
  • ㈱やる気スイッチグループ東京都中央区100%
  • ㈱やる気スイッチグループ東京都中央区100%
  • ㈱やる気スイッチキャリア東京都中央区100%
  • ㈱やる気スイッチキャリア東京都中央区100%
  • ㈱YPスイッチ東京都中央区50%
  • ㈱YPスイッチ東京都中央区50%
  • ㈱寺小屋グループ愛媛県松山市100%
  • ㈱寺小屋グループ愛媛県松山市100%
  • 赤坂熱供給㈱東京都港区70%
  • ㈱TBS企画東京都港区100%
  • ㈱TBSサンワーク東京都港区100%
  • ㈱TBSヘクサ東京都港区100%
  • ㈱緑山スタジオ・シティ神奈川県横浜市青葉区100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は4,249億円営業利益248億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.5%、利益が+27.2%。

売上高
+4.5%
4,249億円
営業利益
+27.2%
248億円
純利益
+18.9%
522億円
営業利益率
5.8%
前期比 +1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高4,350億円4,249億円
営業利益230億円248億円
純利益485億円522億円
1株あたり配当¥100¥100

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,054億円、営業利益は46億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+11.2%、営業利益は−33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q920140
2024年1Q948697.397
2024年2Q960181.91
2024年3Q1,047837.9285
2024年4Q988−2
2025年2Q1,9781286.5336
2025年4Q2,089673.2103
2026年2Q2,1071547.3454
2026年4Q2,142944.468
2027年1Q1,054464.4145

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3,524億円から4,249億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は5.8%。売上は5期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3,52417792
2014年3月3,54318196
2015年3月3,478189128
2016年3月3,485227145
2017年3月3,554262161
2018年3月3,620269172
2019年3月3,664288252
2020年3月3,568213302
2021年3月3,257192281
2022年3月3,583307320
2023年3月3,681351352
2024年3月3,943277381
2025年3月4,0671953164.8439
2026年3月4,2492483745.8522

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高4,249億円のうち、営業利益として残るのは248億円5.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は522億円、売上の12.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.7%2,836億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金27.4%1,166億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.8%248億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
33.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.6pt
5.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.6pt
12.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.0pt
5.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが101億円、投資CFが301億円で、差し引きのフリーCFは402億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は1,239億円で、売上の3.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月282−136−255146680
2014年3月230−113−236117563
2015年3月279−23−252256567
2016年3月323−90−53233747
2017年3月365−101−367264674
2018年3月355−140−77215811
2019年3月352−216−244136720
2020年3月21460−142274851
2021年3月227−861691411,161
2022年3月−29−82−82−111987
2023年3月306−73−245233976
2024年3月265−296−510−31437
2025年3月233136−61369746
2026年3月101301914021,239

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1.6兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.1兆円で、自己資本比率は69.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債億円自己資本比率%
2013年3月0.560.342,15158.7
2014年3月0.580.391,93063.3
2015年3月0.650.461,97666.7
2016年3月0.650.461,91868.3
2017年3月0.710.521,89771.1
2018年3月0.820.602,20771.2
2019年3月0.800.601,97273.2
2020年3月0.780.591,91173.9
2021年3月1.100.793,05371.0
2022年3月1.200.883,18672.3
2023年3月1.070.802,71773.1
2024年3月1.571.154,17672.6
2025年3月1.300.953,46972.2
2026年3月1.631.144,92869.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,242億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4,923億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
118億円
在庫として抱えている分
負債合計
4,928億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
82
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中234位あたり、逆に低いのはROE605社中504位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.1%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.8%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
69.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.5%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.7%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,936で、1年前と比べて+9.8%過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。

¥5,936-2.1%1ヶ月+2.0%1年+9.8%時価総額9,829億円
過去52週の値幅
安値¥5,060高値¥6,634

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.9倍
PER (会社予想)18.8倍
PBR0.57倍
配当利回り1.68%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で株価は4.08%下落し、軟調な展開。25日移動平均線(6015円)を2.7%下回り、75日線(6022.6円)も下回る。200日線(5828.73円)は辛うじて上回っているが、上値抵抗が強い。52週高値6634円から約11.8%下落した水準で推移し、52週安値5060円からは約15.6%上に位置。出来高は直近で22.4万株と低調で、売買が細っている。RSIは41.18とやや弱含みで、下値模索の可能性。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

実績PER 17.67倍は同業界平均の48.57倍を大幅に下回り、予想PER 18.5倍でも割安水準。PBR 0.5609倍は平均2.92倍と比べ非常に低く、ROE 5.1%は低いが、資産価値に対する評価が控えめ。配当利回り1.71%は平均2.64%に及ばないが、配当性向32.2%は安定。売上高と利益の増加傾向があり、総合的に割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.9倍47.9倍
PER (予想)18.8倍
PBR0.57倍2.96倍
ROE5.1%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

テレビ広告市場の縮小に対し、配信事業とコンテンツ強化が成長の鍵。強気派は、TVerの成長と動画配信市場の拡大で、広告以外の収益が増加すると見る。弱気派は、広告収入の減少に歯止めがかからず、配信事業の収益化が遅いと指摘。既存の不動産などの事業が利益を下支えするが、本業の変革が急務。

プラスに働く材料7
  • 配信事業の成長

    TVerの利用者数と広告収入が増加し、新たな収益源になりつつある。

  • コンテンツの海外展開

    ドラマなどの人気コンテンツを海外販売し、収益多様化。

  • 安定した基盤

    首都圏の視聴者基盤と不動産事業が利益を支え、財務も安定。

  • 2026年3月期は連結営業利益248億円へ増益通年影響

    営業利益195億円→248億円、純利益439億円→522億円。増益率は20%超。

  • PBR0.81倍の資産価値継続影響

    PBR0.81倍、ROE5.1%。株価純資産倍率が1倍を下回り、資本効率改善が焦点。

  • 売上高4249億円と営業利益率改善通年影響

    売上高4067億円→4249億円、営業利益率4.79%→5.84%へ上昇。

  • 外国人株主比率17.79%からの買い増し余地継続影響

    外国人保有17.79%と低く、業績好調なら海外投資家の取り込み余地。

マイナスに働く材料7
  • 広告収入の減少

    テレビ広告市場は縮小傾向で、地上波頼みの収益構造に限界。

  • 配信競争の激化

    動画配信サービスが乱立し、TVerのシェア拡大が難しい。

  • 構造改革の遅れ

    放送事業への依存が続き、新規事業の育成が進んでいない。

  • 純利益522億円は本業利益の2倍超2027年〜2028年影響

    営業利益248億円に対し純利益522億円。特別利益が剥落すれば大幅減益の可能性。

  • ROE5.1%の低い資本効率継続影響

    ROE5.1%では株主資本コストを下回り、PBR0.81倍が定着。

  • 売上高に占める営業利益は5.8%通年影響

    営業利益248億円/売上高4249億円=5.84%。本業の収益性低く、倍率が伸びない。

  • 配当利回り1.71%の低さ継続影響

    配当利回り1.71%。増配がなければ株主還元の魅力不足。

次の決算で確かめる点
TVer広告収入
配信事業の成長性を測り、収益構造の転換を確認。
テレビ広告収入
本業の収益動向を示し、市場縮小の度合いを確認。
コンテンツ海外売上
海外展開の進捗が将来の収益多様化の指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり100で、前期から+23.5%いまの株価に対する利回りは1.68%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥100
1株あたり
配当利回り
1.68%
いまの株価に対して
配当性向
32.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2842.0
2018年3月307.135.3
2019年3月3310.022.9
2020年3月30−9.116.1
2021年3月300.036.9
2022年3月3723.317.8
2023年3月4213.59.9
2024年3月444.815.1
2025年3月6854.555.7
2026年3月8423.532.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥100

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ11,811人。区分でいちばん多いのは事業法人44.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が72.0%を占め、残る28.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人50.049.948.847.846.844.4
金融機関27.826.425.526.128.527.6
外国法人14.316.415.616.416.417.8
個人・その他6.45.58.37.66.88.6
自己株式2.20.51.92.01.13.0
証券会社1.51.81.82.11.51.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.13
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託口・株式会社電通口)5.62
03株式会社MBSメディアホールディングス5.45
04三井不動産株式会社3.45
05株式会社NTTドコモ3.45
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.31
07日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)3.02
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.94
09株式会社ビックカメラ2.53
10株式会社講談社2.28

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+450%、1株純資産は14期で+233%。直近期のROEは5.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月602,1582.923.494.6
2014年3月612,2642.819.564.2
2015年3月792,6903.219.280.1
2016年3月832,5463.321.033.2
2017年3月922,8783.421.542.0
2018年3月983,3503.222.935.3
2019年3月1443,3474.314.022.9
2020年3月1733,3565.28.716.1
2021年3月1644,5764.113.236.9
2022年3月1875,0873.99.517.8
2023年3月2094,7274.39.19.9
2024年3月2327,0394.018.815.1
2025年3月2735,8484.215.655.7
2026年3月3317,1925.116.932.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額599百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
佐々木卓取締役会長67
阿部龍二郎代表取締役社長62
龍宝正峰代表取締役副社長61
玄馬康志専務取締役61
中谷弥生取締役57
八木洋介取締役71
春田真取締役57
武井奈津子取締役65
ヴィランティ牧野祝子取締役53
藤原哲常勤監査役64
津久井直也常勤監査役61
藤本美枝監査役59
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
大島眞彦監査役65
小粥純子監査役58

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7201160949445665
社外取締役86777749
監査役2696935

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,251字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、株式会社TBSホールディングス(当社)及び子会社62社、関連会社47社により構成されており、テレビ・ラジオの放送及び関連事業、ライフスタイル事業、不動産賃貸業を主に、これらに附帯するサービス、保守等を行っております。 事業内容と当社及び関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりです。 なお、次の3部門は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げる報告セグメントの区分と同一であります。 区分   主要な関係会社 メディア・コンテンツ事業 ・放送関連事業 放送、番組制作、映像技術、美術制作、VFX、音声技術、照明技術、カメラ取材、調査・研究等   当社、㈱TBSテレビ、㈱TBSラジオ、㈱BS-TBS、㈱TBSスパークル、 ㈱TBSグロウディア、㈱TBSアクト、㈱CS-TBS、㈱THE SEVEN、 ㈱Seven Arcs、TCエンタテインメント㈱、㈱TBSメディア総合研究所、 ㈱日音、㈱マンガボックス、㈱WACUL、㈱100、 TOKYO BROADCASTING SYSTEM INTERNATIONAL,INC.、 Bellon Entertainment Inc.、THE SEVEN US, INC.、 TOKYO BROADCASTING SYSTEM KOREA,INC.、 ㈱WOWOW、㈱リトプラ、㈱U-NEXT その他会社60社 ・各種催物、ビデオソフト等の企画・制作、CS事業、コンピュータソフト企画・開発 映像・音声ソフト制作・販売・配信事業、各種催物、番組販売、ビデオソフト制作・販売、アニメ・マンガの企画・制作、音楽ソフト企画・制作等 (会社数 計83社) ライフスタイル事業 雑貨小売、化粧品製造・販売、知育・教育事業等     ㈱スタイリングライフ・ホールディングス、㈱CPコスメティクス、 ㈱ビコーズ、㈱やる気スイッチグループホールディングス、 ㈱やる気スイッチグループ、㈱やる気スイッチキャリア、 ㈱YPスイッチ、㈱寺小屋グループ、㈱YGC、 台灣拓人教育事業股份有限公司、㈱サンリオやる気エデュテイリング その他会社5社 (会社数 計16社) 不動産・その他事業 ・不動産賃貸・保守及びサービス事業 スタジオ管理、冷暖房管理、駐車場管理、機材リース、保険代理、不動産賃貸等   当社、㈱TBSテレビ、赤坂熱供給㈱、㈱TBS企画、 ㈱TBSサンワーク、㈱TBSヘクサ、㈱緑山スタジオ・シティ、 ㈱Amazing Sports Lab Japan その他会社1社 (会社数 計9社) (注)非連結子会社4社につきましては、セグメント上「全社(共通)」であるため、上記表に記載されている3セグメントにおける会社数に含めておりません。 前記の企業集団等について図示すると次のとおりです。 (注) 無印 連結子会社 ※ 関連会社で持分法適用会社
経営方針・対処すべき課題4,472字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針 2020年春、当社グループは企業理念を定めました。 「TBSグループは、時代を超えて世界の人々に愛されるコンテンツとサービスを創り出し、 多様な価値観が尊重され、希望にあふれる社会の実現に貢献してまいります。」 この理念を実現していくうえで、当社グループの全員が常に心の中にとどめておくべき未来の志、お客様への大切な約束であるブランドプロミスも併せて制定しました。 「最高の“時”で、明日の世界をつくる。」 当社グループが、さまざまなフィールドで心揺さぶる“時間”をお届けし、社会を動かす起点となることを目指す。その未来への決意を表明したものです。 また、企業理念とブランドプロミスを凝縮し、お客様にTBSグループの提供価値をよりわかりやすくお伝えするために「ブランドメッセージ」を制定しました。 「ときめくときを。」 我々は、この企業理念、ブランドプロミス及びブランドメッセージをあらゆる経営活動の指針とし、新しいことにチャレンジしつつ、公正・迅速な報道と愛されるコンテンツの提供に努めるとともに、さらなる企業価値の向上を目指し、株主の皆様のご期待にお応えしてまいりたいと存じます。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、企業価値を生み出す源泉としての指標である「売上高」と、本業の中で効率よく利益を生み出す指標としての「営業利益」、資本効率の向上を図る指標として「ROIC※」を重要な経営指標としています。 当連結会計年度の売上高は4,248億5千万円(前年比4.5%増)、営業利益247億5千万円(同27.1%増)、ROICは3.8%でした。2026年度の目標を連結売上高4,400億円(前年比3.6%増)、同営業利益260億円(同5.1%増)、ROICは3.8%としています。 ※ROIC: Return On Invested Capital (3) 経営環境及び対処すべき課題と当社グループの経営戦略など 当社グループの最大の課題は、予測が難しく変化が続く経営環境においても、社会に求められる企業として持続的に企業価値を向上していくことであると認識しています。こうした課題に対し、長期的な視点に立ち、将来の目指す姿として、2021年5月に「TBSグループ VISION2030」(以下「VISION2030」)を策定しました。VISION2030では、2030年度までの10年間を3つのフェイズに分け、それぞれの期間の位置付けを明確にした上で、目標達成に向けて計画を立案しています。2024年5月に、その第2フェイズである「TBSグループ中期経営計画2026」(以下「中計2026」)を発表し、2026年5月には、その一部を更新した「TBSグループ中期経営計画2026アップデート」(以下「中計2026アップデート」)を発表しました。 刻々と変わる世界情勢や人口動態、日本の放送広告市場など、当社グループを取り巻く外部環境に対し、当社グループが持つ強みと、対処すべき経営課題を明確にし、VISION2030で示した姿を目指します。 さらに、放送局には高い信頼性や公共性が求められています。TBSテレビを中核子会社に持つ当社グループとしては、コンプライアンスと人権尊重を徹底し、「マスメディアとしての社会的使命と信頼」をしっかり果たしていきます。 <当社グループを取り巻く環境と経営課題> 「TBSグループ VISION2030」の概要 当社グループにとって重要なのは“コンテンツ制作力”です。メディア環境が激変していく中で、今まで以上に人々の“信頼”に応え、心や生活を豊かにする素晴らしいコンテンツを創出します。「心揺さぶるもの」すべてをコンテンツと定義し、その価値を最大化するグループになることを目指します。 具体的には、オリジナルIP(知的財産)開発を推進し、クリエイティブ力を強化していきます。そして、創ったコンテンツを無限に拡げる拡張戦略として「EDGE(Expand Digital Global Experience)」を推進します。 配信を強化してデジタルコンテンツを開拓し(Digital)、海外市場へのさらなる飛躍を追求し(Global)、ライブエンタテインメントやライフスタイルを“体験する”事業の拡大(Experience)へ当社リソースを集中していきます。 VISION2030では、拡張戦略「EDGE」によって、放送広告市場の大幅な拡大が見通せない状況下においても、成長事業領域を確実に伸長させることにより、グループ全体の成長を目指します。 とはいえ、放送事業はこの成長の土台であり、放送事業の価値向上を目指すことに変わりはありません。マスメディアとしての社会的使命と信頼をしっかり果たし、パートナーと新たな価値を提案すること、また、データマーケティング推進によるメディアパワーの進化を目指していきます。 そして、公共性や社会的使命をもつ当社グループならではのESG経営として、私たちが暮らす地球に(Environment)、社会や働く仲間に(Social)、責任企業として(Governance)「最高の“時”」を提供するため様々な施策を講じます。私たちはコンテンツを通じて、全てのステークホルダーとともに、多様な価値観が尊重される、幸福で持続可能な社会を共創していきます。 「TBSグループ 中期経営計画2026」で掲げる事業戦略及び取組状況 当社グループにとって重要なのは「コンテンツ制作力」であり、そこから生み出される「コンテンツIP」が企業としての価値の源泉です。 中計2026においては、当社グループ全体で多様なアイディアを生み出せる環境を整備し、企画を見極める眼を養うとともにマーケティング力を強化することで優れたコンテンツIPを選定すること、さらにテクノロジーやデザインの力で磨き上げ、より強力なコンテンツIPを生み出せる体制を構築する方針を打ち出しました。 その方針のもと、質・量ともに充実した強いコンテンツIPにレバレッジをかけ、放送だけでなく、「EDGE」領域におけるTBSの成長を加速させることで、皆さまの心の中に「時代を超えて残り続ける価値」、すなわち”Timeless Value”を追求・提供するグループを目指します。 また、私たちは、自らの手でコンテンツIPを開発するだけでなく、投資によるIPの獲得も行っていきます。2025年5月にコンテンツIPの獲得・展開等を目的とする株式会社SAND Bを設立し、株式会社ケイコンテンツを当社グループに迎えました。また、2026年1月には子会社THE SEVEN US, INC.を通じて米国の映画製作・メディア企業であるLegend Pictures, LLCへの出資、および資本業務提携契約の締結を行った他、4月には韓国のエンタテインメント企業であるCJ ENM Co., Ltdおよび配信プラットフォームを運営する株式会社U-NEXT HOLDINGSとの合弁会社(株式会社StudioMonowa)の設立を決定する等、コンテンツIPのグローバルでの開発・製作体制の確立に向けた取り組みを行っています。 さらに、当社グループのコンテンツ制作力を活用し、実社会に紐づく学びによる学習意欲の向上や主体的・対話的で深い学びを実現するためのエデュテインメント事業を立ち上げ、実証事業を通じた事業化に向けた取り組みを推進するなど、IPポートフォリオの強化・拡充に向けた取り組みを通じて、既存のメディア事業等はもちろん、「EDGE」領域の事業成長も加速してまいります。 「TBSグループ 中期経営計画2026アップデート」の概要 中計2026で掲げる事業戦略の確実な推進と積極的な成長投資を通じて企業価値の向上を目指してまいりますが、同時に中計2026においては、資本効率を意識した経営を推進するため、ROIC(Return On Invested Capital)を経営指標として導入したことを踏まえ、中計2026アップデートではその姿勢をより明確化するため、当社グループとして中長期的に取り組む方向性を提示しました。当社グループとしては、引き続き、収益基盤の強化や成長戦略投資を通じた持続的な成長に最優先で取り組んでまいりますが、コンテンツIP等への成長投資については、営業キャッシュ・フロー拡大の連鎖を生み出すまでに一定の時間を要する性質があることも踏まえ、成長戦略投資と株主還元を適切なバランスにより推進いたします。また、事業の推進にあたっては、リスクとリターンを適切に見積もることで自己資本と負債調達のバランスを見直し、資本効率の改善に取り組みます。そして、これらをキャピタル・アロケーションとして経営管理指標とすることで、適切なリソース配分を行い、資本コストを意識した経営をより一層推進してまいります。 TBSグループ マテリアリティ 「TBSグループマテリアリティ」は2022年5月、当社グループの企業理念・ブランドプロミスを踏まえ、VISION2030で掲げた拡張戦略「EDGE」を実現し、ESG経営を推進する上で取り組みが不可欠な重要課題として公表したものです。 当社グループはコンテンツグループとしての企業価値の持続的向上と、持続可能な社会の実現に向けた取組を一層強化・促進するため、2021年10月に委員長を代表取締役社長とするサステナビリティ委員会を設置しました。サステナビリティ委員会は傘下に「地球環境保全」「ウエルネス」「人的資本」の3つのワーキンググループを置き、当社グループのサステナビリティ推進体制のチェックや、新たな施策の検討・提案、さらに適正な開示のあり方などを検証しています。2023年11月には人権の諸課題への対応や人権デュー・ディリジェンスを実施する「人権小委員会」、さらにサステナビリティ施策をグループ会社全体で共有・推進するための「グループサステナビリティ連絡会議」を新たに設置しました。 また、当社はTBSテレビとともに「健康経営優良法人2026(大規模法人部門(ホワイト500))」に3年連続で認定されました。民放キー局では唯一の認定局です。当社グループは、「最高の”時”で、明日の世界をつくる。」というブランドプロミスの実現に向け、「TBSグループサステナビリティ方針」のもと、「TBSグループ健康宣言」を制定し、今後も安全で働きがいがあり、創造性を発揮できる職場づくりを目指し、様々な施策に取り組んでまいります。
事業等のリスク10,318字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業その他に関するリスクについて、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している事項は、以下のとおりです。必ずしも事業のリスクに該当しない事項についても投資者の判断上、重要であると考えられる事項については、情報開示の観点から開示しています。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 以下の記載は当社株式への投資に関するリスクをすべて網羅したものではありませんのでご留意ください。 <メディア・コンテンツ事業に関するリスク> (1)地上波テレビ広告収入への依存と国内景気変動について 当社グループ売上高の大きな割合を占める地上波テレビ収入は、広告主である企業の業績やその購買者である消費者心理と強く連動しています。当連結会計年度は、価格引上げが一巡し、業績好調となった業種が増加したことや、人材確保を課題とするBtoB企業の広告出稿が活発となったことなどを受け、地上波テレビへの広告出稿は活況となりました。 広告主である企業が、広告費を固定費(半期を契約期間とするタイムセールス)から変動費(タイム単発・スポットセールス)へシフトさせようとする潮流は依然として続いております。当社グループは、クライアントのニーズにあったセールスをすべく、半期を契約期間とする従来の手法にとらわれない、柔軟なタイムセールスを推進しております。加えて、人件費や電気代・燃料費などの高騰を受けて、速やかに価格転嫁、適正価格でのセールスにも取り組んでおります。そのような取組もあり、当連結会計年度はネットタイムセールスのレギュラーベースはプラスとなっており、スポットセールスにおいても前年度を大きく上回る売上となりました。今後も、クライアントのニーズに沿ったネットタイム・スポット枠の柔軟な運用など、売上高を最大化する取組を継続してまいります。 当社グループは、引き続き、従来のセールス手法の枠を超えて、新しい取組を積極的に展開し、売上高の拡大を目指してまいりますが、地政学リスクや国際経済の不安定化、資源価格の高騰、各国中央銀行の金融政策の動向により、今後の経済動向が悪化し、広告市場、なかでも地上波テレビ広告市場が大幅に縮小した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、レピュテーションリスクが顕在化した場合にも、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)メディア間の競争及びコンテンツの獲得について テレビを中心とした映像・音声の伝送メディアは、従来型の放送、すなわち地上波、衛星(BS及びCS)、ケーブルテレビに加えてインターネット上の配信サービスの普及が進展するなど多様化し、メディア間の競争も本格化しております。こうした中で、当社グループは持続的な成長を促進するべく「VISION2030」・「中計2026」・「中計2026アップデート」を策定し、競争力の強化に努めておりますが、更なる可処分時間の奪い合いが激しくなることが予想されます。 当社グループでは、無料見逃し配信サービスとして「TBS FREE」、民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」を利用した動画配信を提供しています。有料動画配信サービスについては、2023年4月に㈱プレミアム・プラットフォーム・ジャパンと経営統合した㈱U-NEXTとの協業を主軸に展開しております。2023年7月には㈱プレミアム・プラットフォーム・ジャパンが運営していたParaviとU-NEXTはUI/UXも統合され、2025年度に会員数は500万を超え、国内有料配信プラットフォームとして圧倒的な首位を走っております。当連結会計年度は、海外有料配信プラットフォームにおいても存在感を示すため「Netflix」へのコンテンツ提供を継続しています。今後もコンテンツ供給を促進し、2022年4月にスタートしたリアルタイム配信も合わせて収益の裾野を持続的に拡げてまいります。 また、スポーツコンテンツについては、放送権料が高騰する傾向にあり、優良なコンテンツの獲得をめぐるメディア間の獲得競争も激化しております。 配信プラットフォームの急速な多様化を受けて、コンテンツ需要が高まるとともに、コンテンツへの投資速度は上がっております。当社グループは一層強いコンテンツを生み出し、最適なウインドウコントロールを行うことで利益を最大化し、リスクを回避してまいりますが、グローバルプラットフォームを有する有料配信事業者等が新たに広告型のサービスを展開するなど、競争環境が激化しつつあり、今後、事業が計画通りに伸長しない場合などには、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)映画、アニメ、イベント事業について 当社グループは、アニメや映画の企画制作や出資だけでなく、劇場(TBS赤坂ACTシアター)を所有し、演劇やテレビ番組派生イベントなどの企画制作や出資も積極的に行っております。これらの企画制作及び出資は、収支のシミュレーションを十分に行ったうえで実施しております。一方、新規参入業者の増加による競争の激化や制作費・人件費の高騰も顕著で、特にアニメ業界では人材不足が深刻化している状況です。数年かけて企画・制作を進める案件も多く、予期せぬ社会状況の変化で事業収入が計画を下回る場合には、出資に見合う回収が出来ずに、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)グローバル事業について 当社グループは、2026年1月16日に、ハリウッドを拠点とする映画製作スタジオであるLegend Pictures, LLCに1億5,000万ドルの出資を行う等の内容を含む資本業務提携を締結いたしました。本提携に基づき、Legend Pictures, LLCが有する開発・制作・マーケティングの専門知識と、国内で数多くのドラマを制作するとともに、グローバル市場でも「今際の国のアリス」や「幽☆遊☆白書」など世界的な評価を得た制作実績を持つ当社グループの実績等を融合させ、今後は日本発のIPを原作とした作品を複数本、継続的に共同企画・開発することで合意しています。当社グループにとって「当社グループのコンテンツや知的財産を世界展開すべく、コンテンツ制作能力を国外へ拡げる」という戦略の重要なステップとなり、グローバル戦略の更なる拡大を後押ししますが、共同企画・開発が思うように進まない場合などには、出資に見合う回収が出来ずに、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)著作権等の知的財産権について 当社グループの制作するテレビ番組等のコンテンツは、原作者、脚本家、音楽の作詞・作曲家、レコード製作者、実演家等、多くの著作権者等の方々の知的創作活動の成果として著作権や著作隣接権が密接に組み合わされた創作物であります。当社グループはコンテンツを地上波放送以外にも、BS・CS等の衛星放送はじめ、配信やパッケージなどにマルチユース展開しております。この際には、様々な著作権者等の権利に十分配慮しながら展開しておりますが、権利者からの使用許諾が得られなかった場合や、万一、著作権者等に対して不適切な対応を取った場合には、放送の差し止めや損害賠償請求等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、コンテンツを用いた商品化や関連事業の展開において標章等を使用する際には、事前の商標調査や自社での商標権取得等により権利侵害リスクの回避に努めておりますが、調査の範囲外で他者の権利と抵触した場合や、当社グループの商標出願が拒絶された場合等には、他者の商標権等の侵害にあたるおそれがあります。その場合、当該事業の差し止めや損害賠償請求等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6)設備投資について 当社グループの放送・配信事業を支える基幹設備については、従来の特定用途に限定される専用機器から、汎用装置およびソフトウェアを基軸としたシステムへの転換を進めております。 「東京2025世界陸上」で利用したIOWN(次世代光ネットワーク)や、オンプレミス・サーバの自社構築に代えてAWS/GCP/Azureなどのクラウドサーバ利用など、IP化・汎用装置への転換はコストの低廉化が見込める一方で、基幹機器のライフサイクルの短期化やソフトウェア開発を前提とした機能確保を必要とします。これに伴い、記憶媒体の破損による重要データの喪失、開発ソフトウェアや社外インフラの予期せぬ障害による業務中断等のリスクも内包しております。また、大規模なソフトウェア開発においては精緻な仕様確定が不可欠であり、開発コストの予期せぬ増大や、重要システムの開発遅延・中止が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)テクノロジー、システム、セキュリティについて 当社グループは、コンテンツの価値最大化と新たな収益源の創出に向け、積極的なテクノロジー投資とインフラ整備を推進しております。具体的には、「TBS ID」を中核とするデータ活用基盤の整備をはじめ、超低遅延映像伝送システム(LMS)やAIナレーション(音六AI)といった独自技術の開発および外販ビジネス化を進めております。 また、社内IT基盤のモダナイゼーションにも注力しており、オンプレミスの仮想サーバー(VM)環境で稼働していた既存システムを整理し、クラウドへのリフトおよびシフトを進めております。あわせて、自社でCCoE(クラウド・センター・オブ・エクセレンス)を立ち上げ、耐障害性の向上や高度なセキュリティ確保など、クラウド利用のさらなる高度化を推進しております。 一方で、業務の利便性向上や業務効率化を目的としたシステム間の連携強化、テレワークの定着、そして業務システムのクラウド化が急速に進展する中、予期せぬ設定ミス等によるシステム障害や業務の中断が発生するリスクがあります。また、近年はサイバー攻撃が高度化・巧妙化しており、ランサムウェア等の攻撃によるシステム停止や、業務委託先などのサプライチェーンを経由した個人情報・機密情報の漏洩リスクが存在します。 これらの脅威に対し、当社グループは組織的ガバナンスと技術的対策の両面から抜本的なセキュリティ強化を実施しております。当事業年度においては、2026年1月にグループ全体のサイバーセキュリティ基本方針および規程、ならびに基幹6社に適用されるISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)に準拠したガイドラインを制定いたしました。これにより、重大インシデント発生時の対策会議の定義を明確化するなど、グループ全体のガバナンス体制を大幅に強化しております。 加えて、専門のインシデント対応チーム(TBS CSIRT)を中心に、外部公開資産の脆弱性を管理する「ASM」や、シャドーITを管理する「CASB」の導入、生体認証を活用した多要素認証の適用などのシステム面の防御策も推進しました。これらの継続的な取り組みの結果、米国国立標準技術研究所(NIST)のサイバーセキュリティフレームワーク(CSF)における当面の対応目標(Tier2)を計画より1年前倒しで達成しており、引き続き最新のセキュリティ技術への投資と全従業員への実践的な教育を両輪で進め、強固な防衛体制のアップデートを進めてまいります。しかしながら、すべてのシステム障害や高度なサイバー攻撃を完全に排除することは困難であり、予期せぬ事態が発生した場合、または社会的信用の失墜や損害賠償等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 <ライフスタイル事業に関するリスク> (8)消費者のライフスタイルの変化とコスト構造について 当社グループは、化粧品、雑貨小物、衣料品、食料品など、生活に密着した商品を調達から販売まで一貫して行うことで、消費者に豊かな生活を届けるビジネスを展開しております。景気停滞や原材料価格の高騰などのマクロ経済環境の変化に加え、消費者需要の変化、購買行動のオンライン化や商業施設の集客力低下、異常気象及び季節性による需要の偏りといった要因により滞留在庫が発生し、収益機会を逃すなどの事態が発生した場合などには、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 これらに加え、人材の確保、固定資産の減損、店舗閉鎖損失、為替変動、法規制、情報漏洩、自然災害、設備投資などのリスクを有しており、これらリスクが顕在化した場合などには、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)知育・教育を取り巻く環境の変化とレピュテーションリスクについて 当社グループは、全国に展開する様々な教育ブランドの教室や園を運営しております。 長期的な出生率の低下に伴う少子化等は、生徒数確保の競争激化を招く等の可能性があります。また、小学校、中学校、高等学校、大学をはじめとする各種学校の学制、休暇時期又は年度の変更等により、各講習・生徒募集時期の対計画比差異が発生する等の可能性があります。さらに、当社グループは、国籍、性別、年齢等において多様な人材確保に努めておりますが、労働人口の減少等により、人材の確保が困難となる等の可能性があります。 また、食中毒・誤飲・アレルギーなどの事故、従業員による不正・不祥事などの発生等により、企業の信頼性・イメージの低下を招く可能性があり、これらリスクが顕在化した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10)フランチャイズ契約について 当社グループは、ライフスタイル事業の一部で、フランチャイズシステムを採用し、FC加盟店オーナーとの間で締結するフランチャイズ契約に基づいて、当社グループが保有するブランド名にてチェーン展開を行っております。当社グループは、フランチャイズ加盟者への経営指導等を適切に行い、集客・生徒数増加、店舗・教室数等の増加を目指しておりますが、契約の相手先であるフランチャイズ加盟店における不祥事等によりブランドイメージが低下する等の可能性があります。 また、フランチャイズシステムは、契約当事者の双方向の信頼関係により業績が向上するシステムであり、信頼関係が損なわれたり、加盟店の収益性悪化により事業継続が困難となったりするなどの理由で、多くの加盟店とのフランチャイズ契約が解消される事態が発生する等の可能性があります。これらリスクが顕在化した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 <不動産・その他事業に関するリスク> (11)賃貸等不動産市況について 当社グループは港区赤坂を中心に不動産開発を行い、賃貸等不動産を保有しております。都心部でのオフィスビル新築物件の供給増加や、テレワークの定着に伴うワークスタイルの多様化により、オフィステナント需要を取り巻く環境は変化し続けています。当社の赤坂Bizタワーのオフィステナントは、足元では空室率0.00%(満床)および高い賃料水準を維持しておりますが、今後の周辺地区における大規模供給や需給バランスの変動等により、現在の高稼働や賃料水準を維持できず、空室率の上昇や成約賃料の下落等を招く可能性があります。 一方で、不動産開発関連工事においては、資材調達費や人件費の高騰が長期化しており、赤坂二・六丁目地区開発計画では工事費の上振れ等が発生しております。引き続きコスト高騰への対応を共同事業者と共に行っておりますが、これらに伴う開発コストの更なる増大や、既存ビル運営における燃料費等の上昇等により、収益性が低下する等の可能性があり、これらリスクが顕在化した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 <その他の事業リスク> (12)人材の確保について 当社グループの企業価値向上の源泉はコンテンツ創造です。そして、生み出したコンテンツを無限に拡げていくために、「VISION2030」において掲げたコンテンツ拡張戦略「EDGE」の推進を加速させており、放送事業を土台としつつ、新ビジネス領域の拡大に注力しています。 その基礎となるのは「人」であり、2022年度に制定した人的資本経営の体系においても、大きな柱となる「人材育成方針」として「社会への貢献と、世界で愛されるコンテンツIP開発やクリエイティブ強化を担う人材の育成」「EDGE戦略を実行するためのビジネス系人材の育成」などを掲げ、優秀な人材の育成と獲得に邁進しています。 しかし、支配的なプラットフォームはグローバルに刻々と移り変わり、コンテンツの受け手の嗜好も多様化するなど、コンテンツ業界を取り巻く環境は急速に変化し続けています。こうした状況のもと、クリエイターは言うに及ばず、グローバルビジネス、事業投資、テクノロジー、知育・教育のスペシャリストなど、当社グループの今後の成長に必須である人材の獲得競争は激しさを増しています。また、その結果として、当社グループから優秀な人材、蓄積されたスキルやノウハウが流出してしまう懸念も高まっています。 当社グループとしては、人的資本経営体系の大きな柱として、前述した「人材育成方針」とともに「社内環境整備方針」を定め、従業員の成長をサポートするとともに「幸福な挑戦」ができる仕組みや、多様な働き方を推進してまいります。こうした施策により、共に働く全ての仲間が幸せを感じる環境を整えることで、人材の定着率を高めるとともに、適切な人材の確保に努めてまいります。しかし、今後さらなる人材獲得競争の激化などに直面した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13)投資有価証券の時価評価について 当連結会計年度の純資産の部におけるその他有価証券評価差額金は、時価の変動などにより、前連結会計年度より1,814億3千8百万円増加いたしました。投資有価証券の時価評価額の増減はキャッシュ・フローに直接影響するものではありませんが、その増減に大きな変動があった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態を示す指標に影響を及ぼす可能性があります。 また、M&Aやスタートアップ企業への投資など、保有しているものの市場価格のない株式等は連結会計年度末に適切な評価を行っておりますが、投資企業の業績悪化や伸長が計画通りに進まない場合には、評価損の処理などによって当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14)個人情報等の取り扱いについて 当社グループは、番組の出演者、観覧者、雑貨販売業者、通信販売事業、インターネット上の会員サービスなどにおいて個人情報を保有し、その他各種データを含めて、社内のデータベースや外部のクラウドサービスを利用して保管しております。これらの個人情報を当社グループ一体として適正に管理すべく、当社の個人情報管理事務局を中心に、当社グループ全体での個人情報の保有状況の把握や管理・運用体制の点検、従業員への教育を継続的に実施しております。このように、個人情報等の取り扱いにつきましては、十分な注意を払い、また、高度なセキュリティ対策を講じておりますが、2025年度には、当社業務の委託先システムへの不正アクセスにより当社グループのサービス利用者の個人情報が流出した可能性のある事案が発生いたしました。本件発生後、直ちに対象となるお客様への通知および個人情報保護委員会への報告を行うとともに、委託先におけるセキュリティ体制の再点検と管理強化を実施しております。今後もセキュリティ対策への投資を継続し、再発防止に努めてまいりますが、昨今のサイバー攻撃は高度化・巧妙化しており、個人情報の漏洩や不正アクセス、不正利用、ランサムウェアによる情報漏洩・システム破壊等に起因する、信頼性の低下や損害賠償責任が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15)法的規制の影響について 当社は、放送法が定める認定放送持株会社として放送法並びに関係の法令に規制されております。また、当社グループの主たる事業であるテレビ放送事業は、放送法、電波法等の法令に規制されております。放送法は放送の健全な発展を図ることを目的とし、番組編集の自由や放送番組審議会の設置などを定めています。また、電波法は、電波の公平かつ能率的な利用を確保し、公共の福祉を増進することを目的とし、無線局の免許制度を定め、放送局の免許の有効期間も定めています。当社グループの地上波テレビ放送については、1955年1月に免許を受けて以来、同法による免許の有効期間である5年毎に免許の更新を続け、その後、2009年4月1日に認定放送持株会社化した当社に代わって、子会社である㈱TBSテレビが同日免許を承継して現在に至っております。地上波ラジオ放送の免許については、1951年12月に免許を受けて以来同様に更新を続け、2001年10月に子会社である㈱TBSラジオ&コミュニケーションズ(現㈱TBSラジオ)がこれを承継して現在に至っております。また、㈱BS-TBS、㈱CS-TBSは衛星基幹放送の業務の認定を受けて現在に至っております。 従前、地上波テレビ局及び地上波ラジオ局は、放送対象地域ごとに異なる放送番組を放送しなければならず、経営状態の悪化など特別な条件を満たす場合でなければ放送番組の同一化は認められていませんでしたが、2024年4月1日施行の改正放送法により、経営状態を問わず、総務大臣の認定を受けることにより、複数の放送対象地域において放送番組を同一化できる内容に改定されました。当該放送法改正は放送局の経営形態の合理化を意図するもので、複数の放送局間における資本関係の強化、経営統合等が実現することで、系列局の再編に発展する可能性があります。 いずれの会社も、放送法、電波法等の法令による規制等に将来重大な変更があった場合や、それら法令に抵触する決定を受けた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、放送法に定める外国人等が直接・間接に占める議決権の割合が当社の総株主の議決権の5分の1以上を占めることとなるときは、放送法の規定に従い、外国人等が取得した当社株式について、株主名簿に記載または記録することを拒むことができるとされております。また、放送法及び放送法施行規則の規定により、一の者が有し、または有するものとみなされる当社株式の保有割合の合計が、当社総株主の議決権に占める割合の33%を超えることとなるときは、当該超過部分の議決権を有しないとされております。 その他、当社グループは、放送関連及び放送外の不動産賃貸事業、雑貨販売事業、通信販売事業、ビューティ&ウェルネス事業、知育・教育事業等を含む多様な企業群からなり、それぞれ、大規模小売店舗立地法、薬機法、特定商取引法、個人情報保護法などの関係法令や、表示、品質に関する基準、環境に関する基準、会計基準や税法など、事業ごとにさまざまな法規制を受けております。当社グループではコンプライアンス(法令等遵守)と倫理的行動に万全を期しておりますが、法制度の改廃等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 感染症の大規模な流行などの影響について 当社グループは感染症の影響について、事業遂行上の大きなリスクとして認識しています。流行の局面では感染防止策の徹底など、その影響を最小限にとどめるよう取り組む方針ですが、予想以上に感染症の影響が長期化または更に拡大し、クライアントの広告宣伝費の抑制、劇場興行やイベントの中止・縮小、店舗の休業や営業時間の短縮、人流抑制による来店客の減少等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (17)気候変動・災害等の影響について 放送事業者は放送法(108条)により、災害が発生、またはそのおそれがある場合には、その発生の予防または被害軽減のための放送を行うことが義務付けられています。気候変動の影響が懸念される大規模な災害の発生時には、緊急に報道特別番組を放送することにより、事前に予定されているCM放送の休止等に伴い収入が減少する等の可能性があります。それ以外にも、自然災害や大規模災害等の発生等により、景気動向と連動した広告収入の中長期的な減少や、放送設備等の被災による放送運行への影響等が生じる可能性があり、これらリスクが顕在化した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,974字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」といいます)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)における我が国の経済は、緩やかに回復しました。個人消費や設備投資には持ち直しの動きがみられます。雇用や所得環境の改善による景気回復が期待される反面、物価上昇の継続が個人消費に影響を及ぼし景気を下押しするリスク、中東情勢が及ぼす影響等に留意する必要があります。 このような状況の下、当連結会計年度における当社グループの連結売上高は、㈱TBSテレビの広告収入の増収や配信広告収入の伸長等により、4,248億5千万円(前年比4.5%増)となりました。 売上原価と販売費及び一般管理費を合わせた営業費用は、4,001億円(前年比3.3%増)となりました。 この結果、営業利益は247億5千万円(前年比27.1%増)となりました。経常利益は373億7千3百万円(同18.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は投資有価証券売却益の増加等により522億2千8百万円(同18.9%増)となりました。 ◇メディア・コンテンツ事業セグメント メディア・コンテンツ事業セグメントの当連結会計年度の売上高は3,122億3千7百万円(前年比5.4%増)、営業利益は146億1千2百万円(同72.1%増)となりました。 ㈱TBSテレビのテレビ部門の当連結会計年度の売上高につきましては、放送収入が前年を上回ったこと、配信広告収入が引き続き好調なこと等により、130億6千7百万円増収の2,251億1百万円(前年比6.2%増)となりました。このうち、タイム収入は、「東京2025世界陸上」の貢献等により、73億8千6百万円増収の886億5千万円(同9.1%増)となりました。スポット収入は、シェアの伸長等により、50億5千7百万円増収の874億1千3百万円(同6.1%増)となりました。配信広告収入は、引き続きTVerを中心に好調で、143億1千2百万円(同18.8%増)となりました。一方、有料配信収入は、海外配信の作品数の差等により、93億3千4百万円(同16.8%減)となりました。 ㈱TBSテレビの事業部門の当連結会計年度の売上高は、21億8千3百万円増収の187億9千2百万円(前年比13.1%増)となりました。劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション」の大ヒット、同社が幹事として製作した初めてのオリジナルアニメ映画「たべっ子どうぶつTHE MOVIE」の公開に加え、映画・アニメの二次利用収入の好調等が要因です。 ㈱TBSラジオは、デジタル音声収入が堅調に推移する中、放送収入が減少したこと等により、2億3千6百万円減収の81億1千3百万円(前年比2.8%減)となりました。 ㈱BS-TBSは、ショッピングが伸長したものの、スポット収入の減少により、8千3百万円減収の169億1百万円(前年比0.5%減)となりました。 ㈱TBSグロウディアは、ショッピング収入の減少等により、8億6千1百万円減収の297億9千8百万円(前年比2.8%減)となりました。 ㈱日音は、邦楽収入の増加等により、7億6千8百万円増収の99億6千万円(前年比8.4%増)となりました。 TCエンタテインメント㈱は、DVD販売の減少等により、5億5千5百万円減収の53億3千4百万円(前年比9.4%減)となりました。 この結果、同セグメントにおける営業利益は、61億2千1百万円増益となる146億1千2百万円(前年比72.1%増)となりました。 ◇ライフスタイル事業セグメント ライフスタイル事業セグメントの当連結会計年度の売上高は957億2千4百万円(前年比2.3%増)、営業利益は28億6千6百万円(同18.2%減)の増収減益となりました。 スタイリングライフグループでは、中核の雑貨小売事業の「プラザスタイルカンパニー」は、人件費や出店費用等の増加も、ヘアケア関連商材及びキャラクター商材が伸長したこと等により増収増益となりました。 ビューティ&ウェルネス事業は、化粧品の開発・製造・販売を行っている「BCLカンパニー」の「乾燥さん」が伸長したことに加え、主力商品の「サボリーノ」が堅調に推移した等により増収増益となりました。この結果、スタイリングライフグループ全体では、増収増益となりました。 やる気スイッチグループは、個別指導塾事業及び幼児教育他事業を展開しており、教室数及び生徒数の増加等により増収となりましたが、人件費の増加等により、減益となりました。 ◇不動産・その他事業セグメント 不動産・その他事業セグメントの当連結会計年度の売上高は168億8千8百万円(前年比0.0%増)と前年並み、営業利益は1億9千6百万円減益の72億7千1百万円(同2.6%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は1,238億9千7百万円で、前連結会計年度末に比べて493億2千万円増加しました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、101億2千5百万円の収入となりました(前年同期は232億8千3百万円の収入)。主な増額要因は、税金等調整前当期純利益815億1千2百万円、関係会社株式評価損15億4千9百万円等、一方、主な減額要因は、投資有価証券売却損益488億8千2百万円、法人税等の支払額328億2千3百万円等であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、301億1百万円の収入となりました(前年同期は136億4千5百万円の収入)。主な内訳は、投資有価証券の売却による収入538億7百万円、有形固定資産の取得による支出130億4千2百万円等であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、90億8千8百万円の収入となりました(前年同期は61億6百万円の支出)。主な内訳は、長期借入れによる収入607億7千2百万円、自己株式の取得による支出257億4千9百万円、配当金の支払額123億2千8百万円等であります。 ③ 販売の実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) メディア・コンテンツ事業   312,237   5.4 ライフスタイル事業   95,724   2.3 不動産・その他事業   16,888   0.0 合計   424,850   4.5 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次の通りであります。 相手先    前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) ㈱電通   92,278   22.7   102,171   24.0 ㈱博報堂DYメディアパートナーズ   53,513   13.2   -   - ㈱博報堂   -   -   55,661   13.1 (注)㈱博報堂DYメディアパートナーズは、2025年4月1日付で㈱博報堂を承継会社とする吸収分割により、㈱博報堂に統合しております。なお、総販売実績に対する割合が100分の10未満の相手先は記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.売上高及び営業利益 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」にて記載した通りです。 b.経常利益 営業外収益は151億8千5百万円で、15億2千8百万円の増加となりました。受取配当金が8億9千4百万円増加したことが主な要因です。 営業外費用は25億6千1百万円で、10億4千3百万円の増加となりました。投資事業組合運用損が3億1千8百万円増加したことが主な要因です。 この結果、当連結会計年度における経常利益は373億7千3百万円で、57億6千9百万円、18.3%の増益となりました。 c.親会社株主に帰属する当期純利益 特別利益は488億8千2百万円で、86億9千5百万円の増加となりました。投資有価証券売却益488億8千2百万円を計上しました。 特別損失は47億4千3百万円で、26億5千7百万円の増加となりました。固定資産撤去費20億5千1百万円等を計上しました。 この結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は522億2千8百万円で、83億1千3百万円、18.9%の増益となりました。 ② 財政状態に関する分析 当連結会計年度末における資産合計は1兆6,282億2千万円で、前連結会計年度末に比べて3,320億9千5百万円の増加となりました。保有する株式の含み益の増加等により投資有価証券が2,598億2千6百万円増加したこと等によります。 負債合計は4,928億3千万円で、前連結会計年度末に比べて1,459億3千7百万円の増加となりました。保有する株式の含み益の増加等に伴い繰延税金負債が840億4千7百万円増加、長期借入金が591億2千4百万円増加したこと等によります。 純資産合計は1兆1,353億9千万円で、前連結会計年度末に比べて1,861億5千8百万円の増加となりました。その他有価証券評価差額金が1,814億3千8百万円増加したこと等によります。 この結果、自己資本比率は69.3%、1株当たりの純資産は7,192円17銭となっております。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」にて記載した通りです。 b.資本の財源及び資金の流動性 当連結会計年度のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローは前年を131億5千7百万円下回りました。投資有価証券の売却による収入538億7百万円を計上したこと等により、手元資金は493億2千万円増加しました。設備投資や戦略的投資は、手元資金と通年の営業キャッシュ・フローに加え、政策保有株式の売却、負債調達等で賄う見込みです。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。なお、この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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