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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

フジ・メディア・ホールディングス

FUJI MEDIA HOLDINGS, INC.4676 · Prime · 情報・通信業

認定放送持株会社。フジテレビを中核に、テレビ・ラジオ放送、番組制作、映像音楽販売、通販等のメディア・コンテンツ事業と、ビル賃貸・ホテル等の都市開発・観光事業を展開。

概要

フジ・メディア・ホールディングスは、フジテレビジョンを中核とする認定放送持株会社である。1957年に設立され、1997年8月に東京証券取引所市場第一部に上場した。テレビ・ラジオ放送、番組制作、映像・音楽ソフト販売、通信販売、不動産賃貸・ホテル運営など多角的なメディア・コンテンツ事業と都市開発・観光事業を展開する。連結従業員数は7,373人で、2026年3月期の連結売上高は5,519億円である。近年は広告収入の減少と固定費負担により営業赤字が続いている。

メディア・コンテンツと都市開発・観光の二本柱

当社グループは、メディア・コンテンツ事業と都市開発・観光事業の二つの報告セグメントで構成される。メディア・コンテンツ事業はフジテレビジョン、BSフジ、仙台放送などのテレビ放送、ニッポン放送のラジオ放送、共同テレビジョンやフジアールなどの番組制作、ポニーキャニオンの映像・音楽ソフト販売、dinosの通信販売、クオラスの広告代理、扶桑社の出版など多岐にわたる。2026年3月期の同事業の売上高は3,509億円で、グループ全体の約64%を占める。都市開発・観光事業はサンケイビルを中核に、ビル賃貸・不動産取引、イベント・内装工事、グランビスタホテル&リゾートによるホテル運営を展開し、同事業の売上高は1,935億円、セグメント利益は252億円と堅調である。

広告収入依存からの構造転換の課題

フジテレビジョンは、地上波テレビ広告収入に大きく依存してきた。しかし、2025年3月期には同社の事案の影響でネットタイムセールスが前年比36.5%減の344億円、ローカルタイムセールスが34.3%減の61億円、スポットセールスが27.8%減の435億円となるなど、放送・メディア収入全体で27.4%減の1,171億円に落ち込んだ。これによりフジテレビ単体で営業損失325億円を計上した。一方、コンテンツ・ビジネス収入はFOD課金や映画事業の好調で7.0%増の566億円と増収となり、収益源の多様化が進んでいる。グループ全体では2026年3月期に営業損失88億円、当期純利益65億円と低調である。

都市開発・観光事業が収益を支える

都市開発・観光事業は好調を維持している。サンケイビルによる保有物件の売却や大型分譲マンション販売が好調で、2026年3月期のセグメント売上高は前年比37.2%増の1,935億円、セグメント利益は2.8%増の252億円と過去最高水準となった。2024年6月にグランドオープンした神戸須磨シーワールドが通年で寄与したほか、インバウンド需要を取り込んだホテル運営も順調に推移した。グループはこの事業の成長をさらに加速するため、サンケイビルを中核とする外部資本導入の検討を開始し、オフバランス化による資本効率向上を図っている。

グループ体制と人的資本への投資

当社グループは子会社85社、関連会社50社で構成される。認定放送持株会社としてグループ経営を行い、フジテレビがIP・コンテンツビジネスの投資戦略を統括する体制へ移行中である。保有する放送インフラ資産を当社に移管し、グループ共通インフラの最適化を推進する。人的資本戦略として、IPバリューチェーン各領域の中核人材の獲得・育成に2030年度までに累計150億円規模の投資を計画している。これらの取り組みを通じて、放送中心のビジネスモデルからIP・コンテンツ起点の「一気通貫モデル」への転換を目指す。

業界の中での役割はメディア・コンテンツ事業・都市開発事業複合企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
5,519億円
営業利益
-88億円
営業利益率
-1.6%
純利益
65億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01メディア・コンテンツ主力

フジテレビジョン、ニッポン放送等を通じてテレビ・ラジオ放送を行う。番組制作、映像・音楽ソフト販売、音楽出版、通信販売、広告、出版等もグループ会社が担う。主要顧客は視聴者・広告主・コンテンツ販売先。

主な製品・サービス7
テレビ放送(フジテレビジョン、BSフジ、仙台放送等)
地上波・BS・CATV等を通じたテレビ番組の放送サービス。
ラジオ放送(ニッポン放送)
AM・FM等を通じたラジオ番組の放送サービス。
放送番組の制作(共同テレビジョン、フジアール等)
テレビ番組・映画・イベント等の制作、スタジオ・美術セット制作。
映像・音楽ソフトの販売(ポニーキャニオン)
映像ソフト(DVD・BD等)や音楽ソフト(CD等)の企画・制作・販売。
通信販売(dinos)
カタログ・ECによる衣料品・生活雑貨等の通信販売。
広告(クオラス)
広告代理業、メディアレップ業務。
雑誌書籍の出版(扶桑社)
雑誌・書籍・ムック等の出版。

02都市開発・観光準主力

サンケイビルを中心に、ビル賃貸・不動産取引、イベント・内装工事、ビルマネジメント、ホテルリゾート運営等を展開。グループの不動産活用と観光事業を担う。

主な製品・サービス2
ビル賃貸・不動産取引(サンケイビル)
オフィスビル・商業施設等の賃貸、不動産売買・仲介。
ホテルリゾート運営(グランビスタホテル&リゾート)
ホテル・リゾート施設の運営。

製品と技術

フジテレビジョンの地上波・BS・CS放送サービス

グループの中核はフジテレビジョンが運営する地上波テレビ放送である。関東広域圏を放送対象地域とし、チャンネルは8ch、呼出符号はJOCX。1959年の開局時から映像出力10kwでスタートし、現在はアナログ停波後、地上デジタル放送を実施している。また、BS放送をビーエスフジが、CS放送を「フジテレビ721」「フジテレビ739」などのチャンネルで提供。系列局として仙台放送なども連結子会社に含む。

ニッポン放送が担うラジオ放送

ラジオ放送は子会社のニッポン放送が担う。AM放送を中心に、FM補完放送(ワイドFM)も実施している。ニッポン放送は1954年に設立され、フジテレビの設立にも関与した歴史を持つ。現在はニュース、音楽、バラエティ番組を放送し、聴取率は関東圏で上位を維持している。グループ内ではラジオとテレビのクロスメディア展開も行い、番組コンテンツの相互活用を進めている。

共同テレビジョンなどによる番組制作とスタジオ事業

番組制作は共同テレビジョン、フジアール、フジクリエイティブコーポレーションなどの子会社が担当する。共同テレビジョンは1982年に子会社化され、バラエティやドラマの制作を手がける。フジアールは1989年に独立した美術部門で、スタジオセットや美術デザインを提供する。フジクリエイティブコーポレーションは1995年に複数の制作子会社を統合して設立され、番組企画・制作を統括する。これら子会社により、グループ内で制作機能の大部分をカバーする。

ポニーキャニオンの映像・音楽ソフト販売

ポニーキャニオンはグループの映像・音楽ソフト事業の中核である。DVD・BDなどの映像ソフト、CDなどの音楽ソフトの企画・制作・販売を行う。アニメ作品の配信権販売や音楽出版にも注力する。2026年3月期はアニメ関連の構造改革に伴い制作費用の評価損を計上し営業損失となったが、グループのIP多角展開戦略において重要な収益チャネルと位置づけられている。また、音楽出版はフジパシフィックミュージックが担い、著作権使用料収入が堅調である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

放送事業を中核に多角化、構造改革で収益低迷からの回復狙う

フジ・メディア・ホールディングスは民放キー局のフジテレビを中心に、ラジオや映像制作、不動産など幅広く展開。同業他社は情報・通信業に属するが、多くはITや通信系で直接競合は少ない。むしろ他のキー局やメディア企業が競合だが、提供データには含まれず。売上高は5500億円規模で安定するが、営業利益率は数%で、最新期はマイナスに転落。視聴率低下や広告市場縮小が背景にあり、構造改革が急務。業界ではテレビ離れや動画配信サービスの台頭で従来型ビジネスモデルが崩壊しつつあり、新たな収益源の開拓が課題。一方でコンテンツ制作力や不動産など収益基盤は強み。同社は放送に依存した構造から脱却し、デジタル化への投資や新規事業育成が求められる。

強み

  • フジテレビの番組制作力は業界屈指、高視聴率番組を持つ。
  • 不動産やイベントなど放送外事業で収益源を分散。
  • 放送収入に加え、様々な事業で総収入5000億円超を確保。
  • キー局としての知名度や信頼性が高い。

課題

  • 営業赤字に転落し、コスト削減や事業再編が必要。
  • テレビ離れで視聴率が伸びず広告収入が減少。
  • 動画配信など新技術への投資やモデル変革が遅れる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

メディア・エンタメの時価総額近傍。太字がフジ・メディア・ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19401TBSホールディングス9,829億円17.9倍
24324電通グループ9,712億円
39404日本テレビホールディングス7,873億円13.3倍
42371カカクコム7,314億円38.9倍
56460セガサミーホールディングス7,035億円
64676フジ・メディア・ホールディングス7,017億円127.0倍
74751サイバーエージェント6,441億円15.8倍
87951ヤマハ6,109億円25.0倍
99412スカパーJSAT5,954億円24.3倍
109001東武鉄道5,872億円10.5倍
113635コーエーテクモホールディングス5,672億円12.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(メディア・エンタメ)に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

ニッポン放送と映画3社が出資した1957年の設立

1957年6月、ニッポン放送と文化放送の2社に、東宝、松竹、大映の映画3社が加わり「富士テレビジョン」としてテレビ免許を申請した。同年7月に予備免許が交付され、チャンネルは8ch、呼出符号はJOCXと決まった。同年11月、株式会社富士テレビジョンが東京都千代田区有楽町に資本金6億円で設立された。翌1958年12月に株式会社フジテレビジョンへ社名変更。1959年1月に郵政省から本免許が交付され、同月に新宿区市ヶ谷河田町に本社ビルが完成した。

1959年の開局と全国ネットワークの構築

1959年3月1日、フジテレビジョンが映像出力10kwで開局した。同年6月には基幹4局ネット調印を行い、フジネットワークシステム(FNS)の基礎を確立した。1960年1月には映像出力を50kwに増力。1964年9月にカラー本放送を開始し、1970年10月の第2次UHF開局によりFNSは27局体制となり全国ネットワークが完成した。1978年10月には音声多重放送を開始するなど、放送技術の高度化を進めた。

1990年代の多角化と1997年の上場

1980年代から子会社による事業多角化を本格化した。1979年に情報システム開発会社フジミック(現フジ・ネクステラ・ラボ)を設立、1982年に共同テレビジョンを子会社化、1985年に文字多重放送を開始、1991年に通信販売会社フジサンケイリビングサービス(現dinos)を設立した。1995年4月にはフジサンケイグループ本社を吸収合併し経営体質を強化。1997年3月に本社を港区台場に移転し、同年8月に東京証券取引所市場第一部に上場した。

デジタル放送時代への移行(1998~2003年)

1998年4月、CSデジタル放送「フジテレビ721」を開始し、同年12月にBSデジタル放送会社ビーエスフジを設立。1999年4月には「フジテレビ739」を開始。2000年12月にビーエスフジが本放送を始めた。2003年4月に地上デジタル放送の予備免許を取得し、同年12月に本放送を開始した。これにより、アナログからデジタルへの移行を完了し、マルチチャンネル時代に対応した。

持株会社体制移行と業績低迷期(2010年代以降)

2008年10月に認定放送持株会社体制へ移行し、フジ・メディア・ホールディングスが持ち株会社となった。2013年3月期以降の売上高は6,000億円前後で推移したが、2021年3月期には5,199億円に落ち込むなど減少傾向にある。営業損益は公表されていないが、2025年3月期にフジテレビの事案により営業損失183億円を計上。2026年3月期も営業損失88億円となり、固定費負担と広告収入減少が課題となっている。グループは「改革アクションプラン」に基づきROE8%目標を掲げ、自己株式取得や配当拡充などの資本政策を進める。

年表34件を開く

1950年代

  • 1957年6月㈱ニッポン放送と㈱文化放送の2社に映画3社(東宝㈱、松竹㈱、大映㈱)が加わり「富士テレビジョン」として、テレビ免許を申請。
  • 1957年7月「富士テレビジョン」に予備免許交付、チャンネルは8ch、呼出符号はJOCX。
  • 1957年11月㈱富士テレビジョン設立。(東京都千代田区有楽町一丁目7番地、資本金6億円)
  • 1958年12月商号変更㈱フジテレビジョンに社名変更。
  • 1959年1月郵政省より本免許交付。
  • 1959年1月東京都新宿区市ヶ谷河田町7番地に本社ビル完成。
  • 1959年3月フジテレビジョン開局、映像出力10kw。
  • 1959年6月基幹4局ネット調印し、FNS(フジネットワークシステム)の基礎を確立。

1960年代

  • 1960年1月映像出力50kwに増力。
  • 1962年12月本店所在地変更(東京都新宿区市ヶ谷河田町7番地)。
  • 1964年9月カラー本放送開始。

1970年代

  • 1970年10月第2次UHF開局によりFNS27局体制が確立し全国ネットワークが完成。
  • 1978年10月音声多重放送本放送開始。
  • 1979年7月情報システム開発会社㈱フジミック(現㈱フジ・ネクステラ・ラボ)を設立(現・連結子会社)。

1980年代

  • 1982年3月M&A番組制作会社㈱共同テレビジョンを子会社化(現・連結子会社)。
  • 1985年12月文字多重放送本放送開始。
  • 1989年8月第一世代クリアビジョン放送開始。
  • 1989年8月美術部門の一部を独立し、㈱フジテレビ美術センター(現㈱フジアール)を設立(現・連結子会社)。

1990年代

  • 1990年11月ハイビジョン試験放送開始。
  • 1991年3月通信販売会社㈱フジサンケイリビングサービス(現㈱dinos)を設立(現・連結子会社)。
  • 1994年11月ハイビジョン実用化試験局免許取得。
  • 1995年4月M&A経営体質強化のため㈱フジサンケイグループ本社を吸収合併。
  • 1995年9月ワイドクリアビジョン(EDTVⅡ)本放送開始。
  • 1995年10月M&A番組制作子会社を統合し、㈱フジクリエイティブコーポレーションを設立(現・連結子会社)。
  • 1997年3月東京都港区台場二丁目4番8号に新本社ビル完成。
  • 1997年4月本店所在地変更(東京都港区台場二丁目4番8号)。
  • 1997年8月上場東京証券取引所市場第1部に株式を上場。
  • 1998年4月放送法にもとづきCSデジタル放送2チャンネルの委託放送業務の認定を受ける。
  • 1998年4月CSチャンネル「フジテレビ721」の放送を開始。
  • 1998年12月東京都港区にBSデジタル放送会社、㈱ビーエスフジを設立(現・連結子会社)。
  • 1999年4月CSチャンネル「フジテレビ739」の放送を開始。

2000年代

  • 2000年12月BSデジタル放送会社、㈱ビーエスフジ本放送を開始。
  • 2003年4月総務省より地上デジタル放送の予備免許交付。
  • 2003年12月地上デジタル放送の本放送開始。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE2033年度まで8%
  • ROE2030年度まで6%
  • 営業利益増加額(2025年度比)2030年度まで660億円程度
  • 成長投資総額2030年度まで1,500億円規模
  • 人的資本投資総額2030年度まで150億円規模

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    IP・コンテンツの一気通貫モデル確立

    放送中心からIP起点のビジネスモデルへ転換し、IPの開発・獲得から制作、ディストリビューション、多角展開までのバリューチェーンをグループ内で完結する「一気通貫モデル」を構築。特に川上のIP開発・獲得と川下の多角展開領域を重点強化する。

  2. 02

    成長投資の大規模実行

    2030年度までに総額1,500億円規模の成長投資を実行。内訳はIP開発・獲得200億円、制作・ディストリビューション強化500億円、IP多角展開800億円。これにより営業利益を2025年度比で660億円拡大する。

  3. 03

    グループ体制の抜本見直し

    フジテレビがIP投資戦略を統括し、放送インフラを当社へ移管。事業領域ごとに統括責任者を配置し、重点領域でM&A・資本提携を推進。人的資本にも累計150億円投資し、中核人材を獲得・育成する。

  4. 04

    サステナビリティ経営の深化

    人権尊重を最優先課題とし、グループ人権委員会の継続開催や外部弁護士による相談窓口の設置を継続。リスクレジスターによるリスク管理を強化し、ステークホルダーから信頼される企業体を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で7,373人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,577万円で、9期前と比べて+35.1%平均年齢は50.5歳、平均勤続年数は23.3年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月8,049
2018年3月7,484
2019年3月1,16846.511.57,493
2020年3月77646.56.07,518
2021年3月80144.16.16,880
2022年3月86745.17.16,492
2023年3月1,58049.117.96,327
2024年3月1,62150.319.26,787
2025年3月1,66049.619.17,302251
2026年3月1,57750.523.37,373−119

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社28(国内 28 / 海外 0、うち連結子会社 21) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
東京サンケイビル — 東京都千代田区999億円
都市開発・観光事業
フジテレビ本社ビル — 東京都港区499億円
メディア・コンテンツ事業
札幌グランドホテル等 — 北海道札幌市他399億円
都市開発・観光事業
湾岸スタジオ — 東京都江東区313億円
メディア・コンテンツ事業
ブリーゼタワー — 大阪府大阪市303億円
都市開発・観光事業
ウェルケアガーデン深沢他 — 東京都世田谷区他9,025百万円
都市開発・観光事業
本社等 — 東京都千代田区他6,528百万円
メディア・コンテンツ事業
本社 — 東京都港区3,481百万円
メディア・コンテンツ事業
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱フジテレビジョン(注)2,3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ビーエスフジ
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱フジクリエイティブ コーポレーション
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱仙台放送
    宮城県仙台市青葉区 · 連結子会社
    議決権72.4%
  • 国内
    ㈱共同テレビジョン
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権57.7%
  • 国内
    ㈱扶桑社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱クオラス
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権68.9%
  • 国内
    ㈱dinos
    東京都中野区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ニッポン放送
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ポニーキャニオン
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱フジパシフィックミュージック
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱フジアール
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社16社を開く
  • ㈱サンケイビル(注)2,3東京都 千代田区100%
  • ㈱グランビスタホテル&リゾート東京都 千代田区100%
  • ㈱サンケイビルウェルケア東京都 千代田区100%
  • ㈱サンケイビルテクノ東京都 千代田区100%
  • 伸和サービス㈱大阪府大阪市 中央区100%
  • ㈱サンケイビルマネジメント東京都港区100%
  • ㈱フジ・ネクステラ・ラボ東京都江東区100%
  • ㈱ニッポン放送プロジェクト東京都 千代田区100%
  • その他21社
  • ㈱WOWOW(注)4東京都港区21%
  • ㈱産業経済新聞社東京都 千代田区45%
  • 関西テレビ放送㈱大阪府大阪市北区25%
  • 日本映画放送㈱東京都 千代田区33%
  • ㈱TⅤer東京都 港区16%
  • 伊藤忠・フジ・パートナーズ㈱東京都港区37%
  • その他22社
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • JP株式会社サンケイビル

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は5,519億円営業利益-88億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.2%、利益が-148.1%。

売上高
+0.2%
5,519億円
営業利益
-148.1%
-88億円
純利益
65億円
営業利益率
-1.6%
前期比 -4.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高6,257億円5,519億円
営業利益401億円-88億円
純利益261億円65億円
1株あたり配当¥200¥200

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,488億円、営業利益は160億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+12.5%、営業利益は+185.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,500262
2024年1Q1,323564.252
2024年2Q1,352745.549
2024年3Q1,4261067.492
2024年4Q1,563178
2025年2Q2,6811395.2126
2025年4Q2,827441.6−327
2026年2Q2,487−130−5.2171
2026年4Q3,032421.4−106
2027年1Q1,48816010.8102

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は6,320億円から5,519億円へ87%に減った。直近期の営業利益率は-1.6%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月6,320472313
2014年3月6,421348173
2015年3月6,433351199
2016年3月6,406324228
2017年3月6,540304274
2018年3月6,465351250
2019年3月6,692420236
2020年3月6,315349413
2021年3月5,199223101
2022年3月5,251455249
2023年3月5,356391469
2024年3月5,664392371
2025年3月5,5081832523.3−201
2026年3月5,519−88−28−1.665

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高5,519億円のうち、営業利益として残るのは-88億円-1.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は65億円、売上の1.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.0%4,469億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.6%1,138億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-1.6%-88億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
19.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比10.0pt
-1.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.5pt
1.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比12.1pt
1.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-0.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−3億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは−2億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は1,289億円で、売上の2.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月458−136−434322619
2014年3月228−33045−102573
2015年3月403−200−252203536
2016年3月264−338230−74714
2017年3月483−399−2084782
2018年3月467−36031107932
2019年3月1,036−994−7342899
2020年3月169−33984−170800
2021年3月458−2662041921,186
2022年3月539−468−249711,026
2023年3月618−328−532901,302
2024年3月478−1,065252−587990
2025年3月584−375252091,231
2026年3月−3156−21,289

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1.5兆円。このうち返さなくてよい自己資本が5,615億円で、自己資本比率は37.3%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月0.955,6823,84159.1
2014年3月1.015,8304,28757.1
2015年3月1.076,3894,27159.4
2016年3月1.146,3844,98055.4
2017年3月1.196,8215,03156.3
2018年3月1.257,2175,24556.7
2019年3月1.297,4335,47256.5
2020年3月1.257,4565,09058.6
2021年3月1.347,8445,51657.9
2022年3月1.348,0885,27259.7
2023年3月1.388,4885,33860.6
2024年3月1.458,6965,79259.2
2025年3月1.448,3006,10356.8
2026年3月1.465,6159,03337.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
843億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,242億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
896億円
在庫として抱えている分
負債合計
9,033億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
45
/ 100
安定性自己資本比率25 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中43位あたり、逆に低いのはROE605社中555位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.0%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-1.6%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
37.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.2%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.8%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,149で、1年前と比べて+27.4%過去52週の値幅のなかでは76%の位置にある。

¥4,149-1.0%1ヶ月+7.0%1年+27.4%時価総額7,017億円
過去52週の値幅
安値¥3,121高値¥4,466

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)127.0倍
PER (会社予想)22.6倍
PBR1.10倍
配当利回り4.82%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に4145円で、25日移動平均線の4094円を上回って推移しています。直近1ヶ月で3.11%上昇し、52週高値の4466円に接近しています。8月5日に4084円まで下落した後、戻り基調を強めており、週足でも上向きのトレンドが継続しています。出来高は7月末に826,700株と膨らんだものの、その後は400,000株前後に落ち着いており、過熱感は薄れつつあります。RSIは62.28で、まだ買われすぎの水準ではありません。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERは実績126.56倍と同業界平均48.57倍を大幅に上回り、予想22.6倍でも平均を下回らない。PBR1.09倍は平均2.92倍を下回るが、ROE1%と収益性は極端に低く、2025/3期は営業赤字。配当利回り4.83%は高いが、配当性向63.2%と、業績悪化時には減配リスク。割高と判断せざるを得ない。

指標この会社業種平均
PER (実績)127.0倍47.9倍
PER (予想)22.6倍
PBR1.10倍2.96倍
ROE1.0%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

テレビ離れと広告市場縮小が続く中、中核の放送事業が赤字に転落するなど低迷。強気派は、コンテンツの海外販売やネット配信、非メディア事業の伸長を事業ポートフォリオ転換の兆しと評価し、株主還元の厚さも魅力とする。一方、弱気派は、広告市場の構造的衰退に加え、固定費の重さやガバナンス問題が業績回復の重荷になるとみる。経営改革の進捗が焦点。

プラスに働く材料7
  • コンテンツ力

    人気作品を生み出す制作力が海外展開を後押し

  • 高配当利回り

    配当利回り約4.9%と株主還元が厚い

  • 非放送事業の成長

    イベントやライセンスなどが収益を多様化

  • 予想PER22.1倍が示す利益回復期待2026年下期影響

    実績PER123.45倍に対し予想PER22.1倍、EPS大幅改善を織り込む余地

  • 4.93%の高配当利回りが下支え通年影響

    配当利回り4.93%、PBR1.07倍と合わせ株主還元面での下値堅い

  • PBR1.07倍の資本効率改善策次回株主総会影響

    ROE1%から改善余地大きく、PBR1.07倍の評価是正が期待される

  • 2026年3月期の最終黒字転換決算発表後影響

    純損益は2025/3期▲201億円から2026/3期65億円へ黒字化

マイナスに働く材料7
  • 広告市場の縮小

    テレビ離れでスポット広告が減少傾向

  • 固定費の重さ

    放送設備等の維持コストが利益を圧迫

  • ガバナンス懸念

    不祥事が経営効率化の阻害要因

  • 2026年3月期の営業赤字拡大決算発表後影響

    営業利益は183億円から▲88億円へ271億円悪化

  • 売上高5,500億円台の停滞通年影響

    2025/3期5,508億円→2026/3期5,519億円と横ばい

  • ROE1%の低収益性で資本コスト割れ懸念継続影響

    ROE1%と低位、株主資本の効率が悪く評価が重い

  • 外国人所有比率6.7%の低さ不定影響

    外国人所有6.7%と低く、物色の厚みに欠ける

次の決算で確かめる点
広告収入
売上の大部分を占め、メディア景気を反映
ネット配信収入
デジタルシフトの進捗を測る
非メディア事業利益
構造転換の成否を確認
営業損益
再建計画の効果を測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり200で、前期から+150.0%いまの株価に対する利回りは4.82%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥200
1株あたり
配当利回り
4.82%
いまの株価に対して
配当性向
63.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4089.7
2018年3月400.085.7
2019年3月4410.091.9
2020年3月440.061.6
2021年3月36−18.228.6
2022年3月385.681.1
2023年3月5031.635.8
2024年3月48−4.040.6
2025年3月504.2560.6
2026年3月125150.063.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥200

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ38,379人。区分でいちばん多いのは事業法人45.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が63.6%を占め、残る36.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人30.531.630.530.331.845.5
個人・その他29.030.531.333.829.425.9
金融機関21.720.218.117.819.118.1
自己株式3.83.83.86.510.214.0
外国法人16.215.916.015.217.26.7
証券会社2.61.84.12.92.43.8
外国人個人0.00.00.00.00.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01東宝㈱10.98
02日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)8.88
03㈱日本カストディ銀行(信託口)5.33
04㈱文化放送4.61
05㈱NTTドコモ4.55
06関西テレビ放送㈱3.63
07日本マスタートラスト信託銀行㈱(退職給付信託口・㈱電通口)2.75
08株式会社ヤクルト本社2.35
09野村 絢(常任代理人 三田証券㈱)2.04
10東海テレビ放送株式会社1.72

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-04-17
    SBIホールディングス株式会社
    新規の大量保有報告
    2.37%
    +1.18pt
  • 2026-04-15
    株式会社エスグラントコーポレーション
    新規の大量保有報告
    1.31%
    -0.26pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−76%、1株純資産は14期で+58%。直近期のROEは1.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1352,4325.712.168.2
2014年3月752,4963.025.468.5
2015年3月862,7403.319.8100.1
2016年3月992,7243.612.591.5
2017年3月1192,8914.213.089.7
2018年3月1083,0513.616.885.7
2019年3月1023,1513.315.091.9
2020年3月1783,1795.66.061.6
2021年3月443,4791.330.628.6
2022年3月1123,5883.210.581.1
2023年3月2113,7675.75.735.8
2024年3月1693,9734.411.740.6
2025年3月−963,944−2.4560.6
2026年3月333,8381.0121.663.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額196百万円。

氏名役職年齢保有株数
清水賢治代表取締役社長 社長執行役員6527,574
若生伸子常務取締役 常務執行役員 社長補佐6425,453
柳敦史取締役 執行役員 財経担当553,743
澤田貴司取締役691,232
堀内勉取締役661,832
稲田雅彦取締役4393
柳沢恵子取締役(常勤監査等委員)6113,573
森山進取締役(監査等委員)581,394
檜原麻希取締役 専務執行役員64200
武内賢取締役 常務執行役員593,115
菅野嘉則取締役60
齊藤三希子取締役51
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢保有株数
石戸奈々子取締役(監査等委員)47313

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)997323212914
社外取締役1349494
取締役(社内)318186

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容897字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、㈱フジ・メディア・ホールディングス(当社)を認定放送持株会社として、子会社85社と関連会社50社で構成され、主として放送法に定める基幹放送や、配信、放送番組・映画・アニメ・イベント等の制作、映像・音楽ソフトの販売、音楽出版、広告、通信販売等のメディア・コンテンツ事業、ビル賃貸・不動産取引・ホテルリゾート運営等の都市開発・観光事業などを営んでおります。 なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 各セグメントに属する主要な会社及び事業系統図は、次の通りであります。 セグメント及び主な事業内容   主要な会社 ◇メディア・コンテンツ事業 ・テレビ放送    ㈱フジテレビジョン ㈱仙台放送 ㈱ビーエスフジ ※関西テレビ放送㈱ ※日本映画放送㈱ ※㈱WOWOW ・ラジオ放送    ㈱ニッポン放送 ・放送番組の制作等    ㈱共同テレビジョン ㈱フジアール ㈱フジクリエイティブコーポレーション ・映像・音楽ソフトの販売等    ㈱ポニーキャニオン ・音楽出版等    ㈱フジパシフィックミュージック ・通信販売    ㈱dinos ・広告    ㈱クオラス ・雑誌書籍の出版    ㈱扶桑社 ・新聞発行   ※㈱産業経済新聞社 ◇都市開発・観光事業 ・ビル賃貸・不動産取引   ㈱サンケイビル ・イベント・内装、ビルマネジメント等    ㈱サンケイビルテクノ ㈱サンケイビルマネジメント ㈱サンケイビルウェルケア ・ホテルリゾート運営    ㈱グランビスタホテル&リゾート ◇その他事業 ・動産リース・商品販売等    ㈱ニッポン放送プロジェクト ・ソフトウェア開発    ㈱フジ・ネクステラ・ラボ ・レストラン・売店   ※㈱フジランド ・その他   ※伊藤忠・フジ・パートナーズ㈱ (注)※印は持分法適用関連会社であります。 (注) 上図は主要な連結子会社及び持分法適用関連会社について記載しております。
経営方針・対処すべき課題3,376字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループは、昨年5月に策定し順次アップデートしている「改革アクションプラン」に基づき、自己資本の適正規模への見直しや成長投資の拡大を掲げ、ROE8%目標の実現に向けた構造改革を進めております。加えて、㈱フジテレビジョン(以下「フジテレビ」)の事案による広告収入の落ち込みについても、概ね事案前の水準まで回復しつつあり、今後はさらなる収益拡大に向けた取り組みを強化してまいります。 本年2月には、メディア・コンテンツおよび都市開発・観光の両事業の成長実現を目的に、㈱サンケイビルを中核とする都市開発・観光事業への外部資本導入の検討開始を決定し、オフバランスを通じた資本効率向上を図る方針とし、現在、具体的な検討を進めております。 株主還元については、業績回復および外部資本導入による財務余力の向上を見据え、2026年3月期末配当を1株当たり100円とするとともに、2027年3月期および2028年3月期の年間配当を各200円へ大幅に拡充する予定です。また、本年2月には総額2,350億円の自己株式取得を実施しており、当面は自己資本を一定程度に抑制する方針です。 こうした取り組みを進める中で、当社グループはROE目標の達成と持続的成長の実現に向けた具体的な成長戦略として、本年5月に「Group Vision 2026-2030 Ver.1.0」(以下「本ビジョン」)を公表いたしました。なお、本ビジョンについては、都市開発・観光事業における外部資本導入の確定後に、キャピタルアロケーションや数値目標をアップデートした「Ver.2.0」を改めて公表する予定です。 (1) IP・コンテンツを核とした成長戦略の推進 本ビジョンにおいて、当社グループはグループ全体の経営ビジョンとして「好きでつながる明日をともに」を掲げました。お客様のコンテンツへの興味や共感から生まれる「好き」を起点に、人と人とが安心してつながる未来を生み出すことを目指し、「信頼性」「クリエイティビティ」「共創・共生」の3つの価値観を指針としています。 当社が目指す事業構造は、従来の放送中心・放送起点のビジネスモデルから転換し、IP・コンテンツを起点として、創出から育成、多角展開、収益獲得に至るバリューチェーンの各領域の機能をグループ内で完結できる「一気通貫モデル」として備えることにより、IP価値の最大化を実現することにあります。各IPで生活者との接点を増やすことが「好き」の熱量を高め、生活者・ユーザーの皆様からのフィードバックを新たなIP創出につなげる「価値創出ループ」の確立を目指します。 当社グループは、ドラマから映画、イベントなどへ展開する多角展開型IPの創出力や、地上波をはじめとするグループのメディアアセット連携によるIP育成力など、バリューチェーンの中でもいわゆる川中にあたる制作・ディストリビューション領域に強みを有しています。この強みを基軸に当該領域の機能強化を進めるとともに、収益の源泉となるIPを創出するバリューチェーンの川上と、市場規模が大きく多角展開による拡張余地の大きい川下を重点的に強化する方針です。 川上にあたるIPの開発・獲得領域では、オリジナルIPの創出・獲得を推進するとともにAI技術も活用してニーズを分析・可視化し、ヒット確率の向上を図ります。あわせて、有力IPホルダーとの連携を一層深化させていきます。川中にあたる制作・ディストリビューション領域では、コンテンツ制作体制および人材の増強を通じてコンテンツの商品力を高めるほか、従来の番組の枠組みにとらわれない新たな映像制作領域を開拓し、多様な市場での収益獲得を可能とする体制を整備します。コンテンツ育成・拡張の核となる地上波放送については、有力な収益チャネルの一つとしてシェアの拡大を目指すとともに、AI/DXの活用による制作プロセスの強化・効率化を通じて利益創出力の底上げを図ります。さらに、川下にあたる多角展開領域では、成長期待の高いグッズ製造・販売事業やライブエンタテインメント・ファンダム関連事業などへ事業領域を拡張するとともに、グローバル展開を加速してまいります。これらの取り組みにより、川上から川下までの事業領域を一気通貫で束ねる機能を持つことで競争優位を確立し、クリエイターやパートナーの皆様から選ばれる独自のポジションを実現してまいります。 これらの成長戦略を着実に推進するため、2030年度までに総額1,500億円規模の成長投資を実行する方針です。内訳は、川上の「IP開発・獲得」に200億円規模、川中の「制作・ディストリビューション強化」に500億円規模、川下の「IP多角展開」に800億円規模と想定しています。これにより2030年度には2025年度比で営業利益をテレビ放送の収益改善を含め660億円程度伸長させるとともに、ROEについても2030年度に6%、2033年度に8%の達成を目指します。 (2) 成長戦略を実行するためのグループ体制と人的資本戦略 当社グループは、成長戦略を着実に実行するため、グループ全体の実行体制を抜本的に見直すとともに人的資本戦略を強化します。体制面では、フジテレビがIP・コンテンツビジネスにおける投資戦略を統括する役割を明確化する観点から、保有する放送用設備等の放送インフラアセットを当社へ移管し、当社はグループ共通のインフラ提供とハードアセットの最適化・活用を推進する方針です。また、フジテレビがグループの成長戦略を主導し、事業領域ごとに統括責任者を配置するとともに、グループ内の機能の集約・増強を進め、重点強化領域を中心にM&Aや資本提携を検討してまいります。 あわせて、成長戦略の実行を支える人材基盤を競争力の源泉と位置付け、IPバリューチェーン各領域の中核人材の獲得・育成を中心に、2030年度までに累計150億円規模の投資を行う方針です。これらの取り組みにより推進体制を強化し、成長投資の実行力と成果創出力を高めることで、持続的な成長を支える経営基盤を確立してまいります。 (3) サステナビリティ経営の一層の推進 当社グループは、人権尊重を経営の最優先課題としてサステナビリティ経営の一層の深化を図ります。当社社長を委員長、グループ各社社長を委員とする「グループ人権委員会」を継続的に開催するなど、トップコミットメントのもとでコンプライアンス意識の徹底を進めています。また、昨年8月には、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づく苦情処理メカニズムとして、外部弁護士に委託した相談窓口を新たに開設しており、あらゆるハラスメントや人権侵害に迅速かつ適切に対応できる体制の整備・運用を継続してまいります。 ガバナンス面では、外部有識者を含むリスク・ポリシー委員会による継続的なモニタリングや、グループ横断で運用する「リスクレジスター」を通じて、経営リスクの回避・軽減を実効性あるものとし、ステークホルダーから信頼される企業体を目指します。 なお、当社は、さらなる監督機能の強化と経営の透明性向上を目的として、本年6月からの指名委員会等設置会社への移行について、指名・報酬委員会および取締役会において慎重に検討を重ねてまいりました。その結果、当社の取締役会の過半数を独立社外取締役が占める構成であることや、独立社外取締役が過半数を占める指名・報酬委員会において指名・報酬にかかる客観性・透明性を確保していること等から、現時点においては現在のガバナンス体制を維持しつつ、その実効性を高めることが最善であると判断し、当該移行を見送ることといたしました。今後は、将来的な会社法改正等の法制度の動向を注視しつつ、当社にとって最適なガバナンス体制のあり方について、継続して検討を進めてまいります。 「Group Vision 2026-2030 Ver.1.0」につきましては、当社ホームページに掲載しております。 [掲載ページ] https://www.fujimediahd.co.jp/ir/pdf/groupvision2026-2030_Ver1.pdf
事業等のリスク5,553字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要リスクは、以下の通りであります。なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 人権・コンプライアンスに関するリスク 当社グループは、事業活動における人権の尊重及びコンプライアンスの確保を経営上の最重要課題の一つと位置付けております。しかしながら、将来において重大な人権の侵害や法令違反、または社会的規範や倫理から逸脱する行為等が発生した場合には、当社グループの社会的信用が著しく毀損される可能性があります。また、その結果として、顧客や視聴者・ユーザーの皆様や広告主をはじめとするお取引先の皆様などの信頼を損ない、業績に重大な影響を及ぼすおそれがあります。 前期に当社子会社である㈱フジテレビジョンにおいて発生した人権・コンプライアンスに関する事案では、実際に当該リスクが顕在化いたしました。その結果、㈱フジテレビジョンの広告収入が大幅に減少したことを受けて、連結業績は減益となり、当社グループに重大な影響を及ぼすこととなりました。 当該リスクに関して、当社グループでは、2025年4月に取締役会・グループ社長会においてグループ各社のコンプライアンス事案の報告を必須化するとともに、同年5月には当社社長を委員長、人権分野を専門とする弁護士を副委員長とする「グループ人権委員会」の活動を開始し、同年9月には「グループ人権方針」を改定いたしました。また、同年7月に独立性の高い社外出身の取締役をトップに外部有識者を交えた「リスクポリシー委員会」を設置し、客観的な視点からリスクの抽出・評価・方針策定を行い、人権リスクをはじめとする重要な経営リスクをグループ横断で監督する体制を構築いたしました。引き続き、人権デューデリジェンスの継続的な実施と、実効性のある人権救済メカニズムの構築を進めてまいります。あわせて、人権の尊重を最優先としたうえで、人材の価値を最大限に引き出す人的資本経営を推進するとともに、従業員の「心理的安全性」を高めるための職場環境整備や研修、ガイドラインの策定とその徹底にも積極的に取り組んでまいります。 (2) メディア・コンテンツ事業に関するリスク ①景気変動等による影響 当社グループのメディア・コンテンツ事業の中核である放送事業の売上高の多くはCM枠の販売による広告収入で構成されています。今後、景気変動のほか大規模災害や感染症の拡大、海外有事その他の様々な要因に基づき国内景気が悪化するなどして国内の総広告費が減少した場合、CM枠の販売価格を決定する上で重要な要素である視聴率が低下した場合、そのほか当社グループの他のメディア及びコンテンツ関連事業において景気悪化等の影響が波及した場合には、当社グループの業績等に負の影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに関して、当社グループでは、今後もコンテンツのラインナップの一層の充実とともに、様々なメディアや販路を通じて、当社グループが提供するコンテンツやサービスの領域を拡げ、ビジネス圏の拡張を図る方針としております。 当社グループは過度に広告収入からの収益に頼ることなく、多様な事業を展開して持続的なグループの成長を目指していく方針です。 ②メディア・コンテンツ事業を取り巻く競争環境 昨今、インターネットでの動画配信や音楽配信、動画広告が飛躍的に拡大し、生活者のコンテンツへの接触方法の多様化・細分化が加速しています。こうした環境変化により、生活者による既存のメディアへの接触時間が減少し、媒体価値が低下した場合には、当社グループの業績等に負の影響が生じる可能性があります。 当該リスクに関して、当社グループでは、㈱フジテレビジョンを地上波広告収入が中心のメディア企業から、コンテンツから多様な収益を得ていく「コンテンツカンパニー」へと進化させ、コンテンツを基軸に、地上波だけでなく、配信デジタル事業・映画など多様な収益機会を得る事業構造への抜本的な改革を進めていく方針です。また、メディア・コンテンツ・セグメント全体で、コンテンツIPの開発・取得や配信関連ビジネスに注力し、中長期的に成長が期待できる分野や競争力を有するビジネス領域に集中的に経営資本を投下してまいります。さらに新しいウェブメディアの開発や、海外マーケットへの進出も加速させ販路の拡大を図ります。 ③著作権など知的財産権について 当社グループでは、テレビ番組などのコンテンツの放送・配信等を行うにあたって、著作物、レコード、実演をはじめ、多様な権利処理に真摯に取り組む必要があります。万が一、当社グループが著作権者等に対して不適切な対応を行った場合には、放送・配信等の差し止めや損害賠償請求等により、当社グループの業績等に負の影響が生じる可能性があります。当社グループは他者の著作権・著作隣接権などを侵害することのないよう権利処理に真摯に取り組むほか、著作権や権利処理に関する社員教育にも引き続き注力してまいります。また、ビジネスの核となる「コンテンツ」の価値を守るため、知的財産の適切な保護・管理に努めています。㈱フジテレビジョンでは、番組コンテンツの無許諾アップロードや海賊版DVD販売などの著作権侵害行為の監視・削除要請等を行っています。 (3) 都市開発・観光事業に関するリスク 都市開発・観光事業は、景気変動のほか大規模災害や感染症の拡大その他の様々な要因に基づく景気動向の影響を受けやすく、都市開発事業の中核事業であるビル事業・資産開発事業・住宅事業は、国内経済情勢と連動した不動産市況の動向によっては、空室の発生・賃料水準の下落及び販売価格の下落により当社グループの業績等に負の影響が生じる可能性があります。 また、観光事業においても、景気の悪化等によるインバウンドを含む旅行・観光需要の減少、国際情勢の変化等により利用客が減少し、当社グループの業績等に負の影響が生じる可能性があります。 当該リスクに関して、本事業の中核であるビル事業・資産開発事業・住宅事業では、一定の財務規律のもとで、資産の開発や売却、さらにはREITを活用した保有資産リスクの分散化など経営環境に応じた保有資産の見直し等によりリスクを適切にコントロールしております。 なお、当社グループは、メディア・コンテンツ及び都市開発・観光の両事業の成長実現を目的に、㈱サンケイビルを中核とする都市開発・観光事業への外部資本導入の検討開始を決定し、現在、具体的な検討を進めております。本施策は速やかな実現を目指しておりますが、現時点において実施時期は未定です。また、最終的な導入の形態等によっては、当該事業が当社グループの連結業績に与える影響度が大きく変動する可能性があります。 (4) 設備投資及び投資等について 当社グループは、持続的な成長を促進していくために、適切な設備投資及び投資を継続し、当社グループ事業の強化を図る方針ですが、投資額に見合う十分な利益を確保することができない可能性もあります。 当該リスクに関して、当社グループでは、設備投資及び投資について専門部局をメンバーとする会議体や専門部署等を配するなどして、専門的見地から検討を進めることとしております。なお、大型の出資・投資案件については、経営会議にも付議し、取締役会でも決議を行う等、複数のチェック体制を確保し、慎重かつ多角的に検討する仕組みとしております。 (5) 当社グループ事業に対する法的規制に関するリスク 当社は、放送法に基づく認定放送持株会社として総務大臣の認定を受けております。認定放送持株会社の認定には放送法で定める要件に適合する必要があり、当該要件に適合しなくなった場合は、認定を取り消される可能性があります。また、当社グループの中核事業である放送事業では、放送法・電波法に基づく放送免許又は認定を受け、事業を行っております。 仮に法令に基づく認定若しくは放送免許の取消し等の処分を受けた場合又は再免許を受けることができなかった場合は、当社グループの業績等に負の影響を及ぼす可能性があります。当社では、要件や認定条件への適合状況についてモニタリングとチェック体制を強化し適切な運用を図るよう努めております。 当社グループでは、グループ経営に重要な影響を与える法的な問題及びリスクに対しては、グループコンプライアンス等規程に基づき、取締役及び使用人等の法令順守について適切な体制を構築しております。また、当社では内部監査規程に基づき、当社の内部監査部門が、当社グループのコンプライアンスの状況を定期的に監査しております。 (6) 大規模災害等による事業継続に関するリスク 大規模災害等により、当社グループの中核である放送事業において、番組を放送するために使用している放送機材及び放送施設に障害が発生した場合や、その他イベントや映画における興行の中止や減少、通信販売事業、映像音楽事業などにおける商品等の製造、調達や流通への被害、都市開発・観光事業における保有・開発資産の毀損等が発生した場合には、当社グループの業績等に負の影響が生じる可能性があります。 当該リスクに関して、当社グループでは、放送設備等に障害が発生した場合でも、バックアップ用放送設備または放送用リース設備の代替システムの利用等により放送を継続する仕組みを備えております。ただし、既存対応では対処しきれない自然災害が発生した場合等は、放送を長期間停止するリスクが想定されます。 なお、当社グループでは、年に数回、安否回答確認訓練やBCP訓練を定期的に開催し、平常時から防災意識の向上と連絡体制の確認に努めております。 (7) 気候変動に関するリスク 当社グループでは、気候変動を環境・社会、ひいては事業活動にとっての重要な脅威と認識し、その対応を経営課題の最優先事項の一つとしております。2022年5月のTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言への賛同表明移行、放送事業、通販事業及び都市開発・観光事業を軸に、気候変動がもたらすリスクと機会の特定・検討を進め、2023年5月には同提言に基づく情報開示を行いました。現在は、こうした取り組みをさらに加速させるべく、本年5月に公表した「Group Vision 2026-2030 Ver.1.0」では新たな目標を掲げ、脱炭素経営を積極的に進めております。 TCFD提言に基づく情報開示やGroup Visionでの新目標につきましては当社ホームページに掲載しております。 [掲載ページ] https://www.fujimediahd.co.jp/ir/pdf/tcfd251114.pdf https://www.fujimediahd.co.jp/ir/pdf/groupvision2026-2030_Ver1.pdf (8) 個人情報の取扱いに関するリスク 当社グループは、視聴者情報、番組出演情報、通信販売事業ほか各事業における顧客情報などのデータベースを管理・運営しておりますが、当該情報が外部から不正にアクセスされた場合や、個人情報の外部流出等が発生した場合には、当社グループの業績及び企業としての社会的信用に負の影響を与える可能性があります。 当該リスクに関して、当社グループでは、データベースにおける顧客等の個人情報について社内でのアクセス権限を設定するなどその取扱いには十分な注意を払い、セキュリティの強化に努めております。 また個人情報のみならず、事業活動を通じて取得する全ての情報の適正な管理及び保護を重要な経営課題と認識しており、情報を安全に管理する諸方針を、2024年11月に改めてグループの「情報セキュリティ基本方針」としてまとめました。本方針に基づいてグループ全体で情報セキュリティ対策を推進してまいります。 (9) 人材に関するリスク 当社グループにおいて、多様な「価値」を生み出す要となるのは「人」です。しかし、各事業を取り巻く環境が急速に変化し、それに対応するスキルを持つ人材の獲得競争が激しさを増す中で、必要な人材を獲得できない場合や、優秀な人材が流出した場合、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに関して、当社グループでは、2026年5月に公表した「Group Vision 2026-2030 Ver.1.0」において、人的資本を成長投資を成果につなげるための重要な資源と捉え、成長戦略を支える人材基盤を競争力の源泉と位置付けたうえで、IPバリューチェーン各領域の中核人材の獲得・育成を中心に、2030年度までに累計150億円規模の投資を行う方針です。外部人材の積極的な採用や交流、リスキリングの推進、スキルアップ研修の充実に力を入れてまいります。また、子育てや介護、病気などで休業・休職を余儀なくされる従業員にも配慮し、多様な働き方に対応した職場環境の整備も進めています。さらに、社員一人ひとりが自己の成長と幸せを実感しながら日々の業務に取り組めるよう、健康経営の推進にも注力してまいります。
経営成績の分析 (MD&A)11,882字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 (経営成績の概況) 当連結会計年度における業績に関しましては、㈱フジテレビジョンにおいて、第3四半期からは回復基調となったものの、第2四半期まで同社の事案の影響を大きく受け、地上波テレビ広告収入が大幅な減収となりました。一方、都市開発・観光事業は、保有・開発物件の売却や大型分譲マンションの販売が好調に推移し、一昨年6月にグランドオープンした神戸須磨シーワールドが通年で業績に寄与したほか、過去最高を更新し続ける旺盛なインバウンド需要を取り込んだ運営ホテルの稼働も順調に推移しました。 この結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は、メディア・コンテンツ事業は減収、都市開発・観光事業は増収となり、全体では前年同期比0.2%増収の551,865百万円となりました。 営業損益は、メディア・コンテンツ事業において、上記の減収に加え、㈱ポニーキャニオンのアニメ関連の構造改革を進める中でアニメ制作費用に係る評価損を計上した結果、減益となりました。一方、都市開発・観光事業は増益となりましたが、全体では前年同期から27,059百万円減少し、8,766百万円の損失となりました。経常損益は、受取配当金の増加等がある一方で支払利息の増加もあり、前年同期から27,988百万円減少し、2,807百万円の損失となりました。 特別損益では、特別利益に投資有価証券売却益を計上したほか、特別損失では前期の固定資産の減損損失の大幅な反動減がありました。また、法人税等調整額において、当社及び一部の連結子会社において、業績回復に伴う将来の課税所得の見通し等を踏まえて繰延税金資産を計上した一方、都市開発・観光事業のオフバランスの検討を進めていることに伴い、同事業を構成する連結子会社への投資に係る将来加算一時差異について繰延税金負債16,706百万円を計上しました。これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期から26,633百万円増加し、6,499百万円となりました。 報告セグメントの業績の状況は以下の通りであります。 売 上 高   セグメント利益又は損失(△) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減   前連結会計年度   当連結会計年度   増減 (百万円)   (百万円)   (%)   (百万円)   (百万円)   (%) メディア・コンテンツ事業   404,376   350,889   △13.2   △4,085   △30,835   - 都市開発・観光事業   140,990   193,495   37.2   24,490   25,185   2.8 その他事業   20,057   26,681   33.0   876   1,424   62.5 調整額   △14,661   △19,200   -   △2,989   △4,540   - 合  計   550,761   551,865   0.2   18,293   △8,766   - (メディア・コンテンツ事業) ㈱フジテレビジョンは、第3四半期以降は広告出稿の再開が続き回復基調となり下期は営業利益を計上したものの、同社の事案の影響による上期の業績の落ち込みが大きく、通期では減収となり前期に続き営業損失を計上しました。 売上高のうち放送・メディア収入は、117,077百万円と前年同期比27.4%の減収となり、同事業の売上総利益は損失となりました。 全国放送を対象とするネットタイムセールスは、上期を中心にレギュラー番組の広告出稿が減少したほか、単発番組において「ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック」の中継があったものの、前期の「パリ2024夏季オリンピック」や「MLBワールドシリーズ2024」等の大型イベントの規模に及ばず、反動減となったことで、売上高は34,366百万円で前年同期比36.5%の減収となりました。 関東地区への放送を対象とするローカルタイムセールスは、6,143百万円で前年同期比34.3%の減収となりました。 スポットセールスは、下期にかけて回復基調となったものの、上期を中心に事案の影響を受けたことにより、業種別で前年を上回ったものは19業種のうち「外食・各種サービス」「流通・小売業」「不動産・住宅設備」「情報・通信・放送」の4業種となりました。その結果、売上高は43,543百万円で前年同期比27.8%の減収となりました。 また、民放公式テレビポータル「TVer」などを通じた配信広告セールスにおいても事案の影響による予約型広告の苦戦から、配信広告収入は前年同期比38.0%の減収となる5,212百万円となりました。 一方、コンテンツ・ビジネス収入では、FOD課金収入が好調なデジタル事業収入及び「爆弾」等のヒット作による劇場収入に加え人気作品の二次利用権販売が寄与した映画事業収入が増収となり、前期の社屋イベントの反動減によるMD事業収入と催物事業収入の減収をカバーしました。その結果、同事業の売上高は56,623百万円で前年同期比7.0%の増収となり、売上総利益は増益となりました。 以上により、㈱フジテレビジョン全体の売上高は、前年同期比18.9%減収の173,701百万円となり、利益面では放送・メディアの減益が大きく、前年同期から18,486百万円減少し32,515百万円の営業損失となりました。 ㈱ビーエスフジは、タイム収入、スポット収入ともに減少し放送事業は減収となりました。イベント事業についても前期に実施したイベントの反動減により減収となり、全体として減収減益となりました。 ㈱ニッポン放送は、タイム収入が好調で放送事業が増収となりましたが、前期に計上された大型イベントの反動減により減収減益となりました。 ㈱ポニーキャニオンは、音楽パッケージが前期の規模に及ばず、アニメのヒット作品数減少により配信が減収となったほか、イベント規模も前期に及ばず売上高は減収となりました。利益面ではアニメ関連の出資金償却の増加及びアニメ関連の構造改革を進める中でアニメ制作費用に係る評価損を計上したこともあり、営業損失を計上しました。 ㈱フジパシフィックミュージックは、主力の著作権使用料収入が堅調に推移したことに加え、原盤使用料収入やマネージメント収入も伸長し、増収増益となりました。 ㈱dinos(㈱DINOS CORPORATIONから2025年7月1日付にて商号変更)は、テレビ通販の深夜帯や特番の売上が好調に推移しましたが、カタログ通販の家具収納・リビング・美容健康・ファッション等の商材が振るわず、全体として減収となりました。利益面では、カタログ発行の効率化等による徹底した費用構造の改革を進め、増益となりました。 ㈱クオラスは、テレビの広告取扱い、マーケティング及びプロモーション事業やイベント関連の収入が好調で増収増益となりました。 以上のとおり、メディア・コンテンツ事業は上期を中心に事案の影響を受けた㈱フジテレビジョンの減収減益が響き、全体の売上高は前年同期比13.2%減収の350,889百万円となり、利益面では前年同期から26,750百万円赤字幅が拡大し、30,835百万円のセグメント損失となりました。 中核子会社である㈱フジテレビジョンの経営成績等の推移は以下の通りです。 ㈱フジテレビジョン (単位:百万円、%表示は対前年同期増減率) 2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 売上高   238,219   0.3%   214,186   △10.1%   173,701   △18.9% 放送収入   147,348   △8.1%   123,750   △16.0%   84,053   △32.1% ネットタイム   63,551   △8.2%   54,117   △14.8%   34,366   △36.5% ローカルタイム   10,135   △4.6%   9,353   △7.7%   6,143   △34.3% スポット   73,662   △8.5%   60,280   △18.2%   43,543   △27.8% 営業利益又は営業損失(△)   5,433   △29.2%   △14,029   -   △32,515   - (都市開発・観光事業) ㈱サンケイビルは、オフィスビル、ホテル、賃貸レジデンスの賃料収入が引き続き好調に推移したことや、保有・開発物件の売却及び大型分譲マンション販売の規模が前期を上回ったことにより、増収増益となりました。 ㈱グランビスタ ホテル&リゾートは、一昨年6月にグランドオープンした神戸須磨シーワールドが通年で業績に寄与したほか、旺盛なインバウンド需要もあり、インターゲートホテルシリーズをはじめとした運営ホテルの稼働も引き続き好調に推移し増収となりました。一方、利益面では、食材など各種原価の高騰や人件費の増加があり減益となりました。 以上の結果、都市開発・観光事業全体の売上高は、前年同期比37.2%増収の193,495百万円となり、セグメント利益は同2.8%増益の25,185百万円となりました。 (その他事業) その他事業全体の売上高は前年同期比33.0%増収の26,681百万円となり、セグメント利益は同62.5%増益の1,424百万円となりました。 持分法適用会社では、伊藤忠・フジ・パートナーズ㈱、日本映画放送㈱、㈱WOWOWなどが持分法による投資利益に貢献しました。 (財政状態の概況) 当期末の総資産は1,464,728百万円となり、前期末比24,431百万円(1.7%)増加しました。 流動資産は390,667百万円で、前期末比7,924百万円(2.0%)減少しました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産が28,813百万円、棚卸資産が6,784百万円それぞれ増加した一方で、有価証券が41,439百万円減少したこと等によります。 固定資産は1,074,060百万円で、前期末比32,356百万円(3.1%)増加しました。これは主に、投資有価証券が42,594百万円減少した一方で、土地が44,112百万円、建物及び構築物が15,944百万円、退職給付に係る資産が8,065百万円それぞれ増加したこと等によります。 負債は903,260百万円で、前期末比292,987百万円(48.0%)増加しました。 流動負債は423,652百万円で、前期末比236,712百万円(126.6%)増加しました。これは主に、短期借入金が208,372百万円、未払法人税等が11,861百万円、「その他」に含まれる未払金が9,055百万円それぞれ増加したこと等によります。 固定負債は479,608百万円で、前期末比56,274百万円(13.3%)増加しました。これは主に、退職給付に係る負債が1,642百万円減少した一方で、長期借入金が53,866百万円、繰延税金負債が2,235百万円、社債が2,000百万円それぞれ増加したこと等によります。 純資産は561,467百万円で、前期末比268,555百万円(32.4%)減少しました。これは主に、自己株式を249,045百万円取得した一方で、208,044百万円消却したことにより、自己株式は全体として40,891百万円増加したことに加え、資本剰余金が自己株式の消却等により139,991百万円、その他有価証券評価差額金が22,036百万円それぞれ減少したこと等によります。また、利益剰余金は、親会社株主に帰属する当期純利益6,499百万円を計上した一方で、資本剰余金の負の残高の振替により67,968百万円、剰余金の配当により10,522百万円それぞれ減少したことから、全体として71,926百万円減少しました。 ②キャッシュ・フローの状況 当期における各キャッシュ・フローの状況は以下の通りであります。 営業活動によるキャッシュ・フローは、前期の58,449百万円の収入から当期は341百万円の支出となり、前期比58,790百万円の支出増加となりました。これは、税金等調整前当期純利益が40,028百万円の増加、「その他」の中に含まれる未払金の増減額が7,043百万円、未払費用の増減額が6,024百万円それぞれ支出減少となった一方で、売上債権の増減額が54,105百万円の収入減少、投資有価証券売却益が42,981百万円の増加、減損損失が25,173百万円の減少、棚卸資産の増減額が3,811百万円の収入減少となったこと等によります。 投資活動によるキャッシュ・フローは、前期の37,492百万円の支出から当期は117百万円の収入となり、前期比37,610百万円の収入増加となりました。これは、有価証券の売却及び償還による収入が122,052百万円減少し、有形固定資産の取得による支出が37,076百万円増加した一方で、有価証券の取得による支出が140,163百万円減少し、投資有価証券の売却及び償還による収入が48,703百万円増加したこと等によります。 財務活動によるキャッシュ・フローは、5,641百万円の収入となり、前期比3,178百万円(129.0%)の収入増加となりました。これは、自己株式の取得による支出が234,162百万円、長期借入金の返済による支出が31,912百万円それぞれ増加した一方で、短期借入金の純増減額が227,655百万円の収入増加となり、長期借入れによる収入が37,100百万円、社債の発行による収入が2,000百万円それぞれ増加したこと等によります。 上記の結果、現金及び現金同等物の当期末残高は、128,936百万円となり、前期末に比べ5,823百万円(4.7%)の増加となりました。 (参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   59.7   60.6   59.2   56.8   37.3 時価ベースの自己資本比率(%)   19.5   19.2   29.6   36.8    38.9 キャッシュ・フロー対有利子 負債比率(年)   5.1   4.5   6.8   6.1    - インタレスト・カバレッジ・ レシオ(倍)   35.8   43.8   27.3   22.2   - (注) 1.自己資本比率:自己資本/総資産 2.時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 3.キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー 4.インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い ※  各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 ※  株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 ※  キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。 ※  有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 ※  2026年3月期は、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスであるため、キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオを記載しておりません。 ③生産、受注及び販売の実績 (a) 生産実績 該当事項はありません。 (b) 受注実績 該当事項はありません。 (c) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) メディア・コンテンツ事業   350,889   △13.2 都市開発・観光事業   193,495   37.2 その他事業   26,681   33.0 調整額   △19,200   - 計   551,865   0.2 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) ㈱電通   68,805   12.5   45,251   8.2 ㈱博報堂   41,132   7.5   26,470   4.8 (注) ㈱博報堂と㈱博報堂DYメディアパートナーズは2025年4月1日をもって経営統合し、㈱博報堂となっております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等については、(1)経営成績等の状況の概要に記載の通りです。 当連結会計年度においては、子会社㈱フジテレビジョンで発生した事案の影響により、上期を中心に地上波テレビ広告収入が大幅に減少したことが連結全体の収益性に大きな影響を与えました。都市開発・観光事業では大幅な増収を記録したものの、メディア・コンテンツ事業での地上波テレビ広告収入減、ならびに㈱ポニーキャニオンにおけるアニメ関連事業の構造改革に伴う評価損の計上等による利益の減少が大きく、連結全体では8,766百万円の営業損失を計上しました。 計画対比では、メディア・コンテンツ事業において、当初想定していた地上波テレビ広告収入の回復が上期には十分に進まず、第3四半期以降は広告出稿の再開が続き回復基調となったものの、通期で期初計画を下回る結果となりました。一方、都市開発・観光事業は保有・開発物件の売却や大型分譲マンション販売の順調な進捗、ならびに旺盛なインバウンド需要を背景とする観光事業の好調を受け、当初計画を上回る水準で推移しました。連結業績では、メディア・コンテンツ事業の営業損失の影響が大きく、期初計画を下回る結果となりました。 当社では、事案の影響による経営状況の悪化を受けて、昨年5月以降段階的に「改革アクションプラン」を公表し、人権尊重を最優先に、人的資本経営の推進とガバナンス改革を実行することで、経営体制の抜本的な見直しを進めてまいりました。さらに本年5月には、「改革アクションプラン」の内容を大幅に更新した「Group Vision 2026-2030 Ver.1.0」を公表し、早期の収益性回復を図るとともに、グループの新たな成長戦略に基づく事業改革を進めております。 また、資本政策に関しては、「自己資本水準の適正化」「成長投資の強化」「株主還元の拡充」を一体的に推進する方針のもと、当連結会計年度では約494億円の政策保有株式売却を実施しました。今後は2027年度末までに累計1,000億円超を売却し、その後もさらなる縮減を目指してまいります。 (セグメント区分別の分析) (メディア・コンテンツ事業) メディア・コンテンツ事業の経営成績等の状況に関する認識については、(1)経営成績等の状況の概要に記載の通りです。 当連結会計年度においては、㈱フジテレビジョンにおける事案の影響を受け、上期を中心に地上波テレビ広告収入が大幅に減少したことから、セグメント全体としては減収減益となりました。第3四半期以降は広告出稿に回復の兆しが見られたものの、通期では営業損失を計上する結果となっております。 一方で、配信プラットフォーム「FOD」における課金収入や、映画事業におけるヒット作品、海外番販や二次利用権販売等のコンテンツ・ビジネスは堅調に推移しており、当社が中長期的な成長領域と位置付けている「IP・コンテンツを核としたビジネス」は着実に拡大しております。 今後は、「Group Vision 2026-2030 Ver.1.0」に基づき、地上波テレビ広告収入を主たる収益源とする従来の事業構造から、IP・コンテンツを起点に、IP創出から育成、多角展開までを一気通貫で実現させる事業体制への本格的な転換を進めてまいります。地上波放送については、IP育成・拡張の中核エンジンとして再定義し、収益力と効率性の向上を目指します。 (都市開発・観光事業) 都市開発・観光事業の経営成績等の状況に関する認識については、(1)経営成績等の状況の概要に記載の通りです。 当連結会計年度においては、㈱サンケイビルにおける不動産賃貸収入が引き続き堅調に推移したほか、保有・開発物件の売却や大型分譲マンション販売の進捗が業績に寄与しました。また、㈱グランビスタホテル&リゾートでは、神戸須磨シーワールドの通年での寄与に加え、旺盛なインバウンド需要を取り込み、運営ホテルの稼働も高水準で推移したことから、売上高は大幅に増加しました。原材料価格や人件費の上昇などにより一部コスト増加要因はあったものの、セグメント全体では安定した利益水準を維持しました。 都市開発・観光事業については、本年2月に公表した通り、当社グループにおける各事業の持続的成長と資本効率の向上を両立させる観点から、外部資本の導入およびオフバランス化の検討を進めております。本事業は、安定的な営業キャッシュ・フロー創出力を有する一方で、資産規模が大きく、連結全体での自己資本を押し上げる要因となっていることから、資本構成を適切に見直すことが中長期的な企業価値向上につながると判断しております。外部資本導入の具体的な手法、時期および規模等については現時点で未確定ですが、当社グループ全体のキャピタルアロケーションを最適化する観点から、慎重に検討を進めてまいります。 (その他事業) その他事業の経営成績等の状況に関する認識等については、(1)経営成績等の状況の概要に記載の通りです。 ② 資本の財源及び資金の流動性に関する情報 (財務戦略の基本的な考え方) 当社グループは、グループ各社の持続的成長と中長期的な企業価値向上を目指すため、健全な財務体質と資本効率の向上を両立させながら、成長分野への投資を推進し、株主還元の充実を図っていくことを財務戦略の基本方針としています。 メディア・コンテンツ事業の中核をなす㈱フジテレビジョンは、事業上のリスクにより大幅な収入減が長期間生じた際にも、社会的なインフラとして放送を継続する役割を担っており、それを可能とする強固な財務体質と十分な手元流動性の確保が必要です。前期に発生した一連の事案を受けて、㈱フジテレビジョンの放送収入は減収となりましたが、当社における政策保有株式の売却が寄与し、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は連結で128,936百万円と十分な手元流動性を確保しており、日々の資金繰り管理によるモニタリング強化を図っております。都市開発・観光事業では、様々なアセットタイプへの戦略投資のほか、国内旅行やインバウンド需要が旺盛な観光需要をさらに取り込むための成長投資資金の確保が必要になると考えております。 自己資本比率、有利子負債残高、ROE等の指標を注視して、一定の財務健全性を確保しながら資本効率を高め、グループ全体の企業価値向上に努めてまいります。 (資金需要の内容) 当社グループの資金需要は、営業活動に関わる支出として、放映権の取得費用、番組制作およびIP開発のための人件費、外注費、著作権等の使用料、通信販売商品の仕入、新規不動産の取得ならびに開発費、既存ビルの設備改修ほか、販売費及び一般管理費(代理店手数料、宣伝広告費、人件費等)があります。 また投資活動に関わる支出として、コンテンツ制作力の増強を図るための放送用設備・機器等の設備投資、次世代映像制作技術・ツール等のAI・DX投資、メディア戦略強化のための投資資金、グループの資本政策に伴う株式の取得資金等があります。 (資金調達) 当社グループの事業活動を維持し拡大していくためには資金の安定的な確保が求められますが、そのために内部資金を中心に、中長期的な財務の健全性、最適な資本構成や資本コストを意識しながら外部資金も有効に活用しております。直近では2026年2月に自己株式の取得資金として金融機関から230,000百万円の短期資金を調達しました。また、2023年12月には20,000百万円の社債を発行し、長期安定資金を調達しました。更に機動的な資金調達を可能にするために50,000百万円の社債発行登録枠を確保、維持することで今後の資金調達に効果的に活用して参ります。 都市開発・観光事業では建物及び土地の調達にあたり、一定の財務規律の下、金融機関からの借入を活用しています。また、環境問題への取り組みとして、借入条件がCARBON HALF(2030年度までに2013年度比でScope1・2のCO2総排出量50%削減)中間目標の達成状況と連動したサステナビリティ・リンク・ローンによる借入を実行しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループにおいて、連結財務諸表に与える影響が大きいと考えている会計上の見積りに係る項目は、以下の通りであります。 なお、会計上の見積りに係る項目のうち、翌連結会計年度の連結財務諸表に与える影響に重要性があると判断しているアニメ制作に係る流動資産のその他(前払費用)の評価及び棚卸資産の評価につきましては、第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に算出方法や主要な仮定等の詳細を記載しております。 (繰延税金資産) 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性の検討にあたり、課税主体ごとに将来の課税所得を合理的に見積もり、回収可能性がないと判断した部分については評価性引当額を計上しております。将来の課税所得の見積りは、当連結会計年度末時点で予測可能な合理的な将来課税所得見込額とタックスプランニングに基づいておりますが、今後の業績の変動により見積りと実績が乖離する可能性があります。この場合、繰延税金資産の取崩等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼすことが考えられます。 (退職給付に係る資産及び負債) 当社及び一部の連結子会社では確定給付型の退職金制度を採用しており、退職給付債務算定において原則法を採用しています。退職給付債務算定における数理計算は、割引率、退職率、死亡率、予想昇給率などの計算基礎に基づいており、割引率は安全性の高い債券の利回りを基礎として決定しております。また、年金資産の長期期待運用収益率は、年金資産が退職給付の支払に充てられるまでの時期、保有している年金資産のポートフォリオ、過去の運用実績、運用方針及び市場の動向等を考慮して決定しております。これらの前提条件の見積りと実績の差異は、数理計算上の差異として計上され、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼすことが考えられます。 (固定資産の減損) 固定資産の減損損失計上の検討において、都市開発・観光事業においては原則として個別の物件ごとに、または管理会計上の事業所区分別にグルーピングを行っております。回収可能価額の算定にあたり、当連結会計年度末時点で予測可能な合理的な将来キャッシュ・フロー、割引率、正味売却価額等を見積もっておりますが、今後の業績や事業環境の変動により見積りと実績が乖離する可能性があります。この場合、追加の減損損失計上が必要になるなど、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼすことが考えられます。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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