本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

Rebase

Rebase, Inc.5138 · Growth · 情報・通信業

レンタルスペースのマッチングプラットフォームを運営し、遊休スペースの有効活用と利用者のニーズを結びつける企業。

概要

株式会社Rebaseは、2014年に東京都世田谷区で設立された情報・通信業の企業である。主力サービスはレンタルスペースのマッチングプラットフォーム「インスタベース」であり、空きスペースを貸したい人と借りたい人をインターネット上で結びつける。2022年12月に東京証券取引所グロース市場に上場。2026年3月期の売上高は約22億円、従業員数は50名。本社は東京都渋谷区神宮前に置く。

「人」と「空間」を繋ぐマッチングプラットフォーム

Rebaseの事業はマッチングプラットフォーム事業の単一セグメントで構成される。中核である「インスタベース」は、スペース掲載者(貸し手)とスペース利用者(借り手)をオンラインで仲介する。掲載スペースは会議室、撮影スタジオ、ダンススタジオ、パーティースペースなど多岐にわたり、利用目的も打ち合わせ、セミナー、ヨガ、撮影、イベントと幅広い。2026年5月時点の掲載スペース数は47,000件を超え、同社調べで国内最大級の規模を誇る。収益モデルは完全成果報酬型で、スペース掲載者から利用料の最大35%を手数料として得る。スペース利用者からの手数料は発生しない。

掲載スペース数と集客力が競争優位性の中核

同社の強みは掲載スペース数の多さと検索エンジンからの集客力にある。創業以来、営業人員に依存せず、自社開発の営業リスト自動作成ツールやメールマーケティング、Web広告、アライアンスを通じて少人数で効率的にスペースを獲得してきた。また、検索流入を最大化するためのSEO施策、メールマーケティングによるリピート率向上、UI/UX最適化によるコンバージョン率改善を継続的に実施。旅行業登録(2022年3月)により宿泊施設の客室も時間貸しスペースとして取り込み、大手チェーンホテルとの連携を進めている。2023年8月にはAI画像判定システムの特許を取得し、検索結果の精度向上に活用している。

新たな収益の柱「TOIRO」と法人向けプランへの展開

Rebaseは「インスタベース」に加え、2023年11月にコミュニティイベントサービス「TOIRO」をリリースした。これは、イベントの集客・クレジットカード決済・受付管理を一元的に提供するサービスであり、2025年3月に新機能を追加して機能を拡充している。さらに、2025年8月には法人向け新プラン「instabase for Business」の提供を開始し、企業の会議室や研修スペースなどの需要を取り込む。また、持分法適用関連会社として株式会社Libertyship(2024年5月)と株式会社アップナウ(2025年7月)の株式を取得し、グループ全体での事業拡大を図っている。

業界の中での役割はスペースシェアリング市場におけるマッチングプラットフォーム運営者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
22億円
営業利益
1億円
営業利益率
4.5%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01スペースシェアリング(レンタルスペース)主力

空きスペースを貸したい人と借りたい人をマッチングするプラットフォーム「インスタベース」を運営。スペース掲載者から手数料(〜35%)を得る成果報酬型。スペース利用者には無料で提供し、利便性向上のため決済方法や補償サービスを充実させている。

主な製品・サービス3
インスタベース国内シェア首位
会議室、撮影スタジオ、ダンススタジオなど多種多様なスペースをオンラインで予約できるマッチングサービス。掲載スペース数は47,000件超で、日本最大級。
インスタベースPlate
スペース利用時の飲食物の手配を代行する、デリバリー・ケータリング事業者とのマッチングサービス。予約と同時にシームレスに飲食物を予約できる仕組みを特許取得。
マーケットプレイス
レンタルスペース運営に最適な商品・サービスを提供する事業者とスペース掲載者をマッチングするサービス。

製品と技術

「インスタベース」の仕組みと料金体系

「インスタベース」は、スペース掲載者が空いている時間帯を登録し、スペース利用者がWebまたはアプリから24時間いつでも検索・予約・決済できるプラットフォームである。利用者はエリア、用途、日時でスペースを絞り込み、内観写真や設備、口コミを確認して即時予約が可能。決済手段はクレジットカード、コンビニ決済、銀行振込(Pay-easy)、後払い(Paid)など多様に対応。スペース掲載者には、ページ作成・予約管理・ダブルブッキング防止のためのGoogleカレンダー連携やIoT機器(スマートロック、監視カメラなど)との連携機能を提供する。サービス手数料はスペース利用料の最大35%で、初期費用や月額固定費は一切かからない完全成果報酬型である。

差別化技術:AI画像判定特許とIoT連携

Rebaseは2023年8月に取得したAI画像判定システムの特許(第7317408号)を活用し、検索結果の精度を高めている。従来のテキストベース検索では捉えきれないスペースの実際の用途(例:会議室として使えるか、撮影スタジオとしての明るさなど)を画像認識でスコアリングし、利用者の意図に合ったスペースを上位に表示する。これにより検索エンジンからの離脱を防止し、予約率の向上に貢献している。また、スマートロックや防犯カメラといったIoT機器と予約システムを自動連携することで、スペース掲載者は無人運営や入退室管理を効率化でき、セキュリティ面でも安心を提供している。これらの技術的優位性は、競合との差別化要因となっている。

補完サービス:「インスタベースPlate」と「マーケットプレイス」

コアのマッチング機能に加え、周辺サービスも展開している。「インスタベースPlate」は、スペース利用者とデリバリー・ケータリング事業者をマッチングするサービスであり、スペース予約と同時に飲食物の手配ができる。同サービスに関連する特許(第6889429号)も取得済みである。「マーケットプレイス」は、スペース掲載者向けに運営に最適な商品やサービス(備品、清掃サービス、保険など)を提供する事業者とのマッチングプラットフォームである。これらの付加サービスは、プラットフォームの利便性を高め、スペース掲載者の運営負荷を軽減するとともに、エコシステムの拡大に寄与している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア首位インスタベース掲載スペース数が最大級スペースシェアリング(レンタルスペース)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

Web3特化の独立系、収益改善途上

RebaseはWeb3関連サービスを提供する情報・通信企業。同業のソラコム(IoTプラットフォーム)やL is B(AIソリューション)と比較し、ブロックチェーン・暗号資産領域に特化。売上高は2024年3月期15億円から2026年3月期22億円へ増加見込みだが、営業利益率は26%→5%へ低下予想と収益性改善が課題。業界内では小規模独立系で、大手との差は大きい。

強み

  • ブロックチェーン・NFTなどWeb3領域に特化し、差別化を図る。
  • 2024-2026年度で売上高15→22億円と増収基調。
  • 2025年3月期実績営業利益率26%と高水準を達成。
  • 2025年3月期は営業黒字(利益率26%)を確保。

課題

  • 2026年3月期予想営業利益率5%と前年から急低下見込み。
  • 売上22億円と業界平均より小さく、競合との差が大きい。
  • Web3市場の変動に収益が左右されやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がRebase

時価総額で並べると、掲載11社のなかで1番目にあたる。

#企業時価総額PER
15138Rebase23億円31.2倍
24388エーアイ23億円20.8倍
35126ポーターズ23億円17.9倍
43647アスリナ23億円
53042セキュアヴェイル23億円21.8倍
64170Kaizen Platform23億円
75125ファインズ22億円36.4倍
84016MITホールディングス22億円29.0倍
94814ネクストウェア22億円
104370モビルス22億円44.7倍
113985テモナ22億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 26件

レンタルスペースマッチングの創業からサービス開始まで(2014年)

2014年4月、株式会社Rebase(資本金25万円)を東京都世田谷区尾山台に設立。同年5月、レンタルスペースのマッチングプラットフォーム「インスタベース」をリリースした。創業時の事業構想は、空いている物件やスペースを時間単位で貸し借りできるC2Cプラットフォームであり、場所の制約によって活動の機会を逃す人を減らすことを目的としていた。初期からWeb上の検索・予約機能を提供し、スペース掲載者には初期費用や月額固定費を課さない完全成果報酬型の料金体系を採用した。

モバイルアプリの投入と補償サービス開始による成長基盤(2018~2019年)

2018年9月、スペース利用者向けのiOSアプリの提供を開始し、スマートフォンからの利便性を向上。同年11月にはポイントプログラム「インスタベースポイント」を導入し、利用促進を図った。2019年3月にはスペース利用者・掲載者双方を対象とした補償サービス「インスタベース安心補償」(最大1億円)を開始し、安心して取引できる環境を整備。同年9月にはAndroid向けアプリ、10月にはスペース掲載者向けiOSアプリもリリースし、モバイル対応を完了した。これらの施策により、掲載スペース数と予約数が順調に増加し、2020年12月には掲載スペース数が10,000件を突破した。

特許取得と旅行業登録、上場への道(2021~2022年)

2021年5月、レンタルスペースと飲食物の予約を効率的に行うシステムに関する特許(第6889429号)を取得。同年10月にサービスロゴをリニューアルし、ブランドイメージを刷新。12月にはプライバシーマークを取得し、情報管理体制を強化した。2022年3月には本社を東京都渋谷区神宮前に移転するとともに、東京都知事登録旅行業(第3-8196号)を取得。これにより宿泊施設の客室をワークスペースとして貸し出す事業が可能となり、大手チェーンホテルとのアライアンスを進めた。同年5月に掲載スペース数が20,000件を突破し、同年12月に東京証券取引所グロース市場に上場を果たした。

AI特許と新サービス、掲載スペース40,000件到達(2023~2025年)

2023年8月、AI画像判定システムの特許(第7317408号)を取得し、検索結果の最適化に活用。同年11月、コミュニティイベントサービス「TOIRO」をリリースすると同時に、掲載スペース数が30,000件を突破。2024年5月には株式会社Libertyshipの株式を取得し、持分法適用関連会社化。同年10月、人数料金設定機能をリリースし、スペース掲載者の収益管理を支援。2025年2月には掲載スペース数が40,000件を突破。同年3月に「TOIRO」に集客・クレジットカード決済・受付管理の新機能を追加し、7月には株式会社アップナウを関連会社化。8月には法人向け新プラン「instabase for Business」を開始し、企業需要の取り込みを加速させた。

本社移転と地域連携、持続的成長への布石(2026年)

2026年3月、埼玉県熊谷市と「まちなか活性化に関する包括連携協定」を締結し、地域の空きスペース活用を推進。同年4月、本社を東京都渋谷区神宮前の青山オーバルビルへ移転。新オフィスは表参道エリアに位置し、ビジョン「Where It Starts」を体現する場として、社内外の交流を促進する拠点を目指す。2026年5月時点での掲載スペース数は47,000件を超え、2026年3月期の売上高は約22億円に達したが、先行投資の影響で営業利益は前期比80%減の1億円にとどまった。同社は次の成長フェーズに向け、組織体制の強化と新サービスの拡充を進めている。

年表26件を開く

2010年代

  • 2014年4月創業株式会社Rebase(資本金 25万円)を東京都世田谷区尾山台に設立
  • 2014年5月レンタルスペースのマッチングプラットフォーム「インスタベース」をリリース
  • 2017年7月本社を東京都渋谷区恵比寿西に移転
  • 2018年9月スペース利用者向けのiOSアプリの提供開始
  • 2018年11月「インスタベースポイント」の提供開始
  • 2019年3月スペース利用者・スペース掲載者を対象とした「インスタベース安心補償」の提供開始
  • 2019年9月スペース利用者向けのAndroidアプリの提供開始
  • 2019年10月スペース掲載者向けのiOSアプリの提供開始

2020年代

  • 2020年12月「インスタベース」掲載スペース数が10,000件を突破
  • 2021年5月レンタルスペースに配送可能な飲食事業者と、飲食物を配送可能なレンタルスペースが検索され、レンタルスペースと飲食物の予約を効率的に行うことができるシステムに関する特許を取得(特許 第6889429号)
  • 2021年10月「インスタベース」のサービスロゴをリニューアル
  • 2021年12月プライバシーマークを取得(登録番号 第21004790号)
  • 2022年3月本社を東京都渋谷区神宮前に移転/東京都知事登録旅行業を取得(登録番号 第3-8196号)
  • 2022年5月「インスタベース」掲載スペース数が20,000件を突破
  • 2022年12月上場東京証券取引所グロース市場に上場
  • 2023年8月AI画像判定システムの特許を取得(特許 第7317408号)
  • 2023年11月コミュニティイベントサービス「TOIRO」をリリース/「インスタベース」掲載スペース数が30,000件を突破
  • 2024年5月M&A株式会社Libertyshipの株式取得(持分法適用関連会社化)
  • 2024年10月「インスタベース」人数料金設定機能をリリース
  • 2025年2月「インスタベース」掲載スペース数が40,000件を突破
  • 2025年3月「TOIRO」集客・クレジットカード決済・受付管理の新機能をリリース
  • 2025年7月M&A株式会社アップナウの株式取得(持分法適用関連会社化)
  • 2025年8月法人向け新プラン「instabase for Business」の提供を開始
  • 2025年9月スペース掲載者向けAndroidアプリの提供を開始
  • 2026年3月埼玉県熊谷市と「まちなか活性化に関する包括連携協定」を締結
  • 2026年4月本社を東京都渋谷区神宮前の青山オーバルビルへ移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 利用総額最大化
  • 利用数最大化
  • 掲載スペース数最大化

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    インスタベースの成長と周辺領域への拡大

    レンタルスペースマッチングプラットフォーム「インスタベース」の成長を継続しつつ、蓄積したデータやノウハウを活用して、新たな収益の柱となるサービスを確立・拡充し、事業ポートフォリオを最適化する。

  2. 02

    AI画像判定による検索最適化の推進

    AI画像判定を用いた検索結果最適化(特許取得済)により、ユーザーの検索意図に合致したスペースを精度高く提示し、離脱防止と利便性向上を図る。

  3. 03

    空き家活用とリフォーム市場への事業展開

    増加する空き家問題に対し、遊休不動産とリフォーム・リノベーションをマッチングするサービスを検討し、住宅リフォーム市場への参入を目指す。

  4. 04

    フリーランス市場向け新サービス「TOIRO」の展開

    成長するフリーランス市場をターゲットに、個人の活動を支援する新サービス「TOIRO」を展開し、スキルシェア領域での事業拡大を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で50人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は735万円で、3期前と比べて+19.9%平均年齢は36.3歳、平均勤続年数は3.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年3月61332.42.330
2024年3月64833.12.636
2025年3月69134.72.8451,111
2026年3月73536.33.050200

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都渋谷区500百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は22億円営業利益1億円前期と比べると増収減益で、売上が+15.8%、利益が-80.0%。

売上高
+15.8%
22億円
営業利益
-80.0%
1億円
純利益
-75.0%
1億円
営業利益率
4.5%
前期比 -21.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高24億円22億円
営業利益1億円1億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は6億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+100.0%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q41
2024年1Q3133.30
2024年2Q400.01
2024年3Q4250.01
2024年4Q40
2025年2Q9222.21
2025年4Q10330.03
2026年2Q10110.00
2026年4Q1200.01
2027年1Q600.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2019年3月期からの8期で、売上は2億円から22億円へ11.0倍に増えた。直近期の営業利益率は4.5%。売上は7期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2019年3月200
2020年3月410
2021年3月511
東京証券取引所グロース市場に上場
2022年3月921
2023年3月1222
株式会社Libertyshipの株式取得(持分法適用関連会社化)
2024年3月1532
株式会社アップナウの株式取得(持分法適用関連会社化)
2025年3月195526.34
2026年3月22114.51

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高22億円のうち、営業利益として残るのは1億円4.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の4.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金4.5%1億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金90.9%20億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.5%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
95.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.8pt
4.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.1pt
4.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比7.5pt
5.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2026年3月期は営業CFが1億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は12億円で、売上の6.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年3月10114
2022年3月2−1016
2023年3月20128
2024年3月400411
2025年3月5−10415
2026年3月1−3−1−212

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2026年3月期の総資産は23億円。このうち返さなくてよい自己資本が13億円で、自己資本比率は56.5%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年3月22080.8
2020年3月42241.7
2021年3月53252.1
2022年3月84451.9
2023年3月117468.6
2024年3月1510566.2
2025年3月2014670.3
2026年3月23131056.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
12億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
9億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
10億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中195位あたり、逆に低いのはROE605社中491位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
56.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
15.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥473で、1年前と比べて-63.1%過去52週の値幅のなかでは11%の位置にある。

¥473-0.2%1ヶ月+4.6%1年-63.1%時価総額23億円
過去52週の値幅
安値¥365高値¥1,321

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)31.2倍
PER (会社予想)41.9倍
PBR1.81倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は451円で、直近1か月で1.1%下落し、25日移動平均線431.6円を約4.5%上回っています。52週高値1330円からは約66.1%下落した水準です。出来高は8月14日に1200株と低水準ですが、8月12日には1万300株と増加しており、下値では買いが入る様子が見られます。RSIは66.44と中立よりやや高めです。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは29.77倍で業界平均31.17倍を下回り、PBRは1.73倍で平均3.64倍の半分以下。ROEは5.6%とやや低く、配当利回りは0%で無配。直近の業績は売上増だが営業利益率が26.32%から4.55%へ急減し、利益水準の持続性に懸念。割安感はあるが、収益性や配当の弱さが割安の理由とも言え、両面性を考慮しほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)31.2倍47.9倍
PER (予想)41.9倍
PBR1.81倍2.96倍
ROE5.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

データ統合市場は拡大しており、企業のDX需要を追い風に成長が期待される。一方で、市場には競合が多く、価格競争や機能差別化の難しさがある。また、直近の業績では営業利益率が大きく変動しており、収益の安定性に疑問がある。強気派は市場成長と自社の技術力を評価し、弱気派は競争激化と業績の不安定さを懸念する。

プラスに働く材料7
  • 市場成長の追い風

    DX需要の高まりでデータ統合市場は拡大見込み

  • 技術力への期待

    データ連携の自動化技術に一定の評価あり

  • 業績回復の兆し

    直近年度は営業利益率26%と高い水準を示す

  • 売上高15→22億円と2期連続増収通年影響

    2026年3月期売上高22億円、前期比3億円増

  • 過去の高営業利益率26.32%に回復余地不定影響

    2025年3月期営業利益率26.32%、今期4.55%

  • PBR1.73倍と資産価値に近い継続影響

    時価総額22億円、PBR1.73倍

  • 通期で純利益1億円の黒字を確保通年影響

    2026年3月期純利益1億円、前期4億円

マイナスに働く材料7
  • 競争の激化

    多数の競合が存在し、差別化が困難

  • 業績の不安定さ

    営業利益率が直近で4.5%まで急落

  • 規模の小ささ

    時価総額22億円と小型で流動性が低い

  • 営業利益5億→1億円と大幅減益決算発表後影響

    営業利益は前期比4億円減、売上高22億円

  • 予想PER39.9倍と実績から一段の悪化決算発表後影響

    実績PER29.77倍に対し予想PER39.9倍

  • 株価が1年で63.63%下落継続影響

    1年間の株価変動率▲63.63%

  • 時価総額22億円と小型で流動性は低い不定影響

    時価総額22億円、外国保有比率2.98%

次の決算で確かめる点
売上高成長率
市場でのシェア拡大と事業拡大の持続性を確認
営業利益率
収益性の安定性と事業モデルの健全性を判断
解約率
サブスク型事業の継続性と顧客満足度を測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
44.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,226人。区分でいちばん多いのは事業法人48.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が52.0%を占め、残る48.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人42.642.240.348.1
個人・その他44.438.147.241.5
金融機関1.95.94.93.9
証券会社4.86.02.93.6
外国法人6.47.84.72.4
外国人個人0.00.00.00.6

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社elpido(注)231.33
02佐藤 海16.59
03株式会社El Monte Garage(注)38.06
04髙畠 裕二7.31
05株式会社リバーフィールド4.38
06株式会社大正スカイビル4.05
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.83
08吉田 士陽2.66
09株式会社SBI証券2.31
10赤木 賢敏2.03

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で+143%、1株純資産は8期で+515%。直近期のROEは5.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2019年3月−3542
2020年3月40829.1
2021年3月233139.6
2022年3月356640.7
2023年3月3716127.527.5
2024年3月5021126.720.4
2025年3月7828130.919.1
2026年3月152615.640.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額91百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐藤海代表取締役362,355,500
髙畠裕二取締役40755,500
大辻琢磨取締役4544,400
平垣内久隆社外取締役64800
渡辺永二常勤監査役(社外監査役)562,900
岩館徹社外監査役461,200
小山嘉信社外監査役45

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4686817
社外取締役423236

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,371字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は「Where It Starts/ことのはじまり」というビジョンのもと、「Get Together/和をひろげる」をミッションとし、たくさんの「はじまり」に満ち溢れた世界の実現を目指しております。 その上で大切にしていることは、人と人のつながりであり、そこからの広がりです。私たちは、様々な「きっかけ」を生み出す企業でありたいと考え、ミッションドリブンでサービスを展開しております。 場所の制約により、最初の一歩が踏み出せない状況があたりまえになってはならないという課題感から、物理的な場所を通して生まれる「和(わ)」をひろげていくことを軸に、レンタルスペースのマッチングプラットフォーム「インスタベース」とコミュニティイベントサービス「TOIRO」を展開しており、人と人の出会いやそこから生まれるものごとの「きっかけ」となる機会を促進しております。 (1) 事業の概要 当社はマッチングプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。主たるサービスは「インスタベース」であり、概要は以下のとおりです。 「インスタベース」は、当社の主軸サービスと位置付けており、「人」と「空間」を繋ぐプラットフォームであります。空いている物件やスペースを貸したい人(以下「スペース掲載者」という。)が貸したい期間や時間帯だけスペースを提供し、スペースを使いたい人(以下「スペース利用者」という。)が使いたい期間や時間帯をインターネットを通じてパソコンやスマートフォンから予約することができるマッチングサービスです。 「インスタベース」では、スペースの利用シーンに合わせて、会議室やテレワークスペース、古民家や撮影スタジオ、ダンススタジオなど多種多様なスペースを提供しております。また、スペースの利用目的においては、打ち合わせや商談、セミナーや研修、勉強会などのビジネスユースに留まらず、ヨガやダンスレッスン、撮影、ホームパーティー、各種イベントなどあらゆるニーズに対応しております。遊休スペースを抱えて困っている人、目的に応じて最適な場所を探すことに困っている人、その双方が抱える課題を最適にマッチングすることによって解決を促進しています。 「インスタベース」の特徴の一つが集客力です。「インスタベース」では特定の利用用途に偏らずに、幅広い用途で集客を最大化することに注力してまいりました。一般的に「レンタルスペース」や「時間貸しスペース」として想起される利用イメージは、会議や打ち合わせ(貸し会議室)、会社説明会やセミナー(セミナールーム)、また友人同士でのパーティー(パーティールーム)と思われますが、「インスタベース」ではこのような利用以外にも、ダンスやヨガなどのレッスンに利用できるスタジオ、プライベートジムとして利用できるフィットネススペース、商品・サービス・人物の撮影スペース、エステやネイルなどの施術可能なサロンスペースなど、幅広い用途に対応した多岐に渡るスペースが掲載され、利用されております。 このように、幅広い利用用途としてポートフォリオを広げてきたことで、コロナ禍においても予約数を増加させることができ、さらにはリピート率の高い用途での予約数を大きく増やすことができました。 これまで活動場所を必要としている人は、多額の初期費用を用意して物件を賃貸借契約するか、自宅の一部を教室などの活動場所として確保するか、公民館などの場所を借りるかなど、活動場所として最適な場所を見つけづらい状態でした。また、不動産オーナーから借り手のつかない賃貸物件を収益化したいという相談を多くいただいております。当社の展開する「インスタベース」では、時間単位・日単位での提供が可能なため、賃貸テナントがつかない期間や営業時間外の時間帯だけ、活動場所を必要とする人に提供することができます。 所有スペースを手軽にかつ安心して貸し出せるよう、スペース掲載者に対して必要な管理機能やサービスを提供しております。具体的には、スペースページの作成・管理、予約管理や利用料金の回収、万が一に備えた補償サービスやダブルブッキングを防止するための外部のカレンダーサービスや予約管理システムとの連携機能、さらにスマートロックや防犯カメラをはじめとしたIoT機器(※)とのシステム連携など、効率的でセキュアかつ省人化した運営が行える仕組みを提供しております。 ※ Internet of Things の略であり、あらゆるモノをインターネットと接続する技術のことで、モノ同士が相互に通信することにより実現するサービスや仕組みのこと 当社はこのようにスペース掲載者にとって魅力的な価値提供を行うことで、スペース掲載者からスペース利用料に対する手数料(〜35%)をいただいております。スペース利用者は予約時にオンライン決済にてスペース利用料を支払い、決済代行会社を通じて当社がスペース利用料を一括回収し、スペース利用料から手数料を控除した金額をスペース掲載者にお支払いするスキームとなっております。なお、スペース掲載者からいただく手数料は集客という価値提供に対する対価であり、スペース利用者による予約率を最大化したいと考えております。そのため、予約時の確認項目を少なくすることでスペース利用者ができる限りスムーズに予約していただけるよう、スペース利用者からは手数料をいただいておりません。 また、「インスタベース」に付随するサービスとして、飲食を伴うスペース利用時に飲食物の手配の手間をなくすため、スペース利用者とデリバリー・ケータリング事業者をマッチングするサービス「インスタベースPlate」、スペース掲載者とレンタルスペースの運営に最適な商品やサービスを提供する事業者をマッチングする「マーケットプレイス」も展開しております。なお、「インスタベースPlate」においては、スペースの予約と同時にシームレスに飲食物の予約ができる仕組みについて特許を取得しております。 (2) サービスの特徴 ① スペース利用者への価値提供 1.パソコン・スマートフォンで24時間いつでも検索・予約可能 エリアや用途、利用日時などから気軽に目的に合わせたスペースを検索することができ、気になるスペースについてはスペースページにてスペースの内観写真、設備や備品、口コミなどスペースに関する詳細情報をいつでも確認できます。予約する際には電話や書面でのやり取りなどは必要なく、Web上で手軽に予約完結できます。スペース利用者のマイページでは、予約情報や予約したスペースの入退室方法も確認でき、メッセージ機能を通じてスペース掲載者とやり取りをすることも可能です。さらにスマートフォン向けアプリケーションを利用すれば利用直前や利用終了時刻の直前にお知らせの通知を受け取ることも可能です。 2.多種多様な用途で利用可能 スペース利用の目的はスペース利用者ごとに多種多様であるため、多岐にわたる利用ニーズに応えられるよう、創業以来掲載スペース数の増加ならびに様々なタイプのスペース掲載を促進してまいりました。結果として「インスタベース」では日本全国すべての都道府県でスペースが掲載され、当社調べにおいてレンタルスペースのマッチングプラットフォームとして掲載スペース数が最大級のサービス(※1)であります。 3.安心して利用できるサービスや機能が充実 法人、個人問わず安心してご利用いただけるよう充実した決済方法や、万が一に備えた補償サービス「インスタベース安心補償」を提供しています。決済方法としては、クレジットカード決済、コンビニ決済、銀行振込(※2)、請求書等の後払い(※3)など、スペース利用者のニーズに合わせた様々な決済手段を提供しております。また、「インスタベース安心補償」はスペース利用者が過失により利用したスペース内の備品や設備等を壊してしまった場合などにおいて、最大1億円が補償されるサービスであります。 これらの機能やサービスは、スペース利用者であればサービス利用料等は一切かからず利用が可能です。(※4) ※1 「スペースシェアリングサービス カオスマップ2022年版」(モノオク株式会社による調査)に記載された日本国内におけるレンタルスペースのスペースシェアリングサービス各社における2026年3月31日時点の掲載スペース数を調査 ※2 Pay-easy払いとして銀行振込によるスペース利用料の支払いが可能です。 ※3 株式会社ラクーンフィナンシャルが提供する決済サービス「Paid」にて後払い決済が可能です。 ※4 決済方法によっては、決済手数料がかかる場合があります。 ② スペース掲載者への価値提供 1.充実した予約管理機能や運営サポート 「インスタベース」ではスペース掲載者に対してスペース利用者の集客だけではなく、スペースページ作成管理機能や予約管理機能、ダブルブッキング防止のためGoogleカレンダーと「インスタベース」の予約情報を自動連携する機能やスマートロック・監視カメラなどIoT機器(※)と「インスタベース」の予約を自動連携する機能など、レンタルスペースの運営に欠かせない機能を提供しております。 2.安心のサポート体制 スペース掲載者からの問い合わせに対応するための専門部門を設置し、レンタルスペース運営のサポートを実施しております。 また、スペース利用料の回収については、決済代行会社を通じて当社がスペース利用料を一括回収し、スペース利用後にスペース利用料からサービス手数料を控除した金額をスペース掲載者にお支払いしております。スペース利用者のキャンセルによりキャンセル料金が発生した場合にも、予約時の決済料金から漏れなく回収しており、料金回収の不安なく運営できる仕組みを提供しております。 さらに、スペース利用者が過失によりスペース利用時にスペース内の備品や設備を損壊してしまった場合などにおいて最大1億円が補償される補償サービス「インスタベース安心補償」を提供しており、万が一に備えたサポート体制も整えております。 3.シンプルな料金体系 スペース掲載にあたりかかるコストは、スペース利用料に対するサービス手数料のみの完全成果報酬型となっており、初期費用や月額固定費用などは一切かかりません。サービス手数料には、各スペースへの集客のみならず、「1.充実した予約管理機能や運営サポート」や「2.安心のサポート体制」に記載しているスペース掲載者への提供価値のすべてを内包して提供しており、余計なコストをかけることなく安心して「インスタベース」を利用いただいております。 ※ Internet of Things の略であり、あらゆるモノをインターネットと接続する技術のことで、モノ同士が相互に通信することにより実現するサービスや仕組みのこと (3) スペース掲載者の特徴 「インスタベース」のスペース掲載者は、以下3タイプに大別されると考えております。 ① 遊休不動産の所有者(不動産オーナー) 賃貸テナント募集をしているものの、長期間借り手が付かない物件を所有する不動産オーナーが、借り手が見つかるまで期間限定でレンタルスペースとして貸し出すことで、遊休不動産を収益化しております。簡易的なレンタルスペースであれば、机と椅子さえあれば貸し会議室として貸し出すことも可能で、コストを抑えて収益化ができます。 ② 既存店舗・施設等の事業者 飲食店やサロン、宿泊施設など、営業時間外や予約の入っていない時間帯をレンタルスペースとして貸し出すことで、遊休スペースを有効活用し本業以外で収益化しております。既存の備品や設備をそのまま活用できるケースが多く、①と同様、コストを抑えて収益化ができます。また、レンタルスペースは基本的に「時間貸し」のため、本業の営業時間や予約時間と調整しやすいことも特徴です。 ③ レンタルスペース専業の事業者(運営代行会社含む) 不動産投資の1つとして、自身でレンタルスペース運営可能な賃貸物件を契約し、内装リフォームや備品等の初期投資をおこない、レンタルスペースとして貸し出すことで得た収益で家賃及び初期投資コストを回収し収益化しております。①遊休不動産の所有者や②既存店舗・施設等の事業者から委託を受けてレンタルスペースの運営代行をおこなっているケースもあります。 (4) サービスの優位性 ① 日本最大級のマッチングプラットフォーム 「インスタベース」の掲載スペース数は47,000件(2026年5月14日時点)を超えており、当社調べにおいてレンタルスペースのマッチングプラットフォームとして掲載スペース数が最大級のサービスであります。 当社設立時からサービス提供を開始し、ゼロからスペース獲得のための営業及びマーケティングを行ってまいりました。当社では経営効率の最大化を目指し、営業人員に依存せず、自社開発した営業リストの自動作成ツールの活用やメールマーケティングツールなどの活用、Web広告などのオンライン獲得施策の実施、また、ワークボックス・宿泊施設・娯楽施設等を運営する企業や不動産会社とのアライアンスにより、少人数で効率的なスペースの獲得体制及び仕組みを構築しております。さらに、スペースを安心して掲載いただくため、スペース掲載者に提供する予約管理機能の充実やレンタルスペースの運営を効率化させるIoT機器とのシステム連携、万が一に備えた補償サービスなども提供しております。 2022年3月には旅行業(東京都知事登録旅行業第3-8196号)に登録し、コロナ禍において空室に悩む宿泊施設の客室をワークスペースなどの時間貸しスペースとして貸し出せるよう体制を整え、大手チェーンホテルをはじめとした宿泊施設の客室を数多く掲載いただいております。 また、集合住宅における共有施設を入居者のみに貸し出せるよう、スペース掲載者が利用者を限定してスペースを貸し出すことができる「コミュニティ機能」の提供も行っており、大手不動産会社の分譲マンションをはじめとして複数の集合住宅に導入いただいております。 ② 掲載スペースに対する集客 検索エンジンからの流入を最大化するために、効率的な各種Webマーケティング施策の実施、既存のスペース利用者に対するメールマーケティングを用いた利用促進及びリピート率の向上、UI/UXの最適化による CVR(※1)改善などを実施しており、2026年3月期において利用総額7,444百万円(前期比 14.9%増)、利用数1,692千件(前期比 17.5%増)と年々集客力を伸ばしております。 その結果、スペース掲載開始年別の予約スペース(※2)あたりの予約総額及び予約総数ともに右肩上がりで増加しております。継続的な掲載により、スペースの認知向上やスペース利用者のニーズに合わせた内装や備品等の充実、スペース運営面の改善によるレビュー評価の向上につながっております。また、「インスタベース」においてマッチング精度を向上させるための UI/UX の改善、様々な決済方法の提供など、予約しやすい機能やサービスの提供により、年々予約スペースあたりの予約総額及び予約総数ともに増加し、各スペースへの集客に貢献しております。 ※1 Conversion Rate(コンバージョンレート)の略(予約転換率) ※2 当該年において「インスタベース」を通じて予約が発生したスペース ③ ユーザーファーストなプロダクト開発 「インスタベース」はすべて社内で企画し開発しており、柔軟かつ迅速な開発が行える体制を構築しております。マッチングプラットフォームとしてスペース利用者及びスペース掲載者の利便性向上のための機能やシステムの開発を中心に、安心かつ安定したサービスを提供するための基幹システムの構築及び運用を行っております。 また、Webサービスと合わせてスマートフォン向けアプリケーションの提供や、法人・個人問わずより多くの方にご利用いただけるよう多種多様な決済方法の提供など、サービス利用者のニーズに合わせたインターフェース及び機能の開発を行っており、日々サービスの利便性向上に努めております。 さらに、AI(人工知能)画像判定を活用したスペースの検索結果の最適化(特許取得済)によりマッチングプラットフォームとしてのマッチング精度向上や、スペース予約と同時に飲食物をシームレスに予約できるシステム(特許取得済)によりスペース利用者に対するレンタルスペースの利用機会の創出及び利便性の向上にも取り組んでおります。 (5) プラットフォームサービスとしての健全性 当社ではスペース掲載者及びスペース利用者への法令及び公序良俗の遵守を促し、適切かつ健全なレンタルスペース利用の向上に努めております。スペース利用者及びスペース掲載者の双方に対する規約を整備するとともに、双方からの問い合わせに対応する部門を設置し、法令や規約の禁止事項等に抵触する恐れのある問い合わせや行為が発覚した場合には、顧問弁護士等の専門家と連携して解決に努めております。 また、反社会的勢力の排除にも努めており、反社会的勢力に対する基本方針を定めて役職員への周知徹底やコンプライアンス研修の実施により社内での理解を深めております。プラットフォームサービスとして、スペース掲載者の本人確認による実在性確認及び反社会的勢力排除への取り組みも実施しております。 さらに、スペース利用後にスペース利用者はスペース掲載者に対して、スペース掲載者はスペース利用者に対して相互にレビューができる仕組みを提供しており、適切なレビューが行われるようにチェック体制も整え、健全なプラットフォームの運営に努めております。 [事業系統図] マッチングプラットフォーム事業「インスタベース」
経営方針・対処すべき課題7,229字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 下記の文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、その達成を保証するものではありません。 (1) 経営方針 当社は「Where It Starts / ことのはじまり」というビジョンのもと、「Get Together / 和をひろげる」をミッションとし、人と人のつながりや一人ひとりの無限の可能性をひろげる機会やきっかけを提供することで、多様な「はじまり」に満ち溢れた世界の実現を目指しております。 インターネットの普及により、世界中の人々があらゆる情報にアクセス可能となり、加えてSNSの発達によって個人による情報発信が世界中に波及する時代となっております。それだけ一人の個人が多くの人に与える影響力が増大してきていると言えます。実際にインフルエンサーや YouTuber のように影響力を持つ個人が現れ、新たな職業となり、新たなワークスタイル・ライフスタイルが確立されてきております。 ビジョンの実現に向けて、レンタルスペースのマッチングプラットフォームである「インスタベース」により、ありとあらゆる場所で、フレキシブルに使えるスペースを提供していくとともに、「インスタベース」の周辺領域における新たなサービスである「TOIRO」や、他の新サービスを展開していくことで、一人ひとりが思う存分、場所の制限なく、活動できる・自身を表現できる世界を創造してまいります。 こうした事業展開と並行し、設立12周年を迎えた当社は、次の成長フェーズへ向けた取り組みとして、2026年4月に本社を表参道エリアへ移転いたしました。新オフィスは、ビジョンを体現する場として、社内外の出会いや交流から新たな挑戦が生まれる拠点を目指しております。新たなオフィスを起点に、組織体制を強化し、さらなる成長の実現に取り組んでまいります。 (2) 経営環境及び経営戦略等 当社は、成長期待が高い環境を捉え、事業運営を行っていくなかで、中長期的に安定して売上を拡大させることが重要であると考えております。そのため、「インスタベース」のさらなる成長と「インスタベース」により蓄積された有用なデータやノウハウをもとに、中長期的に新たな収益の柱となるサービスを確立・拡充し、さらなる事業拡大と最適な事業ポートフォリオを構築してまいります。 当社は創業以来、レンタルスペースのマッチングプラットフォーム「インスタベース」を運営し、スペース利用者とスペース掲載者をマッチングするサービスを提供しており、スペース利用者とスペース掲載者双方の課題を解決するプラットフォームとなっております。検索エンジンからの流入及びWebマーケティングの強化による利用者獲得にて幅広い用途で予約を獲得できる集客網を構築し、スペース利用者にニーズに合わせた魅力的なスペースの獲得、より快適なサービス利用を実現するUI/UXの改善を継続的かつ着実に行ってまいりました。さらに当社では、検索意図と異なる結果が表示されることによる離脱防止のため、AI画像判定を活用した検索結果の最適化(特許取得済)により、利用者が求めているスペース(例えば貸し会議室)を画像認識を通してスコアリング評価し、より精度高く最適なスペース候補を提供する等、新たなアイデアや技術を活用した取り組みも積極的に行い、他にはない価値提供に努めております。 働き方の多様化を背景に、テレワークやリモートワークが恒常的なものとなり、ワークスペースに柔軟かつ多様な選択肢を求める動きが広がった結果、空きスペースの利活用が拡大しております。また、生活様式においては、趣味や各種イベント、パーティー、フィットネスなど、ライフスタイルの充実を求める意欲が高まり、こうした活動の場としてスペースを求めるニーズも拡大しております。 現在、「インスタベース」では、フリーランスの教室の先生やレッスン講師が自身の講座を実施するための場所として、また、アーティストによる作品や写真などの展示会や販売会、新商品のプロモーションなどの場所として、多岐にわたる用途でスペースが利用されております。 また、掲載スペースにおいては多種多様なスペースが掲載されており、遊休不動産に手を加えずそのままの状態でレンタルスペースとして貸し出すこともできる一方で、特定の用途に特化したスペース(例: ダンススタジオ、サロンスペースなど)や多用途で利用できるスペース(例: パーティースペース、多目的スペースなど)のように特徴のあるスペースに高い利用ニーズがあります。「インスタベース」では日々数千件の予約が発生しており、これらのスペース利用に関するデータを解析することにより、スペース利用を最大化するために最適な内装や備品、運営などが提案可能となります。このことから現在遊休不動産となっている空き家や空き物件とリフォームやリノベーションをマッチングすることで最適な空間作りの支援が行えると考えております。 このように、「インスタベース」は人と場所を繋ぐレンタルスペースのマッチングサービスではありますが、「インスタベース」を通じたスペース利用においては、スペースシェア市場だけではなくフリーランス市場やスキルシェア市場のみならず、クリエイターエコノミー市場、さらにはプロモーション関連市場もターゲット市場となっております。「インスタベース」を通じたスペース利用におけるターゲット市場へのアプローチを強化すべく、今後新たな機能やサービスの展開を検討しております。 レンタルスペース市場を含めた周辺領域の市場規模は以下となります。 ① シェアリングエコノミー市場 「インスタベース」に関連する市場としてシェアリングエコノミー(※1)市場におけるスペースシェア領域と、スペース利用者が属するスキルシェア領域があります。これらの市場規模は、2022年度に6,546億円(サービス提供者と利用者の間の取引金額ベース)と推計され、現状のペースで成長した場合、2032年度に3兆9,965億円(2022年度比6.1倍、内訳 スペースシェア市場2兆5,384億円・スキルシェア市場1兆4,581億円)に、さらに新型コロナウイルス感染症による不安、シェアリングエコノミーサービスの認知度が低い点等の課題が解決した場合、同7兆6,953億円(同11.8倍、内訳 スペースシェア市場4兆8,458億円・スキルシェア市場2兆8,495億円)に達すると予測されています。(※2) ② 住宅リフォーム市場 「インスタベース」の周辺領域の市場として住宅リフォーム市場があります。現在日本では、少子高齢化や都心一極集中、地方の過疎化が進むなか、全国的に空き家が増加しており、「令和5年住宅・土地統計調査(※3)」によると、空き家率は過去最高の13.8%となり、歯止めがかからない状態となっています。また、空き家特措法施行後の既存住宅の除却や住宅用途以外への有効活用の傾向が今後続いたとしても空き家率の上昇は避けられず、世帯数減少が加速する2033年には空き家率17.9%へ上昇する見込みとなっております。(※4) ※総務省 令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)結果より当社作成 https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2023/pdf/kihon_gaiyou.pdf このように我が国の社会的課題となっている空き家問題に対して、的確な解決策の一つとして考えられているのがリフォームやリノベーションであり、住宅リフォーム市場規模は2020年6.5兆円から2030年には7.1兆円に拡大する予測(※5)となっております。また、「2050年カーボンニュートラル」の宣言とともに、住宅・建築物等においても、さらなる省エネルギー化や脱炭素化に向けた取組の一層の充実・強化が不可欠となっております。古い住宅・建築物等を壊して建て替えるより、活かせるものは極力残してリフォームする方がCO2排出量が少ないという研究結果(※6)もあり、さらに現有資産を有効利用するストック活用は、SDGsの目標の一つである「つくる責任、つかう責任」に合致することから、リフォーム・リノベーションの脱炭素化への貢献度は高いものと考えられております。 当社では住宅リフォーム市場をターゲット市場としたサービスの展開を検討しており、リサーチを含めたテストマーケティングを実施しております。 ③ フリーランス市場 「インスタベース」の周辺領域の市場としてフリーランス市場があります。日本の2024年のフリーランス人口は1,303万人に達しました。2021年はコロナ禍でリモートワークが普及し、フリーランスの需要が急増しましたが、2024年減少傾向にあります。しかし、10年前と比較するとフリーランス人口は+39.1%増加しており、コロナ禍という特殊要因を除くとフリーランス市場は拡大傾向にあると言えます(※7)。 また、スキルシェアの市場規模は、2022年度に2,749億円(非対面・対面)と推計され、現状のペースで成長した場合、2032年度に1兆4,581億円(2022年度比5.3倍)に、さらに新型コロナウイルス感染症による不安、シェアリングエコノミーサービスの認知度が低い点等の課題が解決した場合、同2兆8,495億円(同10.4倍)との試算(※2)も出ており、副業フリーランスやパラレルワーカー(※8)が増加するなかで、個人の活動を支援するサービスが必要とされていると捉えております。 フリーランス人口の増加には、日本に限らず世界におけるインターネットを活用したSNSサービスの台頭、さらに「YouTuber」など新たな職業やお金の稼ぎ方が現れてきたことも一つの要因となっており、一個人が社会や世界中の人々に対して大きな影響を与えられる環境が整備されてきていると言えます。 当社ではフリーランス市場をターゲットとしたサービスの展開を検討しており、リサーチを含めたテストマーケティングを実施しております。新サービス「TOIRO」は、その取組の一環であります。 ※1.シェアリングエコノミーとは、個人や企業が持つモノや場所、スキルなどを、インターネット上のプラットフォームを介して必要な人に提供したり、共有したりする新しい経済の動きのことや、そうした形態のサービスのこと 2.一般社団法人シェアリングエコノミー協会 株式会社情報通信総合研究所共同調査 「シェアリングエコノミー関連調査結果(2022年)」 https://sharing-economy.jp/ja/20230124 3.総務省 令和5年住宅・土地統計調査 住宅数概数集計(速報集計)結果 4.株式会社野村総合研究所 第276回NRIメディアフォーラム「2019年度版 2030年の住宅市場と課題」 5.株式会社矢野経済研究所 2021年版 住宅リフォーム市場の展望と戦略からの抜粋 https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2757 6.東京大学・武蔵野大学・住友不動産株式会社による建物改修による脱炭素効果の研究成果 https://www.k.u-tokyo.ac.jp/information/upload/b469e367eaae75cd0fa744f66eafe8a7c26429cf.pdf 7.ランサーズ株式会社 フリーランス実態調査 2024年 https://www.lancers.jp/research_news/2024 8.ひとつの企業に所属・依存するのではなく、複数の仕事やキャリアを持って働く人 当社は今後も拡大が見込まれるレンタルスペース市場を中心として、さらにはその周辺領域における市場において、より多くのスペース利用者とスペース掲載者の課題を解決し、新たな社会インフラとしてビジネスや日常における更なる価値を提供することで優位性を確保し、事業の拡大・成長を推進してまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 ① 当社の収益構造 当社の売上高は、レンタルスペースのマッチングプラットフォームである「インスタベース」の売上高が96.9%(2026年3月期実績)を占めております。このサービスの売上高は、スペース掲載者からいただくスペース利用料に対する手数料収益であるため、利用総額を増加させることが売上高拡大に直結すると考えております。 ② 重要なKPI 上記の当社収益構造を踏まえ、当社は「利用総額」を重要指標と考えております。「利用総額」は利用数に予約単価を乗じた数値となり、利用数を増加させるためには予約可能な掲載スペース数の増加が重要と考えております。予約単価は短期的な変動が小さいことから、「利用総額」を最大化するために、「利用数」と「掲載スペース数」の最大化を中心とした取り組みを行っております。各指標の具体的な内容については以下のとおりです。 ・利用総額 「インスタベース」においてスペース利用者がスペースを利用したスペース利用料の総額(税抜) ・利用数 「インスタベース」においてスペース利用者がスペースを利用した件数 ・掲載スペース数 スペース掲載者が「インスタベース」にスペース情報を登録し、「インスタベース」でスペースページを公開した数 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題等 当社が優先的に対処すべき主な課題は以下のとおりです。 ① 優秀な人材の発掘及び育成 今後の持続的な事業成長を目指す上で、開発部門・営業部門・管理部門それぞれの職種における優秀な人材を十分に確保し、その人材を育成するとともに、効果的かつ効率的な人員配置と体制整備を行っていくことが重要であると捉えております。 特に、スペース掲載者及びスペース利用者の顕在化したニーズに合わせながらも、潜在的なニーズに対して先行してサービスを提供していけるよう企画・開発していくことが重要と考えており、顧客ニーズを適切に把握できる人材を強化・育成することが必要であります。当社のビジョン・ミッション・バリューや事業内容に共感し、意欲が高く優秀な人材を採用していくために採用活動を進めるとともに、一人ひとりの強みを活かしてモチベーション高く働ける環境や仕組みの構築に取り組んでまいります。 ② 技術力及び開発力の強化 当社の提供するサービスはインターネット関連事業を主たる事業としているため、顧客ニーズに即して迅速なサービス・機能提供や改善、大量のトラフィックにも耐えられるシステム設計、環境変化に対応した新規サービス開発などを必要としており、そのためにも技術力及び開発力の強化が重要であると考えております。 また、急速な技術革新も進んでおり、常に新しい技術・ノウハウを収集し活用していけるように、技術力及び開発力の強化を目的とした教育・研修の充実を図るとともに、優秀なエンジニアの採用も行い、また開発に必要な環境への投資も含め、迅速かつ適切なサービス開発が行える体制や仕組みの構築に取り組んでまいります。 ③ 情報セキュリティの強化 当社の提供するサービスにおいて多くの個人情報を取得しており、これらの情報を保護・管理するために、情報管理体制の継続的な強化と情報セキュリティシステムの構築等を行っていくことが重要であると考えております。 当社では個人情報保護方針を策定し、社内規程に基づきサービスを運営しており、2021年12月にプライバシーマークを取得するなど、適切な個人情報の取扱いを行える情報管理体制を整備しております。さらに外部のセキュリティ診断なども実施することで、システムとしての安全性と堅牢性の向上を図っております。 これらの取り組みにより、情報管理体制を強化するとともに、従業員への継続的な情報セキュリティ教育を実施することで、情報セキュリティ体制を強化してまいります。 ④ システムの安定性の確保 当社では、サービス・機能リリースにあたり動作チェック等の事前テストや、過負荷や不正アクセスのログ監視、システム障害等に関する社内アラート通知などにて安定したシステム稼働が行える体制を整えております。 しかしながら当社の予測不可能なコンピュータウイルスの感染や不正アクセス、急激なアクセス増加など様々な要因においてサービスの停止や不具合が生じる可能性があります。 不測の事態を想定して未然に防ぐ対策として、安定的に稼働できるようにシステムに冗長性を持たせ、稼働環境の見直しを継続的に行っております。また、セキュリティ対策の強化とともに、定期的なサービスの脆弱性診断等、外部の専門家による検証も実施しております。 ⑤ 認知度の向上 当社では、これまでテレビや新聞、交通広告等の大規模なマスメディア向け広告の出稿を実施しておらず、主にSEOを中心とした検索エンジンからの流入及びWebマーケティングの有効活用により、各サービスのユーザー獲得を図ってまいりました。そのため、サービスの認知度は、同業他社と比較して高くありません。 各サービスのさらなる事業拡大を目指すためにも、当社ブランドのより一層の認知度向上とブランド力強化が重要であると認識しております。 今後は積極的にPR活動にも投資し、当社ブランドの認知度の向上を図ることで、中長期的・継続的にユーザー基盤の拡大に努めてまいります。
事業等のリスク8,806字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社の事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を以下に記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても投資判断の上で、あるいは当社の事業活動を理解する上で重要と考えられる事項について、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努めております。なお、文中における将来に関する記載事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生する可能性のあるすべてのリスクを網羅するものではありません。 当社は、リスクを適切に把握するため、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 イ.企業統治の体制の概要 e.リスク・コンプライアンス委員会」に記載しておりますリスク・コンプライアンス委員会を設置し、日常的にリスクの把握に努めております。 <事業環境等に関するリスク> (1) サービスの健全性・適切性について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:短期、影響度:小) 当社の提供するサービスでは、スペース掲載者に対しては、本人確認書類の提出を前提とした反社チェックを網羅的に実施し、メールアドレスの実在確認や電話番号認証などをおこなうことでスペース掲載者と連絡が取れる状態を整備しております。また、スペース利用者に対しては、スペース予約時にスペースごとに設定された用途を制限し、用途の詳細の記載を促すなど、利用規約違反の予防や問題が発生した際に予約内容が確認できるよう努めております。さらに、監視カメラなどIoT機器とのシステム連携などを進め、スペース掲載者がリアルタイムでスペースの利用状況を確認し、録画画像を事後確認できるような仕組みの提供も開始しております。当社においてはクレーム管理マニュアルを策定し、適宜適切にクレームのエスカレーションが行われる体制や口コミのモニタリング体制など、サービス利用の健全性維持の体制や仕組みを構築しており、サービス利用規約やスペース掲載規約において、第三者の権利を侵害する行為や虚偽の情報の登録などの禁止事項を明記するとともに、違反者に対してはサービスの利用停止や登録の抹消等の厳正な対応を講じる方針であることを明確にしております。このように健全性・適切性が保たれるよう取り組んでおりますが、悪質な行為等により当社サービスに対する信頼性が低下した場合には、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (2) 競争環境について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社が提供するサービスについては、類似会社や競合が存在するものの、サービスコンセプトやターゲット ユーザー(スペース利用者)、Webサービスとしての機能、顧客対応など多面的に差別化を図っております。しかしながら、同業他社において同様の方針転換や対応をおこなってくる可能性も考えられ、さらには新規参入の増加等による競争の激化や技術革新、業界規制の変更等により、当社事業の優位性が保てなくなった場合には、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 <事業運営に関するリスク> (3) 事業展開の遅延発生について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:長期、影響度:中) 当社では、「インスタベース」及び新規事業の構築・成長拡大・機能改善などサービス展開に関する計画に基づき、プロジェクトリーダーが各種KPIやプロジェクトの進捗を管理徹底し、計画に対する遅延発生を未然に防止するよう努めておりますが、予測できない要因により、計画に対する遅延が発生した場合には、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (4) システム障害及び情報セキュリティについて(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:短期、影響度:大) 当社のサービスは、通信事業者が提供する公衆回線、専用回線及びインターネット回線等の利用を前提としたものであるため、自然災害または事故・外部からの不正な手段によるコンピュータへの侵入・コンピュータウイルス・サイバー攻撃等により、通信ネットワークの切断やアプリケーションの動作不良が発生する可能性があります。また、予期せぬシステム障害や当社のシステムの欠陥により当社サービスが停止する可能性もあります。このようなリスクを回避するため、外部・内部からの不正侵入に対するセキュリティ対策、24時間のシステム監視、システム構成の冗長化、保険への加入等により然るべき対応を図っております。また、当社が利用するオープンソースソフトウェアや外部SaaSを経由したサプライチェーン攻撃及び生成AIを悪用した高度なフィッシング攻撃やAPIへの不正アクセス等、新たな脅威への対応として、依存ライブラリの脆弱性管理の強化やAI利用に関するセキュリティガイドラインの整備を進めております。しかしながら、このような事象が発生した場合は、当社への損害賠償請求や障害事後対応等により、営業活動に支障をきたし、機会損失が発生し、さらに当社サービスへの信用が失墜することにより、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (5) データセンターにおける障害について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:短期、影響度:大) 当社が提供するサービスは、「Amazon Web Services」や「Google Cloud Platform」などのクラウドサービスに各種データが格納されております。当社は外部のクラウドサービスを活用し、それぞれのクラウドサービスが提供する最新のセキュリティ対策サービスを積極的に活用し、常時セキュリティチェックを稼働させ、セキュリティ改善を続けることで、安全性を確保しております。また、自然災害に対する対策として、本番環境を物理的に冗長化させて運用する Multi-AZ (Available Zone) を採用し対策をおこなっております。さらに、極力ベンダーに依存しないインフラ設計をしており、特定のクラウドサービスが恒久的にサービス停止に陥った場合でも他のクラウドサービスで運用を引き継ぐことが可能な対応を行っております。しかしながら、大地震、火災、その他の自然災害及び設備の不具合、運用ミス等が発生した場合、外部のクラウドサービスの障害等によりサービスの提供や格納された情報に重大な支障が生じ、当社サービスへの信用が失墜することにより、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (6) サービスの不具合について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:短期、影響度:中) 当社が提供するWebサービスやアプリケーションにおいて、リリース前にテスト等をおこなうことで万全を期しているものの、完全に不具合を解消することは不可能であります。そのため、サービスの大規模な不具合が発生した場合、顧客の信頼を喪失し、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (7) 特定のプラットフォーム事業者の動向について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:長期、影響度:小) 当社の事業は、スマートフォン向けアプリケーションを提供しており、Apple, Inc.及びGoogle LLCが提供するプラットフォームを通じてアプリケーションを提供することが現段階における当社の事業の重要な前提条件であります。当社は、常にApple, Inc.やGoogle LLCのルール変更の動向について情報収集、調査を行い、両社の変更に対して迅速に対応できる体制を整備しておりますが、これらプラットフォーム事業者の事業戦略の転換並びに動向によっては、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 人材の確保について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:長期、影響度:中) プロジェクト管理能力を有するリーダークラスや組織マネジメント能力を有するマネージャークラスの従業員を中心に、必要な人材の採用及び育成に取り組んでおります。しかしながら、採用マーケットの競争激化等により、必要なタイミングで希望するレベルの人材を採用できない場合、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (9) 小規模組織について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:長期、影響度:小) 当社の役員及び従業員数は、本書提出日現在、役員7名、従業員51名と小規模組織であり、内部管理体制も組織規模に応じたものとなっております。当社は、内部管理体制の充実、業務遂行能力の向上に努め、業務が属人化しないようマニュアル等の作成による業務の平準化、特定人物に権限が集中しないように規程に基づく権限移譲を図っております。 また、今後の事業の拡大及び多様化に対応して、人員の増強と内部管理体制の一層の充実を図っていく方針でありますが、限りある人的資源に依存しているため、急激な事業拡大を図り人員増加が進んだ場合には人件費等の負担増加や内部管理体制の不足など、または、規模縮小等に伴い当該人的資源の流出が生じた場合には事業の運営人員の不足など、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (10) 当社サービスへの集客における外部検索エンジンへの依存について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社サービスにおける顧客獲得チャネルのうち多くの割合が外部検索エンジンとなっており、当社では外部検索エンジンにおける最新の検索ロジックへの技術的対応、既存顧客との関係性強化や認知拡大による他社プラットフォームに依存しない利用拡大等の対応に努めております。しかしながら、今後、検索エンジンの運営会社による検索結果の表示ロジックの変更や、生成AIを活用した検索機能(AI概要表示等)の普及によりユーザーが検索結果ページ上で直接情報を取得する傾向が強まった場合、検索エンジン経由の集客力が構造的に低下し、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 <経営体制に関するリスク> (11) 特定人物への依存について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:長期、影響度:中) 当社の代表取締役であります佐藤 海は、当社の共同創業者であるとともに、大株主であり、創業以来当社の経営方針や事業戦略の立案及び遂行において重要な役割を果たしております。 また、当社の取締役であります髙畠 裕二は、当社の共同創業者であるとともに、大株主であり、創業以来当社のシステム開発全般において重要な役割を果たしております。 そのため、各事業部門長である役職員に権限委譲を行い、両氏への過度な依存を回避すべく、経営管理体制の強化、人材の育成を進めておりますが、何らかの理由により両氏が当社業務を継続することが困難になった場合には、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (12) 特定サービスへの依存について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:長期、影響度:中) 当社の売上について、創業以来サービス提供している「インスタベース」に大きく依存しており、全体の売上高に対して96.9%(2026年3月期実績)を占めております。既存サービスと新規サービスのシナジーを創出し、継続的に顧客ニーズと新たな価値提供を目指した事業を積極的に展開し、競合企業との差別化を図ってまいりますが、競合企業との競争激化や新たな企業による参入、その他市場環境の変化により、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 <内部統制に関するリスク> (13) ソフトウエア資産の減損について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:長期、影響度:小) 当社で開発したソフトウエアについては、将来の収益獲得が確実であると認められたものを資産計上しております。しかしながら、事業計画の変更などにより当初予定の収益が得られない場合、資産の償却または減損が必要となり、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (14) 知的財産権の侵害等について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:短期、影響度:中) 当社は、運営するサービスに関する知的財産権の取得に努め、使用する商標や技術等の保護を図っておりますが、知的財産権が第三者に侵害された場合には経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、弁護士や弁理士等の外部の専門家と連携して、第三者の知的財産権を侵害することがないように細心の注意を払っておりますが、当社が使用する技術やコンテンツについて、第三者から知的財産権の侵害を主張され、当該主張を退けるための費用または損失が発生した場合、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、当社サービスのユーザーが掲載したコンテンツについて第三者の知的財産権が侵害されていた場合に、当該サービスに対する信頼の低下が発生した場合、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (15) 法令等について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:長期、影響度:中) 当社の事業は、企業活動に関わる各種法令のほか、不動産関連法令や旅行業・旅館業関連法令など、直接的・間接的を問わず様々な法令の規制を受けております。したがって、コンプライアンス体制の充実が重要であると考えており、社内規程を整備し、適宜研修を実施して周知徹底を図っております。しかしながら、今後国内において新たに当社の事業に関連した法規の制定やインターネット関連事業者を規制する新たな法律等による法的規制の整備が行われる場合、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (16) 内部管理体制の確立について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:長期、影響度:小) 当社は、業容の拡大及び従業員の増加に合わせて内部管理体制の整備を進めており、今後も一層の充実を図る予定ですが、適切な人的・組織的な対応ができずに、事業規模に応じた事業体制、内部管理体制の構築が追いつかない場合には、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (17) 配当政策について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:小) 当社は、株主に対する利益還元は経営の重要課題であると認識しております。しかしながら、当社は未だ成長過程にあると考えており、さらなる内部留保の充実を図り、経営体質の強化、事業拡大のための投資等に充当していくことが企業価値の向上、ひいては株主に対する最大の利益還元につながると考えております。将来的には、収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及び当社を取り巻く事業環境を勘案したうえで、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針でありますが、現時点において、2025年3月期に実施した設立10周年記念配当を除き、配当実施の可能性及びその実施時期については未定であります。 (18) 個人情報の取り扱いについて(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:短期、影響度:大) 当社は、各サービスにおいて取得した個人情報及び機密情報を保有しており、「個人情報の保護に関する法律」の適用を受けております。これらの個人情報については、個人情報保護方針に基づき適切に管理するとともに、社内規程として「個人情報保護規程」を定め、さらに2021年12月に「プライバシーマーク」を取得しており、社内教育の徹底と適切な個人情報の取扱いをおこなえる管理体制の構築に努めております。 しかしながら、コンピュータウイルスの感染、不正アクセスや盗難、その他不測の事態により個人情報または機密情報が消失、または社外に漏洩した場合には、企業としての社会的信用力が低下することにより、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (19) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:長期、影響度:小) 当社の役員及び従業員等に対するインセンティブを目的として新株予約権を付与しております。提出日現在、新株予約権の目的である普通株式の数は108,550株であり、当社発行済株式総数4,916,000株の2.21%に相当しております。これらの新株予約権、また、今後付与される新株予約権の行使が行われた場合、当社の株式価値を希薄化させる可能性があります。 <その他のリスクについて> (20) 訴訟等について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:長期、影響度:中) 本書提出日現在において当社を当事者とする訴訟等の法的手続はありません。しかしながら、将来訴訟等による請求を受け、またはその他の形で当社を当事者とする訴訟等の法的手続が行われる可能性はあります。 また、当社サービスの利用者による違法行為やトラブル、第三者の権利侵害があった場合には、当社の利用規約において当社は損害賠償責任を負わない旨を定めておりますが、当社サービスの利用者による違法行為等により、当社に対する訴訟を提起される可能性があります。このような事態が生じた場合、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (21) 当社株式の流動性について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:長期、影響度:小) 当社の株主構成は当社代表取締役 佐藤海と同氏の資産管理会社、取締役 髙畠裕二と同氏の資産管理会社が中心となっており、2026年3月31日現在、当社の流通株式比率は27.01%にとどまっております。 今後は、ストックオプションの行使による流通株式数の増加等により流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により上場時よりも流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。 (22) M&A等によるリスクについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社が出資した関連会社において、当社が当初想定したシナジーや事業拡大等の効果が得られないことや当該事業領域の市場変化などの事業固有のリスクによる事業計画の未達などにより減損損失を計上した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。こうした減損リスクへの対応策として、弁護士・税理士・公認会計士等の外部専門家の助言を含めたデューデリジェンスを実施し、その結果を踏まえて取締役会や経営会議にて検討・議論を実施しております。また、買収後の事業計画実現に向けたPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)への注力や、取締役会へのオブザーバーとしての参加等により、業績のモニタリングに関する体制の強化を図ってまいります。 (23) 自然災害等によるリスクについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 想定外の大規模地震・津波等の自然災害や火災等の事故災害、また、感染症の世界的流行(パンデミック)、その他の要因による社会的混乱等が発生したことにより、当社の業務やサービス運営に支障が生じた場合、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、システムやデータ等における定期的なバックアップやモニタリングの実施、従業員の安否確認等の災害対策等により災害等発生時の影響を最小限に止められるよう事前対応に努めております。 (24) 生成AI・AIネイティブ開発に関するリスクについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社は、開発生産性の向上及び新たな価値創出を目的として、生成AIを活用した開発プロセスの導入・拡大を推進しております。一方で、生成AIの利用に伴い、生成AIが出力するコードや文章に含まれる潜在的な脆弱性・バグの混入、開発者が生成AIサービスに入力した情報(ソースコード・仕様・個人情報等)の外部漏洩、学習データに起因する著作権侵害や生成物の権利帰属に関する法的問題等のリスクが存在します。 当社では、AI利用に関する社内ガイドラインの整備、利用ツールの管理・承認フローの確立及びコードレビュー体制の強化により対応しておりますが、生成AI技術の急速な進展により新たなリスクが生じた場合や、対応が技術変化に追いつかない場合には、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (25) 外部委託・オフショア開発に関するリスクについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社は、開発体制の強化及び業務効率の向上を目的として、一部の開発業務における外部委託体制の活用を検討・推進しております。外部委託先の選定にあたっては、技術力・情報管理体制・コンプライアンス状況を総合的に評価した上で判断しておりますが、委託先における情報管理体制の不備や内部不正による機密情報・個人情報の漏洩、成果物の品質・納期が当社の期待水準を満たさない場合におけるサービス開発・運営への支障、委託先の経営環境の変化や契約解消等による開発継続性の毀損等のリスクが存在します。 当社では、委託先との秘密保持契約の締結、定期的な情報セキュリティ監査の実施及び複数委託先の確保によるリスク分散等の対応を行っておりますが、これらのリスクが顕在化した場合には、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,463字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の経営成績、財政状態及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①  経営成績の状況 当事業年度(2025年4月1日〜2026年3月31日)におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善に加え、各種政策の効果等により緩やかな回復基調が続きました。一方で、物価上昇の長期化が個人消費に影響を及ぼし、景気を下押しするリスクとなっております。加えて、関税をはじめとする米国政策動向の不確実性、中東情勢の緊迫化など地政学的リスクの高まりにより、依然として、今後のわが国経済への影響についての予測が困難な状況が続いております。 このような環境の中、当社の主力サービスである「インスタベース」に関連するスペースシェア領域は、人口減少を背景とした空き家やオフィスビルの二次空室などにより空きスペースの供給量増加が見込まれます。また、働き方や趣味の多様化により、スペース利用のニーズも引き続き順調な拡大が見込まれ、今後も中長期的に、継続的な成長が予測されております。 当事業年度における当社は、飛躍的な成長の実現に向け積極的に先行投資を実行する一方で、インスタベースの短期的な成長に寄与する施策の成果は限定的となりました。結果として、売上高は2,181,050千円(前期比13.2%増)、営業利益は97,173千円(前期比80.0%減)、経常利益は99,523千円(前期比79.8%減)、当期純利益は74,488千円(前期比79.5%減)となりました。 ②  財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における資産は、前事業年度末と比較して310,712千円増加し、2,272,816千円となりました。これは主に、現金及び預金が348,772千円減少したこと、無形固定資産が38,648千円増加したこと、本社移転に伴い敷金及び保証金が146,084千円増加したこと、建設仮勘定が391,763千円増加したことによるものです。 (負債) 当事業年度末における負債は、前事業年度末と比較して407,001千円増加し、988,849千円となりました。これは主に、「インスタベース」の事業拡大に伴うスペース掲載者への支払予定額増加により預り金が52,902千円増加したこと、本社移転に伴う費用等により未払金が330,739千円増加したことによるものです。 (純資産) 当事業年度末における純資産は、前事業年度末と比較して96,289千円減少し、1,283,966千円となりました。これは主に、配当により利益剰余金が171,943千円減少したこと、当期純利益の計上により利益剰余金が74,488千円増加したことによるものです。 ③  キャッシュ・フローの状況 現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ348,772千円減少し、1,192,810千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、得られた資金は53,510千円(前期比407,628千円の減少)となりました。これは主に、税引前当期純利益99,523千円、減価償却費49,175千円、預り金の増加額52,902千円及び法人税等の支払額141,329千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は331,527千円(前期比240,436千円の増加)となりました。これは主に、敷金及び保証金の差入による支出155,903千円、有形固定資産の取得による支出106,174千円、無形固定資産の取得による支出56,833千円及び関係会社株式の取得による支出14,536千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、使用した資金は70,755千円(前期は46,608千円の収入)となりました。これは主に、短期借入金の増加100,000千円、配当金の支払額171,920千円によるものです。 ④  生産、受注及び販売の状況 イ.生産実績 当社の事業は、提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 ロ.受注実績 当社の事業は、提供するサービスの性質上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 ハ.販売実績 当社の事業別の販売実績を示すと、次のとおりであります。なお、当社は、マッチングプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 事業の名称   金額(千円)   前年同期比(%) マッチングプラットフォーム事業   2,181,050   113.2 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がいないため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①  重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況1財務諸表等(1)財務諸表注記事項 重要な会計方針」に記載しております。 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定につきましては、「第5 経理の状況1財務諸表等(1)財務諸表注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。 なお、財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目は以下のとおりです。 (固定資産の減損処理) 当社は、固定資産の減損の兆候がある資産または資産グループにつき、将来の収益性が著しく低下した場合には、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上することとしております。固定資産における回収可能価額の評価の前提条件は、決算時点で入手可能な情報に基づき合理的に判断していますが、これらの前提条件は長期的な見積りに基づくため、将来の経営環境の変化による収益性の変動や市況の変動により、回収可能性を著しく低下させる変化が見込まれた場合、減損損失の計上が必要となる場合があります。 (繰延税金資産の回収可能性) 当社は、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性があると判断した将来減算一時差異については、繰延税金資産を計上することとしております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、繰延税金資産の計上額に影響する可能性があります。 (関係会社株式の評価) 市場価格のない関係会社株式の実質価額が著しく低下した場合の減損処理の要否については、将来の事業計画に基づく回収可能性により判定しています。実質価額が著しく低下し、将来の不確実な経済条件の変動などによって将来の事業計画に基づく回復可能性がない場合には、関係会社株式評価損の計上が必要となる場合があります。 ②  経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当事業年度における売上高は、インスタベースにおける利用総額・利用数・掲載スペース数がそれぞれ堅調に増加したことにより、2,181,050千円(前期比13.2%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当事業年度における販売費及び一般管理費は、前事業年度に比べ623,059千円増加し、2,000,097千円となりました。これは主に、「インスタベース」の新規顧客の獲得を目的とした広告出稿の増加に伴い広告宣伝費が252,711千円、「インスタベース」の利用総額の増加による決済代行会社に対する決済手数料の増加に伴い支払手数料が83,879千円、事業拡大に伴う人員増加により給料及び手当が57,387千円増加したことによるものです。 この結果、営業利益は97,173千円(前期比80.0%減)となりました。 (営業外損益、経常利益、当期純利益) 当事業年度における営業外損益は、営業外収益が前事業年度に比べ4,802千円減少し、3,135千円となりました。また、営業外費用は、前事業年度に比べ2,370千円減少し、785千円となりました。 この結果、経常利益は99,523千円(前期比79.8%減)、当期純利益は74,488千円(前期比79.5%減)となりました。 ③  キャッシュ・フローの状況の分析 当社のキャッシュ・フローの状況の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。当社の資金需要の主なものは、当社サービスを拡大していくための開発及びマーケティング・営業・顧客対応等の事業運営に必要な人員の人件費、認知度向上及び顧客基盤拡大に係る広告宣伝費、当社サービス運営に必要な決済手数料に係る支払手数料であります。これらの資金需要に対しては、自己資金を基本とし、必要に応じて銀行借入により調達することとしております。 ④  資本の財源及び資金の流動性について 当社の運転資金需要のうち主なものは、従業員の給与手当のほか、販売費及び一般管理費の営業費用であります。当社は、事業運営上必要な資金を安定的に確保するために、必要な資金は自己資金、金融機関からの借入等でバランスよく調達していくことを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位については、調達時期における資金需要の額、用途、市場環境、調達コスト等を勘案し、最適な方法を選択する方針であります。 ⑤  経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。 ⑥  経営者の問題認識と今後の方針について 経営者の問題認識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。