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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.77-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

NCS&A

NCS&A CO.,LTD.9709 · Standard · 情報・通信業

「コンピューターは社会に奉仕する」を創業精神に、システム開発から保守・運用までをワンストップで提供するITソリューション企業。

概要

NCS&A株式会社は、大阪市北区に本社を置く情報サービス企業である。1966年に日本コンピューター株式会社として独立し、1989年に大阪証券取引所市場第二部に上場。2022年4月より東京証券取引所スタンダード市場に上場する。システム開発、ハードウェア保守やシステムサポートなどのサービス、コンピュータ機器・ソフトウェアの販売を3本柱とし、連結子会社3社とともにITサービスをワンストップで提供する。2026年3月期の連結売上高は224億円、従業員は1,228名。

3つの事業セグメントで構成される収益構造

当社グループの事業は「システム開発」「サービス」「システム機器等販売」の3区分に分類される。システム開発では、顧客からのシステム設計・ソフトウェア開発の受託に加え、パッケージソフトウェアのカスタマイズを手掛ける。サービス部門は、コンピュータ機器のハードウェア保守とシステム全般のサポートが中心である。システム機器等販売では、自社開発および他社開発のパッケージソフトウェア、コンピュータ機器・周辺機器を販売する。2026年3月期の売上高は224億円で、内訳は自社製品によるソリューション68億円、システムインテグレーション79億円、機器・パッケージ24億円、受託開発52億円となっている。利益率の高い自社ソリューションが収益を牽引する。

子会社を通じたグループ運営と中国展開

連結子会社3社がグループの中核を担う。エブリ株式会社は、コンピュータ保守とシステム運用サービスを提供し、システム開発やサービス業務の一部を外注先としても機能する。NCSサポート&サービス株式会社はIT支援サービスを手掛ける。海外拠点として、中国上海市に恩愛軟件(上海)有限公司を有しており、2004年の進出以来、現地での開発を担う。2026年3月期の連結売上高224億円のうち、海外売上高は開示されていないが、中国子会社はシステム開発の一部を請け負う。グループ全体でワンストップのITサービスを提供する体制を敷く。

創業の精神と経営理念に基づく企業姿勢

創業の精神は「コンピューターは社会に奉仕する」。経営理念として「確かな技術で新たな価値を創造し、社会に貢献する」を掲げ、行動指針に「夢と未来に向かって新しさへ挑戦する」「客の心の声にしなやかな発想で応える」「的確な判断と責任のもと素早く行動する」を定める。企業メッセージは「Grow on with Clients, now and forever」。これらの理念のもと、2024年度から2026年度までの中期経営計画では、自主ビジネスの強化と主力ソリューションへの投資拡大、人材への積極投資、リスクマネジメントの強化を基本方針とし、2027年3月期に連結売上高205億円、営業利益率12.8%、配当性向45%以上を目標とする。

業界の中での役割はITソリューションプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
225億円
営業利益
27億円
営業利益率
12.0%
純利益
21億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01システム開発主力

顧客からシステムの設計・ソフトウェア開発を受託し、パッケージソフトのカスタマイズも行う。開発の一部は子会社に外注し、効率的な開発体制を構築。

主な製品・サービス1
システム開発サービス
顧客の要件に基づき、システムの設計から開発・導入までを一貫して提供。パッケージソフトウェアのカスタマイズにも対応。

02保守・運用サービス準主力

コンピュータ機器のハードウェア保守、企業のコンピュータシステムに対する全般的なサポートを提供。

主な製品・サービス2
ハードウェア保守サービス
コンピュータ機器の保守点検や修理対応を行い、システムの安定稼働を支援。
システムサポートサービス
企業のコンピュータシステムに対する運用支援やヘルプデスクなどを提供。

03システム機器等販売副次

コンピュータ機器・周辺機器、自社開発・他社開発パッケージソフトウェアの販売を行う。

主な製品・サービス2
コンピュータ機器販売
サーバー、PC、周辺機器などを販売。
パッケージソフトウェア販売
自社開発および他社開発のパッケージソフトウェアを販売。

製品と技術

マイグレーションサービスと自社ソリューション群

自社製品によるソリューションの中核は、基幹システムの移行を支援するマイグレーションサービスである。2026年3月期には保険会社向け大型案件が順調に推移し、売上高68億円(前期比14億円増)を達成した。同サービスでは共通タスクを集約する「マイグレーションセンター」化を進め、同時並行プロジェクト数を増加させている。自治体向け給付金システム「The給付」は、セブン・ペイメントサービスの「ATM受取」との連携を開始し、導入自治体数を伸ばした。ホテル・レストラン向けオーダーエントリーシステム「E.M.O」はルームサービス・テナント店舗向け機能を強化し、導入件数を堅調に増やしている。

生成AIを活用したシステム可視化と文書自動生成

社内スタートアップ制度の一環として生成AIの研究を進め、2025年4月にシステム可視化ソリューション「ReverseNeo」の新バージョンをリリースした。本バージョンでは、生成AI技術により処理フローや処理概要の自動生成機能を新たに搭載。2026年2月には、プログラムコードから技術ドキュメントを自動生成する「DocHelper」をリリースし、ドキュメント作成の効率化を図る。これらの製品は、レガシーシステムの刷新や属人化の解消に寄与する。同社は経済産業省の「2025年の崖」を背景に、マイグレーション事業を強化するとともに、生成AIを活用した新規事業の創出を推進している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

中堅SIer、高成長と収益性改善中

情報・通信業の中堅システムインテグレーター。2025/3期売上高205億円、営業利益率9.76%と業界平均並みだが、2026/3期は12%へ改善見込み。同業のソラコム(IoTプラットフォーム)やVRain(ソリューション)とは差別化が進み、特定業界向けシステムに強み。成長分野への投資が奏功し、収益性向上が期待される。

強み

  • 売上高が過去2期で10%以上成長、2026/3期も9.8%増予想。
  • 営業利益率が9.76%から12%へ上昇、コスト管理と高付加価値化が進む。
  • 複数業界向けシステム開発で専門性を発揮。
  • 利益成長に伴い財務体質が強化、投資余力がある。

課題

  • 同業他社も成長領域に参入、差別化が難しくなっている。
  • ITエンジニア不足が続き、採用コスト増やプロジェクト遅延リスク。
  • クラウド・AIなど技術進化に継続的な投資が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がNCS&A

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14058トヨクモ267億円19.7倍
24499Speee265億円
33696セレス262億円12.1倍
43676デジタルハーツホールディングス253億円20.0倍
54371コアコンセプト・テクノロジー248億円19.0倍
69709NCS&A247億円10.4倍
75254Arent245億円17.6倍
82354YE DIGITAL245億円19.8倍
93939カナミックネットワーク243億円19.0倍
103694オプティム239億円21.6倍
113984ユーザーローカル237億円14.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

前身からの分離独立と商号変更を経た1966年

当社の起源は1961年10月、日本システム・マシン株式会社に設置された電子計算機部にある。1966年9月、同社から分離独立して大阪市北区に日本コンピューター株式会社を設立、資本金500万円でスタートした。翌月には日本コンピューター・システム株式会社へ商号変更。この分離独立により、コンピュータ関連事業を専門に手掛ける企業としての基盤が築かれた。当初からシステム開発を中核とし、その後営業拠点を拡大していくことになる。

営業拠点の拡大と子会社設立、上場への道

1972年4月に東京営業所(現東京本社・千代田区)を開設し、首都圏での事業基盤を確保。1974年4月には名古屋営業所(現名古屋支社・中村区)を開設して中部エリアへ展開。1983年4月には京都営業所(京都支店)を開設した。同年、コンピュータ保守専門の子会社としてオーエーエンジニアリング株式会社(後のエブリ株式会社)を設立。1988年12月には通商産業省(現経済産業省)のシステムインテグレーター認定制度で認定を受ける。1989年12月、大阪証券取引所市場第二部に上場。

品質認証の取得と中国進出で国際化を推進

1993年5月、コンピュータシステム運用サービス子会社エヌシーエステクノロジー株式会社(後のエブリ株式会社)を設立し、運用サービスの体制を強化。1999年3月にプライバシーマーク使用許諾事業者に認定、2000年1月に品質保証の国際規格ISO9001認証を取得した。2003年4月には環境マネジメントシステムISO14001認証を取得(2017年4月より自主運用)。2004年3月には中国上海市に恩喜愛思(上海)計算機系統有限公司を設立し、海外オフショア開発の拠点を確保。さらに情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得、2007年にISO27001へ移行した。

合併による新社名「NCS&A」への転換と事業再編

2012年4月、子会社のオーエーエンジニアリング株式会社とエヌシーエステクノロジー株式会社が合併し、エブリ株式会社に商号変更。2014年8月、株式会社アクセスと合併し、NCS&A株式会社に商号変更した。これに伴い、中国子会社も再編され、恩喜愛思(上海)計算機系統有限公司とアクセス子会社の阿克塞斯軟件(上海)有限公司が合併して恩愛軟件(上海)有限公司となった。2013年7月には東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合により、東京証券取引所市場第二部に上場。2022年4月の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行した。

新たな技術領域への挑戦とソリューション強化

2016年12月、ベルギーLuciad社の地理空間情報ソフトウェア製品の販売を開始。2017年4月には日本IBMとのパートナーシップにより「IBM Watson Explorer」の取扱いを開始し、AI分野に進出。2022年3月、本社を大阪市北区に移転。2025年4月には生成AI技術を融合したシステム可視化ソリューション「ReverseNeo」の新バージョンを発売。2026年2月にはプログラムコードから技術ドキュメントを自動生成する「DocHelper」をリリースした。自治体向け給付金システム「The給付」は外部サービスとの連携を拡大し、ホテル・レストラン向け「E.M.O」は機能強化を続けている。

年表27件を開く

1960年代

  • 1961年10月当社の前身会社日本システム・マシン株式会社に電子計算機部を設置。
  • 1966年9月創業日本システム・マシン株式会社より分離独立し、大阪市北区に日本コンピューター株式会社を設立、資本金500万円。
  • 1966年10月商号変更日本コンピューター・システム株式会社に商号変更。

1970年代

  • 1972年4月東京都杉並区に東京営業所(現 東京本社・千代田区)を開設。
  • 1974年4月名古屋市中区に名古屋営業所(現 名古屋支社・中村区)を開設。

1980年代

  • 1983年4月京都市下京区に京都営業所(京都支店)を開設。
  • 1983年4月コンピュータ保守専門子会社 オーエーエンジニアリング株式会社(現 連結子会社 エブリ株式会社)を設立。
  • 1988年12月システムインテグレーター認定制度に申請し、通商産業大臣の認定を受ける。
  • 1989年12月上場大阪証券取引所市場第二部に上場。

1990年代

  • 1993年5月コンピュータシステム運用サービス子会社 エヌシーエステクノロジー株式会社(現 連結子会社 エブリ株式会社)を設立。
  • 1999年3月プライバシーマーク使用許諾事業者に認定される。

2000年代

  • 2000年1月品質保証の国際規格「ISO9001」の認証を取得。
  • 2003年4月環境に関する国際規格「ISO14001」の認証を取得。(2017年4月より自主運用)
  • 2004年3月創業中国上海市に恩喜愛思(上海)計算機系統有限公司を設立。
  • 2004年3月「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)適合性評価制度」の認証を取得。
  • 2004年5月大阪市中央区に本社を移転。
  • 2007年3月ISMS認証基準の国際規格化に伴い「ISO27001」の認証に移行。
  • 2008年10月M&A京都支店を本社に統合。

2010年代

  • 2012年3月IT支援サービス子会社 NCSサポート&サービス株式会社(現 連結子会社)を設立。
  • 2012年4月M&Aオーエーエンジニアリング株式会社とエヌシーエステクノロジー株式会社が合併、エブリ株式会社に商号を変更。
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合により、東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2014年8月M&A株式会社アクセスと合併、NCS&A株式会社に商号を変更。
  • 2014年10月M&A恩喜愛思(上海)計算機系統有限公司と株式会社アクセスの子会社であった阿克塞斯軟件(上海)有限公司を合併、恩愛軟件(上海)有限公司(現 連結子会社)に商号を変更。
  • 2016年12月ベルギー・Luciad社の地理空間情報ソフトウエア製品の販売を開始。
  • 2017年4月日本アイ・ビー・エム株式会社とのパートナーシップにより「IBM Watson Explorer」の取扱いを開始。

2020年代

  • 2022年3月大阪市北区に本社を移転。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2027年3月期まで205億円
  • 連結営業利益率2027年3月期まで12.8%
  • 連結配当性向2027年3月期まで45%以上
  • 売上高営業利益率(中長期目標)12%以上
  • ROE(中長期目標)10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    自主ビジネス強化とソリューション投資

    自主ビジネスの強化と主力ソリューションへの投資拡大により収益性を向上させる。レガシーシステム刷新需要に対応するため自社ソリューションの機能強化に投資し、他社との差別化を図る。

  2. 02

    新ビジネス創出への取り組み促進

    社内スタートアップ制度の拡充や協業ビジネスへの発展、生成AI等の新技術を活用した新規事業創出に取り組む。また、AIを活用できる人材育成と全従業員が使える環境整備を進める。

  3. 03

    人材への積極投資と環境構築

    社員が生き生きと活躍できる環境を構築し、人材への積極投資を行う。健康経営の推進や多様な働き方の提供により、従業員が働き方を選べる企業を目指す。

  4. 04

    リスクマネジメントと技術力強化

    品質マネジメント向上と技術力強化によりリスクマネジメントを強化する。サステナビリティへの取り組みを継続的に推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,228人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は744万円で、9期前と比べて+30.9%平均年齢は40.1歳、平均勤続年数は16.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,346
2018年3月1,368
2019年3月56941.116.81,364
2020年3月65941.217.11,348
2021年3月64441.117.11,335
2022年3月66541.317.31,219
2023年3月69141.317.21,203
2024年3月72341.117.21,190
2025年3月70840.516.41,219164
2026年3月74440.116.11,228220

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)79.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社(大阪市北区)ほか3オフィス1,266百万円
ITサービス
東京本社(東京都千代田区)ほか2オフィス113百万円
ITサービス
名古屋支社 — 名古屋市中村区17百万円
ITサービス
主な関係会社
  • 国内
    エブリ株式会社(注)1
    大阪市城東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    恩愛軟件(上海)有限公司(注)1
    中華人民共和国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NCSサポート& サービス株式会社
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は225億円営業利益27億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.8%、利益が+35.0%。

売上高
+9.8%
225億円
営業利益
+35.0%
27億円
純利益
+0.0%
21億円
営業利益率
12.0%
前期比 +2.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高205億円225億円
営業利益26億円27億円
純利益18億円21億円
1株あたり配当¥58¥58

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は53億円、営業利益は7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+15.2%、営業利益は+75.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q505
2024年1Q4648.73
2024年2Q48510.43
2024年3Q4337.02
2024年4Q527
2025年2Q9899.26
2025年4Q1071110.315
2026年2Q1081413.010
2026年4Q1171311.111
2027年1Q53713.25

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は148億円から225億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は12.0%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合により、東京証券取引所市場第二部に上場。
2013年3月14832
株式会社アクセスと合併、NCS&A株式会社に商号を変更。
2014年3月15420
2015年3月167−15
2016年3月18711
2017年3月18633
2018年3月1882−11
2019年3月20586
2020年3月2241011
2021年3月198108
2022年3月2051410
2023年3月1941613
2024年3月1891815
2025年3月20520219.821
2026年3月225272912.021

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高225億円のうち、営業利益として残るのは27億円12.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は21億円、売上の9.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.0%153億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.0%45億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.0%27億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
32.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.6pt
12.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.7pt
9.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.6pt
14.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
18.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが30億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは24億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は110億円で、売上の5.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月144−51852
2014年3月00−8044
2015年3月0−3−11−360
2016年3月016−61669
2017年3月99−151872
2018年3月2−3−4−167
2019年3月111−21276
2020年3月22−1−42193
2021年3月3−1−13282
2022年3月16−1−41593
2023年3月12−6−7691
2024年3月15−3−51298
2025年3月22−4−518111
2026年3月30−6−2524110

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は214億円。このうち返さなくてよい自己資本が139億円で、自己資本比率は64.8%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月141677447.2
2014年3月140677347.9
2015年3月1761086861.1
2016年3月1721046860.1
2017年3月163996460.6
2018年3月149866357.6
2019年3月166868051.9
2020年3月176958154.1
2021年3月168937555.4
2022年3月1771017657.2
2023年3月1861068057.2
2024年3月1921236963.8
2025年3月2131427166.7
2026年3月2141397564.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
110億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
76億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
75億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
94
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中83位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中288位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.7%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
12.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
64.8%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
9.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.2%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,373で、1年前と比べて-5.1%過去52週の値幅のなかでは37%の位置にある。

¥1,373-1.6%1ヶ月+0.0%1年-5.1%時価総額247億円
過去52週の値幅
安値¥1,139高値¥1,778

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.4倍
PER (会社予想)11.2倍
PBR1.50倍
配当利回り4.22%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1ヶ月で10.5%上昇し、8月18日終値は1399円。25日移動平均線を+4.9%上回り、上昇トレンドが継続。52週高値1778円にはなお21%の開きがある。7月後半の出来高増加(7/31に5万株)が上昇を後押ししたが、直近は縮小し、高値圏での勢いが一服。RSIは80.2と過熱感があり、調整リスクに注意。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER10.55倍は業界平均30.76倍の約3分の1で、PBR1.53倍も業界平均3.59倍より低い。ROE14.7%と収益性が高く、配当利回り4.15%は業界平均2.66%を上回る。配当性向45.4%で安定配当。利益は増加傾向にあり、全体的に割安で成長性も見込める。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.4倍47.9倍
PER (予想)11.2倍
PBR1.50倍2.96倍
ROE14.7%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

今期の売上・利益は増加傾向にあり、特に営業利益率が改善している。強気派は、DX投資の追い風とストック型収入の拡大を評価し、成長持続を期待する。一方、弱気派は、受注競争の激化や人件費上昇による利益率低下リスクを懸念し、現状の利益率が持続可能か疑問視する。業績予想の達成度と、来期以降の受注動向が焦点となる。

プラスに働く材料7
  • DX投資の拡大

    企業・公共のDX需要が増加し、システム投資が拡大傾向にある。

  • ストック収入の積み上げ

    保守・運用など継続的な収入源が増え、収益の安定性が増す。

  • 利益率の改善

    2026/3期の営業利益率は12%と、前期の9.76%から大幅に改善する見込み。

  • 営業利益率12%へ改善決算発表後影響

    営業利益率は9.76%から12%へ2.24ポイント上昇

  • 売上高225億円と3期連続増収継続影響

    売上高は189、205、225億円と増収

  • 配当利回り4.15%の高水準継続影響

    配当利回り4.15%は株主還元の厚さを示す

  • 株価1年で24.9%上昇継続影響

    過去1年で24.9%上昇し、需給が良好

マイナスに働く材料7
  • 受注競争の激化

    IT業界は競争が激しく、価格競争による採算悪化の懸念がある。

  • 人件費の上昇

    技術者不足で人件費が高騰し、利益を圧迫する可能性がある。

  • 投資の伸び悩み

    顧客のIT投資が一巡すると、売上の成長が鈍化するリスクがある。

  • 純利益21億円横ばいで成長停滞決算発表後影響

    営業利益が27億円でも純利益は21億円と前期並み

  • 予想PER11.4倍と割高感通年影響

    予想PER11.4倍は実績10.55倍を上回る

  • 売上高225億円と規模小さい継続影響

    売上高は225億円で、成長持続には市場拡大が必要

  • PBR1.53倍で評価一服不定影響

    PBR1.53倍はROE14.7%でも更なる上昇には材料不足

次の決算で確かめる点
ストック型売上比率
収益の安定性を測る指標で、高いほど業績の予見性が増す。
受注高・手元受注残
将来の売上を左右するため、好不況の先行指標となる。
営業利益率
競争環境や価格動向が反映され、事業の収益力を示す。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり58で、前期から+45.0%いまの株価に対する利回りは4.22%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥58
1株あたり
配当利回り
4.22%
いまの株価に対して
配当性向
45.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月889.4
2018年3月80.0
2019年3月1250.047.6
2020年3月24100.045.8
2021年3月15−37.539.2
2022年3月2246.729.5
2023年3月2827.337.6
2024年3月307.132.6
2025年3月4033.331.1
2026年3月5845.045.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥58

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,128人。区分でいちばん多いのは個人・その他68.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が24.3%を占め、残る75.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他66.569.067.867.666.768.5
事業法人19.619.119.219.219.918.9
自己株式7.08.210.710.610.116.1
外国法人2.92.32.44.43.66.3
金融機関9.58.88.28.18.75.4
証券会社1.40.72.20.60.90.8
外国人個人0.10.10.20.10.20.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ZEN10.28
02丸山幸男5.26
03明治安田生命保険相互会社2.94
04NCS&A従業員持株会2.52
05アイ・システム株式会社2.24
06梶川融2.22
07株式会社クリナム2.21
08日本金銭機械株式会社2.12
09山田欣吾1.94
10高岸俊二1.86

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+570%、1株純資産は14期で+56%。直近期のROEは14.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月205883.512.247.2
2014年3月45890.782.467.8
2015年3月275035.511.146.6
2016年3月64851.340.1139.4
2017年3月145302.721.489.4
2018年3月−60466−12.1
2019年3月314666.716.247.6
2020年3月6252012.56.845.8
2021年3月455578.410.939.2
2022年3月5961310.18.329.5
2023年3月7866212.38.437.6
2024年3月9676113.48.232.6
2025年3月13187915.97.131.1
2026年3月13391814.711.545.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額244百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約13倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
松木謙吾代表取締役 会長74161,000
辻隆博代表取締役 社長66145,000
團博己取締役687,000
後藤祐子取締役63
榮藤稔取締役65
越智みさき常勤監査役6517,000
大西祐子監査役46
藤田雄功監査役40
里井義昇635,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2921031219698
社外取締役7280284
監査役11642020

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容727字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社3社で構成されております。なお、持分法を適用しない関連会社であったアイ・システム株式会社は当連結会計年度中に全株式を売却したため関連会社の範囲から除外しております。創業の精神である「コンピューターは社会に奉仕する」のもと、ITを通じて新しい価値を創造することで社会に貢献することを経営理念とし、経営課題を抱えた企業の皆様に向けて、最適なソリューション提案をはじめとしてシステムの構築から保守・運用にわたるITサービスをワンストップで提供しております。 (1) システム開発 当社グループは、顧客からシステムの設計及びソフトウエアの開発を受託し開発を行うとともに、パッケージソフトウエアのカスタマイズを行い、ソリューションを中心とした販売を行っております。 開発作業の一部については、当社の連結子会社であるエブリ株式会社、NCSサポート&サービス株式会社、恩愛軟件(上海)有限公司に外注しております。 (2) サービス 当社グループは、コンピュータ機器の保守を行うハードウエア保守サービス及び企業のコンピュータシステムに対する全般的な支援サービスを行うシステムサポートサービスを中心にサービス業務を行っております。 サービス業務の中のハードウエア保守サービス及びシステムサポートサービスについては、その業務の一部を当社の連結子会社であるエブリ株式会社に外注しております。 (3) システム機器等販売 当社グループは、コンピュータ機器及び周辺機器、自社開発パッケージソフトウエア、他社開発パッケージソフトウエアの販売を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,503字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、創業の精神である「コンピューターは社会に奉仕する」のもと、ITを通じて新しい価値を創造することで社会に貢献することを経営理念としております。 ・社是(創業の精神) 「コンピューターは社会に奉仕する」 ・経営理念 私たちは、確かな技術で新たな価値を創造し、社会に貢献します ・行動指針 私たちは宣言します 夢と未来にむかって、あたらしさへ挑戦します お客様の心の声に、しなやかな発想で応えます 的確な判断と責任のもと、すばやく行動します ・企業メッセージ Grow on with Clients, now and forever 当社グループはこれからも、新たな技術に果敢に挑戦しながら、しなやかな発想で、価値あるITサービスをお客様に提供し、お客様とともに成長し続けることで、企業価値の一層の向上に努めてまいります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、2024年度から2026年度までの3ヶ年を対象とする中期経営計画を策定しております。本計画では以下を基本方針とし、収益基盤の安定を維持しながらサービス事業への転換を図るとともに、開発を通じた技術力向上と主力ソリューション強化を両立させてまいります。 なお、本計画の最終年度である2027年3月期の数値目標は連結売上高205億円、連結営業利益率12.8%とし、連結配当性向45%以上の達成を掲げております。 中期経営計画の基本方針 <事業の観点> ・自主ビジネスの強化と主力ソリューションへの投資拡大による収益性のさらなる向上 ・新ビジネスの創出に向けた取組の促進 <人材の観点> ・社員がさらに生き生きと活躍できる環境の構築 ・人材への積極的な投資 <会社の観点> ・リスクマネジメントの強化に向けた品質マネジメント向上と技術力の強化 ・サステナビリティへの取組の継続的な推進 (3) 目標とする経営指標 当社グループは、収益性及び資本効率性を重視し、売上高営業利益率、ROE(自己資本利益率)を重視すべき経営指標として用いております。各指標の中長期的な目標につきましては、売上高営業利益率は12%以上、ROEは10%以上としております。株主資本の有効活用、経営の効率化を図りながら収益性を高めることが、企業価値の向上に繋がり、株主の皆様、従業員を含め全てのステークホルダーの利益に叶うものと考えております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 2026年度の見通しにつきましては、中東情勢の影響を受けた原油価格上昇が、企業収益や家計の実質所得に対する下押し要因となり、成長ペースは減速すると考えられますが、企業において、高水準の収益が続いてきたことや、政府による各種施策や緩和的な金融環境などが経済を下支えするため、わが国経済は、伸び率を縮小しつつも、緩やかな成長を続けると見込まれます。 2026年度の企業におけるITサービス需要は引き続き高く、クラウド、生成AIの普及、経済産業省の「2025年の崖」を背景にしたレガシーシステム刷新への対応およびセキュリティ強化への投資などが成長を牽引すると見込まれます。 特に、生成AIは、ChatGPTやGeminiなどの汎用的なAIサービスの普及により、企業はAIを単なる便利ツールだけではなく、活用領域の多様化へと進めています。今後は、さらなる生産性の向上と深刻な人材不足の解消だけではなく、企業の競争力の中核として、AIエージェントの本格活用に強い期待が寄せられると見込まれます。 しかしながら、AI市場の世界的な需要拡大を背景に、AIサーバやデータセンター向けの高性能メモリの需要が急増しており、サーバおよびパソコン機器などの一般向けのメモリの生産が抑制され、供給不足と価格高騰が続いています。メモリ不足は、2027年以降も続くと見込まれています。当社グループは、ソフトウエア開発および保守ならびに機器販売を含んだワンストップサービスを提供していますが、メモリ不足の影響を受け、サーバおよびパソコン機器などの調達に支障が出ており、業績への影響を懸念しております。 このような環境のもと、「稼ぐ力の強化」、「人材への積極投資」および「企業価値の向上」を基本方針に、外部要因の変化に、より大きな影響を受けることのないように、自立し、当社グループは、世の中から必要とされる企業になるべく、以下の施策を実施してまいります。 ・経済産業省の「2025年の崖」を背景にしたレガシーシステム刷新への需要に応えるべく、自社ソリューションの機能強化に、積極的に投資を行い、他社との差別化を図ります。また、マイグレーション事業を強化し、極力、属人化部分を減らすとともに、プロジェクトの同時稼働数を増やします。さらに、マイグレーション後のシステム保守事業を開始するなど、既存事業の持続的な成長余地を見出します。 ・2018年度から始めた「社内スタートアップ制度」を拡充し、社内開発に留まらず、信頼できる相手と互いにリスクを取った協業ビジネスへと発展させます。 ・将来に向けた成長基盤を獲得すべく、生成AIなどの新しい技術を活用した新規事業の創出に取り組みます。また、特定業務に限定されないAIの実用化に備え、AIを活用できる人材を育成します。さらに、社内においては、AIを全ての従業員が憂いなく使えるように、環境を整えます。 ・当社は、経済産業省と日本健康会議が主催する健康経営優良法人認定制度による「健康経営優良法人 2026」に認定されています。従業員が生き生きと働けるよう、引き続き、職場の環境改善に取り組んでまいります。会社は多様な働き方を提供し、従業員が働き方を選べるような企業を目指します。
事業等のリスク4,028字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済情勢変化 当社グループが属する情報サービス産業においては、生成AIの利用における業務効率化促進やセキュリティ対策への機運が高まっていることもあり、今後もIT関連投資については増加傾向が続くものと期待しております。その一方で、AI需要の高まりに伴う半導体の供給不足からくる販売機器のリードタイムの長期化や高価格化、中東情勢を発端とした地政学的リスクは、エネルギー価格高騰によるコストの増加、企業の投資計画の大幅見直しなど、我々の市場にも大きな影響を及ぼす可能性があるものと予想されます。このような環境下において、顧客企業のIT関連投資の抑制が急速に進行・持続した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社ではこうした事態に対し、「稼ぐ力の強化」、「人材への積極投資」及び「企業価値の向上」を基本方針に、景気の変化に大きな影響を受けることのないよう自立するとともに、真に社会から必要とされる企業を目指してまいります。 引き続き、自社ソリューションへの積極的な投資による商品の差別化やマイグレーション事業の同時稼働数の拡大及びマイグレーション後のシステム保守事業の開始など、既存事業の持続的な成長促進に取組みます。さらに、信頼できるパートナーとの協業ビジネスの推進、生成AIなどの新しい技術を活用した新規事業の創出にも取組みます。また、特定業務に限定されないAIの実用化に備えてAIを活用できる人材の育成を行うとともに、全従業員が社内で生成AIを活用できる環境を整えてまいります。 (2) 不採算プロジェクトの発生 当社グループの事業、とりわけ大型案件が増加傾向にあるシステム開発においては、お客様からの仕様追加や開発方式の変更等により当初見積り以上に作業工数が増大した場合、受託責任としてその開発リスクの負担を求められる場合があり、結果として不採算となるプロジェクトが発生することがあるほか、納入後の不具合の発生等により修復に要する費用が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは外部専門家の知識・ノウハウの活用あるいは生産性向上のため、業務の一部を外部委託しておりますが、委託先において予想外の事態が発生した場合には、品質保持のためのコスト増、納期遅れに伴う顧客への損害賠償等が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、品質マネジメントシステムを構築し、プロジェクト統制を策定するとともに、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)を設置し、全社的な視点から各プロジェクトの規模、進捗、重要度及び緊急度を判断し、効果的な人材配分やプロジェクト支援、監査を実施することで、不採算プロジェクトの発生防止に努めております。また、委託先に対して品質水準及び管理体制に対して定期的な審査を実施し、必要に応じて改善指導を行う等、優良な委託先の安定的確保に努めております。併せて、契約管理の強化、損害賠償保険への加入等によるリスクヘッジに取組んでおります。 (3) 特定取引先への依存 当社は日本電気株式会社(以下、NEC)の販売特約店であり、NECが製造販売するコンピュータ機器と当社グループの保有する情報技術やソフトウエアパッケージを組み合わせた情報システムを販売するとともに、NECグループが受注した大型プロジェクトのSIサービス、開発作業の一部を受託しております。これらの売上は当社グループの大きな事業収入の柱の一つとなっており、今後NECグループにおいて経営方針または取引関係における事業方針の大幅な変更がなされた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、こうしたリスクを回避するためにNECグループのITサービス事業における当社のポジションを明確にし、その強みを発揮して協業関係を維持・拡大するとともに、顧客企業との直接取引の拡大にも努めております。 (4) コンプライアンスに関するリスク 当社グループにおいて様々なハラスメントやその他の法令違反等の事象が発生した場合、取引先との取引停止、レピュテーションによる採用活動への影響、当社グループの社会的信用の失墜等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、NCS&Aグループコンプライアンス基本方針を制定し、グループ社員に対し定期的なコンプライアンス教育や各種ハラスメント研修を実施するなど、コンプライアンス委員会を通じてグループ全社に対しコンプライアンスに対する意識向上を図っております。また、内部通報窓口を社内と社外に設置しており、2024年度からは「コンプライアンスの日」を制定し、コンプライアンスに対する啓蒙活動を強化するなど、当社グループ全体でのコンプライアンス重視の企業風土の醸成及び浸透に努めております。 (5) 情報セキュリティ問題 システムの開発、運用に関連する情報セキュリティの確立・維持は当社グループにとって重要な経営課題と認識しており、近年、増え続けている情報セキュリティ事故は大きな脅威です。万が一、悪意のあるセキュリティ侵害を受けた場合や、業務遂行上取り扱う機密情報や個人情報の漏洩が発生した場合は、情報サービス企業としての社会的信用の失墜や損害賠償責任など、当社グループの業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。 当社では、情報セキュリティマネジメントシステムを構築し、定期的なセキュリティ教育及び訓練等の実施によりセキュリティ意識の啓蒙を行うとともに、セキュリティインシデントの発生防止と発生時のリスクの最小化、及び再発防止にむけての実行体制を強化しております。また、その結果として、プライバシーマーク使用許諾事業者として認められており、一部の事業においては第三者機関よりISO/IEC27001(情報セキュリティ)の認証を取得しております。 (6) 技術革新 当社グループが属する情報サービス産業においては、プロジェクトの管理手法及びシステム・インフラの構築に必要なアプリケーション及びネットワーク技術等の幅広い知識に加え、生成AIをはじめとした最新技術への対応を吸収していく必要があります。最新技術の習得が進まず、サービス提供に遅れが生じると市場競争力の低下を招き、案件の総量が確保できなくなる可能性があります。 当社グループでは、従来の教育・研修の強化に加え、新しい技術による研究開発の取組み、社員が新しい技術スキル獲得に挑戦するためのスタートアップ制度により、複数のソリューションへ生成AIの機能を組み込むなど、市場競争において後れを取らないよう社員が進んで新しい技術への挑戦を続けております。なお、生成AIの提供における誤情報を生成するリスク、知的財産権を侵害するリスク等への対策については、自社内での検証・テストの強化に取組みリスクの軽減に努めております。 (7) 人材の確保 当社グループが属する情報サービス産業においては、優秀なプロジェクトマネージャ、様々な課題に対応できる開発技術者並びにシステムの構築要員を確保する必要があります。 しかしながら、採用難による人員不足、従業員エンゲージメントの低下に伴う離職者の増加等の事態が発生した場合、受注の縮小、プロジェクト採算性の悪化等をもたらす可能性があります。 当社グループでは、中長期的な採用人数の目標設定と採用活動への工夫に取組み、優秀な人材の継続的な採用に努めるとともに、人事・給与制度の継続的な見直し、ミドル層のキャリアプラン形成のための研修の実施、育児や介護をしながら働くことができる支援制度の提供など、継続した働き方改革に取組んでおります。多様なスキルや価値観をもつ優秀な人材を惹きつけられる活力ある企業風土を醸成し、組織が健全な成果をあげ、仕事を通じて大きな喜びを得られる環境を提供してまいります。 (8) 自然災害等 地震等の自然災害や緊迫した世界情勢において脅威が高まりつつあるテロ行為、感染症の流行等により、当社グループの主要な事業所等が壊滅的な被害を被った場合や多数の従業員が被害を受けた場合には、その復旧や代替のために多大な費用が発生するとともに、販売活動などの事業活動に大きな影響を与えるため、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、社員及び会社資産の安全を確保するとともに、迅速かつ適切な対応による復旧及び事業継続が最優先であるとの認識のもと、こうしたリスクの発生に備えてデータセンターの活用や有事を想定した訓練の実施等により事業継続活動に取組んでおります。 (9) 知的財産権の侵害 当社グループが事業を展開する上で必要となる技術、ライセンス、及び各種商標等の知的財産権について、当社グループが他社の知的財産権を侵害したとして損害賠償請求を受ける可能性や、他社により当社グループの知的財産権が侵害される可能性があり、いずれの場合も、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、当該リスクに備えるため、社内におけるライセンスの利用状況を定期的に調査し、知的財産権の侵害やソフトウエアライセンスの不適切な利用の防止に努めております。また、CSR教育等により知的財産権の保護に関する社員の意識向上に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)7,848字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する中で緩やかに回復し、企業の設備投資においても持ち直しの動きがみられました。しかしながら、中東情勢が資源価格等に与える影響や金融資本市場の変動など、景気の下振れリスクには注意が必要であり、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 当社グループの事業領域である情報サービス産業におきましては、経済産業省が警鐘を鳴らした「2025年の崖」を背景に、古い基幹業務システムを刷新する動きが本格化しております。加えて、企業におけるデジタル化やIT活用の拡大を背景に、生産性向上や新たなビジネスモデル構築を目的としたデジタル投資が拡大しております。特にクラウドサービスや生成AIの活用が進んでおり、IT投資は引き続き堅調に推移するものと考えられます。 このような環境のもと、当社グループは「真に世の中から必要とされる会社」を目指して、成長に向けた積極的な投資として主力ソリューションの強化と「社内スタートアップ制度」(研究開発を通して新しい事業の芽を創出する活動)による事業創出活動を積極的に推進しております。 企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に寄与するために、マイグレーションサービスにおいて共通するタスクの集約化を行う「マイグレーションセンター」化を進めております。この取り組みにより、同時並行するプロジェクト数が順調に増加いたしました。また、新しい技術への挑戦として「社内スタートアップ制度」にて生成AIについての研究を行い、この研究の一環として、2025年4月にシステム可視化ソリューション「ReverseNeo(リバースネオ)」の新バージョンをリリースいたしました。本バージョンでは、生成AI技術との融合により、処理フローや処理概要の自動生成機能を新たに搭載しております。2026年2月には、プログラムコードから技術ドキュメントの自動生成を実現する「DocHelper(ドックヘルパー)」をリリースいたしました。さらに、当社グループは継続してお客様からのニーズを自社のソリューションに反映するよう取り組んでおります。ホテル・レストラン向けオーダーエントリーシステム「E.M.O(エモ)」はルームサービスやテナント店舗に関する機能強化を行い、導入件数を堅調に増やしました。また、自治体向け給付金システム「The給付」は、2026年1月より株式会社セブン・ペイメントサービス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柏熊 俊克)が提供する口座不要のBtoC送金サービス「ATM受取」との機能連携を開始いたしました。 従業員に対しては、「生き生きと活躍できる環境の構築」を継続して進めており、その一環として育児・介護休職取得者のサポートを行った組織や社会貢献活動を行った従業員に対して表彰を行う制度を新たに設けました。また、前年度に引き続き2025年6月より平均5%の給与水準の引き上げを実施し、加えて、2025年10月に「物価高対策特別手当」を全従業員に支給いたしました。女性特有の健康課題の軽減を支援するフェムテックサービスの利用、介護と仕事の両立を支援する介護相談窓口の設置や説明会の開催など、多様な人材活躍に向けた取り組みも継続しております。 当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は前期に比べ19億92百万円増収の224億85百万円となりました。利益面につきましては、利益率の高い自社製品によるソリューションおよび高収益案件への注力を続けることにより営業利益は前期に比べ7億20百万円増加の27億14百万円、経常利益は前期に比べ7億61百万円増加の28億70百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、前期において繰延税金資産を計上したことによる法人税等調整額(益)の計上の反動もあり、前期に比べ41百万円減少の20億67百万円となりました。 当社グループは、ITサービス事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの経営成績の記載を省略しております。なお、売上分類別の概況は次のとおりです。 <自社製品によるソリューション> マイグレーションサービスの保険会社向け大型案件が順調に推移いたしました。また、自治体向け給付金システム「The給付」においては、アライアンス先との協業が拡大したことにより導入自治体数が伸長いたしました。その結果、自社製品によるソリューションの売上高は前期に比べ14億28百万円増収の68億35百万円となりました。 <システムインテグレーション> 生産管理システム「Factory-ONE 電脳工場」の導入・カスタマイズ案件や、ホテル業向けシステム開発などの売上が堅調に推移いたしました。しかしながら、開発から保守フェーズへ移行する案件が重なったことにより、システムインテグレーションの売上高は前期に比べ4億42百万円減収の79億96百万円となりました。 <機器・パッケージ> コンピュータ機器および周辺機器、パッケージソフトウエア等の売上のうち、他の開発・サービスを伴わない機器・パッケージ単体の販売による売上高は前期に比べ3億12百万円増収の24億39百万円となりました。 <受託開発> 大手SIerからの受託開発につきましては、当社の得意分野にリソースを集中させることにより収益性の向上に取り組んでおります。その結果、受託開発の売上高は前期に比べ6億95百万円増収の52億14百万円となりました。 (資産) 当連結会計年度末における総資産は213億91百万円となり、前連結会計年度末に比べ70百万円増加いたしました。流動資産は167億53百万円となり、4億96百万円減少いたしました。主な要因は、契約資産の減少(2億69百万円)、商品の減少(1億42百万円)、現金及び預金の減少(1億39百万円)であります。固定資産は46億37百万円となり、5億67百万円増加いたしました。主な要因は、無形固定資産の増加(1億76百万円)、繰延税金資産の増加(1億60百万円)、その他に含まれる長期前払費用の増加(1億6百万円)、投資有価証券の増加(96百万円)であります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は75億25百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億31百万円増加いたしました。流動負債は53億73百万円となり、5億27百万円増加いたしました。主な要因は、賞与引当金の増加(3億94百万円)、契約負債の増加(2億49百万円)、未払金の増加(1億51百万円)、未払法人税等の増加(69百万円)、支払手形及び買掛金の減少(3億96百万円)であります。固定負債は21億51百万円となり、96百万円減少いたしました。主な要因は、退職給付に係る負債の減少(87百万円)、リース債務の減少(8百万円)であります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は138億66百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億60百万円減少いたしました。主な要因は、利益剰余金の増加(10億33百万円)、その他有価証券評価差額金の増加(68百万円)、自己株式の増加(14億88百万円)であります。 なお、自己資本比率は、前連結会計年度末の66.7%から64.8%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億39百万円減少し、109億99百万円となりました。 なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は29億76百万円(前連結会計年度は22億13百万円の収入)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益の計上(28億70百万円)、減価償却費の計上(3億48百万円)、賞与引当金の増加(3億94百万円)、売上債権の減少(3億71百万円)による収入に対して、法人税等の支払(9億27百万円)、仕入債務の減少(4億48百万円)の支出によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は6億14百万円(前連結会計年度は4億15百万円の支出)となりました。主な要因は、無形固定資産の取得(4億91百万円)、有形固定資産の取得(1億25百万円)の支出によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は25億6百万円(前連結会計年度は5億7百万円の支出)となりました。主な要因は、自己株式の取得(14億99百万円)、配当金の支払(9億86百万円)の支出によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績を品分類別に示すと、次のとおりであります。 品分類   生産高(千円)   前期比(%) システム開発       9,170,641   0.5 サービス   サービス   8,656,930   16.7 ハード保守   736,718   4.9 小計   9,393,648   15.7 合計   18,564,290   7.7 (注) 金額は、販売価格によっております。 b. 受注実績 当連結会計年度における受注実績を品分類別に示すと、次のとおりであります。 品分類   受注高 (千円)   前期比 (%)   受注残高 (千円)   前期比 (%) システム開発       8,354,740   △8.9   1,506,569   △33.9 サービス   サービス   9,079,821   21.3   1,970,961   28.9 ハード保守   741,993   6.4   7,141   282.5 小計   9,821,814   20.1   1,978,102   29.2 システム機器等販売   3,730,907   3.6   1,301,733   △16.2 合計   21,907,462   4.5   4,786,405   △10.8 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績を品分類別に示すと、次のとおりであります。 品分類   販売高(千円)   前期比(%) システム開発       9,128,593   0.0 サービス   サービス   8,637,956   16.5 ハード保守   736,718   4.9 小計   9,374,675   15.5 システム機器等販売   3,982,722   22.5 合計   22,485,991   9.7 (注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 日本電気株式会社   2,916,185   14.2   3,738,619   16.6 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高及び営業利益) 当連結会計年度における当社グループの売上高は、前期比19億92百万円増収の224億85百万円、営業利益は前期比7億20百万円増益の27億14百万円となり、「増収増益」となりました。 この営業利益につきまして前期からの変動要因を分析しますと、売上高増加に伴う利益増が6億7百万円、売上総利益改善に伴う利益増が3億16百万円、販売費及び一般管理費の増加による利益減が2億3百万円であります。 売上高につきましては、自社製品によるソリューションにおいてマイグレーションサービスの保険会社向け大型案件の影響や、自治体向け給付金システム「The給付」におけるアライアンス先との協業が拡大し導入自治体数が伸長したことなどにより、前期に比べ増収となりました。 売上総利益率につきましては、自主ビジネスへのシフトが順調に進んでいることに加え、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)によるプロジェクト損失を最小限に抑えるための様々な活動が効果を発揮したことにより、前期に比べ1.4ポイント改善の31.9%となりました。 また、販管費率は前期に比べ0.9ポイント減少の19.8%となりました。 上記の結果、売上高営業利益率は前期に比べ2.3ポイント改善の12.1%となりました。今後も、持続的な成長を実現するため、自社ビジネスの強化と主力ソリューションへの投資拡大に注力してまいります。 (営業外損益及び経常利益) 営業外収益につきましては、前期比40百万円増加の1億62百万円となりました。また、営業外費用につきましては、前期比0百万円増加の6百万円となりました。 その結果、経常利益は前期比7億61百万円増加の28億70百万円となりました。 (特別損益及び親会社株主に帰属する当期純利益) 特別利益につきましては、前期はゴルフ会員権売却益0百万円が発生いたしましたが、当連結会計年度の発生はありませんでした。また、特別損失につきましては、前期に引き続き、当連結会計年度の発生はありませんでした。 法人税等合計は、前期比8億1百万円増加の8億2百万円となりました。 これは、法人税、住民税及び事業税が増益に伴い前期比1億83百万円増加した一方、前期において繰延税金資産の計上に伴い法人税等調整額(益)を計上したことによる反動もあり、法人税等調整額において前期比6億18百万円増加の△1億94百万円(△は益)を計上したことによるものであります。 その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比41百万円減少の20億67百万円となりました。 ROE(自己資本利益率)は前期に比べ1.2ポイント減少の14.7%となりました。 (財政状態) 当連結会計年度末における当社グループの財政状態の分析につきましては「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの主要な資金需要は、ソフトウエア開発及びサービス提供のための労務費、外注費、経費、販売用ハードウエア等の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用、並びに市場販売目的ソフトウエアの改良・強化にかかる投資であります。これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金で賄うことを基本方針としております。今後も棚卸資産の削減、受注の増大及び売掛金の早期回収等により営業活動によるキャッシュ・フローの拡大を図ってまいります。 当連結会計年度におきましては、堅調な業績により営業活動によるキャッシュ・フローがプラスとなった一方、無形固定資産及び有形固定資産の取得による支出により投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスが増加、さらに、自己株式の取得による支出により財務活動によるキャッシュ・フローもマイナスが増加し、当連結会計年度末における当社グループの現金及び現金同等物の残高は前期末比1億39百万円減少の109億99百万円となりました。 資金の流動性につきましては、海外景気の下振れリスクや物価動向に関する不確実性により引き続き不透明な状況が続いているものの、この十分な現金及び現金同等物により、事業環境リスク等を考慮した上で、通年にわたり流動性を確保しているものと認識しております。 なお、キャッシュ・フローの状況の詳細につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 キャッシュ・フロー指標のトレンドは次のとおりであります。 第56期 2022年3月期   第57期 2023年3月期   第58期 2024年3月期   第59期 2025年3月期   第60期 2026年3月期 自己資本比率(%)   57.2   57.2   63.8   66.7   64.8 時価ベースの自己資本比率(%)   45.7   56.5   65.5   70.1   107.2 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(倍)   0.1   0.0   0.0   0.0   0.0 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   1,613.6   1,211.7   2,136.4   4,964.1   14,077.9 (注)自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い 1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により計算しております。 3.営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては、経営者の判断に基づく会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の計上及び開示に影響を与える見積りが必要となります。これらの見積り及び判断につきましては、過去の実績及び状況等から合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は見積りと異なる可能性があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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