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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

モンスターラボ

Monstarlab Inc.5255 · Growth · 情報・通信業

AIとデジタルで企業変革を伴走するデジタルコンサルティングファーム。世界中にエンジニアを配置し、グローバルでDXを支援。

概要

モンスターラボは2006年2月に創業したデジタルトランスフォーメーション(DX)支援企業である。世界12の国と地域に拠点を持ち、AIとデジタル技術を活用したコンサルティングからシステム開発まで手掛ける。2025年12月期の売上収益は78億円、従業員数847名。本社は東京都渋谷区。

AI & Digital Partners事業とプロダクト事業の二本柱

当社グループは「AI & Digital Partners事業」と「その他事業」の2つのセグメントで構成される。主力のAI & Digital Partners事業では、大企業や自治体に対しデジタル戦略立案からデザイン、システム開発、データ解析までワンストップで提供する。売上の大半は準委任契約による時間単価ベースであり、プロダクトリリース後も継続的な改善を行うため収益の継続性が高い。その他事業では、店舗向けBGMサービス「モンスター・チャンネル」や中小企業向けRPAソフトウェア「RAX」などのSaaS型プロダクトを展開している。

世界12カ国に広がる拠点網

グローバル展開が当社の特徴である。日本、アメリカ、シンガポールなどをレベニューセンターとして営業やコンサルティングの上流人材を配置する一方、ベトナム、フィリピン、コロンビアなどエンジニア人口が多くコストの低い国にデリバリーセンターを置く。これによりコスト競争力を保ちながら、時差に対応したスケーラブルな開発体制を構築している。2025年12月末時点で12の国と地域に拠点を有する。

収益構造と財務の推移

売上収益は2018年12月期の36億円から2022年12月期の143億円まで拡大したが、その後減少に転じ2025年12月期は78億円となった。同期の営業損失は1億9千万円と前年の103億円から大幅に改善した。これは不採算拠点の撤退やコスト最適化を含む構造改革の効果である。2025年12月期末の現金及び現金同等物は39.6億円、資本合計は6.6億円と前期のマイナスから黒字転換した。

業界の中での役割はDX支援のデジタルコンサルティング企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
78億円
営業利益
-2億円
営業利益率
-2.6%
純利益
-3億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01大企業・自治体主力

デジタル戦略立案からデザイン、システム開発、データ分析までワンストップで提供。売上向上型DXに特化し、アジャイル開発とUXデザインでクライアントの新規事業やビジネス変革を支援。

売上向上型DXに強いというユニークなポジショニング

02中小企業・小売店舗準主力

市場の共通課題を解決するSaaS型プロダクトを提供。店舗向けBGMサービスやRPAツールを展開。

主な製品・サービス2
モンスター・チャンネル
店舗向けBGMサービス。1,000以上の音楽チャンネルから業種に合った曲を選択可能。著作権処理不要で低料金。
RAX
中小企業向けRPAソフトウェア。業務の見える化や効率改善をコンサルタントが包括支援。

製品と技術

売上向上型DXを支えるAI & Digital Partners事業

この事業は、クライアントの売上向上を目的としたイノベーション創出に特化する。戦略立案、UX/UIデザイン、アジャイル開発、データ分析を一貫して提供し、総合コンサルやSIerとは異なるポジショニングを取る。具体的には、AIやARなどの先端技術を活用した新規サービス開発や既存ビジネスの変革を支援する。2025年11月には、マルチAIエージェントにより自然言語でプロトタイプ構築が可能なSaaS「MonstarX」をグローバル提供開始した。

店舗向けBGM「モンスター・チャンネル」の特徴

「モンスター・チャンネル」は、パソコンやスマートフォンで利用できる店舗向けBGMサービスである。1,000以上の音楽チャンネルから業種・業態に適した楽曲を選択でき、著作権処理は不要。従来の有線放送の半額以下の料金が強みで、飲食店、美容室、小売店、医療施設などでシェアを拡大している。プロダクト事業の中核であり、AI & Digital Partners事業で得た知見をSaaS化した一例である。

中小企業向けRPAソフト「RAX」の展開

「RAX」は、主に大規模システム導入が難しい中小企業や個人事業者向けに自社開発したRPAソフトウェアである。ソフトウェア提供に加え、専門コンサルタントによる業務の見える化や効率改善サービスを導入しやすい価格帯で提供する。2025年12月末時点の累計アカウント数は200以上である。労働力不足に悩む小規模事業者の業務自動化を支援する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 大企業・自治体売上向上型DXに強いというユニークなポジショニング

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

DXコンサル特化も赤字継続、受注減少

デジタルトランスフォーメーション(DX)支援に特化したITサービス企業。2024/12期の売上高100億円、営業赤字103%と採算悪化。同業のソラコムやCocoliveと競合するが、同社は特に大手向けDXコンサル・システム構築に強みを持つ。しかし2025/12期の売上予想78億円と減少基調にあり、顧客企業のIT投資一巡が響いている。

強み

  • 100億円規模の売上基盤を持ち、大手企業のDX案件受注歴豊富。
  • 高度な技術者を多数抱え、分野横断的なソリューション提供可能。
  • 製造・金融など特定業界の知見を蓄積し差別化。
  • 大手ITベンダーとの連携で大規模案件受注が可能。

課題

  • 2023→2025年度で売上133→78億円と40%超減少見通し。
  • 2024年度営業赤字率103%、2025年度も小幅赤字続く見込み。
  • DX支援企業が多く、価格競争に巻き込まれやすい構造。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がモンスターラボ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

音楽配信からソフトウェア開発へ転換した創業期

2006年2月、東京都小金井市に音空株式会社として資本金1000万円で設立。同年6月に株式会社モンスター・ラボへ商号変更し、7月には個人向け音楽配信サイト「monstar.fm」を開始した。2007年10月にソフトウェア開発事業を開始し、以後同事業が中核となる。2009年1月には本社を渋谷区神宮前に移転した。

中国進出に始まる海外展開

2011年2月、成都に子会社「夢士達科技(成都)有限公司(現夢思特科技(成都)有限公司)」を設立し海外展開を開始。2014年2月にはシンガポールにセカイラボ・ピーティイー・リミテッド(現Monstarlab Pte, Ltd.)を設立。2015年にはベトナムのAsian Tech社やバングラデシュのSekai Lab Bangladesh Ltd.を相次いで設立・買収し、アジアでの開発拠点を拡大した。

M&Aによる欧州・米国・中東への急拡大

2017年8月、欧州のデジタルプロダクト開発企業Nodes Group ApSをグループ化し欧州市場へ進出。2018年にはオランダ、チェコ、ドイツにも拠点を設立した。2019年4月には米国のFuzz Productions, LLCを買収しニューヨークに進出、同時にドバイにも拠点を設け中東市場へ参入した。同年10月にはImplicit ApSもグループ化し、グローバル体制を急速に強化した。

持株会社化と電通グループとの提携

2020年4月、電通グループと資本業務提携を締結。2021年7月には持株会社体制へ移行し、株式会社モンスターラボホールディングスに商号変更、同時に事業子会社として株式会社モンスターラボを設立した。2021年11月にはイギリス・ニューキャッスル、サウジアラビア・リヤドに拠点を開設。2022年にはNandina-Cloud株式会社を子会社化するなど、事業領域を広げた。

2024年以降の不採算拠点撤退と構造改革

2023年8月から2024年9月にかけて、欧州(デンマーク、オランダ、チェコ、ドイツ、イギリス)や中東(ドバイ)の拠点を閉鎖した。これは不採算拠点の撤退縮小を目的とした構造改革の一環である。2024年12月期には営業損失103億円を計上したが、2025年12月期には1.9億円まで縮小。生成AIソリューション「Code Rebuild AI」や「MonstarX」の開発にも注力した。

年表40件を開く

2000年代

  • 2006年2月創業東京都小金井市に音空株式会社(資本金10,000千円)として当社を設立
  • 2006年6月商号変更株式会社モンスター・ラボに商号変更
  • 2006年7月個人向けインターネット音楽配信サイト「monstar.fm(モンスターエフエム)」サービス開始
  • 2007年6月本社を東京都世田谷区代田に移転
  • 2007年10月ソフトウェア開発事業を開始
  • 2009年1月本社を東京都渋谷区神宮前に移転

2010年代

  • 2010年6月店舗向けBGM配信サービス「monstar.ch(モンスター・チャンネル)」を開始
  • 2011年2月成都子会社「夢士達科技(成都)有限公司(現夢思特科技(成都)有限公司)」設立により海外展開を開始
  • 2012年2月本社を東京都目黒区中目黒に移転
  • 2014年2月創業シンガポールにセカイラボ・ピーティイー・リミテッド(現Monstarlab Pte, Ltd.)設立(日本支社も設立)
  • 2015年4月M&Aベトナムダナンの開発会社Asian Tech Co., Ltd.(現Monstarlab Viet Nam CO., LTD.)を買収
  • 2015年7月バングラデシュに100%出資子会社Sekai Lab Bangladesh Ltd.(現Monstarlab Bangladesh Ltd.)を設立、順薦信息科技(上海)有限公司(現夢思特信息科技(上海)有限公司)を設立
  • 2015年11月パソナテック(現パソナ)と資本業務提携
  • 2016年3月個人プロフェッショナル人材プラットフォーム「APPSTARS」リリース
  • 2016年9月M&Aベトナムハノイの開発会社LIFETIME technologies Co., LTD.(現Monstarlab Viet Nam CO., LTD.)を買収
  • 2017年4月M&Aフィリピンセブの開発会社FreeMight Philippines Inc.(現Monstarlab Manila Inc.)を買収
  • 2017年4月M&Aフィリピンマニラの開発会社Ideyatech Inc., Philippines Inc.(現Monstarlab Manila Inc.)を買収
  • 2017年8月M&A欧州のデジタルプロダクト開発企業Nodes Group ApS(現Monstarlab Denmark ApS)をグループ子会社化による欧州市場へ進出(2024年9月に閉鎖)
  • 2017年12月創業オランダに拠点を設立(現Monstarlab Netherlands B.V.)(2023年8月に閉鎖)
  • 2018年3月創業チェコに拠点を設立(現Monstarlab Czech Republic s.r.o)(2024年9月に閉鎖)
  • 2018年4月創業ドイツ(ベルリン)に拠点を設立(現Monstarlab Germany GmbH)(2024年9月に閉鎖)
  • 2018年6月本社を東京都渋谷区広尾に移転
  • 2018年7月創業バンコク(タイ)に拠点(現Monstarlab (Thailand) Co., Ltd.)を設立
  • 2018年10月M&A欧州開発会社Implicit ApSをグループ子会社化
  • 2019年4月M&Aドバイ(ドバイ首長国)に拠点を設立Nodes Middle East DMCC(現Monstarlab Middle East DMCC)(2024年9月に閉鎖)、米国デジタルプロダクト開発会社Fuzz Productions, LLC.(現Monstarlab LLC)をグループ子会社化、ニューヨークに新拠点を設立し、中東及び米国市場へ進出し、グローバル体制を強化
  • 2019年12月M&A音楽事業の子会社「株式会社モンスターラボミュージック」設立(2025年4月に吸収合併)

2020年代

  • 2020年4月電通グループと資本業務提携
  • 2020年6月スカイライト コンサルティング株式会社と協業開始
  • 2020年9月コロンビアのボゴタに新法人「Monstar Lab Colombia S.A.S.(現Monstarlab Colombia S.A.S.)」を新設
  • 2020年12月創業RPA事業会社「株式会社モンスターラボオムニバス」設立
  • 2021年5月M&AIT BPO株式会社(現モンスターラボの一事業)を子会社化
  • 2021年6月INTLOOP株式会社と資本業務提携
  • 2021年7月創業持株会社化への移行に伴い、株式会社モンスターラボホールディングスに商号変更、株式会社モンスターラボを設立(2025年10月に吸収合併)
  • 2021年9月M&AUAEのエグゼクティブサーチ企業、ECAP DMCCを子会社化
  • 2021年11月イギリス・ニューキャッスルにオフィスを開設(2024年9月に閉鎖)、サウジアラビア・リヤド拠点を開設
  • 2022年2月創業バングラデシュにMonstarlab Enterprise Solutions Ltd.設立
  • 2022年3月アメリカ大陸における事業拡大に向けバンクーバーに拠点を開設(2023年8月に閉鎖)
  • 2022年4月M&ANandina-Cloud株式会社を子会社化
  • 2022年6月M&Aアラブ首長国連邦のデザインコンサルティング企業GENIEOLOGY DESIGN DMCCを子会社化(2024年9月に連結除外)
  • 2022年12月M&Aサウジアラビア王国のコンサルティング企業Pioneers Consultingを事業買収

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    AI独自ソリューションの強化

    生成AIを活用した「Code Rebuild AI」「MonstarX」など独自ソリューションを継続展開。レガシーシステムのモダナイゼーションやアイデアの高速プロトタイピングを実現し、クライアントの顧客接点から基幹システムまで幅広い変革を支援する。

  2. 02

    データ・エンタープライズ領域の強化

    売上向上型DXをコアとしつつ、大規模・継続性の高いデータ・エンタープライズシステム領域へ本格展開。製造業向けシステムで蓄積した知見や「Code Rebuild AI」を活用し、専属組織を2026年に約5割増員して案件獲得を推進する。

  3. 03

    ボーダレスな組織運営による価値提供

    12の国と地域の拠点を活かし、地域をまたいだ最適人員チームの組成や知見・ソリューションの相互展開を促進。拠点間売上を重要KPIに設定し、グローバル一体運営で独自の価値を創出する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で847人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は712万円で、3期前と比べて17.2%平均年齢は39.0歳、平均勤続年数は4.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年12月85938.03.81,549
2023年12月78538.04.21,401
2024年12月83638.05.4950−1,084
2025年12月71239.04.3847−24

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率82.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社21(国内 12 / 海外 9、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主な関係会社
  • 国内
    株式会社モンスターラボオムニバス
    兵庫県神戸市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ExecutiveSearch.AI
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権79.7%
  • 海外
    Monstarlab Pte. Ltd. (注)2
    シンガポール共和国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Monstarlab Bangladesh Ltd.
    バングラデシュ人民共和国 ダッカ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Monstarlab Viet Nam CO., LTD.
    ベトナム社会主義共和国 ハノイ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Monstarlab Cebu Inc. (注)5
    フィリピン共和国 セブ · 連結子会社
    議決権99.8%
  • 海外
    Monstar Academia Cebu Inc.(注)5
    フィリピン共和国 セブ · 連結子会社
    議決権99.8%
  • 海外
    Monstarlab Philippines, Inc.
    フィリピン共和国 マニラ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Monstarlab Group (Thailand) Co., Ltd. (注)5
    タイ王国 バンコク
    議決権97.0%
  • 海外
    Monstarlab (Thailand) Co., Ltd. (注)5
    タイ王国 バンコク
    議決権100.0%
  • 海外
    Monstarlab BX (Thailand) Co., Ltd.
    タイ王国 バンコク
    議決権49.0%
  • 国内
    Monstarlab Corp (注)2
    アメリカ合衆国ニューヨーク
    議決権100.0%
残りのグループ会社9社を開く
  • Monstarlab LLC (注)2、4アメリカ合衆国ニューヨーク100%
  • Monstarlab Colombia S.A.Sコロンビア共和国 ボゴタ100%
  • Monstarlab Poland Sp. z o.o.ポーランド共和国 クラクフ100%
  • Monstarlab Information Technology LLCサウジアラビア王国 リヤド100%
  • Monstarlab Enterprise Solutions Ltd.バングラデシュ人民共和国 ダッカ100%
  • レイ・フロンティア株式会社東京都台東区30%
  • 株式会社People Cloud島根県出雲市25%
  • 夢思特科技(成都)有限公司中華人民共和国 成都市40%
  • Monstarlab Spain LLCスペイン王国 バルセロナ17%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は78億円営業利益-2億円前期と比べると減収で、売上が-22.0%。

売上高
-22.0%
78億円
営業利益
-2億円
純利益
-3億円
営業利益率
-2.6%
前期比 +100.4%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高80億円78億円
営業利益2億円-2億円
純利益-3億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は39億円、営業利益は0億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+2.6%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q36411.12
2023年2Q32−9−28.1−2
2023年3Q33−10−30.3−11
2023年4Q32−13
2024年1Q32−9−28.1−3
2024年2Q25−61−244.0−56
2024年4Q43−33−76.7−40
2025年2Q3812.6−3
2025年4Q40−3−7.50
2026年2Q3900.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2018年12月期からの8期で、売上は36億円から78億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は-2.6%。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
チェコに拠点を設立(現Monstarlab Czech Republic s.r.o)(2024年9月に閉鎖)
2018年12月3600
ドバイ(ドバイ首長国)に拠点を設立Nodes Middle East DMCC(現Monstarlab Middle East DMCC)(2024年9月に閉鎖)、米国デジタルプロダクト開発会社Fuzz Productions, LLC.(現Monstarlab LLC)をグループ子会社化、ニューヨークに新拠点を設立し、中東及び米国市場へ進出し、グローバル体制を強化
2019年12月28−6−15
RPA事業会社「株式会社モンスターラボオムニバス」設立
2020年12月74−15−13
持株会社化への移行に伴い、株式会社モンスターラボホールディングスに商号変更、株式会社モンスターラボを設立(2025年10月に吸収合併)
2021年12月93−31−31
バングラデシュにMonstarlab Enterprise Solutions Ltd.設立
2022年12月143−4−7
2023年12月133−22−24
2024年12月100−103−98−103.0−99
2025年12月78−2−3−2.6−3

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高78億円のうち、営業利益として残るのは-2億円-2.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-3億円、売上の-3.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金60.3%47億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金33.3%26億円
  • その他の費用持分法損益などの調整9.0%7億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-2.6%-2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
39.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比11.0pt
-2.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比10.5pt
-3.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-3.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-2.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2025年12月期は営業CFが−1億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は40億円で、売上の6.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年12月−6−442−1040
2021年12月−9−1020−1942
2022年12月−15−2322−3827
2023年12月−35−1237−4718
2024年12月−31−432−3516
2025年12月−1026−140

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年12月期の総資産は92億円。このうち返さなくてよい自己資本が7億円で、自己資本比率は7.6%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年12月59273245.1
2019年12月75294638.9
2020年12月97326532.7
2021年12月99386137.9
2022年12月130468435.3
2023年12月1453710825.7
2024年12月76−47124
2025年12月927867.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
40億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-27億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
86億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
5
/ 100
安定性自己資本比率5 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中540位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中598位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-2.6%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
7.6%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-22.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥91で、1年前と比べて-61.4%過去52週の値幅のなかでは13%の位置にある。

¥91-5.2%1ヶ月-4.2%1年-61.4%時価総額59億円
過去52週の値幅
安値¥69高値¥239

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR8.88倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は92円と前日比+5.75%で反発しましたが、25日線(92.8円)にはわずかに届かず、200日線(125.78円)を約27%下回る軟調な展開が続いています。52週高値260円からは64%下落しており、年初来の下落傾向が続いています。出来高は8月14日に108万株、17日には127万株と急増しており、売買が活発化していますが、株価は戻りが鈍く、中長期トレンドは依然として弱含みです。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PBRは7.54倍と同業界平均の3.55倍を大きく上回り、ROEは-56.79%と大幅な赤字で企業価値に見合わない水準です。配当利回りは0%で株主還元もなく、直近3期の売上高は減少傾向で、2024/12期には営業損失103億円を計上しています。割高だが、将来の再生期待がPBRに織り込まれている可能性があり、収益改善が見られなければ更なる下落リスクがあります。

指標この会社業種平均
PBR8.88倍2.96倍
ROE-56.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

デジタル開発受託企業であり、売上高は減少傾向にある。2024年には大幅な赤字(純損失99億円)を計上し、営業利益率はマイナスとなった。強気派は、デジタル化需要の追い風いまだ続くとし、事業構造改革により赤字幅が縮小している点(2025年は営業赤字だが、前年よりは改善)や、新技術への投資による将来の回復に期待する。弱気派は、受託開発競争の激化、人員削減などのリストラによる体力低下、業績悪化に伴う資金繰りリスクを指摘する。株価は1年で67%下落し、PBRは7.54倍と依然高水準である。投資論点は、赤字経営から早期に黒字転換できるか、競争力を回復できるかどうか。

プラスに働く材料7
  • 赤字縮小傾向

    2025年の営業赤字は前年より大幅に縮小し、収益改善の兆しがある。

  • デジタル需要は継続

    企業のDX需要は根強く、中期的には受注回復の可能性がある。

  • 株価下落で出直り余地

    1年で-67%と下落し、売られすぎの可能性もある。

  • 営業赤字が103億円から2億円へ大幅縮小決算発表後影響

    営業損益が24/12期のマイナス103億円から25/12期はマイナス2億円へ約101億円改善

  • 純損失が99億円から3億円へ縮小決算発表後影響

    最終損益が24/12期のマイナス99億円から25/12期はマイナス3億円へ縮小

  • 営業赤字2億円にとどまり黒字転換目前通年影響

    25/12期の営業赤字が2億円まで縮小、売上高がわずかに増えれば黒字化

  • 外国人保有比率0.73%と低く買い増し余地継続影響

    外国人の所有比率は0.73%で、海外投資家の参入余地が大きい

マイナスに働く材料7
  • 受託競争の激化

    デジタル開発市場では多数の競合が存在し、価格競争に陥りやすい。

  • 財務体力の懸念

    継続的な赤字により資金繰り悪化の懸念があり、自己資本も毀損。

  • 高いバリュエーション

    PBRは7倍超で、業績悪化に対して割高な水準にある。

  • 売上高が3期連続減収で78億円に縮小継続影響

    売上高は133億円→100億円→78億円と3期連続で減少

  • 自己資本が毀損しROEマイナス56.8%継続影響

    ROEはマイナス56.79%と大幅な赤字で資本が目減り

  • 無配継続で株主還元ゼロ継続影響

    配当利回りは0%で、株主への利益還元が行われていない

  • 株価が1年で67%下落し需給悪化継続影響

    株価は87円で、1年前から67.05%下落した

次の決算で確かめる点
営業赤字幅
黒字化への道筋を測る重要な指標であり、縮小が期待される。
受注高
将来の売上高を左右する先行指標であり、回復が鍵となる。
従業員数
人材は開発会社の資産であり、人員削減は将来の生産能力に影響する。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ19,097人。区分でいちばん多いのは個人・その他98.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が0.4%を占め、残る99.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他28.266.565.198.8
外国人個人10.90.60.70.6
事業法人50.711.49.70.3
自己株式0.2
外国法人6.714.919.30.2
証券会社4.63.50.1
金融機関3.62.01.90.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社山陰合同銀行50.85
02JICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合10.54
03楽天証券株式会社共有口8.78
04イナガワ ヒロキ8.46
05日本郵政キャピタル株式会社2.41
06新井 友行1.58
07利根沢 正之1.23
08GLOBAL SHARES EXECUTION SERVICES LIMITED CLIENT ASSET ACCOUNT MONSTARLAB (常任代理人 大和証券株式会社)1.16
09株式会社SBI証券1.06
10株式会社山陰合同銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.04

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-06-22
    株式会社山陰合同銀行
    変更報告
    42.72%
  • 2026-05-28
    株式会社山陰合同銀行
    新規の大量保有報告
    42.72%
  • 2026-05-28
    株式会社山陰合同銀行
    新規の大量保有報告
    35.33%
    -7.39pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で+88%、1株純資産は6期で−98%。直近期のROEは-56.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%
2018年12月−607,036−1.0
2019年12月−3,8466,915−53.9
2020年12月−56120−40.3
2021年12月−113126−81.4
2022年12月−25145−14.7
2023年12月−70108−56.8
2024年12月−285
2025年12月−7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/12期の役員報酬は総額55百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
鮄川宏樹代表取締役社長515,489,937
松永正彦取締役665,000
宇野智之取締役4639,989
倉島陽一取締役(常勤監査等委員)5373,000
浅田信博取締役(監査等委員)5978,650
吉田憲史取締役(監査等委員)53

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3403712
社外取締役712122
取締役(社内)1666

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,317字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、持株会社として当社グループの経営方針策定及び経営管理を行っています。当社グループは、当社、国内子会社2社、海外子会社15社、関連会社4社で構成され、12の国と地域に展開しています。 なお、当社は有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 (1)ミッション 当社グループは、「多様性を活かし、テクノロジーで世界を変える」をミッションとしております。世界の課題を解決するようなプロダクトやサービス、エコシステムをデジタルパートナーとしてクライアントと共に作り上げると同時に、世界中の多様で素晴らしい才能に満ち溢れた人々に、国境を越えて「働く機会」「成長する機会」「世界の問題を解決するようなプロジェクトに参画する機会」などの「機会」を提供することで、より良い世界を実現したいと考えております。 (2)事業セグメント 当社グループは、メイン事業として主に大企業や自治体に対して、AIとデジタルの力で企業の変革と価値創造に伴走する「AI & Digital Partners事業」を展開しております。また、「その他事業」として、RPA(ロボットによる業務自動化)ツール、音楽配信事業等のプロダクト事業を展開しております。AI & Digital Partners事業はクライアント毎にカスタマイズされたサービスですが、市場の共通課題に対しては、「プロダクト事業」として複数のSaaS型サービス(注1)を提供しており、「その他事業」の大半を占めております。 ① AI & Digital Partners事業 AI & Digital Partners事業では、クライアントのデジタル戦略立案から始まり、デザイン、システム開発、さらにデータ解析、プロセス最適化までワンストップでクライアントのデジタルトランスフォーメーション(注2)の包括的なサポートを行っております。 これらの活動を通して、多数のクライアントに対し、AIやAR等(注3、注4)の先端技術を駆使しながら、新規事業、ビジネス変革、業務改善などクライアントの経営課題解決及びビジネスに大きなインパクトのあるデジタルトランスフォーメーションの実現を目指しております。 AI & Digital Partners事業の売上は、大多数は準委任契約(クライアントにサービスを提供する人材の時間あたり単価と稼働時間をベースに請求)となっており、プロダクトリリース後も継続的に改善や新規機能の開発を行うことが多いため、継続性の高い事業になっております。 世界12の国と地域で事業を展開しており、クライアントの所在地である日本やアメリカ、シンガポールなどはレベニューセンター(注5)として営業やコンサルティング、デザインなど上流工程の人材を配置し、一方でエンジニア人口が多く、コスト水準が低い国にデリバリーセンター(注5)として多くのエンジニアを配置することで、コスト競争力を持ちながらスケーラブルにエンジニアの採用、教育及び開発を行っております。デリバリーセンターは各レベニューセンターの時差に対応できるようベトナム、フィリピン、コロンビアなど各地域に分散して構えております。 注:2025年12月末時点。拠点数は子会社のものも含む。 注:APAC=Asia Pacific 注:Palestineの1名はMonstarlab Bangladesh Ltd.に所属しております。 ② その他事業 AI & Digital Partners事業では、個々のクライアントと伴走するパートナーとしてデジタルトランスフォーメーションを推進しておりますが、その他事業の大半を占めるプロダクト事業では、当社グループが事業主体として、市場の共通課題を解決する複数のSaaS型サービスを展開しております。プロダクトとしては、店舗向けBGMサービスの「モンスター・チャンネル」、中小企業・自治体向けRPAソフトウェアの「RAX」などを展開しております。 「モンスター・チャンネル」は、パソコン・スマートフォン・タブレットで簡単に始められる店舗向けBGMサービスです。お店などの商用空間に適した音楽チャンネルが1,000以上あり、業種・業態に合った音楽を探すことができます。著作権管理団体と契約しているため面倒な著作権処理も不要で、従来の有線放送の半額以下の料金で利用できることが強みとなっており、飲食店、美容室、小売店、医療施設を中心にシェアを拡大しております。 「RAX」は主に大規模なシステム導入のハードルが高い中小企業を対象とした、自社開発のRPAソフトウェアです。労働力が不足しがちな小規模企業及び個人事業者に対して、ソフトウェアの提供に加えて、専門のコンサルタントによる業務の見える化や業務効率改善といった包括的なサービスを、導入しやすい価格帯で提供しております。2025年12月末時点の累計アカウント数は、200以上となっております。 デジタルコンサルティング事業が予算を確保できる大企業向けオーダーメイド型であるのに対して、プロダクト事業はコンサルティング事業の経験を元に、市場の共通課題に対して市場規模や競争環境から成功可能性が高いと判断したものをSaaSプロダクト化しております。その結果、大企業だけでなく中小企業向けにもデジタルサービスの提供が可能となっております。 AI & Digital Partners事業及びプロダクト事業の事業系統図は次の通りであります。 (3)事業の特徴 昨今、多くの領域でスタートアップ企業やテック企業が大企業のビジネス領域まで浸食してきており、大企業はデジタルの力で新規事業やビジネスモデルの変革を行うことを余儀なくされておりました。そこに、新型コロナウイルス感染症の流行によるニューノーマルの定着などを背景としてデジタルトランスフォーメーション市場の成長が加速された結果、市場規模は2024年時点で世界で約166兆円、2030年まで年率28.5%で成長し、世界で約716兆円になると見込まれております。(注6) 広大なDX市場の中で当社が得意とする領域は「新規サービス開発」や「既存ビジネスの変革」「既存ビジネスの顧客体験変革」といった「クライアントの売上を向上させる」イノベーション創出、売上向上型デジタルトランスフォーメーションとなっております。一方、SIer(システムインテグレーションを行う事業者)や総合コンサルティングファームは「コスト削減」や「業務効率化」を主とする業務システムの導入、開発、運用を得意領域としてきました。 当社グループが得意とする「クライアントの売上を向上させる」イノベーション創出、売上向上型デジタルトランスフォーメーションの領域は「業務システム」領域と大きく異なる、「アジャイル開発」「UXデザイン」と呼ばれる手法が必要なため、SIerや総合コンサルティングファームにとっては市場参入が難しい領域となっていました。そのため、当社グループとSIerや総合コンサルティングファームとで領域の棲み分けが起こることとなり、当社グループはデジタルトランスフォーメーションにおいて「クライアントの売上を向上させる」イノベーション創出、売上向上型デジタルトランスフォーメーションに強いというユニークなポジショニングを獲得していると当社グループは考えております。実際、ビジネス変革や新規サービス開発と業務システムが関連した案件などは、これまで総合コンサルティングファームやSIerと協業をしてきた実績があります。 DX市場における当社グループの競争優位性(当社グループによる分析) 注:Business & Strategy = 全社DX戦略策定、ビジネス変革戦略、新規事業戦略。Experience Design = ビジネス&サービスデザイン、UX/UIデザイン。Technology & Development = AI、AR/VR、IoT等。Data Analytics =データプラットフォーム構築、ビジネスインテリジェンス、事業データ分析 新規事業やビジネス変革、顧客体験変革は、戦略→デザイン→開発→データ分析といった必要プロセスを、個別に、かつ順番に推進していくのではなく、これらの一連のプロセスを連携させ、迅速かつ包括的にPDCAサイクルを回しながら推進するアジャイル型アプローチが適しており、従来の総合コンサルティングファームやSIerに比べて当該アプローチに強みがある点が当社グループの競争優位性となっていると考えております。 当社グループの具体的競争優位性(当社グループ分析) 注:当社グループの視点からの傾向 また、「クライアントの売上を向上させる」イノベーション創出、売上向上型デジタルトランスフォーメーションには、アジャイル型プロセスの他に、イノベーションの共創という点が重要になっております。それは新規ビジネスの共創であり、AI、ARなどの最先端のテクノロジーが重要であると当社グループは考えており、これらのスキルセットは、スタートアップ企業やテック企業で求められてきたものになっております。そのため、売上向上型デジタルトランスフォーメーションサービスは、これまで大手コンサルティングファームやSIerではなく、世界各国の比較的小規模のファームが主なサービス提供者となっていました。これに対して、当社グループは、スタートアップやテック企業と同じようなスキルセットやプロセスを持ちながら、大規模プロジェクトへの対応が可能な大企業が必要とする規模、セキュリティ、品質を担保している稀有な企業となっていると考えております。 さらに、当社は、世界の主要都市に拠点を有することで、グローバルで最先端のケーススタディを蓄積することが可能になっており、競合他社と対比するとインターナショナル企業の顧客課題により深く接点を持つという点で優位性を保持していると考えております。 なお、グローバル展開は、当社グループのケイパビリティ強化の観点からも大きな意味合いを持っております。世界のDXの進行状況は、地域及び業界によって大きく異なっており、ある地域の先進的なDX事例の知見を別の地域に展開することによって、グループ全体としての顧客提供価値の底上げが可能となります。特に、多くの世界的デジタルコンサルティングファームのホームマーケットである米州市場では、競争激化により、業界特化型DXソリューションが多く生まれております。それらの知見を、当社グループのホームマーケットであるAPACに展開することでそれら市場において大きな成長を目指すと共に、APACでの大規模プロジェクトの知見をAPAC以外の市場に還流することで、各市場でのプレゼンス強化を目指しております。 (注) 1.SaaS:Software as a serviceの略称。2008年1月21日に経済産業省が「SaaS向けSLAガイドライン」において「SaaSとは、インターネットを通して必要なアプリケーション(機能)をユーザが利用できる仕組みであり、利用者は自社でシステムを構築、あるいはアプリケーションソフトを購入・インストールしなくても、インターネットに接続された必要条件を満たすPCがあれば、ブラウザ経由で財務会計や顧客管理等の業務アプリケーションを利用することができる。つまり、自社の財務や顧客データ等も含めて情報システムはすべて“ネットの向こう側”にあり、SaaSサービスの提供者が維持管理を行っている。」と定義しております。 2.デジタルトランスフォーメーション:2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によって提唱された概念。2018年12月に経済産業省が「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)Ver.1.0」にて、デジタルトランスフォーメーションとは、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」だと定義しております。デジタルトランスフォーメーションの呼称が「DX」となります。 3.AI:Artificial Intelligence(人工知能)。人工的にコンピューター上などで人間と同様の知能を実現させようという試み、あるいはそのための一連の基礎技術を指します。AIという言葉が初めて用いられたのは1956年にアメリカのダートマス大学で開催されたダートマス会議で、計算機科学者・認知科学者のジョン・マッカーシー教授によって提案され、一般社団法人 人工知能学会では、AIという言葉の生みの親であるジョン・マッカーシー教授の言葉を「知的な機械、特に知的なコンピュータプログラムを作る科学と技術」と翻訳して紹介しております。 4.AR:Augmented Reality(拡張現実)。VR(Virtual Reality、仮想現実)としばしば併用されます。2020年2月に経済産業省近畿経済産業局が発表した「ビジネスに効果的なVR/AR/MR活用の手引書・事例集」では、次のように定義されております。「VRとはCGで作られた世界や360度動画等の実写映像を、あたかもその場所に居るかのような没入感で味わうことができる技術を指す。ARは、現実世界に、コンピューターで作った文字や映像等などのデジタル情報を重ね合わせて表示することができる技術を指す。」 5.レベニューセンター、デリバリーセンター:当社グループでは、主にクライアントと対面して営業及びサービス提供をする拠点を、文字通り売上を上げる拠点ということでレベニューセンターという呼称を使用しており、日本、シンガポール、アメリカ等がレベニューセンターにあたります。この拠点には主に営業、コンサルタント、デザイナーなどクライアントとコミュニケーションをとる人員が主な構成員となっており、反対に、サービスのデリバリーに特化した拠点、主にプログラミングなどクライアントとコミュニケーションをとる必要のない人員が配置されている拠点に対してデリバリーセンターという呼称を使用しております。当社グループでは、ベトナム、フィリピン、コロンビア等がデリバリーセンターにあたります。 6.データソース: Digital Transformation Market Size, Share & Trends Analysis Report By Solution (Analytics, Cloud Computing, Social Media, Mobility), By Service, By Deployment, By Enterprise, By End Use, By Region, And Segment Forecasts, 2022 – 2030 USD=155JPYとして算出。
経営方針・対処すべき課題7,553字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものです。 (1)経営方針 当社グループは、「多様性を活かし、テクノロジーで世界を変える」をミッションとしております。 世界の課題を解決するようなプロダクトやサービス、エコシステムをデジタルパートナーとしてクライアントと共に作り上げると同時に、世界中の多様で素晴らしい才能に満ち溢れた人々に、国境を越えて「働く機会」「成長する機会」「世界の問題を解決するようなプロジェクトに参画する機会」などの「機会」を提供することで、より良い世界を実現したいと考えております。 (2)経営戦略 今後の当社事業の中長期的な方向性としては、AIとデジタルの力で企業の変革と価値創造に伴走するAI & Digital Partnersとして、AIを活用したデジタル変革のリーディングカンパニーとなることを目指しております。また、プロダクト事業に関しては既存プロダクトを成長させながら、前述のAI & Digital Partners事業で成功したプロジェクトにおいて、プロダクトマーケットフィットや市場規模、競争環境などを勘案した上で市場の共通課題を解決できると判断すれば新たなプロダクトの開発を行っていく予定です。 今後の成長へ向けた経営戦略の基本方針は、①AIによる独自ソリューションの強化、②データ・エンタープライズシステム領域強化、③ボーダレスな組織運営による独自の価値提供、の3つの柱で構成されております。 ①AIによる独自ソリューションの強化 AI技術の急速な進展により、企業の生産性向上や業務プロセスの高度化が進展しており、産業構造やビジネスモデルにも大きな変化が生じております。特にシステム開発の分野においては、生成AIの活用をはじめとした新たな技術の普及により、要件定義、設計、開発、テスト、運用といった開発プロセス全体において効率化や高度化が進み、従来の開発手法や価値提供の在り方にも変革が求められております。 このような環境変化を踏まえ、当社グループはAIをはじめとする先端技術の進展を重要な事業機会と捉えております。これまで培ってきたデジタルコンサルティング、システム開発、グローバルデリバリー体制等の強みを活かしながら、AIを活用した独自のソリューションや開発手法の高度化を継続的に推進してまいります。 具体的には、2023年12月にレガシーシステムのモダナイゼーションを可能とする「Code Rebuild AI」を皮切りに、AIを活用した独自ソリューションを多数リリースしており、2025年11月には、コーディングやプロンプト設計の専門知識がなくても、マルチAIエージェントとの自然言語での対話を通し誰でも簡単にアイデアを実証レベルの高度なプロトタイプとして構築できるよう設計されたSaaS型プラットフォームである「MonstarX」を国内およびグローバルで提供開始しております。 こういった、モンスターラボならではのAIによる独自ソリューションを継続的に展開していくことで、クライアントの顧客接点から基幹システムまで幅広い領域の変革を支援し、成長につなげてまいります。 ②データ・エンタープライズシステム領域強化 モンスターラボが得意とする「クライアントの売上を向上させる」イノベーション創出、売上向上型デジタルトランスフォーメーション領域は、今後も継続的にコア領域として事業展開を図りつつ、今後の成長に向け、より大規模かつ継続性の高いシステムである、データ・エンタープライズシステム領域のプロジェクト獲得を推進してまいります。 特に、既にエンタープライズシステムコンサルティングで豊富な経験を有する製造業向けシステムに対しては、過去のプロジェクトで獲得した業務プロセス知見を梃子に、システム開発部分も含めた大規模プロジェクトの獲得を目指してまいります。 また、モンスターラボが得意とする新たなテクノロジーによる独自ソリューションを活かした案件獲得も推進してまいります。具体的には、ブラックボックス化した古いシステム(レガシーシステム)を、新たなシステムアーキテクチャー及びコードに置き換えるモダナイゼーションを生成AIで効果的かつ効率的に実現するソリューションである「Code Rebuild AI」を2023年に開発しております。 2025年4月には、「Code Rebuild AI」を活用したレガシーシステムのモダナイゼーション、およびアジャイル開発や先進的UIなどモンスターラボならではの強みを活かしたソリューションを提供する専属組織を立ち上げ、データ・エンタープライズ領域への本格展開を進めております。また、2025年11月には、製造業領域で豊富な実績を持つSOLIZE PARTNERSとの業務提携を発表しております。さらに2026年には、専属組織の社員数を約5割増やす計画をしており、組織面及び営業面双方で領域強化を進めてまいります。 ③ボーダレスな組織運営による独自の価値提供 当社グループの大きな特徴として、世界12の国と地域にグローバルに展開していることがあげられます。これにより、世界の先進的なデジタルトランスフォーメーションの事例にアクセスできるのに加え、グローバルの多様な人材プールから、最適な人員によるチームを構築することができることで、クライアントに対してモンスターラボならではの価値提供ができると考えております。 例えば、アメリカで強化しておりますペイメントプラットフォームソリューションの知見やネットワークを、成長の源泉となるAPACで活用したり、シンガポールで開発した金融ソリューションを日本に展開するといった事例が2024年においても生じております。また、アメリカのクライアントに対して、APACの豊富なエンジニアチームを組み込むことで、安定的かつ柔軟な体制構築も実現しております。こういった、地域をまたいだ価値提供を組織的に促進していくためにも、拠点間売上を社長室の重要KPIとして設定するといった仕組み構築を進めております。 このように、グローバルで一体的な組織運営を実現することで、限定的な地域のみで事業を展開している企業には無い価値提供を図っていくことで、成長につなげてまいります。 (3)経営環境 世界のデジタルトランスフォーメーション市場は2024年時点で約166兆円という巨大市場でありながら、2030年まで年率28.5%で成長し、約716兆円の市場になるとされております(上記「3 事業の内容 (注)6」参照)。近年では、生成AIをはじめとする人工知能技術の急速な進展により、企業の業務プロセスやソフトウェア開発、顧客体験の設計等においてAIの活用が急速に進んでおり、DXの取り組みは単なるデジタル化にとどまらず、AIを活用した業務変革や新たなビジネスモデルの創出へと拡大しております。 特に、当社グループが得意とする領域である、新規事業創出や事業モデル及び顧客体験変革に関する領域は、デジタルに加えAIをどのように活用することで差別化できるかが競争力(市場シェアや価格プレミアム等)に直結するものと考えております。そのため、新たなテクノロジーをどう取り入れるか、いかに優れたUXやUIをデザインできるのか、それをどう一連のプロセスに組み込むことができるのか、といったAIとデジタルを統合したソリューションに対するニーズは、今後も一層高まっていくものと予想しております。 デジタルトランスフォーメーション市場は、クライアントの属する業界、成長ステージ、競争上のポジション等に応じて求められるサービスニーズが大きく異なるため、同様の特徴を有するシステムインテグレーションやコンサルティング市場と同様、極めて細分化された競争環境であると捉えております。そのため、地域やサービスによって、多くの会社と競合することになる一方、少数の大企業による寡占が生じにくい市場であることから、当社グループの強み(上記「3 事業の内容 (3)事業の特徴」参照)を強化していくことで、高い成長率を実現できるものと考えております。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは高い粗利率を維持した売上成長を重視して経営を行っております。 当社グループのメイン事業であるデジタルコンサルティング事業において、クライアントのコア事業のデジタルトランスフォーメーションをパートナーとして担うことで、同一クライアントからの売上が年々継続的に上昇することが重要であり、クライアントに対して提供している価値を図るものであると考えております。したがって、売上成長において、当期既存顧客売上の対前期売上割合(当期開始時点で過去にプロジェクトを実施したことがある顧客の当期売上に対する前期売上の割合)、年間売上5,000万円以上及び1億円以上のクライアント数並びにこれらのクライアント群からの売上の増加率を重要指標としております。 また、売上成長の中、粗利率を維持することは、高クオリティのサービスをクライアントに提供できているという指標となると同時に、財務的観点では営業利益率の上昇に大きく寄与すると考えております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループはこれまで売上成長と粗利率を最重要KPIとして経営を行ってきております。売上収益については2016年から6年間で年率40%の成長を達成したものの、拠点管理、新規拠点開発コストのほか、迅速な意思決定とマネジメント及びオペレーションの最適化を実現するグループ経営チームの組成やグループ全体の統一基盤システムへの投資が先行し、販管費が高い構造になり赤字が継続する状態となっておりました。また、2024年度において実行した一連の構造改革により財務基盤が脆弱化しております。そのため、今後の成長基盤を盤石なものとするためにも、財務上の基盤強化及び利益体質への転換を優先的に進めてまいりたいと考えております。 1.財務上の基盤強化 当社グループは、2024年度においてEMEA拠点の大規模な構造改革を実施したことに伴って、2024年度末時点で債務超過の状態となっていることから、財務上の基盤を強化するために、以下の施策で自己資本の増強を図ってまいります。 (ⅰ)MSワラント発行 EVO FUNDを割当先として30,000,000株分の新株予約権の発行を2024年9月に発表しております。本新株予約権の行使によって、2025年2月末までに10億円の増資が実現しております。 (ⅱ)優先株式発行 山陰合同銀行を引受先とした優先株式33億円分の発行を2025年1月に発表しております。本優先株式発行は、第19期定時株主総会の決議をもって発効しております。なお、本優先株式による増資額を借入金弁済に充てることで、有利子負債額の減少を企図しております。 2.利益体質の強化 今後の継続的な売上成長の基盤構築のため、また財務上の基盤強化に資するためにも、以下の施策を推進し、適切な利益を創出できる事業モデル基盤の構築を図ってまいります。 (ⅰ)稼働率の向上 2023年度までは、よりインパクトの大きいデジタルトランスフォーメーションを実現するために、事業戦略や体験設計といった上流案件の獲得に注力したことに伴って、人員構成の大半を占めるシステム開発エンジニアの稼働率が低下しておりました。2024年以降は、上流案件は維持しつつも、よりシステム開発やAI活用プロジェクトに直結する案件獲得に軸足を移すことで、徐々にシステム開発エンジニアの稼働率が上がってきております。今後も、この方向性を堅持し、事業戦略や体験設計といったモンスターラボならではの強みを維持しつつ、全体としての稼働率向上による利益体質強化を図ってまいります。 (ⅱ)販管費のモニタリング 売上に対する販管費率に関しては、戦略的コスト(営業&マーケティング費用、育成及びR&D費用)と、運用コスト(経営陣の人件費やバックオフィス人件費、グローバルチームの人件費など戦略的コスト以外の販管費)という2つの大項目にわけて管理しております。 戦略的コストである営業&マーケティング、育成及びR&D費用は売上に対する比率がある程度一定の比率で推移する様に管理し、運用コストは先行投資が完了しており売上成長率よりも低い増加率で年々増加するため、売上に対する比率が年々減少する様に管理しております。 これらの販管費を、売上水準に合わせて適切にコントロールすることで、利益体質強化を図ってまいります。 3.人材獲得競争 昨今のデジタルトランスフォーメーション市場及びAI活用の拡大により、人材獲得競争はより一層激化しています。当社のビジネスは売上の成長のために優秀な人材の獲得が至上命題となっております。当社は、以下に記載する当社の強みを生かした取り組みにより、優秀な人材の獲得を目指しております。 (ⅰ)人材獲得における競争優位性の確立 当社の求めるコンサルタントやデザイナー、エンジニアの採用はスタートアップ企業からテック企業、コンサルティングファームなど様々な企業と競合します。 当社は採用における以下の点において採用の競争優位性を有していると考えております。 ・大手企業のコア事業や新規事業に企画から開発、グロースまで一貫して複数関わることができる(事業会社であれば、多くの場合一つのプロダクトにしか関われない) ・AIを活用した新規サービス開発やプロダクト開発など、最先端の技術や新規領域に関わる案件が大半を占めるのでスキルアップの機会が多い(コンサルティングファームやSIerでは依然として業務システムの導入などの案件が大半を占める) ・ほぼ全ての案件でグローバルなチームを組成するため、グローバルな環境で働くことができる(コンサルティングファームやSIer、テック企業などほとんどの企業は国内で完結したチームでプロジェクトを行うことが多い) ・スタートアップ企業やテック企業の様な、自由で多様なカルチャーで働くことができる (コンサルティングファームやSIerや事業会社は保守的なカルチャーである企業が多い) 結果、幅広い業種から人材採用することで、基幹システム連携のノウハウや業界知見などの獲得にも繋がっております。 (ⅱ)12の国と地域での採用によるスケーラブルかつスピーディーな採用 当社は12の国と地域、20都市で展開しているため、各国に採用担当を配置し、最適な人材を最適な場所でスピーディーに採用することに取り組んでいます。拠点の世界展開が世界中のタレントプールへのアクセスを可能としております。 (ⅲ)大学との連携 より優秀な学生を獲得するため、ベトナムのハノイ工科大学などの大学と連携し、毎年インターン生を受け入れ、その中から優秀だと判断した学生の採用を行っております。 (ⅳ)パートナー企業やフリーランサーとの協業 人材確保の緊急度が高い場合は、グローバルでパートナー企業やフリーランサーのリストを共有しており、パートナー企業やフリーランサーと協業することで対応しております。 4.新たな技術領域のスキル獲得 IT業界は常に新しい技術が生まれ続ける上、クライアントのデジタルトランスフォーメーションのニーズも多様化していることから、当社も常に新しい技術やこれまで当社が強みとしていなかった技術にキャッチアップしていく必要があります。近年は生成AIをはじめとする人工知能技術、データ分析、IoTなどのニーズが急速に拡大しており、以下の取り組みによって、新たな技術領域のスキル獲得を目指してまいります。 (ⅰ)グローバルCTOチームによるR&D及び教育 グローバルでCTOチームを組織しており、市場のトレンド、クライアントのニーズを勘案し、必要な技術を特定し、グローバルレベルでR&Dや教育などを実行しております。 (注) R&DはResearch and Developmentの略称で研究開発活動を指しております。 (ⅱ)グローバルで最適な場所での採用及び拠点設立 技術によっては、ある地域にハイスキルな人材が集まっていることがあります。そういった場合は、国や都市を限定して採用や拠点設立を行います。 5.デリバリーセンターのコスト上昇 当社はベトナムやフィリピン、バングラデシュ、コロンビアといった国にデリバリーセンターを抱えております。現在、これらの国のインフレによる賃金等のコスト上昇が起こっており、この上昇は長期化すると考えております。 過去においては、レベニューセンターにおいてインフレに応じてマーケット全体が単価を上昇させるということが起こっており、当社グループもマーケット同様インフレ上昇に応じて販売単価を上昇させることで対応してまいりました。そのため、デリバリーセンターのコスト上昇についても販売単価の上昇により対処していく方針です。 6.情報管理体制の更なる強化 近年は生成AIやデータ活用の拡大に伴い、情報管理やデータガバナンスの重要性が一層高まっております。当社グループでは、国内外問わず多様な事業者様との案件を通じ、機微な情報を扱う事業内容であることを鑑み、情報セキュリティの国際規格であるISO/IEC 27001:2013の認証を取得しています。12の国と地域に事業展開、グローバル市場における多言語対応案件の増加と共に、より多様な顧客へのサービス提供の機会拡大が予測されます。情報資産の漏洩や不正アクセスの脅威に対し、業界や国境を問わず対策強化が求められる今、スピード感を持ってグローバル市場を広げている当社にとっても、対策の強化は最優先課題であり責務であると捉え、この度ISMS認証取得の運びとなりました。 ISO/IEC 27001認証取得により、情報リスクの低減や回避、業務効率の改善や組織体制の強化、海外企業を含む取引要件の達成等の効果が見込まれます。今後もより一層、万一の緊急事態に際した対処を含む情報管理体制の維持、改善等のリスクマネジメントの実現により、組織内外両面の安心・安全の確保・提供に努めてまいります。
事業等のリスク9,629字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業その他に関するリスクとして、投資判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる事項には以下のようなものがあります。当社グループでは、これらのリスクを把握し、発生の可能性を認識した上で、可能な限り発生の防止に努め、また、発生した場合の的確な対応に努めていく方針であります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境に関わるリスクについて ① デジタルトランスフォーメーション市場について デジタルトランスフォーメーション市場は今後高い成長率で成長すると予測されるものの、当社グループの予想を上回るほどの景気悪化や経済情勢の変化に伴い、企業のデジタルトランスフォーメーションへの投資が抑制される等、事業環境が悪化した場合、あるいは既存顧客の継続、新規顧客の獲得が想定通りとならない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 また、AI関連分野については市場拡大が見込まれる一方で、技術トレンドや顧客ニーズの変化が速く、期待された需要が当社グループの想定どおりに顕在化しない場合には、当社グループの事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合について 当社グループは、新規事業や顧客体験の変革、ビジネスモデルの変革などクライアントの売上向上に関わる部分のデジタルトランスフォーメーションに強みを持ち、さらにグローバルでスケーラブルなサービスが提供できるというユニークなポジショニングを作り上げてきました。近年はこれに加え、AIを活用した企業変革やAI関連ソリューションの提供力の強化にも取り組んでおります。 しかしながら、当社グループを取り巻く市場の競争環境が激化し、コスト面や技術力等で競合他社に対し、競争優位性を確保することが困難となる場合、あるいは既存顧客の継続、新規顧客の獲得が想定通りとならない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業内容に関わるリスクについて ① 人材の確保について 当社グループは、デジタルトランスフォーメーション及びAI活用を担う人材の確保が重要な事業となっております。そのため人材採用やM&Aといった手段でグローバルに人材を確保できるよう取り組んでおります。しかしながら、当社の想定を超える人材市場の逼迫や何かしらの組織的要因により人材が確保できなくなった場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクに対し、当社グループでは人材育成プログラムの強化、人事評価の適正性の確保、ワークライフバランスの実現等により、優秀な人材の確保・育成及び流出防止に努めております。 ② 外注先について 当社グループは、自社の人材の確保及び育成に注力していますが、一方でプロジェクトを成功させるためには、プロジェクトの各局面に応じてタイムリーに適切な外注先を確保することも必要と考えています。そのため、パートナー・外注先との関係を強化し、柔軟に事業規模の拡大が図れるような仕組み作りに取り組んでいます。しかしながら、プロジェクトに対するパートナー・外注先の関与割合が高まった場合には、顧客が要求する品質水準に達するまでに、契約時点では予見不能な追加コストが発生する可能性があるほか、当社グループの品質水準を満たすパートナー・外注先を選定できない可能性や、パートナー・外注先の経営不振等によりプロジェクトが遅延し又は遂行できなくなったり、パートナー・外注先の提供するサービスの瑕疵により当社が顧客に対して責任を負担することとなったものの当該パートナー・外注先からの当社の損害の回復が困難となったりする可能性があります。 かかるリスクに対し、当社グループでは外注先に委託する比率を低減するほか、国内・海外拠点のリソースをグローバルで管理するチームを組成し、外注先の選定について与信等も含めて十分な検討を行っております。さらに、プロジェクトの遅延や外注先の納品物の品質水準に懸念が生じる可能性がある場合には、早い段階で顧客に相談して調整を図ることで、リスクの低減に努めております。しかしながら、これらの取り組みによってもリスクを回避できない場合、プロジェクト業績の採算の低下等により、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 ③ 開発プロジェクトの採算性について 当社グループでは、プロジェクト管理者が品質・納期・コスト・リスク等の管理を行うとともに、プロジェクト管理システム等で工期や費用の費消の状況をモニタリングしております。しかしながら、システム開発においては、契約の受注時に採算性が見込まれるプロジェクトであっても、開発中の大幅な仕様変更等が発生し、作業工数が当初の見積り以上に増加することにより、最終的に案件が不採算化することがあります。また、長期のプロジェクトは環境や技術の変化に応じた諸要件の変更が生ずる可能性があると考えられます。 かかるリスクに対して、当社グループではプロジェクトのフェーズを顧客と合意の上で細分化し、各フェーズにおいて追加の対応やスケジュールの調整などの必要性を顧客と都度整理しております。また、追加の見積等が発生する可能性が見えた段階で顧客ときめ細かいコミュニケーションを取ることにより、不採算化のリスク低減に努めております。しかしながら、突発的で大幅な仕様変更や諸要件の変更あるいは品質上のトラブルが発生した場合、プロジェクトの採算の低下等により当社グループの経営成績及び財政状態に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 ④ 技術革新等について IT業界では、技術革新や顧客ニーズの変化のスピードが非常に速く、それに伴い、常に新しい技術やサービスが生み出されております。当社グループのデジタルコンサルティング事業においては技術力が競争力の源泉であるため、技術革新への対応が遅れることは当社グループにとって重大なリスクになると考えております。従いまして、技術革新に迅速に対応できるよう、グローバルで優秀なエンジニアを確保し、世界の各地域ごとの市場動向を注視し情報を共有することやクライアントのニーズや他社状況を把握することで技術革新への対応を講じることにより、今後も競争力のあるサービスを提供できるように取り組んでおります。 しかしながら、予想以上の急速な技術革新や代替技術・汎用的な競合商品の出現等により、当社グループのサービスが十分な競争力や付加価値を確保できない場合には、新規受注の減少や既存顧客の離反を招来し、当社グループの経営成績及び財政状態に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 売掛債権等の貸倒れについて 当社グループは、受注時には信用リスクの回避のために与信枠を設定し、かつ貸倒れリスクに対して適正な会計処理を行っていますが、景気の悪化等により当社グループが計上している貸倒引当金を上回る予想し得ない貸倒れリスクが顕在化し、追加的な損失や引当の計上が必要となる場合には、当社グループの今後の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 海外での事業展開について 当社グループは、日本国内のほか、アジア、欧州、北米及び中東に事業拠点を設置し、事業を展開しております。海外での事業展開において適用を受ける関連法令・税制・政策の制定、改正又は廃止、並びに解釈の相違、政治経済情勢・外交関係の変化、法令・規制・商慣習の実務上の取扱いの変更、人件費の上昇、著しい為替レートの変動等が発生した場合や、一般的に売掛債権の回収期間が長期となることなど日本との商習慣の違いから生じる取引先等との潜在的リスクが顕在化し、現地での事業活動に悪影響が生じる場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当社グループでは海外で事業展開する各子会社と本社(日本)との連携を通じてグローバルな政治・経済情勢や各国法規制動向等を定常的に把握しております。また、地域毎に弁護士等の専門家と連携し、当社の事業運営に影響を及ぼすリスクが顕在化した場合には、対応策を早急に講じることができる体制を整えています。為替レートの変動リスクについては、海外拠点において日本から包括的に外貨建て預金残高の調整を行い、海外子会社でも必要に応じて外貨建て預金残高を増減させることにより、為替変動リスクの低減に努めております。また、当社グループは収益を実現する拠点及び原価の発生する拠点が世界各国に分散していることから、為替変動の影響を自然とヘッジできる収益構造となっております。インフレに関連した人件費の上昇につきましては、顧客へ理解を求めつつ、同時に海外拠点の従業員のスキル向上も推進することで、顧客が売価上昇の要因を許容しやすくなるよう努め、売価上昇を実現することで収益性を維持しております。 ⑦ 自然災害や事故、新型コロナウイルス感染症等について 当社グループは、日本国内のほか、アジア、欧州、北米及び中東において事業を展開しており、拠点がある国において様々な自然災害、伝染病、テロ、戦争、電力・輸送・通信等のインフラの停止や遅延等の影響を受ける可能性があります。当社グループでは地域毎に想定されるこれら事象に対して、各拠点との月次の報告会議を通じて、現地情勢を迅速に把握し対応策を早急に検討できる体制を整えているほか、各拠点の関係部門と常に連携し、情報の錯綜を防ぐ有事発生の際のレポートラインの強化に努めております。また、状況によっては事業継続計画(BCP)を検討し、情勢の変化に応じて適宜見直しを行っております。しかしながら、当社グループが甚大な人的または物的被害を受けた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 また、新型コロナウイルス感染症等の感染症拡大によるリスクについては、当社グループはリモートワーク環境下においてもオンラインでサービス提供できる体制・ノウハウを構築しており、サービス提供への影響の最小化を図っています。今後も、感染の状況等を注視しながら事業運営を行っていきますが、感染拡大の長期化により経済活動が停滞した場合には、顧客企業のIT投資の抑制によるプロジェクト数の減少やプロジェクト規模の縮小を招き、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)事業運営体制に関わるリスクについて ① 特定人物への依存について 当社グループの代表取締役社長である鮄川宏樹は、創業以来当社グループの事業に深く関与しており、また、当社事業に関する豊富な経験と知識を有していることから、経営戦略の構築やその実行に際して極めて重要な役割を担っております。当社グループは、特定の人物に依存しない経営体制の強化を図り、同氏に過度に依存しない体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏の当社グループにおける業務執行が困難になった場合、当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 訴訟等の可能性について 当社グループは、国内外に事業を展開しており、国内外の法令の適用を受けております。それら法令を遵守することに努めていますが、将来において当社グループを構成する企業及びその役職員の法令違反等の有無に関わらず、顧客や第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。当社グループに対して訴訟が提起された場合には、その訴訟の内容及び結果によっては、損害賠償責任の負担その他多大な訴訟対応費用や企業ブランドイメージの悪化等により、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクについて、当社グループではコンプライアンス行動指針を定めたコンプライアンス規程を制定しております。さらに、コンプライアンス委員会を設置し、社内研修及び教育活動を通じて、各拠点の従業員1人1人が法律や社内規程等で決められたことを守り、かつ社会の常識に従って行動するよう周知徹底を図ることで、法令違反等の発生リスクの低減に努めています。また、拠点がある国において現地弁護士と契約して法務的な確認を都度実施することで、リスクの顕在化を未然に防ぐことに努めております。 (4)法的規制及び知的財産等に関するリスクについて ① 知的財産について 当社グループは、事業活動において、第三者の特許権、商標権等の知的財産権を侵害しないよう、常に注意を払うとともに、必要に応じて当社グループの知的財産権の登録を申請することで、当該リスクの回避を図っています。しかしながら、当社グループの認識していない第三者の知的財産権が既に成立している可能性や当社グループの事業分野で新たに第三者の知的財産権が成立する可能性があること等から、当社グループによる第三者の知的財産権の侵害が生じる可能性があり、その第三者より、損害賠償請求、使用差止請求及びロイヤリティの支払い要求等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 情報セキュリティについて 当社グループでは、事業遂行にあたり、顧客の企業情報や顧客が保有する個人情報等、様々な機密情報に接する機会があります。万が一、当該機密情報が外部に漏洩した場合には、当社グループの信用低下や損害賠償責任の負担等を通じて、当社グループの経営成績や財政状態に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクについて、当該機密情報が外部漏洩のないよう従業員等と秘密保持契約を締結するとともに、それらの情報管理やセキュリティ管理に対しては個人情報保護規程や情報システム管理規程を整備するとともに、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得し、情報の適正な取扱いと厳格な管理を的確に行うための対策を講じております。さらに、リスクへの対応を確かなものとするため、国内・海外拠点のセキュリティ部門を束ねるグループ・セキュリティ機能を設け、進化する脅威にたいしてリスク管理とセキュリティ施策を行っております。また、従業員教育を通じて情報セキュリティへの意識向上を促すことやグループ内をグローバルに横断するセキュリティ委員会の設置を通じて、セキュリティインシデントの低減に努めると共にリスクを網羅的に把握できる仕組みの構築に取り組んでおります。 (5)その他 ① M&A等の投融資に関するリスクについて 当社グループでは、今後の事業拡大の過程において、サービスラインの強化、グローバル展開の加速及び新たな事業領域への展開等を目的として、出資、M&A等の投融資を実施する場合があります。投融資については、弁護士・税理士・公認会計士等の外部専門家の助言も得ながら緻密にデューディリジェンス(適正価値精査)を実施し、投資リスクを十分に検討しております。しかしながら、事業環境や競合状況の変化等に伴って当社グループが期待する利益成長やシナジー効果が当初の想定どおりに実現できない可能性があり、これが顕在化した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。当該リスクの発生タイミングの予想は困難でありますが、定量的かつ明確なKPIの設定及びそれに基づく定期的なモニタリングを通じ、最重要会議体にて適宜報告・議論を行う体制をとることにより、リスクに備えております。また、当社グループとのシナジー効果を十分に発揮できず売上や利益が想定を大きく下回るなど、期待したリターンが得られないリスクについては、当社グループとのシナジー創出による買収先会社の継続的成長を重要視し、案件の規模や内容に応じてロングタームインセンティブ(一定期間の勤続に伴う報酬)やアーンアウト(買収価格の分割払い)等のスキームを活用しています。 なお、企業買収に伴い発生した相当額ののれんについて減損発生の兆候が識別された際は、適切な測定手続きを実施して、適正に財務諸表に反映する体制を構築しております。業務執行と監督の体制は「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等」を、リスクが顕在化したときの影響額については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 9.のれん及び無形資産、11.非金融資産の減損」をご参照ください。 また、投融資を計画する場合において、適切な対象会社が発掘できない際には、事業成長を視野に入れた出資、M&A等が実施できないことが想定され、事業成長に悪影響を与える可能性があります。 ② のれんについて 当社グループは、企業買収に伴い発生した相当額ののれんを計上しております。当該のれんにつきまして、それぞれの事業価値及び事業統合による将来のシナジー効果が発揮された結果得られる将来の収益力を適切に反映したものと考えておりますが、事業環境や競合状況の変化等により期待する成果が得られない場合、減損損失が発生し、当社グループの経営成績に悪影響を与える可能性があります。リスクの発生時期、対策、規模等については上記「① M&A等の投融資に関するリスクについて」をご参照ください。 ③ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社グループでは、取締役、従業員等に対するインセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しております。2025年12月末時点における新株予約権による潜在株式数は1,511,250株であり、普通株式の発行済株式総数64,900,722株の2.33%に相当します。なお、当社の発行済株式総数は、同日時点において普通株式64,900,722株(うち自己株式243,300株)及びA種種類株式33,000,000株であり、A種種類株式は議決権を有しておりません。また、今後においてもストック・オプション制度を活用していくことを検討しており、現在付与している新株予約権に加え、今後付与される新株予約権について行使が行われた場合には、既存株主の保有する株式の価値が希薄化する可能性があります。 ④ 過年度の経営成績及び税務上の繰越欠損金について 当社グループは、過年度を含め当期純損失を計上しているため、当事業年度末において税務上の繰越欠損金が3,388,390千円(国内拠点)存在しております。一般的には、繰越欠損金を課税所得から控除することにより、税額を減額することができます。しかし、今後の税制改正の内容によっては、納税額を減額できない可能性があります。また、繰越欠損金が解消された場合、通常の税率に基づく法人税等が発生し、当社グループの経営成績及びキャッシュ・フローに悪影響を与える可能性があります。 ⑤ 配当政策について 当社は、利益配分につきましては、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続して実施していくことを基本方針としています。しかしながら、本書提出日現在では事業の成長段階にあることから財務体質の強化及び事業拡大のための内部留保の充実を図り、事業拡大のための投資に充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると考えています。このことから、創業以来配当を実施しておらず、内部留保資金につきましては、財務体質の強化及び事業拡大のための財源として利用していく予定です。一方、当社が発行しているA種種類株式については、発行要項に定めるところに従い、優先配当を行うこととしております。 なお、剰余金の配当を行う場合は、年1回の剰余金の配当を期末に行うことを基本としており、その他年1回中間配当を行うことができる旨及び上記の他に基準日を設けて剰余金の配当を行うことができる旨を定款で定めております。なお、当社は、会社法第459条第1項の規定に基づき、剰余金の配当に係る決定機関を取締役会とする旨を定款で定めております。 ⑥ 継続企業の前提に関する重要事象等について 当社グループでは、前連結会計年度及び当連結会計年度において営業キャッシュ・フローのマイナスを計上しております。 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載の通り、当連結会計年度において本業が好調に推移しましたが、取引金融機関より借入金元本の返済猶予を受けており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。 当該状況を解消するために以下の対応策を実施しております。 ①事業の収益改善 生成AIを活用しエンタープライズ領域のモダナイゼーションを実現する「CodeRebuild AI」やアジャイル開発、先進的UIなど、モンスターラボならではの強みを活かしたデータ・エンタープライズ領域のソリューションを専門的に提供する専門組織の立ち上げによってデータ・エンタープライズ領域の本格展開を目指しているほか、対話形式でプロトタイプを構築できる独自のマルチAIエージェントである「MonstarX」を国内およびグローバルで提供開始するなど、独自AIソリューションを梃子にしたDX・AI化支援を強化しております。 ②事業を含む全社的な費用削減策について 当社グループは、2024年5月31日付「連結子会社の人員削減等の合理化及び連結子会社の解散の方針決定に関するお知らせ」にて公表した通り、2024年12月31日までに、EMEA(欧州及び中東)事業の大幅な縮小など、グループ全体での人員削減と共に、固定費削減のためにオフィスの縮小やITコストの見直しを実施いたしました。その結果、事業を継続する連結子会社において、当連結会計年度での比較を実施した結果、前年比で販売費及び一般管理費が3,674,248千円減少しております。今後も引き続き、必要に応じたオフィスの縮小やITコストの見直しを進める事によりさらなる費用削減を図ってまいります。 ③財務面について 取引金融機関と弁済猶予依頼や事業計画及び資金計画の協議を実施し、借入金元本の返済猶予を受けておりますが、引き続き取引金融機関等と緊密な関係を維持し、継続的な支援をいただけるよう努めております。 また、2025年6月23日付「第三者割当により発行された第81回新株予約権(行使価額修正条項付)の行使完了及び月間行使状況に関するお知らせ」にて公表した通り、エクイティファイナンスによる資本調達の実施や、2025年3月28日付「第三者割当による種類株式発行にかかる払込の完了および資本金および資本準備金の額の減少ならびに剰余金の処分の効力発生に関するお知らせ」にて公表した通り、株式会社山陰合同銀行を割当先とした総額3,300,000千円のA種種類株式の発行及び払込が完了した事に伴い、当連結会計年度末において純資産は657,445千円となり、債務超過を解消しております。 資金繰りに関しては、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は3,957,482千円となり、継続的な事業運営に十分な資金を確保しております。 以上により、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という))の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済及びわが国経済は、雇用・所得環境の改善等を背景に、内需を中心に緩やかな回復基調を維持しました。一方で、地政学リスクの高まり、米国通商・財政政策の動向、金融資本市場の変動及び為替変動等により、先行きについては不透明感が残っております。このような状況の下、各産業においては、人手不足の深刻化や事業環境の変化への対応を背景に、業務効率化・生産性向上を目的としたDX投資が引き続き拡大しております。さらに、生成AIの社会実装が進展する中、企業は既存業務の自動化・高度化に加え、新たなサービス創出や意思決定の高度化に向けた投資を加速させております。 こうした経営環境の中、当社グループは世界12の国と地域において、主に企業や自治体に対して事業課題や新規事業のニーズに合わせてDXを支援するメイン事業「デジタルコンサルティング事業」およびプロダクト事業等の「その他事業」を展開しております(2025年12月31日時点)。なお、当社グループではデジタルコンサルティング事業を展開するエリアを、日本国内及びアジア・パシフィック地域、中東を指すAPAC、北米、中米及び南米地域を指すAMERの2つのリージョンに分類しております。 当連結会計年度につきましては、2024年12月期を通じて推進した不採算拠点の撤退縮小、コスト最適化を中心とする抜本的な構造改革により、成長基盤構築を完了し利益を創出できる体質への転換を実現したことから本業においては着実に利益を確保いたしました。APACにおいては生成AIを活用したアプローチ、データ・エンタープライズシステム案件への取り組みが順調に進み、複数の既存顧客に対する売上が増進し、先進的かつ高度な生成AI関連案件を受注したことなどにより売上を伸ばしました。生成AI活用の分野においては、AI駆動開発のためのマルチAIエージェントとして独自開発し2025年11月6日にグローバル提供を開始した「MonstarX」による新規事業アイディアの高速PoCや、「CodeRebuild AI」によるレガシーシステムのモダナイゼーションなどを活用したデータ・エンタープライズ領域への本格展開をはじめとした多くの取り組みを発表しております。 AMERにおいては既存大手クライアントを中心に安定的なパイプラインを構築しており、事業環境は良好な状態で安定的に推移しています。各四半期において、当社グループ内でも特に高い利益率を継続して計上しており、構造改革による利益構造の改善が顕著に表れております。 上記の通り、本業は順調に推移し利益を創出したものの、保有するChowly, Inc.株式の公正価値評価による評価差損694,045千円を計上したことなどから、通期では営業損失となっております。 以上の結果、当連結会計年度の当社グループの売上収益は7,795,270千円(前年同期比22.1%減)、営業損失は187,539千円(前年同期は10,269,868千円の営業損失)、税引前損失は319,496千円(前年同期は9,845,766千円の税引前損失)、親会社の所有者に帰属する当期損失は337,203千円(前年同期は9,947,586千円の親会社の所有者に帰属する当期損失)となりました。 ② 当期の財政状態の概況 当連結会計年度末の資産合計は9,210,507千円(前連結会計年度末は7,589,119千円)となりました。主な内訳は、現金及び現金同等物3,957,482千円(前連結会計年度末は1,550,889千円)、営業債権及びその他の債権964,598千円(前連結会計年度末は733,683千円)、のれん699,354千円(前連結会計年度末は699,354千円)等であります。 当連結会計年度末における各項目の状況は、次のとおりです。 (流動資産) 流動資産の残高は5,668,481千円(前連結会計年度末は2,723,335千円)となりました。主な内訳は、現金及び現金同等物3,957,482千円(前連結会計年度末は1,550,889千円)、営業債権及びその他の債権964,598千円(前連結会計年度末は733,683千円)等であります。 (非流動資産) 非流動資産の残高は3,542,026千円(前連結会計年度末は4,865,784千円)となりました。主な内訳は、のれん699,354千円(前連結会計年度末は699,354千円)、無形資産181,604千円(前連結会計年度末は276,099千円)、使用権資産74,876千円(前連結会計年度末は139,336千円)、その他の金融資産2,469,424千円(前連結会計年度は3,213,434千円)等であります。 (流動負債) 流動負債の残高は2,428,653千円(前連結会計年度末は5,710,500千円)となりました。主な内訳は、営業債務及びその他の債務643,989千円(前連結会計年度末は694,227千円)、社債及び借入金200,000千円(前連結会計年度末は3,372,457千円)等であります。 (非流動負債) 非流動負債の残高は6,124,408千円(前連結会計年度末は6,655,339千円)となりました。主な内訳は、社債及び借入金5,747,974千円(前連結会計年度末は5,808,099千円)、リース負債54,561千円(前連結会計年度末は265,114千円)等であります。 (資本合計) 資本合計の残高は657,445千円(前連結会計年度末は△4,776,719千円)となりました。主な内訳は、資本金1,153,281千円(前連結会計年度末は2,175,325千円)、資本剰余金1,576,978千円(前連結会計年度末は10,896,713千円)、利益剰余金△2,720,609千円(前連結会計年度末は△18,505,948千円)等であります。 ③ 当期のキャッシュ・フローの概況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、3,957,482千円(前連結会計年度末は1,550,889千円)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、資金は147,863千円の支出(前年同期は3,086,850千円の支出)となりました。これは主に、税引前損失(△319,496千円(前年同期は△9,845,766千円))による資金の減少、減損損失(77,649千円(前年同期は4,320,639千円))、金融商品評価損(720,157千円(前年同期は△191,022千円))、為替差損益(9,703千円(前年同期は△234,325千円))、株式報酬費用(△254,943千円(前年同期は134,560千円))、営業債権及びその他の債権の増減(△347,713千円(前年同期は1,417,580千円))、契約資産の増減(△271,503千円(前年同期は791,345千円))、営業債務及びその他の債務の増減(38,445千円(前年同期は28,192千円))、引当金の増減額(138,219千円(前年同期は14,613千円))、法人所得税の支払額(△94,001千円(前年同期は△108,655千円))により資金が減少したこと等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、資金は29,188千円の支出(前年同期は393,576千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出(△17,646千円(前年同期は△44,223千円))、無形資産の取得による支出(△37,113千円(前年同期は△134,224千円))、持分法で会計処理されている投資の売却による収入(91,007千円(前年同期はゼロ))、敷金及び保証金の回収による収入(31,271千円(前年同期はゼロ))等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、資金は2,570,398千円の収入(前年同期は3,187,749千円の収入)となりました。これは、短期借入金の純増減額(△2,633,764千円(前年同期は3,710,892千円))、長期借入金の返済による支出(△666,236千円(前年同期は△504,537千円))、リース負債の返済による支出(△208,364千円(前年同期は△286,155千円))、非支配持分からの子会社持分取得による支出(△134,321千円(前年同期はゼロ))、増資による収入(6,213,084千円(前年同期は503,150千円))によるものです。 ④ 生産、受注及び販売の状況 当社グループは、デジタルコンサルティング事業、その他事業の2つのセグメントから構成されております。当社グループの提供するサービスは、受注から販売までの所要日数が短く、期中の受注高と販売実績とがほぼ一致するため、生産、受注の状況の記載を省略しています。 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (単位:千円) セグメントの名称   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前期比 デジタルコンサルティング事業   9,582,436   7,351,017   △23.3% その他事業   401,096   429,543   7.1% 合計   9,983,532   7,780,561   △22.1% (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 総販売実績に対する割合が10%を超える相手先はありません。 ⑤ 経営方針・経営戦略等 当連結会計年度において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の連結財務諸表は、連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、IFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要とされております。当社は、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。しかしながら実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の連結財務諸表を作成するにあたって採用する重要性がある会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」に記載しております。 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.見積り及び判断の利用」に記載しておりますが、重要なものは以下のとおりであります。 (のれん) のれんを含む非金融資産の減損にかかる会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針 (10)非金融資産の減損」に記載しております。非金融資産の減損損失の測定に際しては、回収可能価額を見積り計算しており、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、のれんを含む非金融資産の減損損失が増減する可能性があります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容等 (売上収益) 当連結会計年度の売上収益は、7,795,270千円(前年同期比22.1%減)となりました。 売上収益の分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は、4,645,431千円(前年同期比45.8%減)となりました。 主な減少要因は、当連結会計年度に海外拠点の解散、縮小を実施したことによるものです。売上収益の減少とともに売上原価が減少しております。 この結果、売上総利益は3,149,838千円(前年同期比121.0%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、その他の収益、その他の費用、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、2,617,624千円(前年同期比63.7%減)となりました。 主な要因は、組織構造のスリム化やグループレベルでの全体最適化の一環で実施した構造改革によるコストの削減効果となります。 また、その他の収益は、89,756千円(前年同期は1,153,439千円)となりました。主な要因は、リース解約益62,489千円です。 これらの結果、営業損失は、△187,539千円(前年同期は△10,269,868千円)となりました。 (税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益、当期利益) 上述の事象に加え、主に金融商品の公正価値測定(FVTPL)を含む金融収益が71,841千円(前年同期は623,814千円)、主に社債及び借入金とリース負債から生じる支払利息を含む金融費用が142,339千円(前年同期は162,388千円)計上された結果、税引前損失は△319,496千円(前年同期は△9,845,766千円)となりました。また、法人所得税費用が39,535千円(前年同期は133,705千円の税金費用)が計上された結果、当期損失は△359,032千円(前年同期は△9,979,472千円)となりました。 ③ 資本の財源及び資金の流動性に関する分析 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、人件費や外注費、人員獲得のための採用費、M&A資金等であります。 当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。必要な資金は自己資金及び金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本としております。 なお、当連結会計年度末(2025年12月31日)における社債及び借入金の残高は5,947,974千円(前連結会計年度末は9,180,556千円)となっており、現金及び現金同等物の残高は3,957,482千円(前連結会計年度末は1,550,889千円)となっております。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、様々なリスク要因が当社の経営成績に影響を与えるおそれがあることを認識しております。 これらリスク要因の発生を回避するためにも、運営する事業の強化、人員増強、財務基盤の安定化等、継続的な経営基盤の強化が必要であるものと認識し、実行に努めております。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 ⑥ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標として、当期既存顧客売上の対前期売上割合(当期開始時点で過去にプロジェクトを実施したことがある顧客の当期売上に対する前期売上の割合)、年間売上が5,000万円以上及び1億円以上のクライアント数並びにこれらのクライアント群からの売上の増加率を重要指標としております。構造改革による組織変更の影響により、当連結会計年度における年間売上5,000万円以上及び1億円以上のクライアント数は28社、これらのクライアント群からの売上の増加率は20.4%減となりました。 なお、経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標」をご参照ください。

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