概要
Kudan株式会社は、2014年11月に設立された空間知覚技術の研究開発企業である。機械が現実空間を認識・理解するためのSLAM(自己位置推定と環境地図生成)技術を中核に、デジタルツインとロボティクス向けのソフトウェア、ソリューション、ハードウェアパッケージを提供する。東京都渋谷区に本社を置き、英国、米国、ドイツに子会社を保有。東京証券取引所グロース市場に上場(2018年12月)し、連結従業員30名、2026年3月期の売上高は12億円である。
空間知覚技術を軸とした事業構造
当社グループの事業は、カメラ、LiDAR、ToFセンサ、IMU、GPSなどから得られるデータを処理し、機械に自己位置と周辺環境の認識を可能にする「空間知覚」技術を基盤とする。この技術は、デジタルツインとロボティクスの両領域に応用される。デジタルツインでは現実空間を3Dデータ化し設備管理や点検に活用する。ロボティクスでは自律移動や経路計画を支援する。提供形態は3つある:ソフトウェアアルゴリズム(開発者向けライセンス)、ソフトウェアソリューション(業務アプリケーション)、ハードウェアパッケージ(3Dスキャナーやセンサなどの関連機器)である。2026年3月期の売上高12億円のうち、ソリューション事業が拡大中で、従来のライセンス収入に加え、現場DX向けの付加価値サービスを成長の柱と位置付ける。
独自のSLAM技術が生み出す競争基盤
中核技術はSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)である。当社は直接法SLAMと間接法SLAMのハイブリッド化に成功し、屋内外を問わず高精度な自己位置推定と地図生成を実現している。2021年には独ミュンヘン工科大学発のArtisense Corporationを完全子会社化し、直接法SLAMの技術を獲得した。これにより、特徴点の少ない環境や動的な環境でも安定動作する技術を確立。また、Intel社のロボット開発プラットフォームへの採用は、大手半導体メーカーへの世界初の商用SLAM提供として重要なマイルストーンとなった。マルチセンサのタイトカップリングやAIとの融合にも取り組み、セマンティック3D認識やフォトリアル3D表現へと技術領域を拡張している。
38の国と地域に広がる間接的な展開
当社グループは日本、英国、米国、ドイツに法人を置く。英ブリストルのKudan limitedは2015年に完全子会社化、米カリフォルニアのKudan USA LLCは2019年に設立、独ミュンヘンのArtisense Corporationは2021年に完全子会社化した。拠点数は4カ国だが、ライセンス提供やパートナー企業を通じて、建設・土木、製造、物流、インフラ点検、自動運転など幅広い産業の顧客に技術を供給している。直接的には従業員30名の小規模組織だが、センサ・半導体企業やロボティクス企業との提携により、間接的に38以上の国と地域で事業が行われているとみられる。空間知覚技術のグローバルな標準化を目指し、独立した立場で技術供給を行う戦略である。
業界の中での役割はフィジカルAI時代の「機械の眼」を提供する空間知覚技術のリーディングカンパニー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01デジタルツイン主力
現実空間を3Dスキャンしてデジタル上に複製し、設備・インフラ点検、建設・土木、製造、物流などの現場管理DXを支援。Kudan PRISMなどのソリューションを提供。
- Kudan PRISM
- 設備点検・管理向けソリューション。現実空間を3Dデータ化し、設備・構造物の認識、現場情報の可視化、点検業務を支援する。
02ロボティクス主力
ロボットが自己位置推定、地図生成、経路計画、障害物回避を行うための空間知覚技術を提供。自律移動・作業を実現し、自動化・省人化に貢献。
- SLAMアルゴリズム
- 自己位置推定と環境地図生成を同時に行う基盤技術。ロボット、センサ、半導体などに組み込まれる。
製品と技術
基幹技術KudanSLAMの特徴
KudanSLAMは当社グループの中核となる空間知覚アルゴリズムである。カメラ、LiDAR、IMU、GNSSなど複数センサの入力を統合し、リアルタイムで自己位置推定と3次元地図生成を実行する。直接法と間接法のハイブリッド方式を採用し、テクスチャが乏しい環境や動的なシーンでも安定性を発揮する。CPU、GPU、DSPなど様々なプロセッサに対応し、主要なオペレーティングシステム上で動作。ロボット、自動運転車両、ドローン、デジタルツインシステムに組み込む形で販売され、Intel社のロボット開発プラットフォームへの採用実績がある。
マッピング向け開発キットKudan MMDK
Kudan MMDK(Mapping Module Development Kit)は、2022年11月に提供を開始したマッピング用途向けのソフトウェア開発キットである。3Dスキャナやドローン、ハンディスキャナなどに搭載し、現実空間の高精度な3次元データを取得するための機能を提供する。設備点検、インフラ管理、建設現場の記録などに利用され、取得したデータはデジタルツインの基盤となる。関連するハードウェアパッケージ(3Dスキャナーやセンサ)と組み合わせて提供することで、顧客の導入を促進している。
ロボット自律化を支えるKudan VMDK
Kudan VMDK(Vision Module Development Kit for Robotics)は、2024年2月に提供が開始されたロボット向け開発キットである。自己位置推定、環境地図生成、経路計画、障害物回避の機能をパッケージ化し、物流、製造、建設現場の自律移動ロボットに組み込むことを想定する。複雑な屋内外混在環境や特徴点の少ない環境でも高い精度を維持し、ロボットナビゲーションの開発期間を短縮する。既存のロボットプラットフォームへの統合が容易で、複数センサのキャリブレーション機能も内蔵する。
デジタルツインソリューションKudan PRISM
Kudan PRISMは、2025年8月に提供を開始した設備点検・管理向けのデジタルツインソリューションである。現実空間を3Dデータ化し、設備や構造物の認識、現場情報の可視化、点検レポートの自動生成を実現する。建設・土木、製造、インフラ点検、災害対応などの現場において、遠隔管理や異常検知、業務効率化に貢献する。ソフトウェアに加え、3Dスキャナーやエッジコンピュータなどのハードウェアパッケージと組み合わせて提供され、顧客のDX導入をワンストップで支援する。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
極小規模AIベンチャー、赤字継続で資金懸念
Kudanは情報・通信業に属し、売上高5億円と極小規模。同業のソラコム(147A)やVRain(135A)と比べると、規模は大きく劣る。営業利益率は-160%と大幅赤字で、研究開発投資が重い。2026年3月期には売上高が12億円に増加する見込みだが、依然として赤字。資金調達が課題。
強み
- 3次元認識技術など、独自のAI技術を持つ可能性。
- 2026年3月期に売上高が5→12億円と大幅増の計画。
- 技術を特許化しており、ライセンス収入の可能性。
- AI関連市場は拡大しており、需要増が期待される。
課題
- 2025年3月期営業利益率-160%、2026年も-50%と赤字。
- 赤字が続けば追加資金調達が必要で、株式希薄化懸念。
- 大手AI企業との競争でリソース不足が顕著。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がKudan
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4420イーソル | 166億円 | 21.8倍 |
| 2 | 3640電算 | 165億円 | 3.6倍 |
| 3 | 4761さくらケーシーエス | 162億円 | 13.2倍 |
| 4 | 414Aオーバーラップホールディングス | 162億円 | 7.7倍 |
| 5 | 9414日本BS放送 | 161億円 | 14.1倍 |
| 6 | 4425Kudan | 160億円 | — |
| 7 | 4441トビラシステムズ | 159億円 | 25.0倍 |
| 8 | 4175coly | 159億円 | 218.4倍 |
| 9 | 9450ファイバーゲート | 159億円 | 14.4倍 |
| 10 | 9799旭情報サービス | 159億円 | 11.7倍 |
| 11 | 3914JIG-SAW | 158億円 | 29.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 15件
2014年創業と英子会社化による技術基盤の獲得
2014年11月、東京都渋谷区にKudan株式会社を設立。翌2015年1月、英ブリストルに拠点を持つKudan limitedを完全子会社化した。この買収により、英国の研究開発リソースと欧州市場へのアクセスを獲得。創業間もない段階で国際的な技術基盤を整え、SLAM研究を本格化させる布石となった。
2016年Visual SLAM提供開始から株式上場まで
2016年12月、Visual SLAMアルゴリズムの提供を開始。カメラ画像のみで自己位置推定と地図生成を行う技術で、ロボットやドローン向けの基盤ソフトウェアとして顧客獲得を目指した。その後、2018年12月に東京証券取引所マザーズに株式を上場。上場時の公募増資で調達した資金を研究開発と海外展開に投じ、成長の原資とした。
米国・ドイツ子会社化とLiDAR SLAMへの拡張
2019年12月、米カリフォルニアにKudan USA LLCを設立。北米市場での事業開発と大手テクノロジー企業との連携を強化した。2020年3月、LiDAR SLAMアルゴリズムの提供を開始し、レーザーセンサを用いた高精度マッピングに対応。同年7月から2021年12月にかけて独Artisense Corporationの株式を段階的に取得し完全子会社化。同社が持つ直接法SLAM技術を取り込み、技術領域を拡大した。
2022年ソリューション事業開始と市場区分移行
2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりマザーズからグロース市場に移行。同年6月、ソリューション事業を開始し、従来のソフトウェアライセンスに加えて、顧客の業務課題に直接応えるサービスを展開。11月にはマッピング用開発キット「Kudan MMDK」を提供開始し、3Dスキャン用途向けのパッケージ製品を投入した。
2024年以降のロボット・デジタルツイン製品拡充
2024年2月、ロボット用開発キット「Kudan VMDK」を提供開始。自律移動ロボット向けにナビゲーション機能を統合したパッケージである。2025年8月にはデジタルツインソリューション「Kudan PRISM」を発表し、設備点検・管理向けのDXソリューションとして市場投入。同年11月、ロボットカメラ向けソフトウェア「Kudan VANTAGE」も提供開始し、製品ラインを多様化している。
年表15件を開く
2010年代
- 2014年11月創業Kudan株式会社(東京)を設立
- 2015年1月M&AKudan limited(英ブリストル)を完全子会社化
- 2016年12月Visual SLAMアルゴリズムを提供開始
- 2018年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
- 2019年12月創業Kudan USA LLC(米カリフォルニア)を設立
2020年代
- 2020年1月M&AArtisense Corporation(独ミュンヘン/以下、アーティセンス社)の子会社化に向けた段階的な株式取得契約を締結
- 2020年3月LiDAR SLAMアルゴリズムを提供開始
- 2020年7月M&Aアーティセンス社の追加株式取得によるグループ会社化
- 2021年12月M&Aアーティセンス社の全株式を取得し完全子会社化
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所グロース市場に移行
- 2022年6月ソリューション事業を開始
- 2022年11月マッピング用開発キット「Kudan MMDK」を提供開始
- 2024年2月ロボット用開発キット「Kudan VMDK」を提供開始
- 2025年8月デジタルツインソリューション「Kudan PRISM」を提供開始
- 2025年11月ロボットカメラ向けソフトウェア「Kudan VANTAGE」を提供開始
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
空間知覚技術の研究開発と提供
SLAMを中心とする空間認識、自己位置推定、地図生成、経路計画、複数センサー統合などの技術開発を進め、ロボット・自動運転・ドローン・産業機械向けに提供する。
- 02
顧客製品化とソリューション化の推進
評価ライセンス、開発ライセンス、製品ライセンスによる顧客製品化に加え、最終顧客の業務課題を解決するソリューション提供に注力する。
- 03
フィジカルAI向け事業エコシステム構築
生成AI・基盤モデル・VLM/VLA等のAI技術との融合を進め、デジタルツイン・ロボット領域でのパートナーエコシステムを形成し、社会実装を加速する。
- 04
グローバルなパートナー連携の拡大
特定企業に依存せず独立した立場で、センサー・半導体企業、ロボティクス企業、技術商社、事業会社などと連携し、技術・製品・ソリューションの各階層で事業展開する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 8期分
グループ全体で30人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は935万円で、7期前と比べて+29.2%。平均年齢は37.6歳、平均勤続年数は2.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年3月 | 723 | 38.9 | 3.1 | 15 | — |
| 2020年3月 | 974 | 36.8 | 1.5 | 21 | — |
| 2021年3月 | 1,023 | 37.8 | 2.1 | 24 | — |
| 2022年3月 | 970 | 39.9 | 2.3 | 43 | — |
| 2023年3月 | 899 | 40.2 | 2.4 | 36 | — |
| 2024年3月 | 802 | 40.7 | 3.0 | 38 | — |
| 2025年3月 | 850 | 40.1 | 2.1 | 41 | −1,951 |
| 2026年3月 | 935 | 37.6 | 2.2 | 30 | −2,000 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社5社(国内 0 / 海外 5、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。
- 海外Kudan Limited (注)4,5Bristol, United Kingdom · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Kudan USA LLC (注)4California, USA · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Kudan Vision株式会社Tokyo, Japan · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Artisense Corporation (注)4California, USA · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Kudan Germany GmbH (注)4Munich, Germany · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は12億円、営業利益は-6億円。前期と比べると増収で、売上が+140.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 10億円 | 12億円 |
| 営業利益 | -3億円 | -6億円 |
| 純利益 | — | -2億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は1億円、営業利益は−1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 1 | — | — | −1 |
| 2024年1Q | 1 | −2 | −200.0 | 1 |
| 2024年2Q | 0 | −2 | — | −2 |
| 2024年3Q | 0 | −2 | — | −3 |
| 2024年4Q | 4 | — | — | 3 |
| 2025年2Q | 1 | −4 | −400.0 | −6 |
| 2025年4Q | 4 | −4 | −100.0 | −2 |
| 2026年2Q | 4 | −4 | −100.0 | −3 |
| 2026年4Q | 8 | −2 | −25.0 | 1 |
| 2027年1Q | 1 | −1 | −100.0 | −1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 12期分
直近期の営業利益率は-50.0%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| Kudan limited(英ブリストル)を完全子会社化 | |||||
| 2015年3月 | — | — | 0 | — | 0 |
| 2016年3月 | 1 | — | 0 | — | 0 |
| 2017年3月 | 1 | — | −1 | — | −1 |
| 東京証券取引所マザーズに株式を上場 | |||||
| 2018年3月 | 2 | — | 0 | — | 0 |
| Kudan USA LLC(米カリフォルニア)を設立 | |||||
| 2019年3月 | 4 | — | 1 | — | 1 |
| Artisense Corporation(独ミュンヘン/以下、アーティセンス社)の子会社化に向けた段階的な株式取得契約を締結 | |||||
| 2020年3月 | 5 | — | 0 | — | 0 |
| アーティセンス社の全株式を取得し完全子会社化 | |||||
| 2021年3月 | 1 | — | −16 | — | −16 |
| 2022年3月 | 3 | — | −7 | — | −22 |
| 2023年3月 | 3 | — | −4 | — | −4 |
| 2024年3月 | 5 | — | −1 | — | −1 |
| 2025年3月 | 5 | −8 | −7 | −160.0 | −8 |
| 2026年3月 | 12 | −6 | −2 | −50.0 | −2 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高12億円のうち、営業利益として残るのは-6億円で-50.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-2億円、売上の-16.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.7%8億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金83.3%10億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-50.0%-6億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 10期分
2026年3月期は営業CFが−6億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−6億円。この組み合わせは「立て直し型」にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上。期末の手元現金は20億円で、売上の20.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | −1 | 0 | 2 | −1 | 2 |
| 2018年3月 | 0 | 0 | — | 0 | 2 |
| 2019年3月 | 1 | 0 | 6 | 1 | 9 |
| 2020年3月 | −1 | −7 | 5 | −8 | 5 |
| 2021年3月 | −3 | −7 | 18 | −10 | 12 |
| 2022年3月 | −5 | −1 | 0 | −6 | 6 |
| 2023年3月 | −6 | 0 | 9 | −6 | 9 |
| 2024年3月 | −5 | −4 | 18 | −9 | 17 |
| 2025年3月 | −8 | −2 | 19 | −10 | 26 |
| 2026年3月 | −6 | 0 | 0 | −6 | 20 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 12期分
2026年3月期の総資産は30億円。このうち返さなくてよい自己資本が26億円で、自己資本比率は88.2%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2015年3月 | 0 | 0 | 0 | 98.7 |
| 2016年3月 | 2 | 2 | 0 | 98.4 |
| 2017年3月 | 2 | 2 | 0 | 92.3 |
| 2018年3月 | 2 | 2 | 0 | 92.0 |
| 2019年3月 | 9 | 9 | 0 | 95.8 |
| 2020年3月 | 14 | 9 | 5 | 65.9 |
| 2021年3月 | 15 | 15 | 0 | 94.4 |
| 2022年3月 | 8 | 6 | 2 | 82.8 |
| 2023年3月 | 10 | 8 | 2 | 75.0 |
| 2024年3月 | 24 | 21 | 3 | 87.9 |
| 2025年3月 | 34 | 31 | 3 | 91.7 |
| 2026年3月 | 30 | 26 | 3 | 88.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で605社中3位あたり、逆に低いのは営業利益率で605社中600位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,417で、1年前と比べて+38.0%。過去52週の値幅のなかでは22%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 6.41倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月21日に1395円まで下落し、前日比-12.59%と大幅安。1ヶ月では-23.48%下落し、52週高値3140円からは-55.6%の水準。出来高は8月21日に90.71万株と前日比約8倍に急増し、売りが殺到。25日線1680.16円を約17%下回り、RSIは36.65と弱気圏。週足では7月15日以降、下落トレンドが続いており、週足の傾きは明確に下向き。50日線や75日線も下回っており、テクニカルは弱気。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)。
PBR7.72倍は業界平均3.44倍を大きく上回り割高。PERは赤字のため算出不可。ROEは19.1%と高いが、直近赤字で収益悪化。無配で配当利回り0%。赤字継続を考慮すると、資産価値に対し過大評価のリスクが高い。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 6.41倍 | 2.96倍 |
| ROE | 19.1% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
売上高は2026/3期に12億円と倍増見込みだが、営業赤字6億円(率-50%)と依然として赤字。時価総額204億円、PBR7.7倍と高バリュエーション。強気派は自動運転・ロボット市場の拡大と技術優位性から成長を期待するが、弱気派は赤字継続と競合の台頭、バリュエーションの過大評価を懸念。収益化のタイミングが最大の争点。
- 高成長の継続
2026/3期売上12億円(前期比140%増)と急成長見通し
- 技術の独自性
SLAM技術は国際特許を有し、競合を凌ぐ性能評価
- 市場の追い風
自動運転やロボティクス市場の拡大でライセンス需要増加
- 売上高12億円と倍増成長2026年Q2影響強
FY2026/3売上高12億円、前期比140%増。成長加速。
- 営業損失縮小と黒字化期待2027年〜2028年影響中
営業損失-6億円は前期比2億円改善。利益率改善継続。
- 時価総額204億円とAI関連株高不定影響弱
AIテーマで期待先行。外国人保有13.1%需要底堅い。
- 高PBRだが成長プレミアム不定影響弱
PBR7.7倍は成長期待を反映。将来のROE向上で正当化。
- 赤字の継続
2026/3期も営業赤字6億円、損益分岐点が見えない
- 競合の台頭リスク
海外大手や新興企業が同様の技術を開発、シェア確保が不透明
- バリュエーション懸念
PBR7.7倍、売上12億円で時価総額204億円は割高
- 営業損失継続とキャッシュバーン継続影響強
FY2026/3営業損失6億円、売上高12億円で赤字率50%。
- 売上高拡大に伴うコスト増通年影響中
急成長で販管費増加。利益改善が追いつかないリスク。
- PBR7.7倍と割高感通年影響中
資産価値に対し株価高。収益化失敗時は調整リスク。
- 外国人保有変動リスク不定影響弱
外国人13.1%保有。リスクオフで売りが出やすい。
- 売上高
- 成長計画の達成が投資判断の鍵。12億円の達成有無
- 営業損益
- 赤字縮小または黒字化が収益化の道筋を示す
- ライセンス契約数
- 顧客獲得の進捗を測る。自動運転関連の引き合い動向
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ11,550人。区分でいちばん多いのは個人・その他で79.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が6.5%を占め、残る93.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 76.8 | 77.7 | 75.7 | 81.3 | 78.4 | 79.2 |
| 外国法人 | 13.9 | 17.3 | 13.7 | 11.7 | 9.2 | 12.8 |
| 事業法人 | 2.6 | 2.3 | 3.3 | 0.9 | 9.8 | 6.5 |
| 証券会社 | 5.5 | 2.2 | 5.0 | 4.2 | 2.2 | 1.2 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 0.3 | 0.2 |
| 金融機関 | 1.2 | 0.4 | 2.1 | 1.6 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 大野 智弘 | 29.32 |
| 02 | UNION BANCAIRE PRIVEE(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 6.97 |
| 03 | 株式会社ヘルシア | 2.27 |
| 04 | BOFAS INC SEGREGATION ACCOUNT(常任代理人 BOFA証券株式会社) | 1.80 |
| 05 | 上田八木短資株式会社 | 1.68 |
| 06 | BCSL CLIENT RE BBPLC NYBR(常任代理人 バークレイズ証券株式会社) | 1.45 |
| 07 | 高橋 秀明 | 1.38 |
| 08 | 株式会社アグリ | 1.25 |
| 09 | BANK JULIUS BAER AND CO. LTD. SINGAPORE CLIENTS (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 0.72 |
| 10 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 0.58 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-21江見 由希子新規の大量保有報告4.17%-1.62pt
- 2026-08-07江見 由希子新規の大量保有報告5.79%-1.12pt
- 2026-08-03江見 由希子変更報告6.91%-2.60pt
- 2026-08-03江見 由希子変更報告6.91%-2.60pt
- 2026-07-21江見 由希子新規の大量保有報告6.91%-2.60pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 12期分
1株利益は12期で−5460%、1株純資産は12期で+3052%。直近期のROEは19.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% |
|---|---|---|---|
| 2015年3月 | −0 | 7 | — |
| 2016年3月 | 0 | 27 | 1.6 |
| 2017年3月 | −15 | 32 | — |
| 2018年3月 | 1 | 29 | 1.9 |
| 2019年3月 | 15 | 129 | 19.1 |
| 2020年3月 | −4 | 130 | — |
| 2021年3月 | −215 | 189 | — |
| 2022年3月 | −284 | 78 | — |
| 2023年3月 | −49 | 89 | — |
| 2024年3月 | −8 | 203 | — |
| 2025年3月 | −73 | 277 | — |
| 2026年3月 | −17 | 232 | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
経営陣
7名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額62百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 大野智弘 | 代表取締役 | 56 | 3,314,200 |
| 項大雨 | 代表取締役 CEO | 42 | 29,800 |
| 郝天 | 取締役COO | 42 | — |
| 浅野礼子 | 取締役 | 43 | — |
| 美澤臣一 | 取締役(監査等委員) | 66 | 40,000 |
| 小栗久典 | 取締役(監査等委員) | 56 | — |
| 三井田隆 | 取締役(監査等委員) | 40 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 47 | 47 | 12 |
| 社外取締役 | 5 | 15 | 15 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容4,036字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,179字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク4,360字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,151字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第12期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-26
- 半期報告書半期報告書-第12期(2025/04/01-2025/09/30)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第11期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-27
- 半期報告書半期報告書-第11期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第10期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第10期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第10期第2四半期(2023/04/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第10期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第9期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第9期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第9期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第9期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-15
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