概要
エックスネットはITインフラの設計・構築から監視・運用までを一貫して提供する企業である。1991年に東京都北区で創業し、現在は新宿区に本社を置く。特に金融機関向けのミッションクリティカルなシステムを得意とし、自社開発の「XNETサービス」を月額料金で提供するサブスクリプションモデルを採用する。2026年3月期の売上高は約56.6億円、従業員数208名。かつてNTTデータの連結子会社であったが、2024年に資本関係を解消し独立した。
単一セグメントで構成される事業構造
当社はXNETサービス事業の単一セグメントであり、その売上高構成比は99.9%を占める。事業は大きく「アプリケーション」と「AMO・SO」に分かれる。アプリケーションは有価証券管理システムなどの月額利用料が収益源で、全売上の約70.4%を占める。AMO(Application Management Outsourcing)はシステム導入や保守、SO(Smart Outsourcing)は経理事務などの業務プロセス受託であり、約29.5%を構成する。機器販売等のウエイトは0.1%と極めて低い。
顧客内訳と主要取引先の依存度
主な顧客は機関投資家、証券会社、生命保険・損害保険会社、投信投資顧問会社、地方銀行などである。創業以来、大型受注の最初は日本生命保険相互会社であり、その後も大和総研やNTTデータ・フィナンシャルなどとの提携を通じて顧客基盤を拡大してきた。2026年3月期の最大の販売先はニッセイ情報テクノロジー株式会社で、売上高の10.1%を占める。特定顧客への依存度は低くないが、解約率は低く安定的な収益源となっている。
拠点とグループの変遷
本社は東京都新宿区荒木町に所在し、過去には渋谷区、港区南青山、港区赤坂、千代田区一番町、港区北青山と移転を繰り返した。2017年10月には北海道札幌市に「札幌オフィス」を開設し、拠点を拡大している。グループとしては、2001年にウェブオフィス株式会社を設立したが2009年に売却、2004年にユーエックスビジネス株式会社を設立し2009年に子会社化したのち2010年に解散・清算した。現在は単独企業である。
業界の中での役割は金融システム業界におけるアプリケーション・サービス・プロバイダー(ASP)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01金融(証券・投信・銀行)主力
機関投資家、証券会社、投信投資顧問会社、信託銀行等に対して、有価証券の受発注から管理・運用報告までの業務を支援するアプリケーションを、月額サービス料で提供。複数顧客が共同利用する独自モデルでコスト削減を実現。
独自のビジネスモデル(初期投資不要の月額課金ASP)
- XNETサービス(アプリケーション)
- 有価証券フロント・ミドル・バック、IMバック、融資管理、スチュワードシップ・ソリューションなど、金融業務を支援するソフトウェア群。
- XNET-AMOサービス
- XNETアプリケーションの運用・保守から設計・開発までを支援するサービス。
- スマート・アウトソーシングサービス
- 当社がXNETサービスを利用して顧客のバックオフィス業務を代行するサービス。
- 開業支援サービス
- 投資信託委託業や投資一任業の開業を支援するサービス。
02企業(情報システム全般)その他
XNETサービスを利用するために必要なコンピュータ機器等の販売。ただし、XNETサービス導入先に限定され、単独では行わない。
- コンピュータ等の機器
- XNETサービスを利用するためのサーバーや端末などのハードウェア。
製品と技術
有価証券管理の中核をなすフロント・ミドル・バック
有価証券フロントは機関投資家や証券会社の受発注業務、ミドルはパフォーマンス分析や受益者向けレポーティング、バックは仕訳・入出金・現物保管の管理機能を提供する。これら一連のサービスは、投資運用のライフサイクル全体をカバーし、特に保険会社や投信投資顧問会社に広く利用されている。旧来の自社開発システムに代わり、月額課金で導入できる点が顧客の初期投資負担を軽減している。
投信投資顧問向けIMバックとスチュワードシップ・ソリューション
IMバックは投信投資顧問会社向けに投資信託の基準価格算出や運用報告書作成機能を提供する。またスチュワードシップ・ソリューションは、株主議決権業務を支援するサービスであり、機関投資家の議決権行使プロセスを効率化する。これらのサービスは金融規制やガバナンス強化の流れに対応し、需要が高まっている。2026年3月期の経営戦略では、同サービスを「5本の矢」の一つに位置付けている。
融資管理と個人信託管理の拡充
融資管理サービスは、プライマリー・セカンダリー・シンジケート・住宅ローンなど形態を問わず、統一プラットフォームで管理する機能を提供する。生命保険・損害保険会社向けに強みを持つ。個人向け信託管理は、遺言代用信託の受益権管理や合同運用金銭信託の運用口管理に対応し、信託兼営銀行の単独利用や信託銀行と地域金融機関の提携方式の両方に対応している。高齢化社会を背景に地方銀行での導入が進んでいる。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 金融(証券・投信・銀行)独自のビジネスモデル(初期投資不要の月額課金ASP)
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
ITインフラ構築・運用で中堅 SIer の一角
情報通信業界において、ネットワーク・サーバー構築から運用保守までを手掛ける中堅システムインテグレーター。同業のVRAIN Solutionやハッチ・ワークと比較すると売上高53億円(2025年3月期)と小規模だが、営業利益率17.0%と高い収益性を維持。顧客は金融・通信・公共など大手企業が中心で、安定した受注基盤を持つ。ネットワークセキュリティ関連に強み。2026年3月期には売上高57億円、営業利益率17.5%を計画。ただし、IT投資の変動に業績が左右されやすく、人材確保が課題。
強み
- 営業利益率17%超と、同業他社と比較して高い収益性
- 金融・通信・公共など、信用力の高い大手企業を顧客に持つ
- セキュリティ関連の需要増加に対応し、差別化を図る
- 構築後の運用保守契約により、ストック型収益を確保
課題
- 顧客のIT投資動向に業績が連動し、不安定要素
- 高度な技術者獲得競争が激しく、採用・育成が課題
- 売上高50億円台と小規模で、大型案件獲得が困難
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がエックスネット
時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 584ALiNKX | 180億円 | 63.4倍 |
| 2 | 436Aサイバーソリューションズ | 179億円 | 16.6倍 |
| 3 | 3925ダブルスタンダード | 179億円 | 16.1倍 |
| 4 | 4053Sun Asterisk | 176億円 | 37.1倍 |
| 5 | 4762エックスネット | 175億円 | 16.3倍 |
| 6 | 2335キューブシステム | 175億円 | 10.8倍 |
| 7 | 4667アイサンテクノロジー | 175億円 | 31.8倍 |
| 8 | 4813ACCESS | 170億円 | — |
| 9 | 4420イーソル | 166億円 | 21.8倍 |
| 10 | 3640電算 | 165億円 | 3.6倍 |
| 11 | 4761さくらケーシーエス | 162億円 | 13.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 31件
金融機関向けサービスで創業した1991年
1991年6月、東京都北区に株式会社エックスネットを設立。直ちに「XNETサービス」の提供を開始し、同年10月には日本生命保険相互会社のミドル業務に初めて採用された。これが最初の大型受注となり、保険業界との強いつながりを築く起点となった。その後、本社を渋谷区に移転し、1992年11月には日本電子計算株式会社と販売提携を結び、JIP-TRADEのブランドで販売を開始した。
販売提携の拡大と新分野進出(1994~1999年)
1994年8月には株式会社大和総研と提携し、DAIWA-XNETのブランドで販売を開始。1995年にはエヌ・ティ・ティ・データ・フィナンシャル株式会社と海外データの販売契約を結び、データ提供事業にも進出した。1998年には損害保険のバックシステム分野へ、1999年にはトレーディングサービス分野へ相次いで進出。同年4月にはロイター・ジャパンとT-Waveの共同ビジネスを開始し、サービスの幅を広げた。
株式上場と市場第一部への昇格(2000~2004年)
2000年6月、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場に株式を上場。2001年にはウェブオフィス株式会社を設立し、グループ経営を開始した。2003年2月に東京証券取引所市場第二部に上場し、2004年3月には市場第一部に指定替えとなった。これにより資金調達力と知名度を高め、事業拡大の基盤を固めた。一方、大阪証券取引所ヘラクレス市場の上場は2004年2月に廃止された。
NTTデータグループへの参入と離脱(2009~2024年)
2009年3月、株式会社NTTデータが公開買付けを実施し、当社は同社の連結子会社となった。同年5月にはウェブオフィス株式会社を売却し、12月にはユーエックスビジネス株式会社を子会社化したが、2010年には解散・清算した。グループ傘下で14年間事業を継続した後、2024年5月に資本提携を解消し、新たな業務提携へ移行。自己株式取得によりNTTデータグループから離脱し、「新生エックスネット」として独立した。
年表31件を開く
1990年代
- 1991年6月創業東京都北区に株式会社エックスネットを設立。「XNETサービス」を開始。
- 1991年8月東京都渋谷区渋谷に本社を移転。
- 1991年10月日本生命保険相互会社のミドルに「XNETサービス」採用(最初の大型受注)。
- 1992年11月日本電子計算株式会社と「XNETサービス」の販売提携、JIP-TRADEのトレードマークで販売。
- 1993年8月東京都港区南青山に本社を移転。
- 1994年8月株式会社大和総研と「XNETサービス」の販売提携、DAIWA-XNETのトレードマークで販売。
- 1995年3月東京都港区赤坂に本社を移転。
- 1995年10月エヌ・ティ・ティ・データ・フィナンシャル株式会社と海外データの販売契約。
- 1998年1月損害保険のバックシステム分野へ進出。
- 1998年7月東京都千代田区一番町に本社を移転。
- 1999年1月トレーディングサービス分野へ進出。
- 1999年4月ロイター・ジャパン株式会社とT-Waveの共同ビジネス開始。
- 1999年12月生命保険のバックシステムの開発スタート。
2000年代
- 2000年6月上場大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場に株式を上場。
- 2000年12月BPO向けシステム開発スタート。
- 2001年3月融資システム開発スタート。
- 2001年4月創業ウェブオフィス株式会社を設立。
- 2001年5月東京都港区北青山に本社移転。
- 2003年2月上場東京証券取引所市場第二部上場。
- 2004年2月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場上場廃止。
- 2004年3月上場東京証券取引所市場第一部上場。
- 2004年12月創業ユーエックスビジネス株式会社を設立。
- 2008年1月東京都新宿区荒木町に本社移転。
- 2009年3月株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(現株式会社NTTデータ)が当社株券の公開買付を実施、同社の連結子会社となる。
- 2009年5月ウェブオフィス株式会社を売却。
- 2009年12月M&Aユーエックスビジネス株式会社を子会社化。
2010年代
- 2010年2月ユーエックスビジネス株式会社を解散(2010年5月清算結了)。
- 2014年4月株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・フィナンシャル・ソリューションズと業務提携。
- 2017年10月北海道札幌市に「札幌オフィス」を開設。
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からスタンダード市場に移行。
- 2024年5月株式会社NTTデータと資本提携解消、新たな業務提携へ
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- コア売上高2030年3月期まで56億円
- 調整後営業利益38億円
- ROE15%以上
- 配当性向50%~100%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
コア事業への注力と拡大
サブスクリプションモデルによる安定的なコア売上(アプリケーション、AMO、SO)に注力し、経営基盤を強化するとともに高い収益率の維持を目指す。
- 02
積極的な投資と資本効率の向上
人財投資とシステム投資を積極的に推進し、持続的成長の基盤となる「稼ぐ力」を強化する。同時にBSマネジメントとして戦略的な株主還元を実施する。
- 03
3つの市場から選ばれる企業へ
顧客市場、人財市場、資本市場の3つの市場から選ばれ続ける企業を目指し、長期利益拡大のための投資と株主還元を実行する。
- 04
資産運用業界のエコシステム・オーケストレーターへ
ワンストップ・ソリューション・カンパニーとして、自社だけでなく他社サービスとも連携・共生し、資産運用業界全体の課題解決に貢献する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で208人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は786万円で、9期前と比べて−1.5%。平均年齢は38.9歳、平均勤続年数は9.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 171 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 172 | — |
| 2019年3月 | 798 | 38.7 | 8.1 | 183 | — |
| 2020年3月 | 800 | 38.8 | 8.3 | 187 | — |
| 2021年3月 | 760 | 38.9 | 8.0 | 206 | — |
| 2022年3月 | 767 | 39.3 | 8.6 | 197 | — |
| 2023年3月 | 812 | 40.1 | 9.3 | 188 | — |
| 2024年3月 | 812 | 40.0 | 9.2 | 188 | — |
| 2025年3月 | 806 | 39.0 | 8.9 | 201 | 448 |
| 2026年3月 | 786 | 38.9 | 9.0 | 208 | 481 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社2社(国内 2 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内㈱NTTデータグループ(注)1東京都江東区議決権51.3%
- 国内㈱NTTデータ東京都江東区議決権51.3%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は57億円、営業利益は10億円。前期と比べると増収増益で、売上が+7.5%、利益が+11.1%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 58億円 | 57億円 |
| 営業利益 | 7億円 | 10億円 |
| 純利益 | 5億円 | 5億円 |
| 1株あたり配当 | ¥70 | ¥70 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は15億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+15.4%、営業利益は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 14 | — | — | 2 |
| 2024年1Q | 13 | 2 | 15.4 | 2 |
| 2024年2Q | 15 | 3 | 20.0 | 2 |
| 2024年3Q | 14 | 3 | 21.4 | 2 |
| 2024年4Q | 13 | — | — | 1 |
| 2025年2Q | 26 | 4 | 15.4 | 3 |
| 2025年4Q | 27 | 5 | 18.5 | 3 |
| 2026年2Q | 28 | 5 | 17.9 | 2 |
| 2026年4Q | 29 | 5 | 17.2 | 3 |
| 2027年1Q | 15 | 2 | 13.3 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は32億円から57億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は17.5%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 32 | — | 6 | — | 4 |
| 2014年3月 | 30 | — | 5 | — | 3 |
| 2015年3月 | 32 | — | 5 | — | 1 |
| 2016年3月 | 36 | — | 7 | — | 5 |
| 北海道札幌市に「札幌オフィス」を開設。 | |||||
| 2017年3月 | 40 | — | 7 | — | 5 |
| 2018年3月 | 42 | — | 7 | — | 5 |
| 2019年3月 | 44 | — | 7 | — | 5 |
| 2020年3月 | 47 | — | 7 | — | 5 |
| 2021年3月 | 50 | — | 7 | — | 6 |
| 2022年3月 | 54 | — | 10 | — | 7 |
| 2023年3月 | 54 | — | 10 | — | 7 |
| 2024年3月 | 55 | — | 11 | — | 7 |
| 2025年3月 | 53 | 9 | 8 | 17.0 | 6 |
| 2026年3月 | 57 | 10 | 10 | 17.5 | 5 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高57億円のうち、営業利益として残るのは10億円で17.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の8.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.4%39億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.0%8億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益17.5%10億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが12億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは12億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は12億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 5 | 2 | −2 | 7 | 12 |
| 2014年3月 | 5 | −4 | −2 | 1 | 10 |
| 2015年3月 | 7 | −8 | −2 | −1 | 7 |
| 2016年3月 | 8 | −4 | −2 | 4 | 9 |
| 2017年3月 | 8 | −5 | −2 | 3 | 10 |
| 2018年3月 | 10 | −9 | −2 | 1 | 9 |
| 2019年3月 | 10 | −8 | −2 | 2 | 9 |
| 2020年3月 | 12 | −6 | −2 | 6 | 13 |
| 2021年3月 | 11 | −8 | −2 | 3 | 14 |
| 2022年3月 | 14 | −7 | −2 | 7 | 19 |
| 2023年3月 | 12 | −5 | −2 | 7 | 23 |
| 2024年3月 | 14 | −4 | −2 | 10 | 30 |
| 2025年3月 | 8 | 13 | −37 | 21 | 15 |
| 2026年3月 | 12 | 0 | −15 | 12 | 12 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は61億円。このうち返さなくてよい自己資本が33億円で、自己資本比率は53.2%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 63 | 56 | 7 | 88.5 |
| 2014年3月 | 62 | 56 | 6 | 90.6 |
| 2015年3月 | 62 | 54 | 8 | 87.8 |
| 2016年3月 | 66 | 57 | 9 | 86.3 |
| 2017年3月 | 68 | 60 | 8 | 87.1 |
| 2018年3月 | 72 | 62 | 10 | 86.1 |
| 2019年3月 | 75 | 65 | 10 | 85.5 |
| 2020年3月 | 79 | 67 | 12 | 85.7 |
| 2021年3月 | 82 | 71 | 11 | 85.9 |
| 2022年3月 | 90 | 76 | 14 | 84.6 |
| 2023年3月 | 93 | 80 | 13 | 86.5 |
| 2024年3月 | 99 | 85 | 14 | 85.9 |
| 2025年3月 | 67 | 29 | 38 | 43.7 |
| 2026年3月 | 61 | 33 | 29 | 53.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で605社中132位あたり、逆に低いのは自己資本比率で605社中403位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,121で、1年前と比べて+55.3%。過去52週の値幅のなかでは90%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 16.3倍 |
| PER (会社予想) | 19.7倍 |
| PBR | 2.71倍 |
| 配当利回り | 3.30% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は6月25日の1704円から上昇基調にあり、7月21日には1990円まで上昇しましたが、その後は1900円台で推移し、8月4日には2190円まで上昇しました。直近8月6日は1960円と前日比8.5%下落しましたが、25日線(1867円)を5%上回っています。52週高値2142円からは8.5%乖離しており、高値圏に近い水準です。出来高は直近で9000株を超え、増加傾向にあります。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)。
PERは13.67倍で業界平均30.33倍を大きく下回り割安。PBRは2.28倍で業界平均3.48倍を下回る。無配だが、営業利益率16.98%と高収益で、増収基調。業界平均PERと比較して割安感は強いが、無配かつ今期純利益減少予想(7→6億円)がややネガティブ。高いROEが期待できるが、データ不足。総合的に割安と評価。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 16.3倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 19.7倍 | — |
| PBR | 2.71倍 | 2.96倍 |
| ROE | 17.6% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
同社は小規模ながら高収益のITインフラ専門企業だが、成長性と事業規模の限界が論点。強気派は、DX投資拡大やクラウド需要の高まりを背景に、安定した受注と利益成長が続くとみる。金融機関などのリピート収益が強固で、不況耐性も高い。一方弱気派は、売上50億円台と規模が小さく、大口案件の変動で業績が左右されやすい。また、競争激化により単価下落や人材確保難が収益を圧迫するリスクを指摘。2026年3月期予想は売上57億円と緩やかな成長に留まる。
- 安定したストック収益
運用監視契約による継続収入が収益基盤を支える
- DX需要の追い風
企業のIT投資拡大でインフラ需要は増加傾向
- 高利益率の維持
営業利益率17%と、ITサービス業で優れた水準
- 営業利益2期連続増加で10億円到達2026年3月期影響中
営業利益が前期比+1億円の10億円、利益率も17.5%に改善
- 売上高57億円へ回復、前期比+7.5%2026年3月期影響中
2025年3月期は53億円だったが2026年3月期は57億円へ増収
- PER13.7倍と割安、業界平均比で割高感なし継続影響弱
PER13.7倍は情報・通信業平均の約20倍に対して低水準
- 営業利益率17.5%は同業比で優位継続影響弱
営業利益率17.5%は業界平均の10%程度を上回る
- 事業規模の小ささ
売上50億円台で大口案件の変動に脆弱
- 競争激化リスク
ITインフラ市場は大手SIerとの競合が厳しい
- 人材依存度の高さ
エンジニアの採用・育成が成長のボトルネック
- 純利益が減少トレンド、EPS低下懸念通年影響中
純利益が2024年3月期7億→2026年3月期5億と約29%減少
- 売上高の不安定な推移継続影響中
2025年3月期は減収(55→53億)、2026年3月期は増収も持続性に疑問
- 外国人投資家の関心低く、需給面で上値重い継続影響弱
外国人保有比率4.42%は極めて低く、海外資金流入期待薄
- 無配当が継続、株主還元策なし継続影響弱
配当利回り0%、自社株買いもなく投資魅力乏しい
- 受注残高
- 将来の収益の可視性を示す先行指標
- 運用契約の継続率
- ストック収益の安定性を測る
- 従業員数
- 成長の鍵となる人員増強の進捗
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり70円で、前期から+5.6%。いまの株価に対する利回りは3.30%。増配か配当維持が2年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 28 | — | 44.3 |
| 2018年3月 | 28 | 0.0 | 49.7 |
| 2019年3月 | 28 | 0.0 | 47.7 |
| 2020年3月 | 28 | 0.0 | 44.8 |
| 2021年3月 | 28 | 0.0 | 40.1 |
| 2022年3月 | 28 | 0.0 | 32.2 |
| 2023年3月 | 30 | 7.1 | 35.7 |
| 2024年3月 | 30 | 0.0 | 33.4 |
| 2025年3月 | 45 | 50.0 | 35.0 |
| 2026年3月 | 48 | 5.6 | 36.6 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥70
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ4,271人。区分でいちばん多いのは個人・その他で84.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が14.1%を占め、残る85.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 33.0 | 33.1 | 34.3 | 33.7 | 80.3 | 84.2 |
| 自己株式 | — | — | — | — | 49.4 | 39.7 |
| 金融機関 | 6.4 | 6.4 | 3.6 | 2.4 | 0.3 | 10.0 |
| 事業法人 | 58.6 | 59.0 | 60.4 | 61.6 | 16.2 | 4.1 |
| 外国法人 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.9 | 2.3 | 1.0 |
| 証券会社 | 1.6 | 1.1 | 1.1 | 1.3 | 0.8 | 0.6 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社日本カストディ銀行(信託E口) | 9.68 |
| 02 | 光通信KK投資事業有限責任組合無限責任組合員光通信株式会社 | 6.48 |
| 03 | UHPartners2投資事業有限責任組合無限責任組合員株式会社UHPartners2 | 4.64 |
| 04 | 小林 親一 | 3.00 |
| 05 | 吉川 征治 | 3.00 |
| 06 | 渡邊 久和 | 3.00 |
| 07 | 株式会社NTTデータ | 2.76 |
| 08 | UHPartners3投資事業有限責任組合無限責任組合員株式会社UHPartners3 | 2.67 |
| 09 | 鈴木 邦生 | 1.34 |
| 10 | 光通信株式会社 | 1.00 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+182%、1株純資産は14期で+16%。直近期のROEは17.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 46 | 674 | 6.9 | 14.2 | 60.7 |
| 2014年3月 | 36 | 681 | 5.3 | 19.3 | 78.4 |
| 2015年3月 | 6 | 660 | 0.9 | 121.8 | 454.2 |
| 2016年3月 | 55 | 687 | 8.2 | 14.1 | 50.8 |
| 2017年3月 | 63 | 722 | 9.0 | 7.6 | 44.3 |
| 2018年3月 | 56 | 750 | 7.7 | 15.8 | 49.7 |
| 2019年3月 | 59 | 781 | 7.7 | 15.5 | 47.7 |
| 2020年3月 | 62 | 815 | 7.8 | 14.5 | 44.8 |
| 2021年3月 | 70 | 857 | 8.3 | 15.4 | 40.1 |
| 2022年3月 | 87 | 916 | 9.8 | 11.4 | 32.2 |
| 2023年3月 | 84 | 971 | 8.9 | 12.0 | 35.7 |
| 2024年3月 | 90 | 1,031 | 9.0 | 13.9 | 33.4 |
| 2025年3月 | 129 | 699 | 10.2 | 10.6 | 35.0 |
| 2026年3月 | 130 | 780 | 17.6 | 11.5 | 36.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
10名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額201百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 茂谷武彦 | 代表取締役社長 | 64 | 56,400 |
| 新島毅 | 常務取締役 | 54 | 2,100 |
| 荻田正陽 | 取締役 | 63 | 21,000 |
| 川﨑裕介 | 取締役 | 47 | — |
| 丸山浩司 | 取締役(常勤監査等委員) | 64 | 1,000 |
| 鈴木行生 | 取締役(監査等委員) | 76 | — |
| 武山芳夫 | 取締役(監査等委員) | 72 | — |
| 小林貴恵 | 取締役(監査等委員) | 42 | — |
| 柳原博史 | 取締役 | 53 | — |
| 坪田浩司 | 取締役 | 55 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 122 | 29 | 22 | 174 | 35 |
| 社外取締役 | 4 | 27 | — | — | 27 | 7 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,585字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,639字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,906字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,207字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第35期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第35期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第34期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第34期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第33期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第33期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第33期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第33期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第32期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第32期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第32期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第32期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-15
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
関連する企業
関連企業