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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

エックスネット

XNET Corporation4762 · Standard · 情報・通信業

証券・投資信託業界向けの共同利用型アプリケーションサービス(XNET)を提供。初期投資不要の月額課金モデルで受発注から管理までを支援。

概要

エックスネットはITインフラの設計・構築から監視・運用までを一貫して提供する企業である。1991年に東京都北区で創業し、現在は新宿区に本社を置く。特に金融機関向けのミッションクリティカルなシステムを得意とし、自社開発の「XNETサービス」を月額料金で提供するサブスクリプションモデルを採用する。2026年3月期の売上高は約56.6億円、従業員数208名。かつてNTTデータの連結子会社であったが、2024年に資本関係を解消し独立した。

単一セグメントで構成される事業構造

当社はXNETサービス事業の単一セグメントであり、その売上高構成比は99.9%を占める。事業は大きく「アプリケーション」と「AMO・SO」に分かれる。アプリケーションは有価証券管理システムなどの月額利用料が収益源で、全売上の約70.4%を占める。AMO(Application Management Outsourcing)はシステム導入や保守、SO(Smart Outsourcing)は経理事務などの業務プロセス受託であり、約29.5%を構成する。機器販売等のウエイトは0.1%と極めて低い。

顧客内訳と主要取引先の依存度

主な顧客は機関投資家、証券会社、生命保険・損害保険会社、投信投資顧問会社、地方銀行などである。創業以来、大型受注の最初は日本生命保険相互会社であり、その後も大和総研やNTTデータ・フィナンシャルなどとの提携を通じて顧客基盤を拡大してきた。2026年3月期の最大の販売先はニッセイ情報テクノロジー株式会社で、売上高の10.1%を占める。特定顧客への依存度は低くないが、解約率は低く安定的な収益源となっている。

拠点とグループの変遷

本社は東京都新宿区荒木町に所在し、過去には渋谷区、港区南青山、港区赤坂、千代田区一番町、港区北青山と移転を繰り返した。2017年10月には北海道札幌市に「札幌オフィス」を開設し、拠点を拡大している。グループとしては、2001年にウェブオフィス株式会社を設立したが2009年に売却、2004年にユーエックスビジネス株式会社を設立し2009年に子会社化したのち2010年に解散・清算した。現在は単独企業である。

業界の中での役割は金融システム業界におけるアプリケーション・サービス・プロバイダー(ASP)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
57億円
営業利益
10億円
営業利益率
17.5%
純利益
5億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01金融(証券・投信・銀行)主力

機関投資家、証券会社、投信投資顧問会社、信託銀行等に対して、有価証券の受発注から管理・運用報告までの業務を支援するアプリケーションを、月額サービス料で提供。複数顧客が共同利用する独自モデルでコスト削減を実現。

独自のビジネスモデル(初期投資不要の月額課金ASP)

主な製品・サービス4
XNETサービス(アプリケーション)
有価証券フロント・ミドル・バック、IMバック、融資管理、スチュワードシップ・ソリューションなど、金融業務を支援するソフトウェア群。
XNET-AMOサービス
XNETアプリケーションの運用・保守から設計・開発までを支援するサービス。
スマート・アウトソーシングサービス
当社がXNETサービスを利用して顧客のバックオフィス業務を代行するサービス。
開業支援サービス
投資信託委託業や投資一任業の開業を支援するサービス。

02企業(情報システム全般)その他

XNETサービスを利用するために必要なコンピュータ機器等の販売。ただし、XNETサービス導入先に限定され、単独では行わない。

主な製品・サービス1
コンピュータ等の機器
XNETサービスを利用するためのサーバーや端末などのハードウェア。

製品と技術

有価証券管理の中核をなすフロント・ミドル・バック

有価証券フロントは機関投資家や証券会社の受発注業務、ミドルはパフォーマンス分析や受益者向けレポーティング、バックは仕訳・入出金・現物保管の管理機能を提供する。これら一連のサービスは、投資運用のライフサイクル全体をカバーし、特に保険会社や投信投資顧問会社に広く利用されている。旧来の自社開発システムに代わり、月額課金で導入できる点が顧客の初期投資負担を軽減している。

投信投資顧問向けIMバックとスチュワードシップ・ソリューション

IMバックは投信投資顧問会社向けに投資信託の基準価格算出や運用報告書作成機能を提供する。またスチュワードシップ・ソリューションは、株主議決権業務を支援するサービスであり、機関投資家の議決権行使プロセスを効率化する。これらのサービスは金融規制やガバナンス強化の流れに対応し、需要が高まっている。2026年3月期の経営戦略では、同サービスを「5本の矢」の一つに位置付けている。

融資管理と個人信託管理の拡充

融資管理サービスは、プライマリー・セカンダリー・シンジケート・住宅ローンなど形態を問わず、統一プラットフォームで管理する機能を提供する。生命保険・損害保険会社向けに強みを持つ。個人向け信託管理は、遺言代用信託の受益権管理や合同運用金銭信託の運用口管理に対応し、信託兼営銀行の単独利用や信託銀行と地域金融機関の提携方式の両方に対応している。高齢化社会を背景に地方銀行での導入が進んでいる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 金融(証券・投信・銀行)独自のビジネスモデル(初期投資不要の月額課金ASP)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

ITインフラ構築・運用で中堅 SIer の一角

情報通信業界において、ネットワーク・サーバー構築から運用保守までを手掛ける中堅システムインテグレーター。同業のVRAIN Solutionやハッチ・ワークと比較すると売上高53億円(2025年3月期)と小規模だが、営業利益率17.0%と高い収益性を維持。顧客は金融・通信・公共など大手企業が中心で、安定した受注基盤を持つ。ネットワークセキュリティ関連に強み。2026年3月期には売上高57億円、営業利益率17.5%を計画。ただし、IT投資の変動に業績が左右されやすく、人材確保が課題。

強み

  • 営業利益率17%超と、同業他社と比較して高い収益性
  • 金融・通信・公共など、信用力の高い大手企業を顧客に持つ
  • セキュリティ関連の需要増加に対応し、差別化を図る
  • 構築後の運用保守契約により、ストック型収益を確保

課題

  • 顧客のIT投資動向に業績が連動し、不安定要素
  • 高度な技術者獲得競争が激しく、採用・育成が課題
  • 売上高50億円台と小規模で、大型案件獲得が困難

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がエックスネット

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
1584ALiNKX180億円63.4倍
2436Aサイバーソリューションズ179億円16.6倍
33925ダブルスタンダード179億円16.1倍
44053Sun Asterisk176億円37.1倍
54762エックスネット175億円16.3倍
62335キューブシステム175億円10.8倍
74667アイサンテクノロジー175億円31.8倍
84813ACCESS170億円
94420イーソル166億円21.8倍
103640電算165億円3.6倍
114761さくらケーシーエス162億円13.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

金融機関向けサービスで創業した1991年

1991年6月、東京都北区に株式会社エックスネットを設立。直ちに「XNETサービス」の提供を開始し、同年10月には日本生命保険相互会社のミドル業務に初めて採用された。これが最初の大型受注となり、保険業界との強いつながりを築く起点となった。その後、本社を渋谷区に移転し、1992年11月には日本電子計算株式会社と販売提携を結び、JIP-TRADEのブランドで販売を開始した。

販売提携の拡大と新分野進出(1994~1999年)

1994年8月には株式会社大和総研と提携し、DAIWA-XNETのブランドで販売を開始。1995年にはエヌ・ティ・ティ・データ・フィナンシャル株式会社と海外データの販売契約を結び、データ提供事業にも進出した。1998年には損害保険のバックシステム分野へ、1999年にはトレーディングサービス分野へ相次いで進出。同年4月にはロイター・ジャパンとT-Waveの共同ビジネスを開始し、サービスの幅を広げた。

株式上場と市場第一部への昇格(2000~2004年)

2000年6月、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場に株式を上場。2001年にはウェブオフィス株式会社を設立し、グループ経営を開始した。2003年2月に東京証券取引所市場第二部に上場し、2004年3月には市場第一部に指定替えとなった。これにより資金調達力と知名度を高め、事業拡大の基盤を固めた。一方、大阪証券取引所ヘラクレス市場の上場は2004年2月に廃止された。

NTTデータグループへの参入と離脱(2009~2024年)

2009年3月、株式会社NTTデータが公開買付けを実施し、当社は同社の連結子会社となった。同年5月にはウェブオフィス株式会社を売却し、12月にはユーエックスビジネス株式会社を子会社化したが、2010年には解散・清算した。グループ傘下で14年間事業を継続した後、2024年5月に資本提携を解消し、新たな業務提携へ移行。自己株式取得によりNTTデータグループから離脱し、「新生エックスネット」として独立した。

年表31件を開く

1990年代

  • 1991年6月創業東京都北区に株式会社エックスネットを設立。「XNETサービス」を開始。
  • 1991年8月東京都渋谷区渋谷に本社を移転。
  • 1991年10月日本生命保険相互会社のミドルに「XNETサービス」採用(最初の大型受注)。
  • 1992年11月日本電子計算株式会社と「XNETサービス」の販売提携、JIP-TRADEのトレードマークで販売。
  • 1993年8月東京都港区南青山に本社を移転。
  • 1994年8月株式会社大和総研と「XNETサービス」の販売提携、DAIWA-XNETのトレードマークで販売。
  • 1995年3月東京都港区赤坂に本社を移転。
  • 1995年10月エヌ・ティ・ティ・データ・フィナンシャル株式会社と海外データの販売契約。
  • 1998年1月損害保険のバックシステム分野へ進出。
  • 1998年7月東京都千代田区一番町に本社を移転。
  • 1999年1月トレーディングサービス分野へ進出。
  • 1999年4月ロイター・ジャパン株式会社とT-Waveの共同ビジネス開始。
  • 1999年12月生命保険のバックシステムの開発スタート。

2000年代

  • 2000年6月上場大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場に株式を上場。
  • 2000年12月BPO向けシステム開発スタート。
  • 2001年3月融資システム開発スタート。
  • 2001年4月創業ウェブオフィス株式会社を設立。
  • 2001年5月東京都港区北青山に本社移転。
  • 2003年2月上場東京証券取引所市場第二部上場。
  • 2004年2月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場上場廃止。
  • 2004年3月上場東京証券取引所市場第一部上場。
  • 2004年12月創業ユーエックスビジネス株式会社を設立。
  • 2008年1月東京都新宿区荒木町に本社移転。
  • 2009年3月株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(現株式会社NTTデータ)が当社株券の公開買付を実施、同社の連結子会社となる。
  • 2009年5月ウェブオフィス株式会社を売却。
  • 2009年12月M&Aユーエックスビジネス株式会社を子会社化。

2010年代

  • 2010年2月ユーエックスビジネス株式会社を解散(2010年5月清算結了)。
  • 2014年4月株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・フィナンシャル・ソリューションズと業務提携。
  • 2017年10月北海道札幌市に「札幌オフィス」を開設。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からスタンダード市場に移行。
  • 2024年5月株式会社NTTデータと資本提携解消、新たな業務提携へ

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • コア売上高2030年3月期まで56億円
  • 調整後営業利益38億円
  • ROE15%以上
  • 配当性向50%~100%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コア事業への注力と拡大

    サブスクリプションモデルによる安定的なコア売上(アプリケーション、AMO、SO)に注力し、経営基盤を強化するとともに高い収益率の維持を目指す。

  2. 02

    積極的な投資と資本効率の向上

    人財投資とシステム投資を積極的に推進し、持続的成長の基盤となる「稼ぐ力」を強化する。同時にBSマネジメントとして戦略的な株主還元を実施する。

  3. 03

    3つの市場から選ばれる企業へ

    顧客市場、人財市場、資本市場の3つの市場から選ばれ続ける企業を目指し、長期利益拡大のための投資と株主還元を実行する。

  4. 04

    資産運用業界のエコシステム・オーケストレーターへ

    ワンストップ・ソリューション・カンパニーとして、自社だけでなく他社サービスとも連携・共生し、資産運用業界全体の課題解決に貢献する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で208人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は786万円で、9期前と比べて1.5%平均年齢は38.9歳、平均勤続年数は9.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月171
2018年3月172
2019年3月79838.78.1183
2020年3月80038.88.3187
2021年3月76038.98.0206
2022年3月76739.38.6197
2023年3月81240.19.3188
2024年3月81240.09.2188
2025年3月80639.08.9201448
2026年3月78638.99.0208481

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.4%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都新宿区1,131百万円
主な関係会社
  • 国内
    ㈱NTTデータグループ(注)1
    東京都江東区
    議決権51.3%
  • 国内
    ㈱NTTデータ
    東京都江東区
    議決権51.3%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は57億円営業利益10億円前期と比べると増収増益で、売上が+7.5%、利益が+11.1%。

売上高
+7.5%
57億円
営業利益
+11.1%
10億円
純利益
-16.7%
5億円
営業利益率
17.5%
前期比 +0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高58億円57億円
営業利益7億円10億円
純利益5億円5億円
1株あたり配当¥70¥70

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は15億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+15.4%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q142
2024年1Q13215.42
2024年2Q15320.02
2024年3Q14321.42
2024年4Q131
2025年2Q26415.43
2025年4Q27518.53
2026年2Q28517.92
2026年4Q29517.23
2027年1Q15213.31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は32億円から57億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は17.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3264
2014年3月3053
2015年3月3251
2016年3月3675
北海道札幌市に「札幌オフィス」を開設。
2017年3月4075
2018年3月4275
2019年3月4475
2020年3月4775
2021年3月5076
2022年3月54107
2023年3月54107
2024年3月55117
2025年3月539817.06
2026年3月57101017.55

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高57億円のうち、営業利益として残るのは10億円17.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の8.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.4%39億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.0%8億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益17.5%10億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
31.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+9.2pt
17.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.1pt
8.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.6pt
17.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
14.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが12億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは12億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は12億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月52−2712
2014年3月5−4−2110
2015年3月7−8−2−17
2016年3月8−4−249
2017年3月8−5−2310
2018年3月10−9−219
2019年3月10−8−229
2020年3月12−6−2613
2021年3月11−8−2314
2022年3月14−7−2719
2023年3月12−5−2723
2024年3月14−4−21030
2025年3月813−372115
2026年3月120−151212

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は61億円。このうち返さなくてよい自己資本が33億円で、自己資本比率は53.2%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月6356788.5
2014年3月6256690.6
2015年3月6254887.8
2016年3月6657986.3
2017年3月6860887.1
2018年3月72621086.1
2019年3月75651085.5
2020年3月79671285.7
2021年3月82711185.9
2022年3月90761484.6
2023年3月93801386.5
2024年3月99851485.9
2025年3月67293843.7
2026年3月61332953.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
12億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
69億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
29億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
95
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中132位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中403位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
17.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
17.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
53.2%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.5%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,121で、1年前と比べて+55.3%過去52週の値幅のなかでは90%の位置にある。

¥2,121-0.7%1ヶ月-3.2%1年+55.3%時価総額175億円
過去52週の値幅
安値¥1,370高値¥2,201

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.3倍
PER (会社予想)19.7倍
PBR2.71倍
配当利回り3.30%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月25日の1704円から上昇基調にあり、7月21日には1990円まで上昇しましたが、その後は1900円台で推移し、8月4日には2190円まで上昇しました。直近8月6日は1960円と前日比8.5%下落しましたが、25日線(1867円)を5%上回っています。52週高値2142円からは8.5%乖離しており、高値圏に近い水準です。出来高は直近で9000株を超え、増加傾向にあります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)

PERは13.67倍で業界平均30.33倍を大きく下回り割安。PBRは2.28倍で業界平均3.48倍を下回る。無配だが、営業利益率16.98%と高収益で、増収基調。業界平均PERと比較して割安感は強いが、無配かつ今期純利益減少予想(7→6億円)がややネガティブ。高いROEが期待できるが、データ不足。総合的に割安と評価。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.3倍47.9倍
PER (予想)19.7倍
PBR2.71倍2.96倍
ROE17.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社は小規模ながら高収益のITインフラ専門企業だが、成長性と事業規模の限界が論点。強気派は、DX投資拡大やクラウド需要の高まりを背景に、安定した受注と利益成長が続くとみる。金融機関などのリピート収益が強固で、不況耐性も高い。一方弱気派は、売上50億円台と規模が小さく、大口案件の変動で業績が左右されやすい。また、競争激化により単価下落や人材確保難が収益を圧迫するリスクを指摘。2026年3月期予想は売上57億円と緩やかな成長に留まる。

プラスに働く材料7
  • 安定したストック収益

    運用監視契約による継続収入が収益基盤を支える

  • DX需要の追い風

    企業のIT投資拡大でインフラ需要は増加傾向

  • 高利益率の維持

    営業利益率17%と、ITサービス業で優れた水準

  • 営業利益2期連続増加で10億円到達2026年3月期影響

    営業利益が前期比+1億円の10億円、利益率も17.5%に改善

  • 売上高57億円へ回復、前期比+7.5%2026年3月期影響

    2025年3月期は53億円だったが2026年3月期は57億円へ増収

  • PER13.7倍と割安、業界平均比で割高感なし継続影響

    PER13.7倍は情報・通信業平均の約20倍に対して低水準

  • 営業利益率17.5%は同業比で優位継続影響

    営業利益率17.5%は業界平均の10%程度を上回る

マイナスに働く材料7
  • 事業規模の小ささ

    売上50億円台で大口案件の変動に脆弱

  • 競争激化リスク

    ITインフラ市場は大手SIerとの競合が厳しい

  • 人材依存度の高さ

    エンジニアの採用・育成が成長のボトルネック

  • 純利益が減少トレンド、EPS低下懸念通年影響

    純利益が2024年3月期7億→2026年3月期5億と約29%減少

  • 売上高の不安定な推移継続影響

    2025年3月期は減収(55→53億)、2026年3月期は増収も持続性に疑問

  • 外国人投資家の関心低く、需給面で上値重い継続影響

    外国人保有比率4.42%は極めて低く、海外資金流入期待薄

  • 無配当が継続、株主還元策なし継続影響

    配当利回り0%、自社株買いもなく投資魅力乏しい

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の収益の可視性を示す先行指標
運用契約の継続率
ストック収益の安定性を測る
従業員数
成長の鍵となる人員増強の進捗

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり70で、前期から+5.6%いまの株価に対する利回りは3.30%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥70
1株あたり
配当利回り
3.30%
いまの株価に対して
配当性向
36.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2844.3
2018年3月280.049.7
2019年3月280.047.7
2020年3月280.044.8
2021年3月280.040.1
2022年3月280.032.2
2023年3月307.135.7
2024年3月300.033.4
2025年3月4550.035.0
2026年3月485.636.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥70

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,271人。区分でいちばん多いのは個人・その他84.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が14.1%を占め、残る85.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他33.033.134.333.780.384.2
自己株式49.439.7
金融機関6.46.43.62.40.310.0
事業法人58.659.060.461.616.24.1
外国法人0.40.50.60.92.31.0
証券会社1.61.11.11.30.80.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社日本カストディ銀行(信託E口)9.68
02光通信KK投資事業有限責任組合無限責任組合員光通信株式会社6.48
03UHPartners2投資事業有限責任組合無限責任組合員株式会社UHPartners24.64
04小林 親一3.00
05吉川 征治3.00
06渡邊 久和3.00
07株式会社NTTデータ2.76
08UHPartners3投資事業有限責任組合無限責任組合員株式会社UHPartners32.67
09鈴木 邦生1.34
10光通信株式会社1.00

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+182%、1株純資産は14期で+16%。直近期のROEは17.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月466746.914.260.7
2014年3月366815.319.378.4
2015年3月66600.9121.8454.2
2016年3月556878.214.150.8
2017年3月637229.07.644.3
2018年3月567507.715.849.7
2019年3月597817.715.547.7
2020年3月628157.814.544.8
2021年3月708578.315.440.1
2022年3月879169.811.432.2
2023年3月849718.912.035.7
2024年3月901,0319.013.933.4
2025年3月12969910.210.635.0
2026年3月13078017.611.536.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額201百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
茂谷武彦代表取締役社長6456,400
新島毅常務取締役542,100
荻田正陽取締役6321,000
川﨑裕介取締役47
丸山浩司取締役(常勤監査等委員)641,000
鈴木行生取締役(監査等委員)76
武山芳夫取締役(監査等委員)72
小林貴恵取締役(監査等委員)42
柳原博史取締役53
坪田浩司取締役55

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5122292217435
社外取締役427277

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,585字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社はXNETサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント情報は記載しておりません。 (1)当社の売上高構成比は以下のとおりです。 品目   第34期   第35期 金額   構成比   金額   構成比   前期比 (1) XNETサービス   百万円   %   百万円   %   % 5,297   99.9   5,650   99.9   6.7 アプリケーション   3,836   72.4   3,980   70.4   3.8 AMO・SO   1,460   27.5   1,669   29.5   14.3 (2) 機器販売等   3   0.1   7   0.1   156.8 合計   5,300   100.0   5,658   100.0   6.7 (2)「XNETサービス」について 多くの日本の企業は従来、情報システムを自社で構築し、自社のみで使用していました。外部企業に開発・運用をまかせている(いわゆるシステムのアウトソーシング)場合も自社固有システムのことが多く、開発費、メンテナンス費がすべて自社にかかっている構造は変わっておりません。 当社は、創業当初から当社独自に情報システムを構築し、複数の顧客に月々のサービス料だけで提供するという独自のビジネスモデルを考え、これを「XNETサービス」と名付けました。Application Outsourcingというビジネスコンセプトです。 「XNETサービス」は、ユーザーである顧客、そして提供者である当社に大きいメリットがあります。具体的には、 <ユーザーのメリット> ・初期投資がいらない ・導入期間が短い ・メンテナンスコスト不要 ・1つのシステムを多くのユーザーが負担するので全体的コストが安い ・多くのユーザーのアイディアを盛り込むので高度なノウハウが共有できる(知恵の共有) ・常にシステムの内容を更新するので陳腐化しない <当社のメリット> ・月々の収入-安定収入 ・簡単にサービス中止できない ・高い利益率(同じアプリケーションを共同で利用するため) などがあげられます。 「XNETサービス」の機能は、以下のとおりです。 ・システムの提供~初期インストール及び改良版の提供 ・利用に関する教育 ・利用に関するお問い合わせの対応 ・ユーザーマニュアルの提供 ・必要なデータベースの提供 顧客が自社開発しているシステムすべてが「XNETサービス」のマーケットと考えていますが、資産運用を中心に、少しずつサービスを広げていっています。現在の主なサービスのラインナップは以下のとおりです。 ①有価証券フロント 機関投資家、証券会社向けの証券の受発注業務に関する機能を提供するサービス。 ②有価証券ミドル 機関投資家が投資する金融商品を対象としてパフォーマンス分析、受益者向けレポーティング等の機能を提供するサービス。 ③有価証券バック 機関投資家が投資する金融商品を対象として仕訳、入出金、現物保管等の管理機能を提供するサービス。 ④IMバック 投信投資顧問会社向けに投信計理業務用の機能(投資信託の基準価格算出や運用報告書等の帳票作成機能)を提供するサービス。 ⑤センター型指図STP 投資家が管理信託銀行に対して信託指図を電子的に送信できるサービス。 ⑥信託連動データ開示 管理信託銀行が再信託している特金、ファントラ等のポートフォリオデータ(取引、残高、ポートフォリオ属性)をXNETフォーマットで受信できるサービス。 ⑦融資管理 プライマリー・セカンダリー・シンジケート・住宅ローン等、形態に関係なく融資業務全般を一律のプラットフォームで管理する機能を提供するサービス。 ⑧スチュワードシップ・ソリューション 株主議決権業務をサポートする機能を提供するサービス。 ⑨ReportManager 投信、投資顧問業務において必要となる、対外向け帳票の作成支援サービス。 アプリケーション提供(基本サービス)に加えて、データ作成支援(オプションサービス)サービスもご提供。 ⑩XNET-AMOサービス 専任のCEがお客様の立場で、XNETアプリケーション利用に係わる「運用・保守」から「設計・開発」までトータルでサポートし、お客様にあったXNETアプリケーションの業務運営を支援するサービス。 ⑪スマート・アウトソーシングサービス(旧XNET-BPOサービス) 当社がXNETサービス(バック・ミドル・投信)を利用してお客様業務を代行するサービス。 ⑫報酬管理サービス 投資顧問会社向けの報酬管理業務支援サービス ⑬個人向け信託管理 遺言代用信託の「受益権管理」、「合同運用金銭信託・運用口管理」が可能です。信託兼営銀行による単独利用、信託銀行が地域金融機関と提携する代理店方式の何れにも対応しています。 ⑭投資信託委託業開業支援サービス 投資信託委託業の開業に当たり、会社設立、投資申請準備から開業まで、一貫して支援するサービスです。 ⑮投資一任業開業支援サービス 投資一任業の開業に当たり、会社設立、投資申請準備から開業まで、一貫して支援するサービスです。 (3)「機器販売等」について 当社の唯一の商品は「XNETサービス」です。「XNETサービス」を利用するためにコンピュータ等を必要とします。このコンピュータ等は、お客様が自社で購入して、XNETのソフトウェアやデータを入れて利用するのが原則です。お客様によっては、当社に対してコンピュータ等の機器も一緒に導入を希望する場合があります。このニーズに応えるために当社の機器販売等のビジネスがあります。但し、 - XNETサービス導入先に限っていて、機器販売等を単独で行うことはない - XNETサービスに比較して利益は少ない ビジネスですので、当社の事業としてのウェイトは低くなっています。 又、利用する機器のOS(オペレーティングシステム)がLINUXに変わり、機器そのものの価格が大幅に下落しております。また、クラウドコンピューティングの普及に伴い当社が機器を用意するフルサービスをご利用のお客様も増えております。 そのため、売上構成比は0%~1%になっています。
経営方針・対処すべき課題5,639字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社の経営の基本方針は、創業以来極めて明確で、「XNETサービス」を推進していくことです。当社は業務に密着した、ITサービス企業であり続けます。 そこで、具体的な方針として以下のような目標を掲げ、全社を挙げて取り組んでおります。 <eXcellent Companyとして当社が目指すもの> 「資産運用のワンストップ・ソリューション・カンパニー」としてお客様のあらゆるご要望に対してソリューションを提供できる会社になるという方針です。 そのために今、当社の社員が取り組むべきことは以下の3つです。 ① ニーズへ応えるサービスの提供 お客様への感度を高め、業務のアウトソーシング、基盤サービスなど業界やお客様によって多様化しつつあるニーズを捉え、最適なサービスをタイムリーに提供する。 ② 新たなお客様の獲得 地道な営業活動、新しいサービスの創造、協業会社とのコラボレーションにより業界シェアを伸ばし、サービス提供会社の使命を全うする。 ③ プロフェッショナルな人財への成長 現場に「より近いサービス」の提供、専門知識の吸収、日々の課題解決、自己研鑽を通じ、業界・業務に精通した高度なノウハウ・知識を持った人財を目指す。 そして、資産運用業界で選ばれ続けるサービスを創造し、未来に続く会社になりたいと考えて日々努力を続けております。 (2)中長期的な会社の経営戦略 お客様とコラボレーションしながら「XNETサービス」を発展させていく方針に変更はありません。そもそも、「資産運用のワンストップ・ソリューション・カンパニー」になるためには、資産運用に関するお客様のあらゆるニーズに応える必要があります。 そのために、当社は祖業であるアプリケーションに加えて、AMO、SOを展開してきました。今後もこの3つのサービス形態を中長期的に成長させ、プロダクトミックスを構築していくという方針を継続してまいります。 ・主力のアプリケーションのなかで、当社が資産運用業界で圧倒的な強みを持つか、または当社にしかできない重要な戦略サービスとして、以下のサービスを積極的に展開します。(5本の矢) ① 機関投資家向けのスチュワードシップ・ソリューション・サービス ② 生命保険/損害保険向けの有価証券管理サービス ③ 生命保険/損害保険向けの融資管理サービス ④ 地方銀行向けの個人向け信託管理サービス ⑤ 全業態向けのオルタナティブ資産管理サービス * また、当社だけで提供できないサービスについては、積極的な連携サービスを展開してまいります。 ・AMO、SOについては以下のとおりです。 ① AMO(Application Management Outsourcing)サービス=システム運用受託 当社から人財を提供して、お客様の社員の代わりに業務を行います。 内容はシステム導入や基盤の運用保守・更改などです。 ②  SO(Smart Outsourcing)サービス=業務プロセス受託 お客様から当社へ業務移管をする形となり、業務そのものを当社が引き取ります。 具体的には、経理処理やレポート作成などです。 * 特に、SOは当社のアプリケーションに次ぐ、2つめの柱になると考えております。さらに、「投信・投資顧問向けの会社設立支援サービス」にも力を入れることにより、アプリケーションからAMO、SOまで一体で提供することにも力を入れてまいります。 このような戦略の下で、2022年4月の東証新市場区分において、当社は「スタンダード」市場を選択いたしました。 今後は、当社のペースでプライム市場の基準に適合するように企業価値向上と持続的成長を目指します。そのために、必要な成長戦略と保有資産の有効活用に全力で取り組んでまいります。具体的には持続的成長のための投資と株主還元です。 そこで、2022年6月に当社初の中期経営計画(2022~2025年度)[以下、「前中計」と記載]を策定し、社内・社外に向けて公表いたしました。一言で言えば、当社の「稼ぐ力」と「使う力」を、磨き上げるための決意表明としてまとめたものです。 そのなかで、前中計から新しいサービス分類を定義しました。具体的には、コアとスポットの2つです。 ・コアとは、サブスクリプションモデルにより、月額定額で安定的に売上を確保できるサービスで、アプリケーション、月額で頂くAMO、そしてSOのことです。(現在、売上高の9割弱を占めています。) ・スポットとは、コアを増やすために必要ですが、あくまでも一過性の売上で、新規導入や基盤更改のためのAMOのことです。 今後はこのコアに注力することが、当社の経営基盤の強化につながると考え、2つの分類を定義いたしました。前中計の最大の事業戦略は、コアに注力し、拡大し、高い収益率の維持を目指します。このコアへの注力が当社の経営基盤を強化し、更なる企業価値向上につながるのです。 また、2024年5月には発行済株式数の50%弱に当たる自己株式取得を行い、NTTデータグループを離脱し、「新生エックスネット」がスタートしました。 それと同時に、2024年6月27日に当社の社会的存在意義であるパーパスを「資産運用業界に新しい価値を生み出し、社会の今と未来を支える」と定め、公表いたしました。当社はパーパス実現に向け、「XNETサービス」の提供を通じ、資産運用業界におけるあらゆる課題解決に貢献することで、よりよい社会の基盤作りと更なる発展を目指してまいります。 そして、2026年3月末で前中計が終了いたしました。振返りにあたって、経営目標は以下の3つ(①コア売上高50億円、②営業利益率15%以上、③ROE8%以上)でした。 結果は、コア売上高は49.3億円とわずかに目標未達となりましたが、営業利益率は18.0%、ROEは17.6%と目標を大きく上回りました。また、その中で見えてきた課題があります。 1つは更なる資本効率化、もう1つが人財採用です。 この2つの課題を解決するために、新中期経営計画[Next STEP 2029](2026~2029年度)[以下、「新中計」と記載]を策定し、2026年4月30日に、まず新中計・骨子を公表いたしました。 この新中計を策定するにあたって、もう一度作る目的を確認しました。まず、最初に長期ビジョン(「Core 100」)を示して、当社の目指すゴールを明確にしました。具体的には、現在のコア売上高を将来的(15~20年後)に2倍の100億円に、ROEも20%まで高めることを目指します。 そのため、この新中計「Next STEP 2029」のコンセプトは、お客様(顧客市場)、現・役職員とこれから社員になる人(人財市場)、そして投資家(資本市場)の3つの市場から選ばれ続ける企業になることです。そして、長期的に利益を拡大できる会社になるため、人財投資・システム投資を積極的に推進するとともに、戦略的な株主還元を行なう必要があると認識いたしました。つまり、持続的成長の基盤となる「稼ぐ力」を得るために、より一層「使う力」に注力し、強化するということです。そこで、新中計期間に2つのことを実行いたします。 それは「積極的な投資」と「BSマネジメント」です。 まず、「積極的な投資」です。 これまで以上に、以下の2つのことに注力いたします。 ① 人財投資:サービスを作り出す豊富なノウハウを持ち、高い専門性を持った社員に対しての投資 ② システム投資:サービスの根幹であるアプリケーションへの投資 この積極的な投資により、資産運用業界のインフラ企業としての役割を拡大・加速させ、お客様・人財・社員・株主・社会に価値を生み出すとともに、獲得した利益を更なる成長の原資として還元していきます。 次に、「BSマネジメント」です。 具体的には、戦略的な株主還元を行ってまいります。 まず、配当方針につきましては、これまで安定的、積極的で、かつ「減配しない会社」を基本としておりましたが、新中計ではもう一段踏み込んだ新しい株主還元方針を公表することにいたしました。 1つは、当社として初めて配当性向の目標を公表いたします。目標は50%~100%です。 もう1つは、配当種類をベース配当とエクストラ配当の2種類に分けます。安定的な株主還元としてのベース配当(基準配当)と積極的かつBSマネジメントとしてのエクストラ配当(追加配当)です。エクストラ配当は期中の業績を元に、毎期変動させる予定です。目的としては、配当可能原資をできるだけ配当する考えですので、これまでの減配しない方針は撤回となります。 加えて、新たな取組みを開始します。 ・早期の配当支払:期末配当は株主総会議案とせず、取締役会で決議し、速やかに支払います。 ・配当の事前公表:中間・期末配当の単価を権利付き最終日より前に公表いたします。つまり、配当単価を確認のうえで売買可能ということです。 次に、株主優待につきましては、前中計に引き続き、新中計期間も継続することを決定いたしました。従来と同じ条件で、対象株主に対してプリペイドカードを贈呈いたします。また、早期配布を実現するために、3月末分については6月上旬の招集通知に同封いたします。いずれも株主の皆様のお手元に出来るだけ早く、正確にお届けするということです。 以上が、新しい株主還元方針となります。 時代は当社にとって追い風です。資産運用立国の旗印のもと、当社は更なる成長を目指します。そして、今後も引き続き「新生エックスネット」として、より柔軟で自由度の高い発想で会社経営を行い、より積極的な姿勢で新たな投資や株主還元をおこなってまいります。 (3)目標となる経営指標 当社は、2026年4月30日公表の新中計・骨子のなかで、以下の目標を掲げております。 ① 2030年3月期において、コア売上高56億円の達成 ② 調整後営業利益38億円の達成 ③ ROE15%以上 * ちなみに、調整後営業利益とは、営業利益に人件費と減価償却費を足したものです。 2026年度を新たな中期経営計画の初年度として、目標達成に向けて全力で取り組んでまいります。 また、パーパス実現に向けた当社のミッション、ビジョンは以下のとおりです。 まず、ミッションは以下の2つであると考えております。 * 資産運用業界の業務の先生になる。 * 資産運用業界の更なるコストダウンを実現する。 具体的には、資産運用業界のコストを下げ、そして、業務のプロまたは先生として、フロントからミドル・バックまでのあらゆる業務について、お客様から相談して頂けるワンストップ・ソリューション・カンパニーになるということです。 しかも、当社がすべてのソリューションを持つのではなく、お客様が望むどのサービス、どのシステムともつなぎ、共生する、いわゆる「資産運用業界のエコシステム・オーケストレーター」になることです。 また、ビジョンは「三方よし→四方よし」の実現という考え方で、最終的には日本国民全体の財産の形成に貢献できると信じております。「買い手よし」は顧客である資産運用業界、「売り手よし」は当社、「世間よし」は日本経済、国民の皆様、そして「未来よし」はこの3者全員に対してです。今後はこの四方よしの実現に向けて努力をしていきたいと考えております。 (4)会社の対処すべき課題 当社の対処すべき課題は2つです。 1つは、上記のXNETの使命を果たすために、大切なことは優秀な人財の獲得です。当社サービスを継続的に維持・発展させていくためには、何よりもまず「優秀な人財」の確保が必要です。当社の社員は、一般的な分業体制のIT企業とは異なり、“ワンストップバリューチェーン” を実現できる多能工な人財に特徴があり、この人財こそが競争優位の源泉になっています。 一方で、当社が求めるスキル・経験を備えたジュニア層(若年層)は、現在の人財市場では極めて希少であり、実質的には存在しないと認識しております。そのため、当社では未経験であっても、当社の存在意義に共感し、その実現に貢献し、将来的に専門家として成長したいという志を持った人財を採用して、長期的に育成していく方針をとっております。 こうした方々に、入社して頂き、当社で成長し、成果を出して頂くためには、その期待と役割に見合った魅力的な報酬制度(人事制度)が欠かせません。また、報酬制度は一度整備すれば完結するのではなく、事業環境や人財市場の変化を踏まえながら、継続的に維持・改善していくことが重要です。 もう1つの課題は、その人財の育成です。 ただし、人財育成には長い時間がかかります。当社の社員は、高い専門性を持つ人財であることだけにとどまらず、「お客様や市場のニーズ・環境変化に応じて新たなサービスを生み出すことのできるスペシャリスト人財」であることが求められます。 そして、その実現には多数の案件への参画を通じて幅広いスキルと人間力を培う必要があるため、以下の2つが必要です。 ① お客様の本質的な課題に向き合える案件を安定的に獲得すること。 ② より高度なスキル習得につながる、難易度の高い案件へ積極的に登用すること。 当社としては、これらの取り組みを常に意識し、継続的な事業運営を実施できるかが重要です。また同時に、社員一人ひとりが高い自覚・自律性を持ち、効率的に成果を出すという生産性向上を意識することも欠かせない要素と考えております。
事業等のリスク1,906字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社の事業上のリスク要因となる可能性がある事項としては、以下のものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 IT技術への対応 当社の提供するサービス(アプリケーション)は、一定のハードウェア・OS等での稼動を前提に構築しております。それらの変更に対応して必要なアプリケーションの改編を常時行いながらサービスを行っております。このためハードメーカー、データベース、OS、ネットワークベンダー等と技術動向の情報収集を行い、当社サービスとしての一貫性を保ちつつ、当社サービスの開発を行っております。今後ともIT技術の大幅な変更に対して、従来通り対応していく方針ですが、これらの取組みへの投資額の増大、サービス提供時期の遅延等の発生する可能性があります。 システムの不具合の発生 当社の提供するアプリケーションに関して、100%不具合が発生しないというサービスを続けることは、現実的には出来ません。品質管理担当チームを設置し日頃から社内教育をはじめ、開発会社との協力関係を含め検収作業の精度を高めるべく努めております。それでも発生するのが不具合ですので、お客様サービス上、損害賠償の可能性、当社の作業費用増大に関するリスクがあります。尚、現在まで当社の業績に重大な影響を与える事象の発生はございません。 顧客の大半を金融機関が占めている状況 ①業務変更・制度変更による影響 当社のXNETサービスは、これまで金融機関を中心に行っており、新商品導入や制度変更に関しては従来よりビジネスの基本と捉え、過去においてこれらの開発等でサービス・インが遅れるといったことはありません。当社のシステム構造からも当面問題はないように事業をしておりますが、未来永劫リスクがないと言えるものではありません。 ②同業他社間の再編 当社の顧客も国内並びにグローバル競争にさらされており、国内にとどまらず海外をも含めて金融機関間の合併等再編が行われた場合、当社の経営成績に影響を与える可能性があります。 フルサービス化に伴うリスク フルサービス化に伴い、当社がサーバーを保有し、これをお客様が使うパターンが増加しています。資産運用のフルサービスに関してサーバーの設置場所を東京都品川区としております。この地区において大規模災害が発生した場合には使用不能となり、サービスが停止する可能性があります。ただし、サーバーを一ヶ所に設置し二重化していないことは、顧客との契約書に明記しています。また、顧客が望む場合バックアップセンターのサービスも実現しています。その他のサーバーは長野県長野市に設置していますが、同様なリスクがあります。また、データ等のバックアップテープは別の場所への保存等の対策を講じております。 人財の確保について 当社の提供するサービスに関して、サービスの継続さらに今後サービスの質を向上するためにも優秀な人財の確保が必須条件となっています。ソフトウエアの分野においては、人財が最も重要な経営資源と云えます。当社は従来より通年採用により人財を確保してまいりましたが、競合他社や他業界の雇用動向による影響は排除できません。そのため、人財確保難からサービス提供の遅延等が発生するリスクがあります。 知的財産権によるリスク 当社が開発するアプリケーションや、その他提供するサービスにおいては、特許権や著作権等の知的財産権の確保が重要であるとともに、第三者の知的財産権を侵害しないよう十分な注意を払っています。しかしながら、世界各国の法的制度の違い等により知的財産権に関する問題が全く起こりえないという保証はありません。 したがって、当社において知的財産権に関する問題が発生した場合には、当社の業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 情報セキュリティのリスク 当社は情報セキュリティポリシーを定め、社員教育の徹底をはじめ、パソコンのセキュリティ管理等情報の取扱いには細心の注意を払っております。 このような取組みにもかかわらず情報漏洩が発生した場合、当社の業績の影響並びに当社への信頼を失う可能性があります。 事業継続のリスク 東日本大震災が発生したことを受けて、危機管理体制の見直しを行い、大規模な災害が発生した場合に備えて、事業継続プランを作成し、訓練も行っています。しかしながら、一企業のコントロールをも上回る事象が発生した場合、顧客と合意しているサービスを維持することが困難となり、結果として業績に影響を受ける可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,207字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、当社はXNETサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント情報別の経営成績等は示しておりません。 ①財政状態及び経営成績の状況 イ.財政状態 当期末の資産は、主に有価証券の減少により前期末比561百万円減の6,119百万円となりました。 負債につきましては、主に短期借入金の減少により前期末比898百万円減の2,861百万円となりました。 純資産につきましては、主に繰越利益剰余金の増加により前期末比336百万円増の3,258百万円となり、自己資本比率は53.2%(前期末43.7%)となりました。 ロ.経営成績 当事業年度の経営成績は、売上高5,658百万円(前期比6.7%増)、営業利益1,021百万円(前期比18.7%増)、経常利益1,011百万円(前期比19.2%増)、当期純利益542百万円(前期比6.6%減)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当期における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は1,188百万円(前期末比267百万円減)となりました。 当期における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。 (営業活動におけるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、1,246百万円(前期は837百万円の獲得)となりました。主に営業収入が増加したこと等によるものです。営業活動におけるキャッシュ・フローのうち、主要な支出である人件費の支出は△2,154百万円となり、営業収入に対する割合は△38.8%となりました。 また、同じく主要な支出である外注費の支出は△1,255百万円となり、営業収入に対する割合は△22.6%となりました。 いずれも当社の資金確保および利益の確保において、適切な割合の範囲内と認識しております。 (投資活動におけるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、8百万円(前期は1,263百万円の獲得)となりました。主な内訳としては、無形固定資産の取得474百万円となっております。 なお、当社は将来の減価償却費の大幅な変動を抑制するため、計画的にXNETアプリケーションの開発投資を行っております。 (財務活動におけるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、1,505百万円(前期は3,682百万円の使用)で、主に短期借入金の返済によるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 イ.生産実績 該当事項はありません。 ロ.受注実績 該当事項はありません。 ハ.販売実績 品目   第35期 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比 XNETサービス   百万円 5,650   % 6.7 アプリケーション   3,980   3.8 AMO・SO   1,669   14.3 機器販売等   7   156.8 合計   5,658   6.7 (注)1.主要な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度   当事業年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) ニッセイ情報テクノロジー株式会社   550   10.4   573   10.1 2.当社はXNETサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント情報別に示しておりません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 当社はXNETサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント情報別の業績等は示しておりません。 ①重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しており、この財務諸表の作成には、資産・負債及び収益・費用に影響を与える見積りを必要とする箇所があります。 当社が採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.財務諸表等(1)財務諸表 〔注記事項〕(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。 これらの見積りにつきましては、経営者が過去の実績や取引状況を勘案し、会計基準の範囲内で合理的に判断しておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果と異なる可能性があることにご留意ください。 ②経営成績等 イ.財政状態 当事業年度の財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況イ.財政状態」に記載のとおりであります。 ロ.経営成績 (a)売上高 当社は、社会的存在意義であるパーパスを「資産運用業界に新しい価値を生み出し、社会の今と未来を支える」と定めております。当社はパーパス実現に向け、資産運用管理ソリューション「XNETサービス」の提供を通じ、資産運用業界におけるあらゆる課題解決に貢献することで、よりよい社会の基盤作りと更なる発展を目指してまいります。 資産運用管理ソリューション「XNETサービス」は、大別して以下に区分されます。 ・ アプリケーション:有価証券管理システムを中心としたXNETシステムの月額利用料を収益源とするサービス ・ AMO:XNETシステムに関する導入や保守、会計制度変更対応等の業務を請負うサービス ・ SO:XNETシステムを利用して、機関投資家の経理事務等の実務を受託し、効率的に集約、処理することで収益を獲得するサービス これらのうち、アプリケーション、SOおよびAMOのなかで継続的なシステム保守サービスについては、当社の安定的な収益基盤を支えるコアサービス(コア売上)として捉え、より積極的にビジネス拡大を推進しております。 (アプリケーションの状況) アプリケーションのうち、主力である有価証券管理システムについては、機関投資家の有価証券管理実務を支えるシステムとして改良・更新を続け、安定的にサービスを提供しております。併せて「資産運用業界のエコシステム・オーケストレーター」として他社システムとの積極的な連携を推進し、常に新規サービスを創出しております。これにより、従来の投信投資顧問業界や生損保業界に加えて、地方銀行および信用金庫への導入も拡大しつつあるとともに、既存顧客の解約も僅かであり、有価証券管理システムは当社業績を支えるサービスの柱として、当期においても引き続き堅調に推移しております。 遺言代用信託を始めとする個人向け信託管理システムについては、高齢化社会の進行による市場規模の拡大とともに、地方銀行等の金融機関において信託商品のバリエーションが多様化しており、当社システムの機能拡充が進んでおります。当社は、当市場におけるシステムベンダーとしての地位を確立しておりますが、一方で新規顧客獲得ペースはやや鈍化しております。しかしながら、既存顧客に対する解約制限付信託管理などオプションサービスの展開等により、サービス規模は拡大し続けております。 融資管理システムについては、生損保業界に対する提供が順調に拡大していることに加え、地方銀行への導入も拡大しつつあります。昨今の金利環境の変化を受けて、融資は機関投資家の資産運用の手段として重要度を高めており、融資管理システムは生損保、銀行を始めとしてさらなる事業規模拡大が見込まれます。 以上の通り、アプリケーションについては全体として安定的に推移していることに加えて、マーケットデータ等の仕入を伴う一部サービスについては、仕入コスト増加に伴う利用料改定も寄与し、売上高としては前期比増収となりました。 (AMOの状況) 顧客である機関投資家においてIT人材が不足するなか、当社が長年蓄えてきた金融システム関連の知見およびサポート力が評価され、コア売上につながる継続保守案件(月額AMO)は引き続き拡大しております。また、採算性の低いスポット案件からは撤退したものの、比較的規模の大きい複数のシステム導入案件(スポットAMO)受注のほか、人財投資等によるコスト増を吸収するため単価の改定を進めたこと等もあり、AMOについては前期比増収を確保しております。 (SOの状況) SOについては、投信・投資顧問会社向けサービスが引き続き堅調であるほか、生損保業界に対しても徐々にサービス規模を拡大した結果、前期比増収となっております。生損保業界へのSO展開については、現在も複数の会社に対して導入準備を進めております。 以上のような要因により、2026年3月期(2025年4月1日から2026年3月31日まで)の売上高は、中核商品である「XNETサービス」の売上高が5,650百万円(前期比6.7%増)となり、機器販売等を含めた売上高は5,658百万円(前期比6.7%増)となりました。 売上高の内訳は以下の通りです。 品目   2025年3月期   2026年3月期 金額   構成比   金額   構成比   前期比 ① XNETサービス   百万円   %   百万円   %   % 5,297   99.9   5,650   99.9   6.7 (①のうち、アプリケーション)   3,836   72.4   3,980   70.4   3.8 (①のうち、AMO・ SO)   1,460   27.6   1,669   29.5   14.3 ② 機器販売等   3   0.1   7   0.1   156.8 合計(①+②)   5,300   100.0   5,658   100.0   6.7 また当社は、2023年3月期より4カ年の中期経営計画を策定し、このなかで新たに売上を以下の区分に分け、管理することといたしました。 ・ コア売上 : サブスクリプションモデルにより安定的に売上を確保できるセグメント (対象サービス)アプリケーション、AMOサービス(月額)、SO ・ スポット売上 : コアを維持するために必要ではあるが、あくまで一過性の取引による売上 (対象サービス)AMO(スポット) このうち、コア売上について、当社の安定的な収益基盤の確保につながるものと捉え、2026年3月期におけるコア売上高50億円の達成を目標として掲げておりました。中期経営計画の最終年度となる当期においてはコア売上高4,936百万円、前期比4.7%増となりましたが、達成率98.7%とわずかに目標未達となりました。 前述の通り、比較的採算性の低いスポット案件からの前期での撤退完了による減収影響が2025年6月で収束し、2025年7月以降スポット売上高が前期比増加に転じるとともに、コア売上高については継続的に拡大し、総売上高に占める割合も87.2%と高水準を維持しております。 (b)売上原価、販売費及び一般管理費 売上原価は、労務費や不動産賃借料は横ばいの一方で、XNETアプリケーションの減価償却費は前事業年度に比べ増加しております。結果、前事業年度に比べ2.0%増の3,873百万円となりました。 販売費及び一般管理費は、給与手当の増加などにより、前事業年度に比べ18.8%増の763百万円となりました。 (参考)減価償却費:前事業年度434百万円に対し、当事業年度438百万円 (c)営業利益、経常利益、当期純利益 当事業年度の利益につきましては、営業利益1,021百万円(前期比18.7%増)、経常利益1,011百万円(前期比19.2%増)、当期純利益542百万円(前期比6.6%減)となりました。 当期は人財投資による労務費の増加や役員に対する株式報酬コストおよび採用コストなど販管費の増加が利益を圧迫しました。一方、NTTデータグループからの離脱に伴う一過性コストが前期で収束しており、増収効果も含め、全体として利益押し上げ要因が上回ったことから、利益については大幅に改善しました。結果として、通期の営業利益率は18.0%と、当社が中期経営計画のなかの目標の一つとして掲げる営業利益率15.0%を上回る水準となっております。 また、2025年7月31日付けで公表いたしました「特別損失の計上、業績予想の修正および配当予想の据え置きに関するお知らせ」の通り、株式報酬制度の導入に伴い特別損失を計上した結果、当期純利益は542百万円となりました。 ハ.キャッシュ・フローの状況 当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 次期の売上高につきましては、いずれのサービスについても引き続き堅調な推移を見込んでおり、コア売上・ス ポット売上ともに増収を見込んでおります。次期は新中期経営計画の初年度であり、新たに2030年3月期における コア売上高56億円の達成を目指して活動してまいります。 利益につきましては、次期においては、人財投資をはじめ積極的な追加投資を予定していることから、利益額の 減少および利益率の低下が見込まれます。 以上から、次期の通期業績予想については、売上高5,800百万円(前期比2.5%増)、営業利益700百万円(前期 比31.5%減)、経常利益700百万円(前期比30.8%減)、当期純利益450百万円(前期比17.1%減)を見込んでおり ます。 なお、当社は新中期経営計画のなかで、営業利益に人財投資額(人件費)とシステム投資額(減価償却額)を足 し戻して算出する調整後営業利益を、経営指標の一つとして新たに採用することに致しましたが、次期の調整後営 業利益については、3,545百万円を見込んでおります(当期実績は3,461百万円)。 ④資本の財源及び資金の流動性 イ.資金需要 当社の事業活動における運転資金需要の主なものはXNETアプリケーションに対する開発投資です。 ロ.財政政策 当社は創業時を除いて、有利子負債がゼロと無借金経営を続けてまいりました。昨年度においては、自己株式取得を目的として借入を実行しましたが、財務体質の健全性は引き続き高い水準にあり、今後も自己資本の範囲内で設備投資をはじめとする事業性資金を確保していく考えであります。 ⑤経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)目標となる経営指標」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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