概要
トビラシステムズは、迷惑電話・迷惑メッセージのデータベースを中核に、通信キャリア向けフィルタリングサービスや法人向け電話ソリューションを提供する情報・通信企業である。2025年10月期の売上高は28億円、従業員114名。本社を愛知県名古屋市中区に置き、警察や自治体と連携して特殊詐欺対策に特化した事業を展開する。
迷惑情報データベースを中核とした事業モデル
当社の事業は、独自の機械学習サイクルを持つ「迷惑情報データベース」を基盤とする。警察等の公的機関、利用者からのフィードバック、インターネット収集により電話番号やSMS・URL情報を網羅的に蓄積し、AIで迷惑度を判定する。2025年10月末時点で565万件以上の企業・公共施設の電話番号と約3万件の迷惑電話番号を管理し、年間50億件以上の通信を判定する。このデータベースは、モバイル・固定電話・法人向けの全サービスに共通して利用され、競争力の源泉となっている。
三大通信キャリアとのアライアンスが生む安定収益
セキュリティ事業のモバイル向けでは、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの国内三大キャリアと提携する。各キャリアのオプションパック(「あんしんセキュリティ」「迷惑メッセージ・電話ブロック」等)に当社のアプリを組み込み、契約数に応じた定額または従量課金で収益を得る。機種変更や新規契約に伴う加入需要を取り込むことで、安定した課金収入を拡大している。2025年10月期のセキュリティ事業売上は19億円で、全社の68%を占める。
固定電話・法人向けに広がるサービス領域
セキュリティ事業の固定電話向けは、外付け端末「トビラフォン」やIP電話向けフィルタリングを提供する。自治体の実証実験で端末を無償貸与するほか、KDDIやJCOMのオプションサービスとしてネットワーク側で迷惑電話を遮断する。ソリューション事業では、ビジネスフォン向け「トビラフォン Biz」とクラウドPBX「トビラフォン Cloud」を販売し、通話録音や自動音声応答、迷惑電話ブロック機能を備える。2025年10月期の同事業売上は9億円で、前年比60%増と急成長している。
業界の中での役割は迷惑情報対策サービス・ソリューションプロバイダーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01通信キャリア(モバイル向け)主力
ソフトバンク、NTTドコモ、KDDIなどの通信キャリアと提携し、オプションパックに含まれるアプリとして迷惑電話・SMSフィルタ機能を提供。利用者数に応じた収益モデルで安定収益を確保。
主要顧客ソフトバンク、NTTドコモ、KDDI
- 迷惑電話・メッセージフィルタアプリ
- 専用アプリ(あんしんセキュリティ、セキュリティOneなど)を介して、迷惑電話の着信拒否・警告表示、迷惑SMSのフィルタリングを行う。
02個人・自治体(固定電話向け)準主力
家庭用固定電話向けに外付け型端末「トビラフォン」やネットワーク側で迷惑電話を遮断するサービスを提供。自治体の実証実験などで採用される。
- トビラフォン(外付け型端末)
- 家庭用固定電話に接続する端末で、着信の安全度をLED表示し、ボタン操作で着信拒否が可能。自治体の特殊詐欺対策実証実験で利用される。
- 迷惑電話自動ブロック
- 専用機器不要でネットワーク側が着信を判定・遮断するサービス。JCOMのケーブルプラス電話のオプションとして提供。
03法人(ソリューション)準主力
オフィス電話の業務効率化を目的に、通話管理ソリューション「トビラフォン Biz」とクラウドPBX「トビラフォン Cloud」を提供。迷惑電話対策に加え、通話録音・テキスト化・AI要約などで顧客対応を支援。
- トビラフォン Biz
- オフィス電話向けのビジネスフォン製品。迷惑電話・FAXの自動遮断、通話録音、IVR、音声のテキスト化機能を搭載し、業務効率化とカスタマーハラスメント対策に寄与する。
- トビラフォン Cloud
- クラウド型ビジネスフォン(クラウドPBX)。マルチデバイス対応、電話番号の新規発行・既存番号引き継ぎ、外部ツール連携、AI通話要約などを提供する。
製品と技術
AIと機械学習で自動更新される迷惑情報データベース
当社の技術的中核は、独自アルゴリズムで迷惑電話番号を抽出するデータベースである。警察からの情報、ユーザーの着信拒否操作、インターネット上の公開情報を統合し、統計と機械学習で迷惑度をスコア化。技術者が最終判定を加えてリストを日々更新する。このデータベースは疑わしい電話番号だけでなく、企業・公共施設の正当な番号も565万件以上登録し、発信者名を自動表示する機能も提供する。2024年11月~2025年10月の1年間で50億件超の通信判定処理を実行しており、規模と精度で高い水準を維持している。
通信キャリア向けモバイルアプリ群の仕組み
NTTドコモ向け「あんしんセキュリティ」、KDDI向け「迷惑メッセージ・電話ブロック」、ソフトバンク向け「セキュリティOne」など、各キャリアのセキュリティパックに当社のアプリが含まれる。着信時に電話番号をデータベースと照合し、危険レベルを「危険」「警告」の表示で通知。電話帳未登録の番号でも企業名等を表示する。また、迷惑SMSフィルタ機能も備え、詐欺URLを含むメッセージを自動ブロックする。2025年10月には法人向け詐欺メール・SMS訓練サービス「サギトレ」もリリースした。
固定電話向け「トビラフォン」と外付け端末の仕組み
家庭用固定電話向けに、電話機と回線の間に設置する外付け端末「トビラフォン」を提供している。LEDの色で着信の安全度を直感的に表示し、ボタン一つで拒否登録できる。ユーザーの拒否操作は管理サーバに蓄積され、データベースの精度向上に活用される。主に自治体の特殊詐欺対策実証実験で無償貸与され、端末販売やレンタル収益を得る。さらに、KDDIのホームゲートウェイやJCOMのケーブルプラス電話向けにはネットワーク側で遮断するサービスも提供し、専用機器不要で利用できる。
法人向け「トビラフォン Biz」とクラウドPBX「トビラフォン Cloud」
「トビラフォン Biz」は、ビジネスフォン向けの通話管理ソリューションである。迷惑電話ブロックに加え、通話録音・録音告知、IVR(自動音声応答)、通話音声のテキスト化機能を搭載。クラウド上で通話履歴や電話帳を一元管理し、カスタマーハラスメント対策や業務効率化に寄与する。2025年10月期には販売代理店を拡大し、NTT東西の新型ビジネスフォンへの機能組み込みも開始した。「トビラフォン Cloud」はクラウドPBXサービスで、直販と代理店販売の三層販売を展開し、法人市場でのシェア拡大を目指している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
迷惑電話対策で成長、高い収益性
当社は迷惑電話対策クラウドサービスを提供するIT企業で、売上高は20億円台ながら営業利益率30%超と極めて高い収益性を誇る。同業のソラコムやVRAIN Solutionなどに比べ、特定分野に特化したビジネスモデルが奏功している。法人向けサービスで高いシェアを持ち、企業のコンプライアンス意識向上を追い風に拡大中。
強み
- 営業利益率33%超と業界トップクラスで、少ない資本で大きな利益を生む。
- 迷惑電話対策市場で国内トップクラスのシェアを有する。
- コンプライアンス関連需要は景気に左右されにくく、安定成長が可能。
- 毎月の課金モデルでストック収益が積み上がり、収益の安定性が高い。
課題
- 迷惑電話対策市場はニッチで、長期的には成長に頭打ちの可能性。
- 大手IT企業や通信キャリアが類似サービスを投入する恐れがある。
- 法人顧客の獲得が一巡すれば、新規開拓が難しくなる。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がトビラシステムズ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3640電算 | 165億円 | 3.6倍 |
| 2 | 4761さくらケーシーエス | 162億円 | 13.2倍 |
| 3 | 414Aオーバーラップホールディングス | 162億円 | 7.7倍 |
| 4 | 9414日本BS放送 | 161億円 | 14.1倍 |
| 5 | 4425Kudan | 160億円 | — |
| 6 | 4441トビラシステムズ | 159億円 | 25.0倍 |
| 7 | 4175coly | 159億円 | 218.4倍 |
| 8 | 9450ファイバーゲート | 159億円 | 14.4倍 |
| 9 | 9799旭情報サービス | 159億円 | 11.7倍 |
| 10 | 3914JIG-SAW | 158億円 | 29.7倍 |
| 11 | 3800ユニリタ | 158億円 | 19.5倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 22件
岐阜県での創業とホームセキュリティ向け技術の芽生え
2006年12月、岐阜県大垣市において「株式会社A&A tecnologia」として設立された。当初の事業内容は沿革に明記されていないが、2008年8月に本社を名古屋市中区へ移転し、2010年5月に現社名「トビラシステムズ株式会社」へ変更。この時期に迷惑電話対策を事業の軸とする方向性が固まったとみられる。
「トビラフォン」開発と警察連携の開始
2011年6月、迷惑電話フィルタ「トビラフォン」を開発・販売開始。同年中には特殊詐欺の社会問題解決を目的に、愛知県警察と実証実験の覚書を締結した。2012年1月から全国の都道府県警察と覚書を順次締結し、犯行利用電話番号の情報提供を受ける体制を構築。その後、警察庁とも2015年3月に覚書を結び、公的機関との連携を強固なものとした。
三大キャリアへのサービス提供で急成長した2015年
2013年2月にウィルコム(現ソフトバンク)と迷惑電話データベース提供契約を締結したことを皮切りに、通信キャリアとの協業を加速。2015年7月、NTTドコモの「あんしんナンバーチェック」としてスマートフォン向けフィルタを提供開始。同年11月にはソフトバンク向け「迷惑電話ブロック」も始まった。2016年2月にはKDDIのauスマートパスでも提供し、2018年3月にはKDDIの固定電話向けサービス「迷惑電話発着信ブロック」にも展開。これにより3キャリアすべてと取引を持ち、収益基盤が飛躍的に拡大した。
法人市場への本格参入と280blockerの統合
2017年6月、ビジネスフォン向け「トビラフォン Biz 光回線用」を販売開始し、法人向けソリューション事業に参入。2021年8月には、迷惑Web広告ブロックアプリ「280blocker」を手がける合同会社280blockerを吸収合併し、迷惑電話・SMSに加えWeb広告対策もカバーする体制を整えた。これによりセキュリティ事業のサービス範囲が拡大し、モバイル向けアプリの付加価値向上につながった。
「トビラフォン Cloud」投入と中期経営計画の策定
2024年12月、2028年10月期を最終年度とする「中期経営計画2028」を発表。売上高60億円、営業利益17億円、ROE22%以上を目標に掲げ、クラウドPBX「トビラフォン Cloud」の販売加速と通信キャリア向け事業の拡充、新規創出を重点施策とした。2025年10月期にはソリューション事業の売上が前年比60%増の9億円に達し、法人向け製品の需要拡大が顕著となった。
年表22件を開く
2000年代
- 2006年12月創業岐阜県大垣市において、株式会社A&A tecnologiaを設立
- 2008年8月本社を愛知県名古屋市中区丸の内に移転
2010年代
- 2010年5月「トビラシステムズ株式会社」に社名を変更
- 2011年6月迷惑電話の社会問題解決を目的とした迷惑電話フィルタ「トビラフォン」を開発、販売開始
- 2012年1月愛知県警察と特殊詐欺電話の実証実験に関する覚書締結 以降、各都道府県警察との覚書締結を進め、特殊詐欺対策に関する情報提供を受ける体制を構築
- 2012年3月第三者割当増資により資本金を30,000千円に増資
- 2013年2月第三者割当増資により資本金を47,850千円に増資
- 2013年2月株式会社ウィルコム(現ソフトバンク株式会社)と迷惑電話データベース提供契約締結
- 2014年6月マカフィー株式会社とスマートフォンアプリ「あんしんナンバーチェック」用の電話番号データベース提供の覚書締結
- 2015年1月商号変更資本準備金からの組入れにより資本金を50,700千円に変更
- 2015年3月警察庁と特殊詐欺電話に関する覚書を締結し、特殊詐欺対策に関する情報提供を受ける体制を構築
- 2015年7月スマートフォン用迷惑電話フィルタアプリを株式会社NTTドコモの「あんしんナンバーチェック」として、オプション契約「あんしんパック」に含めて提供開始
- 2015年11月本社を愛知県名古屋市中区錦に移転
- 2015年11月フィーチャーフォン用迷惑電話フィルタアプリをソフトバンク株式会社の「迷惑電話ブロック」として提供開始
- 2016年2月スマートフォンアプリ「トビラフォンモバイル for au」をKDDI株式会社のauスマートパスプラットフォームを通じて提供開始
- 2016年11月スマートフォン用迷惑電話フィルタアプリをソフトバンク株式会社の「迷惑電話ブロック」として、オプション契約「iPhone基本パック」「スマートフォン基本パック」に含めて提供開始
- 2017年4月ホームゲートウェイ光電話向け迷惑電話フィルタを中部テレコミュニケーション株式会社の「あんしん電話着信サービス」として、オプション契約「光電話付加サービス 割引パックPlus」に含めて販売開始
- 2017年6月ビジネスフォン向け迷惑電話フィルタ「トビラフォン Biz 光回線用」の販売を開始
- 2017年12月ドコモケータイ(iPhone)向け迷惑電話フィルタアプリを株式会社NTTドコモの「あんしんナンバーチェック」として、オプション契約「あんしんパック」に含めて提供開始
- 2018年3月ホームゲートウェイ光電話向け迷惑電話フィルタをKDDI株式会社の「迷惑電話 発着信ブロック」として、オプション契約「電話オプションパックEX」に含めて提供開始
- 2018年5月三重県警察本部と特殊詐欺対策に関する覚書を締結し、迷惑メール防止対策のため犯行利用電話番号の情報提供を受ける体制を構築
- 2018年10月静岡県警察本部と特殊詐欺対策に関する覚書を締結し、迷惑メール防止対策のため犯行利用電話番号の情報提供を受ける体制を構築
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/10期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2028年10月期まで6,000百万円
- 営業利益2028年10月期まで1,700百万円
- 当期純利益2028年10月期まで1,100百万円
- ROE(自己資本利益率)2028年10月期まで22.0%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
トビラフォン Cloudの販売加速
直販を拡大するとともに、代理店を通じた大型案件獲得や他プロダクトとの連携による総合セキュリティアプリ販売を実施。三層販売で収益拡大を図る。
- 02
トビラフォン Bizの販売加速
既存代理店チャネルでの販売増加と新規チャネル開拓を強化。PBXへの機能組み込みなど新たな提供手段も活用し販売台数増加を目指す。
- 03
通信キャリア向け販売の拡充
大手通信キャリアとの関係強化や新規キャリア開拓を推進し、特殊詐欺・フィッシング詐欺などの抑止に貢献するサービスを拡販する。
- 04
新規事業の創出
強力な販売チャネルに新規プロダクトを投入し早期収益化を図る。アライアンス拡大やM&Aも活用し、新たな価値提供と収益拡大を目指す。
- 05
メンバーの拡大と成長
社内制度の充実と積極的な採用活動により、メンバーの成長と新たな人材獲得を推進し事業成長を加速する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 7期分
グループ全体で114人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は624万円で、6期前と比べて+24.4%。平均年齢は34.6歳、平均勤続年数は3.7年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年10月 | 501 | 34.6 | 3.3 | 49 | — |
| 2020年10月 | 517 | 34.9 | 3.7 | 53 | — |
| 2021年10月 | 526 | 33.8 | 3.5 | 59 | — |
| 2022年10月 | 556 | 35.7 | 4.5 | 58 | — |
| 2023年10月 | 560 | 35.4 | 4.3 | 71 | — |
| 2024年10月 | 630 | 35.5 | 4.3 | 83 | 964 |
| 2025年10月 | 624 | 34.6 | 3.7 | 114 | 789 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社ageet京都府向日市議決権20.6%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年10月期の売上高は28億円、営業利益は9億円。前期と比べると増収増益で、売上が+16.7%、利益が+12.5%。
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は17億円、営業利益は5億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+21.4%、営業利益は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 5 | 2 | 40.0 | 1 |
| 2023年2Q | 5 | 2 | 40.0 | 1 |
| 2023年3Q | 5 | 1 | 20.0 | 1 |
| 2023年4Q | 6 | — | — | 2 |
| 2024年1Q | 6 | 2 | 33.3 | 2 |
| 2024年2Q | 6 | 2 | 33.3 | 1 |
| 2024年4Q | 12 | 4 | 33.3 | 3 |
| 2025年2Q | 14 | 5 | 35.7 | 4 |
| 2025年4Q | 14 | 4 | 28.6 | 2 |
| 2026年2Q | 17 | 5 | 29.4 | 3 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 11期分
2015年10月期からの11期で、売上は2億円から28億円へ14.0倍に増えた。直近期の営業利益率は32.1%。売上は10期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 資本準備金からの組入れにより資本金を50,700千円に変更 | |||||
| 2015年10月 | 2 | — | 0 | — | 0 |
| 2016年10月 | 3 | — | 0 | — | 0 |
| 2017年10月 | 6 | — | 2 | — | 1 |
| 2018年10月 | 8 | — | 2 | — | 1 |
| 2019年10月 | 10 | — | 4 | — | 2 |
| 2020年10月 | 12 | — | 5 | — | 3 |
| 2021年10月 | 14 | — | 6 | — | 4 |
| 2022年10月 | 17 | — | 5 | — | 3 |
| 2023年10月 | 21 | — | 7 | — | 5 |
| 2024年10月 | 24 | 8 | 8 | 33.3 | 6 |
| 2025年10月 | 28 | 9 | 9 | 32.1 | 6 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年10月期
売上高28億円のうち、営業利益として残るのは9億円で32.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の21.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金32.1%9億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金35.7%10億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益32.1%9億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 9期分
2025年10月期は営業CFが18億円、投資CFが−14億円で、差し引きのフリーCFは4億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は30億円で、売上の12.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年10月 | 2 | −1 | 0 | 1 | 2 |
| 2018年10月 | 2 | −1 | −1 | 1 | 2 |
| 2019年10月 | 4 | −1 | 5 | 3 | 10 |
| 2020年10月 | 4 | −1 | 0 | 3 | 12 |
| 2021年10月 | 5 | −7 | 0 | −2 | 11 |
| 2022年10月 | 6 | −2 | −2 | 4 | 14 |
| 2023年10月 | 12 | −1 | −2 | 11 | 24 |
| 2024年10月 | 13 | −1 | −4 | 12 | 32 |
| 2025年10月 | 18 | −14 | −5 | 4 | 30 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 11期分
2025年10月期の総資産は54億円。このうち返さなくてよい自己資本が26億円で、自己資本比率は48.2%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2015年10月 | 3 | 0 | 3 | 10.8 |
| 2016年10月 | 3 | 0 | 3 | 17.7 |
| 2017年10月 | 4 | 1 | 3 | 28.9 |
| 2018年10月 | 5 | 3 | 2 | 57.7 |
| 2019年10月 | 13 | 10 | 3 | 76.4 |
| 2020年10月 | 16 | 13 | 3 | 81.7 |
| 2021年10月 | 22 | 15 | 7 | 68.6 |
| 2022年10月 | 27 | 17 | 10 | 64.1 |
| 2023年10月 | 36 | 21 | 15 | 58.6 |
| 2024年10月 | 44 | 24 | 19 | 56.0 |
| 2025年10月 | 54 | 26 | 28 | 48.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で605社中35位あたり、逆に低いのは配当利回りで605社中478位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,491で、1年前と比べて+18.0%。過去52週の値幅のなかでは74%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 25.0倍 |
| PBR | 5.32倍 |
| 配当利回り | 1.43% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月3日に1650円で、前日比-1.79%と反落しましたが、1ヶ月で16.2%上昇しています。52週高値1695円に接近しており、高値圏での値動きです。25日移動平均線1528円を+8%上回り、週足でも上昇基調が継続しています。出来高は7月下旬に増加傾向で、機関投資家の関心が高まっている可能性があります。高値更新への勢いがある一方、RSIが68と過熱感も出始めており、短期的な調整には注意が必要です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)。
PERは27.67倍で業界平均29.92倍とほぼ同水準、PBRは5.88倍と平均3.44倍を大きく上回る。ROEは24.8%と高く収益性は良好だが、PBRの高さが割高感を生む。配当利回りは1.29%と平均3.55%を下回る。売上高は増加傾向で、営業利益率32%超と高いが、配当の低さとPBRの高さからやや割高。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 25.0倍 | 47.9倍 |
| PBR | 5.32倍 | 2.96倍 |
| ROE | 24.8% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
詐欺電話の増加で需要が拡大する一方、市場の成熟度と競争(無料の迷惑電話アプリ)が争点。強気派は、特殊詐欺被害の予防が社会的課題となり、自治体や企業の導入が増加、ストック型収益が安定成長するとみる。また、海外展開やAIを使った通話解析などの新サービスに期待がかかる。弱気派は、無料アプリの普及で有料サービスへの支払い意欲が限定的で、売上高は30億円未満と小規模。営業利益率は33%超と高いが、市場規模が限られるため成長の天井が見えると警戒。株価は過去1年で約50%上昇し、PBR5.9倍、PER27倍と割高感もある。
- 需要の拡大
特殊詐欺被害の増加で、迷惑電話対策の社会的需要が高まっている
- 高い収益性
営業利益率33%超とSaaSとして高水準
- ストック型収益
月額利用料の積み上げで安定的な売上成長が見込める
- 売上高が3期連続増収で28億円通年影響中
売上高は21→24→28億円と拡大し、増収基調にある
- 営業利益が9億円へ増加通年影響中
営業利益は前期比1億円増の9億円、営業利益率は32.14%
- ROE24.8%と高い収益性継続影響中
ROE24.8%と高く、資本効率の良さが特徴
- 売上高成長率16.7%と高成長通年影響弱
売上高は前期比16.7%増と高成長を示す
- 無料競合の存在
スマホの無料迷惑電話アプリが多く、有料の価値提案が弱い
- 市場規模の限界
対象顧客は個人・法人だが、市場は成熟し成長余地が小さい
- 割高な評価
PER27倍、PBR5.9倍と業績成長に比べて割高感がある
- PER27.67倍と割高なバリュエーション不定影響中
PER27.67倍、PBR5.88倍と成長期待を織り込み済み
- 純利益が2期連続6億円と頭打ち通年影響中
純利益は6億円から伸びず、増収が利益拡大に結びついていない
- 配当利回り1.29%と低い継続影響弱
配当利回り1.29%と低く、株主還元が限定的
- 株価が1年で49.45%上昇し過熱不定影響弱
1年で株価は49.45%上昇しており、短期的な調整リスクがある
- 有料契約者数
- ストック収益の拡大を示す
- 月額ARPU
- 顧客単価の推移で収益力を確認
- 法人契約数
- 法人市場でのシェア拡大を測る
- オプションサービス利用率
- クロスセルによる追加収益の可能性を見る
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり21.3円で、前期から+6.5%。いまの株価に対する利回りは1.43%。増配か配当維持が3年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2020年10月 | 11 | — | 34.5 |
| 2021年10月 | 12 | 10.4 | 34.6 |
| 2022年10月 | 11 | −9.4 | 34.6 |
| 2023年10月 | 17 | 60.4 | 34.6 |
| 2024年10月 | 20 | 17.6 | 34.6 |
| 2025年10月 | 21 | 6.5 | 34.6 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥21.3
株主
有価証券報告書より
2025年10月期末の株主数は延べ4,949人。区分でいちばん多いのは個人・その他で72.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が9.5%を占め、残る90.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年10月% | 2021年10月% | 2022年10月% | 2023年10月% | 2024年10月% | 2025年10月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 80.3 | 85.5 | 83.2 | 81.4 | 82.7 | 72.2 |
| 外国法人 | 4.0 | 1.0 | 5.3 | 4.8 | 6.5 | 15.7 |
| 金融機関 | 11.4 | 10.2 | 7.7 | 9.7 | 6.7 | 7.2 |
| 自己株式 | — | 0.8 | 0.9 | 0.7 | 2.0 | 5.1 |
| 証券会社 | 3.4 | 2.3 | 2.7 | 2.7 | 2.9 | 2.3 |
| 事業法人 | 0.8 | 0.8 | 1.0 | 1.4 | 1.0 | 2.3 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 明田 篤 | 43.31 |
| 02 | INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 7.38 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 5.99 |
| 04 | BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 3.16 |
| 05 | 有限会社石雄 | 1.65 |
| 06 | THE BANK OF NEW YORK MELLON 140042(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.51 |
| 07 | 木下 圭一郎 | 1.25 |
| 08 | 株式会社SBI証券 | 0.83 |
| 09 | 坂倉 翼 | 0.80 |
| 10 | 楽天証券株式会社共有口 | 0.74 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 11期分
1株利益は11期で+100%、1株純資産は10期で−99%。直近期のROEは24.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2015年10月 | −58,474 | — | — | — | — |
| 2016年10月 | 25,856 | 18,608 | 45.3 | — | — |
| 2017年10月 | 12 | 12 | 131.4 | — | — |
| 2018年10月 | 16 | 29 | 75.8 | — | — |
| 2019年10月 | 26 | 98 | 39.1 | 73.1 | — |
| 2020年10月 | 31 | 130 | 27.5 | 48.5 | 34.5 |
| 2021年10月 | 37 | 143 | 27.2 | 30.2 | 34.6 |
| 2022年10月 | 31 | 163 | 20.1 | 31.7 | 34.6 |
| 2023年10月 | 49 | 202 | 26.9 | 16.7 | 34.6 |
| 2024年10月 | 58 | 234 | 26.3 | 12.8 | 34.6 |
| 2025年10月 | 62 | 257 | 24.8 | 15.1 | 34.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/10期の役員報酬は総額68百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 明田篤 | 代表取締役 社長 | 45 | 4,616,930 |
| 松原治雄 | 取締役 | 49 | 11,345 |
| 金町憲優 | 取締役 | 43 | 22,702 |
| 田名網尚 | 取締役(監査等委員) | 71 | 2,440 |
| 中浜明光 | 取締役(監査等委員) | 77 | 2,440 |
| 松井知行 | 取締役(監査等委員) | 43 | 2,440 |
| 佐々木裕一 | — | 54 | — |
| 菅田洋司 | 取締役 | 49 | — |
| 栁下彰彦 | 取締役(監査等委員) | 57 | — |
| 加藤耕平 | 取締役(監査等委員) | 53 | — |
| 山下祐里奈 | — | 36 | — |
役員報酬の内訳2025/10期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 48 | 1 | 55 | 18 |
| 社外取締役 | 3 | 13 | — | 13 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/10期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容6,415字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,415字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,798字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,472字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
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- 四半期報告書四半期報告書-第17期第2四半期(2023/02/01-2023/04/30)2023-06-09
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- 有価証券報告書有価証券報告書-第16期(2021/11/01-2022/10/31)2023-01-26
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