概要
日本BS放送株式会社は、BSデジタル放送のチャンネル「BS11」(リモコンID:11)を運営する認定基幹放送事業者である。東京都千代田区に本社を置き、2025年8月期の連結売上高は118億円、営業利益19億円、従業員128名。東京証券取引所スタンダード市場に上場し、親会社は株式会社ビックカメラ。報道・教養・娯楽・ショッピング番組を全国無料で放送し、タイム収入とスポット収入を主な収益源とする。
BSデジタル放送を中核とする単一セグメント
当社グループは、日本BS放送と子会社2社(株式会社理論社、株式会社国土社)で構成される。親会社はビックカメラである。主力事業はBSデジタルハイビジョン放送(211ch)であり、全国無料の総合編成局として運営する。放送事業収入はタイム収入(番組枠販売)、スポット収入(CM枠販売)、その他収入(番組販売・制作・配信・出資配当など)に区分される。2025年8月期の放送事業収入は102億円、その他事業収入(子会社の出版事業など)は16億円であった。
収益の7割をタイム収入が占める広告モデル
2025年8月期の売上高118億円のうち、タイム収入は82億円(構成比69%)、スポット収入は20億円(17%)、その他収入は16億円(14%)である。タイム収入は、広告主が番組の提供枠を購入する形式で、競馬中継などの公営競技や持込番組が好調だったが、大型スポーツ特番の反動減により前期比減収となった。スポット収入は市況低迷が続く中、日中帯のドラマ編成強化で復調の兆しがある。その他収入は配信事業やイベントが伸びた一方、子会社の出版売上が前期の課題図書効果の反動で減収した。
子会社を通じた児童書出版への多角化
当社グループは2018年1月に株式会社理論社および株式会社国土社の発行済株式100%を取得し、連結子会社化した。両社は絵本、読み物、学習物などの児童書出版を手掛ける。理論社と国土社はそれぞれ独立したブランドで活動しており、2025年8月期には子会社の売上が前期比で減少したものの、グループ全体の事業ポートフォリオの多様化に貢献している。出版事業以外では、番組のインターネット配信(BS11+)、製作委員会への出資、イベント開催、関連グッズ販売など放送周辺事業を展開している。
業界の中での役割はBS放送事業者にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2025/8期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 放送事業 | 102億円 | 86.4% | — | — |
| その他 | 16億円 | 13.6% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01広告主(一般企業)主力
放送番組の時間枠やCM枠を広告主に販売し、タイム収入・スポット収入を得る。
- タイム枠販売
- 番組の時間枠を広告主に販売し、スポンサー番組やCMを放送する。
- スポット枠販売
- 番組と番組の間の時間枠を秒単位で販売し、CMを放送する。
02一般視聴者主力
全国無料放送の総合編成局として、報道・教養・娯楽番組を提供し、視聴者に情報と感動を届ける。
- BSデジタル放送
- ハイビジョン画質の放送で、211chのチャンネルを運営。
03地上波ローカル局等準主力
番組販売や制作受託、アニメ製作委員会への出資、インターネット配信などを行う。
- 番組販売
- 制作した番組を他局や配信事業者に販売する。
- 番組制作
- 自社制作番組を制作し、放送や販売に供する。
- インターネット配信
- 番組や関連コンテンツをインターネットで配信する。
04児童書市場副次
子会社を通じて絵本・読み物・学習物などの児童書を出版する。
- 児童書
- 絵本、読み物、学習物など、子ども向けの書籍を出版。
製品と技術
BS11の番組編成と自社制作コンテンツ
BS11(211ch)は総合編成局として、報道、教養、娯楽、ショッピング番組を全国無料で放送する。自社制作番組として、歌謡&トーク番組『鶴瓶のええ歌やなぁ』、園芸番組『黒谷友香、お庭つくります』、アニメソング番組『Anison Days』、エンタメ情報番組『アニゲー☆イレブン!』などを手掛ける。特別番組では『ダム湖で遊ぼーぜ!』や一人称視点のグルメドラマ『やきとり食べたい』など、ニッチなニーズを追求した企画も制作している。
アニメ枠「ANIME+」と海外ドラマの積極編成
BS11はアニメ放送に注力しており、毎クール約40タイトルのアニメ関連番組を放送する「ANIME+」枠を設けている。製作委員会に参画する作品も多く、放送だけでなく出資配当収入も得ている。また、日中帯を中心に中国時代劇や韓国ドラマ、ヨーロッパミステリーなど海外ドラマの編成を強化。2025年4月期には中国ドラマ『テレサ・テン 歌姫を愛した人々』を日本初放送するなど、話題性の高い大型コンテンツを投入している。
独自配信プラットフォームBS11+とマルチユース戦略
当社は放送に加え、インターネット配信事業にも積極的に取り組む。独自のオリジナル動画配信サイト「BS11+」を運営し、見逃し配信や会員限定コンテンツを提供する。2025年8月期には配信事業収入が好調に推移した。また、放送番組のアフタートークを配信限定で公開する『ちょっと話したりない』や、声優による配信オリジナルコンテンツ『ふたりば』の限定イベントなど、放送・配信・イベントを横断したマルチユース施策を展開している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
衛星放送大手、縮小市場で収益減少
日本BS放送はBSデジタル放送のチャンネル運営を行う。同業のVRain Solution(VR/AR)やソラコム(IoT)とは事業内容が異なり、衛星放送という成熟市場に特化。売上高は2023年8月期124億円→2025年8月期118億円予想と減少傾向。営業利益率は17%超と高いが、視聴者減少や広告収入減で長期的な縮小が避けられない。新たな収益源の開拓が急務。
強み
- 営業利益率17%超で、コスト構造が安定している。
- BS放送のチャンネルとして知名度が高く、安定した視聴者基盤。
- 全国に配信可能な放送設備を持ち、コンテンツ配信力がある。
- 自社制作番組などで差別化を図っている。
課題
- NET配信の普及でBS視聴者数が減少、広告収入が減少傾向。
- 売上高が減少基調で、中長期的な成長が見込みにくい。
- 放送依存からの脱却が必要だが、投資余力が限定的。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字が日本BS放送
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4813ACCESS | 170億円 | — |
| 2 | 4420イーソル | 166億円 | 21.8倍 |
| 3 | 3640電算 | 165億円 | 3.6倍 |
| 4 | 4761さくらケーシーエス | 162億円 | 13.2倍 |
| 5 | 414Aオーバーラップホールディングス | 162億円 | 7.7倍 |
| 6 | 9414日本BS放送 | 161億円 | 14.1倍 |
| 7 | 4425Kudan | 160億円 | — |
| 8 | 4441トビラシステムズ | 159億円 | 25.0倍 |
| 9 | 4175coly | 159億円 | 218.4倍 |
| 10 | 9450ファイバーゲート | 159億円 | 14.4倍 |
| 11 | 9799旭情報サービス | 159億円 | 11.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 22件
データ放送事業者として1999年に創業
1999年8月、衛星放送の調査研究を目的に日本ビーエス放送企画株式会社として設立された。同年12月に日本ビーエス放送株式会社へ商号変更し、郵政省からBSデジタルデータ放送の委託放送業務の認定を受けた。当初はデータ放送に特化した事業者であり、2000年12月にBSデジタルデータ放送を開始、続けて2002年4月には110度CSデジタルデータ放送を開始した。設立時の資本金は1億円で、本社は東京都豊島区に置いた。
メガポート放送を吸収しテレビ放送へ参入
2004年5月、総務省から110度CSデジタル放送(標準テレビジョン放送)の委託放送業務の認定を受け、テレビ放送事業に参入する準備を進めた。2005年10月には株式会社メガポート放送を吸収合併し、同年12月にはBSデジタルハイビジョン放送の委託放送業務の認定を取得。2006年11月に110度CSデジタル放送を終了し、関連する権利義務の一部をマルチチャンネルエンターテイメント株式会社に承継(吸収分割)した。この間、本社は渋谷区や豊島区を経て、2006年6月に千代田区一ツ橋へ移転した。
BSハイビジョン放送開始とBS11ブランドの確立
2007年2月、商号を日本BS放送株式会社に変更し、同年9月にBSデジタルデータ放送を終了。同年12月、BSデジタルハイビジョン放送(211ch)を開始した。これにより現在のBS11としての放送事業が本格化する。2008年3月には本店を現在の千代田区神田駿河台へ移転。2010年4月には日本民間放送連盟に入会し、2011年10月からはビデオリサーチの接触率調査に参加するなど、地上波並みの視聴率測定体制を整えた。
東京証券取引所上場と市場区分の変遷
2014年3月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。わずか1年後の2015年3月には市場第一部銘柄に指定された。2022年4月の市場区分見直しに伴い、スタンダード市場に移行した。上場後もBS11の放送事業を中核に成長を続け、2018年には出版子会社2社を連結化。2025年8月期の時点で、総資産約269億円、純資産約244億円と堅調な財務基盤を維持している。
年表22件を開く
1990年代
- 1999年8月創業衛星放送の番組及び普及に関する調査研究を目的として、東京都豊島区高田に日本ビーエス放送企画株式会社を設立(資本金1億円)
- 1999年12月日本ビーエス放送株式会社に商号を変更 郵政省(現 総務省)よりBSデジタルデータ放送(放送衛星を利用したデジタルデータ放送)の委託放送業務の認定を受ける
2000年代
- 2000年12月BSデジタルデータ放送開始 郵政省(現 総務省)より110度CSデジタルデータ放送(通信衛星を利用したデジタルデータ放送)の委託放送業務の認定を受ける
- 2001年6月東京都渋谷区渋谷に本店を移転
- 2002年4月110度CSデジタルデータ放送開始
- 2004年5月総務省より110度CSデジタル放送(標準テレビジョン放送)の委託放送業務の認定を受ける
- 2004年6月東京都豊島区高田に本店を移転
- 2005年10月M&A株式会社メガポート放送を吸収合併
- 2005年12月総務省よりBSデジタル高精細度テレビジョン放送(ハイビジョン放送)の委託放送業務の認定を受ける
- 2006年6月東京都千代田区一ツ橋に本店を移転
- 2006年11月110度CSデジタル放送委託放送業務終了
- 2006年12月110度CSデジタル放送事業に関して有する権利義務の一部をマルチチャンネルエンターテイメント株式会社に承継(吸収分割)
- 2007年2月日本BS放送株式会社に商号を変更
- 2007年9月BSデジタルデータ放送委託放送業務終了
- 2007年12月BSデジタルハイビジョン放送開始
- 2008年3月東京都千代田区神田駿河台に本店を移転
2010年代
- 2010年4月社団法人日本民間放送連盟(現 一般社団法人日本民間放送連盟)に入会
- 2011年10月株式会社ビデオリサーチが実施する接触率調査(2020年4月から「テレビ視聴率全国32地区」調査に移行)に参加
- 2014年3月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
- 2015年3月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
- 2018年1月M&A株式会社理論社及び株式会社国土社の発行済株式の100%をそれぞれ取得し、連結子会社化
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/8期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
6つの力の強化・実践
マーケティング力、企画力、戦略構築力、実行力、変化対応力、改革推進力の強化を基本戦略とし、データ分析による需要喚起や環境変化に対応した資源配分等を実践する。
- 02
Value4の強力な推進
独自性のあるコンテンツ制作・調達、セールスメニュー開発の強化、放送周辺事業の多角化、新領域への戦略的投資の4本柱を重点施策として推進する。
- 03
放送収益力の維持・拡大と非放送事業の拡充
コスト削減と番組制作費の有効活用によりコンテンツの質を高め、視聴率向上と番組販売・ネット配信・イベント等の非放送収益拡大を図る。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で128人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は778万円で、9期前と比べて+3.9%。平均年齢は46.6歳、平均勤続年数は10.7年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年8月 | — | — | — | 82 | — |
| 2017年8月 | — | — | — | 86 | — |
| 2018年8月 | — | — | — | 117 | — |
| 2019年8月 | 749 | 43.4 | 7.4 | 119 | — |
| 2020年8月 | 739 | 43.9 | 8.0 | 119 | — |
| 2021年8月 | 732 | 44.5 | 8.6 | 121 | — |
| 2022年8月 | 732 | 44.3 | 9.2 | 122 | — |
| 2023年8月 | 701 | 44.8 | 9.4 | 133 | — |
| 2024年8月 | 708 | 45.1 | 10.1 | 132 | 1,591 |
| 2025年8月 | 778 | 46.6 | 10.7 | 128 | 1,484 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内㈱国土社(注)2.東京都千代田区議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年8月期の売上高は118億円、営業利益は19億円。前期と比べると減収減益で、売上が-3.3%、利益が-9.5%。
会社が出している今期の予想2026年8月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 126億円 | 118億円 |
| 営業利益 | 18億円 | 19億円 |
| 純利益 | 13億円 | 13億円 |
| 1株あたり配当 | ¥30 | ¥30 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は31億円、営業利益は5億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は−3.1%、営業利益は−28.6%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 31 | 5 | 16.1 | 3 |
| 2023年4Q | 33 | — | — | 3 |
| 2024年1Q | 30 | 4 | 13.3 | 2 |
| 2024年2Q | 29 | 5 | 17.2 | 4 |
| 2024年3Q | 32 | 7 | 21.9 | 5 |
| 2024年4Q | 31 | 5 | 16.1 | 4 |
| 2025年2Q | 59 | 12 | 20.3 | 8 |
| 2025年4Q | 59 | 7 | 11.9 | 5 |
| 2026年2Q | 58 | 8 | 13.8 | 6 |
| 2026年3Q | 31 | 5 | 16.1 | 3 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年8月期からの14期で、売上は62億円から118億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は16.1%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年8月 | 62 | — | 9 | — | 10 |
| 2013年8月 | 70 | — | 14 | — | 13 |
| 東京証券取引所市場第二部に株式を上場 | |||||
| 2014年8月 | 79 | — | 17 | — | 12 |
| 2015年8月 | 89 | — | 19 | — | 12 |
| 2016年8月 | 102 | — | 21 | — | 15 |
| 2017年8月 | 116 | — | 22 | — | 15 |
| 株式会社理論社及び株式会社国土社の発行済株式の100%をそれぞれ取得し、連結子会社化 | |||||
| 2018年8月 | 125 | — | 24 | — | 17 |
| 2019年8月 | 126 | — | 17 | — | 12 |
| 2020年8月 | 114 | — | 22 | — | 15 |
| 2021年8月 | 120 | — | 27 | — | 19 |
| 2022年8月 | 123 | — | 24 | — | 16 |
| 2023年8月 | 124 | — | 20 | — | 14 |
| 2024年8月 | 122 | 21 | 21 | 17.2 | 15 |
| 2025年8月 | 118 | 19 | 20 | 16.1 | 13 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年8月期
売上高118億円のうち、営業利益として残るのは19億円で16.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の11.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金52.5%62億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金31.4%37億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益16.1%19億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年8月期は営業CFが18億円、投資CFが−45億円で、差し引きのフリーCFは−27億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は30億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年8月 | 11 | −1 | 0 | 10 | 16 |
| 2013年8月 | 13 | 1 | 0 | 14 | 29 |
| 2014年8月 | 16 | −26 | 28 | −10 | 48 |
| 2015年8月 | 18 | −2 | −2 | 16 | 61 |
| 2016年8月 | 16 | −6 | −3 | 10 | 69 |
| 2017年8月 | 15 | −1 | −3 | 14 | 80 |
| 2018年8月 | 20 | −1 | −3 | 19 | 96 |
| 2019年8月 | 13 | −2 | −3 | 11 | 103 |
| 2020年8月 | 23 | −8 | −4 | 15 | 114 |
| 2021年8月 | 22 | −2 | −4 | 20 | 130 |
| 2022年8月 | 18 | −1 | −4 | 17 | 145 |
| 2023年8月 | 13 | −14 | −8 | −1 | 136 |
| 2024年8月 | 25 | −94 | −6 | −69 | 62 |
| 2025年8月 | 18 | −45 | −5 | −27 | 30 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年8月期の総資産は269億円。このうち返さなくてよい自己資本が244億円で、自己資本比率は90.7%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年8月 | 75 | 67 | 8 | 88.9 |
| 2013年8月 | 89 | 80 | 9 | 89.9 |
| 2014年8月 | 132 | 121 | 11 | 91.6 |
| 2015年8月 | 149 | 131 | 18 | 87.6 |
| 2016年8月 | 160 | 143 | 17 | 89.4 |
| 2017年8月 | 173 | 155 | 18 | 89.8 |
| 2018年8月 | 192 | 168 | 24 | 87.6 |
| 2019年8月 | 200 | 177 | 23 | 88.3 |
| 2020年8月 | 214 | 188 | 26 | 87.7 |
| 2021年8月 | 230 | 203 | 27 | 88.4 |
| 2022年8月 | 242 | 216 | 26 | 88.9 |
| 2023年8月 | 248 | 226 | 22 | 91.2 |
| 2024年8月 | 259 | 236 | 23 | 91.1 |
| 2025年8月 | 269 | 244 | 25 | 90.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で605社中9位あたり、逆に低いのは売上成長率で605社中511位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥902で、1年前と比べて-1.0%。過去52週の値幅のなかでは6%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 14.1倍 |
| PER (会社予想) | 12.3倍 |
| PBR | 0.65倍 |
| 配当利回り | 3.33% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月中旬の904円から8月7日に929円まで上昇しましたが、その後はもみ合いが続いています。25日移動平均線(917円)をほぼ横ばいで推移しており、方向感は明確ではありません。52週高値1169円からは約21%下落し、52週安値886円からは約4%上昇した位置にあります。RSIは51と中立圏にあり、大きなトレンドは出ていません。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)。
PERは14.39倍(予想12.5倍)で同業界平均30.2倍を大きく下回る。PBR0.66倍は平均3.55倍に対し大幅に割安で、ROE5.6%を考慮しても低水準。配当利回り3.26%は平均2.7%を上回り、配当性向37.8%と安定。売上は減少傾向だが、利益は高水準を維持。割安だが、成長性には懸念があり、株価には割安感が強い。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 14.1倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 12.3倍 | — |
| PBR | 0.65倍 | 2.96倍 |
| ROE | 5.6% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
BS放送市場は縮小傾向にあり、広告収入も伸び悩む中、同社は減収ながら高い営業利益率を維持している。強気派は、コスト管理の徹底による収益性の高さを評価し、安定的な配当を魅力と見る。弱気派は、中長期的な視聴者減少や広告離れによる収益減を懸念し、成長性の欠如を指摘。
- 収益性の高さ
営業利益率は2024年17.2%、2025年16.1%と高水準を維持している。
- 安定配当
配当利回り3.26%で、株主還元姿勢は堅調。
- コスト削減
減収下でも利益率を維持しており、コスト管理の巧拙がうかがえる。
- 営業利益率16.1%の高水準通年影響中
25/8期営業利益率16.1%と高い収益性を維持。
- 配当利回り3.26%を確保通年影響弱
配当利回り3.26%。減益下でも安定配当を継続。
- 予想PER12.5倍と改善見通し決算発表後影響弱
予想PER12.5倍は実績14.39倍を下回り、業績下げ止まり期待。
- PBR0.66倍と純資産割れ継続影響中
PBR0.66倍と1倍未満。解散価値対比で割安感がある。
- 市場縮小
BS放送市場は縮小傾向で、広告収入も減少傾向にある。
- 成長性欠如
売上高は122億→118億と減少しており、成長が見込めない。
- 視聴離れ
若年層のテレビ離れが進み、中長期的な視聴者減少が懸念される。
- 売上高が3期連続減収通年影響中
売上高124→122→118億円と減少。視聴環境変化が影響。
- 営業利益2期連続減益通年影響中
25/8期営業利益19億円、前期比▲9.5%と減益。
- 純利益13億円と減益通年影響中
25/8期純利益13億円、前期15億円から▲13%。
- ROE5.6%と資本効率低い継続影響弱
ROE5.6%は低く、PBR1倍割れの一因。
- 広告収入
- 収入の大部分を占める広告費の動向は業績に直結する。
- 視聴率
- 視聴率は広告単価に大きく影響するため、注目が必要。
- 番組販売収入
- 放送以外の収入の伸びが将来の収益多様化を示す。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり30円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは3.33%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2016年8月 | 17 | — | 20.7 |
| 2017年8月 | 18 | 5.9 | 21.1 |
| 2018年8月 | 19 | 5.6 | 20.3 |
| 2019年8月 | 20 | 5.3 | 32.6 |
| 2020年8月 | 20 | 0.0 | 24.4 |
| 2021年8月 | 20 | 0.0 | 19.4 |
| 2022年8月 | 20 | 0.0 | 21.9 |
| 2023年8月 | 26 | 30.0 | 34.0 |
| 2024年8月 | 30 | 15.4 | 37.3 |
| 2025年8月 | 30 | 0.0 | 37.8 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥30
株主
有価証券報告書より
2025年8月期末の株主数は延べ18,695人。区分でいちばん多いのは事業法人で68.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が69.0%を占め、残る31.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年8月% | 2021年8月% | 2022年8月% | 2023年8月% | 2024年8月% | 2025年8月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 68.8 | 68.4 | 68.3 | 69.2 | 68.9 | 68.7 |
| 個人・その他 | 20.5 | 22.6 | 26.1 | 22.6 | 24.8 | 24.3 |
| 外国法人 | 4.2 | 3.2 | 1.8 | 2.8 | 3.6 | 5.0 |
| 証券会社 | 0.2 | 0.4 | 0.4 | 1.9 | 1.0 | 1.5 |
| 金融機関 | 6.2 | 5.3 | 3.4 | 3.4 | 1.6 | 0.4 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社ビックカメラ | 61.35 |
| 02 | 株式会社テレビ東京ホールディングス | 1.18 |
| 03 | INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 0.75 |
| 04 | 川上 英之 | 0.69 |
| 05 | 株式会社毎日映画社 | 0.62 |
| 06 | THE BANK OF NEW YORK MELLON 140044 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.62 |
| 07 | 株式会社アームフィールド | 0.57 |
| 08 | 株式会社毎日新聞社 | 0.55 |
| 09 | 丸田 稔 | 0.54 |
| 10 | 富士フイルムホールディングス株式会社 | 0.45 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+5%、1株純資産は14期で+196%。直近期のROEは5.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年8月 | 72 | 463 | 16.8 | — | — |
| 2013年8月 | 92 | 555 | 18.1 | — | — |
| 2014年8月 | 78 | 679 | 12.4 | 11.9 | 16.1 |
| 2015年8月 | 68 | 735 | 9.7 | 13.9 | 21.9 |
| 2016年8月 | 82 | 802 | 10.7 | 11.8 | 20.7 |
| 2017年8月 | 85 | 870 | 10.2 | 14.3 | 21.1 |
| 2018年8月 | 93 | 946 | 9.9 | 14.3 | 20.3 |
| 2019年8月 | 65 | 992 | 6.7 | 16.3 | 32.6 |
| 2020年8月 | 84 | 1,055 | 8.2 | 12.8 | 24.4 |
| 2021年8月 | 105 | 1,140 | 9.5 | 10.7 | 19.4 |
| 2022年8月 | 90 | 1,210 | 7.6 | 10.5 | 21.9 |
| 2023年8月 | 78 | 1,268 | 6.3 | 11.5 | 34.0 |
| 2024年8月 | 82 | 1,324 | 6.3 | 10.9 | 37.3 |
| 2025年8月 | 76 | 1,369 | 5.6 | 12.2 | 37.8 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
25名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は25名。2025/8期の役員報酬は総額221百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 齋藤知久 | 代表取締役会長 | 77 | 10,900 |
| 近藤和行 | 代表取締役社長 社長執行役員 | 64 | 8,300 |
| 田﨑勝也 | 取締役 副社長執行役員 | 64 | 5,600 |
| 松友大輔 | 取締役 執行役員 | 52 | 2,200 |
| 阿久井香織 | 取締役 執行役員 | 50 | 7,500 |
| 羽川寛 | 取締役 執行役員 | 54 | 3,000 |
| 山口香 | 取締役 | 61 | — |
| 村田博文 | 取締役 | 79 | — |
| 樋口眞人 | 取締役 | 69 | — |
| 中川景樹 | 取締役 | 51 | — |
| 小椋英正 | 監査役(常勤) | 72 | 500 |
| 川村仁志 | 監査役 | 71 | 5,600 |
残りの役員13名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 伊藤秀行 | 監査役 | 82 | 12,600 |
| 横山浩司 | 監査役 | 71 | 3,500 |
| 遠藤寛 | 上席執行役員 技術フェロー | — | — |
| 小島孝浩 | 執行役員 営業局 グループ営業担当局長 | — | — |
| 堀内大緑 | 執行役員 技術局長 | — | — |
| 米澤宇隆 | 執行役員 総務人事局長 兼 人事部長 | — | — |
| 宮坂奈緒美 | 執行役員 編成局長 | — | — |
| 橋本広人 | 執行役員 営業局長 | — | — |
| 長島勝美 | 執行役員 総合企画本部 経営企画局長 兼 経営企画部長 | — | — |
| 磯村元 | 執行役員 総務人事局 担当局長 兼 法務室長 兼 総務部長 | — | — |
| 玉井忠幸 | 代表取締役社長 社長執行役員 | 65 | — |
| 鈴木博喜 | 取締役 執行役員 | 60 | 1,000 |
| 安部徹 | 監査役 | 65 | 100 |
役員報酬の内訳2025/8期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 81 | 83 | 16 | 181 | 30 |
| 社外取締役 | 6 | 40 | — | — | 40 | 7 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/8期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,206字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,474字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,348字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,220字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
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