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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

サーバーワークス

4434 · Standard · 情報・通信業

AWS導入支援のパイオニア。クラウド移行のコンサルから構築・運用まで一貫提供するクラウドインテグレーター。

概要

サーバーワークスは、Amazon Web Services(AWS)を中核としたクラウドコンピューティング事業を展開する企業である。2000年の創業以来、AWS導入支援から運用まで一貫したサービスを提供し、2021年からはGoogle Cloudにも領域を拡大。2019年に東証マザーズ上場、その後プライム市場を経て2023年10月にスタンダード市場へ移行した。2026年2月期の売上高は400億円、連結従業員数は520名。

フロー売上とストック売上の二軸モデル

サーバーワークスグループのビジネスモデルは、一過性の「フロー売上」と継続的な「ストック売上」に二分される。フロー売上はクラウドインテグレーション(CI)が担い、顧客のクラウド移行計画策定から基盤構築、アプリケーション開発までを提供し、検収時に売上を計上する。一方、ストック売上はAWS/Google Cloudのリセール(再販売)、運用自動化サービス「Cloud Automator」、MSP(マネージドサービス)などのサブスクリプション型課金から構成される。2026年2月期の売上高400億円のうち、ストック売上が大部分を占め、安定的な収益基盤を形成している。

AWSのプレミアパートナーとしての地位

同社は2011年7月にAmazon Web Services LLCとVAR(付加価値再販売)契約を締結し、日本におけるAWSリセラーとして成長してきた。その後、APN(AWSパートナーネットワーク)で最上位の「プレミアティアサービスパートナー」に継続認定されており、2023年4月にはAWSと4年間の戦略的協業契約を締結。エンタープライズのクラウドインフラ共通基盤整備や中小企業のDX推進、クラウドコンタクトセンター構築支援、デジタル人財育成の4領域を注力分野としている。2026年2月期の取扱いAWSアカウント数は7,522個に達した。

Google Cloud事業への拡大とグループ再編

マルチクラウド戦略の一環として、2021年7月に韓国Bespin Globalグループとの合弁で株式会社G-genを設立、Google Cloud事業に参入した。2022年6月にはアプリケーション開発に強みを持つ株式会社トップゲートを完全子会社化し、2024年7月に両社を合併(存続会社はG-gen)し、国内トップクラスのGoogle Cloud事業会社となった。さらに2025年3月には新潟市に運用管理専門子会社サーバーワークス・スマートオペレーションズを設立し、MSP/MSSP機能を強化。グループ全体でクラウド領域のケイパビリティ拡充を進めている。

投資事業と海外展開への布石

中長期的な成長に向け、同社は2022年11月に投資目的子会社SXイノベーション・パートナーズ(2024年11月にサーバーワークス・キャピタルに商号変更)を設立した。海外ベンチャーキャピタルファンドへの投資やグローバル企業とのアライアンスを通じ、アジア太平洋・北米市場への進出を視野に入れた情報収集と認知度向上活動を開始している。2025年にAWSがタイにリージョンを開設したことを受け、同地域での事業展開も検討している。なお、北海道にあった合弁会社スカイ365の株式は2025年5月に譲渡された。

業界の中での役割はクラウドインテグレーター(AWS・Google Cloudの導入支援・再販・運用)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
400億円
営業利益
6億円
営業利益率
1.5%
純利益
-6億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01クラウドインテグレーション主力

オンプレミス環境のクラウド移行を支援し、クラウド基盤のデザイン・構築、アプリケーション開発、上流コンサルティングまで提供する。多くのAWS認定エンジニアを抱え、導入企業数を拡大している。

主な製品・サービス2
クラウド基盤構築
AWSやGoogle Cloud上にシステム基盤を設計・構築するサービス。
アプリケーション開発
クラウド上で稼働するアプリケーションの設計・開発。

02クラウドリセール主力

AWSおよびGoogle Cloudの再販売(リセール)を行い、課金代行や各種プランを提供する。ストック型収益の柱であり、稼働アカウント数は2026年2月期第2四半期時点で7,000以上に達する。

主な製品・サービス3
AWSリセール
AWS利用料の再販売と付加価値サービス提供。
Google Cloudリセール
Google Cloud利用料の再販売。
Cloud Automator
AWS運用自動化のための独自SaaS。バックアップや起動・停止などのジョブ自動化と構成レビュー自動化を提供。

03MSP/MSSP準主力

AWS・Google Cloud上のシステム監視・運用・保守を24時間365日体制で提供。ITIL準拠の運用設計を行い、MSPプログラム認定を取得。セキュリティ監視まで対応するMSSPへ進化している。

主な製品・サービス2
マネージドサービス
クラウド環境の監視・運用・保守サービス。
マネージドセキュリティサービス
脅威監視やインシデント対応を含むセキュリティ運用サービス。

製品と技術

クラウドインテグレーション:移行設計からアプリ開発まで

クラウドインテグレーション(CI)は、オンプレミス環境からクラウドへの移行(リフト&シフト)を総合的に支援するサービスである。基盤のデザイン・構築に加え、上流のコンサルティング(ビジネス目標設定、移行計画策定)やアプリケーション開発も手がける。AWS導入取引社数は2026年2月期第4四半期時点で147社、プロジェクト数は337件に達した。大規模・高難度案件の増加に伴い、一部案件で受注損失引当を計上するなどリスク管理も行っている。

リセール:AWS・Google Cloudの再販売と請求代行

同社のリセール事業は、AWSおよびGoogle Cloudの利用権を顧客に再販売するビジネスである。AWSについては2011年のVAR契約以来、日本円建て請求書発行や課金代行などの付加価値を提供。2016年6月からは「AWS請求代行サービス」として、アドバンスドプラン、ガバナンスプラン、ディスカウントプラン、スタートアッププランなど複数のプランを用意している。2026年2月期の稼働AWSアカウント数は7,522個と過去最高を更新し、ストック収益の拡大に貢献している。Google Cloudのリセールは子会社G-genが担う。

Cloud Automator:AWS運用の自動化SaaS

「Cloud Automator」は、AWSのAPIをWeb画面上からプログラムレスで操作し、バックアップや仮想サーバー起動停止などの運用を自動化する独自SaaSである。ジョブ自動化機能と構成レビュー自動化機能の2つを備え、ヒューマンエラーを減らしながら運用コストを削減する。2014年の提供開始以来、AWSリセールと組み合わせたクロスセルが進んでおり、サブスクリプション型のストック収益源として位置づけられている。

MSP/MSSP:24時間365日の運用監視とセキュリティ

マネージドサービスプロバイダー(MSP)として、AWSやGoogle Cloud上の仮想サーバーやネットワークの監視・運用・保守を提供。ITILに準拠した運用設計とサービスレベル規定を整備し、24時間365日体制で性能監視や障害復旧、バックアップを行う。近年はセキュリティ領域を強化し、2025年9月に「AWS MSSPコンピテンシー」を取得。MSPからMSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダー)への進化を図り、脅威監視やインシデント対応まで包括的に担うサービスへと拡張している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

クラウド管理で国内2位層、高性能

サーバーワークスは、AWSなどクラウドの導入・運用支援を主力とする独立系クラウドインテグレーター。同業のソラコムがIoT特化型で差別化する一方、ハッチ・ワークはAI・データ活用に強みを持つ。サーバーワークスは特にAWSパートナーとしての認定数や技術力で業界内での存在感を示すが、売上高は400億円程度と大手SIerに比べ規模は中堅レベル。利益率は3%台と低く、競争激化や人材採用難が課題。内需依存が強く、海外展開は限定的。

強み

  • AWS全5種類の認定を取得し、高度な技術力で差別化。
  • 運用保守の継続課金モデルで安定収益基盤。
  • 累計導入企業数が多く、中堅企業中心に顧客基盤。
  • クラウドシフト拡大で市場成長を取り込む。

課題

  • 売上高営業利益率1.5%と低く、価格競争に晒される。
  • 高度なクラウドエンジニアの採用・育成が課題。
  • NTTデータ等の大型案件を取れず、シェア拡大に限界。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がサーバーワークス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14800オリコン205億円27.9倍
2438Aインフキュリオン204億円43.1倍
33901マークラインズ200億円12.4倍
45139オープンワーク199億円19.6倍
53853アステリア198億円23.6倍
64434サーバーワークス197億円
73678メディアドゥ196億円10.7倍
83834朝日ネット196億円12.4倍
99424日本通信195億円25.6倍
103773アドバンスト・メディア193億円9.4倍
113992ニーズウェル191億円22.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

有限会社ウェブ専科として創業した2000年

2000年2月、埼玉県和光市にて有限会社ウェブ専科を設立。当初はWeb関連事業を手がけ、2002年4月に株式会社サーバーワークスへ社名変更するとともに本店を東京都文京区音羽へ移転した。2003年8月には携帯電話向けECサイト作成サービス「ケータイ@」の提供を開始。この時期の事業は後のクラウド事業とは異なるものであったが、インターネット技術の知見を蓄える基盤となった。

AWSとの出会いとクラウド事業への転換

2008年9月、Amazon Web Services, Inc.のクラウドサービスAWSの活用を開始。2011年1月にAWSソリューションプロバイダーとして認定され、同年7月にはVAR契約を締結し本格的にクラウド事業に参入した。このタイミングで事業の軸足をクラウドに移し、以降、AWSの黎明期から日本市場における導入支援を牽引する存在となる。2013年9月にはクラウド事業の強化を目的に株式会社テラスカイと資本・業務提携を結んだ。

自社開発ツール「Cloud Automator」の投入

2014年7月、AWSの運用を自動化するSaaS「Cloud Automator」を提供開始。プログラム不要でバックアップや仮想サーバーの起動停止などを自動化できる独自ツールであり、リセールとの組み合わせで付加価値を高めた。同年11月にはAPNプレミアコンサルティングパートナーに選定、2015年9月にはAWSマネージドサービスプロバイダー(MSP)プログラムを取得し、コンサルティングから運用までをカバーする体制を整えた。

東証マザーズ上場と市場変更の軌跡

2019年3月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。2021年1月には市場第一部に変更、さらに2022年4月の市場区分再編でプライム市場へ移行した。しかし、2023年10月にプライム市場からスタンダード市場へと移行。上場後の業績は売上高が拡大を続ける一方、2026年2月期には親会社株主に帰属する当期純損失6.0億円を計上するなど、利益面での課題も顕在化している。

M&Aと合弁でグループ体制を拡充

2022年6月、アプリケーション開発会社トップゲートを完全子会社化。同年11月には投資子会社SXイノベーション・パートナーズを設立した。2023年10月、パーソルクロステクノロジーと共同出資でAWSエンジニア派遣会社を、2024年3月には富士フイルムビジネスイノベーションと共同出資でクラウド導入支援会社を設立。2024年7月にはトップゲートを存続会社としてG-genを吸収合併し、G-genに商号変更。2025年3月には新潟市に運用管理子会社を設立。一連のM&Aと合弁により、技術領域とサービス範囲を拡大してきた。

年表27件を開く

2000年代

  • 2000年2月創業埼玉県和光市において有限会社ウェブ専科を設立
  • 2002年4月株式会社サーバーワークスへ社名・組織変更、本店を東京都文京区音羽へ移転
  • 2003年8月携帯向けECサイト作成サービス「ケータイ@」を提供開始
  • 2008年9月Amazon Web Services, Inc.の提供するクラウドサービスAWSの活用を開始

2010年代

  • 2011年1月Amazon Web Services LLC(現Amazon Web Services, Inc.)よりAWSソリューションプロバイダーとして認定
  • 2011年7月Amazon Web Services LLCとVAR(注3)契約を締結、本格的にクラウド事業に参入
  • 2013年9月株式会社テラスカイと資本・業務提携(注4)
  • 2014年5月北海道札幌市に株式会社テラスカイとの合弁により株式会社スカイ365を設立
  • 2014年7月AWS自動化サービス「Cloud Automator」を提供開始
  • 2014年11月APN (注5)でプレミアコンサルティングパートナー(注6)に選定
  • 2015年3月本店を東京都新宿区揚場町へ移転
  • 2015年9月AWS マネージドサービスプロバイダー(MSP)プログラム(注7)を取得
  • 2016年6月AWSリセールサービス(現「AWS請求代サービス」)を提供開始
  • 2018年11月Amazon Web Services, Inc.とSPA(注8)契約を締結
  • 2019年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場

2020年代

  • 2021年1月上場東京証券取引所市場第一部に上場市場変更
  • 2021年7月東京都新宿区に韓国Bespin Global Inc.グループとの合弁により株式会社G-genを設立
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の再編により市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2022年6月M&A株式会社トップゲートの株式を取得、完全子会社化
  • 2022年11月商号変更投資目的子会社SXイノベーション・パートナーズを設立(2024年11月にサーバーワークス・キャピタルに商号変更)
  • 2023年4月AWSと4年間にわたるクラウドインフラ共通基盤の拡大に向けた戦略的協業を開始
  • 2023年10月パーソルクロステクノロジー株式会社と共同出資により、AWSエンジニア派遣事業の合弁会社、パーソル&サーバーワークス株式会社を設立
  • 2023年10月東京証券取引所プライム市場からスタンダード市場へ移行
  • 2024年3月富士フイルムビジネスイノベーション株式会社と共同出資により、クラウドサービスの導入支援・運用保守を提供する合弁会社、富士フイルムクラウド株式会社を設立
  • 2024年7月M&A連結子会社株式会社トップゲートを存続会社として連結子会社株式会社 G-genを合併し、株式会社G-genに商号を変更
  • 2025年3月創業新潟県新潟市に、ITインフラ運用管理を支援する、株式会社サーバーワークス・スマートオペレーションズを設立
  • 2025年5月株式会社スカイ365の株式を譲渡

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    クラウドビジネスの強化・拡大

    生成AI普及による需要拡大を捉え、上流コンサルから運用最適化・生成AI・セキュリティまで一貫提供で顧客価値最大化。AWSとの戦略的協業でエンタープライズ・SMBのクラウド移行支援を拡充し、ストック型ビジネスを強化。

  2. 02

    優秀な人材の確保・育成

    深刻な技術者不足に対応し、優秀なエンジニアを安定的に確保。研修・資格取得支援で能力開発を推進。AI活用による生産性向上と高付加価値業務へのシフトを両立。

  3. 03

    事業展開のグローバル化

    APAC・北米市場への進出を視野に、海外ファンド投資やアライアンスで情報収集と認知度向上。2025年のAWSタイリージョン開設を受け、タイ拠点設立を計画しアジア太平洋地域での需要取り込みと技術人材確保を図る。

  4. 04

    事業ポートフォリオの拡大

    IaaSに加えPaaS・生成AI・セキュリティ・データ活用領域を強化。Google Cloud子会社との連携によるマルチクラウド対応や、サーバーレス開発・仮想デスクトップ・AIコンタクトセンター等の新サービスを展開し、付加価値の高いサービス提供を強化。

  5. 05

    パートナー協業・M&Aによる成長加速

    経営資源補完のための協業・資本業務提携、既存事業強化・新事業軸創出を目的とするM&Aを積極的に検討・実施。特に生成AI関連技術・サービスを持つ企業との協業・M&Aを推進し、技術力強化と事業領域拡張を加速。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で520人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は732万円で、7期前と比べて+10.3%平均年齢は37.3歳、平均勤続年数は3.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2019年2月92
2020年2月66335.62.5130
2021年2月65935.93.1149
2022年2月69036.23.1197
2023年2月68637.13.0342
2024年2月69537.03.3370
2025年2月77036.63.1449245
2026年2月73237.33.5520115

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率92.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)82.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
東京本社 — 東京都新宿区170百万円
新潟オフィス — 新潟県新潟市中央区52百万円
東京オフィス ANNEX — 東京都新宿区24百万円
東京本社 — 東京都新宿区11百万円
大阪オフィス — 大阪府大阪市北区6百万円
仙台オフィス — 宮城県仙台市青葉区6百万円
福岡オフィス — 福岡県福岡市博多区2百万円
本社 — 新潟県新潟市中央区0百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社G-gen
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権66.6%
  • 国内
    株式会社サーバーワークス・キャピタル
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社サーバーワークス・スマートオペレーションズ
    新潟県新潟市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    パーソル&サーバーワークス株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権33.4%
  • 国内
    富士フイルムクラウド株式会社
    神奈川県横浜市西区 · 連結子会社
    議決権34.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    ガバメントクラウドのAWSのクラウド環境削除機能及びテンプレート等に関する開発業務(令和8年度)
    デジタル庁 · 2026-04-01
    1.2億円
  • 調達
    ガバメントクラウドのAmazon Web Serviceにおけるテンプレート開発業務(令和7年度)
    デジタル庁 · 2025-04-10
    9,880万円
  • 調達
    ガバメントクラウドのセキュリティシステム開発業務1管理策の実装(令和5年度)
    デジタル庁 · 2023-09-28
    6,867万円
  • 調達
    ガバメントクラウドのAWSテンプレート開発業務(令和6年度)
    デジタル庁 · 2024-05-24
    5,400万円
  • 調達
    ガバメントクラウドのテンプレート開発支援業務(令和5年度)
    デジタル庁 · 2023-04-21
    3,489万円
  • 調達
    アジャイル開発に係るクラウドサービス提供業務 一式
    特許庁 · 2021-05-07
    1,172万円
  • 調達
    ガバメントクラウドのテンプレート開発支援業務(令和4年度)
    デジタル庁 · 2023-01-20
    400万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は400億円営業利益6億円前期と比べると増収減益で、売上が+12.0%、利益が-45.5%。

売上高
+12.0%
400億円
営業利益
-45.5%
6億円
純利益
-185.7%
-6億円
営業利益率
1.5%
前期比 -1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高472億円400億円
営業利益13億円6億円
純利益9億円-6億円
1株あたり配当¥30¥30

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は119億円、営業利益は4億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+38.4%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q5923.41
2024年2Q6623.01
2024年3Q7334.13
2024年4Q771
2025年1Q8644.73
2025年2Q8722.31
2025年4Q18452.73
2026年2Q18710.5−9
2026年4Q21352.33
2027年1Q11943.43

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 12期分

2015年2月期からの12期で、売上は9億円から400億円へ44.4倍に増えた。直近期の営業利益率は1.5%。売上は11期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2015年2月900
2016年2月1500
2017年2月2312
2018年2月3102
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2019年2月4534
2020年2月6843
東京証券取引所市場第一部に上場市場変更
2021年2月8045
株式会社トップゲートの株式を取得、完全子会社化
2022年2月10974
パーソルクロステクノロジー株式会社と共同出資により、AWSエンジニア派遣事業の合弁会社、パーソル&サーバーワークス株式会社を設立
2023年2月17365
連結子会社株式会社トップゲートを存続会社として連結子会社株式会社 G-genを合併し、株式会社G-genに商号を変更
2024年2月275106
新潟県新潟市に、ITインフラ運用管理を支援する、株式会社サーバーワークス・スマートオペレーションズを設立
2025年2月35711113.17
2026年2月400681.5−6

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高400億円のうち、営業利益として残るのは6億円1.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-6億円、売上の-1.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金91.0%364億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.5%30億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.5%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
9.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比6.9pt
1.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比8.1pt
-1.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比18.8pt
-5.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-3.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2026年2月期は営業CFが8億円、投資CFが2億円で、差し引きのフリーCFは10億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は66億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2017年2月−22003
2018年2月−423−24
2019年2月22148
2020年2月4−26216
2021年2月5252774
2022年2月3−111−868
2023年2月1−8−4−756
2024年2月17−411369
2025年2月9−15−2−660
2026年2月82−41066

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2026年2月期の総資産は203億円。このうち返さなくてよい自己資本が97億円で、自己資本比率は48.0%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2015年2月52332.4
2016年2月22111149.4
2017年2月189948.0
2018年2月26131351.6
2019年2月32171554.8
2020年2月45301567.9
2021年2月107891882.6
2022年2月117912677.4
2023年2月147975065.5
2024年2月1811077459.0
2025年2月2051159055.9
2026年2月2039710548.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
67億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
32億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
105億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
65
/ 100
安定性自己資本比率32 / 40
収益力営業利益率3 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中247位あたり、逆に低いのはROE605社中571位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-5.7%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
48.0%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
12.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.2%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,485で、1年前と比べて+24.5%過去52週の値幅のなかでは79%の位置にある。

¥2,485-2.7%1ヶ月+5.6%1年+24.5%時価総額197億円
過去52週の値幅
安値¥1,745高値¥2,682

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)21.1倍
PBR1.83倍
配当利回り1.21%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8/12に2,526円と前日比+5.69%と急伸、1カ月で+27.19%と大幅高。8/12には52週高値2,549円に迫る水準。25日線(2,141円)を約18%上回り、出来高も増加傾向。7/27に187,700株と急増し、その後も高水準。RSIは83.48と過熱感が強い。52週安値1,745円からは約45%の上昇。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

クラウド需要拡大を追い風に売上高は急成長だが、利益率が低く赤字転落懸念がある。強気派はクラウド市場の成長性と売上拡大を重視。弱気派は競争激化による価格低下と人件費増で利益を圧迫するリスクを指摘。

プラスに働く材料3
  • クラウド市場の成長

    AWS需要拡大で売上高が年30%超増加。

  • サブスク収益の蓄積

    保守契約の積み上げで安定収益増。

  • 業績改善余地

    規模拡大で利益率改善の可能性。

マイナスに働く材料3
  • 低利益率の課題

    営業利益率3.08%と低水準。

  • 競争激化

    同業他社との価格競争で採算悪化リスク。

  • 赤字転落リスク

    2026年2月期の純利益予想が-6億円。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
クラウド需要の取り込み度を測定。
営業利益率
収益性改善の進捗を確認。
AWS認定者数
技術力の指標となる。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり30いまの株価に対する利回りは1.21%。

年間配当
¥30
1株あたり
配当利回り
1.21%
いまの株価に対して
配当性向
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥30

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ3,008人。区分でいちばん多いのは個人・その他51.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.1%を占め、残る59.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
個人・その他64.964.661.556.057.151.7
事業法人21.220.823.123.525.235.5
自己株式0.00.00.00.00.06.6
外国法人6.13.20.96.38.15.5
金融機関4.08.510.79.18.24.6
証券会社3.82.83.85.01.42.7
外国人個人0.00.10.10.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01大石 良19.92
02株式会社BSアセットマネジメント16.00
03株式会社テラスカイ12.77
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.04
05NTTドコモビジネス株式会社3.28
06株式会社ホクエツ2.85
07羽柴 孝2.80
08NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)1.94
09INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)1.48
10サーバーワークス従業員持株会1.01

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は12期で−109%、1株純資産は12期で−97%。直近期のROEは-5.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2015年2月91149,3942.0
2016年2月73,2150.4
2017年2月3716220.6
2018年2月3324216.3
2019年2月6229123.4
2020年2月4944914.0115.7
2021年2月671,1678.167.3
2022年2月581,1764.940.5
2023年2月591,2464.946.0
2024年2月821,3616.350.5
2025年2月861,4546.127.6
2026年2月−781,312−5.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

5名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は5名。2026/2期の役員報酬は総額84百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
大石良代表取締役社長 社長執行役員531,580,589
羽柴孝取締役 ソリューション管掌 執行役員48221,862
井上幹也取締役 常勤監査等委員701,285
田中優子取締役 監査等委員51720
藤本ひかり取締役 監査等委員45720

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)240125226
社外取締役32753211

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,365字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、「クラウドで 世界をもっと はたらきやすく」のビジョンのもと、Amazon.com, Inc.の関連会社 Amazon Web Services, Inc.が提供するクラウドコンピューティング(※1)サービス「AWS」のソリューション販売を主軸とし、2021年からはGoogleが提供するGoogle Cloudにも事業領域を広げてクラウドコンピューティング事業を展開しております。 当社は、Amazon Web Services, Inc.の日本法人が設立される以前のクラウド黎明期より、他社に先駆けてAWS導入支援サービスの提供を開始し、AWSへの移行にかかるコンサルティング、クラウド基盤構築、アプリケーション開発、クラウド移行後の運用支援サービス及び運用自動化のためのサービス提供等を一貫して行うことにより、ソリューションを提供しながら、AWSの利用にかかる再販売を行っております。また、より一層多様化・複雑化する顧客ニーズを的確に把握し、顧客ニーズを満たす適切な商品・サービスを提供し続けていくことやマルチクラウドへ対応するため、2021年8月には、Google Cloud事業を展開する株式会社G-genを子会社として設立、2022年6月にはアプリケーション開発に強みを持つ株式会社トップゲートをM&Aにより連結子会社化し、その後、当該2社を合併することで国内トップクラスのGoogle Cloud事業会社となりました。 そのほかにも、当社グループの企業価値向上に寄与する技術・サービスを保有する事業企業への投資事業を開始する目的で2022年11月には株式会社SXイノベーション・パートナーズを設立(その後、2024年11月に「株式会社サーバーワークス・キャピタル」に社名変更)、更に、2025年3月にはMSP(マネージドサービスプロバイダー)業務やMSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダー)業務を行う株式会社サーバーワークス・スマートオペレーションズを設立し当社グループのケイパビリティの強化・拡充を進めております。 クラウドコンピューティングは、サーバー、ソフトウェアライセンス、ネットワーク機器などの初期投資、また運用にあたって多大な運用コストを要する従来型のオンプレミス(※2)と比較し、初期投資を必要とせず、必要に応じてコンピューティング・リソースを柔軟かつ迅速に拡張・縮小することが可能であります。その利便性の高さから、Web・ゲーム・スタートアップ企業のみならず、近年では障害や中断が許されない基幹業務系システム構築の領域においても主要な選択肢となっております。従来の基幹業務系システムに限らず、今後の企業のイノベーションを後押しするビッグデータ(※3)、IoT(※4)、AI(※5)のなかでも、特にAIの飛躍的進化により、柔軟性と変化対応のスピードが要求される新しいビジネス領域においてはクラウドをIT基盤の最初の選択肢に据える考え方はもはや常識化しつつあると認識しております。 このような市場環境の中、当社グループは国内外のIaaS/PaaS(※1)市場で高いシェアを誇るAWSを中核に、AI実装を見据えたデータ基盤の最適化から、AIのビジネス活用を支える高度なアーキテクチャ設計・構築、およびセキュアな運用支援サービスの開発・提供を行っております。単なるインフラ提供にとどまらず、最新のAI技術を企業の成長エンジンへと変換する技術的架け橋としての役割を担っております。 (1) 当社グループサービスの特徴 当社グループの事業は、サーバーワークスによるAWS事業、連結子会社G-genによるGoogle Cloud事業ともに「クラウド事業」単一セグメントであるため、以下については製品・サービス区分別に記載しております。 ① クラウドインテグレーション 当社グループは、従来のオンプレミス環境で運用されてきた主に企業の基幹業務系システムをクラウド環境へ移行する際のクラウド基盤のデザイン、構築サービス及びアプリケーション開発を提供しています。従来のシステムをクラウド上に移行し(リフト)、コスト効果や生産性を向上するためにクラウドに最適化したシステムの再構築を図る(シフト)、リフト&シフト戦略を顧客企業に提案することにより、クラウドを活用することにより享受できる効用の最大化を図ります。 また、クラウド基盤の構築サービスの提供にとどまらず、顧客企業がクラウドを通じて実現するビジネス目標の設定、クラウドへの移行計画の策定やクラウド導入後の運用計画の策定支援まで、クラウドを導入することによって実現するIT基盤全体の最適化を見据えた上流のコンサルティングサービスも提供しております。 そのほかにも、数多くのクラウド導入に携わってきた実績から得られたナレッジ・ノウハウをデータベース化して社内での技術トレーニングを行うことにより、Amazon Web Services, Inc.等が提供する各種認定技術者資格を保有する数多くのエンジニア(※6)を育成しております。公表実績AWS導入取引社数およびプロジェクト数のうち、クラウドインテグレーションの実績は以下のとおりであります。 取引社数 (単位:社) 2024年2月期   2025年2月期   2026年2月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 95   112   140   137   138   135   154   162   149   141   146   147 プロジェクト数 (単位:件) 2024年2月期   2025年2月期   2026年2月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 176   189   266   258   247   280   276   305   280   294   302   337 主として検収時まで一定の期間にわたり売上が計上される一過性の売上が中心となっており、当社ではフロー売上と位置づけております。 ② リセール (AWSリセール/Google Cloudリセール) 当社は2011年7月に Amazon Web Services LLC(現Amazon Web Services, Inc.)とVAR契約(付加価値再販売契約)を締結して以来、日本におけるAWSのリセラーとしてAWSの再販売を行っております。顧客企業は、当社が提供する付加価値としての課金代行サービス経由でAWSを利用することにより、従来ハードウェアの調達やその管理に費やしていた時間やコストを削減することができます。また、当社がAWS利用料に手数料を加算した日本円建ての請求書を発行することにより、顧客企業は一般的な銀行振込による支払いが可能となります。 当社では、2016年6月より、既存の課金代行サービスに新たな付加価値サービスをパッケージとして組み合わせたAWS請求代行サービスを展開しておりますが、各種構築支援やコンサルティングサービスが利用可能な「アドバンスドプラン」のほか、複数のAWSアカウントを適切に統制するフルパッケージプランである「ガバナンスプラン」や基本サービスのみの提供でAWSをおトクに利用できる「ディスカウントプラン」、スタートアップ向けの「スタートアッププラン」など豊富なサービスメニュー提供しております。また、AWS利用料の決済機能だけでなく、「Cloud Automator」(当社のAWS運用自動化サービス)も併せて提供するなど、当社独自の付加価値を付与して提供しております。 当社が取扱う稼働するAWSアカウント数の実績は以下のとおりであります。 AWSアカウント数 (単位:個) 2024年2月期   2025年2月期   2026年2月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 3,534   3,778   4,029   4,296   4,566   4,902   5,375   5,706   5,819   6,364   6,868   7,522 AWSは、基本的には初期費用が不要であり、顧客企業のAWS利用時間に応じたオンデマンドかつ従量型課金制となっておりますが、利用するサーバースペックと利用期間を予約することにより大幅な割引を得ることのできるReserved Instance(リザーブド・インスタンス)およびSavings Plans(セービング・プラン)と呼ばれる取引形態が存在します。 また、連結子会社である株式会社G-genでは、日本におけるGoogle CloudのリセラーとしてGoogle Cloudの再販売を行っております。 (AWS運用自動化サービス「Cloud Automator」) 「Cloud Automator」は、AWSのAPI(※7)を、当社が提供するWebアプリケーションの画面上からプログラムレスで直感的・視覚的に操作することにより、クラウド運用の自動化・最適化による運用品質の向上を実現するための当社独自のSaaS(※1)であります。AWSの運用に欠かせないバックアップ、EC2(仮想サーバー)やRDS(リレーショナル・データベース)の起動・停止といった「ジョブ自動化機能」と、顧客企業が利用するAWS環境が安全に運用されていることを自動的にレビューする「構成レビュー自動化機能」の2つの機能を実装しており、ヒューマンエラーを極小化しながら運用・保守管理コスト削減と安定運用を実現します。 (ソフトウェアライセンス販売) 情報漏洩対策など顧客企業の関心が高いセキュリティ対策ソフトウェア・サービスは、クラウド環境を安全に運用し顧客企業の不安を払拭するうえで不可欠なものとなっております。当社グループは、顧客企業のAWS及びGoogle Cloud環境を運用する上で有効な各種ソフトウェア・サービスの仕入れ販売を行っております。 リセール、AWS運用自動化サービス「Cloud Automator」、ソフトウェアライセンス販売ともに、主に利用時間・期間に応じサービス料金を課金するサブスクリプション型のビジネスモデルとなっており、持続的かつ長期的に安定的な収入を見込めるため、当社グループはストック型の売上と位置づけております。なお、AWSリセール及びGoogle Cloudリセールは取引の性格上、利用料金の総額を売上高に計上しております。 ③ MSP(マネージドサービスプロバイダー)/MSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダー) 顧客企業がAWS及びGoogle Cloud上に展開した仮想サーバーやネットワークの監視・運用・保守等を請け負うサービスを提供しております。 当社グループは、24時間365日体制でインフラからアプリケーション層をカバーする性能監視、障害監視・復旧、バックアップ等の運用サービスを提供できる体制を整えております。サービス設計にあたっては、安定的なサービス提供と継続的な改善を管理するためにITIL(※8)に準拠した運用設計、運用フローとサービスレベルを規定しております。当社グループは、顧客エンゲージメントライフサイクル(計画、設計、移行または構築、実行および最適化)全体を通して、顧客企業をサポートするために持ち合わせておくべき能力を保有するとしてAmazon Web Services, Inc.に認定された最新の「MSPプログラム」を取得しております。主に利用期間に応じてサービス料金を課金するサブスクリプション型のビジネスモデルとなっており、持続的かつ長期的に安定的な収入を見込めるため、当社グループはストック型の売上と位置づけております。 また、近年、クラウド環境の普及とサイバー攻撃の高度化により、企業のリスクマネジメントを戦略的に支援する役割へのシフトに伴い、従来のMSPにおいて「可用性の確保」に加え、「セキュリティ対応」までを包括的に担うことが求められています。こうした背景から、MSPは単なる運用支援から、脅威監視やインシデント対応を含むMSSP(マネージド・セキュリティ・サービス・プロバイダー)へと進化しており、当社においても、2025年9月に「AWS MSSP コンピテンシー」の資格を取得しております。 ④ その他 主に、AWS及びGoogle Cloud上で稼働する特定顧客企業のサービスにおけるシステム運用等を行っております。 (2) 当社グループのビジネスモデルについて 当社グループでは、クラウドインテグレーションによる売上を「フロー売上」(主に、顧客企業へのコンサルティング、基盤デザイン及び基盤構築等クラウドインテグレーションサービス提供時における役務提供による売上であって、主として顧客企業の検収時に売上が計上される一過性の売上)として位置付け、導入企業を開拓することによりフロー売上を拡大させるとともに継続利用企業を蓄積することにより、前述の「ストック売上」(主に、顧客企業がAWS及びGoogle Cloudを継続的に利用するにあたり発生するAWS及びGoogle Cloudの月額利用料及び「Cloud Automator」をはじめとする自社サービスの月額利用料及びサードパーティーソフトウェア・サービスの継続利用に伴うライセンス料(前述(1)② リセール)並びにAWS及びGoogle Cloud上のサーバーの監視・バックアップ等の運用代行利用料及び保守料等(前述(1)③ MSP)による継続的な売上)の拡大による安定収益化を図っております。 〔用語解説〕 ※1 クラウドコンピューティング: ソフトウェア、データベース、サーバー及びストレージ等をインターネットなどのネットワークを通じてサービスの形式で必要に応じて利用する方式のことを意味し、「IaaS」「PaaS」「SaaS」の大きく3つの種別に分類されます。 クラウドの種別   代表例   説明 IaaS (Infrastructure-as-a-Service)   AWS、Google Cloud   インターネットを経由して、CPUやメモリなどのハードウェア、サーバーやネットワークなどのITインフラを提供するサービス PaaS (Platform-as-a-Service)   AWS、Microsoft Azure   インターネットを経由して、アプリケーションを実行するためのプラットフォームを提供するサービス SaaS (Software-as-a-Service)   Salesforce.com、Office365   インターネットを経由して、従来パッケージ製品として提供されていたソフトウェアを提供・利用する形態 ※2 オンプレミス:顧客企業が情報システムを自社で保有し、自社の設備において自社運用する形態を意味します。 ※3 ビッグデータ:従来のツールやアプリケーションで処理することが困難な巨大・膨大で複雑なデータ集合のことを意味します。 ※4 IoT: Internet of Things の略称であります。コンピュータなどの情報通信機器だけでなく、世の中に存在する様々な物体(モノ)に通信機能を持たせ、相互に通信を行うことにより認識や制御を自動的に行うことを意味します。 ※5 AI:Artificial Intelligenceの略称であり、日本では「人工知能」として知られております。従来から概念として広く知られた言葉ですが、ロボティクス同様、膨大なデータの分析・解析・学習処理をクラウドベースで実現することにより現実味を帯び始めています。 ※6 2026年2月末日現在、AWS認定資格取得者数は以下のとおりであります。 (単位:名) AWS認定資格種別   資格取得者数(重複有り) AWS認定ソリューションアーキテクト・プロフェッショナル   156 AWS認定DevOpsエンジニア・プロフェッショナル   109 AWS認定ソリューションアーキテクト・アソシエイト   194 AWS認定デベロッパー・アソシエイト   142 AWS認定システムオペレーションアドミニストレーター・アソシエイト   131 AWS認定セキュリティ-専門知識   114 AWS認定SAP on AWS-専門知識   26 AWS認定高度なネットワーキング-専門知識   91 AWS認定AI-初級   136 AWS認定機械学習-中級   93 AWS認定機械学習-専門知識   76 AWS認定データベース-専門知識   35 AWS認定データアナリティクス-専門知識   36 ※7 API:Application Program Interfaceの略称であります。あるコンピュータプログラムの機能や管理するデータを、外部の他のプログラムから呼び出して利用できるようにする仕組みを意味します。 ※8 ITIL: Information Technology Infrastructure Libraryの略称であります。ITサービスマネジメントの成功事例(ベストプラクティス)を体系化したITシステムのライフサイクルマネジメントに関するガイドラインであります。
経営方針・対処すべき課題5,352字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において入手可能な情報に基づき当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは「クラウドで 世界をもっと はたらきやすく」のビジョンのもと、お客様の抱える課題や要望を正しく把握し、最大の強みであるクラウド基盤構築技術の知見と実績を活かし、高度な技術力に裏付けられたソリューションと顧客視点に立ったサポート体制を提供することで、お客様のみならず自社においても魅力的な就労環境の整備と生産性の改善を実現し企業価値向上に貢献することを経営の基本方針としております。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、「クラウドで、世界をもっと、はたらきやすく」のビジョンを実現すべく、常に変化する経営環境、市場動向に対して的確に対処しながら、企業価値の更なる向上に向けて事業展開を進めてまいります。加えて、社内開発のほか他社との協業・業務提携・M&A(投資含む)等により、次なる収益の柱となるマネージドセキュリティサービスや生成AI関連、海外展開などの戦略領域への進出と当社グループのケイパビリティ強化及び経営基盤の強化を積極的に進めてまいります。 当社グループの属するクラウド市場は、複数のクラウドサービスを適材適所に使い分けるハイブリッド/マルチクラウドを利用してビジネスの強化を図るエンタープライズ分野の大規模ユーザーを中心に拡大し、本格的な普及期に入ったと認識しております。「技術の新規性」を訴求し「機能的価値」を提供して成長を実現した初期市場とは異なり、成長市場で持続的な成長を続けるためには環境の変化を見越した事業戦略の立案・実行と持続的成長を支える経営基盤の強化が課題と認識しております。 このような状況を踏まえ、次のような課題を掲げて計画的かつ迅速に取り組んでまいります。 (3) 目標とする経営指標 当社グループでは、企業価値向上のため、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益を重視し、その向上に努めてまいります。一方で、当社の属する成長市場であるクラウド業界においては、優秀な人材の確保が企業成長の最も重要な課題であり、また、アマゾン ウェブ サービス(AWS)との戦略的協業契約の推進のためにも人件費・採用費などの中長期的な成長に資するための先行的なコストが発生することで、短期的には利益率は限定的になりますので、利益率よりも売上高や利益額という絶対額の増大を重要な指標としてとらえております。 (4) 会社の対処すべき課題 当社グループの対処すべき課題としましては、既存事業の拡大、収益性の向上ならびに中長期的な成長に資する経営基盤の強化が重要であると認識しており、特に以下を重要課題として取り組んでおります。 ① クラウドビジネスの強化・拡大 当社グループはいち早くパブリッククラウド(注1)市場に参入し、AWSにおいてはAPN(注2)最上位の「AWS プレミアティアサービスパートナー」の地位を継続して取得し、多数の新規顧客企業を獲得してまいりましたが、生成AIの急速な普及を背景に、クラウド基盤の需要が一層拡大しており、クラウドはAI活用を支える基幹インフラとしてその重要性を高めております。このような環境下において、AIの進化は当社グループの主力であるクラウドビジネスにとって中長期的な成長機会であると認識しております。 一方で、成熟市場において持続的な成長を実現するためには、既存顧客との長期的な関係構築を通じた利用量の拡大や、ストック型ビジネスの強化が引き続き重要な課題であります。当社グループは、上流のコンサルティングから運用最適化、さらに生成AIやセキュリティ領域を含めた一貫したサービス提供を通じて、顧客価値の最大化と収益基盤の強化を図ってまいります。 また、2023年4月にAWSと締結した4年におよぶ戦略的協業契約において、注力領域をエンタープライズのクラウドインフラ共通基盤の整備・構築支援、中小企業(SMB)のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進、クラウドコンタクトセンター構築支援、デジタル人財の更なる強化の4領域に定め、お客様のクラウドリフト・シフトへの支援を拡充してまいります。 ② 優秀な人材の確保・育成 当社グループが属するクラウド業界は、特に技術者(エンジニア)の人材不足が深刻化しております。当社グループの提供するサービスは、特に技術者の技術力に依るところが大きく、今後も市場拡大が見込まれる中で当社グループが成長を持続していくためには、優秀な技術者を安定的に確保し続けることが重要な課題であると認識しております。 同時に、社員の能力開発・向上のための研修、AWS認定資格(注3)取得補助の実施など、従業員の能力を最大限に発揮させる仕組みを確立してまいります。 一方で、生成AIの活用により、開発・運用業務の生産性向上が進展しており、人材の役割や必要とされるスキル構成にも変化が生じております。 当社グループにおいては、従来の人員拡大型の成長に加え、AIを活用した生産性向上を通じて、より高付加価値な業務へのシフトを進めてまいります。その上で、引き続き優秀な人材の確保・育成を重要課題と位置付けつつ、技術力の高度化と生産性の両立を図ってまいります。 ③ 事業展開のグローバル化 当社グループでは日本国内において継続的な事業拡大を図っておりますが、中長期的な視点での事業展開を見据えた更なる業容の拡大を図るにあたり、日本国内のみならずアジア太平洋(APAC)、北米市場をにらんだグローバル市場への進出が重要になると考えており、海外のベンチャーキャピタルが運営するファンドへの投資やグローバル企業とのアライアンスなどを通じて、海外マーケットにおける情報収集と当社サービスの認知度向上のための活動を開始しております。 特に、2025年にAWSがタイにリージョンを開設したことを受け、当社グループにおいてもタイにおける拠点設立を計画しており、今後は同地域を起点とした事業展開によって、アジア太平洋地域における需要取り込みや技術人材の確保を図るとともに、グローバルでの競争力強化を推進してまいります。 ④ 事業ポートフォリオの拡大 当社グループは、クラウド専業インテグレーターとして、クラウド基盤に関するコンサルティング、基盤構築、運用支援サービスを提供しておりますが、AWSがインフラプロバイダーから本格的なアプリケーションスタック(注4)を提供する企業に進化していることに伴い、当社グループもIaaS(注5)だけでなく、プラットフォームサービス(注6)の拡充を図っていく必要があると考えております。また、今後より一層多様化・複雑化する顧客ニーズを的確に把握し、顧客ニーズを満たす適切な商品・サービスを提供し続けていくことや、連結子会社である株式会社G-gen(2024年7月、同じく連結子会社の株式会社トップゲートと合併)が展開するGoogle Cloud事業との連携によるマルチクラウドへの対応の必要があると認識しております。 さらには、クラウドセキュリティ、生成AIのニーズの高まりに対応することで、将来的に成長が期待される事業分野におけるクラウド導入コンサルティングサービスや導入支援サービス等、提供サービスのポートフォリオを強化していく方針であります。具体的には、AWSが提供するサービスを活用したサーバーレス開発、仮想デスクトップサービス、AIコンタクトセンター等の開発及びコンサルティング・導入支援サービスを開始しております。 生成AIの普及に伴い、顧客ニーズは急速に高度化・多様化しており、当社グループにおいてもAI関連領域のケイパビリティ強化が急務であると認識しております。 今後は、クラウドインフラに加え、生成AI、セキュリティ、データ活用といった領域を組み合わせた付加価値の高いサービス提供を強化し、事業ポートフォリオの拡充を図ってまいります。 ⑤ パートナー企業との協業推進及びM&Aによる成長の加速 当社グループは、事業拡大・営業活動の促進、ケイパビリティ強化などのために、様々な企業との協業や資本・業務提携及び、M&Aを進めてまいりました。 今後も、必要に応じて経営資源とノウハウを補完し合えるパートナーとの協業を図り、また、既存事業の強化と新たな事業軸を創出することを目的とするM&Aを積極的に検討・実施してまいります。常に変化する市場環境と多様化する顧客ニーズにスピード感を持って的確に対処しながら企業価値の更なる向上に向けて事業展開を進めてまいります。 特に今後は、生成AI関連技術やサービスを有する企業との協業やM&Aを積極的に検討し、技術力の強化及び事業領域の拡張を加速してまいります。 ⑥ パートナーエコシステム(注7)構築 当社グループは、AWSのパートナープログラムであるAWSパートナーネットワーク(APN)に加盟して、国内パブリッククラウド市場において高いシェアを有するAWSと強固なリレーションを構築しております。AWSと「パートナーエコシステム」を構築することでAWSから技術・ビジネス・販売及びマーケティング面における様々な支援を得ることが可能となり、相互に成長が加速する好循環を目指しております。今後も双方にメリットのある取り組みを進め、強固なエコシステムの構築を目指してまいります。 ⑦ サステナビリティ経営の実践 現在、地球温暖化を始めとする気候変動や人権問題など、サステナビリティに関する様々な社会課題が存在しております。 当社グループは、「クラウドで 世界をもっと はたらきやすく」のビジョンに基づき、問題を抱える社会に対する当社の果たすべき役割や義務を明確にし、具体的な活動において社会貢献を実践することで社会課題の解決と企業価値の向上の両立を目指してまいります。単なる「法令や規則を守る」というコンプライアンスの遵守にとどまらず、顧客・従業員・取引先・株主など全てのステークホルダーの声を活動に活かすことで信頼に応えるとともに、当社のビジネスドメインであるクラウドを活用した持続可能な社会の実現と持続可能な成長に積極的に取り組んでまいります。 (注1)パブリッククラウドとは、ソフトウェア、データベース、サーバー及びストレージ等をインターネットなどのネットワークを通じてサービスの形式で必要に応じて利用する方式のことを意味し、「IaaS」「PaaS」「SaaS」の大きく3つの種別に分類されます。 (注2)APNとは、AWS Partner Network の略称であります。AWSパートナー企業のビジネス、技術、マーケティング、市場開拓等における活動を支援・促進するための様々なサポートを提供する制度であります。AWSの活用を支援する「コンサルティングパートナー」と、AWSを使ったソフトウェア・サービスを提供する「テクノロジーパートナー」の2つに大分されます。APNコンサルティングパートナーは、AWSに関する営業体制を保有し、AWSを活用したシステムインテグレーションやアプリケーション開発能力をAmazon Web Services, Inc.に認定されたパートナーの総称であり、営業・技術力、導入実績、貢献度等に応じて「レジスタード」「スタンダード」「アドバンスド」「プレミア」の4階層が存在します。最上位のプレミアコンサルティングパートナーは、APNコンサルティングパートナーの中でも最も優れた実績を残したパートナーとして位置付けられております。 (注3)AWS認定資格とは、AWS(Amazon Web Services)上でアプリケーション開発やオペレーションが行えるだけの技術的な専門知識を持っていることを認定する資格であります。 (注4)アプリケーションスタックとは、AWSのサービス提供範囲が、従来から提供しているインフラ層(インターネット経由でハードウェアやICTインフラをサービスとして提供)にとどまらず、インフラ層と相互運用性のある上層のプラットフォーム層(インターネット経由でOSやミドルウェア等のプラットフォームをサービスとして提供)に至るまで、サービスラインアップを拡充していることを意味しています。 (注5)IaaS とは、Infrastructure-as-a-Serviceの略称であります。インターネットを経由して、CPUやメモリなどのハードウェア、サーバーやネットワークなどのITインフラを提供するサービスであります。 (注6)プラットフォームサービスとは、商品やサービス・情報を集めた「場」を提供することで利用客を増やし、市場での優位性を確立するビジネスモデルであります。 (注7)パートナーエコシステムとは、様々なパートナー制度を提供することによって戦略的な事業拡大を図る仕組みであります。
事業等のリスク11,689字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる事項を以下に記載しております。あわせて、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項についても、投資者の判断にとって重要であると当社グループが考える事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。なお、本項の記載内容は当社株式の投資に関する全てのリスクを網羅しているものではありません。 当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容もあわせて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、本項記載の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 1.事業展開に関するリスク (1) クラウド市場の動向について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループが事業を展開するクラウド市場は、ICT・業務の効率化に対する企業の期待やクラウドに対する注目度の高まりに伴って急速に成長しております。当社グループは今後もこの成長傾向は持続すると予測しており、クラウド事業の多角化を積極的に展開していく計画であります。しかしながら、経済情勢や景気動向の悪化等により、企業の情報化投資が低迷するような場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても相応にあるものと認識しております。当社グループにおいては、リセール、MSPを強化し、ストックビジネスの拡大と収益性の改善を進めることで、収益基盤の強化に努め、持続的な成長と企業価値の向上に努めています。 (2) 製品・サービスの関連性について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループは、クラウドインテグレーションにおいてクラウド環境の設計・構築を行うだけでなく、環境構築後のリセールやMSPのサービスを継続して顧客企業に提供することをメインとしております。そのため、クラウドインテグレーションの案件獲得が困難になった場合には、クラウドインテグレーションの売上高が減少するだけではなく、リセールやMSPの売上高の成長が鈍化し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても常にあるものと認識しております。当社グループにおいては、クラウドインテグレーション案件獲得のためには、クラウドインテグレーションに関する知見を有した人材の採用と教育が重要となります。そのため、リモートワーク・時短勤務制度の導入など、ダイバーシティ(働き方の多様性)に対応した施策を積極的に推進し、ワークライフ・バランスの実現を率先的に図ることにより、次世代を担う優秀な人材の獲得に努めてまいります。また同時に、社員の能力開発・向上のための研修、各種認定資格取得補助の実施など、従業員の能力を最大限に発揮させる仕組みを確立してまいります。 (3) AWS及びGoogleへの依存について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループはAWS及びGoogle Cloudを主軸としたクラウドインテグレーターとして、AWS及びGoogle Cloudのリセール、その周辺ビジネスの拡大により売上高の持続的成長を実現してまいりました。従いまして、当社グループの成長はAWS及びGoogle Cloudの市場拡大に大きく依存しております。当社グループは、パブリッククラウドの市場規模は継続的に拡大していくものと認識しており、今後もAWS及びGoogle Cloudを主軸として事業展開を進めて行く方針でありますが、AWS及びGoogle Cloudがけん引するパブリッククラウドの市場規模が縮小する場合等には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても相応にあるものと認識しております。当社グループにおいては、AWS、Google及びパブリッククラウド市場の動向について情報収集を行い、適切な経営判断ができるよう努めております。 (4) Amazon Web Services, Inc. との契約について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社のAWSリセールについては、Amazon Web Services, Inc.との契約に基づいて行われております。当該契約は、当社又は同社のいずれかが解除事由への抵触を理由に解除を申し出た場合のほか、理由の如何に関わらず事前に解除を申し出た場合を除いて、継続するものとされております。現時点では当該契約の解除事由に該当する事実は生じておらず、良好な関係を築いておりますが、今後当社が解除事由に抵触したこと等を理由に契約を解除された場合には、当社グループの事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、低いものと認識しております。当社グループにおいては、今後もAmazon Web Services, Inc.との関係が良好なものとなるよう努めております。 (5) クラウドインテグレーションにおける業績変動の可能性について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループは、クラウドインテグレーションにおいて、クラウド環境の設計・構築及びアプリケーション開発を行っております。同事業におけるプロジェクトは、想定される工数や難易度を基に見積りを作成し受注をしておりますが、見積り作成時に想定されなかった不測の事態等により、工数が大幅に増加し、プロジェクトの採算が悪化する場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても常にあるものと認識しております。当社グループにおいては、プロジェクトごとの進捗管理を徹底し、計画通りに売上高及び利益の計上ができるように努めております。また、顧客企業との認識のずれや想定工数が大幅に乖離することがないように工数の算定を行い、プロジェクトの採算が悪化しないよう努めております。 (6) クラウドインテグレーション及びMSPサービスにおける不具合・瑕疵について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループが提供するクラウドインテグレーション及びMSPサービスの納品・検収完了後において、重大な不具合・瑕疵等が発見された場合には、当社グループに対する信頼性を著しく毀損する可能性があり、取引先からの信用を失うとともに、不具合・瑕疵等に対する対応費用の発生、損害賠償責任の発生等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、低いものと認識しております。当社グループにおいては、クラウドインテグレーション及びMSPサービスの提供・開発過程において、提供・開発手順の標準化と標準化プロセスを遵守すること等により不具合・瑕疵の発生防止に努めております。 (7) 通信回線等の外部依存について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループが提供するリセール及びMSPにおけるクラウドサービスは、顧客企業からAWS及びGoogle Cloudまでの接続サービス等の提供にあたり、他社の通信キャリアから通信回線を調達しております。通信キャリアの提供する電気通信サービスに障害が生じ代替手段の調達ができずに、サービスが長時間にわたり中断する等の事象が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても相応にあるものと認識しております。当社グループにおいては、障害に対して迅速に対応するべく、日次のシステム監視及び障害検出に関して、管理体制を強化し障害発生の未然防止及び障害発生時の影響極小化の体制を整えております。 (8) サービス中断の可能性について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループが提供するクラウドサービスは、地震等の自然災害、電力不足、停電、通信障害、テロ等の予見し難い事由により、停止或いは遅延等の影響を受ける可能性があります。また、コンピュータクラッキング、コンピュータウイルス、人的過失及び顧客企業等の偶発的或いは故意による行為等に起因するサービスの中断も、当社グループのサービスの提供を妨げる可能性があります。このように、サービスの提供が中断し当社グループの信用失墜又は事業機会の逸失が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても相応にあるものと認識しております。当社グループにおいては、事業継続管理規程を策定し、社内周知徹底や運用テストの実施に継続的に取り組み、リモートワーク環境の整備などの事前準備を整えておくことにより、有事の際の影響を最小限に留めるよう努めております。 (9) AWS及びGoogle Cloudのシステム障害について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループの事業は、AWS及びGoogle Cloudの各種サービスを、インターネットを介して顧客企業に提供することを前提としております。従いまして、自然災害や事故などによる不測の事態が発生し、万が一、AWS及びGoogle Cloud自体にシステム障害が起こるような場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても相応にあるものと認識しております。当社グループにおいては、障害に対して迅速に対応するべく、日次のシステム監視及び障害検出に関して、管理体制を強化し障害発生の未然防止及び障害発生時の影響極小化の体制を整えております。 (10) クラウドインテグレーションにおける外部協力先の確保について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループは必要に応じて、クラウドインテグレーションにおいて複数の外部協力先に委託を行っておりますが、万が一適切な協力先、技術者数が確保できない場合又は委託単価が高騰した場合には、費用の増加又は納期遅延等が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても常にあるものと認識しております。当社グループにおいては、今後も外部協力先との安定的な取引関係を保つとともに、十分な技術力を有する新規協力先の開拓を行ってまいります。 (11) 新規事業展開について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループは今後、更なる収益拡大を図るため、既存事業の周辺領域での新たな事業展開や海外市場における事業展開についても取り組んで参りたいと考えております。しかしながら、新規事業展開や海外展開は構想段階であり、先行投資として人件費等の追加的な支出が発生する場合や、これまで想定していない新たなリスクが発生する等、当社グループの想定通りに進捗せず、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても常にあるものと認識しております。当社グループにおいては、新規事業の概況や市場動向を注視しながら、適切なタイミングで事業の再編や構造改革を実施するように努めております。 (12)  M&Aについて ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループは、既存の事業基盤を拡大するため、あるいは新たな事業への進出等のため、事業戦略の一環としてM&A戦略を推進してまいります。買収後において予期せぬ偶発債務等の発生や、事業環境の変化等により、当社グループが想定したシナジーや事業拡大の成果が得られず、減損損失が発生するなど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても常にあるものと認識しております。当社グループにおいては、対象企業の経営内容や財務内容等について厳密にデューデリジェンスを行うことにより、買収によるリスクを極力回避することが必要と認識しております。 2.外部環境に関するリスク (1) 価格競争について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループが属するクラウド市場における価格競争は、競合企業の新規参入により今後更に激しくなることが予測されます。低価格競争が更に進展し、競合他社との差別化が有効に図れず、当社グループが提供するサービスの売上高が想定どおりに増加しない、または利益水準が悪化する場合等には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても相応にあるものと認識しております。当社グループにおいては、技術力の強化、サービス品質の向上等により、競争力の維持に努めております。 (2) 競合について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループが事業を展開するクラウド市場は、規模の大小を問わず競合企業が複数存在しており、クラウドの普及に伴い、今後も競合企業の新規参入が予測されます。これら競合他社の中には、当社グループに比べ大きな資本力、技術力、販売力等の経営資源及び顧客基盤等を保有している企業が含まれ、競合企業の動向は市場に大きな影響を与える可能性があり、新規参入の拡大等により競争が激化し、類似サービスの出現により当社グループが競合企業との差別化を有効に図ることが出来ない場合等には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても常にあるものと認識しております。当社グループにおいては、自社開発のAWS運用自動化サービス「Cloud Automator」を提供し、APNコンサルティングパートナーを含む他社との差別化を図っております。 (3) 技術革新への対応について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループが属するクラウド業界においては、市場及び顧客ニーズ、技術の変化が非常に速く、それに基づく新サービス等の開発・導入が相次いで生じております。また、AWSの特性としてサービスの仕様変更、新サービスの追加等を頻繁にアップデートしており、AWSエンジニアの育成プロセスは長期化かつ高難度化しておりますが、技術革新、またはそれに伴い変化する顧客ニーズを捉えた新サービスの開発、導入及び品質確保等にかかる対応が遅れた場合には、当社グループサービスの競争力が低下する可能性があります。また、技術革新に対応するために必要となる追加投資等の支出が拡大した場合には採算悪化による利益の低下に繋がり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても相応にあるものと認識しております。当社グループにおいては、このような変化に対して迅速にキャッチアップすべく、最新の技術動向等を注視し、最新の技術情報の収集とノウハウの習得に積極的に取り組んでおります。 (4) 為替相場の変動について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社のAWSリセールにおいて、当社とAmazon Web Services, Inc.との取引にかかるAWS月額利用料は米ドル建てで計算されます。日本円と米ドル間の為替相場が円高となった場合には売上高・仕入高が共に減少し、円安となった場合には売上高・仕入高が共に増加する為、利益「率」への影響はニュートラルですが、急激な為替変動があった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても相応にあるものと認識しております。当社グループにおいては、為替予約を行うことにより為替リスクの極小化を図っております。 (5) 法的規制について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループは電気通信事業法上の電気通信事業者として届出を行い受理されております。現在において、当社グループの事業に対する同法による規制強化等が行われるという認識はありませんが、社会情勢の変化等により当社グループの事業運営を制約する規制強化等が行われる可能性は否定できません。万が一、かかる規制の強化がなされた場合には、当社グループの事業運営に影響を及ぼす可能性があります。また、近年、インターネット関連事業を規制する法令は度々変更・追加がなされており、今後新たな法令等の規制がなされた場合には、当社グループの事業運営に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、低いものと認識しております。当社グループにおいては、法令改正の動向などの情報収集を適宜行い、適時に対応できるようにすることによりリスクの軽減を図っております。 3.事業運営に関するリスク (1) 特定人物への依存について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社の代表取締役社長大石良は、当社の創業者であり、経営方針・経営戦略の策定やその実行において重要な役割を果たしております。今後何らかの理由で同氏が当社の業務を遂行することが困難になった場合には、当社グループの事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、低いものと認識しております。当社グループにおいては、同氏に過度な依存をしない経営体制を構築すべく、幹部社員の情報共有や権限委譲等によって同氏への過度な依存の脱却に努めております。 (2) 小規模組織であることについて ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループは急速に規模が拡大しているものの、未だ小規模な組織であると認識しております。現状はこれに応じた内部管理体制となっておりますが、今後の成長に伴う事業規模の拡大によっては、内部管理体制とのアンバランスが生じ、適切な業務運営が困難となり当社グループの事業運営及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、低いものと認識しております。当社グループにおいては、事業規模の拡大に応じて人員の増強や内部管理体制の一層の充実を図ってまいります。 (3) 優秀な人的資源の確保について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループの提供するサービスは、技術部門を中心とした従業員による継続した役務に依存しております。当社グループの事業拡大に伴い、優秀な経営陣及び従業員を内部育成し、技術・営業・企画及び管理面において適切な人材を適切な時期に確保又は維持できなかった場合、必要以上の人員数採用により労務費用を適切にコントロールすることができなかった場合、労働市場において想定よりも人件費が高騰した場合には、当社グループの事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても常にあるものと認識しております。当社グループにおいては、様々な採用チャネルを活用して多様な人材の確保に努めるとともに、教育制度の充実等による適切な人材育成に努めております。また、魅力的な報酬制度や公正な人事評価制度の構築、リモートワークの推進をはじめとした働きやすい労働環境の整備等、従業員の働きがいを維持・向上させるための取り組みを実施しております。 (4) 知的財産権について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループはこれまで、第三者の知的財産権を侵害したとして損害賠償や使用差し止めの請求を受けたことはなく、知的財産権の侵害を行っていないものと認識しております。当社グループは、第三者の特許権その他の知的財産権を侵害しないよう細心の注意を払っておりますが、万が一、第三者の知的財産権を侵害した場合には、損害賠償の負担が生じる可能性があります。当社グループが属するクラウド市場において知的財産権の状況を完全に把握することは困難であり、当社グループの事業に関連する知的財産権について第三者の特許取得が認められた場合、あるいは将来特許取得が認められた場合、当社グループの事業遂行の必要上これらの特許権者に対してライセンス料を負担する等の対応を余儀無くされる可能性があります。このような損害賠償及びライセンス料の多額の負担が生じた場合、当社グループの事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、低いものと認識しております。当社グループにおいては、社内担当部門で慎重に調査を行うとともに、必要に応じて専門家と連携を取り調査可能な範囲で対応を行うことでリスクの軽減を図っております。 (5) 情報管理体制について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社グループは、AWS及びGoogle Cloudの導入や運用、又はクラウドサービス提供の過程において、顧客企業の機密情報やユーザーの個人情報を取り扱う可能性がありますが、外部からの不正アクセス、システム運用における人的過失、従業員の故意等による機密情報や個人情報の漏洩、消失、改竄又は不正利用等が発生し、当社グループがそのような事態に適切に対応できず信用失墜又は損害賠償による損失や不正利用による想定外の通信料負担の発生等が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループに限らず、顧客側の過失によって機密情報が漏洩して不正利用された場合なども同様です。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても常にあるものと認識しております。当社グループにおいては、システム上のセキュリティ対策やアクセス権限管理の徹底に加え、2012年12月に情報セキュリティマネジメントシステム「ISO /IEC 27001(JIS Q 27001)」の認証を取得し、当該公的認証に準拠した規程・マニュアルの整備・運用等を行うことで、情報管理体制の強化に努めております。また、顧客にも情報管理の重要性について啓もうを行い、機密情報の漏洩などへの対応を強化してまいります。 4.その他 (1) 株式会社テラスカイとの関係について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社は2013年9月に株式会社テラスカイと資本・業務提携を行い、当社の主要株主となっております。同社が将来において保有する当社株式を市場で売却した場合、当社株式の需給関係及び株価形成に影響を及ぼす可能性があります。なお、同社とは、当社の代理店販売(当社の売上高)や社内利用クラウドサービスの購入(当社の費用)等の取引がありますが、当社グループと同社の間において、役職員の兼任及び出向は現時点ではございません。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても相応にあるものと認識しております。政策保有株式の縮減の傾向のなか、流動性向上の観点からも一定程度の売却は市場ではポジティブに働く可能性もありますので、引き続き、同社とコミュニケーションを図ってまいります。 (2) 投資有価証券について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社は、法人主要株主である株式会社テラスカイの株式及び同社の子会社である株式会社BeeX、ウイングアーク1st株式会社等の上場株式を保有しております。株式市場の変動及び経営状況により、当該株式の時価が大きく変動した場合、又は当該株式にかかる保有有価証券の評価損計上等による損失が生じた場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、当社グループが、当該株式の売却を行う場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても相応にあるものと認識しております。当社グループにおいては、中長期的な視点に立ち、業務提携等に基づく協業を行うことを目的とし、株式を保有する場合があります。保有メリットのある株式については、事業拡大のため保有を継続する方針ですが、保有目的及び保有に伴う便益やリスク、並びに当該株式の取得原価及び株価の状況等をふまえて、取締役会において、その保有目的並びに経済合理性を精査し、保有の適否を検証します。 (3) 配当政策について ・リスクが顕在化した場合に経営成績等の状況に与える影響の内容 当社は、株主に対する利益還元を重要な経営課題と認識しており、2026年2月末を基準日として配当を開始いたしました。今後におきましても、経営成績及び財政状態を勘案した上で、継続的な利益配当を実現することを基本方針としております。しかしながら、急激な為替変動やAI関連投資等の先行投資に伴う一時的な業績悪化、あるいは将来の成長に向けた大規模な資金需要が発生した場合には、配当水準の維持が困難となる、または予定していた増配等が見送られる可能性があります。 ・リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策 当該リスクが顕在化する可能性は、翌期においても相応にあるものと認識しております。当社は現在、成長フェーズにあり、短期的な利益変動が配当原資に影響を及ぼす可能性があるためです。これに対し当社は、単一の還元手法に固執せず、業績動向や株価水準を総合的に判断し、自己株式の取得を含めた機動的な株主還元策を柔軟に組み合わせることで、資本効率の向上と株主への安定的な還元を両立させる方針を採っております。
経営成績の分析 (MD&A)7,252字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度末における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は15,567,069千円となり、前連結会計年度末に比べて344,632千円増加しました。これは主に、現金及び預金が603,519千円増加、売掛金及び契約資産が590,238千円増加した一方で、有価証券が590,451千円減少、前渡金が314,800千円減少したことによるものであります。また、固定資産は4,691,877千円となり、前連結会計年度末に比べて579,473千円減少しました。これは主に、のれんが797,330千円減少、関係会社株式が144,276千円減少した一方で、投資有価証券が193,625千円増加したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は10,010,406千円となり、前連結会計年度末に比べて1,301,233千円増加しました。これは主に、買掛金が754,817千円増加、短期借入金が720,000千円増加した一方で、契約負債が467,234千円減少したことによるものであります。また、固定負債は513,335千円となり、前連結会計年度末に比べて189,150千円増加しました。これは主に、繰延税金負債が120,065千円増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は9,735,204千円となり、前連結会計年度末に比べて1,725,224千円減少しました。これは主に、利益剰余金が600,957千円減少、自己株式の取得により自己株式が1,116,926千円増加したことによるものであります。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度(自 2025年3月1日 至 2026年2月28日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、緩やかに回復しております。一方で、米国の通商政策をめぐる動向による景気の下押しリスクに加え、為替相場における円安基調の継続や不安定な変動、金融資本市場の動向等の影響には引き続き注意が必要であり、先行き不透明な状況が続くものと想定されます。 当社グループを取り巻く日本国内のクラウド市場は、引き続き急速な成長軌道にあり、その背景にはデジタルトランスフォーメーション(DX)(注1)やオムニチャネル(注2)化による顧客接点の高度化に加え、AI技術の劇的な進化が挙げられます。 特に2026年初めの生成AI分野での技術進展(いわゆる「アンソロピック・ショック」など)に象徴されるAIモデルの飛躍的進化は社会やビジネスのあり方を根本から変容させつつあります。しかしながら、AIの進化は膨大な計算リソースと高度なデータ基盤を必要とするため、クラウドビジネスを専業とする当社グループにとって、この変化は極めてポジティブな追い風であると認識しております。AIが高度化・複雑化するほど、その安定的な実行基盤としてのクラウドの重要性は増しており、AIの進化はクラウド市場の成長を更に加速させる強力なエンジンとなっています。また、企業のAI対応は急務となっており、当社グループにおいてもAI関連プロジェクトの引き合いが急増していることを受け、Amazon Web Services(以下「AWS(注3)」)でのAIコンピテンシー認定を取得し、AI活用を前提としたインフラ構築・運用の体制整備を急ピッチで進めております。 世界的には、パブリッククラウド市場をけん引するAWSが、技術の進化とイノベーションを繰り返しながら、依然高い成長率と圧倒的シェアを維持して順調に市場を拡大しています。追随するGoogleやMicrosoftとの競争は、それぞれが独自の強みを活かしてクラウドサービスの拡充や改善に力を入れることで多様な選択・オプションが利用可能になり、顧客にとって多くの利益をもたらすとともにクラウドサービスの性能向上やクラウド市場の拡大に大きく寄与しております。 このような状況の中、当社グループは、2025年4月に中期経営方針(FY26-FY28)を公表するとともに、2023年に締結されたAWSとの戦略的協業契約を中心戦略としたクラウド基盤に関するコンサルティング、基盤構築・運用、クラウドサービスの機能強化に加えて、生成AIを活用した新たなサービス展開やセキュリティ領域における付加価値の強化、アライアンスによる海外展開に取り組むなどビジネス拡大に尽力してまいりました。また、Google Cloud事業を展開する連結子会社である株式会社G-genのほか、高度なクラウド運用管理を専門的に運営する株式会社サーバーワークス・スマートオペレーションズを2025年3月に新潟市に設立いたしました。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高は40,006,534千円(前期比12.0%増)と前期比で増収となった一方で、一過性の不採算プロジェクトの影響により営業利益は625,262千円(前期比41.7%減)、経常利益は766,168千円(前期比28.1%減)と減益となり、のれんの一括償却等に伴う特別損失等により親会社株主に帰属する当期純損失は600,957千円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益677,331千円)となりました。 なお、当社グループの事業はクラウド事業の単一セグメントのため、セグメントごとの記載はしておりませんが、製品・サービス別の業績の概要は以下のとおりであります。 (クラウドインテグレーション) 旧来のオンプレミスシステムから新たなクラウド環境への移行や複数のクラウドサービスを統合するハイブリッドクラウド戦略などを推進する企業が増加していることによってクラウド需要が更に拡大しており、また、生成AIやIoTなど高度な技術の活用により多様なデータ連携やシステムの最適化が必要となり、専門的な技術支援を求める企業が増え顧客獲得と受注が堅調に推移しました。一方で、大規模かつ複雑なクラウドインテグレーション案件が増加していることから、将来のリスクに備えて一部案件で受注損失の引当を行いました。これは、当社グループがより大規模で高難度の案件を手掛ける機会が拡大していることの表れでもあり、今後の事業規模拡大に資する前向きなものと捉えております。以上の結果、売上高は2,367,675千円(前期比4.2%増)となりました。 (リセール) 既存顧客からの継続的な受注及び大口顧客のAWS利用料の増加によりARPU(注4)が堅調に推移するとともに、新規顧客の獲得もあってアカウント数も増加しました。加えて、クラウドインテグレーション案件の大型化に伴い、リセールにおけるAWS利用料も大規模なものが増加しており、当社グループの収益基盤の拡大に寄与しております。一方で、案件の大型化に伴い戦略的なディスカウント案件も増加していますが、現時点ではアカウントを獲得することを優先方針として営業活動を行ってまいりました。また、セキュリティを中心とするサービス・ソフトウェアのライセンス販売、自社サービスの販売も堅調に推移しました。以上の結果、売上高は35,877,350千円(前期比12.9%増)となりました。 (MSP(注5)) クラウド需要の高まりに伴い、クラウド環境の運用や管理に関するニーズが拡大しており、企業はクラウド導入後の運用効率化やセキュリティ確保、コスト最適化のため、専門知識を持つ外部パートナーに依頼するケースが増えております。また、生成AIやIoTなどの先進技術の導入によりシステムの複雑性が増し、運用負担が高まっていることなどから受注が堅調に増加しました。特に、MSP事業は当社グループ事業区分の中で最も利益率が高く、収益性をけん引する重要な柱となっております。以上の結果、売上高は1,731,316千円(前期比4.0%増)となりました。 (その他) その他は、特定顧客向けサービスの提供により、売上高は30,192千円(前期比145.8%増)となりました。 〔用語解説〕 (注1)  デジタルトランスフォーメーション(DX): 企業がデジタルテクノロジーを活用して、ビジネスプロセスやカスタマーエクスペリエンス、組織文化などの様々な領域において革新的な変革を実現する取り組みのことを指します。 (注2)  オムニチャネル: 企業が複数の販売チャネル(店舗、ウェブサイト、モバイルアプリなど)を統合して、顧客にとってシームレスな購買体験を提供する戦略のことを指します。 (注3) AWS:「Amazon Web Services」の略称であります。Amazon.comの関連会社であるAmazon Web Services, Inc.が提供する、Webサービスを通じてアクセスできるよう整備されたクラウドコンピューティングサービス群の総称であります。 (注4) ARPU:「 Average Revenue Per User 」の略称であります。1社あたりの平均売上金額を表す数値であります。 (注5) MSP:「Managed Service Provider」の略称であります。顧客がAWS上に展開した仮想サーバーやネットワークの監視・運用・保守等を請け負うサービスであります。 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ4,289,513千円増加し、40,006,534千円(前期比12.0%増)となりました。これは主に、リセールが4,110,419千円増加したことによるものであります。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は、前連結会計年度に比べ4,749,319千円増加し、36,362,176千円(前期比15.0%増)となりました。これは主に、リセール売上にかかる仕入高の増加によるものであります。 以上の結果、売上総利益は前連結会計年度に比べ459,806千円減少し、3,644,357千円(前期比11.2%減)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ12,992千円減少し、3,019,095千円(前期比0.4%減)となりました。これは主に、人件費が増加した一方で、業務委託費が減少したことによるものであります。 以上の結果、営業利益は、前連結会計年度に比べ446,813千円減少し、625,262千円(前期比41.7%減)となりました。 (営業外損益、経常利益) 当連結会計年度における営業外収益は、前連結会計年度に比べ66,203千円増加し、295,682千円(前期比28.8%増)となりました。これは主に、受取利息が18,376千円減少した一方で、受取手数料が25,379千円増加、為替差益が24,250千円増加したことによるものであります。 また、営業外費用は、前連結会計年度に比べ80,537千円減少し、154,776千円(前期比34.2%減)となりました。これは主に、持分法による投資損失が98,481千円減少したことによるものであります。 以上の結果、経常利益は前連結会計年度に比べ300,072千円減少し、766,168千円(前期比28.1%減)となりました。 (特別損益) 当連結会計年度における特別利益は、45,378千円となりました。これは、主に臨時収益38,614千円によるものであります。 また、特別損失は、前連結会計年度に比べ769,352千円増加し、866,875千円(前期比788.9%増)となりました。これは、主にのれん償却額742,966千円によるものであります。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における法人税等合計は、前連結会計年度に比べ275,923千円増加し、545,628千円(前期比102.3%増)となり、非支配株主に帰属する当期純利益は21,680千円減少し、-千円(前期は非支配株主に帰属する当期純利益21,680千円)となりました。 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純損失は600,957千円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益677,331千円)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は6,645,493千円となり、前連結会計年度末に比べて603,519千円増加しました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は765,814千円(前連結会計年度は906,594千円の収入)となりました。これは主にのれん償却額797,330千円、仕入債務の増加額754,817千円、前渡金の減少額314,800千円等があった一方で、売上債権及び契約資産の増加額590,495千円、契約負債の減少額467,234千円、法人税等の支払額345,474千円等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果獲得した資金は156,907千円(前連結会計年度は1,453,379千円の支出)となりました。これは主に有価証券の償還による収入598,520千円等があった一方で、投資有価証券の取得による支出374,517千円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は398,620千円(前連結会計年度は227,252千円の支出)となりました。これは主に短期借入れによる収入720,000千円等があった一方で、自己株式の取得による支出1,128,094千円があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループの事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループは受注から販売までの期間が短いため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当社グループは「クラウド事業」の単一セグメントとしておりますが、当連結会計年度の販売実績を製品・サービス区分ごとに示すと次のとおりであります。 製品・サービス区分の名称   当連結会計年度(自 2025年3月1日  至 2026年2月28日)   前年同期比(%) クラウドインテグレーション(千円)   2,367,675   104.2 リセール(千円)   35,877,350   112.9 MSP(千円)   1,731,316   104.0 その他(千円)   30,192   245.8 合計(千円)   40,006,534   112.0 (注) 1.製品・サービス区分間の取引については相殺消去しております。 2.当連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」及び「② 経営成績の状況」に記載しております。また、当社の経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、リセールにおける仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。また、投資を目的とした資金需要は、設備投資、継続的なソフトウエアの開発及び投資有価証券の取得等によるものであります。なお、当社グループの資金の源泉は主に営業活動によるキャッシュ・フローによるものであり、必要に応じて金融機関からの短期借入金による調達も行っております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りに関しては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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