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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

オープンワーク

OpenWork Inc.5139 · Growth · 情報・通信業

社員クチコミを基盤に、転職・就職情報サイトを運営し、雇用市場の透明性を高めるプラットフォーマー。

概要

オープンワーク株式会社は、社員のクチコミを基盤としたワーキングデータプラットフォームを運営する情報・通信業の企業である。2007年に転職・就職情報サイト「Vorkers」(現「OpenWork」)として創業し、現在は同サイトの運営に加え、企業向け採用支援サービス「OpenWorkリクルーティング」、社員クチコミデータを投資判断に提供する「FIS」などのオルタナティブデータサービスを展開する。2022年12月に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年12月期の営業収益は約46.5億円、営業利益は約12.0億円、従業員数は148名。登録ユーザー数は約775万人、社員クチコミ掲載件数は約2,060万件に達する。

社員クチコミを核としたワーキングデータプラットフォーム

当社の事業は「ワーキングデータプラットフォーム」の単一セグメントで構成される。中核は転職・就職のための会社情報サイト「OpenWork」であり、現職・元社員によるクチコミや評価スコア、残業時間などの数値データを蓄積・公開する。このプラットフォームを基盤に、企業向けの採用支援サービス「OpenWorkリクルーティング」、機関投資家向けのデータ提供サービス「FIS」、組織改善レポート「DAP」などが派生している。すべてのサービスは、個人が投稿した社員クチコミを起点としており、データの「量」と「質」が競争優位の源泉となっている。2025年12月末時点で約81,000社、約2,060万件のクチコミデータが掲載され、上場企業の90%以上をカバーする。

3つの収益源で構成される収益構造

当社の営業収益は、大きく3つのサービスから構成される。2025年12月期の販売実績によると、「OpenWork」が1,243,587千円(前年同期比20.0%増)、「OpenWorkリクルーティング」が3,247,887千円(同34.2%増)、「オルタナティブデータサービス」が162,264千円(同89.6%増)である。OpenWorkはユーザーからの有料会員登録収入と提携企業からの紹介料が主な収益源。OpenWorkリクルーティングは求人企業や人材紹介エージェントからの成功報酬と基本利用料が中心。オルタナティブデータサービスはデータ提供料を収入とする。リクルーティングが全体の約70%を占め、成長の主軸となっている。

データの信頼性を支える審査体制と運営方針

「OpenWork」の特徴は、投稿される社員クチコミの質と信頼性の高さにある。当社は、すべての投稿に対してAIによる機械審査と専任スタッフによる目視審査を実施し、誹謗中傷や虚偽情報を排除する体制を構築している。投稿には500文字以上の記載が必須で、コピーアンドペーストは制限され、在籍期間1年以上の正社員・契約社員のみが回答できる。こうした運用により、データの健全性を維持している。また、2018年には当社のクチコミデータと企業業績の関連性を分析した論文が「証券アナリストジャーナル賞」を受賞しており、学術的な裏付けも得ている。

売上高が5年で約4.7倍に成長した財務推移

有価証券報告書に記載された財務数値によると、2018年12月期の売上高は10億円だったが、2025年12月期には47億円(41.7億円の誤差注意:実際は46.5億円だが、財務数値に47億円とある?「revenueOku」47とあるので47億円)に拡大した。当期純利益も2018年12月期の3億円から2025年12月期の8億円へと増加している。2025年12月期の営業利益は12億円、経常利益は12億円。資産総額は約84.1億円、純資産は約68.7億円。キャッシュ・フローでは営業活動により14.2億円の資金を得ている。積極的なマーケティング投資により営業費用が増加したが、収益成長がそれを上回り増益を達成した。

業界の中での役割は採用・転職市場における情報プラットフォーム運営者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
47億円
営業利益
12億円
営業利益率
25.5%
純利益
8億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
OpenWork リクルーティング32億円69.6%
OpenWork12億円26.1%
オルタナティブ データサービス2億円4.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01採用・転職情報主力

転職・就職のための会社情報サイト「OpenWork」を運営。社員クチコミ、評価スコア、数値データを提供し、ユーザーは無料で閲覧できるが、有料会員登録や提携サービス(人材紹介など)への登録で収益化している。

主な製品・サービス2
OpenWork
社員クチコミを基盤とした転職・就職情報サイト。企業の評判を多角的に確認できる。
OpenWorkリクルーティング
企業向け採用支援サービス。求人掲載やスカウトメール送信が可能で、成功報酬型の収益モデル。

02データサービス準主力

蓄積したクチコミデータを投資判断や人的資本経営に活用するサービスを提供。ヘッジファンド向けのデータ提供や、企業向けの従業員クチコミレポートを提供している。

主な製品・サービス2
FIS(Financial Indicator Service)
社員クチコミを投資判断のためのオルタナティブデータとして提供するサービス。
従業員クチコミレポート
AIでクチコミを分析し、企業の働き方の特徴や課題を可視化するDAPサービス。人的資本経営支援ツールとして提供。

製品と技術

社員クチコミサイト「OpenWork」

「OpenWork」は、社員のクチコミを基盤とした転職・就職のための会社情報サイトである。ユーザーは8つのカテゴリー(ワーク・ライフ・バランス、20代成長環境など)に整理されたクチコミや、レーダーチャート形式の評価スコア、月間残業時間などの数値データを閲覧できる。2025年12月末時点で約81,000社、約2,060万件のクチコミデータが掲載され、登録ユーザー数は約775万人。累計Web履歴書登録数は約165万件。投稿には厳格な審査があり、AIとスタッフによるダブルチェックで信頼性を担保する。収益は有料会員登録と提携企業からの紹介料の2本柱。

企業向け採用支援サービス「OpenWorkリクルーティング」

「OpenWorkリクルーティング」は、自社の働きがいを採用力に変える企業向け採用支援サービスである。求人企業や人材紹介エージェントは「OpenWork」上に求人を掲載し、登録ユーザーに対してスカウトメールを送信できる。求職者はクチコミや評価スコアを確認した上で応募するため、ミスマッチの低減や入社後の定着率向上が期待される。2025年12月末時点で契約社数は約4,400社、求人掲載数は約9.9万件。営業収益は32.5億円(2025年12月期)と全社売上の約70%を占める主力サービス。収益は成功報酬と基本利用料からなる。

機関投資家向けデータ提供「FIS」と組織改善レポート「DAP」

「FIS(Financial Indicator Service)」は、社員クチコミデータを投資判断のためのオルタナティブデータとして提供するサービスで、主に国内外のヘッジファンドを顧客とする。自然言語処理や機械学習を活用し、クチコミから企業の業績予測に役立つシグナルを抽出する。2021年2月に設立された一般社団法人オルタナティブデータ推進協議会にも会員として参画している。「DAP(Data Analytics Platform)」は2024年4月に開始したサービスで、AIを用いてクチコミを分析し、企業の働き方の特徴や強み・弱みを可視化したレポートを提供する。人的資本経営の支援ツールとして位置づけられる。両サービスは2025年12月期に合計1.6億円の営業収益を計上した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

求人情報サービスで高成長、利益率は高い水準

同社は求人情報サイト「オープンワーク」を運営し、情報・通信業に属する。売上高は2023年12月期29億円から2025年12月期47億円へと急拡大し、営業利益率は25%超と極めて高い。ライバルのソラコムはIoTプラットフォーム、ハッチ・ワークはHR関連だが事業モデルが異なり、直接競合は人材系プラットフォームであるがリストにはない。同社は口コミ情報を強みに転職市場で存在感を高めている。成長は続いているが、ネットワーク効果による寡占化が進み、上位勢との競争が激化する可能性。また、収益の一部を広告に依存するため、景気変動の影響を受けやすい。

強み

  • 売上高が2期で60%以上増加、市場拡大を享受。
  • 営業利益率25%超、固定費が少なくスケールメリット。
  • 求人口コミで認知度が高く、ユーザー基盤が強み。
  • 蓄積した口コミデータを活かし、サービスの改善。

課題

  • 大手求人サイトが強く、シェア拡大に苦戦。
  • 最新期の利益率が前期比で低下、広告費増加。
  • 求人広告需要は雇用市場に左右されやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がオープンワーク

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13835eBASE207億円19.1倍
23968セグエグループ205億円10.0倍
34800オリコン205億円27.9倍
4438Aインフキュリオン204億円43.1倍
53901マークラインズ200億円12.4倍
65139オープンワーク199億円19.6倍
73853アステリア198億円23.6倍
84434サーバーワークス197億円
93678メディアドゥ196億円10.7倍
103834朝日ネット196億円12.4倍
119424日本通信195億円25.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 15件

社員クチコミサイト「Vorkers」の開設

2007年6月、東京都千代田区において株式会社ヴォーカーズが設立され、資本金5,000千円で事業を開始した。同時に、転職・就職のための情報プラットフォームとして社員クチコミサイト「Vorkers」(現「OpenWork」)を開設した。これは、働く個人の声を公開することで雇用市場の透明性を高めるという創業者の理念に基づくもので、当時はまだ珍しかった社員による会社評価の仕組みを提供した。創業時の登録ユーザー数やクチコミ数は小規模だったが、口コミで徐々に利用者を増やしていった。

本社移転と「働きがい研究所」の開始

2010年1月、本社を東京都渋谷区に移転した。その後、2014年3月には、「Vorkers」に蓄積された社員クチコミデータを基に働きがいを調査・分析し公表するオウンドメディア「働きがい研究所」を開始した。これにより、単なるクチコミサイトから、働きがいに関する知見を発信する情報源へと進化した。2015年9月には再び本社を渋谷区渋谷三丁目に移転し、事業拡大に対応した。

求人サービス開始と商号変更

2016年6月、企業向け求人サービス「Vorkersリクルーティング」(現「OpenWorkリクルーティング」)を開始した。これにより、クチコミデータを活用した採用支援という新たな収益源を獲得した。2018年10月には株式会社リンクアンドモチベーションに対する第三者割当増資を実施し、資本提携を締結。2019年5月、商号をオープンワーク株式会社に変更し、サービス名も「OpenWork」「OpenWorkリクルーティング」に統一した。「OpenWork」の名称には「より透明性の高い仕事選びを提供する」という決意が込められている。

リンクアンドモチベーションの連結子会社化と新サービス

2020年1月、株式会社リンクアンドモチベーションが当社株式を追加取得し、当社は同社の連結子会社となった。同年4月には、投資判断のための社員クチコミデータ提供サービス「FIS(Financial Indicator Service)」を開始し、機関投資家向けオルタナティブデータ分野に参入。2020年10月には本社を渋谷区渋谷二丁目(現所在地)に移転した。2022年8月には「OpenWork」の登録ユーザー数が500万人に到達し、プラットフォームとしての規模が拡大した。

東京証券取引所グロース市場への上場

2022年12月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場時の売上高は20億円(2022年12月期)で、当期純利益4億円。上場後も成長を続け、2024年4月には組織改善支援のための従業員クチコミレポート提供サービス「DAP(Data Analytics Platform)」を開始。2025年3月には個人間のキャリア情報交換コミュニティ「OpenWorkキャリア」を開始し、サービスの多角化を進めた。2025年12月期の売上高は47億円、当期純利益8億円に達した。

子会社化による組織強化(カッパー買収)

2026年1月、株式会社PM Clubの全株式を取得し完全子会社化とした。PM Clubはプロジェクトマネジメント関連の知見を持つ企業で、この買収により当社のワーキングデータプラットフォームに新たな人材・組織データを加え、サービスの拡充を図る。ただし、この取引の詳細な金額やPM Clubの業績は公開情報からは不明である。

年表15件を開く

2000年代

  • 2007年6月創業東京都千代田区において株式会社ヴォーカーズを設立(資本金:5,000千円)転職・就職のための情報プラットフォームとして社員クチコミサイト「Vorkers(現:「OpenWork」)」を開設。

2010年代

  • 2010年1月本社を東京都渋谷区に移転。
  • 2014年3月「Vorkers」に掲載されている社員クチコミ等のデータから働きがいを調査・分析して公表オウンドメディア「働きがい研究所」を開始。
  • 2015年9月本社を東京都渋谷区渋谷三丁目に移転。
  • 2016年6月「Vorkers」上に求人を掲載できる企業向け求人サービス「Vorkersリクルーティング(現:「OpenWorkリクルーティング」)」を開始。
  • 2018年10月株式会社リンクアンドモチベーションに対する第三者割当増資を実施。
  • 2019年5月商号変更商号をオープンワーク株式会社に変更。サービス名を「OpenWork」「OpenWorkリクルーティング」に変更。

2020年代

  • 2020年1月株式会社リンクアンドモチベーションが当社株式を追加取得し、株式会社リンクアンドモチベーションの連結子会社となる。
  • 2020年4月投資判断のための社員クチコミデータ提供サービス「FIS(Financial Indicator Service)」を開始。
  • 2020年10月本社を東京都渋谷区渋谷二丁目に移転。
  • 2022年8月「OpenWork」登録ユーザー数が500万人に到達。
  • 2022年12月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場。
  • 2024年4月組織改善支援のための従業員クチコミレポートの提供サービス「DAP(Data Analytics Platform)の提供を開始。
  • 2025年3月個人間のキャリア情報交換のためのコミュニティサービス「OpenWorkキャリア」を開始。
  • 2026年1月M&A株式会社PM Clubの全株式を取得し、完全子会社化とする。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    ワーキングデータプラットフォームの拡充

    社員クチコミの量と質の維持・向上、年収・残業時間・選考データ等の多様なデータを蓄積し、転職・就職情報を網羅するデータ基盤を強化する。

  2. 02

    採用市場のリストラクチャリング

    従来の広告偏重の採用市場から、情報の透明性を活かし、求職者と企業のミスマッチを抑制する健全なマッチング市場へ変革する。

  3. 03

    新規サービスの展開と収益多角化

    蓄積したワーキングデータを活用し、FIS(投資向けオルタナティブデータ)、DAP(企業向け分析レポート)、OpenWorkキャリア(キャリア情報交換コミュニティ)等の新サービスを展開する。

  4. 04

    情報管理体制の強化

    プライバシーマーク取得済み。個人情報保護マネジメントシステムの運用徹底、社内教育・セキュリティシステムの継続的強化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で148人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は735万円で、3期前と比べて+21.2%平均年齢は33.0歳、平均勤続年数は2.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年12月60631.53.281
2023年12月67332.92.8100
2024年12月75633.12.7126794
2025年12月73533.02.9148811

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率22.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)74.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都渋谷区27百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は47億円営業利益12億円前期と比べると増収増益で、売上が+34.3%、利益が+20.0%。

売上高
+34.3%
47億円
営業利益
+20.0%
12億円
純利益
+0.0%
8億円
営業利益率
25.5%
前期比 -3.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高62億円47億円
営業利益15億円12億円
純利益10億円8億円
1株あたり配当¥9¥9

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

4期分

直近は2026年上期で、売上は30億円、営業利益は11億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年下期291
2024年下期35514.35
2025年下期4748.52
2026年上期301136.77

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2018年12月期からの8期で、売上は10億円から47億円へ4.7倍に増えた。直近期の営業利益率は25.5%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年12月1053
商号をオープンワーク株式会社に変更。サービス名を「OpenWork」「OpenWorkリクルーティング」に変更。
2019年12月1432
2020年12月1522
2021年12月1532
東京証券取引所グロース市場に株式を上場。
2022年12月2064
2023年12月2996
2024年12月35101028.68
2025年12月47121225.58

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高47億円のうち、営業利益として残るのは12億円25.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の17.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金74.5%35億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益25.5%12億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

営業利益率業種比+17.1pt
25.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+10.4pt
17.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.5pt
12.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
105.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2025年12月期は営業CFが14億円、投資CFが−30億円で、差し引きのフリーCFは−16億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は46億円で、売上の11.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年12月300326
2021年12月20228
2022年12月6014648
2023年12月804860
2024年12月80−1867
2025年12月14−30−4−1646

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年12月期の総資産は84億円。このうち返さなくてよい自己資本が69億円で、自己資本比率は81.7%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年12月2422291.2
2019年12月2624293.0
2020年12月2926390.4
2021年12月3128391.8
2022年12月5147491.0
2023年12月6457789.6
2024年12月7265889.2
2025年12月84691581.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
76億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
41億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
15億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中54位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中533位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
25.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
81.7%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
34.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥933で、1年前と比べて-24.4%過去52週の値幅のなかでは23%の位置にある。

¥933-3.2%1ヶ月-0.3%1年-24.4%時価総額199億円
過去52週の値幅
安値¥838高値¥1,256

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.6倍
PER (会社予想)20.0倍
PBR2.81倍
配当利回り0.96%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は967円で、25日線913.72円を5.8%上回る。1ヶ月で6.15%上昇と堅調。52週高値1300円からは約25%下だが、8/14に967円まで上昇し、年初来高値圏を回復しつつある。RSIは80.77と買われ過ぎ。出来高は8/10に9.03万株と急増し、買いが入った。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER24.21倍は業界平均31.09倍より低いが、予想PER20.8倍と小幅な割安感。PBR2.92倍は平均3.64倍を下回るものの、ROE12.6%を考慮するとほぼ妥当な水準。配当利回り0.93%は平均2.65%を大きく下回り、株主還元は見劣りする。売上高は急成長中で2025/12期は47億円と前期比34%増だが、利益率は25.53%と高い。成長性は評価できるが、配当の低さが総合的な評価を引き下げる。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.6倍47.9倍
PER (予想)20.0倍
PBR2.81倍2.96倍
ROE12.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上は右肩上がりで成長率も高い一方、営業利益率は25%前後で推移しながらも、純利益はほぼ横ばい。マーケットの成長に伴い競争も激化しており、強気派は市場の拡大と自社のシェア拡大を評価するが、弱気派は利益率の頭打ちや競合の台頭による価格競争を懸念する。また、時価総額206億円に対しPERは24倍と割高感も議論の的。

プラスに働く材料7
  • 市場の成長余地

    転職市場は今後も拡大が見込まれ、サービスの利用増が売上を牽引する。

  • 高収益性の維持

    営業利益率は25%超を維持しており、事業の拡大と効率化が進む。

  • データ活用の強み

    蓄積したデータを活用した新サービスが競争優位を築く可能性がある。

  • 3期連続増収と高利益率の継続2026年下期影響

    売上高29→35→47億円と増収、営業利益率25.53%の高水準で増益基調

  • 純利益8億円の安定と予想PER20.8倍決算発表後影響

    PER24.21倍が予想20.8倍に低下すれば、株価967円は相対的に割安

  • 配当利回り0.93%からの増配余地次回株主総会影響

    純利益8億円が安定、配当利回り0.93%は増配余地を示す

  • 情報サービス需要の拡大による売上上振れ2027年〜2028年影響

    売上高47億円と市場規模が拡大、シェア獲得で売上が上振れ

マイナスに働く材料7
  • 利益の伸び悩み

    純利益が8億円で頭打ちしており、費用増が収益を圧迫している。

  • 競争激化のリスク

    採用市場に新規参入が相次ぎ、価格競争やマーケティング費用の増加が懸念される。

  • バリュエーション割高

    PER24倍は成長鈍化を織り込むには高く、株価は1年で23%下落している。

  • 営業利益率25.53%からの大幅低下リスク2026年Q2影響

    営業利益率28.57%→25.53%へ低下、このまま続けば営業利益12億円が下振れ

  • 純利益が8億円で頭打ち通年影響

    営業利益12億円に対し純利益8億円、法人税や非経常項目でEPS成長が鈍い

  • 競合激化による売上総利益率の低下2027年〜2028年影響

    売上高47億円、営業利益率25.53%は競合参入で圧迫されやすい

  • 外国人保有率6.36%の売りシグナル継続影響

    株価967円、1年で-23.09%下落、外国人保有率6.36%の減少で需給悪化

次の決算で確かめる点
採用成功報酬売上
コア収益の伸びを確認し、事業の拡大度を測るため
営業利益率
収益性の維持・改善を見るため
顧客数
採用企業の獲得状況からシェアの変化を把握するため

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ4,106人。区分でいちばん多いのは事業法人51.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が58.6%を占め、残る41.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人53.351.351.251.8
個人・その他26.726.235.334.5
金融機関9.69.64.86.8
外国法人9.46.94.76.3
自己株式0.50.72.9
証券会社1.05.94.00.6
外国人個人0.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社リンクアンドモチベーション51.16
02増井 慎二郎17.38
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.46
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)2.30
05小倉 基弘1.88
06川島 浩治1.67
07INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)1.20
08小澤 博之0.94
09THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.83
10BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN (LUXEMBOURG) SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS - DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE (常任代理人 株式会社三井住友銀行)0.80

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-20
    三井住友DSアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    3.93%
    -1.07pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−95%、1株純資産は8期で−86%。直近期のROEは12.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2018年12月7892,43322.1
2019年12月3992,8827.8
2020年12月91396.7
2021年12月131518.6
2022年12月2222710.854.4
2023年12月2927011.829.1
2024年12月3630512.421.5
2025年12月4033212.626.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額66百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
大澤陽樹代表取締役社長4130,092
池内駿介取締役兼執行役員4347,328
若月貴子取締役56
小野塚浩二取締役49
髙橋由紀子常勤監査役62
平林健吾監査役48
大野俊一監査役59
宗方亮取締役兼執行役員3710,126

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)230124221
社外監査役212126
社外取締役212126

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,359字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は「ひとりひとりが輝く、ジョブマーケットを創る。」というミッションのもと、個人が投稿した社員クチコミを基盤とするワーキングデータプラットフォーム事業を運営しています。社会の多様化が進む今日、個人の躍動感に溢れる人間社会を実現するためには、個人が自立して自由にキャリアを構築していけるような社会が望ましく、そのための雇用構造の変化や社会の意識改革が必要であると当社は強く認識しています。個人が自立してキャリアを築ける社会を目指すミッション達成への第一歩として、雇用市場の透明性を高め、個人と企業が対等な立場になるために情報の非対称性を解消するべきであると考え、社員クチコミを中心とした転職・就職のための情報サイト「OpenWork」を運営しています。 創業より、働く個人の声を蓄積、公開することで、ジョブマーケットの透明性向上を目指してきましたが、現在は社員クチコミだけに留まらず、求人情報や選考履歴など「働く」に関するあらゆる情報を網羅した、ワーキングデータプラットフォームの確立に注力しています。 当社はワーキングデータプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしていませんが、当社の提供するサービスの内容及びその特徴は以下のとおりです。 (1)「OpenWork」 ①概要 「OpenWork」は社員クチコミデータを基盤とした転職・就職のための会社情報サイトです。他のユーザーによって投稿された「ワーク・ライフ・バランス」など8個のカテゴリーで整理されている社員クチコミ、「20代成長環境」など8個の項目ごとにレーダーチャートで表示されている評価スコア、「月間残業時間」などの数値データから会社の評判を調べることができます。また、有価証券報告書などで報告されている売上高などのデータも掲載されています。ユーザーは、様々な角度から会社の実態を知り、転職・就職等に役立てることができます。 2007年よりサービスを開始し、2025年12月末時点で、約81,000社、約2,060万件の社員クチコミデータが掲載され(注1)、登録ユーザー数は約775万人となりました(注2)。また、累計Web履歴書登録数(社会人・学生)は約165万件となりました(注3)。 (注1)社員クチコミ数は「OpenWork」サイトに掲載された社員クチコミ数と評価スコア数の合計です。 (注2)登録ユーザー数は退会済みユーザーを除いたユーザー数です。 (注3)2025年12月31日時点 ②特徴 「OpenWork」では、会社に関する社員クチコミ、評価スコア、数値データを以下の分類でカテゴライズし掲載しています。 ユーザーは、様々な観点のデータから会社の実態を調査し、転職や就職等に役立てることができます。これらのデータは、投稿したユーザーの属性(職種・入社形態・性別・在籍状況)ごとに確認できるだけでなく、評価スコア・数値データの推移分析や競合・業界平均との比較も可能です。 このような定性情報・定量情報による企業の評判・実態に関する情報を提供していることが「OpenWork」の大きな特徴の一つです。 また、これらのデータの質・信頼性の高さも「OpenWork」の特徴です。データの質・信頼性の高さを維持するために、以下のような機能・審査体制を構築し、健全なプラットフォームを運営しています。 ・社員クチコミの投稿は500文字以上が必須 ・コピーアンドペーストを制限 ・在籍期間1年以上の正社員、契約社員のみが回答できる旨をサイト上に明記 ・すべての投稿内容に対してAIを活用した機械審査と専任のスタッフによる目視審査の両方を実施 特に投稿に対するAIと専任スタッフによる目視審査は「OpenWork」の情報健全性を維持するためには非常に大切なプロセスの一つです。投稿するユーザーに公開しているガイドラインのほかに社内のガイドラインに沿って審査を行い、逸脱する内容が「OpenWork」に掲載されないよう細心の注意を払っています。 さらに、「OpenWork」に掲載されている社員クチコミ等のデータから働きがいを調査・分析して公表するオウンドメディア「働きがい研究所」や、働くうえでの自分の特性、価値観、働き方タイプを知ることができる適性診断ツール「OpenFinder」など、ユーザーが自分自身にとっての働きがいとは何かを考えるきっかけとなるコンテンツも提供しています。 上記のように、定性・定量的な企業の情報を提供していること、データの質・信頼性を高めるための運営を継続してきたことが、「OpenWork」の持続的な成長の源泉となっていると考えています。 ③収益モデル 「OpenWork」は「ユーザーによる有料会員登録」と「提携しているサービス運営企業からの紹介料」の2つを収益源としています。 ユーザーは、社員クチコミを投稿する、またはWeb履歴書を登録することで、「OpenWork」に掲載されている社員クチコミが閲覧可能になりますが、有料会員に登録することでも閲覧可能となります。 また、ユーザーは、当社と提携している企業が運営するサービスに、「OpenWork」経由で登録することでも社員クチコミが閲覧可能になります。当社は、この登録の対価として提携企業から紹介料を受け取ります。 (2)「OpenWorkリクルーティング」 ①概要 「OpenWorkリクルーティング」は自社の働きがいを採用力に変えることができる企業向け採用支援サービスです。 サービス利用企業は、自社の求人を「OpenWork」上に掲載し、「OpenWork」を利用している求職者に対して応募勧誘のためのスカウトメールを送信することができます。なお、サービスの利用は求人企業だけでなく、採用代行会社及び人材紹介エージェントにも拡大しています。 求職者は「OpenWork」に掲載されている社員クチコミや評価スコア、「月間残業時間」などの数値データを確認し、求人に応募することができます。会社のことをよく理解したうえで求人に応募することができるシステムになっているため、求人企業と求職者の双方のミスマッチ低減や入社後定着率の向上を図ることができます。 2025年12月末時点で、契約社数(登録エージェント企業数含む)は約4,400社、求人掲載数は約9.9万件、累計Web履歴書登録数(社会人・学生)は約165万件となりました。 ②特徴 当社は、キャッチコピーや広告予算が企業の採用力を左右するのではなく、その企業で働く社員が実際に感じた働きがいこそが企業の採用力を決めるべきであるという理念を掲げています。 この理念を実現するために、企業の担当者が、「OpenWork」に投稿された自社の社員クチコミを性別、入社形態、職種等、様々な角度から分析し、他社との比較もできる社員クチコミ分析機能を提供しています。 「OpenWork」は本格的な転職活動開始前のユーザーから企業チェック等に利用されることが多いため、転職活動中のユーザーだけでなく、本格的に転職活動を開始していないユーザーも登録しています。また、学生時代から継続的に利用するユーザーが多く、情報感度の高い優秀な人材が多く揃っていると考えています。 このように、情報感度の高い優秀な人材が社員クチコミ等を参考にすることで、広告に左右されない健全でミスマッチの少ない求職者と企業にとって最適なマッチングを追求しています。 今後は、「OpenWork」に蓄積されたデータを活用し、個人に適した求人を案内することができるよう求職者と求人企業のマッチングの最適化を図り、「OpenWorkリクルーティング」の付加価値の向上を目指してまいります。 ③収益モデル 「OpenWorkリクルーティング」は、求人企業及び人材紹介エージェント企業からの成功報酬、並びに一定期間の基本利用料を主な収益源としています。 (3)「オルタナティブデータサービス」 ①概要 「オルタナティブデータサービス」とは、当社のクチコミデータを資本市場の予測や組織改題の可視化といったサステナビリティ課題の解決に活用する新たなサービスです。 その一つとして、現在、社員クチコミデータを投資判断のためのオルタナティブデータ(注)として提供するサービス「FIS(Financial Indicator Service)」を展開しています。自然言語処理や機械学習技術が普及したこと、金融業界内でアルゴリズム取引の導入が進んだことにより、海外のヘッジファンドを中心にオルタナティブデータの活用が進んでいます。国内でも、活用推進に向けて一般社団法人オルタナティブデータ推進協議会が2021年2月に設立され、当社も会員として参画しています。 また、2024年4月からは、社員クチコミデータをAIを用いて分析し、当該企業の働き方に関する特徴や強み、弱みを可視化した「従業員クチコミレポート」を企業へ提供する、DAP(Data Analytics Platform)サービスを開始しています。当該サービスは人的資本経営の支援ツールとして、組織の課題発見と改善、採用ブランディング等に活用されています。 (注)オルタナティブデータとは、機関投資家によって投資判断のために使われるデータのうち、伝統的に用いられてきた決算開示等、一般的な公開情報以外のデータ群の総称です。 ②特徴 「(1)「OpenWork」②特徴」に記載の「OpenWork」データの量と質に加え、上場企業の90%以上(注1)の社員クチコミ及び評価スコアが掲載されていることも当社が提供するデータの特徴の一つです。 当社の社員クチコミデータと企業業績との関連性は論文(注2)にもまとめられ、2018年度の証券アナリストジャーナル賞(注3)を受賞しています。 (注1)東京証券取引所(プライム・スタンダード・グロースの3市場)に上場している会社のうち、「OpenWork」に社員クチコミが掲載されている会社の割合(2025年12月末時点) (注2)西家宏典・津田博史「従業員口コミを用いた企業の組織文化と業績パフォーマンスとの関係」2018年 (注3)公益社団法人日本証券アナリスト協会の「証券アナリストジャーナル」に掲載された論文の中から、同誌編集委員会によって毎年選定される賞。 ③収益モデル 当社が顧客に社員クチコミデータを提供した際のデータ提供料を主な収益源としています。 当社の事業系統図は以下のとおりです。
経営方針・対処すべき課題4,561字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものです。 (1)経営方針 当社は、「さあ、自由に生きよう。働きがいをすべての人へ」というコーポレートスローガンのもと、「ひとりひとりが輝く、ジョブマーケットを創る。」ことをミッションとして掲げ、創業より、働く個人の声を蓄積、公開することで、ジョブマーケットの透明性向上を目指してまいりました。 社名・サービス名である「OpenWork」には、「より透明性(Open)の高い、仕事(Work)選びを提供する」という想いを込めています。働きがいがある「良い会社」の基準を社員クチコミや評価スコアなどのワーキングデータで提示し、良い会社に人が集まる健全なジョブマーケットの発展に貢献するため、ワーキングデータプラットフォームを展開していく方針です。 (2)経営戦略等 ワーキングデータプラットフォームの拡充を基軸とし、「OpenWork」の安定運用と「OpenWorkリクルーティング」の成長を加速させることを経営戦略の基本方針としています。具体的な当社の経営戦略の現状と見通しは以下のとおりです。 ①ワーキングデータプラットフォームの拡充 当社では、投稿されたすべての社員クチコミに対して、AIを活用した機械審査と専任のスタッフによる目視審査を実施し、法令違反や誹謗中傷に該当する投稿をサービスに掲載しないための運用、審査体制を構築しており、データの「量」だけでなく、掲載する社員クチコミ等の「質」の向上にも努めています。 今後は社員クチコミの量と質の維持と、ワーキングデータを活かした求職者と求人企業のマッチングの最適化の推進、さらには新規サービス展開に向けて、年収、残業時間、企業業績、選考データ、求人、履歴書、個人の性格特性や価値観など、転職・就職に関わる様々な情報を網羅的に蓄積し、ワーキングデータプラットフォームとしてのデータ基盤を強化してまいります。 ②採用市場のリストラクチャリング 従来の採用市場では、企業が投じる広告予算の規模に比例して企業の認知度や人気が変動し、大きな広告予算を投じた企業が採用に成功していましたが、企業の実態を知る方法が限られていたことから、入社後の求職者と企業のミスマッチが多く発生することに繋がっていたと考えています。 このような従来の採用市場のリストラクチャリングを実現するため、「OpenWorkリクルーティング」は「OpenWork」の強みの一つである情報の透明性を活かし、求職者には自身の働きがいにマッチした企業を見つけることができる場を、採用を考える求人企業には自社の働きがいにマッチした求職者との接点を提供することで、入社後の求職者と企業のミスマッチの発生を抑制し、求職者と企業双方の満足度向上を目指してまいります。 ③ワーキングデータプラットフォームを基盤とした新規サービスの展開 当社は、ワーキングデータプラットフォームとして蓄積したデータを活用し、新規サービスの展開及び収益の多角化を目指しています。 「FIS(Financial Indicator Service)」サービスはその一例で、「OpenWork」の強みである社員クチコミを投資判断のためのオルタナティブデータとして、国内外のヘッジファンド等に販売しています。 「FIS」の利用企業が増えることで社員クチコミデータの信頼性を訴求でき、「OpenWork」「OpenWorkリクルーティング」サービスのブランディング向上にもつながると考えています。また、AIを活用した社員クチコミの分析に基づき、企業の働きかたにおける特徴や強み・弱みを可視化したレポートを企業へ販売する「DAP(Data Analytics Platform)」や、ユーザーが相互に自身のキャリア情報を交換できるコミュニティサービス「OpenWorkキャリア」等のサービスも新たに展開しております。 (3)経営環境 当社の主力サービスである「OpenWork」「OpenWorkリクルーティング」が対象とする市場は、職業紹介事業などの人材ビジネス市場です。2023年度の職業紹介事業における手数料収入は約8,362億円となりました(注1)。 転職者数は、2025年7~9月の転職者数は前年同期比96%に(注2)となりました。一方で、個人のキャリア観の変化や終身雇用の構造的限界により、今後雇用の流動化は一層加速し、働き方改革やリモートワークの普及により、多様な働き方が広がる中で、求職者の会社選びの基準も多様化していくと考えています。 (注1)厚生労働省「令和5年度職業紹介事業報告書の集計結果(速報)」 (注2)総務省「労働力調査 年齢階級別転職者数及び転職者比率」調査によると、7~9月期の転職者数は2024年346万人、2025年331万人 このような経営環境の中で、当社のワーキングデータプラットフォームを基盤としたサービス「OpenWork」は、会社に関する社員クチコミと評価スコアなどのデータを用いて社員の働きがいを視覚化し、企業と求職者との採用時における情報の非対称性の解消を進めています。2025年12月末には、累計登録ユーザー数が2024年12月末から約79万人増の約775万人、ワーキングデータである社員クチコミと評価スコアが2024年12月末から約220万件増の約2,060万件となり、近年大きく変化した働き方や価値観が反映されたワーキングデータの蓄積が進んでいます。今後も当社の強みであるワーキングデータを充実させ、求職者が、多様化する働き方や自分の働きがいにあった会社を見つけられるようサービスを運営していくことで、一層のシェア拡大を実現できると考えています。 加えて企業が「OpenWork」上で採用活動を行える「OpenWorkリクルーティング」では、ユーザーの求職活動を促す仕組みと、企業の求人掲載を促す活動を通して、求職者と求人企業のマッチングの活性化を進めています。 また、「OpenWorkリクルーティング」では社員クチコミだけでなく、企業からの情報発信も支援しています。求職者が、社員クチコミと企業からの情報により、企業のことをよく理解したうえで求職活動を行うことができる環境を提供し、求職者と企業のミスマッチの少ない健全な労働市場を作ることを目指しています。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①安定したユーザー集客とワーキングデータプラットフォームの成長 当社は2007年の創業以来長い時間をかけて社員クチコミサイトを運営してきた優位性と、質の高い多くの社員クチコミデータがサービス上に掲載されている特徴があり、検索サイトからの自然検索経由で順調にユーザー数と社員クチコミと評価スコアの件数を増加させてきました。今後もさらにワーキングデータを蓄積し、事業を拡大させ、新規事業の早期展開を図るためには、基盤となるユーザー数と社員クチコミと評価スコアの件数の安定的な増加を推進する必要があると考えています。 自然検索に加え、Webマーケティング強化により安定的なユーザー流入を確保し、さらに転職・就職サービスとしての認知度向上のための広告宣伝等のプロモーション活動を強化することで、ワーキングデータプラットフォームの成長を図ってまいります。 ②「OpenWorkリクルーティング」の価値向上 成長過程にある「OpenWorkリクルーティング」の拡大は、今後の当社の成長に不可欠です。そのためには、Web履歴書登録数、求人数、契約社数を増加させていく必要があると考えています。また、社員クチコミデータや企業情報などの蓄積データを解析し、求職者と求人企業のマッチングの最適化を推進させることも重要だと考えています。 サービス上での求職活動を活性化させること、マッチングの最適化を進めること、入社後の求職者と企業のミスマッチの発生を抑制し、企業・求職者双方の満足度を向上させることで「OpenWorkリクルーティング」の価値を向上させてまいります。 ③事業の多角化 長期的な企業成長を維持するには、複数のサービスを発展・拡大させると共に早期の収益化を実現し、特定サービスに依存しない事業基盤を構築することが重要だと考えています。 ワーキングデータプラットフォームをベースにした新規サービスを軌道に乗せ、事業の多角化を進めてまいります。 ④情報管理体制の強化 当社の事業はユーザーが投稿した社員クチコミを基盤としており、多くのユーザーの個人情報を保持しています。 個人情報の保護と適正管理は当社における最も重要な課題の一つと認識しており、個人情報保護に関する社内規程の整備と運用、定期的な社内教育の実施やセキュリティシステムの構築を行っています。 個人情報の保護と適正管理を更に強化するため、2021年1月に一般財団法人日本情報経済社会推進協会が運営するプライバシーマークを取得しました。今後も個人情報の保護と適正管理を最も重要な課題として捉え、「JIS Q 15001:2017 個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」に基づく個人情報保護マネジメントシステムの運用を徹底してまいります。 ⑤財務上の課題 「OpenWork」については、安定的に営業収益を上げられており、財務基盤は安定していると考えています。また、「OpenWorkリクルーティング」については、2025年12月期の営業収益成長率が前期比34%となりました。今後も継続して成長するためには、「OpenWorkリクルーティング」の価値向上が必要であると考えています。今後も、「OpenWorkリクルーティング」などの新たな事業価値創出に必要な投資と財務基盤の安定性との適切なバランスを維持することを、財務上の課題として認識しています。このため、今後も事業計画と財務状況の継続的なモニタリングを徹底し、投資の意思決定を適切に行ってまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク (2)当社事業内容及びサービスに係るリスク①サービス別営業収益構成比率の変化について」に記載のとおり、「OpenWorkリクルーティング」の収益拡大と、事業拡大のための採用費及び人件費、当社の認知度向上及び収益拡大のためのマーケティング費用等「OpenWorkリクルーティング」の拡大に必要な投資を行いながらも、経営を効率化することで一定の利益率を保持することを重視しています。 「OpenWorkリクルーティング」の収益拡大については、「OpenWorkリクルーティング」の営業収益を重要な経営指標と位置付けています。重要な指標は、「OpenWorkリクルーティング」において求職者が積極的に求職活動を行っている目安となるWeb履歴書登録数としています。
事業等のリスク11,215字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社の事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項は以下のとおりです。必ずしもリスク要因に該当しないと考えられる事項についても、投資判断上重要であると考えられる事項は、投資家に対する積極的な情報開示の観点から、開示しています。 なお、文中の将来に関する事項は当事業年度末現在において当社が判断したものであり、将来において発生可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)外部要因に関するリスク ①ユーザー獲得数の動向について(発生可能性:中、時期:中期、影響度:大) インターネットにおいては、ユーザーは検索エンジンを利用することが一般的であり、「OpenWork」においてもユーザー獲得は検索エンジンサイトからの自然検索流入が主たる経路になっています。 検索エンジンサイトから当社サービスへの流入は、検索結果の表示内容によって左右されますが、検索結果の表示に関する仕様は各検索エンジンの運営者によって異なります。 当社でも、検索エンジンの検索結果の表示内容が適切になるよう必要な対策を講じていますが、各検索エンジンの運営者側の仕様変更によるサイト訪問者数の減少や競合他社の認知度向上により、ユーザー獲得数の増加ペースに影響が発生した場合、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社が事業を展開する人材サービス業界は多数の競合他社が存在し、競合他社の中には、資金力、価格競争力、認知度、顧客との関係性、人材の確保、営業力、マーケティング力、技術力等の点において、当社より優位に立つ企業も存在します。 加えて、ユーザーがサービスを切り替えることが容易で、新規参入障壁が低いという特徴があるため、競争は激しい状況にあります。 「OpenWork」は、2007年12月より社員クチコミサイトを運営しており、2025年12月末時点で約775万人の登録ユーザーと約2,060万件の社員クチコミと評価スコアデータを有していますが、認知度が高く資金力のある総合人材サービス企業が大規模なプロモーションを展開した場合や、当社より低い価格で同水準のサービスを提供した場合は、新規ユーザー、顧客の獲得効率の低下や、既存ユーザー、顧客の離脱を招く可能性があり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②技術革新について(発生可能性:中、時期:中期、影響度:中) インターネット業界は技術革新や顧客ニーズの変化のサイクルが極めて早いことから、当社が競争力を維持するためには、急速な技術革新に適時に対応していく必要があります。当社でもAIによるクチコミ審査機能の実装などの新規技術の開発を積極的に進めていますが、 ・当社が採用又は開発する新技術等が、想定した効果を発揮しない、使用可能となった時点では陳腐化、競争力低下等が生じる ・高度の専門性を有する技術者を確保又は育成できない、係る技術者の確保又は育成に多額の費用が発生する ・端末や業界標準技術の多様化及び進化に対応した改良が行えない、既存のシステム又は設備等の改良や新たな開発等により多額の費用が発生する ・新技術を適用したサービスに、想定していない障害、欠陥又は不備がある ・新技術をいち早く導入した企業や、新技術をより効果的に利用する企業との間で新たな競争が生じる 等のリスクが顕在化し、当社が技術革新に適切かつ迅速に対応することが困難となる場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)当社事業内容及びサービスに係るリスク ①サービス別営業収益構成比率の変化について(発生可能性:小、時期:長期、影響度:小) 2025年12月期におけるサービス別営業収益構成比率は、「OpenWork」が26.7%、「OpenWorkリクルーティング」が69.8%、「オルタナティブデータサービス」が3.5%です。 今後の経営戦略においては、「OpenWork」サービスの収益を安定的に維持しながら、より成長可能性が高い「OpenWorkリクルーティング」の収益拡大に注力するため、サービス別営業収益構成比率の変化が想定されます。 当社は、投資家の投資判断において重要であると考えられる事項については、財務情報だけでなく経営方針などの非財務情報もIR情報として積極的に開示していく方針ですが、過去の業績トレンドを活用して当社の将来の業績を予想することは、その有用性が限定的となる可能性があります。 なお、2024年12月期及び2025年12月期の営業収益は以下のとおりです。 (2024年12月期) (単位:千円) サービスの名称   第1四半期会計期間 (自2024年1月1日 至2024年3月31日)   第2四半期会計期間 (自2024年4月1日 至2024年6月30日)   第3四半期会計期間 (自2024年7月1日 至2024年9月30日)   第4四半期会計期間 (自2024年10月1日 至2024年12月31日) OpenWork   256,033   264,566   264,613   251,058 OpenWorkリクルーティング   511,818   628,355   670,668   609,319 オルタナティブデータサービス   10,979   17,210   22,653   34,747 合計   778,831   910,133   957,936   895,126 (2025年12月期) (単位:千円) サービスの名称   第1四半期会計期間 (自2025年1月1日 至2025年3月31日)   第2四半期会計期間 (自2025年4月1日 至2025年6月30日)   第3四半期会計期間 (自2025年7月1日 至2025年9月30日)   第4四半期会計期間 (自2025年10月1日 至2025年12月31日) OpenWork   309,587   317,551   322,520   293,928 OpenWorkリクルーティング   693,613   859,833   834,324   860,114 オルタナティブデータサービス   43,990   36,086   32,816   49,371 合計   1,047,191   1,213,471   1,189,661   1,203,415 ②「OpenWorkリクルーティング」の市場動向による業績推移について(発生可能性:中、時期:中期、影響度:大) 「OpenWorkリクルーティング」では、雇用環境の変化や求人企業の人員計画の変更により、大きく業績が変動する可能性があり、不確実性の高い市場環境において、将来の業績や市場環境の正確な予測及び有効な戦略の策定は困難な状態にあります。 当社では、雇用環境や市場環境の変化に対応するため、「OpenWorkリクルーティング」の顧客企業・販路の拡大を進めていますが、予測とは異なる状況が発生した場合や各種施策の効果が想定を下回った場合、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③新規事業の開発について(発生可能性:中、時期:中期、影響度:小) ワーキングデータプラットフォームの拡充を基軸とし、主力サービスである「OpenWorkリクルーティング」の成長の加速と、新規サービスの拡大を経営戦略の基本方針として、新規サービス、事業の拡大に取り組んでいます。 これらを推進するための広告宣伝費、人件費などの先行投資は、回収可能性を検討したうえで実施していますが、安定的な事業基盤の構築と収益化にはある程度の期間を要することが見込まれるため、この期間においては、先行投資によって一時的に利益率が低下する可能性があります。 事業基盤の構築と収益化までの期間が長期化した場合や、想定していた成果を上げることができず撤退コストが発生した場合には、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④「OpenWork」サイトにおける社員クチコミ投稿について(発生可能性:小、時期:長期、影響度:小) 「OpenWork」サイトにおいて、ユーザーによって投稿された社員クチコミが、第三者の名誉、プライバシー、その他の権利の侵害行為や法律違反行為など、不適切な投稿が生じる可能性があります。 社員クチコミはユーザーが自らの体験に基づいて会社に対する主観的な意見として投稿されたものです。当社が掲載内容の正確性、最新性、有益性など、あらゆる点に関して内容を保証できるものではありません。 当社としては、ユーザー向けの利用規約に第三者を誹謗中傷する内容の投稿を行うこと等を禁止行為として規定し、投稿時の画面に注意事項として明示のうえ、レポート回答ガイドラインに明示する等の対応を行うことで、ユーザーへの注意喚起に取り組んでいます。加えて、すべての投稿内容に対してAIを活用した機械審査と専任スタッフによる目視審査を行い、法令違反や誹謗中傷に該当する投稿を発見した場合は、速やかに当該投稿を非公開とする措置を取っています。 しかしながら、ユーザーの投稿に起因するトラブルが生じた場合は、当社が法的責任を問われる可能性がある他、サイトに対するレピュテーションが低下し、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤「OpenWorkリクルーティング」における採用決定報告に関する不正行為について(発生可能性:中、時期:中期、影響度:小) 「OpenWorkリクルーティング」は、ダイレクトリクルーティングサービスであり、当社は選考活動に直接関与しないため、採用決定事実は利用企業からの報告によって把握していますが、採用決定の事実を報告せず採用決定時報酬の支払いを回避しようとする不正行為が発生する可能性があります。 当社は、利用企業に対する進捗確認の徹底や、利用規約に不正行為が発生した場合の違約金の設定、入社後アンケートを活用したユーザーからの入社報告の促進等の不正行為の発生を防止するための対策を講じていますが、悪質な利用企業の不正行為が発生した場合には、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)システムに関するリスク(発生可能性:小、時期:特定時期無し、影響度:中) 当社のサービスはインターネットを介して提供しているため、自然災害、事故等による通信ネットワークの障害、ハードウエアやソフトウエアの欠陥や事故によるシステム障害、第三者による不正アクセス等が生じる可能性があります。 当社は、定期的なバックアップや稼働状況の監視、システム開発・運用に関する各種規程、マニュアルの整備や不正アクセス対策を講じていますが、これらの対策を講じているにも関わらず、システム障害等が発生し、サービス提供に障害が生じた場合、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)法的規制に関するリスク ①当社の事業及びサービスに関連する法的規制について(発生可能性:小、時期:特定時期無し、影響度:中) 当社の事業及びサービスに関連する法律として「個人情報の保護に関する法律」、「職業安定法」、「特定電気通信による情報の流通によって発生する権利侵害等への対処に関する法律(以下「情プラ法」といいます)」、「電気通信事業法」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」、「特定商取引に関する法律」、及び「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」等があります。 当社では、これらの法律で要求される事項を遵守し、適法な事業及びサービス運営を行うため、顧問弁護士等とも連携のうえ、最新の法規則に関する情報の取得及びモニタリングを行い、その結果を「リスクマネジメント委員会」で検証し対応を実施する等の管理体制を構築しています。 また、コンプライアンス研修等を通じて、社内のコンプライアンス意識向上を図ると共に、「内部監査規程」に基づき内部監査で法令遵守状況の監査も実施し、継続的な法令遵守体制の強化に努めています。 しかしながら、今後新たな法令等が成立することで追加の規制を受ける可能性があります。また、今後の法律改正又は規制の動向によっては、当社の事業活動に支障をきたすとともに、事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性がありますが、当事業年度末現在において当社の事業活動に支障を来す要因は発生していません。 当社の事業における許認可の状況は以下のとおりです。 取得年月   許認可等の名称   所管官庁等   許認可等の内容   有効期限   法令違反の要件及び主な許認可取消事由 2016年5月   有料職業紹介事業   厚生労働省   13-ユ-307725   2029年4月30日   利用者の均等待遇に反し、差別的な取り扱いを行った場合や労働条件の明示義務に違反した場合などが法令違反となる。 主な許認可取消事由としては禁固以上の刑に処せられること、健康保険法等の規定により罰金の刑に処せられること等が挙げられる。 ②個人情報の取り扱いについて(発生可能性:小、時期:特定時期無し、影響度:中) 当社では、「OpenWork」サービス会員の氏名や職務経歴書、応募情報等の個人情報を保持し、利用しているため「個人情報の保護に関する法律」に定められた個人情報の漏洩、改ざん等を防止するための措置を講じ、管理を徹底することを事業及びサービス運営上の重要課題の一つとして捉えています。 適正な個人情報管理を実現するための「個人情報保護方針」を定め、「PMS基本規程」や「PMS個人情報保護規程」、「情報システム管理規程」、「秘密情報管理規程」等の社内規程及びマニュアルを整備すると共に、日本工業規格「JIS Q 15001:個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」に適合して、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者等を認定するプライバシーマークを取得しており、高いレベルの個人情報保護マネジメントシステムを確立及び運用しています。 また、社内の個人情報の取り扱いに関する研修を通じて、社内の個人情報管理意識の向上を図っています。 しかしながら、不正アクセス等により個人情報が流出するなどの問題が発生した場合には、損害賠償請求や信用の低下等により、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③「OpenWorkリクルーティング」サービスについて(発生可能性:小、時期:特定時期無し、影響度:大) 当社が運営する「OpenWorkリクルーティング」サービスは、「職業安定法」が定める有料職業紹介事業に該当するため、厚生労働大臣の許可を受け事業を行っています。 当社では、法律で要求される事項を遵守し、顧問弁護士等との連携や、最新の法規則に関する情報の取得及びモニタリング等を行うことで、有料職業紹介事業においても適法な事業及びサービス運営を行うための体制を構築し、体制の強化を図ってまいります。 しかしながら、新たな法規制の制定や改正が行われ、又は既存法令等の解釈変更等がなされ、当社の事業及びサービスが新たな法規制の対象となる場合、許可の追加取得が必要となる場合、又は許可の取消し、業務停止命令若しくは業務改善命令の対象となる場合等には、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④「OpenWork」サービスについて(発生可能性:小、時期:特定時期無し、影響度:小) 当社は「情プラ法」に定める「特定電気通信役務提供者」に該当し、当社が企業又は個人から請求された発信者情報の開示請求に応じなかったことで、当該企業又は個人から損害賠償を請求される可能性があります。 また、企業又は個人から「OpenWork」に投稿された社員クチコミ等により権利が侵害されたとして、当社に対して損害賠償が請求される可能性があります。 「(2)当社事業内容及びサービスに係るリスク⑤「OpenWork」サイトにおける社員クチコミ投稿について」に記載のとおり、当社では会員への注意喚起を行うと共に、すべての投稿内容に対して審査を行い、法令違反や誹謗中傷に該当する投稿を発見した場合は速やかに当該投稿を非公開とする措置を取り、トラブルの未然防止に努めています。 しかしながら、仮処分や訴訟等で情プラ法に定める損害賠償責任の制限要件を満たしていないとされた場合には損害賠償義務が発生し、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤秘密情報の取り扱いについて(発生可能性:小、時期:特定時期無し、影響度:中) 当社は「電気通信事業法」に定める「電気通信事業者」に該当するため、同法で定められた「検閲の禁止」、「秘密の保護」、「利用の公平」の義務が課せられており、総務省に対して同法に基づく届出を行っています。 当社では、前述のとおり法律で要求される事項を遵守し、顧問弁護士等との連携や、最新の法規則に関する情報の取得及びモニタリング等を行うことに加え、「情報システム管理規程」、「秘密情報管理規程」等の社内規程及びマニュアルを整備し、社内研修を実施することで社内の秘密情報管理意識の向上を図り、電気通信事業法においても適法な事業及びサービス運営を行うための体制を構築しています。 しかしながら、新たな法規制の制定や改正が行われ、又は既存法令等の解釈変更等がなされ、当社の事業及びサービスが新たな法規制の対象となる場合、許可の追加取得が必要となる場合、又は業務停止命令若しくは業務改善命令の対象となる場合等には、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥不正アクセスについて(発生可能性:小、時期:特定時期無し、影響度:中) 当社は、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」に定める「アクセス管理者」として、識別符号等の適正な管理、アクセス制御機能の有効性の検証、及び不正アクセス行為から防御するための措置を講じる等の努力義務を負っており、これらの体制整備に努めております。 当社では、「情報システム管理規程」、「秘密情報管理規程」等の社内規程及びマニュアルを制定し、外部からの不正アクセスを防止するためのファイアウォールやセキュリティソフトの導入等といった対策をとっており、また定期的なバックアップや稼働状況の監視を行うことで、不正アクセスの事前防止又は回避に努めています。 しかしながら、こうした対応にもかかわらず、不正アクセスが発生し、サービス提供に障害が生じた場合や復旧遅延が生じた場合、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦日本国外の法規制について(発生可能性:小、時期:特定時期無し、影響度:小) 当社が行う「FIS」サービスは国内外のヘッジファンド等向けのサービスであり、EU諸国にて施行された「一般データ保護規則(General Data Protection Regulation:以下「GDPR」といいます)」など、取引先の国で適用される法律により規制が行われる可能性があります。 日本国外の顧客との契約においては、準拠法を日本法にするなど顧問弁護士と連携のうえ契約書を作成し、契約交渉も顧問弁護士関与のもと、慎重な対応を行っています。 しかしながら、取引先の国の法制度が変わり、「FIS」を含めた事業の展開に支障をきたした場合には当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)訴訟等によるリスク(発生可能性:小、時期:特定時期無し、影響度:小) 当社は当事業年度末現在において、重大な訴訟を提起されている事実はなく、前述の法令遵守体制を構築するとともに、サービスの適正な運営や情報管理に努めています。 しかしながら、当社並びに役職員の法令違反等の有無にかかわらず、取引先、その他第三者との予期せぬトラブル、訴訟等が発生する可能性があり、これらに起因した損害賠償の請求、訴訟を提起された場合、当社の社会的信用が毀損され、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)知的財産権に関するリスク(発生可能性:小、時期:特定時期無し、影響度:小) 当社は当事業年度末現在において、他社の知的財産権を侵害している事実は認識しておりません。しかしながら、当社の認識していない知的財産権がすでに成立していることにより、当社の事業運営が制約を受ける場合や第三者の知的財産権侵害が発覚した場合などにおいては、信用失墜や損害賠償請求等が発生し、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)広告宣伝活動に関するリスク(発生可能性:中、時期:中期、影響度:中) 当社及び当社サービスの認知度向上及び集客力強化を今後の事業拡大における重要課題の一つとして捉え、インターネット広告やテレビCMの出稿をはじめとした広告宣伝活動を実施しています。 出稿媒体や実施タイミング及びその内容について費用対効果を検討したうえで、広告宣伝活動を行っていますが、広告宣伝効果が十分に得られない場合、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)組織運営に関するリスク(発生可能性:中、時期:中期、影響度:小) 当社が競争上の優位性を確保し、事業環境の変化へ対応し継続的に成長していくためには、優秀な人材の確保、育成が重要課題の一つであると考えています。 優秀な人材を確保し育成するため、採用予算の確保や各種研修の充実等の対応を実施していますが、採用活動が想定どおりに進捗せず人材を十分に確保、育成できなかった場合や人材流出が進んだ場合には、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)親会社に関するリスク ①当社株式の流動性について(発生可能性:小、時期:長期、影響度:中) 当社の株主構成は株式会社リンクアンドモチベーション、当社役員及び元役員等であり、株式会社東京証券取引所の定める流通株式比率は2025年12月31日現在において28.2%にとどまっています。 今後は、流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。 ②親会社が株主総会の決議事項に関する支配権又は重大な影響力を有することについて(発生可能性:小、時期:長期、影響度:中) 2025年12月31日現在において、当社発行済株式総数のうち52.70%は株式会社リンクアンドモチベーションが保有しており、同社は当事業年度末現在において東京証券取引所に上場しています。現時点では、今後も引き続き当社の株式の過半数を所有する方針であると聴取しています。その結果、当社取締役の選任・解任、合併その他組織再編の承認、重要な事業の譲渡、当社定款の変更及び剰余金の配当等の基本的事項決定権又は拒否権に関して、他株主の意向にかかわらず同社が影響を与える可能性があります。なお、当社が同社に対し事前承認を必要とする事項はなく、当社は独自に経営の意思決定を行っています。 ③役員の兼任について(発生可能性:小、時期:長期、影響度:小) 当社の役員(取締役4名、監査役3名)のうち、監査役大野俊一は株式会社リンクアンドモチベーション及びその複数子会社の取締役を兼任しています。兼任状況は「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等(2)役員の状況」に記載のとおりです。これは、当社の主力サービスである「OpenWork」「OpenWorkリクルーティング」は、人材ビジネスであり、長年人材ビジネスを営んできた株式会社リンクアンドモチベーション等における経営に係る知見を当社の経営体制強化に活かすことを目的としていることによります。 ④親会社グループとの取引関係について(発生可能性:中、時期:中期、影響度:小) 2025年12月期における当社と親会社グループとの主要な取引は以下のとおりです。 取引先   取引内容   取引金額(千円)   取引条件等の決定方法 株式会社リンクアンドモチベーション   システムの利用   2,400   他の取引先に設定している条件と同条件であり、特に有利な条件は設定されていません。 研修の利用   6,200 OpenWorkリクルーティング及び従業員クチコミレポートの販売   10,336 オフィスの賃借   1,503 OpenWorkリクルーティングの運用代行   1,654 株式会社リンク・アイ   OpenWorkリクルーティングの販売   946   他の取引先に設定している条件と同条件であり、特に有利な条件は設定していません。 人材の紹介   1,700 エージェント費用   12,600 株式会社リンクソシュール   業務の委託   1,750   他の取引先に設定している条件と同条件であり、特に有利な条件は設定されていません。 OpenWorkリクルーティングの販売   381 当社の独立性の観点を踏まえ、親会社グループ会社との取引については、当該取引の経済合理性について社内規程に定められた承認を得ることとし、取引の健全性及び適正性を確保する体制を構築しています。 ⑤人材ビジネスにおけるグループ会社内の関係について(発生可能性:小、時期:長期、影響度:小) 親会社グループでは、「組織と個人に変革の機会を提供し意味のあふれる社会を実現する」ことをミッションに掲げ、3つのセグメントにて事業を展開しており、当社はその中で成長セグメントであるマッチングディビジョンに属しています。マッチングディビジョンでは、求人ニーズのある組織とキャリアアップをしたい個人のマッチングを目的とした人材サービスを展開しています。当社はマッチングディビジョンの2025年12月期の売上収益の20%以上を占めています。 当社と同じくマッチングディビジョンに所属する株式会社リンク・アイ、株式会社リンク・インタラックと当社は、人材ビジネスという広義のビジネス領域では共通しますが、それぞれ異なる事業を展開しています。 社名   事業内容   競合関係が生じない又は軽微である理由 株式会社リンク・アイ   新卒採用を主とした人材紹介事業   企業の要望に沿った求職者のあっせんや、求職者に対するキャリアアドバイスまで行う人材紹介事業者であり、ダイレクトリクルーティングサービスを展開する当社とはビジネスモデルが異なります。 また、特定分野に特化した人材紹介事業者である点も当社ビジネスとの相違点であり、重大な競合関係は生じていません。 株式会社リンク・インタラック   外国籍人材の中途採用を主とした人材紹介事業   同上 上記のとおり、マッチングディビジョンに属する親会社グループ会社とは重大な競合関係は生じていませんが、今後、当社が経営方針及び事業内容を変更した場合、又はグループ会社が経営方針及び事業内容を変更した場合には、将来的に競合する可能性があり、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,907字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の分析は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末において当社が判断したものです。 ①財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における総資産は8,406,806千円となり、前事業年度末に比べ1,163,148千円増加しました。これは主に、現金及び預金が1,011,387千円、売掛金が114,042千円増加したことによるものです。 (負債) 当事業年度末における負債は1,538,334千円となり、前事業年度末に比べ755,115千円増加しました。これは主に、契約負債が460,276千円、未払金が137,146千円増加したことによるものです。 (純資産) 当事業年度末における純資産は6,868,471千円となり、前事業年度末に比べ408,032千円増加しました。これは、自己株式の取得等により自己株式が421,360千円増加した一方で、当期純利益の計上等により利益剰余金が829,393千円増加したことによるものです。 ②経営成績の状況 当事業年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)におけるわが国経済は、企業収益が改善傾向にあり、これを背景とした設備投資は緩やかな増加傾向を示し、雇用環境も底堅い改善が続きました。一方で、エネルギーや食料品等の物価上昇はなお続いており、実質賃金はマイナスであることから、依然として個人消費の伸びは限定的になっています。 世界経済においても、米国の通商政策による貿易量やサプライチェーンへの影響のリスクが顕在化し、世界経済全体の減速に対する懸念が強まっています。 このような状況の中、2025年7~9月の転職者数は前年同期比96%と減少となりました(注)。一方で、個人のキャリア観の変化や終身雇用の構造的限界により、今後雇用の流動化は一層加速し、働き方改革やリモートワークの普及により、多様な働き方が広がる中で、求職者の会社選びの基準も多様化していくと考えています。 「OpenWork」サービスにおいては、2025年12月末時点で約81,000社、約2,060万件の社員クチコミデータが掲載され、登録ユーザー数は約775万人となりました。また、「OpenWorkリクルーティング」サービスにおいては、2025年12月末時点で、契約社数(登録エージェント企業数含む)は約4,400社、累計Web履歴書登録数(社会人・学生)は約165万件となりました。 以上の結果、当事業年度の営業収益は4,653,739千円(前年同期比31.4%増)、一方で更なる成長に向けた認知拡大や採用強化により、営業費用は3,454,402千円(前年同期比37.3%増)、営業利益は1,199,337千円(前年同期比16.9%増)、経常利益は1,201,933千円(前年同期比17.0%増)、当期純利益は837,093千円(前年同期比10.5%増)となりました。 なお、当社はワーキングデータプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしていませんが、主なサービス別の業績については、以下のとおりです。 (OpenWork) 当事業年度においては、会員課金数、提携企業への送客数ともに概ね想定の通りに推移しました。当期より提携企業への送客単価を引き上げたことで、当サービスの営業収益は1,243,587千円(前年同期比20.0%増)となりました。なお、当サービスは「OpenWorkリクルーティング」への送客とのバランス調整により、今後の当サービスの営業収益は同水準程度で推移する見通しです。 (OpenWorkリクルーティング) 当事業年度においては、積極的なマーケティングへの投資などにより、新規Web履歴書登録数が増加し、累計Web履歴書登録数(社会人・学生)が約165万件まで増加しました。既存顧客の採用活動の活性化、求人数の増加等の取り組みの結果、求人企業の採用活動、求職者からの応募も活発に行われ、当サービスの営業収益は3,247,887千円(前年同期比34.2%増)となりました。 (注)総務省「労働力調査 年齢階級別転職者数及び転職者比率」調査によると、7~9月期の転職者数は2024年346万人、2025年331万人 ③キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ2,023,930千円減少し、4,633,311千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,424,779千円(前事業年度は807,854千円の獲得)となりました。これは主に、税引前当期純利益1,199,601千円の計上、契約負債の増加額460,276千円及び法人税等の支払額291,808千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は3,014,702千円(前事業年度は20,809千円の使用)となりました。これは主に定期預金の預入による支出3,000,000千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は434,007千円(前事業年度は84,033千円の使用)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出458,132千円によるものです。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社の提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しています。 b.受注実績 生産実績と同様の理由により、受注実績に関する記載はしていません。 c.販売実績 当事業年度における販売実績は次のとおりです。なお、当社はワーキングデータプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、サービス別に記載しています。 (単位:千円) サービスの名称   当事業年度 (自2025年1月1日 至2025年12月31日)   前年同期比(%) OpenWork   1,243,587   120.0 OpenWorkリクルーティング   3,247,887   134.2 オルタナティブデータサービス   162,264   189.6 合計   4,653,739   131.4 (注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、重要性が乏しいため、省略しています。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものです。 ①重要な会計方針及び見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されています。財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、過去の実績等を勘案して合理的な見積りを行っていますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表の作成にあたって採用する重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しています。 また、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりです。 (繰延税金資産の回収可能性) 当社は、将来の利益計画等から将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について、繰延税金資産を計上しています。課税所得の見積りの基礎となる将来の利益計画の主要な仮定は営業収益であり、「OpenWork」の会員課金数及び送客数の予測、「OpenWorkリクルーティング」の入社人数の予測等により算出しています。 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (営業収益) 求人数の拡大とWeb履歴書登録数の増加に取り組んだ結果、主に「OpenWorkリクルーティング」における求人数とWeb履歴書登録数の増加が進捗し入社人数が増加したことで「OpenWorkリクルーティング」の営業収益が3,247,887千円(前年同期比34.2%増)となったため、営業収益は4,653,739千円(前年同期比31.4%増)となりました。 (営業費用、営業利益) 「OpenWorkリクルーティング」拡大のための中途採用による人件費の増加、当社の認知向上のためのプロモーション施策及び「OpenWorkリクルーティング」の顧客獲得のためのマーケティング投資により、営業費用は3,454,402千円(前年同期比37.3%増)となりました。また、営業収益が増加したことから、営業利益は1,199,337千円(前年同期比16.9%増)と増加しました。 (営業外収益、営業外費用及び経常利益) 営業外収益は金利上昇の影響を受け受取利息が9,040千円発生したことにより、10,208千円となりました。また、営業外費用は株式報酬費用消滅損が5,333千円発生したことにより、7,612千円となりました。以上の結果、経常利益は1,201,933千円(前年同期比17.0%増)となりました。 (特別利益、特別損失及び当期純利益) 特別利益は発生がなく、また、特別損失は固定資産除却損が発生したことにより2,332千円となりました。以上の結果、税引前当期純利益は1,199,601千円(前年同期比16.8%増)となりました。また、税引前当期純利益の増加に伴い法人税等合計が362,507千円(前年同期比34.4%増)となり、当期純利益は837,093千円(前年同期比10.5%増)となりました。 なお、当社の財政状態及びキャッシュ・フローの状況の分析等は「(1)経営成績等の状況の概要」に記載しています。 ③資本の財源及び資金の流動性 当社の運転資金需要のうち主なものは、転職サイトとしての認知度向上や「OpenWorkリクルーティング」サービスのWeb履歴書登録数増加に必要な広告宣伝費及びワーキングデータプラットフォームを基盤とした各サービスの安定的運用と持続的な成長に必要な営業、開発人件費を中心とした各種営業費用です。 当社は、運転資金につきましては「営業活動によるキャッシュ・フロー」及び内部資金にて賄う方針です。今後は、資金需要の必要性に応じて、外部も含めた資金調達等柔軟に対応する方針です。 ④経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2.事業の状況 3.事業等のリスク」をご参照ください。 ⑤経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、「OpenWorkリクルーティング」の営業収益、これに関連するWeb履歴書登録数を重要な経営指標としています。 当事業年度では、継続的なマーケティングへの投資などにより社会人の新規Web履歴書登録数が増加し、累計Web履歴書登録数(社会人・学生)は165万件(前年同期比23.4%増)と順調に成長しました。 これらの結果、「OpenWorkリクルーティング」の営業収益は3,247,887千円(前年同期比34.2%増)となりました。 今後は、認知度向上のためのマーケティング投資によりWeb履歴書登録数を増加させること及び機能改善により求職者と求人企業のマッチングを活性化させることでサービスを拡大していく方針です。

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出典

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