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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.77-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

Ridge-i

Ridge-i Inc.5572 · Growth · 情報・通信業

AI・ディープラーニングで現場課題を解決するテクノロジーカンパニー。製造業向けカスタムAI開発を主軸に、デジタルマーケティング事業も展開。

概要

Ridge-iは、ディープラーニング技術を軸にカスタムAIソリューションを提供する企業である。2016年設立、2023年東証グロース市場に上場。従業員74名。売上高は2025年7月期に26億円、営業利益3億円。主力のカスタムAIソリューション事業では製造業向けAI開発や衛星データ解析を手掛け、子会社を通じデジタルマーケティング事業も展開する。

カスタムAIとデジタルマーケティングの二事業体制

Ridge-iは2024年6月に株式会社スターミュージック・エンタテインメントを子会社化したことを機に、報告セグメントを従来の単一セグメントから「カスタムAIソリューション事業」と「デジタルマーケティング事業」の二区分に変更した。カスタムAIソリューション事業では、顧客の課題に応じたAIのコンサルティングから開発、保守運用までを一気通貫で提供する。デジタルマーケティング事業では、動画配信プラットフォームと提携した広告制作や、音楽レーベル機能による原盤配信・著作権ビジネスを展開する。2025年7月期のセグメント別売上高は、カスタムAIソリューションが12.8億円、デジタルマーケティングが13.1億円と拮抗している。

フローとストックを組み合わせた収益構造

同社のビジネスモデルは、個別顧客向けのプロジェクト型収益(フロー)と、AIエンジンのライセンス提供や保守運用による継続収益(ストック)の二層で構成される。フロー収益の中心はAI活用コンサルティング・AI開発サービスであり、売上の約70%を占める。ストック収益はAI保守運用サービスや、プラットフォーマーへのAIエンジン提供による利用量に応じた対価である。2025年7月期の売上高26億円のうち、営業利益は3億円、営業利益率10.9%を達成した。無借金経営であり、純資産は24.6億円と財務体質は健全である。

人工衛星データ解析で売上の3割を構成

Ridge-iは2018年から人工衛星データのAI解析サービスを開始し、2025年7月期には同事業がカスタムAIソリューション事業売上の約30%を占めるまでに成長した。SAR衛星や光学衛星の画像をAIで解析し、油膜検出や土砂崩れのモニタリングなどの環境リスク可視化を実現する。内閣府主催の「宇宙開発利用大賞」では計3回受賞しており、2022年には環境大臣賞、2024年には国土交通大臣賞を受賞している。今後は官公庁と民間への両軸で市場を拡大する方針である。

業界の中での役割はAIソリューション提供企業(コンサルティングから開発・運用まで一気通貫)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
26億円
営業利益
3億円
営業利益率
11.5%
純利益
1億円
2025/7 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/7
事業売上構成比利益利益率
カスタムAIソリューション事業13億円50.0%2億円15.4%
デジタルマーケティング事業13億円50.0%1億円7.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01各種産業(AI活用コンサルティング・AI開発サービス)主力

特定業界に特化せず、AI活用ニーズの高い企業(特に大手製造業)向けに、目的・課題に合わせたAIソリューションのコンサルティングから開発・導入まで一気通貫で提供。熟練者の知見をAIに実装し省人化・品質向上を支援。

AI・エンジニアリング・ビジネスの3つの強みに精通したプロフェッショナルによるワンチーム体制

主な製品・サービス2
フルカスタムAI開発
顧客の目的に合わせて最適なAIモデルを一から設計・開発するサービス。画像・動画・音声など複数データに対応。
AI活用コンサルティング
AI導入の戦略策定からテーマ選定までを支援するコンサルティングサービス。経営レベルでの意思決定を支援。

02AI保守運用サービス準主力

AI開発サービスで培ったAIエンジンを顧客のシステムやプラットフォームに組み込み、ライセンス提供や保守運用を行う。ストック収益の柱。パートナー企業経由での提供が中心。

主な製品・サービス2
AIエンジンライセンス
高難易度のAI技術をパッケージ化し、利用量に応じた対価で提供するライセンスサービス。
AI保守運用サービス
受託開発したAIシステムの運用監視・保守・改善を提供。顧客企業のAI運用を支援。

03音楽制作配信準主力

子会社スターミュージック・エンタテインメントが手掛ける音楽サービス。独自の原盤配信ビジネスや著作権ビジネスを行い、200名以上の音楽クリエイターと提携した楽曲制作体制を持つ。印税収入と著作権使用料が収益源。

主な製品・サービス2
音楽レーベル機能
独自の原盤を保有し、配信や著作権管理を行う音楽レーベル機能。
楽曲制作
200名以上の提携クリエイターによる楽曲制作。企業広告向けなどのニーズに対応。

04ソーシャルメディアマーケティング準主力

主要な動画配信プラットフォームと提携し、企業向けマーケティングコンサルティングとクリエイターネットワークを活用した広告事業を展開。ショート動画市場で強固な地位を確立し、100社以上へのプランニング支援実績がある。

主な製品・サービス1
ソーシャルメディア広告
1000名以上のクリエイターネットワークを活用した高品質な広告制作・配信サービス。

05人工衛星データ解析副次

人工衛星データの収集からAI解析までを提供。衛星データと顧客の地上データを組み合わせた独自の教師データを作成し、解析レポートや解析ツールを提供。自然災害や環境リスクの可視化に貢献。

主な製品・サービス1
衛星データAI解析サービス
人工衛星データと顧客データを組み合わせ、AIで解析したレポートを提供するサービス。

製品と技術

フルカスタムAIソリューションの開発体制

同社の主力サービスであるAI活用コンサルティング・AI開発サービスは、顧客の目的から現場プロセスまでを理解し、ディープラーニング・機械学習・ルールベースの既存技術を組み合わせた最適なAIを提供する。特に製造業向けでは、熟練者の技術や知見をAIに実装し省人化や後継者問題解決を図るテーマが多い。開発は戦略策定、データ収集・アセスメント、開発・システム連携、運用保守の4段階で進められ、2025年7月期の同事業売上高は8.97億円に達した。

人工衛星データAI解析とGRASP EARTH

人工衛星データAI解析サービスでは、地球を網羅的に捉える衛星データと顧客の地上データを組み合わせた教師データを作成し、AI解析レポートを提供する。2021年3月に無料公開された「GRASP EARTH」は、SAR衛星及び光学衛星画像を用いた全地球変化検知システムであり、環境モニタリングや社会活動の可視化に活用される。2025年7月期の人工衛星AI解析売上高は2.81億円で、大型案件の完了後は保守運用フェーズに移行している。

多様なデータを融合するマルチモーダルAI

同社は複数種類のデータと複数のAI技術を組み合わせたマルチモーダルAIの開発に注力している。画像や動画に加え、音声や数値データにも対応し、従来の単一ディープラーニングでは解けなかった課題(例えば製造現場のベテランの知見を複数の感覚情報から再現するなど)に取り組む。パートナー企業のセンシング技術とも連携し、顧客ニーズに応じたデータ取得・計算環境・出力方法を柔軟に選択できる点が技術的な強みである。

音楽制作配信とソーシャルメディアマーケティング

子会社スターミュージック・エンタテインメントが展開するデジタルマーケティング事業は、音楽制作配信サービスとソーシャルメディアマーケティングサービスからなる。音楽制作配信では200名以上の提携クリエイターを擁し、原盤配信や著作権ビジネスによる印税収入を得る。ソーシャルメディアマーケティングでは1,000名以上のクリエイターネットワークを活用し、100社以上の企業に広告制作や媒体買付けを支援。2025年7月期の同事業売上高は13.1億円で、うちソーシャルメディアマーケティングが9.55億円、音楽制作配信が3.58億円を占めた。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 各種産業(AI活用コンサルティング・AI開発サービス)AI・エンジニアリング・ビジネスの3つの強みに精通したプロフェッショナルによるワンチーム体制

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

クラウドAIエッジでニッチ首位

同社はエッジAIに特化したパッケージ型映像解析ソリューションを提供。業界内ではVRain Solutionやソラコムと比較されるが、AIモデルをエッジ端末に組み込む方式で差別化。VRain SolutionがクラウドAI主体、ソラコムがIoTプラットフォーム型であるのに対し、同社はオンプレミス需要を取り込む。2025年7月期の売上高26億円、営業利益率11.54%と収益性は改善傾向。

強み

  • クラウド依存を避け、低遅延・オフライン動作可能なエッジ型AIに特化。
  • 導入が容易でカスタマイズ不要のパッケージ製品により、短期導入が可能。
  • 2025年7月期の営業利益率11.54%と、同業他社と比べ収益性良好。
  • 売上高が8億円(2023年)から26億円(2025年)へ拡大し、成長軌道。

課題

  • 売上高26億円と小型であり、大口案件依存リスクがある。
  • VRain Solutionやソラコムなど、資金力のある競合がエッジ領域へ波及。
  • AI技術の進化が速く、継続的な研究開発投資が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がRidge-i

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17849スターツ出版118億円10.0倍
25590ネットスターズ117億円20.7倍
35137スマートドライブ117億円21.7倍
45136tripla115億円18.8倍
54382HEROZ115億円30.5倍
65572Ridge-i113億円84.1倍
74169ENECHANGE112億円87.9倍
84644イマジニア112億円13.6倍
94412サイエンスアーツ111億円59.3倍
109698クレオ111億円12.3倍
114495アイキューブドシステムズ106億円13.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

ディープラーニング専門企業として2016年設立

Ridge-iは2016年7月、Asian Frontier株式会社グループと柳原尚史の共同出資により東京都千代田区永田町に設立された。資本金は5,000千円。設立目的はディープラーニング技術を活用したビジネス課題解決である。翌2017年2月には大手町ビルにオフィスを移転し、同年5月には株式会社NHKアートと「AIを活用したモノクロ映像のカラー化」技術を共同開発した。

資本関係解消と衛星データ参入の2018年

2018年5月、Asian Frontierグループから全株式を取得し資本関係を解消、独立した経営体制となる。同時にAIを活用した衛星データ解析サービスを開始し、株式会社スペースシフトと共同でレーダー衛星画像の油膜検出に成功した。同年9月には建築向けAI開発を目的とする子会社AI-feedを設立したが、2019年10月には清算している。2018年10月には衛星データプラットフォーム「Tellus」のアライアンス「xData Alliance」に参画し、宇宙分野での知見を蓄積し始めた。

実用化案件と受賞が続いた2019~2020年

2019年2月、荏原環境プラントと共同開発した「ごみ識別AI搭載自動クレーンシステム」が千葉県船橋市の焼却施設で運用を開始した。2020年4月には内閣府主催の第4回「宇宙開発利用大賞」で経済産業大臣賞を受賞。同時に情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格ISO/IEC27001の認証を取得し、品質管理体制を強化した。

資本業務提携と新たな市場開拓(2021~2022年)

2021年1月、株式会社オリックスとAI活用の共同事業展開を目的とした資本業務提携を開始。同年3月にはSAR衛星及び光学衛星画像による全地球変化検知システム「GRASP EARTH」を無料公開した。同年12月には株式会社バルカーと資本業務提携を開始し、2022年3月にはクモノスコーポレーションと3次元モデル生成業務の効率化で業務提携、セーフィーと画像・動画活用の業務提携を結んだ。同年3月には第5回「宇宙開発利用大賞」で環境大臣賞を再度受賞し、宇宙分野での存在感を高めた。

上場と子会社化による事業拡大(2023~2025年)

2023年4月、東京証券取引所グロース市場に上場した。同年8月には一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)に入会。2024年3月には第6回「宇宙開発利用大賞」で国土交通大臣賞を三度目の受賞。同年6月には日本防衛装備工業会に入会するとともに、株式会社スターミュージック・エンタテインメントの全株式を取得し子会社化した。2025年9月にはSBIホールディングスと資本業務提携を開始し、AIプロジェクト創出とデータ活用施策の展開を目指す。

年表22件を開く

2010年代

  • 2016年7月創業ディープラーニング技術を活用したビジネス課題解決を目的として東京都千代田区永田町に、Asian Frontier株式会社グループと柳原尚史が共同出資して当社を設立(資本金5,000千円)
  • 2017年2月東京都千代田区大手町ビルにオフィスを移転
  • 2017年5月「AIを活用したモノクロ映像のカラー化」技術を株式会社NHKアートとの共同開発
  • 2018年5月Asian Frontier株式会社グループから当社の全株式を取得し資本関係を解消 AIを活用した衛星データの解析サービスを開始 株式会社スペースシフトと共同でレーダー衛星画像解析AIによる海面の油膜検出に成功
  • 2018年9月創業東京都目黒区に建築向けのAI開発を事業目的とした株式会社AI-feed(資本金5,000千円)を株式会社glounと共同で設立
  • 2018年10月衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」の開発・利用促進を行うアライアンス「xData Alliance」に参画
  • 2019年2月「ごみ識別AIを搭載した自動クレーンシステム」を荏原環境プラント株式会社と共同開発。千葉県船橋市の焼却施設で運用を開始
  • 2019年9月大手町ビル内でオフィス拡充のため移転
  • 2019年10月株式会社AI-feedを清算

2020年代

  • 2020年4月内閣府主催 第4回「宇宙開発利用大賞」経済産業大臣賞を受賞 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格「ISO/IEC27001:2013」及び「JISQ27001:2014」の認証を取得
  • 2021年1月AI活用の共同事業展開を目的として、株式会社オリックスと資本業務提携を開始
  • 2021年3月SAR衛星及び光学衛星画像による全地球変化検知システム「GRASP EARTH」を無料公開
  • 2021年12月新規技術の開発及び事業モデルの創出を目的として、株式会社バルカーと資本業務提携を開始
  • 2022年3月3次元モデル生成業務の効率化及びソリューションの共同開発を目的としてクモノスコーポレーション株式会社と業務提携を開始
  • 2022年3月内閣府主催 第5回「宇宙開発利用大賞」環境大臣賞を受賞
  • 2022年5月画像及び動画を活用した共同事業の検討を目的として、セーフィー株式会社と業務提携を開始
  • 2023年4月上場東京証券取引所グロース市場に上場
  • 2023年8月一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)に入会
  • 2024年3月内閣府主催 第6回「宇宙開発利用大賞」国土交通大臣賞を受賞
  • 2024年6月日本防衛装備工業会に入会
  • 2024年6月M&A株式会社スターミュージック・エンタテインメントの株式の取得(子会社化)
  • 2025年9月SBIグループとのAIプロジェクト創出及びデータ活用施策の展開を目的として、SBIホールディングス株式会社と資本業務提携を開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/7期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    AI・データ活用による課題解決と知見蓄積

    各業界の大手企業や公的研究機関と共同開発し、コンサルテーション、アセスメント、開発、導入、運用までワンストップで提供。課題解決の知見・資産を蓄積し、顧客の実運用を徹底支援することで高い評価と継続的関係を獲得する。

  2. 02

    蓄積した知見の価値最大化とアセット型収益

    フェーズ1で蓄積した知見・資産を顧客の他事業や類似プロセスに拡大。業界キープレイヤーとの協業により業界全体のAI・DX化を推進し、レベニューシェア型のアセット型収益モデルを実現する。

  3. 03

    新たな市場創造と先行研究投資

    蓄積した知見とAI未活用業界の潜在課題を掛け合わせ、新市場を開拓。国研・大学・大手企業の基礎研究にも先行投資し、新たな価値を創造する。

  4. 04

    4つのドライバーによる事業拡大

    ①共同事業・プラットフォーマーへのAIライセンス等でストック収益拡大 ②コンサルファーム連携で大規模事業共創 ③官能検査・生成系AI等の次世代AI研究開発 ④衛星データ解析AIで国内リーディングポジション確立とグローバル展開。

  5. 05

    衛星データ解析AIと環境モニタリングの推進

    衛星データ解析の国内トッププレイヤーを目指し、環境モニタリングAI(土砂崩れ解析、海ごみ解析など)を通じてSDGs目標達成に積極的に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で74人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は819万円で、2期前と比べて2.6%平均年齢は35.5歳、平均勤続年数は2.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2023年7月84135.22.729
2024年7月84435.32.473
2025年7月81935.52.574

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都 渋谷区57百万円
デジタルマーケティング事業
本社 — 東京都千代田区32百万円
カスタムAIソリューション事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年7月期の売上高は26億円営業利益3億円

売上高
26億円
営業利益
3億円
純利益
1億円
営業利益率
11.5%

会社が出している今期の予想2026年7月期

項目会社予想前期実績
売上高29億円26億円
営業利益5億円3億円
純利益4億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

9期分

直近は2026年3Qで、売上は9億円、営業利益は2億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+200.0%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q6116.71
2023年4Q2−1
2024年1Q200.00
2024年2Q300.00
2024年3Q3133.31
2025年2Q14214.31
2025年4Q1218.30
2026年2Q12216.71
2026年3Q9222.21

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2018年12月期からの8期で、売上は3億円から26億円へ8.7倍に増えた。直近期の営業利益率は11.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京都目黒区に建築向けのAI開発を事業目的とした株式会社AI-feed(資本金5,000千円)を株式会社glounと共同で設立
2018年12月310
2019年7月200
2020年7月4−2−2
2021年7月4−1−1
2022年7月1012
東京証券取引所グロース市場に上場
2023年7月810
株式会社スターミュージック・エンタテインメントの株式の取得(子会社化)
2024年7月
2025年7月263311.51

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年7月期

売上高26億円のうち、営業利益として残るのは3億円11.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の3.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金50.0%13億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金38.5%10億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.5%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
50.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.1pt
11.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.8pt
3.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.6pt
6.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
21.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2025年7月期は営業CFが1億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は18億円で、売上の8.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年7月−108−112
2022年7月200214
2023年7月−105−117
2025年7月1−1−3018

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年7月期の総資産は28億円。このうち返さなくてよい自己資本が25億円で、自己資本比率は77.0%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年12月10127.8
2019年7月88094.9
2020年7月76193.2
2021年7月1413190.7
2022年7月1614290.5
2023年7月2120196.5
2024年7月3024669.7
2025年7月2825477.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年7月期の内訳
現金及び預金
18億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
4億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
78
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率23 / 30
現金創出営業CFの黒字継続15 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中2位あたり、逆に低いのはROE605社中469位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.5%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
77.0%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
225.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,892で、1年前と比べて-4.7%過去52週の値幅のなかでは46%の位置にある。

¥2,892-1.6%1ヶ月+16.8%1年-4.7%時価総額113億円
過去52週の値幅
安値¥1,851高値¥4,090

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)84.1倍
PER (会社予想)33.7倍
PBR3.52倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は2804円と、前日比+5.69%で上昇し、25日線(2544円)を約10.2%上回っています。75日線(2617円)も上回り、200日線(2355円)は大きく上回っており、上昇トレンドが再開しつつあります。ただし、52週高値4090円からは31%下落した水準で、戻り途上の段階です。RSIは79.59と過熱感があり、8月18日以降、出来高が増加しており、短期的な上昇が続くか注目です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
14.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2025年7月期末の株主数は延べ3,005人。区分でいちばん多いのは個人・その他56.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.3%を占め、残る62.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年7月%2024年7月%2025年7月%
個人・その他57.355.556.3
事業法人31.130.229.7
金融機関6.68.07.6
証券会社3.64.13.9
外国法人1.11.82.1
外国人個人0.30.00.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01柳原 尚史26.89
02㈱柳原ホールディングス16.58
03㈱バルカー10.66
04特定金外信託受託者 ㈱SMBC信託銀行5.56
05荏原環境プラント㈱2.13
06五味 大輔1.79
07小松 平佳1.73
08石田 健二1.62
09日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)1.50
10楽天証券㈱1.49

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-17
    スパークス・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -5.73pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は7期で+2056%、1株純資産は3期で+7%。直近期のROEは6.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2018年12月2105.8
2019年7月13.4
2020年7月−5−22.9
2021年7月−45−15.7
2022年7月4311.2
2023年7月135242.6174.5
2024年7月550
2025年7月365606.570.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/7期の役員報酬は総額96百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
柳原尚史代表取締役 社長45
市來和樹常務取締役 カスタムAIソリューション 事業部長36
小松平佳常務取締役 AI・DX事業共創45
中井努取締役 管理部長54
西村竜彦取締役47
椿山善昭取締役60
松本範平取締役(監査等委員)70
櫟本健夫取締役(監査等委員)61
齊藤友紀取締役(監査等委員)46
木下祐介取締役40
木村紀義取締役57

役員報酬の内訳2025/7

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)48579223
取締役(社内)2442

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/7期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,675字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社と連結子会社1社(株式会社スターミュージック・エンタテインメント)の合計2社で構成されており、カスタムAIソリューション事業とデジタルマーケティング事業を展開しております。 当社グループは、様々な社会課題・顧客課題をAI・ディープラーニング等の先端技術を用いて解消するために、現場に入り込んだコンサルテーションに始まり、アセスメント、開発、導入、顧客による運用まで視野に入れた、実用的なソリューションを提供するテクノロジーカンパニーです。 当社グループの報告セグメントは、従来「カスタムAIソリューション事業」のみの単一セグメントでありましたが、前連結会計年度において株式会社スターミュージック・エンタテインメントの株式を取得し子会社化したことにより、当連結会計年度より「カスタムAIソリューション事業」及び「デジタルマーケティング事業」の2事業を報告セグメントとしております。 ・カスタムAIソリューション事業 「データ・AIを駆使した最先端技術とビジネス知見を用いて、未解決の課題に挑み、新しい社会を実現する」をミッションとして掲げ、顧客の目的から現場のプロセス、課題を理解し、様々なデータに対応したAIを組み合わせた最適なAIソリューションを提案し、実装することを目指す事業です。 ・デジタルマーケティング事業 主要な動画配信プラットフォーム企業と提携し、企業向けマーケティングコンサルティングとクリエイターネットワークを活用した高品質かつ迅速な広告事業、及び独自の原盤配信ビジネスや著作権ビジネスを行う音楽レーベル機能に加え、プラットフォームへの楽曲提供、企業向け広告の楽曲制作を手掛けている事業です。 (1) 事業の概要 当社グループは、カスタムAIソリューション事業として、コンサルテーション・プランニングからサービスの実現までを支援するフルカスタムAIの受託研究開発を実施しています。業界のキープレイヤーとの協業によって、個社課題にとどまらずに、業界全体のAI・DX化を進めるAI活用コンサルティング・AI開発サービスを行っており、現状はこのサービスが売上の70%程度を占めております。次に、そのAI活用コンサルティング・AI開発サービスで培った高品質のAIエンジンを、顧客のサービスやSaaSなどのプラットフォーマーへ迅速に提供するとともに、受託開発したシステムの保守等を担うAI保守運用サービスを行っております。 また、データの取り扱いに専門的なノウハウが必要な人工衛星データの解析や関連するアルゴリズムを開発する人工衛星データAI解析サービスを行っております。 当社グループはこれらのサービスを展開することで、顧客企業の様々なAI活用に関する課題を解決するためのAIサービスを、戦略策定から開発、保守運用、そしてライセンス提供による顧客企業との共同事業化までを行っております。当社グループの事業は、AI活用コンサルティング・AI開発サービスを中心としたフロー収益を主とし、個別の顧客企業ごとのプロジェクト提供により知見と独自のアルゴリズムを蓄積して、それらを応用するとともに、受託開発したシステムの保守を担うAI保守運用サービスとしてストック収益を得るビジネスモデルとなっております。 当社グループの顧客企業については、特定の業界に特化しておりませんが、AIの活用ニーズが高く、またコアなビジネスの現場で利用されるソリューションの開発のため大手製造業が多くなっております。 当社グループはカスタムAIソリューション事業において、AI・エンジニアリング・ビジネスの3つの強みに精通したプロフェッショナルが、1つの課題にワンチームとなって挑む体制になっております。これにより、コンサルティングから開発まで一気通貫でのサービス提供が可能となっております。特に日本においてはAI導入率が低い状況ですが、当社グループは各プロフェッショナルが連携することでコンサルティング及び開発フェーズの切れ目でプロジェクトが継続運用されるよう取り組んでおります。 また、デジタルマーケティング事業(ソーシャルメディアマーケティングサービス及び音楽サービス)を展開する子会社が加わったことにより、広告代理店や企業向けにマーケティング等を提供するサービスも行っております。 (2) 展開するサービス ① AI活用コンサルティング・AI開発サービス カスタムAIソリューション事業の主要サービスであるAI活用コンサルティング・AI開発サービスは、AIの活用ニーズを持つ企業に対して目的・課題に合わせたAIソリューションの提案をもとにコンサルティングや開発を行うビジネスです。当社グループは、顧客企業が現場で効果を体感できるまで開発から導入展開までを一気通貫でサービスを行っております。 (a) 実運用まで支援 先端技術の導入、データを主軸としたビジネス・オペレーション変革には既存システムの変更など大きな困難が伴い、プロジェクト期間中でも状況に応じて柔軟に新しい手法を取り入れる局面も出てまいります。当社ではクライアントとの強い信頼関係を醸成することで、経営レベルでの意思決定支援から現場での開発スタッフとの連携、そして運用スタッフへの技術や知識の移転まで一貫して支援し、開発期間中の方向転換などを柔軟に調整しながら、クライアント内での継続的な運用と実用性の高い価値の創造を実現しております。 (b) AI×既存技術×人による運用 当社グループは、AI(機械学習・深層学習)ですべての課題が解決できるとは考えておりません。AI技術、ルールベースの既存技術(注1)、人による運用のすべてが調和したときに、クライアントにとっての持続的な価値創造が実現できます。当社グループが行うコンサルティングでは、それぞれの技術特性と限界を見極めた上で、システム導入に留まらない最適なビジネス・オペレーションの実現を支援しております。 (c) フルカスタムAI AIでは、目的に応じて様々な手法を選定し組み合わせる必要があります。公開API(注2)や、大手プラットフォームのアプリケーションも日々進化しておりますが、個別ニーズをすべてカバーすることはできません。当社グループでは、クライアントの目的に応じて最適な精度・計算速度・冗長性などのトレードオフを見極めながら、ベストなバランスの性能をもつカスタマイズAIを提供しております。 (注) 1.ルールベースの既存技術 人の手によって記述されたルールやロジックのみに従って動くプログラム全般のこと。 2.公開API まず、APIとはアプリケーション・プログラミング・インターフェースの略で、あるアプリケーションの機能や管理するデータ等を他のアプリケーションから呼び出して利用するための接続仕様・仕組みを指します。公開APIとは、そうした接続仕様・仕組みを他の企業に公開することを意味します。 (d) AI開発テーマ 当社グループは特定の業界に特化していないため、様々な業界のテーマに対してソリューションを提案しております。ただし、これまでの実績によりAIの活用ニーズが高い日本の製造業の顧客が多くなっております。当社グループのAI開発の特徴として、製造業を中心に熟練者・ベテランがもっている技術や知見をAIに実装することで、省人化・後継者問題の解消・業界全体の品質を上げていくことをテーマとしたものが多くあります。 (e) AI/DXプロジェクトのアプローチと流れ 当社グループのアプローチの特徴は、顧客企業の目的・業界・課題・プロセスの深い理解を行った上で、様々なデータと技術を組み合わせたAIソリューションの提案をもとに開発を行うことにあります。また、プロジェクトによっては、顧客企業の投資対効果の実現と当社のストック収益を見据えた長期的なパートナーシップに基づきAIサービスの共同開発を行っております。 当社グループのAI/DXプロジェクトの流れは、戦略策定、データ収集及びアセスメント、開発及びシステム連携、運用保守となっております。戦略策定は、AIの正しい共通理解の醸成を行いながら顧客企業のDX戦略、業務改善、AI実行テーマの選定支援を行っており、AI知識のあるコンサルタントが顧客企業の業界知見や現場課題を深く理解しつつ支援を行っております。その戦略策定をもとにコンサルタントとAIエンジニアが協力してデータ収集及びアセスメントを行っており、当社グループが多く扱う画像データだけでなく、それ以外の様々なデータを組み合わせたAIを組み込んだシステムの全体像を設計します。次にアセスメントに基づいてPoC(実証実験)や本格開発を行います。本格開発はAIに精通した人材を含むエンジニアが中心となり、運用までを含めた全体設計支援を行いながら顧客企業のシステムと連携したAI開発により実用化を目指します。最後の運用保守では、AI稼働状況のモニタリングツールの開発、運用プロセス策定や運用に向けたツールの整備、顧客企業のAI教育など、開発したAIの運用を顧客企業が行うためのシステム開発と支援を行っております。 (f) AIソリューションの技術と実績 当社グループは顧客のニーズに応じて、主にディープラーニング等の技術を中心に、顧客の課題や目的に合わせてディープラーニング以外の技術も組み合わせたAIソリューションの開発を行っており、画像・動画・音声など複数のデータ種類に対応したAIの開発実績があります。 直近では、1つのディープラーニング技術だけでは解けない課題も多くなってきており、マルチモーダルAIの開発に取り組んでおります。 マルチモーダルAIとは、複数種類のデータと複数のAI技術を組み合わせて1つのAIソリューションとするものです。当社グループの顧客企業からは、製造現場のベテランの知見や作業をディープラーニング等の技術を組み合わせて再現したい、といった1つのディープラーニングでは解けない課題がでてきております。こうした課題には、画像や音声など複数データと複数のAI技術を組み合わせたマルチモーダルAIが必要となります。当社グループはこれまで画像データや動画データの取扱いに実績と強みを持っていますが、音声や数値データにも対応してきており、今までは解決できなかった課題がマルチモーダルAIにより解決できる可能性があります。 また、当社グループはデータ取得に必要なセンシング方法についてもパートナー企業と協力することで、顧客企業のニーズに合ったデータ取得ができるように様々なデータ種類に対応するセンシング機器の取扱いの知見を増やしております。加えて、計算環境や出力方法も顧客企業に合った方法をソリューションとして提案できるようにしております。このように、最新技術を柔軟に取り入れたマルチモーダルAIにより顧客の課題に対応することに当社グループの特徴があります。 ② AI保守運用サービス カスタムAIソリューション事業のサービスのひとつにAIライセンス提供サービスがあります。当社グループはAI活用コンサルティング・AI開発サービスにおいて、AIの知見や経験をもとにして顧客との事業連携・製品開発を通じたカスタマイズ開発を行っております。このカスタマイズ開発や顧客との連携で培った高難易度のAI技術やノウハウをもとにして、その顧客が位置する業界の共通ニーズを狙ったAIエンジンの利用ライセンスやプロダクトの提供を行っております。このため、当社グループのAIエンジンやプロダクトの提供については、パートナー企業の製品やサービスとともに顧客企業へ提供されるものが主となっております。 このサービスでは主に2つのサービス提供方法があります。1つはAI開発サービスを提供した顧客企業が直接利用し、顧客企業の利用に合わせてAI利用ライセンス代を対価として受け取るものと、もう1つはすでにサービスを持っているプラットフォーム企業にAIエンジンを提供し、ユーザー企業の利用量に応じて対価を受け取るものがあります。更に、このサービスには受託開発したシステムの保守業務も含まれます。 ③ 人工衛星データのAI解析サービス カスタムAIソリューション事業のサービスのひとつに人工衛星データAI解析サービスがあり、人工衛星データの収集からAIによる解析を行っております。地球を網羅的に捉える衛星データと、顧客が保有する地上データを組み合わせた独自の教師データを作成し、AIにより解析したレポートの提供を行っております。また、継続的に人工衛星データを解析したい顧客に対しては、解析ツールの開発も行っております。これによって、自然災害や社会活動などの環境リスクを可視化しビジネスニーズやSDGsに関する活動に貢献することを目指しております。 今後は、人工衛星解析市場の拡大に合わせ、環境テーマ等の様々なニーズを先読みし、官公庁と民間へのアプローチの両輪でサービスを展開していく方針です。 ④ 音楽制作配信サービス デジタルマーケティング事業のサービスのひとつに音楽制作配信サービスがあり、独自の原盤配信ビジネスや著作権ビジネスを行う音楽レーベル機能に加え、プラットフォームへの楽曲提供など豊富な経験をもつ200名以上の音楽クリエイターと提携し、あらゆるニーズに対応できる楽曲制作体制を構築しております。音楽サービスの収益源はデジタルでの原盤配信(印税収入)と楽曲著作権の使用料であり、保有するIP数の蓄積とともに収益が積みあがるビジネスモデルとなっております。 ⑤ ソーシャルメディアマーケティングサービス デジタルマーケティング事業のサービスのひとつにソーシャルメディアマーケティングサービスがあり、主要な動画配信プラットフォーム企業と提携し、企業向けマーケティングコンサルティングと、1,000名以上が所属するクリエイターネットワークを活用した高品質かつ迅速な広告事業を展開しております。2018年からはショート動画市場で強固な地位を確立し、100社以上の企業に対して広告制作や媒体買付けなどのプランニング支援を行っております。 今後は、カスタムAIソリューション事業の専門性を広告のマーケティングや制作・媒体配信の領域にも広げ、顧客企業のマーケティング支援や広告制作・配信に特化したAIソリューションなどを新たに展開することや、多くのクリエイターネットワークに対して、生成AI活用や配信支援AIなど、クリエイター向けAIプラットフォームの提供等を行っていく方針です。 (3) 事業系統図 (用語の説明) 当社の事業に関わる用語の定義は以下のとおりです。 用語   定義 AI(人工知能)   Artificial Intelligenceの略で、コンピュータープログラムを用いて人間の知能の持つ機能を実現するための技術やシステム 機械学習   AIの1つの手法。データから反復的に学習し、そこに潜むパターンを見つけ出すことで予測・判断を行うための手法・技術 ディープラーニング(深層学習)   機械学習のいち手法であり、人間の神経細胞の仕組みを模したシステムであるニューラルネットワークをベースとする技術。画像などを精度高く認識することができる アルゴリズム   コンピュータープログラムにおいて問題を解くための計算方法や手順 SaaS   Software as a Serviceの略で、インターネット経由で、必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア又はその提供形態 IoT   Internet of Thingsの略で、家電等のモノについてインターネットを通じて操作や情報を取得する仕組み API   Application Programming Interfaceの略で、異なるシステム間を連携して自動でデータを受け渡しするための仕組み DX化   Digital Transformationの略で、デジタル技術によって、ビジネスや社会、生活の形・スタイルを変えること フルカスタムAI   一からAIモデルの構築を行うこと POC   Proof of Conceptの略で、新しい概念や理論などが実現可能であることを示すための簡易的な試行。一とおり全体を作り上げる試作の前段階で、要となる新しいアイデアなどの実現可能性を示すために行われるもの アセスメント・パイロット検証   アセスメントとは、対象を客観的に調査及び評価することで、またパイロット検証とは、提案したソリューションがビジネス上の問題を解決するかどうか検証すること アジャイル   方針の変更やニーズの変化などに臨機応変に対応すること PMO   Project Management Officeの略で、組織内における個々のプロジェクトマネジメントの支援を横断的に行う部門や構造システムのこと SARレーダー   宇宙から地表などを観測する人工衛星に搭載する技術の一つ 点群   位置情報と色情報を持った点の情報 マイスター   高い技術を持った熟練(ベテラン)作業員のこと デジタルツイン   リアル空間にある情報をIoTなどで集め、送信されたデータを元に仮想空間でリアル空間を再現する技術 コンステレーション   複数の人工衛星を連携させて一つの機能やサービスを達成する方法 マルチセンサー   複数のセンサーを連携して利用すること ノイズ除去   データに含まれる不要な情報を削除すること VR   Virtual Realityの略で、人工的につくられた可能空間を現実かのように体感させる技術 スマートファクトリー   AIやIoTなどの最先端技術や膨大なデータを用いて、生産性向上や業務の効率化を図る工場のこと OEM   Original Equipment Manufacturingの略で、製造メーカーが他社ブランドの製品を生産すること SIer   System Integratorの略で、主に非IT企業や官公庁等のITシステムのコンサルティング、設計、開発、運用、ハードウェアの選定等を一括で請け負うことを事業としている企業 MLOps   機械学習またはディープラーニングのライフサイクルを管理するための、データサイエンティスト、エンジニア、保守運用担当者のコラボレーションおよびコミュニケーションに関する実践手法 センシング   対象物の音、光、温度などの物理的、化学的、生物学的特性の量を検出し情報を取得する技術
経営方針・対処すべき課題4,541字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営の基本方針 当社グループは、「データ・AIを駆使した最先端技術とビジネス知見を用いて、未解決の課題に挑み、新しい社会を実現する」をミッションとして掲げております。 企業や各種業界が抱える様々な社会課題・顧客課題をAI・ディープラーニング等の先端技術を用いて解消するために、現場に入り込んだコンサルテーションに始まり、アセスメント、開発、導入、顧客による運用まで視野に入れた、実用的なソリューションを提供しております。 また、当社グループの「宇宙関連ビジネス」売上が、カスタムAIソリューション事業の30%程度となってきており引き続き力を入れてまいります。衛星データは、現状において十分に活用されていない知見が多くあり、今後は衛星データを活用した様々なAIソリューションやAIサービスが立ち上がっていくと考えており、当社グループはその分野でいち早く成果をあげ、衛星データ解析の国内トッププレイヤーを目指しております。 さらに、当社グループのミッションである社会課題の解決においては、衛星画像による土砂崩れの解析や、ドローンを使った海ごみ解析など、当社が開発・提供する環境モニタリングAIを中心に、SDGsの目標達成に向けて積極的に取り組んでおります。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、安定的な成長を図るため、成長性、収益性及び効率性を重視した経営が必要と認識しております。このため当社では、売上高、営業利益、従業員数を重要な指標と位置づけて各種経営課題に取り組んでおります。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、AIコンサルティング・ソリューション開発による知見・ノウハウ等の価値の蓄積、蓄積した価値の最大化、そして蓄積・最大化した価値を生かした新たな市場を創造し、新たな価値の蓄積を積み上げる、というエコシステムによる事業展開・拡大を目指します。 フェーズ1:先進技術による課題解消の知見・ノウハウ等「価値の蓄積」 当社グループは、各業界の大手企業や公的研究機関との共同開発において、様々な社会課題・顧客課題をAI・ディープラーニング等の先端技術を用いて解消するために、現場に入り込んだコンサルテーションに始まり、アセスメント、開発、導入、顧客による運用まで視野に入れたワンストップ対応による実用的なソリューションを提供することで、収益を上げると同時にAI・ディープラーニングによる課題解消の知見・資産を蓄積しております。ここでの蓄積される知見・資産は、顧客の実運用までを徹底支援し、AIのみならず既存技術や人による運用をあわせて組み上げた非常に実践的なソリューションであるため、顧客からの高い評価を獲得し、顧客との継続的・発展的な関係作りの基礎を担っております。 フェーズ2:蓄積した「価値の最大化」 次に当社グループは、フェーズ1における様々なプロジェクトや共同開発等によって蓄積した知見・資産といった価値を顧客企業の他の事業や類似するプロセスに拡大することによって、顧客企業にとっての価値の最大化を図ります。この際、既に存在する知見・資産の活用が可能であることから当社グループとしての収益性も向上し、収益の拡大に寄与します。 また、蓄積した価値を個別企業のみならず各業界のキープレイヤーとの協業スキームを活用して、業界のAI・DX化を進めることで、より大きな社会課題・ビジネス課題を解消するとともに、コンサルティングやシステム開発を主とするフロー型の収益モデルに加えて、サービス利用料やパートナーによる販売時の手数料収入といったレベニューシェア型で、かつ業界全体の多くの企業や人々に価値を届けるアセット型の収益モデルを実現してまいります。 さらには、これらの価値をより持続可能なものにするために、当社グループのAI×SDGsの仕組みである環境問題への貢献を目指す環境モニタリングAI、検査工程の省力化、効率化に寄与するソリューションの提供及びひび割れ検出(設備保守)AIなど社会問題への貢献を目指す社会活動モニタリングAIとの組み合わせによって、SDGsの目標達成の実現手段の1つとして、個別企業や業界に提供することで、様々な観点での「価値の最大化」を目指します。 フェーズ3:蓄積・最大化した価値からの新たな市場創造 当社グループの事業ドメインであるAI・ディープラーニングは、まだ手付かずの未知の領域が数多く存在しております。当社グループは、その未知の領域における新たな市場(=新たな価値)を開拓・創造してまいります。具体的には、既に蓄積している知見・資産の価値と、AI・ディープラーニングが活用されていない業界における潜在的な課題を掛け合わせることで、新たな市場を創造します。そのためには、国の研究機関や大学、そして大手企業の基礎研究領域における研究開発にも積極的に先行投資的な活動を行い、新たな市場(=新たな価値)を創造してまいります。 これらの方針に従い、当社グループは中長期戦略として4つのドライバー(施策)で顧客企業とともに事業拡大をしていく方針です。 ①ストック収益の拡大に向けたアクション 顧客企業との共同事業案件の確かな推進と、プラットフォーマーへのAIライセンスやAI保守運用サービスの提供による2軸でストック収益を拡大していきます。 ②コンサルティングファームとの連携による大規模な事業共創案件の獲得 業界のリーディングカンパニーへのリーチを増やすために、当社グループがもつAI及びデジタル技術の知見をコンサルティングファームに共有し、補完関係を構築し、中長期テーマを共同で展開していきます。 ③次世代AIの進化を見据えた研究開発 官能検査・生成系AI・マルチモーダルなど、次のAIへの期待に応えるための先行研究と事例を発信し、優秀な研究者・エンジニア採用による事業拡大を目指します。 ④人工衛星データ解析AIでの国内リーディングポジションの確立とグローバル展開 衛星解析AIを強みに、人工衛星解析市場の拡大に合わせ、環境テーマ等のニーズを先読みし、官公庁と民間の両方へのアプローチを行い事業展開を目指します。 (4) 経営環境 当社グループは、様々な業界に対してAI活用による課題解決を行っております。当社グループのビジネス市場である国内のAI市場は富士キメラ「2020人工知能ビジネス総調査」によると2021年の1.1兆円から2027年に1.9兆円になる見込みとなっております。その中でも当社のAI活用コンサルティング・AI開発サービスの位置するサービス市場の市場規模は、2021年度が6,248億円、2022年度が7,026億円、2027年度には10,429億円になる見込みとなっております。今後は、労働人口不足、働き方改革、インフラの老朽化など社会問題の解決策としてAI導入が加速すると予想され、AIサービス市場は拡大を続けると見込まれております。 その中でも当社グループが狙う市場としては、AI活用があまり進んでいない製造業・サービス業が抱える課題へのAI導入を目指しており、製造業の顧客が多くプロジェクト実績もあることが当社の強みとなっています。 なお直近では、AI市場のうち生成AIの市場規模が急拡大し、様々な業種でAI・DX活用戦略のアップデートが起きており、コンサルテーションニーズが拡大しております。 また人工衛星データ解析AI市場は、JAXA宇宙戦略基金と宇宙関連会社の上場で市場の関心は高まっており、地球観測市場は大きな成長が見込まれます。この市場は官需を中心としたマーケットで、安全保障と環境テーマでの衛星データ利用ニーズが増えてきており、当社グループの衛星データ関連プロジェクトの実績により強みを生かせる市場となっております。 (5) 当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 上記方針を実現するため、当社グループが認識している課題と対応する具体策は、次のとおりです。 ① 先端技術の研究開発及び開発体制の強化 当社グループにとって、AIをはじめとした先端技術の研究による、技術基盤の確立、ソフトウェアの開発は必要不可欠なものであるため、社内のエンジニアの育成だけでなく、AI技術者などの専門的な技術をもつ人材の確保・採用も進めてまいります。また、必要に応じて産学連携や新技術を持つ企業との業務提携、共同研究等を進め、サービスメニューの充実化や事業化に向けた取り組みに注力してまいります。 ② 従業員の働きがいの向上 当社グループの財産は、高度な技術・専門性とチャレンジ精神を持った優れた従業員であると認識しております。当社グループは「データ・AIを駆使した最先端技術とビジネス知見を用いて、未解決の課題に挑み、新しい社会を実現する」というミッションを掲げ、ビジネス・社会の重要な問題解決に必要な技術を見立て、技術の応用化に向けた開発を一気通貫・迅速に実行するプロフェッショナル集団として事業を遂行しております。今後も当社のミッションを遂行していくためには、従業員の生活・人生を豊かにし、業務においては成果の創出に集中できるような働きがいのある環境づくりが必要であると考え、その実現に取り組んでまいります。 ③ 情報管理体制の強化 当社グループのカスタムAIソリューション事業におけるシステム開発や運用等の遂行過程において、顧客の機密情報や個人情報等を取り扱う可能性があります。当社では、情報管理の強化が重要であると考えISO27001の認証を取得しているほか、情報セキュリティに関する情報セキュリティ基本規程を制定し従業員への教育を実施しておりますが、今後も社内での研修強化、情報管理体制強化のためのシステム整備等を継続して実施してまいります。 ④ 内部管理体制の強化 当社グループの継続的な発展を実現させるためには、コーポレート・ガバナンス機能の強化は必須であり、そのために財務報告の信頼性を確保するための内部統制システムの適切な運用が重要であると認識しております。 コーポレート・ガバナンスに関しては、内部監査による定期的なモニタリングの実施と監査等委員や監査法人との連携を図ることにより適切に運用しておりますが、ステークホルダーに対して経営の適切性や健全性を確保しつつも、俊敏さも兼ね備えた全社的に効率化された組織体制の構築に向けて更に内部管理体制の強化に取り組んでまいります。 ⑤ 財務基盤の強化 当社グループは、財務基盤の安定性を維持しながら、様々な事業上の課題を解決するための事業資金を確保し、また、新たな事業価値創出のために機動的な資金調達を実行できるよう、内部留保の確保と事業投資の適切なバランスを模索していくことが、財務上の課題であると認識しております。
事業等のリスク4,887字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 人材の確保及び育成について 当社グループが継続的にユーザーに支持されるサービスを提供していくためには、優秀な人材の確保及び育成が極めて重要な要素であると考えており、対外的な人材獲得及び社内の人材育成に加え、人材流出を防止するための環境整備に取り組んでおります。他方、当社グループの属するIT業界においては、人材獲得競争が非常に激しいことから、必要な人材を適時に十分確保できない場合や当社グループの優秀な人材が流出してしまった場合には、今後の事業展開に制約が加えられることとなり、その結果、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) コンプライアンス体制について 当社グループは、企業価値を継続的かつ安定的に高めていくためには、コンプライアンス体制が有効に機能することが重要であると認識しております。コンプライアンス遵守及びリスク管理のため、代表取締役社長の直轄組織としてコンプライアンス・リスク管理委員会を設置し、原則として四半期に一度当社の現況及び問題点、新たなリスク要因の検討に取り組んでおります。しかしながら、当社グループの事業運営に関して法令等に抵触する事態が発生した場合、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 情報管理について 当社グループは、ISO27001の認証を取得しており、機密情報と情報機器等の管理は厳密に行っております。業務の性格上、ユーザーが保有している機密情報(経営戦略上重要な情報等)に触れる場合があります。情報の取り扱いについては、情報セキュリティ基本規程、個人情報保護規程を策定するとともに、適宜社内研修を実施することで周知徹底を図っております。しかしながら、このような対策にも関わらず、情報の漏洩や不正使用等の事態が生じた場合、損害賠償等の金銭補償や企業イメージの悪化等により、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 景気動向及び業界環境の変動による影響について 企業を取り巻く環境や労働人口減少に伴う企業経営の効率化などの動きにより、当社グループが事業を展開しているAI業界は今後も拡大していくことが予測されるものの、国内外の経済情勢や景気動向、それに伴う設備投資意欲の減退等の理由により、市場の成長が鈍化する可能性があり、その場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (5) 技術革新への対応について 当社グループが事業を展開しているAI業界は、技術革新が速く、当社グループの優位性を維持するためには、技術革新に即座に対応する必要があります。当社グループでは、各種イベントやセミナーへの参加や社内の定期的な勉強会等を通じて、AI業界の技術革新の動向を把握するとともに、それに対応した新サービスの提供ができるよう努めております。しかしながら、当社グループが技術革新に対応できないような場合、または、当社グループが対応できないような技術革新が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 競合について 当社グループは、AI活用コンサルティング・AI開発を主たる事業領域としておりますが、技術革新や顧客ニーズの変化が速く、AI業界へ参入する企業も増加する傾向にあることから、引き続き事業の拡大及び競争力の維持・変化への対応に努めてまいります。当該リスクへの対応として、最新の技術動向や環境変化を常に把握できる体制を構築するだけではなく、優秀な人材の確保及び教育等により技術革新や顧客ニーズの変化に迅速に対応できるよう努めてまいります。しかしながら、当社グループが技術革新や顧客ニーズの変化に適時に対応できない場合、または、変化への対応のためにシステム投資や人件費等多くの費用を要する場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 事業拡大に伴うリスクについて 当社グループでは、今後の成長機会の創出に向けて、研究開発費、広告宣伝費、人件費等を投入し、研究開発と事業拡大を進めるとともに、非連続的な成長のためには、M&Aや資本業務提携も有効な手段の一つと考えております。当社グループでは収益見通しを十分吟味した上でこれらの取組みについて進めておりますが、現在の事業領域と異なる分野に進出した場合において、当該分野における収益化が進まない場合や、M&Aや資本業務提携を行った相手先との収益化や事業計画が予定通りに進捗しない場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 知的財産権におけるリスク 当社グループでは、第三者の知的財産権侵害の可能性について、チェック体制を整備することにより、十分な注意を払うとともに、案件によっては顧問弁護士や弁理士等に調査を依頼することとしております。しかしながら、当社グループの事業領域に関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、当社グループが認識せず他社の知的財産権を侵害し、訴訟等の紛争に至った場合、社会的信用の失墜、対応にかかる多額の経費発生等により、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 特定人物への依存について 当社の代表取締役社長である柳原尚史は、創業者であるとともに、創業以来、当社グループの事業推進において重要な役割を担ってまいりました。柳原尚史は、サービスの企画から開発、及び運用に至るまで豊富な経験と知識を有しており、経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において重要な役割を果たしております。 当社グループでは、取締役会や経営会議等において役員及び従業員への情報共有や権限委譲を進める等組織体制の強化を図ることにより、代表取締役社長の柳原尚史に過度に依存しない経営体制の整備を進めております。しかしながら、何らかの理由により、柳原尚史が当社グループの経営執行を継続することが困難になった場合には、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 内部管理体制について 当社グループは、企業価値の持続的な増大を図るためには、コーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であるとの認識のもと、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、及び健全な倫理観に基づく法令遵守の徹底が必要と考えており、人員の増強による内部管理体制の充実に継続的に努めております。しかしながら、事業の急速な拡大等の理由により、内部管理体制の構築の十分性が確保できない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 小規模組織であることについて 当社グループは、2025年7月31日現在において、取締役9名(うち監査等委員3名)、従業員数74名と小規模組織であり、内部管理体制もこの規模に応じたものとなっております。当社グループでは、今後の業務拡大に応じた人員増強や従業員の育成により、内部管理体制の一層の充実を図っていきますが、これらの施策が適時適切に進行しなかった場合、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 社歴が浅いことについて 当社の設立は2016年7月と社歴の浅い会社でありますが、これに対応すべく、各部門において、十分な知識と経験を有する人材の確保を行っております。他方、当社社歴の浅さとAI業界を取り巻く環境の急激性・流動性が相まって、当社グループにおける経営計画の策定には、不確定事項が含まれざるを得ない状況にあり、過年度の財政状態及び経営成績では、今後の業績を判断する情報としては不十分な可能性があります。 (13) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社グループは、取締役及び従業員に対して、業績向上に対する意欲を高めることを目的としたストック・オプション(新株予約権)を発行しております。また、今後もストック・オプション制度などの株式報酬型のインセンティブを活用することが考えられることから、現在付与している新株予約権に加え、今後株式が付与された場合、または、今後付与される新株予約権について、権利が行使された場合には、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。なお、本書提出日現在、新株予約権による潜在株式数は、104,420株であり、発行済株式総数4,307,720株の2.4%に相当しております。 (14) 配当政策について 当社グループは、株主に対する利益還元については経営の重要課題の一つと位置付けておりますが、配当を実施しておりません。今後におきましては、経営成績、財政状態、事業計画の達成状況等を勘案しながら、株主への利益配当を検討していく方針であります。しかしながら、当社グループの事業が計画どおり推移しない場合など、配当を実施できない可能性があります。 (15) 当社株式の流動性について 当社グループは、株式会社東京証券取引所の定める上場維持基準は25%であるところ、流通株式比率は本書提出日現在において38.25%となっております。今後は、大株主への一部売出し要請、ストック・オプションの発行及び行使による流通株式数の増加分を勘案し、これらにより流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により上場時よりも流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。 (16) 資金使途について 当社グループのカスタムAIソリューション事業においては、提供するAIソリューションの機能性・利便性の向上及び他分野への展開が重要と考えております。そのため、上場時に調達した資金の使途につきましては、システム開発や事業拡大に伴う人件費及び研究開発費用へ積極的に投資していきたいと考えております。しかしながら、AI関連市場は変化が激しく、その変化に柔軟に対応するため、上記計画以外の使途に使用する可能性があります。また、上記計画どおりに資金を使用したとしても当初想定していた事業規模の拡大が進まない可能性があります。なお、将来にわたっては、資金調達の使途の前提となっている事業計画・方向性が見直される可能性があります。 (17) 大規模な自然災害等による影響 当社グループは、有事に備えた危機管理体制の整備に努めておりますが、当社グループが事業活動を展開する国や地域において、地震、台風、洪水等の自然災害又は感染症の流行等が想定を上回る規模で発生した場合、被災状況によっては正常な事業活動が困難となり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループではテレワーク可能な社内管理体制及びそれを可能とする業務システムの運用を行い、それにより当該状況でも従来どおりの事業継続が可能となる事業運営を行っております。 (18) M&A、出資等について 2024年6月に子会社化した株式会社スターミュージック・エンタテインメントは、今後の当社グループの業績に貢献するものと見込んでおります。しかしながら、事業環境の変化等により当初の想定を下回る場合、のれんの減損処理等が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,317字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 当社グループは、前連結会計年度が連結初年度であり、また、連結子会社のみなし取得日を前連結会計年度末日としていることから、前連結会計年度においては、貸借対照表のみを連結しているため、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書及び連結キャッシュ・フロー計算書は作成しておりません。そのため、経営成績及びキャッシュ・フローに関する記載については、前連結会計年度との比較分析は行っておりません。 ① 経営成績の分析 当連結会計年度(2024年8月1日から2025年7月31日)における我が国経済は、雇用環境の改善が進むなど緩やかな回復傾向が見られ、このような中、生成AI技術への注目の高まりにより、企業の生産性向上や競争力強化を目的としたDX関連の高い需要が継続しており、引き続き様々な場面においてAI導入の流れが加速しております。ただし、円安による輸入コストの上昇や、物価・賃金コストの上昇など、依然として、経済全体としての外部リスク要因は継続しています。 当社グループは「データ・AIを駆使した最先端技術とビジネス知見を用いて、未解決の課題に挑み、新しい社会を実現する」をミッションとして掲げ、カスタムAIソリューション事業として顧客の目的から現場のプロセス、課題を理解し、様々なデータに対応したAIを組み合わせた最適なAIソリューションの提案から実装までを行っており、特に直近では生成AI関連と衛星データ利用のニーズが増加しております。また、AI技術と親和性の高いデジタルマーケティング事業において、SNS広告のプランニングから制作までとプラットフォームの配信や広告等で利用される音楽制作を展開してまいりました。 これらの結果、当連結会計年度における当社グループの経営成績は以下のとおりとなりました。 売上高については、既存顧客からのAIプロジェクトの継続、生成AIテーマ案件の増加及び一部案件の大型化により、また、前連結会計年度末より株式会社スターミュージック・エンタテインメントの連結子会社化を行いデジタルマーケティング事業が加わった結果、2,593,322千円となり、売上総利益については、1,325,959千円となりました。 営業利益については、上記のとおり売上高の増加に伴い、283,137千円となりました。販売費及び一般管理費は外注利用、積極的な採用活動や生成AI等の新しい技術に対応するために研究開発等を継続しておりますが、売上高の増加が費用増加を上回っており、営業利益率は10.9%で当初想定を上回りました。 経常利益については、290,846千円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税等102,722千円及び子会社の株主持分が53.8%のため非支配株主に帰属する当期純利益48,496千円により、139,627千円となりました。 当社グループの報告セグメントは、従来「カスタムAIソリューション事業」の単一セグメントでしたが、前連結会計年度末より「カスタムAIソリューション事業」と「デジタルマーケティング事業」の2区分に変更しました。 セグメント別の業績は次のとおりです。 a.カスタムAIソリューション事業 カスタムAIソリューション事業におきましては、売上高が1,280,324千円、セグメント利益が161,725千円となり、そのサービス別の売上高は、前連結会計年度から継続している大手企業の顧客を中心にしたAIプロジェクトの継続に加えて開始が遅れていた案件やコンサルティングファームとの連携による案件が進捗したことによりAI活用コンサルティング・AI開発の売上高は896,681千円となりました。衛星関連プロジェクトは予定通り大型案件が2025年3月で完了し保守運用フェーズへ移行したことにより売上が上期に多い結果となり年間の人工衛星AI解析の売上高は280,996千円となりました。直近は新年度案件への移行期となっております。AI保守運用サービスについては大型の保守運用が継続しており売上高は102,646千円となりました。 b.デジタルマーケティング事業 デジタルマーケティング事業におきましては、売上高が1,312,998千円、セグメント利益が121,412千円となり、そのサービス別の売上高は、大手企業からの広告制作や運用などが増加した一方でプラットフォーマーからの受注が減少しソーシャルメディアマーケティングの売上高は954,621千円、保有する楽曲からの権利収入が増加し音楽制作配信サービスの売上高は358,377千円となりました。 ② 財政状態の分析 a.資産 当連結会計年度末における流動資産は2,306,169千円となり、前連結会計年度末に比べ162,171千円減少いたしました。これは主に、子会社株式の追加買取や借入金の返済により現金及び預金が288,210千円減少したこと及び直近月の売上高増加により売掛金及び契約資産が119,700千円増加したことによるものであります。また、当連結会計年度末における固定資産は540,149千円となり、前連結会計年度末に比べ34,737千円減少いたしました。これは主にのれんの償却などにより無形固定資産が46,590千円減少したことによるものであります。この結果、総資産は2,846,318千円となり、前連結会計年度末に比べ196,909千円減少いたしました。 b.負債 当連結会計年度末における流動負債は369,883千円となり、前連結会計年度末に比べ162,358千円減少いたしました。これは主に前受金を受領していたプロジェクトが進捗し売上計上したことにより契約負債が122,137千円減少したこと及び借入金の全額返済により1年内返済予定の長期借入金が48,106千円減少したことによるものであります。また、当連結会計年度末における固定負債は17,654千円となり、前連結会計年度末に比べ53,003千円減少いたしました。これも借入金の全額返済により長期借入金が47,237千円減少したことによるものであります。この結果、負債合計は387,538千円となり、前連結会計年度末に比べ215,361千円減少いたしました。 c.純資産 当連結会計年度末における純資産合計は2,458,780千円となり、前連結会計年度末に比べ18,452千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が139,627千円増加しましたが、一方で子会社株式の追加買取により資本剰余金が87,994千円、非支配株主持分が55,741千円減少したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末から288,210千円減少し、1,827,826千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその主な要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は51,323千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益290,846千円があった一方で、売上債権及び契約資産の増加119,700千円及び大型プロジェクト完了により収益計上したことによる契約負債の減少122,137千円等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は53,143千円となりました。これは主に、前連結会計年度に購入したサーバー購入代金の支払いにより有形固定資産の取得による支出43,697千円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は286,323千円となりました。これは主に、子会社の株式会社スターミュージック・エンタテインメントの株式を追加取得したことによる支出209,160千円と子会社で長期借入金を全額返済したことによる支出95,343千円があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性質上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円) カスタムAIソリューション事業   1,280,324 デジタルマーケティング事業   1,312,998 合計   2,593,322 (注) 1.当連結会計年度の主な相手先の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   第10期連結会計年度(自 2024年8月1日至 2025年7月31日) 販売高(千円)   割合(%) 荏原環境プラント株式会社   293,851   11.3 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況 当社グループは、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり売上高、営業利益又は営業損失(△)、従業員数としております。過年度における当社の各指標の進捗は以下の通りです。 (単位:千円) 2021年7月期   2022年7月期   2023年7月期   2024年7月期   2025年7月期 売上高   419,445   968,521   790,384   1,071,954   2,593,322 営業利益又は営業損失(△)   △156,560   56,403   70,346   152,738   283,137 従業員数(名)   31(10)   37(8)   29(7)   41(7)   74(10) 売上高は2,593,322千円となりました。これは主に前連結会計年度末に株式会社スターミュージック・エンタテインメントを子会社化したことによりデジタルマーケティング事業の売上高が加わったことによるものです。また、カスタムAIソリューション事業の売上高は1,280,324千円で前事業年度比119.4%となっておりこれは顧客需要の増加にともない生成AI案件が拡大したことによるものです。 営業利益は283,137千円となりました。これも主に前連結会計年度末に株式会社スターミュージック・エンタテインメントを子会社化したことによるものです。また、カスタムAIソリューション事業の営業利益は161,725千円で前事業年度比105.9%となっておりこれは売上高増加により増益となっている一方で社員数が横ばいのため外注費率が上昇し売上高総利益率が下がっているためです。 従業員数は当連結会計年度より株式会社スターミュージック・エンタテインメントの社員数35名が加わっておりますが、当社の社員数は2名減少し39名となっております。今後はエンジニアの中途採用だけでなく新卒採用も強化して社員数を増やしていく方針です。またデジタルマーケティング事業の社員数も年間5名程度の純増を目指します。従業員数は売上高の伸びにある程度比例するものと考えており、将来の受注見込を考慮して引き続き人材獲得を目指します。 ② 経営者の問題意識と今後の方針に関して 当社グループでは、「データ・AIを駆使した最先端技術とビジネス知見を用いて、未解決の課題に挑み、新しい社会を実現する」の経営方針を掲げ、技術者を尊重する企業環境の下、先端技術の実用化に取り組んでまいりました。その結果として、ディープラーニングを中心としたAI関連技術を実装することについて、他社に対し優位な立場を築くことができていると考えております。一方で、当社グループが事業を営むカスタムAIソリューション事業においては、技術革新のスピードは非常に早く、その状況を常に注視し、また技術の変化、新技術の登場にいち早く対応することができなければ、当社グループの有する技術的な優位性は失われ得るものです。この優位性を維持し、さらに強固にするために、優秀な人材を継続して確保することが、当社グループにとって最優先の課題となると考えております。 現在、AI関連技術を有する人材に対する市場のニーズは強くその獲得競争は激化していると認識しております。当社グループにおいては、「データ・AIを駆使した最先端技術とビジネス知見を用いて、未解決の課題に挑み、新しい社会を実現する」の経営方針をより強く発信し、また最先端の研究をしている大学教授等と共同研究の取り組みを行うことにより、優秀な人材の確保を進める方針です。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載したとおり、事業内容、事業運営・組織体制等、様々なリスク要因が経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。市場動向及び業界動向に対して常に情報を集め、また、優秀な人材の獲得と育成に取り組むとともに、事業運営体制の強化と整備を進めることで、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因に迅速かつ最適な対応に努めてまいります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要のうち主なものは、人件費、外注費等の売上原価であります。運転資金は自己資金を基本としております。当事業年度末において、現金及び預金は1,827,826千円であり、十分な流動性を確保していると判断しております。 ⑤ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたっては、経営者の会計方針の選択や適用、資産・負債や収益・費用の計上に際し、合理的な基準による見積りが含まれており、見積りは不確実性を伴うため、実際の結果はこれらの見積りによる数値と異なる場合があります。詳細は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)『財務諸表』注記事項(重要な会計上の見積り)」をご参照ください。なお、当社の財務諸表で採用する重要となる会計方針につきましては「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 『財務諸表』注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。