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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

オリジナル設計

ORIGINAL ENGINEERING CONSULTANTS CO.,LTD4642 · Standard · サービス業

上下水道インフラの調査・設計・監理を手がける建設コンサルタント。公共事業に強みを持ち、ITサービスも併せ持つ。

概要

オリジナル設計は1962年に設立された建設コンサルタント企業で、上下水道の調査・計画・設計・施工監理を主事業とする。1998年に東京証券取引所第二部に上場し、現在はスタンダード市場に所属。2025年12月期の連結売上高は85億円、従業員数は498名。子会社に情報処理サービスを手がける株式会社クラックスシステムや日本技術サービス株式会社を持つ。

上下水道に特化した建設コンサルタント事業

当社の核心事業は上下水道インフラに関する建設コンサルタントである。具体的には、水道・下水道の調査、計画、実施設計、施工監理を一貫して提供する。2025年12月期のセグメント売上高は75億6百万円、セグメント利益は10億3千万円を計上した。官公庁を主な顧客とし、能登半島地震の災害復旧支援業務や、老朽化対策・耐震化案件が受注を牽引している。全国に18の事務所を展開し、地域密着型のサービスを強みとする。

M&Aで拡大した情報処理サービス事業

2025年1月に株式会社クラックスシステムを、同年7月に日本技術サービス株式会社を子会社化し、情報処理サービス事業セグメントが新設された。同事業はソフトウエア開発やITエンジニアリングサービスを提供し、2025年12月期の売上高は10億8百万円、セグメント利益は1千7百万円であった。グループ全体でDX推進やシステム開発力を強化し、上下水道分野との協業も進めている。

安定した収益基盤と増収傾向

2012年12月期の売上高44億円から2025年12月期の85億円へと一貫して増収を続けている。営業利益は2025年12月期に9億2千1百万円に達し、過去5期で最高の受注残高を記録した。純利益は5億4千1百万円。上下水道施設の老朽化対策や国土強靭化計画を背景に、官需が堅調に推移している。一方、情報処理サービス事業はまだ利益率が低く、今後の収益貢献が課題となる。

全国に広がる事業拠点

本社は東京都渋谷区元代々木町に所在し、東日本支社、西日本支社など主要支社に加え、北海道から福岡まで13の事務所を設置している。1964年に新潟事務所を開設して以来、地域のニーズに応じて拠点を拡充。栃木、埼玉、千葉、神奈川、石川、岡山、長野、静岡、茨城、愛知、宮城と、全国の地方公共団体に近い位置で業務を遂行している。

業界の中での役割は公共インフラ(上下水道)分野の建設コンサルタント。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
85億円
営業利益
9億円
営業利益率
10.6%
純利益
5億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
建設コンサル タント事業75億円88.2%10億円13.3%
情報処理サー ビス事業10億円11.8%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建設コンサルタント主力

上下水道に関する調査・計画・実施設計・施工監理、および都市施設情報などの公共事業に関する建設コンサルタント業務を提供。

主要顧客国、地方自治体

主な製品・サービス1
上下水道コンサルティング
上下水道施設の調査、計画、設計、施工監理など一連のコンサルティングサービス。

02情報処理サービス準主力

ソフトウェア開発・ITエンジニアリングサービスを提供。建設コンサルタント事業と関連するシステム開発なども行う。

主な製品・サービス1
ソフトウェア開発
受託開発を中心に、業務システムやインフラ系システムの開発を提供。

製品と技術

上下水道施設の調査・計画・設計・監理

創業以来の核となるサービス。水道管路や下水道管渠の計画設計、浄水場・下水処理場の設計、施工監理を提供する。特に老朽化施設の改築更新や耐震化、浸水対策の業務が増加傾向にある。能登半島地震では珠洲市の上下水道管路の本復旧に向けた詳細設計を担当。埼玉県八潮市の道路陥没事故を受け、大規模地下管路の点検手法見直しにも対応している。

都市施設情報管理システム「MONJU」

1989年6月に完成した自社開発システム。上下水道施設の維持管理情報を統合的に管理する。長年にわたり機能拡充を続け、現在も当社のDX推進の基盤となっている。このシステムを活用して、自治体向けにアセットマネジメントや維持管理のデジタル化サービスを提供。情報処理サービス事業との協業により、さらなる高度化が進められている。

子会社を通じたソフトウエア開発・ITエンジニアリング

2025年に子会社化した株式会社クラックスシステムが担当。ソフトウエア開発やITエンジニアリングサービスを提供する。同じく子会社の株式会社VISTAQUA(旧ウルシ)や日本技術サービス株式会社と連携し、上下水道分野向けのデジタルソリューションを開発。グループ全体でDX推進関連事業への営業を強化し、新規事業開発ワークショップ「イノベーションMTG」も開催している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がオリジナル設計

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
1369Aエータイ106億円27.2倍
29554AViC106億円17.5倍
39245リベロ106億円14.1倍
44642オリジナル設計105億円14.0倍
52122インタースペース105億円24.7倍
69168ライズ・コンサルティング・グループ105億円8.5倍
79556INTLOOP105億円38.9倍
87374コンフィデンス・インターワークス104億円12.0倍
96094フリークアウト・ホールディングス103億円6.8倍
102163アルトナー102億円16.2倍
112485ティア101億円25.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

上下水道コンサルタントとして創業した1962年

1962年1月、東京都千代田区神田猿楽町に株式会社オリジナル設計事務所を設立。上下水道の計画及び設計・施工監理を主目的とした。1963年3月に本社を西神田へ移転し、1964年8月には建設コンサルタント登録を完了。同年10月に新潟事務所を開設し、地方展開の第一歩を踏み出した。

コンピュータ設計技術の導入と事務所網の拡充

1973年4月、コンピュータ自動設計システムを完成・運用開始。同年12月に札幌事務所、1974年11月に秋田事務所を設置。1984年3月には管渠自動設計システムや洪水・浸水・湛水防止システムを完成させ、技術力を高めた。1988年1月に商号をオリジナル設計株式会社に変更し、同年から1991年にかけて神奈川、埼玉、千葉、栃木、石川、岡山、長野、静岡、茨城と相次いで事務所を新設した。

店頭登録から株式上場、品質認証の取得

1996年7月、日本証券協会に店頭登録。1998年9月には東京証券取引所市場第二部に上場した。1999年12月、東京支社及び本社の一部でISO9001認証を取得し、2001年12月には全支社に拡大。2002年10月には子会社の商号を変更し、秋田県と栃木県に移転するなど組織再編を進めた。

子会社の統合と新たな事業領域への進出

2010年1月、子会社株式会社カンザイを吸収合併。同年5月、本社・東京支社を渋谷区元代々木町に移転。2012年7月にISO14001認証、2015年1月にISO27001認証を取得。2017年12月には西日本支社でISO55001認証を取得し、2019年11月に全支社へ拡大。2021年3月に健康経営優良法人に認定された。2024年4月には子会社ウルシの商号をVISTAQUAに変更。

M&Aによるグループ拡大と市場区分移行

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いスタンダード市場へ移行。2025年1月、株式会社クラックスシステムの全株式を取得し子会社化。同年7月、日本技術サービス株式会社の全株式を取得し子会社化した。これにより情報処理サービス事業セグメントが新設され、上下水道コンサルタントからITサービスまで事業領域を拡大した。連結業績は売上高85億円、営業利益9億2千1百万円に達している。

年表42件を開く

1960年代

  • 1962年1月創業東京都千代田区神田猿楽町1丁目1番地に上下水道の計画及び設計・施工監理を主たる目的として株式会社オリジナル設計事務所を設立
  • 1963年3月本社を東京都千代田区西神田に移転
  • 1964年8月建設コンサルタント登録規程により建設コンサルタント登録
  • 1964年10月新潟県新潟市に新潟事務所を設置
  • 1968年1月本社を東京都新宿区牛込岩戸町に移転
  • 1968年6月福岡県福岡市に九州事務所(現福岡事務所)を設置

1970年代

  • 1971年7月大阪府大阪市中央区に大阪事務所を設置
  • 1973年4月コンピュータ自動設計システム完成、運用開始
  • 1973年12月北海道札幌市中央区に札幌事務所を設置
  • 1974年11月秋田県秋田市に秋田事務所を設置

1980年代

  • 1984年3月管渠自動設計システム、洪水・浸水・湛水防止システム完成、運用開始
  • 1988年1月商号変更商号をオリジナル設計株式会社に変更
  • 1988年4月神奈川県横浜市中区に神奈川事務所を設置(2016年4月横浜市港北区に移転)
  • 1988年6月埼玉県浦和市(現さいたま市)に埼玉事務所を設置、千葉県千葉市に千葉事務所を設置
  • 1989年4月栃木県宇都宮市に栃木事務所を設置
  • 1989年6月都市施設情報管理システム(MONJU)を完成、運用開始

1990年代

  • 1990年1月石川県金沢市に石川事務所を設置、岡山県岡山市に岡山事務所を設置
  • 1990年4月長野県松本市に長野事務所を設置
  • 1990年9月静岡県静岡市に静岡事務所を設置
  • 1991年4月茨城県水戸市に茨城事務所を設置
  • 1993年1月愛知県名古屋市中区に愛知事務所を設置
  • 1995年11月本社・東京支社を東京都新宿区新小川町に移転
  • 1996年7月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 1998年9月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 1999年12月東京支社及び本社の一部でISO9001認証取得

2000年代

  • 2000年4月宮城県仙台市に宮城事務所を設置
  • 2000年4月子会社株式会社オーイーシーシステムズ及びシーオーエヌエス株式会社を設立
  • 2001年12月本社、全支社ISO9001認証取得拡大
  • 2002年10月商号変更子会社株式会社オーイーシーシステムズ及びシーオーエヌエス株式会社の商号を株式会社カンザイ及び株式会社ウルシに変更し、本店を秋田県秋田市及び栃木県宇都宮市に移転
  • 2009年4月プライバシーマーク認定事業者として登録(認定番号第10840388(01)号)

2010年代

  • 2010年1月M&A株式会社カンザイを吸収合併
  • 2010年5月本社・東京支社(現東日本支社)・情報技術部(現水インフラ本部)を東京都渋谷区元代々木町に移転
  • 2012年7月本社及び情報技術部(現水インフラ本部)でISO14001認証取得
  • 2015年1月アセットマネジメント本部(現水インフラ本部)でISO27001認証取得
  • 2017年12月西日本支社関西支店、西日本施設部でISO55001認証取得
  • 2018年7月女性活躍推進企業「えるぼし認証」取得
  • 2019年11月全支社ISO55001認証取得拡大

2020年代

  • 2021年3月健康経営優良法人2021(大規模法人部門)認定
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第二部からスタンダード市場へ移行
  • 2024年4月商号変更株式会社ウルシの商号を株式会社VISTAQUAに変更し、本店を東京都渋谷区に移転
  • 2025年1月M&A株式会社クラックスシステムの全株式を取得し、子会社化
  • 2025年7月M&A日本技術サービス株式会社の全株式(自己株式除く)を取得し、子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    社会課題解決に向けた受注拡大

    政府予算や地方公共団体の財政政策に即した営業活動を基軸に、上下水道の老朽化対策、耐震化、未普及解消、広域化・共同化などの社会課題解決に向けた受注を拡大する。

  2. 02

    原価低減と利益率向上

    総合原価を低減し、利益率の向上を図ることで、収益力を強化する。

  3. 03

    先端的サービスの開発・提案による付加価値向上

    市場ニーズに合わせた先端的サービスを開発し、顧客へ提案することで、提供サービスの付加価値を高める。

  4. 04

    官民連携事業への積極的取り組み

    中小自治体の上下水道持続確保に向け加速する広域化・共同化に対応し、信頼性と柔軟性を高めた官民連携事業に取り組む。

  5. 05

    DX推進と生成AI活用による業務変革

    グループ内外のネットワークやシステム開発力を活用し、DX関連事業の営業活動を展開するとともに、テレワークや生成AIの積極活用、カスタムメイド勤務制度などウェルビーイング経営を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で498人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は766万円で、9期前と比べて+6.7%平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は11.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2016年12月343
2017年12月354
2018年12月361
2019年12月71844.312.7381
2020年12月70639.711.5300
2021年12月71339.811.5302
2022年12月70240.812.5298
2023年12月72840.912.7295
2024年12月76640.312.1309
2025年12月76640.011.4498

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)56.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
本社 — 東京都渋谷区224百万円
全社共通
本社 — 神戸市東灘区98百万円
建設コンサルタント事業
大阪事務所 — 大阪市中央区91百万円
建設コンサルタント事業
保養所 — 神奈川県湯河原町等49百万円
全社共通
福岡事務所 — 福岡市博多区16百万円
建設コンサルタント事業
新潟事務所 — 新潟県新潟市9百万円
建設コンサルタント事業
東京事務所 — 東京都渋谷区7百万円
建設コンサルタント事業
本社ほか — 大阪市中央区5百万円
情報処理サービス事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱クラックスシステム(注)3
    大阪府大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本技術サービス㈱
    兵庫県神戸市東灘区 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    東京国際空港供給処理施設管理センター上水道設備工事実施設計その他業務
    国土交通省 · 2021-02-03
    2,790万円
  • 調達
    東京国際空港水道自動検針装置更新工事外1件実施設計
    国土交通省 · 2023-10-25
    2,430万円
  • 調達
    東京国際空港供給処理施設管理センター下水処理施設工事実施設計
    国土交通省 · 2023-09-20
    909万円
  • 調達
    東京国際空港旧整備地区給水設備改修実施設計
    国土交通省 · 2020-02-25
    320万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は85億円営業利益9億円前期と比べると増収増益で、売上が+19.7%、利益が+0.0%。

売上高
+19.7%
85億円
営業利益
+0.0%
9億円
純利益
-28.6%
5億円
営業利益率
10.6%
前期比 -2.1%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高96億円85億円
営業利益10億円9億円
純利益6億円5億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は58億円、営業利益は11億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+23.4%、営業利益は+22.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q21523.83
2023年2Q16318.82
2023年3Q11−2−18.2−1
2023年4Q181
2024年1Q24625.04
2024年2Q16318.83
2024年4Q310
2025年2Q47919.16
2025年4Q3800.0−1
2026年2Q581119.06

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は44億円から85億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は10.6%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月44−1−2
2013年12月4622
2014年12月5155
2015年12月5454
2016年12月5664
2017年12月631010
2018年12月6396
2019年12月6385
2020年12月6364
2021年12月6264
2022年12月6574
2023年12月6685
株式会社ウルシの商号を株式会社VISTAQUAに変更し、本店を東京都渋谷区に移転
2024年12月7197
株式会社クラックスシステムの全株式を取得し、子会社化
2025年12月859910.65

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高85億円のうち、営業利益として残るのは9億円10.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の5.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金65.9%56億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.4%19億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.2%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.6%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
34.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.0pt
10.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.8pt
5.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.9pt
6.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが6億円、投資CFが−15億円で、差し引きのフリーCFは−9億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は35億円で、売上の4.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月−300−35
2013年12月330611
2014年12月44−4814
2015年12月520720
2016年12月6−2−1424
2017年12月41−1528
2018年12月15−4−11137
2019年12月40−11430
2020年12月−1−1−2−227
2021年12月31−2428
2022年12月7−3−2430
2023年12月41−2533
2024年12月2−2−2031
2025年12月6−1513−935

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は120億円。このうち返さなくてよい自己資本が79億円で、自己資本比率は66.1%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月46351176.7
2013年12月49381176.2
2014年12月50391179.2
2015年12月56441278.3
2016年12月61471477.4
2017年12月70561479.7
2018年12月77611679.5
2019年12月70551578.6
2020年12月70571381.2
2021年12月71591283.3
2022年12月76621481.0
2023年12月79651482.3
2024年12月83711285.0
2025年12月120794166.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
40億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
48億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
41億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
91
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率21 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中93位あたり、逆に低いのはROE534社中380位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.9%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.6%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
66.1%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
19.7%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.8%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,415で、1年前と比べて-33.2%過去52週の値幅のなかでは3%の位置にある。

¥1,415+0.4%1ヶ月+0.2%1年-33.2%時価総額105億円
過去52週の値幅
安値¥1,384高値¥2,350

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.0倍
PER (会社予想)14.2倍
PBR1.00倍
配当利回り2.83%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1400円と52週安値(1384円)に接近。週足で下降トレンド継続中で、25日線(1429.6円)を下回って推移。直近1ヶ月で-3.5%下落し、出来高も6月29日に9500株と膨らむ場面があったが、その後は低調。RSIは31.6と売られ過ぎ圏に近い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)

PER15.3倍は業界平均22.2倍を下回り割安。PBR1.03倍は業界平均2.35倍を大幅に下回る。ROE6.9%は平均を下回り収益性は低い。配当利回り2.49%は業界平均1.66%を上回るが、配当性向30.8%と低く増配余地はある。業績は緩やかな成長基調。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.0倍23.4倍
PER (予想)14.2倍
PBR1.00倍3.51倍
ROE6.9%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+9.4%いまの株価に対する利回りは2.83%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
2.83%
いまの株価に対して
配当性向
30.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月812.9
2017年12月1250.08.3
2018年12月1416.715.9
2019年12月30114.336.8
2020年12月326.749.6
2021年12月320.049.7
2022年12月320.045.1
2023年12月320.039.4
2024年12月320.029.0
2025年12月359.430.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ2,031人。区分でいちばん多いのは事業法人47.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.0%を占め、残る50.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人40.544.844.845.345.347.2
個人・その他50.447.948.748.648.146.8
自己株式24.323.623.623.622.918.7
金融機関6.24.84.03.33.52.9
外国法人2.12.01.92.42.62.4
証券会社0.80.60.70.50.50.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社東京スペックス27.35
02株式会社UHPartners27.38
03光通信株式会社6.03
04大関 淑子3.49
05株式会社UHPartners32.05
06高島 俊文1.96
07CACEIS BK ES IICS CLIENTS(香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)1.93
08今井 正利1.27
09株式会社エスアイエル1.16
10住友生命保険相互会社0.95

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+532%、1株純資産は14期で+179%。直近期のROEは6.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月−21474
2013年12月235034.810.7
2014年12月6559012.47.66.0
2015年12月6565310.45.79.3
2016年12月627049.16.712.9
2017年12月14683519.04.88.3
2018年12月8890110.210.415.9
2019年12月829508.311.836.8
2020年12月659766.715.249.6
2021年12月641,0106.515.549.7
2022年12月711,0476.911.345.1
2023年12月811,1027.513.539.4
2024年12月1101,1949.610.129.0
2025年12月921,3256.916.830.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/12期の役員報酬は総額104百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
菅伸彦代表取締役 社長5837,000
牧瀨統取締役 執行役員 技術統括6015,000
大東達也取締役 執行役員 西日本支社長652,000
井上裕之取締役 執行役員 西日本施設部長523,000
上符勝弘取締役67
永井周常勤監査役7231,000
岡田義明監査役69
宮原晃樹監査役65
豊本裕司59

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5909018
監査役1999
社外取締役3552

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容430字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当グループは、当社と子会社3社(非連結子会社1社)で構成されており、上下水道に関する調査・計画・実施設計・施工監理及び都市施設情報などの公共事業等に関する建設コンサルタント事業及びソフトウエア開発・ITエンジニアリングサービスに関する情報処理サービス事業を主な事業としております。 以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。 セグメントの名称   会社   主な事業内容 建設コンサルタント事業   オリジナル設計㈱(当社)   上下水道(調査・計画・実施設計・施工監理)その他 日本技術サービス㈱ 情報処理サービス事業   ㈱クラックスシステム   ソフトウエア開発・ITエンジニアリングサービス等 事業の系統図は、下記のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,208字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針 当社グループは「生活環境の保全に貢献する」、「たゆまざる努力と先端技術の開発とによって卓越したテクノロジーを提供する」、「社会の信頼を基盤として企業の発展と社員の福祉増進を追求する」を会社の基本理念としております。この基本理念に基づいて、安全・安心・安定的な水の供給、公共用水域の水質改善、資源・エネルギー循環の形成、経営基盤の強化、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した維持管理情報サービスなどを通じて、人々の生活に不可欠な上下水道インフラの持続・発展の支援事業を軸に、地域社会やSDGs(国連で定められた持続可能な開発目標)の達成への貢献を目指すとともに、企業業績と従業員満足度の向上及び株主価値の増大を図ることを基本方針としております。 (2)経営環境 政府予算、顧客である地方公共団体財政と当社事業内容に対する認識 当社グループの主要なビジネスターゲットである上下水道事業は、高度成長期に集中的に整備された上下水道施設の多くが耐用年数を経過しており、老朽化した施設の計画的な改築・更新や、度重なる豪雨災害や地震被害を軽減する対策についてのニーズも高まっています。 2025年3月に可決・成立した我が国の令和7年度予算のうち、当社の事業と関わりの深い国土交通省が明らかにした配分総額は、下水道が約4,719億円、水道が約325億円、上下水道一体が約36億円となっております。上下水道事業の実施主体である全国の地方公共団体の予算も発表されております。 上下水道施設の老朽化対策・耐震化、下水道未普及解消、内水氾濫対策、広域化・共同化、雨天時浸入水対策、下水汚泥等の未利用資源の有効活用などによる脱炭素化等、地方公共団体の上下水道事業関連予算は概ね予算通りに執行されました。 2024年は元日に能登半島地震が発生し、国、地方公共団体、民間企業が結集して、早期の被災地復興に向けて、災害復旧に尽力しました。当社においても、被災した長期間にわたり能登半島の市町や地震により地盤が液状化した新潟市の上下水道施設の災害査定資料作成を行いました。2025年度では、能登6市町における上下水道の本復旧に向けた取り組みが進められており、当社では珠洲市の上下水道管路の本復旧工事に向け、詳細設計業務を担当しております。また、同年1月28日には、埼玉県八潮市において埼玉県が管理する流域下水道管(管径4.75m、昭和58年(1983年)整備(経過年数42年))の破損に起因して、大規模な道路陥没事故が発生しました。国土交通省では、同種・類似の事故の発生を未然に防ぐため、大規模な下水道の点検手法の見直しをはじめ、大規模な道路陥没を引き起こす恐れのある地下管路の施設管理のあり方などを専門的見地から検討しております。このような流れを受けて、国は令和7年度上下水道関係補正予算で、上下水道施設の耐震化・老朽化対策等(防災・安全交付金等)で約1,304億円を計上しております。 こうした社会のニーズに応えるため、豊富な経験を積んだエンジニアが継続して自己研鑽に励むとともに、若手人材の育成にも取り組みました。また、当社のDX推進部が主導して、長年に亘り開発・蓄積したICT技術を活用した上下水道情報デジタル化サービスの深化やグループインした日本技術サービス株式会社やその他のビジネスパートナーとの協業を通じて、主力とする上下水道分野を軸として、社会課題の解決に努めて参ります。 (3)対処すべき課題 第64期の受注残高は前期よりも増加傾向で推移し、受注残高は過去5期で最高額になっております。全般的に受注が好調であり、今まで少なかった上水道案件の受注額が伸びております。 官公庁の会計年度の関係上、納期が集中する年度末に向けて、今まで以上に細心の注意を払い、各受注案件の予算、工程、外注、品質を適切に管理して成果品の納品に努めるとともに従業員の健康に留意した労務管理を徹底いたします。その上で、引き続き以下の項目を重点課題として外部環境の変化に対応した事業戦略を実施し、持続的に企業価値の向上を実現してまいります。 ① 我が国の上下水道事業、政府予算方針、地方公共団体の財政政策に即した営業活動を基軸に、社会課題の解決に向けた受注の拡大を図ります。 ② 総合原価を低減し、利益率の向上を図ります。 ③ 市場のニーズに合わせた先端的サービスの開発・客先提案により、提供サービスの付加価値の向上を図ります。 ④ 執行体制が脆弱な中小自治体の上下水道持続確保に対して加速する広域化・共同化について、民間企業としての信頼性と柔軟性を高めて、官民連携事業等に積極的に取り組みます。 ⑤ 国内外の産官学とのネットワークやグループインしたシステム開発企業の株式会社クラックスシステムの開発力を活用し、DX推進関連事業への積極的な営業活動を展開します。 ⑥ テレワーク、生成AIの積極的な活用と社員の希望する居住地で働くことができるカスタムメイド勤務制度など、多様な選択肢を備えたウェルビーイング経営を推進し、社員が健康増進に取り組み、新たに働く仲間が次々と増える企業を目指します。
事業等のリスク2,060字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性のある事項と認識している主要なリスクは、以下のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものです。 (1) 公共事業分野の受注比率 当社グループの公共事業分野の主要な発注者は、上下水道施設を所有し、それらの事業を運営する地方公共団体及び関連団体です。また、上下水度事業や廃棄物行政を所管し、関連法の整備や政策形成を行う、国土交通省、環境省などの政府機関及び関連団体などが発注者となることもあります。民間事業分野では、受注比率は少ないものの、製造事業所の工場新設に関わる排水管路の設計なども行っております。 従って、地方公共団体が発注する公共事業の受注比率が高い割合を占めており、地方公共団体の税収、財政支出及び国庫補助金や地方交付税交付金など国土交通省や総務省など政府の予算編成動向により、当社の受注ターゲットとなる予算は変動するため、受注高、完成業務高及び利益に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、北海道から九州・沖縄地区まで全都道府県に配置した国内の営業網に加えて、幅広い業務実績、提案力を活用して、主力である上下水道分野の既存顧客への深掘りと新規顧客の開拓も展開することにより、安定した受注額を確保する方針です。海外部門の受注においては、水インフラに関する対象国が、政治・社会・経済・財政・為替等、ほとんどの点で我が国よりもカントリーリスクが高いため、国際協力機構(JICA)など本邦政府関連機関からの受注活動を基本とすることでリスク低減に心掛けております。 また、長きにわたる全国の地方公共団体での元請受注実績、数多くの地方公共団体での入札参加資格をもとにした営業アプローチ力を活用した、上下水道以外の領域でのビジネス創出も検討して参ります。 (2) 成果品に対する契約不適合責任について 当社グループは、公共事業分野で毎年数百件に及ぶ受注案件があり、これらの成果図書の品質の確保及び質的向上を行うため、業務委託契約書に基づく照査体制に加えて品質保証の国際認証システムISO9001を導入して万全のチェック体制を構築しております。しかしながら、数多くの職種に渡り専門知識を要する検討項目が幾重にも輻輳するプロジェクトもあり、成果図書の品質に不備が発生した場合、修補対応が必要となり、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、成果図書の品質確保を更に向上させる仕組みとして、業務経験豊富なシニアエンジニアにより、業務リスクの高いと想定されるプロジェクトのキックオフ時点から、定期的に審査するミーティングを開催し、設計瑕疵の防止に努めております。 (3) 自然災害等によるリスク 当社グループは、全国で事業展開を行っており、地震、津波、洪水等の自然災害や予測不能な事故等の事由による被害を受けた場合、事業活動が制限され、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社では災害に直面した場合の、事業継続計画(BCP計画)を策定し、定期的に計画を更新して、災害等のリスクに備えております。 当社グループにとって人材の次に大切なコンサルティング業務に関するデータは、東京と大阪に2拠点それぞれにデータサーバーを設置して、双方で定期的にデータをバックアップし、危機対応しております。また、事業拠点であるオフィスが被災した場合でも事業活動が継続できる対策として、全社9割以上の社員がスマートフォンとノートパソコンを日常的に使用して社内サーバーにアクセスできるテレワーク環境を整えています。チャット、ウェブ会議の活用が定着してきており、テレワークリテラシーが向上、危機対応力が強化されております。 (4) 人材の確保・育成について 当社グループは、知的好奇心の高い高度で専門性を有するエンジニアによって、顧客が求める付加価値を生み出しており、競合他社に負けないサービスを提供できる優秀な人材の確保・育成が重要な課題となります。しかしながら、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少に伴い、人材獲得は年々厳しくなっており、人材の確保、後進の育成が計画に満たない状況が続くと、生産体制が脆弱化して事業活動において支障をきたし、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当社では、このリスクに対して、就業環境や福利厚生の充実、インターンシップの活用、広報活動の強化、意欲ある新卒社員の採用、競争力のある処遇を提示した即戦力人材の採用を推進し、人材の確保に努めております。また、新入社員研修プログラムの充実、二年次研修、専門技術研修、EQ研修、キャリアデザイン研修、管理職研修、DX推進研修、コンプライアンス研修等、社員個人の能力と組織力の双方の強化に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)5,985字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度及び前連結会計年度末との比較分析は行っておりません。また、当社グループは、2025年1月に株式会社クラックスシステムの全株式及び2025年7月に日本技術サービス株式会社の全株式(自己株式を除く)を取得し、2社が当社グループに加わりました。 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当社が判断したものです。 (1)経営成績等の状況の概要 ① 業績 我が国の上下水道インフラ資産は、約130兆円との内閣府の試算があり、セクター別で道路に次ぐストックがあります。このうち、上水道の普及率は令和5年度末時点で98.2%、国内の全管路延長は約74万kmに達していますが、管路の年間更新率は全国平均で0.64%と低く、管路をすべて更新するのに約130年かかる計算となっています。水道管路は法定耐用年数40年とされていますが、その多くが高度成長時代の1970年代に集中的に整備されたものであり、施設の老朽化や管路の耐震化の遅れ(令和5年度末の基幹管路の耐震適合率は43.3%)、人口減少等による料金収入の減少という課題に直面し、また多くの水道事業者が小規模で経営基盤が脆弱であり、計画的な更新のための備えが不足している状況となっています。長らく厚生労働省が所管していた水道整備・管理行政が、令和6年4月から施設の管理・整備は国土交通省へ、水質・衛生面は環境省に移管されました。これにより、令和6年度の水道事業予算要求には、上下水道で一体的に取り組む施策を支援するための上下水道一体効率化・基盤強化推進事業の創設や水道施設整備事業調査費の拡充等が盛り込まれております。 下水道分野については、全国の汚水処理人口普及率が93.7%(2024年度末)となっていますが、そのうち下水道によるものが81.8%にとどまり、未だに約780万人が汚水処理施設を利用できない状況にあり、普及促進の加速が求められています。施設の新設のニーズは減少の一途を辿っていますが、高度成長期に急速に整備した上下水道施設は毎年大量に耐用年数を迎え、安心・安全で文化的生活を送るために不可欠なこれらのインフラ資産を維持、更新していくことが求められています。また、近年頻発する集中豪雨、大型台風による風水害などから人命や資産を守る浸水対策や地震が発生してもトイレが使えるなどの耐震化、津波に強い下水道施設の補強対策、脱炭素・循環型社会への転換を図る「グリーンイノベーション下水道」に向けた取り組みなどのニーズも高まっています。 2025年3月に可決・成立した我が国の令和7年度予算のうち、当社の事業と関わりの深い国土交通省が明らかにした配分総額は、下水道が約4,719億円、水道が約325億円、上下水道一体が約36億円となっております。上下水道事業の実施主体である全国の地方公共団体の予算も発表されております。 当社は、このような事業環境のもと、国土交通省上下水道グループの掲げるテーマを念頭に、上水道分野では新水道ビジョンに則ったアセットマネジメント関連業務、下水道分野では主要7大テーマ、「震災復旧・復興の支援の強化と全国的な安全・安心対策の実施」、「未普及地域の早期解消」、「水環境マネジメントの推進」、「施設管理・運営の適正化」、「下水道経営の健全化」、「低炭素・循環型社会への取組推進」及び「国際展開と官民連携による水ビジネスの国際展開」に沿った受注活動を展開しております。 国内市場の受注活動をまとめると、既存顧客である地方公共団体の施設整備状況や事業課題を熟知する当社の優位性を背景に、きめ細かい技術提案、柔軟な顧客サービスの提供を通じたリピート率の高い受注活動とともに、積み上げた業務実績を基に新規開拓営業も展開しております。 新規事業領域への進出については、グループインした2社と当社のスタッフが一堂に会して、新規事業開発ワークショップ「イノベーションMTG」を開催してビジネスプランを検討しております。 他方、社内の就労環境については、全社9割以上の社員にスマートフォンとノートパソコンを支給し、オフィスではフリーアドレスで、在宅勤務や外出先・移動中でも必要に応じてウェブ会議まで可能なフレキシブルなワークスタイルが定着、残業時間の削減に繋がっております。 生産性や働きやすさの向上に向けた取り組みとしては、社内の各階層やグループでの迅速な情報共有・チャットの活用、部署別の経営目標の随時確認による部署課題へのスピーディな対応、受注プロジェクトの適切な実行予算・工程・進捗・外注管理、社内エンジニアのスキル向上、キャリアデザイン研修の開催、総務・人事部に採用グループを新設して新卒・キャリア採用強化、残業時間の削減、希望する社員全て(社員の約4割)にアップルウォッチを支給して自発的な健康増進に活用(ウェルビーイング経営の促進)、時差出勤制度、産休・父親育休制度や有給休暇の取得促進、社員一人ひとりの事情に応じた勤務地で就労可能なカスタムメイド勤務など、社員目線を重視した社内制度を提供しています。自社開発で長年に亘り機能拡充しながら運用中の社内業務管理システムにおいては、調査・設計等の業務の受注から、着手、実行予算作成・変更、完了に至るまでの各業務ワークフローの承認機能の電子化を図り、予算管理の迅速化と精度の高い月次決算を可能としております。これらにより、生産性向上と原価低減を図り、社員還元と収益の拡大に努めております。 この結果、当連結会計年度の受注高は91億1千1百万円となりました。一方、完成業務高は85億1千5百万円、営業利益は9億2千1百万円、経常利益は9億3千4百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は5億4千1百万円となりました。 当社グループにおけるセグメント別の業績は、次のとおりであります。 当社グループの報告セグメントは従来「建設コンサルタント事業並びにこれらに付帯する業務」の単一セグメントとしておりましたが、株式会社クラックスシステムの子会社化に伴い事業セグメントの区分方法を見直し、報告セグメントを「建設コンサルタント事業」と「情報処理サービス事業」の2つに変更しております。 [建設コンサルタント事業] 建設コンサルタント事業につきましては、能登半島地震に関係した災害復旧支援業務、国土強靱化計画や施設老朽化対策を背景に増加している業務を進めてまいりました。 この結果、受注高は80億2千2百万円となりました。一方、完成業務高は75億6百万円、セグメント利益は10億3千万円となりました。 [情報処理サービス事業] 情報処理サービス事業につきましては、スケールメリットの獲得と管理機能強化、外注売上比率増加を推進し、継続的な受注拡大の基盤を構築してきました。 この結果、受注高は10億8千9百万円となりました。一方、完成業務高は10億8百万円、セグメント利益は1千7百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、35億4千8百万円になりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により獲得した資金は6億4百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上、売上債権の増加によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は14億9千5百万円となりました。これは主に企業結合に伴う子会社株式の取得によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により獲得した資金は13億7百万円となりました。これは主に企業結合に伴う長期借入によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 イ 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 前年同期比(%) 建設コンサルタント事業   7,506,494   ― 情報処理サービス事業   1,008,715   ― 合計(千円)   8,515,210   ― (注) 当社グループの業務は、業務の性格上生産として把握することが困難であるため販売実績を記載しています。 ロ 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)       受注残高(千円) 前年同期比(%)   前年同期比(%) 建設コンサルタント事業   8,022,228   ―   6,023,305   ― 情報処理サービス事業   1,089,578   ―   174,346   ― 合計   9,111,807   ―   6,197,652   ― ハ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 前年同期比(%) 建設コンサルタント事業   7,506,494   ― 情報処理サービス事業   1,008,715   ― 合計(千円)   8,515,210   ― (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先    当連結会計年度(自 2025年1月1日  至 2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%) 官公庁 日本下水道事業団   1,618,205   21.9 その他   5,772,936   76.6 小計   7,391,142   98.6 民間 その他   1,124,067   1.4 小計   1,124,067   1.4 合計   8,515,210   100.0 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 当連結会計年度の財政状態の分析 (流動資産) 当連結会計年度における流動資産は、72億6千3百万円となりました。これは主に「現金及び預金」、業務代金の未収分である「完成業務未収入金及び契約資産」によるものであります。 (固定資産) 当連結会計年度における固定資産は、46億9千3万円となりました。これは主に企業結合によって発生した「顧客関連資産」及び「のれん」によるものであります。 (流動負債) 当連結会計年度における流動負債は、16億8千5百万円となりました。これは主に未完了業務の業務代金の入金である「未成業務受入金」、「未払法人税等」によるものであります。 (固定負債) 当連結会計年度における固定負債は、23億7千2百万円となりました。これは主に企業結合のための「長期借入金」によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度における純資産は、78億9千8百万円となりました。これは主に「利益剰余金」によるものであります。 ② 当連結会計年度の経営成績の分析 (完成業務高) 当連結会計年度における完成業務高は、完成業務高は85億1千5百万円となりました。当初予定に見込んでいなかった能登半島地震に関係した災害復旧支援業務の対応が加わった他、期初より多くの案件で概ね予定通りに業務進捗を進めることができました。これに加えて、当時にグループインした株式会社クラックスシステムと日本技術サービス株式会社の月次決算を、それぞれ2025年3月と同年10月から取り込んだことによります。 (営業利益) 当連結会計年度における営業利益は、9億2千1百万円となりました。 個々の受注案件の予算配分、実行予算の作成、月次売上の管理を徹底して、従業員一人ひとりの利益確保意識の下、作業内容に応じた内製化とアウトソーシングを適切に判断して取り組んでおります。 (経常利益) 当連結会計年度における経常利益は、9億3千4百万円となりました。これは主に保有する金融資産の配当の受け取りによる「受取配当金」などが寄与しています。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、5億4千1万円となりました。 経営成績に重要な影響を与える主な要因は、国及び地方公共団体の会計年度毎の予算計上、適正な利潤が得られる業務価格での受注、不採算案件の発生を防ぐプロジェクト管理、中長期的人材の確保・育成による着実な技術伝承、社会のニーズに合った技術研究開発などであります。 ③ キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性 当社の運転資金需要のうち主要なものは、完成業務原価、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、主に設備投資等によるものであります。 資金需要に対しましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金で賄うことを基本とし、資金調達を行う場合には、経済情勢や金融環境を踏まえ、当社にとって最良の方法で行いたいと考えております。 ⑤ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の採用や、資産・負債及び収益・費用の計上および開示に関する経営者の見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績などを勘案して合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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