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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ライズ・コンサルティング・グループ

Rise Consulting Group, Inc.9168 · Growth · サービス業

顧客に伴走し実行まで支援する総合コンサルティング会社。戦略策定から実行支援までを一貫して担う独自のスタイルで、幅広い業界にサービスを提供している。

概要

ライズ・コンサルティング・グループは、2023年9月に東京証券取引所グロース市場に上場した総合コンサルティング企業である。2026年2月期の売上収益は84億円、営業利益17億円、親会社所有者帰属当期利益12億円、従業員数は397名。東京都港区に本社を置き、戦略策定から実行支援まで一貫して顧客に伴走するHands-on型コンサルティングを提供する。特定の領域に限定せず、Scopeless(契約範囲を柔軟に変更)やMore than Reports(報告書ではなく成果重視)の手法を特徴とする。

単一セグメントのコンサルティング事業と4つの手法

当社グループはコンサルティング事業の単一セグメントで構成される。顧客に伴走しながら課題解決にコミットする「Hands-on Style」、あえて明確なスコープを設定せず本質的な課題に取り組む「Scopeless」、報告書作成ではなく実行支援に注力する「More than Reports」、厳選されたプロフェッショナル人材による「Professionals」の4つの手法を掲げる。これらの手法により、戦略策定段階ではPoC(概念実証)を視野に入れた構想策定を行い、実行段階では顧客自身が事業を推進できるようになるまで伴走する。契約はScopelessを基本とし、日々変化する課題に柔軟に対応する。

売上高の成長と主要顧客への依存

売上収益は2022年2月期の34億円から2026年2月期には84億円へと年々増加し、年平均成長率は約25%である。営業利益率は2025年2月期に28.9%と高水準だったが、2026年2月期は人員構成変化による稼働率影響で20.2%に低下した。主要顧客である株式会社NTTデータへの依存度が高く、2026年2月期の販売実績は23億7948万円(全体の28.3%)を占める。2023年2月にはNTTデータと資本業務提携を締結しており、両社の関係は深い。

子会社ライズ・クロスによる外部人材活用

2022年2月に設立された連結子会社株式会社ライズ・クロスは、協力会社プラットフォームを運営し、長期パートナーとなる外部コンサルタントの確保を行う。内部人材だけでは機会損失となる案件の受注を可能にし、リソース不足を解消する役割を担う。外注売上高は2025年2月期の9億5389万円から2026年2月期には12億4370万円に増加し、事業成長に貢献している。グループ全体として、内部人材と外部パートナーを組み合わせたリソース戦略を採用している。

高い稼働率を実現する組織運営

当社はマネージャー以下について原則1人1顧客を受け持つ仕組みとし、案件終了後すぐに次の案件にアサイン可能な体制を構築している。これによりアイドルタイムが生じず、高い稼働率を実現する。また、コンサルタントは「ワンプール制」により特定の領域に限定されず様々なプロジェクトにアサインされつつ、「専門組織制」でニーズの高いテーマの研究開発や営業も行う。管理部門はシステムや自動化ツールで効率化し、間接コストを抑制することで営業利益の最大化を図っている。

業界の中での役割は総合コンサルティングサービスプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
84億円
営業利益
17億円
営業利益率
20.2%
純利益
12億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01全業界(幅広い領域)主力

当社は、特定の業界に限定せず、幅広い領域の企業に対してコンサルティングサービスを提供しています。戦略策定段階ではPoCや実行支援を見据えた構想策定を行い、実行段階ではScopelessに課題対応し、顧客が自走できるまで伴走します。

主な製品・サービス2
戦略コンサルティングサービス
経営戦略、事業戦略の策定を支援。PoCや実行支援を見据えた構想設計と具体的なサービス提案を行う。
実行支援コンサルティングサービス
策定した戦略の実行段階で、Scopelessな契約に基づき、変化する課題に柔軟に対応しながら顧客の伴走支援を行う。

製品と技術

Hands-on StyleとScopelessのコンサルティング手法

当社の核となる手法は「Hands-on Style」であり、単なる報告書提出にとどまらず顧客に伴走して課題解決にコミットする。契約は「Scopeless」を基本とし、当初の業務範囲を顧客の要請に応じて柔軟に変更できる。これにより、プロジェクト中に発生する新たな課題にも迅速に対応可能となる。戦略策定段階ではPoCを視野に入れた構想策定を、実行段階では顧客自身が事業を推進できるようになるまでの伴走支援を提供する。

ワンプール制と専門組織制の併用による人材育成

コンサルタントは「ワンプール制」のもと、特定の領域に限定されず業界やサービス領域を超えてプロジェクトにアサインされる。同時に「専門組織制」によりクライアントからのニーズが高いテーマの研究開発や営業も行う。このハイブリッド体制により、コンサルタントは様々な領域の経験を積みながら専門知識も習得できる。加えて、マネージャー以下は原則1人1顧客を受け持つため、案件終了後すぐに次の案件にアサイン可能で、高い稼働率を維持する仕組みが構築されている。

高い給与水準と間接コスト管理による利益最大化

当社は高い給与水準を設定し従業員への還元を行う一方、管理部門の業務をシステム、自動化ツール、マクロで効率化し徹底的に間接コストを管理する。これにより営業利益の最大化を図っている。社員のモチベーション維持・向上とコスト管理の両立が経営の特徴であり、2025年2月期には営業利益率28.9%を達成した。2026年2月期は人員構成変化の影響で20.2%に低下したが、中期経営計画では最終年度(2030年2月期)に営業利益率25〜30%を目標としている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

高収益コンサル、成長は続くも効率は低下傾向

組織・人事コンサルティングを専門とし、高い営業利益率を誇る成長企業である。直近3期で売上高は62億円から84億円へと拡大し、ライバルのプロジェクトホールディングスやFCEと比べても収益性は群を抜く。しかし営業利益率は2025/2期の25.97%から2026/2期に20.24%へと低下しており、成長に伴うコスト増や競争激化が影響しつつある。ジンジブやJSHなど同業も成長を目指す中で、差別化戦略が利益率維持の鍵となる。

強み

  • 営業利益率20%超を維持し、同業他社と差別化される利益構造を実現。
  • 3期で売上高約35%増と高い成長を続け、市場での存在感を高める。
  • 組織人事分野に特化し、高付加価値サービスを提供できる専門集団。
  • 国内外の大手企業との取引実績が多く、安定した受注が見込める。

課題

  • 成長とともに営業利益率が低下し、収益性の維持が経営課題となる。
  • FCEなど同業が追随し、価格競争や差別化競争が激化する恐れ。
  • 人材採用・育成コストが膨らみ、供給能力の拡大が利益を圧迫する。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がライズ・コンサルティング・グループ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
16561HANATOUR JAPAN106億円8.1倍
2369Aエータイ106億円27.2倍
39554AViC106億円17.5倍
49245リベロ106億円14.1倍
59168ライズ・コンサルティング・グループ105億円8.5倍
62122インタースペース105億円24.7倍
74642オリジナル設計105億円14.0倍
89556INTLOOP105億円38.9倍
97374コンフィデンス・インターワークス104億円12.0倍
106094フリークアウト・ホールディングス103億円6.8倍
112163アルトナー102億円16.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 8件

資本金5千円で設立された2020年11月

2020年11月、東京都港区に株式会社ライズ・ホールディングス(資本金5千円)として設立された。同年12月には旧株式会社ライズ・コンサルティング・グループの過半数株式を取得し子会社化。翌2021年3月に旧社を吸収合併し、株式会社ライズ・コンサルティング・グループに商号変更した。この一連の再編により、現在の事業基盤が形成された。設立からわずか4ヶ月でM&Aを完了し、事業を本格化させた点が特徴である。

本社移転と子会社設立を経た2022年

2021年3月に本社を東京都港区東新橋から同区六本木へ移転。2022年2月には連結子会社となる株式会社ライズ・クロスを設立し、外部人材プラットフォーム事業を開始した。この子会社設立は、内部リソースだけではカバーできない案件に対応するための布石であり、後の外注売上高の増加につながる。2023年2月には株式会社NTTデータと資本業務提携契約を締結し、大手IT企業との関係を構築した。

東京証券取引所グロース市場へ上場した2023年9月

2023年9月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場時の売上収益は2023年2月期で48億円、当期利益10億円。グロース市場への上場により資金調達の選択肢が広がり、認知度も向上した。上場後も売上高は拡大を続け、2025年2月期には77億円、2026年2月期には84億円に達している。

SHIFTとの資本業務提携を発表した2025年4月

2025年4月、株式会社SHIFTと資本業務提携契約を締結した。SHIFTはソフトウェアテストや品質保証サービスで知られる企業であり、この提携によりコンサルティングと品質保証のシナジーが期待される。2023年のNTTデータとの提携に続く2例目の大規模提携であり、事業領域の拡大や収益モデルの多角化につながる可能性がある。沿革上、2026年2月期以降の成長戦略に影響を与える重要な出来事である。

年表8件を開く

2020年代

  • 2020年11月創業株式会社ライズ・ホールディングス(資本金5千円)を設立(東京都港区)
  • 2020年12月旧株式会社ライズ・コンサルティング・グループの過半数の株式を取得して、同社を子会社とする
  • 2021年3月M&A旧株式会社ライズ・コンサルティング・グループを吸収合併し、同日、株式会社ライズ・コンサルティング・グループに商号変更
  • 2021年3月本社を東京都港区東新橋より六本木へ移転
  • 2022年2月株式会社ライズ・クロス(現連結子会社)を設立(東京都港区)
  • 2023年2月株式会社NTTデータと資本業務提携契約を締結
  • 2023年9月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2025年4月株式会社SHIFTと資本業務提携契約を締結

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上収益年平均成長率(CAGR)2030年2月期まで20~25%
  • 営業利益率2030年2月期まで25~30%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    スケーラビリティ確保

    案件獲得力強化のためプラクティス拡充とインサイドセールスによるCRM強化、人材獲得のために採用体制強化と従業員エンゲージメント向上による離職率低減、品質・生産性向上に生成AI活用を推進する。

  2. 02

    TAMの拡大

    トップイシューの上流案件から一気通貫での支援に加え、IT/DX関連企業等とのアライアンスを通じてシステム領域の事業を拡大し、コンサルティング事業の高付加価値化を図る。

  3. 03

    既存事業の進化と新会社設立

    市場ニーズに合わせ2つのSBU(プロジェクト推進・実行支援領域と戦略策定・実行プランニング領域)を設置し、計画と実行を連動。新会社NouScaleを通じてAIの自社実装とコンサルティング価値向上を実現する。

  4. 04

    アライアンスによる営業力強化

    協業先やクライアントとの業務提携・合弁会社設立等を通じて事業領域拡大と高付加価値化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で397人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,108万円で、2期前と比べて4.4%平均年齢は33.2歳、平均勤続年数は2.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年2月1,15932.52.5264
2025年2月1,18333.52.3330606
2026年2月1,10833.22.3397428

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)59.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区304百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ライズ・クロス(注)2、3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社SHIFT (注)4、5
    東京都港区 · その他の関係会社
    議決権33.2%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和8年度GX需要創出・カーボンプライシング運営事業(グリーン鉄を活用した公共工事におけるCFP算定等の調査)
    経済産業省 · 2026-05-07
    4.6億円
  • 調達
    令和8年度化石燃料由来CO2削減に向けた吸収源にかかる資源利用のための調査検討委託業務【総合評価落札方式】
    環境省 · 2026-03-09
    4,200万円
  • 調達
    令和8年度地球温暖化・資源循環対策等調査事業(GX戦略地域における事業環境整備及びフォローアップに係る調査)
    経済産業省 · 2026-03-04
    3,518万円
  • 調達
    令和7年度技術開発調査等の推進事業費 (エコシップ産業創出等の実現に向けた調査)
    経済産業省 · 2025-08-05
    1,260万円
  • 調達
    令和7年度業務用建築物における再エネの余剰電力活用促進に係る調査委託業務【総合評価落札方式】
    環境省 · 2026-01-13
    500万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は84億円営業利益17億円前期と比べると増収減益で、売上が+9.1%、利益が-15.0%。

売上高
+9.1%
84億円
営業利益
-15.0%
17億円
純利益
-14.3%
12億円
営業利益率
20.2%
前期比 -5.7%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高100億円84億円
営業利益9億円17億円
純利益7億円12億円
1株あたり配当¥21¥21

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

9期分

直近は2027年1Qで、売上は21億円、営業利益は2億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+23.5%、営業利益は−50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年2Q29827.65
2024年3Q15533.34
2024年4Q184
2025年1Q17423.53
2025年2Q19421.13
2025年4Q411229.38
2026年2Q441022.77
2026年4Q40717.55
2027年1Q2129.52

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

直近期の営業利益率は20.2%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
旧株式会社ライズ・コンサルティング・グループを吸収合併し、同日、株式会社ライズ・コンサルティング・グループに商号変更
2021年2月−2−2
株式会社ライズ・クロス(現連結子会社)を設立(東京都港区)
2022年2月3487
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2023年2月481310
2024年2月621813
2025年2月77201926.014
2026年2月84171720.212

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高84億円のうち、営業利益として残るのは17億円20.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は12億円、売上の14.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金45.2%38億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金34.5%29億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.2%17億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
54.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+12.7pt
20.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+9.2pt
14.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.6pt
18.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
12.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
17.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2026年2月期は営業CFが14億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは13億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は27億円で、売上の3.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年2月9−1−488
2023年2月90−5912
2024年2月120−51219
2025年2月140−91425
2026年2月14−1−101327

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2026年2月期の総資産は95億円。このうち返さなくてよい自己資本が72億円で、自己資本比率は75.8%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年2月58203834.4
2022年2月70274339.1
2023年2月75373849.6
2024年2月85523360.5
2025年2月92632968.6
2026年2月95722375.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
27億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
52億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
23億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率534社中65位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中228位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
18.4%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.2%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.8%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
9.1%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.0%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥423で、1年前と比べて-59.0%過去52週の値幅のなかでは6%の位置にある。

¥423-2.5%1ヶ月+6.5%1年-59.0%時価総額105億円
過去52週の値幅
安値¥377高値¥1,140

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.5倍
PER (会社予想)15.6倍
PBR1.49倍
配当利回り4.96%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は393円で、25日移動平均線(399.04円)を1.5%下回り、75日線(398.31円)も下回っています。52週高値(1278円)からは69.2%下落し、52週安値(377円)に近い水準にあります。7月中旬に416円まで反発しましたが、その後は下落基調で、出来高は概ね10万株前後で推移しています。RSIは37.25と売られすぎ圏に近く、下げ渋りも見られますが、トレンドは弱気です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは7.9倍と業界平均の22.44倍を大きく下回り、予想PERも14.4倍と低めです。PBRは1.39倍と業界平均の3.19倍を下回り、割安水準です。配当利回りは5.34%と高く、業界平均の2.71%を上回り、株主還元が手厚いです。ROEは18.45%と高水準で、収益性も良好です。ただし、配当性向は96.8%と高く、今後の配当維持が懸念されます。割安で魅力的だが、配当の持続性に注意が必要です。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.5倍23.4倍
PER (予想)15.6倍
PBR1.49倍3.51倍
ROE18.4%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

急成長してきたコンサルティング企業だが、足元の業績減速と株価急落が焦点。強気派は、高い営業利益率と成長性、人的資本への投資による将来の競争力向上を評価する。一方弱気派は、コンサルティング業界の競争激化や案件減少による業績悪化、規模の小ささによる経営の不安定さを懸念する。配当利回り5%超が下支え要因か、減配リスクが上値を抑えるか。

プラスに働く材料7
  • 高収益体質

    営業利益率20%前後と高く、コンサル業界でトップクラスの収益性。

  • 成長市場

    DXやPMOなど需要が拡大しており、中堅企業向けに成長余地がある。

  • 株主還元

    配当利回り5.34%と高く、株主への還元姿勢が強い。

  • 売上高84億円と約9%増収を達成通年影響

    売上高は77億円から84億円へ9.1%増加し、増収基調が続く。

  • 営業利益率20.24%と高水準を維持継続影響

    営業利益率20.24%は高く、本業の収益力は依然強い。

  • ROE18.45%で資本効率が高い継続影響

    ROE18.45%と高水準で、株主資本を効率的に運用している。

  • 配当利回り5.34%が下値を支える継続影響

    配当利回り5.34%は高く、株価下落局面で買い支えとなる。

マイナスに働く材料7
  • 業績急減速

    直近の売上高・利益が伸び悩み、ネット利益も減益傾向。

  • 競争激化

    大手コンサルや同業他社との競争が激しく、単価・受注が圧迫される。

  • 小規模の不安定性

    従業員397名と小さく、主要人材の離脱が経営に直結するリスク。

  • 純利益12億円と前期比14%減益通年影響

    純利益は14億円から12億円へ減少し、減益基調が続く。

  • 営業利益率が25.97%から20.24%へ低下通年影響

    営業利益率は5.73ポイント低下し、収益性の悪化が明らか。

  • 予想PER14.4倍は実績PER7.9倍を上回る通年影響

    予想PER14.4倍は実績PER7.9倍の約1.8倍で、さらなる減益を示唆。

  • 株価が1年で66.98%下落し需給が悪化不定影響

    過去1年で66.98%下落しており、売り圧力が残りやすい。

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性の維持・悪化を確認する最重要指標。
売上高成長率
コンサル需要の動向と事業拡大の持続性を測る。
プロジェクト数・単価
受注環境と収益性の先行指標として見る。
従業員一人当たり売上
生産性の推移を示し、人材活用の効率性を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり21で、前期から+133.3%いまの株価に対する利回りは4.96%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥21
1株あたり
配当利回り
4.96%
いまの株価に対して
配当性向
96.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2025年2月932.6
2026年2月21133.396.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥21

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ7,956人。区分でいちばん多いのは個人・その他42.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.2%を占め、残る59.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年2月%2025年2月%2026年2月%
個人・その他19.925.242.1
事業法人1.01.533.5
外国法人53.849.310.3
証券会社11.33.87.1
金融機関14.020.16.7
自己株式1.42.9
外国人個人0.10.20.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社SHIFT32.24
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.97
03朝日 竜樹4.88
04BBH CO FOR ARCUS JAPAN VALUE FUND(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.15
05楽天証券株式会社共有口2.02
06野村證券株式会社1.83
07岡 秀朋1.82
08NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN (CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)1.57
09BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.36
10UBS AG LONDON A/CIPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.17

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-04
    アーカス・インベストメント・リミテッド
    新規の大量保有報告
    6.10%
    +1.05pt
  • 2026-05-07
    アーカス・インベストメント・リミテッド
    新規の大量保有報告
    5.05%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で+141%、1株純資産は6期で−67%。直近期のROEは18.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2021年2月−124908
2022年2月2811328.6
2023年2月4015429.8
2024年2月5415729.617.8
2025年2月5926024.710.732.6
2026年2月5129818.410.296.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/2期の役員報酬は総額252百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
松岡竜大代表取締役社長COO5419,600
北村俊樹代表取締役CEO42110,130
和田学代表取締役副社長41143,690
進藤基浩取締役CFO5244,600
武田智行取締役46
奥田高志取締役63
崔真淑取締役43
大倉奨貴取締役37
田中信一常勤監査役66
山田梨津子監査役45
岡本明子監査役45

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4170481821855
社外取締役634346

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,861字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、「PRODUCE NEXT ~しあわせな未来を、共に拓く。~」をMISSIONとして、幅広い領域における総合コンサルティング事業を展開しております。 当社のコンサルティング事業では、単に報告書を提出することから脱却し、顧客に伴走しながらHands-onで顧客課題の解決にコミットするコンサルティングサービスを展開しております(Hands-on Style)。また、プロジェクトの中で日々変わっていく課題に対応するために、あえて明確なスコープを設定せず(Scopeless(注1))、本質的な課題に取り組む形でのコンサルティング契約を基本としております。また、コンサルティングの結果として膨大な時間をかけて報告書を作成するのではなく、実行支援に注力することで顧客の真の成果を生み出すことを重要視しております(More than Reports)。具体的には、戦略策定段階においては、PoC(Proof of Concept:概念実証)や実行支援を見据えた構想策定と具体的なサービス提案を行います。実行段階においては、Scopelessで各課題への対応を行い、顧客自身が自ら事業を推進できるようになるまで伴走支援をしております。 さらに、当社は、優秀な人材を厳選して採用しており、各分野の専門知識と豊富な経験を持つプロフェッショナルがコンサルティングサービスを提供しております(Professionals)。このように、当社独自の4つの手法を用いて、顧客に寄り添った高品質なコンサルティングサービスを提供しております。 (当社の特徴) 当社は、高品質なコンサルティングサービスの提供を行うためには、コンサルタントの採用及び育成が重要と考えております。そのため、優秀な人材の採用に加え、体系だった研修カリキュラムによるOff-JTの環境と手厚いOJT体制により早期戦力化する仕組み・環境を構築しております。 また、当社の特徴として、特定の領域に限定することなく業界やサービス領域を超えてプロジェクトにアサインされる「ワンプール制」と、クライアントからのニーズが高いテーマの研究開発、営業等を行う「専門組織制」を併用しています。そのため、コンサルタントは様々な領域の経験を積みながら、専門的な知識を身につけることが可能です。 加えて、当社は、マネージャー以下について原則1人1顧客を受け持つ仕組みとしているため、案件が終了してもすぐに次の案件にアサインすることが可能であり、アイドルタイムが生じない仕組みを構築しています。結果として高い稼働率(注2)を実現することが出来、売上高の最大化を追求することが出来ます。 また、高い給与水準等により従業員への還元を実施することで、モチベーションの維持・向上をしながらも、徹底的な間接コストの管理(管理部門の業務について、システム、自動化ツール、マクロ等を用いて効率化を図ること等)を行うことで、営業利益の最大化にも努めています。 (注) 1.「Scopeless」は、契約時に設定していた業務範囲を顧客の要請に応じて柔軟に変更するということを意味しております。 2.稼働率の定義・計算方法については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 経営環境、経営戦略 ③経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照ください。 (柔軟な組織形態と仕組み) 当社は、コンサルティング事業の単一セグメントであるためセグメント別の記載はしておりませんが、業界・領域を絞らずご支援させて頂いております。 また、当社コンサルティング事業の成長には、内部の人材だけでなく、外部人材も活用することが必要であると考えております。当社の事業成長及びMISSIONである「PRODUCE NEXT ~しあわせな未来を、共に拓く。~」を実現するために、当社の子会社である株式会社ライズ・クロスは、協力会社プラットフォームを運営し、長期パートナーとしてご活躍いただけるコンサルタントの確保を行っております。当該取組みにより外部パートナー活用による外注売上高は、2025年2月期(953,891千円)から2026年2月期(1,243,702千円)となり、内部人材のみでは機会損失となっていた案件の受注を実現し、リソース不足の解消に寄与しております。 なお、事業の系統図は、次のとおりであります。 (当社グループの事業系統図)
経営方針・対処すべき課題5,813字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社の社名に含まれる「RISE(ライズ)」には、「顧客企業の成果を上昇させる」、その結果として「日本を再び上昇させる」という決意をこめております。その決意の下、創業当初より「次の未来を創造すること」=「PRODUCE NEXT」をMISSIONとして掲げ、コンサルティング活動等の事業活動を通じて「顧客企業にとって上昇し続ける成果のスパイラルを生み出す」ことにより、顧客企業の次の未来を創造し、日本の再生に貢献することを目指してきました。創業当初の経営理念の実現とそれに伴う当社の成長を実現していく中で、2022年12月には、これまでの取り組みを継承しつつ、新たなMISSION、VISION、VALUEとして以下を掲げ、当社の更なる発展に向けた取り組みを開始しています。 ・MISSION 「PRODUCE NEXT ~しあわせな未来を、共に拓く。~」 ・VISION 「TOP of MIND ~いつの時代も、いちばん必要とされる存在に。~」 ・VALUE 「RISE above RISE ~絶えず進化を、絶えず成長を。~」 当社の経営の基本方針は、クライアントバリューの最大化に拘り、「ピュアコンサルティングタイムの最大化」と「社員のケイパビリティの最大化」のバランスを重視しながら、「企業価値の向上」と「PRODUCE NEXTの実現」を達成することです。人材育成、営業の深化と探索、品質管理・ナレッジ向上、そしてこれらのエコシステムを形成し、ピュアコンサルティングタイムを最大化することで、「企業価値向上」を実現していくことができます。また、「オープネス(開放性)」と「フェアネス(公正性)」な環境を整備すること、待遇・働く場所・時間等を柔軟に選ぶことができ、個人の志向に沿ったキャリア形成を実現できること、そして、そのような様々な働き方の実現と機会を提供するために新規事業を開発することで、社員の成長や働きやすさ(ケイパビリティ)を最大化して「PRODUCE NEXT」の実現が達成できると考えます。また、当社においては、「ピュアコンサルティングタイムの最大化」と「社員のケイパビリティの最大化」が健全な仕組みとして機能するためのバランサーとして、「ウェルビーイング」や「コンプライアンス」に関連する活動についても積極的に取り組んでおります。 今後は、既存のコンサルティング事業を軸としながらも、収益モデルの多角化やシナジーを生む新規事業を創出するといったチャレンジを続けてまいりますが、この経営方針に従い持続的な企業価値向上を目指していきたいと考えております。 (2) 経営環境、経営戦略 我が国の経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復の動きが見られました。一方で、世界的な物価上昇や為替相場の変動、地政学リスクの高まりや国際情勢の不安定化、また米国の通商政策による日本経済への影響懸念等により、我が国経済を取り巻く環境は依然として先行き不透明な状況が続いております。 このように激しく変化する市場環境に対応すべく、国内企業においては、経営の柔軟性や競争力の強化を図る動きが加速しており、特にDXを活用した業務効率化やビジネスモデルの変革に向けた取り組みが活発化しています。加えて、各企業は新たなビジネス機会の創出や更なる企業価値向上を目指した取り組みも行っており、企業活動へのコンサルティング支援に対する需要は今後さらに高まっていくものと考えられます。 このような事業環境のもと、当社グループでは、下記の成長戦略のロードマップに基づき、中長期的に業績向上を図ることを目指していきます。 (成長戦略のロードマップ) (注) 1.TAM= Total Addressable Market 2.短期・中期は3~5年、長期は5年超のイメージです ① 市場規模について 当社が属する国内ビジネスコンサルティング市場は、急速な生成AIの普及や企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速等を背景に、今後も堅調な成長が見込まれております。 国内ビジネスコンサルティング市場は、2024年から2029年までの年間平均成長率は9.9%で推移し、2029年には約1兆230億円に達する見通しです。(IDC Japan株式会社 2025年11月「国内ビジネスコンサルティング市場予測、2025年~2029年」より)。 (注) 1.IDC Japan, 2025年11月「国内ビジネスコンサルティング市場予測、2025年~2029年」(JPJ52154925) 2.当社が事業を展開する領域のイメージであり、当社が2026年5月現在で営む事業に係る客観的な市場規模を示すものではありません。また、本スライドに記載の数字は、外部の調査資料に依拠したものであり、その正確性にはかかる調査資料に固有の限界があるため、実際の規模とは異なる可能性があります。 ② 経営戦略について 当社グループは、継続的な成長と企業価値の向上を図るべく、2026年2月期から2030年2月期までの5年間を対象とした中期経営計画を策定いたしました。今後もコンサルティング事業を主軸とし、採用強化と営業強化を両立させながら、事業規模の拡大を図ってまいります。 本中期経営計画期間においては、売上収益の年平均成長率(CAGR)は20~25%、最終年度における営業利益率は25~30%を目指しております。当社は、この目標を達成するため、以下の2点を主な成長戦略として掲げています。 1.スケーラビリティ確保 ●スケール化に向けた基盤強化 ・案件獲得:プラクティス拡充によるケイパビリティ拡大及びインサイドセールスによるCRM強化 ・人材獲得:採用体制の更なる強化と従業員エンゲージメントの向上による離職率低減 ・品質・生産性向上:コンサルティング業務等への生成AI活用強化 2.TAMの拡大 ●コンサルティング事業の高付加価値化・循環 ・トップイシューの上流案件から一気通貫でのご支援 ●需要が高いシステム領域の事業拡大 ・IT/DX関連企業等とのアライアンス (数値目標) (成長戦略) また、更なる成長に向け、生成AI等の先端技術の積極的な活用や新規事業の探索を通じて、売上のアップサイドの確保及び利益率の改善を図ってまいります。 (更なる成長に向けて) なお、2027年2月期においては、以下の重点施策を実施していく方針です。 1. 人員構成の適正化 人員構成の適正化を図るため、組織体制の見直しを通じた専門性を活かせるキャリアパスの構築・拡大に注力してまいります。また、採用プロセスの見直しやパートナー層に特化した採用活動を通じてメンバー層上位以上の採用を強化することに加え、リテンション施策も実行していくことで人員構成の適正化を図り、成長基盤の土台を強化してまいります。 2. 既存事業の進化 成長戦略実現に向けた組織体制の変更として、市場ニーズに合わせ2つのStrategic Business Unit(SBU)を設置し、既存事業の進化を図ってまいります。「プロジェクト推進・実行支援領域(SBU1)」と「戦略策定・実行プランニング領域(SBU2)」を重点領域に定め、計画と実行を分断せず連動させることで、変革・改革のスピード向上を図ってまいります。 また、当社は、2026年3月に新会社である「株式会社NouScale」を設立いたしました。当社が培ってきたコンサルティング知見、顧客理解と伴走/実行力、強い顧客ネットワークと、NouScale独自のAIコンサルティング知見、R&Dケイパビリティ、それらの実装・拡大に向けた統合力を掛け合わせることにより、「AIの自社経営基盤への実装」及び「AIによるコンサルティング事業の提供価値向上」を実現してまいります。 (SBU1とSBU2の連携) (各SBUにおける具体的な施策) 3. アライアンス等の営業力強化 協業先やクライアントとの業務提携・合弁会社設立等を通して、事業領域拡大と高付加価値化を図ってまいります。 ③ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は創業以来、“最高品質のデリバリーが最大の営業戦略”をモットーに顧客からの信頼を獲得しながら、売上を拡大してまいりました。今後もコンサルティング事業の基盤をさらに強化し、企業価値の向上を実現するため、売上収益と営業利益を重要視しております。 当社の売上成長性、収益性を強化する上で重要となるのが、主要KPIとして掲げている稼働対象の「コンサルタント人員数」「コンサルタント稼働率」「コンサルタント平均単価(月額)」となります。 ●稼働対象コンサルタント人員数(注1) 当社グループにおいては、各企業のニーズに応えたコンサルティング業務を推進するために優秀な人材の確保が重要であると考えております。 ●稼働対象コンサルタント稼働率(注2) コンサルティング事業においては、コンサルティングサービスの需要に応じて最適にコンサルタントをアサインすることが重要な経営戦略となります。したがって、コンサルタントの稼働率の情報は、足元の需要の変化と当社グループの経営資源のバランスを把握する指標として、有用かつ必要であると考えております。 ●稼働対象コンサルタント平均単価(月額)(注3) コンサルティングサービスの品質の評価に係る指標として、有用かつ必要であると考えております。 (注) 1.稼働対象コンサルタント人員数とは、在籍コンサルタント数から休職中、研修中、営業活動等の稼働対象外の工数を除外した人員数 2.稼働対象コンサルタント稼働率=稼働コンサルタント数(工数)÷稼働対象コンサルタント数(工数) 3.稼働対象コンサルタント平均単価(月額)=(コンサルティング事業に係る売上高-外注売上高)÷稼働コンサルタント数(工数) (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 優秀な人材の採用と育成 当社は、昨今の高度化・複雑化する企業の多様な課題解決を導くための論点を設定し、プロジェクトを推進できる仮説思考型の優秀な人材の獲得が重要であると認識しております。コンサルティング事業は知識集約型のビジネスであり、コンサルタントが提供する知的な付加価値こそが顧客の多様な課題を解決し、結果として当社の成長に寄与すると考えております。 また、DXを推進するにあたっては、高いプロジェクトマネジメント力で顧客をリードする人材が不可欠になります。当社では、多種多彩な研修制度や勉強会を設けて、戦略立案や経営課題を解決するためのスキル向上を図ることで、コンサルティングスキルの成長を促す仕組みを構築しております。各コンサルタントが安心して働きやすい環境・待遇の整備に注力し、高いモチベーションを維持したまま業務を遂行できるように努めております。また、会社としてスキルマトリックスを設定し、各コンサルタントのコンサルティングスキルを定期的・客観的に把握するとともに、評価時にその職位における達成基準としてスキル要件を設定しております。 なお、当社は特定の業界やサービス領域に捉われず柔軟なアサインを可能とするワンプール制を敷いており、コンサルタントは多岐にわたる経験が可能となっております。これにより、どのような顧客に相対しても、ニーズに応えた具体的で実現性の高い提案を行うプロフェッショナルの育成を図っております。 ② コンサルティング品質の継続的な向上 当社グループの強みは、顧客に深く入り込み、Hands-onで戦略から実行に至るまで一気通貫でコンサルティングサービスを提供することにあります。困難なプロジェクトに対しても高い品質のコンサルティングサービスを提供できるよう、品質管理部門によるクライアントサーベイの実施や結果の分析・社内共有を行うことで、顧客の期待値を超える成果を出すための仕組みを構築しております。また、コンサルタントには志向性面談を実施し、本人のスキルや希望にマッチした案件へのアサインや従業員満足度調査を実施することで、モチベーションの維持・向上に向けた施策を進めております。 ③ 高い稼働率の維持 当社グループは、収益力を高め持続的な成長を実現するためには高い稼働率を維持することが重要であると認識しております。高い稼働率を維持すべく、当社では営業を行う専門部隊を配置しております。また、コンサルタントは、案件を進めていく過程で、顧客のニーズをいち早くつかむようにしているほか、すでに保有する取引先と深い関係性の構築を進めております。それにより案件ニーズの早期把握や長期プロジェクトの獲得を目指しておりますが、今後とも高い稼働率の維持に向け注力する必要があります。 ④ 新たなビジネスモデルの開発 昨今の経営環境は、市場競争の激化や市場構造の変化に起因した企業経営者を取り巻く課題が多様化しており、これらの経営課題を解決し、企業経営をサポートできる幅広い経験や調査・分析能力を有するコンサルタントを求める需要が高まっております。一方で、既存のコンサルティングビジネスは、需給によって変動するコモディティ的な側面があるうえ、より低単価で一定の品質を提供する競合他社が出現した場合、当社の大きな脅威となります。当社は、長期的に顧客の経営にコミットする仕組みの構築に加え、新たなテクノロジーを活用したビジネスモデルの開発などを進めております。 ⑤ 内部管理体制の強化 当社グループは、既存事業の継続的な成長と新規事業の開発・展開にあたっては、顧客からの信頼を得ることが不可欠であると考えております。現在、管理部門の人員増加を含め管理面の強化を行っておりますが、今後更なる事業拡大を見据え、継続的な内部管理体制の強化、内部統制やコーポレート・ガバナンスの充実を図ってまいります。
事業等のリスク4,193字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、以下の記載のうち将来に関する事項については、提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生する可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 以下の各事項において、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化したときに当社グループの経営成績等の状況に与える影響について合理的に予見することが困難な場合には、その可能性の程度や時期・影響についての記述は行っておりません。 (1) リスク管理体制 当社グループはリスク管理の基本方針及び管理体制を「リスク管理規程」において定めるとともに、内部統制システムをリスク管理の基盤とし、コンプライアンス・リスク管理委員会を通じて、事業を取り巻く様々なリスクに対して適切な管理を行い、リスク顕在化の予防を図っております。 (2) 主要な事業等のリスク ① 事業環境に関するリスク a.大規模な地震、津波、台風、火災等の発生について 当社グループの事業拠点は、本社所在地である東京港区に位置しております。そのため、首都直下型地震や南海トラフ地震等の大規模災害が発生した場合、本社の損壊や停電、交通・通信・物流といった社会インフラの混乱及び途絶、さらにクライアントの被災等により、業務の停止等の影響を受ける可能性があります。 当社グループとしては、自然災害や大規模火災等の緊急事態に備え、損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のためのガイドライン策定及び当該ガイドラインに基づく体制構築に努めております。しかしながら、不測の事態が発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 b.特定のクライアントへの依存について 当社グループの売上について、取引額上位10社の合計販売比率(最近連結会計年度における連結売上高に占める割合)は、売上高全体の63.1%となっております。特に、最近連結会計年度においては、株式会社NTTデータとの取引金額が売上高全体の28.3%を占めており、特定のクライアントへの依存度が高い状況にあります。 一方で、前期と比較して、取引額上位10社の合計販売比率は4.9%低下し、株式会社NTTデータとの取引金額が売上高全体に占める割合についても5.5%低下しております。当社グループでは、特定のクライアントへの依存による業績への影響を緩和するため、引き続き営業力を強化し、積極的な営業活動による新規顧客の獲得を通じて、営業基盤の拡大に努めてまいります。 しかしながら、当該依存度は前期比で低減しているものの、依然として高い状況にあるため、当該特定のクライアントにおける経営方針や業績の変化、景気の変動等により、契約が想定外に短期間で終了した場合や、クライアントの意向により取引規模の縮小等の契約変更が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 c.他社による業界参入、価格競争の激化について 当社グループのコンサルティングサービス事業は、大手コンサルティング会社と競合する可能性が高く、当社グループの優位性をクライアントに対して十分に訴求できない場合、売上の減少等、経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 このリスクへの対応として、厳選採用による優秀な人材の確保に加え、専門性強化を組織的に仕組化することにより、コンサルティングサービスの品質向上を継続的に推進し、競争力の確保に努めています。また、営業部門の拡充により積極的な営業活動を展開し、新規顧客の獲得に注力するのみならず、既存顧客との関係の深化にも努めてまいります。 ② 事業運営に関するリスク a.人材の採用・育成・流失について 当社グループは、人材を最重要経営資源と位置付けており、今後の企業規模拡大に向けて、当社の理念に共感し、高い意欲を持つ優秀な人材の継続的採用及び育成が重要であると考えております。しかしながら、コンサルティング業界における人材獲得競争により、優秀な人材の採用・確保及び育成が計画通りに進まない場合や、優秀な人材が社外へ流出した場合には、競争力の低下や事業規模拡大の制約、さらにはクライアントに提供するサービスレベルの低下をもたらし、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このリスクへの対応として、1Day選考会(注)、リファーラル採用強化等の母集団形成施策に加え、採用オペレーションの迅速化・高度化に取り組むことで、包括的な採用力の向上を図っております。さらに、従来の新卒入社研修に加え、コンサルティング業務未経験の中途入社者向けの研修を拡充し、早期の戦力化を促進しております。 また、人材流出の抑制策として、高い労働対価の提供と、それを維持するためのビジネスモデルや利益率のモニタリングを継続的に行っております。加えて、社員のエンゲージメント向上と定着率強化に取り組むことで、優秀な人材の流出防止に努めてまいります。 (注)1日で面接プロセス(1次面接、最終面接)を完了する選考会 b.サイバー攻撃について 当社グループでは、事業運営に際してパソコン及び携帯端末の利用が不可欠であり、従業員に貸与しているすべての端末についてウィルス感染や不正アクセスのリスクに常にさらされております。万が一、不正アクセスやコンピュータウイルスの侵入により多くの端末が使用不能となった場合、あるいは情報漏洩や作業環境の崩壊が発生した場合には、事業運営に重大な支障をきたす可能性があります。さらに、これらの事象により信用力の毀損が生じた場合、経営成績にも影響を及ぼす可能性があります。 このリスクへの対応として、当社グループでは、すべての端末にセキュリティソフトを導入し、中央集権型管理を実施しているほか、私用デバイスのアクセスを制限するシステムツールの導入を進めることで、これらのリスクの低減に努めております。また、ISO27001規格に準拠し、情報セキュリティに関する規程を整備するとともに、各種セキュリティ管理策の実施や継続的な従業員への研修・モラル教育等を通じて、情報セキュリティインシデントの未然防止に取り組んでおります。さらに、インシデント検知及び発生時の対応力強化に努めております。 ③ コンプライアンスに関するリスク a.個人情報・機密情報の漏洩について ・個人情報の管理について 当社グループのコンサルティングサービスの提供において、個人情報を取り扱うことがあります。これらの情報が外部に漏洩した場合には、当社グループの社会的信用の毀損や対応費用の発生など、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。このリスクに対応するため、役員及び従業員に対して、入社時及び定期的に個人情報の管理について指導・教育を行っております。 ・機密情報の管理について 当社グループのコンサルティングサービスでは、クライアント先においてクライアントの経営課題を解決するための支援に従事しており、機密性の高い情報を取り扱っております。これらの情報が外部に漏洩した場合には、当社グループの社会的信用の毀損や対応費用の発生など、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。このリスクに対応するため、役員及び従業員に対して、入社時及び定期的に機密情報の取扱について指導・教育を行っております。 b.訴訟および紛争について 当社グループは、クライアントと契約を締結する際に、事前にトラブル時の責任分担を取り決める等、過大な損害賠償の請求をされないようリスク管理を行っております。また、専門職業人賠償保険等に加入し、高額な損害賠償リスクの低減に努めております。 しかしながら、契約時に想定していないトラブルの発生等が生じた場合、クライアント等との何らかの問題が生じた場合、これらに起因する損害賠償を請求される、あるいは訴訟を提起されるリスクがあります。係る損害賠償の金額、訴訟の内容及び結果によっては、当社グループの社会的信用、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 財務状況に関するリスク のれんの減損について 当社は、2020年12月25日に旧株式会社ライズ・コンサルティング・グループの株式の過半数を取得しており、のれんを計上しております。当該のれんについては、将来の収益力を適切に反映していると判断しておりますが、収益性が低下した場合には、当該のれんについて減損損失を計上することとなります。なお、日本基準では、のれんの償却についてはその効果の及ぶ期間を見積り、その期間で償却しております。 当該リスクの対策として、経営成績の定期的なモニタリング、優秀な人材の採用・育成、新たな領域への展開を進めることで、収益性の向上に努めてまいります。しかしながら、これらの対策が計画通りに進まず当該のれんに係る減損損失を計上する場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、のれんの減損テストについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 15.非金融資産の減損」に記載しております。 ⑤ その他のリスク 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、取締役及び従業員に対して、財政状態及び経営成績向上に対する意欲を高めることを目的とした新株予約権(ストック・オプション)を付与しております。新株予約権が権利行使された場合には、既存株主が保有する株式の価値が希薄化する可能性があります。なお、本書提出日の前月末(2026年4月30日)現在、新株予約権による潜在株式数は620,000株であり、発行済株式総数24,888,400株の2.49%に相当しております。
経営成績の分析 (MD&A)6,181字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復の動きが見られました。一方で、世界的な物価上昇や為替相場の変動、地政学リスクの高まりや国際情勢の不安定化、米国の通商政策による日本経済への影響懸念等により、我が国経済を取り巻く環境は依然として先行き不透明な状況が続いております。 このように激しく変化する市場環境に対応すべく、国内企業においては、経営の柔軟性や競争力の強化を図る動きが加速しており、特にDXを活用した業務効率化やビジネスモデルの変革に向けた取り組みが活発化しています。また、各企業は新たなビジネス機会の創出や更なる企業価値向上を目指した取り組みも行っており、企業活動へのコンサルティング支援に対する需要は今後さらに高まっていくものと考えられます。 当社グループは、2025年4月に中期経営計画を策定し、2026年2月期から2030年2月期において、売上年平均成長率20~25%、2030年2月期の営業利益率25~30%を達成することを目標としております。この目標達成に向けて、創業以来の強みである、戦略策定から実行支援まで一貫して顧客に深く入り込む伴走型の経営支援サービスを軸として、今後も様々な業界に対し、戦略策定、業務改革、IT導入、DX推進等のあらゆる側面からの支援を提供してまいります。 なお、当連結会計年度においては、コンサルタント人員数は増加したものの、人員構成の変化により、案件獲得及び全体の稼働に影響が生じました。 以上の結果、当連結会計年度における売上収益は8,421,187千円(前年同期比 9.7%増)、営業利益は1,703,200千円(前年同期比 13.0%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,246,084千円(前年同期比 12.1%減)となりました。 なお、当社グループは、コンサルティング事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。 (資産) 当連結会計年度末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べて294,340千円増加し、9,495,065千円となりました。 流動資産は253,967千円増加し、3,818,418千円となりました。主な要因は、売上の増加等に伴う現金及び現金同等物の増加261,678千円であります。 非流動資産は40,373千円増加し、5,676,647千円となりました。主な要因は、その他の金融資産の増加59,573千円、使用権資産の減少52,743千円、その他の非流動資産の増加32,303千円であります。 (負債) 当連結会計年度末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べて583,233千円減少し、2,302,811千円となりました。 流動負債は6,448千円減少し、1,525,309千円となりました。主な要因は、未払法人所得税の減少70,955千円、営業債務及びその他の債務の増加36,721千円、その他の流動負債の増加24,978千円であります。 非流動負債は576,785千円減少し、777,502千円となりました。主な要因は、返済等による借入金の減少532,000千円であります。 (資本) 当連結会計年度末の資本につきましては、前連結会計年度末に比べて877,573千円増加し、7,192,253千円となりました。主な要因は、親会社の所有者に帰属する当期利益1,246,084千円の計上、剰余金の配当による減少218,786千円、自己株式の取得等による自己株式の増加191,459千円であります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べて261,678千円増加し、2,720,965千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により獲得した資金は、1,357,937千円(前年同期は1,447,943千円の獲得)となりました。これは主に税引前当期利益1,690,554千円(前年同期は1,908,614千円)、法人所得税の支払額518,682千円(前年同期は554,646千円)によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により支出した資金は、62,824千円(前年同期は16,519千円の支出)となりました。これは主に長期前払費用の取得による支出3,251千円(前年同期の支出は12,370千円)、敷金保証金の支出59,573千円(前年同期の支出はありません)によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により支出した資金は、1,033,434千円(前年同期は864,710千円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出532,000千円(前年同期は2,128,230千円の支出)、自己株式の取得による支出250,904千円(前年同期は300,862千円の支出)、配当金の支払額218,373千円(前年同期の支出はありません)によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、生産活動を行っていませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 b.受注実績 当社グループは、受注生産を行っていませんので、受注実績に関する記載はしておりません。 c.販売実績 当社グループは、コンサルティング事業の単一セグメントであり、前連結会計年度及び当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。 前連結会計年度(自 2024年3月1日    至 2025年2月28日)   当連結会計年度(自 2025年3月1日    至 2026年2月28日) 販売高(千円)   前年同期比(%)   販売高(千円)   前年同期比(%) コンサルティング事業   7,679,866   124.8   8,421,187   109.7 合計   7,679,866   124.8   8,421,187   109.7 (注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度(自 2024年3月1日    至 2025年2月28日)   当連結会計年度(自 2025年3月1日    至 2026年2月28日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 株式会社NTTデータ   2,596,998   33.8   2,379,481   28.3 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような会計上の見積り及び判断を必要としております。経営者は、これらの見積りを行うに当たり過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しておりますが、連結財務諸表の作成に当たって特に重要と認識しているものは以下のとおりであります。 (非金融資産の減損 のれんの減損テスト) 当社グループは、のれんについて、毎期末又は減損の兆候がある場合にはその都度、減損テストを実施しております。減損テストにおいて、資金生成単位の回収可能価額は、使用価値に基づき算定しております。 使用価値は、経営者が承認した5年以内の事業計画のうちのれんの資金生成単位である株式会社ライズ・コンサルティング・グループに係る係数を基礎とし、その後の成長率は同業他社の長期成長率等を加味して検討を行い、算出が困難な場合は保守的に0%と仮定して計算した将来キャッシュ・フローの見積額を、現在価値に割り引いて算定しております。この事業計画は、コンサルタントの人員計画及びコンサルタントの稼働率等を計画に基づいて見積り、過去の実績及び外部環境とも整合性を取ったうえで策定しております。 使用価値の測定で使用した割引率は、税引前加重平均資本コストを基礎に、外部情報及び内部情報を用いて事業に係るリスク等が適切に反映されるよう算定しております。 当該見積り及び仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において減損損失が発生する可能性があります。 ② 経営成績等の状況に関する記載及び分析・検討内容 a.経営成績 (売上収益) 売上収益は、8,421,187千円(前年同期比9.7%増)となりました。これは主に、新たなコンサルタント(新卒含む。)の採用により、コンサルタント人員数が増加したことによるものであります。 (営業利益) 営業利益は1,703,200千円(前年同期比13.0%減)となりました。これは主に、売上収益が大幅に拡大した一方で、コンサルタント人員構成の変化により、案件組成に影響が及び稼働率が低下したことから、販売費及び一般管理費に計上される人件費が増加したことによるものであります。なお、売上原価及び販売費及び一般管理費に含まれる減価償却費の合計は57,309千円(前連結会計年度比10.9%減)であり、EBITDAは1,760,509千円(前年同期比13.0%減)であります。 (税引前当期利益) 税引前当期利益は1,690,554千円(前年同期比11.4%減)となりました。これは主に、営業利益が減少したことによるものであります。 (当期利益) 当期利益は1,246,084千円(前年同期比12.1%減)となりました。これは主に、営業利益が減少したことによるものであります。 b.財政状態 財政状態の状況につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。 c.資本の財源及び資金の流動性についての分析 (a) キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの状況につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 (b) 財務政策 当社グループの資金需要のうち主なものは、コンサルタントの人件費等の営業費用であります。これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローにより大部分の運転資金の確保が可能です。自己資金を中心としながら、必要に応じて金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としておりますが、今後の資金需要の額や使途に合わせて資金調達方法は柔軟に検討を行う予定です。 なお、直近連結会計年度末において、現金及び現金同等物は2,720,965千円であり、十分な資金の流動性を確保しております。 d.経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等の分析 経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、稼働対象コンサルタント人員数、稼働対象コンサルタント平均単価(月額)、稼働対象コンサルタント稼働率を経営指標として重視しております。 ・稼働対象コンサルタント人員数:当社グループにおいては、人材が最重要経営資源であり、各企業のニーズに応えたコンサルティング業務を推進し、更なる事業の拡大を図るためには必要な人員数の確保が重要であると考えております。したがって、稼働対象コンサルタント人員数の情報は、当社グループの経営資源の指標として、有用かつ必要であると考えております。 ・稼働対象コンサルタント平均単価(月額):稼働対象コンサルタント人員数の拡大に加え、より単価の高い重要経営課題に対応するサービスを受注することが、当社グループの成長には欠かせないと考えております。したがって、一人当たりの平均単価である稼働対象コンサルタント平均単価(月額)の情報は、コンサルティングサービスの品質の評価に係る指標として、有用かつ必要であると考えております。 ・稼働対象コンサルタント稼働率:コンサルティング事業においては、コンサルティングサービスの需要に応じた最適な資源配分が重要な経営戦略となります。したがって、稼働対象コンサルタントの稼働率の情報は、足元の需要の変化と当社グループの経営資源のバランスを把握する指標として、有用かつ必要であると考えております。 各指標の実績等は以下のとおりであります。 経営指標   2025年2月期   2026年2月期 稼働対象コンサルタント人員数(人)   257.7   298.1 稼働対象コンサルタント平均単価(月額)(百万円)   2.6   2.5 稼働対象コンサルタント稼働率(%)   91   87 稼働対象コンサルタント人員数は、積極的な採用活動により、前期を大幅に上回る298.1人となりました。 稼働対象コンサルタント平均単価(月額)は、パートナー層を中心に高単価案件の受注により単価UPした一方で、若手を中心としたメンバー層の増加による人員構成の変化により、前期より▲0.1百万円減の2.5百万円となりました。 稼働対象コンサルタント稼働率は、企業のニーズに応えたコンサルティングサービスを継続して提供している結果、高い水準で安定的に推移しております。若手を中心としたメンバー層の増加により人員構成が変化したことで、案件組成に影響が及び、稼働対象コンサルタント稼働率は、87%の着地となりました。 e.経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」をご参照ください。 f.経営者の問題意識と今後の方針に関して 経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

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開示資料

出典

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  • 決算説明資料2027年2月期 第1四半期決算説明会資料2026-07-14

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