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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

トレンドマイクロ

Trend Micro Incorporated4704 · Prime · 情報・通信業

コンピュータセキュリティ対策ソフトウェアと関連サービスのグローバルプロバイダ。法人向け・個人向けのセキュリティ製品を提供。

概要

トレンドマイクロは、企業向けおよび個人向けのセキュリティソフトウェアを提供するグローバル企業である。ウイルス対策、クラウドセキュリティ、エンドポイント保護などを主力とし、統合セキュリティプラットフォーム「Trend Vision One」を展開する。本社は東京都新宿区。2025年12月期の売上高は2,759億円、営業利益率20.9%(577億円)。従業員数は6,717名。全世界に研究開発・販売拠点を持ち、日本、アメリカズ、欧州、アジアパシフィックの4地域で事業を展開する。

法人向けと個人向けの二軸で構成される事業ポートフォリオ

トレンドマイクロの事業は、法人向けと個人向けに大別される。法人向けでは、クラウドセキュリティプラットフォーム「Trend Cloud One」、エンドポイント保護の「Trend Micro Apex One」、サーバ・仮想環境向けの「Deep Security」、ネットワークセキュリティ製品などを提供する。近年は統合プラットフォーム「Vision One」を通じて、AIを活用した次世代SOC関連セキュリティや、XDR(拡張検出と対応)機能を強化している。個人向けでは「ウイルスバスター」シリーズが主力で、PCやスマートフォンのウイルス対策、フィッシング防止などをカバーする。2025年12月期の売上高は275,984百万円で、法人向けが大部分を占める。

サブスクリプション型収益が主流、営業利益率目標を掲げる

収益構造の中心は、サブスクリプション型のARR(年間経常収益)である。顧客は月額または年額で契約し、継続的なサービスを利用する。これにより安定的なキャッシュフローを確保している。2025年12月期の営業利益は57,777百万円、営業利益率は20.9%と堅調だった。同社は2028年12月期に営業利益率25%〜27%を目標としており、売上高の増加と利益率向上の両面を追求する。費用面では人件費や外注費の抑制に努め、2025年12月期は費用が前年比2.8%減少した。また、ROE(株主資本利益率)の向上も中長期的な経営指標として重視している。

日本、アメリカズ、欧州、アジアパシフィックの4地域で展開

トレンドマイクロはグローバルに事業を展開し、所在地別セグメントとして日本、アメリカズ、欧州、アジアパシフィックの4地域に区分される。2025年12月期の地域別売上高は、日本が87,840百万円(前年比2.4%増)、アメリカズが55,187百万円(同6.2%減)、欧州が61,439百万円(同4.9%増)、アジアパシフィックが71,516百万円(同2.9%増)であった。アメリカズは米国の政策不透明感や政府機関閉鎖の影響で不振だったが、他地域は増収を達成した。アジアパシフィックでは中東、台湾、シンガポールが成長を牽引した。各地域に販売子会社を置き、現地市場に密着した営業活動を行っている。

研究開発と販売を分散配置したグループ体制

トレンドマイクロのグループは、当社とアメリカズ、欧州、アジアパシフィックの子会社で構成される。研究開発機能は日本、アメリカズ、欧州、アジアパシフィックに分散され、各地域の脅威情報や技術トレンドを反映した製品開発を行う。販売機能は各地域の子会社が担い、主要な販売子会社として米国のTrend Micro Incorporated、ブラジルのTrend Micro do Brasil Ltda.、アイルランドのTrend Micro (EMEA) Limited、台湾のTrend Micro Incorporatedなどがある。また、業務支援子会社としてカナダのTrend Micro Canada Technologiesや台湾のTrend Micro Incorporatedが存在する。関連会社にはGeneral Mobile CorporationやTXOne Networks Inc.がある。

業界の中での役割はサイバーセキュリティソリューションプロバイダにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,760億円
営業利益
578億円
営業利益率
20.9%
純利益
345億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01全顧客業界(横断的)主力

企業・官公庁・個人等幅広い顧客向けに、ウイルス対策・不正侵入防止・データ保護等のセキュリティソフトウェアを提供。クラウド型・オンプレミス型の製品とマネージドサービスを組み合わせて供給。グローバルに研究開発・販売体制を構築。

主な製品・サービス4
ウイルスバスター(個人向け)
家庭向けセキュリティソフト。PC・スマートフォンのウイルス対策、フィッシング防止等。
Trend Micro Cloud One(企業向け)
クラウドワークロード保護、コンテナセキュリティ、ネットワークセキュリティ等を統合したクラウドセキュリティプラットフォーム。
Trend Micro Apex One(企業向け)
エンドポイント向け統合セキュリティ。マルウェア対策、EDR、XDR機能を提供。
Deep Security(企業向け)
サーバ・仮想環境向けセキュリティ。不正侵入防止、ファイル完全性監視等。

製品と技術

ウイルスバスター:長年続く個人向けセキュリティの定番

ウイルスバスターは、トレンドマイクロの個人向けセキュリティソフトウェアのブランドである。PCおよびスマートフォン向けにウイルス対策、フィッシング防止、迷惑メール対策などを提供する。家庭用として長期にわたり販売されており、特に日本市場での認知度が高い。2025年12月期の個人向けビジネスは、携帯電話ショップでの販売が成長を続けた一方、PC向けは低調だった。また、新たなECビジネスパートナーへの変更により、一部地域で販売が減少した。同製品はシンプルな操作性と高い検出精度が特徴で、個人ユーザーのデジタルライフを守る基盤製品である。

Trend Micro Cloud One:クラウド環境向け統合セキュリティプラットフォーム

Trend Micro Cloud Oneは、企業向けのクラウドセキュリティプラットフォームである。クラウドワークロード保護、コンテナセキュリティ、ネットワークセキュリティ、ファイルストレージセキュリティなどを一つのプラットフォームで提供する。AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどの主要クラウド環境に対応し、API連携による自動化が可能である。Cloud Conformity(2019年買収)の機能を統合し、クラウド設定のコンプライアンス監査も含む。2025年12月期のアメリカズ地域ではクラウド関連セキュリティが振るわなかったが、欧州・アジアパシフィックでは同製品が成長に寄与した。

Trend Micro Apex One:エンドポイント向け統合セキュリティの中心

Trend Micro Apex Oneは、エンドポイント(PC、サーバ、モバイル端末)向けの統合セキュリティ製品である。マルウェア対策に加え、EDR(エンドポイント検出と対応)、XDR(拡張検出と対応)機能を備え、高度な脅威を可視化・分析する。オンプレミス型とSaaS型の両方をサポートし、企業の既存環境に柔軟に導入できる。AIを活用した振る舞い検知により、未知のマルウェアやランサムウェアにも対応する。Apex Oneはトレンドマイクロのエンドポイント保護の主力製品であり、Vision Oneプラットフォームと連携することで、より広範な脅威インテリジェンスを活用できる。

Deep Security:サーバ・仮想環境向けの老舗セキュリティ製品

Deep Securityは、トレンドマイクロが長年にわたり提供するサーバ・仮想環境向けセキュリティ製品である。不正侵入防止(IPS)、ファイル完全性監視、ファイアウォール、不正プログラム対策などを含む。特にVMwareやHyper-Vなどの仮想化環境や、プライベートクラウド向けに最適化されている。深いパケットインスペクションとシグネチャベースの検知に加え、機械学習による異常検知も行う。同製品は金融機関や政府機関など、高いセキュリティ要件を持つ組織で採用されている。2025年12月期では、Vision Oneへの統合によりAI活用次世代SOC関連セキュリティの一部として伸長した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

セキュリティ市場で国内首位級、収益好調

情報・通信業界、特にセキュリティ分野において、当社は国内市場でトップクラスのシェアを有する。ライバルであるソラコムやハッチ・ワークなどは異なる分野に特化しており、直接的な競合は少ない。当社の強みは、エンドポイントセキュリティ製品の高い技術力とブランド力であり、企業向けに広く採用されている。直近の業績では、売上高と営業利益率がともに堅調に推移しており、特に営業利益率は20%を超え、高収益を実現している。業界構造としては、サイバー攻撃の増加に伴いセキュリティ需要は拡大しており、当社はその波に乗っている。

強み

  • エンドポイントセキュリティ分野で世界トップレベルの技術を持ち、信頼性が高い。
  • 長年の実績から企業顧客に広く認知され、安定した需要を獲得している。
  • 営業利益率20%超と高収益で、堅実な経営基盤を築いている。
  • サイバー攻撃の増加でセキュリティ市場が拡大しており、成長が見込まれる。

課題

  • 国内・海外のセキュリティベンダーとの競争が激化し、シェア維持が課題。
  • クラウド型サービスへの移行で価格競争が生じ、収益性への影響が懸念される。
  • サイバーセキュリティ人材が不足し、採用・育成が急務である。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がトレンドマイクロ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14684オービック2.5兆円28.7倍
24768大塚商会1.4兆円20.3倍
36532ベイカレント1.2兆円31.6倍
42413エムスリー1.2兆円24.6倍
53092ZOZO1.0兆円20.9倍
64704トレンドマイクロ8,141億円21.4倍
72327日鉄ソリューションズ7,243億円23.5倍
83769GMOペイメントゲートウェイ6,690億円27.9倍
94733オービックビジネスコンサルタント6,401億円35.1倍
103132マクニカホールディングス6,346億円22.8倍
113774インターネットイニシアティブ5,955億円23.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

英国法人の子会社として設立、台湾資本へ移行した創業期

トレンドマイクロの起源は1989年10月、英国法人ロンローパシフィック株式会社の子会社として東京都品川区に設立された株式会社ロンローインターナショナルネットワークスにある。当初はコンピュータの基本ソフトウェアの輸入・販売を目的としていた。1992年1月に株式会社リンクに社名変更し、同年7月にはロンローパシフィックから台湾のTrend Micro Incorporatedへ株式が譲渡され、親会社が台湾法人となった。これにより、現在のトレンドマイクログループの母体が形成された。1996年5月に現在の社名であるトレンドマイクロ株式会社に変更した。

1996年の子会社買収によるグローバル展開の本格化

1996年10月、Trend Micro Incorporated(台湾)の株主が当社全株式を取得し、翌11月には台湾、米国、韓国、ドイツ、イタリアの子会社を買収した。これにより、トレンドマイクロは一気にグローバルな販売網を獲得した。その後、1997年から1998年にかけてオーストラリア、フランス、マレーシア、ブラジル、香港、フィリピンに相次いで子会社を設立し、世界各地でのプレゼンスを拡大した。この時期に、セキュリティソフトウェア企業としての国際的な基盤が固まった。1998年1月には株式の額面変更のため株式会社インターナショナル・メディアと合併した。

1998年から2000年にかけての株式上場と知名度向上

1998年8月、当社株式は日本証券業協会に店頭売買有価証券として登録された。翌1999年7月には米国NASDAQ市場にADRを上場し、国際的な資金調達力を高めた。2000年8月には東京証券取引所市場第一部に上場し、日本での認知度が向上した。2002年9月には日経平均株価の算出銘柄に選定され、日本を代表する情報通信企業としての地位を確立した。この間、1999年には英国子会社、2000年にはメキシコ、ニュージーランドにも進出し、販売網をさらに拡大した。2007年5月にはNASDAQの上場を廃止し、東証一本に集中した。

2000年代の新興国展開と地域子会社の設立ラッシュ

2000年代に入り、トレンドマイクロは新興国市場への展開を加速した。2001年6月には中国法人を設立し、2003年にはアイルランドにEMEA統括会社を設立した。2004年から2005年にかけてシンガポール、マレーシア、タイ、インドに子会社を設立し、アジアパシフィック地域のカバレッジを強化した。2008年にはスイス、2009年にはカナダに進出した。2010年代に入ると、2012年にパナマ、2013年に米国とオランダ、2014年にコロンビア、2016年にアラブ首長国連邦、2017年にエジプトとロシアに相次いで子会社を設立し、中東や南米への進出を図った。

M&Aによる製品ラインナップの拡充

トレンドマイクロは有機的な成長に加え、M&Aによって製品ポートフォリオを強化してきた。2011年2月にはモバイルセキュリティ分野のMobile Armor Inc.(米国)を買収した。2016年3月にはHewlett-Packard CompanyからTippingPoint部門を事業買収し、ネットワークセキュリティ分野の製品を獲得した。TippingPointは不正侵入防止システム(IPS)で知られ、これによりトレンドマイクロのネットワークセキュリティラインアップが大幅に強化された。2019年10月にはクラウドセキュリティのCloud Conformity Inc.(米国)およびCloud Conformity Pty Ltd.(オーストラリア)を買収し、クラウド環境のコンプライアンス自動化機能を追加した。

TippingPoint買収と統合プラットフォームVision Oneへの進化

2016年のTippingPoint買収を契機に、トレンドマイクロはネットワークセキュリティの自社製品を強化し、エンドポイント、クラウド、ネットワークを横断する統合セキュリティプラットフォームの構築を進めた。2020年代に入り、同プラットフォームは「Trend Vision One」としてブランド化された。Vision OneはAIを活用した脅威の予測・検出・対応を統合し、SaaS型とオンプレミス型の両方を提供する。2019年のCloud Conformity買収によりクラウドセキュリティ管理機能も加わり、同プラットフォームは企業向けセキュリティの中核となっている。2025年12月期にはVision One関連のAI活用次世代SOCセキュリティが各地域で成長を牽引した。

年表41件を開く

1980年代

  • 1989年10月コンピュータの基本ソフトウェア(OS)の輸入・販売を目的として英国法人の子会社ロンローパシフィック株式会社が、株式会社ロンローインターナショナルネットワークスを東京都品川区西五反田8―8―14に設立

1990年代

  • 1992年1月株式会社リンクに社名を変更
  • 1992年7月ロンローパシフィック株式会社からTrend Micro Incorporated(台湾)へ当社株式譲渡、親会社がTrend Micro Incorporated(台湾)となる
  • 1996年5月トレンドマイクロ株式会社に社名を変更
  • 1996年10月Trend Micro Incorporated(台湾)の株主が、当社全株式を取得(注)
  • 1996年11月M&ATrend Micro Incorporated(台湾)、Trend Micro Incorporated(米国)、Trend Micro Inc., Korea(韓国)、Trend Micro Deutschland GmbH(ドイツ)、Trend Micro Europe Srl(現社名Trend Micro Italy S.r.l.)(イタリア)を買収(注)
  • 1997年1月創業Trend Micro Incorporated(台湾)がTrend Micro Australia Pty. Ltd.(オーストラリア)を設立
  • 1997年2月創業Trend Micro Incorporated(台湾)がTrend Micro France SA(フランス)を設立
  • 1997年3月創業Trend Micro Incorporated(台湾)がTrend Micro Incorporated Sdn. Bhd.(マレーシア)を設立
  • 1997年4月Trend Micro do Brasil Ltda.(ブラジル)が当社グループとなる
  • 1997年9月創業Trend Micro Incorporated(台湾)がTrend Micro Hong Kong Limited(香港)を設立
  • 1998年1月M&A株式の額面変更のため、株式会社インターナショナル・メディアと合併
  • 1998年4月Trend Micro Incorporated(台湾)がフィリピンオフィスを開設
  • 1998年8月当社株式を日本証券業協会に店頭売買有価証券として登録
  • 1999年7月上場当社ADR(米国預託証券)を米国NASDAQ市場に上場
  • 1999年7月創業Trend Micro (UK) Limited(英国)を設立

2000年代

  • 2000年1月創業Trend Micro Incorporated(米国)がTrend Micro Latinoamerica S.A.de C.V.(メキシコ)を設立
  • 2000年7月創業Trend Micro Australia Pty. LtdがTrend Micro(NZ)Limited(ニュージーランド)を設立
  • 2000年8月上場当社株式を東京証券取引所市場第一部に上場
  • 2001年6月創業Trend Micro Incorporated(米国)がTrend Micro (China) Incorporated.(中国)を設立
  • 2002年9月当社株式が日経平均株価の算出銘柄に選定
  • 2003年5月創業Trend Micro (EMEA)Limited(アイルランド)を設立
  • 2004年1月創業Trend Micro (Singapore) Private Limited(シンガポール)を設立
  • 2004年7月創業Trend Micro Malaysia Sdn. Bhd.(マレーシア)を設立
  • 2005年1月創業Trend Micro (Thailand) Limited(タイ)を設立
  • 2005年9月創業Trend Micro India Private Limited(インド)を設立
  • 2007年5月上場米国NASDAQ市場より当社ADR(米国預託証券)の上場廃止
  • 2008年4月創業Trend Micro (Schweiz) GmbH(スイス)を設立
  • 2009年4月創業Trend Micro Canada Technologies, Inc.(カナダ)を設立

2010年代

  • 2011年2月M&AMobile Armor.Inc (米国)を買収
  • 2012年5月創業Trend Micro Panama, S.A. (パナマ)を設立
  • 2012年8月Trend Micro Deutschland GmbH(ドイツ)、Trend Micro (UK) Limited(英国)、Trend Micro Italy S.r.l. (イタリア)、Trend Micro (Schweiz) GmbH(スイス)をTrend Micro (EMEA)Limited(アイルランド)に移管
  • 2013年9月創業Trend Micro America Inc.(米国)を設立
  • 2013年11月創業Trend Micro Netherlands B.V.(オランダ)を設立
  • 2014年11月創業Trend Micro Colombia S.A.S.(コロンビア)を設立
  • 2016年2月創業Trend Micro FZCO(アラブ首長国連邦)を設立
  • 2016年3月M&ATrend Micro Incorporated(米国)がHewlett-Packard CompanyからTippingPoint部門を 事業買収
  • 2017年1月創業Trend Micro Egypt LLC(エジプト)を設立
  • 2017年5月創業LLC Trend Micro Russia(ロシア)を設立
  • 2017年10月創業Trend Forward Capital I,L.P.(米国)を設立
  • 2019年10月Trend Micro Incorporated(米国)がCloud Conformity Inc.(米国)及びCloud Conformity Pty, Ltd.(オーストラリア)を新規取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益率2028年12月期まで25%~27%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    統合セキュリティ基盤の展開

    AIで脅威を予測・防御する法人向け統合セキュリティ基盤「Trend Vision One」を中心に、ブラウザやエンドポイントなど複数領域のセキュリティ製品を連携。サイバー攻撃の迅速な把握と適切な対処を提供し、侵入前提の対策も含めた幅広いソリューションを展開する。

  2. 02

    個人向けソリューションの拡充

    サイバー脅威に加え、詐欺電話やネット詐欺といった物理的な脅威にも守備範囲を拡大し、個人のデジタルライフ全体を保護するサービスを提供する。

  3. 03

    ハイブリッド構成の推進

    SaaS型とオンプレミス型の双方に対応するハイブリッド構成を提供し、多様化する顧客環境や要件に応えて価値提供を継続する。

  4. 04

    サイバーリスクのプロアクティブな軽減

    Vision Oneの中核機能CREMにより組織全体の攻撃表面を可視化・継続監視し、リスク評価と対応優先度設定を自動化。セキュリティ運用効率を向上させ、新たな脅威に迅速に対応する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で6,717人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は989万円で、9期前と比べて+13.5%平均年齢は40.3歳、平均勤続年数は9.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月5,627
2017年12月5,970
2018年12月6,562
2019年12月87139.57.86,854
2020年12月92239.58.66,975
2021年12月94240.09.17,024
2022年12月88540.48.27,669
2023年12月40.48.37,432
2024年12月90040.39.46,869700
2025年12月98940.39.16,717861

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率58.8%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社10(国内 3 / 海外 7、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
アメリカズ — Trend Micro Incorporated(カリフォルニア)1,789百万円
東京本社 — 東京都新宿区792百万円
アジア・パシフィック — Trend Micro Incorporated (台北)473百万円
大阪営業所 — 大阪市淀川区15百万円
主な関係会社
  • 海外
    Trend Micro Incorporated (台湾)
    台湾 台北 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Trend Micro Incorporated (米国)(注)2,4
    米国 カリフォルニア · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Trend Micro Australia Pty. Ltd. (オーストラリア)
    オーストラリア シドニー · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Trend Micro(EMEA) Limited (アイルランド)
    アイルランド コーク · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Trend Micro America Inc. (米国) (注)4
    米国 テキサス · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Trend Forward Capital I,L.P.(米国) (注)4
    米国 デラウェア · 連結子会社
    議決権99.0%
  • 国内
    VicOne Corporation (日本) (注)4
    日本 東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権72.2%
  • 国内
    その他34社
    ― · 連結子会社
  • 海外
    General Mobile Corporation
    英国領 ケイマン諸島 · 持分法適用会社
    議決権23.4%
  • 海外
    TXOne Networks Inc.
    英国領 ケイマン諸島 · 持分法適用会社
    議決権29.1%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • AUTREND MICRO AUSTRALIA PTY. LTD.

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    文部科学省情報セキュリティ対策等支援業務 一式
    文部科学省 · 2019-03-07
    3,300万円
  • 調達
    ビッグデータを用いたサイバー犯罪に係る情報調査・提供業務
    警察庁 · 2021-03-29
    3,120万円
  • 調達
    ビッグデータを用いたサイバー犯罪に係る情報調査・提供業務
    警察庁 · 2024-03-07
    3,120万円
  • 調達
    ビッグデータを用いたサイバー犯罪に係る情報調査・提供業務
    警察庁 · 2022-03-31
    3,120万円
  • 調達
    ビッグデータを用いたサイバー犯罪に係る情報調査・提供業務
    警察庁 · 2023-03-28
    3,120万円
  • 調達
    ASEANへのサイバーセキュリティ分野教育要員に対する教材等作成役務
    防衛省 · 2024-12-20
    2,538万円
  • 調達
    サイバー犯罪に係る情報調査業務
    警察庁 · 2025-03-27
    2,210万円
  • 調達
    サイバー犯罪に係る情報調査業務
    警察庁 · 2026-03-27
    1,994万円
  • 調達
    平成30年度CYMAT構成員等に対する研修(講義、実習等)業務
    内閣官房 · 2018-06-04
    1,365万円
  • 調達
    侵入モジュール作成のための手順作成
    防衛省 · 2017-01-11
    1,316万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は2,760億円営業利益578億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.2%、利益が+20.2%。

売上高
+1.2%
2,760億円
営業利益
+20.2%
578億円
純利益
+0.3%
345億円
営業利益率
20.9%
前期比 +3.3%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高3,015億円2,760億円
営業利益444億円578億円
純利益307億円345億円
1株あたり配当¥185

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は1,486億円、営業利益は218億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+11.0%、営業利益は−23.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q5879516.264
2023年2Q6088714.355
2023年3Q64211417.89
2023年4Q650−21
2024年1Q65912118.4108
2024年2Q68612317.971
2024年4Q1,38123717.2165
2025年2Q1,33928521.3143
2025年4Q1,42129320.6202
2026年2Q1,48621814.7152

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は938億円から2,760億円へ2.9倍に増えた。直近期の営業利益率は20.9%。売上は13期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
Trend Micro Panama, S.A. (パナマ)を設立
2012年12月938227134
Trend Micro America Inc.(米国)を設立
2013年12月1,083325196
Trend Micro Colombia S.A.S.(コロンビア)を設立
2014年12月1,152360223
2015年12月1,243341214
Trend Micro FZCO(アラブ首長国連邦)を設立
2016年12月1,319351247
Trend Micro Egypt LLC(エジプト)を設立
2017年12月1,488370257
2018年12月1,604372283
2019年12月1,652391279
2020年12月1,741399269
2021年12月1,904445384
2022年12月2,238342298
2023年12月2,487362107
2024年12月2,72648152817.6344
2025年12月2,76057854020.9345

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高2,760億円のうち、営業利益として残るのは578億円20.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は345億円、売上の12.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金23.1%637億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金56.0%1,545億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.9%578億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
76.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+12.6pt
20.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.9pt
12.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+15.1pt
28.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
20.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが646億円、投資CFが8億円で、差し引きのフリーCFは654億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は2,305億円で、売上の10.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月315−456−111−141504
2013年12月306−161−2145739
2014年12月319−329−169−10587
2015年12月305−49−93256707
2016年12月335129−1504641,024
2017年12月469−338−169131984
2018年12月5008−1325081,316
2019年12月451−15−2604361,481
2020年12月543−58−2114851,742
2021年12月55326−1645792,257
2022年12月569−677−304−1082,076
2023年12月572310−4348822,613
2024年12月46850−1,3095181,874
2025年12月6468−2756542,305

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は4,222億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,311億円で、自己資本比率は30.2%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月2,1901,1351,05549.9
2013年12月2,6151,4251,19053.6
2014年12月2,7991,5311,26853.8
2015年12月2,9051,5971,30854.4
2016年12月3,0851,6651,42053.4
2017年12月3,3121,7711,54153.0
2018年12月3,4621,8711,59153.7
2019年12月3,5971,8741,72351.8
2020年12月3,7671,8941,87349.7
2021年12月4,2052,2141,99152.1
2022年12月4,7082,2872,42148.2
2023年12月4,9262,1442,78243.0
2024年12月4,0031,1942,80929.2
2025年12月4,2221,3112,91130.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
2,201億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,009億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
100億円
在庫として抱えている分
負債合計
2,911億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率20 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中72位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中551位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
28.2%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.9%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
30.2%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
1.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,778で、1年前と比べて-24.9%過去52週の値幅のなかでは26%の位置にある。

¥5,778-4.4%1ヶ月-10.6%1年-24.9%時価総額8,141億円
過去52週の値幅
安値¥4,789高値¥8,628

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)21.4倍
PER (会社予想)24.6倍
PBR6.30倍
配当利回り3.20%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月10日に6916円の高値を付けた後、8月17日に5352円へ急落。8月21日は5472円と、25日線(6317.96円)を約13%下回り、75日線(6110.75円)からも大幅に乖離。52週高値8628円からは約37%下落、52週安値4789円からは約14%上。RSIは35.04と売られ過ぎ圏。出来高は8月17日に415万株と急増し、売りが殺到した。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PER 20.28倍は業界平均の48.57倍を下回りますが、PBR 5.97倍は平均2.92倍を大きく上回ります。ROE 28.2%と高く、成長性を反映した高PBRと解釈できます。配当利回り3.38%は平均2.64%を上回り、配当性向66.04%と健全です。収益は堅調で、今後の成長期待が織り込まれており、PBRの高さからやや割高と評価します。

指標この会社業種平均
PER (実績)21.4倍47.9倍
PER (予想)24.6倍
PBR6.30倍2.96倍
ROE28.2%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

サイバー攻撃の高度化やクラウド移行に伴うセキュリティ需要の拡大が追い風。しかし、競争激化や価格圧力、販売費の増加が懸念材料。直近では2025年12月期に増収増益見込みだが、株価は前年比で下落。強気派は成長市場でのシェア拡大と収益性改善に注目し、弱気派は成長鈍化と競合との競争を懸念。

プラスに働く材料7
  • サイバー需要の拡大

    ランサムウェア等の攻撃増加でセキュリティ市場は成長持続。

  • 収益性の改善

    2025年12月期は営業利益率20.9%と前期比改善予想。

  • クラウド強化

    クラウドセキュリティ製品の拡販で成長を目指す。

  • 営業利益578億円、2期連続で過去最高決算発表後影響

    2025/12期の営業利益は前期比97億円増の578億円。営業利益率も20.94%に改善

  • ROE28.2%と高い資本効率通年影響

    ROE28.2%、PBR7.65倍。自己資本の効率的な活用が評価

  • 配当利回り2.75%のインカム下支え継続影響

    配当利回り2.75%。株価6,732円を前提に底堅い需要

  • 外国人持ち株比率46.17%で需給良好継続影響

    外国人持ち株比率46.17%。グローバル投資家が保有し下落を抑制

マイナスに働く材料7
  • 競争の激化

    マイクロソフト等の大手もセキュリティ機能を標準搭載。

  • 成長の鈍化

    売上高成長率は前期比微増にとどまる見通し。

  • 株価の下落

    過去1年で株価は約17%下落、市場の期待が低い。

  • 純利益345億円で前期比ほぼ横ばい決算発表後影響

    純利益は344億円→345億円と+1億円。営業増益が最終利益に波及せず

  • 予想PER25.77倍と割高感継続影響

    純利益の成長率は0.3%に対しPER25.77倍。バリュエーション調整余地

  • 株価は1年で17%下落、モメンタム悪化継続影響

    1年リターン-17.08%。下落トレンドの反転には強力な材料が必要

  • 売上高の伸び1.2%と低調決算発表後影響

    売上高は2,726億円→2,760億円と+1.2%。トップラインの成長が乏しい

次の決算で確かめる点
法人売上高
セキュリティ需要の取り込み状況を測る主要指標。
営業利益率
競争下での収益性維持・改善の度合い。
クラウドサービス売上
成長領域のシェア拡大を確認する。
解約率
サブスク型ビジネスの収益安定性を左右。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり185で、前期から+0.5%いまの株価に対する利回りは3.20%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥185
1株あたり
配当利回り
3.20%
いまの株価に対して
配当性向
66.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月141160.8
2017年12月1495.7149.6
2018年12月1639.4125.3
2019年12月160−1.892.6
2020年12月153−4.4101.7
2021年12月19527.5127.1
2022年12月151−22.650.5
2023年12月738388.776.7
2024年12月184−75.169.6
2025年12月1850.566.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥185

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ11,117人。区分でいちばん多いのは外国法人42.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.6%を占め、残る62.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
外国法人41.540.544.044.843.142.4
金融機関46.347.343.637.236.537.3
個人・その他4.23.33.56.89.210.4
自己株式1.10.81.23.76.87.3
証券会社4.15.05.07.27.05.9
外国人個人3.83.83.83.83.83.8
事業法人0.10.10.10.20.40.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)23.86
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)10.35
03チャン ミン ジャン ※a3.81
04BNYM AS AGT/CLTS 10 PERCENT ※b2.57
05THE NOMURA TRUST AND BANKING CO., LTD. AS THE TRUSTEE OF REPURCHASE AGREEMENT MOTHER FUND ※c1.88
06BNYMSANV RE BNYMSANVDUB RE LEGAL (AND) GENERAL UCITS ETF PLC ※b1.63
07SMBC日興証券株式会社1.48
08日本証券金融株式会社1.47
09HSBC HONG KONG-TREASURY SERVICES A/C ASIAN EQUITIES DERIVATIVES ※d1.43
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 ※e1.38

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-17
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    9.64%
    -0.99pt
  • 2026-07-21
    三菱UFJ信託銀行株式会社
    新規の大量保有報告
    1.62%
  • 2026-06-18
    ブラックロック・ジャパン株式会社
    新規の大量保有報告
    2.33%
    +0.15pt
  • 2026-04-15
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.54%
    -0.34pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+157%、1株純資産は14期で+17%。直近期のROEは28.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月10283112.825.473.3
2013年12月1481,04015.724.9116.4
2014年12月1661,11715.320.2142.0
2015年12月1581,15413.931.3149.8
2016年12月1801,20215.323.1160.8
2017年12月1871,27415.134.2149.6
2018年12月2041,33215.729.2125.3
2019年12月2011,33815.027.992.6
2020年12月1931,34614.430.7101.7
2021年12月2751,56918.923.2127.1
2022年12月2141,63013.428.850.5
2023年12月781,5634.996.276.7
2024年12月25989120.933.169.6
2025年12月26297628.224.866.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

4名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は4名。2025/12期の役員報酬は総額562百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約13倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
チャン・ミン・ジャン代表取締役 会長715,367,000
エバ・チェン代表取締役 社長 当社グループCEO671,449,000
根岸マヘンドラ代表取締役 副社長 当社グループCFO66154,000
大三川彰彦取締役副社長 日本地域担当674,000

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円ストックオプション百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4242132506127
社外監査役527275
社外取締役320207
監査役1999

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容922字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業集団は、コンピュータセキュリティ対策製品の開発、販売及び関連サービスの提供を行っている当社ならびにアメリカズ、欧州、アジア・パシフィックの子会社と、関連会社としてGeneral Mobile Corporation、TXOne Networks Inc.により構成されております。 当社及び連結子会社のグループ内におけるセグメントに関連づけた機能分担は以下の通りです。 機能   所在地別セグメント   主要な会社 研究開発   日本    トレンドマイクロ株式会社(当社) アメリカズ    Trend Micro Incorporated(米国) 欧州    Trend Micro Ireland Limited アジア・パシフィック    Trend Micro Australia Pty. Ltd.(オーストラリア) 販売   日本    トレンドマイクロ株式会社(当社) アメリカズ    Trend Micro Incorporated(米国) Trend Micro do Brasil Ltda.(ブラジル) 欧州     Trend Micro(EMEA)Limited(アイルランド) Trend Micro Deutschland GmbH (ドイツ) Trend Micro (UK) Limited (英国) Trend Micro France SA(フランス) Trend Micro Italy S.r.l. (イタリア) アジア・パシフィック    Trend Micro Incorporated(台湾) Trend Micro FZCO(アラブ首長国連邦) Trend Micro Australia Pty. Ltd.(オーストラリア) TREND MICRO (SINGAPORE) PTE. LTD.(シンガポール) 業務支援   アメリカズ    TREND MICRO CANADA TECHNOLOGIES, INC.,(カナダ) アジア・パシフィック    Trend Micro Incorporated(台湾) 事業の系統図は以下の通りであります。
経営方針・対処すべき課題3,336字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 Our Vision: A world safe for exchanging digital information. 私たちのビジョン:デジタルインフォメーションを安全に交換できる世界の実現 インターネットを中心とするITインフラは、個人及び企業また国を問わず、情報化社会における世界的ライフラインとして必須のものになりました。 今日、ネットワーク上の脅威として挙げられるコンピュータウイルス、ランサムウェア、迷惑メール、Webサイトの改ざん、情報漏洩等の多くは、事前にそれを予測し、絶対的な対策を立てられるような性質のものではありません。情報詐取、金銭的利益、破壊行為などの目的で、標的に特化した様々な手を用いて執拗に特定の組織を狙う標的型攻撃の増加においては企業や公共団体、国家機関がその攻撃対象となる他、個人においてもスマートフォンやタブレットなどの多機能携帯端末が当たり前のものとなりました。AIをはじめとする新しいIT技術やサービスの誕生・普及に伴いそれらもまた新たな攻撃対象となっており、セキュリティ対策も、もはや企業や個人にとって必須となりました。 当社グループはクラウドコンピューティングやAI等のIT技術によってビジネスや生活の質を高めていくデジタル化の進展を背景に加速度的に拡大する世界的ITインフラを守るという大きな責務に対し、顧客に適時適切な解決策を提供することにより、情報化社会のさらなる発展に寄与していきたいと考えております。 (2)目標とする経営指標 当社は現在、ARR(Annual Recurring Revenue)の継続的増加を図っております。 一方で、同時に利益率の向上も図ってまいります。現在、2028年12月期において営業利益率25%~27%を目標としており、売上高の増加と営業利益率向上の両面を図ってまいります。当社のビジネス構造は基本的に資本集約的ではありません。従い、その結果としてROE(株主資本利益率)の向上に繋がるものと考えております。 (3)中長期的な会社の経営戦略 今日、ITインフラは我々の社会や生活の根幹となっています。パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットなどの多機能携帯端末他、IoTやAI等新しいテクノロジーの出現に伴いスマート家電やコネクテッドカーも誕生し、インターネットに繋がる様々なデジタルデバイスやアプリケーション、ユーザの使用目的が多様化したことで、すべての環境に適する単一なセキュリティソリューションはもはや存在しなくなりました。ネットワーク環境におきましても、クラウドコンピューティングやAIが、ビッグデータへのアクセスやデータ解析をより簡単、速く、手頃なものにし、益々デジタル情報の交換方法に変革を起こしていくことが予想されます。上記のようなIT技術の進化の流れは、企業や個人に関わらず、行き交う情報量を爆発的に増大させると共に、従来のように予防だけでなく侵入を前提としたセキュリティ対策の需要も生み出しており、利便性と引き換えにリスクは増大し情報セキュリティの重要性が今後も益々増大することは必至です。 当社グループはこのような環境変化を踏まえ、AI技術を活用したセキュリティ製品及びサービスを従来から幅広く展開してきた強みを生かした統合セキュリティプラットフォーム:Vision Oneを提供しております。Vision Oneにより、従来のような各端末の防御や、ネットワーク環境下を各領域に分けて守る対策だけではなく、AIで脅威を予測し、侵入後の対策も含む幅広いソリューションを展開し、広範囲にわたるサイバー攻撃をより迅速に把握、適切な対処を積極的に提供することでサイバーリスクをプロアクティブに軽減して参ります。また、お客様の環境の多様化においても価値提供を継続できるよう、SaaS型/オンプレミス型の双方に対応するハイブリッド構成の提供を推進し、多くのお客様の利用環境・要件に応えてまいります。 当社グループは今後もより一層デジタル化が進むビジネスや社会、そしてユーザの生活を守るために、企業と個人といった垣根なく安心できるセキュリティソリューションを一層強化して「デジタルインフォメーションを安全に交換できる世界」というビジョンを実現して参ります。 (4)会社の対処すべき課題 -課題認識 当社グループの属するサイバーセキュリティ業界は、既存ベンダー間の競争に加え、国内外を問わず他業種からのM&Aや新規参入が急増し、競争は一層激化しています。 こうした業界再編や新規参入は市場構造の変化を予測しにくくし、今後の展開を不透明にさせる要因となっています。 さらに、AIなどの技術革新は加速度的に進んでおり、攻撃者は新たな脆弱性を狙った手法や生成AI・ディープフェイクを悪用した高度で巧妙な詐欺を次々に開発しています。これにより、攻撃対象領域(アタックサーフェス)は多様化・拡大し、攻撃はより複雑かつ迅速、そして広範囲に及ぶようになっています。 世界的な紛争や地政学的リスク、分断、そして複雑化するサプライチェーンなどの環境要因も、サイバー脅威の拡大を後押ししています。こうした背景から、法人・個人を問わずインターネット利用者を狙う攻撃は増加の一途をたどっています。 このような課題を受け、当社グループは以下のような取り組みを行っております。 -個人向けソリューションの拡充 個人のお客様が抱えるリスクも増大している中、守備範囲をサイバー脅威だけでなく、詐欺電話やネット詐欺といった物理的な脅威にまで拡大し、デジタルライフ全体の脅威に備えたい個人のお客様の需要に応えております。 -法人向け統合セキュリティ基盤「Trend Vision One™」の展開 法人のお客様のサイバーセキュリティ対策は、予防策だけではなく、万一障害が起きた際の対応や復旧策などの事後対策、更には未知の脅威への対策が、すべてのネットワークとそこに存在する膨大なデータに対して迅速に求められます。 そのような広範囲のセキュリティ対策が日々求められる法人のお客様の需要に応え、当社グループはAIで脅威を予測・防御する法人向け統合セキュリティ基盤:Trend Vision One™(以下、Vision One)を中心とした幅広いセキュリティ製品及びサービスを展開しております。 Vision Oneは、プラットフォームとして複数領域に導入される当社グループのセキュリティ製品を連携することで、広範囲に渡るサイバー攻撃をより迅速に把握し、リアルタイムで検出/収集した脅威や侵入の痕跡情報を相関的に分析し、適切な対処を提供します。 更にVision Oneの中核機能であるCyber Risk Exposure Management(CREM)が、組織全体の攻撃表面を詳細に可視化、継続的に監視し、見つかったリスクを評価し対応優先度の設定を行うことで、セキュリティ運用効率を向上、新たな脅威や脆弱性にスピード対応します。 Vision Oneはこれら軽減策の自動化により、サイバーリスクを積極的に軽減することで、セキュリティ対策を受け身から先手を打つ対策に変革し、万一の時は被害を抑え、早期に復旧できる体制を作るためのソリューションとなっております。また、AI技術を搭載することでセキュリティの専門知識が十分でない運用担当者を支援し、高度なセキュリティ対策と運用負荷軽減の両立も実現します。 -株主の皆さまへの価値提供 こうした取り組みにより、当社グループは急速に変化するサイバー脅威環境に機動的かつ戦略的に対応し、個人・法人双方に信頼性の高いセキュリティを提供し続けます。 安全の提供は当社の社会的使命であると同時に、持続的な収益成長の基盤です。今後も市場機会を捉え、事業拡大と企業価値向上を実現してまいります。
事業等のリスク8,660字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 下記リスクのいずれかが発生すると、当社グループの事業または財務状態、経営成績に損害が与えられる恐れがあります。そのような場合、当社の株価が下落し、投資額の全部または一部が失われる恐れがあります。現時点で、当社グループが認識していない、または重要ではないと考えるリスク及び不確定要因も当社グループの事業に重要な影響を与える可能性があります。なお文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 1. 単一の事業領域に依存していることによる影響とリスクの可能性について 多くの製品群を持つようなソフトウエア企業と違い、当社グループはその事業領域をウイルス対策分野を中心とするサイバーセキュリティ事業に集中し、連結売上高のほとんどをウイルス対策やその他のセキュリティ製品、サービスの販売に依存しています。当面はそのような状態が続くものと考えられる中、当社グループが属するサイバーセキュリティ業界は市場競争が激化しており、他の企業と手を組み新たなセキュリティ製品、サービスを提供するための戦略的提携に積極的な姿勢や、事業領域拡大のために他企業の買収を検討することで変化の激しい事業環境に備えています。 当社グループは単一の事業領域に依存していることにより次のような多くのリスク要因や不確定要因が生じる可能性があります。 ・多くの費用及びその他経営資源を製品開発、マーケティングプロモーション、保守サポート等に費やした結果、当社グループの海外市場だけでなく当社グループ最大の売上高構成を占める日本市場にも売上高やマーケットシェアが低下する等事業戦略に影響が出る可能性 ・戦略的提携や買収から期待通りの収入が得られない可能性 ・収入が得られる前に様々な要因により提携や買収が解消される可能性 ・ 買収先企業の顧客、仕入先、その他重要な業務上の関係者との既存の関係を維持できない可能性 ・ 買収先企業のオペレーションシステム、情報システムを効率的、効果的に統合できない可能性 ・ 当社グループのマネジメントリソースの分散化、希薄化 ・ 買収により取得した営業権等の資産の評価減により、利益が減少する可能性 ・ 企業買収の際に当社株式の新株発行を伴うような買収手段を採った場合、既存株主の持分が希薄化する可能性 2. 技術革新や業界の変化により当社グループの各種製品及びサービスが陳腐化してしまう可能性について 当社グループが属しているサイバーセキュリティ業界は次のような特徴があります。 ・ 技術革新のスピードが速い ・ 次々と新たなタイプのコンピュータウイルスやインターネット上の脅威が発生する ・ 頻繁に製品のアップデートを行う必要がある ・ ユーザニーズが変化しやすい ・ 市場競争が急速に変化している これらの特徴は競業先企業が革新的な技術に基づき当社グループにおける各種製品及びサービスより優れたものを開発する可能性や、またはユーザが機能よりも低価格を求めて彼らの製品を選択する可能性、それによって当社グループの競争力が低下する可能性、当社グループの各種製品及びサービスが市場に受け入れられなくなる可能性の他、新しいコンピューティングやセキュリティ技術等が出現することで事業環境が変化する可能性があります。 当社グループが速やかに且つ適切にそのような変化に対応できない場合には当社グループの事業、財政状態、経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 3. ハードウエア製品の製造リスク、在庫リスクについて 当社グループのハードウエア製品は、ISO等、世界的に認められている品質管理基準に従って各種製品の設計・製造をしている特定の製造業者にその製造を委託していますが、製造を委託していることにより当社グループが製造工程を適切にコントロールできない可能性や、当社グループの期待する生産体制を築けない可能性、委託製造業者が当社グループの注文通りに製品を生産できない可能性があります。 当社グループではこうしたサプライチェーンリスクに対し、過去の販売実績及び将来の販売予想を慎重に分析し、十分なバッファを設けて製品の在庫を準備する等、継続的な供給を保証するための対策をはかっておりますが、上記の要因によりユーザからの注文キャンセル等による機会損失や、また、当社グループ製品の製造に必要な部品が調達できないときも同様の理由により機会損失が発生する可能性があり、そのような場合、当社グループの財政状況、経営成績に影響を与える可能性があります。 4. 信頼の失墜について 当社グループは、ネットワークへの不正アクセス、サイバー攻撃、データ搾取、改竄破壊等を行う者によって引き起こされるサイバーセキュリティリスクや、当社グループの技術情報や個人情報等を当社グループ関係者が持ち出し流失または不正利用する可能性、当社グループの各種セキュリティ製品による誤検知または検知不可等のシステムリスク、加えて、当社グループの各種製品のバグや脆弱性を含む欠陥等により顧客に損害を与える可能性等により、他の会社よりも特に信用面において重大な影響を受けることが考えられます。また、これらの影響により当社グループの売上や事業の成長に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは情報セキュリティガバナンスを統括するチーフ・インフォメーション・セキュリティ・オフィサー(CISO)を設置し、セキュリティインシデントに対応する組織としてCSIRT(Computer Security Incident Response Team:コンピュータセキュリティインシデント対応チーム)を構築・運用している他、リスクレベルが全世界に関わる事象においてはグローバルの危機管理体制と連携しながら全社を挙げて危機対応を行う体制を敷いており、日本本社においてはSWATといわれるクライシスマネジメント体制など包括的にリスクを可視化し、定期的に経営層でレビューし適切な対応が迅速に取れる体制を構築しております。 また、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO27001」及び「JIS Q 15001」(プライバシーマーク)を取得し、業務委託先または従業員との間で機密保持目的の契約の締結、情報管理規定の整備、社員及び委託先への教育や周知徹底、インフラのセキュリティ強化、社内情報システムへの外部からの侵入防止対策も講じる等、管理の強化・徹底と漏洩の防止に努める他、提供する製品やサービスには事前に適切なテストを行っているだけでなく、FIPS 140-2やPCI DSS、FedRAMPをはじめ各種外部機関による認証・認定を取得した製品・サービスを提供しています。 加えて当社グループでは、コンプライアンス、セキュリティおよびサステナビリティにかかる当社のリスクおよび課題等を統括する組織として、当社の代表取締役を委員長とする「コンプライアンス・セキュリティ・サステナビリティ委員会」を設置しており、半期に1度以上、また、必要に応じ臨時に開催することで、リスクや課題について協議しております。 しかしながらこれらの措置をとっていても上記リスクを防げない可能性があります。 このような事態が発生した場合、当社グループの信用が著しく失墜するだけでなく、当社グループのウイルス対策やその他セキュリティ製品の導入を後退させる可能性や、技術上のトラブルの解決等に要するコストが発生する可能性、更に当社グループの企業秘密の漏洩、損壊等の損失を被る可能性の他、信用回復するまでの間、事業が停滞する可能性があります。加えて当社グループに対して訴訟が提起され巨額の損害賠償請求が認められた場合には、当社グループの事業に重大な影響を及ぼす他、当社グループの財政状態、経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 5. 当社グループの各種製品及びサービスを取り扱う中間販売業者に関連するリスクについて 当社グループの各種製品及びサービスの多くは、競合先企業の製品及びサービスも同時に取り扱っている中間販売業者を経由して販売されており、当社グループの各種製品及びサービスの販売に注力してもらうよう努力をしていますが、競合先企業の製品販売に注力する可能性がある他、中間販売業者は当社グループの各種製品及びサービスを返品する可能性があります。 また、当社グループは中間販売業者の財政状態や売掛金の回収可能性について定期的にレビューを行い、貸倒引当金を計上していますが、中間販売業者自体の財政状態が悪化した場合、その状態によっては実際の貸倒額が引当金の額を超過する等、当社グループの売掛金回収に悪影響を及ぼす可能性があります。そのような場合には当社グループの財政状況や経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 6. 事業の成長に対する経営管理体制の対応について 当社グループの事業領域は拡大をしており、その成長を支えるマネジメントや従業員等の人的リソースは限られるため、今後も成長を持続させていくために次の点について増強、整備しております。 ・ 新たな人材の獲得、確保並びに従業員に対する教育研修、業務に対する動機づけ ・ 新たな従業員を当社グループのオペレーションに効果的に融合させること ・ オペレーションシステム、会計システム等の情報システムの整備 ・ 経営及び管理体制の有効活用 今後、事業の拡大に対し、当社グループの組織体制や管理体制が不十分なものになる可能性があり、そのような場合には次のようなリスクがあります。 ・ ユーザにタイムリーな製品の開発及び効果的なサービスを提供できない可能性 ・ 適切な会計情報システム、会計管理システムが構築できない可能性 ・ 新たなマーケットへの進出や市場競争に対する対応が適切に行えない可能性 7. 人材について 当社グループが属するサイバーセキュリティ業界は市場競争が激化しています。そのような中、優秀な人材の確保は競合各社とも技術革新を支える重要な課題となっており、同時に人材の流出についても対策が必要となっています。 当社グループでは今後も事業の成長を持続させていくために新たな人材の獲得、確保並びに従業員に対する教育研修、業務に対する動機づけについて増強、整備しております。また全ての従業員との間で機密保持及び競業避止目的の契約を締結し、人材や技術情報等の流出の対策を図っております。 しかしながらこれらの措置をとっていても主要な技術者並びに人材が流出する可能性や当社グループの技術や戦略等の重要な情報が流出することを防げない可能性や、当社グループの技術と類似した技術の開発を防ぐことができない可能性、また、当社グループにおける想定以上の離職や人材採用において計画通りの人員採用ができない場合は、業務が遂行できず当社グループの事業を停滞させる可能性があります。加えて、現在、当社グループの従業員の54.1%は新興諸国を含めたアジア圏で構成されています。 これらの地域におけるインフレや賃金上昇は当社グループの人件費を急激に増加させる可能性があり、当社グループの事業、経営成績、財政状態に影響を与える可能性があります。 8. AI活用に関するリスク AIの活用拡大に伴い、当社グループのデータセンタ等における電力消費量及び水使用量が増加し、温室効果ガス(GHG)排出量が増大する可能性があります。かかる場合、当社グループにおいて、環境対応に係るコストの増加、環境規制等への対応負担の増加、並びに社会的評価の低下等が生じ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、AIに関する専門知識を有する人材の継続的な確保及び育成は、競合各社においても重要な課題となっており、当社グループを取り巻く採用環境は一層競争が激化しております。加えて、当社グループにおける人材の流出防止も重要な課題となっております。これらにより、必要な人材の採用・育成が計画どおりに進捗しない場合、当社グループの中長期的な競争力の低下を通じて、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 一方で、当社グループは、事業領域の拡大及び技術革新への対応等を通じて事業の継続的な成長を実現するため、従前より機械学習及びAIの活用・導入を進めております。AI技術の進展は著しく、そうした革新的技術を活用することで当社グループのセキュリティに関する知見及び技術を活用した製品・ソリューションの提供を通じた売上拡大を図ると共に、ユーザにおけるセキュリティ対策の高度化及び電力消費量の低減を含む効率化に資する取り組みを推進しております。 9. 当社グループの四半期決算数値の変動が株価に与える影響について 当社グループの四半期決算数値のトレンドは、本リスク情報に挙げたあらゆる要因によって、中長期的な経営成績のトレンドと異なる傾向を示したり、当社グループの四半期決算の数値が変動したりする可能性があります。また当社グループの四半期決算の数値は、アナリスト等が予想した期待値を下回る可能性があり、そのような場合には当社株価は下落する可能性があります。 10. 為替並びに金融市場の変動が当社グループの経営成績に与える影響について 当社グループの連結決算の報告通貨は日本円ですが、海外子会社の事業活動はそれぞれの地域の通貨を使用しており、当社グループの連結売上高及び費用の多くの部分は、USドル、ユーロ、アジア諸通貨等、日本円以外の通貨から成ります。今後当社グループが日本以外の地域で連結売上高を拡大した場合は、これらの通貨と日本円との為替レートの変動の影響がより大きくなり、当社グループの経営成績が影響を受ける可能性があります。 また、当社グループは、効率的な資金運用の目的から有価証券・投資有価証券を保有しており、それらの中には外貨建の有価証券も一部含まれているため、為替相場の変動による影響と併せて金融市場が大幅に変動した場合も、それら保有有価証券の価値に影響を受ける可能性があり、相応の評価損を計上する等、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。 11. 主要な経営陣について 当社グループはCEOのエバ・チェンを始めとする主要な経営陣に多くを依存しています。今後もこれらの経営陣が当社グループに在籍し続けるという保証はありません。もしこれらの経営陣が当社グループを離れた場合には、当社グループの事業、経営成績、財政状態に影響を与える可能性があります。また、当社グループの役職員や関係者が法令違反を行った場合、当社グループの信用が毀損され当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 12. 法令違反または法令等の改正による影響について 当社グループが行う事業は、それぞれの国において各種法令等による規制を受けます。これらの法令等が遵守されなかった場合、行政指導、罰則等の適用を受け、当社グループの経営成績が影響を受ける可能性があります。更に、法令等の改正により、当社グループの製品またはサービスに関して規制や制限が強化され、当該対応による費用がかかる可能性があり、当社グループの経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 13. 当社グループのユーザについて 当社グループの各種製品やサービスの購入は、企業ユーザにとっては資本的支出になるものと考えられます。企業ユーザによっては当社グループの各種製品やサービスの購入は緊急を要するものではない場合があり、企業ユーザの業績見通しの悪化や経済状況の悪化等により、当社グループの各種製品やサービス購入のキャンセルや時期の延期等が発生する可能性があります。このようなキャンセルや購入時期の延期は当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 企業ユーザにかかわらず、当社グループの全ユーザにとって当社グループの製品及びサービスは、ネットワークやコンピュータを不正プログラムやインターネット上の脅威から守ることを目的としていますが、仮に当社グループ製品及びサービスを使用していたにも関わらず、ユーザが上記のような脅威により何らかの被害を受けた場合や、それら製品及びサービスが明示している機能を果たさなかった場合は、返品および返品に伴う返金が発生する可能性、損害賠償の訴えが提起される可能性があります。 また、当社グループは各種製品の出荷もしくは、パターンファイルの提供に際し、事前に適切なテストを行っておりますが、当社グループの各種製品のバグや脆弱性を含む欠陥、不完全なパターンファイルの提供等によりユーザのコンピュータやネットワーク環境、各種端末等に障害が発生した場合、または、ハードウエア製品の欠陥等により、人の生命、身体又は財産に損害が及んだ場合には、当社グループの判断により、製品を回収する可能性や当該ユーザからの訴えが提起される可能性があります。 当社グループの各種製品の使用規約やライセンス契約には免責事項及び当社グループの責任の及ぶ範囲についての条項を明記し、また、製造物責任賠償については保険に加入していますが、国や地域、状況によってはこれらの条項が有効とされない場合もあります。当社グループに対して、訴訟が提起され、裁判所において、損害賠償請求、慰謝料等が認められた場合、また当社グループの判断により、製品を回収する場合には、当社グループの事業の他、財政状況や経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 14. 知的財産権に関する影響について 当社グループの事業は、当社グループが所有する知的財産権に多くを依存しています。当社グループがこれらの権利を保護できず、競合先企業が当社グループの技術を使用した場合には、当社グループの事業に影響を与える可能性があります。今後これ以上特許数が増加しない可能性や、これらの特許を有効に保護できない可能性があります。 ユーザとの間では知的所有権に関する条項の入ったライセンス契約をし、全ての従業員との間では機密保持及び競業避止目的の契約をそれぞれ締結し、当社グループの高度機密情報にはアクセス制限を行う等、技術や戦略等の重要な情報の流出や類似した技術の開発を防ぐよう可能な限りの対策をとっております。しかしながらこれらの措置をとっていても当社グループの技術の不正使用を防げない可能性や、当社グループの技術と類似した技術の開発を防ぐことができない可能性があります。 また、当社グループが第三者の知的財産権を侵害した場合、製品またはサービスの販売差し止め、損害賠償金の支払い、ライセンス契約の締結に伴うロイヤルティの支払いが生ずる可能性があります。その他、従業員の職務発明に対する対価に関して、従業員から訴訟の提起を受ける可能性があり、敗訴した場合には、当該従業員に対して、さらなる対価の支払いが発生する可能性があります。 15. 電力不足、地震等の自然災害、地政学的リスク、感染症ウイルス等による影響について 当社グループでは、特定の地域、顧客、サプライチェーン、商品やサービス等に依存しない経営体制によってリスクの分散に努め、更にサービス提供基盤については事業継続マネジメントのもとリカバリー対策(事業継続マネジメント)を取っており、計測性を維持するための仕組みとプロセスを導入した上で定期的な訓練を実施し安定的に事業を継続できるよう対策しておりますが、当社グループの事業は、電力不足、地震等の自然災害、地球温暖化等に起因する豪雨、洪水、森林火災等の気候変動による災害、地政学的リスク、感染症ウイルス等により多大な損失を被る可能性があります。これらの事象は予測が困難であり、当社グループの設備、施設等に対する被害額を推測することは出来ず、また万全な対策を講じても、被害を限定させることは出来ない可能性があるため、当社グループの業務を停止せざるを得なくなる可能性や当社グループの事業に重大な影響を与える可能性があります。 更に感染症ウイルスの蔓延や、テロ行為その他の地政学的リスク等は、当社グループが活動を展開している国や地域の経済情勢に影響を与える可能性があります。 このような状況が続いた場合には、当社グループの財政状態、経営成績に影響を与える可能性があります。 16. 当社株式の投資家が投資損失を被る可能性や当社株式を売却できない可能性があることについて 当社株式は東京証券取引所プライム市場に上場されております。近年の日本の証券市場の株価及びその取引高は大きく変動しておりますが、一般にハイテク企業、インターネット関連企業の株価は特に大きく変動する傾向にあり、当社株式の株価及び出来高もまた大きく変動し、今後も当社株価は大きく変動する傾向が続く可能性があります。 また、同市場では値幅制限があるため、投資家が株式を売却する意向を持っていても制限幅を超えるような株価での売却はできない可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,334字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績の状況 当連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)における世界経済は、米国の通商政策等が不透明感を高め、各国の金融政策が景気へ与える影響不安や地政学的リスクのあるなか推移いたしました。新たな地政学リスクの発生や金融資本市場の変動等による不確実性も高まっており、今後の世界経済の見通しはより不透明になりつつあります。 情報産業につきましては、クラウドコンピューティングやAIが引き続き浸透し、2026年の世界におけるAI支出は前年比44%増の2.5兆ドルになると予測されています。加えてこうしたAIがソフトウェアをはじめとする企業のIT投資を牽引することによって、2026年の世界におけるIT支出額は前年比9.8%増の6.08兆ドルと、初の6兆ドル超えに達すると見込まれています。 セキュリティ業界におきましては、AIの進化、地政学的リスクやグローバリズムの分断、サプライチェーンの複雑化などにより攻撃の速度や規模が更にまして行く中、引き続き国家機関等を狙ったサイバー攻撃、企業の機密情報の漏洩の被害、暗号資産の流出等をはじめとする特定の企業や組織を狙う標的型攻撃や、ランサムウェア等のサイバー攻撃が目立った他、AIの普及に伴う新たなセキュリティリスクも顕在化しはじめ、企業や個人において高いセキュリティ意識が一層問われる状況となっています。 このような環境下、当社グループの経営状況は、以下のようなものでありました。 日本地域につきましては、法人向けビジネスはプラス成長となりました。セキュリティプラットフォームTrend Vision One™(以下、Vision One)を背景に、AI活用次世代SOC関連セキュリティが大きく伸長した他、ネットワーク関連セキュリティも伸長し同地域の法人向けビジネスを牽引しました。個人向けビジネスは携帯電話ショップでの販売は成長継続しましたがPC向けセキュリティは低調でした。その結果、同地域の売上高は87,840百万円(前年同期比2.4%増)と増収となりました。 アメリカズ地域につきましては、法人向けビジネスは現地通貨ベースでは前年比フラットとなりました。米国の関税政策をめぐる先行き不透明感の高まりに起因する新たなセキュリティ投資への抑制傾向の他、米国の政府効率化省(DOGE)の取り組みや政府機関の一時閉鎖による影響を受けるなど一年を通して全般的に不調でした。一方、個人向けビジネスは新たなECビジネスパートナーへの変更に伴う影響等によりマイナスとなりました。加えて円高影響も大きく受け、その結果、同地域の売上高は55,187百万円(前年同期比6.2%減) と減収となりました。 欧州地域につきましては、クラウド関連セキュリティやエンドポイント関連セキュリティは振るわなかったものの、Vision Oneを背景にAI活用次世代SOC関連セキュリティは伸長しました。加えて円安の影響も受け、その結果、同地域の売上高は61,439百万円(前年同期比4.9%増)と増収となりました。 アジア・パシフィック地域につきましては、Vision Oneを背景にAI活用次世代SOC関連セキュリティが特に大きく貢献したほかメール関連セキュリティも伸長しました。一方で個人向けビジネスは新たなECビジネスパートナーへの変更に伴う影響等によりマイナスとなりました。地域的には中東、台湾、シンガポールが同地域の売上を牽引しました。円高影響を大きく受けたものの、同地域の売上高は71,516百万円(前年同期比2.9%増)と増収となりました。 その結果、当社グループ全体の当連結会計年度における売上高は275,984百万円(前年同期比1.2%増)と増収となりました。 一方費用につきましては、人件費をはじめ外注費が大きく減少する等、全般的に抑制できた結果、売上原価並びに販売費及び一般管理費の合計費用は218,207百万円(前年同期比2.8%減)と減少し、当連結会計年度の営業利益は57,777百万円(前年同期比20.1%増)と増益となりました。 また、期初予想数値に対しては、売上高はアジア・パシフィック地域やアメリカズ地域が想定を大きく下回る結果となりました。一方、 営業利益につきましては、費用面においても人件費や外注費を中心に全般的に想定を大きく下回ったことから、売上高の下ブレを相当程度カバーでき、若干の下ブレに留めることができました。 当連結会計年度の経常利益は前年の大きな為替差益に比し、逆に大きな為替差損が発生するなどの営業外損益の悪化がありましたが53,980百万円(前年同期比2.2%増)と増益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は法人税、住民税及び事業税は大幅に減少したものの、持分変動利益がなくなったことに加え、退職給付費用があったこと等により、34,523百万円(前年同期比0.5%増)と微増益になりました。 当社がこれまで重要な経営指標として意識していたPre-GAAP(繰延収益考慮前売上高)ベースの営業利益は80,799百万円となり、前年同期に比べ3,163百万円増加(前年同期比4.1%増)となりました。これは法人向けビジネスにおけるアメリカズ地域の低調と、個人向けビジネスにおける新たなECビジネスパートナーへの変更に伴う影響等を背景としたPre-GAAPは微減だったものの、売上原価並びに販売費及び一般管理費の合計費用が全般的に抑制されたことによるものです。 (2) 財政状態の状況 当連結会計年度末の現金及び預金の残高は220,092百万円となり、前連結会計年度末に比べ50,035百万円と大幅に増加いたしました。 有価証券が大きく減少したものの、主に現金及び預金が大幅に増加したこと等により、当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末に比べ21,922百万円増加の422,238百万円となりました。 当連結会計年度末の負債は繰延収益が大幅に増加したこと等により前連結会計年度末に比べ10,241百万円増加の291,111百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産は、自己株式の取得による大幅な自己株式の増加のほか、配当金の支払いがあったものの、利益剰余金の大幅な増加並びに為替換算調整勘定の増加等により前連結会計年度末に比べ11,680百万円増加の131,126百万円となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比較して、17,855百万円収入が増加して64,637百万円のプラスとなりました。これは主に、未払金及び未払費用が増加したことによるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比較して、4,284百万円収入が減少して759百万円のプラスとなりました。これは主に、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入が減少したことによるものであります。 また、財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比較して、103,433百万円支出が減少して27,467百万円のマイナスとなりました。これは主に、配当金の支払額が減少したことによるものであります。 これらの増減に現金及び現金同等物に係る換算差額を加えた結果、当連結会計年度の現金及び現金同等物の残高は230,458百万円となり、前連結会計年度末に比べて43,066百万円増加しました。 (4) 流動性と資金の源泉 当社グループの短期的な資金の主たる源泉は営業活動から得られる現金及び現金同等物です。現在の現金及び現金同等物の残高、営業活動から得る現金及び現金同等物は今後12ヶ月間に必要な運転資金、資本的支出をまかなうのに十分であると考えます。 当連結会計年度末における現金及び預金、有価証券の合計額は231,030百万円でありました。現金及び預金は、米ドル、ユーロ等の外国通貨及び円貨からなり、有価証券は信用度の高い取引金融機関の債券等からなります。 なお、当連結会計年度末において流動負債に計上される繰延収益は236,085百万円であり、これらの繰延収益は契約期間に応じて翌連結会計年度以降、収益として認識される見込みです。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては、財政状態及び経営成績に影響を与える会計上の見積りを行う必要があります。当社はこの見積りを行うにあたり、過去の実績等を勘案して合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (6) 生産、受注及び販売の状況 ① 生産実績 金額が些少であること、生産活動のための製造過程を保持していないこと等により、記載を省略しております。 ② 受注実績 受注実績につきましては、金額的重要性が極めて低いため、その記載を省略しております。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自  2025年1月1日至  2025年12月31日) (百万円)   前連結会計年度比(%) 日本   87,840   2.4 アメリカズ   55,187   △6.2 欧州   61,439   4.9 アジア・パシフィック   71,516   2.9 合計   275,984   1.2 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.当連結会計年度において、外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める  相手先がないため、記載はありません。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。