概要
グッドパッチは2011年に設立されたデザインカンパニー。企業のUI/UXデザイン支援を主力とし、デザインパートナー事業とデザインプラットフォーム事業の2軸で展開する。2025年8月期の売上高は51億円、従業員数は262人。東京証券取引所グロース市場に上場している。
デザインパートナー事業とプラットフォーム事業の二本柱
グッドパッチの事業は大きく2つに分かれる。デザインパートナー事業は、顧客企業のデジタルプロダクトやブランドのデザインをプロジェクト単位で支援する。準委任契約が主であり、UI/UXデザイン、ブランド体験、ビジネスデザインの3領域をカバーする。もう一つのデザインプラットフォーム事業は、デザイナー特化型のキャリア支援サービス「ReDesigner」やオンラインホワイトボードツール「Strap」などを提供する。2025年8月期の連結売上高は5,085百万円で、デザインパートナー事業が4,696百万円と9割以上を占める。
グループ構成と拠点展開の変遷
連結子会社として、株式会社スタジオディテイルズ(2021年子会社化)と株式会社ピープルアンドデザイン(2024年設立)を持つ。また、米国のGoodpatch, Inc.を連結している。かつてはドイツにGoodpatch GmbHを設置し欧州展開を図ったが、2022年に解散し2025年に清算を結了した。本社は東京都渋谷区に所在。従業員は262名で、うち正社員デザイン部門には149名のデザイナーが在籍する。
売上高は29%増、営業利益は15倍に拡大
2025年8月期の連結業績は、売上高5,085百万円(前期比29.0%増)、営業利益557百万円(同1,514.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益407百万円(同3,429.5%増)と大幅な増収増益となった。デザインパートナー事業の顧客社数は62.0社(前期比19.4%増)、月額平均顧客単価は6,075千円(同10.5%増)と順調に伸びている。デザインプラットフォーム事業も寄与し、過去9期で売上高は5億円から51億円へと拡大した。
業界の中での役割はデザイン戦略から実装までを一気通貫で支援するデザインパートナー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2025/8期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| デザイン パートナー事業 | 47億円 | 92.2% | 6億円 | 12.8% |
| デザイン プラット フォーム 事業 | 4億円 | 7.8% | -1億円 | -25.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01企業(デザイン支援)主力
顧客企業の戦略・ブランド・プロダクト開発をデザインの視点から支援。UX/UIデザイン、ブランドデザイン、ビジネスデザインの3領域で、プロジェクト単位の準委任契約で提供。
- Experience Design(UI/UX)領域
- スマホアプリやSaaS等のデジタルプロダクトにおけるUI/UXデザイン支援(戦略・企画・設計・開発)。
- Brand Experience 領域
- 経営ビジョン・ミッションを起点とした組織やブランドイメージのデザイン支援。
- Business Design 領域
- デジタルに限らないプロダクト全般の戦略・ビジネスモデルのデザイン支援。
02デザイナー人材・ツール準主力
デザイン人材の採用支援サービス「ReDesigner」とオンラインホワイトボードツール「Strap」を提供し、デザイン業界のプラットフォームとして機能。
- ReDesigner
- デザイナー特化の人材紹介サービス。企業とデザイナーのマッチングを最適化する。
- ReDesigner for Student
- デザイナー志望の学生向け採用支援Webサービス。ポートフォリオを掲載し、企業からのスカウトを受ける。
- Strap
- オンラインホワイトボードツール。複数ユーザーがリアルタイムで共同編集可能。
製品と技術
デザインパートナー事業の5フェーズプロセス
グッドパッチのデザイン支援は、米国のUXデザイナーJesse James Garrettの5要素(戦略、要件、構造、骨格、表層)を基盤とする。プロジェクトは「Setup」「Problem」「Solution」「Development」「Market」の5フェーズで進行する。Setupでは顧客とチームを組み課題を明確化。Problemではユーザーインタビューなどで本質的な課題を定義。Solutionで解決策を設計し、Developmentでプロトタイプを繰り返しながらMLP(Minimum Lovable Product)を開発。Marketで本番環境に実装する。
「Goodpatch Anywhere」による遠隔デザイン支援
2018年に開始したGoodpatch Anywhereは、フルリモートのデザインチームである。全国各地に居住するフリーランスや副業のデザイナーをプロジェクトごとに編成し、Web会議やコラボレーションツールを用いて非対面でデザイン支援を提供する。2025年8月末時点で635名のデザイナーが所属し、うち稼働デザイナーは50名。正社員デザイナーと連携し、品質を担保しながら柔軟なリソース供給を実現している。
デザイナー向けプラットフォーム「ReDesigner」
ReDesignerはデザイナー特化型のキャリア支援サービスである。2018年に開始され、正社員求人に加え、2021年から副業・フリーランス向けのマッチング事業も展開している。2019年には学生版「ReDesigner for Student」をリリースした。デザインプラットフォーム事業の中核サービスであり、デザインパートナー事業で培った人材ネットワークを活用して、企業とデザイナーをつなぐ役割を果たす。
自社SaaS「Strap」(オンラインホワイトボード)
Strapは2020年9月にリリースされたオンラインホワイトボードツールである。リモートワーク下でのコラボレーションを支援し、アイデアの可視化やブレインストーミングに利用される。デザインプラットフォーム事業の一角を担うSaaSプロダクトであり、自社のデザインノウハウを活かしたUI/UXが特徴。なお、過去にはプロトタイピングツールPrott(2014年リリース、2024年終了)やVR/ARツールAthena(2017年開発開始、2022年終了)も存在した。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
UI/UXデザイン特化の独立系、成長軌道に乗る
グッドパッチはデジタルプロダクトのUI/UXデザインに特化したサービス企業。競合のジンジブやイシンは人材・建築と異なる分野で、直接の競合は少ない。2024年8月期売上39億円、営業損益はゼロだが、2025年8月期は営業利益率11.76%と黒字転換見込み。デザイン領域の需要拡大を背景に、大手企業との取引実績を積み上げている。ただし、売上高の伸びは限定的で、競合の増加が脅威。
強み
- デザイン領域に特化したプロフェッショナル集団で、高品質なアウトプットを提供。
- 複数の大手企業とのプロジェクト実績がブランド力を強化し、新規受注に寄与。
- DX推進やユーザー体験重視の流れからデザイン需要は拡大傾向。
- 2025年8月期の営業黒字化計画で、収益性改善への道筋が明確。
課題
- 2024年8月期まで39億円で横ばい。成長速度が鈍く、市場拡大に乗り切れていない。
- デザイン専門会社やフリーランサーが増加し、価格競争や差別化が難化。
- 優秀なデザイナーの採用・定着が成長の鍵だが、業界全体で人材不足が深刻。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がグッドパッチ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7357ジオコード | 47億円 | — |
| 2 | 2341アルバイトタイムス | 47億円 | 16.5倍 |
| 3 | 9337トリドリ | 47億円 | 16.8倍 |
| 4 | 4645市進ホールディングス | 46億円 | 5.6倍 |
| 5 | 7058共栄セキュリティーサービス | 45億円 | 6.7倍 |
| 6 | 7351グッドパッチ | 44億円 | 10.7倍 |
| 7 | 6545インターネットインフィニティー | 44億円 | 18.6倍 |
| 8 | 4750ダイサン | 43億円 | 13.9倍 |
| 9 | 7066ピアズ | 43億円 | 9.5倍 |
| 10 | 7361ヒューマンクリエイションホールディングス | 43億円 | 15.8倍 |
| 11 | 150AJSH | 42億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 16件
UI/UXデザイン支援会社として創業した2011年
2011年9月、東京都千代田区に株式会社グッドパッチを資本金5,000千円で設立。企業向けのUI/UXデザイン支援事業を開始した。創業時の事業は、Webやスマートフォンアプリのユーザーインターフェースとユーザー体験の設計が中心であった。2014年5月には本社を東京都渋谷区に移転し、現在に至る。
プロトタイピングツール「Prott」のリリースと欧州進出
2014年1月、自社開発のプロトタイピングツール「Prott」をリリース。2015年にはグッドデザイン賞を受賞した。同年5月、ドイツ・ベルリンに子会社Goodpatch GmbHを設立し、ベルリンスタジオを開設。欧州市場への事業展開を図った。しかし、Prottは2024年8月に提供及び開発を終了し、Goodpatch GmbHも2022年10月に解散決議、2025年1月に清算結了した。
デザイナー特化型サービスとリモートチームの開始
2018年5月、デザイナー特化型のキャリア支援サービス「ReDesigner」を開始。同年8月には、フルリモートでUI/UXデザイン支援を提供する「Goodpatch Anywhere」を立ち上げた。これにより、全国各地のフリーランス・副業デザイナーを活用したプロジェクト遂行が可能となった。2019年には学生向けの「ReDesigner for Student」もリリースしている。
東証マザーズ上場と新たなプロダクト展開
2020年6月、東京証券取引所マザーズに上場。同年9月にはオンラインホワイトボードツール「Strap」をリリースした。2021年7月にはReDesignerの副業・フリーランス向けマッチング事業を開始。同年12月には株式会社スタジオディテイルズを子会社化し、ブランディングとクリエイティブの強化を図った。2022年4月の市場区分見直しに伴い、グロース市場へ移行した。
事業構造の再編と安定的な成長基盤の構築
2022年6月、VR/ARツール「Athena」の提供を終了。同年9月にミュンヘンスタジオを閉鎖し、2025年にはGoodpatch GmbHの清算が完了した。一方で、2024年10月に株式会社ピープルアンドデザインを設立し、新たな連結子会社とした。2025年8月期には売上高51億円、営業利益5.6億円を達成し、過去最高の業績を記録している。
年表16件を開く
2010年代
- 2011年9月創業企業のUI/UXのデザイン支援を目的として、東京都千代田区において株式会社グッドパッチを資本金5,000千円で設立。UI/UXデザイン支援を開始
- 2014年1月プロトタイピングツール「Prott」をリリース(2024年8月に提供及び開発を終了)
- 2014年5月東京都渋谷区に本社移転
- 2015年5月ヨーロッパ市場への事業展開を図るためドイツ・ベルリンに子会社 Goodpatch GmbHを設立し、ベルリンスタジオを開設(2022年10月解散決議、2025年1月清算結了)
- 2015年9月「Prott」が公益財団法人日本デザイン振興会主催のグッドデザイン賞を受賞
- 2017年9月Goodpatch GmbHにてVR/ARを活用したデザインツール「Athena」の開発を開始(2022年6月に提供及び開発を終了)
- 2018年5月デザイナー特化型キャリア支援サービス「ReDesigner」を開始
- 2018年8月遠隔地からインターネットを通じてプロジェクトに参加し、顧客にUI/UXデザイン支援を提供するフルリモートのデザインチーム「Goodpatch Anywhere」を開始
- 2018年8月Goodpatch GmbH、ミュンヘンスタジオを開設(2022年9月に閉鎖)
- 2019年6月キャリア支援プラットフォーム「ReDesigner for Student」をリリース
2020年代
- 2020年6月上場東京証券取引所マザーズに上場
- 2020年9月オンラインホワイトボードツール「Strap」をリリース
- 2021年7月デザイナー特化型キャリア支援サービス「ReDesigner」の副業・フリーランス向けマッチング事業を開始
- 2021年12月M&A株式会社スタジオディテイルズを子会社化(現・連結子会社)
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所グロース市場に移行
- 2024年10月株式会社ピープルアンドデザインを設立(現・連結子会社)
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/8期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
UI/UXデザイン支援の深化
顧客企業のデジタルプロダクトにおける戦略立案・企画・設計・開発を支援し、ユーザー中心のUX最適解を追求。既存ビジネスのデジタル化や新規事業創出をデザインの観点から実現する。
- 02
デザインパートナー事業の成長
デザイナー組織を拡大し、デザインプロジェクトを増加。優れた事例を活用したSNS等でのPR活動を強化し、ブランディングを効率的に推進する。
- 03
デザインプラットフォーム事業の推進
デザイン人材採用支援サービス「ReDesigner」やデザインITツール「Strap」等を通じてデザイン領域での存在感を高め、デザインパートナー事業とのシナジーを創出する。
- 04
AI活用によるDXプレゼンス向上
UI/UXデザインの知見とAI技術を掛け合わせ、顧客体験起点の企業変革を促進。「デザイン×AI」事例を発信し、業界のリーディングカンパニーとして認知されることを目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 6期分
グループ全体で262人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は784万円で、5期前と比べて+26.5%。平均年齢は36.0歳、平均勤続年数は3.1年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年8月 | 620 | 32.8 | 1.7 | 170 | — |
| 2021年8月 | 667 | 31.5 | 2.7 | 195 | — |
| 2022年8月 | 725 | 33.8 | 2.7 | 249 | — |
| 2023年8月 | 741 | 34.6 | 2.9 | 236 | — |
| 2024年8月 | 823 | 35.4 | 3.0 | 264 | 0 |
| 2025年8月 | 784 | 36.0 | 3.1 | 262 | 229 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社5社(国内 4 / 海外 1、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。
- 海外Goodpatch,Inc.16192 Coastal Highway Lewes,Delaware 19958 USA · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社スタジオディテイルズ(注)5愛知県名古屋市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社ピープルアンドデザイン(注)3東京都渋谷区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社エックスポイントワン京都府京都市 · 持分法適用会社議決権33.4%
- 国内株式会社Muture東京都中野区 · 持分法適用会社議決権40.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年8月期の売上高は51億円、営業利益は6億円。前期と比べると増収で、売上が+30.8%。
会社が出している今期の予想2026年8月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 56億円 | 51億円 |
| 営業利益 | 6億円 | 6億円 |
| 純利益 | 4億円 | 4億円 |
| 1株あたり配当 | ¥10 | ¥10 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は12億円、営業利益は0億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+33.3%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 11 | 2 | 18.2 | 1 |
| 2023年4Q | 10 | — | — | 0 |
| 2024年1Q | 10 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年2Q | 11 | 1 | 9.1 | 0 |
| 2024年3Q | 9 | −1 | −11.1 | 0 |
| 2024年4Q | 9 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2025年2Q | 25 | 3 | 12.0 | 2 |
| 2025年4Q | 26 | 3 | 11.5 | 2 |
| 2026年2Q | 26 | 3 | 11.5 | 2 |
| 2026年3Q | 12 | 0 | 0.0 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 10期分
2016年8月期からの10期で、売上は5億円から51億円へ10.2倍に増えた。直近期の営業利益率は11.8%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年8月 | 5 | — | −1 | — | −1 |
| 2017年8月 | 6 | — | −3 | — | −3 |
| Goodpatch GmbH、ミュンヘンスタジオを開設(2022年9月に閉鎖) | |||||
| 2018年8月 | 14 | — | 0 | — | 0 |
| 2019年8月 | 17 | — | 1 | — | 1 |
| 東京証券取引所マザーズに上場 | |||||
| 2020年8月 | 21 | — | 2 | — | 2 |
| 株式会社スタジオディテイルズを子会社化(現・連結子会社) | |||||
| 2021年8月 | 27 | — | 4 | — | 3 |
| 2022年8月 | 37 | — | 4 | — | 1 |
| 2023年8月 | 39 | — | 3 | — | 2 |
| 株式会社ピープルアンドデザインを設立(現・連結子会社) | |||||
| 2024年8月 | 39 | 0 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2025年8月 | 51 | 6 | 6 | 11.8 | 4 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年8月期
売上高51億円のうち、営業利益として残るのは6億円で11.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の7.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金43.1%22億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金47.1%24億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.8%6億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 8期分
2025年8月期は営業CFが8億円、投資CFが−11億円で、差し引きのフリーCFは−3億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は27億円で、売上の6.4ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年8月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
| 2019年8月 | 1 | 0 | −1 | 1 | 5 |
| 2020年8月 | 1 | −1 | 4 | 0 | 9 |
| 2021年8月 | 5 | −1 | 14 | 4 | 28 |
| 2022年8月 | 4 | −7 | 4 | −3 | 29 |
| 2023年8月 | 1 | −1 | 4 | 0 | 33 |
| 2024年8月 | −1 | −1 | 1 | −2 | 33 |
| 2025年8月 | 8 | −11 | −3 | −3 | 27 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 10期分
2025年8月期の総資産は52億円。このうち返さなくてよい自己資本が41億円で、自己資本比率は78.6%(業種中央値53.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2016年8月 | 5 | 3 | 2 | 62.3 |
| 2017年8月 | 8 | 5 | 3 | 56.3 |
| 2018年8月 | 8 | 4 | 4 | 53.0 |
| 2019年8月 | 8 | 5 | 3 | 56.4 |
| 2020年8月 | 15 | 9 | 6 | 62.1 |
| 2021年8月 | 34 | 26 | 8 | 74.7 |
| 2022年8月 | 42 | 32 | 10 | 76.8 |
| 2023年8月 | 47 | 39 | 8 | 84.1 |
| 2024年8月 | 47 | 39 | 8 | 82.3 |
| 2025年8月 | 52 | 41 | 11 | 78.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で534社中42位あたり、逆に低いのは配当利回りで534社中379位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥480で、1年前と比べて-46.0%。過去52週の値幅のなかでは9%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 10.7倍 |
| PER (会社予想) | 10.2倍 |
| PBR | 0.95倍 |
| 配当利回り | 2.08% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
7/16に444円まで下落し、7/17も436円と続落。週足では25日線(458円)と75日線(464円)を下回り、52週安値432円に接近。1ヶ月で-6.2%下落。出来高は7/16に55,700株と急増。売り圧力が強まっている。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)。
PERが9.8倍と業界平均22.2倍を大きく下回る一方、PBRは0.88倍と業界平均2.35倍を下回り、割安指標が混在しています。配当利回りは2.25%と業界平均1.66%を上回り株主還元は良好ですが、ROEは10.2%と業界並みで、前期は営業利益がゼロと業績が低迷しました。当期は増収・営業黒字回復見込みであり、低バリュエーションは妥当な範囲と評価しました。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 10.7倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 10.2倍 | — |
| PBR | 0.95倍 | 3.51倍 |
| ROE | 10.2% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
収益性の回復と成長軌道への復帰が論点。2024年8月期は営業利益ゼロと低迷したが、2025年8月期は増収・黒字予想。強気派は、新規案件獲得や既存顧客の深耕で成長が再加速すると期待。弱気派は、競争激化やプロジェクト依存度の高さから、収益が不安定であり、予想達成リスクを指摘。PBR0.88倍と割安だが、成長性が確認できなければ評価は上がりにくい。
- 来期の大幅増収・黒字
2025年8月期売上高51億円、営業利益率11.76%予想。V字回復。
- PBR1倍割れ
PBR0.88倍と解散価値割れ。下値不安は限定的。
- デジタル需要堅調
企業のDX需要は継続しており、市場は拡大基調。
- FY2025営業利益6億円・売上51億円と急回復2025年8月期影響強
営業利益0→6億円、売上高39→51億円、収益V字回復
- PER9.8倍と割安・予想PER9.3倍継続影響中
PER9.76倍は成長率対比割安、益利回り10%超
- ROE10.2%と資本効率良好継続影響中
ROE10.2%はサービス業平均並み、利益成長継続で改善
- 配当利回り2.3%・増配余地次回決算影響弱
配当利回り2.25%、利益拡大で増配可能性
- 業績の不安定性
2024年8月期は営業利益ゼロ。プロジェクト依存度が高く変動しやすい。
- 競争激化
UI/UXデザイン市場は参入障壁が低く、競合多数。価格競争に陥るリスク。
- 予想達成リスク
大幅増収予想だが、実現性に疑問。売上高39→51億円は30%増。
- 株価1年で47%下落の逆張りリスク継続影響中
下落トレンド継続で更なる下げ、需給悪化
- FY2024営業利益0円の赤字実績2024年8月期影響強
前期まで赤字、収益安定性に疑問
- 外国人保有3.6%と需給薄い継続影響弱
時価総額40億円の超小型株、流動性極低
- サービス業競争激化でシェア低下懸念継続影響弱
ITサービス市場競争激しく、成長鈍化リスク
- 営業利益率
- 2025年8月期の黒字化が実現するか収益性を確認。
- 売上高成長率
- 増収予想の達成度合いが株価のカギ。
- 受注残高
- 将来の売上高を占う先行指標。案件パイプラインの充実度。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり10円。いまの株価に対する利回りは2.08%。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥10
株主
有価証券報告書より
2025年8月期末の株主数は延べ4,210人。区分でいちばん多いのは個人・その他で74.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が17.5%を占め、残る82.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年8月% | 2021年8月% | 2022年8月% | 2023年8月% | 2024年8月% | 2025年8月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 64.1 | 59.2 | 75.7 | 62.0 | 69.8 | 74.8 |
| 事業法人 | 13.7 | 8.1 | 8.8 | 15.4 | 18.3 | 15.8 |
| 自己株式 | — | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 1.9 | 5.5 |
| 証券会社 | 3.7 | 7.1 | 4.7 | 13.1 | 5.2 | 4.1 |
| 外国法人 | 8.4 | 5.0 | 5.1 | 6.5 | 4.8 | 2.3 |
| 金融機関 | 9.4 | 20.0 | 5.6 | 1.4 | 0.2 | 1.7 |
| 外国人個人 | 0.6 | 0.7 | 0.1 | 1.7 | 1.6 | 1.3 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 土屋尚史 | 32.44 |
| 02 | 株式会社サイバーエージェント | 7.76 |
| 03 | 株式会社ブルーローズ | 6.69 |
| 04 | 山下良久 | 1.88 |
| 05 | 孝橋将臣 | 1.85 |
| 06 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口T6K157001) | 1.60 |
| 07 | 楽天証券株式会社 | 1.26 |
| 08 | グッドパッチ従業員持株会 | 1.21 |
| 09 | Jitsukata Boris Friedrich | 1.04 |
| 10 | JPモルガン証券株式会社 | 0.89 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 10期分
1株利益は10期で+105%、1株純資産は8期で+688%。直近期のROEは10.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2016年8月 | −978 | — | — | — |
| 2017年8月 | −2,230 | — | — | — |
| 2018年8月 | −3 | 60 | — | — |
| 2019年8月 | 8 | 68 | 13.1 | — |
| 2020年8月 | 31 | 129 | 30.8 | 74.1 |
| 2021年8月 | 43 | 324 | 18.7 | 67.2 |
| 2022年8月 | 9 | 384 | 2.5 | 97.5 |
| 2023年8月 | 25 | 429 | 6.1 | 36.1 |
| 2024年8月 | 1 | 426 | 0.3 | 318.9 |
| 2025年8月 | 46 | 472 | 10.2 | 20.2 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/8期の役員報酬は総額63百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 土屋尚史 | 代表取締役社長 | 43 | 3,618,712 |
| 広木大地 | 取締役(注)1 | 43 | 12,935 |
| 佐藤あすか | 取締役(注)1 | 47 | 5,171 |
| 小塚裕史 | 取締役(注)1 | 62 | 2,583 |
| 佐竹修 | 常勤監査役(注)2 | 70 | 5,171 |
| 佐田俊樹 | 監査役(注)2 | 76 | 32,000 |
| 川口真輝 | 監査役(注)2 | 42 | 1,126 |
| 古倉智子 | — | 63 | — |
役員報酬の内訳2025/8期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 2 | 33 | 2 | 35 | 18 |
| 社外取締役 | 6 | 28 | — | 28 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/8期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容7,541字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題7,459字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,646字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)9,863字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第15期(2025/09/01-2026/08/31)2026-04-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第14期(2024/09/01-2025/08/31)2025-11-27
- 半期報告書半期報告書-第14期(2024/09/01-2025/08/31)2025-04-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第13期(2023/09/01-2024/08/31)2024-11-28
- 四半期報告書四半期報告書-第13期第3四半期(2024/03/01-2024/05/31)2024-07-12
- 四半期報告書四半期報告書-第13期第2四半期(2023/12/01-2024/02/29)2024-04-12
- 四半期報告書四半期報告書-第13期第1四半期(2023/09/01-2023/11/30)2024-01-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第12期(2022/09/01-2023/08/31)2023-11-30
- 四半期報告書四半期報告書-第12期第3四半期(2023/03/01-2023/05/31)2023-07-14
- 四半期報告書四半期報告書-第12期第2四半期(2022/12/01-2023/02/28)2023-04-14
- 四半期報告書四半期報告書-第12期第1四半期(2022/09/01-2022/11/30)2023-01-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第11期(令和3年9月1日-令和4年8月31日)2022-11-28
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
- 決算説明資料2026年8月期 第3四半期決算説明資料2026-07-15
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