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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ヴィス

5071 · Standard · サービス業

オフィスデザインからデータ分析、ビルコンバージョンまで、ワークプレイス構築をワンストップで提供。

概要

株式会社ヴィスは、1999年に大阪で創業したワークデザイン関連サービスを提供する企業である。当初は商業施設デザインを手掛けていたが、2004年にデザイナーズオフィス業務へ事業目的を変更。現在はオフィスデザインを中心とするブランディング事業、DXツール「ワークデザインプラットフォーム」や組織サーベイ「ココエル」を提供するデータソリューション、フレキシブルオフィス「The Place」の運営を行うプレイスソリューションの3事業を展開する。2020年3月に東証マザーズに上場、2022年4月にスタンダード市場へ移行。2024年8月に大阪本社と東京本社の二本社制を導入。2026年3月期の連結売上高は約165億円、従業員数は301名である。

ブランディング事業が売上の96%を占める3セグメント体制

ヴィスは報告セグメントとしてブランディング事業とデータソリューション・プレイスソリューション事業の2つを掲げる。2026年3月期の連結売上高16,489百万円のうち、ブランディング事業が15,887百万円(構成比96.4%)を占める。同事業はオフィスデザイン、グラフィックデザイン、ウェブデザインをワンストップで提供し、高成長企業や働き方改革に取り組む企業を主な顧客とする。データソリューション・プレイスソリューション事業は601百万円(同3.6%)で、ワークプレイス構築DXツール「ワークデザインプラットフォーム」、組織改善サーベイ「ココエル」、フレキシブルオフィス「The Place」の運営、ビルコンバージョンを含む。同事業の営業利益率は10.6%(64百万円)とブランディング事業の12.6%(2,001百万円)を下回るが、事業拡大の重点領域と位置づけられている。

年平均成長率を重視した経営とVISION2027

ヴィスは主要経営指標として年平均売上高成長率、年平均営業利益成長率、営業利益率を掲げる。2016年3月期から2026年3月期の10年間で売上高は46億円から165億円へ約3.6倍に拡大した。2026年3月期の営業利益は19億円、営業利益率は11.8%である。2025年6月に策定した中期経営計画VISION2027では、最終年度2028年3月期に売上高20,056百万円、営業利益2,027百万円を目標とする。基盤構築から機会拡大フェーズへシフトし、外部成長戦略による規模拡大も視野に入れる。同計画の初年度である2026年3月期は既に営業利益目標を前倒しで達成している。

大阪・東京・名古屋の3拠点と上海からの撤退

本社は大阪市北区に置き、東京本社(東京都港区)と名古屋オフィス(名古屋市中区)を併設する。2024年8月に東京オフィスを東京本社に改称し、二本社制へ移行した。大阪本社は2025年9月に同区内で移転している。名古屋オフィスは2008年開設後、2018年と2022年に移転を繰り返し拡大してきた。海外拠点としては2015年に中国上海市に美図室内設計(上海)有限公司を設立したが、2018年6月に清算している。従業員数は301名(連結)で、女性活躍や多様な働き方に対応した人材施策を推進する。

子会社とガバナンス体制の変遷

連結子会社は2022年4月に設立した株式会社ワークデザインテクノロジーズ(東京都港区)のみである。同社はデータソリューション事業の中核となるワークデザインプラットフォームやココエルの開発を担う。ヴィスは2022年6月に監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行し、コーポレートガバナンスを強化した。2024年8月の二本社制導入は意思決定の迅速化と事業拡大への対応を目的とする。2020年の上場以来、資本政策としては新株予約権の行使による株式発行を行っており、2026年3月期には25百万円の調達があった。

業界の中での役割はワークプレイスデザイン・コンサルティング企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
165億円
営業利益
19億円
営業利益率
11.5%
純利益
14億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ブランディング事業159億円96.4%20億円12.6%
データソリューション・プレイスソリューション事業6億円3.6%1億円16.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01企業(オフィス移転・改装、働き方改革)主力

オフィスデザイン、データソリューション、プレイスソリューションを組み合わせ、企業の働く環境と働き方をデザイン。高成長企業から大手企業までを対象に、ブランディングからDX、不動産有効活用まで支援する。

主な製品・サービス4
オフィスデザイン
オフィスのプランニングから設計、施工までの一連のサービス。
ワークデザインプラットフォーム
空間稼働率分析・コストシミュレーション・従業員満足度サーベイで最適なワークプレイスを構築するDXツール。
ココエル
従業員のメンタル・フィジカル・エンゲージメントを測定する組織改善サーベイ。
The Place
スタートアップ向けシェアオフィス・コワーキングスペース。

製品と技術

ブランディング事業の核:オフィスデザインのワンストップ提供

ブランディング事業の中核はオフィスデザインである。ヴィスは企業の移転や改装に際し、プランニングから設計、施工までを一貫して請け負う。8,500件以上の実績を持ち、高成長企業を中心に中小企業から大手・老舗企業まで幅広く顧客を抱える。デザインにおいては企業のブランドアイデンティティを空間に落とし込むことを重視し、グラフィックデザインやウェブデザインとも連携する。2026年3月期の同事業売上高は15,887百万円で、全社の96%を占める。

データソリューション:ワークデザインプラットフォームとココエル

2022年設立の子会社ワークデザインテクノロジーズが開発したワークデザインプラットフォームは、空間稼働率分析、コストシミュレーション、従業員満足度サーベイの3機能を統合する。企業のワークプレイス課題を可視化し、最適なオフィス設計を支援する。もう一つのツール「ココエル」は141項目のサーベイでメンタル・フィジカル・エンゲージメントを測定し、組織改善に役立てる。これらのデータソリューションはブランディング事業とのシナジーを生み、顧客への提案力を高めている。

プレイスソリューション:ビルコンバージョンとThe Place運営

プレイスソリューションでは、既存オフィスビルの改装や遊休資産の再活用によりビルの資産価値を高めるビルコンバージョンを手掛ける。同時に、自社ブランドのフレキシブルオフィス「The Place」を東名阪の4拠点で運営する。各拠点はスタートアップ向けのテナント賃貸、シェアオフィス、コワーキングスペースを提供し、イベント開催を通じて企業と個人の交流を促進する。2026年3月期の同事業セグメント売上高は601百万円であるが、中期経営計画では成長領域と位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

中小規模人材サービス、安定収益基盤

当社はサービス業に属する人材派遣・紹介企業で、売上高160億円前後の中堅規模。2025/3期営業利益率11.66%と安定的な収益を上げる。同業のジンジブ、イシン、JSHなど小型株が多い中で、売上高はやや大きい。2026/3期もほぼ横ばいの収益が予想され、堅調だが成長鈍化が見える。

強み

  • 売上高160億円超で営業利益率11%超と、中堅人材サービスとして安定。
  • 一定の顧客基盤を持ち、リピート受注が見込めるビジネスモデル。
  • 特定業界や職種への特化により、差別化を図っている可能性。
  • 利益率が高く、財務体質が堅固であると推測される。

課題

  • 2025→2026年度の売上高成長率が約1%と低く、市場拡大が鈍い。
  • 同業他社が多く、人材派遣業界の競争が激しい。
  • 労働力不足が続く中、優秀な人材の確保が課題となる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がヴィス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17378アシロ117億円13.5倍
26533Orchestra Holdings116億円160.4倍
32173博展116億円6.3倍
42162nms ホールディングス116億円33.4倍
59560プログリット116億円14.6倍
65071ヴィス115億円8.4倍
79341GENOVA111億円39.3倍
86082ライドオンエクスプレスホールディングス111億円14.2倍
92134北浜キャピタルパートナーズ110億円
109252ラストワンマイル109億円10.8倍
119780ハリマビステム108億円10.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

商業施設デザインからデザイナーズオフィスへの転換(1999-2004)

株式会社ヴィスは1999年1月、大阪市西区に資本金1,000万円で設立された。当初の事業目的は商業施設を中心とするデザイン業務であった。設立から5年後の2004年1月、同社は事業目的をデザイナーズオフィス業務へと抜本的に変更する。同時期の2004年9月には東京オフィスを東京都港区に開設し、首都圏での営業基盤を築いた。この転換は、オフィス環境のデザインに特化する現在の事業モデルの原点であり、以来一貫して「はたらく人々」のための空間づくりに注力している。

建築士登録と建設業許可の取得(2008-2013)

2008年2月、ヴィスは本社で二級建築士事務所、東京オフィスで一級建築士事務所として登録し、設計業務の法的基盤を整えた。同年3月には一般建設業許可を取得し、施工まで自社で手掛けられる体制を構築。2013年12月には特定建設業許可(建築工事業)を取得し、より大規模な工事に対応可能となった。2016年11月には内装仕上工事業の特定建設業許可も追加。これらの資格・許可の取得により、オフィスデザインのワンストップサービスが現実のものとなった。

上海進出と早期撤退(2015-2018)

2015年6月、ヴィスは中国上海市に美図室内設計(上海)有限公司を設立した。現地でデザイナーズオフィス業務を展開する狙いであったが、事業は軌道に乗らず、2018年6月に清算を完了した。上海子会社の存続期間は約3年間と短く、海外直接投資の難しさを経験した。この撤退後、同社は国内市場に経営資源を集中させる方針をとっている。

東証マザーズ上場からスタンダード市場へ(2020-2022)

2020年3月、ヴィスは東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場した。上場からわずか1年後の2021年3月には市場第二部へ市場変更し、2022年4月の市場区分見直しに伴いスタンダード市場へ移行した。上場後、2022年4月には100%子会社ワークデザインテクノロジーズを設立し、データソリューション事業を本格化。同年6月には監査等委員会設置会社へ移行し、ガバナンス体制を強化した。

フレキシブルオフィス「The Place」の展開(2021-2025)

2021年1月、ヴィスは大阪市中央区にフレキシブルオフィスビル「The Place 大阪」を開業した。2022年5月には名古屋市中区に「The Place 名古屋」、2023年5月には東京都渋谷区に「The Place 渋谷」、2025年10月には東京都港区に「The Place 新橋」を開設。これらの施設はシェアオフィスやコワーキングスペースを提供し、スタートアップ企業向けテナント賃貸も行う。コンセプトは「TSUMUGI(紡ぎ)」で、企業間・個人間の交流を促す場として位置づけられている。

二本社制への移行と本社移転(2024-2025)

2024年8月、ヴィスは東京オフィスを東京本社に改称し、大阪本社と東京本社の二本社制へ移行した。これにより関東圏での意思決定を迅速化し、事業拡大に対応する体制を整えた。2025年9月には大阪本社を大阪市北区内で移転し、同年10月のThe Place新橋開設と合わせて首都圏と関西圏の両方でプレゼンスを高めている。従業員数は301名(2026年3月期)で、設立以来継続的に増加している。

年表25件を開く

1990年代

  • 1999年1月創業大阪市西区に商業施設を中心とするデザイン業務を主たる事業目的とした、株式会社ヴィス(資本金10,000千円)を設立

2000年代

  • 2004年1月商号変更主たる事業目的をデザイナーズオフィス業務に変更
  • 2004年9月東京都港区に東京オフィスを新設
  • 2008年2月二級建築士事務所として登録(本社)一級建築士事務所として登録(東京)
  • 2008年3月一般建設業許可を取得
  • 2008年8月名古屋市中村区に名古屋オフィスを新設

2010年代

  • 2012年3月第一種貨物利用運送事業を登録
  • 2013年12月特定建設業許可(建築工事業)を取得
  • 2014年2月事業拡大のため、大阪市北区に本社を移転
  • 2015年6月創業中国上海市にデザイナーズオフィス業務を事業目的とした、美図室内設計(上海)有限公司を設立(2018年6月29日付で清算結了)
  • 2015年11月一級建築士事務所として登録(本社)
  • 2016年11月特定建設業許可(内装仕上工事業)を取得
  • 2018年7月事業拡大のため、名古屋市中村区に名古屋オフィスを移転

2020年代

  • 2020年3月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2021年1月大阪市中央区にフレキシブルオフィスビル「The Place 大阪」開業
  • 2021年3月東京証券取引所市場第二部へ市場変更
  • 2022年4月ワークデザインコンサルティング業務を主たる事業目的とした、100%子会社㈱ワークデザインテクノロジーズ(現連結子会社)を東京都港区に設立
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行
  • 2022年5月事業拡大のため、名古屋市中区に名古屋オフィスを移転 事業拡大のため、名古屋市中区にフレキシブルオフィス「The Place 名古屋」を新設
  • 2022年6月監査役会設置会社から 監査等委員 会設置会社に移行
  • 2023年5月事業拡大のため、東京都渋谷区にフレキシブルオフィス「The Place 渋谷」を新設
  • 2023年9月事業拡大のため、東京都港区内で東京オフィスを移転
  • 2024年8月東京オフィスを東京本社に改称し、大阪本社と東京本社の二本社制へ移行
  • 2025年9月事業拡大のため、大阪市北区内で大阪本社を移転
  • 2025年10月事業拡大のため、東京都港区にフレキシブルオフィス「The Place 新橋」を新設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2028年3月期まで20,056百万円
  • 連結営業利益2028年3月期まで2,027百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ワークデザインの拡大と新規事業創出

    オフィスデザインに加えてデータソリューションやプレイスソリューション事業を拡大し、外部成長戦略による新たな市場機会の創出と企業規模の拡大を目指す。

  2. 02

    IT・DXによる生産性向上と付加価値創出

    生成AIを含む新技術を活用し、システム更新と業務効率化を推進。創出された時間を付加価値の高い業務に充てることで、顧客へのサービス品質向上と生産性向上を両立する。

  3. 03

    人材の確保・育成とエンゲージメント向上

    顧客課題を分析しソリューションを提供できる人材の確保・育成に努め、ES(従業員満足)向上による優秀な人材の定着を進める。

  4. 04

    マーケティング・ブランディングの強化

    ターゲットを明確にしたマーケティング活動と自社ブランディングにより、類似他社との差別化を図り、ワークデザインの社内外への浸透を促進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で301人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は730万円で、6期前と比べて+18.0%平均年齢は34.2歳、平均勤続年数は5.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年3月61931.54.0187
2021年3月57231.94.2209
2022年3月62032.04.3224
2023年3月70932.84.9231
2024年3月71833.45.1252
2025年3月82634.25.9272699
2026年3月73034.25.9301631

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率19.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率114.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)78.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
The Place大阪 — 大阪市中央区1,745百万円
データソリューション・プレイスソリューション事業
東京本社 — 東京都港区222百万円
ブランディング事業 データソリューション・プレイスソリューション事業
大阪本社 — 大阪市北区197百万円
ブランディング事業 データソリューション・プレイスソリューション事業
The Place新橋 — 東京都港区120百万円
データソリューション・プレイスソリューション事業
保養所 — 沖縄県国頭郡 恩納村100百万円
全社(共通)
The Place 渋谷 — 東京都渋谷区34百万円
データソリューション・プレイスソリューション事業
名古屋オフィス — 名古屋市中区32百万円
ブランディング事業
データソリューション・プレイスソリューション事業19百万円
The Place名古屋 — 名古屋市中区2百万円
データソリューション・プレイスソリューション事業
保養所兼研修施設 — 静岡県熱海市2百万円
全社(共通)
ほか1件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は165億円営業利益19億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.2%、利益が+0.0%。

売上高
+1.2%
165億円
営業利益
+0.0%
19億円
純利益
+0.0%
14億円
営業利益率
11.5%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高184億円165億円
営業利益20億円19億円
純利益12億円14億円
1株あたり配当¥59¥59

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は35億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+16.7%、営業利益は−66.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q353
2024年1Q30310.02
2024年2Q3425.91
2024年3Q35411.43
2024年4Q454
2025年2Q801012.56
2025年4Q83910.88
2026年2Q6968.74
2026年4Q961313.510
2027年1Q3512.91

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2016年3月期からの11期で、売上は46億円から165億円へ3.6倍に増えた。直近期の営業利益率は11.5%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2016年3月4632
2017年3月5954
2018年3月7275
2019年3月8796
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2020年3月9396
2021年3月8153
ワークデザインコンサルティング業務を主たる事業目的とした、100%子会社㈱ワークデザインテクノロジーズ(現連結子会社)を東京都港区に設立
2022年3月107107
2023年3月132139
2024年3月1441510
2025年3月163191911.714
2026年3月165191911.514

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高165億円のうち、営業利益として残るのは19億円11.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は14億円、売上の8.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.5%118億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.0%28億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.5%19億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.0pt
11.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.4pt
8.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.6pt
18.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
11.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
23.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2026年3月期は営業CFが13億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは10億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は66億円で、売上の4.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年3月7−105−316
2019年3月9−1−2821
2020年3月3−34026
2021年3月4−6−1−222
2022年3月14−1−11335
2023年3月12−4−1842
2024年3月15−4−21150
2025年3月16−3−31360
2026年3月13−3−41066

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2026年3月期の総資産は125億円。このうち返さなくてよい自己資本が79億円で、自己資本比率は63.3%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年3月157849.5
2017年3月24111344.8
2018年3月34142041.8
2019年3月42202246.4
2020年3月52341865.6
2021年3月53361769.2
2022年3月69432661.8
2023年3月80503062.8
2024年3月99584159.1
2025年3月108693964.1
2026年3月125794663.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
68億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
68億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
46億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
93
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率23 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り534社中113位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中410位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
18.4%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.5%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
63.3%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
1.2%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.3%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,368で、1年前と比べて+2.8%過去52週の値幅のなかでは17%の位置にある。

¥1,368-0.2%1ヶ月-3.5%1年+2.8%時価総額115億円
過去52週の値幅
安値¥1,301高値¥1,688

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.4倍
PER (会社予想)9.3倍
PBR1.52倍
配当利回り4.31%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月-0.96%と停滞。25日線1405.24円を-4.3%下回り、RSI 42.2で中立。52週高値1688円から-20%の水準。8月12日に36,600株と出来高急増し、下落。200日線1417.44円を下回り、中期的な上値は重い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PERが8.38倍と業界平均26.52倍を大きく下回り割安。PBRは1.45倍と平均2.27倍を下回る。配当利回りは3.60%と平均1.61%を上回り、株主還元も良好。業績は安定成長しており、収益性も高いが、市場評価が低く割安感が強い。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.4倍23.4倍
PER (予想)9.3倍
PBR1.52倍3.51倍
ROE18.4%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

建設業界の人手不足とDX推進を追い風に急成長してきたが、成長曲線の減速懸念が浮上。強気派は、建設現場のペーパーレス化がまだ浸透途上(市場浸透率10〜20%程度)であり、導入現場数の拡大と顧客単価の上昇余地が大きいと主張。一方、弱気派は、競合の参入増加と大企業向け営業の難しさ、さらに決算で売上高成長率が鈍化していることを指摘し、割高感を警戒する。PER8倍台、PBR1.4倍とバリュエーションは成長株としては低く、強気派は割安、弱気派は成長減速織り込み済みと解釈が分かれる。

プラスに働く材料7
  • 市場浸透余地大

    建設DX市場は浸透率10%未満とされる。導入現場数増加で成長持続可能。

  • 顧客単価上昇

    オプション追加や上位プラン移行でARPU向上余地あり。直近も改善傾向。

  • 割安な評価

    PER8倍台、PBR1.4倍は成長株として妥当。利益成長が評価を押し上げる。

  • 低PER(8.4倍)の割安修正継続影響

    PER8.38倍は業界平均比割安、株価上昇余地

  • 安定した配当利回り継続影響

    配当利回り3.6%、株主還元姿勢安定

  • 売上高増加トレンド2026年通期影響

    売上165億円(前期+1.2%)、堅調な受注基盤

  • サービス業の利益率改善余地2027年~2028年影響

    営業利益率11.5%、業務効率化で向上の可能性

マイナスに働く材料7
  • 競合激化

    多数の同業SaaSが参入。差別化困難で価格競争に陥るリスク。

  • 成長鈍化

    2026/3期予想売上高は前期比1.2%増と明らかに減速。市場成熟の兆し。

  • 営業効率悪化

    大企業向け営業コスト増で販管費比率が上昇。利益率改善ペースが鈍い。

  • 営業利益横ばいのFY2026予想2026年Q1~Q2影響

    営業利益19億円(前期比+0%)、成長鈍化懸念

  • 売上高成長率の鈍化2026年通期影響

    売上高成長率1.2%(前期+13.2%)、伸び率減速

  • 人件費上昇によるコスト増2026年~2027年影響

    サービス業は人件費依存、賃上げで利益圧迫

  • 外国人保有率0.78%の低流動性継続影響

    海外投資家の関心薄く、需給面で上値重い

次の決算で確かめる点
導入現場数(累計)
成長の基盤。前期比増加率が鈍化していないか確認する最重要指標。
顧客単価(ARPU)
売上成長のもう一つの軸。値上げやアップセルの効果を測る。
解約率
競合激化の影響を直接反映。上昇は弱気派の懸念が現実化。
営業利益率
成長投資と収益性のバランス。営業人員増で悪化しないか注視。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり59で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.31%。

年間配当
¥59
1株あたり
配当利回り
4.31%
いまの株価に対して
配当性向
30.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年3月819.7
2022年3月17112.520.2
2023年3月2123.519.3
2024年3月3671.430.1
2025年3月4936.130.8
2026年3月490.030.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥59

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,020人。区分でいちばん多いのは個人・その他51.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.1%を占め、残る54.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他50.350.250.452.251.551.6
事業法人42.643.143.042.042.642.4
金融機関3.82.91.63.42.32.6
外国法人1.60.31.91.22.12.6
証券会社1.73.43.11.21.40.7
外国人個人0.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社クレド40.66
02中村 勇人22.36
03竹内 理人5.09
04ヴィス従業員持株会3.05
05金谷 智浩2.04
06大滝 仁実2.01
07横山 賢次1.68
08野村信託銀行株式会社(投信口)1.60
09永岡 陽介1.48
10ベル投資事業有限責任組合11.37

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で−96%、1株純資産は11期で−94%。直近期のROEは18.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2016年3月4,65416,17832.520.0
2017年3月15846340.120.1
2018年3月6620936.220.3
2019年3月9128836.820.1
2020年3月8942122.66.816.9
2021年3月414479.415.219.7
2022年3月8452217.37.620.2
2023年3月10460817.18.919.3
2024年3月12070418.39.530.1
2025年3月16382921.37.630.8
2026年3月16393918.48.830.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額182百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢
中村勇人代表取締役 会長66
金谷智浩代表取締役 社長 コンサルティングDiv.長50
大滝仁実専務取締役 クリエイティブDiv.長61
矢原裕一郎常務取締役 コーポレートDiv.長59
浜本亜実取締役 監査等委員49
西村勇作取締役 監査等委員56
渡邉淳取締役 監査等委員54
酒井透取締役 監査等委員61

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4156161217143
社外取締役411113

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,716字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、「はたらく人々を幸せに。」というパーパス(存在意義)のもと、最適なワークプレイスを導き出し、働く人々のエンゲージメント(従業員満足度)を高めながら、企業価値をさらに向上させる環境をデザインする「ワークデザイン」(働く環境や働き方のデザイン)に関連するサービスを展開しております。 昨今の生産年齢人口の減少や働き方改革の推進等により、業務効率の向上、企業文化やロイヤルティの醸成など、ワークプレイスへのニーズが多様化し、「場所」から「人」を中心とした考え方へ変化しております。さらに、新型コロナウイルス感染症の流行を経て、働く環境や働き方の多様化が急速に進み、働き方に合わせてワークプレイスを構築する時代に社会は変化しております。 このような社会の変化の中、当社グループは、「ワークデザイン」に関連するサービスをワンストップで提供することにより、働く人々の幅広い価値観に対応し、企業価値の向上や働く人々のエンゲージメントの向上を目指す企業を支援してまいります。 (1) サービス概要 ① ブランディング(ブランディング事業) ブランディングでは、オフィスデザイン・グラフィックデザイン・ウェブデザインなどのオフィスに存在するすべてのデザインをワンストップで提供しており、これらのデザインを通して、企業のアイデンティティの確立と企業ブランドの構築を支援しております。当社グループでは、高成長企業を中心とした中小企業から社員満足度の向上や新しい働き方等を経営課題とする大手・老舗企業までを対象に幅広く展開しており、企業ごとに異なる課題や要望に対して、当社グループが手掛けた8,500件以上の実績の中で培ってきたノウハウを生かした最適なソリューションを提供しております。 オフィスデザインでは、オフィスの移転・改装を行う企業に対して、オフィスのプランニングから設計・デザイン、施工まで行い、オフィスの移転や改装に関わる一連のマネジメントを行っております。 グラフィックデザインでは、会社案内、商品パンフレット、販促ツール、ポスターや名刺に至るまで、さまざまなグラフィックデザインを行っております。 ウェブデザインでは、ウェブサイトの制作、モバイルサイト・スマートフォン用サイトの制作などを行っております。 〔ブランディング事例(オフィスデザイン)〕 ② データソリューション(データソリューション・プレイスソリューション事業) データソリューションでは、ワークプレイス構築DXツール「ワークデザインプラットフォーム」や組織改善サーベイ「ココエル」を提供しております。 「ワークデザインプラットフォーム」では、ワークプレイスの空間稼働率分析・コストシミュレーション・従業員満足度サーベイの3つの視点で分析を行い、場所、コスト、人的資本の観点から企業の課題の可視化と企業ごとの最適なワークプレイスの構築支援を行っております。 従業員の状態を把握する「ココエル」では、ストレスチェックの項目に職場環境を適切に把握できる設問を追加した141項目で、メンタル・フィジカル・エンゲージメントについて状態把握・要因分析を行い、組織分析を行っております。 〔レポートイメージ(ワークデザインプラットフォーム、ココエル)〕 ③ プレイスソリューション(データソリューション・プレイスソリューション事業) プレイスソリューションでは、オフィスビルの改装や遊休資産の再稼働などにより、ビルの資産価値を向上させるビルコンバージョンや不動産の有効活用支援を行っております。 また、「TSUMUGI(紡ぎ)」をコンセプトとしたフレキシブルオフィス「The Place」の運営を行い、スタートアップ企業向けのテナント賃貸やシェアオフィス(レンタルオフィス)、コワーキングスペースを提供しております。イベントの開催などを通じて「企業と企業、企業と個人が出会い、新たな価値を創出する場」を提供しております。 〔プレイスソリューション事例(The Place、ビルコンバージョン)〕 〔ワークデザインの体系〕 〔事業系統図〕
経営方針・対処すべき課題2,974字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 これまで当社グループは、「はたらく人々を幸せに。」をパーパスとして事業展開をしてまいりましたが、今後さらなる飛躍を遂げていくためには、既存の枠組みを超えた事業展開やサステナビリティへの取組みに加えて、経営者と従業員が目指すべき想いを共有することがより一層必要であると考えております。 当社グループは、フィロソフィーである「パーパス(Purpose、存在意義)」、「アンビション(Ambition、目指すゴール)」、「バリューズ(Values、価値観)」のもと、持続的成長企業として社会や顧客が求める価値を創造する企業であり続けるためにグループ一丸となって取り組んでまいります。 〔フィロソフィー〕 パーパス(Purpose、存在意義)   はたらく人々を幸せに。 アンビション(Ambition、目指すゴール)   私たちだからできる「ワークデザイン」によって、はたらく空間やしくみを進化させ、一人ひとりの想像力と創造力をひきだし、人と人との多彩なつながりを生みだす。だれもが自分らしく、最大の力を発揮しながらはたらくことができる社会へ。新たな価値や感動がつぎつぎと生まれるよう企業や組織と共創し、人々の幸せがふくらんでいく世界を実現します。 バリューズ(Values、価値観)   ・誰より前を走ろう。これからの「はたらく」をリードし続けるパイオニアへ。一人ひとりが主役になって。 ・共に高め合おう。多様性の力を信じて。互いに成長し、生まれるシナジーをつぎつぎと。 ・得意を増やそう。あらゆる可能性を、あらゆる角度から。人と向き合い、心を動かすプロフェッショナルとして。 ・常に新しくいよう。自ら学び、進化を続けて。これまでにない価値を届け続ける。 ・深く寄り添おう。すべては相手の喜びと感動のために。熱い想いと、あたたかい心で。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、年平均売上高成長率、年平均営業利益成長率及び営業利益率を主要な経営指標として重視しております。高付加価値サービスの提供を通じた収益基盤の強化とともに、徹底した原価管理等によりコスト管理の高度化を推進することで持続的な成長を目指してまいります。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 昨今の急速な人口減少やグローバル化・デジタル化の進展等により企業と働き手を取り巻く環境は大きく変化し、労働生産性の飛躍的な向上が各企業の重要課題となっております。こうした中、企業はさまざまな働き手の多様な働き方に対応した就業環境の整備だけではなく、自社の存在意義や価値観の社員との共有や働く一人ひとりが成長を実感できる機会の提供等により、働く人々のエンゲージメントを向上させ、働く人々と企業の持続的な成長を図ることが求められております。 このような背景のもと、働き手のニーズを把握しながら、「働きがい」と「働きやすさ」を実感できる環境整備を進める企業が増えております。新型コロナウイルス感染症の流行により、就労する場所・時間の自由度の高いテレワークを導入・拡充する企業が増加した一方、出社日や出社時間を増やそうと、再びオフィスへの出社を求める「オフィス回帰」の動きも見られます。企業が求める働き方が多様化し、そこで働く人々も多様化する中、それぞれの企業に応じたワークプレイスの提案が求められております。 こうした中、当社グループは、2024年3月期より3年間(2024年3月期~2026年3月期)を対象とした中期経営計画を策定し、「オフィス」という空間のみをデザインすることから、「はたらく」こと全体の課題を解決し、社会に新しい価値の提供を行ってまいりましたが、2026年3月期の財務目標である連結売上高16,169百万円及び連結営業利益1,597百万円を1年前倒しで達成いたしました。 これを受けて、2026年3月期より3年間(2026年3月期~2028年3月期)を対象とした新中期経営計画(VISION2027)を策定し、最終年度(2028年3月期)の財務目標として、連結売上高20,056百万円、連結営業利益2,027百万円を計画しております。同計画では、当社のフィロソフィーである「はたらく人々を幸せに。」を基盤とした、「ワークデザイン」の拡大に向け、基盤構築フェーズを継続しつつ、機会拡大フェーズへとシフトするための基本戦略を策定しております。ブランディング、データソリューション、プレイスソリューションの既存事業の成長はもとより、外部成長戦略により、新たな市場機会を創出し、企業規模の拡大を目指してまいります。 (4) 優先的に対処すべき課題 当社グループが、事業の拡大及び経営の安定化を図っていく上で、優先的に対処すべき課題は以下のとおりであります。 ① 事業戦略 当社グループは、企業ごとに最適なワークデザインを提供することが特徴・強みであり、オフィスデザインを主軸としたブランディング事業の継続的な成長はもとより、データソリューション・プレイスソリューション事業を拡大させることが重要であると考えております。そのため、ワークデザインの軸となるデータの抽出及び分析により顧客の持つ課題を可視化させ解決することで、ワークデザインを推進し事業の拡大を図ってまいります。 ② IT・DX戦略 当社グループは、業務効率化によって社員の業務負担を軽減し、創出された時間を付加価値の高いアイデア創出やクリエイティブな業務に充てることが、顧客に対するより質の高いサービスの提供に繋がると考えております。そのため、生産性の向上がさらなる事業成長に向けて重要であると認識しております。加えて、既存システムのアップデートに加え、生成AIを含む新技術を活用したIT・DX化を推進することで、生産性の向上と付加価値創出の両立を目指してまいります。 ③ 人材の確保・育成 当社グループは、顧客の働き方のニーズや課題にあわせて現状分析とソリューションができる人材を確保・育成することが重要な課題と認識しております。このため、次代を担う優秀な人材の確保・育成に努めるとともに、ES向上にも努め、優秀な人材の定着を進めてまいります。 ④ マーケティング・ブランディングの強化 当社グループは、オフィスデザインからワークデザインへと事業領域を拡大する中、社内外へのワークデザインの浸透が重要だと考えております。類似他社との差別化を行い、付加価値を向上させるためターゲットを明確にしたマーケティング活動と、自社のブランディングを強化してまいります。 ⑤ コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の強化 当社グループは、厳格な法令遵守体制の構築は当然のこととして、さらに一歩進めた説明責任の徹底と顧客の当社に対する真の理解と満足を獲得することが重要な課題と認識しております。今後、関係法令の遵守はもとより、社員一人ひとりの高い倫理観の醸成、社会的良識を持った責任ある行動を目指し、啓蒙活動や社内教育を徹底してまいります。
事業等のリスク4,262字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。併せて、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項についても、投資者の判断にとって重要な影響を与えると当社が考える事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。なお、本項の記載内容は当社株式の投資に関する全てのリスクを網羅しているものではありません。 当社は、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容もあわせて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 法的規制による影響 当社は、建設業法、建築基準法、建築士法、中小受託取引適正化法(取適法)、貨物利用運送事業法等、さまざまな法規制下にあります。そのため、内部統制システムの整備・維持を図り各種法令等の遵守に努めておりますが、当社がこれらの法的規制に違反した場合には、罰金、業務停止その他の制裁が課され、当社グループの社会的評価、信用及び業績に影響を及ぼす可能性があります。今後、さらに規制が強化された場合には、事業活動が制限される可能性があります。 また、当社は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(以下「廃棄物処理法」という。)に基づいて、産業廃棄物処理業者に収集運搬及び処理を委託しております。当社が廃棄物処理法における(委託処理に係る契約書未作成、マニフェスト虚偽記載等)一定の要件に抵触した場合、行政処分等がなされる可能性があり、こちらについても、当社グループの風評、業績及び財政状態が悪影響を受ける可能性があります。 なお、当社の事業活動に際して、建設業法に定める建設業の許可を得ております。現在、当該許可が取消しとなる事由はありません。しかしながら、当社が何らかの事情により許可の取消し等が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 許認可等の名称   許認可番号等/有効期間   規制法令   免許取消条項等 特定建設業許可   国土交通大臣 (特-5) 第22593号2023年12月5日~2028年12月4日   建設業法   第29条 特定建設業許可   国土交通大臣 (特-7) 第22593号2025年9月18日~2030年9月17日   建設業法   第29条 (2) 製品・施工の欠陥にともなうリスク 当社は、付加価値の高いサービスを提供できるよう努めておりますが、協力会社から納品された製品の欠陥や施工不良により第三者が損害を被った場合、当該製品や施工不良の対応に多大な費用負担を余儀なくされ、契約不適合責任(瑕疵担保責任)に基づく民事賠償責任を負う可能性があります。これらのリスクが顕在化した場合には、社会的評価が低下するなど、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (3) オフィス需要の動向 当社グループは、オフィスの移転や新規事業所の開設を行う見込みの企業等に対して営業活動を行っているため、経済環境の悪化及び企業業績の低迷等による移転や新規事業所の開設の減少、既存顧客からのリピートの減少等により、当社グループの業績が悪化する可能性があります。 (4) 売上計上時期の期ずれについて 当社は、工事契約について、取引開始から完全に履行義務を充足すると見込まれる時点までの期間がごく短い場合には、完全に履行義務を充足した時点で収益を認識しております。そのため、当社に起因しない何らかの事情により、工事遅延等が発生した場合、当初予定の売上計上時期がずれ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 人員の確保と育成 当社グループは、顧客の問題・ニーズに合わせてワークプレイスの提案及びワークプレイスの設計・施工等を行っており、そのために専門性の高い熟練した従業員の確保と育成が必要であると認識しております。しかしながら、かかる従業員の確保と育成ができない場合や、新たに従業員を採用するための費用や人件費が当社の想定を超えて高騰した場合、また、人材の育成が想定通り進捗しない等の理由によりワークプレイスの受注獲得件数が当社の想定通りに伸びない場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (6) 現経営陣への依存 当社経営陣は、ワークプレイスの提供に関する豊富な経験と知識を有しており、当社グループの経営方針・利益計画の策定及び執行に対する管理等につき、重要な役割を果たしております。このため、当社は、現経営陣に依存しない体制の構築に努めておりますが、予期せぬ事情により、現経営陣が退任した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (7) 内部管理体制に関するリスク 当社は、企業価値の継続的な向上のため、コーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であると認識しております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切な運用、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守を徹底するため、内部管理体制の充実を図ってまいります。しかしながら、業務の急速な拡大により、十分な内部管理体制の構築が追いつかないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (8) 協力会社への外注 当社は、工事・施工を協力会社に外注しております。協力会社の管理を徹底するよう努めておりますが、万が一協力会社の管理が徹底できないことによる施工品質の低下や現場における事故、廃棄物処理法の違反等の協力会社による不正行為、工事案件の増加や外注費の高騰及び工期の延長等が発生した場合、当社の信用度の低下及び損害賠償責任の負担等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (9) 類似他社との競合リスク 当社グループは、顧客のニーズに対応した付加価値の高いサービスを提供することに全力を挙げて取り組んでおります。類似業界としては内装工事業がありますが、類似他社に対して十分な競争力を確保できない場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (10) システムに関するリスク 自然災害、停電等さまざまな原因により、当社のサーバーがシステムダウンを起こし、業務ができない等の障害が発生する可能性があります。当社では、システムのバックアップを行うとともに、緊急時の対応については、システム会社等による早期の復旧を図る体制を構築しておりますが、万が一想定を超えるシステム障害が発生した場合には、業務負荷に伴い当社サービスの低下等が発生し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (11) 新株予約権の権利行使に伴う株式希薄化のリスク 当社は、当社役員及び従業員に対するインセンティブを目的として新株予約権を付与しております。また、今後におきましても、役員及び従業員に対するインセンティブとして新株予約権を付与する可能性があります。これらの新株予約権の行使がされた場合は、当社の1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。 (12) 大株主について 当社の代表取締役会長である中村勇人は、当社の大株主であり、自身の資産管理会社である株式会社クレドの所有株式数を含めると2026年3月31日現在で発行済株式総数の63.03%を所有しております。同人は、安定株主として引続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。当社といたしましても、同人は安定株主であると認識しておりますが、何らかの事情により、大株主である同人の株式の多くが減少した場合には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 新規事業の立ち上げや子会社の設立が売上や利益の拡大につながらないリスク 当社は、事業の拡大及び経営の安定化のため、2021年1月にフレキシブルオフィスビル「The Place 大阪」を開業し、2022年4月に株式会社ワークデザインテクノロジーズ(現連結子会社)を設立いたしました。今後は、事業計画の進捗状況の継続的な把握に努め、必要に応じて計画を修正する社内体制を整えております。しかしながら、事業が計画通りに進捗せず当初期待した収益が得られない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、計画通り進んだとしても、事業が本格的に稼働し、安定的な収益を生むまでに相当程度の時間を要した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 不動産賃貸に関するリスク 当社は、フレキシブルオフィス「The Place」を運営するため、賃貸等不動産を保有しておりますが、景気動向や経済情勢等により賃料下落や空室区画の増加が発生する可能性があります。また、テナントの退去及び利用状況等によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 減損リスク 当社がフレキシブルオフィス「The Place」を運営するために取得した不動産の時価の著しい低下や事業の収益性が悪化し、回復の可能性が見込めない場合には、減損会計の適用により固定資産について減損損失が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 災害等により保有物件の価値が毀損するリスク 当社は、フレキシブルオフィスビル「The Place 大阪」を運営するため、大阪府大阪市に固定資産を保有しており、今後は大阪府以外の地域においてもフレキシブルオフィス「The Place」を展開するための固定資産を取得する可能性があります。当該地域を中心に地震、台風、大雨、落雷等の自然災害が発生し、固定資産が毀損・劣化した場合には、復旧に相応の時間と費用等が必要となる可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,617字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は、以下のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、景気は緩やかな回復基調を維持しているものの、米国の関税政策の動向や、ウクライナや中東の不安定な国際情勢の長期化など、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような状況の中、当社グループでは、2025年6月に策定した中期経営計画(VISION2027)の1年目にあたり、オフィスデザインからワークデザイン(働く環境や働き方のデザイン)へと事業領域拡大を目指し、各重点施策を実行しております。 当社グループにおきましては、成長企業や働き方の 見直しに積極的な企業を中心に営業活動を行い、ワークデザインに関連するサービスをワンストップで提供することにより、企業価値の向上や働く人々のエンゲージメントの向上に貢献してまいりました。 以上の結果、当連結会計年度における経営成績は、売上高16,489百万円(前年同期比1.5%増)、営業利益1,942百万円(同1.4%増)、経常利益1,925百万円(同0.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,369百万円(同0.8%増)となりました。 各セグメントの経営成績の状況は、次のとおりであります。 イ.ブランディング事業 ブランディング事業では、オフィスデザイン・ウェブデザイン・グラフィックデザインをワンストップで提供しており、多様なマーケティング手法により新規顧客の獲得及び既存顧客へのフォローを継続して行ったことで、高成長企業を中心に受注獲得を行ってまいりました。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は15,887百万円(前年同期比1.8%増)、セグメント利益(営業利益)は2,001百万円(同5.0%増)となりました。 ロ.データソリューション・プレイスソリューション事業 データソリューション・プレイスソリューション事業では、株式会社ワークデザインテクノロジーズ(現連結子会社)が開発したワークプレイス構築DXツール「ワークデザインプラットフォーム」や組織改善サーベイ「ココエル」を提供しております。 また、東名阪エリアにおいて、フレキシブルオフィス「The Place」の運営を行っており、2025年10月には東京都港区に新たに「The Place 新橋」を開設いたしました。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は601百万円(前年同期比7.0%減)、セグメント利益(営業利益)は64百万円(同49.0%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比較して632百万円増加し、6,604百万円となりました。 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、1,345百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益1,938百万円、減価償却費156百万円、仕入債務の増加214百万円、前受金の増加916百万円があった一方で、売上債権の増加606百万円、棚卸資産の増加204百万円、未払費用の減少199百万円、未払消費税等の減少126百万円、法人税等の支払額699百万円により減少したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果支出した資金は、327百万円となりました。これは主に有形固定資産の売却による収入15百万円、敷金及び保証金の回収による収入23百万円があった一方で、有形固定資産の取得による支出223百万円、無形固定資産の取得による支出26百万円、投資有価証券の取得による支出110百万円により減少したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は、384百万円となりました。これは主に新株予約権の行使による株式の発行による収入25百万円があった一方で、配当金の支払額409百万円により減少したことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 イ.生産実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 ロ.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) ブランディング事業   17,427,990   111.9   3,756,192   169.5 データソリューション・ プレイスソリューション事業   411,859   63.2   175,230   91.6 合計   17,839,849   109.9   3,931,423   163.3 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.上記の金額には、賃貸収入等の受注を伴わないものは含めておりません。 ハ.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) ブランディング事業   15,887,745   101.8 データソリューション・ プレイスソリューション事業   601,871   93.0 合計   16,489,616   101.5 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.当連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績の10%以上の相手先がないため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 ① 経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、前年同期と比較して236百万円増加し、16,489百万円となりました。これは主に多様なマーケティング手法により新規顧客の獲得及び既存顧客へのフォローを継続して行ったことで、高成長企業を中心に受注獲得を行ったことによるものであります。 (売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は、前年同期と比較して222百万円増加し、11,748百万円となりました。これは主に売上高の増加に伴う外注費の増加や、「The Place 新橋」の開設に伴う地代家賃等の増加があった一方で、労務費が減少したことによるものであります。 この結果、当連結会計年度における売上総利益は、前年同期と比較して13百万円増加し、4,740百万円となりました。 (営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前年同期と比較して12百万円減少し、2,798百万円となりました。これは主に大阪本社移転に伴う地代家賃等の増加があった一方で、人件費が減少したことによるものであります。 この結果、当連結会計年度における営業利益は、前年同期と比較して26百万円増加し、1,942百万円となりました。 これにより、当社が重視する経営指標である売上高営業利益率については、11.8%(前年同期は11.8%)となりました。 (経常利益) 当連結会計年度における営業外収益は、前年同期と比較して5百万円増加し、21百万円となりました。これは主に受取利息の増加14百万円があった一方で、保険解約返戻金が7百万円減少したことによるものであります。 当連結会計年度における営業外費用は、前年同期と比較して16百万円増加し、37百万円となりました。これは主に投資事業組合運用損が7百万円、賃貸費用が5百万円増加したことによるものであります。 この結果、当連結会計年度における経常利益は、前年同期と比較して15百万円増加し、1,925百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における特別利益は、12百万円となりました。これは固定資産売却益を計上したことによるものであります。 当連結会計年度における特別損失は計上しておりません。 当連結会計年度における法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計額は、前年同期と比較して16百万円増加し、569百万円となりました。 この結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期と比較して11百万円増加し、1,369百万円となりました。 ② 財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末と比較して1,715百万円増加し、12,512百万円となりました。 流動資産は1,498百万円増加し、8,985百万円となりました。これは主に現金及び預金で632百万円、売掛金で606百万円、仕掛品で200百万円増加したことによるものであります。 固定資産は217百万円増加し、3,526百万円となりました。これは主に建物及び構築物で153百万円、工具、器具及び備品で49百万円、投資有価証券で81百万円増加した一方で、敷金及び保証金で5百万円、繰延税金資産で70百万円減少したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末と比較して717百万円増加し、4,577百万円となりました。 流動負債は601百万円増加し、4,276百万円となりました。これは主に買掛金で214百万円、前受金で916百万円増加した一方で、未払費用で199百万円、未払法人税等で191百万円、未払消費税等で126百万円、賞与引当金で16百万円減少したことによるものであります。 固定負債は115百万円増加し、301百万円となりました。これは主にリース債務で4百万円、資産除去債務で120百万円増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末と比較して998百万円増加し、7,934百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益1,369百万円を計上した一方で、配当金409百万円を支払ったことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、外注費のほか、人件費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資やフレキシブルオフィス「The Place」を展開するための不動産の取得等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金を基本としておりますが、新規事業計画及びこれに付帯する不動産購入、設備投資計画に基づく中長期の資金需要が生じた場合には、銀行借入により必要資金を調達することとしております。 なお、当連結会計年度末における借入金の残高はありません。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は6,604百万円であり、当社グループの事業を推進していくうえで十分な流動性を確保していると考えております。 ⑤ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗について 当社グループは、年平均売上高成長率、年平均営業利益成長率、営業利益率を経営上の目標の達成状況を判断するための重要な経営指標と位置づけており、当社グループの目標とする経営指標の実績値は次のとおりであります。 経営指標   目標値   2026年3月期 年平均売上高成長率   9.2%   7.0% 年平均営業利益成長率   10.4%   12.9% 営業利益率   10.0%以上   11.8% (注) 年平均売上高成長率及び年平均営業利益成長率は2024年3月期を基準年度として算定しております。 ⑥ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表を作成するにあたって採用する重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。 また、当社グループの連結財務諸表を作成するにあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものはありません。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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