概要
株式会社ネットスターズは、複数のQRコード決済を1つのアプリで決済可能にするマルチQRコード決済サービス「StarPay」を主力とするフィンテック企業である。2009年に千葉県千葉市で創業し、2023年9月に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年12月期の売上高は48億円、決済取扱高は2兆1,228億円に達し、国内約70万アカウントに導入されている。
「StarPay」によるマルチQRコード決済サービスの提供
ネットスターズの主力サービスは「StarPay」であり、40種類以上のQRコード決済ブランドを一括で契約・運用できるマルチ決済プラットフォームである。加盟店は1つの端末やPOSシステムで多様な決済手段に対応でき、消費者はWeChat Pay、Alipay、PayPay、LINE Payなどから選択可能。2023年2月からはクレジットカード決済、同年7月から電子マネー決済も追加し、キャッシュレス決済の選択肢を拡大している。
決済取扱高2兆円超、売上高48億円の成長
2025年12月期の決済取扱高は前年比33.2%増の2兆1,228億円、売上高は22.7%増の4,788百万円(約48億円)となった。営業利益は293百万円(前期は営業損失84百万円)と黒字転換し、親会社株主に帰属する当期純利益は485百万円を計上。収益は加盟店の決済額に応じた手数料が中心で、決済事業者への手数料を差し引いた純額が当社収益となる構造である。
自社営業と業務提携先による加盟店網の拡大
ネットスターズは自社の営業活動に加え、OEM提供先や取次店といった業務提携先を通じて効率的に加盟店を獲得している。クレジット会社などへのOEM提供により、自社ブランド以外でも「StarPay」が利用可能。2025年12月末時点の導入アカウント数は国内約70万に及び、店舗や自動販売機など幅広いチャネルで利用されている。
子会社を通じた海外展開と開発体制
シンガポール子会社NETSTARS ASIA HOLDINGSが海外の金融機関向けにOEM提供先を開拓し、ベトナム子会社NETSTARS VIETNAMと大連子会社納思達科技が主に開発を受託する。連結子会社3社と持分法適用会社1社でグループを構成し、日本国内だけでなくアジア地域での事業基盤を構築している。
業界の中での役割はキャッシュレス決済のアクワイアリング/決済代行サービス事業者。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/12期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 決済関連 | 43億円 | 89.6% | — | — |
| DX関連 | 3億円 | 6.3% | — | — |
| その他 | 2億円 | 4.2% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01小売・飲食・サービス業(加盟店)主力
店舗や自動販売機を含む加盟店に対し、複数のQRコード決済・クレジットカード・電子マネーを統合したキャッシュレス決済サービス「StarPay」を提供。加盟店は複数ブランドを一括契約でき、決済額に応じた手数料収入を得る。また、セルフレジやモバイルオーダーなどのDX製品をクロスセルし、店舗の省人化や顧客体験向上を支援している。
- StarPay
- 複数のQRコード決済ブランドを1つのアプリで決済可能にするマルチQRコード決済サービス。加盟店は複数ブランドを一括契約・運用でき、API連携で既存のタブレットやPOSにも対応可能。
- DX製品(セルフレジ、モバイルオーダー等)
- 店舗業務の効率化を目的としたDX製品群。スマートフォン上のミニアプリを活用し、決済と注文の効率化を実現。StarPayと組み合わせることで、顧客の購買体験向上や省人化を推進する。
02金融機関(OEM提供先)準主力
海外の金融機関等に対して「StarPay」をOEM提供する。子会社のNETSTARS ASIA HOLDINGS PTE. LTD.が開拓しており、QRコード決済サービスを立ち上げようとする事業者に決済基盤を供給し、決済総額に応じた手数料を受領する。
- StarPay OEM
- 海外の金融機関等に自社ブランドとして提供されるマルチQRコード決済サービス。OEM提供先は自社サービスとして展開でき、当社は決済総額に応じた手数料を得る。
03インバウンド関連(訪日観光客向けプロモーション)副次
主に「StarPay」の顧客向けに、中国観光客向けのプロモーションを企画・運営するサービスを提供。インバウンド需要の取り込みを支援し、決済サービスと合わせて顧客の売上向上に貢献する。
- インバウンドプロモーションサービス
- 中国観光客向けのプロモーション企画・運営の受託サービス。StarPay顧客の集客や売上向上を支援する。
製品と技術
マルチQRコード決済サービス「StarPay」
「StarPay」は、複数のQRコード決済を1つのアプリで処理できるマルチ決済プラットフォームである。加盟店はStarPayを導入するだけで、WeChat Pay、Alipay、PayPay、楽天ペイ、LINE Payなど40種類以上のQRコード決済ブランドを一括して利用可能。2023年からはクレジットカード決済や電子マネー決済にも対応。決済端末の提供に加え、既存のタブレットやPOSシステムにAPI接続することで、低コストで導入できる柔軟性を持つ。2025年12月末時点で国内約70万アカウントに導入され、決済取扱高は2兆円を超える。
DX関連製品とインバウンドプロモーション
ネットスターズは、決済に加えて店舗業務の効率化を支援するDX製品を展開する。セルフレジやモバイルオーダー、LINEミニアプリなどを提供し、決済と注文の効率化を実現。特に「StarPay-mini for LINEミニアプリ」は、LINEアプリ内で決済機能を組み込めるサービスとして2020年9月に提供開始した。また、インバウンドプロモーション事業では、中国観光客向けのプロモーション企画・運営を受託。これらのサービスはStarPay加盟店へのクロスセルを通じて収益源の多様化に貢献している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
決済プラットフォーム、赤字からの回復途上
ネットスターズは情報・通信業に属し、同業のソラコムやハッチ・ワークなどと競合する決済関連サービスを提供。売上高はFY2025/12に48億円と成長、営業利益率6.25%と黒字転換。前年度は赤字であり、収益改善が進む。ソラコムはIoTプラットフォーム、ハッチ・ワークはクラウド人材紹介と事業領域が異なるが、同じ情報・通信業として競合関係にある。ネットスターズは決済領域に特化することで差別化を図っている。
強み
- 売上高が37億→39億→48億と増加し、FY2025/12は前年比23%増と高い伸び。
- 営業赤字から脱却し、営業利益率6.25%と収益性が改善傾向。
- 同業他社と差別化できる独自の決済プラットフォーム技術を保有。
- キャッシュレス決済の普及に伴い、市場の成長が追い風となる。
課題
- 決済分野は大手参入や新興企業乱立で競争が激しく、差別化が難航。
- 営業利益率6.25%は依然低く、コスト削減やスケールメリットの発揮が必要。
- 過去に赤字を経験しており、持続的な黒字化と安定的な収益確保が課題。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がネットスターズ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4479マクアケ | 119億円 | 18.5倍 |
| 2 | 4446Link-Uグループ | 119億円 | — |
| 3 | 4193ファブリカホールディングス | 118億円 | 17.4倍 |
| 4 | 4838スペースシャワーSKIYAKIホールディングス | 118億円 | 9.4倍 |
| 5 | 7849スターツ出版 | 118億円 | 10.0倍 |
| 6 | 5590ネットスターズ | 117億円 | 20.7倍 |
| 7 | 5137スマートドライブ | 117億円 | 21.7倍 |
| 8 | 5136tripla | 115億円 | 18.8倍 |
| 9 | 4382HEROZ | 115億円 | 30.5倍 |
| 10 | 5572Ridge-i | 113億円 | 84.1倍 |
| 11 | 4169ENECHANGE | 112億円 | 87.9倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 17件
IT事業立ち上げから国際SMS事業への参入(2009-2011年)
2009年2月、千葉県千葉市に株式会社ネットスターズを設立。2010年11月に国際通信・国際SMSサービスを開始したが、同事業は2023年4月に終了。2011年7月にはTencent Holdings LimitedやKDDIと共同でモバイルQQ日本版をリリース(後にサービス終了)。同年8月に本社を東京都中央区日本橋茅場町に移転した。
WeChat Pay代理契約とStarPay開始(2015年)
2015年4月、Tencent HoldingsとWeChat Pay(QRコード決済)の代理契約を締結。これが後に主力となるQRコード決済事業の起点となる。同年7月、マルチQRコード決済サービス「StarPay」を開始。国内キャッシュレス決済市場の拡大を見据え、複数ブランドを束ねる決済プラットフォームの提供に乗り出した。
決済ブランドの拡充と専用端末販売(2017-2018年)
2017年1月、QRコード決済専用端末の販売を開始。2018年4月にStarPayにAlipayを追加、同年10月にはPayPayと楽天ペイを追加。国内主要QRコード決済ブランドをほぼ網羅し、マルチ決済サービスとしての競争力を高めた。同年11月にはシンガポールに連結子会社を設立し、海外展開の足掛かりを築く。
アジアでの開発拠点強化(2020年)
2020年1月、ベトナム社会主義共和国に連結子会社NETSTARS VIETNAM CO., LTD.を設立。同年4月には中国大連の納思達科技(大連)有限公司の株式を取得し子会社化。これらは主に当社のシステム開発の受託先として機能し、同社の開発力強化に寄与している。同年9月にはLINEミニアプリ向け決済支援サービス「StarPay-mini for LINEミニアプリ」の提供を開始。
資本業務提携と本社移転(2022年)
2022年2月、本社を東京都中央区八丁堀に移転(現在地)。同年3月、サツドラホールディングスの連結子会社であるリージョナルマーケティングと資本業務提携を締結。QRコード決済サービスにおける連携を深める目的で、北海道エリアなどでの加盟店開拓を強化した。
東京証券取引所グロース市場上場(2023年)
2023年9月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。上場により資金調達の選択肢が広がり、認知度向上も期待される。上場時点の売上高は2022年12月期で30億円、2023年12月期は37億円と成長を続けていた。
第二種資金移動業登録と黒字転換(2025年)
2025年5月、第二種資金移動業者として登録を完了。これにより決済代行事業の法的基盤を強化した。同年12月期には営業損益が黒字転換し、営業利益293百万円、当期純利益485百万円を達成。売上高は48億円に拡大し、キャッシュレス決済比率の上昇を追い風に業績を伸ばしている。
年表17件を開く
2000年代
- 2009年2月創業IT事業を中心とした事業立ち上げを企図し、株式会社ネットスターズを千葉県千葉市美浜区に設立
2010年代
- 2010年11月国際通信、国際SMSサービス開始(2023年4月終了)
- 2011年7月騰訊控股有限公司(Tencent Holdings Limited)、KDDI株式会社と共同でモバイルQQ日本版をリリース(サービス終了済)
- 2011年8月本社を東京都中央区日本橋茅場町に移転
- 2015年4月騰訊控股有限公司(Tencent Holdings Limited)とWeChat Pay(QRコード決済)の代理契約を締結
- 2015年7月QRコード決済サービスであるStarPayを開始(注1)
- 2017年1月QRコード決済専用端末を販売開始
- 2018年4月StarPay決済サービスにAlipayを追加
- 2018年10月StarPay決済サービスにPayPay、楽天ペイを追加
- 2018年11月NETSTARS ASIA HOLDINGS PTE. LTD.(連結子会社)をシンガポール共和国に設立
2020年代
- 2020年1月NETSTARS VIETNAM CO., LTD.(連結子会社)をベトナム社会主義共和国に設立
- 2020年4月M&A納思達科技(大連)有限公司の株式を譲受け子会社化
- 2020年9月LINE Payでの決済機能を搭載したミニアプリを導入できる支援サービス「StarPay-mini for LINEミニアプリ」の提供開始
- 2022年2月本社を東京都中央区八丁堀に移転
- 2022年3月QRコード決済サービスにおける連携を深めることを目的として、サツドラホールディングス株式会社の連結子会社である株式会社リージョナルマーケティングと資本業務提携
- 2023年9月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2025年5月第二種資金移動業登録完了
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
国内QR決済市場で高シェア獲得
オフライン決済のゲートウェイとして成長し、世界各国の有力QR決済事業者とのネットワークを確立するとともに、加盟店を支援するDXサービスに着手する。
- 02
収益源の多様化
加盟店の経営を決済の視点で広範に支援する企業として必要不可欠な存在に成長し、世界各国でのオフライン決済サービスを拡大する。
- 03
新規事業の継続的創出と拡大
決済データを有効活用して商品開発や流通の最適化を支援し、自社展開、提携、M&Aにより新たな領域に参入して中長期的成長を加速する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で221人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は693万円で、2期前と比べて+10.4%。平均年齢は38.2歳、平均勤続年数は3.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年12月 | 628 | 37.2 | 3.1 | 223 | — |
| 2024年12月 | 629 | 37.5 | 3.8 | 223 | −45 |
| 2025年12月 | 693 | 38.2 | 3.8 | 221 | 136 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社4社(国内 1 / 海外 3、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。
- 海外NETSTARS ASIA HOLDINGS PTE. LTD.シンガポール 共和国 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外NETSTARS VIETNAM CO., LTD. (注)1ベトナム社会主義 共和国 ハノイ · 連結子会社議決権100.0%
- 国内納思達科技(大連)有限公司(注)2中華人民共和国 遼寧省大連市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Net Stars Hong Kong Limited中華人民共和国 香港 · 持分法適用会社議決権40.0%
- 補助金7,300万円令和4年度第2次補正モバイル決済モデル統一規格・海外連携事業費補助金(統一QRコード決済の相互運用に係るシステム構築事業)経済産業省 · 2023-08-08
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は48億円、営業利益は3億円。前期と比べると増収で、売上が+23.1%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 58億円 | 48億円 |
| 営業利益 | 5億円 | 3億円 |
| 純利益 | 5億円 | 5億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
8期分
直近は2026年2Qで、売上は25億円、営業利益は2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+13.6%、営業利益は+100.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 28 | −2 | −7.1 | −2 |
| 2023年4Q | 9 | — | — | −1 |
| 2024年1Q | 8 | −2 | −25.0 | −2 |
| 2024年2Q | 9 | −1 | −11.1 | 0 |
| 2024年4Q | 22 | 2 | 9.1 | 2 |
| 2025年2Q | 22 | 1 | 4.5 | 1 |
| 2025年4Q | 26 | 2 | 7.7 | 4 |
| 2026年2Q | 25 | 2 | 8.0 | 2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 7期分
2019年12月期からの7期で、売上は14億円から48億円へ3.4倍に増えた。直近期の営業利益率は6.3%。売上は5期、純利益は6期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年12月 | 14 | — | −13 | — | −13 |
| 納思達科技(大連)有限公司の株式を譲受け子会社化 | |||||
| 2020年12月 | 14 | — | −12 | — | −12 |
| 2021年12月 | 20 | — | −10 | — | −10 |
| 2022年12月 | 30 | — | −6 | — | −6 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2023年12月 | 37 | — | −3 | — | −3 |
| 2024年12月 | 39 | −1 | 0 | −2.6 | 0 |
| 2025年12月 | 48 | 3 | 4 | 6.3 | 5 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高48億円のうち、営業利益として残るのは3億円で6.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の10.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金22.9%11億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金70.8%34億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.3%3億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年12月期は営業CFが24億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは23億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は362億円で、売上の90.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年12月 | 71 | −6 | 43 | 65 | 169 |
| 2022年12月 | 32 | −4 | 0 | 28 | 197 |
| 2023年12月 | 60 | −2 | 9 | 58 | 265 |
| 2024年12月 | 75 | −2 | 0 | 73 | 339 |
| 2025年12月 | 24 | −1 | 1 | 23 | 362 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2025年12月期の総資産は384億円。このうち返さなくてよい自己資本が76億円で、自己資本比率は19.9%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2019年12月 | 60 | 7 | 53 | 11.3 |
| 2020年12月 | 71 | 24 | 47 | 33.6 |
| 2021年12月 | 185 | 70 | 115 | 37.9 |
| 2022年12月 | 216 | 65 | 151 | 30.0 |
| 2023年12月 | 284 | 71 | 213 | 24.9 |
| 2024年12月 | 357 | 71 | 286 | 19.9 |
| 2025年12月 | 384 | 76 | 307 | 19.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で605社中128位あたり、逆に低いのは自己資本比率で605社中583位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥693で、1年前と比べて-38.3%。過去52週の値幅のなかでは12%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 20.7倍 |
| PER (会社予想) | 23.6倍 |
| PBR | 1.48倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月14日に674円と前日比-4.94%の急落。直近1ヶ月では-2.32%と軟調で、25日移動平均線(680円)をわずかに下回る水準。52週高値1363円からは約50%下落したが、52週安値598円からは+12.7%の水準に位置。出来高は8月14日に60万株超と急増しており、売り圧力が強まった。年初来では-32.6%と下落が続いており、情報・通信業セクターの軟調さや業績への懸念が背景。直近では安値圏での方向感を探る展開。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)。
PERは20.2倍と予想ベースの23倍より低く、業界平均31.09倍を大きく下回る。PBRは1.46倍で業界平均3.64倍の約4割と低水準。ROEは6.6%と低く、株主資本の効率性は劣る。無配当のため利回りは0%で、業界平均2.65%を大きく下回る。売上は増加傾向で2025/12期に黒字転換が見込まれるが、直近まで赤字が続いており、業績改善の持続性には注意が必要。割安感はあるが、利益水準が低いため、バリュエーションはほぼ妥当と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 20.7倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 23.6倍 | — |
| PBR | 1.48倍 | 2.96倍 |
| ROE | 6.6% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
決済代行市場はEC拡大に伴い成長が見込まれる一方、競争が激化しています。強気派は、加盟店数と決済処理額の増加によるスケールメリットの実現、国際展開の進展、付加価値サービスによる顧客単価向上を評価します。特に、2025年に黒字転換の見込みであり、収益性の改善が確認されれば成長が加速すると考えます。一方、弱気派は、競争激化による手数料率の低下圧力、大手決済事業者や新興ペイメントサービスとの差別化の難しさ、現状の株価上昇(PER約20倍)が業績成長に見合っているか疑問視します。また、過去の赤字から黒字転換途上であり、収益の安定性がまだ確認できていないとの懸念があります。
- 黒字化への転換
2025年に営業黒字化の見込みで、収益体質への転換が明確化しつつある
- 加盟店数の成長
EC市場の拡大に伴い、決済サービスへの需要が継続的に増加している
- 国際展開の進展
海外決済サービスとの連携強化により、新たな成長市場の獲得が期待できる
- 売上高が39億円から48億円へ23%増加通年影響弱
売上高は39億円→48億円、前期比約23%増と大幅成長
- 営業損益がマイナス1億円からプラス3億円へ黒字転換通年影響弱
営業損益は-1億円→+3億円、黒字化で経営モデルの成立を示す
- 純利益5億円を計上し安定黒字へ通年影響弱
純損益は0億円→5億円、収益基盤が固まりつつある
- 外国人保有比率35.8%と外国投資家の高い関心継続影響弱
外国人保有比率35.81%、グローバル投資家の成長期待を反映
- 競争激化
大手決済事業者や新興サービスの参入により、手数料率の低下圧力が強まっている
- 差別化の難しさ
同質化した決済サービス間で、独自の強みを打ち出すことが難しい
- 評価の割高感
PER約20倍は成長性を織り込んだ水準であり、業績未達なら株価調整が懸念される
- 予想PER23倍は実績20.2倍を上回る減益予想決算発表後影響中
市場予想PER23倍、実績PER20.2倍であり来期減益を示唆
- 無配当で株主還元策が見当たらない継続影響弱
配当利回り0%、自己株式取得の開示も無く下値支援が乏しい
- 株価は1年で32.6%下落し軟調地合い継続影響弱
株価674円、1年間で32.6%下落し下落トレンド
- 時価総額113億円の小型で流動性に課題継続影響弱
時価総額113億円、売買代金が少なく価格変動が増幅
- 決済処理額
- 売上高の規模と成長を直接反映する、最重要の指標
- 加盟店数
- 顧客基盤の拡大ペースを示し、将来の売上成長を左右する
- 手数料率
- 競争環境と収益性を測る指標で、低下は売上高成長を相殺する
- 海外売上比率
- 国際展開の進捗と新市場での収益貢献度を確認する
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ2,677人。区分でいちばん多いのは個人・その他で36.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が18.0%を占め、残る82.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 37.6 | 35.1 | 36.1 |
| 外国法人 | 35.0 | 35.9 | 35.6 |
| 金融機関 | 6.2 | 11.9 | 14.9 |
| 証券会社 | 5.4 | 6.8 | 10.0 |
| 事業法人 | 15.7 | 10.1 | 3.1 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.2 | 0.2 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 李剛 | 19.71 |
| 02 | KJP2 L.P. (常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部) | 12.19 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 7.75 |
| 04 | MLPFS CUSTODY ACCOUNT(常任代理人 BOFA証券株式会社) | 7.41 |
| 05 | 株式会社SBI証券 | 4.48 |
| 06 | PHILLIP SECURITIES (HONG KONG) LIMITED(常任代理人 フィリップ証券株式会社) | 3.96 |
| 07 | 楽天証券株式会社共有口 | 3.87 |
| 08 | 吉田興佳 | 3.57 |
| 09 | 王鯤 | 3.57 |
| 10 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 3.12 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-06-17ルンパートナーズキャピタルリミテッド変更報告2.85%-2.54pt
- 2026-06-17ルンパートナーズキャピタルリミテッド新規の大量保有報告2.85%
- 2026-05-22ルンパートナーズキャピタルリミテッド新規の大量保有報告2.85%-2.54pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 7期分
1株利益は7期で+100%、1株純資産は7期で−96%。直近期のROEは6.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 |
|---|---|---|
| 2019年12月 | −25,875 | 10,248 |
| 2020年12月 | −21,706 | 37,130 |
| 2021年12月 | −64 | 439 |
| 2022年12月 | −36 | 405 |
| 2023年12月 | −22 | 424 |
| 2024年12月 | −2 | 426 |
| 2025年12月 | 29 | 454 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/12期の役員報酬は総額172百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 李剛 | 代表取締役社長CEO | 52 | 3,317,000 |
| チン・ビン | 取締役CTO | 60 | — |
| 安達源 | 取締役CFO | 37 | — |
| 長福久弘 | 取締役COO | 43 | — |
| 王鯤 | 取締役 | 49 | 600,000 |
| 吉田興佳 | 取締役 | 50 | 600,000 |
| 濵田敏彰 | 取締役 | 71 | 10,000 |
| 中村康佐 | 取締役 | 69 | 2,000 |
| 徳川必要互安 | 常勤監査役 | 74 | — |
| 小澤幹人 | 監査役 | 49 | — |
| 木佐木之恵 | 監査役 | 42 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 7 | 152 | 152 | 22 |
| 社外取締役 | 6 | 20 | 20 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容3,209字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,950字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,472字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,641字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第18期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第17期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-25
- 半期報告書半期報告書-第17期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第16期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-28
- 半期報告書半期報告書-第16期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第16期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第15期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-29
- 四半期報告書四半期報告書-第15期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
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