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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ネットスターズ

5590 · Growth · 情報・通信業

決済代行のプラットフォーマー。40種類超のQRコード決済を一括接続し、国内約70万アカウントにキャッシュレス基盤を提供。

概要

株式会社ネットスターズは、複数のQRコード決済を1つのアプリで決済可能にするマルチQRコード決済サービス「StarPay」を主力とするフィンテック企業である。2009年に千葉県千葉市で創業し、2023年9月に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年12月期の売上高は48億円、決済取扱高は2兆1,228億円に達し、国内約70万アカウントに導入されている。

「StarPay」によるマルチQRコード決済サービスの提供

ネットスターズの主力サービスは「StarPay」であり、40種類以上のQRコード決済ブランドを一括で契約・運用できるマルチ決済プラットフォームである。加盟店は1つの端末やPOSシステムで多様な決済手段に対応でき、消費者はWeChat Pay、Alipay、PayPay、LINE Payなどから選択可能。2023年2月からはクレジットカード決済、同年7月から電子マネー決済も追加し、キャッシュレス決済の選択肢を拡大している。

決済取扱高2兆円超、売上高48億円の成長

2025年12月期の決済取扱高は前年比33.2%増の2兆1,228億円、売上高は22.7%増の4,788百万円(約48億円)となった。営業利益は293百万円(前期は営業損失84百万円)と黒字転換し、親会社株主に帰属する当期純利益は485百万円を計上。収益は加盟店の決済額に応じた手数料が中心で、決済事業者への手数料を差し引いた純額が当社収益となる構造である。

自社営業と業務提携先による加盟店網の拡大

ネットスターズは自社の営業活動に加え、OEM提供先や取次店といった業務提携先を通じて効率的に加盟店を獲得している。クレジット会社などへのOEM提供により、自社ブランド以外でも「StarPay」が利用可能。2025年12月末時点の導入アカウント数は国内約70万に及び、店舗や自動販売機など幅広いチャネルで利用されている。

子会社を通じた海外展開と開発体制

シンガポール子会社NETSTARS ASIA HOLDINGSが海外の金融機関向けにOEM提供先を開拓し、ベトナム子会社NETSTARS VIETNAMと大連子会社納思達科技が主に開発を受託する。連結子会社3社と持分法適用会社1社でグループを構成し、日本国内だけでなくアジア地域での事業基盤を構築している。

業界の中での役割はキャッシュレス決済のアクワイアリング/決済代行サービス事業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
48億円
営業利益
3億円
営業利益率
6.3%
純利益
5億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
決済関連43億円89.6%
DX関連3億円6.3%
その他2億円4.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01小売・飲食・サービス業(加盟店)主力

店舗や自動販売機を含む加盟店に対し、複数のQRコード決済・クレジットカード・電子マネーを統合したキャッシュレス決済サービス「StarPay」を提供。加盟店は複数ブランドを一括契約でき、決済額に応じた手数料収入を得る。また、セルフレジやモバイルオーダーなどのDX製品をクロスセルし、店舗の省人化や顧客体験向上を支援している。

主な製品・サービス2
StarPay
複数のQRコード決済ブランドを1つのアプリで決済可能にするマルチQRコード決済サービス。加盟店は複数ブランドを一括契約・運用でき、API連携で既存のタブレットやPOSにも対応可能。
DX製品(セルフレジ、モバイルオーダー等)
店舗業務の効率化を目的としたDX製品群。スマートフォン上のミニアプリを活用し、決済と注文の効率化を実現。StarPayと組み合わせることで、顧客の購買体験向上や省人化を推進する。

02金融機関(OEM提供先)準主力

海外の金融機関等に対して「StarPay」をOEM提供する。子会社のNETSTARS ASIA HOLDINGS PTE. LTD.が開拓しており、QRコード決済サービスを立ち上げようとする事業者に決済基盤を供給し、決済総額に応じた手数料を受領する。

主な製品・サービス1
StarPay OEM
海外の金融機関等に自社ブランドとして提供されるマルチQRコード決済サービス。OEM提供先は自社サービスとして展開でき、当社は決済総額に応じた手数料を得る。

03インバウンド関連(訪日観光客向けプロモーション)副次

主に「StarPay」の顧客向けに、中国観光客向けのプロモーションを企画・運営するサービスを提供。インバウンド需要の取り込みを支援し、決済サービスと合わせて顧客の売上向上に貢献する。

主な製品・サービス1
インバウンドプロモーションサービス
中国観光客向けのプロモーション企画・運営の受託サービス。StarPay顧客の集客や売上向上を支援する。

製品と技術

マルチQRコード決済サービス「StarPay」

「StarPay」は、複数のQRコード決済を1つのアプリで処理できるマルチ決済プラットフォームである。加盟店はStarPayを導入するだけで、WeChat Pay、Alipay、PayPay、楽天ペイ、LINE Payなど40種類以上のQRコード決済ブランドを一括して利用可能。2023年からはクレジットカード決済や電子マネー決済にも対応。決済端末の提供に加え、既存のタブレットやPOSシステムにAPI接続することで、低コストで導入できる柔軟性を持つ。2025年12月末時点で国内約70万アカウントに導入され、決済取扱高は2兆円を超える。

DX関連製品とインバウンドプロモーション

ネットスターズは、決済に加えて店舗業務の効率化を支援するDX製品を展開する。セルフレジやモバイルオーダー、LINEミニアプリなどを提供し、決済と注文の効率化を実現。特に「StarPay-mini for LINEミニアプリ」は、LINEアプリ内で決済機能を組み込めるサービスとして2020年9月に提供開始した。また、インバウンドプロモーション事業では、中国観光客向けのプロモーション企画・運営を受託。これらのサービスはStarPay加盟店へのクロスセルを通じて収益源の多様化に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

決済プラットフォーム、赤字からの回復途上

ネットスターズは情報・通信業に属し、同業のソラコムやハッチ・ワークなどと競合する決済関連サービスを提供。売上高はFY2025/12に48億円と成長、営業利益率6.25%と黒字転換。前年度は赤字であり、収益改善が進む。ソラコムはIoTプラットフォーム、ハッチ・ワークはクラウド人材紹介と事業領域が異なるが、同じ情報・通信業として競合関係にある。ネットスターズは決済領域に特化することで差別化を図っている。

強み

  • 売上高が37億→39億→48億と増加し、FY2025/12は前年比23%増と高い伸び。
  • 営業赤字から脱却し、営業利益率6.25%と収益性が改善傾向。
  • 同業他社と差別化できる独自の決済プラットフォーム技術を保有。
  • キャッシュレス決済の普及に伴い、市場の成長が追い風となる。

課題

  • 決済分野は大手参入や新興企業乱立で競争が激しく、差別化が難航。
  • 営業利益率6.25%は依然低く、コスト削減やスケールメリットの発揮が必要。
  • 過去に赤字を経験しており、持続的な黒字化と安定的な収益確保が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がネットスターズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14479マクアケ119億円18.5倍
24446Link-Uグループ119億円
34193ファブリカホールディングス118億円17.4倍
44838スペースシャワーSKIYAKIホールディングス118億円9.4倍
57849スターツ出版118億円10.0倍
65590ネットスターズ117億円20.7倍
75137スマートドライブ117億円21.7倍
85136tripla115億円18.8倍
94382HEROZ115億円30.5倍
105572Ridge-i113億円84.1倍
114169ENECHANGE112億円87.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 17件

IT事業立ち上げから国際SMS事業への参入(2009-2011年)

2009年2月、千葉県千葉市に株式会社ネットスターズを設立。2010年11月に国際通信・国際SMSサービスを開始したが、同事業は2023年4月に終了。2011年7月にはTencent Holdings LimitedやKDDIと共同でモバイルQQ日本版をリリース(後にサービス終了)。同年8月に本社を東京都中央区日本橋茅場町に移転した。

WeChat Pay代理契約とStarPay開始(2015年)

2015年4月、Tencent HoldingsとWeChat Pay(QRコード決済)の代理契約を締結。これが後に主力となるQRコード決済事業の起点となる。同年7月、マルチQRコード決済サービス「StarPay」を開始。国内キャッシュレス決済市場の拡大を見据え、複数ブランドを束ねる決済プラットフォームの提供に乗り出した。

決済ブランドの拡充と専用端末販売(2017-2018年)

2017年1月、QRコード決済専用端末の販売を開始。2018年4月にStarPayにAlipayを追加、同年10月にはPayPayと楽天ペイを追加。国内主要QRコード決済ブランドをほぼ網羅し、マルチ決済サービスとしての競争力を高めた。同年11月にはシンガポールに連結子会社を設立し、海外展開の足掛かりを築く。

アジアでの開発拠点強化(2020年)

2020年1月、ベトナム社会主義共和国に連結子会社NETSTARS VIETNAM CO., LTD.を設立。同年4月には中国大連の納思達科技(大連)有限公司の株式を取得し子会社化。これらは主に当社のシステム開発の受託先として機能し、同社の開発力強化に寄与している。同年9月にはLINEミニアプリ向け決済支援サービス「StarPay-mini for LINEミニアプリ」の提供を開始。

資本業務提携と本社移転(2022年)

2022年2月、本社を東京都中央区八丁堀に移転(現在地)。同年3月、サツドラホールディングスの連結子会社であるリージョナルマーケティングと資本業務提携を締結。QRコード決済サービスにおける連携を深める目的で、北海道エリアなどでの加盟店開拓を強化した。

東京証券取引所グロース市場上場(2023年)

2023年9月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。上場により資金調達の選択肢が広がり、認知度向上も期待される。上場時点の売上高は2022年12月期で30億円、2023年12月期は37億円と成長を続けていた。

第二種資金移動業登録と黒字転換(2025年)

2025年5月、第二種資金移動業者として登録を完了。これにより決済代行事業の法的基盤を強化した。同年12月期には営業損益が黒字転換し、営業利益293百万円、当期純利益485百万円を達成。売上高は48億円に拡大し、キャッシュレス決済比率の上昇を追い風に業績を伸ばしている。

年表17件を開く

2000年代

  • 2009年2月創業IT事業を中心とした事業立ち上げを企図し、株式会社ネットスターズを千葉県千葉市美浜区に設立

2010年代

  • 2010年11月国際通信、国際SMSサービス開始(2023年4月終了)
  • 2011年7月騰訊控股有限公司(Tencent Holdings Limited)、KDDI株式会社と共同でモバイルQQ日本版をリリース(サービス終了済)
  • 2011年8月本社を東京都中央区日本橋茅場町に移転
  • 2015年4月騰訊控股有限公司(Tencent Holdings Limited)とWeChat Pay(QRコード決済)の代理契約を締結
  • 2015年7月QRコード決済サービスであるStarPayを開始(注1)
  • 2017年1月QRコード決済専用端末を販売開始
  • 2018年4月StarPay決済サービスにAlipayを追加
  • 2018年10月StarPay決済サービスにPayPay、楽天ペイを追加
  • 2018年11月NETSTARS ASIA HOLDINGS PTE. LTD.(連結子会社)をシンガポール共和国に設立

2020年代

  • 2020年1月NETSTARS VIETNAM CO., LTD.(連結子会社)をベトナム社会主義共和国に設立
  • 2020年4月M&A納思達科技(大連)有限公司の株式を譲受け子会社化
  • 2020年9月LINE Payでの決済機能を搭載したミニアプリを導入できる支援サービス「StarPay-mini for LINEミニアプリ」の提供開始
  • 2022年2月本社を東京都中央区八丁堀に移転
  • 2022年3月QRコード決済サービスにおける連携を深めることを目的として、サツドラホールディングス株式会社の連結子会社である株式会社リージョナルマーケティングと資本業務提携
  • 2023年9月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2025年5月第二種資金移動業登録完了

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    国内QR決済市場で高シェア獲得

    オフライン決済のゲートウェイとして成長し、世界各国の有力QR決済事業者とのネットワークを確立するとともに、加盟店を支援するDXサービスに着手する。

  2. 02

    収益源の多様化

    加盟店の経営を決済の視点で広範に支援する企業として必要不可欠な存在に成長し、世界各国でのオフライン決済サービスを拡大する。

  3. 03

    新規事業の継続的創出と拡大

    決済データを有効活用して商品開発や流通の最適化を支援し、自社展開、提携、M&Aにより新たな領域に参入して中長期的成長を加速する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で221人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は693万円で、2期前と比べて+10.4%平均年齢は38.2歳、平均勤続年数は3.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年12月62837.23.1223
2024年12月62937.53.8223−45
2025年12月69338.23.8221136

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率33.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)63.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 1 / 海外 3、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 東京都中央区655百万円
本社 — 中華人民共和国遼寧省大連市8百万円
本社 — シンガポール 共和国0百万円
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    NETSTARS ASIA HOLDINGS PTE. LTD.
    シンガポール 共和国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    NETSTARS VIETNAM CO., LTD. (注)1
    ベトナム社会主義 共和国 ハノイ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    納思達科技(大連)有限公司(注)2
    中華人民共和国 遼寧省大連市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Net Stars Hong Kong Limited
    中華人民共和国 香港 · 持分法適用会社
    議決権40.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    令和4年度第2次補正モバイル決済モデル統一規格・海外連携事業費補助金(統一QRコード決済の相互運用に係るシステム構築事業)
    経済産業省 · 2023-08-08
    7,300万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は48億円営業利益3億円前期と比べると増収で、売上が+23.1%。

売上高
+23.1%
48億円
営業利益
3億円
純利益
5億円
営業利益率
6.3%
前期比 +8.8%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高58億円48億円
営業利益5億円3億円
純利益5億円5億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

8期分

直近は2026年2Qで、売上は25億円、営業利益は2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+13.6%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q28−2−7.1−2
2023年4Q9−1
2024年1Q8−2−25.0−2
2024年2Q9−1−11.10
2024年4Q2229.12
2025年2Q2214.51
2025年4Q2627.74
2026年2Q2528.02

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2019年12月期からの7期で、売上は14億円から48億円へ3.4倍に増えた。直近期の営業利益率は6.3%。売上は5期、純利益は6期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2019年12月14−13−13
納思達科技(大連)有限公司の株式を譲受け子会社化
2020年12月14−12−12
2021年12月20−10−10
2022年12月30−6−6
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2023年12月37−3−3
2024年12月39−10−2.60
2025年12月48346.35

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高48億円のうち、営業利益として残るのは3億円6.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の10.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金22.9%11億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金70.8%34億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.3%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
77.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.1pt
6.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.8pt
10.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.5pt
6.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
9.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年12月期は営業CFが24億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは23億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は362億円で、売上の90.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年12月71−64365169
2022年12月32−4028197
2023年12月60−2958265
2024年12月75−2073339
2025年12月24−1123362

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2025年12月期の総資産は384億円。このうち返さなくてよい自己資本が76億円で、自己資本比率は19.9%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年12月6075311.3
2020年12月71244733.6
2021年12月1857011537.9
2022年12月2166515130.0
2023年12月2847121324.9
2024年12月3577128619.9
2025年12月3847630719.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
362億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-47億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
307億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
56
/ 100
安定性自己資本比率13 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中128位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中583位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
19.9%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
23.1%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥693で、1年前と比べて-38.3%過去52週の値幅のなかでは12%の位置にある。

¥693+0.4%1ヶ月+3.3%1年-38.3%時価総額117億円
過去52週の値幅
安値¥598高値¥1,363

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.7倍
PER (会社予想)23.6倍
PBR1.48倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月14日に674円と前日比-4.94%の急落。直近1ヶ月では-2.32%と軟調で、25日移動平均線(680円)をわずかに下回る水準。52週高値1363円からは約50%下落したが、52週安値598円からは+12.7%の水準に位置。出来高は8月14日に60万株超と急増しており、売り圧力が強まった。年初来では-32.6%と下落が続いており、情報・通信業セクターの軟調さや業績への懸念が背景。直近では安値圏での方向感を探る展開。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは20.2倍と予想ベースの23倍より低く、業界平均31.09倍を大きく下回る。PBRは1.46倍で業界平均3.64倍の約4割と低水準。ROEは6.6%と低く、株主資本の効率性は劣る。無配当のため利回りは0%で、業界平均2.65%を大きく下回る。売上は増加傾向で2025/12期に黒字転換が見込まれるが、直近まで赤字が続いており、業績改善の持続性には注意が必要。割安感はあるが、利益水準が低いため、バリュエーションはほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.7倍47.9倍
PER (予想)23.6倍
PBR1.48倍2.96倍
ROE6.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

決済代行市場はEC拡大に伴い成長が見込まれる一方、競争が激化しています。強気派は、加盟店数と決済処理額の増加によるスケールメリットの実現、国際展開の進展、付加価値サービスによる顧客単価向上を評価します。特に、2025年に黒字転換の見込みであり、収益性の改善が確認されれば成長が加速すると考えます。一方、弱気派は、競争激化による手数料率の低下圧力、大手決済事業者や新興ペイメントサービスとの差別化の難しさ、現状の株価上昇(PER約20倍)が業績成長に見合っているか疑問視します。また、過去の赤字から黒字転換途上であり、収益の安定性がまだ確認できていないとの懸念があります。

プラスに働く材料7
  • 黒字化への転換

    2025年に営業黒字化の見込みで、収益体質への転換が明確化しつつある

  • 加盟店数の成長

    EC市場の拡大に伴い、決済サービスへの需要が継続的に増加している

  • 国際展開の進展

    海外決済サービスとの連携強化により、新たな成長市場の獲得が期待できる

  • 売上高が39億円から48億円へ23%増加通年影響

    売上高は39億円→48億円、前期比約23%増と大幅成長

  • 営業損益がマイナス1億円からプラス3億円へ黒字転換通年影響

    営業損益は-1億円→+3億円、黒字化で経営モデルの成立を示す

  • 純利益5億円を計上し安定黒字へ通年影響

    純損益は0億円→5億円、収益基盤が固まりつつある

  • 外国人保有比率35.8%と外国投資家の高い関心継続影響

    外国人保有比率35.81%、グローバル投資家の成長期待を反映

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    大手決済事業者や新興サービスの参入により、手数料率の低下圧力が強まっている

  • 差別化の難しさ

    同質化した決済サービス間で、独自の強みを打ち出すことが難しい

  • 評価の割高感

    PER約20倍は成長性を織り込んだ水準であり、業績未達なら株価調整が懸念される

  • 予想PER23倍は実績20.2倍を上回る減益予想決算発表後影響

    市場予想PER23倍、実績PER20.2倍であり来期減益を示唆

  • 無配当で株主還元策が見当たらない継続影響

    配当利回り0%、自己株式取得の開示も無く下値支援が乏しい

  • 株価は1年で32.6%下落し軟調地合い継続影響

    株価674円、1年間で32.6%下落し下落トレンド

  • 時価総額113億円の小型で流動性に課題継続影響

    時価総額113億円、売買代金が少なく価格変動が増幅

次の決算で確かめる点
決済処理額
売上高の規模と成長を直接反映する、最重要の指標
加盟店数
顧客基盤の拡大ペースを示し、将来の売上成長を左右する
手数料率
競争環境と収益性を測る指標で、低下は売上高成長を相殺する
海外売上比率
国際展開の進捗と新市場での収益貢献度を確認する

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ2,677人。区分でいちばん多いのは個人・その他36.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が18.0%を占め、残る82.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他37.635.136.1
外国法人35.035.935.6
金融機関6.211.914.9
証券会社5.46.810.0
事業法人15.710.13.1
外国人個人0.10.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01李剛19.71
02KJP2 L.P. (常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)12.19
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.75
04MLPFS CUSTODY ACCOUNT(常任代理人 BOFA証券株式会社)7.41
05株式会社SBI証券4.48
06PHILLIP SECURITIES (HONG KONG) LIMITED(常任代理人 フィリップ証券株式会社)3.96
07楽天証券株式会社共有口3.87
08吉田興佳3.57
09王鯤3.57
10日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)3.12

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-06-17
    ルンパートナーズキャピタルリミテッド
    変更報告
    2.85%
    -2.54pt
  • 2026-06-17
    ルンパートナーズキャピタルリミテッド
    新規の大量保有報告
    2.85%
  • 2026-05-22
    ルンパートナーズキャピタルリミテッド
    新規の大量保有報告
    2.85%
    -2.54pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+100%、1株純資産は7期で−96%。直近期のROEは6.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPS
2019年12月−25,87510,248
2020年12月−21,70637,130
2021年12月−64439
2022年12月−36405
2023年12月−22424
2024年12月−2426
2025年12月29454

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/12期の役員報酬は総額172百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
李剛代表取締役社長CEO523,317,000
チン・ビン取締役CTO60
安達源取締役CFO37
長福久弘取締役COO43
王鯤取締役49600,000
吉田興佳取締役50600,000
濵田敏彰取締役7110,000
中村康佐取締役692,000
徳川必要互安常勤監査役74
小澤幹人監査役49
木佐木之恵監査役42

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)715215222
社外取締役620203

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,209字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社ネットスターズ)、子会社3社(納思達科技(大連)有限公司、NETSTARS ASIA HOLDINGS PTE. LTD.及びNETSTARS VIETNAM CO., LTD.)及び持分法適用会社1社(Netstars Hong Kong Limited)により構成されており、複数のキャッシュレス決済を1つのアプリで決済可能にするマルチQRコード決済サービス「StarPay」の提供とキャッシュレス決済に関連するDX製品(注1)の開発・販売を主たる業務としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、当社グループは、「フィンテック事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 (1) 当社グループのサービスについて 当社グループは、複数のQRコード決済を1つのアプリで決済可能にするマルチQRコード決済サービス「StarPay」の提供を行っており、2023年2月よりクレジットカード決済、2023年7月より電子マネー決済も提供を開始しております。現在、キャッシュレス決済市場には多くのキャッシュレス決済ブランドが提供されておりますが、「StarPay」を導入することで、加盟店は複数の決済ブランドを一括して契約・運用することが可能となります。特に当社はQRコード決済に強みを持っており、「StarPay」は現在、日本国内外合わせて40種類以上のQRコード決済ブランドを統合しており、QRコード決済ブランドのカバレッジ数は国内最大級となります。 また、当社グループは決済端末を提供するだけでなく、既に店舗にあるタブレットやPOS(販売時点情報管理)システムがQRコード決済に対応できるよう、API(注2)を使って決済サービスを提供しており、形式を問わず柔軟に決済サービスを提供することが可能です。また、自社での営業活動に加え、業務提携先(OEM提供先・取次店)を通じて効率的な加盟店の獲得を図っております。業務提携先には、多数の企業と提携している取次店及び当社の「StarPay」をOEMとして提供しているクレジット会社等があり、当社グループではこれらの業務提携先と良好な関係構築に努めております。導入・運用のいずれも人的・金銭的負担が少ないキャッシュレス対応ツールとして、店舗や自動販売機を含め国内約70万アカウント(2025年12月末日時点)に導入されております。子会社であるNETSTARS ASIA HOLDINGS PTE. LTD.は「StarPay」の海外におけるOEM提供先を開拓しており、QRコード決済サービスを立ち上げようとしている海外の金融機関等に対して営業を行っております。納思達科技(大連)有限公司とNETSTARS VIETNAM CO., LTD.は主に当社の開発等の受託先となっております。 また、店舗業務の効率化を目的とした様々なDX化の取り組みを行いたい加盟店に対して、セルフレジ・モバイルオーダー等のDX製品を開発・提供し、クロスセルを図っております。当社のDX製品スマートフォン上でのミニアプリ(注3)をはじめとした様々な組み合わせ、導入形態にて、決済と注文の効率化を実現でき、加盟店はStarPayおよびDX製品を組み合わせることで、顧客の購買体験向上および省人化の推進できます。 その他に海外向けのインバウンドプロモーションサービスを行っており、主に「StarPay」の顧客向けに中国観光客向けのプロモーションを企画・運営の受託をしております。 (2) 当社グループのビジネスモデルについて 現在、キャッシュレス決済市場には多くのキャッシュレス決済ブランドが提供されておりますが、「StarPay」を導入することで、加盟店は多様な決済手段・ブランドを一括して契約・運用することが可能となり、また、決済事業者は自社の決済サービスをより多くの加盟店に導入することが可能となります。 当社グループの主力サービスである「StarPay」の収益構造は、利用の対価として加盟店の決済額に応じた手数料を受領するモデルとなっており、決済額に応じた加盟店の手数料から決済事業者の手数料を差し引いた純額が当社収益となります。当社グループはキャッシュレス決済サービスを加盟店に提供し、加盟店と各決済事業者との決済データを処理しております。 消費者がQRコード決済を利用し、StarPayを通して、最終的に加盟店にまで決済代金が移動するまでの基本的な流れは次の通りであります。①消費者が、QRコード決済事業者のアプリケーション内の残高にチャージします。当該取引は消費者とQRコード決済事業者間の取引で当社は関与しません。②消費者がQRコード決済を利用した購買活動を行った際に、StarPayを通して、加盟店からQRコード決済事業者に決済情報(決済手段・決済日時・金額等)が連携されます(消費者からもQRコード決済事業者に直接決済情報が連携されています)。当該時点では、QRコード決済事業者が加盟店への支払債務を負っている状態で、当社に加盟店への支払債務は発生しておりません。③QRコード決済事業者が手数料A(※1)を収受し、当社に手数料Aを控除した決済代金が送金されます。当該時点で当社において、加盟店への支払債務が発生し、預り金として計上します。④当社が手数料B(※2)を収受し、加盟店に手数料Bを控除した決済代金を送金します。これにより、預り金の支払いが完了し、一連の決済手続きが完了します。 ※1 QRコード決済事業者が収受する手数料 ※2 当社が収受する手数料 直接契約している加盟店に関しては、各キャッシュレス決済事業者から決済手数料を差し引いた決済額を加盟店に代わり受領し、その入金額から当社の手数料を差し引き、翌月に加盟店へ振り込みをしております。OEM提供先からは、決済総額に応じて手数料を受領しております。また、加盟店のニーズがあれば決済端末を販売しております。決済額に応じた手数料は、当社グループの加盟店の増加とキャッシュレス決済の利用者の増加により収益が積みあがっていく構造となっております。また、当社は自社での営業活動に加え、業務提携先(取次店)を介して加盟店を獲得する場合があり、当該取次店には獲得した加盟店の決済額に応じた手数料を支払い、費用として計上しております。 提供しているミニアプリ等DX製品の収益構造は、導入時に当社が初期開発・導入サポートを実施した対価として受領する初期売上と提供したDX製品の利用料及び保守運営料として毎月受領する月額利用料とDX製品を通して発生する決済額に応じた手数料売上を受領するモデルとなっております。ミニアプリ等のDX製品では事前予約、出前サービス等の様々な機能が可能で、機能等により月額利用料が変わります。当社グループは「StarPay」の加盟店に対して決済だけでなく、ミニアプリ等のDX製品のクロスセルを図っていきます。 [事業系統図] [用語解説] (注)1.DX製品:組織や企業がデジタル技術を活用して業務プロセスやビジネスモデルを改善し、競争力を向上させるための製品やソリューションのこと。 2.API:Application Programming Interfaceの略で、ソフトウエアやプログラム等を連携するための仕様のこと。 3.ミニアプリ:QRコード決済アプリ等をプラットフォームとし、その中でのみ利用することができるアプリのこと。QRコード決済アプリがダウンロードされていれば、新たにダウンロードすることが不要といった特徴がある。
経営方針・対処すべき課題2,950字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営方針 当社グループは、「お金の流れを、もっと円(まる)く」というミッションを掲げ、世界規模で急速に進むデジタル化により生活様式が大きく変わりつつある時代において、経済の基盤である決済をより安全に、スピーディーにすることで社会の発展の一翼を担っていきたいと考えております。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、事業拡大、事業価値向上を目指し、売上高、売上総利益率及び非財務指標における当社の事業規模を示す決済取扱高を経営における重要な指標としております。 (3) 経営戦略 当社グループは、事業拡大及び事業価値向上を計画的かつ確実に実行するために1st Stageから3rd Stageの経営ビジョンを設定し、これに沿って事業の展開方針・経営戦略を策定しております。 (経営ビジョン) ① 1st Stage:国内QR決済市場で高シェアの獲得 a.国内の小売・飲食業者にとってのオフライン決済(注1)におけるゲートウェイに成長 b.世界各国の有力QR決済事業者とのネットワークを確立 c.決済のみならず加盟店を支援するDXサービスに着手 ② 2nd Stage:収益源の多様化を実現 a.加盟店の経営を決済の視点で広範に支援する企業として必要不可欠な存在に成長 b.世界各国でのオフライン決済サービスを拡大 ③ 3rd Stage:新規事業の継続的な創出・拡大で中長期的に成長を加速 a.圧倒的な決済データの有効活用で世界中の商品開発や流通の最適化を支援 b.知名度や資金力を活かした自社展開、他社提携、M&Aによって新たな領域に参入 (注)1.インターネットを利用しない実店舗における対面での決済サービス (4) 経営環境 当社グループが提供するフィンテック事業は、決済サービス業界に属しており、経済産業省がキャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度、将来的には世界最高水準の80%とする政府目標を掲げて普及促進を進めてまいりました。その結果、2024年には当該目標を前倒しで達成し、キャッシュレス決済比率は42.8%まで上昇いたしました。また、2025年12月26日に経済産業省より公表された新たな算定指標に基づくと、2024年のキャッシュレス決済比率は51.7%とされており、中小の飲食店や診療所等における普及促進を通じて、2030年に65%、将来的には引き続き80%を目指す方針が示されております。 また、株式会社矢野経済研究所の「2025年版 コード決済市場の実態と展望」によると、以下のような場面での利用も進んでおり、当社としても特にコード決済の活用場面が拡大すると見込んでおります。 ・コード決済市場においては、オンライン決済領域での利用拡大が進んでおり、ECサイトをはじめとしたオンラインサービスへの導入が拡大している。クレジットカードの不正利用被害が増加する中、コード決済は情報漏洩リスクが相対的に低く、セキュリティ面での優位性が評価されていることから、安全性の高い決済手段としてオンラインでの利用拡大が進む動きがみられる。 ・また、コード決済の活用領域は、従来導入が進んでいなかった分野を含めて拡大が進んでいる。継続課金型サービスや高単価・対面サービス分野等への対応が進展しており、今後も新たなユースケースの拡大を通じて利用シーンの多様化が進むことが見込まれる。 当社は中立的な立ち位置で「Star Pay」というマルチQRコード決済サービスを主軸に既存の決済会社や決済端末会社、POSベンダー等と幅広く競業し、オンライン・オフラインのキャッシュレス決済市場のシェアの拡大に努めております。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後当社グループが成長を成し遂げていくために、対処すべき主な課題は以下のとおりであります。 ① 新規加盟店の獲得 決済総額の増加による売上高の拡大及び収益性の向上に向け、継続的に加盟店網を拡大する必要があります。そのため当社グループは、新規加盟店を獲得するために、既存の決済会社や決済端末会社、POSベンダー等と幅広く競業を進めてまいります。また、さらなる加盟店網の拡大のためには、自社での営業活動に加え、業務提携先(OEM先等)を通じた効率的な加盟店網の拡大が重要な課題となると認識しており、当社の「StarPay」をOEMとして提供しているクレジット会社等との提携関係のさらなる強化を図り、かかる業務提携先との新たなサービス連携等にも取り組んで参ります。さらに、計画的に必要な投資や人材育成・採用や販促活動を行うことが重要な課題であると認識しております。 ② 決済システムの安定的な稼働 消費者と加盟店が安全・安心な環境で決済を実行するためには、決済システムが安定的に稼働しており、トラブルが発生した場合には適時に解決される必要があります。当社グループは、展開領域を拡大しながらも決済システムを安定的に稼働させるために必要な投資や人材育成を行うことが重要な課題であると認識しております。 ③ 事業展開スピードの加速化 当社グループは、今後の成長戦略において、マルチキャッシュレス決済サービスの海外展開、ステーブルコイン決済等の新しい決済手段への対応や国内加盟店へのDXサービス提供を進めることが重要であると認識しております。 これらの分野においては、市場環境や制度動向、技術進展の変化が速いことから、事業機会を適切に見極めつつ、段階的な検証を行いながら迅速なサービス開発・展開を進めることが重要であると認識しております。 当社グループは、自社開発力の強化および外部パートナーとの連携を通じて、既存事業とのシナジーや収益性、リスクを総合的に勘案しながら、持続的な成長に資する事業展開を推進して参ります。 ④ 組織体制の整備及び内部管理体制の強化 当社グループは現在、成長途上にあり、今後もより一層の事業拡大を見込んでおります。そのため、人材の採用と育成を継続的に行う必要があるとともに、事業規模の拡大にあわせて事務処理能力の充実、業務運営の効率化、加盟店管理体制の強化といった組織体制を整備すること及びコーポレート・ガバナンスにおいてリスク管理体制、コンプライアンス遵守体制といった内部管理体制の強化が重要な課題であると考えております。 ⑤ 財務上の課題について 当社グループは、先行投資フェーズを経て黒字化を達成いたしましたが、今後の持続的成長に向けては、安定的な営業キャッシュ・フローの創出および財務基盤の一層の強化が重要な課題であると認識しております。運転資本の適切な管理、投資回収のモニタリング、資金調達手段の多様化等を通じて、財務の健全性と成長投資余力の両立を図るとともに、中長期的な資本政策の検討を進めて参ります。
事業等のリスク6,472字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 次に、当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項について記載しております。当社グループでは、リスク管理を適切に実施、管理するためリスク・コンプライアンス委員会を設置しております。当委員会については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由  d.リスク・コンプライアンス委員会」に、リスク管理体制の整備の状況については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③企業統治に関するその他の事項 b.リスク管理体制の整備の状況」に記載しております。また、当社グループとして必ずしも特に重要なリスクとは考えていない事項についても投資判断の上で、あるいは当社グループの事業活動を理解する上で重要と考えられる事項について、株主及び投資家の皆様に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、別段の表記がない場合に限り、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、不確実性が内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。 (1) 経営環境の変化による業績悪化のリスク(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:-、影響度:中) 当社の主要な事業領域は、日本国政府のキャッシュレス推進の追い風により市場拡大が見込まれておりますが、市場の成長鈍化や政府方針の転換などにより縮小した場合、若しくは当社の成長予測を下回った場合には、キャッシュレス決済の取扱高の減少等によって当社業績に影響を及ぼす可能性があります。当リスクについては事業計画をモニタリングし、兆候の把握とフィンテック事業内における収益の多角化によってリスクの低減に向けた対応を行っております。 (2) 競合について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社グループが属するQRコード決済市場は、キャッシュレス化の進展に伴い普及が進み、成熟段階に移行しつつあります。これに伴い、決済事業者間の競争は激化しており、サービス内容や手数料率等による差別化は従前に比べて難しくなっております。当社グループは、マルチ決済サービスの先行開発による技術力、クレジットカード会社等へのOEM提供及び多数の取次店との提携により加盟店基盤の拡大を図っております。しかしながら、競合他社による低価格戦略や機能高度化が進展した場合、手数料率の低下による収益性の悪化、加盟店獲得の鈍化、大口加盟店の他社への切替え等が生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 技術革新について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:長期、影響度:大) 当社グループは、フィンテック事業の一部として複数のQRコード決済等を1つのアプリで決済可能にするマルチ決済サービスの提供を行っております。しかしながら、新しい技術を使った決済サービスが出現し、市場においてより低価格での製品・サービスの展開が行われた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当リスクについては、市場における新技術の調査を継続的に行い、リスクの低減に向けた対応を行っております。 (4) 海外における事業展開について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社グループでは、シンガポールの子会社NETSTARS ASIA HOLDINGS PTE. LTD. において海外の銀行と協力してパートナー開拓を推進しており、海外への事業展開を行っております。しかしながら、海外での事業活動においては、予期せぬ法律又は規制の変更、大規模な自然災害の発生、政治経済の変化、為替変動、商習慣の相違、雇用制度や労使慣行の相違、不利な影響を及ぼす租税制度の変更等により、当社グループの事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、StarPayでは中国系企業を含む海外QRコード決済(Alipay・WeChat Pay等)を扱っておりますが、国際紛争等何らかの理由によりこれらの取扱いを停止・終了することとなった場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。当リスクについては、幅広い海外QRコード決済の取扱いや複数国の展開を図ることで、軽減を図っております。 (5) 特定の製品・サービスへの依存について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:長期、影響度:中) 当社グループ全体の売上高に占めるフィンテック事業の割合は大きく、当社グループ全体の業績は、フィンテック事業の中心であるマルチ決済サービス「StarPay」製品・サービスの動向に大きく依存しております。キャッシュレス化は世界規模で拡大しており、当社グループにおきましても将来的には収益源の多様化を図るものの、当面の間は海外展開等を含めその延長線上に事業拡大を図る方針であります。したがって、「StarPay」製品・サービスへの依存度も当面は高水準で推移していくものと予想されることから、その決済総額が減少した場合等によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクの対応策として、収益を多角化するために、海外事業展開及びDX商材の展開を進めており、今後も推進する方針です。 (6) QRコード決済事業者との取引について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:長期、影響度:大) 当社グループは、QRコード決済事業者と連携して事業を行っており、売上高に占める比率が高いQRコード決済事業者が存在します。万が一、主要なQRコード決済事業者から契約解除や条件変更等がなされた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当リスクについては、引き続き中立的な立ち位置で決済サービスを提供することで、リスクの低減を図っております。 (7) 製造委託及び仕入れに関するリスク(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:-、影響度:中) 当社グループはメーカー機能を有していないため、決済端末は取引先からの仕入れにより入手しております。端末の納期管理等は実施しておりますが、メーカーのサプライチェーンに予測不能または管理不能な事象が発生した場合には、納期の遅れ等が発生する場合があります。当社グループでは、仕入先を複数持つことでこれらのリスクを軽減するよう取り組んでおりますが、これらのリスクに対処できなかった場合は当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、仕入れた決済端末の不具合等によって当社責任の下交換が生じた場合や、仕入れる決済端末で予期せぬ問題等が発生した場合は、顧客からの信頼性の低下により、当社業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) システム障害について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:短期、影響度:大) 当社グループのフィンテック事業は、通信事業者が提供するインターネット回線及びAmazon Web Services, Inc.が提供しているクラウドコンピューティングサービス「AWS」(Amazon Web Services)を基盤として運営しております。そのため当社グループでは、複数の地理的リージョンの利用による冗長性の確保、定期的な脆弱性診断及び各種不正アクセス対策等による当社グループの情報資産の安全保護に努めておりますが、今後、当社グループの製品・サービス提供が妨げられるようなシステム障害の発生やサイバー攻撃によるシステムダウン等が発生した場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) ソフトウエア等固定資産の減損について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社では、固定資産の減損に係る会計基準に従い、定期的に保有資産の将来キャッシュ・フロー等を算定し、減 損損失の認識・測定を行っております。経営環境の著しい変化や収益状況の悪化等により、対象となる資産に減損 損失を計上する必要が生じた場合、当社の業績等に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 法的規制等について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:小) 当社グループは、複数のQRコード決済等を一つのアプリで利用可能とするマルチ決済サービスを提供しております。また、クロスボーダー決済の「JPQRグローバル」を運営しております。これらは、割賦販売法をはじめとする関係法令及び業界ガイドライン等に基づき、加盟店管理の強化やセキュリティ対策等の対応が求められております。これらの法令等の改正や新たな規制の適用が行われた場合、その内容によっては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、一般社団法人キャッシュレス推進協議会等の業界団体に所属し、重要な法制改正の動向を注視するとともに、関係各社と連携しながら法令遵守を最優先として適切に対応してまいります。 (11) 個人情報の管理について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:短期、影響度:大) 当社グループは、事業を通じて取得した個人情報と個人関連情報を保有しており、「情報セキュリティ保護方針」及び「個人情報保護方針」に沿って個人情報を管理し、その遵守に努めております。しかしながら、不測の事態により個人情報と個人関連情報が漏えいした場合や個人情報と個人関連情報の収集過程で問題が生じた場合には、当社グループへの損害賠償請求や当社グループの信用の失墜等による損害が発生し、業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。当該リスクにあたって、当社はリスク・コンプライアンス室を設置し、情報管理の徹底を一層強化する方針であり、個人情報保護を徹底する方針です。 (12) 知的財産について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:長期、影響度:中) 当社は、複数のQRコード決済等を1つのアプリで決済可能にするマルチ決済サービスの提供を行っており、自社開発をしたQRコード決済システムに関しては特許を取得しております。今後、第三者が当社の当該知的財産権を侵害したり、又は当社グループが意図せずに第三者の知的財産権を侵害したり、侵害したとして提訴されたりする可能性があります。このような事象等により係争問題が発生した場合には、多額の費用及び経営資源が費やされ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 訴訟等の可能性について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:-、影響度:中) 当社は、現時点において、係争中の訴訟を有してはおりませんが、当社事業分野において、第三者が当社より早く特許権・その他知的財産権が認められ、当社が高額の対価、損害賠償、又は使用差止等の請求を受けた場合や予期せぬトラブルの発生等により訴訟を提起された場合は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。このような事実が判明したときは直ちに、事例に応じて、弁護士・弁理士等と連携し解決に努める体制が整っております。 (14) 経営管理体制について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:短期、影響度:中) 当社グループは、今後、フィンテック事業を中心に事業展開を図ってまいりますが、事業推進に係る管理、経営管理業務に係る管理及びコンプライアンス遵守に係る管理等多岐にわたる社内管理体制が、当社グループのサービスの成長速度に追いつかない等の理由により、万が一、関連する法律又は規制上の義務に違反していることが判明した場合、又は事業計画等に遅れが生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 人材確保について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社グループが、今後さらなる成長を実現するためには、優秀な人材の確保及び当社グループの成長フェーズに沿った組織体制の強化が不可欠であり、適切な人材採用が想定どおりに進まない場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。当リスクについては、多国籍な採用を行うことで、リスクの低減を図っております。 (16) 特定人物への依存について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社代表取締役社長CEO李剛は、当社グループの事業に関する豊富な経験と知識を有し重要な役割を担っており、当社グループの経営方針や事業戦略の決定及びその遂行等についてリーダーシップを発揮しております。 当社グループでは、特定の人物に過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同役員が退職をする、若しくは業務を続けることが困難になり、適時に代わりとなりうる人物の採用ができない場合、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクの対応策として、当社グループにおける経験豊富な取締役陣に加え、執行役、部長クラスの人材を迎え入れるなど人材の拡充を進めております。 (17) 業績の推移について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:短期、影響度:中) 当社グループが展開するマルチQRコード決済サービスが日本で本格化したのは2018年秋からであります。したがって、ユーザー数やユーザーの利用頻度の急激な増加、他社との競合状況、海外展開の進捗状況、新製品・サービスの開発及び提供、それに伴う売上構成の変動等により、期間比較を行うための充分な財務数値が得られない等、過年度の経営成績だけでは、今後の当社グループの経営成績の判断材料としては不十分な面があると考えられます。 (18) 繰越欠損金の解消による影響について(顕在化の可能性:高、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当連結会計年度末において当社に税務上の繰越欠損金が存在しております。当社グループの業績が順調に推移し繰越欠損金が解消した場合や繰越欠損金の期限が切れた場合には、通常の税率に基づく法人税、住民税及び事業税が計上されることとなり、当期純利益及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 (19) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(顕在化の可能性:高、顕在化の時期:-、影響度:小) 当社グループでは、役員及び従業員に対するインセンティブを目的として、当社の新株予約権(以下、「ストック・オプション」という。)を付与しております。また、今後におきましても、役員及び従業員に対するインセンティブとしてストック・オプションを付与する可能性があります。当事業年度末現在における自己株式を除く発行済株式総数に対する潜在株式数の割合は11.28%となっております。これらのストック・オプションが権利行使された場合、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 (20) 配当政策について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:-、影響度:小) 当社グループの利益分配については、将来の事業展開と経営体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ、常に株式価値の向上を念頭に置き、事業投資と配当を比較し、その時々で最適な資本配分を実施していくことを基本方針としております。本書提出日現在、配当対比で株式価値向上に資する有効な事業投資が多数存在している状態であるため、株式価値向上に向けた最適な資本配分の観点から、創業以来配当は実施しておりません。 将来的に、経営成績及び財政状態を勘案して、配当を実施する可能性はございますがその時期等については未定です。
経営成績の分析 (MD&A)5,641字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりであります。 ① 当期の経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇の影響による消費マインドの慎重さが一部にみられたものの、雇用・所得環境の改善や賃上げの進展を背景とした個人消費の持ち直し、ならびにインバウンド需要の回復・拡大等により、国内景気は総じて緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、世界経済においては、各国の金融政策や通商政策の動向、中東情勢の緊迫化、ウクライナ情勢の長期化、中国経済の減速懸念などを背景に、先行きの不確実性は依然として高い状況が続いております。 このような経済環境のもと、当社グループが属する決済サービス業界におきましては、経済産業省がキャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度、将来的には世界最高水準の80%とする政府目標を掲げて普及促進を進めてまいりました。その結果、2024年には当該目標を前倒しで達成し、キャッシュレス決済比率は42.8%まで上昇いたしました。また、2025年12月26日に経済産業省より公表された新たな算定指標に基づくと、2024年のキャッシュレス決済比率は51.7%とされており、中小の飲食店や診療所等における普及促進を通じて、2030年に65%、将来的には引き続き80%を目指す方針が示されております。 上記の政府主導の普及促進に加え、消費者の利便性向上や事業者側の業務効率化ニーズ、QRコード決済を含む非接触型決済の利用拡大、インバウンド需要の回復および決済手段の多様化への対応といった外部環境の変化を背景として、決済代行サービスを含む非接触型決済市場の需要は引き続き堅調に推移しております。 当社グループにおいても市場の拡大を取り込むとともに、大型加盟店の獲得等により、当連結会計年度の決済取扱高は2兆1,228億円(前年同期比33.2%増)となり、決済関連売上は順調に成長しております。また、DX関連サービスにおいては、展示会への出展など販促活動に取り組むとともに、顧客ニーズに合わせたプロダクトの開発を進めております。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は4,788,117千円(前年同期比22.7%増)、営業利益は293,083千円(前年同期営業損失84,305千円)、経常利益は443,116千円(前年同期経常損失22,141千円)、親会社株主に帰属する当期純利益は485,016千円(前年同期親会社株主に帰属する当期純損失37,617千円)となりました。 なお、セグメントについては、当社グループはフィンテック事業の単一セグメントであるため、記載しておりません。 ② 当期の財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末より2,614,453千円増加し、38,354,191千円となりました。流動資産は、前連結会計年度末より2,635,615千円増加し、37,242,402千円となりました。これは主に決済取扱高の増加により現金及び預金が2,334,408千円増加したことによるものです。固定資産は、前連結会計年度末より21,162千円減少し、1,111,788千円となりました。これは主に減価償却に伴いソフトウエアが82,654千円減少、税効果に係る繰延税金資産が149,707千円増加したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末より2,088,283千円増加し、30,721,120千円となりました。これは主に決済取扱高の増加により預り金が2,015,878千円増加したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末より526,170千円増加し、7,633,070千円となりました。これは主に新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ33,000千円増加、その他有価証券評価差額金が34,088千円減少、親会社株主に帰属する当期純利益を485,016千円計上したことによる利益剰余金の増加したことによるものです。 ③ 当期のキャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より2,334,408千円増加し、36,209,760千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は2,377,131千円(前年同期は7,510,084千円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益402,162千円、減価償却費の計上242,955千円、預り金の増加額2,015,981千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果支出した資金は111,547千円(前年同期は200,561千円の支出)となりました。これは主に固定資産の取得による支出115,781千円、投資有価証券の売却による収入19,128千円、敷金及び保証金の差入による支出15,037千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は66,000千円(前年同期は9,922千円の獲得)となりました。これは主に新株の発行による収入66,000千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループが提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループが提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.販売実績 当社グループの事業はフィンテック事業の単一セグメントであり、当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) フィンテック事業(千円)   4,788,117   122.7 合計(千円)   4,788,117   122.7 (注)1.当連結会計年度において、新規大型加盟店の獲得及び前連結会計年度のクレジットカード決済の取扱開始等により、決済手数料売上が増加しました。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) PayPay株式会社   1,049,405   26.9   1,220,060   25.5 株式会社NTTドコモ   709,606   18.2   857,466   17.9 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たり、重要となる会計方針につきましては、「第5 経理の状況1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、この見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・結果内容 (1)財政状態 「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 (2)経営成績 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、4,788,117千円(前年同期比22.7%増)となりました。これは主に、大型加盟店の獲得等により、決済手数料売上が増加したことによるものであります。 (売上原価及び売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は、決済手数料売上が増加したことに伴い、売上原価が増加したことにより1,122,256千円(前年同期比21.5%増)となりました。この結果、売上総利益は、3,665,860千円(前年同期比23.1%増)となりました。 (販売費及び一般管理費並びに営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、営業部門の人件費の増加、販売促進費の増加により3,372,777千円(前年同期比10.1%増)となりました。この結果、営業利益は、293,083千円(前年同期は営業損失84,305千円)となりました。 (営業外損益及び経常利益) 当連結会計年度において、受取利息142,277千円等により営業外収益 が167,827千円(前年同期比90.4%増)、持分法による投資損失7,938千円により営業外費用が17,794千円(前年同期比31.5%減)発生しております。この結果、経常利益は、443,116千円(前年同期は経常損失22,141千円)となりました。 (特別損益、法人税等及び親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度において、事業所閉鎖損失等により特別損失が40,954千円発生しております。また、法人税等調整額は144,281千円となりました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、485,016千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失37,617千円)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性 キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、人件費、外注費等の営業費用であります。運転資金として必要な資金は自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位等に特段方針はなく、資金需要の額や使途にあわせて柔軟に検討を行う予定であります。 なお、当連結会計年度末において、現金及び現金同等物は36,209,760千円であります。 ④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗状況について 当社グループは、経済の基盤である決済をより安全に、スピーディーにすることで社会の発展の一翼を担っていくことを経営方針とし、継続的な加盟店網の拡大や世界各国の有力QR決済事業者とのネットワークの確立、決済のみならず加盟店を支援するDXサービスの提供を進めております。 当該方針に従って、当社グループでは売上高、売上総利益率及び非財務指標における当社の事業規模を示す決済取扱高を重要な経営指標としております。また、決済取扱高は売上高の成長及び売上総利益率の改善の達成における客観的な指標でもあります。 なお、過去2年間の推移は以下のとおりであります。 重要な経営指標   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 売上高(千円)   3,902,046   4,788,117 売上総利益率(%)   76.3   76.6 決済取扱高(億円)   15,942   21,228 上記の記載の通り、当連結会計年度の売上高は4,788,117千円と前年より約22%の増加となり、また決済取扱高は21,228億円と前年より約33%の増加となりました。これは主に大型加盟店の獲得等により、決済手数料売上が増加したことによるものであります。 売上総利益率は76.6%と、前年からほぼ横ばいとなりました。 当社グループでは、引き続き決済取扱高の堅調な増加を図り、売上高の成長及び売上総利益率の改善を目指しております。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑥ 経営者の問題意識と今後の方針に関して 当社グループは、「お金の流れを、もっと円(まる)く」をミッションに掲げ、事業を拡大してまいりました。 当社グループがこのミッションの下、長期的な競争力を維持し持続的な成長を図るためには、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対して、経営者は常に事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、最善の経営方針を立案していくことが必要であると認識しております。

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出典

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