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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ヒューマンテクノロジーズ

5621 · Growth · 情報・通信業

概要

ヒューマンテクノロジーズは、クラウド勤怠管理システム「KING OF TIME」を中核とするSaaS企業である。2003年のサービス開始以来、中小企業から大手企業まで幅広く導入され、2026年3月期の売上高は75億円、営業利益14億円。販売パートナー経由の間接販売が課金ID数の約64%を占めるチャネル戦略が特徴。従業員数336名。

主力製品「KING OF TIME」の事業構造

同社は勤怠管理SaaSの単一セグメントで事業を展開する。主力の「KING OF TIME」は、打刻から給与計算、シフト管理、各種申請承認までの全機能を月額300円(1ユーザー)のワンプライスで提供する。2026年3月期の売上高は前期比23.8%増の75億円、営業利益は同47.2%増の14億円。課金体系を打刻ベースから登録ベースに変更したことで課金ID数が増加し、売上水準が底上げされた。AI活用により売上原価・販売費の増加率を19.5%に抑制し、成長と収益性を両立。中期目標として2030年3月期に営業利益率30%を掲げ、段階的な達成を目指す。また、販売パートナー経由の間接販売比率が約64%と高く、効率的な顧客獲得を実現している。

販売パートナーを軸としたチャネル戦略

同社の販売チャネルの特徴は、既に強固な顧客基盤を持つ販売パートナー(販売店及びOEM提供先)との連携にある。2026年3月末時点で課金ID数の約64%が間接販売経由であり、直接販売が主流のクラウド業界にあって広告宣伝費を抑えた効率的な営業を実現している。2025年4月には弥生株式会社へ「弥生勤怠 Next」としてOEM提供を開始、同年12月にはミイダス株式会社へ「ミイダス 勤怠管理」を提供。2026年4月には株式会社HRBrainへのOEM提供も開始予定で、採用から勤怠・給与まで一貫した業務支援のエコシステムを構築している。

顧客層と市場環境の変化

コア顧客層は中小・中堅企業であるが、高度なセキュリティ要件に対応していることから大手企業への導入も進んでいる。2019年4月に施行された働き方改革関連法を契機に市場が急拡大し、その後も被用者保険の適用拡大や改正育児・介護休業法など法制度対応の需要が継続。勤怠管理SaaS市場は㈱富士キメラ総研の予測で2029年度まで成長が見込まれる。同社は「KING OF TIME」で業種・業態を問わないオールラウンドな導入実績を持ち、複雑な勤怠管理ニーズに対応可能な点が強みである。

財務状況と成長投資の進捗

2026年3月期末の総資産は67.9億円、自己資本比率は約78%と財務基盤は安定している。現金及び預金は23.5億円、有価証券等を含め手元流動性は厚い。同社はAI関連投資とセキュリティ強化を戦略投資として実行しており、人員増加を抑えながらサービス品質の向上を図っている。課金体系の移行(打刻ベースから登録ベース)は2025年4月に直販・販売店既存顧客への適用をもって完了し、収益基盤が安定した。営業利益率30%の達成目標を2030年3月期に設定し、段階的な利益拡大を計画している。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
75億円
営業利益
14億円
営業利益率
18.7%
純利益
10億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

製品と技術

多様な打刻方法と認証技術の柔軟性

「KING OF TIME」は、顔認証や静脈認証などの生体認証、ICカード、スマートフォンアプリなど、複数の打刻手段を提供する。出勤時はオフィスでICカード、退勤時は外出先からスマートフォンといった組み合わせも可能で、リモートワークやシフト勤務など多様な働き方に対応する。打刻データはリアルタイムで連携され、管理者は即座に勤務状況を把握できる。この柔軟性が幅広い企業規模や業種で受け入れられている要因である。

管理集計機能とコンプライアンス対応

同システムは、残業時間のリアルタイム把握、シフト管理、休暇管理、各種申請ワークフローを備える。法定休暇に加え、企業独自の休暇設定も可能。長年のバージョンアップにより、企業ごとの就業規則に合わせた細かな設定が実現されている。社労士・税理士・弁護士のアドバイスを反映し、コンプライアンス重視の機能開発が行われている。管理者権限は全権管理者と一般管理者に階層化でき、役割に応じたアクセス制御が可能である。

データ連携とオープンエコシステムの構築

「KING OF TIME」は、給与計算サービスや人事管理システムとの連携を無償で提供する。API連携とCSV連携の2通りに対応し、APIは外部に公開されており多数の連携実績がある。給与計算BPOや電子契約サービスなど、周辺領域への機能拡張も進んでいる。弥生やミイダスなどのOEM提供先との連携により、採用から勤怠・給与までシームレスな業務支援を実現。ユーザーの利便性を最優先にしたオープンなエコシステムを形成している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がヒューマンテクノロジーズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
13914JIG-SAW158億円29.7倍
23800ユニリタ158億円19.5倍
35132pluszero157億円43.9倍
49408BSNメディアホールディングス157億円11.3倍
55621ヒューマンテクノロジーズ155億円15.2倍
64482ウィルズ155億円15.1倍
75258トランザクション・メディア・ネットワークス155億円
83793ドリコム154億円70.6倍
94344ソースネクスト154億円
103997トレードワークス152億円102.9倍
114418JDSC151億円20.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 3件

株式会社エス・エヌ・シーの設立と子会社展開(2001~2003年)

2001年11月、株式会社エス・エヌ・シー(SNC)として設立された。当時はクラウドサービスではなく、後の事業基盤を築く母体となった。2003年12月、SNCの子会社として旧ヒューマンテクノロジーズ①を設立し、クラウド勤怠管理システム「KING OF TIME」の提供を開始。このシステムが現在の主力製品の原点であり、リリース当初から月額300円のワンプライスを掲げ、機能を限定せず提供する戦略をとった。

「KING OF TIME」初期の成長と法規制対応

2003年のリリース後、「KING OF TIME」は紙やExcelによるアナログ管理からの移行需要を取り込み、中小企業を中心に導入を拡大した。特に、ユーザーからの要望を反映した多機能化と、社労士等の専門家のアドバイスを反映したコンプライアンス対応が評価された。2019年4月の働き方改革関連法施行は大きな追い風となり、残業時間の上限規制や休暇管理などの機能が需要を喚起し、大手企業への導入も加速した。

SNCへの吸収合併と商号変更(2007年)

2007年8月、SNCが旧ヒューマンテクノロジーズ①を吸収合併し、商号を株式会社ヒューマンテクノロジーズ(旧②)に変更した。これにより経営資源が一本化され、以降は単一の法人として「KING OF TIME」の開発・販売に集中する体制が確立した。この合併により、現在の企業形態の基盤が形成され、効率的な事業運営が可能となった。

課金体系の抜本的変更と完了(2023~2025年)

同社は2023年10月から、従来の打刻ベース課金(利用実績に応じた課金)から登録ベース課金(契約人数に応じた課金)への移行を段階的に開始した。2024年4月に販売店経由の新規顧客、2025年4月に直販および販売店経由の既存顧客への適用を完了。この変更により課金ID数が増加し、売上水準が底上げされた。同時に、AI活用による業務効率化やOEM提携の拡大を進め、持続的な成長基盤を整備した。

大手OEM提携と中期成長目標の設定

2025年4月には弥生株式会社へのOEM提供(「弥生勤怠 Next」)を開始、同年12月にはミイダス株式会社へ「ミイダス 勤怠管理」を提供。2026年4月には株式会社HRBrainへのOEM提供を開始予定で、エコシステムを拡大している。これらの協業により、採用から勤怠、給与計算まで一貫した業務支援基盤を構築。売上高成長率23.8%を達成しつつ、営業利益率30%を2030年3月期に達成する中期計画を公表し、戦略投資を継続している。

年表3件を開く

2000年代

  • 2001年11月創業株式会社エス・エヌ・シー 設立
  • 2003年12月株式会社エス・エヌ・シー の子会社として旧ヒューマンテクノロジーズ①を設立し、クラウド勤怠管理システム「KING OF TIME」を提供開始
  • 2007年8月M&A株式会社エス・エヌ・シーが、旧ヒューマンテクノロジーズ①を吸収合併し、商号を株式会社ヒューマンテクノロジーズ(旧ヒューマンテクノロジーズ②)に変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益率2030年3月期まで30%程度

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    課金方法の登録ベース化完了

    従来の打刻ベース課金から登録ベース課金への移行を推進し、2025年4月までに直販・販売店・OEM全ての顧客で完了した。

  2. 02

    顧客基盤拡大と販路強化

    有力パートナーとの連携、社会保険労務士・税理士などの士業ネットワーク構築、OEMパートナー開拓により新規顧客獲得を加速する。

  3. 03

    付加価値サービスの拡充

    勤怠管理SaaS「KING OF TIME」を中心に、給与計算BPaaS、電子契約、プレミアムサポート、パートナーサービスなどを提供し顧客当たり売上を向上させる。

  4. 04

    東南アジアへの展開

    タイに現地法人を設立し、日系企業向けに高コストパフォーマンスなHRクラウドサービスを提供。長期的に日本並みのビジネス規模を目指す。

  5. 05

    SMP構想によるプラットフォーム化

    「KING OF TIME」を入口に顧客とパートナーをつなぐサブスクリプションマネジメントプラットフォーム(SMP)を構築し、マルチソリューションベンダーへ進化させる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で336人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は651万円で、2期前と比べて+18.4%平均年齢は38.0歳、平均勤続年数は4.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年3月55036.93.4306
2025年3月58237.54.0318283
2026年3月65138.04.4336417

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率25.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 2 / 海外 2、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 東京都港区441百万円
タイ バンコク市4百万円
シンガポール2百万円
主な関係会社
  • 海外
    Human Technologies Singapore PTE. LTD.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Human Technologies (Thailand) Co., Ltd.
    タイ バンコク市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ITエージェント株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Human Technologies Lanka (Pvt) Ltd.
    スリランカ コロンボ市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は75億円営業利益14億円前期と比べると増収増益で、売上が+23.0%、利益が+55.6%。

売上高
+23.0%
75億円
営業利益
+55.6%
14億円
純利益
+42.9%
10億円
営業利益率
18.7%
前期比 +3.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高86億円75億円
営業利益15億円14億円
純利益11億円10億円
1株あたり配当¥35¥35

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

7期分

直近は2027年1Qで、売上は20億円、営業利益は4億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年3Q37410.82
2024年4Q131
2025年2Q29620.74
2025年4Q3239.43
2026年2Q36719.45
2026年4Q39717.95
2027年1Q20420.03

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2020年3月期からの7期で、売上は25億円から75億円へ3.0倍に増えた。直近期の営業利益率は18.7%。売上は6期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年3月2564
2021年3月2985
2022年3月3664
2023年3月4232
2024年3月5053
2025年3月619914.87
2026年3月75141418.710

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高75億円のうち、営業利益として残るのは14億円18.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の13.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金34.7%26億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金46.7%35億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益18.7%14億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
65.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+10.3pt
18.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+6.7pt
13.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+7.9pt
21.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
14.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
30.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2026年3月期は営業CFが9億円、投資CFが−24億円で、差し引きのフリーCFは−15億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は23億円で、売上の3.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年3月3−1−1216
2023年3月300318
2024年3月4−314133
2025年3月10−2−1840
2026年3月9−24−2−1523

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2026年3月期の総資産は68億円。このうち返さなくてよい自己資本が53億円で、自己資本比率は77.6%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年3月178946.2
2021年3月2213960.8
2022年3月2618870.0
2023年3月30191164.9
2024年3月49391079.6
2025年3月59441575.3
2026年3月68531577.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
36億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
35億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
15億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中114位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中371位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
21.0%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
18.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
77.6%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
22.9%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.2%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,612で、1年前と比べて-33.2%過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。

¥1,612-2.4%1ヶ月-3.1%1年-33.2%時価総額155億円
過去52週の値幅
安値¥1,263高値¥2,652

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.2倍
PER (会社予想)13.9倍
PBR2.94倍
配当利回り2.17%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月に1,500〜1,700円のレンジで推移していたが、8月17日に1,585円と急落し、25日移動平均線の1,662円を下回った。1ヶ月で7.47%下落しており、短期的な調整局面に入ったとみられる。52週高値2,683円に対しては41%下、52週安値1,263円に対しては25%上で、中位水準。RSIは41.63と弱気圏に近く、出来高は8月17日に88,900株と増加したが、売り圧力が優勢。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER15.8倍は業界平均29.7倍を下回り割安。PBR3.06倍は業界平均3.44倍を下回る。ROE21%と高収益で、配当利回り1.87%は業界平均1.25%を上回る。配当性向29.6%と健全。増収増益基調で、割安感と成長を両立している。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.2倍47.9倍
PER (予想)13.9倍
PBR2.94倍2.96倍
ROE21.0%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり35で、前期から+56.1%いまの株価に対する利回りは2.17%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥35
1株あたり
配当利回り
2.17%
いまの株価に対して
配当性向
29.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2025年3月2129.3
2026年3月3256.129.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥35

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,342人。区分でいちばん多いのは事業法人39.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が52.1%を占め、残る47.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人39.140.139.4
個人・その他30.224.424.7
外国法人8.915.918.8
金融機関14.514.912.7
証券会社7.24.74.3
外国人個人0.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ニューホライズン株式会社37.53
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)12.42
03恵志章夫11.99
04DAIWA CM SINGAPORE LTD - NOMINEE OKUHATA KAZUYUKI AND/OR OKUHATA MAMIKO(常任代理人大和証券株式会社)4.69
05LICHFIELD LP(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行)3.90
06TAKUMI CAPITAL MANAGEMENT MASTER FUND LP(常任代理人香港上海銀行東京支店)3.83
07飯泉 満2.35
08野村證券株式会社2.21
09吉田 士陽1.65
10GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人ゴールドマン・サックス証券株式会社)1.52

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-27
    恵志 章夫
    新規の大量保有報告
    49.51%
    -2.69pt
  • 2026-07-02
    スパークス・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    3.24%
    -1.87pt
  • 2026-05-08
    ブイアイエス・アドバイザーズ・エルピー(VIS Advisors,LP)
    新規の大量保有報告
    8.80%
    +1.12pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で−100%、1株純資産は7期で−100%。直近期のROEは21.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2020年3月877,9161,726,61968.2
2021年3月1,219,3802,945,99852.2
2022年3月5422427.530.1
2023年3月2923912.725.9
2024年3月4040611.535.932.1
2025年3月6846215.722.929.3
2026年3月10654921.013.629.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額123百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
恵志章夫代表取締役会長654,750,000
家﨑晃一代表取締役社長5281,000
篠田修取締役6430,000
青島矢一取締役61
滝澤美帆取締役47
若林孝俊常勤監査役69
蓑毛誠子監査役55
秋山政徳監査役78

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3969632
社外監査役317176
社外取締役210105

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,086字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1)当社グループの概要 当社グループは、当社及び連結子会社4社により構成されており、勤怠管理SaaS事業を営んでおります。当社グループは、「お客様の飛躍的な労働生産性向上を目指す」をパーパス、「オペレーションからの解放と創造的業務への後押し」をミッションとして掲げて、勤怠管理・人事給与を中心としたクラウドサービスの開発・販売を主たる事業としております。 企業にとって最も重要な経営資源は、「ヒト(人材)」と考えており、当該パーパスのもと、これら人事労務に関する業務を、日々の煩雑なオペレーション業務から、「ヒト」に紐づく様々なデータを利活用できる創造的業務へと転換することを目指しております。 勤怠管理システムは、各種法規制への対応や、バックオフィス業務の効率化を背景に導入が進んできましたが、2019年4月に施行された「働き方改革関連法」への対応需要により、SaaS市場を中心に市場が急拡大し、国内市場における導入率も向上しました。 そのような中で、当社グループは、クラウド勤怠管理・人事給与システム「KING OF TIME」に経営資源を集中し、複雑・高度化する勤怠管理需要に応えてきました。その結果、幅広い企業の勤務形態へのカバーが可能となっております。中小/中堅企業をコア顧客層としつつ、高度なセキュリティ要件にも対応していることから、近年は大手企業への導入も進んでおります。 当社グループは「KING OF TIME」にリソースを集中する一方で、人事管理システムや給与システムなどの外部サービスとの連携も積極的に進めています。勤怠管理と親和性の高いサービスを中心に、市場で評価を得ているサービスや、同時利用で相乗効果が期待できるサービスと連携し、利用者の利便性を最優先に考えたオープンなエコシステムとなっております。勤怠管理に向き合い続けた結果、「KING OF TIME」は、規模・業種・業態問わず、様々な企業に選ばれるサービスに成長することができました。 当社グループの販売チャネルの特徴として、既に強固な顧客基盤を持つ販売パートナー(販売店及びOEM提供先)との連携が挙げられます。クラウドサービスは直接販売が主流で、多額な広告宣伝費をかけて見込客を獲得し営業活動を行うのが一般的ですが、当社グループは既に多数の顧客を持っている販売パートナー企業と連携することによって効率的に顧客を獲得しており、2026年3月末における課金ID数に占める販売パートナー経由の間接販売が、約64%を占めております。 (2)サービスの概要 「KING OF TIME」は、2003年12月にリリースを実施いたしました。現在に至るまでに、多岐にわたる機能改善を行い、顧客ニーズを汲み上げ多機能化を実現した結果、業種・業態、企業規模に大きく偏らず、導入されるサービスに成長しました。 ローカルルールが多く存在し、百社、百通りの勤怠管理があると言われる勤怠管理市場におきまして、オールラウンドな導入実績は当社サービスの優れた機能性を示しており、大きな特徴の一つだと考えております。 (導入実績) また、「KING OF TIME」の機能面の特徴として、以下6つが挙げられます。 ①打刻方法 顔認証や静脈認証などの生体認証やICカードなど、働き方や業務形態に応じた最適な打刻方法を選択できます。また、出勤はオフィスでICカード、退勤は外出先からスマートフォンといったように、環境に合わせて複数の打刻手段を組み合わせることも可能です。 ②管理集計機能 顧客からの要望を反映して長年バージョンアップを重ねてきた結果、各社各様の就業規則に対応した勤怠管理を実現することができます。また、法定の休暇管理だけでなく独自に付与する休暇の管理や、残業申請などの各種申請承認、勤怠データの給与連携などの機能が備わっています。加えて、勤怠管理に関わるプロフェッショナル(社労士・税理士・弁護士)のアドバイスを反映し、コンプライアンスを意識した機能開発を行っております。 (主な機能) 主な機能   機能概要 残業時間の管理   PCやモバイル端末等から残業申請が可能であり、残業時間のリアルタイム把握や、あらかじめ設定した基準残業時間超過の可視化が可能です。 スケジュール・シフト管理   スケジュールパターンを何通りでも作成することができ、設定したスケジュールに対する実際の勤務差異の表示や人件費の概算を合わせて管理することが可能なため、シフト管理に係る時間を削減することが可能です。 管理者権限   全権管理者(全ての機能の閲覧・編集権限を所有)、一般管理者(全権管理者が許可した機能のみ、閲覧・編集権限を所有)を、役割に応じて自由に作成可能です。 ワークフロー(申請・承認)   各種申請(打刻申請、休暇申請、時間外勤務申請)の承認ルートを自由に設定可能であり、管理者は各種申請承認の一元管理が可能です。 ③データ活用機能 集計された従業員・勤怠データを給与計算サービスや人事管理サービスへ活用できます。 給与計算サービスとの連携方法は、CSV連携とAPI連携の2通りがあります。CSV連携は顧客毎に出力する項目とレイアウトを設定できます。API連携(※)は、無償で公開しており、公開している項目数が多くAPI連携実績が多数あります。 ※APIとは、アプリケーションプログラミングインタフェース(API、英: application programming interface)の略称で、ソフトウェア同士が互いに情報をやりとりするのに使用するインタフェースの仕様 ④誰でも使える 顧客からの要望を反映して長年バージョンアップを重ねてきた結果、利用しやすいシンプルな画面構成となっています。パソコン操作が苦手なユーザーや従来の紙のタイムカードを使用するユーザーであってもスムーズな乗り換えが可能です。 ⑤充実のサポート体制 チャット、電話(要予約)、オンラインヘルプ、動画などのコンテンツがあり、無料体験中から本番運用を想定しての利用が可能です。 ⑥最新のセキュリティ完備 ハードウエア・ソフトウエア両面で、また社内外からのアクセスについてセキュアな環境を設定し、システムの運用にあたっております。最新のセキュリティシステムの採用により、お客様の大切な情報をしっかりお守りします。バックアップも複数拠点で行っているため迅速な復旧が可能となっております。 また、当社グループが属する勤怠管理システムを起点としたHRサービスの潜在市場規模は、以下のとおりであります。この分野の成長ドライバーとして、「企業のDX化ニーズ」「働き方改革の推進」「リモートワーク普及等の労働環境変化による対応」等により業務の効率化やデータに基づく管理が求められ、労務管理業務のシステム化が一層進むと想定しております。 ※1 ㈱富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2025年版」(2025年7月22日発刊) 勤怠管理SaaS市場(2029年度予測) ※2 ㈱富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2025年版」(2025年7月22日発刊) 各業務システムSaaS市場合計(2029年度予測) ※3 ㈱矢野経済研究所「2026 人事・総務関連業務のアウトソーシングビジネス調査レポート」 (2025年3月26日発刊) 給与計算BPO市場(2025年度予測) [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題6,271字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループは、「お客様の飛躍的な労働生産性向上を目指す」をパーパス、「オペレーションからの解放と創造的業務への後押し」をミッションとして掲げ、勤怠管理を中心に給与計算の自動化など業務全体の効率化支援に取り組んでいます。企業にとって最も重要な経営資源は、「ヒト(人材)」と考えており、当該パーパスのもと、これら人事労務に関する業務を、日々の煩雑なオペレーション業務から、「ヒト」に紐づく様々なデータを利活用できる創造的業務へと転換することを目指しております (2)経営環境 我が国経済は、緊迫化する世界情勢や資源・原材料価格上昇、円安進行や物価高騰、主要国の金融政策の動向や金利変動の影響など先行き不透明な状況が継続しました。 当社グループが提供するサービス領域においても、2024年4月に「働き方改革関連法」の適用猶予事業への上限規制の適用、同年10月には厚生年金保険法・健康保険法に基づく被用者保険の適用拡大が実施されるなど、法制度対応の重要性が増しています。さらに2025年4月より順次施行されている「改正育児・介護休業法」に基づき、看護休暇の対象拡大やテレワーク導入の努力義務化、育児休業取得状況の公表義務拡大への対応など、柔軟かつ緻密な労務管理体制の構築が求められています。 加えて、「人的資本」経営においては「健康・安全」に関する情報開示の充実が進んでおり、勤務実態の可視化やコンプライアンスの徹底、従業員一人ひとりの多様な働き方への対応が企業に強く求められています。勤怠データはこれらの取り組みを支える中核的な基盤となっており、当社サービスの導入価値と社会的意義はこれまで以上に高まっています。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 組織体制の整備 当社の継続的な事業成長の実現に向けて、現在は既存人員のAI活用による生産性向上を重点施策として位置付けており、業務効率化により人員増を抑えながらサービス品質の向上を図ってまいります。また、従業員が中長期にわたって活躍しやすい環境の整備、人事制度の構築やカルチャーの推進等を進めてまいります。採用については、厳選した人材の獲得に注力し、組織全体の質的向上を図ってまいります。加えて、当社独自のプロジェクト制の運営の継続的な改善により、さらなる成長を促進してまいります。 ② 情報管理体制の強化 当社は、提供するサービスに関連して多くのユーザー企業の機密情報や個人情報を取り扱っており、これらの情報資産を保護することは事業の根幹を成す責務であります。専任の情報セキュリティチームのもと、情報セキュリティ基本方針に従い情報資産を適切に管理・保護しております。AI活用やパートナー企業との連携が拡大するなか、外部からの不正アクセスやサイバー攻撃に対する防御基盤の強化、連携環境のセキュリティ水準の統一的な引き上げ、内部統制・監査基盤の整備を進め、お客様のデータを安全にお預かりし続ける体制を構築してまいります。 ③ 課金方法の変更 当社グループは、「KING OF TIME」のSaaSサービスについて、従来の打刻ベース(サービスの利用に応じた課金)から登録ベース(契約に基づいた課金)への変更を進めてまいりました。2023年10月の直販新規顧客を皮切りに、2024年4月の販売店新規顧客、2025年4月の直販・販売店既存顧客への適用、およびOEM各社における既存・新規顧客への移行を経て、課金体系の移行は完了しております。 ④ 成長戦略の推進 現在、当社グループの収益の大半が「KING OF TIME」のSaaSサービスから成り立っております。今後も継続的な事業成長の実現に向けて、既存サービスの伸長に加え、プレミアムサポート、KING OF TIME 電子契約、パートナーサービスの販売、給与計算BPaaS等の展開を積極的に行っていきます。またSMP構想の推進により、顧客基盤の拡大と顧客当たり売上高の向上を図ってまいります。 ⑤ 戦略投資と中期収益目標 当社グループは、「KING OF TIME」の価値向上と安定的なサービス提供を目的として、AI関連投資およびセキュリティ関連投資を戦略的に実行しております。これらの投資を優先する判断により、営業利益率30%程度の達成時期を2030年3月期へと見直しております。投資の成果が顕在化するにつれ収益性は段階的に向上していく見通しであり、2030年3月期における目標達成を目指してまいります。 ⑥ サステナビリティへの取組 当社グループは、お客様・株主・取引先・従業員などのステークホルダーとともに、企業活動や事業を通じた社会課題の解決やサステナブルな社会の構築に取り組むことが重要と考えております。サステナビリティに関する具体的な取り組みおよび指標については、本報告書「サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載のとおりであります。 (4)今後の成長戦略 当社グループは、継続して成長し続けるために、「KING OF TIME」にて勤怠管理から給与計算までを1ユーザー300円の「ワンプライス戦略」により市場競争力のある価格にてシェア拡大を行ってまいります。 「KING OF TIME」の価格面の特徴は、「月額1人300円」のワンプライスで、全ての機能が利用できることです。勤怠管理以外にも人事管理やデータ分析、給与計算なども、全てワンプライスの中でご利用頂けます。ワンプライス300円は、リリース当時から守り続けており、お客様が求める機能・品質を安価な価格にて提供し続けることがお客様への価値提供に繋がると考えております。 また、当社グループにおいては、事業拡大の根幹をなす“TOP3 コンセプト”を定めております。具体的には、①TOPコストパフォーマンス、②TOPセールスチャネル、③TOPパートナーシップであり、企業の生産性改善をもとにした「お客様の飛躍的な労働生産性向上」を目指しております。 当社グループの成長戦略は、顧客当たり売上高の向上を図ることです。具体的な内容としては、以下のとおりであります。 ① 顧客基盤の更なる拡大 当社では、有力パートナーとの関係構築により導入企業数の増加、網羅的なサービスの提供を継続し、顧客基盤を盤石なものとするための施策を行ってまいります。 a.新規顧客獲得 2026年3月度の労働力調査によれば日本の就業者数は6,773万人いるものの、勤怠管理SaaS(注1)の販売数量は1,365万IDに留まっており(注2)、また当社の課金ID数は当該就業者数の約5%程度に過ぎません。これはアナログな勤怠管理を行っている理由もあると考えられるため、市場の成長余地は依然として大きく見込まれます。 注1)SaaSとは「Software as a Service」の略称で、サービスとしてのソフトウェアをインターネットを経由して提供するクラウドサービスのことを指します。 注2)㈱富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2025年版」による推計値 b.KOTサービス営業強化施策 販売パートナー及びOEMパートナーの開拓と育成することに加え社会保険労務士や税理士などの士業ネットワークの構築を進めてまいります。 c.パートナーサービスの連携強化 パートナーサービス(当社サービスと親和性のある人事管理システムや給与システム等の他社SaaSサービス)との密連携による顧客への付加価値提供、及びPKG連携ツール(他社SaaSサービスを「KING OF TIME」に連携させるために必要となるデータ変換ツール)の充実を図ってまいります。 ② 顧客体験の更なる向上 当社グループでは、導入企業の生産性向上に貢献するサービスとして優位性を確立してまいります。具体的には、勤怠管理だけではなく人事労務・給与計算など提供するサービスの範囲を広げていくこと、勤怠管理から給与計算までのプロセスを自動化すること、サービスで蓄積されたデータを利活用してのデータ分析等により、日々のオペレーションからの解放を通じて、創造的業務に時間を割けるよう支援する体制を整備してまいります。 ③ 新しい付加価値の提供 顧客満足度を最大限に引き出すため、蓄積された勤怠管理データを活用し、顧客毎に最適な付加価値を提供していきます。各サービスの概要は、以下のとおりであります。 [給与計算BPaaS] 給与計算関連の集計作業をアウトソーサーとして受託。「KING OF TIME」シリーズでは集計機能の自動化・標準化が進んでいるため、従来のアウトソーサーよりもローコストでサービス提供可能 [パートナーサービス] 「KING OF TIME」シリーズとシナジーのある外部サービスを当社が販売代理店となりシームレスに提供。全従業員が毎日利用する勤怠管理システムの特性を活かし、「KING OF TIME」がポータルとなり、パートナーサービスと連携 [KING OF TIME 電子契約] 入社手続きに必要となる雇用契約書の電子化を提供する有償オプションサービス。全ての帳票にタイムスタンプが押し放題。契約書を紙での取り扱いから電子への取り扱いへ切り替えることを後押し [プレミアムサポート] 「KING OF TIME」導入済の顧客に対して提供する有償サービス。個社ごとの複雑な要望や、継続的なコンサルティングニーズへ対応。同時に、上記パートナーサービス、給与計算BPOへの足掛かり ④ グローバル基準のクラウドサービスを東南アジア圏へ展開 グローバル基準の勤怠管理を中心としたHRクラウドサービスを、現地においても高コストパフォーマンスで提供することにより、東南アジア圏のHR市場へ展開してまいります。なお、2022年8月においてタイに現地法人を立ち上げ、日系企業への導入を足がかりにKOTサービスを順次展開しております。新市場の開拓となるため投資が先行しますが、長期的には日本と同等、もしくは同等以上のビジネスになることを目標としております。 上記を前提として、当社グループでは「KING OF TIME」を企業の人時生産性向上を実現するマルチソリューションベンダーへと進化させてまいります。 KOTサービスは、 ・全従業員が ・毎日使うサービスであり、 ・SaaS利用、DX化(注3)の入口として適しているサービスです。 この優位性を活かし、顧客とパートナーをつなぐプラットフォームになりたいと考えます。 このプラットフォームを広めることにより、HR領域全般にまたがる、マルチソリューションベンダーになります。 このプラットフォームを「サブスクリプションマネジメントプラットフォーム」、通称SMPと名付け、「KING OF TIME」を入口として顧客に必要なサービスを販売・サポートしていきます。 顧客が利用中のサービスからも、厚みを増したデータを収集・分析し、人時生産性向上に繋がる気付きも提供していきます。 注3)DXとは、「Digital Transformation」の略称で、デジタル技術の活用によって企業のビジネスモデルを変革し、新たなデジタル時代にも十分に勝ち残れるように自社の競争力を高めていくことを指します。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、基幹サービスであるKING OF TIMEの経営成績を把握することを目的として、単体ベースの売上高、KOT SaaS売上(「KING OF TIME」による月額利用料)、営業利益、人件費、外注費、販売促進費を重要な客観的な指標と捉えております。 また、2026年3月期の当社連結売上高の89.5%が単体のKOT SaaS売上であるため、経営上の目標の達成状況を判断するための指標として、ARR、月次換算解約率、課金社数、課金ID数を重要な経営指標と捉えております。これらの指標につきましては今後も継続的に増加させるよう努めてまいります。 (単体の年度ベース) 2022年 3月期   2023年 3月期   2024年 3月期   2025年 3月期   2026年 3月期 売上高(百万円)   3,498   4,160   5,016   6,031   7,476 KOT SaaS売上(百万円)   3,111   3,684   4,411   5,346   6,695 営業利益(百万円)   572   362   576   947   1,394 人件費(百万円)   1,324   1,615   1,882   2,145   2,447 外注費(百万円)   607   965   915   1,072   1,444 販売促進費(百万円)   128   173   310   374   438 (単体の四半期ベース) 2025年3月期   2026年3月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 KOTSaaS売上高(百万円)   1,256   1,307   1,366   1,415   1,591   1,654   1,702   1,746 (単体のKPI) 2022年 3月期   2023年 3月期   2024年 3月期   2025年 3月期   2026年 3月期 ARR(百万円)   3,343   3,950   4,792   5,749   7,132 月次換算解約率(%)   0.22   0.25   0.27   0.30   0.27 課金社数   28,128   34,037   42,382   49,607   61,073 課金ID数(千個)   1,709   2,024   2,440   2,897   3,586 ※1 2026年3月期 第1四半期に課金体系の変更が完了したことを受け、売上高との関連性がより高い指標へ整理する目的で、「課金社数」を経営指標に追加するとともに、「利用ID数」および「利用社数」を除外しております。 ※2 ARR(Annual Recurring Revenue):毎年安定的に得ることができる1年分の収益額 (対象決算期の期末月のKOTSaaS売上高を12倍することにより算出) ※3 月次換算解約率:年次解約率の月次換算値。年次解約率は、調査対象月の1年前に請求があり、調査対象月に請求のない企業を調査対象月までの1年間に解約した企業とみなし、“解約企業の調査対象月の1年前の請求ID数”÷“調査対象月の1年前の全企業の請求ID数”により算出 ※4 課金社数:調査対象月において請求対象となる登録のある社数 ※5 課金ID数:調査対象月において請求対象となる登録のあるID数
事業等のリスク8,785字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業活動に関するリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資家の判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。 また、以下の記載は当社グループの事業もしくは当社株式への投資に関連するリスクを完全に網羅するものではありません。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) システムトラブルについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、課金ID数358万ID、課金社数6.1万社(2026年3月末時点)を超える顧客の勤怠・労務データを、クラウド上の汎用IaaS(Infrastructure as a Service)上に構築した各種サービスにて運用しております。サービス提供の中断が顧客の給与計算・勤怠管理業務に直接的影響を及ぼす性格を有するため、定期的なバックアップ、システムの多重化、DRサイトによる二重管理等の防止策を講じております。しかしながら、当該IaaS及び各種サービスにおいて災害、サイバー攻撃、ソフトウェアの不具合、その他予測できない重大な事象が発生した場合、サービス運営に障害が生じ、損害賠償、顧客流出、社会的信用の毀損等を通じて当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (2) 重大な不具合について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループが提供する各種サービスは、企画、開発から保守に至るまでの標準プロセスを規定しており、リリース前に、システムの脆弱性診断テストの必須化、自動テストによる回帰検証、複数段階のレビュー等の品質チェックを実施しております。特に、当社サービスは顧客の給与計算結果に直接影響するため、計算ロジックの精度確保には必要な品質管理を実施しております。しかしながら、リリース後に重大な不具合(バグ、計算誤り、表示誤り等)が生じた場合、想定外の修正コストの発生、顧客の給与計算誤りによる損害賠償責任、社会的信用の失墜等を通じて、当社グループの事業活動及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3) サイバーセキュリティ管理について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、課金ID数358万を超える従業員データを含む膨大な個人情報・顧客機密情報をクラウド上でお預かりしており、データ保護及びサイバーセキュリティの確保は事業継続の根幹を成すものと認識しております。ISMS及びPマーク認証の維持に加え、セキュリティ関連で必要な投資を実行し、データ保護基盤、外部連携経路、内部統制基盤の強化を進めております。しかしながら、サイバー攻撃の高度化、サプライチェーン経由の脆弱性、生成AIを悪用した新たな攻撃手法、内部関係者による不正行為、外部委託先や連携パートナー経由の情報漏洩リスクは年々増大しております。万一、情報漏洩、データ毀損、サービス改ざん等のインシデントが発生した場合には、個人情報保護法に基づく漏えい時の報告・本人通知義務の履行、監督当局による検査・指導、損害賠償請求、契約解除、社会的信用の失墜等を通じて、当社グループの経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (4) 内部管理体制の構築について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、上場後の事業規模拡大及び子会社を含むグループ全体の管理水準向上を踏まえ、現業部門、リスク・コンプライアンス管理委員会、内部監査部門による3線ディフェンス体制の整備を進めております。具体的には、リスク・コンプライアンス管理委員会においてリスク毎に管理者を設置し、四半期毎にリスク評価を実施するとともに、内部監査により内部統制の問題点の早期発見・解決に努めております。しかしながら、新規事業の立ち上げ、M&Aによるグループ会社の増加、海外子会社の事業拡大等に伴い、内部管理体制の整備・運用が追い付かない状況が生じた場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 経営環境の変化について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループの主力事業は、勤怠管理を中心とした企業活動にとって必須の機能を提供しています。国内外の景気動向、地政学的リスク、感染症の流行等を理由として契約解除されるサービスではないため安定的な収益を見込んでおりますが、中長期的には、顧客の投資マインドが縮減した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、勤怠管理を必要としない成果管理主義型の働き方の浸透、わが国の労働力人口の長期的減少(2026年3月末時点で6,773万人)等により、現状の勤怠管理ニーズが減少した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、最新の市場動向や技術動向に関する情報を把握できる体制を整え、こうした環境変化を分析の上対応できる人材の確保及び教育に努めております。 (6) 生成AIの進化に伴うリスクと機会について(発生可能性:高、発生時期 :5年以内、影響度:大) 生成AIをはじめとする先端技術の急速な進化は、当社グループの事業に対し脅威と機会の両面の影響をもたらしております。脅威面では、AIを活用した新興競合の参入、顧客自身によるAI内製化の進展、AIを駆使した代替手法の出現等により、当社サービスの競争優位性が損なわれる可能性があります。一方で、当社グループは、日本の複雑な労働法制の下での法改正対応の即時性・正確性を果たしうる業務基盤と、長年蓄積された顧客データを有しており、AI普及下においてこれらの価値はむしろ高まると認識しております。当社グループはAI関連で積極的な投資を実行し、社内業務効率化、データ分析基盤の構築、SMP機能へのAI活用等を進めております。しかしながら、AI投資の効果発現が想定通り進まない場合や、技術進化のスピードに対応が追いつかない場合には、当社グループの競争力及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 競合について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループの主力事業は、基礎的なシステム開発は容易であり、また特段の許認可を要しないなどの理由から新規参入は比較的容易な分野です。しかしながら、日本の複雑な労働法制の下での法改正を即時かつ正確に行いうるシステムの開発・運用ノウハウの蓄積には相応の時間を要するため、短期間で当社グループと同等の市場からの信頼を獲得することは困難であろうと考えております。一方で、今後、資本力・マーケティング力を有する大手企業の参入、生成AIを基盤としたAIネイティブな新興競合の台頭、海外HRテック企業の日本市場参入等により、競争環境が大きく変化する可能性があり、競争の激化による顧客流出、価格競争、それに対処するための投資コスト増加等が、当社グループの事業、業績又は財政状態に影響を与える可能性があります。 (8) 特定の製品に依存していることについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループの売上は「KING OF TIME」とその関連サービスで構成されており、勤怠管理SaaS事業の単一セグメントとなっております。当社グループは収益源の多様化に向け、2025年2月にクロスセル型サービス「KING OF TIME 電子契約」をリリースし、また「給与計算BPaaS」や「パートナーサービス」の本格立ち上げに向けた取り組みを進めております。しかしながら、これら新サービスの収益寄与は依然限定的であり、勤怠管理市場の成長鈍化、生成AIの普及による顧客ニーズの変化、新サービスの立ち上げ遅延等が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 自然災害について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループの主要な拠点は東京にあります。東京において甚大な地震・風水害等の自然災害が発生し、施設に影響が生じ、事業を中断せざるを得ない状況となった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。また、当社グループはこのような自然災害等に備えてリモートワークを導入し地域的なリスク分散を図り、主な損害には保険を付保しておりますが、損害額が保険金額を上回る場合には当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 (10) 新規事業・サービスについて(発生可能性:中、発生時期:5年以内、影響度:中) 当社グループは、今後も事業規模の拡大と収益源の多様化を実現するために、事業シナジーを活用した新規事業・サービスに取組んでいく方針であります。新規事業・サービスについては、企画段階・開発段階にてモニタリング等を実施することでリスクの低減を行っておりますが、不確定要素が多く存在する可能性があり、新規事業・サービスの展開が予想通りに進まない場合あるいは計画が大幅に遅延する場合は、追加の費用計上や減損処理などが生じ、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。なお、当社グループは、2026年3月期以降、「KING OF TIME 電子契約」(2025年2月リリース)、「就業規則ナビ」(2024年10月リリース)、給与計算BPaaS(開発中)等の新サービスの本格的な事業化フェーズに移行しており、AI関連投資等を通じてサービス価値の高度化を進めております。これら新サービスが計画通りの収益貢献に至らない場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) M&Aに係るリスクについて(発生可能性:中、発生時期:5年以内、影響度:中) 当社グループは、成長戦略の一環として、事業成長に資する機動的なM&Aを検討対象としております。M&Aの実行に際しては、規律ある投資判断のもと、対象企業の事業内容、財務状況、法的リスク等について十分なデューデリジェンスを実施する方針でありますが、買収後の事業計画が想定通り進捗しない場合、PMI(買収後統合)が円滑に進まない場合、想定外の偶発債務が発見された場合、または市場環境の変化により買収目的が達成できない場合には、のれんその他の無形資産の減損、追加費用の発生等を通じて、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12) ソフトウェア資産の減損について(発生可能性:中、発生時期:5年以内、影響度:中) 当社グループは、将来の収益獲得又は費用削減が確実であると認められた支出をソフトウェアとして資産計上しております。新規サービス(電子契約)の開発に係るソフトウェア資産について、事業計画の重要な変更、市場環境の変化、技術進化、使用状況の変更等により当初見込んでいた収益獲得又は費用削減効果が大幅に損なわれ、減損処理が必要となる場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 中期営業利益率目標の見直しに係るリスクについて(発生可能性:高、発生時期:5年以内、影響度:中) 当社グループは、2026年3月期決算発表時において、営業利益率30%の達成時期を従来の2028年3月期から2030年3月期へと見直しております。これは、生成AIの急速な普及に対応した約1.6億円のAI関連投資、約1.3億円のセキュリティ関連投資を中期的競争力維持のため優先実行することを判断したことによるものでありますが、当該投資の効果発現が想定より遅延した場合、または市場環境の変化や追加投資の必要性が生じた場合には、収益性目標の更なる達成遅延を通じて、当社株式の市場価格及び当社グループの財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 資金使途について(発生可能性:中、発生時期:5年以内、影響度:中) 当社グループは、2026年3月期末時点で、現金及び預金に短期の有価証券・金銭の信託を加えた実質的な手元流動性資金を約47億円保有しており、これらは(1)事業の運転資金、(2)システム先行投資の原資、(3)機動的な投資機会への対応原資、(4)株主還元原資という方針のもとで管理しております。しかしながら、経営環境の変化、競争環境の変化、または成長機会の出現等により、当該方針に基づく資金配分の最適性が損なわれる場合、または株主資本コストを上回るリターンを生み出せない場合には、東京証券取引所が要請する「資本コストや株価を意識した経営」の観点からも、当社株式の市場価格及び当社グループの将来の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 資金運用に係るリスクについて(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは、2026年3月期より、手元流動性資金の一部について、短期の有価証券及び金銭の信託による運用を開始しております。当該運用は、リスク管理規程及び資金運用に関する社内規程に基づき、安全性及び流動性を優先したうえで、運用効率の向上を図る方針で実施しております。しかしながら、市場金利の変動、信用市場の変動、運用先金融機関の破綻等により、運用資産の価値が毀損する可能性があるほか、社内規程の運用が適切でない場合には、想定外の損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 海外子会社について(発生可能性:中、発生時期:5年以内、影響度:小) 当社グループは、海外子会社を3社(シンガポール、タイ、スリランカ)有しております。シンガポール法人は当社のシステム開発受託業務を中心に黒字基調で推移しております。これに対し、タイ法人(Human Technologies (Thailand) Co., Ltd.)は、HRクラウドサービスの東南アジア圏展開という新市場開拓の役割を担っておりますが、市場調査やシステム開発などの投資が先行することから、創業以来赤字基調が継続しており、2024年3月期の単体決算において子会社株式評価損71,706千円を計上いたしました。今後も新市場開拓計画の遅延等により、追加的な減損処理が必要となる可能性があります。スリランカ法人については、2022年春以降の深刻な経済危機を受けて全従業員をシンガポール法人との業務委託契約に切り替えており、現在は休眠会社となっております。これら海外子会社について、現地のカントリーリスクの顕在化、新市場開拓計画の遅延等により、当社グループの経営成績及び事業活動に影響を与える可能性があります。 (17) 人材の確保について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、新規事業の展開、質の高いサービスの安定稼働、競争力の向上のため、エンジニア・AI人材を中心に優秀な人材を継続的に採用するとともに、成長ポテンシャルの高い人材の採用及び既存社員の人材開発に努めていく必要性を認識しております。そのため、採用目的の専属チームを組成し、地方採用やリモートワーク等の柔軟な働き方を可能とする就業環境を整え、継続的な人材育成や定着率向上に向けた各種施策を行っております。しかしながら、近年のエンジニア・AI人材を巡る獲得競争の激化、人件費水準の上昇傾向、優秀な人材の他社流出等により、当社グループの採用基準を満たす人材の確保や人材育成が計画通りに進まない場合、または既存社員のリテンションに支障が生じた場合には、サービス開発・運営体制の維持・強化が困難となり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (18) 風評リスクについて(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループのサービスや役職員に対して、SNS・インターネット上での情報拡散、生成AIを用いた偽情報・ディープフェイクの流布、または根拠のない噂や悪意を持った評判等が流布された場合には、当社グループの社会的信用が短期間で広範に毀損され、顧客流出、新規契約の獲得阻害、採用活動への悪影響等を通じて、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしては、サービス品質維持に努めるとともに、役職員に対する情報管理やコンプライアンスに関する定期的な研修の実施、SNS等での発信に関するガイドラインの整備、風評モニタリングの実施等を通じて、経営の健全性、効率性及び透明性の確保を図っております。 (19) 知的財産権に係る方針について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループが事業を推進するに際して、第三者が保有する商標権、著作権、特許権等の知的財産権を侵害しないよう考慮し、知的財産に関する社内研修の実施や弁護士に随時相談する体制の構築などの対策を行っておりますが、万が一、第三者の知的財産権を侵害した場合、当該第三者より、損害賠償請求、使用差止請求、ロイヤリティの支払い要求等が発生する可能性があり、実際に当該事象が発生した場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (20) 販売店を通じた新規契約の獲得について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、直販、販売店、OEMの3つの販売チャネルを構築しており、課金IDベースにおけるシェアはそれぞれ約36.5%、約18.5%、約45.0%(2026年3月末)、売上ベースでは直販を中心とした構成となっております。2025年4月以降、弥生株式会社(弥生勤怠 Next)、ミイダス株式会社(ミイダス 勤怠管理)へのOEM提供を開始し、株式会社HRBrain(HRBrain 勤怠管理)についても2026年4月より提供を開始する等、エコシステムを拡充しております。販売店及びOEM先とは良好な関係を構築・維持しておりますが、これらパートナー企業との関係が悪化した場合、パートナー企業の財政状態が悪化した場合、または各パートナー企業の販売戦略の変更等が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (21) 訴訟について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 本書提出日現在において、重大な訴訟を提起されている事実はございません。しかしながら、当社グループは課金ID数358万を超える従業員データを取り扱う事業特性上、サービスの不備、システム不具合、個人情報の漏洩、給与計算結果の誤り等が生じた場合には、取引先のみならず、エンドユーザー(従業員)からの集団訴訟を受ける可能性があり、訴訟提起の事実自体による社会的信用の毀損、損害賠償義務の発生、和解金の支払い、訴訟対応費用の発生等を通じて、当社グループの事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (22) 法令等の改正に伴うシステム改修について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの「KING OF TIME」及びその関連サービスは、36協定、変形労働時間制、割増賃金計算、社会保険制度等、日本の複雑かつ毎年改正される労働関係法令への適合を前提として顧客に提供されており、当社の競争優位性の源泉ともなっております。一方で、当該法令対応は当社にとって極めて重要かつ継続的な責務であり、改正の周知期間が短いケース、複雑なシステム改修を要するケース、または法令解釈に不明確性が残るケース等においては、対応遅延、システム改修費用の増加、誤った計算結果の提供による顧客への損害賠償、訴訟リスク等を通じて、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (23) 大株主について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の代表取締役会長である恵志章夫は、自身の資産管理会社であるニューホライズン㈱の所有株式数を含めると保有比率は49%であり、本書提出日現在で当社の大株主であります。同氏は、安定株主として引続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針としております。当社といたしましても、同氏は安定株主であると認識しており、独立社外取締役及び社外監査役を中心とした取締役会・監査役会、並びに任意の指名・報酬委員会の運営を通じて、少数株主利益への配慮を確保する体制を整備しております。しかしながら、何らかの事情により、同氏の株式が急激に増減した場合、または同氏の経営への関与方針に変更が生じた場合等には、当社株式の市場価格、議決権行使の状況、及び当社のガバナンス体制に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,746字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は5,912,052千円となり、前連結会計年度末に比べ967,066千円増加いたしました。これは主に有価証券が748,297千円増加、金銭の信託が300,000千円増加、売掛金が173,082千円増加、現金及び預金が328,407千円減少したこと等によるものであります。固定資産は876,775千円となり、前連結会計年度末に比べ66,016千円減少いたしました。これは主に無形固定資産が97,047千円減少、投資その他の資産が17,774千円増加したこと等によるものであります。 この結果、総資産は、6,788,827千円となり、前連結会計年度末に比べ901,049千円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は1,517,931千円となり、前連結会計年度末に比べ61,532千円増加いたしました。これは主に契約負債が122,053千円増加、賞与引当金が50,512千円増加、未払法人税等が88,248千円減少したこと等によるものであります。 この結果、負債合計は、1,517,931千円となり、前連結会計年度末に比べ61,532千円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は5,270,896千円となり、前連結会計年度末に比べ839,516千円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益1,016,322千円及び剰余金の配当196,660千円等によるものであります。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度においては、新規案件は引き続きアナログ管理(紙やExcel)からの移行が中心となり、労務管理の高度化・効率化に対する需要と関心は高まりを見せています。このような市場環境の中、「KING OF TIME」は、勤怠管理を入口に人事労務・給与計算までをワンストップで提供できる包括的なソリューションとして高く評価されております。企業の業務効率化と法制度対応の双方を実現できる点も支持され、新規導入件数は着実に増加いたしました。市場からの評価としても、勤怠管理部門で最高位の評価を継続的に獲得しているほか、労務管理・給与計算・年末調整の各部門においても高い評価を獲得しており、マルチプロダクト戦略の成果が利便性と機能性の両面でユーザーの支持として表れております。 また、収益基盤の強化に向けた重要な取り組みとして、2023年10月より段階的に進めてきた課金体系の変更 (「打刻人数課金」から「登録人数課金」への移行)につきましては、2025年4月に直販および販売店経由の既存顧客への適用を実施し、計画通り無事に完了いたしました。これにより、利用実態に即した課金体系が定着し、当連結会計年度における課金ID数の増加と売上水準の底上げに大きく寄与しております。この結果、売上高は当初予想を上回る水準で着地しており、一連の施策が想定以上の成果を上げたことを示しております。 事業展開においては、Webマーケティングによる認知拡大とともに、各領域で強みを持つパートナー企業へのOEM提供をはじめとする、強力なエコシステムの構築に注力いたしました。2025年4月には会計・給与領域に強みを持つ弥生株式会社へ「弥生勤怠 Next」としてOEM提供を開始したほか、同年12月には採用支援に強みを持つミイダス株式会社へ「ミイダス 勤怠管理」の提供を開始いたしました。これらの協業により、採用から勤怠管理、給与計算に至る一貫した業務支援の基盤を構築しており、多様な顧客ニーズに応じた最適な提案活動を通じて新たなユーザー層の開拓が順調に進展しております。なお、タレントマネジメント領域で強固な顧客基盤を有する株式会社HRBrainへのOEM提供については翌連結会計年度(2026年4月)より開始しており、採用から人材評価・育成までをシームレスに繋げる体制がさらに拡充される見込みです。 こうした導入拡大に伴うサービス体制を維持・強化する一方で、人員増加を抑えながら高い収益性を実現するローコストオペレーションの構築に向けて、当社は社内におけるAIの活用を積極的に推進しております。具体的には、全社員に対してAIの有償アカウントを付与し、セールス、開発、顧客サポートをはじめとする各プロジェクトにおいて実業務へのAI適用を進めております。特にサポート領域においては、定型的な対応をAIによるオペレーター支援やシステム内のナビゲーション機能などに段階的に移行することで業務効率化を図っております。こうした全社横断的なAI活用の推進により、売上高が大きく成長(前期比+23.8%)する中、売上原価および販売費及び一般管理費の増加を抑制(前期比+19.5%)することができ、営業利益の大幅な増加(前期比+47.2%)となり成長性と収益性の両立が着実に進展しております。 これにより創出された人的リソースを、顧客ごとの複雑な課題解決や運用コンサルティングを伴う有償のプレミアムサポートへと段階的にシフトさせる取り組みを進めております。サポート部門に限らずセールスや開発部門においても、AIとの協働により限られた人員でサービスの付加価値を高めていくための体制整備を進めており、顧客満足度の向上と全社的な利益率の改善を両立する事業基盤の構築に取り組んでおります。 当連結会計年度においては、翌期以降の継続成長に向けた先行投資も計画通り実行いたしました。 ARPU(Average Revenue Per User:1ユーザー当たりの平均売上)向上施策として進めているSMP(サブスクリプションマネジメントプラットフォーム)機能およびASEAN向け給与サービスの機能拡充を中心に、インフラ整備、およびセキュリティ基盤の強化に係る費用を当期に計上しており、これらは次期以降の収益拡大に向けた布石として位置づけております。既存事業でしっかりと利益を創出しながら次の成長領域への投資を並行して進めるという方針のもと、持続的な成長基盤の整備が着実に進展しております。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高7,496,323千円(前期比23.8%増)、営業利益1,370,570千円(同47.2%増)、経常利益1,383,710千円(同48.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,016,322千円(同55.1%増)となりました。 なお、当社グループは勤怠管理SaaS事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、本項目において「資金」という。)については、前連結会計年度末に比べ1,628,407千円減少し、2,345,674千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は935,665千円(前年同期は1,025,908千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,383,710千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は2,390,061千円(前年同期は234,423千円の支出)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出2,100,000千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は196,754千円(前年同期は142,023千円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額196,660千円等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループが提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループが提供するサービスの性格上、受注実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績を事業別に示すと、次のとおりであります。なお、当社グループは、勤怠管理SaaS事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 事業の名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 勤怠管理SaaS事業(千円)   7,496,323   123.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、7,496,323千円(前年同期比23.8%増)となりました。 売上高の分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は、2,645,823千円(前年同期比41.4%増)となりました。 主な要因は、ARPU向上施策として進めているSMP機能やASEAN向け給与サービスの機能拡充等による外注費の増加になります。 この結果、売上総利益は、4,850,499千円(前年同期比15.9%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、3,479,929千円(前年同期比7.0%増)となりました。 主な要因は、サービス稼働拡大に伴うクラウドシステム利用料等の増加になります。 この結果、営業利益は、1,370,570千円(前年同期比47.2%増)となりました。 (営業外収益、営業外費用及び経常利益) 当連結会計年度において、営業外収益は16,645千円、営業外費用は3,505千円発生しました。 主な要因は、受取利息8,053千円、有価証券利息3,354千円、為替差損3,412千円等が発生したことによるものです。 この結果、経常利益は、1,383,710千円(前年同期比48.0%増)となりました。 (特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度において、特別損益の発生はありませんでした。 税金費用(法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額)を367,388千円計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益1,016,322千円(前年同期比55.1%増)となりました。 なお、財政状態の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に、キャッシュ・フローの状況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ② 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、当社の実態等を勘案して合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、特に重要なものは次のとおりであります。 (繰延税金資産の回収可能性) 当社は、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性があると判断した将来減算一時差異等について、繰延税金資産を計上することとしております。繰延税金資産の回収可能性はその見積りの前提とした条件や、企業分類の妥当性、将来の課税所得の十分性、将来減算一時差異の解消見込年度のスケジューリング等に依存します。課税所得の見積りは将来の事業計画を基礎としており、著しい経営環境の悪化等はないと判断しておりますが、変更が生じた場合、繰延税金資産の計上額に影響する可能性があります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当社の運転資金需要のうち主なものは、従業員の給与手当のほか、販売費及び一般管理費のブランディング強化のためのマーケティング費用であります。当社は、事業運営上必要な資金を安定的に確保するために、必要な資金は自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等でバランスよく調達していくことを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位については、調達時期における資金需要の額、用途、市場環境、調達コスト等を勘案し、最適な方法を選択する方針であります。 ④ 経営成績に重要な要因を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。また、今後の経営成績に影響を与える課題につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針 経営者の問題意識と今後の方針に関しては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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出典

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