概要
早稲田学習研究会は、群馬県太田市で個人事業として創業し、現在は「W早稲田ゼミ」「W早稲田ゼミハイスクール」「ファースト個別」の3ブランドで学習塾を運営する。2025年3月期の売上高は70億円、従業員数は387名。東京証券取引所スタンダード市場に上場(2023年12月)。62拠点で2万1,000人以上の生徒を抱える。
三つの事業部門と指導形態
当社は小学生・中学生向け集団指導の「ゼミ部門」、高校生向け集団指導の「ハイ部門」、小中高生対象の個別指導「ファースト個別部門」の3部門で構成される。ゼミ部門は2025年3月期の売上高5,295百万円で全体の約76%を占める主力事業。ハイ部門は1,138百万円、ファースト個別部門は552百万円。各部門で異なるニーズに対応し、グループ全体の生徒数は2万1,000名を超える。
群馬・栃木・埼玉・東京に広がる拠点網
創業地の群馬県を基盤に、1995年に栃木県、2003年に埼玉県、2019年に東京都へ進出。2025年3月末時点でゼミ部門37校舎、ハイ部門14校舎、ファースト個別部門11教室の計62拠点を展開する。同業他社と異なり、駅前ではなく郊外の居住エリアに150~200坪規模の大型校舎を構える点が特徴。これにより駐車場を確保し、広域からの通塾を可能にしている。
大型郊外型校舎と高い1拠点当たり生徒数
ゼミ部門では1校舎当たり平均在籍生徒数が519名と、業界平均の113名(経済産業省統計)を大きく上回る。150~200坪の大型校舎を自社または賃貸で確保し、学力別クラス編成や効率的な指導を実現。正社員教師の車通勤を推奨するため駅前立地に依存せず、地価・賃料の抑制が利益率向上に寄与する。このビジネスモデルが収益の安定性を支える。
堅調な収益成長と株主還元
売上高は2020年3月期の34億円から2025年3月期には70億円へと拡大。営業利益は同期間で15億円と増益基調にある。純利益は10億円(2025年3月期)。2023年12月の上場後も、自己株式の取得や配当金の支払いを実施しており、財務活動によるキャッシュ・フローは支出が続く。自己資本比率は75.3%と高水準を維持。
業界の中での役割は学習塾運営企業にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01小中学生向け集団指導主力
「W早稲田ゼミ」を展開し、小学生には学力向上指導・中学受験対策、中学生には高校受験対策を実施。早期からの5教科総合指導や学力別クラス編成など、正社員教師による質の高い指導が特徴。群馬・栃木・埼玉に37校舎。
一校舎当たり平均在籍生徒数519名と業界水準を大きく上回る
- W早稲田ゼミ
- 小学生・中学生対象の集団指導塾。高校受験に強みを持ち、オリジナル教材やオンライン学習システム「Wovie」を活用する。
02高校生向け集団指導準主力
「W早稲田ゼミハイスクール」を展開し、大学受験対策を提供。難関大学への合格実績を積み重ね、学習進路指導や高校準拠の定期テスト対策などきめ細かなサポートを行う。群馬・栃木・埼玉に14校舎。
- W早稲田ゼミハイスクール
- 高校生対象の集団指導塾。大学受験対策を中心に、担任制の学習・進路指導を提供。
03個別指導準主力
「ファースト個別」を展開し、小中高生を対象に1対1の個別指導を提供。講師・教室長・受験指導教師・アシスタントの4名体制で手厚くサポート。群馬・埼玉・東京に11教室。
- ファースト個別
- 小学生・中学生・高校生対象の個別指導塾。オーダーメイドのカリキュラムで、不得意科目の克服や集団塾での伸び悩みに対応。
製品と技術
ゼミ部門-小中学生向け集団指導「W早稲田ゼミ」
小学生・中学生を対象に、高校受験対策を中心とした集団指導を提供。5教科総合指導による内申点対策、学力別クラス編成、無料補習、オンライン授業「Wovie」による欠席フォローなどが特徴。2025年3月期の期中平均生徒数は15,694名。37校舎を展開し、1校舎当たり平均在籍519名と業界平均を大きく上回る。
ハイ部門-高校生向け集団指導「W早稲田ゼミハイスクール」
高校生を対象に大学受験対策を実施。担任制の学習・進路指導、通学高校に準拠した定期テスト対策、充実した自習室と質問対応を提供。ゼミ部門からの継続生徒を多く取り込むため、高校準備講座を開講。14校舎を展開し、2025年3月期の期中平均生徒数は2,723名。難関大学合格実績によりブランド力を強化。
ファースト個別部門-1対1の個別指導
小学生から高校生までを対象に、生徒一人ひとりに合わせたオーダーメイド指導を提供。1人の生徒に対し、講師・教室長・受験指導教師・アシスタント教師の4名体制でサポート。学校の教科書や他塾の教材の持ち込みも可能で、不得意科目克服や集団塾での伸び悩みに対応。2025年3月期の期中平均生徒数は873名、11教室を展開。
独自教材とオンライン学習システム「Wovie」
ゼミ部門では、県別・単元別・レベル別に細分化したオリジナル教材を開発。「薄い仕様」で完遂しやすく、生徒の達成感を重視。また、独自のオンライン学習システム「Wovie」を運用し、全生徒がいつでもベテラン教師の授業を視聴可能。欠席時のフォローや復習に活用される。教材開発はかつて子会社ワセダ出版が担っていたが、2019年に吸収合併され自社開発体制に一本化。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 小中学生向け集団指導一校舎当たり平均在籍生徒数519名と業界水準を大きく上回る
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
学習塾運営で強み、小規模ゆえ成長余地
早稲田学習研究会はサービス業に属し、学習塾運営を主力とする。同業他社としてジンジブ、イシン、JSH、ダイブグループ、マテリアルグループが挙げられるが、いずれも規模・事業内容が異なり、直接的な競合比較は困難。売上高は2024年3月期65億円から2026年5月期80億円へ成長。営業利益率は23.08%から16.25%へ低下傾向にあるが、高い水準を維持。業界内では収益性の高さから一定の競争力を有する一方、売上規模は100億円未満で、同業他社と比べて小規模。学習塾市場は競争が激しく、少子化の影響を受けやすい。
強み
- 営業利益率20%前後を維持し、収益性の高いビジネスモデルを確立
- 2024年3月期の65億円から2026年5月期80億円へ増収基調
- 学習塾運営に特化し、教育サービスのノウハウを蓄積
- 利益率の低下はあるものの、安定的な黒字経営を継続
課題
- 売上高100億円未満で、同業大手と比べ規模拡大余地あり
- 営業利益率が23%から16%へ低下、効率改善が必要
- 少子化や学習塾の競争激化により、需要確保が課題
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字が早稲田学習研究会
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9227マイクロ波化学 | 135億円 | — |
| 2 | 7050フロンティアインターナショナル | 133億円 | 10.3倍 |
| 3 | 4651サニックスホールディングス | 133億円 | 30.7倍 |
| 4 | 9731白洋舎 | 132億円 | 4.5倍 |
| 5 | 6035アイ・アールジャパンホールディングス | 131億円 | 14.6倍 |
| 6 | 5869早稲田学習研究会 | 128億円 | 13.0倍 |
| 7 | 6083ERIホールディングス | 127億円 | 11.6倍 |
| 8 | 6030アドベンチャー | 126億円 | 24.9倍 |
| 9 | 7097さくらさくプラス | 126億円 | 16.2倍 |
| 10 | 9564FCE | 124億円 | 17.8倍 |
| 11 | 4347ブロードメディア | 124億円 | 15.0倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 21件
個人事業としての創業と学習塾の開業1987~1988年
1987年4月、地域の学力向上を目的に群馬県太田市で「早稲田家庭教師センター」を個人事業として開業。翌1988年4月には、小学生・中学生向けの学習塾「W早稲田ゼミ」を個人事業として開始し、1号校の太田校を開校した。家庭教師の需要が学習塾へと発展する契機となった。
法人化と高校生部門の立ち上げ1990~1993年
1990年6月に「株式会社ワセダ」を設立。1991年4月には高校生向け「W早稲田ゼミハイスクール」を開始し、太田ハイスクールを開校。1993年1月には群馬県館林市に「株式会社早稲田学習研究会」(現在の当社)を設立。グループの法人体制が整い、事業の基盤を固めた。
栃木・埼玉へのエリア拡大1995~2003年
1995年4月、足利校西教室(現・足利校)を開校し栃木県に進出。2003年2月には熊谷校を開校し埼玉県へ展開。この間、1995年6月には業務拡大に伴い本社を群馬県太田市へ移転。北関東から南関東へと営業地域を広げ、多県展開の基盤を築いた。
子会社設立とグループ体制の強化2003~2012年
2003年6月、教材作成の「有限会社ワセダ出版」と損害保険代理店の「有限会社すみれ保険サービス」を設立。2006年6月にそれぞれ株式会社化。2012年7月には「株式会社すみれ」を「株式会社ワセダ企画」に名称変更。グループ内で教材制作や付帯サービスを内製化する体制を整えた。
統合再編と東京都への進出2013~2019年
2013年4月、株式会社ワセダを吸収合併。同時に会社分割により「W早稲田ゼミ」運営の株式会社早稲田ゼミと「W早稲田ゼミハイスクール」運営の株式会社早稲田ハイを設立。2019年3月にはファースト個別東京教室を開校し東京都へ進出。同年9月には早稲田ゼミと早稲田ハイを吸収合併し、ガバナンスを一元化した。
東京証券取引所スタンダード市場への上場2023年12月
2023年12月、東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場。これにより資金調達手段の多様化と企業認知度の向上を図る。上場後も埼玉県を中心に新校舎を開設し、2025年3月期の売上高は70億円に達した。上場企業としてのコーポレート・ガバナンスの強化が進む。
年表21件を開く
1980年代
- 1987年4月地域の生徒の学力向上を目的として、群馬県太田市に早稲田家庭教師センターを個人事業として開業。
- 1988年4月早稲田家庭教師センターの生徒数増加を受けて、群馬県太田市で小学生、中学生向けの学習塾事業「W早稲田ゼミ」を個人事業として開業。ゼミ部門1号校である太田校を開校。
1990年代
- 1990年6月創業群馬県太田市に「株式会社ワセダ」を設立。
- 1991年4月高校生向けの学習塾事業「W早稲田ゼミハイスクール」を開始。群馬県太田市にハイ部門1号校舎である太田ハイスクールを開校。
- 1993年1月創業群馬県館林市に「株式会社早稲田学習研究会」(当社)を設立。
- 1995年4月足利校西教室(現 足利校)を開校し、栃木県に進出。
- 1995年6月業務拡大により群馬県太田市に本社移転。
2000年代
- 2003年2月熊谷校を開校し、埼玉県に進出。
- 2003年6月群馬県太田市に教材作成を行う子会社「有限会社ワセダ出版」、損害保険代理店業を営む子会社「有限会社すみれ保険サービス」を設立。
- 2006年6月「有限会社ワセダ出版」から「株式会社ワセダ出版」に法人格を変更、「有限会社すみれ保険サービス」から「株式会社すみれ」に法人格を変更。
2010年代
- 2012年7月商号変更「株式会社すみれ」の名称を「株式会社ワセダ企画」に変更。
- 2012年10月業務拡大により東京都中央区京橋に本社移転。
- 2013年4月M&A「株式会社ワセダ」を吸収合併するとともに、東京都中央区京橋に「W早稲田ゼミ」を運営する子会社「株式会社早稲田ゼミ」、「W早稲田ゼミハイスクール」を運営する子会社「株式会社早稲田ハイ」を会社分割により設立。
- 2015年4月創業群馬県前橋市に個別指導塾を運営する「株式会社ファースト個別」を設立。
- 2018年2月「株式会社ファースト個別」の「ファースト個別」事業を「株式会社早稲田ゼミ」に譲渡。
- 2018年7月「株式会社ファースト個別」を清算結了。
- 2019年3月東京都中央区にファースト個別東京教室を開校し、東京都に進出。
- 2019年6月M&A「株式会社ワセダ出版」、「株式会社ワセダ企画」を吸収合併。
- 2019年9月M&A「株式会社早稲田ゼミ」、「株式会社早稲田ハイ」を吸収合併。
2020年代
- 2023年12月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場。
- 2025年12月東京都中央区内で本社を移転。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高営業利益率18.0%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
教師力向上と指導品質の徹底
厳選採用・長時間研修・本部による授業品質チェックを継続し、高品質な指導で生徒のやる気を引き出し成績向上を図る。
- 02
特徴的な学習環境の提供
学力別クラス編成・無料補習・担任制など面倒見の良いサービスを強化し、季節イベント等で外部への訴求も行う。
- 03
厳選・薄型オリジナル教材の開発
重要項目に絞り込み、一冊完結型で達成感を得られる教材を継続的に開発し学習効率を高める。
- 04
大型郊外型校舎の拡大
150~200坪規模の自社ビル・賃貸ビルを郊外エリアに出店し、低物件費で収益性を確保しながら埼玉県を中心に事業拡大する。
- 05
新講座開発と部門間シナジー
小学生低学年指導や新たな講座の開発、集団・個別部門間のノウハウ共有、オンライン授業展開など新事業モデルを開拓する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で401人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は614万円で、2期前と比べて−3.2%。平均年齢は36.5歳、平均勤続年数は7.3年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年3月 | 634 | 36.4 | 7.0 | 383 | 392 |
| 2025年3月 | 632 | 37.0 | 7.4 | 387 | 388 |
| 2026年5月 | 614 | 36.5 | 7.3 | 401 | 324 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年5月期の売上高は80億円、営業利益は13億円。前期と比べると増収減益で、売上が+14.3%、利益が-13.3%。
会社が出している今期の予想2027年5月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 75億円 | 80億円 |
| 営業利益 | 15億円 | 13億円 |
| 純利益 | 10億円 | 9億円 |
| 1株あたり配当 | ¥65 | ¥65 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
5期分
直近は2026年2Qで、売上は32億円、営業利益は4億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+3.2%、営業利益は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3Q | 47 | 11 | 23.4 | 8 |
| 2024年4Q | 18 | 4 | 22.2 | 3 |
| 2025年2Q | 31 | 4 | 12.9 | 3 |
| 2025年4Q | 39 | 11 | 28.2 | 7 |
| 2026年2Q | 32 | 4 | 12.5 | 3 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 7期分
2020年3月期からの7期で、売上は34億円から80億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は16.3%。売上は6期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 34 | — | 6 | — | 17 |
| 2021年3月 | 55 | — | 12 | — | 9 |
| 2022年3月 | 59 | — | 12 | — | 8 |
| 東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場。 | |||||
| 2023年3月 | 61 | — | 12 | — | 8 |
| 2024年3月 | 65 | 15 | 14 | 23.1 | 11 |
| 2025年3月 | 70 | 15 | 15 | 21.4 | 10 |
| 2026年5月 | 80 | 13 | 13 | 16.3 | 9 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年5月期
売上高80億円のうち、営業利益として残るのは13億円で16.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の11.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金62.5%50億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.3%17億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益16.3%13億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2026年5月期は営業CFが9億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは2億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は32億円で、売上の4.8ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月 | 7 | −1 | −3 | 6 | 39 |
| 2023年3月 | 11 | −6 | −3 | 5 | 42 |
| 2024年3月 | 10 | −6 | −1 | 4 | 45 |
| 2025年3月 | 13 | −11 | −8 | 2 | 38 |
| 2026年5月 | 9 | −7 | −7 | 2 | 32 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2026年5月期の総資産は93億円。このうち返さなくてよい自己資本が73億円で、自己資本比率は77.9%(業種中央値53.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 59 | 40 | 19 | 67.7 |
| 2021年3月 | 72 | 47 | 25 | 65.0 |
| 2022年3月 | 75 | 53 | 22 | 70.3 |
| 2023年3月 | 82 | 59 | 23 | 71.0 |
| 2024年3月 | 90 | 68 | 22 | 75.9 |
| 2025年3月 | 93 | 70 | 23 | 75.3 |
| 2026年5月 | 93 | 73 | 21 | 77.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで534社中50位あたり、逆に低いのはROEで534社中247位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,250で、1年前と比べて+13.2%。過去52週の値幅のなかでは48%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 13.0倍 |
| PER (会社予想) | 12.1倍 |
| PBR | 1.73倍 |
| 配当利回り | 5.20% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は1223円で、25日線(1220.32円)を小幅に上回る水準。直近1カ月は+1.07%と緩やかな上昇。52週高値1353円に対し約9.6%下げた位置。出来高は7月中旬に1.7万株台まで増加した後、8月7日は2100株と減少傾向。25日線と75日線(1236.15円)の間に位置し、方向感は乏しい。200日線(1221.76円)とほぼ同水準で、中期的なもみ合いの中、25日線が支持線として意識される展開。RSIは50で中立圏。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)。
PER 12.68 倍は業界平均 22.52 倍を下回り割安。PBR 1.69 倍は平均 3.19 倍を大きく下回る。ROE 15% は良好で、配当利回り 5.31% は平均 2.68% を大きく上回り魅力的。配当性向 53.7% は適正水準。業績は減益傾向だが、割安かつ高配当で両面性がある。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 13.0倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 12.1倍 | — |
| PBR | 1.73倍 | 3.51倍 |
| ROE | 12.9% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
少子化で市場が縮小する中、当社は生徒数の確保と高付加価値化が課題。強気派は、積極的な出店とオンライン教育の強化で成長余地があるとみる。弱気派は、少子化による需要減と競争激化で売上伸長が限定的とみる。高いROEや株主還元を維持できるかも注目点。
- 成長戦略
新規出店やオンライン事業拡大により売上高が61億円から80億円へ増加見込み
- 高い収益性
ROE15%と高く、資本効率の良い経営をしている
- 株主還元
配当利回り5%超と高水準で、株主への利益還元が厚い
- 5.31%の高配当利回りが下支え通年影響弱
配当利回り5.31%は予想PER11.8倍のもと株主還元が厚く、下値支援材料
- 売上高80億円、前期比14%増通年影響中
売上高は70億円から80億円へ14%増加し、成長基調を示す
- 営業利益率16.25%と高収益維持継続影響中
直近の営業利益率は16.25%で、前期21.43%から低下も高水準
- 予想PER11.8倍と改善見込み決算発表後影響弱
現在PER12.68倍に対し予想PERは11.8倍と低下し、業績回復期待
- 少子化
18歳未満の人口減少で塾業界の市場は縮小傾向にある
- 競争激化
大手学習塾や低価格サービスが増加し、シェア争いが厳しい
- 利益率の低下
営業利益率が23%から16%へ低下見込みで、収益性悪化の懸念
- 営業利益15億円→13億円へ減少通年影響中
直近期の営業利益は前期比2億円減の13億円、減益率13%
- 営業利益率が6.83ポイント低下通年影響中
営業利益率は23.08%から16.25%へ低下し、収益構造が悪化
- 純利益が2期連続で減益通年影響中
純利益は11億円→10億円→9億円と2期連続減少
- 外国人所有比率1.34%と低流動性継続影響弱
外国人所有割合は1.34%にとどまり、需給の細りで株価変動が増幅
- 生徒数
- 授業料収入の柱であり、需要動向を直接反映する
- 1生徒当たり単価
- 高付加価値コースの拡充で客単価が上がっているか確認
- 営業利益率
- 競争激化やコスト増で利益率が低下していないか監視
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり65円で、前期から+12.7%。いまの株価に対する利回りは5.20%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2025年3月 | 55 | — | 53.7 |
| 2026年5月 | 62 | 12.7 | 67.8 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥65
株主
有価証券報告書より
2026年5月期末の株主数は延べ10,660人。区分でいちばん多いのは個人・その他で54.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.2%を占め、残る54.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年5月% |
|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 46.3 | 49.6 | 54.3 |
| 事業法人 | 45.8 | 46.2 | 45.2 |
| 自己株式 | — | 0.8 | 1.1 |
| 外国法人 | 2.2 | 1.3 | 0.2 |
| 証券会社 | 2.6 | 2.8 | 0.2 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
| 金融機関 | 3.1 | 0.1 | — |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社YMM(注) | 44.41 |
| 02 | 吉原俊夫 | 17.18 |
| 03 | 三木正浩 | 1.13 |
| 04 | ワセダ従業員持株会 | 0.81 |
| 05 | 岩渕拓 | 0.71 |
| 06 | 森元正義 | 0.23 |
| 07 | 池田耕市 | 0.20 |
| 08 | 遠藤恭 | 0.20 |
| 09 | 桑原晃 | 0.20 |
| 10 | 渡辺武 | 0.20 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 7期分
1株利益は7期で−99%、1株純資産は7期で−96%。直近期のROEは12.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 8,670 | 19,995 | 53.8 | — | 14.3 |
| 2021年3月 | 4,686 | 23,419 | 21.6 | — | 29.7 |
| 2022年3月 | 83 | 524 | 16.7 | — | 30.0 |
| 2023年3月 | 83 | 582 | 15.1 | — | 30.0 |
| 2024年3月 | 106 | 667 | 16.9 | 10.4 | 49.7 |
| 2025年3月 | 102 | 693 | 15.0 | 9.8 | 53.7 |
| 2026年5月 | 91 | 721 | 12.9 | 13.9 | 67.8 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
12名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/5期の役員報酬は総額296百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 吉原俊夫 | 代表取締役 会長 | 77 | 1,754,150 |
| 佐藤誉 | 代表取締役 社長 | 49 | 7,269 |
| 松尾有希 | 取締役 | 41 | 3,561 |
| 山崎晴也 | 取締役 | 55 | 3,645 |
| 木村貴之 | 取締役 | 48 | 1,872 |
| 植田伸広 | 取締役 | 41 | 2,507 |
| 川島渉 | 取締役 | 54 | — |
| 藤井智 | 取締役 監査等委員 | 65 | — |
| 鎌川拓哉 | 取締役 監査等委員 | 58 | — |
| 吉村祐一 | 取締役 監査等委員 | 40 | — |
| 尾中直也 | 取締役 監査等委員 | 51 | — |
| 石川学 | 取締役 監査等委員 | 60 | — |
役員報酬の内訳2026/5期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 7 | 261 | 12 | 273 | 39 |
| 社外取締役 | 5 | 23 | — | 23 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/5期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容3,840字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,935字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,635字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,718字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第34期(2025/04/01-2026/05/31)2026-08-26
- 半期報告書半期報告書-第34期(2025/04/01-2026/05/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第33期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
- 半期報告書半期報告書-第33期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第32期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第32期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
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