概要
マイクロ波化学は、マイクロ波を活用した化学プロセス技術の開発・提供を専門とするサービス業企業である。2007年に京都で創業し、2022年に東京証券取引所グロース市場に上場した。本社は大阪市住之江区に置く。従業員数は49名(2025年3月期)。売上高は16億円、営業利益2億円の段階にある。従来の熱源を用いない「内部から直接」の加熱を実現するマイクロ波技術を軸に、医薬品、材料、リサイクルなど多分野の顧客と共同開発を行い、研究開発から実機導入までワンストップでソリューションを提供する。
電気由来のマイクロ波で化学プロセスを置き換える事業モデル
マイクロ波化学の事業は、化学プロセスにおける加熱手段を化石燃料由来の熱から電気由来のマイクロ波に置き換えることである。同社は「何を作るか」ではなく「どのように作るか」に着目し、自社開発した技術プラットフォームを顧客に提供する。受注は4つのフェーズで進行する。フェーズ1ではラボで概念検証(POC)を行い、フェーズ2で実証機を用いたパイロット試験、フェーズ3で実機を設計・納入、フェーズ4では製造支援を行う。収益は、各フェーズでの共同開発費や設計費、ライセンス収入(一時金・ロイヤリティ)として計上する。2025年3月期の売上高は16億円、営業利益は2億円であり、営業利益率は約12%に改善した。中長期的には、事業化案件から得られるロイヤリティを安定収益の柱と想定している。
研究開発から社会実装までを支えるインフラと人材
同社は大阪事業所(大阪市住之江区)に複数の実証棟を擁する。2014年竣工の第一実証棟(年産3,000トンの脂肪酸エステル工場「M3K」を含む)に加え、2019年に第二実証棟、2024年に第三実証棟が稼働した。ラボ設備はマイクロ波に特化しており、一般的な2.45GHzのみならず、主に5種類の周波数を使い分けることができる。また、スーパーコンピューターを用いた電磁場・熱流体連成シミュレーションにより、反応器内のマイクロ波分布を高精度に予測する。2025年6月には横浜ラボを開設し、マイクロ波発振器の内製化プロジェクトを開始した。人材面では、化学、物理、電気、機械工学など多様なバックグラウンドを持つサイエンティストやエンジニアが集結し、技術プラットフォームを支えている。
提携と標準化でスケールする事業戦略
同社の事業は、特定の顧客向けの個別開発に加え、業界共通の課題に対する標準化技術の横展開を重視する。ケミカルリサイクル事業では、マイクロ波熱分解技術を多様な廃プラスチックに適用する標準化を進め、2021年3月期から累計20社以上・30件以上のプロジェクトを蓄積した。鉱山プロセス事業では、自己投資で開発した標準ベンチ装置(2024年3月完工)を活用し、大平洋金属とのニッケル鉱石煆焼・還元試験などに成功している。提携面では、三井化学(2017年)、太陽化学との合弁会社ティエムティ(2015年設立、2024年清算)、レゾナック・ホールディングス(NEDOグリーンイノベーション基金事業に採択)など、大手化学企業との協業を多数実施している。
業界の中での役割はマイクロ波プロセス技術の開発・エンジニアリング会社にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| フェーズ2 | 13億円 | 81.3% | — | — |
| フェーズ1 | 3億円 | 18.8% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01化学・エネルギー産業(製造プロセス)主力
マイクロ波プロセス技術を様々な化学製品の製造プロセスに応用し、顧客課題に応じて研究開発からエンジニアリング・製造支援までをワンストップで提供。収益は開発フェーズでは共同開発費・設計費、事業化フェーズではPMフィー・設計費・ライセンス収入で得る。
マイクロ波プロセスの産業化に成功した唯一の企業
- マイクロ波プロセス技術
- マイクロ波を利用して物質を内部から直接・選択的に加熱し、省エネルギー・高効率・コンパクトな化学プロセスを実現する独自技術。
02ケミカルリサイクル準主力
廃棄プラスチックをマイクロ波熱分解で化学原料に戻す事業。多様な廃プラに対応し、パートナー企業との共同開発を推進。2021年から取り組み、20社以上×30件以上のプロジェクト実績。
- ケミカルリサイクル技術
- マイクロ波熱分解技術を標準化し、家電や車などに使われるプラスチックからレジ袋までの多様な廃棄プラスチックを分解して化学品原料に再利用する。
03鉱山プロセス準主力
金属製錬・鉱山プロセスの煆焼・焼成・還元工程をマイクロ波プロセスに置き換える事業。標準化装置を自己投資して開発し、開発コスト・期間を削減。
主要顧客大平洋金属株式会社
- 標準ベンチ装置
- マイクロ波を利用した鉱石の高温焼成・反応に対応可能な標準ベンチ装置。2024年3月に完工し、ニッケル鉱石の煆焼・還元に成功。
製品と技術
完全フロー型リアクターMWF-1と脂肪酸エステル
同社が初めて製品化したのは、完全フロー型リアクター「MWF-1」である。2009年3月に立ち上げられたこの装置は、バイオディーゼル用の連続式反応器であり、マイクロ波を利用して脂肪酸エステルを製造する。その後、大阪工場に年産3,000トンの「M3K」工場を建設し、脂肪酸エステルの商業生産を開始した。脂肪酸エステルは、バイオディーゼルや界面活性剤の原料として利用される。この一連の開発により、同社はラボスケールから量産へのスケールアップ技術を確立した。現在も同工場は稼働しており、同社の技術プラットフォームの基盤をなす。
ショ糖エステル製造技術と合弁事業
2015年、太陽化学株式会社との合弁で設立したティエムティ株式会社(2024年清算)は、ショ糖エステル製造を目的とした。ショ糖エステルは食品添加物として乳化剤などに用いられる。同社はマイクロ波技術を適用し、従来の熱による製造法よりも省エネルギーで高品質なショ糖エステルの生産を目指した。特許・ノウハウライセンス契約に基づき、マイクロ波反応装置とプロセスを供給。この案件は、食品分野への応用事例として重要である。ただし、合弁会社は2024年12月に清算され、同事業は終了した。
ケミカルリサイクル向けマイクロ波熱分解技術
同社は2021年3月期から廃プラスチックのケミカルリサイクルに取り組んでいる。従来の熱分解に比べ、マイクロ波を用いることで低温・短時間で分解でき、エネルギー消費を削減できる。これまでに20社以上との共同開発を実施し、多様なプラスチック(家電・車部品からレジ袋まで)に対応可能な連続式実証機を2024年度に完工した。特に、株式会社レゾナック・ホールディングスとの共同開発はNEDOグリーンイノベーション基金事業に採択され、使用済みプラから基礎化学品への直接再生を目指す。また、中小規模の分散型リサイクルシステムを想定した技術開発も並行して進めている。
鉱山プロセス向け標準ベンチ装置と成果
金属製錬・鉱山プロセス分野では、従来の化石燃料燃焼による煆焼・焼成・還元工程をマイクロ波に置き換えることをビジョンとする。同社は2024年3月に自己投資で標準ベンチ装置を大阪事業所に完工した。この装置は鉱石の高温焼成・反応に対応可能で、あらゆるプロジェクトに汎用的に使える。実際に、大平洋金属株式会社との共同開発でニッケル鉱石の煆焼及び還元に成功した。さらに、中外炉工業株式会社と戦略的提携を結び、回転炉床炉型のマイクロ波反応器を設計・製造する。東京大学が参画する南鳥島沖のマンガンノジュール製錬プロジェクトにも試験参加している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 化学・エネルギー産業(製造プロセス)マイクロ波プロセスの産業化に成功した唯一の企業
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
高収益だが変動大きく小規模
マイクロ波化学は売上高19億円(2024/3期)と小規模だが、営業利益率は5.26%と高い。2025/3期には売上高が16億円に減少する一方、営業利益率は12.5%に大幅改善しており、収益性向上に成功している。同業(ジンジブ、イシン等)と比較すると規模は小さいが、高い利益率を維持している。
強み
- 営業利益率が12.5%(2025/3期)と業界平均を大きく上回る。
- マイクロ波技術を核にした独自性が差別化要因。
- 売上減少下でも利益率向上、コスト管理の徹底が見える。
- 特定分野に特化し、競合との競争を回避。
課題
- 2025/3期に売上高が減少しており、安定的な成長軌道にない。
- 売上高10億円台と極小、事業拡大には大きな投資が必要。
- ニッチ市場のため、成長余地が限定的。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がマイクロ波化学
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9221フルハシEPO | 140億円 | 15.4倍 |
| 2 | 7082ジモティー | 140億円 | 28.2倍 |
| 3 | 7352TWOSTONE&Sons | 139億円 | 56.9倍 |
| 4 | 9612ラックランド | 137億円 | 7.2倍 |
| 5 | 2193クックパッド | 136億円 | 7.8倍 |
| 6 | 9227マイクロ波化学 | 135億円 | — |
| 7 | 7050フロンティアインターナショナル | 133億円 | 10.3倍 |
| 8 | 4651サニックスホールディングス | 133億円 | 30.7倍 |
| 9 | 9731白洋舎 | 132億円 | 4.5倍 |
| 10 | 6035アイ・アールジャパンホールディングス | 131億円 | 14.6倍 |
| 11 | 5869早稲田学習研究会 | 128億円 | 13.0倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 17件
マイクロ波化学プロセスの事業化を目指した2007年の創業
2007年8月、マイクロ波環境化学株式会社が京都市上京区に資本金1,000千円で設立された。目的はマイクロ波化学プロセスの事業化である。創業後、研究拠点を求めて2008年10月に本社を大阪府吹田市の彩都バイオイノベーションセンターへ移転。2009年3月には、完全フロー型リアクターの初号機(MWF-1、バイオディーゼル用)を大阪市此花区の島屋ビジネス・インキュベータで立ち上げた。この段階ではまだ収益化には至らず、基礎技術の確立に注力した。
社名変更と基本特許成立により事業基盤を固めた2011年
2011年11月、社名をマイクロ波環境化学株式会社からマイクロ波化学株式会社に変更した。同時に同年12月、基本特許「化学反応装置、及び化学反応方法」が成立。この特許は、同社のコア技術であるマイクロ波を用いた反応装置と方法を広くカバーするもので、以降の事業展開の知的財産上の基盤となった。2012年8月には第一号製品となる脂肪酸エステルの出荷を開始し、初めて市場に製品を送り出した。同年10月、本社を大阪大学吹田キャンパスに移転し、アカデミアとの連携を強化した。
大阪工場の竣工と合弁事業への進出(2014年~2015年)
2014年3月、大阪市住之江区に大阪工場(現大阪事業所)が竣工した。この工場には年産3,000トン規模の脂肪酸エステル製造工場「M3K」と第一実証棟が含まれる。同社初の量産拠点であり、マイクロ波プロセスの商業生産を実現した。翌2015年3月には太陽化学株式会社とショ糖エステル製造に関する合弁契約を締結し、同年4月には合弁会社ティエムティ株式会社を設立。さらに特許・ノウハウライセンス契約を結び、食品添加物分野への応用を開始した。
大手化学との提携と新分野への展開(2017年~2019年)
2017年9月、三井化学株式会社と業務提携契約を締結し、マイクロ波を用いた次世代化学プロセス技術の開発を推進した。これにより、化学業界の大手との連携を強化。2018年3月にはペプチスター株式会社とペプチド医薬品製造向け装置供給契約を締結し、医薬分野に進出。2019年6月には大阪事業所に第二実証棟を増設し、パイロット実証能力を拡大した。この時期、炭素繊維やケミカルリサイクルなど新領域の開発も並行して進められた。
東証グロース上場とその後の設備拡充(2022年~2025年)
2022年6月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場後は研究開発投資を加速し、2024年3月に第三実証棟を大阪事業所内に竣工。大型試験に対応可能な設備を備えた。しかし、業績は変動が大きく、2024年3月期には9億円の当期純損失を計上した。2024年12月には合弁会社ティエムティ株式会社を清算し、事業の選択と集中を進めた。2025年3月期には売上高16億円、当期純利益2億円と黒字転換した。2025年6月には横浜ラボを開設し、マイクロ波発振器の内製化に着手した。
年表17件を開く
2000年代
- 2007年8月創業マイクロ波化学プロセスの事業化を目的として、マイクロ波環境化学株式会社を京都市上京区に設立(資本金1,000千円)
- 2008年10月本社を彩都バイオイノベーションセンター(大阪府吹田市)に移転
- 2009年3月完全フロー型リアクター1号機(MWF-1:バイオディーゼル用)を島屋ビジネス・インキュベータ(大阪市此花区)にて立上
2010年代
- 2011年11月社名をマイクロ波環境化学株式会社からマイクロ波化学株式会社へ変更
- 2011年12月基本特許「化学反応装置、及び化学反応方法」成立
- 2012年8月第一号製品となる脂肪酸エステルの出荷を開始
- 2012年10月本社を大阪大学吹田キャンパス(大阪府吹田市)に移転
- 2014年3月大阪工場(年産3,000トン規模の脂肪酸エステル製造工場「M3K」及び第一実証棟。現大阪事業所)を、大阪市住之江区に竣工
- 2015年3月太陽化学㈱とマイクロ波技術を使用したショ糖エステル製造にかかる合弁契約を締結
- 2015年4月太陽化学㈱と食品添加物の製造を目的とした合弁会社(ティエムティ㈱)を設立 ティエムティ㈱とマイクロ波技術を使用したショ糖エステル製造にかかる特許・ノウハウライセンス契約を締結
- 2017年9月マイクロ波を活用した次世代化学プロセス技術開発を推進するため三井化学㈱と業務提携契約を締結
- 2018年3月ぺプチスター㈱と「ペプチド医薬品製造」にかかる装置供給契約を締結
- 2019年6月大阪事業所を拡張し、第二実証棟の稼働を開始
2020年代
- 2022年6月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2024年3月大型試験を行うための第三実証棟を新たに大阪事業所内に竣工
- 2024年12月関連会社ティエムティ㈱を清算
- 2025年6月マイクロ波発振器内製化プロジェクトの拠点として横浜ラボを開設
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。
- 新規契約獲得数(数値目標の記載なし)
- 契約総数(数値目標の記載なし)
- フェーズ別売上高(数値目標の記載なし)
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
提携事業の深化による社会実装
炭素繊維製造、鉱山プロセス、ケミカルリサイクルなどの開発案件をPhase3(実機導入)に進め、大型収益を目指すとともに技術・装置の標準化を進め、粗利率改善とリードタイム短縮を図る。またマイクロ波発振器の内製化によりコストダウンを目指す。
- 02
新規事業探索による収益源の多様化
戦略仮説と検証のサイクルを回し、2030年までに継続収益獲得を目指す。具体的にはマイクロ波の半導体材料など他分野への展開、既存顧客への新規ソリューション提供、小規模M&Aを想定。
- 03
技術プラットフォーム強化と開発効率化
要素技術開発、データベース充実、アカデミア連携により技術体系化を推進。競合技術(IH加熱等)と比較したマイクロ波の優位性を活かし、研究開発から実証・エンジニアリングまでのワンストップ提供体制を強化する。
- 04
事業開発体制の強化と経営層との連携
化学メーカーなどとのネットワーク構築とプロデューサー機能を持つ人材を採用・育成。顧客の経営層への価値提案を通じて新技術導入のハードルを下げ、スムーズな社会実装を実現する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 4期分
グループ全体で49人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は765万円で、3期前と比べて+28.7%。平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は4.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月 | 594 | 42.4 | 4.6 | 55 | — |
| 2023年3月 | 639 | 41.4 | 4.5 | 59 | — |
| 2024年3月 | 634 | 42.9 | 5.1 | 55 | 182 |
| 2025年3月 | 765 | 43.3 | 4.6 | 49 | 408 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内ティエムティ㈱三重県四日市市議決権50.0%
- 調達9,682万円戦略的基盤技術高度化支援事業(プロジェクト委託型)IoT、AI等を活用した「超スマート社会」の実現のための技術マイクロ波を利用した高純度金属ナノワイヤ製造プロセスの開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-05-25
- 調達9,243万円戦略的基盤技術高度化支援事業(プロジェクト委託型) IoT、AI等を活用した「超スマート社会」の実現のための技術 マイクロ波を利用した高純度金属ナノワイヤ製造プロセスの開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-06-16
- 補助金2,891万円平成31年度中小企業経営支援等対策費補助金(戦略的基盤技術高度化支援事業)「マイクロ波を利用した金型内樹脂への直接加熱溶融プロセスの開発」【マイクロ波化学株式会社】経済産業省 · 2019-04-01
- 補助金2,850万円平成31年度中小企業経営支援等対策費補助金(戦略的基盤技術高度化支援事業)「マイクロ波を利用した金型内樹脂への直接加熱溶融プロセスの開発」【マイクロ波化学株式会社】経済産業省 · 2019-04-01
- 補助金578万円令和2年度中小企業経営支援等対策費補助金(戦略的基盤技術高度化支援事業)「マイクロ波を利用した金型内樹脂への直接加熱溶融プロセスの開発」【マイクロ波化学株式会社】経済産業省 · 2020-04-01
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年6月期の売上高は11億円、営業利益は-9億円。前期と比べると減収減益で、売上が-31.3%、利益が-550.0%。
会社が出している今期の予想2027年6月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 15億円 | 11億円 |
| 営業利益 | 1億円 | -9億円 |
| 純利益 | 0億円 | -10億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は3億円、営業利益は−6億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年2Q | 1 | −1 | −100.0 | 0 |
| 2023年3Q | 3 | 1 | 33.3 | 0 |
| 2023年4Q | 6 | — | — | 2 |
| 2024年1Q | 1 | −2 | −200.0 | −2 |
| 2024年2Q | 1 | −1 | −100.0 | −1 |
| 2024年3Q | 11 | 3 | 27.3 | 2 |
| 2024年4Q | 6 | 1 | 16.7 | −8 |
| 2025年2Q | 3 | −2 | −66.7 | −2 |
| 2025年4Q | 13 | 4 | 30.8 | 4 |
| 2026年2Q | 3 | −6 | −200.0 | −6 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 9期分
2018年3月期からの9期で、売上は4億円から11億円へ2.8倍に増えた。直近期の営業利益率は-81.8%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年3月 | 4 | — | −2 | — | −1 |
| 2019年3月 | 6 | — | −2 | — | −5 |
| 2020年3月 | 11 | — | 0 | — | 0 |
| 2021年3月 | 5 | — | −4 | — | −10 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2022年3月 | 9 | — | −1 | — | −1 |
| 2023年3月 | 12 | — | 0 | — | 1 |
| 2024年3月 | 19 | 1 | 1 | 5.3 | −9 |
| マイクロ波発振器内製化プロジェクトの拠点として横浜ラボを開設 | |||||
| 2025年3月 | 16 | 2 | 2 | 12.5 | 2 |
| 2026年6月 | 11 | −9 | −9 | −81.8 | −10 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年6月期
売上高11億円のうち、営業利益として残るのは-9億円で-81.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-10億円、売上の-90.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金181.8%20億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-81.8%-9億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 6期分
2025年3月期は営業CFが−1億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−2億円。この組み合わせは「先行投資型」にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型。期末の手元現金は5億円で、売上の3.8ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 1 | −5 | 5 | −4 | 8 |
| 2021年3月 | −3 | −1 | −1 | −4 | 4 |
| 2022年3月 | −2 | −1 | 2 | −3 | 2 |
| 2023年3月 | 4 | −3 | 9 | 1 | 12 |
| 2024年3月 | 2 | −8 | −1 | −6 | 5 |
| 2025年3月 | −1 | −1 | 2 | −2 | 5 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 8期分
2025年3月期の総資産は21億円。このうち返さなくてよい自己資本が11億円で、自己資本比率は50.1%(業種中央値53.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2018年3月 | 21 | 14 | 7 | 69.7 |
| 2019年3月 | 22 | 12 | 10 | 52.6 |
| 2020年3月 | 28 | 18 | 10 | 63.6 |
| 2021年3月 | 17 | 7 | 10 | 43.2 |
| 2022年3月 | 16 | 6 | 10 | 39.5 |
| 2023年3月 | 31 | 17 | 14 | 55.4 |
| 2024年3月 | 19 | 9 | 10 | 45.2 |
| 2025年3月 | 21 | 11 | 11 | 50.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で534社中529位あたり、逆に低いのは売上成長率で534社中529位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥850で、1年前と比べて+27.2%。過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (会社予想) | 3400.0倍 |
| PBR | 88.82倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は直近1ヶ月で1.7%上昇、29日には前日比+12.9%の922円と反発。週足では52週高値1,620円からは下落しているが、25日線869円を上回り、底値圏から脱しつつある。出来高341万株と急増し、買い戻し。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)。
PERは赤字で算出不能。PBRは11.46倍と業界平均2.35倍を大きく上回り、ROE16.8%は高いが収益変動が大きく、過去2期は赤字。無配であり、割高感が強い。売上高は伸びているが利益率が低く、現状のバリュエーションは正当化困難。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (予想) | 3400.0倍 | — |
| PBR | 88.82倍 | 3.51倍 |
| ROE | 16.8% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
2024/3期は赤字だったが、2025/3期は黒字転換見込み。強気派は独自技術による高付加価値受託が拡大し、成長軌道に乗ると評価。弱気派は売上高がまだ16億円と小さく、収益の安定性や競合の追随リスクを指摘。
- 独自技術の可能性
マイクロ波合成は省エネ・短時間で、顧客のコスト削減に寄与。
- 収益性改善
営業利益率が2023/3期の▲8%から2025/3期12.5%と急改善。
- 成長市場の追い風
医薬・材料分野でのグリーンケミストリー需要高まり。
- 営業利益1→2億円と倍増、利益率も12.5%に改善2025年3月期影響中
FY2025営業利益2億円(前年比+100%)、営業利益率12.5%
- ROE16.8%の高効率経営(少額自己資本で稼働)継続影響弱
自己資本が薄いが、利益創出効率は良好
- マイクロ波化学のニッチ技術で新規受注獲得余地不定影響中
環境規制強化でグリーンケミカル需要、パイロット案件増加
- FY2024の売上19億円から回復基調継続影響弱
FY2025売上16億円へ一旦低下も、新規案件で再成長の芽
- 売上規模が小さい
2025/3期売上高は16億円とまだ小さく、収益基盤は脆弱。
- 収益の不安定性
受託案件の獲得状況に依存し、期ごとの振れ幅が大きい。
- 競合技術の台頭
他の省エネプロセス技術が普及すれば差別化が薄れる可能性。
- 業績の不安定さ(FY2024純損失9億円→FY2025益2億円)継続影響強
利益変動大きく、FY2024の損失が繰越欠損金を拡大
- PBR11.5倍と割高、収益悪化で急落リスク継続影響中
時価総額の大部分がのれん等、利益減少で大幅修正
- 時価総額122億円・外国人比率1.4%の低流動性継続影響弱
出来高少なく、大口売りで株価急落しやすい
- 特定顧客への依存度が高い可能性継続影響中
売上高が19→16億円に減少、主要顧客の受注減が原因か
- 受注高
- 今後の売上を占う先行指標。
- 営業利益率
- 高付加価値ビジネスの採算性改善度合い。
- 顧客数・リピート率
- 技術の定着度合いと収益安定性の指標。
株主
有価証券報告書より
2025年3月期末の株主数は延べ15,649人。区分でいちばん多いのは個人・その他で83.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が9.2%を占め、残る90.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% |
|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 18.6 | 78.2 | 84.1 | 83.6 |
| 事業法人 | 78.7 | 9.3 | 9.2 | 8.8 |
| 証券会社 | — | 6.5 | 4.3 | 5.8 |
| 外国法人 | — | 5.4 | 1.2 | 1.0 |
| 金融機関 | 2.7 | 0.5 | 0.9 | 0.4 |
| 外国人個人 | — | 0.1 | 0.3 | 0.3 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 吉野 巌 | 7.94 |
| 02 | 塚原 保徳 | 7.03 |
| 03 | 三井化学㈱ | 4.86 |
| 04 | 楽天証券㈱ | 3.25 |
| 05 | Mitsui Kinzoku-SBI Material Innovation Fund | 1.30 |
| 06 | 千島土地㈱ | 1.26 |
| 07 | 下條 智也 | 0.63 |
| 08 | 高橋 悟 | 0.57 |
| 09 | PNB-INSPiRE Ethical Fund | 0.50 |
| 10 | 佐伯 裕昭 | 0.49 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 9期分
1株利益は9期で+99%、1株純資産は4期で+44%。直近期のROEは16.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2018年3月 | −5,861 | — | — | — |
| 2019年3月 | −18,717 | — | — | — |
| 2020年3月 | 13 | — | 2.2 | — |
| 2021年3月 | −415 | — | — | — |
| 2022年3月 | −44 | 47 | — | — |
| 2023年3月 | 5 | 111 | 6.5 | 403.5 |
| 2024年3月 | −61 | 55 | — | — |
| 2025年3月 | 10 | 67 | 16.8 | 48.8 |
| 2026年6月 | −61 | — | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
6名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/3期の役員報酬は総額51百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 吉野巌 | 代表取締役 社長 CEO | 59 | 1,259,400 |
| 塚原保徳 | 代表取締役 CSO | 52 | 1,115,500 |
| 浦田興優 | 取締役 | 46 | — |
| 下條智也 | 取締役(監査等委員) | 53 | 100,000 |
| 髙橋祐子 | 取締役(監査等委員) | 60 | — |
| 齊藤修一 | 取締役(監査等委員) | 50 | — |
役員報酬の内訳2025/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 2 | 24 | 24 | 12 |
| 社外取締役 | 3 | 18 | 18 | 6 |
| 取締役(社内) | 1 | 9 | 9 | 9 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容6,734字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,580字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,247字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,275字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第19期(2025/04/01-2026/06/30)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第18期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第18期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第17期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第17期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第17期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第17期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第16期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-29
- 四半期報告書四半期報告書-第16期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第16期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第16期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第15期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)2022-06-29
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