概要
株式会社FCEは、DX推進事業、教育研修事業、出版事業を展開するサービス企業である。2022年10月に東京証券取引所スタンダード市場に上場。2025年9月期の連結売上高は61億円、営業利益9億円、従業員数264名。本社は東京都新宿区。2024年に子会社を吸収合併し、純粋持株会社から事業会社へ移行した。
純粋持株会社から事業会社へ再編した組織形態
FCEは2017年4月に株式移転で設立された純粋持株会社であった。設立後、子会社を現物分配で順次傘下に収め、2022年10月に東京証券取引所スタンダード市場へ上場した。2024年1月の商号変更を機に、同年7月から8月にかけて完全子会社4社を吸収合併し、持株会社体制を解消。現在は単一の事業会社として、DX推進事業、教育研修事業、その他事業(出版)の3セグメントで構成される。
RPA「Robo-Pat DX」がけん引するDX推進事業
DX推進事業は、純国産RPAソフトウェア「Robo-Pat DX」の開発・提供を中核とする。2025年9月末時点の導入企業数は1,834社に達し、前年比23.8%増と成長を続けている。同事業の売上高は34億円(セグメント全体の約56%)、セグメント利益は8.8億円で、営業利益の大部分を占める。直販に加え、全国の販売パートナーを通じたチャネル販売も展開している。
教育研修事業の多様なサービスライン
教育研修事業は、子どもたち向けの「7つの習慣J®」授業プログラムや学習塾支援、インターナショナルスクール運営、中高生向け手帳「フォーサイト」、企業向け研修・コンサルティングなど幅広いサービスを手掛ける。企業向けには統合型人財育成プラットフォーム「Smart Boarding」を提供し、2025年9月末時点で807社が導入。同事業の売上高は26億円だが、先行投資によりセグメント利益は1.5億円と前期比28.7%減となった。
急成長する財務基盤
設立後の連結売上高は2018年9月期の1億円から2025年9月期には61億円へ急拡大した。同期間の当期純利益は0億円から7億円に増加。特にDX推進事業の伸びが全体をけん引し、2025年9月期の営業利益率は15%に達した。純資産は38億円、自己資本比率は66.3%と財務基盤は安定している。
業界の中での役割は教育研修サービスとRPAソリューションの提供者にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01教育業界(学校・学習塾)主力
学校法人や学習塾向けに、『7つの習慣J』プログラム、学習塾支援、インターナショナルスクール運営、フォーサイト手帳などを提供。教育機関の生徒数確保や教育理念の実現を支援する。
- 7つの習慣J
- 子どもたちの主体性を引き出す授業プログラム。中学・高校・専門学校や学習塾向けに通年型で提供し、教師向けにファシリテーター資格研修も実施。
- ITTO個別指導学院のFC支援
- NOVAホールディングスと業務提携し、個別指導塾のフランチャイズ運営支援(生徒獲得方法の指導など)を行う。
- インターナショナルスクール事業
- 東京インターナショナルスクール勝どき校を運営し、キンダーガーデン、アフタースクール、LTE(Learning Through English)を提供。
- Find!アクティブラーナー
- 教育関係者や保護者向けに、アクティブラーニングや子どもの主体性を引き出す手法を動画や記事で紹介する総合情報サイト。
- フォーサイト手帳
- 中高生向けのビジネス手帳。日々の振り返りを通じて自律力を高めることを支援し、学校向けに販売。
- みんなの学習クラブ
- 公教育・学校向けのデジタル学習コンテンツ。株式会社日本コスモトピアが提供。
- Selfee
- 学習塾向けのデジタル学習コンテンツ。個別学習を支援。
02企業(人材育成・DX推進)主力
企業向けに研修、コンサルティング、人財育成プラットフォームを提供。『7つの習慣』研修やSmart Boarding、xDrive、Axisなどを通じて、社員教育や組織開発を支援。RPAツール『Robo-Pat DX』を提供し、業務自動化による生産性向上を支援。
- Smart Boarding
- eラーニング、OJT、研修を一元管理できる人財育成プラットフォーム。タレントマネジメント機能も搭載したオールインワン型。
- 7つの習慣研修 Business Ownership
- 『7つの習慣』をビジネスシーン向けに開発した2日間研修プログラム。イノベーションを起こす基盤を築く。
- xDrive
- 会議型コンサルティング。トレーナーが会議をファシリテートし、PDCAサイクルの定着を支援する。
- Axis
- 評価制度の構築・運用支援。ミッションの策定から行動指針(Valuebook)の作成、制度の推進人材育成までサポート。
- Robo-Pat DX
- 純国産のRPAソフトウェア。パーソナルRPAコンセプトで、直感的な操作性と月額契約で利用できる。中堅・中小企業や大企業の部門単位での導入を想定。
03一般消費者副次
出版事業として、『完訳 7つの習慣』などのビジネス書を出版。出版取次店を通じて販売する。
製品と技術
純国産RPA「Robo-Pat DX」の機能と販売戦略
「Robo-Pat DX」は、現場のパソコン業務を自動化する「パーソナルRPA」をコンセプトとしたソフトウェアである。直感的な操作性、対象アプリケーションを問わない融通性、初期費用不要の月額利用料、月ごとの契約変更が可能な柔軟性を特徴とする。自社直販に加え、全国の販売パートナーを通じて提供。技術の一部は株式会社PKSHA Associatesからライセンス供与を受けている。導入企業数は2019年9月末の449社から2025年9月末には1,834社へ拡大した。
統合型人財育成プラットフォーム「Smart Boarding」
「Smart Boarding」は、eラーニング、OJT、研修を一元管理する人財育成プラットフォームである。汎用的なビジネススキルコンテンツに加え、クライアント企業が自社カリキュラムをアップロード可能。タレントマネジメント機能(人材管理・評価)も統合し、オールインワン型を標榜する。2025年9月末時点の導入社数は807社。直販を軸とした販売戦略に転換し、収益性向上を図っている。
子どもたち向け「7つの習慣J®」プログラム
「7つの習慣J®」は、世界的ベストセラー『7つの習慣』を基に日本の中高生向けに開発された授業プログラムである。累計受講者数は35万人に達する。フランクリン・コヴィー・ジャパンからライセンス供与を受け、学校法人や学習塾に対し、授業プログラム・テキスト・ファシリテーター研修を年間契約で提供する。オンライン版も用意され、全国の教育関係者に利用されている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
成長持続のエンジニア派遣、高収益モデル維持
技術者派遣を主力とし、売上高は2023/9期の42億円から2025/9期には61億円へと拡大、営業利益率も14%前後と高水準を維持している。ライバルのプロジェクトホールディングスが同規模ながら低収益に苦しむ中、当社はエンジニア派遣の需要拡大を捉え効率よく成長している。ただし市場ではジンジブやJSHも人材サービスを展開しており、差別化には特定分野への特化が有効。継続的な採用と教育投資が成長の鍵となる。
強み
- 売上高年率20%超で伸び、営業利益率14%台と収益性も高い。
- IT・エンジニア領域に特化し、高単価の案件を獲得できる能力。
- 積極的な採用活動で人材プールを拡大し、受注拡大に対応。
- 大手企業との継続取引が多く、景気変動にも比較的強い。
課題
- エンジニア不足で採用コストが上昇し、供給力の維持が難しくなる。
- 景気悪化時には派遣需要が急減し、売上高が影響を受けやすい。
- 特定業界や顧客への依存が強く、需要変化への対応が課題。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がFCE
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6035アイ・アールジャパンホールディングス | 131億円 | 14.6倍 |
| 2 | 5869早稲田学習研究会 | 128億円 | 13.0倍 |
| 3 | 6083ERIホールディングス | 127億円 | 11.6倍 |
| 4 | 6030アドベンチャー | 126億円 | 24.9倍 |
| 5 | 7097さくらさくプラス | 126億円 | 16.2倍 |
| 6 | 9564FCE | 124億円 | 17.8倍 |
| 7 | 4347ブロードメディア | 124億円 | 15.0倍 |
| 8 | 6044三機サービス | 124億円 | 14.3倍 |
| 9 | 2428ウェルネット | 123億円 | 11.1倍 |
| 10 | 6091ウエスコホールディングス | 122億円 | 13.4倍 |
| 11 | 2130メンバーズ | 122億円 | 9.6倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 10件
株式移転で設立した2017年
2017年4月、ホールディングス体制への移行を目的として、株式移転により株式会社FCE Holdingsが設立された。資本金は100百万円。同年5月には増資により資本金を127百万円に増加した。2017年9月には決算期を12月末から9月末に変更し、子会社であったFCEトレーニング・カンパニーとダイニングエッジインターナショナルを現物分配により子会社化した。
子会社を現物分配で傘下に収めた2019年
2019年1月、FCEエデュケーションの子会社であったFCEプロセス&テクノロジーとFCEパブリッシングを現物分配により子会社化した。これにより、DX推進、教育研修、出版の各事業を直接保有する体制が整った。同年9月期の連結売上高は3億円と前年から倍増し、事業拡大の基盤を築いた。
東京証券取引所スタンダード市場へ上場した2022年
2022年10月、東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場した。上場時の売上高は38億円(2022年9月期)、当期純利益は3億円。上場により資金調達の手段を得るとともに、認知度向上を図った。上場後もDX推進事業を中心に成長を続け、2023年9月期の売上高は42億円、当期純利益は3億円となった。
子会社の吸収合併と商号変更を断行した2023~2024年
2023年11月、完全子会社であったダイニングエッジインターナショナルを吸収合併した。2024年1月には社名をFCE HoldingsからFCEに変更し、同時にFCEパブリッシングを吸収合併。同年4月にはFCEトレーニング・カンパニー、7月にはFCEエデュケーション、8月にはFCEプロセス&テクノロジーをそれぞれ吸収合併し、全ての子会社を本体に統合した。
年表10件を開く
2010年代
- 2017年4月創業ホールディングス体制への移行を目的として、株式移転により株式会社FCE Holdingsを設立(資本金100百万円)
- 2017年5月増資により、資本金を127百万円に増加
- 2017年9月M&A決算期を12月末から9月末に変更 株式会社FCEエデュケーションの子会社であった株式会社FCEトレーニング・カンパニー及び株式会社ダイニングエッジインターナショナルを現物分配により子会社化
- 2019年1月M&A株式会社FCEエデュケーションの子会社であった株式会社FCEプロセス&テクノロジー及び株式会社FCEパブリッシングを現物分配により子会社化
2020年代
- 2022年10月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
- 2023年11月M&A完全子会社であった株式会社ダイニングエッジインターナショナルを吸収合併
- 2024年1月M&A2023年12月27日開催の第7回定時株主総会の決議により、2024年1月1日より会社名を株式会社FCE Holdingsから株式会社FCEへ変更 完全子会社であった株式会社FCEパブリッシングを吸収合併
- 2024年4月M&A完全子会社であった株式会社FCEトレーニング・カンパニーを吸収合併
- 2024年7月M&A完全子会社であった株式会社FCEエデュケーションを吸収合併
- 2024年8月M&A完全子会社であった株式会社FCEプロセス&テクノロジーを吸収合併
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/9期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
RPA製品の機能強化と販路拡大
RPA製品「RPA Robo-Pat DX」の機能充実・認知度向上と販売体制強化に取り組む。特に地方企業への展開スピードを速めるため、代理店網の強化や販売パートナー増強を進める。
- 02
教育研修のオンライン化とラインアップ拡充
「7つの習慣」研修のオンライン化を基盤に、全方位的な年代・層向けにコンテンツラインナップを増やし、認知拡大とクロスセルを目指す。また、人財育成プラットフォーム「Smart Boarding」の拡販を進める。
- 03
既存顧客へのクロスセル展開
DX推進事業と教育研修事業の顧客基盤を活用し、相互のサービスを紹介するクロスセルを推進。例えば「7つの習慣研修」と「Smart Boarding」のセット提供などによりストック収益を高める。
- 04
全社員のコンサルタント化と人材育成
「全社員コンサルタント化」を掲げ、育成プログラムや環境を標準化・仕組み化。クライアントの根本的課題解決を支援できる人材を継続的に育成する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 4期分
グループ全体で264人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は581万円で、3期前と比べて−14.0%。平均年齢は37.8歳、平均勤続年数は5.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年9月 | 675 | 43.4 | 6.9 | 180 | — |
| 2023年9月 | 662 | 43.5 | 7.6 | 193 | — |
| 2024年9月 | 647 | 40.6 | 6.9 | 229 | 306 |
| 2025年9月 | 581 | 37.8 | 5.6 | 264 | 341 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社2社(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社日本コスモトピア大阪府大阪市中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社リンクアンドモチベーション(注2)東京都中央区 · その他の関係会社議決権20.5%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年9月期の売上高は61億円、営業利益は9億円。前期と比べると増収増益で、売上が+22.0%、利益が+28.6%。
会社が出している今期の予想2026年9月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 68億円 | 61億円 |
| 営業利益 | 11億円 | 9億円 |
| 純利益 | 9億円 | 7億円 |
| 1株あたり配当 | ¥11 | ¥11 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は18億円、営業利益は4億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+80.0%、営業利益は+100.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年2Q | 12 | 3 | 25.0 | 2 |
| 2023年3Q | 10 | 2 | 20.0 | 1 |
| 2023年4Q | 11 | — | — | −1 |
| 2024年1Q | 10 | 2 | 20.0 | 1 |
| 2024年2Q | 14 | 3 | 21.4 | 2 |
| 2024年4Q | 26 | 2 | 7.7 | 2 |
| 2025年2Q | 30 | 6 | 20.0 | 5 |
| 2025年4Q | 31 | 3 | 9.7 | 2 |
| 2026年2Q | 34 | 7 | 20.6 | 5 |
| 2026年3Q | 18 | 4 | 22.2 | 3 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 8期分
2018年9月期からの8期で、売上は1億円から61億円へ61.0倍に増えた。直近期の営業利益率は14.8%。売上は7期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年9月 | 1 | — | 0 | — | 0 |
| 株式会社FCEエデュケーションの子会社であった株式会社FCEプロセス&テクノロジー及び株式会社FCEパブリッシングを現物分配により子会社化 | |||||
| 2019年9月 | 3 | — | 0 | — | 0 |
| 2020年9月 | 33 | — | 2 | — | 1 |
| 2021年9月 | 35 | — | 3 | — | 2 |
| 東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場 | |||||
| 2022年9月 | 38 | — | 5 | — | 3 |
| 完全子会社であった株式会社ダイニングエッジインターナショナルを吸収合併 | |||||
| 2023年9月 | 42 | — | 6 | — | 3 |
| 2023年12月27日開催の第7回定時株主総会の決議により、2024年1月1日より会社名を株式会社FCE Holdingsから株式会社FCEへ変更 完全子会社であった株式会社FCEパブリッシングを吸収合併 | |||||
| 2024年9月 | 50 | 7 | 7 | 14.0 | 5 |
| 2025年9月 | 61 | 9 | 9 | 14.8 | 7 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年9月期
売上高61億円のうち、営業利益として残るのは9億円で14.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の11.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金32.8%20億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金52.5%32億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益14.8%9億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 6期分
2025年9月期は営業CFが10億円、投資CFが−8億円で、差し引きのフリーCFは2億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は32億円で、売上の6.3ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年9月 | 4 | 0 | 2 | 4 | 12 |
| 2021年9月 | 6 | −1 | 0 | 5 | 17 |
| 2022年9月 | 2 | 0 | −5 | 2 | 14 |
| 2023年9月 | 5 | −2 | 5 | 3 | 23 |
| 2024年9月 | 5 | −8 | 11 | −3 | 31 |
| 2025年9月 | 10 | −8 | −2 | 2 | 32 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 8期分
2025年9月期の総資産は57億円。このうち返さなくてよい自己資本が38億円で、自己資本比率は66.3%(業種中央値53.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2018年9月 | 3 | 2 | 1 | 56.5 |
| 2019年9月 | 3 | 1 | 2 | 48.0 |
| 2020年9月 | 21 | 7 | 14 | 35.1 |
| 2021年9月 | 26 | 9 | 17 | 35.1 |
| 2022年9月 | 22 | 8 | 14 | 35.8 |
| 2023年9月 | 33 | 17 | 16 | 51.6 |
| 2024年9月 | 51 | 34 | 17 | 66.4 |
| 2025年9月 | 57 | 38 | 19 | 66.3 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で534社中80位あたり、逆に低いのは配当利回りで534社中406位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥563で、1年前と比べて-30.2%。過去52週の値幅のなかでは33%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 17.8倍 |
| PER (会社予想) | 13.7倍 |
| PBR | 2.95倍 |
| 配当利回り | 1.95% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は538円で、25日移動平均線(525.64円)を2.4%上回り、75日線(486.63円)も大きく上回っています。52週高値(957円)からは43.8%下落していますが、52週安値(424円)からは26.9%上昇しており、戻り歩調です。7月に入り上昇トレンドが続き、7月28日に550円まで上昇しましたが、その後は調整しています。出来高は概ね3万株前後で推移しており、RSIは54.84と中立圏です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 60/100)。
PER 16.97倍は業界平均22.44倍を下回り、PBR 2.82倍は平均3.19倍より低く、バリュエーション的には割安側。ROE 18.48%は高く収益性が優れており、売上高・利益とも増加傾向で成長が続く。配当利回り1.39%は平均2.71%を下回るが、配当性向24.65%で増配の可能性。業界平均との比較で割安感はあるものの、高ROEを考慮すると妥当な水準に近い。「ほぼ妥当」と判断する。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 17.8倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 13.7倍 | — |
| PBR | 2.95倍 | 3.51倍 |
| ROE | 18.5% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
当社の投資論点は、人手不足を背景とした派遣需要の拡大を、どの程度取り込めるかにある。強気派は、製造業や物流業界の構造的な人手不足が続く中、派遣・請負のニーズが高まっており、増収と利益率の改善が続くとみる。一方、弱気派は、競争激化による単価低下や、人材確保難による稼働率の低下、法規制の強化による派遣ビジネスへの逆風を懸念する。さらに、経済変動による需要減のリスクも弱気材料とされる。
- 人手不足の追い風
製造業・物流業界の人手不足が続き派遣需要が拡大
- 増収・増益基調
2025年9月期は過去最高の売上高と営業利益率14%
- サービス多角化
人材紹介やアウトソーシングなどで顧客単価拡大の余地
- 売上高61億円と3期連続増収の成長決算発表後影響中
売上高は42→50→61億円と増加し、直近は前期比22%増。時価総額119億円の小型成長銘柄として評価
- 営業利益9億円、2年連続増益通年影響中
営業利益は7→9億円、営業利益率は14.75%に改善。増益が続き株主還元余力を高める
- 純利益7億円と3期連続最高益決算発表後影響中
純利益は3→5→7億円と増加。前期比40%の高い増益率で最上期を更新
- ROE18.48%と資本効率の高さ通年影響弱
ROE18.48%に対してPER16.97倍。資本収益性の高さが割高感を和らげる
- 競争激化
同業他社との競争が激しく単価下落を招く可能性
- 人材確保難
働き手不足で派遣要員を確保できず稼働率低下の懸念
- 法規制のリスク
派遣法規制強化がビジネスモデルに影響を与える可能性
- PER16.97倍と小型株の割高感不定影響弱
時価総額119億円でPER16.97倍。成長鈍化時はバリュエーション調整が起きやすい
- 外国人持株比率1.42%と需給が脆弱継続影響弱
外国人持株比率1.42%。海外資金の参加が乏しく株価上昇の原動力に欠ける
- 営業利益9億円に対し純利益7億円決算発表後影響中
純利益は営業利益の8割未満。税負担によりEPS貢献が限定的
- 株価1年で36.34%下落の弱気トレンド継続影響弱
1年間で株価-36.34%。戻り売り圧力が上値を抑える
- 派遣稼働率
- 人材をいかに稼働させているかで収益性が変わる
- 売上高成長率
- 需要拡大を取り込めているかを示す
- 紹介・請負比率
- 単価が高い紹介や請負の構成比で収益性が変化
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり11円。いまの株価に対する利回りは1.95%。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥11
株主
有価証券報告書より
2025年9月期末の株主数は延べ5,919人。区分でいちばん多いのは事業法人で58.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が65.4%を占め、残る34.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2022年9月% | 2023年9月% | 2024年9月% | 2025年9月% |
|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 45.0 | 41.6 | 59.0 | 58.6 |
| 個人・その他 | 55.0 | 45.5 | 29.5 | 31.0 |
| 金融機関 | — | 2.0 | 4.4 | 6.8 |
| 証券会社 | — | 8.3 | 3.3 | 2.2 |
| 外国法人 | — | 2.6 | 3.8 | 1.4 |
| 外国人個人 | — | 0.0 | — | 0.0 |
| 自己株式 | 11.0 | — | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社デュケレ | 34.11 |
| 02 | 株式会社リンクアンドモチベーション | 20.53 |
| 03 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口 | 4.70 |
| 04 | 佐藤 陽彦 | 2.77 |
| 05 | 野村信託銀行株式会社(投資口) | 1.69 |
| 06 | 株式会社マルチメディアネットワーク | 1.51 |
| 07 | 株式会社PKSHA Tecnology | 1.13 |
| 08 | 小林 裕 | 0.93 |
| 09 | 升本 甲一 | 0.86 |
| 10 | 尾上 幸裕 | 0.78 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-06-19鷲見 貴彦変更報告0.43%
- 2026-06-19鷲見 貴彦変更報告0.43%
- 2026-06-19鷲見 貴彦新規の大量保有報告0.43%
- 2026-05-25鷲見 貴彦新規の大量保有報告0.43%
- 2026-05-15鷲見 貴彦新規の大量保有報告0.43%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 8期分
1株利益は8期で+109%、1株純資産は8期で−99%。直近期のROEは18.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年9月 | −328 | 15,090 | −2.1 | — | — |
| 2019年9月 | −1,664 | 13,426 | −11.7 | — | — |
| 2020年9月 | 13 | 81 | 18.1 | — | 35.8 |
| 2021年9月 | 12 | 51 | 25.7 | — | — |
| 2022年9月 | 18 | 50 | 34.9 | — | — |
| 2023年9月 | 17 | 91 | 25.5 | 18.2 | — |
| 2024年9月 | 26 | 154 | 19.8 | 16.9 | 8.3 |
| 2025年9月 | 30 | 172 | 18.5 | 23.9 | 24.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
10名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/9期の役員報酬は総額105百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 石川淳悦 | 代表取締役 社長 | 59 | 7,515,000 |
| 尾上幸裕 | 取締役 | 46 | 172,800 |
| 永田純一郎 | 取締役 | 48 | 127,800 |
| 加藤寛和 | 取締役 | 44 | 108,800 |
| 辛坊正記 | 取締役 | 76 | — |
| 津田晃 | 取締役 | 82 | — |
| 柴野相雄 | 取締役 | 50 | — |
| 須藤伸一 | 常勤監査役 | 65 | — |
| 土井貴達 | 監査役 | 52 | — |
| 森詩絵里 | 監査役 | 37 | — |
役員報酬の内訳2025/9期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 73 | 73 | 18 |
| 社外監査役 | 3 | 18 | 18 | 6 |
| 社外取締役 | 3 | 14 | 14 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/9期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容5,164字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,591字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,762字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,075字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
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- 有価証券報告書有価証券報告書-第9期(2024/10/01-2025/09/30)2025-12-25
- 半期報告書半期報告書-第9期(2024/10/01-2025/09/30)2025-05-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第8期(2023/10/01-2024/09/30)2024-12-26
- 四半期報告書四半期報告書-第8期第2四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-13
- 四半期報告書四半期報告書-第8期第1四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第7期(2022/10/01-2023/09/30)2023-12-27
- 四半期報告書四半期報告書-第7期第3四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 四半期報告書四半期報告書-第7期第2四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-12
- 四半期報告書四半期報告書-第7期第1四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第6期(令和3年10月1日-令和4年9月30日)2022-12-27
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