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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

ERIホールディングス

6083 · Standard · サービス業

建築確認検査の民間大手。建築基準法に基づく確認検査・性能評価を柱に、住宅性能評価や既存建物の調査までを担う専門的第三者機関。

概要

ERIホールディングスは、建築物等に関する第三者評価・検査機関を束ねる持株会社である。日本ERI株式会社を中核とし、建築確認検査、住宅性能評価、ソリューション事業などを展開。2025年5月期の連結売上高は197億円、従業員数は1,662人。東京証券取引所スタンダード市場に上場し、グループ16社で構成される。

建築確認検査と住宅性能評価を二本柱とした事業構成

当社グループは、建築基準法に基づく「確認検査及び関連事業」と、住宅品確法に基づく「住宅性能評価及び関連事業」を中核事業とする。確認検査事業では、指定確認検査機関として建築確認・中間検査・完了検査を実施し、2025年5月期の売上高は87億円。住宅性能評価事業では、登録住宅性能評価機関として設計・建設住宅性能評価を行い、売上高は34億円。両事業でグループ売上の約6割を占める。グループ全体の確認検査員は757名在籍し、全国規模で業務を担う。

ソリューション事業の拡大とインフラ・ストック分野への進出

ソリューション事業は、既存建築物の調査やエンジニアリングレポート、非破壊検査、BIM/CIMモデリング、建設コンサルタントなど多岐にわたる。2025年5月期の売上高は44億円と前期比64.6%増加し、グループ内で最も成長したセグメントである。これは2024年6月に取得した福田水文センターや国土工営コンサルタンツなど、土木・環境分野の企業を次々と子会社化した結果である。同事業はインフラ老朽化対策や国土強靱化の需要を取り込む狙いがある。

M&Aによる事業領域の拡大とグループ再編

当社グループは持株会社体制のもと、M&Aを積極的に活用している。2022年から2025年にかけて、道建コンサルタント、森林環境リアライズ、日建コンサルタント、北洋設備設計事務所(後に譲渡)、福田水文センター、国土工営コンサルタンツ、花田設計事務所など計7社を買収した。これにより、建築確認検査の枠を超え、土木、環境、設計分野へ事業領域を拡大した。一方で、取得した北洋設備設計事務所は2024年9月に全株式を譲渡しており、ポートフォリオの入れ替えも行っている。

改正建築基準法への対応と行政需要の取り込み

2025年4月施行の改正建築基準法では、省エネ基準適合の完全義務化や4号特例縮小が行われ、確認検査業務に新たな負荷が生じている。当社グループは最大手の指定確認検査機関として、この法改正に対応する技術力と人員体制を競争力の源泉とする。また、2024年11月の改正法施行により、都道府県や市町村の建築確認業務も指定確認検査機関に開放され、新たな受注機会が生まれている。政府の国土強靱化基本計画に基づく公共投資も追い風となる。

業界の中での役割は建築行政の民間代行機関。建築確認・検査をはじめ、性能評価・適合性判定などの公的認定業務を担う。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
247億円
営業利益
49億円
営業利益率
19.8%
純利益
31億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01建築確認検査及び関連事業主力

建築基準法に基づく建築確認検査機関として、建築確認、中間検査、完了検査を実施。関連業務として超高層建築物の構造評定、型式適合認定、耐震診断・耐震改修計画の判定も行う。建築主・設計者・施工者と利害のない第三者性が強み。

数少ない民間実施機関のひとつ

主要顧客建築主、設計者、施工者

主な製品・サービス5
建築確認検査
建築物の建築基準法への適合性を審査し、確認済証を交付する業務。構造計算適合性判定を要する大規模建築物にも対応。
中間検査・完了検査
建築工事の特定工程や完了時に現場検査を行い、中間検査合格証や検査済証を交付する業務。
超高層建築物構造評定
高さ60メートル超の建築物を対象に、構造の安全性を評価し性能評価書を交付する。高度な技術力を要し、実施機関が限られる。
型式適合認定
標準的な仕様で繰り返し建設される建築物の型式について、建築基準法への適合を事前審査し認定する業務。個別審査が簡略化される。
耐震診断・耐震改修計画の判定
既存建築物の耐震診断と耐震改修計画について任意評価を行い、評定書を交付する業務。

02住宅性能評価及び関連事業主力

住宅品確法に基づく登録住宅性能評価機関として、設計住宅性能評価と建設住宅性能評価を実施。長期優良住宅の認定に係る確認や、特別評価方法認定のための試験、住宅型式性能認定も行う。住宅の性能表示を通じて消費者と供給者双方に価値を提供。

主要顧客住宅供給者、住宅購入者

主な製品・サービス5
設計住宅性能評価
設計図書の段階で住宅の性能を評価し、設計住宅性能評価書を交付する業務。
建設住宅性能評価
施工段階と完成段階の検査を経て住宅の性能を評価し、建設住宅性能評価書を交付する業務。
長期使用構造等の確認
長期優良住宅の認定に先立ち、長期使用構造等の基準への適合を確認する業務。
特別評価方法認定のための試験
新材料・新工法について住宅品確法の評価方法基準で評価できない場合に、性能を審査し試験証明書を交付する業務。
住宅型式性能認定
標準的な仕様の住宅について性能を評価し、型式として認定する業務。個別評価の一部が簡略化される。

03ソリューション事業準主力

施工中・既存建築物に関する事業。建築基準法適合状況の調査、不動産取引のためのエンジニアリングレポート作成、インスペクション、既存住宅性能評価、ホームインスペクション、CASBEE認証などを提供。土木関連では建設コンサルタント、測量、BIM/CIMモデリングなども手掛ける。

主要顧客国、地方公共団体

主な製品・サービス6
エンジニアリングレポート
不動産取引における建築物の遵法性、劣化、地震、環境などの現況調査に基づき、投資適格性を判断するための調査報告書。
インスペクション
建物施工監査、非破壊調査、既存不適格建物の状況調査、保守点検など、建築物や土木構造物の点検・検査サービス。
既存住宅性能評価
既存住宅の劣化状況や性能を評価する業務。2003年4月より開始。
ホームインスペクション
既存住宅の目視による劣化診断を行うサービス。
CASBEE認証
建築物の環境性能を総合的に評価するCASBEEの認証業務。
建設コンサルタント業務
国や地方公共団体から受託する公共事業の調査・点検・診断・設計・測量などの業務。

04その他副次

住宅瑕疵担保責任保険の検査、フラット35適合証明、低炭素建築物の技術的審査、BELS評価、建築物エネルギー消費性能適合性判定、構造計算適合性判定など。建築士定期講習、建築基準適合判定資格者検定の受検講座、建築CAD・積算システムの受託開発も行う。

主な製品・サービス5
住宅瑕疵担保責任保険の検査
新築住宅の請負人や売主の資力確保措置として、指定保険法人の現場検査業務などを受託。
フラット35適合証明
住宅金融支援機構のフラット35の技術基準への適合を、設計時・施工時に検査し証明する業務。
建築物エネルギー消費性能適合性判定
建築物省エネ法に基づき、省エネ基準への適合性を判定する業務。
構造計算適合性判定
一定規模以上の建築物の確認申請において、構造計算のダブルチェックを行う業務。
建築士定期講習
建築士の定期講習を実施する登録講習機関としての業務。

製品と技術

建築確認検査: 757名の確認検査員が担う民間審査

指定確認検査機関として、建築物の建築確認・中間検査・完了検査を提供する。2025年5月現在、国家資格である建築基準適合判定資格者検定に合格した確認検査員が757名在籍。審査対象は建築基準法だけでなく、都市計画法、消防法、下水道法など関連規定にも及ぶ。また、一定規模以上の建築物には構造計算適合性判定が義務付けられており、グループ会社の一部は指定構造計算適合性判定機関としても活動する。2025年の法改正で省エネ基準適合が義務化され、さらに審査負担が増加している。

超高層建築物の構造評定: 委員会方式による安全性審査

高さ60メートル超の超高層建築物については、建築確認に先立ち構造評定(性能評価)が義務付けられている。当社グループは数少ない民間実施機関の一つとして、学識経験者などで構成される「超高層建築物評定委員会」を設置し、構造の安定性を審査する。また、住宅品確法に基づく構造評価(特別評価方法認定のための試験)と一体的に実施しており、構造特別評価委員会が試験を担当。これらの評定・評価と併せて建築確認・設計住宅性能評価も同時並行で行い、効率的なサービスを提供している。

住宅性能評価: 設計段階から完成段階までの2段階評価

住宅品確法に基づく登録住宅性能評価機関として、設計住宅性能評価と建設住宅性能評価を提供する。設計図書の段階で性能を評価した「設計住宅性能評価書」と、施工段階と完成段階の検査を経た「建設住宅性能評価書」の2種類を発行する。評価の流れは、申請~設計図書審査~施工中の現場検査~完成検査と段階的に進む。この制度は消費者の性能比較を可能にし、住宅供給者にとっても設計・施工の品質確保に役立つ。当社グループは日本ERI、住宅性能評価センター、サッコウケン、東京建築検査機構の4社でこの事業を展開している。

ソリューション事業: 非破壊検査・BIM/CIM・土木コンサルタント

ソリューション事業は、建築物の現況調査や非破壊検査(インスペクション)、エンジニアリングレポート作成、CASBEE認証、BIM/CIMモデリングなど多様なサービスを提供する。土木関連では、道建コンサルタント、日建コンサルタント、福田水文センターなどグループ会社が建設コンサルタント、測量、地質調査を実施。2025年5月期の売上高は44億円と伸長し、グループ内で最も成長しているセクターである。また、外国人技術者の教育・派遣や、構造計算適合性判定、建築物エネルギー消費性能判定など、法改正に対応した付加価値の高い業務も行っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 建築確認検査及び関連事業数少ない民間実施機関のひとつ

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

人材派遣で国内中堅、成長加速

技術者派遣・製造派遣を主力とする人材サービス企業。同業のジンジブ、イシンと比較して売上高180~247億円と規模は大きく、業界内で中堅の地位。直近3期で売上高・利益率ともに急拡大(営業利益率11.1%→19.8%)。旺盛な人手不足需要を背景に伸長。ただし人材派遣業界は競争が激しく、派遣先の業況に左右される。

強み

  • 営業利益率が11%から19%へ急上昇、収益性向上。
  • 3期連続増収、2026/5期は247億円と過去最高。
  • IT・製造業での人材不足が追い風。
  • 主要都市に拠点を持ち、幅広い顧客に対応。

課題

  • 派遣業界全体で人材不足、採用コスト上昇。
  • 労働者派遣法改正など規制強化の可能性。
  • 派遣需要は景気に連動、不況時に打撃を受けやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がERIホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17050フロンティアインターナショナル133億円10.3倍
24651サニックスホールディングス133億円30.7倍
39731白洋舎132億円4.5倍
46035アイ・アールジャパンホールディングス131億円14.6倍
55869早稲田学習研究会128億円13.0倍
66083ERIホールディングス127億円11.6倍
76030アドベンチャー126億円24.9倍
87097さくらさくプラス126億円16.2倍
99564FCE124億円17.8倍
104347ブロードメディア124億円15.0倍
116044三機サービス124億円14.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 20件

単独株式移転で持株会社を設立した2013年

2013年12月、日本ERI株式会社が単独株式移転により当社を設立し、東京証券取引所市場第一部に上場した(日本ERIは同年11月上場廃止)。これにより、グループ経営を統括する純粋持株会社体制へ移行した。設立直後の2014年6月には、日本ERIの子会社であった株式会社ERIソリューションと株式会社東京建築検査機構の株式を現物配当で取得し、直接子会社化した。

住宅性能評価センターを買収して市場シェアを拡大(2017年)

2017年3月、株式会社イーピーエーシステムと株式会社ゲンバアイの全株式を取得し、システム開発や現場サービスをグループに取り込んだ(ゲンバアイは後にイーピーエーシステムに吸収合併)。同年11月には株式会社住宅性能評価センターの発行済株式の94.2%を取得し、住宅性能評価事業を強化。翌12月に第三者割当増資により持株比率を97.0%に引き上げた。これにより、確認検査に加え住宅性能評価の分野でも有力なポジションを築いた。

構造総合技術研究所やサッコウケンを加えた2019~2020年

2019年5月、株式会社構造総合技術研究所の全株式を取得。同社は建築構造の技術評価・解析を手がけ、超高層建築物の構造評定など高度な技術領域を補完した。2020年9月には株式会社サッコウケンの全株式を取得。サッコウケンは確認検査・住宅性能評価を主力とし、グループの事業基盤を拡大した。これらの買収により、当社グループは指定確認検査機関としてのネットワークを全国に広げた。

スタンダード市場上場とインフラ系M&Aの加速(2022~2024年)

2022年4月、東証の市場区分見直しに伴い、スタンダード市場への上場を選択。同年7月から9月にかけて、道建コンサルタント(土木コンサルタント)、森林環境リアライズ(環境アセスメント)、日建コンサルタント(建設コンサルタント)を相次いで買収。2023年5月には北洋設備設計事務所(設備設計)を取得したが、2024年9月に全株式を譲渡。2024年6月には福田水文センター(水文学・河川コンサル)と国土工営コンサルタンツ(測量・地質調査)を取得し、インフラ分野への進出を加速させた。

2025年:花田設計事務所を取得し設計分野を強化

2025年1月、株式会社花田設計事務所の全株式を取得。花田設計事務所は建築設計・監理を主要業務とし、グループのソリューション事業において設計能力を補強した。これにより、グループ会社は15社(持株会社含め16社)となり、建築確認から設計、施工調査、維持管理まで一貫したサービス提供が可能となった。また、2025年4月の建築基準法改正に対応するため、省エネ関連業務の体制整備を進めた。

年表20件を開く

2010年代

  • 2013年12月創業日本ERI株式会社が単独株式移転の方法により当社を設立し、当社株式は東京証券取引所市場第一部に上場(日本ERI株式会社株式は2013年11月に上場廃止)。
  • 2014年6月日本ERI株式会社の子会社2社(株式会社ERIソリューション、株式会社東京建築検査機構)について、現物配当によりその株式を取得し、当社の直接の子会社となる。
  • 2017年3月M&A株式会社イーピーエーシステム及び兄弟会社である株式会社ゲンバアイの全株式を取得。(株式取得後、株式会社ゲンバアイは株式会社イーピーエーシステムに吸収合併。)
  • 2017年11月株式会社住宅性能評価センターの発行済株式(自己株式を除く。)の94.2%を取得。
  • 2018年9月株式会社東京建築検査機構の株式追加取得を実施。持株比率は98.0%に増加。
  • 2019年5月株式会社構造総合技術研究所の発行済株式の100%を取得。

2020年代

  • 2020年9月株式会社サッコウケンの発行済株式の100%を取得。
  • 2022年4月上場東京証券取引所の新市場区分においてスタンダード市場上場を選択。
  • 2022年7月道建コンサルタント株式会社の発行済株式の100%を取得。
  • 2022年8月株式会社森林環境リアライズの発行済株式の100%を取得。
  • 2022年9月日建コンサルタント株式会社の発行済株式の100%を取得。
  • 2023年10月アジアコンサルタント株式会社の発行済株式の100%を取得。
  • 2024年6月株式会社福田水文センターの発行済株式の100%を取得。
  • 2024年6月国土工営コンサルタンツ株式会社の発行済株式の100%を取得。
  • 2025年1月株式会社花田設計事務所の発行済株式の100%を取得。
  • 2025年6月株式会社タイトー建築・設備検査センター(現社名 株式会社ERI検査センター)の発行済株式の100%を取得。
  • 2025年7月株式会社ERIソリューションの一部事業を株式会社タイトー建築・設備検査センターが承継する会社分割(吸収分割)を実施。
  • 2025年9月M&A国土工営コンサルタンツ株式会社を存続会社、株式会社構造総合技術研究所及び株式会社花田設計事務所を消滅会社とする吸収合併による事業統合を実施。
  • 2025年10月TOMPLA株式会社(現社名 株式会社ERIRobotics)の発行済株式の84%を取得。
  • 2026年4月太栄コンサルタンツ株式会社の発行済株式の 100%を取得。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/5期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2028年5月期まで280億円
  • 経常利益2028年5月期まで40億円
  • 経常利益率2028年5月期まで14.3%
  • ROE2028年5月期まで20~30%
  • 配当性向2028年5月期まで30%、年間100円/株

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存中核事業の強化

    法改正による審査増加に備えた体制整備と人材拡充、BIM申請やリモート検査などのDX推進による競争力強化、M&Aによる市場シェア拡大を進める。

  2. 02

    事業領域の拡大

    土木インフラや環境関連など、グループの技術力・ブランド力を活かせる分野への事業拡大を継続。M&Aやグループ会社間のシナジー発揮を推進する。

  3. 03

    サステナビリティの重視

    社会的使命の自覚のもと、女性や外国人技術者の活躍、健康経営など人的資本投資を重視。ロボティクスの開発・活用にも取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で1,768人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は781万円で、10期前と比べて+17.2%平均年齢は52.0歳、平均勤続年数は10.0年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年5月996
2017年5月1,029
2018年5月1,284
2019年5月66646.09.01,328
2020年5月68046.09.01,339
2021年5月61447.010.01,357
2022年5月67348.09.01,328
2023年5月73049.011.01,445
2024年5月68750.010.01,512132
2025年5月69150.09.01,662120
2026年5月78152.010.01,768277

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 15 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
本社 — 北海道札幌市481百万円
インフラストック及び環境関連事業
本社 — 愛知県名古屋市457百万円
インフラストック及び環境関連事業
本社 — 北海道札幌市442百万円
インフラストック及び環境関連事業
本社 — 東京都港区285百万円
確認検査及び住宅性能評価関連事業インフラストック及び環境関連事業
支店等 — 全国44ヵ所224百万円
確認検査及び住宅性能評価関連事業インフラストック及び環境関連事業
支店等 — 全国4ヵ所103百万円
インフラストック及び環境関連事業
本社 — 東京都港区85百万円
その他
主な関係会社
  • 国内
    株式会社住宅性能評価センター(注)2、4
    東京都新宿区新宿
    議決権97.0%
  • 国内
    株式会社福田水文センター(注)2
    北海道札幌市北区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ERIソリューション
    東京都港区南青山
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社サッコウケン
    北海道札幌市中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    国土工営コンサルタンツ株式会社
    大阪府大阪市東淀川区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社東京建築検査機構(注)2
    東京都中央区日本橋富沢町
    議決権98.0%
  • 国内
    株式会社ERI検査センター
    東京都品川区西五反田
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社森林環境リアライズ
    北海道札幌市中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    道建コンサルタント株式会社
    北海道伊達市梅本町
    議決権100.0%
  • 国内
    アジアコンサルタント株式会社
    三重県松阪市高町
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社イーピーエーシステム
    東京都渋谷区南平台町
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ERIアカデミー
    東京都港区赤坂 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • 日建コンサルタント株式会社北海道札幌市北区100%
  • 株式会社ERIRobotics東京都品川区西五反田84%
  • 太栄コンサルタンツ株式会社愛知県名古屋市中区100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は247億円営業利益49億円前期と比べると増収増益で、売上が+24.7%、利益が+145.0%。

売上高
+24.7%
247億円
営業利益
+145.0%
49億円
純利益
+138.5%
31億円
営業利益率
19.8%
前期比 +9.7%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高270億円247億円
営業利益53億円49億円
純利益33億円31億円
1株あたり配当¥44¥44

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は133億円、営業利益は28億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+23.1%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q4349.34
2023年4Q475
2024年1Q4249.52
2024年2Q4548.93
2024年3Q46715.24
2024年4Q47510.63
2025年2Q9066.73
2025年4Q1081413.010
2026年2Q1142118.413
2026年4Q1332821.118

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 13期分

2014年5月期からの13期で、売上は125億円から247億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は19.8%。売上は5期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2014年5月12570
2015年5月11930
2016年5月11564
株式会社イーピーエーシステム及び兄弟会社である株式会社ゲンバアイの全株式を取得。(株式取得後、株式会社ゲンバアイは株式会社イーピーエーシステムに吸収合併。)
2017年5月11442
2018年5月13174
2019年5月15185
2020年5月14863
2021年5月14453
東京証券取引所の新市場区分においてスタンダード市場上場を選択。
2022年5月1612012
2023年5月1742315
2024年5月180202011.112
国土工営コンサルタンツ株式会社を存続会社、株式会社構造総合技術研究所及び株式会社花田設計事務所を消滅会社とする吸収合併による事業統合を実施。
2025年5月198202110.113
2026年5月247495019.831

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高247億円のうち、営業利益として残るのは49億円19.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は31億円、売上の12.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金62.3%154億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.4%43億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益19.8%49億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
37.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+12.3pt
19.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+7.5pt
12.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+30.6pt
42.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
18.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
38.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2026年5月期は営業CFが49億円、投資CFが−13億円で、差し引きのフリーCFは36億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は82億円で、売上の4.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2014年5月7−2−3519
2015年5月70−3723
2016年5月30−3323
2017年5月2−2−2021
2018年5月7−33428
2019年5月6−3−1330
2020年5月4−1−5327
2021年5月21−4326
2022年5月241−22549
2023年5月14−66863
2024年5月15−4−71167
2025年5月8−9−9−157
2026年5月49−13−123682

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 13期分

2026年5月期の総資産は172億円。このうち返さなくてよい自己資本が85億円で、自己資本比率は49.3%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年5月44222250.1
2015年5月43212248.1
2016年5月41231856.3
2017年5月41231855.8
2018年5月63234035.7
2019年5月69264336.7
2020年5月68274140.0
2021年5月65303546.1
2022年5月86404646.5
2023年5月109515846.4
2024年5月115585750.0
2025年5月134647147.2
2026年5月172858749.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳
現金及び預金
83億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
82億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
87億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
93
/ 100
安定性自己資本比率33 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE534社中14位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中306位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
42.4%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
19.8%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
49.3%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
24.8%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.7%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,621で、1年前と比べて+75.1%過去52週の値幅のなかでは82%の位置にある。

¥1,621-2.7%1ヶ月+3.1%1年+75.1%時価総額127億円
過去52週の値幅
安値¥923.667高値¥1,772

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.6倍
PER (会社予想)11.2倍
PBR4.28倍
配当利回り2.71%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で12.6%上昇し、本日7.4%高の1500円。25日線を+9.1%上回り、週足も上昇基調。52週高値1686円に接近し、出来高も本日55.3万株と急増。200日線(1353円)を+10.9%上回っており、中期的な上昇トレンドが継続している。RSI70.8でやや過熱感もあるが、勢いは強い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

今後の論点は、人手不足を背景に業績拡大が続くかどうか。強気派は社会保障費増加と高齢化で需要は堅調と見る。弱気派は競合激化や派遣単価の伸び悩み、2026年5月期の急拡大計画(売上247億円、営業利益率19.8%)の実現性に疑問を呈する。

プラスに働く材料3
  • 人手不足追い風

    高齢化・保育需要で医療・介護職の需給逼迫。

  • ストック収益基盤

    長期継続の派遣契約が収益の安定性を支える。

  • 成長余地大

    2026年5月期の大幅増収・増益計画に期待。

マイナスに働く材料3
  • 競合激化

    同業他社が多数存在、差別化が難しい。

  • 計画の達成不透明

    売上247億円への急成長に営業力が追いつくか。

  • 利益率伸び悩み

    過去の営業利益率は10%前後、将来も限定的。

次の決算で確かめる点
派遣スタッフ数
事業規模の拡大を示す先行指標。
売上高成長率
計画達成度を測る核心指標。
営業利益率
収益性改善の進捗を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり44で、前期から+110.0%いまの株価に対する利回りは2.71%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥44
1株あたり
配当利回り
2.71%
いまの株価に対して
配当性向
88.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年5月10276.6
2018年5月100.055.3
2019年5月100.065.8
2020年5月9−10.055.0
2021年5月5−44.426.1
2022年5月13166.6118.8
2023年5月2050.059.1
2024年5月200.044.4
2025年5月200.035.0
2026年5月42110.088.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥44

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ2,985人。区分でいちばん多いのは個人・その他71.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が21.5%を占め、残る78.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年5月%2022年5月%2023年5月%2024年5月%2025年5月%2026年5月%
個人・その他64.156.955.648.649.071.3
事業法人19.519.920.229.441.120.7
外国法人0.74.77.57.74.45.0
自己株式0.01.51.52.94.5
証券会社1.43.73.25.01.12.1
金融機関14.314.813.49.24.40.8
外国人個人0.10.10.10.10.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ERIホールディングス従業員持株会7.85
02UH Partners 2投資事業有限責任組合7.46
03UH Partners 3投資事業有限責任組合7.22
04光通信KK投資事業有限責任組合6.58
05鈴木崇英5.36
06ミサワホーム株式会社4.48
07大和ハウス工業株式会社4.48
08三井ホーム株式会社4.48
09積水化学工業株式会社4.48
10中澤芳樹2.87

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-03
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    7.58%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 13期分

1株利益は13期で+2716%、1株純資産は13期で+33%。直近期のROEは42.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年5月−5285−1.716.0
2015年5月22650.9424.0683.0
2016年5月5329618.916.1684.6
2017年5月272939.230.5276.6
2018年5月5529718.918.555.3
2019年5月6933321.813.065.8
2020年5月343509.920.055.0
2021年5月343829.317.326.1
2022年5月5217035.28.5118.8
2023年5月6621834.06.559.1
2024年5月5324822.914.744.4
2025年5月5627821.412.435.0
2026年5月13937942.48.988.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/5期の役員報酬は総額154百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
増田明世取締役 会長6890,600
馬野俊彦代表取締役 社長6272,300
竹之内哲次代表取締役副社長 経営企画グループ長6230,600
庄子猛宏取締役6125,800
山宮慎一郎取締役56
横山ゆりか取締役64
出雲隆夫常勤監査役6619,800
西村賢監査役53
中西麻理監査役46
関野年彦監査役51
此川和夫執行役員
太田裕士執行役員
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
坂辰三執行役員

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)310210234
社外取締役631315
監査役321217

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容11,075字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は2013年12月2日に単独株式移転の方法により日本ERI株式会社の完全親会社として設立されました。当社グループは、持株会社である当社及び連結子会社16社(日本ERI株式会社、株式会社住宅性能評価センター、株式会社福田水文センター、株式会社ERIソリューション、株式会社サッコウケン、国土工営コンサルタンツ株式会社、株式会社東京建築検査機構、株式会社ERI検査センター、株式会社森林環境リアライズ、道建コンサルタント株式会社、アジアコンサルタント株式会社、株式会社イーピーエーシステム、株式会社ERIアカデミー、日建コンサルタント株式会社、株式会社ERIRobotics及び太栄コンサルタンツ株式会社) の計17社で構成され、建築物・土木インフラ等に関する専門的第三者機関として、社名にある、Evaluation(評価) Rating(格付け) Inspection(検査) を主な事業として展開しております。当社グループの事業における各社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりで、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。なお、当社は有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 また、当連結会計年度よりセグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 ①確認検査及び住宅性能評価関連事業 建築基準法に基づく建築物の建築確認検査機関※1として、建築確認、中間検査、完了検査を行っております。また、関連事業として、超高層建築物等構造評定※2、型式適合認定※3、耐震診断・耐震改修計画の判定を行っております。 住宅の品質確保の促進等に関する法律(住宅品質確保法)に基づく住宅性能評価機関※4として、設計住宅性能評価、建設住宅性能評価を行っております。また関連事業として、長期優良住宅の認定に係る長期使用構造等の確認、住宅型式性能認定※5、特別評価方法認定のための試験※6、性能向上計画認定に係る技術的審査※4※7、認定表示に係る技術的審査※4※7を行っております。 また、住宅瑕疵担保責任保険の検査、フラット35適合証明、低炭素建築物の技術的審査※4※7、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)評価※4※7、建築物エネルギー消費性能適合性判定※7、建築物エネルギー消費性能評価※9、構造計算適合性判定※10などを行っております。 (主な関係会社)日本ERI株式会社、株式会社住宅性能評価センター、株式会社サッコウケン、株式会社東京建築検査機構 ②インフラストック及び環境関連事業 施工中・既存建築物に関する事業として、建築基準法への適合状況の調査、建築基準法第12条定期報告、不動産取引などにおけるエンジニアリングレポートの作成、現況調査や施工監査、非破壊検査などのインスペクション、既存住宅性能評価※4、長期優良住宅(増改築)長期使用構造等の確認※4、既存住宅状況調査(ホームインスペクション)、CASBEE認証などを行っております。また、土木関連の事業として建設コンサルタント、測量※8、BIM/CIMのモデリング、外国人技術者の教育・派遣などを行っております。 (主な関係会社)株式会社福田水文センター、株式会社ERIソリューション、株式会社サッコウケン、株式会社東京建築検査機構、株式会社ERI検査センター、株式会社森林環境リアライズ、道建コンサルタント株式会社、アジアコンサルタント株式会社、日建コンサルタント株式会社、太栄コンサルタンツ株式会社 ③その他 建築士定期講習※11、建築基準適合判定資格者検定の受検講座、建築技術者向けセミナー、建築CAD・積算システムの受託開発、ドローン及びロボットの開発・販売などを行っております。 (主な関係会社)株式会社イーピーエーシステム、株式会社ERIアカデミー、株式会社ERIRobotics ※1指定確認検査機関 ※2指定性能評価機関 ※3指定認定機関 ※4登録住宅性能評価機関 ※5登録住宅型式性能認定等機関 ※6登録試験機関 ※7登録建築物エネルギー消費性能判定機関 ※8建設コンサルタント、測量業、補償コンサルタント等 ※9登録建築物エネルギー消費性能評価機関 ※10指定構造計算適合性判定機関 ※11登録講習機関 (上記の指定・登録は国土交通大臣、地方整備局長・開発局長、都道府県知事などから、業務遂行に必要な指定・登録を受けております) 〔当社グループ業務の系統図〕 2026年5月31日現在 (1)確認検査及び住宅性能評価関連事業 <建築確認検査> 建築基準法には、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低基準が定められ、その基準に建築物が適合しているかどうかをチェックする建築確認・検査制度が設けられています。一般に建築物を建築しようとする場合、建築主は建築工事の着手前と完了時に建築主事※1又は民間の指定確認検査機関に申請し、確認済証や検査済証の交付を受けることが義務付けられております。 当社グループは、指定確認検査機関として、日本ERI株式会社、株式会社住宅性能評価センター、株式会社サッコウケン及び株式会社東京建築検査機構に、国家資格である建築基準適合判定資格者検定に合格した選任の確認検査員(副確認検査員を含む)772名(2026年5月31日現在)が在籍し、確認検査業務に従事しております。 建築確認・検査業務の流れは下図のとおりです。当社グループは、申請者から確認申請書及び設計図書の提出を受けて審査・検査し、当該建築計画について建築基準法のほか、都市計画法、消防法、下水道法など建築基準関係規定並びにこれに基づく各地方の条例に照らし適合性を確認し、確認済証を交付いたします。この際、高度な構造計算を要する一定規模以上の建築物については、第三者(都道府県知事又は指定構造計算適合性判定機関)による構造計算適合性判定が義務付けられています。 2025年4月1日の建築基準法の改正施行により、原則全ての住宅・非住宅建築物に省エネルギー基準への適合義務が課せられ、所管行政庁又は登録建築物エネルギー消費性能判定機関による建築物エネルギー消費性能適合性判定を受けるほか、比較的容易な特定建築行為(住宅に限る)については、仕様基準に基づき外皮性能及び一次エネルギー消費性能を確認する、若しくは、登録住宅性能評価機関による設計住宅性能評価、長期優良住宅建築等計画の認定又は長期使用構造の確認を受ける場合は、建築物エネルギー消費性能判定を省略することができることとなりました。 建築工事の完了時には確認検査員等による現場検査が行われ、省エネルギー基準を含め建築物の適合性を確認し、検査済証を交付いたします。なお、一定の規模の共同住宅に定められた特定工程や一定の構造、用途等の建築物について特定行政庁※2が指定する特定工程においては、当該特定工程に係る工事を終えた時に中間検査を受けなければならないとされており、完了検査と同様に確認検査員等による現場検査が行われ、適合性を確認し、中間検査合格証を交付しております。 ※1 市町村又は都道府県において建築確認に関する事務を司るもの。 ※2 建築主事を置く市町村については当該市町村の長をいい、その他の市町村については都道府県知事を いう。 〔確認検査の流れ〕 〔建築基準法の改正〕 1998年6月12日に建築基準法が改正公布され、従来、建築主事のみによって行われていた建築確認・検査が一定の要件を満たす民間の指定確認検査機関に開放されました。その背景として、1995年に発生した阪神淡路大震災が契機となり、完了検査率の向上や違反建築物の監視・取締など建築基準法の厳正な運用をすべきとの議論が強まるなか、建築主事や建築監視員など建築行政におけるマンパワーの不足が問題となりました。そこで、民間活力の利用によるマンパワーの代替及び競争による技術水準・サービスの向上等を狙いとして、裁量の余地が基本的にはないとされる建築確認・検査を民間開放し、行政では違反建築物の監視・取締など行政の権限でなければできない分野へのシフトを進める制度改革が行われました。 確認検査業務を行う民間の指定確認検査機関は、建築主事と同様な高い技術力、専門性、公正中立性とともに、建築主・設計者・施工者等と利害のない第三者性が必要であることから、国土交通大臣又は都道府県知事により公的な確認検査機関として様々な規制を受けることとなっております。 また、2007年6月20日に改正建築基準法が施行され、建築確認制度や構造規定の見直しを軸とした大改革がなされ、申請書類が増大するとともに構造計算適合性判定も導入されました。 改正法施行当初は建築・住宅業界において、建築確認手続きの混乱が発生し、新設住宅着工戸数が大幅に減少するなどの影響がありました。特に構造計算適合性判定が義務付けられた大型建築物等への影響が大きく、建設投資全体でも大きな落ち込みが生じました。 その後、建築確認審査の迅速化及び申請図書の簡素化の観点から制度が見直され、二度にわたり建築確認手続き等の運用改善が行われたことにより、建築確認審査の迅速化が図られました。 2015年6月1日に改正建築基準法が施行され、より合理的かつ実効性の高い確認検査制度を構築するため、構造計算適合性判定制度の見直しや仮使用制度の民間開放などが行われました。 2022年6月17日、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、省エネルギー対策や木材利用促進の観点から脱炭素化を目的とした改正建築基準法(3年以内施行)が公布され、2025年4月1日より原則として全ての建築物について、省エネルギー基準に適合することが義務付けられております。 2024年11月1日の改正建築基準法の施行により、都道府県または建築主事を置く市町村の建築物に対する審査・検査等(「計画通知」対象建築物)についても、指定確認検査機関に開放されました。 更に2026年4月1日、建築基準法施行規則及び確認審査等に関する指針(平成19年6月20日国交省告示第835号)の改正により、BIMデータを活用した確認審査(BIM図面審査)が開始されました。 <建築基準法の性能評価> ○超高層建築物の構造評定 超高層建築物(高さ60メートル超)については、建築確認に先立って構造の安全性を評価する構造評定(性能評価)を受けることが建築基準法によって義務付けられています。この超高層建築物に係る構造評定は高度な技術力を要することから実施機関が限られておりますが、当社グループは数少ない民間実施機関のひとつとして、学識経験者などにより構成される委員会で構造の安定性審査を実施し、「性能評価書」を交付しております。 ○建築防災評定 建築物の主要構造部の耐火性能及び防火設備の遮炎性能、階避難安全性能、そして全館避難安全性能を評価する業務です。超高層建築の構造評定などと同様に学識経験者などにより構成される委員会で審査を実施し、「性能評価書」を交付しております。 〔超高層建築物の構造評定並びに構造評価の流れ〕 超高層建築物の構造について、建築基準法に基づく構造評定(性能評価)に加え、住宅品確法に基づく構造評価(特別評価方法認定のための試験)を一体的に行っております。またこれらの評価と併せ、建築確認並びに設計住宅性能評価も同時並行で効率的に実施しております。 ※委員会(当社グループが組成する次の2つを指します) [超高層建築物評定委員会]:性能評価を担当し評価員2名以上で構成 [構造特別評価委員会]:特別評価を担当し試験員2名以上で構成 評価員及び試験員の要件は次のとおりであります。 ・学校教育法に基づく大学又はこれに相当する外国の学校において建築学、機械工学、電気工学もしくは衛生工学その他の性能評価の業務に関する科目を担当する教授もしくは准教授の職にあり、又はあった者 ・建築、機械、電気もしくは衛生その他の性能評価の業務に関する分野の試験研究機関において試験研究の業務に従事し、又は従事した経験を有する者で、かつ、これらの分野について高度の専門的知識を有する者 ・国土交通大臣が前二号に掲げる者と同等以上の知識及び経験を有すると認める者 <型式適合認定> 型式適合認定業務とは、標準的な仕様書で繰返し建設される住宅などの建築物の型式について建築基準法の一連の規定に適合していることを予め審査し、認定・認証する業務です。構造、防火、設備などが建築基準法に適合していることを、学識経験者などにより構成される委員会で審査し、「型式適合認定書」を交付しております。型式適合認定を受けていれば、個々の建築確認での審査が簡略化されます。 <耐震診断・耐震改修計画の判定> 建築物の耐震改修の促進に関する法律(耐震改修促進法)による既存建築物の耐震診断と耐震改修に関しての任意評価を行うものです。学識経験者などにより構成される委員会で審査を実施し、「評定書」を交付しております。 <住宅性能評価> 住宅品確法に定める「住宅性能表示制度」に基づき、登録住宅性能評価機関として住宅の性能評価を行う業務であります。住宅性能評価の流れは下図のとおりであり、住宅性能評価書には、設計図書の段階の評価結果をまとめた設計住宅性能評価書と、施工段階と完成段階の検査を経た評価結果をまとめた建設住宅性能評価書との2種類があり、段階的に交付されます。 〔住宅性能評価の流れ〕 〔住宅品確法の創設〕 1999年6月に公布された住宅品確法は、量的確保から良質な住宅ストックの形成を図るという住宅政策転換の根幹を支えるものであり、住宅性能表示制度の創設、住宅に係る紛争処理体制の整備、新築住宅の基本構造部分に係る瑕疵担保責任の義務づけ(10年間)が3つの柱となっております。 住宅性能表示制度の適用は任意となっておりますが、新築住宅を取得しようとする消費者にとって住宅の性能の相互比較ができたり、性能上の要求が設計者・施工者と共通に認識され望みどおりの新築住宅をつくることができ、また、評価を受けた設計図書どおりの施工が確実にされることなどのメリットがあります。一方、住宅供給者にとって中立公正な第三者機関が交付した住宅性能評価書やその写しを新築住宅の請負契約書や売買契約書に添付することで、消費者の信頼を得られ易くなるうえ、住宅ローンの優遇や地震保険の割引、住宅金融支援機構提携フラット35に係る手続きの簡素化など優位性を訴求することができるようになります。 新築住宅の性能を表示する共通ルールとして国土交通大臣により日本住宅性能表示基準及び評価方法基準が定められています。性能表示基準は10分野から成り立っており、表示事項それぞれに数段階の等級表示や数値表示等が用いられます。 〔日本住宅性能表示基準(新築住宅)の概要〕 分野   表示事項 構造の安定に関すること   耐震等級(構造躯体の倒壊等防止) 耐震等級(構造躯体の損傷防止) その他(地震に対する構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止) 耐風等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止) 耐積雪等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止) 地盤又は杭の許容支持力等及びその設定方法 基礎の構造方法及び形式等 火災時の安全に関すること   感知警報装置設置等級(自住戸火災時) 感知警報装置設置等級(他住戸等火災時) 避難安全対策(他住戸等火災時・共用廊下) 脱出対策(火災時) 耐火等級(延焼のおそれのある部分(開口部)) 耐火等級(延焼のおそれのある部分(開口部以外)) 耐火等級(界壁及び界床) 劣化の軽減に関すること   劣化対策等級(構造躯体等) 維持管理・更新への配慮に関すること   維持管理対策等級(専用配管) 維持管理対策等級(共用配管) 更新対策(共用排水管) 更新対策(住戸専用部) 温熱環境・エネルギー消費量に関すること   断熱等性能等級 一次エネルギー消費量等級 空気環境に関すること   ホルムアルデヒド対策(内装及び天井裏) 換気対策 室内空気中の化学物質の濃度等 光・視環境に関すること   単純開口率 方位別開口比 音環境に関すること   重量床衝撃音対策 軽量床衝撃音対策 透過損失等級(界壁) 透過損失等級(外壁開口部) 高齢者等への配慮に関すること   高齢者等配慮対策等級(専用部分) 高齢者等配慮対策等級(共用部分) 防犯に関すること   開口部の侵入防止対策 住宅性能表示制度に関連して住宅専門の紛争処理支援体制が整備されております。下図のとおり、建設住宅性能評価書が交付された住宅については、国土交通大臣が指定する各地の弁護士会にある指定住宅紛争処理機関に申請すれば、手数料1万円で専門家(弁護士、建築士等)による円滑、迅速で専門的な紛争処理を受けることができる仕組みであり、同制度を支えるために登録住宅性能評価機関は建設住宅性能評価1住戸につき4,000円の負担金を納付しております。 〔紛争処理支援機能のイメージ〕 <長期優良住宅の認定に係る長期使用構造等の確認> 長期優良住宅とは、構造躯体の劣化対策、耐震性、維持管理・更新の容易性、可変性、バリアフリー性、省エネルギー性の性能を有し、かつ、良好な景観の形成に配慮した居住環境や一定の住戸面積を有する等の住宅です。 当社グループは2009年6月4日に施行された長期優良住宅の普及の促進に関する法律による長期優良住宅の認定に先立った長期使用構造等の確認を行っております。所管行政庁が認定を行う前に長期使用構造等の確認を行うことで、申請者はスムーズに認定を受けることが可能となります。 <特別評価方法認定のための試験> 構造の安定、劣化の軽減、温熱環境、音環境など住宅品確法の評価方法基準に従って評価できない新材料、新工法などについて、日本住宅性能表示基準に従って表示すべき性能を有することを学識経験者などにより構成される委員会で審査し、「試験証明書」を交付しております。 <住宅型式性能認定> 住宅型式性能認定業務とは、標準的な仕様書で繰返し建設される住宅や住宅の部分について日本住宅性能表示基準に従って表示すべき性能を有することを評価し、型式として認定・認証する業務です。表示すべき性能を有することを学識経験者などにより構成される委員会で審査し、「住宅型式認定書」を交付しております。住宅型式性能認定を受け、個々の住宅が認定を受けた型式に適合する場合、当該住宅型式性能認定により認定された性能を有するものとみなされ、住宅性能評価の際に一部の審査が簡略化されます。 <住宅瑕疵担保責任保険の検査> 新築住宅の発注者や買主を保護するため、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)が2009年10月1日より本格施行され、新築住宅の請負人(建設業者)や売主(宅建業者)に対し資力確保措置(保険への加入又は保証金の供託)が義務付けられました。当社グループでは、住宅瑕疵担保責任保険を取扱う指定保険法人の現場検査業務等を受託し、日本ERI株式会社、株式会社住宅性能評価センター、株式会社サッコウケン及び株式会社東京建築検査機構で対応しております。 <住宅金融支援機構(フラット35)の審査・適合証明> 当社グループは、独立行政法人住宅金融支援機構が手がける、住宅ローン(フラット35)の供給を支援する証券化支援業務の検査(適合証明)を行っています。住宅金融支援機構が定める技術基準に適合していることを設計時及び施工時に検査します。 <低炭素建築物の認定に係る技術的審査> 低炭素建築物とは、二酸化炭素の排出の抑制に資する建築物であって、所管行政庁により一定の基準(エネルギーの使用の効率性等)に適合すると認められたものなどを言います。 当社グループは2012年12月4日に施行された都市の低炭素化の促進に関する法律による低炭素建築物の認定に先立った技術的審査を行っております。所管行政庁が認定を行う前に技術的審査を行うことで、申請者はスムーズに認定を受けることが可能となります。 <BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)評価> 2013年10月に国土交通省が公表した「非住宅建築物に係る省エネルギー性能の表示のための評価ガイドライン(2013)」に基づき、非住宅建築物に係る一次エネルギー消費量について、第三者機関が客観的に評価し表示を行うBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)が創設されました。 その後、2016年4月に「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」に基づく「建築物の省エネ性能表示のガイドライン(建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針)」が取りまとめられ、当該ガイドラインによる評価としてBELSが位置づけられるとともに、評価対象に住宅が追加されました。また、2022年6月の建築物省エネ法の改正により、新たに2024年4月に建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表示制度の第三者認証に位置づけられました。当社グループはこの制度に基づく評価を実施し、「評価書」を交付しております。 <建築物エネルギー消費性能適合性判定> 2015年7月に公布された「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」の規制措置が2017年4月1日に施行され2,000㎡以上の非住宅建築物を建築物エネルギー消費性能基準に適合させること、建築物エネルギー消費性能適合性判定を受けることが義務付けられ、その後、2019年の法改正により、2021年4月から300㎡以上の非住宅建築物に対象が拡大されました。 2022年6月、脱炭素社会の実現に向け、改正建築物省エネ法が公布され、その第一弾が2023年4月に、第二弾が2024年4月に施行されました。そして第三弾として、2025年4月以降に着工する原則全ての住宅・建築物について省エネ基準適合が義務付ける法改正が施行されました。 当社グループはこの法律に基づく建築物エネルギー消費性能適合性判定業務を行っております。 <構造計算適合性判定> 一定の規模以上の建築物の確認申請において、都道府県知事に指定された構造計算適合性判定機関によるダブルチェックが2007年6月20日より義務付けられました。概要につきましては、「第1 企業の概況 3 事業の内容 (1)確認検査及び住宅性能評価関連事業〔確認検査の流れ〕」をご参照ください。なお、当社グループでは、2015年10月に日本ERI株式会社で行っていた構造計算適合性判定業務を株式会社東京建築検査機構に統合いたしました。株式会社東京建築検査機構は、依頼があった際に指定構造計算適合性判定機関として審査を行い、「構造計算適合性判定結果通知書」を交付しております。 (2)インフラストック及び環境関連事業 <建築基準法への適合状況の調査> 2025年4月に国土交通省より開始された「既存建築物の現況調査ガイドライン」に基づき、既存建築物を増築、改築、移転、大規模の修繕または模様替えをしようとした際の、該当建築物の建築基準法令の規定への適合状況を調査しています。 <建築基準法第12条定期報告> 建築基準法第12条に基づき、不特定多数の人が利用する一定規模以上の特定建築物・建築設備については、建物の所有者または管理者は専門知識を有する資格者等に定期的な調査・検査を行わせ、その結果を特定行政庁へ報告することが義務付けられています。当社グループはこの法律に基づく定期調査・検査業務を行っております。 <デューデリジェンス> 不動産取引における建築物に関わる遵法性、劣化、地震、環境等の現況とリスク調査を行い、その不動産が投資適格かどうか判断するための建築物等の調査、いわゆる「エンジニアリングレポート(ER)」を作成するほか、既存建築物の増改築工事等に先立って、対象物の建築基準への適合状況を確かめるための遵法性調査、土壌・建物環境リスク調査等を行っております。 <インスペクション> 建築物や土木構造物の施工や維持保全において求められる点検・検査等のサービスを提供しております。施工中建築物の第三者チェック等を行う建物施工監査、瑕疵保険の特例検査等を行う非破壊調査、既存不適格建物の状況調査、建築物・土木構造物の保守点検・劣化調査・鉄筋探査・コンクリート強度推定・外壁調査等さまざまなサービスを提供しております。 <既存住宅性能評価> 1999年6月に公布された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づき開始された新築の住宅性能評価に続き、既存住宅についても2002年12月から既存住宅性能評価が開始されました。当社グループでは2003年4月から同業務を開始し、既存住宅の劣化状況、不具合や性能の評価を行っております。 <長期優良住宅(既存住宅)長期使用構造等の確認> 既存住宅において、2009年6月4日に施行された長期優良住宅の普及の促進に関する法律による長期優良住宅の認定に先立ち、所管行政庁が定める認定基準の区分について長期使用構造等の確認を行っております。 <その他コンシューマー> 既存住宅の住宅建設性能評価や目視による既存住宅の劣化診断を行うホームインスペクション、適合証明業務、既存の戸建住宅や共同住宅向けの各種検査・調査・診断サービス(コンシューマー)等を提供しております。 <CASBEE認証> 建築物の環境性能を総合的に評価する「CASBEE」の認証業務を行っております。 <BIM/CIMモデリング> 建築物や土木構造物の各生産プロセスにおいて、幾何形状に部材の名称・寸法・仕様・数量などの「属性情報」を統合した「3次元情報モデル(BIM/CIMモデル)」の受託構築、及びデータ活用による生産性向上支援等を行っております。 <建設コンサルタント業務等> 土木構造物等のインフラ・ストックから自然環境分野まで幅広い対象をカバーし、主に国や地方公共団体から公共事業で必要となる、調査・点検・診断・設計・測量等の業務を受託しています。当社グループでは、株式会社ERIソリューション、株式会社森林環境リアライズ、道建コンサルタント株式会社、日建コンサルタント株式会社、アジアコンサルタント株式会社、国土工営コンサルタンツ株式会社、太栄コンサルタンツ株式会社が建設コンサルタント登録、測量業者登録、補償コンサルタント登録等の業務に必要な登録を受けて対応しております。
経営方針・対処すべき課題2,158字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、建築分野における確認検査機関を中核として、さまざまな審査・検査・評価・認証などに必要な技術力を具えると同時に、その役務の公益性から公正さ・中立性が重視されることを認識しています。その社会的使命の認識の下で、以下に掲げる「七つの理念」を実践して、良質なすまい・建物を実現し、安全で美しい街づくりに貢献することが、当社グループ創業以来の基本方針であります。 「七つの理念」 1.消費者・事業者に公正かつ必要な情報を提供します。 2.法令・規程を遵守し、第三者性、中立性を保ちます。 3.最高水準の技術を提供して、技術の基準となります。 4.全分野のニーズを引受け、迅速なサービスに努めます。 5.全ての業務を自己執行する責任ある体制を築きます。 6.可能な限りの情報を公開し、透明な会社となります。 7.信頼され、社会的にも影響力のある会社になります。 (2) 目標とする経営指標 当社グループでは、2026年5月期を初年度とする3ヶ年の中期経営計画を策定しております。この経営計画において目標とする経営指標は以下のとおりです。 ≪計画最終年度(2028年5月期)における計数目標≫ 売上高   300億円 営業利益   55億円 営業利益率   18.3% ROE   20~30% 配当   安定的配当の継続(配当性向30%、年間48円/株) (3) 経営環境の認識と対処すべき課題 当社グループの中核事業が属する住宅・建築業界を取り巻く事業環境につきましては、企業収益の改善の動きにけん引されて、不動産・建設投資についても底堅い動きがみられるものの、金利上昇、建設コスト高騰等が、今後の新設住宅着工戸数、非住宅着工床面積などに及ぼす影響については注視が必要な状況にあります。 このような情勢の下、最大の指定確認検査機関集団を抱える当社グループは、確認申請手続きの円滑化に一層の貢献をすることが社会的責務であることを自覚して、中核事業の体制整備を進めるとともに、インフラ・ストック関連分野においては、M&Aを活用した事業領域の拡大施策を継続することで業績向上を目指してまいります。 中長期的な視点では、新築市場の将来的な縮小をはじめ、建設業界に求められる先端のICT技術(i-construction)への対応など、市場変化に決してひるまない姿勢で臨み、事業毎の成長戦略と経営基盤の強化により収益力を高めるとともに、補完的事業の育成のために経営資源を積極的に投入することで、当社グループの特色である公共性の高いサービスの提供を安定的に行うことができるビジネスモデルを構築することが課題であると認識しております。 当社グループは、今後の事業環境の変化に備えて対処すべきこれらの課題を踏まえ、ステークホルダーの皆様から評価される新たな価値を創造するべく、以下の戦略分野を掲げて、2030年度に売上高350~400億円、時価総額400~450億円を目標とする持続的な事業成長と安定的な収益の実現を目指してまいります。 ① 既存中核事業の強化 法改正対応によって想定される、省エネ関連業務の増加や4号特例縮小に伴う審査負担の増加に対して、確実な対応を継続し、引き続き将来の技術者不足に備えた人材の拡充を図るとともに、BIM申請、BIM図面審査、リモート検査に積極的に取り組むDXの推進によって、業界における競争力を強化します。また、主力の建築確認及び住宅性能評価は、業界の再編機会を的確に捉え、M&Aによる市場シェアの拡大を目指します。 ② 事業領域の拡大 グループの技術力、ブランド力を活かせる分野へ事業領域の拡大を継続して推進します。土木インフラから環境関連の事業に至るまで、持続的な成長を目指す社会の実現のために求められるサービスの提供を一層拡大して参ります。また、M&Aで当社グループに参画したグループ各社のシナジー発揮を促進するべく、事業統合をはじめとした積極的なトランスフォーメーションを推し進めながら、公益重視の理念を共有できる企業とのM&Aを活用して、事業領域の拡大を推進してまいります。 ③ サステナビリティの重視 当社グループの提供する役務は、住宅・建築物の安全・安心の確保から土木インフラ整備、脱炭素社会に向けた環境負荷低減の取り組みに至るまで、持続可能な社会の実現のために欠かせない社会基盤の一部であることを自覚し、それを支える人的資本への投資を重視します。女性技術者、外国人技術者の活躍をはじめ多様な人材が活躍できる態勢整備、従業員の労働環境・健康増進に配慮した健康経営の推進に注力します。また、業界の人手不足に対する施策として求められる、ロボティクスの開発・活用に積極的に取り組んでまいります。 今後も、当社の経営理念である「七つの理念」の下に、「信頼性向上」と「ERIブランドの確立」に向けた取り組みを通じて、建築・土木分野における公益重視の技術者集団として社会的使命を果たしてまいります。
事業等のリスク13,504字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 法的規制について 当社グループの主力業務は、確認検査業務及び住宅性能評価業務であり、当社子会社の中では日本ERI株式会社、株式会社住宅性能評価センター、株式会社サッコウケン及び株式会社東京建築検査機構の4社が、それぞれ「建築基準法」に基づく国土交通大臣の指定機関、「住宅品確法」に基づく国土交通大臣の登録機関として事業展開を行っております。指定機関・登録機関は、高度な技術力、専門性、公正中立性に加え、建築主・設計者・施工者等と利害が制度の支障とならない第三者性が必要であることから、厳格に法的規制を受けております。それらの法的規制に、指定機関・登録機関である当社子会社が抵触した場合には、当該子会社において、指定・登録が取消される、あるいは更新されない、もしくは業務停止処分を受ける可能性があります。その場合には、行政処分の対象となった子会社の事業活動に支障をきたすとともに、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、前述「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (1)会社の経営の基本方針」に記載の通り、公共性の高いサービスの提供を行う社会的役割を経営理念に掲げるとともに、後述「第4 提出会社の状況 4 コーポレートガバナンスの状況等 (1)コーポレートガバナンスの概要 ①コーポレートガバナンスに関する基本的な考え方」に記載の通りの方針で、内部統制・リスク管理体制を整備して業務運営に取り組んでいます。なお、有価証券報告書提出日現在においては、法的規制に該当すべき事由は発生しておりません。 法的規制の内容は「(参考情報)当社事業にかかる法規制等」をご参照ください。 (2) 業界動向について 当社グループの中核事業である確認検査業務及び住宅性能評価業務は、以下のような業界動向の下で運営されており、その動向が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ① 確認検査業務 ○ 確認検査機関の指定状況 1999年度から確認検査業務が民間開放され、指定確認検査機関は1999年度末の23機関から2005年度末の125機関まで、毎期、増加しました。しかし2006年度以降は、新規に指定される確認検査機関がある一方、廃業や合併を行う指定確認検査機関の動きが見られ、2016年度以降の機関数はほとんど変化がなく2026年5月末時点で124機関となっています。指定確認検査機関を組織形態別にみると、国土交通大臣指定の機関は株式会社が約8割、地方整備局長指定の機関は株式会社が約9割、都道府県知事指定の機関は財団法人が約半数以上を占めております。 確認検査機関の指定状況(増減又は期末指定機関数) 区分   2011 年度   2012 年度   2013 年度   2014 年度   2015 年度   2016 年度   2017 年度   2018 年度   2019 年度   2020 年度   2021 年度   2022 年度   2023 年度   2024 年度   2025 年度   指定機関数 (2026年5月末) 国土交通大臣指定   1   1   1   2   △1   2   3   ―   ―   △2   2   ―   △3   ―   1   27(22) 地方整備局長指定   △2   ―   2   3   2   1   △3   ―   ―   5   △4   ―   1   ―   △1   39(34) 都道府県知事指定   △2   ―   1   ―   2   △2   ―   ―   ―   △2   △2   ―   ―   △1   △4   58(26) 合計   △3   1   4   5   3   1   ―   ―   ―   1   △4   ―   △2   △1   △4   124(82) (注) 1 日本建築行政会議ホームページにおける「都道府県ごとの指定確認検査機関一覧」より作成しております。 2 廃業機関を除く。指定区分の変更については区分変更後の指定のみを計上しております。 3 国土交通大臣指定は業務区域が2以上の地方整備局の管轄区域をまたがる場合、地方整備局長指定は業務区域が2以上の都道府県でかつ1の地方整備局の管轄区域内の場合、都道府県知事指定は1の都道府県の場合であります。 4 指定機関数の( )内は、株式会社(特例有限会社を含む)・合同会社の指定機関数であります。 ○ 競合状況 指定確認検査機関は2026年5月31日現在124機関ありますが、その多くは所在都道府県及び隣接県を業務区域とする地域密着型機関か、業務区域が全国でも地方支店網を持たない機関となっております。その中で当社グループの中核会社である日本ERI株式会社は、日本全域を業務区域として対応可能な支店網(33支店 2026年5月31日現在)を整備した唯一の指定確認検査機関となっております。また、確認検査員および副確認検査員数(2026年5月31日現在選任772名)や確認検査の実績件数においても当社グループが最大手となっております。しかしながら、地域密着型機関との競争が激しいこと、建築基準適合判定資格者検定に合格した確認検査員を確保・育成する必要があることなどから、将来にわたって当社グループが指定確認検査機関における最大手の地位を維持できるとは限りません。 ② 住宅性能評価業務 ○ 住宅性能評価機関の登録状況 2000年10月に第1陣の指定住宅性能評価機関64機関が指定され、2006年3月より登録制に移行し、2026年5月31日現在の一般社団法人住宅性能評価・表示協会の会員機関数は124機関となっております。 ○ 住宅性能評価の普及状況 (図2)のとおり、新築住宅の性能評価制度は、当初は共同住宅において先行して普及しましたが、一戸建の普及が安定的に増加し、ここ9年間は一戸建の普及率が共同住宅を上回っています。2025年度の実績(設計性能評価)は、一戸建44%、共同住宅38%の普及率となり、一戸建、共同住宅がいずれも上昇したことで、合計の普及率は過去最高を記録しました。 (注) 一般社団法人住宅性能評価・表示協会ホームページ、財団法人建設物価調査会「月間住宅着工統計」より作成しております。 ○ 競合状況 2026年5月31日現在の一般社団法人住宅性能評価・表示協会の会員機関数は124機関ですが、指定確認検査機関と同様に地域密着型機関が大半を占めております。その中で当社グループの中核会社である日本ERI株式会社は、日本全域を業務区域として対応可能な支店網を整備した唯一の登録住宅性能評価機関となっております。一般社団法人住宅性能評価・表示協会のデータによると、2025年度の業界シェア(設計評価交付戸数)は、当社グループの日本ERI株式会社、株式会社住宅性能評価センターを含む上位5機関で5割、上位10機関で7割の寡占状態となっております。当社グループの登録住宅性能評価機関合計で2025年度の実績戸数では、戸建住宅、共同住宅合計で20%のシェアを占めて1位となっています。しかしながら、戸建住宅、共同住宅それぞれの分野で、大手住宅供給会社間の取引拡大を巡る競争が激化していることもあり、将来とも当社グループが住宅性能評価機関における高い地位を維持できるとは限りません。 (3) 経営成績及び財政状態について ① 人材の確保について 当社グループの業務は、それを遂行する社員が高度な技術力を保持していることはもちろん、中核事業である確認検査業務、住宅性能評価業務の実施には「確認検査員」「副確認検査員」「評価員」等の法律によって必要とされる資格を取得することが必須であります。こういった優秀な人材を確保することは、当社グループが将来にわたって安定的に事業を継続するための重要な課題のひとつと言うことができます。 確認検査員等の確保につきまして、限定された地域において、限定的な件数の確認検査業務を行う場合は、多数の確認検査員等の確保を要しませんが、当社グループのように全国展開等広域にわたって多数の業務を行う場合においては、拠点毎に確認検査員等の確保が必須となります。万が一、その確保が業務量に対して十分でない場合は、確認検査業務の遂行に支障を来すことになります。 住宅性能評価業務におきましては、正社員である評価員以外に委託評価員を併用することがあります。これは技術水準を保つための自社執行体制を維持しつつ、効率的な人員体制による運用を図るためであります。確認検査業務と同様、全国展開を図る当社グループにつきましては評価員の確保が必須であり、万が一、その確保が業務量に対して十分でない場合は、住宅性能評価業務の遂行に支障を来すこととなります。 インフラストック及び環境関連事業におきましては、業務の遂行や建設コンサルタント、測量業者及び補償コンサルタント登録等の更新に有資格者が必要になります。当社グループでは、人材の育成や採用によって有資格者の確保に努めておりますが、確保が十分にできない場合には、業務の遂行に支障を来すことになります。 ② 建築物の竣工時期による業績変動について 当社グループの業績は、建築物の竣工案件の季節的な偏在により、四半期で変動する可能性があります。特に当社グループでは、竣工時の現場検査収入(確認検査業務のうち完了検査、住宅性能評価業務のうち建設住宅性能評価)が売上の3割程度を占めることから、建築物の竣工が多い3月、9月及び12月に売上が集中する傾向が見られます。また「3 事業等のリスク(3) 経営成績及び財政状態について ③住宅市場の動向について」の消費増税による駆け込み需要の反動や、「3 事業等のリスク(4)その他 ⑥自然災害のリスク、⑦大規模な感染症流行のリスク」に起因する工事の中断などの予想し得ない事態の発生による竣工時期の遅延等、竣工案件が翌期にずれ込む事態が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 住宅市場の動向について 当社グループに密接に関係する住宅業界は、雇用状況、景気動向、金利動向、地価動向、住宅税制等の影響を受けやすく、景気見通しの悪化や税制変更による消費税等の引き上げ、住宅刺激策の変更等、こうした外部要因の変化により、住宅購入者の購入意欲を減退させる可能性があり、その場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 官公庁等への売上依存及び季節的な業績の変動について 当社グループのインフラストック及び環境関連事業の一部の会社は、中央省庁及び地方自治体を主要顧客としており、これら官公庁等に対する売上依存度が高い比率となっております。そのため、当社グループの業績は、官公庁等の公共事業予算の影響を受ける可能性があります。 また、これらの業務は主要顧客である中央省庁及び地方自治体への納期が年度末に集中することから、売上高が第4四半期連結会計期間に偏重する傾向にあります。 ⑤ 関連法令の改正等について 当社グループの中核事業である確認検査及び住宅性能評価関連事業は、建築基準法や住宅品確法をはじめとする多くの法令による規制を受けております。また、インフラストック及び環境関連事業においては、所管行政庁から一級建築士事務所登録、建設コンサルタント登録、測量業者登録、補償コンサルタント登録等を受けて業務を実施しております。 今後、これらの法令の改廃や新たな法令が設けられる場合、その内容や影響をあらかじめ予測しコントロールすることは困難であり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ M&Aについて 当社グループは事業拡大の施策の一環としてM&A等を活用しており、今後も必要に応じて実施してまいります。ただし、M&A等は、将来予測を基に実施するものであり、不確実性が伴います。 当社グループでは、M&A等を実施する場合には、対象企業の財務内容や契約関係等について詳細な事前調査・検討を行い、極力不確実性を排除するように努めております。しかしながら、M&A後に、偶発債務等の発生や事業環境の変化等により計画通りの事業展開を行えなかった場合は、のれんや関係会社株式の減損処理が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) その他 ① 業務遂行に関する訴訟リスクについて 当社グループの業務のうち、確認検査業務、住宅性能評価業務等の建築基準法、住宅品確法に基づく業務は、その遂行において、次項に記載の審査請求をはじめとして、当社グループの過失の有無に係わらず訴訟を受ける可能性があります。 当社グループでは、業務遂行により発生する損害に備え、「建築確認検査機関・住宅性能評価機関賠償責任保険」に加入することにより担保しておりますが、想定外の訴訟を受けた場合には、風評の悪化等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 行政不服審査法に基づく審査請求について 審査請求とは、行政不服審査法に規定されている権利の一形態で、行政処分に対して不服がある場合、一定期間内にその取消を求めることができる制度であります。当社グループの業務の内、確認検査業務については従来行政が行っていた業務であり、その処分としての建築確認は同法に基づく審査請求の対象となるものであります。民間開放により当社グループのような民間確認検査機関が行う建築確認に対しても同法が適用されることとなります。 従いまして、当社グループが行った建築確認について、その処分を不服とする近隣住民から審査請求を受け、事案が問題化し、訴訟に発展した場合など、当社グループが行った建築確認が適正であるか否かを問わず、また、全く根拠のない誤認による審査請求であった場合でも、公正中立な専門的第三者機関としての当社グループの信用に影響を及ぼす可能性があります。 ③ みなし公務員規定等について 確認検査業務が極めて公共的な性格を持つ業務であるため、建築基準法において、指定確認検査機関の役職員は業務で知り得た秘密を漏らしてはならない秘密保持義務を負っております。 具体的には、建築基準法の指定機関として確認検査業務を行っておりますが、当社グループ役職員が確認検査業務で知り得た秘密を外部へ漏らしたり、又は盗用したりすることが禁じられており、確認検査の業務に従事するものは、公務員と同様に罰せられることとなり、刑法及びその他の罰則の適用についても公務員として罰せられることとなります。 なお、住宅品確法の登録機関として住宅性能評価業務を行っておりますが、当該業務も公共性の高い業務であることから、秘密保持義務が別途定められております。 ④ 制限業種(注)について 当社の株主のうち制限業種に従事する者又は制限業種を営む法人(当該法人の役職員を含む)による当社の議決権保有割合(以下、「制限業種による議決権保有割合」という。) は以下のとおりです(2026年5月31日現在)。なお、制限業種による議決権保有割合が1/3を超える場合は、確認検査業務及び住宅性能評価業務における国土交通大臣の機関指定、機関登録が取り消されることとなる可能性があります。当社では、株主名簿に記載された株主の属性を可能な範囲で確認・調査を行い、制限業種及び非制限業種に区分した議決権保有割合を今後とも継続的に開示してまいります。 株主   議決権数(個)   比率(%) 制限業種   18,501   24.75 非制限業種   56,239   75.25 合計    74,740   100.00 (注) 「制限業種」とは、次に掲げる業種のうち建築物又はその敷地に係るもの(国、都道府県及び市町村の建築物等並びにこれらの機関から業務実施の要請があった建築物等に係るものを除く。)をいいます。 ・設計・工事監理業(工事請負契約事務、工事の指導監督、手続の代理等の業務及びコンサルタント業務を含む。但し、建築物に関する調査、鑑定業務は除く。) ・建設業 ・不動産業(土地・建物売買業、不動産代理・仲介業、不動産賃貸業及び不動産管理業を含む。) ・昇降機の製造及び供給 ⑤ 個人情報漏洩のリスク 当社グループは、多数の顧客情報をはじめとする個人情報を保有しております。当社グループでは、「個人情報保護基本規程」等各社において、情報管理に関する規程を定め、役職員に対する教育・研修等により社内に徹底通知しております。しかしながら、これらの対策にも係わらず、大規模な情報漏洩等により顧客に甚大な被害を及ぼす事態が生じた場合には、監督官庁からの行政処分や、損害賠償請求、社会的信用の毀損等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 自然災害のリスク 当社グループは、国内主要都市に支店や検査員事務所等の施設を展開しており、地震、台風、水害、火山の噴火等の大規模な自然災害の発生により、従業員や施設・設備等への直接的な被害のほか、通信網、交通網の遮断・混乱等によって事業活動が影響を受ける可能性があります。 また、顧客における建設現場の被災や建設資材の供給遅延などによって、竣工時期の遅延等、竣工案件が翌期にずれ込む事態が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 大規模な感染症流行のリスク 重大な健康被害をもたらす感染症が大規模に蔓延した場合、感染拡大を防止する観点から、当社グループ各社の窓口業務や現場検査業務等を停止せざるを得なくなる可能性があり、その期間が長期化するほど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、感染症拡大が顧客において営業活動や工事現場の操業を停止せざるを得なくなる場合には、その期間が長期化するほど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (参考情報)当社事業にかかる法規制等 ① 指定確認検査機関 〔指定の要件〕 ○建築確認、検査を行う職員の数について 確認検査員等(確認検査員及び副確認検査員並びに補助員(確認検査の補助的な業務を行う職員。))の数は、指定確認検査機関(以下、「機関」という。)の業務量及びその内容 (建築物の規模等) に応じて法律によって厳密に定められており、その定められた人数以上の確認検査員等を確保する必要があります。 ○確認検査の業務の体制、方法等について 機関並びに機関の確認検査員等及び検査補助者(検査を補佐することができるものとして、機関が認めた者)は、次に適合しなければならないものとされています。 ・  確認検査の業務は他の業務(判定及び建築物の検査等に関する業務を除く。)と独立した部署で行い、担当役員を置かなければならない。 ・  機関の役職員又は検査補助者以外の者を確認検査の業務に従事させてはならない。 ・ 補助員又は検査補助者は、確認検査の補助的な業務のみを行い、単独で確認検査の業務を行ってはならない。 ・ 次のイからニまでに掲げる者が建築主である建築物、イからトまでに掲げる者が制限業種に係る業務を行う建築物その他確認検査の業務の公正な実施に支障を及ぼすおそれがある者が関与する建築物について、その確認検査を行ってはならない。 イ 機関の代表者又は担当役員 ロ イに掲げる者が所属する企業・団体等(過去2年間に所属していた企業、団体等を含む。) ハ イに掲げる者の親族 ニ ハに掲げる者が役員である企業・団体等(過去2年間に役員であった企業、団体等を含む。) ホ イ又はハに掲げる者が総株主(株主総会において決議をすることができる事項の全部につき議決権を行使することができない株主を除く。以下同じ。)又は総出資者の議決権の100分の5以上を有している企業・団体等 へ 機関の親会社等 ト 機関又は機関の親会社等が特定支配関係(建築基準法施行令第百三十六条の二の十四第一項第三号に該当する関係を除く。)を有する者 ・  機関は、次のいずれかに該当する指定構造計算適合性判定機関に対してされた構造計算適合性判定の申請に係る建築物の計画について、建築確認を行ってはならない。 イ 機関の代表者又は担当役員が所属する指定構造計算適合性判定機関(過去2年間に所属していた 指定構造計算適合性判定機関を含む。) ロ 機関の代表者又は担当役員の親族が役員である指定構造計算適合性判定機関(過去2年間に役員であった指定構造計算適合性判定機関を含む。) ハ 機関の代表者若しくは担当役員又はこれらの者の親族が総株主又は総出資者の議決権の100分の5以上を有している指定構造計算適合性判定機関 ニ 指定構造計算適合性判定機関の代表者又は担当役員(過去2年間に代表者又は担当役員であった者を含む。)が機関に所属する場合にあっては、当該指定構造計算適合性判定機関 ホ 指定構造計算適合性判定機関の代表者又は担当役員(過去2年間に代表者又は担当役員であった者を含む。)の親族が機関の役員である場合にあっては、当該指定構造計算適合性判定機関 ヘ 指定構造計算適合性判定機関の代表者若しくは担当役員又はこれらの者の親族が機関の総株主又は総出資者の議決権の100分の5以上を有している場合にあっては、当該指定構造計算適合性判定機関 ト 機関が総株主又は総出資者の議決権の100分の5以上を有している指定構造計算適合性判定機関 チ 機関の総株主又は総出資者の議決権の100分の5以上を有している指定構造計算適合性判定機関 リ 機関が特定支配関係を有する指定構造計算適合性判定機関 ヌ 機関の親会社等が特定支配関係(令第百三十六条の二の十四第一項第三号に該当する関係を除く。)を有する指定構造計算適合性判定機関 ・ 確認検査員又は副確認検査員は、次のイからニまでに掲げる者が建築主である建築物、イからホまでに掲げる者が制限業種に係る業務を行う建築物又は判定を行う建築物その他確認検査の業務の公正な実施に支障を及ぼすおそれがある者が関与する建築物について、確認検査の業務に従事してはならない。 イ 当該確認検査員又は副確認検査員 ロ イに掲げる者が所属する企業、団体等(過去2年間に所属していた企業、団体等を含む。) ハ 当該確認検査員又は副確認検査員の親族 ニ ハに掲げる者が役員である企業、団体等(過去2年間に役員であった企業、団体等を含む。) ホ イ又はハに掲げる者が総株主又は総出資者の議決権の100分の5以上を有している企業、団体等 ○経理的基礎について 機関は、経理的基礎を有するものであることとして、次に掲げる要件に該当するものとされています。 ・ 債務超過の状態にないこと。 ・ 予算規模が適切であること。 ・ 事業と予算のバランスがとれていること。 ・ 純資産額が、確認検査の業務に係る年間支出総額の概ね1割以上であること。 ・ 純資産額が、確認検査の業務の所轄特定行政庁への引継ぎに要する費用に相当する額以上であること。 ○機関の役職員等の構成について 機関の役職員等の構成は次に掲げるものとされています。 ・ 機関が法人である場合にあってはその役員が、法人以外の者である場合にあってはその者が、次のイからハまでのいずれにも該当しないこと。 イ 建築基準法令の規定により刑に処せられた法人の役員又は役員であった者(当該法人がその刑に 処せられる原因となった事実のあった日以前1年内に当該法人の役員であった者で当該法人がそ の刑の執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して5年を経過しないもの に限る。) ロ 機関の指定を取り消された法人の役員又は役員であった者(その取消しの原因となった事実のあった日以前1年内に当該法人の役員であった者でその取消しの日から起算して5年を経過しないものに限る。) ハ 指定構造計算適合性判定機関の指定を取り消された法人の役員又は役員であった者(その取消しの原因となった事実のあった日以前1年内に当該法人の役員であった者でその取消しの日から起算して5年を経過しないものに限る。) ・ 機関が株式会社である場合にあっては、取締役のうち制限業種※(軽微なものを除く。以下同じ。)に従事する者若しくは制限業種を営む法人に所属する者(過去2年間に所属していた者を含む。)又は制限業種を営む法人の割合が3分の1を超えないこと。 ・ 機関が株式会社である場合にあっては、制限業種に従事する者若しくは制限業種を営む法人に所属する者(過去2年間に所属していた者を含む。)又は制限業種を営む法人が保有している当該機関の議決権(以下この号において「制限対象の議決権」という。)の数の合計が当該機関の総株主の議決権の3分の1を超えないこと。ただし、当該機関の総株主の議決権の千分の1未満の議決権を保有している者の当該議決権については、当該機関の総株主の議決権の3分の1を上限に、制限対象の議決権でないものとみなすことができる。 ・ 機関が株式会社である場合にあっては、一のグループ会社等(3分の1を超える議決権を有する会社(制限業種を営む法人が含まれる場合に限る。)の全てが保有している当該機関の議決権の数の合計が当該機関の総株主の議決権の3分の1を超えないこと。 ・ 機関の親会社等(建築基準法施行令第百三十六条の二の十四第一項第三号又は同条第二項の規定により親会社等に該当する場合を除く。)についても、上記を準用する。 ・ 機関の代表者及び担当役員が、制限業種に従事する者又は制限業種に営む法人に所属する者(過去2年間に所属していた者を含む。)でないこと。 ・ 前各号に定めるもののほか、機関と制限業種との関係が確認検査の業務の公正な実施に支障を及ぼすおそれがないものであること。 ○兼業の制限について ・ 機関として制限業種に係る業務を行ってはならないものとされています。 ※「制限業種」とは、次に掲げる業種のうち建築物又はその敷地に係るもの(国、都道府県及び市町村の建築物等並びにこれらの機関から業務実施の要請があった建築物等に係るものを除く。) をいいます。 ・ 設計・工事監理業(工事請負契約事務、工事の指導監督、手続の代理等の業務及びコンサルタント業務を含む。但し、建築物に関する調査、鑑定業務は除く。) ・ 建設業 ・ 不動産業(土地・建物売買業、不動産代理・仲介業、不動産賃貸業及び不動産管理業を含む。) ・ 昇降機の製造及び供給 〔指定の更新の要件〕 指定の更新は5年毎に、指定取得と同様の要件を満たしていることを国土交通大臣に申請することとなります。 今後、万一当該基準を満たさない場合は更新がなされない可能性があります。 〔欠格条項〕 建築基準法に定めのある下記欠格条項(建築基準法第七十七条の十九)に該当する場合、指定を受けることができなくなります。 ・ 未成年者 ・ 破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者 ・ 禁錮以上の刑に処せられ、又は建築基準法令の規定により刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して5年を経過しない者 ・ 機関の指定を取り消され、その取消の日から起算して5年を経過しない者 ・ 指定構造計算適合性判定機関の指定を取り消され、その取消の日から起算して5年を経過しない者 ・ 建築基準適合判定資格者又は構造計算適合判定資格者の登録を取り消され、その消除の日から起算して5年を経過しない者 ・ 建築士の免許を取り消され、その取消しの日から5年を経過しない者又は建築士事務所の登録を取消され、その取り消しの日から起算して5年を経過しない者 ・ 公務員で懲戒免職の処分を受け、その処分の日から起算して3年を経過しない者 ・ 精神の機能の障害により確認検査の業務を適正に行うに当たって必要な認知、判断及び意思疎通を適切に行うことができない者 ・ 法人であって、その役員のうちに上記のいずれかに該当する者があるもの ・ その者の親会社等が、上記欠格事項のいずれかに該当する者 〔取消等の要件〕 次の要件(建築基準法第七十七条の三十五)に該当した場合は、指定の取消しや期間の定めのある業務停止の処分の対象となります。 ・  確認検査の業務における特定行政庁への報告、確認審査等に関する指針に基づく確認検査の業務の実施、機関の所在地等の変更又は確認検査員若しくは副確認検査員の選解任の届出等の定めに違反したとき ・ 確認検査業務規程によらないで確認検査を行ったとき ・ 国土交通省による確認検査員若しくは副確認検査員の解任、確認検査業務規程の変更又は確認検査の業務に関する監督の命令に違反したとき ・ 指定の基準に適合していないと認められるとき ・ 確認検査の業務に関し著しく不適当な行為をしたとき、又はその業務に従事する確認検査員若しくは法人にあってはその役員が、確認検査の業務に関し著しく不適当な行為をしたとき ・ 不正な手段により指定を受けたとき ② 登録住宅性能評価機関 〔登録の基準等〕 ○ 評価を実施する評価員の数が一定数以上であること 評価を行おうとする住宅の区分ごとに、住宅品確法で別途定める数以上の評価員がいること。 ○ 住宅関連事業者に支配されているものではないこと 住宅関連事業者とは、住宅の設計、住宅の販売(販売の代理・媒介を含む)、新築住宅の工事請負のいずれかを業として行う者であり、住宅関連事業者の支配とは、住宅関連事業者が親会社である、役員に占める住宅関連事業者の役職員割合(過去2年間に役職員であった者を含む)が2分の1超である、代表役員が住宅関連業者の役職員(過去2年間に役職員であった者を含む)である、のいずれかに該当する場合である。 ○ 評価の業務を行う部門に専任の管理者を置くこと 専任の管理者とは、登録住宅性能評価機関の常勤の役員又は当該部門を管理するうえで必要な権限を有する常勤の職員であること。 ○ 債務超過の状態にないこと 債務超過の状態とは、貸借対照表の負債(債務)が資産(財産)を上回った状態をさす。 〔登録の更新〕 登録の更新は5年ごとに行わねばなりません。なお申請は、設計住宅性能評価を行う者としての登録、新築住宅の建設住宅性能評価を行う者としての登録、既存住宅の建設住宅性能評価を行う者としての登録の各区分に従って行われます。 今後、万一登録基準等を満たさない場合は、更新がなされない可能性があります。 〔欠格条項〕 住宅品確法に定めのある下記欠格条項(住宅品確法第8条)に該当する場合、登録ができなくなります。 ・ 未成年者 ・ 破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者 ・ 禁錮以上の刑に処せられ、又はこの法律の規定により刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して2年を経過しない者 ・ 国土交通大臣により登録を取り消され、その取り消しの日から起算して2年を経過しない者 ・ 精神の機能の障害により評価の業務を適正に行うに当たって必要な認知、判断及び意思疎通を適切に行うことができない者 ・ 法人であって、その役員のうちに上記欠格事項のいずれかに該当する者があるもの 〔登録の取消し等〕 下記の各項(住宅品確法第24条)に該当した場合は登録の取消、業務停止処分となる可能性があります。 ・ 欠格事項に該当するとき ・ 登録の変更等に関する届出の違反、承継に関する届出の違反、登録の区分等の掲示の違反、財務諸表及び評価の業務に関する帳簿の備付けの違反、評価の業務の休廃止等に関する届出の違反及び指定住宅紛争処理機関からの説明又は資料提出の請求を正当な理由無く拒んだとき ・ 住宅性能評価業務規程によらないで評価の業務を行ったとき ・ 財務諸表等の閲覧又は謄写の要求を、正当な理由が無く拒んだとき ・ 国土交通大臣による業務規程変更の命令、登録の基準に適合するため必要な措置を求める命令、評価の業務の義務を果たすために必要な改善命令に違反したとき ・ 住宅紛争処理支援センターへの負担金の納付をしないとき ・ 評価の業務に関し著しく不適当な行為をしたとき、又はその業務に従事する評価員もしくは法人にあってはその役員が、評価の業務に関し著しく不適当な行為をしたとき ・ 不正な手段により登録を受けたとき
経営成績の分析 (MD&A)6,076字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、中東情勢等の影響による原油関連製品の供給不安やエネルギー・原材料価格の高騰、物価上昇継続の影響等があるものの、企業収益に改善の動きがみられ景気は緩やかな回復で推移しております。 当業界において、建設及び住宅市場については、建設コストの高騰等の影響により当連結会計年度における新設住宅着工戸数は持家、貸家及び分譲住宅ともに弱含みで推移し、前年同期比減少となりました。非住宅の建設市場についても着工床面積が全体的に減少いたしました。一方、インフラストック分野では、激甚化・頻発化する自然災害、インフラ老朽化等に対処すべく「国土強靱化基本計画」に基づき、必要な公共事業予算が確保されている状況であります。 このような情勢の下、当社グループは、中期経営計画(2026年5月期から2028年5月期)を策定し、サステナビリティ重視の経営理念の下で、社会的課題の解決に貢献する役務提供を当社グループの成長機会と捉え、中核事業の強化・事業領域の拡大の両輪を更に成長させ、継続的な企業価値の拡大を目指しております。 中核事業において、脱炭素社会の実現に向けた政策遂行に必要とされる省エネ関連業務の増加に的確に対応するとともに、事業領域拡大の方針の下、インフラストック及び環境関連事業の強化のために、2025年6月に株式会社ERI検査センター(旧社名 株式会社タイトー建築・設備検査センター)、2026年4月に太栄コンサルタンツ株式会社の株式を取得し子会社化いたしました。 また、インフラストックにおける点検に有用なドローン等を用いたロボティクス・ソリューションを展開する株式会社ERIRobotics(旧社名 TOMPLA株式会社)の株式を2025年10月に取得し子会社化いたしました。 この結果、当連結会計年度の業績は、中核事業が2025年4月から住宅を含め全ての新築建築物に省エネ基準への適合が義務付けられたことに伴い、省エネ適合判定や住宅性能評価の交付件数が増加しました。加えて省エネ・構造関連の審査業務の拡大、手数料の改定等やM&Aによる新規連結子会社の業績が寄与したことから、売上高は前期比25.0%増の24,704百万円となりました。営業費用は人件費の増加及び新規連結子会社の費用等の計上により、前期比11.5%増の19,760百万円となりましたが、営業利益は前期比141.7%増の4,943百万円、経常利益は前期比139.5%増の4,973百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比143.2%増の3,146百万円となりました。 セグメント別の状況は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度より報告セグメントを変更しております。従来の「確認検査及び関連事業」セグメント、「住宅性能評価及び関連事業」セグメント及び「その他」に含まれていた省エネ関連の業務等を「確認検査及び住宅性能評価関連事業」セグメントに、従来の「ソリューション事業」セグメントは、建築ストック関連事業に加え建設コンサルタント、土木測量、環境関連、BIM/CIMのモデリングなど社会資本整備を担う事業として「インフラストック及び環境関連事業」セグメントにて開示しております。前年同期との比較については、前年同期の数値を変更後の区分に組み替えた数値で比較しております。詳細は「第5.経理の状況 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。 (確認検査及び住宅性能評価関連事業) 法改正による建築確認検査業務及び省エネ適合判定業務等の増加、手数料改定により、売上高は前期比25.3%増の18,792百万円、営業利益は前期比169.0%増の4,289百万円となりました。 (インフラストック及び環境関連事業) 前連結会計年度及び当連結会計年度に連結子会社化した会社に係る売上の増加等により、売上高は前期比24.8%増の5,609百万円となり、営業利益は前期比91.8%増の664百万円となりました。 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ3,784百万円増加し17,220百万円となりました。これは、流動資産が2,739百万円、固定資産が1,045百万円増加したことによるものであります。 流動資産増加の主な要因は、現金及び預金2,415百万円、売掛金及び契約資産312百万円等が増加したことによるものであります。 固定資産増加の主な要因は、のれん88百万円等が減少したものの、有形固定資産826百万円、繰延税金資産234百万円等が増加したことによるものであります。 負債につきましては、前連結会計年度末に比べ1,619百万円増加し8,670百万円となりました。これは、流動負債が1,422百万円、固定負債が196百万円増加したことによるものであります。 流動負債増加の主な要因は、1年内返済予定の長期借入金312百万円等が減少したものの、未払法人税等986百万円、未払費用291百万円、未払金143百万円、契約負債62百万円等が増加したことによるものであります。 固定負債増加の主な要因は、長期借入金196百万円等が増加したことによるものであります。 純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ2,165百万円増加し8,549百万円となりました。これは自己株式が354百万円増加したものの、利益剰余金2,506百万円の増加等があったことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ2,435百万円増加し8,154百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは4,945百万円の収入(前連結会計年度は784百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益4,787百万円等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは1,312百万円の支出(前連結会計年度は852百万円の支出)となりました。これは主に固定資産の取得による支出760百万円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出553百万円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは1,197百万円の支出(前連結会計年度は866百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金による収入900百万円等あったものの、長期借入金の返済による支出1,030百万円、配当金の支払638百万円、自己株式取得による支出354百万円等があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当社グループの業務は、確認検査業務、住宅性能評価業務等であり、生産と言う概念がないため生産実績の記載はしておりません。 b. 受注状況 当連結会計年度の受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) 確認検査及び住宅性能評価関連事業   15,191,191   +23.2   1,456,749   +4.5 インフラストック及び環境関連事業   5,843,360   +27.1   902,167   +56.2 合計   21,034,551   +24.3   2,358,916   +19.6 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) 確認検査及び住宅性能評価関連事業   18,792,056   +25.3 インフラストック及び環境関連事業   5,609,196   +24.8 その他   303,137   +13.3 合計   24,704,390   +25.0 (注)主要な販売先はいずれも総販売実績に対する販売実績の割合が10%未満のため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度における経営成績等の状況の概要につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 a. 売上高 確認検査及び住宅性能評価関連事業の売上高は前期比25.3%増の18,792百万円、インフラストック及び環境関連事業の売上高は前期比24.8%増の5,609百万円、その他の売上高は前期比13.3%増の303百万円となりました。 これは、確認検査及び住宅性能評価関連事業については確認検査分野において確認検査等が増加し、また住宅性能評価分野においても主要な設計性能評価、建設性能評価が共に増加、その他分野の省エネ適判等も増加したことによるものであります。インフラストック及び環境関連事業については当期に新規連結子会社化した1社に係る売上の計上等によるものであります。 b. 営業利益 当連結会計年度の営業費用は、人件費、子会社株式取得関連費用等が増加したことにより、売上原価が前期比15.6%増の15,434百万円、販売費及び一般管理費は前期比0.9%減の4,326百万円となりました。この結果、売上総利益は前期比44.6%増の9,269百万円、営業利益は前期比141.7%増の4,943百万円となりました。なお、売上原価率は62.5%、売上総利益率37.5%、売上高営業利益率は20.0%となっております。 c. 経常利益 営業外収益は前期比5.7%減の73百万円となりました。これは、主として受取保険金、助成金収入が減少したこと等によるものであります。 営業外費用は前期比7.8%減の43百万円となりました。これは、主として損害賠償金の支払が減少したこと等によるものであります。 この結果、経常利益は前期比139.5%増の4,973百万円となりました。 d. 親会社株主に帰属する当期純利益 税金等調整前当期純利益は前期比126.9%増の4,787百万円となり、法人税、住民税及び事業税1,867百万円、法人税等調整額△236百万円、及び非支配株主に帰属する当期純利益9百万円を加減した親会社株主に帰属する当期純利益は前期比143.2%増の3,146百万円となりました。 当連結会計年度の1株当たり当期純利益は139.41円となっております。 e. 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 上記指標につきまして、当連結会計年度における売上高は24,704百万円、営業利益は4,943百万円、営業利益率20.0%、ROE42.4%で、安定的配当(配当性向は30.1%)を継続しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a. キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 当連結会計年度における経営成績等の状況の概要につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 b. 資本の財源 当連結会計年度における資本の財源は、営業活動による収入が4,945百万円ありました。 当社グループのキャッシュ・フロー指標は下記のとおりであります。 2025年5月期   2026年5月期 自己資本比率(%)   47.2                 49.3 時価ベースの自己資本比率(%)   119.1   161.8 キャッシュ・フロー対ネット有利子負債比率(倍)   △4.0   △1.2 ネットD/Eレシオ(倍)   △0.5   △0.7 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   40.9   154.5 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対ネット有利子負債比率:(有利子負債-現金及び現金同等物)/キャッシュ・フロー ネットD/Eレシオ:(有利子負債-現金及び現金同等物)/自己資本 インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/支払利息 (注)1 いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 2 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式を除く)により算出しております。 3 キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローを利用しております。 c. 資金の流動性についての分析 当連結会計年度末現在、長期借入金等の有利子負債残高は2,424百万円であり、長期借入金の資金使途は、子会社株式取得資金であります。 当社グループの流動比率等の指標は下記のとおりであります。 2025年5月期   2026年5月期 流動比率(%)   197.9   196.7 固定比率(%)   60.8   57.7 固定長期適合比率(%)   45.1   45.0 流動比率:流動資産/流動負債 固定比率:固定資産/株主資本 固定長期適合比率:固定資産/(固定負債+株主資本) (注)いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 ③ 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」及び同「注記事項 (重要な会計上の見積り)」をご参照ください。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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