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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

タクマ

TAKUMA CO., LTD.6013 · Prime · 機械

ボイラ技術を祖業に、廃棄物処理・水処理・バイオマス発電プラントへ展開する環境プラントエンジニアリング企業。アフターサービスにも強み。

概要

タクマは兵庫県尼崎市に本社を置く機械メーカーである。1938年に田熊式ボイラ発明者の田熊常吉が創業し、現在はごみ焼却発電プラントやボイラ、水処理設備など環境関連プラントを主力とする。売上高約1,512億円(2025年3月期)、営業利益率8.9%と安定した収益を上げ、国内外で多数の納入実績を持つ。1949年に東京・大阪両証券取引所に上場、グループ全体の従業員数は4,504人にのぼる。

4つの事業セグメントで構成される収益構造

タクマグループは「環境・エネルギー(国内)」「環境・エネルギー(海外)」「民生熱エネルギー」「設備・システム」の4事業で構成される。最も売上高の大きい環境・エネルギー(国内)事業は、自治体向けごみ処理プラントや下水汚泥焼却プラント、民間バイオマス発電プラントの設計・建設(EPC)と、納入後の長期運転管理・メンテナンス(O&M)を手がける。2025年3月期の同事業の売上高は約1,269億円で、全社の約77%を占め、営業利益は約156億円に達した。建設後の長期契約によるストック収益が安定的な収益基盤を形成している。

東南アジアを中心に展開する海外事業

環境・エネルギー(海外)事業は、タイと台湾に現地法人を置き、東南アジアを中心にバイオマス発電プラントや廃棄物発電プラントの建設・メンテナンスを展開する。2025年3月期の海外売上高は約36億円と全社の2%程度に留まるが、現地の再生可能エネルギー政策や廃棄物処理需要に対応する。ただし、インド・中国メーカーとの競争が激しく、バガス燃焼プラントでは価格競争に直面している。受注高は前期比で減少し、中長期的な市場開拓が課題である。

汎用ボイラと建築設備で堅調な国内需要

民生熱エネルギー事業では、小型貫流ボイラや真空式温水発生機など汎用ボイラの製造・販売・メンテナンスを手がける。国内市場は成熟しているが、更新需要と低炭素化製品への需要拡大が見込まれる。2025年3月期の同事業売上高は約268億円で、前年から約70億円増加した。要因として、株式会社IHI汎用ボイラの連結子会社化が寄与している。設備・システム事業では、建築設備(空調・給排水)の設計・施工と、半導体産業向けクリーン機器・洗浄装置を提供し、売上高約85億円を計上した。

ストック型ビジネスで収益を安定化させるモデル

タクマの収益モデルは、プラント建設(EPC)による一時収入と、長期運転管理・メンテナンス(O&M)によるストック収入の二層構造を持つ。O&Mはプラント稼働後20~30年にわたり安定した需要が発生し、受注残高として将来の収益を先取りできる。2025年3月期の受注残高は約7,452億円に達し、過去最高を更新した。また、新電力事業や包括委託の増加により、ストック収益の拡大を目指している。第14次中期経営計画では、このモデルを基盤に経常利益200億円(2030年目標)への成長を計画している。

業界の中での役割は自治体向けごみ処理プラント・下水処理プラント、民間向けバイオマス発電プラントの建設及び長期運転管理・メンテナンスを提供する環境プラントメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,656億円
営業利益
154億円
営業利益率
9.3%
純利益
137億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
環境・エネルギー(国内)事業1,267億円76.5%156億円12.3%
民生熱 エネルギー 事業268億円16.2%18億円6.7%
設備・システム 事業85億円5.1%10億円11.8%
環境・エネルギー(海外)事業36億円2.2%1億円2.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01環境・エネルギー(国内:自治体ごみ処理・下水処理・民間バイオマス発電)主力

自治体向け一般廃棄物処理プラント(焼却・発電・リサイクル)、下水汚泥焼却プラント、民間事業者向けバイオマス発電プラントの設計・建設(EPC)を手がける。加えて、納入後の長期運転管理・メンテナンス(O&M)や新電力事業も展開。ストック型ビジネスとして安定的な収益基盤を形成。

主な製品・サービス4
一般廃棄物処理プラント
自治体から出る一般ごみを焼却処理し、発電や熱利用を行う施設。ストーカ式焼却炉や流動床式焼却炉など多様な方式に対応。
下水汚泥焼却プラント
下水処理場から発生する汚泥を減量化・処理するための焼却施設。省エネ・創エネ型への更新需要に対応する。
バイオマス発電プラント
木質チップやパームヤシ殻等のバイオマス燃料を燃焼させ発電するプラント。中小型案件を中心に受注。
長期O&M(運転管理・メンテナンス)
プラント納入後、長期契約に基づき運転管理や定期点検・補修を実施。プラントのライフサイクル全体で収益を得るビジネスモデル。

02環境・エネルギー(海外:タイ・台湾・東南アジア)準主力

海外現地法人を通じ、タイや台湾を拠点に東南アジア向けバイオマス発電プラント・廃棄物発電プラントの建設とメンテナンスを展開。現地の再エネ政策や廃棄物処理ニーズに対応するが、競争は激しい。

03民生熱エネルギー(商業施設・工場向け汎用ボイラ)準主力

小型貫流ボイラや真空式温水発生機など、汎用ボイラの製造・販売・メンテナンスを国内及び東南アジアで展開。ビルや工場の熱源・給湯用途に使用され、更新需要が中心。低炭素化製品への需要も拡大中。

主な製品・サービス2
小型貫流ボイラ
水管を貫流式に配置した小型ボイラ。起動が早く、高効率で省スペース。商業施設や中小工場の蒸気・温水供給に適する。
真空式温水発生機
真空状態で低温沸騰を利用する温水発生装置。安全で腐食が少なく、冷暖房や給湯用熱源として使用。

04設備・システム(建築設備・半導体産業向け設備)準主力

空調・給排水などの建築設備の設計・施工と、半導体工場向けクリーン機器・洗浄装置の製造販売・メンテナンスを展開。建設需要の堅調さや半導体市場の拡大を背景に事業を推進。

主な製品・サービス2
建築設備(空調・給排水)
ビルや工場の空調・換気・給排水設備の設計・施工。快適な室内環境とエネルギー効率の両立を図る。
半導体産業用設備
半導体製造工程で使用されるクリーン機器や洗浄装置。高い清浄度と信頼性が求められる。

製品と技術

一般廃棄物処理プラントとストーカ式焼却炉

タクマの主力製品である一般廃棄物処理プラントは、自治体から排出される家庭ごみや事業系ごみを焼却処理し、発電や熱利用を行う施設である。炉形式としてストーカ式焼却炉と流動床式焼却炉の両方を提供し、ごみの性状や規模に応じて最適な方式を選択できる。焼却時に発生する熱エネルギーを回収して発電することで、施設の電力自給や余剰電力の売電が可能となる。2025年3月期にはごみ処理プラントのDBO(設計・建設・運営)案件を中心に複数受注し、受注高は約2,887億円に達した。

下水汚泥焼却プラントと省エネ・創エネへの転換

下水処理場から発生する汚泥を減量化・処理するための焼却プラントもタクマの得意分野である。既存設備の老朽化に伴い、省エネルギー型や創エネルギー型への更新需要が増加している。タクマは、汚泥の持つ熱量を有効活用する高効率焼却技術を提供し、処理コストの低減と二酸化炭素排出削減に貢献する。自治体の下水道事業における包括委託の増加も追い風となり、同事業は安定した収益源となっている。

小型貫流ボイラと真空式温水発生機の汎用ライン

民生熱エネルギー事業の中核製品が小型貫流ボイラである。水管を貫流式に配置した構造で、起動が早く高効率・省スペースを実現し、商業施設や中小工場の蒸気・温水供給に広く使われる。真空式温水発生機は、真空状態での低温沸騰を利用するため安全性が高く、腐食が少ない。両製品とも更新需要を中心に国内で安定した販売があり、タイの現地法人を通じて東南アジア市場にも展開している。低炭素化対応として水素・バイオマス・電気式などの新製品開発も進める。

半導体産業向けクリーン機器と洗浄装置

設備・システム事業の一角を担う半導体産業向け設備は、製造工程で使用されるクリーン機器や洗浄装置である。高い清浄度と信頼性が要求される半導体工場向けに、特殊な洗浄技術や微粒子除去システムを提供する。2025年3月期の同事業売上高は約85億円と全社の5%程度だが、半導体製造装置市場の中長期的拡大を背景に成長が期待される。建築設備事業と合わせて、設備全体の設計・施工からメンテナンスまで一貫対応できる点が強みである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

環境プラントで存在感、受注変動大

廃棄物発電や産業用ボイラーなど環境関連プラントに強みを持ち、日本製鋼所などの重機械大手とは異なるニッチ分野を開拓。三浦工業とは蒸気関連機器で競合するが、当社は大型プラント中心。受注が大型案件に依存するため収益変動リスクがある。

強み

  • 廃棄物発電プラントで豊富な納入実績を持ち、自治体との関係が強固。
  • 高効率ボイラーなど省エネ技術で差別化し、顧客のコスト削減に貢献。
  • 公共工事中心のため受注残が安定的で、長期収益の礎となっている。
  • 納入後のメンテナンスや部品交換でストック収益が拡大。

課題

  • 大型案件依存で受注の波が大きく、四半期業績の振れが激しい。
  • 日本製鋼所なども環境分野へ参入し、競争が増している。
  • 専門技術者不足が進行、案件消化に支障をきたす可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

土木・海洋・専門工事の時価総額近傍。太字がタクマ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11417ミライト・ワン3,286億円13.7倍
21941中電工3,000億円15.1倍
31979大氣社2,459億円15.8倍
41950日本電設工業2,446億円12.8倍
56703沖電気工業2,400億円11.1倍
66013タクマ2,233億円15.9倍
71946トーエネック2,125億円11.5倍
85393ニチアス2,105億円20.0倍
91934ユアテック1,777億円17.1倍
103076あい ホールディングス1,665億円13.1倍
119960東テク1,643億円12.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(土木・海洋・専門工事)に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

田熊式ボイラの発明から創業へ至る1938年

創業者の田熊常吉は1912年に「タクマ式汽罐(ボイラ)」を発明し、国内産業の動力源に貢献した。「汽罐報国」の精神のもと、1938年6月に兵庫県尼崎市で資本金300万円の田熊汽罐製造株式会社を設立。同年12月には株式会社田熊研究所を吸収合併し、尼崎工場を操業開始した。当初はボイラ専業メーカーとして出発し、1942年には播磨工場を開設して生産能力を拡大。戦時体制下で増加する動力需要に対応した。

株式上場と本社移転を経た戦後復興期

1949年5月、東京証券取引所および大阪証券取引所に株式を上場し、公的な資金調達が可能となった。同年7月には神戸証券取引所にも上場(1967年解散まで)。本社は神戸市や大阪市など複数回移転を経験し、1950年から1953年にかけて大阪市内で定まった。1953年には近畿動力株式会社(現田熊プラント)を設立し、プラント工事事業を拡大。1961年には京都工場を操業開始し、生産拠点を西日本に広げた。

環境衛生分野への進出と水処理事業への参入

1962年5月、環境衛生設備の製造・設計・施工を事業目的に追加し、ごみ焼却や水処理分野への本格参入の基盤を整えた。同年7月には日本機工株式会社の業務を継承し、水処理事業を開始。これにより、ボイラ技術を応用した廃棄物処理プラントや下水処理プラントの受注が可能となった。1972年6月には商号を「株式会社タクマ」に変更し、環境総合エンジニアリング企業としてのイメージを強調した。

メンテナンス子会社の設立と全国展開の推進

1970年代から80年代にかけて、地域密着型のメンテナンス子会社を全国各地に設立した。1971年に九州サニタリー・メンテナンス(現タクマテクノス九州)、1973年に近畿サニタリー・メンテナンス、1974年に関東サニタリー・メンテナンス、1975年に北海道サニタリー・メンテナンスを順次設立。これにより、納入プラントの長期保守・運転管理をグループ内で完結できる体制を構築し、ストック型収益の基盤を固めた。

台湾進出とアジア市場への展開の始まり

1988年1月、台湾に「台湾田熊股份有限公司」(現臺田環工股份有限公司)を設立し、初の海外現地法人を持つに至った。1996年には台北支店を設置し、台湾市場でのプレゼンスを強化。その後、東南アジアを中心にバイオマス発電プラントの受注を拡大し、2000年代にはタイでも事業を展開。海外売上高は全社の1割未満ながら、新興国での廃棄物発電需要を取り込むための拠点として機能している。

2000年代のグループ再編と連結子会社の集約

2000年以降、環境ソルテックやエナジーメイトなどの新会社を設立するとともに、既存子会社の再編を進めた。2001年7月には、タクマテクノス東日本がタクマテクノス近畿とタクマテクノス九州を吸収合併し、株式会社タクマテクノスに商号変更。これによりメンテナンス事業の経営効率を向上させた。また、1999年にはダン産業の株式を取得し、工事部門を強化。グループ全体で環境・エネルギー事業を統合的に展開する体制が整った。

年表39件を開く

1930年代

  • 1938年6月創業兵庫県尼崎市に資本金300万円をもって、田熊汽罐製造株式会社を設立。
  • 1938年12月M&A㈱田熊研究所(兵庫県尼崎市、資本金50万円)を吸収合併。尼崎工場操業開始。

1940年代

  • 1941年9月東京汽力工事㈱(現 ㈱サンプラント(現連結子会社))を設立。
  • 1942年12月播磨工場(兵庫県加古郡(現 高砂市))操業開始。
  • 1944年9月神戸市に本店移転。
  • 1946年1月兵庫県加古郡に本店移転。
  • 1949年5月上場東京証券取引所及び大阪証券取引所へ株式上場(大阪証券取引所は2013年7月の東京証券取引所との現物市場統合まで)。
  • 1949年7月上場神戸証券取引所へ株式上場(1967年10月の同取引所解散まで)。

1950年代

  • 1950年11月大阪市北区曽根崎に本店移転。
  • 1950年12月東京出張所を東京支店に改称。
  • 1953年4月大阪市北区堂島に本店移転。
  • 1955年9月近畿動力㈱(田熊プラント㈱)を設立。

1960年代

  • 1961年8月田熊クレイトンサービス㈱(タクマ汎用機械㈱)を設立。
  • 1961年12月京都工場(京都市)操業開始。
  • 1962年5月環境衛生設備の製造、設計、施工及び監理を事業目的に追加。
  • 1962年7月日本機工㈱(大阪市)の業務を継承、水処理の分野に事業を拡大。
  • 1962年10月東京支店を東京支社に、名古屋営業所を名古屋支店(現 中部支店)に改称。
  • 1969年9月田熊興産㈱(現 タクマ・エンジニアリング㈱(現連結子会社))を設立。
  • 1969年12月福岡営業所を福岡支店(現 九州支店)に、札幌営業所を札幌支店(現 北海道支店)に改称。

1970年代

  • 1971年5月㈱九州サニタリー・メンテナンス(㈱タクマテクノス九州)を設立。
  • 1972年5月協立設備㈱(現連結子会社)を設立。
  • 1972年6月商号変更株式会社タクマに商号変更。
  • 1973年3月㈱近畿サニタリー・メンテナンス(㈱タクマテクノス近畿)を設立。
  • 1974年2月㈱関東サニタリー・メンテナンス(㈱タクマテクノス東日本)を設立。
  • 1975年4月㈱北海道サニタリー・メンテナンス(現連結子会社)を設立。
  • 1976年4月近畿工業㈱(現 ㈱タクマプラント(現連結子会社))を設立。

1980年代

  • 1987年10月㈱北海道タクマ環境サービス(現 ㈱タクマテクノス北海道(現連結子会社))を設立。
  • 1988年1月台湾田熊股份有限公司(台湾台北市、現 臺田環工股份有限公司(現連結子会社))を設立。

1990年代

  • 1994年4月タクマシステムコントロール㈱(現連結子会社)を設立。
  • 1995年12月兵庫県尼崎市に本社事務所を建設、本社機能を集約。
  • 1996年12月台湾台北市に台北支店を設置。
  • 1997年11月ISO9001の認証を取得。
  • 1997年11月㈱アイメット(現連結子会社)を設立。
  • 1998年12月京都工場でISO14001の認証を取得。
  • 1999年1月播磨工場でISO14001の認証を取得。
  • 1999年9月ダン産業㈱(現 ㈱ダン・タクマ(現連結子会社))の株式を取得。

2000年代

  • 2000年4月㈱環境ソルテック(現連結子会社)を設立。
  • 2001年6月エナジーメイト㈱(現連結子会社)を設立。
  • 2001年7月M&A㈱タクマテクノス東日本が、㈱タクマテクノス近畿及び㈱タクマテクノス九州の 2社を吸収合併し、㈱タクマテクノス(現連結子会社)に商号変更。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結経常利益2027年3月期まで450億円(3か年累計)
  • 連結受注高2027年3月期まで7,000億円以上(累計)
  • ROE(自己資本利益率)2027年3月期まで11.5%以上
  • 経常利益2031年3月期まで200億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ESG経営の推進と重要課題への取組み

    気候変動対策、資源・環境保全、顧客・地域との信頼強化、パートナーシップとイノベーション、人材活躍促進、安全健康、ガバナンス強化の7つをマテリアリティと特定し、ESG経営を核として持続的成長を目指す。

  2. 02

    第14次中期経営計画の基本方針

    Vision2030実現のセカンドステップとして、経営基盤強化、従来ビジネスの一層の強化、将来環境変化への対応を図る。特に一般廃棄物処理プラントの更新・基幹改良とストック型収益モデルの確立に優先投入する。

  3. 03

    経営基盤の強化

    多様な人材確保・育成、働きがい向上、デジタル化・ナレッジマネジメント推進による生産性向上と技術承継を進め、ストック型ビジネス・EPC事業のリソース拡充を図る。

  4. 04

    資本政策と株主還元

    市場期待に応えるため資本コストを意識したROE目標を設定し、新たな株主還元方針を含めた適切な経営資源配分を実施。強固な財務基盤を維持しつつ資本効率と事業成長の両立を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で4,504人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は917万円で、9期前と比べて+7.1%平均年齢は42.2歳、平均勤続年数は14.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月3,447
2018年3月3,609
2019年3月85643.315.43,619
2020年3月85843.215.53,816
2021年3月85943.115.33,925
2022年3月85642.914.94,145
2023年3月85342.814.84,247
2024年3月86942.514.44,278
2025年3月89142.314.34,372309
2026年3月91742.214.34,504342

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率69.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)66.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社48(国内 46 / 海外 2、うち連結子会社 24) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
播磨工場 — 兵庫県高砂市9,165百万円
環境・エネルギー(国内)
本社 — 兵庫県尼崎市5,493百万円
環境・エネルギー(国内)、環境・エネルギー(海外)
本社・工場他 — 東京都 港区他1,789百万円
民生熱エネルギー
本社 — 岩手県 九戸郡 九戸村1,779百万円
環境・エネルギー(国内)
主な関係会社
  • 国内
    ㈱サンプラント
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱日本サーモエナー(注)4
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    タクマ・エンジニアリング㈱
    兵庫県尼崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    協立設備㈱
    北海道札幌市 北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱タクマテクノス(注)5
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱北海道サニタリー・メンテナンス
    北海道札幌市 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱タクマテクノス北海道
    北海道札幌市 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    タクマシステムコントロール㈱
    兵庫県尼崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱タクマプラント
    兵庫県尼崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アイメット
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ダン・タクマ
    神奈川県横浜市 港北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱環境ソルテック
    兵庫県高砂市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社36社を開く
  • エナジーメイト㈱大阪府大阪市 中央区51%
  • 長泉ハイトラスト㈱静岡県駿東郡 長泉町61%
  • 藤沢ハイトラスト㈱神奈川県藤沢市100%
  • いわて県北クリーン㈱岩手県九戸郡 九戸村89%
  • ひたちなか・東海ハイトラスト㈱茨城県 ひたちなか市90%
  • 阿南ハイトラスト㈱徳島県阿南市93%
  • くるめハイトラスト㈱福岡県 久留米市88%
  • ほくたんハイトラスト㈱兵庫県豊岡市100%
  • 諏訪湖ハイトラスト㈱長野県岡谷市95%
  • 今治ハイトラスト㈱愛媛県今治市100%
  • かしはらハイトラスト㈱奈良県橿原市100%
  • ㈱タクマエナジー兵庫県尼崎市100%
  • 町田ハイトラスト㈱東京都町田市100%
  • 住之江ハイトラスト㈱大阪府大阪市 福島区100%
  • さいたまハイトラスト㈱埼玉県 さいたま市 見沼区100%
  • 駒岡ハイトラスト㈱北海道札幌市 中央区79%
  • 西知多ハイトラスト㈱愛知県知多市100%
  • ㈱テクノリンクス神奈川県 平塚市100%
  • うわじまハイトラスト㈱愛媛県 宇和島市100%
  • 函館ハイトラスト㈱北海道函館市100%
  • 志太ハイトラスト㈱静岡県焼津市100%
  • 隠岐の島ハイトラスト㈱島根県隠岐郡 隠岐の島町100%
  • 湖北ハイトラスト㈱滋賀県長浜市70%
  • 大阪中央ハイトラスト㈱大阪府大阪市 福島区100%
  • 足利ハイトラスト㈱栃木県足利市100%
  • 白石ハイトラスト㈱北海道札幌市 中央区94%
  • 尼崎ハイトラスト㈱兵庫県尼崎市67%
  • 行田羽生ハイトラスト㈱埼玉県行田市68%
  • ㈱IHI汎用ボイラ東京都中央区100%
  • 市川ハイトラスト㈱千葉県市川市100%
  • 東金ハイトラスト㈱千葉県東金市100%
  • 一関ハイトラスト㈱岩手県一関市100%
  • 臺田環工股份有限公司台湾台北市73%
  • SIAM TAKUMA Co., Ltd. (注)6タイ バンコク市49%
  • 栃木ハイトラスト㈱栃木県真岡市50%
  • 米沢バイオエナジー(同)山形県米沢市35%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    CCUS研究開発・実証関連事業CCUS技術に関連する調査CO2大量排出源からのCO2分離・回収、集約利用に関する技術調査事業/バイオマス発電施設における省エネルギー型CO2分離回収に関する調査
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-09-27
    8,863万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,656億円営業利益154億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.5%、利益が+14.1%。

売上高
+9.5%
1,656億円
営業利益
+14.1%
154億円
純利益
+31.7%
137億円
営業利益率
9.3%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,910億円1,656億円
営業利益178億円154億円
純利益154億円137億円
1株あたり配当¥108¥108

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は405億円、営業利益は33億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+35.9%、営業利益は+200.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q42026
2024年1Q298113.79
2024年2Q361164.410
2024年3Q390369.230
2024年4Q44339
2025年2Q681456.641
2025年4Q8319010.863
2026年2Q701415.838
2026年4Q95511311.899
2027年1Q405338.126

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は964億円から1,656億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は9.3%。売上は4期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月9647261
2014年3月9639488
2015年3月1,0399180
2016年3月1,1319678
2017年3月1,16311686
2018年3月1,18210778
2019年3月1,22012389
2020年3月1,34510374
2021年3月1,46711075
2022年3月1,34110674
2023年3月1,42714796
2024年3月1,49211288
2025年3月1,5121351418.9104
2026年3月1,6561541639.3137

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,656億円のうち、営業利益として残るのは154億円9.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は137億円、売上の8.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.3%1,263億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.4%239億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.3%154億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.7pt
9.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.3pt
8.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.7pt
12.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが247億円、投資CFが−17億円で、差し引きのフリーCFは230億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は353億円で、売上の2.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月175−1−89174260
2014年3月83−14−5969270
2015年3月217−2−37215450
2016年3月67−4−2963483
2017年3月961−1897571
2018年3月51−3−1748603
2019年3月108−14−9194610
2020年3月−117−2−43−119448
2021年3月−17−2119−38430
2022年3月90−24−9166412
2023年3月322−56−43266639
2024年3月−122−84−34−206399
2025年3月−41139−28381
2026年3月247−17−258230353

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,905億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,136億円で、自己資本比率は59.1%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,06834772132.2
2014年3月1,08543964640.2
2015年3月1,23152570642.4
2016年3月1,32658873844.1
2017年3月1,40267772548.1
2018年3月1,51576774850.4
2019年3月1,56083172953.0
2020年3月1,63585078551.8
2021年3月1,77790687150.7
2022年3月1,74594480153.8
2023年3月1,7971,01278556.0
2024年3月1,9121,11080257.7
2025年3月1,9091,09681457.0
2026年3月1,9051,13676959.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
403億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
889億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
10億円
在庫として抱えている分
負債合計
769億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
68
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE209社中39位あたり、逆に低いのは自己資本比率209社中122位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.4%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.3%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.1%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
9.5%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.7%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,950で、1年前と比べて+37.4%過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。

¥2,950-3.1%1ヶ月-13.5%1年+37.4%時価総額2,233億円
過去52週の値幅
安値¥2,171高値¥3,770

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.9倍
PER (会社予想)13.7倍
PBR1.93倍
配当利回り3.66%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で7.5%下落、8月7日に5.32%下落。株価は25日線(3442.2円)を大きく下回り、75日線(3310.36円)も下回る。200日線(2838.27円)は上回る。52週高値3770円からは約15%低い。出来高は8月7日に421,100株と急増し、売り圧力が強まった。週足では調整局面が続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERが18.4倍と業界平均の24.8倍を下回り割安感。配当利回り2.68%も平均2.17%を上回るが、配当性向60.3%と高めで持続性にやや懸念。ROEは12.4%と健全で収益性は良好。割安だが配当の伸び悩みリスクに注意。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.9倍22.7倍
PER (予想)13.7倍
PBR1.93倍1.50倍
ROE12.4%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

環境規制強化と脱炭素化でごみ発電需要が拡大する中、強気派は受注拡大と利益率向上を評価する。一方、弱気派は大型案件の完工リスクや海外での競合激化、現地パートナーとの協業課題を指摘する。PER18倍、PBR2.2倍と既に一定の評価が織り込まれており、今後の受注ペースと利益率の持続性が焦点。

プラスに働く材料7
  • 環境需要の追い風

    脱炭素でごみ発電ニーズが高まり、国内外で受注拡大。

  • 高水準の受注残

    大型案件の受注残が収益の安定性を支える。

  • 収益性改善期待

    売上高増加と利益率上昇で営業利益率9%超え。

  • 営業利益14%増で過去最高更新2026年3月期影響

    2026年3月期営業利益154億円、前期比+14%増加。

  • バイオマス発電需要の拡大2027年〜2028年影響

    政府目標でバイオマス発電設備投資増、受注残拡大期待。

  • 海外売上高比率30%超で成長加速継続影響

    海外案件受注増、売上高比率30%超えで収益多様化。

  • 増配による株主還元強化次回株主総会影響

    配当性向35%程度、利益増で増配なら利回り3%超に。

マイナスに働く材料7
  • 完工リスク

    大型プラント工事の遅延やコスト超過が業績を下振れさせる可能性。

  • 競争激化

    海外市場では欧州・中国勢との競合が激しく、受注競争が激化。

  • 既に高評価

    PER18倍、PBR2.2倍と成長期待が織り込まれ、今後のサプライズが必要。

  • 大型案件完工遅延で売上計上ズレ不定期影響

    1案件100億円超の遅延で当期利益が最大20%減少リスク。

  • 環境関連機器の競争激化で値下がり継続影響

    新規参入増で受注単価5%下落、営業利益約8億円減少。

  • 国内建設投資減速で需要減少2027年以降影響

    国内売上高の6割が建設関連、投資減少で売上高100億円減少の可能性。

  • 年初来66%上昇の反動短期影響

    過去1年で株価66%上昇、高値警戒感から利食い売り。

次の決算で確かめる点
受注高・受注残高
将来の収益の先行指標であり、業績予想の信頼性を測る。
営業利益率
収益性改善が評価の鍵。特に大型案件の採算が重要。
海外売上比率
海外展開の進捗と地域多様性によるリスク分散度合いを示す。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり108で、前期から+38.8%いまの株価に対する利回りは3.66%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥108
1株あたり
配当利回り
3.66%
いまの株価に対して
配当性向
60.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1315.7
2018年3月1623.121.9
2019年3月2237.524.1
2020年3月3140.938.2
2021年3月3616.146.8
2022年3月360.053.1
2023年3月4319.444.4
2024年3月4811.660.0
2025年3月6739.664.5
2026年3月9338.860.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥108

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,182人。区分でいちばん多いのは金融機関34.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.8%を占め、残る51.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関41.535.931.730.833.734.0
外国法人28.532.534.137.029.731.4
個人・その他10.512.414.412.915.118.6
事業法人18.618.418.517.519.114.8
自己株式2.12.73.73.65.13.8
証券会社0.80.91.31.92.31.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.61
02STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)7.50
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.10
04みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者株式会社日本カストディ銀行4.57
05光通信KK投資事業有限責任組合4.54
06日本生命保険相互会社3.32
07タクマ共栄会2.86
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505025(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)2.65
09株式会社日本カストディ銀行(信託口4)1.97
10BNP PARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC SECURITIES/UCITS ASSETS(常任代理人 香港上海銀行東京支店セキュリティ・サービシズ・オペレーションズ部)1.76

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-21
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    6.84%
    +1.07pt
  • 2026-07-23
    キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)
    新規の大量保有報告
    5.27%
    -1.21pt
  • 2026-04-22
    キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)
    新規の大量保有報告
    6.48%
    +1.00pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+149%、1株純資産は14期で+271%。直近期のROEは12.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月7441619.77.46.9
2014年3月10752822.76.97.3
2015年3月9763216.89.710.7
2016年3月9570814.110.714.4
2017年3月10381613.610.515.7
2018年3月9592410.912.321.9
2019年3月1071,00011.112.324.1
2020年3月901,0438.913.338.2
2021年3月931,1108.625.846.8
2022年3月921,1638.115.653.1
2023年3月1201,2589.911.044.4
2024年3月1091,3798.317.460.0
2025年3月1321,4239.513.964.5
2026年3月1851,54512.414.660.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

22名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は22名。2026/3期の役員報酬は総額393百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢
濵田州朗代表取締役社長 兼 社長執行役員61
南條博昭取締役 兼 会長執行役員66
西山剛史取締役 兼 副社長執行役員 営業統轄本部長 兼 事業管理本部長65
竹口英樹取締役 兼 副社長執行役員 エンジニアリング統轄本部長64
田中康二取締役64
大石裕取締役 兼 常務執行役員 コーポレート・サービス本部長 兼 コンプライアンス・CSR推進本部長61
真杉敬蔵取締役(監査等委員) (常勤)62
藤田知美取締役(監査等委員)45
金子哲哉取締役(監査等委員)67
永塚誠一取締役(監査等委員)68
遠藤眞廣取締役(監査等委員)69
冨田秀俊常務執行役員
残りの役員10名を開く
氏名役職年齢
柴田清常務執行役員
杉田昌之常務執行役員
橋本順一執行役員
池田広司執行役員
飯田隆執行役員
山下雅英執行役員
岡本将英執行役員
丸田元太執行役員
弓削克彦執行役員
芹澤佳代取締役(監査等委員) (常勤)57

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6202795333556
社外取締役436369
取締役(社内)1222222

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,379字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社及び主要な関係会社の主な事業の内容と当該事業における位置付けをセグメント情報の区分により事業系統図で示すと、以下のとおりであります。 1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 <社是> 技術を大切に 人を大切に 地球を大切に <経営理念> 世の中が必要とするもの、世の中に価値があると認められるものを生み出すことで、社会に貢献し、企業としての価値を高め、長期的な発展と、すべてのステークホルダーの満足を目指す。 <長期ビジョン> ESG経営の推進によりお客様や社会とともに持続的に成長し、再生可能エネルギーの活用と環境保全の分野を中心にリーディングカンパニーとして社会に必須の存在であり続け、2030年に経常利益200億円を目指す。 ① 経営理念 当社の創業者である田熊常吉は、1912年の「タクマ式汽罐(ボイラ)」発明により国内産業の発展に大きく貢献しました。1938年にはボイラを通じて社会へ貢献するという「汽罐報国」の精神を掲げ当社を創業。以来、当社グループは、この精神を継承し、あらゆる種類のボイラを手がけるとともに、ボイラで培った技術を活かして廃棄物処理プラントや水処理プラントなどの環境衛生分野へ進出し、エネルギーの活用と環境保全の分野を中心に事業を広げ、社会の発展と課題の解決に貢献してまいりました。当社グループの経営理念はこの創業の精神にあり、事業活動を通じて社会の長期的、持続的な発展に貢献することが、当社グループの変わらぬ価値観です。 ② 長期ビジョン(Vision2030) グローバルでは気候変動問題の深刻化、また、新興国を中心に人口増加・都市化の急速な進展による衛生環境の悪化や、エネルギー需要の増加などが懸念されます。一方、国内においては人口減少・高齢化による内需の縮小、人材・担い手不足や財政の逼迫、インフラの老朽化などが懸念されており、将来に向けて持続可能な社会をいかに実現していくかが重要な課題です。このような中長期のトレンド・社会課題を踏まえ、当社グループは中長期の経営の指針として「長期ビジョン(Vision2030)」を策定しております。 当社グループは本ビジョンの下、事業活動を通じてお客様や社会の課題を解決することでESGに関する重要課題に取り組み持続的な成長を目指す、ESG経営を推進します。このESG経営の核となる事業活動の展開に際しては、当社グループの強みであるエネルギーの活用や環境保全に関する技術・ノウハウと、長期にわたるアフターサービス等を通じて培われたお客様との信頼関係を基に、「お客様の良きパートナー」となり、不屈の発明家精神を継承した当社グループの「イノベーション」によって生み出された有益な技術・サービスを通じて、再生可能エネルギーの活用と環境保全の分野を中心にお客様や社会の課題を解決いたします。この事業活動を通じてESGに関する重要課題に取り組み、お客様や社会とともに持続的に成長することで、2030年に経常利益200億円を目指してまいります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 第14次中期経営計画(2024~2026年度) 当社グループは、Vision 2030の実現に向けたセカンドステップとして、2024年4月よりタクマグループ第14次中期経営計画(2024~2026年度)をスタートさせました。第14次中計では、「経営基盤の強化」、「従来ビジネスの一層の強化」、「将来の環境変化への対応」において第13次中計で取り組んできた施策を具現化し、第15次中計以降の成果獲得につなげることをテーマとしております。 [第14次中期経営計画の基本方針] Vision 2030実現に向けては人材のリソース不足などの課題があり、第13次中計では課題解決に向け事業環境の見極め、採用強化などを通じて成長への布石を打ちました。第14次中計は、課題解決に向けた施策の策定・実行を進めつつ、一般廃棄物処理プラントの受注(更新、基幹改良)とストックを最大限活用した収益モデルの確立に優先的に経営資源を投入し、第15次中計以降のビジョン実現に向けた成長ストーリーを具現化します。 a. 経営基盤の強化 成長ストーリーの具現化のためには、経営基盤の強化を継続して行うことが必要となります。特にストック型ビジネス・EPC事業におけるリソースの拡充に向け、多様な人材の確保、人材育成による基盤強化を図るとともに、働き甲斐、働きやすさのさらなる向上により長期にわたって活躍できる社内環境の整備に取り組んでまいります。また、事業分野でのデジタル化、ナレッジマネジメント(注)などを推進することにより、生産性向上やスムーズな技術承継を図ります。 (注)ナレッジマネジメント:技術伝承・人材育成のため、個人の知識・情報をデータ資産として見える化し、組織全体で共有し活用すること。 b. 資本政策 市場の期待に応える事業成長を果たすための資本コストを意識した定量的な目標(ROE)を設定し、新たな株主還元方針を含めた経営資源の適切な配分を行ってまいります。また同時に、EPC事業、長期O&M事業を支える強固な財務基盤を維持しつつ、資本効率の向上と事業成長の両立を図ります。 c. ESGの取り組み Vision 2030で掲げたESG経営の推進による「お客様や社会とともに持続可能な成長」を実現していくため、当社グループが優先的に取り組むべき7つの重要課題(マテリアリティ)を特定しております。第14次中計においては、「従業員エンゲージメント」と「顧客満足度」に関わる新たなKPIを設定し、事業活動を通じたESG課題への取り組みを引き続き推進してまいります。 <重要課題(マテリアリティ)> Environment(環境)   気候変動対策への貢献 資源・環境保全 Social(社会)   お客様・地域との信頼関係の一層の強化 パートナーシップとイノベーションの推進 人材の活躍促進 安全と健康の確保 Governance(企業統治)   コーポレート・ガバナンスの強化 具体的な取り組み・KPIとその進捗については、統合報告書等を通じて情報発信してまいります。 d. 数値目標 Vision 2030で掲げた2030年度の経常利益200億円に向けて、第14次中計ではそのセカンドステップとして成長ストーリーの具現化を目指すものとし、数値目標として計画期間(3か年)累計の連結経常利益450億円を設定しております。また、新たに連結受注高累計7,000億円以上、2027年3月期ROE(自己資本利益率)11.5%以上を目標数値として設定し、その達成に向けて鋭意取り組んでまいります。 (3) 経営環境 自然災害の甚大化等、気候変動の影響が顕在化しつつあるなか、脱炭素社会の実現に向けて再生可能エネルギーへの期待はますます高まっており、また、公共インフラの老朽化に伴う更新・延命化需要など、当社グループの主要事業領域においては、足元では引き続き堅調な需要が存在しております。一方、中長期的には人口減少・高齢化等の社会構造の変化に伴う需要の変化、行政サービスの外部化(民間活用)の進展による包括委託の増加や、地域課題解決に向けたニーズの高度化・多様化など、事業環境は大きく変化していくものと認識しております。 [環境・エネルギー(国内)事業] 自治体向けのごみ処理プラント、下水処理プラント及び民間事業者向けのバイオマス発電プラント等の建設(EPC事業)並びにそれらのプラントのメンテナンス、運転管理、運営、新電力事業等のアフターサービスを主要な事業としております。 EPC事業は、環境規制等の法規制、自治体・民間事業者への助成政策など国の政策や、公共投資・民間設備投資の動向などの影響を受けやすく、中長期的に需要が大きく変動する傾向にあります。一方、メンテナンス等のアフターサービス事業は、プラントの稼働後20~30年間のライフサイクルにわたって安定した需要が見込まれます。 EPC事業は、足元では引き続き需要は旺盛で、ごみ処理プラントでは老朽化に伴う更新・延命化需要、下水処理では汚泥焼却プラントの更新における省エネ・創エネ型への転換需要、また、民間事業者向けでは中小型バイオマス発電プラントや非化石燃料への燃料転換などの需要が存在しており、当面は引き続き堅調に推移するものと見込んでおります。また、アフターサービス事業では、ごみ処理におけるプラント運営の包括委託の増加、下水道事業における包括委託へ向けた動き、民間事業者向け当社納入プラントの増加によるアフターサービス対象プラントの増加など、今後の需要拡大が期待されます。 [環境・エネルギー(海外)事業] 海外におけるバイオマス発電プラント、廃棄物発電プラントの建設及びメンテナンスを主要な事業とし、現地法人を有するタイ並びに台湾を拠点に、東南アジアを中心に事業展開を進めております。 東南アジアでは各国政府主導のもと再エネ電源拡大や化石燃料の段階的廃止等に向けた政策が打ち出され、バイオマス発電プラントや既設石炭ボイラの燃料転換などの需要が見込まれ、中長期的にも高い市場ポテンシャルを有しておりますが、主力のバガス燃焼プラントではインド、中国メーカーとの厳しい競争環境が継続しております。また、都市化の進展により廃棄物発電のニーズは高まっているものの、制度・基準の未整備や政府の資金不足などにより安定的な市場を形成するまでには至っておりません。 [民生熱エネルギー事業] 商業施設や工場などの熱源装置として利用される小型貫流ボイラ、真空式温水発生機など、汎用ボイラの製造、販売、メンテナンスを主要な事業としております。 国内の汎用ボイラ市場は成熟市場であるものの、更新需要を中心に引き続き一定の需要とともに低・脱炭素化製品市場も需要の拡大が見込まれております。また、海外では東南アジアを中心に高効率・高機能機種や燃料転換の需要の拡大が見込まれております。 [設備・システム事業] 空調設備、給排水設備など建築設備の設計・施工と、クリーン機器、洗浄装置など半導体産業用設備の製造、販売、メンテナンスを主要な事業としております。 建築需要は当面は引き続き堅調に推移すると見込まれており、また、半導体製造装置市場も短期的には変動しながらも中長期的には拡大が期待されます。
経営方針・対処すべき課題4,300字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 <社是> 技術を大切に 人を大切に 地球を大切に <経営理念> 世の中が必要とするもの、世の中に価値があると認められるものを生み出すことで、社会に貢献し、企業としての価値を高め、長期的な発展と、すべてのステークホルダーの満足を目指す。 <長期ビジョン> ESG経営の推進によりお客様や社会とともに持続的に成長し、再生可能エネルギーの活用と環境保全の分野を中心にリーディングカンパニーとして社会に必須の存在であり続け、2030年に経常利益200億円を目指す。 ① 経営理念 当社の創業者である田熊常吉は、1912年の「タクマ式汽罐(ボイラ)」発明により国内産業の発展に大きく貢献しました。1938年にはボイラを通じて社会へ貢献するという「汽罐報国」の精神を掲げ当社を創業。以来、当社グループは、この精神を継承し、あらゆる種類のボイラを手がけるとともに、ボイラで培った技術を活かして廃棄物処理プラントや水処理プラントなどの環境衛生分野へ進出し、エネルギーの活用と環境保全の分野を中心に事業を広げ、社会の発展と課題の解決に貢献してまいりました。当社グループの経営理念はこの創業の精神にあり、事業活動を通じて社会の長期的、持続的な発展に貢献することが、当社グループの変わらぬ価値観です。 ② 長期ビジョン(Vision2030) グローバルでは気候変動問題の深刻化、また、新興国を中心に人口増加・都市化の急速な進展による衛生環境の悪化や、エネルギー需要の増加などが懸念されます。一方、国内においては人口減少・高齢化による内需の縮小、人材・担い手不足や財政の逼迫、インフラの老朽化などが懸念されており、将来に向けて持続可能な社会をいかに実現していくかが重要な課題です。このような中長期のトレンド・社会課題を踏まえ、当社グループは中長期の経営の指針として「長期ビジョン(Vision2030)」を策定しております。 当社グループは本ビジョンの下、事業活動を通じてお客様や社会の課題を解決することでESGに関する重要課題に取り組み持続的な成長を目指す、ESG経営を推進します。このESG経営の核となる事業活動の展開に際しては、当社グループの強みであるエネルギーの活用や環境保全に関する技術・ノウハウと、長期にわたるアフターサービス等を通じて培われたお客様との信頼関係を基に、「お客様の良きパートナー」となり、不屈の発明家精神を継承した当社グループの「イノベーション」によって生み出された有益な技術・サービスを通じて、再生可能エネルギーの活用と環境保全の分野を中心にお客様や社会の課題を解決いたします。この事業活動を通じてESGに関する重要課題に取り組み、お客様や社会とともに持続的に成長することで、2030年に経常利益200億円を目指してまいります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 第14次中期経営計画(2024~2026年度) 当社グループは、Vision 2030の実現に向けたセカンドステップとして、2024年4月よりタクマグループ第14次中期経営計画(2024~2026年度)をスタートさせました。第14次中計では、「経営基盤の強化」、「従来ビジネスの一層の強化」、「将来の環境変化への対応」において第13次中計で取り組んできた施策を具現化し、第15次中計以降の成果獲得につなげることをテーマとしております。 [第14次中期経営計画の基本方針] Vision 2030実現に向けては人材のリソース不足などの課題があり、第13次中計では課題解決に向け事業環境の見極め、採用強化などを通じて成長への布石を打ちました。第14次中計は、課題解決に向けた施策の策定・実行を進めつつ、一般廃棄物処理プラントの受注(更新、基幹改良)とストックを最大限活用した収益モデルの確立に優先的に経営資源を投入し、第15次中計以降のビジョン実現に向けた成長ストーリーを具現化します。 a. 経営基盤の強化 成長ストーリーの具現化のためには、経営基盤の強化を継続して行うことが必要となります。特にストック型ビジネス・EPC事業におけるリソースの拡充に向け、多様な人材の確保、人材育成による基盤強化を図るとともに、働き甲斐、働きやすさのさらなる向上により長期にわたって活躍できる社内環境の整備に取り組んでまいります。また、事業分野でのデジタル化、ナレッジマネジメント(注)などを推進することにより、生産性向上やスムーズな技術承継を図ります。 (注)ナレッジマネジメント:技術伝承・人材育成のため、個人の知識・情報をデータ資産として見える化し、組織全体で共有し活用すること。 b. 資本政策 市場の期待に応える事業成長を果たすための資本コストを意識した定量的な目標(ROE)を設定し、新たな株主還元方針を含めた経営資源の適切な配分を行ってまいります。また同時に、EPC事業、長期O&M事業を支える強固な財務基盤を維持しつつ、資本効率の向上と事業成長の両立を図ります。 c. ESGの取り組み Vision 2030で掲げたESG経営の推進による「お客様や社会とともに持続可能な成長」を実現していくため、当社グループが優先的に取り組むべき7つの重要課題(マテリアリティ)を特定しております。第14次中計においては、「従業員エンゲージメント」と「顧客満足度」に関わる新たなKPIを設定し、事業活動を通じたESG課題への取り組みを引き続き推進してまいります。 <重要課題(マテリアリティ)> Environment(環境)   気候変動対策への貢献 資源・環境保全 Social(社会)   お客様・地域との信頼関係の一層の強化 パートナーシップとイノベーションの推進 人材の活躍促進 安全と健康の確保 Governance(企業統治)   コーポレート・ガバナンスの強化 具体的な取り組み・KPIとその進捗については、統合報告書等を通じて情報発信してまいります。 d. 数値目標 Vision 2030で掲げた2030年度の経常利益200億円に向けて、第14次中計ではそのセカンドステップとして成長ストーリーの具現化を目指すものとし、数値目標として計画期間(3か年)累計の連結経常利益450億円を設定しております。また、新たに連結受注高累計7,000億円以上、2027年3月期ROE(自己資本利益率)11.5%以上を目標数値として設定し、その達成に向けて鋭意取り組んでまいります。 (3) 経営環境 自然災害の甚大化等、気候変動の影響が顕在化しつつあるなか、脱炭素社会の実現に向けて再生可能エネルギーへの期待はますます高まっており、また、公共インフラの老朽化に伴う更新・延命化需要など、当社グループの主要事業領域においては、足元では引き続き堅調な需要が存在しております。一方、中長期的には人口減少・高齢化等の社会構造の変化に伴う需要の変化、行政サービスの外部化(民間活用)の進展による包括委託の増加や、地域課題解決に向けたニーズの高度化・多様化など、事業環境は大きく変化していくものと認識しております。 [環境・エネルギー(国内)事業] 自治体向けのごみ処理プラント、下水処理プラント及び民間事業者向けのバイオマス発電プラント等の建設(EPC事業)並びにそれらのプラントのメンテナンス、運転管理、運営、新電力事業等のアフターサービスを主要な事業としております。 EPC事業は、環境規制等の法規制、自治体・民間事業者への助成政策など国の政策や、公共投資・民間設備投資の動向などの影響を受けやすく、中長期的に需要が大きく変動する傾向にあります。一方、メンテナンス等のアフターサービス事業は、プラントの稼働後20~30年間のライフサイクルにわたって安定した需要が見込まれます。 EPC事業は、足元では引き続き需要は旺盛で、ごみ処理プラントでは老朽化に伴う更新・延命化需要、下水処理では汚泥焼却プラントの更新における省エネ・創エネ型への転換需要、また、民間事業者向けでは中小型バイオマス発電プラントや非化石燃料への燃料転換などの需要が存在しており、当面は引き続き堅調に推移するものと見込んでおります。また、アフターサービス事業では、ごみ処理におけるプラント運営の包括委託の増加、下水道事業における包括委託へ向けた動き、民間事業者向け当社納入プラントの増加によるアフターサービス対象プラントの増加など、今後の需要拡大が期待されます。 [環境・エネルギー(海外)事業] 海外におけるバイオマス発電プラント、廃棄物発電プラントの建設及びメンテナンスを主要な事業とし、現地法人を有するタイ並びに台湾を拠点に、東南アジアを中心に事業展開を進めております。 東南アジアでは各国政府主導のもと再エネ電源拡大や化石燃料の段階的廃止等に向けた政策が打ち出され、バイオマス発電プラントや既設石炭ボイラの燃料転換などの需要が見込まれ、中長期的にも高い市場ポテンシャルを有しておりますが、主力のバガス燃焼プラントではインド、中国メーカーとの厳しい競争環境が継続しております。また、都市化の進展により廃棄物発電のニーズは高まっているものの、制度・基準の未整備や政府の資金不足などにより安定的な市場を形成するまでには至っておりません。 [民生熱エネルギー事業] 商業施設や工場などの熱源装置として利用される小型貫流ボイラ、真空式温水発生機など、汎用ボイラの製造、販売、メンテナンスを主要な事業としております。 国内の汎用ボイラ市場は成熟市場であるものの、更新需要を中心に引き続き一定の需要とともに低・脱炭素化製品市場も需要の拡大が見込まれております。また、海外では東南アジアを中心に高効率・高機能機種や燃料転換の需要の拡大が見込まれております。 [設備・システム事業] 空調設備、給排水設備など建築設備の設計・施工と、クリーン機器、洗浄装置など半導体産業用設備の製造、販売、メンテナンスを主要な事業としております。 建築需要は当面は引き続き堅調に推移すると見込まれており、また、半導体製造装置市場も短期的には変動しながらも中長期的には拡大が期待されます。
事業等のリスク2,477字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。 また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ・資機材及び工事価格の高騰 各種プラントのEPC事業においては、受注から納入まで3~5年程度と長期にわたるものが多く、見積から発注までのタイムラグが生じることから、その間に経済情勢の変動等により資機材や工事価格が大幅に上昇し、それを請負金額に反映することが困難な場合には、プロジェクトの採算悪化により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、資機材・工事価格動向のモニタリング・予測に加え、新規取引企業の開拓による調達先の多様化や、プロジェクト受注前の早期の段階より協力企業との連携を密にし、関係強化を図ることなどにより、コストアップリスクの排除に努めております。 ・製品・サービスの瑕疵等 当社グループが提供する製品・サービスの瑕疵や設計・施工上の問題等により、性能未達や納期遅延、あるいは人的・物的被害を引き起こす重大な事故等が生じた場合、その修復のための多大な費用負担や多額の損害賠償責任を負い、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、そのような事態の発生により、当社グループに対する社会的評価やブランド価値が低下し、その後の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、EPC事業においては、計画・設計・施工の各段階で関係する部門長(本部長・センター長)を交えたデザインレビューを実施し、設計不備等の不具合発生を抑止するとともに、大型プロジェクトや新技術導入等の高リスクプロジェクトについては、「プロジェクトリスク管理規程」に基づき、見積引合い段階のリスク評価、受注後のリスク管理・モニタリング等を通じて、リスクの発現抑制に努めております。また、運転管理・運営等の事業においては、各種規程・マニュアルを整備し、教育・研修活動によりその浸透を図るとともに、定期的なモニタリングを通じてリスクの発現抑制に努めております。 ・事業環境の変化 国の政策変更により自治体・民間事業者への助成制度が縮小された場合や、景気後退等により民間設備投資が縮小した場合には、各種プラントの新設・更新需要が減退し、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、需要の減退により競合他社との価格競争が激化し、受注価格の下落により当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、第14次中期経営計画の基本方針に基づき、人材の確保と育成、ナレッジマネジメントの推進等の経営基盤の強化により、EPC事業におけるリーディングカンパニーとしてのポジションの維持・拡大を図るとともに、プラントのライフサイクルにわたって安定した需要が見込まれるメンテナンス、運転管理、運営等のアフターサービス事業(ストック型ビジネス)の強化に注力しております。事業環境の変化に対応し得る収益基盤として、また、成長の中核を担うドライバーとしてストック型ビジネスの更なる拡大を目指してまいります。 (注)ナレッジマネジメント:技術伝承・人材育成のため、個人の知識・情報をデータ資産として見える化し、組織全体で共有し活用すること。 ・気候変動 気候変動の影響と考えられる自然災害等が深刻さを増しており、世界の平均気温上昇を抑えるべく、温室効果ガス(GHG)排出量削減が求められております。豪雨や台風などの頻発化・激甚化による工事遅延やサプライチェーンの分断、低炭素・脱炭素社会への移行に伴う各種法規制の強化、政策・市場の変化等が生じ、当社グループの対応が遅れた場合には、事業コストの増加や各種プラントの新設・更新需要の減退等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、ESG経営の推進において、優先的に取り組むべき重要課題(マテリアリティ)の1つとして「気候変動対策への貢献」を掲げており、エネルギーの有効活用と環境保全の技術を用いた製品・サービスの提供を通じて、再生可能エネルギーの普及やエネルギー効率の改善、資源保全・環境負荷低減と未利用資源の有効活用へ取り組んでおります。また、2022年4月に気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に賛同し、気候変動に関するリスク低減と機会創出に向けた対応策を策定しております。TCFD提言に基づき情報開示を進めるとともに、引き続き事業活動を通じて気候変動の緩和や環境負荷の低減を図り、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 ・コンプライアンス 当社グループは、国内及び事業を展開する各国・地域の法令・諸規制に服しており、法令等遵守の徹底に努めておりますが、万が一、重大な法令違反等が発生した場合には、過料や課徴金、損害賠償等による多額の損失や、営業停止等の行政処分による受注機会損失が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、そのような事態の発生により、当社グループに対する社会的評価が低下し、その後の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、「コンプライアンス」を企業活動の重要な基盤と位置付け、継続的な啓発・教育活動によりその浸透・定着を図ってまいりました。引き続き、内部通報制度やCSR意識調査等の仕組みを効果的に運用・活用し、継続してその改善に取り組んでいくことで、グループ全体のコンプライアンス意識の更なる浸透・向上を図ってまいります。
経営成績の分析 (MD&A)5,626字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度の業績は、ごみ処理プラントを中心に引き続き堅調な需要を着実に受注に結び付け、受注高は期首の目標(250,000百万円)を大幅に上回り、前期に比べ86,725百万円増加の333,026百万円、受注残高は167,406百万円増加の745,158百万円となりました。 また、売上高は環境・エネルギー(国内)事業および民生熱エネルギー事業の増加により、前期に比べ14,458百万円増加の165,620百万円となりました。 損益面においては、主に環境・エネルギー(国内)事業の増益により、営業利益は前期に比べ1,877百万円増加の15,409百万円、経常利益は2,183百万円増加の16,279百万円、増益に加え投資有価証券売却益の計上もあり、親会社株主に帰属する当期純利益は3,340百万円増加の13,732百万円となりました。 これらの結果、受注高、受注残高および親会社株主に帰属する当期純利益は過去最高を更新しております。 当連結会計年度のセグメントごとの業績は次のとおりです。 (単位:百万円) セグメントの名称   当連結会計年度   前連結会計年度比増減額 受注高   売上高   営業損益   受注残高   受注高   売上高   営業損益 環境・エネルギー(国内)事業   288,709   126,935   15,624   722,939   73,916   13,284   2,543 環境・エネルギー(海外)事業   1,561   3,635   102   595   △786   △1,910   △967 民生熱エネルギー事業   30,865   26,846   1,844   10,555   10,598   7,000   450 設備・システム事業   12,300   8,524   1,048   11,172   2,957   △4,033   157 計   333,436   165,941   18,619   745,262   86,686   14,341   2,184 調整額   △410   △321   △3,210   △104   38   116   △307 合計   333,026   165,620   15,409   745,158   86,725   14,458   1,877 当社グループの事業セグメントは、環境・エネルギー(国内)事業、環境・エネルギー(海外)事業、民生熱エネルギー事業及び設備・システム事業の4事業から構成され、そのうち環境・エネルギー(国内)事業が売上高の大部分を占める最も重要な事業セグメントになります。(当連結会計年度においては、セグメント間売上控除前の売上高合計の約8割、調整額消去前の営業利益合計の約8割を当該セグメントが占めております。) [環境・エネルギー(国内)事業] 当連結会計年度においては、引き続き堅調な需要の獲得に努め、ごみ処理プラントのDBO事業を中心とする新設工事(更新案件)5件、基幹改良工事2件のほか、エネルギープラントの新設4件などを受注し、受注高は前期に比べ73,916百万円増加の288,709百万円となりました。 また、売上高は受注済みプラントの進捗等により前期に比べ13,284百万円増加の126,935百万円、売上高の増加に伴い営業利益は2,543百万円増加の15,624百万円となりました。 引き続き、ごみ処理プラントを中心に、バイオマス発電プラント、下水汚泥焼却発電プラント等の継続的な受注獲得により、EPC事業での市場ポジションの維持・拡大を図るとともに、データ活用による運営事業の更なる品質向上と収益力強化、延命化やソリューション提案の強化、新電力事業の拡大等によりストックを最大限活用した収益モデルの確立を目指してまいります。 ※ EPC : Engineering Procurement Construction の略でプラント建設事業 O&M : Operation & Maintenance の略でプラント運営事業 DBO : Design Build Operate の略で建設・運営事業(EPC+O&M) [環境・エネルギー(海外)事業] 当連結会計年度においては、新設プラントの受注がなかったことに加えメンテナンスも減少し、受注高は前期に比べ786百万円減少の1,561百万円となりました。 また、複数の受注済みプラントが大きく進捗した前期に比べ、売上高は1,910百万円減少の3,635百万円、営業利益は967百万円減少の102百万円となりました。 引き続き、新たなバイオマス燃料など対応燃料の拡充により競合との差別化を図り、バイオマス発電プラントの継続的な受注獲得を目指すとともに、タイ・台湾を中心に、今後の需要を取り込むべく、現地企業とのパートナーシップ等、廃棄物発電プラントの受注獲得に向けた体制構築と将来に向けた実績づくりを進めてまいります。 [民生熱エネルギー事業] 当連結会計年度においては、㈱IHI汎用ボイラの連結子会社化に伴い、前期に比べ受注高は10,598百万円増加の30,865百万円、売上高は7,000百万円増加の26,846百万円、営業利益は450百万円増加の1,844百万円となりました。 引き続き、更新需要やメンテナンスを中心に国内事業の維持・拡大、タイの現地法人を拠点に海外事業の拡大を図るとともに、水素、バイオマス、電気式など現有商品のブラッシュアップを含め、脱炭素社会を見据えた新たな熱源装置市場の開拓に取り組んでまいります。また、㈱日本サーモエナーと㈱IHI汎用ボイラとの合併(2026年4月1日付)により、国内シェア向上によるスケールメリットの獲得とシナジー最大化を目指してまいります。 [設備・システム事業] 当連結会計年度においては、主に建築設備事業の増加により、受注高は前期に比べ2,957百万円増加の12,300百万円となりました。 一方、売上高は建築設備事業、半導体産業用設備のいずれも減少し、前期に比べ4,033百万円減少の8,524百万円となったものの、営業利益は主に建築設備事業における利益率の改善により157百万円増加の1,048百万円となりました。 引き続き、建築設備事業においては、営業力・施工能力の強化や採算性を重視した案件獲得により受注規模と利益の着実な拡大を図るとともに、半導体産業用設備においては国内販売の維持・拡大や海外販売の強化により収益の拡大を図ってまいります。 (2) 財政状態 当連結会計年度末の総資産は190,475百万円と前連結会計年度末に比べ443百万円の減少となりました。これは主に、投資有価証券が2,943百万円の増加となったものの、仕掛品が5,132百万円の減少となったことによるものであります。 負債は76,888百万円と前連結会計年度末に比べ4,466百万円の減少となりました。これは主に、契約負債が6,947百万円の増加となったものの、短期借入金が11,315百万円の減少となったことによるものであります。 純資産は113,586百万円と前連結会計年度末に比べ4,023百万円の増加となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が2,726百万円の増加となったことによるものであります。 この結果、当連結会計年度末の自己資本比率は59.1%と前連結会計年度末に比べ2.1ポイントの増加となり、1株当たり純資産額は1,545円02銭と前連結会計年度末に比べ121円99銭の増加となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は35,347百万円と前連結会計年度末に比べ2,725百万円の減少となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、24,655百万円の資金の増加(前連結会計年度は4,066百万円の資金の減少)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が20,106百万円となったほか、売上債権により8,523百万円の増加となったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、1,742百万円の資金の減少(前連結会計年度は1,257百万円の資金の増加)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入が4,907百万円となったものの、定期預金の純増減額が3,527百万円の減少、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が1,289百万円、有形固定資産の取得による支出が1,112百万円となったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、25,769百万円の資金の減少(前連結会計年度は938百万円の資金の増加)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額が12,080百万円の減少となったほか、自己株式の取得による支出が7,880百万円となったことによるものであります。 当社グループは、運転資金をはじめ、将来の事業展開に備えた設備投資、研究開発にかかる資金について、自己資金、前受金のほか、金融機関からの借入金によることとしており、今後も事業活動に必要な資金の調達に困難が生じることはないと考えております。なお、複数の金融機関とコミットメントライン契約を締結し、流動性を補完しております。 (4) 生産、受注及び販売の状況 ① 生産実績 当連結会計年度における当社グループの生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比(%) 環境・エネルギー(国内)事業   83,338   5.6 環境・エネルギー(海外)事業   2,779   △27.6 民生熱エネルギー事業   16,694   31.3 設備・システム事業   6,147   △39.1 計   108,958   3.2 セグメント間の内部取引高(△)   △170   △35.5 合計   108,787   3.3 (注) 金額は総製造費用で示しております。 ② 受注状況 当連結会計年度における当社グループの受注状況をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 環境・エネルギー(国内)事業   288,709   34.4   722,939   28.8 環境・エネルギー(海外)事業   1,561   △33.5   595   △77.7 民生熱エネルギー事業   30,865   52.3   10,555   61.5 設備・システム事業   12,300   31.7   11,172   51.1 計   333,436   35.1   745,262   29.0 セグメント間の内部受注高(△)   △410   △8.6   △104   578.2 合計   333,026   35.2   745,158   29.0 (注) 民生熱エネルギー事業は一部見込生産も行っております。上記の受注高及び受注残高には、受注生産分のほか見込生産分のうち納入先の確定したものも含まれております。 ③ 販売実績 当連結会計年度における当社グループの販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) 環境・エネルギー(国内)事業   126,935   11.7 環境・エネルギー(海外)事業   3,635   △34.5 民生熱エネルギー事業   26,846   35.3 設備・システム事業   8,524   △32.1 計   165,941   9.5 セグメント間の内部売上高(△)   △321   △26.7 合計   165,620   9.6 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。経営者は、見積りが必要な事項について過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。特に連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目・事象は以下のとおりであります。 ① 工事損失引当金 詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 繰延税金資産 詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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出典

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