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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.66-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

日本動物高度医療センター

6039 · Growth · サービス業

小動物の高度医療に特化した動物病院。二次診療と画像診断のパイオニアとして、全国の動物病院と連携し、専門的な治療を提供。

概要

日本動物高度医療センターは、犬と猫を対象とする二次診療(高度医療)に特化した動物病院グループである。2005年に神奈川県川崎市で設立され、2015年に東京証券取引所マザーズに上場(現在はグロース市場)。2026年3月期の連結売上高は約62億円、従業員数は328名。川崎本院、東京病院、名古屋病院、大阪病院の4施設を運営し、完全紹介制で12の専門診療科を有する。子会社のキャミックは画像診断、テルコムは動物用医療機器のレンタル・販売を担う。

二次診療、画像診断、在宅ケアの3本柱

当社グループは動物医療関連事業の単一セグメントであるが、事業内容は3つに分類される。中核は二次診療サービスで、完全紹介制により一次診療施設から紹介された症例に対し、12の専門診療科の獣医師が高度医療機器を用いて診察、手術、入院等を提供する。2026年3月期の二次診療の初診数は10,953件、総診療数37,985件、手術数3,404件であった。画像診断サービスは子会社キャミックが担当し、首都圏3拠点でMRI・CTによる撮影と読影を提供する。動物用医療機器のレンタル・販売は子会社テルコムが行い、主に酸素ケージを全国の飼い主や一次診療施設に提供する。これら3事業は共通の顧客基盤(一次診療施設と飼い主)を持ち、グループ全体で連携を強化している。

全国4,779施設の連携病院と紹介制

当社の診療は完全紹介制であり、全国の一次診療施設が「連携病院」として登録され、二次診療が必要な症例を紹介する。2026年3月末時点の連携病院数は4,779施設で、前年から132施設増加した。連携病院には、ウェブサイトでの紹介、学術情報提供、診療や手術への参加機会、施設利用などのサービスを提供する。当社は診療後、経過を一次診療施設にフィードバックし、術後のケアは一次診療施設が担うことで、相互補完的な医療体制を構築している。このネットワークは新規患者の流入源であると同時に、地域の動物医療全体の底上げにも寄与している。

4拠点体制から九州へ拡大計画

当社は現在、神奈川県川崎市の川崎本院、東京都足立区の東京病院、愛知県名古屋市の名古屋病院、大阪府箕面市の大阪病院の4拠点で二次診療を提供している。2027年秋以降、名古屋病院のリニューアルを予定しており、詳細設計が最終段階にある。また、空白エリアであった九州・福岡エリアでは2026年3月に事業用地を取得し、建設業界の需給逼迫を考慮しながら具体化を進める。各病院はすべて完全紹介制で、専門診療科を有する総合病院として機能し、地域の一次診療施設と連携している。今後も計画的な拠点拡大により、高度医療へのアクセスを広げる方針である。

グループ会社による役割分担

当社グループは、当社(二次診療)、株式会社キャミック(画像診断)、テルコム株式会社(在宅ケア機器)の3社で構成される。キャミックは2014年に子会社化され、首都圏3拠点でMRI・CT検査を専門に提供する。テルコムは2022年に子会社化され、酸素ケージのレンタル・販売を行う。2026年10月にはテルコムを「株式会社JARMeC ケアテック」に社名変更予定で、グループブランド統一を進める。各社は共通の一次診療施設ネットワークを持ち、統合CRMシステムの構築や基幹システム統合により、グループ一体での運営効率化とデータ活用を目指している。

業界の中での役割は動物医療業界における高度医療提供者。一次診療施設と連携し、専門的診療サービスを提供。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
62億円
営業利益
12億円
営業利益率
19.4%
純利益
8億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01動物医療(二次診療)主力

完全紹介制で、循環器、腫瘍など12の専門診療科を持つ総合病院として、高度な検査・治療・手術を提供。全国の一次診療施設と連携し、診療後のケアはかかりつけ医に戻す地域連携型のモデル。

小動物二次診療のトップランナー

02動物画像診断準主力

MRIやCTを用いた画像診断サービスを提供。専門獣医師が読影し、かかりつけ医に報告書をフィードバック。一次診療施設の診療をサポート。

国内最多の画像診断実績

主な製品・サービス2
MRI診断
MRI装置による断面画像を撮影し、専門医が読影して診断を支援する。
CT診断
CT装置による断層画像を撮影し、専門医が読影して診断を支援する。

03在宅医療機器レンタル副次

動物の飼い主向けに酸素ケージなどの医療機器をレンタル。一次診療施設や代理店を通じて提供。在宅ケアを支援。

主な製品・サービス1
酸素ケージ
酸素濃縮器とケージがセットになった在宅用機器。呼吸器疾患等の動物に酸素を供給する。

製品と技術

12診療科による専門性と横断的チーム診療

当社の二次診療サービスは、循環器科、呼吸器科、消化器科、泌尿生殖器科、腫瘍科、血液内科、放射線科、画像診断科、脳神経科、整形科、麻酔科/手術部、集中治療科の12診療科で構成される。各診療科は複数の獣医師とスタッフからなるチームを編成し、患者の状態に応じて診療科横断のチーム診療を行う。これにより単科の病院では対応困難な複合的な症例にも対応可能である。また、2025年6月には価格改定を実施したが、診療件数は前年比で増加しており、飼い主のニーズに応える提供価値が評価されている。2026年3月期の手術数は3,404件で、前年比11.0%増加した。

首都圏3拠点で専門読影を提供するキャミック

子会社キャミックは、東京都江戸川区、世田谷区、埼玉県さいたま市の3拠点で、MRIやCTを用いた動物画像診断サービスを提供する。完全紹介制で、一次診療施設からの検査依頼を受け、専門知識を持つ獣医師が撮影・読影を行い、所見を報告する。2026年3月期の検査件数は前年比9.0%増加し、2025年6月には価格改定を実施した。キャミックの画像診断は、一次診療施設の診断精度向上に寄与し、グループとしての診断能力の核となっている。また、蓄積された画像データは今後のAI診断支援などの活用が期待されている。

酸素ケージを中心とした動物用医療機器の提供

子会社テルコムは、動物用の酸素濃縮器とケージのセット(酸素ケージ)を中心に、医療機器・健康管理機器のレンタル・販売を行う。営業所は神奈川県横浜市、大阪市、福岡市の3か所で、代理店を通じた販売も行う。レンタルは主に一次診療施設からの紹介で飼い主に提供され、販売は一次診療施設向けが中心である。2026年3月期のレンタル契約数は前年比6.1%増加。2025年10月に価格改定を実施した。2026年10月には社名を「JARMeC ケアテック」に変更予定で、グループブランドとしての一体感を強める。在宅ケア事業は、入院後のフォローや慢性疾患の管理に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 動物医療(二次診療)小動物二次診療のトップランナー
  • 動物画像診断国内最多の画像診断実績

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

動物高度医療で成長、内需特化の専門サービス

サービス業セクターで、動物の高度医療センターを運営し、ペット医療市場という特化領域に立つ。同業のジンジブやJSHは人材やITサービスが中心で、当社のように医療と接続する事業は少ない。売上高は43億円から62億円へ増加し、営業利益率も13%から19%へ上昇と収益性は良好。動物病院市場は高齢ペットの増加や医療高度化で拡大基調にあり、専門性の高い設備と獣医師の確保が差別化につながる。一方で、ペットは生涯医療費が限られるため、高額な設備投資を回収できる需要の創出が鍵。ライバルとなる大型動物病院や大学病院との競争があり、地域展開や提携戦略が重要。国内市場の成長に依存しており、海外展開の情報はない。

強み

  • ペットの高齢化と医療ニーズの増加で、高度医療の需要が高まっている。
  • 営業利益率19%超と、サービスの付加価値が高く収益を生んでいる。
  • 高度な機器を備え、一般病院では難しい治療に対応できる。
  • 売上高が前期比約27%増と、事業規模を大きく拡大している。

課題

  • ペット市場の拡大が続くものの、将来的には頭打ち可能性もある。
  • 高度医療機器は高価で、償却負担の大きさが経営を圧迫する恐れ。
  • 有能な獣医師やスタッフの確保が成長のボトルネックになる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字が日本動物高度医療センター

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17081コーユーレンティア145億円7.7倍
2366Aウェルネス・コミュニケーションズ145億円17.0倍
39343アイビス145億円16.5倍
47373アイドマ・ホールディングス144億円7.5倍
56176ブランジスタ144億円6.7倍
66039日本動物高度医療センター143億円15.4倍
76087アビスト141億円18.9倍
89713ロイヤルホテル140億円14.8倍
99221フルハシEPO140億円15.4倍
107082ジモティー140億円28.2倍
117352TWOSTONE&Sons139億円56.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 16件

動物高度医療の実現を目指した2005年の設立

2005年9月、動物医療界における人材教育と臨床研究、そして地域連携病院と協力した高度医療提供を目的として、神奈川県川崎市高津区に株式会社日本動物高度医療センターが設立された。2007年6月には同地に川崎本院を開院し、小動物(犬猫)に限定した二次診療施設として8診療科でスタートした。同年12月には放射線治療を開始し、民間の二次診療施設として先駆的な取り組みを始めた。設立当初から完全紹介制を採用し、一次診療施設との連携を重視する方針は現在まで一貫している。

子会社設立と農林水産大臣指定

2008年2月、動物医療分野のコンサルティングを行うJCアライアンス株式会社を100%子会社として設立。同年4月には組織改編により診療科を13に拡大した。2009年3月、民間では初めて「小動物臨床研修診療施設」として農林水産大臣の指定を受け、教育機関としての役割も公認された。2010年3月には学術部門を新設し、学会発表や研究開発を統括する体制を整えた。これらの取り組みは、単なる診療提供にとどまらず、業界全体の人材育成と技術向上に貢献する基盤を築いた。

名古屋進出と東証マザーズ上場

2011年12月、愛知県名古屋市天白区に名古屋病院を開院し、関東以外で初めての拠点を構えた。2014年1月には画像診断サービスの株式会社キャミックを子会社化し、グループの診断能力を強化した。2015年3月、東京証券取引所マザーズに株式を上場し、資金調達力と知名度を高めた。上場時点の売上高は約19億円(2015年3月期)で、その後も成長を続ける。名古屋病院の開設は中部エリアへの拡大を意味し、上場はその後の事業拡大の原動力となった。

東京病院開設と子会社吸収合併

2016年7月、東京都足立区に東京病院を開院。同時に連結子会社のJCアライアンス株式会社を吸収合併し、グループ組織を効率化した。この時期には診療科の見直しも行われ、カウンセリング/理学療法科を廃止し血液内科を新設、11診療科体制となった。東京病院の開設により首都圏でのプレゼンスを強化し、2拠点体制で多くの症例を受け入れる体制を整えた。吸収合併はコンサルティング機能を本社に統合し、経営資源の集中を図った。

テルコム子会社化と大阪病院開院

2022年3月、動物用医療機器のレンタル・販売を手掛けるテルコム株式会社を子会社化し、在宅ケア分野に進出した。同年4月には東証市場区分見直しに伴いグロース市場に移行。2023年6月、大阪府箕面市に大阪病院を開院し、関西エリアへ進出した。大阪病院開院に伴い眼科を廃止し、10診療科となった。2024年5月には大阪病院で放射線治療を開始、放射線科と画像診断科を分離し集中治療科を新設して12診療科体制に戻した。これにより全国4拠点体制が完成した。

グループ連携強化とデジタル戦略

近年、グループ各社のデータを活用した新サービス開発に注力している。2025年10月の人事制度刷新や、2026年秋からの次世代型電子カルテ一部稼働など、DX投資を加速。2026年10月にはテルコムを「JARMeC ケアテック」に社名変更予定で、グループブランド統一を進める。また、フィジカルAIやペットテックの研究、動物医療インテリジェンスプラットフォーム構想を掲げ、大学や製薬企業との連携も模索している。これらの取り組みは、単なる診療拡大からデータドリブンな価値創出へのシフトを示している。

年表16件を開く

2000年代

  • 2005年9月創業動物医療界において「臨床や教育現場で活躍する人材の教育」の環境を整え、「動物医療技術の向上を担う臨床研究」にチャレンジし、地域の連携病院と協力して「高度医療(二次診療)」を提供することを目的として、神奈川県川崎市高津区に株式会社日本動物高度医療センターを設立
  • 2007年6月本店所在地(神奈川県川崎市高津区)に小動物(対象は犬及び猫に限定)の二次診療施設(川崎本院)として8診療科(総合診療科、循環器科、腫瘍科、放射線科、皮膚科、眼科、麻酔科、カウンセリング科)にて開院
  • 2007年12月川崎本院で放射線治療を開始
  • 2008年2月神奈川県横浜市中区に動物医療分野の事業に関するコンサルティングを行うJCアライアンス株式会社を100%子会社として設立
  • 2008年4月組織改編により総合診療科を廃止し、呼吸器科、消化器科、泌尿生殖器科、脳神経科、整形科、歯科を新設し、13診療科となる
  • 2009年3月民間では初めて、「小動物臨床研修診療施設」として農林水産大臣より指定を受ける

2010年代

  • 2010年3月学会発表、研究開発を統括する社内横断的な組織として、学術部門を新設する。歯科を廃止し、12診療科となる
  • 2011年12月愛知県名古屋市天白区に名古屋病院を開院
  • 2012年3月皮膚科を廃止し、11診療科となる
  • 2014年1月M&A高度医療機器を用いた動物の高度検診センターを運営する株式会社キャミック(現・連結子会社、本店:神奈川県川崎市高津区)の発行済株式の100%をオリンパスビジネスクリエイツ株式会社より取得し、子会社化
  • 2015年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2016年7月M&A連結子会社JCアライアンス株式会社を吸収合併 東京都足立区に東京病院を開院 カウンセリング/理学療法科を廃止、血液内科を新設し、11診療科となる

2020年代

  • 2022年3月M&A動物の健康管理用酸素濃縮器及びケージの貸与・販売を手掛けるテルコム株式会社(現・連結子会社、本店:神奈川県横浜市港北区)の発行済株式の100%を取得し、子会社化
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所グロース市場に移行
  • 2023年6月大阪府箕面市に大阪病院を開院 眼科を廃止し、10診療科となる
  • 2024年5月大阪病院で放射線治療を開始 放射線科と画像診断科を分離、集中治療科を新設し、12診療科となる

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    診療エリアの拡充

    計画的な拠点拡大を進める。名古屋病院のリニューアル(2027年秋以降)や九州・福岡エリアへの進出(2026年3月用地取得済み)を具体化する。

  2. 02

    診療体制の強化と品質向上

    高度獣医師・看護師の採用育成、人事制度の刷新、次世代型電子カルテ(AI自動入力等)の構築(2026年秋一部稼働、2027年夏本格稼働)、最新医療機器への投資を進める。

  3. 03

    グループ能力の結集

    画像診断・二次診療・在宅ケアの3社が協業し、統合CRMシステムや基幹システム統合、ブランド戦略推進、テルコムの社名変更(2026年10月予定)でグループシナジーを創出する。

  4. 04

    DX・データ活用の推進

    グループに蓄積された高度医療データを活用し、次世代電子カルテによるデータ基盤整備、病院ファシリティDX、動物医療インテリジェンスプラットフォーム構想を中期的に実現する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で328人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は616万円で、9期前と比べて+40.6%平均年齢は34.7歳、平均勤続年数は5.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月142
2018年3月163
2019年3月43834.04.0175
2020年3月46934.04.0188
2021年3月44534.24.0197
2022年3月50234.75.0224
2023年3月52535.15.0229
2024年3月55134.95.0256
2025年3月58034.45.0294238
2026年3月61634.75.0328366

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率43.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
大阪病院 — 大阪府箕面市2,181百万円
川崎本院 — 神奈川県川崎市高津区1,977百万円
福岡病院(仮称) — 福岡県福岡市1,576百万円
東京病院 — 東京都足立区903百万円
名古屋病院 — 愛知県名古屋市天白区840百万円
ひがし東京(東京都江戸川区)他2ヶ所469百万円
横浜営業所(神奈川県横浜市港北区)他3ヶ所303百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社キャミック(注)2、3
    神奈川県川崎市高津区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    テルコム株式会社(注)2、3
    神奈川県川崎市高津区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は62億円営業利益12億円前期と比べると増収増益で、売上が+17.0%、利益が+71.4%。

売上高
+17.0%
62億円
営業利益
+71.4%
12億円
純利益
+60.0%
8億円
営業利益率
19.4%
前期比 +6.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高66億円62億円
営業利益13億円12億円
純利益9億円8億円
1株あたり配当¥13¥13

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は16億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+60.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q101
2024年1Q1000.00
2024年2Q10220.01
2024年3Q1119.11
2024年4Q121
2025年2Q26415.42
2025年4Q27311.13
2026年2Q30620.04
2026年4Q32618.84
2027年1Q16318.82

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は13億円から62億円へ4.8倍に増えた。直近期の営業利益率は19.4%。売上は13期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1300
高度医療機器を用いた動物の高度検診センターを運営する株式会社キャミック(現・連結子会社、本店:神奈川県川崎市高津区)の発行済株式の100%をオリンパスビジネスクリエイツ株式会社より取得し、子会社化
2014年3月1511
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2015年3月1912
連結子会社JCアライアンス株式会社を吸収合併 東京都足立区に東京病院を開院 カウンセリング/理学療法科を廃止、血液内科を新設し、11診療科となる
2016年3月2122
2017年3月2232
2018年3月2332
2019年3月2643
2020年3月2753
2021年3月2843
動物の健康管理用酸素濃縮器及びケージの貸与・販売を手掛けるテルコム株式会社(現・連結子会社、本店:神奈川県横浜市港北区)の発行済株式の100%を取得し、子会社化
2022年3月3043
2023年3月3954
2024年3月4353
2025年3月537713.25
2026年3月62121119.48

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高62億円のうち、営業利益として残るのは12億円19.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の12.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金59.7%37億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.6%14億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益19.4%12億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
40.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+11.8pt
19.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+7.9pt
12.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.7pt
18.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが14億円、投資CFが−25億円で、差し引きのフリーCFは−11億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は16億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月3−2−213
2014年3月3−2−114
2015年3月4−65−26
2016年3月4−3018
2017年3月4−117−78
2018年3月3−85−58
2019年3月7−1−3612
2020年3月5−1−4411
2021年3月5−1−5411
2022年3月6−147−810
2023年3月8−88018
2024年3月9−10−4−113
2025年3月14−10−6411
2026年3月14−2516−1116

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は113億円。このうち返さなくてよい自己資本が49億円で、自己資本比率は43.1%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月303279.2
2014年3月3242811.2
2015年3月3973216.7
2016年3月42103223.9
2017年3月51123924.0
2018年3月59154425.8
2019年3月61184330.0
2020年3月59213836.0
2021年3月58233540.0
2022年3月71254635.3
2023年3月86374943.2
2024年3月88385043.5
2025年3月88414647.4
2026年3月113496443.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
16億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
39億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
64億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
89
/ 100
安定性自己資本比率29 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率534社中70位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中451位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
18.5%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
19.4%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
43.1%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
17.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥993で、1年前と比べて+14.7%過去52週の値幅のなかでは17%の位置にある。

¥993-2.6%1ヶ月-1.1%1年+14.7%時価総額143億円
過去52週の値幅
安値¥865高値¥1,605

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.4倍
PER (会社予想)14.4倍
PBR2.59倍
配当利回り1.31%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月18日に1066円と前日比6.49%下落も、1ヶ月では7.24%上昇。25日線(1030円)を上回っており、上昇トレンド。52週高値1605円からは約34%下落しており、高値圏からは乖離。8月13日から急騰し、17日に1140円まで上昇したが、18日に反落。出来高も8月13日から増加しており、売買が活発。RSIは63.7とやや強気圏で、上昇余地に期待。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 58/100)

PER16.29倍は同業界平均22.53倍を下回り割安感がある一方、PBR2.73倍は平均3.18倍を下回るもののROE18.5%を考慮すると株価は妥当水準。配当利回り1.16%は平均2.73%を大きく下回り、株主還元が課題。売上高は増加傾向で営業利益率も改善しており、成長性は評価できるが、配当の伸び悩みが投資魅力を減じている。総合的にほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.4倍23.4倍
PER (予想)14.4倍
PBR2.59倍3.51倍
ROE18.5%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

ペットの高齢化と医療費の増加を背景に市場は成長しているが、競争も激化している。強気派は、高度医療への需要増と専門病院の優位性から持続的な成長を期待する。一方、弱気派は、自由診療のため価格競争が起きやすいことや、専門医の確保難、設備投資負担が収益を圧迫するリスクを懸念する。直近の売上成長と利益率の改善が持続するかが焦点。

プラスに働く材料7
  • ペット医療の高度化で需要増

    犬猫の高齢化に伴い、CT・MRIなどの高度診療の需要が拡大している

  • 紹介制で安定した集客

    一次診療病院からの紹介により、難症例患者を安定的に受け入れ

  • 単価向上で増収増益

    過去3年で売上高は39億→53億円と拡大、営業利益率も13%に改善

  • 営業利益率19.35%まで急改善した成長通年影響

    営業利益率13.21%→19.35%に改善。営業利益7→12億円と71%増益

  • 売上高62億円と3年連続増収決算発表後影響

    売上高43→53→62億円。26/3期の増収率17.0%と高成長維持

  • 純利益8億円でROE18.5%を維持継続影響

    純利益8億円(前期5億円)でROE18.5%。PBR2.73倍に見合う収益力

  • PER16.3倍と増収率17%のバランス不定影響

    PER16.29倍に対し増収率17.0%。成長期待で割高感が後退

マイナスに働く材料7
  • 自由診療で価格競争リスク

    公的保険がなく価格設定は自由なため、競合参入で値下げ圧力が生じる

  • 専門医の確保が課題

    高度医療の提供には専門医が必須だが、人材不足が拡大の制約に

  • 設備投資負担

    CT・MRIなど高額設備の更新・新規開院で減価償却費が増加しやすい

  • 増収率が23%→17%に鈍化した兆候2026年下期影響

    25/3期増収率23.3%から26/3期17.0%へ鈍化。減速が続けばPER16.3倍が重荷

  • 営業利益率19.35%の高さが継続しないリスク通年影響

    利益率が13.21%に戻ると営業利益は62億円×13.21%で約8.2億円に減少

  • PBR2.73倍が成長減速時に重石不定影響

    ROE18.5%が低下した場合、PBR2.73倍は2倍前後へ修正される可能性

  • 90%急騰後の流動性低下で乱高下不定影響

    1年+90.2%上昇・時価総額148億円。需給が薄く急落リスクがある

次の決算で確かめる点
症例数
紹介患者の受け入れ数が売上高の基盤。増加が成長の目安
一頭あたり単価
高度医療の提供度合いを示し、収益性に直結する
病院数
ネットワーク拡大が成長戦略の要。出店ペースを確認
営業利益率
設備投資や採用コストを吸収しながら収益性が維持できるか

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり13で、前期から+62.2%いまの株価に対する利回りは1.31%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥13
1株あたり
配当利回り
1.31%
いまの株価に対して
配当性向
17.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年3月426.1
2025年3月785.025.6
2026年3月1262.217.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥13

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,952人。区分でいちばん多いのは個人・その他61.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が21.3%を占め、残る78.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他66.067.971.664.260.561.5
金融機関7.56.52.34.38.512.9
外国法人7.99.68.315.517.110.4
事業法人8.79.012.110.410.58.4
証券会社9.76.85.85.53.36.6
自己株式2.34.53.65.85.35.3
外国人個人0.20.10.10.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01KCPエクイティアシスト1号投資事業有限責任組合11.12
02MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)6.99
03株式会社日本カストディ銀行(信託E口)4.86
04風越建設株式会社4.17
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)3.98
06株式会社SBI証券3.25
07平尾 秀博3.13
08日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)3.00
09サンリツサービス株式会社2.40
10小沼 滋紀2.38

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-05-12
    みずほ信託銀行株式会社
    新規の大量保有報告
    4.86%
  • 2026-04-17
    ピルグリム・パートナーズ・アジア・ピーティーイー・エルティーディー(Pilgrim Partners Asia (Pte.) Ltd.)
    新規の大量保有報告
    6.85%
    -1.04pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1785%、1株純資産は12期で+27%。直近期のROEは18.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月32.5
2014年3月4227.0
2015年3月7529830.533.7
2016年3月9342726.016.1
2017年3月9852520.620.0
2018年3月8863415.135.0
2019年3月12275517.622.9
2020年3月12988015.811.9
2021年3月12198112.817.2
2022年3月2421611.814.9
2023年3月3127112.211.7
2024年3月252899.015.826.1
2025年3月4032113.112.825.6
2026年3月6437818.518.117.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額109百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
平尾秀博代表取締役社長57450,500
松永悟取締役61207,500
大江正巳取締役6111,000
坪川郁子取締役(監査等委員)48
吉島彰宏取締役(監査等委員)62
長谷川輝夫取締役(監査等委員)74
小林利明取締役(監査等委員)45

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)469188722
社外取締役318186
取締役(社内)1444

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,687字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社の株式会社キャミック及びテルコム株式会社の3社で構成され、動物医療業界における高度医療を提供することを目的としております。 当社グループは、動物を愛する飼い主様の願いに応えるため、民間で初めて完全紹介制による「二次診療」に特化した動物病院を開設いたしました。現在は、かかりつけの動物病院(一次診療施設様)からのご紹介に基づいて、専門獣医師と高度医療機器による「二次診療サービス」、MRI・CT等を活用した「画像診断サービス」、および在宅ケアのための「動物用医療機器・健康管理機器のレンタル・販売」を展開しております。 当社グループは、小動物二次診療のトップランナーとして、高度医療を実践するとともに、次世代を担う獣医師が最先端医療を学ぶ「教育の場」や、新たな技術・ツールを開発する「臨床研究の場」を提供しております。さらに、国内最多の画像診断や診療データを有する強みを活かし、動物医療の発展と社会への貢献を果たしてまいります。 当社グループは、動物医療関連事業の単一セグメントでありますが、当該事業を以下の3つに分類しております。 (1) 二次診療サービス(当社) 一次診療施設からの紹介を受け、専門分野を持った獣医師が、高度な医療機器を使用して行う、診察、検査、投薬、手術等の診療サービスです。サービスの提供を行った際に飼い主から診療費を受け取っており、一次診療施設様からは紹介料等は受け取っていません。 (2) 画像診断サービス(株式会社キャミック) 一次診療施設からの紹介を受け、画像診断の専門知識を有する獣医師が、高度な医療機器を使用して行う、画像の撮影・読影・診断等のサービスです。飼い主様から診断費を受け取っており、一次診療施設様からは紹介料等は受け取っていません。 (3) 動物用医療機器・健康管理機器(在宅ケア)のレンタル・販売(テルコム株式会社) 動物の飼い主様に対する酸素ケージ(酸素濃縮器とケージのセット)のレンタル及び一次診療施設様等に対する酸素ケージの販売です。 [事業系統図] [診療の流れ] ① 飼い主様がかかりつけの動物病院(一次診療施設様)に相談 ⇒A.飼い主様が二次診療(検査、治療、手術、入院等)を希望する場合 ② 一次診療施設様から当社に症例として紹介。 →症状、検査データ等の情報共有を行い、担当の診療科と予約日時を確定 ③ 予約日時に飼い主様と患者動物が当社の診療施設に来院(初診) →検査、投薬、手術、入院等の診療実施(症例により診療の内容は異なります) ④ 診療の途中経過及び結果を一次診療施設様にフィードバック ⑤ 一次診療施設様で術後のケアや継続治療を実施 ⇒B.飼い主様が画像による診断のみを希望する場合 ②’一次診療施設様からキャミックに検査依頼、予約日時の確定 ③’予約日時に飼い主様と患者動物がキャミックの診断施設に来院して画像撮影、読影 ④’画像診断結果を一次診療施設様にフィードバック ⑤’一次診療施設様でその後の治療方針を検討の上、診療を継続 [当社グループの事業の特徴] (1) 連携病院について 当社の理念にご賛同いただいた全国各地の一次診療施設様に「連携病院」としてご登録いただいております。連携病院からは、二次診療を必要とする動物及び飼い主様をご紹介いただき、当社にて診療を行うとともに、当社から連携病院に対しては、相互連携を深めるため以下のサービスを提供しております。なお、連携病院数は2026年3月31日現在で4,779施設となっております。 ・当社ウェブサイトにおける連携病院としての紹介 ・学術情報等の提供 ・診療や手術への参加 ・当社施設の利用(有料) (2) 二次診療について 当社は、川崎本院(神奈川県川崎市高津区)、東京病院(東京都足立区)、名古屋病院(愛知県名古屋市天白区)、大阪病院(大阪府箕面市)において二次診療を行っております。 当社は、総合的な診療の質を高めるために、飼い主様のかかりつけの動物病院(一次診療施設様)との緊密な連携を重視しております。そのため、当社の診療は完全紹介制とし、二次診療(高度医療)が必要な症例をご紹介いただき、当社にて専門的な診断・治療を行った後、診療後のケアは再び一次診療施設様にお任せすることで、それぞれの強みを活かした最適な医療体制を構築しております。 基本的には担当の専門診療科が複数の獣医師・スタッフからなるチームを編成し、診療にあたっております。 必要な場合は、専門診療科の枠を越え、診療科横断でのチーム診療を行います。これは単科の病院にはない、以下の12の専門診療科を有する総合病院である当社の強みを活かしたものであります。 <診療科>(提出日現在) 循環器科、呼吸器科、消化器科、泌尿生殖器科、腫瘍科、血液内科、放射線科、画像診断科、脳神経科、整形科、 麻酔科/手術部、集中治療科 (3) 画像診断について 株式会社キャミックは、首都圏3拠点(東京都江戸川区、東京都世田谷区、埼玉県さいたま市)において画像診断サービスを展開しております。当社と同様に完全紹介制を採用しており、画像診断を必要とする症例についてかかりつけの動物病院(一次診療施設様)からの紹介を受け、MRIやCTによる画像撮影を実施し、専門的な読影所見を付して報告することで、かかりつけの動物病院の診療をサポートする役割を担っております。 (4) 動物用医療機器・健康管理機器(在宅ケア)のレンタル・販売について テルコム株式会社は、全国の3営業所(神奈川県横浜市港北区、大阪府大阪市福島区、福岡県福岡市博多区)において、動物用医療機器・健康管理機器(在宅ケア)のレンタル・販売を行っております。 レンタルは動物の飼い主様向けに行っておりますが、これは主に一次診療施設様からの紹介によるものです。また、販売は主に一次診療施設様向けに行っております。 上記レンタル及び販売は、営業所が顧客に対して直接行う場合と、代理店を通じて行う場合があります。 (5) その他のサービスについて 日本最大の日々蓄積される画像診断・治療データを活用したサービスを検討しており、一次診療施設様の支援として症例や治療方法・治療成績等の有益情報の提供やデジタル技術・AIを活用した診断支援サービスを、大学・製薬会社等向けとして匿名化データ提供や分析サービス、人材交流・技術交流等を行うなどのデータ活用戦略を模索してまいります。
経営方針・対処すべき課題4,153字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「かかりつけの動物病院と連携し、より高度な医療・寄り添う心で、どうぶつを愛する家族の希望となる。」を企業ミッションとして掲げております。「動物にも人間と同じような高度な医療を受けさせてあげたい。」という飼い主様のニーズに応えるべく、人と変わらぬ最先端の医療設備や治療技術を追求するとともに、スタッフ一人ひとりが誠心誠意、心まで尽くすことを忘れず、飼い主様の不安や期待に寄り添いながら動物医療に向き合っております。 (2) 経営戦略等 当社グループは、「前例なき挑戦」の精神のもと、動物と飼い主様の心に寄り添うホスピタリティを追求し、小動物二次診療のトップランナーとして動物医療に真摯に取り組んでまいりました。今後も、事業の持続的成長、企業価値の向上を図るため、以下の具体的な課題に取り組んでまいります。 ① 診療エリアの拡充(地理的拡大) 各エリアで高度な診療を必要とされる飼い主様や一次診療施設様の期待にお応えするため、計画的な拠点拡大を進めております。2027年秋以降のリニューアルを予定する名古屋病院の建設プロジェクトを着実に進める(現在詳細設計の最終段階)ほか、空白エリアであった九州・福岡エリアでも2026年3月に事業用地の取得を完了しており、建設業界の需給ひっ迫や資材確保難の影響を精査しつつ、具体化を進める予定です。 ② 診療体制の強化と診療品質の向上 二次診療のトップランナーとして、高度なスキルを有する獣医師・動物看護師の採用と育成、先進的なデジタル化の推進により、より多くの症例受入れが可能な体制構築と診療品質のさらなる向上に取り組んでまいります。 ・2025年10月に刷新した人事制度の効果的な運用と、業界トップクラスである当社処遇の一層の充実。 ・当社独自の育成システムの強化。 ・AIを実装した次世代型電子カルテ(※1)の構築、診療プロセス最適化の推進。 ・最新医療機器への継続投資。 ③ グループ能力の結集 当社グループは、画像診断のキャミック、二次診療の当社、在宅ケアのテルコムで構成されており、各分野のトップランナーとして共通のお客様基盤を有している強みがあります。これを最大限に活かすため、これまで個社別にとどまっていた事業活動から協業へとシフトし、グループでの成長の追求とJARMeC(ジャーメック)ブランドの浸透、一次診療施設様との関係強化を図ります。 ・統合CRM(顧客関係管理)システムの構築(※2)、グループ各社の基幹システム統合(※3)。 ・グループ共同でのプロモーションやセミナー実施によるブランド戦略の推進。 ・テルコム社を「株式会社JARMeC ケアテック」(ジャーメック ケアテック)に社名変更 (2026年10月予定。JARMeC(ジャーメック)は当社の通称で、Japan Animal Referral Medical Centerの略)。 ④ DX・データ活用(動物医療プラットフォーム構想の実現) 当社グループ各社には、日々、画像診断、二次診療の症例が蓄積され、日本トップクラスの高度医療に関するデータを保有しています。この優位性を生かし、データ活用による一次病院施設様への支援強化、症例情報提供、新たなサービス創出等を通じて動物医療への貢献と当社企業価値の向上を図ってまいります。 ・次世代電子カルテ(※1)によるデータの高度利用基盤の整備・構築。 ・フィジカルAIやペットテック、病院ファシリティDX(※4)など先進技術の研究と利活用。 ・動物医療インテリジェンスプラットフォーム構想の中期的な実現。 (リアルワールドデータ活用、症例情報提供や診断支援、大学・製薬会社様への匿名データ提供や技術交流等)。 ※1)次世代型電子カルテ:AI自動入力やITによるリソース管理等により、診療効率向上、受け入れ能力拡大、膨大な診療データの分析・高度利活用の実現を目的として構築中の基幹システム。2026年秋から一部稼働、2027年夏に本格稼働を予定。 ※2)グループ統合CRMシステム:グループ共通のお客様である一次診療施設様との関係を可視化・分析するシステム。2026年夏から一部稼働予定。 ※3)基幹システム統合:グループ各社の基幹システムも再構築中であり、当社の次世代型電子カルテ・CRMシステムとの統合を順次実施する予定。 ※4)病院ファシリティDX:病院における物理的な設備・空間(ファシリティ)にIoTやAIなどのデジタル技術を導入することで、患者の待ち時間の短縮、診療品質の向上、医療スタッフの負担軽減を図る取り組み。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、売上高の成長、各利益率の向上を伴った各段階利益の業績予想値を経営上の目標としております。その達成状況の検証のため、二次診療及び画像診断については初診数、総診療数、手術数、連携病院数、獣医師数等を、在宅ケアにおいては、新規レンタル件数を定期的にモニタリングしております。 (4) 経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題等 当社グループを取り巻く事業環境は、ペットの家族化や長寿化、医療技術の高度化を背景に、より専門的かつ高度な二次診療に対するニーズが一層高まっております。この旺盛な需要に応え、持続的な成長と企業価値向上を実現するためには、先に掲げた経営戦略を着実に実行していくことが不可欠です。そのために以下の課題に優先的かつ戦略的に取り組んでまいります。 ① 一次診療施設様等との関係強化 当社グループは、一次診療施設様からのご紹介を基盤として成り立っております。継続的な事業成長のためには、紹介元の一次診療施設様との信頼関係をより一層深化させ、緊密な連携体制を構築・維持することが極めて重要です。診療情報のスムーズな共有、迅速かつ丁寧なフィードバック、症例や最新の治療方法の情報共有、治療実績等の提供などを通じて、相互理解を深め、一次診療施設様への診療支援と円滑な動物医療連携の実現を目指してまいります。また、大学との関係においても、共同研究や学術交流を推進することで、新たな治療法の開発に貢献し、動物医療全体の発展に寄与してまいります。 ② 専門人材の拡充と育成 高度な二次診療を提供し続けるためには、専門的な知識・技術を有する獣医師、動物看護師等の確保と育成が不可欠です。知名度の向上により獣医師の新卒採用は順調に進んでおりますが、専門性の高い人材の採用競争は激化しており、計画的な人材獲得と定着、継続的なスキルアップ支援が喫緊の課題となっております。 また、質の高い医療サービスは、従業員一人ひとりの意欲と能力が最大限に発揮されてこそ提供できるものです。従業員が心身ともに健康で、やりがいを持って業務に取り組める環境を整備し、従業員満足度(ES)を向上させることが、医療の質の維持・向上、ひいては顧客満足度(CS)の向上にも繋がると認識しております。 以上を踏まえ、魅力ある職場環境の整備、教育研修制度の充実、キャリアパスの明確化といった取り組みに加え、トップランナーとしての人事制度の抜本的改正、労働環境の向上、コミュニケーションの活性化等を図ることで、優秀な人材の確保・育成とともに従業員エンゲージメントの強化に努めてまいります。 ③ グループ戦略の強化 当社グループは、画像診断(株式会社キャミック)、二次診療(当社)、在宅ケア(テルコム株式会社)の各分野においてトップシェアを有する専門性の高いサービスを提供しております。また、グループ3社が共通の顧客基盤(一次診療施設様等)を有し、全社が紹介制を取ることで、かかりつけ医と競合しないパートナーシップを確立しております。これらの強みを最大限に活かすため、IT基盤の統合やサービス間のシームレスな連携を含む包括的なグループ戦略を展開いたします。グループ一体となって一次診療施設様や飼い主様をサポートする体制を構築し、当社グループならではの包括的なサービスの認知度向上と利用促進を図ることで、グループ全体のブランド価値向上と顧客基盤の拡大を目指してまいります。 ④ 内部管理体制の強化 事業規模の拡大及び事業領域の多様化に伴い、グループ全体のガバナンス体制及び内部統制システムの重要性が一層増しております。法令遵守はもとより、企業倫理の浸透、リスク管理体制の高度化、業務プロセスの標準化・効率化を進め、経営の透明性と健全性を確保するとともに、内部監査機能の強化や規程類の整備、従業員教育の徹底等を通じて、グループ全体の内部管理体制を強化してまいります。 ⑤ デジタルの徹底活用と情報セキュリティ強化 当社グループの持続的成長には、デジタルの徹底活用とそれを支える強固な情報セキュリティ体制の両輪が不可欠です。デジタル活用においては、AIを活用した次世代型電子カルテをはじめとするグループ統合基幹システム、及びグループ統合CRM基盤の構築を推進いたします。この基盤上で展開する一次診療施設様との情報連携・やり取りのデジタル化を徹底いたします。さらに、診療品質の向上や将来の拠点拡大において威力を発揮する病院ファシリティDX、ペットテック等の先端技術活用にも積極的に取り組んでまいります。 一方で、これらのDX推進やデータ活用を安全に進めるため、飼い主様の個人情報や動物たちの診療情報、及び当社グループの機密情報を保護する情報セキュリティ体制の強化は最重要課題の一つです。サイバー攻撃の脅威が増大する中、セキュリティポリシーの徹底、従業員への教育・啓発、最新セキュリティ技術の導入、インシデント対応体制の整備等を進め、情報漏洩リスクの低減とセキュリティレベルの継続的な向上を図ってまいります。
事業等のリスク5,061字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の概況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、当社グループとして必ずしも重要なリスクとは考えていない事項及び具現化する可能性が必ずしも高くないと想定される事項についても、投資判断の上で、あるいは当社グループの事業活動を理解する上で重要と考えられる事項については、投資家及び株主に対する情報開示の観点から、積極的に記載しております。 なお、文中における将来に関する事項は、別段の表示がない限り、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。 (1) 事業環境に由来するリスク ① 事業環境の変化について 当社グループは、動物医療関連事業を主たる事業領域としていることから、飼育動物の頭数の影響を大きく受けると考えられます。飼育動物の頭数は、人口動態、景気動向等の影響を受けると考えられ、一部の調査におきましては近年横ばいないしは微減傾向にあります。一方で動物の平均寿命は伸びてきており、高齢化による疾病が多様化していること、ペット保険の加入率が増加傾向にあること、動物1頭あたりにかける飼育費(診療費を含む)が増加傾向にあること等から、当社グループが手掛ける「動物の高度医療」に対するニーズはむしろ高まっていると認識しております。しかし上記の事業環境が悪化した場合には、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合について 当社グループが主たる事業領域としている動物医療業界におきましては、動物病院の数は増加傾向にあります。その大部分は地域に密着した病院(一次診療施設)であり、当社グループのような一次診療施設から紹介を受ける診療施設(二次診療施設)は、人的資源及び多額の資金を必要とすることから比較的参入障壁が高いものと認識しております。一方で、近年は高度医療機器の導入や専門獣医師の確保を進める二次診療施設も散見されるようになっており、一部の地域では競争環境に変化が見られます。 当社グループは多くの専門診療科を有するいわゆる総合診療施設を志向しており、複数の専門診療科の連携によって患者動物に最適な診療サービスを提供することで、他の二次診療施設との差別化を図っております。 しかしながら、今後当社グループが十分な差別化やサービス向上を図れなかった場合や、新規参入等により競争が激化し、診療数の減少が進んだ場合等には、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業内容に由来するリスク ① 人材の確保及び育成について 当社グループにおいて専門性の高い獣医師をはじめとする優秀な人材の確保、育成及び定着は今後の業容拡大のための重要課題であります。これまで、人事諸制度の改正や給与・賞与水準の向上、退職金制度の創設などの待遇改善に努めてまいりました。また、新入社員及び中途入社社員に対する研修や、リーダー層となる中堅社員への幹部教育を通じ、将来を担う優秀な人材の育成に努め、社内研修・カンファレンス、症例報告会、学会発表の指導等を通じて役職員間のコミュニケーションを図ることで、定着率の向上を図っております。 しかしながら必要とする人材を採用できない場合、また採用、育成した役職員が当社の事業に寄与しなかった場合、あるいは育成した役職員が社外に流出した場合には、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 診療サービスの過誤について 当社グループは、提供する動物医療サービスの品質管理に細心の注意を払っておりますが、提供するサービスに過誤が生じるリスクがあります。その場合、当社グループは、サービスの過誤が原因で生じた損失に対する責任を追及される可能性があります。さらに、サービスに過誤が生じたことにより社会的評価が低下した場合は、当社グループのサービスに対するニーズが低下する可能性があります。これらの場合、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 施設の展開及び設備投資について 当社グループは日本の各地に積極的に施設(病院等)の展開を推進していく予定です。当社グループがサービスを提供していなかった地域に新たに施設を開設した場合、通常、顧客は徐々に増加してまいりますが、開設する地域によっては損益分岐点を上回るまでには相応の時間を要するため、開設からある程度の期間は赤字を計上する可能性があります。 また、近年は建設資材価格や人件費の上昇等を背景として建設費が高騰しているほか、建設業界における人手不足等により工事期間が長期化する傾向にあります。このため、新規施設の開設に係る投資額が当初計画を上回る場合や、施設の開設時期が遅延する場合があります。 さらに、既存施設においても、今後の顧客増加に備えるため、あるいは医療サービスの品質の向上を図るため、継続的な医療機器等の設備投資が必要であると認識しています。しかしながら、近年は医療機器の価格上昇や為替変動等の影響により、設備投資額が増加する可能性があります。 施設の新設や設備投資を行ったものの、顧客数、症例数が想定を下回った場合には、稼働率が低下することになり、減価償却費等の費用の増加を吸収できず、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 法的規制及び知的財産等に関するリスクについて ① 法的リスク 当社グループの動物医療関連事業につきましては、「獣医師法」、「獣医療法」、その他法令により規制を受けておりますが、今後、それらの法令の改廃または新たな規制が設けられる場合には、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、現時点においては、行政処分に該当する事象は発生していないものと認識しております。 イ.獣医師法 獣医師法では、獣医師の任務、免許の取得、免許の取消・業務の停止、義務等について定められており、同法の規制の動向によっては当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ロ.獣医療法 獣医療法は、飼育動物の診療施設の開設及び管理に関し必要な事項並びに獣医療を提供する体制の整備のために必要な事項を定めること等により、適切な獣医療の確保を図ることを目的とした法律であり、診療施設の構造設備の基準、診療施設の管理、獣医療を提供する体制の整備のための基本方針等について定められており、同法の規制の動向によっては当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ハ.その他法令、及び法令改正対応 前記獣医師法・獣医療法を始め当社グループが運営する事業に関係する法令改正については、管理本部法務課を中心に情報収集を行っており、各部署において必要に応じた対応を行っています。 特に農林水産省より「獣医療を提供する体制の整備を図るための基本方針」(第四次の基本方針/2020年5月27日付)が公表され、当社グループの主な事業分野である小動物分野における獣医療に関して、「獣医師の養成と獣医療技術に関する研修体制の体系的な整備」、「小動物診療におけるチーム獣医療提供体制の充実」、「小動物分野の獣医療に対する監視指導体制の整備及び獣医療に関する相談窓口の明確化」等を図ることとされております。 当基本方針に沿うものとして2022年5月に施行された「愛玩動物看護師法」は、今後ますます重要性が増していくことが想定される愛玩動物を対象とした動物看護師の資質向上・業務の適正を図ることを目的に、愛玩動物看護師の国家資格化を定める法律であります。当社グループが実践している獣医師と動物看護師の役割分担と連携を通じた「チーム診療」の提供の体制を充実させるため、取組を推進してまいります。 また、当社グループでは、子会社であるテルコム株式会社を通じて、動物医療に関連する医療機器等の販売及びレンタル事業を行っております。当該事業においては、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)その他関連法令の適用を受けており、これらの法令に基づく許認可の取得・維持や品質管理、安全管理等が求められます。 当社グループでは、関係法令を遵守するための体制整備に努めておりますが、法令改正や規制強化に適切に対応できなかった場合、許認可の取消しや行政処分、追加的な対応費用の発生等により、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 情報管理に関するリスク 顧客や取引先の個人情報や機密情報を保護することは、企業としての信頼の根幹をなすものと認識しております。当社グループでは、社内管理体制を整備し、従業員に対する情報管理やセキュリティ教育等、情報の保護について様々な対策を推進しておりますが、万一、情報の漏洩が起きた場合、当社グループの信用は低下し、顧客等に対する賠償責任が発生するなど、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 知的財産等に関するリスク 当社グループは、当社グループが運営する事業に関する知的財産権の獲得に努めるとともに、第三者の知的財産権を侵害しないように取組んでおります。当社グループは、本書提出日現在において、第三者より知的財産権に関する侵害訴訟等を提起されたり、またそのような通知を受けておりません。しかしながら、今後当該事業分野において第三者の権利が成立した場合または認識していない権利が既に成立している場合は、第三者より損害賠償及び使用差止め等の訴えを起こされる可能性並びに使用料等の対価の支払が発生する可能性があります。また、当社グループが使用する商標権が、第三者より侵害された場合には当社グループのブランドイメージが低下する可能性があるほか、解決までに多くの時間と費用を要する可能性があります。それらの場合には、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) その他のリスク ① 自然災害・火災・事故への対応について 地震、風水害等の自然災害により、当社の社員とその家族、病院、事務所、設備等に被害が発生した場合には、当社グループの財政状態及び業績等が悪影響を受ける可能性があります。また、当社グループは安全を第一とし、労使間において安全衛生委員会を設けて、安全対策の推進、安全教育の実施等を行っておりますが、万一、重大な労働災害、事故等が発生した場合には、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 有利子負債依存度について 当社グループは、設備投資費用や運転資金に必要な資金を主に金融機関からの借入で調達しており、有利子負債が5,163,631千円(2026年3月末現在)、有利子負債依存度が45.6%と高い状況にあります。現状は借り換えも含め順調に調達ができておりますが、今後、金利水準が上昇した場合や計画どおりに資金調達ができなかった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ③ 配当政策について 当社グループは、株主に対する利益還元を重要な経営課題の一つとして位置付けております。今後の利益還元につきましては、配当については成長投資とのバランスをとりつつ、連結配当性向20%以上かつ株主への利益還元の安定的拡大を基本方針としておりますが、通期業績、財政状態及びその他の状況の変化によっては、利益還元に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 財務制限条項について 当社が複数の金融機関との間で締結している借入にかかわる契約の一部には、財務制限条項が定められております。今後、当社の経営成績が著しく悪化するなどして財務制限条項に抵触した場合、借入先金融機関の請求により当該借入についての期限の利益を喪失し、一括返済を求められるなどして、財政状況及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。 なお、財務制限条項の詳細は、「第2 事業の状況 5 重要な契約等」に記載しております。
経営成績の分析 (MD&A)5,343字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績の状況 動物医療業界におきましては、ペットの家族化、高齢化に伴う疾病の多様化等により、高度な動物医療への期待は年々高まっております。 このような環境の中、当社グループは、“かかりつけの動物病院と連携し、より高度な医療・寄り添う心で、どうぶつを愛する家族の希望となる。”を使命とし、飼い主様のかかりつけ病院(一次診療施設様)から紹介を受けて行う二次診療サービスを中心に、MRI・CT等による動物画像検査専門の画像診断サービス、及び動物用医療機器・健康管理機器(在宅ケア)のレンタル・販売を展開しております。 まず、中核となる二次診療サービスにつきましては、需要が当社の診療受け入れ能力を恒常的に上回る状況が続く中、診療技術の向上、獣医師の採用・育成強化、医療機器の拡充に加え、予約から診療完了に至る診療フローの見直しを推進し、診療品質の向上と診療受け入れ能力が拡大いたしました。なお、これらは現場レベルでの改善による成果でありますが、将来的には、開発中の次世代型電子カルテシステムの導入により、業務の効率化のみならず、診療オペレーションの最適化やデータの高度な利活用を通じた、さらなる診療品質の向上を見込んでおります。 また、2025年6月には、昨今のコスト上昇等に対応するための価格改定を実施いたしましたが、改定後も診療件数は前年比で増加しており、飼い主様に寄り添い、多様な治療の選択肢をご提案するという当社の提供価値が、多くの飼い主様に受け入れられていることの証左であると認識しております。 これらを背景に、初診数(新規に受け入れた症例数)は10,953件(前連結会計年度比9.2%増)、総診療数(初診と再診の症例数の合計)は37,985件(前連結会計年度比8.6%増)、二次診療分野の手術数は3,404件(前連結会計年度比11.0%増)となり、診療件数・単価の双方が拡大いたしました。また、連携病院数は4,779施設となり、前連結会計年度末から132施設増加いたしました。 次に、画像診断サービス、及び動物用医療機器・健康管理機器(在宅ケア)のレンタル・販売におきましては、サービス品質の向上と営業強化に努めました。前者は2025年6月、後者は2025年10月に価格改定を実施いたしましたが、それぞれ検査件数は前連結会計年度比9.0%増、レンタル契約数は前連結会計年度比6.1%増となり、ともに前連結会計年度を上回る結果となりました。現在、グループ内でのCRM(顧客関係管理)の統合や営業・サービス面での相互連携など、グループ戦略の強化を進めており、今後も持続的な事業成長が可能であると考えております。 この結果、当連結会計年度の業績は、売上高は6,192,468千円(前連結会計年度比17.3%増)、営業利益は1,150,238千円(前連結会計年度比59.5%増)、経常利益は1,142,017千円(前連結会計年度比58.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は833,428千円(前連結会計年度比60.0%増)となり、いずれも2期連続で過去最高を更新いたしました。 前連結会計年度 (千円)   当連結会計年度 (千円)   前期比増減率 (%) 売上高   5,277,736   6,192,468   17.3% 売上総利益   1,832,535   2,507,390   36.8% 営業利益   720,974   1,150,238   59.5% 経常利益   720,245   1,142,017   58.6% 親会社株主に帰属する 当期純利益   520,982   833,428   60.0% ROE   13.1%   18.5%   5.4㌽ EBITDA   1,316,940   1,766,808   34.2% b.財政状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は2,110,967千円となり、前連結会計年度末に比べ512,970千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が485,282千円、売掛金及び契約資産が41,207千円増加した一方で流動資産のその他に含まれる前払金が12,560千円減少したことによるものであります。固定資産は9,203,022千円となり、前連結会計年度末に比べ2,047,299千円増加いたしました。これは主に工具、器具及び備品が267,453千円、土地が1,988,998千円、ソフトウエア仮勘定が137,258千円増加した一方で有形固定資産の減価償却累計額が373,152千円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は、11,313,989千円となり、前連結会計年度末に比べ2,560,269千円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は3,737,934千円となり、前連結会計年度末に比べ2,183,762千円増加いたしました。これは主に未払金が106,660千円、短期借入金が2,038,000千円、未払法人税等が34,105千円、一年内返済予定の長期借入金が16,934千円増加した一方で、流動負債のその他に含まれる未払消費税等が22,466千円減少したことによるものであります。また、固定負債は2,694,677千円となり、前連結会計年度末に比べ356,342千円減少いたしました。これは主に長期借入金が371,039千円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は、6,432,612千円となり、前連結会計年度末に比べ1,827,420千円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は4,881,376千円となり、前連結会計年度末に比べ732,849千円増加いたしました。これは主に配当の実施による100,816千円の減少及び親会社株主に帰属する当期純利益833,428千円によるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、営業活動による資金の増加1,395,827千円、投資活動による資金の減少2,486,034千円、財務活動による資金の増加1,575,489千円の結果、前連結会計年度末に比べ485,282千円増加し、1,592,885千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により獲得した資金は、1,395,827千円(前連結会計年度比1.7%増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,142,017千円、減価償却費568,295千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は、2,486,034千円(前連結会計年度比150.0%増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出2,349,273千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により獲得した資金は、1,575,489千円(前連結会計年度は608,029千円の支出)となりました。これは主に、短期借入れによる収入2,498,000千円、短期借入金の返済による支出460,000千円、長期借入れによる収入288,000千円及び長期借入金の返済による支出642,105千円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループ(当社及び連結子会社、以下同じ)は生産に該当する事項がないため、生産実績に関する記載はしておりません。 b.受注実績 動物医療関連事業の性格上、受注の記載になじまないため、受注実績に関する記載はしておりません。 c.販売実績 当社グループは、動物医療関連事業の単一セグメントであります。当連結会計年度の販売実績を売上種類別に示すと、次のとおりであります。 売上種類の名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日     至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 二次診療サービス(千円)   4,514,672   119.2% 画像診断サービス(千円)   647,923   116.8% 動物用医療機器・健康管理機器(在宅ケア) のレンタル・販売(千円)   1,017,827   110.0% その他(千円)   12,044   107.6% 合計(千円)   6,192,468   117.3% (注)グループ間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 当社グループは、この連結財務諸表の作成に当たって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を合理的に勘案し判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表を作成するに当たり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、6,192,468千円(前連結会計年度比17.3%増)となりました。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は、3,685,078千円(前連結会計年度比7.0%増)となりました。 この結果、売上総利益は2,507,390千円(前連結会計年度比36.8%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、1,357,151千円(前連結会計年度比22.1%増)となりました。 この結果、営業利益1,150,238千円(前連結会計年度比59.5%増)となりました。 (営業外損益、経常利益) 当連結会計年度においては、家賃収入等の営業外収益37,612千円、支払利息等の営業外費用45,833千円を計上しております。 この結果、経常利益は1,142,017千円(前連結会計年度比58.6%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度においては、税金等調整前当期純利益は1,142,017千円(前連結会計年度比58.6%増)となりました。法人税、住民税及び事業税355,706千円、法人税等調整額を△47,117千円計上した結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は833,428千円(前連結会計年度比60.0%増)となりました。 b.経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの必要資金は、主に営業活動によるキャッシュ・フローである自己資金により充当し、必要に応じて外部からの資金調達を実施することを基本方針としております。 今後の資金需要のうち、主なものは、新病院の開業や既存病院における新医療機器導入等の設備投資や、M&A等の戦略的投資等であります。 これらの資金については、基本方針に基づき、主に自己資金により充当する予定でありますが、負債と資本のバランスに配慮しつつ、必要に応じて金融機関からの借入等の資金調達を実行してまいります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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