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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

アビスト

ABIST Co.,Ltd.6087 · Standard · サービス業

3次元CADを武器に自動車・家電・精密機器メーカーの設計開発を支えるアウトソーシング会社。美容・健康食品、不動産賃貸も手掛ける多角展開。

概要

アビストは2006年設立のエンジニアリングサービス企業。自動車メーカー向け設計開発アウトソーシングを主力とし、派遣と請負の両形態で技術者を提供する。2025年9月期の売上高は106億円、営業利益率9.1%。従業員1,352名。東京都三鷹市に本社、東京証券取引所スタンダード市場に上場。主要顧客はトヨタ自動車で売上の約25%を占める。

設計開発アウトソーシングが売上の99%を占める

設計開発アウトソーシング事業は当社の核心であり、2025年9月期の売上高105億円(全体の99%)を稼ぎ出す。業務は派遣と請負の2形態。派遣は当社雇用の技術者を顧客企業に派遣し指揮命令下で働かせる。請負は当社が責任を持って設計開発を完遂し成果物を納入する。請負には当社拠点内で行う受託型と顧客先に常駐する常駐型がある。取引先は自動車・輸送機器が51.4%、電気機器(家電等)13.5%、情報処理・ソフトウエア11.1%など多岐にわたる。同社は3D-CADを用いた機械設計を強みとし、情報セキュリティ(ISO27001)や航空宇宙規格(EN9100)の認証を取得。付加価値の高い請負業務比率を50%以上に維持する目標を掲げる。また3D-CAD教育や解析業務も手掛ける。技術社員数と稼働率は経営上の重要指標で、売上高と売上総利益に大きな影響を与える。

トヨタ自動車への売上依存度が約25%

2025年9月期の販売実績で、トヨタ自動車への依存度は24.8%に上る。自動車関連全体では59.6%を占め、自動車業界の動向に業績が左右されやすい。その他、電気機器(家電等)13.5%、情報処理・ソフトウエア11.1%、一般機械機器7.7%など。設計開発アウトソーシング事業は生産の上流工程にあたるため、顧客の減産が直接契約解除に繋がりにくい面はあるが、通商政策などによる景気下振れリスクには注意が必要としている。同社は取引先分散を図りつつ、コア領域の自動車設計で強みを発揮する。請負業務比率の向上により付加価値を高め、単価改善を進めており、2025年9月期の単価改善が売上増加に貢献した。

水素水製造と不動産賃貸の2つの小規模事業

美容・健康商品製造販売事業では、熊本工場で飲料用水素水「浸みわたる水素水」を製造し、通信販売とOEM受託製造を行う。2025年9月期の売上高は1億44百万円、営業利益23百万円と小規模だが、配送効率化により前年の赤字から黒字転換した。不動産賃貸事業は本社ビルの一部フロアを賃貸し、売上高60百万円、営業利益21百万円、営業利益率35.9%と高い収益性を示す。両事業とも売上全体に占める比率は低いが、多角的な収益源として機能している。なお、2024年3月には3Dプリント事業を廃止し、同事業のセグメント報告も終了した。子会社アビストH&Fを2023年2月に吸収合併し、事業を統合している。

ベトナム子会社設立で海外展開を本格化

2025年4月、ベトナム・ハノイに100%出資の子会社VIETNAM ABIST CO., LTD.を設立し、オフショア開発事業を開始した。同社は2019年から業務提携していたベトナム企業Rikkeisoftとの関係を発展させ、自社拠点を持つ判断に至った。これまでは国内専業のエンジニアリングサービス企業だったが、海外子会社を通じたコスト競争力の強化とグローバルな人材確保を狙う。中期経営計画においても「オフショア開発を含めたグローバル展開」を戦略の一つに掲げている。日本国内での人手不足に対応するため、海外拠点の活用を進める方針だ。ただし現時点では非連結子会社であり、業績への影響は限定的とみられる。

業界の中での役割は設計開発アウトソーシングサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
106億円
営業利益
10億円
営業利益率
9.4%
純利益
6億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2022/9
事業売上構成比利益利益率
設計開発 アウトソーシング事業91億円96.8%17億円18.7%
3Dプリント事業1億円1.1%0億円0.0%
美容・健康商品製造販売 事業1億円1.1%0億円0.0%
不動産賃貸事業1億円1.1%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01製造業(自動車・家電・精密機器など)主力

自動車・家電・精密機器メーカーに対し、3次元CADを用いた設計開発サービスを提供。派遣業務と請負業務(受託型・常駐型)の形態がある。

主な製品・サービス2
設計開発アウトソーシング(派遣業務)
当社が雇用する技術者を顧客企業に派遣し、顧客の指揮命令のもとで設計開発業務に従事させる労働者派遣サービス。
設計開発アウトソーシング(請負業務)
顧客から設計・開発を請負い、当社の技術者が成果物を納品する業務。受託型(自社内で実施)と常駐型(顧客先で実施)がある。

02教育・一般消費者副次

3次元CAD教育業務では大学等に講師を派遣し、3Dプリント試作業務では個人顧客向けに3D出力サービスを提供。

主な製品・サービス2
3D-CAD教育サービス
当社技術者が講師となり、取引先企業や大学向けに3次元CADの操作方法や設計技術を教育する。
3Dプリント試作サービス
試作品などを3Dプリンターで出力するサービス。個人顧客向けにも提供している。

03美容・健康食品副次

自社工場で水素水を製造し、一般消費者向けに通販で販売。飲料のOEM受託製造も行う。

主な製品・サービス2
浸みわたる水素水
飲料用水素水。熊本工場で製造し、一般消費者向けに通信販売で販売している。
OEM飲料
他社ブランドの飲料を自社工場で受託製造するサービス。

04不動産賃貸その他

所有する賃貸ビルを顧客企業に賃貸している。

製品と技術

3D-CADを基盤とした自動車部品設計技術

同社の技術の芯はハイエンド3次元CADを用いた機械設計にある。自動車ランプ、内装、ボデーなどの設計を得意とし、顧客の要求に基づいて3D-CADによる設計業務を行う。派遣と請負の両形態で技術者を提供し、請負ではチーム単位で設計開発を完遂する。情報セキュリティマネジメントシステム(ISO27001)を認証取得しており、顧客の設計データを安全に扱う体制を整えている。また、航空宇宙規格EN9100の認証も取得し、高い品質水準を維持している。特に自動車関連の売上は全体の59.6%を占め、コア業務領域として位置づけられる。EV化に伴う軽量化設計や環境配慮設計にも対応し、次世代技術への対応を進めている。2025年9月期の設計開発アウトソーシング事業の営業利益率は17.5%と高水準を維持している。

ソフトウェア開発と解析ソリューションの拡充

同社は機械設計に加え、ソフトウェア開発や情報処理サービスも提供する。2025年9月期の情報処理・ソフトウエア分野の売上は全体の11.1%を占めた。組込/制御ソフト開発の分野拡大を戦略の一つに掲げ、自動車の電動化・ソフトウェア定義車両化への対応を進める。解析業務ではソフトウェアを活用した構造解析を提供し、実機データとの整合性検証など解析ノウハウを蓄積している。2019年からはAIソリューション事業にも取り組み、設計業務の効率化や新たな価値創造を目指している。2023年にはDX認定事業者に認定され、デジタル技術を活用したソリューション提案型企業への転換を加速。また、2008年からCADデータ変換サービス事業を手がけており、異なるCAD形式間のデータ互換性を提供している。これらの事業を通じて、設計開発の上流から下流までをカバーする総合力を構築している。

水素水製造とOEM受託による健康事業

美容・健康商品製造販売事業では、熊本工場で「浸みわたる水素水」のブランドで飲料用水素水を製造している。一般消費者向けの通信販売に加え、OEMによる飲料の受託製造も行う。2025年9月期の売上高は1億44百万円と規模は小さいが、配送効率化により営業利益23百万円と黒字化を達成した。同事業は2013年設立の子会社アビストH&Fが担っていたが、2023年2月に吸収合併され、現在は直接運営している。水素水は健康志向の消費者向けに販売されており、特定の市場セグメントをターゲットにしている。OEM受託製造では他社ブランドの飲料生産にも対応し、生産能力を活用している。工場での生産高は32,904千円で前年比46%に減少したが、効率化で利益を確保した。今後も安定した収益源として継続される見込みである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

中堅の人材派遣・教育サービス企業

アビストはサービス業に属し、人材派遣や教育研修などを手掛ける企業と推測されます。2024年9月期の売上高は100億円、営業利益率は9.00%とまずまずの収益性です。2025年9月期は売上高106億円、営業利益率9.43%と微増見込みです。同業他社には、ジンジブ(人材派遣)やイシン(教育)などが名を連ねており、直接的な競合関係にあります。アビストは中規模ながら安定した収益を上げており、業界内で一定のポジションを確立していると考えられます。海外比率は低いと推測され、国内市場が主力です。

強み

  • 営業利益率が9%前後と安定しており、効率的な事業運営ができています。
  • 売上高が95億円から106億円へ増加傾向にあり、事業拡大が続いています。
  • 大企業ほどの硬直性がなく、市場変化に迅速に対応できる体制を持っている可能性があります。
  • 人手不足やスキル向上ニーズを背景に、人材サービス市場は堅調です。

課題

  • ジンジブなど同業他社と比較して明確な差別化要因が示されておらず、価格競争に陥るリスクがあります。
  • 売上高の伸び率が鈍化しており、新たな成長ドライバーが必要です。
  • 海外展開の記載がなく、国内の雇用環境や少子高齢化の影響を受けやすいです。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がアビスト

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
1366Aウェルネス・コミュニケーションズ145億円17.0倍
29343アイビス145億円16.5倍
37373アイドマ・ホールディングス144億円7.5倍
46176ブランジスタ144億円6.7倍
56039日本動物高度医療センター143億円15.4倍
66087アビスト141億円18.9倍
79713ロイヤルホテル140億円14.8倍
89221フルハシEPO140億円15.4倍
97082ジモティー140億円28.2倍
107352TWOSTONE&Sons139億円56.9倍
119612ラックランド137億円7.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

日本ビジネス開発から独立し上場までに成長

2006年3月、JBSエンジニアリング株式会社(現アビスト)が設立され、旧日本ビジネス開発株式会社よりエンジニアリング事業本部を事業譲受した。同時に特定労働者派遣事業の届出を行い、派遣業務を開始。設立当初から自動車メーカー向けの設計開発受託を主事業とした。2006年6月には情報セキュリティマネジメントシステム(ISO/IEC 27001)を認証取得し、品質管理体制を整えた。2007年2月に商号を株式会社アビストに変更。2008年8月にはCADデータ変換サービス事業を開始。2010年5月には本社ビルを購入し渋谷区に移転、2013年6月には中野区に移転した。2013年3月に子会社アビストH&Fを設立し、同年12月に東京証券取引所JASDAQに上場した。

上場後、市場変更と3Dプリントへの挑戦

2013年12月のJASDAQ上場後、2014年9月には東京証券取引所市場第二部へ変更、さらに2015年3月には市場第一部に指定された。2015年3月には神奈川県海老名市で3Dプリント事業を開始し、2016年7月に事業部を新設、2017年7月には愛知県豊橋市に拠点を開設した。3Dプリントは試作品の出力サービスとして期待されたが、後に収益化に苦戦する。2018年3月には豊橋事業所で航空宇宙品質規格EN 9100を認証取得。2019年3月にはAIソリューション事業を開始し、ベトナム企業Rikkeisoftと業務提携した。同年5月に本社を中野区から三鷹市に移転、8月には医療機器製造業許可を取得した。この間、設計開発アウトソーシング事業の売上は伸長し、2019年9月期には91億円に達した。

プライム市場移行とスタンダードへの再編

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場へ移行した。しかし2023年10月にはスタンダード市場へ移行した。この判断の背景には、プライム市場の上場維持基準への適合が困難と判断した可能性がある。2023年2月には子会社のアビストH&Fを吸収合併し、美容・健康事業を直接運営する形態に変更。同年11月には経済産業省のDX認定事業者に認定され、デジタルソリューション企業への転換を加速。12月には創業者である代表取締役会長の進勝博が死去し、経営体制が大きく変わった。2020年9月期の純利益は1億円に低下したが、その後回復し2023年9月期は7億円となった。この時期、3Dプリント事業の採算が悪化し、事業継続の見直しが進められた。

3Dプリント事業廃止とベトナム進出

2024年3月、3Dプリント事業を廃止した。同事業は2015年に開始したが、収益化が進まず、豊橋事業所の医療機器製造許可などの資産は活かされないまま終了した。2024年10月には組織を1事業本部・5部門に再編し、システム部門やデジタル推進部門を新設。2025年4月にはベトナム・ハノイに100%出資子会社VIETNAM ABIST CO., LTD.を設立し、オフショア開発事業を開始した。2025年9月期の売上高は106億円、営業利益9.6億円と過去最高を更新。中期経営計画では2027年9月期に売上高125億円、営業利益13億円を目標とする。同社はデジタルソリューション企業への変革を掲げ、AIやDXソリューションの展開を進めている。

年表25件を開く

2000年代

  • 2006年3月創業JBSエンジニアリング株式会社(現株式会社アビスト)を設立し、旧日本ビジネス開発株式会社より、エンジニアリング事業本部を事業譲受 特定労働者派遣事業に関する届出を厚生労働大臣に行い、派遣業務を開始
  • 2006年6月情報セキュリティマネジメントシステム(ISO/IEC 27001、現登録組織:本社・東京受託室、現登録活動範囲:顧客要求に基づいた三次元CADによる設計業務)を認証取得
  • 2007年2月株式会社アビストに商号を変更
  • 2008年8月CADデータ変換サービス事業を開始

2010年代

  • 2010年5月本社ビル(アビストビル)の購入に伴い本社を東京都渋谷区に移転
  • 2013年3月子会社として株式会社アビストH&Fを設立
  • 2013年6月本社事務所を東京都中野区に移転し、アビストビルは全館賃貸ビル化(2021年4月に売却)
  • 2013年12月上場東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 本社(本店登記)を、東京都渋谷区から東京都中野区に移転
  • 2014年9月上場東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から東京証券取引所市場第二部へ上場市場変更
  • 2015年3月3Dプリント事業を神奈川県海老名市にて開始(4月から本格稼動)東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
  • 2016年3月厚生労働省による労働者派遣改正法に基づく許可証取得(派13-306330)
  • 2016年7月事業本部の下に3Dプリント事業部を新設
  • 2017年7月3Dプリント事業拠点を愛知県豊橋市に新規開設
  • 2018年3月品質マネジメントシステム「EN 9100:2016」を認証取得[認証事業所:3Dプリント事業部(愛知県豊橋市)]
  • 2019年3月AIソリューション事業を開始 ベトナム法人 Rikkeisoft Company社と業務提携
  • 2019年5月本社(本店登記)を東京都中野区から東京都三鷹市に移転
  • 2019年8月医療機器製造業許可を取得[登録事業所:豊橋事業所]

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所プライム市場へ移行
  • 2023年2月M&A株式会社アビストH&Fを吸収合併
  • 2023年10月東京証券取引所スタンダード市場へ移行
  • 2023年11月経済産業省より「DX認定事業者」認定を取得
  • 2023年12月代表取締役会長 進勝博が死去
  • 2024年3月3Dプリント事業を廃止
  • 2024年10月商号変更1事業本部、5部門に変更し、システム部門、デジタル推進部門、教育管理部門、採用管理部門、経営推進部門を設置
  • 2025年4月ベトナム・ハノイに海外子会社 VIETNAM ABIST CO., LTD. を設立し、事業を開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年9月期まで11,200百万円
  • 売上高2027年9月期まで12,500百万円
  • 営業利益2026年9月期まで850百万円
  • 営業利益2027年9月期まで1,300百万円
  • 配当性向35%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存事業の付加価値向上

    軽量化設計技術、ソフトウェア・電子部品開発、環境配慮設計の分野を拡大し、EV化や電気制御化に対応する。

  2. 02

    解析事業の拡大

    解析ソリューションの深化と試作レスに資するAR技術等の提供により、解析事業を強化する。

  3. 03

    顧客向けDXソリューションの展開

    設計関連の新しいアイテムを継続開発し、複数のDXソリューションを提供する。

  4. 04

    グローバル展開の推進

    オフショア開発を含め、海外拠点を活用した事業展開を進める。

  5. 05

    人材獲得と教育の改革

    経験者採用を含む即戦力技術者の獲得と、技術者教育の抜本的見直しを実施する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,352人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は513万円で、9期前と比べて+10.9%平均年齢は35.0歳、平均勤続年数は9.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月967
2017年9月1,079
2018年9月1,106
2019年9月46231.26.71,166
2020年9月46131.67.11,247
2021年9月45832.17.51,289
2022年9月45732.88.21,276
2023年9月46533.78.81,271
2024年9月48334.59.11,29470
2025年9月51335.09.31,35274

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率72.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 東京都三鷹市1,526百万円
設計開発アウトソーシング事業及び不動産賃貸事業
H&F熊本・菊池事業所 — 熊本県 菊池市199百万円
美容・健康商品製造販売事業
名古屋事業所 — 名古屋市 中区40百万円
設計開発アウトソーシング事業
東京事業所 — 東京都 豊島区31百万円
設計開発アウトソーシング事業
豊田事業所 — 愛知県 豊田市10百万円
設計開発アウトソーシング事業
ほか3件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は106億円営業利益10億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.0%、利益が+11.1%。

売上高
+6.0%
106億円
営業利益
+11.1%
10億円
純利益
+0.0%
6億円
営業利益率
9.4%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高112億円106億円
営業利益9億円10億円
純利益6億円6億円
1株あたり配当¥102¥102

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は29億円、営業利益は2億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+26.1%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q2328.73
2023年3Q2328.71
2023年4Q251
2024年1Q25312.02
2024年2Q2428.31
2024年4Q5147.83
2025年2Q5259.63
2025年4Q5459.33
2026年2Q56610.74
2026年3Q2926.91

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は44億円から106億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は9.4%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月4442
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 本社(本店登記)を、東京都渋谷区から東京都中野区に移転
2013年9月4764
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から東京証券取引所市場第二部へ上場市場変更
2014年9月5374
2015年9月62105
2016年9月74139
3Dプリント事業拠点を愛知県豊橋市に新規開設
2017年9月821510
2018年9月881611
2019年9月91149
2020年9月9381
2021年9月9056
2022年9月9473
株式会社アビストH&Fを吸収合併
2023年9月9577
1事業本部、5部門に変更し、システム部門、デジタル推進部門、教育管理部門、採用管理部門、経営推進部門を設置
2024年9月100999.06
ベトナム・ハノイに海外子会社 VIETNAM ABIST CO., LTD. を設立し、事業を開始
2025年9月10610109.46

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高106億円のうち、営業利益として残るのは10億円9.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の5.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金72.6%77億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.9%20億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.4%10億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
27.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.9pt
9.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.6pt
5.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.7pt
9.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
12.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが4億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は41億円で、売上の4.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月30−139
2013年9月5−3−129
2014年9月5−413123
2015年9月6−4−4221
2016年9月9−6−2322
2017年9月13−4−3928
2018年9月15−1−31438
2019年9月9−22−4−1322
2020年9月120−41230
2021年9月36−4936
2022年9月70−4739
2023年9月80−4843
2024年9月60−4645
2025年9月4−3−4141

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は98億円。このうち返さなくてよい自己資本が74億円で、自己資本比率は75.8%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月22101246.5
2013年9月26131351.7
2014年9月45311468.4
2015年9月48341470.5
2016年9月55411473.5
2017年9月65481773.6
2018年9月75561974.1
2019年9月79611876.3
2020年9月81582370.8
2021年9月85602571.2
2022年9月85602570.5
2023年9月93652870.0
2024年9月94692573.1
2025年9月98742475.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳単体ベース
現金及び預金
41億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
47億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
24億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
89
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中82位あたり、逆に低いのはROE534社中334位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.1%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.4%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.8%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,555で、1年前と比べて+7.1%過去52週の値幅のなかでは100%の位置にある。

¥3,555+0.1%1ヶ月+2.3%1年+7.1%時価総額141億円
過去52週の値幅
安値¥3,075高値¥3,555

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.9倍
PER (会社予想)24.0倍
PBR1.98倍
配当利回り2.87%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は3465円(7/31)。1ヶ月で+2.8%上昇し、52週高値3485円にほぼ到達。25日線(3422円)や75日線(3394円)を上回り、上昇トレンド。出来高は少ないが、底堅い値動き。RSI 54と中立圏。高値圏でのもみ合いから、上放れが期待される。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PERは18.38倍と業界平均22.5倍を下回り、PBRは1.96倍と業界平均3.17倍を下回る。ROEは9.1%と低いが、配当利回り2.94%は業界平均2.73%を上回る。PERとPBRは業界平均より低く、割安感はあるが、ROEの低さが評価を抑制。総合的にほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.9倍23.4倍
PER (予想)24.0倍
PBR1.98倍3.51倍
ROE9.1%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

車載・半導体分野の技術需要を背景に堅調な業績が続く。強気派は高付加価値の受託増加と利益率向上を見込むが、弱気派は人材確保と競争激化による受注単価の下落を懸念する。PER 18倍で成長期待を織り込み済みとの見方も。

プラスに働く材料7
  • 増収増益

    売上高は100億円を突破し、営業利益率9%以上で推移。

  • 高付加価値化

    設計開発中心で、単純な人材派遣より収益性が高い。

  • 需要先の成長

    自動車のEV化や半導体投資で技術支援需要が拡大。

  • 売上高106億円、3期連続増収2026年9月期影響

    売上高95→100→106億円と増加。6%成長なら112億円

  • 営業利益率9.43%と改善傾向決算発表後影響

    営業利益率は9%→9.43%に上昇。高付加価値シフトで10%台到達も

  • 営業利益10億円、最高益圏2025年9月期影響

    営業利益は9億→10億円に増加。売上高も最高水準

  • 外国人保有1.9%と低く、上昇余地不定影響

    外人保有1.9%は極めて低い。日経平均採用で需給改善の可能性

マイナスに働く材料7
  • 人材依存

    技術者の確保が成長の前提で、採用競争は厳しい。

  • 単価下落懸念

    競争激化で受注単価が低下する可能性。

  • 成長の持続性

    一段の成長には新規分野開拓が必要で不透明。

  • 純利益が3期連続で6-7億円と頭打ち2026年9月期影響

    売上高は伸びるが純利益は7→6→6億円と横ばい。人件費増が圧迫

  • 営業利益率9%台で競争激化継続影響

    営業利益率9.43%、売上高106億円。市場競争で低下リスク

  • PER18.38倍は割高懸念通年影響

    PER18.38倍は売上成長率6%に対し高め。成長鈍化で評価切り下げ

  • 配当性向約68%と高く増配余地小次回株主総会影響

    総配当約4.1億円(利回り2.94%)、純利益6億円で配当性向68%超

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上を占う先行指標。
技術者数
供給能力の要であり、採用状況が成長を左右する。
売上原価率
人件費関連の変動を確認し、利益率を監視する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり102で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.87%。

年間配当
¥102
1株あたり
配当利回り
2.87%
いまの株価に対して
配当性向
62.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年9月6528.7
2017年9月7820.040.5
2018年9月9420.534.2
2019年9月1028.542.8
2020年9月1020.0888.7
2021年9月1020.072.3
2022年9月1020.0188.8
2023年9月1020.055.7
2024年9月1020.066.4
2025年9月1020.062.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥102

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ8,702人。区分でいちばん多いのは個人・その他75.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が22.4%を占め、残る77.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他69.370.883.084.172.675.3
事業法人1.11.11.21.219.919.9
金融機関14.413.611.18.25.32.6
外国法人12.912.64.04.51.61.8
証券会社2.31.80.71.90.60.3
外国人個人0.00.00.10.10.10.1
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社プロシード18.22
02ABIST社員持株会6.40
03大宅 清文2.51
04日本生命保険相互会社2.51
05小林 秀樹1.88
06進 里江1.88
07大宅 ヤイ子1.51
08小林 喜美0.97
09久留島 秀彦0.75
10木下 譲0.66

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+9%、1株純資産は14期で+178%。直近期のROEは9.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月15067024.430.1
2013年9月24087527.428.9
2014年9月10377517.712.227.9
2015年9月13585716.511.025.1
2016年9月2171,02323.011.028.7
2017年9月2431,20821.818.240.5
2018年9月2701,40120.715.634.2
2019年9月2391,52316.311.042.8
2020年9月351,4502.485.0888.7
2021年9月1391,5149.420.872.3
2022年9月741,4994.937.3188.8
2023年9月1831,64211.718.055.7
2024年9月1541,7249.120.666.4
2025年9月1631,8619.119.462.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

2025/9期の役員報酬は総額126百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)37125510033
取締役(社内)11201212
社外取締役3993
取締役(社内)2553

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,293字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、設計開発アウトソーシング事業、美容・健康食品製造販売事業及び不動産賃貸業を手掛けており、設計開発アウトソーシング事業では、ハイエンド3次元CAD(以下「3D-CAD」)をツールとした機械・機械部品の設計開発及びソフトウエア開発等を行っております。同開発業務は、業務形態別に派遣業務と請負業務(受託型・常駐型)に区分されます。その他、3D-CAD教育業務、3Dプリント業務、解析業務を行っております。 各事業の概要は以下のとおりであります。各事業区分は、セグメントと同一区分であります。 (1)設計開発アウトソーシング事業 設計開発アウトソーシング事業の取引先は、国内の自動車メーカー及びその部品メーカー、家電メーカー、精密機器メーカーなど多岐にわたっております。その他、3D-CAD教育業務では大学等に講師を派遣しており、3Dプリント試作業務では個人顧客向けの販売も行っております。 ①  派遣業務 当社は、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律」(以下「労働者派遣法」という)に基づいた派遣業務を行っており、当社が常用雇用する労働者を、自動車メーカーやその部品メーカーなどの取引先に派遣しております。派遣業務は、当社(派遣元)が雇用する技術者(派遣労働者)を顧客企業(派遣先)の指揮命令のもと、顧客企業(派遣先)の労働に従事させるものであり、当社、顧客企業、派遣技術者の関係は以下の図のとおりとなります。 ②  請負業務 請負業務は、当社(請負元)が顧客企業(注文主)から設計・開発を請負い、その成果物を納入する業務契約であり、当社が当社技術者に対し指揮・命令して設計・開発を行うものです。 当社、顧客企業、技術者の関係は以下の図のとおりです。 (受託型) 受託型請負業務とは、取引先から依頼された業務を当社に持ち帰り、当社事業所内で業務を行う形態であります。当社支店内の設計室には、3D-CADからプロッター(データ出力装置)までの設備を備えており、業務内容や規模に合わせてチーム単位で設計開発業務を行います。 (常駐型) 常駐型請負業務とは、取引先に作業スペースをお借りし、当社の設計開発チームが常駐して業務を行う形態であります。 ③  その他業務 当社技術者が講師となり、取引先や大学に向けて行う3D-CAD教育業務、試作品等の3D出力を行う3Dプリント試作業務、ソフトウエアを利用した解析業務を行っております。 (2)美容・健康商品製造販売事業 H&F熊本工場において、飲料用水素水「浸みわたる水素水」の製造及び一般消費者向け通販事業並びに、「OEMによる飲料の受託製造」などを行っております。 (3)不動産賃貸事業 不動産賃貸事業として、当社が所有する賃貸ビル(三鷹市1フロア)を顧客企業に賃貸しております。 (事業系統図) 当社の事業系統図は次の通りであります。 この他、2025年4月に当社100%出資の非連結子会社VIETNAM ABIST CO., LTDの事業を開始いたしました。
経営方針・対処すべき課題3,562字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、経営理念として「顧客主義(取引先との共生によるパートナーシップの確保)」、「社員主義(社員の自主自律による価値創造の確保)」、「成果主義(機会平等と評価公平性の確保)」を掲げており、事業目的として「取引先の信頼と安心の確保に基づくサービスの提供」、「社員の生活向上と安定の確保」、「コンプライアンス、CSRの遵守と社会貢献」を定めております。以上の経営理念及び事業目的は、当社設立以来の経営に対する基本的な考え方として、経営者はもとより、社員への浸透も図られております。 (2)目標とする経営指標 ① 売上高伸長率 減収増益や微増収増益では、企業価値の拡大に限度があります。売上高の拡大は、事業展開上必須の事柄であります。 ② 利益率 売上高営業利益率、売上高経常利益率、売上高当期純利益率においてそれぞれ目標を設定し、収益力の高さを維持する経営を実践しております。 ③ 技術社員数及び稼働率 技術社員数は、当年度、次年度の売上に関わる重要な指数となります。稼働率は、売上高及び売上総利益に大きな影響を与えます。 ④ 請負業務比率 付加価値の高い請負業務を50%以上維持させ、新たな可能性の探索や収益率の高い業務比率を増やしていきます。 ⑤ コア業務領域および新事業領域の拡大 当社の得意分野である自動車ランプ・内装・ボデー設計等のコア業務領域を拡大させていくことで、強みの更なる強化に繋げてまいります。当社のコア業務領域は、今後、HV/EV等の次世代自動車の普及、自動車部品のモジュール化の進展が期待され、設計開発需要減少の影響は受けにくいと考えております。また、新事業領域(ソフトウェア分野の展開、デジタル解析ソリューション、顧客向けDXソリューション)も拡大を目指します。 ⑥ 健全な財務体制の維持 不測の事態に備え、財務体制を強化させていくと共に、資本について適切な活用を視野に入れた経営を実施しております。 ⑦ 配当性向 株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして位置づけ、継続的かつ安定的な配当を実施することを基本方針としております。配当政策につきましては、事業拡大のための設備投資などを目的とした内部留保の確保と配当の安定的拡大を念頭におき、財政状態及び利益水準を勘案した上で当期純利益の35%以上(配当性向35%以上)を毎期配当していくことを原則としております。 (3)経営戦略等 当事業年度における世界経済は、通商政策の影響から、一部の地域においては足踏みがみられます。また関税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響も現れており、今後の米国の政策動向による、景気の下振れリスク、金融資本市場の変動に留意する必要があります。 我が国経済においても、前述の通商政策等により、自動車産業を中心に影響はみられるものの、雇用・所得環境の改善により緩やかな回復が期待されます。労働力人口は減少傾向にあり、人手不足感は引き続き高い水準です。 当社が主力事業を展開する自動車業界及び自動車部品業界においては、今後も技術分野の継続的なイノベーションが見込まれます。脱炭素化に向けた世界的な流れは持続しており、次世代技術の開発に向けた研究開発投資は継続するものとみられます。主力とする設計開発アウトソーシング事業は、生産の上流工程であるため、自動車メーカーの工場稼働停止や減産が直接契約解除等に影響する可能性は低いとみておりますが、通商政策の動向等による景気の下振れリスクが深刻化した際などには業績に影響を及ぼす可能性もあるため、業界の動きを注視する必要があります。 以上のような事業環境のもと、当社はより付加価値が高いソリューション提案型企業「デジタルソリューション企業」を目指し、既存事業のみならず積極的に新規事業の推進に励んでまいりました。 なお、2027年9月までの中期経営計画は次のとおりであります。 ① 数値目標 第20期(2025年9月期)実績   第21期(2026年9月期)   第22期(2027年9月期) 売上高   10,627百万円   11,200百万円   12,500百万円 営業利益   963百万円   850百万円   1,300百万円 売上高営業利益率   9.1%   7.6%   10.4% 経常利益   977百万円   850百万円   1,300百万円 当期純利益   649百万円   590百万円   910百万円 ② ビジョン 『デジタルソリューション企業』 デジタル技術を活用し、顧客の潜在ニーズに応えるソリューション提案型企業 ③ 新たな戦略的取組み (1)既存事業の更なる発展や付加価値の創造 a. 軽量化設計技術の発展(EV化により車体軽量化ニーズ など) b. ソフトウェアや電子部品開発、組込/制御ソフト開発の分野拡大(自動車の電気制御化) c. 環境配慮設計(リサイクル配慮構造や廃棄物管理しやすい構造) (2)解析事業の拡大 a. 解析ソリューションの深化(解析ノウハウ蓄積、実機データとの整合性検証) b. 試作レスに資するソリューションの提供(解析×ARなど) (3)顧客向けDXソリューションの複数展開 a. 設計に関連する新しいアイテムの継続的な開発 (4)オフショア開発を含めたグローバル展開 ④ 戦略的取組みを実現させる施策 a. 経験者採用を含めた即戦力となる技術者の獲得 b. 技術者教育の抜本的見直し c. 資本提携・事業提携の推進 d. システム入替による業務効率性向上 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社は、健全で透明な企業活動を展開し、顧客への価値提供を通じて売上利益を持続的に拡大することにより、企業価値の永続的発展を目指すことを最大の経営目標であると認識しております。 当社の中核事業である設計開発アウトソーシング事業では、「設計技術集団」としての事業基盤を拡大発展させていくために、技術者の採用と育成に取り組み、高付加価値なソリューション提案を行っていくことが重要であります。世界的な物価上昇が続く中、政府や経団連の賃上げの呼びかけもあり、国内の平均賃金は上昇しています。このため、当社の高付加価値事業の拡大に先行して賃上げが必要であることから一時的に収益性が低下する懸念があります。 この対策として、1.採用管理部門による新卒・経験者採用の強化 2.教育管理部門による技術者教育体制の抜本的な改革 3.社員の技術向上と提案営業を組み合わせた付加価値向上による価格改定に継続して取り組んでまいります。加えて、永続的な発展を目指していくためには、将来の中核事業となる新規事業を育成していくことも必要不可欠であります。そのため、設計開発アウトソーシング事業で培った技術力、顧客関係性を基に当社独自のデジタル技術やAR技術などを組み合わせ、業務効率化などのソリューション提案開発を推進し、デジタルソリューション企業を目指してまいります。 そして、コンプライアンス体制の強化・確立等を重視するとともに長期的な視点で社会の持続可能性に配慮し、技術者がいきいきと働ける環境を提供することにより、サステナブルな社会の実現に貢献してまいります。 取り組みの具体的な内容は以下のとおりであります。 ①「社員の自主自律による価値創造の確保」など、当社経営理念の社員への浸透 ②技術者の採用強化(新卒、経験者) ③顧客のニーズに対応した社員育成体制の確立と強化 ④コア業務領域(ランプ・ボデー・内装など)と新事業領域の売上拡大 ⑤設計DX及びAI・AR技術を応用した業務効率化とソリューションの提供 ⑥技術力・難易度等に応じた適切な価格の設定 ⑦新規企業・分野の開拓など顧客の状況に影響されない受注体制の確立 ⑧機密情報へのアクセス権の管理強化及び顧客情報のセキュリティ強化 ⑨実効性のあるコンプライアンス体制の強化・確立 (a) 社内ルール及び責任体制の明確化 (b) リスク管理委員会及びコンプライアンス委員会の実効性の確保 (c) 監査室の内部監査機能の強化 (d) 内部通報制度の充実化 (e) コンプライアンス教育の実施 ⑩管理体制の効率化・情報の共有化、経営コックピットの導入など ⑪長く安心して働ける会社づくり ⑫サステナビリティへの取り組み強化 ⑬美容・健康商品製造販売事業における商品知名度のアップによる売上拡大
事業等のリスク4,321字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社の事業展開上のリスク要因となる可能性をもった主な事項を開示し、投資家の投資判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を記載いたします。また、当社として必ずしもリスク要因とは考えていない事項についても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項については、積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。 当社はこれらリスクの発生の可能性を認識した上で、発生の回避・分散及び発生した場合の対応に最大限努力する方針であります。また、以下の記載は当社株式への投資に関するリスクを全て網羅するものではありません。 なお、文中における将来に関する事項につきましては、本書提出日現在において判断しております。 (1)法的規制について 主力事業である設計開発アウトソーシング事業のうち労働者派遣業務は労働者派遣法により規制されております。2015年9月30日に厚生労働省より施行された労働者派遣法改正法では、施行日以降、特定労働者派遣事業と一般労働者派遣事業の区別は廃止され、すべての労働者派遣事業は新たな許可基準に基づく許可制となりました。従来の特定労働者派遣事業者は新たに許可証取得が必要となったため、当社は2016年3月1日付にて厚生労働省より労働者派遣事業許可証[許可番号:派13-306330]を取得いたしました。 設計開発アウトソーシング事業のうち、請負業務については受託者である当社が、委託者である顧客企業から請負契約に基づいて業務委託され、当社の管理と責任のもとで仕事を完成し、成果物を納品するものであり、民法第632条に規制されております。 また、当社は、水素水の製造及び個人向けの通信販売等を行っており、食品衛生法、特定商取引に関する法律、不当景品類及び不当表示防止法等により規制されております。関連法令の遵守を徹底しておりますが、仮に関連法令に違反するような事態が生じた場合には、事業の継続に支障が生じる可能性があります。 なお、関係諸法令は、情勢の変化等に伴い、継続的な見直しが行われています。その結果、関係諸法令の改正内容が当社の事業に重大な影響を及ぼす場合には、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)競合について 労働者派遣業界、特に設計開発アウトソーシング業界内での競合状況が、市場の縮小や周辺業界からの新規参入等により激化した場合には、派遣技術者数の減少や単価の下落、設計請負金額の減少など、業績の悪化要因となります。当社は、過度な価格競争等には巻き込まれないように、設計技術者集団を目指し、優秀な技術者の確保及び社員教育に力を入れておりますが、競合状況の悪化が急激かつ深刻なものである場合には、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)人件費の上昇について 主力事業である設計開発アウトソーシング事業では、売上原価の90%以上が労務費であり、労働者の賃金上昇は収益性の悪化に繋がります。世界的な物価上昇が続く中、政府や経団連の賃上げの呼びかけもあり、国内の平均賃金は上昇しています。賃金上昇率が大幅かつ急激である場合には業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (4)社会保険料率の上昇について 当社では、請負業務はもとより、派遣業務におきましても、全ての社員が常用雇用者となり社会保険に加入しております。そのため、年金制度や健康保険制度などの改正により社会保険料率が上昇しますと、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)人材の確保について 当社は機械・機械部品・電子等の設計開発、システム・ソフトウエア設計開発等の技術を提供する設計開発アウトソーシング事業を展開しているため、技術者は重要な経営資源であり、技術者の確保は事業拡大のための重要な要素であります。 技術者の確保につきましては、採用管理部門を設置し、技術系社員の新卒採用と中途採用を実施しております。全国の理工系大学、高等専門学校への学校訪問・学内セミナー・インターンシップへの積極的な取り組み等を実施し、求人ウェブ、ホームページ等ネット媒体の活用及びハローワークを中心に積極的に技術者の採用活動を行っております。 しかしながら、万が一当社がこれらの技術者の確保を充分にできなかった場合や、技術者の退職数が当社の予想を大きく超えた場合には、取引先企業からの技術者の要望に対応できず、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6)請負業務における瑕疵担保責任及び製造物責任について 当社の設計開発アウトソーシング事業のうち請負業務は、顧客企業から業務を請負い、その業務の指示や設計技術者の労務管理等について当社が一切の責任を負い、業務の遂行・完成を約し、その成果物を納品するものであり、その業務の成果に対し対価を受け取る形態になっております。当社はこの請負業務の売上構成比率を維持し、安定的な事業の柱とすることを目指しています。 請負業務において成果物に対する瑕疵担保責任や製造物責任等の追及を受けるリスクがあり、それによる賠償責任による費用が発生した場合には、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)情報の取り扱いについて 当社は、顧客企業に関する情報を大量に取り扱っておりますが、情報セキュリティマネジメントシステム(ISO/IEC 27001、登録組織:本社・東京支店(受託型請負業務に限る)、登録活動範囲:顧客要求に基づいた三次元CADによる設計業務)を認証取得したことで、万全の情報セキュリティ体制を確立するとともに、万が一の場合に備え、IT業務賠償責任保険にも加入しております。 しかしながら、特に請負業務における顧客企業の製品開発等の機密性の高い情報、ノウハウが何らかの原因により外部に漏洩した場合、当社の社会的信用を失墜させるだけでなく、損害賠償につながるリスクが存在し、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8)自動車関連分野への依存について 当社では、設計開発アウトソーシング事業に占める自動車関連の売上高構成比率が60%(2025年9月期)と高く、自動車関連企業の業績の影響を受けやすい状況にあります。そのため、EV普及やモジュール化による、自動車部品点数の減少の影響を受けにくい、自動車ランプや内装等をコア技術領域として技術者シフトを行い、環境変化への対応力の向上を図っています。また、顧客企業の動向を把握し、その変化に対応できるよう十分注意して営業活動を行っています。 しかしながら、当社の想定を超えて、依存度の高い顧客企業の業績不振や設計・開発部門への投資の減少、また当該部門の海外へのシフト等が起きた場合には、当社技術者の稼働率が低下し、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)特定取引先への依存について 当社の主たる取引先業界は自動車・輸送機器分野であり、なかでもトヨタ自動車株式会社向け売上高は、当社の全売上高の24.8%(2025年9月期)を占めております。 当社は、同社及び関連部品メーカーの設計業務において欠かすことのできない存在となるべく、これまで以上に設計技術者の技術力向上に注力していくとともに、当社の技術力を生かせる新たな分野、新たな取引先への売上拡大にも積極的に取り組んでまいります。しかしながら、同社及び関連部品メーカー向けの売上高が大きく減少した場合には、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10)稼働率について 当社の設計開発アウトソーシング事業では、全ての社員が常用雇用者となり、顧客企業に派遣していない期間や請負業務に配属していない期間でも技術者に対する労務費(原価)は発生いたします。そのため、技術者の稼働率が低下した場合は、売上高が減少すると同時に原価率は上昇し、利益率の低下を余儀なくされます。当社は、技術者の研修を充実してスキルアップを図り、顧客企業の需要・ニーズ・信頼に応え、高い稼動率を確保できるよう努めております。また大規模地震などの災害時に備え、事業継続・早期復旧を図るための事業継続計画を定めておりますが、経済環境の変化や顧客企業の動向、他社との競合の激化、大災害等により稼働率が低下した場合は、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11)システム障害について システム障害によるリスクを十分に認識した事業継続計画を定め、サーバーの安定的運用環境の確保や通信回線の冗長化等の施策を施しておりますが、自然災害・コンピューターウイルスあるいはサイバーテロ等によりITインフラが停止・破損した場合は、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12)新規事業への進出について 中長期的な企業発展を目指し、新規事業にも積極的に取り組んでまいりますが、その遂行過程において事業環境の急激な変化や、事後的に顕在化する予測困難な問題等によりリスクが発生する可能性は否定できず、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13)美容・健康商品製造販売事業について 当社では、美容・健康商品製造販売事業において、水素水などの飲料製造販売に取り組んでおります。飲料業界は比較的景気の波に左右されにくいものと考えておりますが、個人向け通信販売あるいは企業向けOEM販売が計画通りに進まない場合には、工場建設等に係る投資資金を回収できず、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、同事業では、飲料水等に関する製造も行っているため、製造、保管、運搬、販売の各過程において、衛生面の管理には万全を期しておりますが、顧客の健康被害等が生じるような事故が発生した場合は、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14)感染症拡大及び自然災害発生等について 当社は、感染症拡大や自然災害等が発生した場合に備えて、取引先、従業員及びその家族の安全及び健康の確保を最優先として、リモートワークの実施等による勤務形態の見直しやWeb会議の促進、オフィスの消毒徹底など事業活動を継続しつつ感染拡大防止のための措置を講じております。新型コロナウイルス感染症の影響については、軽微になりつつありますが、今後新たな感染症の流行が顧客企業の活動に影響を及ぼすことや、技術社員が業務に従事することができない状況が発生した場合に、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,643字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当社はより付加価値が高いソリューション提案型企業「デジタルソリューション企業」を目指し、既存事業のみならず積極的に新規事業の推進に励んでまいりました。主力となる設計開発アウトソーシング事業における単価改善が進捗し、売上高は106億27百万円(前年同期比6.2%増)、営業利益は9億63百万円(同6.7%増)、経常利益は9億77百万円(同7.9%増)、当期純利益は6億49百万円(同6.3%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 a. 設計開発アウトソーシング事業 当セグメントにおきましては、売上高は105億17百万円(前年同期比6.8%増)となり、セグメント利益(営業利益)は18億39百万円(同4.7%増)セグメント利益(営業利益)率17.5%となりました。主に単価改善の進捗及び請負の要員増加により売上高及び営業利益に貢献しました。 b. 美容・健康商品製造販売事業 当セグメントにおきましては、売上高は1億44百万円(前年同期比1.9%減)、セグメント利益(営業利益)は23百万円(前年同期は営業損失0百万円)、セグメント利益(営業利益)率15.9%となりました。主に配送形態の効率化に伴う発送費の削減がセグメント利益に寄与しました。 c. 不動産賃貸事業 当セグメントにおきましては、売上高は60百万円(前年同期比1.5%減)となり、セグメント利益(営業利益)は21百万円(同18.3%減)、セグメント利益(営業利益)率35.9%となりました。賃貸物件は引き続き高稼働しておりますが、当事業年度内の入退去に伴う業務委託契約料の支払い等によりセグメント利益が減少しました。 (注)前事業年度において、3Dプリント事業を廃止したことに伴い、当事業年度から「3Dプリント事業」の報告セグメントを廃止しております。 当事業年度末における総資産は97億69百万円となり、前事業年度末に比べ3億88百万円の増加となりました。これは、主に投資有価証券の増加によるものです。 負債合計は23億63百万円となり、前事業年度末に比べ1億57百万円の減少となりました。これは主に未払金の減少によるものです。 純資産合計は74億5百万円となり、主にその他有価証券評価差額金及び利益剰余金の増加により、前事業年度末に比べ5億45百万円の増加となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における各キャッシュ・フローの状況とその主な内訳は次のとおりであります。 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動により得られた資金は、4億45百万円(前年同期は5億72百万円)となりました。この主な内訳は、税引前当期純利益9億29百万円、未払金の減少2億32百万円となっております。 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動により使用した資金は、3億43百万円(前年同期は12百万円の収入)となりました。この主な内訳は、関係会社出資金の払込による支出1億31百万円、無形固定資産の取得による支出1億25百万円となっております。 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動により使用した資金は4億46百万円(前年同期は4億6百万円)となりました。この主な内訳は、配当金の支払額4億5百万円となっております。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当事業年度の生産実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日) 生産高(千円)   前年同期比(%) 美容・健康商品製造販売事業   32,904   46.0 (注)1.設計開発アウトソーシング事業は、機械・機械部品の設計開発及びソフトウエア開発などの技術提供サービス事業であり、提供するサービスの性格上、生産実績になじまないため、記載を省略しております。 不動産賃貸事業は、生産活動を行っておりませんので、記載しておりません。 2.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 3.金額は、製造原価によっております。 b. 受注実績 当社の設計開発アウトソーシング事業はその形態から受注高と販売金額がほぼ同等となるため、記載を省略しております。3Dプリント事業および美容・健康商品製造販売事業は、受注から販売までの期間が短く、期中の受注高と販売金額がほぼ同等となるため、記載を省略しております。不動産賃貸事業は、受注実績になじまないため、記載を省略しております。 c. 販売実績 販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日) 販売高(千円)   前年同期比(%) 設計開発アウトソーシング事業   10,517,560   6.8 美容・健康商品製造販売事業   49,640   △14.1 不動産賃貸事業   60,050   △1.5 合計   10,627,251   6.2 (注) 1.主な相手先別販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度(自 2023年10月1日至 2024年9月30日)   当事業年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) トヨタ自動車株式会社   2,317,457   23.2   2,634,400   24.8 2. 設計開発アウトソーシング事業に関する取引先業種別の販売実績は次のとおりであります。 取引先業種   前事業年度(自 2023年10月1日 至 2024年9月30日 )   当事業年度(自 2024年10月1日 至 2025年9月30日 ) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 自動車・輸送機器   5,097,783   51.6   5,403,844   51.4 電子部品・電気機器(自動車関連)   846,500   8.6   850,874   8.1 情報処理・ソフトウエア(自動車関連)   9,434   0.1   18,499   0.2 自動車関連   5,953,716   60.2   6,273,218   59.6 電気機器(家電等)   1,267,043   12.8   1,417,680   13.5 情報処理・ソフトウエア(アプリケーションソフトウエア等)   1,068,198   10.8   1,171,319   11.1 一般機械機器   577,345   5.8   811,773   7.7 その他製造業   391,568   4.0   376,222   3.6 その他   625,767   6.3   467,347   4.4 合計   9,883,638   100.0   10,517,560   100.0 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成においては、経営者による会計方針の選択と適用を前提とし、資産・負債及び収益・費用の金額に影響を与える様々な見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて過去の実績や将来における発生の可能性等をもとに適切な仮定を設定し、合理的な判断をしていますが、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計方針) 」に記載のとおりであります。 ② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 当事業年度の経営成績等の分析 当事業年度における当社の売上高は106億27百万円(前年同期比6.2%増)、営業利益は9億63百万円(同6.7%増)、経常利益は9億77百万円(同7.9%増)、当期純利益は6億49百万円(同6.3%増)となりました。主力となる設計開発アウトソーシング事業における単価改善の進捗及び請負の要員増加により、売上高及び営業利益に貢献しました。 (期末技術者数及び年間平均稼働率の推移) 期   技術者数   技術者年間平均稼働率 第20期末   1,200名   95.4% 第19期末   1,154名   97.4% 第18期末   1,143名   97.9% 第17期末   1,157名   96.6% 第16期末   1,171名   94.1% (派遣・請負別売上高及び請負売上高比率の推移) 期   請負売上高(百万円)   派遣売上高(百万円)   請負売上高比率 第20期   6,127   4,326   58.6% 第19期   5,596   4,213   57.0% 第18期   5,339   3,948   57.5% 第17期   5,513   3,582   60.6% 第16期   5,184   3,454   60.0% b. 経営成績に重要な影響を与える要因 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。そのため、当社は、外部環境の変化に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保することで、経営成績に重要な影響を与える可能性のあるリスク要因を分散、低減し、適切に対応を行ってまいります。 c. 資本の財源及び資金の流動性 当社では、経営環境の変化に対応するため資金の流動性を確保することで安定した財務基盤を維持することに努めております。 主な資金需要は、人件費、販売費及び一般管理費等の営業経費に加えて、3D-CAD端末等の設備投資等であります。 運転資金、設備資金等の所要資金につきましては、原則として自己資金で賄うこととしております。M&A等の一時的な資金需要が生じた場合には、主に自己資金及び金融機関による長期借入により資金を調達することとしております。 d. 経営方針、経営戦略、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等 当社では、事業規模の拡大を示す売上高の伸び率と、事業規模の拡大に必須となる組織規模の拡大を示す従業員数を重要な指標としたうえで、事業の収益力を示すものとして売上高営業利益率を重視しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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