概要
ウエスコホールディングスは、岡山市に本社を置く純粋持株会社である。2014年2月に株式会社ウエスコの単独株式移転により設立され、東京証券取引所スタンダード市場に上場する。総合建設コンサルタント事業を中核に、スポーツ施設運営、水族館運営、印刷・不動産等の事業を展開する。連結売上高は約161億円(2025年7月期)、従業員数は797名。
7社の子会社を束ねる持株会社体制
当社は純粋持株会社として、7社の完全子会社を統括する。主要子会社には、総合建設コンサルタントを担う株式会社ウエスコ、株式会社西日本技術コンサルタント、株式会社アイコン、株式会社オーライズがある。スポーツ施設運営事業は株式会社エヌ・シー・ピー、水族館運営事業は株式会社アクアメント、その他事業は株式会社NCPサプライと株式会社ウエスコが担当する。グループ全体で総合建設コンサルタント、スポーツ施設運営、水族館運営、その他事業の4セグメントで構成される。
売上の約86%を占める総合建設コンサルタント
総合建設コンサルタント事業はグループの主力であり、2025年7月期の売上高138億3千5百万円は連結全体の約86%を占める。業務内容は建設コンサルタント、建築設計、補償コンサルタント、環境アセスメント、一般測量、航空測量、地質調査等多岐にわたる。発注先の約9割が官公庁であり、防災・減災や老朽化インフラ維持管理等の国土強靭化関連需要を主な事業機会とする。同事業の売上原価率は73.4%である。
スポーツ施設運営と水族館運営の非中核セグメント
スポーツ施設運営事業は株式会社エヌ・シー・ピーが担い、フランチャイズ店舗の拡大によるブランディングと新規出店を戦略とする。水族館運営事業は株式会社アクアメントが運営し、小規模都市型水族館の新規出店を計画する。両セグメントとも燃料費等の資源価格高騰の影響を受けており、収益性は低い。その他事業には陽画焼付、図面複写、印刷・製本、不動産分譲・賃貸等が含まれる。
安定した売上高と低い営業利益率
当社グループの売上高は2014年7月期の101億円から2025年7月期には161億円へと緩やかに増加した。しかし営業利益率は6%前後と低く、2025年7月期の営業利益は9億8千7百万円、営業利益率6.1%である。純利益は7億7千4百万円。自己資本利益率(ROE)は4.8%とやや低い。第一次中期経営計画(2024-2026)では2026年7月期に売上高170億円、営業利益率6.4%、ROE5.0%以上を目標とする。
業界の中での役割は総合建設コンサルタントおよび関連サービス提供企業グループにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2018/7期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 総合建設コンサルタント事業 | 105億円 | 86.8% | 8億円 | 7.6% |
| 指定管理事業 | 7億円 | 5.8% | 0億円 | 0.0% |
| スポーツ施設運営事業 | 6億円 | 5.0% | 0億円 | 0.0% |
| 複写製本事業 | 3億円 | 2.5% | 0億円 | 0.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01建設・インフラ主力
建設コンサルタント、建築設計、補償コンサルタント、環境アセスメント、測量、地質調査などを通じ、公共インフラや民間建設プロジェクトの計画・設計・施工支援を提供する。
- 建設コンサルタント事業
- 道路、橋梁、河川などの土木構造物の調査・計画・設計・監理を行う。
- 建築設計
- 建築物の設計・監理を手がける。
- 補償コンサルタント
- 公共事業に伴う用地補償に関する調査・コンサルティング。
- 環境アセスメント
- 開発事業の環境影響評価を支援。
- 測量・地質調査
- 一般測量、航空測量、地質調査を実施。
02スポーツ施設運営準主力
子会社の株式会社エヌ・シー・ピーが、スポーツ施設および関連施設の運営を行う。指定管理者として公共施設の運営を受託するケースが多い。
03水族館運営副次
子会社の株式会社アクアメントが水族館の運営・管理を行う。
04その他その他
陽画焼付、図面複写、各種印刷・製本などのサービス事業、不動産の分譲・賃貸・関連施設運営を行う。
製品と技術
建設コンサルタント分野における専門技術サービス
総合建設コンサルタント事業では、株式会社ウエスコ、株式会社西日本技術コンサルタント、株式会社アイコン、株式会社オーライズが多様な技術サービスを提供する。具体的には、道路・橋梁等の社会基盤設計、防災・環境アセスメント、都市計画、補償コンサルタント、地質調査、測量(一般測量・航空測量)等である。特に路面下空洞調査や大規模盛土基礎調査等の防災関連業務に強みを持ち、国土強靭化政策を追い風に受注を拡大している。
スポーツ施設と水族館の運営事業
スポーツ施設運営事業では株式会社エヌ・シー・ピーがフランチャイズ形式で施設を運営する。水族館運営事業では株式会社アクアメントが小規模都市型水族館を運営し、社会教育の場としての役割を担う。両事業ともに燃料費等のコスト圧力に直面しており、新規出店による規模拡大で収益改善を図る中期計画である。水族館運営事業は2025年7月期に来館者数が減少し、減収となった。
その他事業:印刷・複写と不動産関連
その他事業は株式会社NCPサプライと株式会社ウエスコが担当する。業務内容は陽画焼付、図面複写、各種印刷・製本、ならびに不動産の分譲・賃貸および関連施設の運営である。同事業の規模は連結売上高の数%程度と小さいが、グループの業務を支える基盤的機能を果たす。不動産事業では賃貸収入が安定的に寄与している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
設備管理サービスで中堅企業に基盤
当社は設備管理サービスを中心に、建物維持管理や清掃・警備など総合的な施設管理を提供しています。売上高は2023年7月期の156億円から2025年7月期には161億円へと緩やかな成長を見せ、営業利益率も5.7%から6.2%へ改善しています。同業他社であるジンジブやイシンは人材派遣・紹介サービスで成長していますが、当社は施設管理の領域で差別化を図り、中堅企業や商業施設などに強固な顧客基盤を持ちます。特に、既存顧客からのリピート受注が安定しており、長期的な契約関係が収益の下支えとなっています。
強み
- 継続的な施設管理契約により、景気変動に左右されにくい安定した収益を確保。
- 清掃・設備点検など複合サービスを提供し、ワンストップ対応が可能。
- 中堅企業や商業施設に強い営業網を持ち、リピート受注が中心で安定。
- 効率的な人員配置と業務改善で、利益率を年々向上させている。
課題
- サービスが労働集約型で、スタッフの確保や教育が継続的な課題である。
- 売上高の伸びが年1〜3%と緩やかで、大幅な成長を見込みにくい。
- 同業他社との価格競争が激化し、受注条件の低下が懸念される。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がウエスコホールディングス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7097さくらさくプラス | 126億円 | 16.2倍 |
| 2 | 9564FCE | 124億円 | 17.8倍 |
| 3 | 4347ブロードメディア | 124億円 | 15.0倍 |
| 4 | 6044三機サービス | 124億円 | 14.3倍 |
| 5 | 2428ウェルネット | 123億円 | 11.1倍 |
| 6 | 6091ウエスコホールディングス | 122億円 | 13.4倍 |
| 7 | 2130メンバーズ | 122億円 | 9.6倍 |
| 8 | 1717明豊ファシリティワークス | 120億円 | 11.9倍 |
| 9 | 2169CDS | 120億円 | 38.7倍 |
| 10 | 9636きんえい | 118億円 | 58.5倍 |
| 11 | 7378アシロ | 117億円 | 13.5倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 4件
株式会社ウエスコの持株会社化として2014年に設立
当社は2014年2月、株式会社ウエスコが単独株式移転の方法により設立された。これに伴い、株式会社ウエスコは2014年1月に上場廃止となり、代わって当社普通株式が東京証券取引所市場第二部に上場した。この再編により、当社は純粋持株会社としてグループ経営を開始した。設立初年度の売上高は101億円であった。
子会社設立による事業基盤の拡充(2015年、2017年)
2015年3月、補償コンサルタント業務等を担う株式会社オーライズを設立した。さらに2017年4月には水族館運営事業を展開する株式会社アクアメントを設立した。これにより、総合建設コンサルタントに加えて、スポーツ施設運営と水族館運営の事業セグメントが加わり、グループの事業ポートフォリオが多様化した。
市場区分変更と中長期経営計画の策定
2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、市場第二部からスタンダード市場へ移行した。2023年10月には、2024年7月期を初年度とする「第一次中期経営計画2024-2026」を策定した。この計画では事業基盤の再構築を掲げ、人材戦略、技術戦略、市場戦略の3本柱で収益性向上を目指す。特に防災・減災関連業務への注力や関東・九州地方での受注拡大を重点課題とする。
緩やかな成長を続ける売上高と安定した収益
設立以来、売上高は一貫して増加傾向にある。2014年7月期の101億円から2025年7月期には161億円に達した。しかし純利益は4億円から9億円の範囲で推移し、大幅な伸びは見られない。2025年7月期の営業利益は9.9億円、純利益は7.7億円である。総合建設コンサルタント事業の安定した受注が収益を支える一方、スポーツ施設運営と水族館運営の収益力は低い。
第一次中期経営計画の進捗と2025年7月期の実績
中期経営計画初年度の2024年7月期、売上高は157億円、営業利益9.4億円を計上した。2年目となる2025年7月期は、総合建設コンサルタント事業が堅調に推移し売上高161億円、営業利益9.9億円と計画をほぼ達成した。しかし水族館運営事業では来館者数減少により減収となった。2026年7月期の業績予想は売上高164億円、営業利益10.5億円であり、中期計画目標の売上高170億円には届かない見込みである。
年表4件を開く
2010年代
- 2014年2月創業株式会社ウエスコが単独株式移転の方法により当社を設立し、当社普通株式を東京証券取引所市場第二部に上場(株式会社ウエスコは2014年1月に上場廃止)
- 2015年3月創業株式会社オーライズを設立
- 2017年4月創業株式会社アクアメントを設立
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第二部からスタンダード市場へ移行
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/7期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2026年7月期まで17,000百万円
- 営業利益2026年7月期まで1,050百万円
- 営業利益率2026年7月期まで6.4%
- ROE2026年7月期まで5.0%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
人材戦略の推進
技術継承による内部生産能力の強化とミス・事故防止、多様性推進による人材確保と社内教育の徹底、働き方改革による従業員満足度向上を図る。
- 02
技術力向上とDX推進
技術力向上で一人当たり生産性を高め、組織体制や事業拠点の見直しで収益性を向上。研究開発で競合と差別化し、DXにより業務プロセスを効率化する。
- 03
市場戦略の展開
総合建設コンサルタント事業では防災・減災関連業務を重点分野とし関東・九州の受注拡大。スポーツ施設運営事業はFC店舗拡大と新規出店、水族館運営事業は小規模都市型水族館の新規出店を進める。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で797人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は612万円で、9期前と比べて−1.9%。平均年齢は47.7歳、平均勤続年数は13.5年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年7月 | — | — | — | 559 | — |
| 2017年7月 | — | — | — | 583 | — |
| 2018年7月 | — | — | — | 605 | — |
| 2019年7月 | 624 | 48.4 | 13.8 | 642 | — |
| 2020年7月 | 626 | 46.0 | 12.0 | 655 | — |
| 2021年7月 | 694 | 45.8 | 9.7 | 699 | — |
| 2022年7月 | 674 | 45.5 | 11.1 | 728 | — |
| 2023年7月 | 652 | 47.7 | 13.5 | 767 | — |
| 2024年7月 | 598 | 47.8 | 14.5 | 780 | 115 |
| 2025年7月 | 612 | 47.7 | 13.5 | 797 | 125 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社7社(国内 7 / 海外 0、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。
- 国内㈱ウエスコ(注)2.3.4岡山市 北区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱西日本技術コンサルタント(注)2滋賀県 草津市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱アイコン(注)2兵庫県 姫路市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱オーライズ岡山市 北区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱NCPサプライ(注)2岡山市 北区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱エヌ・シー・ピー(注)2岡山市 北区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱アクアメント(注)2.神戸市 中央区 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年7月期の売上高は161億円、営業利益は10億円。前期と比べると増収増益で、売上が+2.5%、利益が+11.1%。
会社が出している今期の予想2026年7月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 164億円 | 161億円 |
| 営業利益 | 11億円 | 10億円 |
| 純利益 | 8億円 | 8億円 |
| 1株あたり配当 | ¥28 | ¥28 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は44億円、営業利益は6億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+4.8%、営業利益は+20.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 39 | 4 | 10.3 | 2 |
| 2023年4Q | 38 | — | — | 2 |
| 2024年1Q | 38 | 1 | 2.6 | 1 |
| 2024年2Q | 40 | 2 | 5.0 | 2 |
| 2024年3Q | 42 | 5 | 11.9 | 3 |
| 2024年4Q | 37 | 1 | 2.7 | 2 |
| 2025年2Q | 82 | 5 | 6.1 | 4 |
| 2025年4Q | 79 | 5 | 6.3 | 4 |
| 2026年2Q | 87 | 4 | 4.6 | 5 |
| 2026年3Q | 44 | 6 | 13.6 | 4 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 12期分
2014年7月期からの12期で、売上は101億円から161億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は6.2%。売上は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 株式会社ウエスコが単独株式移転の方法により当社を設立し、当社普通株式を東京証券取引所市場第二部に上場(株式会社ウエスコは2014年1月に上場廃止) | |||||
| 2014年7月 | 101 | — | 10 | — | 8 |
| 株式会社オーライズを設立 | |||||
| 2015年7月 | 98 | — | 6 | — | 4 |
| 2016年7月 | 103 | — | 7 | — | 4 |
| 株式会社アクアメントを設立 | |||||
| 2017年7月 | 112 | — | 7 | — | 9 |
| 2018年7月 | 121 | — | 8 | — | 7 |
| 2019年7月 | 132 | — | 8 | — | 9 |
| 2020年7月 | 137 | — | 9 | — | 5 |
| 2021年7月 | 138 | — | 11 | — | 8 |
| 2022年7月 | 157 | — | 12 | — | 8 |
| 2023年7月 | 156 | — | 11 | — | 7 |
| 2024年7月 | 157 | 9 | 12 | 5.7 | 8 |
| 2025年7月 | 161 | 10 | 12 | 6.2 | 8 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年7月期
売上高161億円のうち、営業利益として残るのは10億円で6.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の5.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.3%118億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.5%33億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.2%10億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 12期分
2025年7月期は営業CFが12億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは12億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は96億円で、売上の7.2ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2014年7月 | 15 | −2 | −1 | 13 | 60 |
| 2015年7月 | 9 | −2 | −1 | 7 | 66 |
| 2016年7月 | 6 | −12 | −2 | −6 | 59 |
| 2017年7月 | 7 | 4 | −2 | 11 | 68 |
| 2018年7月 | 13 | −2 | −2 | 11 | 77 |
| 2019年7月 | 6 | −6 | −2 | 0 | 75 |
| 2020年7月 | 17 | −2 | −3 | 15 | 87 |
| 2021年7月 | 6 | −8 | −6 | −2 | 80 |
| 2022年7月 | 4 | 0 | −3 | 4 | 81 |
| 2023年7月 | 5 | 2 | −3 | 7 | 85 |
| 2024年7月 | 7 | 5 | −6 | 12 | 91 |
| 2025年7月 | 12 | 0 | −8 | 12 | 96 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 12期分
2025年7月期の総資産は212億円。このうち返さなくてよい自己資本が163億円で、自己資本比率は76.5%(業種中央値53.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2014年7月 | 144 | 114 | 30 | 78.6 |
| 2015年7月 | 160 | 117 | 43 | 73.3 |
| 2016年7月 | 161 | 118 | 43 | 73.5 |
| 2017年7月 | 169 | 126 | 43 | 74.7 |
| 2018年7月 | 178 | 131 | 47 | 73.6 |
| 2019年7月 | 183 | 138 | 45 | 75.5 |
| 2020年7月 | 194 | 140 | 54 | 72.4 |
| 2021年7月 | 197 | 145 | 52 | 73.7 |
| 2022年7月 | 202 | 152 | 50 | 75.1 |
| 2023年7月 | 200 | 157 | 43 | 78.7 |
| 2024年7月 | 208 | 162 | 46 | 77.9 |
| 2025年7月 | 212 | 163 | 50 | 76.5 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で534社中75位あたり、逆に低いのはROEで534社中434位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥887で、1年前と比べて+20.2%。過去52週の値幅のなかでは61%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 13.4倍 |
| PER (会社予想) | 14.3倍 |
| PBR | 0.70倍 |
| 配当利回り | 3.16% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は6月末874円から上昇し、7月3日には926円まで上昇しましたが、その後は調整し、8月7日時点で899円と1ヶ月でほぼ横ばいです。25日線(895円)は上回っていますが、75日線(854円)との乖離は縮小傾向です。8月に入って下落が目立ち、8月3日には845円まで下落しましたが、その後は回復しています。52週高値989円に対しては約9%下方に位置し、出来高は7月29日に6.7万株と増加しました。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PERは13.6倍と業界平均22.49倍を大幅に下回り、割安感が強い。PBRは0.71倍と1倍を下回り、解散価値に対して低い評価。配当利回りは3.11%で平均2.68%を上回り、株主還元も十分。ROEは4.77%と低いが、直近の売上高は微増、営業利益率も5.73%から6.21%へ改善しており、収益性は向上傾向。割安だが、ROEの低さから成長性には懸念があり、配当性向77.5%と高く、今後の増配余地は乏しい。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 13.4倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 14.3倍 | — |
| PBR | 0.70倍 | 3.51倍 |
| ROE | 4.8% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
売上高は安定し、営業利益率は改善、ROEは5%未満と低いが、PBR0.7倍と割安。配当利回り3%超で、株主還元も評価される。強気派は安定性と割安感を評価し、弱気派は成長性の欠如と利益率の低さを指摘する。
- 安定した業績
売上高は横ばいながらも、営業利益率は改善傾向にある。
- 株主還元
配当利回り3.11%と高い水準で、安定配当が期待できる。
- 割安な株価
PBR0.7倍と純資産に対して割安。
- PBR0.71倍の解散価値割れ水準不定影響強
時価総額123億円、PBR0.7093倍で株価899円は純資産価値を下回る。
- 営業利益率が5.73%→6.21%へ改善決算発表後影響中
売上高161億円、営業利益10億円、営業利益率6.21%と採算が向上。
- 売上高・営業利益が3期連続増加通年影響中
売上高156→157→161億円、営業利益9→10億円と緩やかだが増勢が続く。
- 配当利回り3.11%が下支え継続影響弱
株価899円、配当利回り3.11%は下落局面でインカム需要を呼び込む。
- 成長性の欠如
売上高がほぼ横ばいで、拡大の兆しが見えない。
- 低い収益性
ROE4.77%と低く、資本効率が悪い。
- 地域依存
岡山県中心の事業で、市場規模に限界がある。
- 予想PER14.5倍は実績13.6倍を上回る決算発表後影響強
予想PER14.5倍は現在のPER13.6倍より高く、来期利益減を市場が織り込む。
- ROE4.77%と資本効率が低い継続影響中
純利益8億円、ROE4.77%と低く、PBR0.71倍の改善には自己資本効率の向上が必要。
- 純利益が8億円で横ばい通年影響中
営業利益は9→10億円に増えたが純利益は8億円のまま、コスト増が増益を吸収。
- 外国人持株比率3.08%と低い継続影響弱
外国法人持株比率3.08%で、機関投資家の参入が少なく需給が細い。
- 営業利益率
- 改善が継続するか収益性の確認。
- レンタル稼働率
- 資産の有効活用度を示す。
- 売上高成長率
- 新規需要の開拓状況を把握。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり28円で、前期から+9.1%。いまの株価に対する利回りは3.16%。増配か配当維持が2年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2016年7月 | 10 | — | 73.0 |
| 2017年7月 | 12 | 20.0 | 67.2 |
| 2018年7月 | 13 | 8.3 | 61.8 |
| 2019年7月 | 15 | 15.4 | 71.9 |
| 2020年7月 | 15 | 0.0 | 70.8 |
| 2021年7月 | 16 | 6.7 | 44.8 |
| 2022年7月 | 16 | 0.0 | 42.2 |
| 2023年7月 | 16 | 0.0 | 48.4 |
| 2024年7月 | 22 | 37.5 | 70.1 |
| 2025年7月 | 24 | 9.1 | 77.5 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥28
株主
有価証券報告書より
2025年7月期末の株主数は延べ17,381人。区分でいちばん多いのは個人・その他で66.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が30.3%を占め、残る69.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年7月% | 2021年7月% | 2022年7月% | 2023年7月% | 2024年7月% | 2025年7月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 59.8 | 63.7 | 63.9 | 67.6 | 67.5 | 66.4 |
| 事業法人 | 24.8 | 25.9 | 25.3 | 22.6 | 25.6 | 27.9 |
| 外国法人 | 3.5 | 1.7 | 2.4 | 1.3 | 2.5 | 2.9 |
| 金融機関 | 11.3 | 8.1 | 7.5 | 7.2 | 3.9 | 2.5 |
| 自己株式 | 15.0 | 17.0 | 17.0 | 17.0 | 4.3 | 1.1 |
| 証券会社 | 0.6 | 0.6 | 0.8 | 1.3 | 0.4 | 0.2 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 公益財団法人ウエスコ学術振興財団 | 14.15 |
| 02 | 公益財団法人加納美術振興財団 | 7.28 |
| 03 | ウエスコ社員持株会 | 6.87 |
| 04 | 内藤 征吾 | 2.80 |
| 05 | 森 一成 | 2.70 |
| 06 | 住友生命保険相互会社 | 2.18 |
| 07 | 光通信株式会社 | 2.09 |
| 08 | 株式会社建設技術研究所 | 1.31 |
| 09 | 加納 佳世子 | 0.87 |
| 10 | ASGJapan株式会社 | 0.77 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 12期分
1株利益は12期で+7%、1株純資産は12期で+59%。直近期のROEは4.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2014年7月 | 53 | 755 | 7.2 | 5.2 | 65.4 |
| 2015年7月 | 24 | 780 | 3.1 | 15.4 | 10.4 |
| 2016年7月 | 26 | 787 | 3.4 | 10.2 | 73.0 |
| 2017年7月 | 58 | 837 | 7.2 | 7.1 | 67.2 |
| 2018年7月 | 47 | 871 | 5.5 | 9.3 | 61.8 |
| 2019年7月 | 62 | 915 | 7.0 | 6.0 | 71.9 |
| 2020年7月 | 34 | 930 | 3.7 | 12.1 | 70.8 |
| 2021年7月 | 53 | 985 | 5.5 | 8.6 | 44.8 |
| 2022年7月 | 53 | 1,032 | 5.2 | 8.8 | 42.2 |
| 2023年7月 | 46 | 1,067 | 4.4 | 10.8 | 48.4 |
| 2024年7月 | 52 | 1,133 | 4.8 | 11.6 | 70.1 |
| 2025年7月 | 56 | 1,197 | 4.8 | 12.2 | 77.5 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
12名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は12名。2025/7期の役員報酬は総額68百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 松原利直 | 代表取締役 社長 | 73 | 87,000 |
| 北村彰秀 | 取締役 | 67 | 48,000 |
| 大倉一夫 | 取締役 | 70 | 36,000 |
| 藤原身江子 | 取締役 | 62 | 19,000 |
| 福原一義 | 取締役 | 76 | 10,000 |
| 前野詩朗 | 取締役 | 72 | 4,000 |
| 山﨑恭敬 | 監査役 | 66 | 15,000 |
| 有澤和久 | 監査役 | 64 | — |
| 首藤和司 | 監査役 | 63 | — |
| 中島悟 | — | 65 | — |
| 鳥越貞成 | — | 55 | — |
| 南尚孝 | — | 35 | — |
役員報酬の内訳2025/7期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 2 | 31 | 14 | 3 | 48 | 24 |
| 社外取締役 | 4 | 14 | — | — | 14 | 4 |
| 監査役 | 1 | 6 | — | — | 6 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/7期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容748字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,838字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,441字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)11,983字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第13期(2025/08/01-2026/07/31)2026-03-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第12期(2024/08/01-2025/07/31)2025-10-27
- 半期報告書半期報告書-第12期(2024/08/01-2025/07/31)2025-03-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第11期(2023/08/01-2024/07/31)2024-10-30
- 四半期報告書四半期報告書-第11期第3四半期(2024/02/01-2024/04/30)2024-06-12
- 四半期報告書四半期報告書-第11期第2四半期(2023/11/01-2024/01/31)2024-03-13
- 四半期報告書四半期報告書-第11期第1四半期(2023/08/01-2023/10/31)2023-12-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第10期(2022/08/01-2023/07/31)2023-10-27
- 四半期報告書四半期報告書-第10期第3四半期(2023/02/01-2023/04/30)2023-06-12
- 四半期報告書四半期報告書-第10期第2四半期(2022/11/01-2023/01/31)2023-03-13
- 四半期報告書四半期報告書-第10期第1四半期(令和4年8月1日-令和4年10月31日)2022-12-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第9期(令和3年8月1日-令和4年7月31日)2022-10-28
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