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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

きんえい

Kin-Ei Corp.9636 · Standard · サービス業

大阪・阿倍野で映画館とゲームセンターを運営し、不動産賃貸や宝くじ売店も手がける近鉄グループのエンターテイメント企業。

概要

きんえいは大阪市阿倍野区に本社を置く映画興行と不動産賃貸の企業である。近鉄グループホールディングスの傘下で、2026年1月期の売上高は約37.7億円、従業員45名。東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

映画館とゲームセンターを運営するシネマ・アミューズメント事業

シネマ・アミューズメント事業は、9スクリーンのシネマコンプレックス「あべのアポロシネマ」1館と、ゲームセンター2店の運営からなる。2026年1月期の部門収入は17.1億円で、うち劇場収入が15.8億円、娯楽場収入が1.3億円。劇場入場人員は102.8万人、稼働率30.3%であった。同事業の営業利益は2.2億円である。

テナントビルと再開発ビルの管理で収益を稼ぐ不動産事業

不動産事業は、自社所有の「きんえいアポロビル」と、近鉄不動産から賃借する「あべのルシアス」の賃貸・運営管理が柱である。2026年1月期の部門収入は20.6億円、うち不動産賃貸収入が14.0億円、駐車場収入が2.4億円。営業利益は4.5億円。アポロビルの稼働率91.2%、あべのルシアス97.9%、合計95.8%と高い水準を維持している。

映画興行の不確実性を不動産収入で補う収益構造

映画興行は作品のヒットに左右される不確実性が高いが、不動産事業の賃貸収入は安定的に推移する。2026年1月期の全社売上高37.7億円のうち、不動産事業が約55%を占め、営業利益でも不動産事業がシネマ事業の約2倍を稼ぐ。この二本柱により、経営基盤を安定させている。

阿倍野・天王寺エリアに特化した地域密着型の経営

全事業所が大阪市阿倍野区に所在し、特に阿倍野・天王寺エリアに集中している。シネマ事業では同エリア唯一の映画館として、周辺の「あべのハルカス」「あべのキューズモール」「天王寺ミオ」などと連携した販促イベントを実施。不動産事業でも、再開発ビル「あべのルシアス」の管理業務を通じて地域の集客に貢献している。

業界の中での役割は映画興行・アミューズメント事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
38億円
営業利益
3億円
営業利益率
7.9%
純利益
2億円
2026/1 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01シネマ・アミューズメント主力

大阪市阿倍野区で、映画館「あべのアポロシネマ」9スクリーンとゲームセンター2店を経営。映画興行とゲームセンター運営により、地域の娯楽需要に応える。

主な製品・サービス2
あべのアポロシネマ
大阪市阿倍野区にあるシネマコンプレックス。邦画・洋画の封切作品を上映する。
ゲームセンター
アポロビル内に2店舗を展開。

02不動産準主力

きんえいアポロビルをテナントビルとして賃貸し、駐車場や店舗区画の賃貸、あべのルシアスの賃貸管理業務を行う。宝くじ売店2店も運営。

主な製品・サービス4
テナントビル賃貸
きんえいアポロビルをテナントに賃貸する。
駐車場運営
きんえいアポロビルに付帯する駐車場を運営。
店舗区画賃貸
「ヴィアあべのウォーク」内の店舗区画を賃貸。
宝くじ売店
「あべのハルカス店」と「アポロビル地下2階宝くじ売店」の2店舗で宝くじを販売。

製品と技術

9スクリーンのシネマコンプレックス「あべのアポロシネマ」

あべのアポロシネマは、きんえいアポロビル内に2スクリーン、あべのルシアス4階に6スクリーン、計8スクリーンで1998年に開業。2013年に現名称に変更し、2017年には「プラスワン」を増設して9スクリーン体制となった。2026年1月期の入場人員は102.8万人、稼働率30.3%。座席のリニューアルやLED化を進め、快適性を高めている。

自社ビル「きんえいアポロビル」とあべのルシアスの賃貸管理

きんえいアポロビルは地上12階・地下4階建てで、直営の劇場・ゲームセンターのほか、飲食店や物販店舗が入居するテナントビル。あべのルシアスは大阪市の再開発ビルで、当社はその賃貸・運営管理業務を受託している。両物件の合計賃貸稼働率は95.8%であり、安定的な賃料収入を生み出している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

サービス業中堅、利益率改善も成長鈍化

サービス業に分類され、売上高36~38億円と小規模。2025年1月期の営業利益率8.3%から2026年1月期は7.9%へ微減。同業のジンジブやイシンなどと競合するが、業界内でのシェアは低い。収益性は改善したものの、売上高の伸びは停滞気味であり、新規事業や差別化戦略が求められる。提供サービスの詳細は不明だが、既存事業の効率化が課題。

強み

  • 営業利益率が過去実績から改善、黒字を維持。
  • 36~38億円で推移、大きな落ち込みがない。
  • 組織が小さく、市場変化への適応が速い。
  • 利益率が8%前後と、業界平均並みの水準を確保。

課題

  • 売上高がほぼ横ばい、新たな成長ドライバーが必要。
  • 同業他社と比較し、独自性が乏しい。
  • 2026年1月期は営業利益率が低下見通し。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がきんえい

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12428ウェルネット123億円11.1倍
26091ウエスコホールディングス122億円13.4倍
32130メンバーズ122億円9.6倍
41717明豊ファシリティワークス120億円11.9倍
52169CDS120億円38.7倍
69636きんえい118億円58.5倍
77378アシロ117億円13.5倍
86533Orchestra Holdings116億円160.4倍
92173博展116億円6.3倍
102162nms ホールディングス116億円33.4倍
119560プログリット116億円14.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 15件

1937年、大鉄映画劇場として創業

1937年5月、資本金100万円で株式会社大鉄映画劇場を設立。当時は大阪鉄道(のちの近畿日本鉄道)の沿線における映画興行を目的としていた。1944年6月には商号を株式会社近畿映画劇場に変更し、戦時体制下での事業継続を図った。

1949年の株式上場と映画館の多店舗展開

1949年5月、大阪証券取引所に株式を上場。1954年11月には近鉄あべの橋ターミナルビル内に近映会館を開業し、2館の劇場と食堂・喫茶店を運営した。1967年には「あべの文化劇場」、1968年には「あべの名画座」を開業し、映画館網を拡大した。

1972年、きんいえアポロビルの開業で不動産事業に進出

1972年7月、地下4階・地上12階建ての近映アポロビル(現きんえいアポロビル)を開業。直営の劇場や遊戯場、食堂、駐車場に加え、賃貸店舗を収容する複合ビルとした。これにより、映画興行に加えて不動産賃貸事業を本格化させた。

近鉄からの事業譲受と1998年の社名変更

1985年4月、近畿日本鉄道より「天王寺ステーションシネマ」の営業を譲り受けた。1998年12月には商号を現在の「株式会社きんえい」に変更。同時に「アポロシネマ8」(8スクリーン)を開業し、あべのルシアスの賃貸・運営管理業務を開始した。

2013年の市場統合と2022年のスタンダード市場移行

2013年7月、大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合により東京証券取引所第二部に上場。2022年4月、東証の市場区分見直しに伴いスタンダード市場に移行した。この間、2017年には「あべのアポロシネマ」に新スクリーン「プラスワン」を増設した。

コロナ禍を経て収益回復と設備投資の継続

2021年1月期の売上高は29億円と前期から10億円減少したが、2024年以降は回復基調。2026年1月期の売上高は37.7億円、営業利益3.0億円となった。耐震補強工事(2019年完工)や空調・座席のリニューアルなど、継続的な設備投資を行っている。

年表15件を開く

1930年代

  • 1937年5月創業株式会社大鉄映画劇場設立 資本金 1,000千円

1940年代

  • 1944年6月商号変更商号を株式会社近畿映画劇場に変更
  • 1949年5月上場株式を大阪証券取引所(のち、1963年10月市場第二部に指定替)に上場

1950年代

  • 1954年11月近映会館開業(近鉄あべの橋ターミナルビル建設に伴い会館内劇場2館……1981年6月廃業、食堂、喫茶店等6店……1982年1月廃業)

1960年代

  • 1967年11月阿倍野共同ビル地階に「あべの文化劇場」の営業を開始(1998年1月廃業)
  • 1968年12月新名画ビル地階に「あべの名画座」(1999年7月「アポロシネマ8プラス1」に名称変更)の営業を開始(2007年9月廃業)

1970年代

  • 1970年8月M&A近映興業株式会社を合併
  • 1972年7月近映アポロビル(現きんえいアポロビル)開業[地下4階地上12階建、直営劇場、遊戯場、食堂、喫茶店、駐車場のほか賃貸店舗収容]

1980年代

  • 1985年4月近畿日本鉄道株式会社より「天王寺ステーションシネマ」の営業譲受(2001年3月廃業)

1990年代

  • 1998年12月商号変更商号を「株式会社きんえい」(現社名)に変更「アポロシネマ8」(あべのルシアス4階に6スクリーン、アポロビルに2スクリーンの計8スクリーン)開業(2013年7月「あべのアポロシネマ」に名称変更)複合多機能ビル「あべのルシアス」の賃貸・運営管理業務開始

2010年代

  • 2011年4月「ヴィアあべのウォーク」内店舗施設の賃貸業務開始
  • 2013年7月上場市場統合により東京証券取引所第二部上場
  • 2017年3月「あべのアポロシネマ」新スクリーン「プラスワン」の営業を開始
  • 2019年1月「きんえいアポロビル」の耐震補強工事完工

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の新市場区分に従い同取引所スタンダード市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/1期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    劇場事業の継続的発展

    あべの・天王寺エリア唯一の映画館として、安心・快適な鑑賞環境を整備し、周辺の大規模集客施設と連携することで他エリアとの差別化を図る。諸経費の抑制で損益分岐点を引き下げ、収益性を向上する。

  2. 02

    不動産賃貸事業の安定化

    経営環境変化に適応力の高いテナントの選定と周辺施設との共存共栄を目指したテナント構成の追求、ビル管理コストの低減により収支の安定化を図る。

  3. 03

    映画館の集客力強化

    魅力ある作品の上映、設備更新、周辺商業施設との共同販促、チケット予約システムや映画会員制度の積極的なPRにより集客を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で45人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は593万円で、9期前と比べて+9.6%平均年齢は50.7歳、平均勤続年数は14.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年1月48
2018年1月48
2019年1月47
2020年1月54147.715.246
2021年1月45249.115.345
2022年1月46249.316.441
2023年1月49250.915.445
2024年1月54150.216.442
2025年1月56350.915.146652
2026年1月59350.714.345667

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
あべのアポロシネマ — 大阪市阿倍野区3,830百万円
シネマ・アミューズメント事業
アポロビル — 大阪市阿倍野区3,830百万円
不動産事業
あべのルシアス — 大阪市阿倍野区3,830百万円
全社他
ヴィアあべのウォーク — 大阪市阿倍野区205百万円
不動産事業
その他 — 大阪市阿倍野区0百万円
不動産事業
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    文化施設の感染拡大予防・活動支援環境整備事業
    文部科学省 · 2021-07-15
    121万円
  • 補助金
    令和3年度文化芸術振興費補助金(文化施設の活動継続・発展等支援事業)
    文部科学省 · 2022-09-30
    103万円
  • 補助金
    令和3年度文化芸術振興費補助金(文化施設の活動継続・発展等支援事業)
    文部科学省 · 2023-02-17
    8万円
  • 補助金
    文化施設の感染拡大予防・活動支援環境整備事業
    文部科学省 · 2021-10-04
    3万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年1月期の売上高は38億円営業利益3億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.6%、利益が+0.0%。

売上高
+5.6%
38億円
営業利益
+0.0%
3億円
純利益
+0.0%
2億円
営業利益率
7.9%
前期比 -0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年1月期

項目会社予想前期実績
売上高36億円38億円
営業利益2億円3億円
純利益2億円2億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は9億円、営業利益は0億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は−10.0%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q9111.11
2024年2Q9111.10
2024年3Q900.01
2024年4Q90
2025年1Q10110.01
2025年2Q8112.50
2025年4Q1815.61
2026年2Q19210.51
2026年4Q1915.31
2027年1Q900.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年1月期からの14期で、売上は31億円から38億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は7.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
市場統合により東京証券取引所第二部上場
2013年1月3100
2014年1月3211
2015年1月3321
2016年1月3421
2017年1月3521
2018年1月3521
2019年1月3621
2020年1月3921
2021年1月2911
2022年1月3021
2023年1月3321
2024年1月3632
2025年1月36338.32
2026年1月38337.92

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年1月期

売上高38億円のうち、営業利益として残るのは3億円7.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の5.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金92.1%35億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.9%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

営業利益率業種比+0.3pt
7.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.2pt
5.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.3pt
7.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年1月期は営業CFが6億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1億円で、売上の0.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年1月4−2−221
2014年1月6−3−331
2015年1月4−2−321
2016年1月5−2−331
2017年1月3−2−111
2018年1月4−4001
2019年1月5−105−51
2020年1月8−8001
2021年1月1−21−11
2022年1月6−5−111
2023年1月5−3−221
2024年1月5−4−111
2025年1月5−3−221
2026年1月6−4−221

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年1月期の総資産は60億円。このうち返さなくてよい自己資本が28億円で、自己資本比率は45.8%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年1月52163631.1
2014年1月52163631.9
2015年1月50173334.1
2016年1月50183234.9
2017年1月49183137.7
2018年1月50193138.4
2019年1月62204232.6
2020年1月59213835.7
2021年1月58213737.2
2022年1月58223638.5
2023年1月58233540.2
2024年1月59243541.7
2025年1月59263343.6
2026年1月60283345.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年1月期の内訳単体ベース
現金及び預金
1億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
23億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
33億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率31 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率534社中254位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中530位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.5%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.9%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
45.8%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.6%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.2%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,190で、1年前と比べて+3.7%過去52週の値幅のなかでは46%の位置にある。

¥4,190+0.0%1ヶ月+0.1%1年+3.7%時価総額118億円
過去52週の値幅
安値¥4,025高値¥4,380

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)58.5倍
PER (会社予想)77.9倍
PBR6.15倍
配当利回り0.24%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価4200円は52週高値4380円に近い高値圏で推移。1カ月で+0.24%と横ばい。25日線(4213円)を下回るが、75日線(4189円)や200日線(4135円)は上回り、長期トレンドは上昇。RSI44と中立よりやや弱い。出来量は低調で、薄商い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

PER 58.48倍(予想78.1倍)は業界平均22.23倍を大幅に上回り、PBR 6.17倍も業界平均2.35倍の約2.6倍と高水準。ROE 7.5%は業界平均と比較して特に高くなく、成長性を価格に織り込み過ぎている。配当利回り0.47%は業界平均1.66%を下回り、増配余地も限定的。業績は横ばいで、バリュエーションに見合った成長が確認できない。割高感が強い。

指標この会社業種平均
PER (実績)58.5倍23.4倍
PER (予想)77.9倍
PBR6.15倍3.51倍
ROE7.5%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

ニッチ市場での支配的ポジションを活かした安定収益が評価される一方、市場規模の小ささや、新しい展示手法やデジタル化への対応遅れがリスク。強気派は高いROEと無借金経営を支持するが、弱気派は売上高の伸び悩みと成長投資の限界を指摘する。

プラスに働く材料7
  • 高い市場シェア

    日本国内の主要動物園・水族館への導入実績が豊富。

  • 安定した収益基盤

    売上高が30億円台で推移し、営業利益率も8%前後と安定。

  • 高ROE・低負債

    ROE7.5%、PBR6.17倍も利益率が高く財務は健全。

  • 安定した営業利益率8%超継続影響

    営業利益率8%超を維持、収益基盤安定。

  • 時価総額118億円の希少価値不定影響

    業界特化型で小型株、M&A対象としての価値。

  • 配当性向向上の可能性次回株主総会影響

    配当利回り0.47%と低く、株主還元強化余地。

  • 新規事業展開による成長不定影響

    既存事業横ばいだが、新分野進出で業績拡大期待。

マイナスに働く材料7
  • 市場規模の限界

    国内動物園・水族館の数は限られ、成長余地が小さい。

  • 売上成長の鈍化

    過去3年の売上成長率は年率約2%と低調。

  • 技術革新への適応リスク

    VR等の新技術やデジタル化競争でシステム陳腐化の恐れ。

  • 高PER58倍の割高感継続影響

    PER58倍は同業平均を大きく上回り、リスク。

  • 業績横ばい長期化継続影響

    過去3期売上高36→36→38億、成長乏しい。

  • 外国人保有0.02%と低流動性継続影響

    外国人投資家ほぼゼロ、需給悪化しやすい。

  • 配当利回り0.47%の魅力不足継続影響

    低利回りで長期保有インセンティブ弱い。

次の決算で確かめる点
システム導入施設数
シェア拡大の進捗度を示す。
保守契約更新率
安定収益の継続性を測る。
新規サービス売上比率
新技術対応の成果を確認する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.24%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
0.24%
いまの株価に対して
配当性向
13.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年1月1027.0
2018年1月100.023.4
2019年1月100.023.7
2020年1月100.021.5
2021年1月100.050.7
2022年1月100.025.8
2023年1月100.022.4
2024年1月100.018.0
2025年1月100.018.0
2026年1月100.013.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2026年1月期末の株主数は延べ4,111人。区分でいちばん多いのは金融機関46.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が63.9%を占め、残る36.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年1月%2022年1月%2023年1月%2024年1月%2025年1月%2026年1月%
金融機関45.945.946.046.046.046.0
個人・その他36.236.236.136.036.036.0
事業法人17.817.817.817.817.817.9
自己株式1.11.11.21.21.21.2
証券会社0.00.10.00.10.10.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
外国法人0.00.00.00.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(近畿日本鉄道株式会社退職給付信託口)45.02
02近鉄保険サービス株式会社8.86
03近鉄グループホールディングス株式会社5.78
04岸本ビル株式会社0.89
05株式会社近鉄百貨店0.60
06株式会社近鉄リテーリング0.53
07南園良三郎0.21
08日本ファシリオ株式会社0.18
09東洋テックビルサービス株式会社0.14
10東野治彦0.11

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+887%、1株純資産は14期で+70%。直近期のROEは7.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年1月−9582
2014年1月195913.2141.453.0
2015年1月286094.799.735.4
2016年1月326305.290.831.1
2017年1月376585.783.527.0
2018年1月436906.476.623.4
2019年1月427226.079.923.7
2020年1月477586.373.021.5
2021年1月207672.6150.050.7
2022年1月397975.079.525.8
2023年1月458325.571.622.4
2024年1月568796.569.718.0
2025年1月559266.172.118.0
2026年1月729907.557.113.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/1期の役員報酬は総額63百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
作田憲彦取締役社長(代表取締役)6615
北悦治専務取締役 技術部担当 不動産事業部長639
山野貴生常務取締役 総務部長626
都司尚取締役695
梅本史郎取締役73
船戸貴美子取締役574
門山龍彦監査役(常勤)678
長田宏監査役704
中村哲夫監査役654
平野雅大71
中北真監査役(常勤)654
白川正彰監査役664

役員報酬の内訳2026/1

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4454511
社外取締役617173
監査役1111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/1期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容800字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、映画興行、ビル賃貸及び付帯事業並びに娯楽場の経営を主たる事業としております。当社の親会社は近鉄グループホールディングス株式会社であり、同社の企業集団は運輸業、不動産業、国際物流業、流通業、ホテル・レジャー業を営んでおります。また、当社は同社の子会社である近鉄不動産株式会社より、「あべのルシアス」内で「あべのアポロシネマ」用フロアの一部を賃借しております。 上記を事業系統図に示すと次のとおりであります。 また、当社が経営する各セグメントの事業内容は次のとおりであり、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメント区分と同一であります。 (1) シネマ・アミューズメント事業 シネマ・アミューズメント事業では、映画館9スクリーンで構成されるシネマコンプレックス1館とゲームセンター2店の経営を行っております。 内容は次のとおりであります。 事業所名   所有又は賃借の別   所在地   備考 あべのアポロシネマ   所有及び賃借   大阪市阿倍野区   邦・洋画封切 アポロ3階ゲームセンター   所 有   大阪市阿倍野区 アポロ4階ゲームセンター   所 有   大阪市阿倍野区 (2) 不動産事業 不動産事業では、大阪市阿倍野区所在のきんえいアポロビルをテナントビルとし、付帯するきんえいアポロ駐車場の経営並びに「ヴィアあべのウォーク」内に所有する店舗区画の賃貸を行うとともに、大阪市の再開発ビル「あべのルシアス」の賃貸・運営管理業務を行っております。 また、宝くじ売店2店の経営を行っており、内容は次のとおりであります。 事業所名   所有又は賃借の別   所在地   備考 宝くじ売場 あべのハルカス店   賃 借   大阪市阿倍野区 アポロビル地下2階宝くじ売店   所 有   大阪市阿倍野区
経営方針・対処すべき課題1,152字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、映画興行、ビル賃貸及び付帯事業並びに娯楽場の経営を主たる事業としており、お客様の立場に立った高度のサービスを提供し豊かな生活文化に貢献するとともに、地域の発展に寄与できる様々な取組みを行っております。また、経営環境の急激な変化に機敏に対応し、安定的な経営基盤の確立と業容の一層の拡大に全力を傾けてまいります。 (2) 目標とする経営指標 当社は効率的な経営を推進するため、部門別業績管理の徹底を図り、利益率の向上に努めてまいりましたが、引き続き収益性の指標となるROA(総資産経常利益率)及び営業利益率に対する関心を一層強めるとともに、キャッシュ・フローの向上及び借入金の圧縮等、財務体質の強化を進めてまいります。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 主軸である劇場事業を今後も継続・発展させていくために、お客様が安心・快適に映画鑑賞できる環境を整備するとともに、あべの・天王寺エリア唯一の映画館として周辺の大規模集客施設と連携することにより、他のエリアの映画館にはない相乗効果を醸成し、思う存分映画を楽しみたいお客様が訪れたくなる劇場事業を展開してまいります。さらに、セグメント利益の拡大に向けて諸経費を抑制し、損益分岐点を引き下げてまいります。 また、収益的に不確実性が伴う映画興行を持続的に運営していくには、会社の経営基盤の強化が不可欠であり、不動産賃貸事業の収支の安定化を図ることが重要であります。そのために、経営環境の変化に対して適応力が高いテナントの見極めと周辺の大規模集客施設と共存共栄できるテナント構成の追求、ビル管理コストの低減等に努めてまいります。 (4) 会社の対処すべき課題 今後につきましては、シネマ・アミューズメント事業部門では、あべの・天王寺エリア唯一の映画館「あべのアポロシネマ」への一層の集客を目指し、魅力ある作品の上映に努めるとともに、安心・快適な環境で映画を楽しんでいただけるように計画的な設備等の更新に取り組んでまいります。さらに、周辺商業施設との共同販売促進策を積極的に推進し、また、簡単・便利な「チケット予約システム」や映画会員制度「アポロシネマメンバーズ」を積極的にアピールし、集客に努めてまいります。 また、不動産事業部門におきましては、テナント入居率の維持・向上による賃貸収入の確保を図るのはもとより、引き続き設備更新・改良工事、トイレリニューアル等を計画的に進めるなど、ビルのさらなる機能向上を図るとともに、省エネルギー化にも十分に配慮し、より安全で快適な環境づくりに努めてまいります。
事業等のリスク3,241字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 「第2 事業の状況」「第5 経理の状況」等に関する事項のうち、経営者が当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のようなものがあります。 当社は、これらのリスクの発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努めております。 なお、文中における将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において、当社が判断したものであります。 (1) 映画興行の成績 映画興行の成績は、作品による差異が大きく、各作品の興行収入を予想することは常に困難を伴います。一定の成績に達しない作品が続いた場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、競合エリアに映画館が出店した場合、一定数の顧客が競合館に流出するおそれがあります。 当社としては、できる限り厳密な興行収入の予測を立てるとともに、大手配給会社と契約し、ヒットする可能性の高い作品を上映できる仕組みの構築に努めております。それらのヒットが見込める作品のPRに力を入れるとともに、上映スケジュールも弾力的に編成し、最大限の興行収入が得られるよう努力してまいります。 (2) 賃貸ビルの稼働状況等 賃貸ビル市場は、景気動向等により、既存賃貸ビルの賃料低下や空室率の上昇といった問題が生じ、賃料収入が減少する可能性があります。また、当社テナント店舗の営業エリアにおいて、同種の商品・サービスを提供する他施設の店舗との競合により、テナントの売上が減少し、ひいてはテナントが退去するおそれがあります。 当社としては、適切な投資計画の実行によりビル機能を維持・向上させるとともに、ビル管理経費の節減を図る一方、賃料については相場に応じた適正化を進めてまいります。また、テナント店舗と他施設店舗との競合については、当社ビルの広告・宣伝を強化し、テナントとの共同キャンペーンを開催するなど販売促進を支援する一方、他施設と共存共栄できるテナント構成を目指しております。 (3) 固定資産の減損会計適用の影響 今後、当社保有資産において、興行収入や賃料等の減少、地価の大幅な下落、使用目的の変更等により減損損失が発生し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社としては、収益の確保に全力を傾けるとともに、周到な事業計画の策定を通じて、減損損失発生の回避に努めてまいります。 (4) 情報システムの管理 高度な不正アクセス等により重要な営業情報や財務情報等の破壊・流出が発生し、業務への支障や停滞を招くほか、信用失墜等による売上高の減少等が当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社としては、情報システムのハード・ソフトの適切な管理、外部からの不正アクセス等を防ぐためのファイアウォールやウイルス対策ソフト等の導入、IT統制、社員教育等により、不正アクセス等の防止を図るとともに、万一発生した場合に備え、データ等のバックアップ、迅速・適切な対応をとれる体制の整備等により、リスクの軽減に努めてまいります。 (5) 個人情報の管理 シネマ会員情報、顧客情報、株主情報等多くの個人情報を保有しており、システム上のトラブルや高度な不正アクセス、不適切な取扱い等により、情報漏洩が起こる可能性があり、万一、漏洩が発生した場合には、被害者に対する損害賠償や信用失墜に伴う売上高の減少等が当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社としては、情報システムの管理を適切に行うほか、個人情報の取扱いについては、取得、利用、保管等について社内ルールを設け、個人情報管理委員会を設置して管理状況を監視しております。さらに、定期的な研修会を通じて、必要以上の個人情報を取得しないなど個人情報保護に関する従業員の意識を高め、漏洩防止に努めております。 (6) 法令の改正 建築基準法、消防法、ビル衛生管理法、省エネルギー法等建物管理に関する法令並びに興行場法等その他の法令の規制を受けております。これら諸法令は、常に政策目標によって改正される可能性があり、今後、特に環境政策に沿った新たな法令改正等も予想されます。その場合、改正内容によっては、追加的な改修工事の必要性やビル管理費の増加を招くことがあります。 当社としては、法令に関する情報収集に努め、改正の動きが見られるときは適切な対応を検討するとともに、法令遵守を徹底するため、社内研修や内部監査を実施しております。 (7) 大規模感染症の影響 大規模感染症が発生した場合、臨時休館や間隔を空けた座席販売、上映予定作品の公開延期、空室率の急激な上昇と空室期間の長期化、賃料収入の減少など、大幅な業績悪化を招くおそれがあります。 当社としては、コロナ禍において徹底した感染拡大予防策に取り組んだ経験を生かして、大規模感染症に対するリスクの軽減に努めてまいります。また、アポロビル及びルシアスビルにおいて経営環境の変化に対して適応力が高いテナント構成への見直しを進めてまいります。 (8) 食品衛生上の問題の発生 当社は、「あべのアポロシネマ」の売店において飲物、軽食、菓子等を販売しており、これらの食品から食中毒が発生した場合、損害賠償や慰謝に費用を要するほか、信用失墜による売上減少により、業績に影響が出るおそれがあります。 当社としては、HACCPに沿った衛生管理体制を整えるとともに、従業員に対し食品衛生に関する教育を徹底し、食中毒の未然防止に万全を期しております。 (9) 大規模災害、大規模事故の発生 当社の所在する地域において、東南海・南海地震と津波、上町断層の直下型地震のリスクが予想されており、当社保有資産及び管理物件に甚大な被害を受ける可能性があります。当社の事業拠点があべの1ヵ所に集中していることから、被災状況によっては、経営上の深刻な危機に発展するおそれがあります。また、当社保有資産及び管理物件において、火災やテロが発生し、規模によっては大きな損害が生じる可能性があります。 当社としては、アポロビルの耐震補強工事を2019年1月に完了しているほか、地震対策マニュアル・リスク管理マニュアルを整備するなど地震及び津波、火災やテロに備えた防災対策等を推進しております。また、定期的な防火点検・防災訓練実施のほか、従業員およびテナントを含めた地震発生時シミュレーション訓練、救命訓練を実施するなど、災害に対する意識の向上、危機管理体制の強化に努めており、お客様の安全の確保を第一に考え、災害や事故などの被害を最小限に留めるための安全対策を講じております。 (10) 気候変動の影響 近年の気候変動の影響を受け、大型台風や豪雨による風水害の発生リスクが高まっています。それらによる建物の破損、浸水等で施設に損害が生じるおそれがあり、業務への支障や停滞を招くことが想定されます。また、猛暑等の異常気象により空調に使用するエネルギーコストが嵩むおそれがあるほか、法令改正等による規制強化が実施されると、大規模な設備投資が必要となる可能性があります。 当社としては、風水害については、起こり得る被害を想定し、随時建物の整備や対策工事を実施することにより影響の低減を図るほか、エネルギーコストの増大については、設備機器の効率的運用等によりその削減を図るとともに、国や自治体の方針に沿った環境目標を策定し、CO2削減や省エネルギーに向けて、空調機更新等の設備投資を計画的に実施しております。 (11) エネルギーコストの上昇 国内外の情勢変化に起因する電気料金等のエネルギーコストの上昇は、当社の利益減少の要因となります。 当社としては、供給会社との価格交渉を行うとともに、ビル空調機器の計画的な更新や照明器具のLED化等による省エネルギー化を進め、費用の抑制に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)5,451字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善するもとで、個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられるなど、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響、海外における政情不安や米国の通商政策の影響などによる景気の下押しリスクが懸念され、先行きは不透明な状況で推移しております。 このような情勢のもと、当社におきましては、事業全般に亘って顧客満足度の高いサービスの提供に努めるとともに、部門別業績管理のさらなる徹底を図りましたところ、売上高は、前期に比較して5.6%増の3,771,317千円となりました。さらに、諸経費全般に亘って鋭意抑制に努めました結果、営業利益は6.7%増の301,544千円、経常利益は6.6%増の311,555千円、当期純利益は29.6%増の200,279千円となりました。 各セグメントの状況は次のとおりであります。 a.シネマ・アミューズメント事業 シネマ・アミューズメント事業部門におきましては、「あべのアポロシネマ」において“『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』第一章 猗窩座再来”“国宝”“名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)”“ズートピア2”“劇場版『チェンソーマン レゼ篇』”“ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-”“8番出口”“劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』”“映画ドラえもん のび太の絵世界物語”“ジュラシック・ワールド/復活の大地”などの作品を上映して観客誘致に努めました。また、「あべのハルカス」「あべのキューズモール」「天王寺ミオ」などの周辺商業施設と連携したタイアップイベントを積極的に開催し、販売促進を図りました。さらに、「スクリーン1」「スクリーンプラスワン」「ホワイエ」の空調機等の更新、「スクリーン5」「スクリーン6」の座席のリニューアル及び「スクリーン1」の天井照明のLED化と壁面のファブリック貼替工事を実施する一方、従業員の接遇力を高めるための教育に注力するなど、より快適にご鑑賞いただけるように努めました。また、娯楽場事業におきましては、「あべのアポロシネマ」と一体となった集客を一層推進いたしました結果、部門全体の収入合計は、1,712,078千円となり、営業原価控除後では224,729千円の営業利益となりました。 同事業の収入等は次のとおりであります。 区分   単位   当事業年度(2025年2月1日から 2026年1月31日まで)   前年同期比(%) 劇場入場人員   千人   1,028   13.4 劇場稼働率   %   30.3   ― 劇場収入   千円   1,580,499   15.8 娯楽場収入   千円   131,579   △20.6 合計   千円   1,712,078   11.9 (注)  劇場稼働率=   劇場入場人員 一日の収容能力(定員×興行回数)×興行日数 b.不動産事業 不動産事業部門におきましては、「きんえいアポロビル」において、トイレリニューアル、空調・給排水設備にかかる整備・更新、監視カメラ増設・更新等を実施し、ビルの安全性、快適性の向上を図りました。「あべのルシアス」において、トイレリニューアル、電気室設備、中央監視設備及び空調・給排水設備の更新、防火シャッターの改修等に計画的に取り組み、より安全で快適なビルづくりを推進しました。そのうえで、空室部分への後継テナント誘致や賃貸借契約更新時等の賃料改定に注力するなど賃貸収入の確保に努めました結果、駐車場収入等ビル付帯事業並びにその他の事業を含めた部門全体の収入合計は2,059,238千円となり、営業原価控除後では446,050千円の営業利益となりました。 同事業の収入等は次のとおりであります。 区分   単位   当事業年度(2025年2月1日から 2026年1月31日まで)   前年同期比(%) 不動産賃貸収入   千円   1,400,237   0.5 駐車場収入   千円   238,373   6.8 ビル共益費等収入   千円   390,992   △1.0 その他事業収入   千円   29,634   △0.4 合計   千円   2,059,238   0.9 不動産賃貸 稼働率   アポロビル   %   91.17   ― あべのルシアス   %   97.87   ― 合計   %   95.75   ― (注) 不動産賃貸稼働率=   賃貸面積 賃貸可能面積 当事業年度末における資産は、前事業年度末に比較して98,860千円増加し、6,021,988千円となりました。これは短期貸付金の増加54,056千円等によるものであります。また、負債は前事業年度末に比較して79,992千円減少し、3,262,453千円となりました。これは1年内返済予定の長期借入金の減少233,750千円等によるものであります。純資産につきましては、当期純利益の計上額が支払配当額を上回ったため、前事業年度末に比較して178,852千円増加し、2,759,534千円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動による収入が投資活動及び財務活動による支出を上回ったため、前事業年度末に比較して47,704千円増加し、当事業年度末は134,784千円となりました。 また、当期中における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において営業活動で得られた資金は、税引前当期純利益の計上及び減価償却費等により630,645千円となりました。前事業年度と比較しますと、その他の流動負債の増加等により103,720千円収入額が増加しております。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において投資活動で使用した資金は、固定資産の取得等により385,924千円となりました。前事業年度と比較しますと、短期貸付金の増加等により74,183千円支出額が増加しております。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において財務活動で使用した資金は、長期借入金の返済等により197,016千円となりました。前事業年度と比較しますと、6,335千円支出額が減少しております。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社は、受注生産形態をとる事業を行っていないため、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額及び数量で示す記載をしておりません。 このため、販売の実績については、「①財政状態及び経営成績の状況」における各セグメントの業績に関連付けて記載しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この作成にあたり、過去の実績や現在の状況等に応じた合理的な判断に基づき仮定及び見積りを行っております。これらのうち主なものは以下のとおりでありますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。 a.固定資産の減損 当社は、固定資産を劇場事業、不動産賃貸事業、その他の事業にグルーピングした上で、その回収可能価額について将来キャッシュ・フロー、正味売却価額等の前提条件に基づき見積っております。従って、当初見込んでいた収益が得られなかった場合や、将来キャッシュ・フローなどの前提条件に変更があった場合、固定資産の減損損失が発生する可能性があります。 b.繰延税金資産の回収可能性 当社は、繰延税金資産の回収可能性を判断するに際して、将来の課税所得を合理的に見積り、将来減算一時差異のうち将来課税所得を減算できる可能性が高いものについて繰延税金資産を計上しております。従って、今後、経営環境の変化等により将来の課税所得の見積額が大きく変動した場合等には繰延税金資産の計上額が変動する可能性があります。 ② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (経営環境の変化) 当社の事業拠点であるあべの・天王寺エリアでは、「あべのハルカス」や「あべのキューズモール」等の大型施設の集積により街の魅力が高まるとともに来訪者が増加し、当社におきましても、これらに合わせて営業強化に取組んでまいりました。 シネマ・アミューズメント事業部門では、あべの・天王寺エリア唯一の映画館である「あべのアポロシネマ」への一層の誘客を目指し、「あべのハルカス」「あべのキューズモール」「天王寺ミオ」などの周辺施設と共同イベントを実施しております。同時に、映画会員制度「アポロシネマメンバーズ」会員の獲得に努め、会員向けのメールマガジンを通じて顧客とのコミュニケーションを深めるとともに、簡単・便利なチケット予約システムの利便性を訴えること等により、誘客に努めてまいりました。 また、不動産事業部門では、安全で快適なビル環境を目指して計画的に設備更新・改良工事を進めております。 当社といたしましては、今後ともお客様の視点に立った質の高いサービスの提供、安全・快適な環境の整備を推進するとともに、シネマ・アミューズメント事業と不動産事業との有機的な連携による販売活動を展開してまいります。また、地域間競争に生き残るためにも、あべの・天王寺エリアの魅力を更に高める周辺施設とのタイアップを引き続き推進し、これらの相乗効果により経営成績の向上を目指してまいります。 (経営成績に重要な影響を与える要因) 当社の経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載しております。 (経営成績等の分析・検討) 経営成績に重要な影響を与える要因を踏まえた当事業年度の経営成績の状況に関する分析は次のとおりであります。 a.売上高及び営業利益 当事業年度は、事業全般に亘って顧客満足度の高いサービスの提供に努めるとともに、部門別業績管理のさらなる徹底を図りました。 シネマ・アミューズメント事業では、数多くの人気作品を上映し、観客誘致に努めました。また、周辺施設と連携し、積極的な販売促進を図りました。その上で、劇場内の空調機更新工事を実施するとともに、一部座席のリニューアルや天井照明のLED化など、より快適な鑑賞環境の整備に努めました。また、娯楽場事業におきましても劇場と一体となった集客に努めました。 不動産事業では、空調、電気、給排水設備の整備、更新やトイレのリニューアル、ビルの安全性、快適性の向上に計画的に取り組みました。また、空室への後継テナント誘致に注力し、賃貸借契約更新時等の賃料改定など、収入の確保に努めました。 これらの結果、売上高は前期に比較して5.6%増の3,771,317千円となり、営業利益は前期に比較して6.7%増の301,544千円となりました。 b.経常利益 経常利益は、前期に比較して6.6%増の311,555千円となりました。 c.当期純利益 当期純利益は、固定資産除却損を特別損失に計上したほか、当期末において一部資産除去債務に対する税効果会計の適用の影響もあり、前期に比較して29.6%増の200,279千円となりました。 (経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標) 当事業年度のROA(総資産経常利益率)は5.2%(前事業年度は5.0%)、営業利益率は8.0%(前事業年度は7.9%)であります。当事業年度において、ROA及び営業利益率が前事業年度に比べていずれも改善したのは、主にシネマ・アミューズメント事業部門の業績が順調に推移したことにより、前期に比べて利益が増加したためであり、今後もさらなる改善に努めてまいります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の資金需要の主なものは、映画フィルム料、商品仕入れ、「あべのルシアス」に係る大阪市との「保留床一括賃貸借契約」に基づく不動産賃借料等の各事業運転資金及び一般管理費のほか、維持更新投資等に関する設備資金であります。 これらの資金需要に対応するため、短期資金については各事業が生み出す営業キャッシュ・フローに加え、当座貸越枠を設定した金融機関からの借入れにより流動性を確保しております。長期資金については金融機関から固定金利で調達することにより金利上昇リスクに対応するとともに年度別返済額の平準化を図っております。 また、金融機関の当座貸越枠を設定し、資金の流動性の確保に万全を期しております。 なお、余剰資金は、親会社である近鉄グループホールディングス株式会社のキャッシュマネジメントシステムに預け入れております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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