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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

サクシード

Succeed co.,ltd.9256 · Growth · サービス業

教育と福祉の人材支援に強みを持つ会社。塾講師・教員派遣から学習塾運営、障害児支援まで、社会課題を解決。

概要

サクシードは、教育・福祉分野に特化した人材紹介・派遣事業と個別指導教室「個別指導学院サクシード」を中核とするサービス企業である。2004年の創業以来、学習塾向け講師派遣から始まり、学校教員、保育士、介護職など人材サービスの領域を拡大。2021年12月に東証マザーズへ上場し、2022年4月よりグロース市場に移行。2026年3月期の連結売上高は43億円、従業員209名。グループには教育AIプラットフォームを手がける株式会社みんがく、放課後等デイサービスを運営する株式会社unicoが加わる。

教育・福祉の二軸で人材不足を解決する

サクシードの事業は大きく教育人材支援と福祉人材支援に分かれる。教育人材支援では、学習塾や学校法人、自治体向けに塾講師、教員、ICT支援員、部活動指導員、日本語教師などを紹介・派遣する。福祉人材支援では、保育所や学童保育施設、放課後等デイサービスに対して保育士、栄養士、学童保育指導員などを派遣・紹介する。両事業とも、自社運営の求人サイト(「教えるシゴト」「保育R」「しろくま介護ナビ」)を通じて登録者を集め、コーディネーターによる丁寧なマッチングを強みとする。2026年3月期の売上に占める人材支援事業の割合は約46%、個別指導教室事業が約34%、家庭教師事業とunico事業が残りを占める。

首都圏36校舎の個別指導教室「サクシード」

個別指導教室事業は、神奈川県を中心に36校舎(2026年3月期時点)を展開する地域密着型の学習塾「個別指導学院サクシード」を運営する。講師1人に対して生徒3人の授業スタイルを採用し、低価格で個別指導を提供する。経済格差による教育格差を防ぐという創業時の理念に基づく。また、学習塾と学童保育を一体化した「ペンタスキッズ」を横浜市都筑区で運営し、英語やプログラミングなど習い事も含めたワンストップサービスを提供する。2025年には東京都足立区や千葉県、愛知県名古屋市へも出店し、首都圏から中京圏へドミナント展開を拡大している。

子会社みんがくとunicoで事業領域を拡大

2025年4月、教育AIプラットフォーム「スクールAI」を提供する株式会社みんがくをグループ化。同サービスの利用ID数は2026年3月期末で12万を超え、学校現場での生成AI活用需要を取り込む。2025年10月には、児童発達支援・放課後等デイサービスを直営15教室・フランチャイズ12教室で展開する株式会社unicoを子会社化し、福祉人材支援事業の現場ノウハウを獲得した。これによりサクシードは、人材サービスに加えて、教育AIと児童福祉コンテンツという成長基盤を手に入れた。グループ全体で教育・福祉業界の社会課題解決を目指すインフラ企業へと変貌している。

業界の中での役割は教育・福祉業界における人材サービスと教育サービスを提供する企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
43億円
営業利益
4億円
営業利益率
9.3%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01教育人材支援(塾講師・教員派遣)主力

学習塾や学校法人・地方自治体に対し、塾講師、学校教員、ICT支援員、部活動指導員などの教育人材を紹介・派遣しています。教員不足や働き方改革などの社会課題に対応し、マッチングノウハウと豊富な登録者数を活かして、教育現場の人手不足を解消します。

主な製品・サービス3
塾講師紹介・派遣
学習塾に対して、専任・アルバイト講師を紹介・派遣するサービス。
学校教員紹介・派遣
私立学校に対して、常勤・非常勤の教員を紹介・派遣するサービス。
ICT支援員派遣
自治体・学校に対して、ICT支援員を派遣し、授業でのICT活用を支援。

02福祉人材支援(保育・介護)主力

保育園・幼稚園・学童保育施設・放課後等デイサービスなどに対し、保育士、栄養士、学童保育指導員、児童発達支援管理責任者などの福祉人材を紹介・派遣しています。福祉業界と教育業界の両方に登録者を持つ強みを活かし、専門性の高い人材を提供します。

主な製品・サービス3
保育士紹介・派遣
保育園に対して、保育士・栄養士などの人材を紹介・派遣するサービス。
学童保育スタッフ派遣
学童施設に対して、放課後児童支援員などのスタッフを紹介・派遣。
児童発達支援管理責任者紹介
放課後等デイサービスに必須の専門人材を紹介・派遣。

03個別指導教室準主力

地域密着型の個別指導塾「個別指導学院サクシード」を神奈川県内に約36校舎展開。講師1人に生徒3人の授業スタイルで低価格を実現し、学校の補習から受験対策まで幅広く対応しています。学習塾付き学童クラブ「ペンタスキッズ」も運営しています。

主な製品・サービス2
個別指導学院サクシード
小学生から大学受験生までを対象とした個別指導塾。講師1人に生徒3人の授業形式。
ペンタスキッズ
学童保育に学習塾と習い事を組み合わせたハイブリッド型学童クラブ。

04家庭教師副次

対面式とオンラインの両方で家庭教師サービス「家庭教師のサクシード」を提供。オンラインは首都圏・関西圏の高学歴な教師を全国の生徒に紹介できるため、教育の地域間格差の解消に貢献しています。

主な製品・サービス1
家庭教師のサクシード
対面式・オンライン式の家庭教師サービス。

05unico事業(障害児支援)副次

2025年10月に株式会社unicoを連結子会社化し、児童発達支援及び放課後等デイサービスの運営事業を開始。直営15教室、フランチャイズ12教室を展開しています。今後は教室展開を拡大し、障害児支援の質を高めます。

主な製品・サービス1
放課後等デイサービス
障害のある児童に対し、発達支援や日常生活の支援を行うサービス。

製品と技術

講師1対3の個別指導「サクシード」と「ペンタスキッズ」

「個別指導学院サクシード」は、講師1人に対して生徒3人までの少人数個別指導を特徴とする。小学生から大学受験生までを対象に、学校補習や受験対策を提供。低価格を実現するため集団授業と個別指導の中間スタイルを採用し、生徒一人ひとりの進度に合わせたカリキュラムを組む。また、「ペンタスキッズ」は学童保育に学習塾と習い事(英会話、プログラミング、体操、思考表現ワークショップ)をパッケージしたハイブリッド型施設。2020年に横浜で開校し、放課後の時間を有効活用したい保護者のニーズに応える。

5つの自社媒体が支える人材マッチング

サクシードは人材サービスの中核として、教育・福祉業界に特化した5つの自社求人サイトを運営する。「教えるシゴト」は塾講師・学校教員向け、「保育R」は保育士向け、「しろくま介護ナビ」は介護職向け。さらに保育士転職支援「保育Aid」、家庭教師向け媒体も保有。これらのサイトで集めた求職者にコーディネーターがカウンセリングを行い、クライアントの要望と詳細にマッチングする。Webマーケティング部門を内製化しており、ニーズに応じて迅速にサイトを立ち上げられる機動力が強みである。

スクールAIとunicoメソッド、新たな成長エンジン

グループ会社の株式会社みんがくが提供する「スクールAI」は、教育現場向けの生成AIサービス。校務の効率化や学習指導の個別化を支援し、2026年3月期に利用ID数が12万を突破した。一方、株式会社unicoは児童発達支援・放課後等デイサービスを展開し、専門家チームが開発した「unicoメソッド」により内発的動機付けを重視した療育を実践する。両サービスはサクシードが従来持たなかったAIソリューションと福祉現場運営の領域を補完し、グループ全体の事業ポートフォリオを強化している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

成長市場で存在感、利益効率に課題

サクシードは、サービス業に分類され、特に人材派遣やアウトソーシングなどの分野で事業を展開していると推測されます。直近の業績では、売上高が2024年3月期の32億円から2026年3月期に43億円と大幅に増加しており、成長市場で事業を拡大していることがうかがえます。しかし、営業利益率は当初非開示でしたが、2026年3月期には9.3%と改善しており、収益性も向上しています。同業他社にはジンジブやイシンなどがありますが、サクシードは売上成長のスピードで優位性を持つ可能性があります。一方で、業界内でのポジションはまだ発展途上であり、市場シェアは限定的かもしれません。今後の課題としては、競争激化への対応、人材確保、そして利益率のさらなる改善が挙げられます。特に、成長を継続するためには、サービス品質の向上と差別化が重要です。

強み

  • 売上高が32億円から43億円へと約34%増加し、成長市場で存在感を示す。
  • 営業利益率が9.3%まで改善し、収益性が向上している。
  • 人材関連のサービスを提供し、企業のニーズに応える事業モデル。
  • 国内市場中心で、海外リスクが低く安定した需要が見込める。

課題

  • 同業他社(ジンジブなど)との競争が激しく、シェア獲得が課題。
  • 成長には優秀な人材の確保が不可欠であり、採用・育成が重要。
  • 売上は伸びているが、利益率はまだ低く改善の余地がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がサクシード

時価総額で並べると、掲載11社のなかで3番目にあたる。

#企業時価総額PER
16096レアジョブ39億円11.6倍
27034プロレド・パートナーズ39億円14.2倍
39256サクシード38億円15.7倍
44833Def consulting38億円
52481タウンニュース社38億円8.2倍
67037テノ.ホールディングス38億円28.7倍
75868ロココ38億円27.6倍
8264ASchoo38億円37.0倍
9977838億円80.5倍
106090ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ37億円17.3倍
117353KIYOラーニング37億円9.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

高田馬場に創業、個別指導教室から始まった2004年

2004年4月、東京都新宿区高田馬場に株式会社サクシードを設立。翌月には横浜市都筑区に最初の学習塾「個別指導学院サクシード」センター南校を開校した。創業時の理念は「すべての子どもたちに質の高い教育を」であり、低価格で個別指導を提供するビジネスモデルを確立。2007年3月には本社を高田馬場内で移転し、同年4月から家庭教師事業および塾業界向け人材紹介・派遣事業を開始した。この年、教育人材サービスへの本格参入を果たす。

保育士・教員・介護へ人材サービスを拡大した2010年代

2008年11月に教育業界特化の求人サイト「教えるシゴト」を開設。2013年に広告制作会社リッチサポートを子会社化(後に合併)。2014年7月には保育士の人材紹介・派遣と転職支援サービス「保育Aid」を開始し、同時に学校教員の人材紹介事業にも着手。2015年6月に介護職、2016年7月に学童保育所向け人材サービスへ拡大。2017年5月には部活動指導の受託事業を始め、保育業界求人サイト「保育R」、介護職転職サイト「しろくま介護ナビ」を相次いで開設。2018年には日本語教育受託と学内塾運営受託を開始した。

オンライン化と学童進出、上場への道(2020~2021年)

2020年3月、学習塾付き学童クラブ「ペンタスキッズ」を横浜市都筑区に開校。同年4月にはオンライン家庭教師サービスを開始し、9月にはオンライン日本語レッスンも始めた。11月には教育現場のICT活用支援としてICT支援員の人材紹介・派遣事業を開始。2021年12月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。2022年4月の市場区分見直しに伴いグロース市場へ移行した。この間、売上高は2018年3月期の11億円から2022年3月期には26億円へ倍増している。

M&AでAIと児童福祉を獲得した2025年

2025年4月、教育AIプラットフォームを手がける株式会社みんがくの株式を取得しグループ会社化。同社の「スクールAI」は全国の学校で利用が広がる。同年10月には、児童発達支援・放課後等デイサービス事業を展開する株式会社unicoをグループ化。両社の買収により、サクシードは人材サービスに加えて教育AIと児童福祉の現場運営という新たな柱を得た。2026年3月期の連結売上高は43億円(前年比23%増)に達し、営業利益は4億円となった。グループは3社体制で、教育と福祉の社会課題解決をさらに加速させる。

年表27件を開く

2000年代

  • 2004年4月創業株式会社サクシードを東京都新宿区高田馬場1丁目に設立
  • 2004年5月「個別指導学院サクシード」センター南校(横浜市都筑区)を開校
  • 2007年3月本社を東京都新宿区高田馬場1丁目内で移転
  • 2007年4月家庭教師事業、塾業界向け人材紹介・派遣事業を開始
  • 2008年11月教育業界に特化した求人サイト「教えるシゴト」の運営を開始

2010年代

  • 2013年3月M&A広告等制作の強化を目的として、株式会社リッチサポートを子会社化
  • 2013年7月本社を東京都新宿区高田馬場1丁目内で移転
  • 2014年7月保育士の人材紹介・派遣事業を開始
  • 2014年7月保育士のための転職支援サービス「保育Aid(エイド)」のサービスを開始
  • 2014年7月学校教員の人材紹介事業を開始
  • 2015年6月介護職の人材紹介・派遣事業を開始
  • 2016年7月学童保育所向け人材紹介・派遣事業を開始
  • 2016年10月大阪市北区に関西支社を開設
  • 2017年5月部活動指導の受託事業を開始
  • 2017年5月M&A経営政策の統一化を目的として、株式会社リッチサポートを合併
  • 2017年5月保育業界に特化した求人サイト「保育R」の運営を開始
  • 2017年9月介護職のための転職支援サービス「しろくま介護ナビ」のサービスを開始
  • 2018年1月日本語教育の受託事業を開始
  • 2018年7月学内塾(校内塾)の運営受託事業を開始

2020年代

  • 2020年3月学習塾付き学童クラブ「ペンタスkids(ペンタスキッズ)」を横浜市都筑区に開校
  • 2020年4月オンライン家庭教師のサービスを開始
  • 2020年9月オンライン日本語レッスンのサービスを開始
  • 2020年11月ICT支援員※の人材紹介・派遣事業を開始
  • 2021年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズ市場からグロース市場に移行
  • 2025年4月株式会社みんがくの株式を取得してグループ会社化
  • 2025年10月株式会社unicoの株式を取得してグループ会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    教員の働き方改革を支援

    教員及び部活動指導員の紹介、ICT支援員派遣を拡大し、学校現場の負担軽減を図る。外国人労働者向け日本語教育サービスも拡大する。

  2. 02

    福祉人材のミスマッチ防止

    ニーズごとに細分化した求人サイトを構築し、職場と求職者の相性を高める。インターネットプラットフォームを軸に福祉人材ソリューションを展開。

  3. 03

    個別指導教室のドミナント展開

    神奈川・千葉県のドミナント戦略を継続し、学齢人口増加エリアに集中出店。首都圏や中京圏へ拡大。

  4. 04

    家庭教師のデジタル化対応

    オンライン家庭教師サービスを強化し、地方や離島、海外へ拡大。学習塾の少ない地域の教育格差解消に貢献。

  5. 05

    放課後等デイサービスの拡大

    直営教室を福岡県中心に出店するとともに、フランチャイズ教室を全国展開。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で209人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は484万円で、4期前と比べて+18.1%平均年齢は33.7歳、平均勤続年数は5.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2022年3月41032.03.685
2023年3月44332.84.279
2024年3月45633.24.286
2025年3月46333.44.498
2026年3月48433.75.2209

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
男性育休取得率0.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)87.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
神奈川県 — 個別指導教室 センター南校他 計28教室、学童クラブ 3教室89百万円
個別指導教室事業
福岡県46百万円
unico事業
千葉県 — 個別指導教室 新松戸校他 計4校44百万円
個別指導教室事業
本社 — 東京都新宿区15百万円
全社(共通)教育人材支援事業 福祉人材支援事業 家庭教師事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱みんがく(注)2
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権53.2%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    マンスフィールド研修計画(日米行政官交流計画)における第30期研修員の日本語研修業務
    外務省 · 2026-07-01
    177万円
  • 調達
    マンスフィールド研修計画(日米行政官交流計画)における第29期研修員の日本語研修業務
    外務省 · 2025-07-01
    174万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は43億円営業利益4億円前期と比べると増収増益で、売上が+22.9%、利益が+0.0%。

売上高
+22.9%
43億円
営業利益
+0.0%
4億円
純利益
-33.3%
2億円
営業利益率
9.3%
前期比 -2.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高55億円43億円
営業利益4億円4億円
純利益3億円2億円
1株あたり配当¥16¥16

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は13億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+44.4%、営業利益は−50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q71
2024年1Q9222.21
2024年2Q800.01
2024年3Q8112.50
2024年4Q70
2025年2Q18316.72
2025年4Q171
2026年2Q20315.02
2026年4Q2314.30
2027年1Q1317.71

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2018年3月期からの9期で、売上は11億円から43億円へ3.9倍に増えた。直近期の営業利益率は9.3%。売上は8期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年3月1121
2019年3月1522
2020年3月1822
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2021年3月2032
2022年3月2643
2023年3月2943
2024年3月3232
2025年3月3543
2026年3月43449.32

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高43億円のうち、営業利益として残るのは4億円9.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の4.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.4%35億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.6%5億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.3%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.8pt
9.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.4pt
4.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.3pt
9.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
20.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2026年3月期は営業CFが1億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は20億円で、売上の5.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年3月20027
2021年3月200210
2022年3月305318
2023年3月200221
2024年3月300323
2025年3月3−10224
2026年3月1−3−1−220

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2026年3月期の総資産は34億円。このうち返さなくてよい自己資本が26億円で、自己資本比率は76.9%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年3月74360.3
2019年3月95460.4
2020年3月117466.8
2021年3月139469.9
2022年3月2217577.6
2023年3月2520580.3
2024年3月2822679.9
2025年3月3024680.6
2026年3月3426876.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
20億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
20億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
8億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
89
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中69位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中428位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.5%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.3%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
76.9%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
22.9%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.5%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,071で、1年前と比べて+30.1%過去52週の値幅のなかでは6%の位置にある。

¥1,071-8.3%1ヶ月-17.7%1年+30.1%時価総額38億円
過去52週の値幅
安値¥763高値¥5,550

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.7倍
PER (会社予想)14.7倍
PBR1.46倍
配当利回り1.49%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

終値1249円は、7月22日からの急落で高値5550円から約77%下落し、25日移動平均線2419.52円を約48%下回っています。RSIは16.45と極端な売られすぎ圏にあり、8月17日に8.33%の反発を見せましたが、出来高は12万5300株と急落時の水準には及ばず、戻りは鈍いです。52週安値763円には依然として約64%の上乗せがあるものの、週足では明確な下降トレンドが続いています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER 16.86倍は同業界平均(22.98倍)を下回り割安感があるが、PBR 1.58倍は平均(3.31倍)より低く、ROE 9.5%は平均的。配当利回り1.39%、配当性向21.3%と安定した株主還元。売上高は増加傾向だが、利益率は今後改善が見込まれる。総合的に見て、現状の株価は妥当な水準と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.7倍23.4倍
PER (予想)14.7倍
PBR1.46倍3.51倍
ROE9.5%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

この銘柄の投資論点は、売上高拡大に伴う利益率の改善が続くかどうかである。強気派は、売上高・利益ともに増加基調にあり、2026年3月期は営業利益率9.3%まで改善見込み、人材不足の長期化で需要は堅調と見る。一方、弱気派は、派遣法規制の強化や競争激化による単価下落、円安によるコスト増を懸念する。今後は、製造業向けマージンの維持、新規開拓、離職率抑制が焦点となる。

プラスに働く材料7
  • 売上高・利益の増加

    売上高は29→43億円、営業利益率9.3%予想。

  • 人材不足で需要堅調

    製造業の人材不足は構造的で、派遣需要は根強い。

  • 高い株価リターン

    年間で40%以上株価上昇、市場が成長を評価。

  • 売上高が前期比23%増の43億円へ決算発表後影響

    売上高は35億円から43億円へ8億円増加し、増収基調が鮮明

  • 営業利益4億円で利益率9.3%と高水準通年影響

    売上高43億円に対し営業利益4億円、営業利益率9.3%

  • 株価が1年で43.8%上昇し上昇トレンド継続影響

    過去1年で株価+43.79%、上昇トレンドが継続中

  • 配当利回り1.39%と株主還元を実施通年影響

    配当利回り1.39%を確保し、株主還元姿勢が維持

マイナスに働く材料7
  • 派遣規制の強化

    法改正で派遣可能業務が制限される懸念。

  • マージン低下

    単価競争で派遣マージンが縮小傾向。

  • 依存度の高さ

    製造業に依存し過ぎで景気循環の影響が大きい。

  • 純利益が2億円へ減益転換の見通し通年影響

    売上高が増える一方、純利益は3億円から2億円へ減少

  • PBR1.58倍とバリュエーションが割高不定影響

    PBR1.58倍と高く、ROE9.5%では割高感

  • 外国人株主比率1.06%と需給の多様性に欠ける継続影響

    外国人株主比率1.06%と低く、需給の厚みがない

  • 予想PER15.8倍で成長鈍化なら割高決算発表後影響

    予想PER15.8倍と実績16.86倍の差が小さく、増益率低下なら割高

次の決算で確かめる点
派遣稼働率
稼働率が高まれば収益性が改善するため。
新規顧客開拓数
顧客基盤の拡大が成長の原動力となるため。
離職率
人材の定着は採用コスト削減と品質向上に寄与。
売上高当たり営業利益
マージン水準を知り、競争力の指標とする。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり16で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.49%。

年間配当
¥16
1株あたり
配当利回り
1.49%
いまの株価に対して
配当性向
21.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年3月1422.0
2025年3月1614.322.0
2026年3月160.021.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥16

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ888人。区分でいちばん多いのは個人・その他91.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が3.4%を占め、残る96.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他94.394.587.287.891.5
証券会社2.41.85.82.14.1
事業法人0.50.54.97.82.5
外国法人0.90.60.70.81.0
金融機関2.02.71.31.40.9
外国人個人0.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01高木 毅58.66
02佐藤 幹雄6.98
03光通信KK投資事業有限責任組合無限責任組合員光通信株式会社5.14
04石川 修一4.19
05前原 裕明4.19
06GMOクリック証券株式会社1.54
07佐藤 純1.40
08森 峰志1.40
09光通信株式会社0.98
10株式会社クロノクリエイト0.92

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-08
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    3.96%
    -1.16pt
  • 2026-05-29
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    5.12%
    -1.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で−91%、1株純資産は9期で−77%。直近期のROEは9.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2018年3月8003,21728.4
2019年3月1,2794,41633.5
2020年3月5423126.5
2021年3月5628621.6
2022年3月8849121.614.8
2023年3月7756514.612.4
2024年3月6461710.718.622.0
2025年3月7367611.211.122.0
2026年3月697289.511.621.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額87百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
高木毅代表取締役社長592,100,000
石川修一取締役 個別指導教室事業部長兼家庭教師事業部長54150,000
森峰志取締役 福祉人材支援事業部長兼人事広報部長兼マーケティング部長4650,000
泓田翔平取締役 教育人材支援事業部長385,000
植田庸平取締役 管理部長45
佐藤純取締役5150,000
松島茂樹常勤監査役72
早川淳一監査役533,750
嵯峨谷厳監査役52

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6727212
社外監査役311114
社外取締役1444

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,697字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、株式会社unico、株式会社みんがくの3社で構成されており、「教育と福祉の社会課題を解決し、より良い未来を創造する」を企業ミッションとして、教育人材支援事業、福祉人材支援事業、個別指導教室事業、家庭教師事業及びunico事業の5つの事業を営んでおります。それぞれの事業内容は以下のとおりです。なお、以下に示す事業区分は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1) 教育人材支援事業 教育人材支援事業は、塾講師、学校教員、ICT支援員、部活動指導員、日本語教師等の教育に関わる人材を集め、その人材を民間学習塾、学校法人及び地方自治体に対して紹介及び派遣、並びに業務受託を行うサービスを展開しております。教育を取り巻く環境、とりわけ学校法人を取り巻く環境においては、2020年以降、新学習指導要領の導入や外国語教育の充実など、多くの改革が行われております。新学習指導要領では、小学校における外国語教育の教科化やプログラミング教育の実施など、教員に求められるスキルが多様化しています。グローバル化・IT化している社会に対応していく必要があるため、子どもたちの新たな学びの構築が課題となっております。また、教員の長時間労働による過労死が起きていることや、精神疾患者が毎年約5,000人出ていることへの対応が急務であるため、教員の働き方改革も大きな社会課題となっております(文部科学省「教職員のメンタルヘルスの現状等」)。そのため、教職員定数の改善や専門スタッフ・外部人材の配置拡充、業務の適正化などの推進が行われております。さらに、コロナ禍を契機に教育現場のDXは進み、学校教育や社会全体が変化を求められております。 教育業界においては、教員の労働問題や教育の地域格差・経済格差、少子高齢化による人材不足など、様々な課題を抱えており、当社はそのような課題解決のための事業を展開しております。 ① 塾講師 学習塾業界は慢性的な人材不足が続いており、当社では、学習塾に対して専任講師やアルバイト講師を紹介・派遣するサービスを展開しております。当社では、「教えるシゴト」等の自社媒体及び他社の有料媒体を通じて求職者を集め、求職者に対してコーディネーターがカウンセリングを行い、クライアントとのマッチングの最適化を図っております。専任のコーディネーターが求職者に対して希望や状況のヒアリングを行い、一人ひとりの細かなニーズを汲み取ります。また、クライアントの求人内容の詳細や個別事情を予め聴取することにより、直接応募の求職者と比べ、ニーズに合致した人材の採用を可能にしています。 ② 学校教員 全国の私立の小学校、中学校、高等学校に対して、常勤・非常勤の教員を紹介・派遣するサービスを展開しております。かつて教員は人気職種でしたが、教職志望の学生の減少が続き、2023年度採用選考の公立小学校の採用倍率は全国平均で2.3倍と、過去最低となっております(文部科学省「令和5年度(令和4年度実施)公立学校教員採用選考試験の実施状況のポイント」)。昨今のワークライフバランスを重視する社会や学校現場の厳しい労働環境が敬遠されたことが要因と考えられています。今後、35人学級が順次始まり、新たに5年間で約13,000人の教員が必要になると言われており、教員の採用倍率低下に伴う質の低下が懸念されます。当社では、教員の人材紹介サービスのニーズの高まりを受け、教員の転職をサポートするための求人サイトやLP(※)等のWEB媒体を運用しており、数多くの教員の登録者を有しております。創業以来、教育事業を行ってきた当社だからこそできる学校と教員をつなぐマッチングノウハウに強みがあります。 (※)LPとはランディングページの略であり、様々な切り口から求職者を集める数ページのミニサイトのことをいう。 ③ ICT支援員 日本では授業でICTを活用する教員の割合が諸外国に比べ遅れており、文部科学省は教育現場のDX推進に強い意気込みを見せています。コロナ禍の影響により「GIGAスクール構想(注)」の実現年度を前倒しするなど、国主導で教育分野のDX推進は加速しており、そのための環境整備として、児童1人につき1台の情報端末を整備することと4校に1人のICT支援員の配置が目標とされていますが、現時点においてまだその目標は達成しておりません。当社では、長年教育に関わる人材サービスを行ってきたノウハウを生かし、ICT支援員の確保に迫られている自治体に向けた人材サービスを展開しております。これにより、学校授業の質の向上、学校・教員の負担軽減という教育現場の課題解決に貢献してまいります。ICT支援員の需要は当面続くと予想され、今後はサービスを全国の自治体に拡大してまいります。 (注) GIGAスクール構想とは、1人1台の端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで、特別な支援を必要とする子どもを含め、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、資質・能力が一層確実に育成できる教育環境を実現すること。 ④ 部活動の運営受託 学校現場において、部活動の負担が増えることで教員本来の業務である授業に集中できないといったことや、部活動の指導による教員の時間外労働の多さが社会課題となっており、文部科学省を中心に部活動の外部委託に向けた議論が活発に行われています。当社では、全国の学校に対して、部活動の運営を受託するサービスを展開しております。部活動の運営を外部に委託することで、教員の労働時間が軽減され、働き方改革の実現にもつながります。また、ハイレベルな競技実績や理論を有する外部コーチの指導により、生徒の満足度は向上します。部活動の運営受託を通じて、教員が授業に専念できる環境の整備、また、未来を担う子どもたちの更なる学力向上や、部活動を通じた豊かな思い出づくりに貢献してまいります。 ⑤ 日本語教師 少子高齢化に伴う人材不足を背景に、日本企業では外国人材の採用ニーズは高まっており、外国人労働者数はここ数年間で急増しています。特に、インバウンド需要の増加に伴う観光業界やホテル業界、慢性的な人手不足に悩む介護業界や飲食業界、国内でのエンジニア確保が困難になってきたIT業界などで顕著となっております。これらの企業では、人材確保とともに採用した人材の定着が課題であり、人材が定着するための語学支援が必要となっております。当社では、外国人材を雇用する企業や外国人労働者とその家族の支援を行う自治体に対し、日本語教師の派遣、オンライン授業の配信、日本語教室の運営受託など様々な語学支援サービスを展開しております。コロナ禍においては、外国人材の受け入れを中断する企業が増加しましたが、現在では外国人労働者の入国数は回復しております。わが国は2030年に600万人を超える人手不足に陥ると予想されており、今後もこの構造が変化しない限りは外国人材の採用ニーズは拡大傾向が続くと考えております(パーソル総合研究所・中央大学「労働市場の未来推計2030」)。また、2019年には日本語教育の促進に関する法律も施行され、わが国における在留外国人への日本語教育の重要性は増しており、今後はさらにマーケットが拡大することが期待されます。 ⑥ 学内塾の運営受託 当社では、私立中高一貫校、公立中学・高校に対して、学内塾の運営を受託するサービスを展開し、放課後や土日、または早朝に学校の教室において、多彩なカリキュラムでの課外授業をサポートしております。少子化に伴い私立学校の生徒獲得競争は激化しており、多くの学校は生き残りを賭けて特徴作りを急いでいます。当社は長年学習塾を運営してきたノウハウを生かし、生徒の学力や進学実績の向上に寄与する学内塾の構築を提案しております。また、生徒の学習支援を行うチューター(※)や、進路相談を担当するカウンセラーによるサポートも行っており、当社の学内塾を導入することで、学校教員の負担軽減にも寄与するものと考えております。 (※)チューターとは、塾内で学生への学習補助を行う講師のことをいう。 (2) 福祉人材支援事業 福祉人材支援事業は、保育士、栄養士、学童保育指導員、児童発達支援管理責任者等の福祉に関わる人材を集め、その人材を全国の保育所、幼稚園、学童保育施設、放課後等デイサービス等を運営する法人や自治体に対して、紹介及び派遣を行うサービスを展開しております。自社媒体を通じて登録のあった求職者に対して、詳細なカウンセリングを行い、クライアントの要望に応じたマッチングを図っております。自社内にWebマーケティングの専門部署を設置し、日々変化するクライアント及び求職者のニーズに機動的に対応しております。ニーズに応じて迅速に自社でサイト制作ができる機動力が強みです。福祉分野での人手不足を解消し、国民が安心安全に過ごすことができる社会を作るためのサービスの提供を継続しております。これにより、今後の日本の労働力不足の解消に寄与してまいります。 ① 保育士・栄養士・管理栄養士 少子高齢化が進み、労働力人口の減少が見込まれる中、女性の就業率を高め労働力人口を増加させるために、保育園の設置が進められ、待機児童は減少しております。しかしながら、多くの保育園運営会社が、運営に必要な人員を確保することができないという問題は解決しておらず、保育士等の人材不足は未だ解消されておりません。当社では、その課題を解決するために、全国の保育園に対して保育士、栄養士、管理栄養士等の紹介・派遣を行うサービスを展開しております。クライアントの対応を行うリクルーティングアドバイザーと求職者のカウンセリングを行うキャリアアドバイザーの両面を同一のコーディネーターが担当し、クライアントと求職者のニーズを高い精度ですり合わせることにより、クライアント・求職者双方のニーズを汲み取った、きめ細やかなマッチングを実現できることに強みがあります。 ② 学童保育スタッフ 子どもが小学校に上がると保育園時代に比べて、仕事と子育ての両立が困難になるという、いわゆる「小一の壁」問題があります。共働き世帯の増加に伴い、放課後児童クラブの利用申込み人数は年々増加しており、学童施設を利用することが出来なかった待機児童数も増加しております。当社ではこの社会課題を解決するため、地方自治体、社会福祉協議会、民間の学童運営企業等に対して、放課後児童支援員等の学童保育スタッフの紹介・派遣を行うサービスを展開しております。近年、学童施設の運営企業等からの人材紹介・派遣についての問い合わせが増加して、ニーズは高まっています。当社では、保育士だけでなく、教員免許所持者など教育関連人材の登録者も多数有していることから、競合他社と比較して、幅広い人材から各施設に適した各種資格保有者等の付加価値の高い人材を紹介・派遣できることに強みがあります。 ③ 放課後等デイサービス 障がい児支援を目的とした放課後等デイサービスは2012年に児童福祉法に位置づけられた新たな支援であり、その提供が開始されてから間もないことから、様々な企業等が新たに運営に参画しています。当社では、そのような企業等に対して、児童発達支援管理責任者や児童支援員の紹介・派遣を行うサービスを展開しております。児童発達支援管理責任者は、施設の開設運営に必ず必要であるものの、専門性が高く一定の経験が必要なこともあり、募集が難しい職種となっています。当社では福祉業界、教育業界の両方に登録者を多数有していることから、競合他社と比較して、各種資格保有者等の付加価値の高い人材を紹介・派遣できることに強みがあります。 (3) 個別指導教室事業 個別指導教室事業は、「これからの社会で活躍する子どもたちのために」をモットーに一人一人に合わせた学習指導を行う学習塾「個別指導学院サクシード」と学習塾付き学童クラブ「ペンタスキッズ」を展開しております。当社では、人材サービス事業を行っているため、低い募集コストにより講師を確保できることに強みがあります。 ① 「個別指導学院サクシード」の運営 「個別指導学院サクシード」は、神奈川県内を中心に全36校舎(本書提出日現在)の地域密着型個別指導教室を展開しており、小学校1年生から大学受験生までを対象として、学校の補習や受験対策、各種検定の対策など様々なニーズに対応した授業を提供しております。「すべての子どもたちに質の高い教育を」というポリシーのもと、価格を低く抑えるために、講師1人に生徒3人の授業スタイルを採用しています。これは、経済格差が教育格差になってはならないという起業当時の思いから、授業の質を落とさず生徒1人あたりの授業料の低価格を実現するためのシステムです。集団授業では手の届きにくい生徒一人ひとりの進路や学習状況に応じたカリキュラムで、それぞれの目的に合わせた授業を行っています。 当社では生徒と以下の3つを目標としています。 1.他のどんな塾よりも面倒見の良い塾であり続けます。 2.生徒全員がいつも笑顔で通える塾であり続けます。 3.生徒の成績を上げることに真剣な塾であり続けます。 当社は、勉強のやり方から丁寧に指導し、やればできるという自信を持たせ、やる気を起こさせ、それを伸ばすことで自主的に学習できる子どもたちを育てます。これを支えるためには優秀な講師が必要でありますが、当社では民間学習塾・私立学校法人・自治体へ講師の紹介・派遣事業等の人材サービスを行っているため、教育業界における幅広い人材の確保が可能となり、数多くの優秀な講師陣の囲い込みを実現しております。また、授業カリキュラムや講師の管理など、教室運営の全てを従業員に細かく研修することによりクオリティを均一化し、お客様に満足いただけるサービスを維持し、生徒数及び売上の増加を図ります。 ② 「ペンタスキッズ」の運営 「ペンタスキッズ」は、学童の機能に学習塾と習い事をパッケージしたハイブリッド型の学童クラブです。子どもたちを預かるだけでなく、学習塾と習い事の機能をプラスし、放課後の時間を有効に使いたい保護者のニーズにこたえています。毎日の学習カリキュラムのほか、英会話、プログラミング、体操教室、思考・表現ワークショップが含まれています。これら全てをワンストップで、教育意識の高い保護者層に提供しております。他の学童クラブとの差別化としては、学習塾部門が母体となって運営しているため、経験豊富な講師陣と個別指導教室で確立した指導ノウハウを提供することが可能です。放課後の豊富な時間と多彩なカリキュラムを通じて、「学ぶって、楽しい!」を実感し、たくましく生きてゆくための力を養います。 (4) 家庭教師事業 当社では、「家庭教師のサクシード」を展開しており、対面式とオンラインの二通りの方式で家庭教師サービスを行っております。昨今、教育の地域間格差が社会課題として注目されています。この課題を解決すべく、オンライン家庭教師サービスの提供を進めております。従来の対面式家庭教師サービスにおいては、主要大学が置かれている首都圏・関西圏にサービスが限られており、地域によって紹介可能な教師が限られてしまうなど地域間での学習機会の格差が生じていました。オンライン家庭教師サービスは、全国の生徒に首都圏・関西圏の高学歴な家庭教師を紹介することが可能であるため、地域間での家庭教師の指導力格差の解消につながります。都市部においても、利便性の観点からオンライン家庭教師サービスを選択する顧客が増加しています。今後は全国規模での事業展開を進めてまいります。 (5) unico事業 2025年10月から株式会社unicoが展開する児童発達支援及び放課後等デイサービスの運営を行う事業が新たに加わりました。同社は、直営15教室、フランチャイズ12教室を展開しており、今後は直営教室およびフランチャイズの双方で出店拡大を進め、収益基盤の拡大を目指してまいります。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題3,405字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「教育と福祉の社会課題を解決し、より良い未来を創造する」を理念として事業を行っています。主に、「質の高い教育の提供」と「働きやすい環境づくり」を通して、よりよい未来の実現を目指しています。 (2) 経営戦略等 ① 教育人材支援事業 教員の過重労働問題が深刻化しています。学校教育の質の向上を図るには教員の負担軽減が急務であり、当社グループでは、学校における教員の働き方改革をサポートすべく、教員及び部活動指導員の紹介事業、並びにICT支援員の派遣事業を拡大してまいります。また、外国人労働者の増加を見据え、労働者本人やその家族に向けての日本語教育サービスの拡大を進めてまいります。 ② 福祉人材支援事業 保育園や学童保育施設の人材不足は年々深刻さを増しており、待機児童の問題や小学校入学後に親の働き方を変えざるを得なくなるいわゆる「小1の壁」の問題は、労働力人口の減少の要因のひとつになっています。また、障がい児支援を目的とした放課後等デイサービスにおいても児童発達管理責任者を中心とした人材不足が、施設運営の課題となっております。 当社グループは、職場と求職者の相性を高めるため、ニーズごとに細分化された求人サイトを構築し、職場と求職者のミスマッチによる離職を防いでいます。登録求職者数のさらなる増加のため、インターネットプラットフォームを軸に、福祉分野における人材ソリューションサービスを展開します。 ③ 個別指導教室事業 当社グループの個別指導教室は、設立以来、神奈川県と千葉県を中心とした「ドミナント戦略」により地域密着型個別指導教室を展開しており、本書提出日現在、直営教室を36校舎展開しております。今期は東海エリアへ初出店いたしました。今後は、後発の利を活かしニュータウン等の学齢人口増加エリアに集中した出店を、首都圏や中京圏を中心に展開してまいります。 ④ 家庭教師事業 当社グループは、今後進行すると予想される教育のデジタル化に向けたサービスを充実させてまいります。Webコミュニケーションツールを活用した「オンライン家庭教師サービス」は地方にも顧客が増加しており、地域による教育格差の解消に貢献しております。今後は、学習塾が比較的少ない離島や海外にもサービスの拡大を目指します。 ⑤ unico事業 当社グループの放課後等デイサービスの直営教室は福岡県を中心に出店を進めていくとともに、パートナーシップ契約を締結したフランチャイズ教室を全国展開してまいります。 (3) 経営環境 ① 教育人材支援事業 学校業界においては、昨今、教員の長時間労働等の労務問題が課題となっており、年々教員志望者が減少しています。これは、部活動の顧問など本来教員の仕事以外の業務の増加が原因となっています。近年では教員の働き方改革が叫ばれるようになり、部活指導員やICT支援員などを外部に委託する流れが加速しています。このことは、長年教育の分野で人材サービスを展開していた当社にとって好機であると捉えております。 一方、学習塾業界においては、少子化の影響を受け、学習塾の合従連衡の動きが加速しています。中小の学習塾では、映像授業や個別指導への転換など、生き残りを賭けて業態変更が見受けられます。さらに、他の業界にアルバイト人材を奪われたことによる講師不足も深刻で、当社人材サービスへの需要は高まっております。 ② 福祉人材支援事業 労働力人口の減少やワークライフバランスを重視するという大きな流れの中で、どの施設においても人材の確保が緊急の課題となっております。このような環境下、当社が提供する各施設の要望に応じたミスマッチの少ない人材サービスの需要はますます高まるものと考えております。 ③ 個別指導教室事業 少子化が進むとともに、大学入試改革など教育制度の変革期を迎えています。また、教育サービス業界への異業種からの新規参入も続いております。個別指導塾業界は、生徒や保護者の厳しい選別の目に晒されていますが、「質の高い教育の提供」といった創業時から守り続ける理念と、顧客ニーズの変化に対応する柔軟性をもって教室運営にあたるとともに、後発の利点を活かして学齢人口の増加が見込まれるエリアへの出店を継続してまいります。 ④ 家庭教師事業 教育の多様化により、一人ひとりにあった教育サービスのニーズが高まっています。家庭教師サービスは生徒一人ひとりに合った教育サービスを提供するものであるため、今後需要は増えていくものと考えております。 また、コロナ禍以降もリモート型サービスの市場は拡大しており、オンライン家庭教師サービスも今後需要が増加していくものと想定しております。 多様化するニーズを取り込むためにマーケティング体制や広告手法の見直しを行い、適切な広告投資の下で、会員数の拡大を目指してまいります。 ⑤ unico事業 児童福祉・障がい児通通所支援業界におきましては、発達障がい等に対する社会的認知のさらなる広がりや、お子様一人ひとりの可能性を最大限に伸ばしたいという保護者ニーズの高度化・多様化を背景に、放課後等デイサービス等の潜在需要は引き続き極めて旺盛であり、市場は安定的な拡大傾向にあります。 (4) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題 ① 収益力の強化と事業領域の拡大 当社グループの収益力の強化と事業領域の拡大を図るためには、既存分野も含めた成長領域への経営資源の投資が重要であると認識しております。教育人材支援事業及び福祉人材支援事業においては、1.今後成長が見込まれる公的案件の入札やプロポーザルへの積極参加、2.営業力強化のための積極的な人的投資、3.登録者数増加のためのマーケティング部門への積極的な投資を行ってまいります。個別指導教室事業においては、ドミナントを形成している地域でのシェアの拡大、及び子育て世代の増加が見込まれる地域での新たなドミナントの形成を行ってまいります。家庭教師事業においては、顧客満足度の向上による既存エリアでの会員数の増加、及び効率的な広告費用の投下による新規顧客の拡大を行ってまいります。 ② ブランド価値の向上 当社グループでは、更なる成長を続けていくために、ブランドとサービスの知名度を向上させ、顧客の拡大につなげていくことが重要であると認識しております。SNS等を活用したマーケティングの強化や、認知度の向上と顧客の拡大を図るため、マーケティング部門への積極的な投資を行ってまいります。 ③ プロダクトの機能開発と競争力の維持 当社グループの今後の継続成長のためには、競合他社とのプロダクトの差別化や技術の陳腐化を防ぐための継続的な投資が重要であると認識しております。そのためには、株式会社みんがくの提供する「スクールAI」の継続的な新機能開発とUI/UXの改善に対する継続的な投資を行ってまいります。 ④ 人材の採用と育成 当社グループの今後の継続成長を支えるためには、優秀な人材の確保が重要であり、当社の企業文化に合致した人材の採用と既存社員も含めた全社員の能力及び意欲向上が重要と認識しております。そのためには、優秀な人材の確保に向けた多面的な採用活動を進めるとともに、社員が継続して働けるための人事制度の確立や福利厚生の充実、継続的な賃金の改定等を行ってまいります。 ⑤ 株主還元 当社グループでは、財務基盤の安定性を維持しながら投資資金を確保し、新たな事業創出のための投資を実行できるよう、内部留保の確保と株主還元の適切なバランスを模索していくことが、財務上の課題であると認識しております。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、売上高及び売上高対前年増減率、並びに営業利益及び営業利益対前年増減率であります。また、売上の前提としての生徒数、紹介人数、派遣人数、受託件数についても、当該指標を利用し、目標の達成状況を判断しております。
事業等のリスク6,990字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 事業環境に関するリスクについて ① 経済状況の変動に関するリスク 当社グループの経営成績は、一般的に国内の経済状況に影響されます。教育人材支援事業及び福祉人材支援事業においては、将来的に景気が停滞し、企業が人材の採用を抑制する場合には、求人の減少に伴い有効求人倍率が低下する可能性が考えられます。昨今では、ウクライナ情勢の長期化や物価上昇などの影響が景気全体に波及し、景気後退の要因となった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループの教育人材支援事業及び福祉人材支援事業においては、教育業界および福祉業界に特化した専門性の高い求職者を多く抱えることから、一般の人材紹介会社と比較すると、その影響は緩やかではありますが、当社グループの想定を超えた経済状況の変化が生じた場合には、経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。また、個別指導教室事業においては、経済状況の悪化により家計における教育費支出が抑制され、学習塾へ通う生徒が減少し、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。同リスクの対策として、既存の事業の枠に捉われず、新たなビジネスを創出・推進することで経済状況が変動した場合であっても新たなビジネスチャンスを捉えることができるよう、努めてまいります。 ② 少子化に関するリスク 当社グループは、教育分野において事業を展開しておりますが、少子化による児童数・生徒数の絶対的な減少という問題に直面しております。子ども1人当たりの教育費は増加傾向にあり、中学受験率も年々増加していることから、教育業界の市場規模は拡大していますが、家庭教師の会員数の減少や、学習塾や学校法人の減少が当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。また、個別指導教室事業においては、新規教室の出店と展開エリアの拡大を目指しており、少子化により既存教室の生徒数や出店計画が想定通り推移しなかった場合、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。また、福祉人材支援事業においても、少子化による保育園や学童施設の減少により、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 ③ 教育制度の変更に関するリスク 当社グループの事業のうち教育分野である教育人材支援事業及び個別指導教室事業においては、教育制度の変更に影響を受けます。学習指導要領の改訂や就学支援金制度、教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置、大阪市塾代助成事業、構造改革特区並びに国家戦略特区等、行政による教育に係る制度変更は度々発生しております。このような制度変更に対して早期の察知及び、適切な対応ができなかった場合は、ビジネスチャンスの逸失や集客の低下等により、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 ④ 法的規制に関するリスク a.人材紹介事業について 当社グループの人材紹介事業は、職業安定法に基づき、有料職業紹介事業として厚生労働大臣の許可を必要とします。当社グループは、2025年6月1日から2030年5月31日の間での許可を受けており、適宜更新をしております。教育人材支援事業及び福祉人材支援事業において、事業の運営に関して、現在は同許可の継続に支障を来す要因は発生しておりませんが、将来的に職業安定法第32条の9に定められた欠格事項等が判明した場合には、許可の取り消し、業務停止命令または業務改善命令の対象となるおそれがあり、それが当社グループの事業運営に大きな支障をきたす結果、経営成績及び財政状態に大きな影響を与える可能性があります。同リスクの対策としては、リスクマネジメントシステムの中で把握されたリスクに対してコンプライアンス・リスク管理委員会において、そのリスク対応策を決定し、その運用を継続することでリスクが低減された状態が維持されるよう、引き続き努めてまいります。 b.人材派遣事業について 当社グループでは、労働者派遣法に基づき、厚生労働大臣の許可を受け労働者派遣事業を行っております。当社グループは、2025年6月1日から2030年5月31日の間での許可を受けており、適宜更新をしております。教育人材支援事業及び福祉人材支援事業において、事業の運営に関して、現在は同許可の継続に支障を来す要因は発生しておりませんが、将来的に更新が必要となった際に第7条の許可の基準に適合せず非継続となった場合、また、関係法令違反や、第6条に定められた許可の欠格事由に該当した場合及び第14条に定められた許可の取消事由に該当した場合には、許可の取消、事業廃止命令または事業停止命令を受けることがあります。同リスクの対策としては、リスクマネジメントシステムの中で把握されたリスクに対してコンプライアンス・リスク管理委員会において、そのリスク対応策を決定し、その運用を継続することでリスクが低減された状態が維持されるよう、引き続き努めてまいります。 c.労働関係法令における規制等について 当社グループは、人材紹介サービス、人材派遣サービス、委託・請負等を行っており、多数の有期・無期雇用労働者が就労し、労働関係法令における規制を受けます。法改正により労働環境が変化した場合、原価率や販管費の上昇や、必要な人材の確保が十分にできなくなる恐れがあり、その場合、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 d.児童福祉法における規制等について 当社グループは、放課後等デイサービスの運営にあたり、「児童福祉法」及び「障害者総合支援法」等を根拠法とするサービスを提供しております。当該サービスは国から報酬を得ており、これら報酬制は原則として3年に1度改定が行われるため、これらの法律の制定・改廃等が行われた場合や、厚生労働省からの通達の内容が変更された場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑤ 競合に関するリスク 当社グループが各事業を展開する各市場では、多数の競合他社が存在しております。これらの競合他社が当社グループより低い価格で同水準のサービスを展開した場合や斬新なサービスを提供した場合、当社グループのシェアが下がり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (2) 事業内容に関するリスクについて ① 新規事業に関するリスク 当社グループは、事業規模の拡大と収益源の多様化を実現するために、新規事業を開拓していく方針であります。実施にあたってはリスクを軽減するために必要な情報収集及び分析を行っておりますが、不確定要素が多く存在し新規事業の展開が予想通りに進まない場合、また、新規事業への取り組みに付随したシステム投資・研究開発費・広告宣伝費・人件費等の追加的な支出が発生した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ② 人材紹介サービスに特有の取引慣行に基づく返金制度に関するリスク 人材紹介サービスにおいては、当社グループの紹介した求職者が、求人先に入社した日付を基準に売上高を計上しております。当該サービスにおいては、人材紹介業界での取引慣行に基づき、求職者が入社した日から3ヵ月未満で自己都合により退職した場合は、その退職までの期間に応じて紹介料を返金する旨を求人先との契約に定めております。教育人材支援事業及び福祉人材支援事業において、当社グループは求人先と求職者双方のニーズを十分に斟酌した上で人材紹介を進めており、過去の返金実績に基づき返金引当金を計上しておりますが、当社グループの想定した返金率を上回る返金が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ③ 情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、顧客および登録者等の個人情報、その他業務上必要な情報を保有しています。セキュリティ対策には万全の措置を講じておりますが、万が一これらの情報が漏洩した場合、当社グループの信用やブランド価値が毀損され、業績および財政状態に影響を与える可能性があります。 ④ 検索エンジンやAIへの対応に関するリスク インターネットユーザーの多くは、検索サイトを利用して必要な情報を入手しており、当社グループの各サービスにおいても、これら検索サイトから多くの利用者を集客しております。当社グループでは、担当部署を設け検索エンジンの仕様変更等に対応できる体制を整えております。しかしながら、今後、検索エンジン運営者における上位表示方針の変更やシステムトラブル等、何らかの要因によって検索結果の表示が当社にとって不利に働いた場合には、当社グループの集客効果は減退し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、検索エンジン運営者による上位表示方針の変更だけでなく、AIによる概要表示の普及により、検索結果の表示が当社グループに優位に働かなくなることや、AIによる概要表示のみでユーザーの目的が完結し各Webサイトへの流入が減少すること等により、当社グループが運営する各Webサイトの集客効果が低下した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 広告宣伝活動に関するリスク 広告宣伝活動は、一般に効果を予測することが困難であり、過大な広告宣伝費の支出は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループの事業拡大には、当社のブランド認知度を向上させることが重要であり、専門部署による適切な管理のもと、既存媒体を含めた広告宣伝活動を積極的に展開しております。しかしながら、広告宣伝活動の内容によっては費用の増大に繋がるリスクがあります。 ⑥ 取引先の信用リスク 当社グループでは、取引先との契約において、当社独自の与信管理や調査等の結果をふまえ取引等の可否判断を行っております。また、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。しかしながら、取引先が経営状況の急激な変化等により資金繰りの悪化や倒産に至り、万一多額な貸倒損失が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑦ 訴訟に関するリスク 当社グループは人材紹介サービスおよび人材派遣サービスを営んでおりますが、その事業活動の運営の中で、取引先企業及び求職者並びに競合他社その他の関係者から、当社グループが提供するサービスの不備、個人情報の漏洩、知的財産の侵害等に関する訴訟等の法的手続を提起されるリスクがあります。その結果、当局による捜査や処分等の対象となり、これらの法的手続に関連して多額の費用を支出する可能性があり、当社グループの経営成績や財政状態に大きな影響を与える可能性があります。同リスクに対する対策としては、リスクマネジメントシステムを構築し、関連法規に対するリスクを網羅的に可視化し、各リスクを適切に評価したうえでコンプライアンス・リスク管理委員会にて各リスクに対する対策を検討し、実行したうえでモニタリングする体制を整備・運用致します。 (3) 事業体制(会社組織)に関するリスクについて ① 代表取締役への依存に関するリスク 当社の代表取締役社長である高木毅は、当社グループの経営方針や事業戦略全般の策定等、多方面において重要な役割を果たしております。当社グループは、同氏に過度に依存しない経営体質の構築を進めておりますが、何らかの理由により同氏に不測の事態が生じた場合には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ② コンプライアンスに関するリスク 当社グループにおいては、「コンプライアンス・リスク管理規程」のもと、統括責任者を明確化し、コンプライアンス・リスク管理委員会を設置し、取締役及び従業員に対して法令遵守意識を浸透させ、その強化、充実を図っております。その結果、現時点では特段のリスクは顕在化しておりませんが、万が一当社の取締役及び従業員がコンプライアンスに違反する行為を行った場合には、当社グループの信用並びに経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。同リスクに対する対策としては、リスクマネジメントシステムを構築し、関連法規に対するリスクを網羅的に可視化し、各リスクを適切に評価したうえでコンプライアンス・リスク管理委員会にて各リスクに対する対策を検討し、実行したうえでモニタリングする体制を整備・運用致します。 ③ システム障害に関するリスク 当社グループでは請求業務や勤怠管理等の様々な事業活動にITシステムを多用していることから、大規模なシステム障害が発生した場合には、業務に支障が生じ業績に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社グループでは、情報セキュリティ管理規程及びネットワーク管理規程を定め、情報セキュリティインシデントの管理を行うとともに、日頃から情報セキュリティ強化やデータ破損等の事故に備えたバックアップ強化に努めております。また、基幹系業務システムは社内のサーバーに置かず、より安全性と信頼性の高いクラウドサービスを利用しています。 ④ 運営教室における事故に関するリスク 当社グループでは、教室の運営において事故が起こらないように万全の体制で臨んでおりますが、万が一重大な事故が発生した場合には、信用やブランド価値の毀損や生徒の流出等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (4) その他 ① 地震・風水害等の大災害発生に関するリスク 教育人材支援事業及び福祉人材支援事業においては、本社に人員を集中して配置しております。また、個別指導教室事業においては、運営教室を神奈川県に集中して設置しております。首都直下型地震・南海トラフ地震等の大災害が発生し、施設の損壊や営業の中止を余儀なくされた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ② 感染症等のパンデミックに関するリスク 当社グループの個別指導教室事業において、多数の教室を運営しており、感染症のパンデミックによる営業自粛等の要請がなされた場合、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、感染症対策には万全を期しておりますが、教室スタッフや生徒が多数感染した場合には風評の影響を受ける可能性があります。教育人材支援事業及び福祉人材支援事業においても、学校向け、学習塾向け、保育施設向けサービスの一部停止を余儀なくされた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ③ 減損会計への対応に関するリスク 当社グループの個別指導教室事業においては、校舎・教室等設備の有形固定資産を計上しております。当社が保有する固定資産については、「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しております。同会計基準では、減損の兆候が認められる資産又は資産グループについては、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回った場合に、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、その減額した当該金額を減損損失として計上することとなります。これらの固定資産の資産価値につきましては、業績悪化、投資の回収懸念、事業環境の変化等、収益性の悪化により減損損失を計上する可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ④ 配当政策について 当社グループは、株主の皆様への利益還元を行うことを経営上の重要課題と捉え、将来の事業展開と経営基盤の強化を図るための内部留保資金を確保しつつ、配当を行うことを基本方針としております。 現段階においては、配当による株主の皆様への利益還元も検討しつつ、事業拡大のための設備及び人材投資への再投資を実施していく方針であります。 ⑤ 潜在株式の行使による当社株式価値の希薄化について 当社グループは、当社取締役、従業員に対するインセンティブを目的として、新株予約権を付与しております。本書提出日現在、新株予約権による潜在株式数は38,800株であり、潜在株式を含む株式総数3,618,750株に対し1.07%に相当します。これらの新株予約権が権利行使された場合、当社株式が新たに発行され、当社株式の1株当たりの価値が希薄化する可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,403字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較・分析の記載はしておりません。 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当社グループは、「教育と福祉の社会課題を解決し、よりよい未来を創造する」ことをミッションに掲げ、教育・福祉業界に特化した人材サービス、ならびに学習塾・家庭教師等の教育サービスを展開しております。 当連結会計年度においては、教育・福祉領域における慢性的な人手不足を背景に、当社単体の売上高および営業利益は前年度を上回り、既存事業は引き続き安定的に成長いたしました。加えて、今後の成長領域への展開を加速するため、教育関連AIプラットフォーム事業を行う株式会社みんがく、ならびに児童発達支援・放課後等デイサービス事業を行う株式会社unicoの株式を取得し、グループの事業領域を拡大いたしました。これにより、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも業績予想を大きく上回りました。 教育現場では、教員不足や長時間労働が深刻化する中、AIを活用した校務DXや学習指導の効率化が、今後の教育インフラとして重要性を高めております。文部科学省のガイドラインに基づき、生成AIを安全かつ効果的に活用する動きは全国の学校現場に広がっており、AIは単なる学習支援ツールにとどまらず、教育格差の是正や教員の負担軽減を担う重要な存在になりつつあります。 こうした環境のもと、当社グループでは、株式会社みんがくが提供する教育向け生成AIサービス「スクールAI」の営業活動を強化しております。当連結会計年度末における利用ID数は12万IDを超えており、今後も教育現場におけるAI活用ニーズの拡大を背景に、さらなる成長を見込んでおります。 また、児童発達支援・放課後等デイサービス事業においては、2024年度の報酬改定を契機に、サービスの質や専門性がより重視される市場環境へと変化しております。従来の「預かり型」または「療育型」という区分から、長時間受け入れと5領域を網羅した専門的支援を両立するサービスへのニーズが高まっており、事業所間の選別が進んでおります。 株式会社unicoは、児童発達支援・放課後等デイサービス事業を直営15教室、フランチャイズ12教室で展開しております。同社は、専門家チームが開発した「unicoメソッド」を通じて、子どもの内発的動機付けを重視した独自の療育を実践しており、質の高い支援を強みとしております。 これら2社が当社グループに加わったことにより、当社グループは、従来の教育・福祉人材サービスに加え、教育AIおよび児童福祉コンテンツという新たな成長基盤を獲得いたしました。今後は、人材サービスに強みを持つ「サクシード」、教育AI領域の「みんがく」、児童福祉領域の「unico」の連携を進めることで、教育・福祉業界における社会課題を解決するインフラ企業として、グループ全体の企業価値向上を目指してまいります。 一方で、当連結会計年度においては、個別指導教室の出店に伴う設備投資・人的投資、家庭教師事業における教師募集費用の強化、人材サービスにおける営業規模拡大に伴う広告宣伝費・人材募集費用の増加など、中長期的な成長に向けた投資も積極的に実施いたしました。 以上の結果、売上高は4,289,115千円、営業利益は354,437千円、経常利益は356,508千円、親会社株主に帰属する当期純利益は246,740千円となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりとなります。 ① 教育人材支援事業 教育業界では、教員の長時間労働や教員不足が深刻な社会課題となっており、学校現場における外部人材の活用ニーズが高まっております。教員の紹介・派遣のみならず、部活動指導員、ICT支援員、スクールカウンセラーなど、民間人材サービスが担う役割は年々拡大しております。また自治体が開催する学習支援事業についても、民間事業者への委託が年々増加しております。当社グループにおいては、学習塾向けの塾講師紹介・派遣事業、学校向け人材サービス事業(教員、部活動指導員、ICT支援員)、自治体向け学習支援事業を中心に売上が増加いたしました。学習塾向け塾講師の紹介・派遣事業では、慢性的な人材不足を背景に需要が旺盛に推移し、取引先数および紹介者数が増加いたしました。ICT支援事業においては、「1人1台端末」環境の整備後、学校現場における端末活用支援や運用・保守サポートの需要が本格化しております。自治体におけるICT活用の高度化ニーズや専門人材不足を背景に、継続的に受注を獲得いたしました。さらに、今後はNEXT GIGA構想に伴う端末更新需要の拡大も見込まれており、関連する支援業務のさらなる需要増加が期待されます。 学習支援事業では、受託案件数の増加に加え、既存案件の規模拡大および運営体制の強化により、安定的な売上計上につながりました。 その結果、売上高は1,406,257千円、セグメント利益は213,601千円となりました。 ② 福祉人材支援事業 福祉業界では、共働き世帯の増加を背景に、学童保育や子育て支援サービスへの需要が高まっております。特に、小学校入学後に保護者が働き方の変更を迫られる、いわゆる「小1の壁」は社会的な課題となっており、学童支援員や保育士等の確保が一段と重要になっております。当社グループでは、企業内学童の設置など新たなニーズに関する問い合わせが増加いたしました。また、学校介助員等の人材派遣サービスも引き続き堅調に推移し、セグメント全体の売上増加に寄与いたしました。人材紹介サービスにおいては、1件当たりの手数料収入が伸長したことにより、収益性が向上し、利益率も改善いたしました。 その結果、売上高は556,261千円、セグメント利益は94,255千円となりました。 ③ 個別指導教室事業 学習塾業界では、少子化による学齢人口の減少が見込まれる一方で、大学入試改革をはじめとする教育制度改革や、学習ニーズの多様化を背景に、質の高い個別最適な教育サービスへの需要が高まっております。当社グループでは、地域ごとの教育ニーズを捉えた教室展開を進めております。2024年4月には千葉県2教室目となる「柏校」、同年12月には東京都初出店となる「六町校」を東京都足立区に開校いたしました。さらに、2025年2月には千葉県3教室目となる「流山おおたかの森校」、2025年6月には「相模原校」、2026年3月には「瀬谷校」を開校いたしました。また、2025年10月には、当社として初めて愛知県名古屋市に「千種校」を開校し、首都圏に加えて中京圏への展開を開始いたしました。今後は、人口増加エリアを中心に出店を進め、地域に根差したドミナント展開を推進してまいります。 その結果、売上高は1,458,719千円、セグメント利益は316,960千円となりました。 ④ 家庭教師事業 家庭教師事業においては、当連結会計年度における会員の増加人数は前年度を上回りました。一方で、前年度は受験生の割合が高かったことにより退会者数も多く、期首会員数は前年度を下回って推移いたしました。また、2025年10月には東海支店を開設し、東海エリアでの事業展開に向けた先行投資を実施いたしました。今後は、愛知県、三重県、岐阜県、静岡県等へ商圏を拡大し、対面型家庭教師サービスの会員数増加を図ってまいります。加えて、オンライン家庭教師サービスについても、全国対応を進め、人的投資および広告宣伝投資を進めてまいります。 その結果、売上高は478,483千円、セグメント利益は14,997千円となりました。 ⑤unico事業 2025年10月から株式会社unicoが展開する児童発達支援及び放課後等デイサービスの運営を行う事業が新たに加わりました。同社は、直営15教室、フランチャイズ12教室を展開しており、今後は直営教室およびフランチャイズの双方で出店拡大を進め、収益基盤の拡大を目指してまいります。 その結果、売上高は300,859千円、セグメント利益は8,088千円となりました。 ⑥その他 その他の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、当社子会社である株式会社みんがくが運営している教育向けAIプラットフォーム事業です。当連結会計年度においては、システム開発に係る業務委託費や営業活動に係る人件費など、今後の成長に向けた先行投資を積極的に実施いたしました。 その結果、売上高は88,533千円、セグメント損失は36,882千円となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、2,036,343千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は121,926千円となりました。 主な増加の要因として、税引前当期純利益343,949千円、未払金の増加額58,635千円、のれん償却額22,624千円、減価償却費19,942千円、主な減少の要因として、売上債権の増加208,322千円、法人税等の支払額143,573千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果支出した資金は332,386千円となりました。 主な増加の要因として、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入55,820千円、主な減少要因として、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出339,413千円、有形固定資産の取得による支出38,656千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は118,604千円となりました。 主な減少要因として、借入金の返済による支出61,572千円、配当金の支払額57,132千円等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社は生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注実績 当社は受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 教育人材支援事業(千円)   1,406,257 福祉人材支援事業(千円)   556,261 個別指導教室事業(千円)   1,458,719 家庭教師事業(千円)   478,483 unico事業(千円)   300,859 その他の事業(千円)   88,533 合計(千円)   4,289,115 (注) セグメント間の内部振替はありません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。 詳細につきましては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要」に含めて記載しております。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の運転資金需要のうち主なものは、従業員の給与手当の他、販売費及び一般管理費の営業費用であります。これらの資金につきましては、営業活動によって得られる資金及び自己資金でまかなうことを基本方針としております。 なお、キャッシュ・フローの詳細な状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④ 経営成績に重要な要因を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。また、今後の経営成績に影響を与える課題につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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