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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

テノ.ホールディングス

7037 · Standard · サービス業

「手のぬくもり」を理念に、保育・介護・生活支援サービスを展開。女性のライフステージに寄り添う。

概要

テノ.ホールディングスは1999年に福岡で創業された、保育・介護・生活関連支援を手掛ける純粋持株会社である。グループ全体で2025年12月期に売上高181億円を計上し、従業員数は2,110人。首都圏・九州・関西・東海に396の施設を運営し、「ほっぺるランド」などのブランドで認可保育所や学童保育、高齢者向け住宅、料理教室などを展開する。女性のライフステージ全体を支援する家庭総合サービスグループを標榜する。

保育・介護・生活支援の3本柱

当社グループは保育事業、介護事業、生活関連支援事業の3セグメントで構成される。保育事業は公的保育(認可保育所・小規模認可保育所66施設)、受託保育(事業所内保育所・学童保育所・放課後遊び場など241施設)、その他保育(認可外保育所7施設)に分かれる。介護事業は高齢者介護(住宅型有料老人ホーム9施設、デイサービス3施設など)と障がい福祉(放課後等デイサービス12施設)からなる。生活関連支援事業では料理教室「ホームメイドクッキング」55校と少額短期保険業「賃貸くらし安心保険プラス」を運営する。2025年12月期末の総施設数は396に達し、売上の大半を保育事業が占める。

九州発、首都圏・関西・東海へ広がる地域展開

本社は福岡市博多区に置き、九州エリアが発祥の地である。2006年に沖縄支店を開設し、2009年には東京本部(現・東京都港区赤坂)を設けて首都圏へ進出した。2015年から大阪・横浜でも認可保育所を開設し、現在は首都圏39施設、九州13施設、関西東海14施設の直営認可保育所を運営する。受託保育では九州が211施設と圧倒的に多く、首都圏は7施設、関西東海は21施設である。介護事業は愛知県・奈良県に拠点を持ち、料理教室は全国55校を展開する。地域ごとのニーズに応じた現地化戦略をとっている。

グループ子会社と持株会社体制

2025年12月期現在、連結子会社は9社あり、純粋持株会社であるテノ.ホールディングスが統括する。中核子会社は株式会社テノ.コーポレーションで、保育事業の認可保育所・受託保育・人材派遣などを担当する。オフィス・パレット株式会社は認可保育所「こととも保育園」などを運営。介護事業は株式会社フォルテ、株式会社飛翔、株式会社愛翔会が担い、障がい福祉は株式会社ウイッシュと株式会社子育てサポートが手掛ける。生活支援では株式会社ホームメイドクッキング(料理教室)とセーフティージャパン・リスクマネジメント株式会社(少額短期保険)が存在する。持株会社はグループ全体の経営戦略とリソース配分を司る。

業界の中での役割は生活関連サービス提供企業(BtoC・BtoB)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
181億円
営業利益
6億円
営業利益率
3.3%
純利益
1億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01保育事業(公的保育)主力

首都圏を中心に認可保育所・小規模認可保育所を直営運営。待機児童解消に貢献してきたが、今後は保育の質の向上に注力する。ブランド名は「ほっぺるランド」など。

主な製品・サービス1
認可保育所運営
児童福祉法に基づく認可施設。0〜5歳児を対象に、保育・教育を提供する。

02保育事業(受託保育)主力

病院・企業などの事業所内保育所、企業主導型保育所、学童保育所、自治体の放課後遊び場事業の運営を受託。従業員の仕事と子育ての両立を支援する。

主な製品・サービス3
事業所内保育所運営
自治体の関与のもと、病院や企業が開設する保育所の運営を受託。
学童保育所運営
小学校児童の放課後の遊び・生活の場を提供する学童保育の運営。自治体から指定管理を受託。
わいわい広場
福岡市の放課後遊び場事業。学校施設を利用した自由遊び・交流の場を提供。

03介護事業(高齢者介護)準主力

住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、デイサービスなどを運営。高齢者の住まいと介護サービスを提供し、家族の介護負担軽減を支援する。

主な製品・サービス2
住宅型有料老人ホーム運営
高齢者に居室と生活支援サービスを提供する施設。
デイサービス運営
日帰りで介護・リハビリテーションを提供する通所介護施設。

04生活関連支援事業(料理教室)準主力

手づくり総合教室「ホームメイドクッキング」を全国で55校運営。パン・ケーキ・ホームクッキングなど多様な料理講座を提供する。

主な製品・サービス1
ホームメイドクッキング
料理教室のブランド。パン、ケーキ、ホームクッキングなど各種講座を提供。

05生活関連支援事業(少額短期保険)準主力

賃貸住宅入居者向け少額短期保険を開発・販売。家財を補償する「賃貸くらし安心保険プラス」を提供。

主な製品・サービス1
賃貸くらし安心保険プラス
賃貸住宅入居者向けの家財保険。事故による家財損害や賠償責任を補償する。

06保育事業(その他)副次

認可外保育所の直営運営。企業主導型保育施設「保育園テトテ」やKDI福岡アイランドシティなどを展開。

主な製品・サービス1
認可外保育園運営
0〜2歳児を中心に保育を提供する企業主導型保育施設。

07介護事業(障がい福祉)副次

児童発達支援・放課後等デイサービスを運営。障がいを持つ子どもたちとその家庭を支援する。

主な製品・サービス1
児童発達支援・放課後等デイサービス
障がいのある未就学児・学童への療育・支援サービスを提供。

08その他副次

保育人材派遣、ベビーシッター、ハウスサービス、結婚相談所「テノマリ」、プラットフォーム「保活アシスト」などを運営。

主な製品・サービス4
保育人材派遣
幼稚園・保育所に保育士を派遣するサービス。
ベビーシッターサービス
生後2ヶ月から12歳までの児童を対象に、保育サービスを提供。
テノマリ
結婚相談所事業。ライフプラン実現をサポート。
保活アシスト
保護者と保育施設をつなぐプラットフォームサイト。

製品と技術

「ほっぺるランド」ブランドの認可保育所

グループの中核サービスは「ほっぺるランド」の名称で展開する認可保育所である。2025年12月現在、首都圏・九州・関西東海に66施設を直営運営する。定員20人以上の認可保育所に加え、小規模認可保育所も含む。施設ごとに特色あるカリキュラムを提供し、保育士の処遇改善やICT導入による業務効率化を進めている。姉妹ブランドとしてオフィス・パレット運営の「こととも保育園」や「ちいさなおうちえん」がある。公定価格の改定や待機児童解消後の質重視の政策に対応し、「選ばれる園」を目指した運営が特徴である。

受託保育:企業内・病院内・学童・放課後事業

受託保育はグループ最大の施設数を誇る分野で、2025年12月期に241施設を運営する。内訳は事業所内保育所84施設、企業主導型保育所45施設、学童保育所79施設、放課後遊び場「わいわい広場」33施設である。病院や企業が設置する保育所の運営を受託し、働く親の子育て支援を担う。特に学童保育は「小1の壁」対策として需要が高く、2025年度には32件の新規受託を獲得した。福岡市の「わいわい広場」は学校施設を利用した遊び場提供で、33施設すべてが九州エリアに集中する。自治体や企業との長期契約に基づく安定収益源である。

介護・障がい福祉サービス

介護事業は高齢者向け住宅とデイサービス、障がい福祉で構成される。2025年12月現在、住宅型有料老人ホーム9施設、サービス付高齢者向け住宅2施設、特定施設入居者生活介護1施設、デイサービス3施設を運営する。障がい福祉では放課後等デイサービス12施設を展開し、2024年から本格化した。2025年には株式会社飛翔・愛翔会の子会社化により愛知県に4施設を追加した。介護報酬改定や人材難に対応するため、処遇改善と採用強化を進めている。第二の柱として成長投資を継続しており、M&Aによる積極的な施設拡大が特徴である。

生活関連支援:料理教室と少額短期保険

生活関連支援事業は「ホームメイドクッキング」55校と少額短期保険業「賃貸くらし安心保険プラス」からなる。ホームメイドクッキングはパン・ケーキ・ホームクッキングなど多様な料理講座を全国で直営運営する。少額短期保険では、不動産管理会社を通じて賃貸入居者向けに家財保険を提供し、事故による家財損害や賠償責任を補償する。両事業とも女性のライフステージを支援するコンセプトの一環で、保育・介護以外の生活課題の解決を狙う。料理教室は収益源としては小規模だが、ブランド認知と地域密着に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

人材派遣・BPO中堅、収益改善途上

サービス業に属し、人材派遣やビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)を手掛ける。同業のジンジブやイシンと比較して売上高160億円(2024/12)と中堅規模。営業利益率1.25%と低水準だが、2025/12期には3.31%と改善見込み。コスト効率化や付加価値向上が課題。

強み

  • 売上高146億円(2023)→160億円(2024)→181億円(2025)と年率10%前後で成長。
  • 人材派遣だけでなくBPO領域にも展開し、事業ポートフォリオを拡大。
  • 営業利益率が1.25%から3.31%へ改善見込みで、収益性向上が期待。
  • 国内の労働力不足が続き、人材派遣需要は堅調。

課題

  • 営業利益率が低く、競合との価格競争にさらされやすい。
  • 派遣スタッフの確保競争が激しく、採用コストが上昇。
  • 労働者派遣法の改正など規制リスクがあり、事業運営に影響。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がテノ.ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
17375リファインバースグループ39億円15.1倍
26096レアジョブ39億円11.6倍
37034プロレド・パートナーズ39億円14.2倍
47037テノ.ホールディングス38億円28.7倍
54833Def consulting38億円
62481タウンニュース社38億円8.2倍
79256サクシード38億円15.7倍
85868ロココ38億円27.6倍
9264ASchoo38億円37.0倍
10977838億円80.5倍
116090ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ37億円17.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

ベビーシッターから始まった1999年の創業

1999年7月、福岡県福岡市東区に有限会社ドウイットとして設立された。創業時の事業はベビーシッターサービスとハウスサービスの提供だった。翌2001年4月には自社運営の認可外保育施設「キッズルーム六本松」を開設し、保育事業に本格参入する。2002年8月に株式会社グレース福岡へ組織変更し、本社を博多区大博町に移転。2003年1月には一般労働者派遣業を開始し、幼稚園・保育所への保育士派遣を始めた。同年3月、第一交通産業株式会社から企業内保育所「第一交通保育室」の運営を受託し、受託保育の第一歩を踏み出す。

社名変更と保育所運営の多角化 (2005~2009年)

2005年9月、商号を株式会社テノ.コーポレーションに変更。同年10月に保育士養成講座「テノスクール(tenoSCHOOL)」を開校し、人材育成にも乗り出す。2006年3月には西日本鉄道より「ピコラン平尾」の運営を受託し、企業内保育の実績を積む。同年4月、沖縄支店を開設し地域拡大を図る。2006年10月、飯塚病院から初の病院向け院内保育所「飯塚病院びーとる」の運営を受託し、医療機関向けに領域を広げた。2007年4月には福岡県那珂川町の学童保育所など6施設の指定管理者に指定され、学童保育事業も開始。2009年8月には東京本部を開設し、首都圏への進出基盤を整えた。

認可保育所への進出とブランド確立 (2010~2014年)

2010年4月、福岡県志免町に九州初の株式会社経営認可保育所「あいあい保育園」を開設。同時に東京都認証保育所「ほっぺるランド滝野川」、川崎市認定保育園「ほっぺるランド新丸子」を開き、「ほっぺるランド」ブランドを首都圏に打ち出す。2011年4月には福岡市委託の放課後遊び場事業「わいわい広場」の運営を受託。2013年4月、東京都中央区に初の認可保育所「ほっぺるランド日本橋堀留町」を開設。2014年4月には横浜市認可保育所「ほっぺるランド横浜岡野」を開設し、首都圏での公的保育を拡大した。この時期に認可保育所の運営数が急増し、グループの主力事業としての地位を固める。

M&Aと介護事業への本格参入 (2015~2020年)

2015年4月、大阪市認可保育所「ほっぺるランド鶴見緑地」を開設し、関西エリアに進出。同年12月期から決算期を2月から12月に変更し、収益構造を整理する。2016年以降、グループ売上高は48億円から100億円超へと成長する。この間、2018年には介護事業に進出し、株式会社フォルテなどを子会社化。2020年には介護施設5施設を運営する体制となる。2021年からは障がい福祉分野へも参入し、株式会社ウイッシュを子会社化。2024年には株式会社飛翔・愛翔会を取得し、高齢者介護と障がい福祉の両方を強化した。M&Aによる積極的な事業拡大が特徴である。

中期経営計画と新たな成長戦略 (2021年以降)

2021年11月に結婚相談所「テノマリ」、2022年5月に保活支援プラットフォーム「保活アシスト」を開始し、事業領域を広げた。2023年12月期には連結売上高146億円に達する。2024年12月期は減損損失などで純損失5億円を計上したが、2025年12月期には売上高181億円、営業利益6億円、純利益1億円と回復。2026~2028年の中期経営計画では最終年度に売上高232億円、営業利益9.48億円を目標とする。保育政策が「量の拡大」から「質の充実」へ転換する中、ICT活用と人材育成による差別化を掲げ、2030年ビジョン「tenoVISION2030」のもとで家庭総合サービスグループへの進化を目指している。

年表22件を開く

1990年代

  • 1999年7月創業ベビーシッターサービスやハウスサービスの提供を目的に、福岡県福岡市東区に有限会社ドウイットを設立

2000年代

  • 2001年4月自社運営で当社初の認可外保育施設「キッズルーム六本松」を開設
  • 2002年8月株式会社グレース福岡に組織変更し、本社を福岡県福岡市博多区大博町に移転
  • 2003年1月幼稚園・保育所への保育士等の派遣を行うため、一般労働者派遣業を開始
  • 2003年3月第一交通産業株式会社より企業内(事業所内)保育所「第一交通保育室」の運営を受託
  • 2003年8月本社を福岡県福岡市博多区中呉服町に移転
  • 2005年9月商号変更商号を株式会社テノ.コーポレーションに変更
  • 2005年10月保育士養成講座を運営するため、「テノスクール(tenoSCHOOL)」を開校
  • 2006年3月西日本鉄道株式会社より企業内(事業所内)保育所「ピコラン平尾」の運営を受託
  • 2006年4月沖縄県での営業拡大を図るため、沖縄県那覇市に沖縄支店を開設
  • 2006年10月株式会社麻生が運営する飯塚病院より当社として初となる民間病院向け院内保育所「飯塚病院びーとる」の運営を受託
  • 2006年12月プライバシーマーク取得
  • 2007年4月福岡県筑紫郡那珂川町(現:福岡県那珂川市)の学童保育所「南畑学童保育所」他6施設の指定管理者(注)に指定され、当該保育所の運営を開始(注)自治体が当該自治体の保育所の運営、管理を行わせる事業者のこと 大分大学及び宮崎大学より大学病院の院内保育所の運営を受託
  • 2009年8月首都圏での営業拡大のため、東京都港区北青山に東京本部を開設

2010年代

  • 2010年4月当社として初の認可保育所「あいあい保育園」(福岡県糟屋郡志免町)を開設(九州初の株式会社経営の認可保育所)当社として初の東京都認証保育所「ほっぺるランド滝野川」、神奈川県川崎市認定保育園「ほっぺるランド新丸子」を開設
  • 2011年4月福岡市委託事業である「放課後等の遊び場づくり事業」(通称:わいわい広場)の運営を受託
  • 2011年7月本社を現所在地である福岡県福岡市博多区上呉服町に移転
  • 2012年10月東京本部を東京都港区赤坂に移転
  • 2013年4月東京都中央区に東京地区で当社として初の認可保育所「ほっぺるランド日本橋堀留町」を開設
  • 2014年4月神奈川県横浜市認可保育所「ほっぺるランド横浜岡野」を開設
  • 2015年4月大阪府大阪市認可保育所「ほっぺるランド鶴見緑地」を開設 福岡県福岡市小規模認可保育所「『ほっぺるランド』博多駅前、赤坂、竹下、名島」を開設
  • 2015年11月東京都江戸川区小規模認可保育所「ほっぺるランド西葛西」を開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2028年12月期まで23,200百万円
  • 営業利益2028年12月期まで948百万円
  • 連結売上高2030年12月期まで300億円
  • 営業利益率2030年12月期まで5%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    保育事業の質的拡大と学童保育の受託拡大

    成熟した保育市場において、専門性の高い保育実践で「選ばれ続ける園」を目指す。学童保育では待機児童問題に対応し、受託拡大を図る。多様なニーズに適応し、地域に根差した安心の拠点を確立する。

  2. 02

    介護・障がい福祉事業を第二の柱に成長

    女性のライフステージ支援を拡張し、介護・障がい福祉事業を保育に次ぐ事業へと成長させる。中長期的には、障がい児から高齢者までを包括支援するワンストップの多世代支援体制を構築する。

  3. 03

    M&Aによる事業拡大と生産性向上

    社会貢献の永続のために健全な利益体質を追求。AIやDXによる業務効率化とデータ活用で生産性を高め、収益性を両立させる。現場の付加価値を向上させ、安定した経営基盤を維持する。

  4. 04

    人材の確保・育成と処遇改善

    労働集約型事業ゆえ、優秀な人材の確保が急務。新卒・新ルート開拓で採用経路を多様化し、入社後の活躍・定着を促進する。給与改善、キャリアパス設計、研修充実、評価制度見直しなど総合的な処遇改善に取り組む。

  5. 05

    サービス品質の追求とデジタル活用

    量的拡大から質的転換期を迎え、安全管理や個別ニーズ対応など「選ばれる施設」としての価値提供を追求。ICT・AIを活用した業務変革で従業員を解放し、利用者との対話時間を創出。ケアの質向上と差別化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で2,110人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は522万円で、7期前と比べて+31.6%平均年齢は40.5歳、平均勤続年数は4.5年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年12月1,657
2019年12月39735.21.71,643
2020年12月38133.82.11,924
2021年12月38033.12.31,885
2022年12月40034.22.71,903
2023年12月44335.03.51,956
2024年12月46237.74.52,05910
2025年12月52240.54.52,11028

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率36.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 9 / 海外 0、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
ほっぺるランド日本橋堀留(東京都中央区)ほか36箇所631百万円
保育事業
有料老人ホームなごみの郷(愛知県名古屋市守山区)ほか1箇所350百万円
介護事業
ほっぺるランド鶴見緑地(大阪府大阪市鶴見区)ほか5箇所336百万円
保育事業
本社 — 福岡県福岡市博多区212百万円
全社(共通)
シニアレジデンスメゾンド高松 — 岡山県岡山市180百万円
介護事業
ほっぺるランド南庄(福岡県福岡市早良区)ほか18箇所169百万円
保育事業
ふる郷 — 島根県邑智郡邑南町98百万円
介護事業
こととも保育園もりやま(愛知県名古屋市守山区)ほか7箇所65百万円
保育事業
元気のふる里デイサービス長丘(福岡県福岡市南区)ほか2箇所42百万円
介護事業
日本橋教室(東京都中央区)ほか54箇所40百万円
生活関連 支援事業
ほか6件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社テノ. コーポレーション(注)2、4
    福岡県 福岡市博多区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    オフィス・パレット 株式会社
    愛知県 名古屋市中村区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社フォルテ(注)2
    大阪府 大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社 ホームメイドクッキング(注)2
    東京都 大田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    セーフティージャパン・リスクマネジメント 株式会社(注)2
    大阪府 大阪市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ウイッシュ
    愛知県 一宮市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社子育てサポート(注)3
    愛知県 一宮市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社飛翔(注)3、5
    愛知県名古屋市守山区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社愛翔会(注)3、5
    愛知県名古屋市守山区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は181億円営業利益6億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.1%、利益が+200.0%。

売上高
+13.1%
181億円
営業利益
+200.0%
6億円
純利益
1億円
営業利益率
3.3%
前期比 +2.1%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高195億円181億円
営業利益6億円6億円
純利益3億円1億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は96億円、営業利益は4億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+5.5%、営業利益は+33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q3412.90
2023年2Q3800.01
2023年3Q3500.00
2023年4Q390
2024年1Q3812.60
2024年2Q42−1−2.4−1
2024年4Q8022.5−4
2025年2Q9133.31
2025年4Q9033.30
2026年2Q9644.22

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

直近期の営業利益率は3.3%。売上は9期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
大阪府大阪市認可保育所「ほっぺるランド鶴見緑地」を開設 福岡県福岡市小規模認可保育所「『ほっぺるランド』博多駅前、赤坂、竹下、名島」を開設
2015年12月00
2016年12月4810
2017年12月6721
2018年12月9432
2019年12月10153
2020年12月10863
2021年12月11552
2022年12月12120
2023年12月14621
2024年12月160221.3−5
2025年12月181663.31

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高181億円のうち、営業利益として残るのは6億円3.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の0.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.4%151億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.7%23億円
  • その他の費用持分法損益などの調整0.6%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.3%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
16.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.2pt
3.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.5pt
0.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.6pt
6.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2025年12月期は営業CFが10億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は24億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年12月3−1610−134
2017年12月2−510−312
2018年12月6−25420
2019年12月5−3−5218
2020年12月5−117−619
2021年12月3−3−2017
2022年12月3−1010−721
2023年12月3−4−2−119
2024年12月7−95−221
2025年12月10−5−2524

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2025年12月期の総資産は104億円。このうち返さなくてよい自己資本が18億円で、自己資本比率は17.3%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2015年12月55099.7
2016年12月3763114.9
2017年12月5274512.5
2018年12月64145022.4
2019年12月61184329.8
2020年12月74215328.7
2021年12月73235032.0
2022年12月93227123.4
2023年12月95227323.5
2024年12月98178017.8
2025年12月104188617.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
25億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
11億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
86億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
49
/ 100
安定性自己資本比率12 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中166位あたり、逆に低いのは自己資本比率534社中512位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.2%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.3%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
17.3%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
13.1%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.2%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥810で、1年前と比べて+39.0%過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。

¥810-0.6%1ヶ月-3.6%1年+39.0%時価総額38億円
過去52週の値幅
安値¥553高値¥1,311

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)28.7倍
PER (会社予想)12.8倍
PBR1.94倍
配当利回り1.23%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

本日5.2%安の833円。25日線852円を-2.2%下回り、75日線882円も割り込み調整色。52週高値1311円から-36.5%の水準、52週安値480円からは+73.5%。出来高は4800株と低調だが、前日比-38%。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 30/100)

PER 35.2倍は同業平均22.3倍を大きく上回り、割高感が強い。PBR 2.08倍は平均3.09倍を下回るが、ROE 6.2%と低く利益成長が見込めない。配当利回り1.18%は平均2.77%を下回り、業績は2024年12月期に最終赤字、2025年12月期も利益は小幅。PERの高さが割高に寄与。

指標この会社業種平均
PER (実績)28.7倍23.4倍
PER (予想)12.8倍
PBR1.94倍3.51倍
ROE6.2%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

人手不足を追い風に売上高は伸びているが、収益性が低く、2024年12月期は最終赤字。強気派は2025年以降の利益改善と人手不足の恩恵を期待するが、弱気派は低収益体質と厳しい競争を指摘する。

プラスに働く材料7
  • 人手不足の追い風

    製造・物流業界の人手不足で人材需要が堅調.

  • 売上高成長

    売上高は121億→146億→160億と増加傾向.

  • 収益改善の可能性

    2025年12月期は営業利益率3.31%へ改善見通し.

  • 営業利益3倍増の回復基調2025年12月期影響

    営業利益6億円、前年比+200%増益計画

  • 売上高13%成長の安定拡大継続影響

    売上高181億円、過去3年CAGR約11%

  • ROE改善余地大、経営効率化進む2026年以降影響

    ROE6.2%は低位、改善でバリュエーション修正

  • 株価上昇トレンド継続期待短期的影響

    年初来+72%の勢い、投機的買い継続

マイナスに働く材料7
  • 低収益体質

    2024年12月期は営業利益率1.25%、最終赤字.

  • 競争激化

    人材派遣業界は競合多く、価格競争に陥りやすい.

  • 法的規制リスク

    労働者派遣法の改正リスクが常に存在.

  • 直近赤字からの利益安定性欠如2024年12月期影響

    純利益-5億円の赤字、信用力低下リスク

  • PER35倍は業績に対して割高継続影響

    PER35.2倍に対し営業利益率3.3%と低収益

  • 海外投資家の関心薄く需給細り継続影響

    外国人持分6.3%と低く、買い手不足

  • 配当利回り1.2%は魅力乏しい継続影響

    配当利回り1.18%はサービス業平均を下回る

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益改善が進んでいるか確認する最重要指標.
派遣稼働率
稼働率が収益性に直結するため.

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+11.1%いまの株価に対する利回りは1.23%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
1.23%
いまの株価に対して
配当性向
66.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年12月863.7
2020年12月82.538.4
2021年12月82.439.3
2022年12月97.155.2
2023年12月90.036.0
2024年12月90.0
2025年12月1011.166.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ2,231人。区分でいちばん多いのは事業法人47.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.1%を占め、残る52.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人35.738.536.837.145.347.0
個人・その他47.544.148.448.544.245.6
外国法人5.67.06.85.56.06.2
自己株式0.00.02.82.82.82.8
証券会社8.42.21.45.43.21.1
金融機関2.87.96.33.10.60.1
外国人個人0.00.30.30.40.70.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社夢源31.91
02池内 比呂子15.08
03株式会社カナモリコーポレーション7.96
04AIAIグループ株式会社6.58
05BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.53
06BNYM AS AGT/CLTS TREATY JASDEC(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.84
07THE BANK OF NEW YORK MELLON 140066(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.99
08土屋 悦子0.63
09福士 泉0.63
10吉野 晴彦0.57

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-09-01
    株式会社カナモリコーポレーション
    新規の大量保有報告
    5.92%
    -1.12pt
  • 2026-07-24
    株式会社カナモリコーポレーション
    新規の大量保有報告
    7.04%
    -1.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で+107%、1株純資産は11期で−100%。直近期のROEは6.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2015年12月−36293,715
2016年12月151679.3
2017年12月2919616.0
2018年12月4932715.612.8
2019年12月6339317.613.663.7
2020年12月7345717.218.138.4
2021年12月5149810.611.839.3
2022年12月−647955.2
2023年12月224914.523.636.0
2024年12月−102380
2025年12月243956.238.766.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額60百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
池内比呂子代表取締役 社長672,209,100
岡田基司取締役 管理本部長52
一番ケ瀨達吉取締役61
古賀光雄取締役(監査等委員)(注)1.27912,000
柳瀬隆志取締役(監査等委員)(注)1.250
大崎麻子取締役(監査等委員)(注)1.255
本郷譲取締役(監査等委員)(注)1.269
穂束洋一取締役(監査等委員)(注)1.263

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)23623920
社外監査役314145
社外取締役2774

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,071字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、純粋持株会社である当社、連結子会社の株式会社テノ.コーポレーション、オフィス・パレット株式会社、株式会社フォルテ、株式会社ホームメイドクッキング、セーフティージャパン・リスクマネジメント株式会社、株式会社ウイッシュ、株式会社子育てサポート、株式会社飛翔、株式会社愛翔会により構成されており、各社の事業は以下のとおりとなります。 テノ.コーポレーション 保育事業における認可保育所及び小規模認可保育所の運営 院内、事業所内や学童保育等受託保育所の運営 認可外保育所の運営 幼稚園や保育所に対する保育人材の派遣、ベビーシッターサービスの提供、 ハウスサービスの提供、テノスクール(tenoSCHOOL)の運営 結婚相談所事業「テノマリ」の運営 プラットフォームサイト「保活アシスト」の運営 オフィス・パレット 保育事業における認可保育所の運営、その他のベビーシッターサービスの提供 フォルテ及び飛翔、愛翔会 住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の運営 デイサービスの運営、訪問介護の運営、訪問看護の運営 ウイッシュ 児童発達支援・放課後等デイサービスの運営 子育てサポート 児童発達支援・放課後等デイサービスのフランチャイズ事業 ホームメイドクッキング 生活関連支援事業における手づくり総合教室「ホームメイドクッキング」の運営 セーフティージャパン・リスクマネジメント 生活関連支援事業における少額短期保険業 当社グループは、「もっと愛情を・・・もっと安心を・・・「手の」ぬくもりまでも伝えたい」という創業以来の熱い想いを社名である「テノ.」に込めており、『手の』ぬくもりで、安心する社会を創造する、を当社のPurposeとして掲げております。 当社グループは、以下を経営理念として、事業展開を行っております。 「私たちは、女性のライフステージを応援します。」 「私たちは、相手の立場に立って考えます。」 「私たちは、コンプライアンスを推進します。」 「私たちは、事業を通して社会貢献致します。」 当社グループは、“女性”が育児をしても、家事をしても、介護をしてもなお、働き続けるためには、「いったい何が必要なのか」を基本に事業展開してまいりました。たくさんの選択肢の中から、「より私らしく」と願う女性たちに対してサービスを提供することを事業コンセプトとしております。 以下に示す区分はセグメントと同一の区分であります。 (1)保育事業 保育事業は、公的保育、受託保育、その他保育に分類されます。 児童福祉法第39条第1項において保育所は、保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設(利用定員が二十人以上であるものに限り、幼保連携型認定こども園を除く。)と定義されております。保育所は、児童福祉法第35条第4項に基づき、厚生労働省が定めた認可設置基準の要件を満たし、都道府県知事(政令指定都市については市長)が認可した認可保育所と、認可保育所以外の保育所である認可外保育所に大別されております。 公的保育では、主に国の社会課題となっている待機児童解消に貢献することを目的に事業展開を行ってまいりましたが、令和7年からは待機児童問題が解消されつつあり、待機児童を中心とした「保育の量の拡大」から「質の高い保育の確保・充実」などの保育政策の新たな方向性が示されています。 当社グループでは、2025年12月31日現在で、首都圏を中心に認可保育所及び小規模認可保育所66施設(地域別では、首都圏39施設、九州エリア13施設、関西東海エリア14施設。)を直営で運営しております。一部の保育所を除き、「ほっぺるランド」というブランド名で認可保育所を展開しております。また、オフィス・パレットにおいては、認可保育所では「こととも保育園」、小規模認可保育所では「ちいさなおうちえん」のブランド名で展開しております。 認可保育所の契約形態としては以下のとおりです。 [認可保育所] 受託保育は、女性の就業率が高まる中で、病院や企業等も人材確保のために保育サービスが必要となってきたことを背景に、そこに勤める従業員の「仕事」と「子育て」の両立支援を目的に事業展開を行っております。受託保育は主に事業所内保育と企業主導型保育、学童保育に分けられ、以下にその他の内容を記載しております。 事業所内保育所は、自治体の関与のもと、病院や企業等が事業所の中で保育所を開設する際にその運営を受託するものであります。 企業主導型保育所は、企業が従業員のために作り、直接運営を行う認可外の保育所であり、その現場の運営を受託するものであります。 学童保育所は、児童福祉法第6条の三第2項において、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校児童に対して、授業の終了後に児童厚生施設等の施設(保育所)を利用して適切な遊び及び生活の場を与えることにより、その健全な育成を図る事業と定められております。各自治体より学童保育指定管理を受託し、運営を行っております。 また、福岡市放課後等の遊び場づくり事業実施要綱に基づき、放課後等の学校施設を利用して、安心して自由に遊びができる場や機会をつくる「福岡市放課後等の遊び場づくり事業(通称:わいわい広場)」についても受託いたしております。 当社グループでは、2025年12月31日現在で、事業所内保育所84施設、企業主導型保育所45施設、学童保育所79施設、わいわい広場33施設(地域別では、九州エリア211施設、関西東海エリア21施設、首都圏7施設、その他2)、合計241施設を受託して運営しております。 受託保育所と学童保育所の契約形態としては、以下のとおりです。 [受託保育所] [学童保育所] その他保育では、企業主導型保育施設(認可外保育所)「『保育園テトテ』(やくいん、ひらお、ちはや)」、KDI(Kids Duo International)福岡アイランドシティ(認可外保育所)、地域型保育事業施設等を、2025年12月31日現在、九州エリアで6施設、関西東海エリアで1施設、合計7施設を直営で運営しております。 (2)介護事業 介護事業は高齢者介護と障がい福祉に分類されます。 高齢者介護では、急速に進展する高齢化により介護サービスへの需要が年々増加しております。当社グループは、その高まる社会的ニーズに応えること、また家族の介護で悩み働く女性に対して「仕事」と「介護」の両立支援を行うことを目的に事業展開を行っております。介護施設の運営に関しては、利用者との施設利用契約及びサービス契約書、訪問介護計画等に基づき、利用者に対して居室及び食事等のサービスや各種介護サービス等の提供を行っております。 障がい福祉では、2012年に児童福祉法が一部改正され放課後等デイサービスが新設されて以降、需要は増加基調で推移しております。当社グループでは、障害を持つ子どもたちやその家庭に対する支援の強化とサービスの質向上を求める社会的ニーズに応えるべく、2024年12月期より事業を開始いたしました。 2025年12月31日現在で、高齢者介護では15施設(デイサービス3施設、住宅型有料老人ホーム9施設、サービス付高齢者向け住宅2施設、特定施設入居者生活介護老人ホーム1施設)、障害福祉では児童発達・放課後等デイサービス12施設を運営しております。 介護施設及び障がい福祉の契約形態は以下のとおりです。 [高齢者介護] [障がい福祉] (3)生活関連支援事業 生活関連支援事業では、女性のライフステージにおいて子育てや介護以外にもある、多種多様な困りごとの解決や、女性やその家族がより幸福な生活を送ることができるように、幅広く支援することを目的として、料理教室の運営と少額短期保険業の事業展開を行っております。 料理教室は、手づくり総合教室「ホームメイドクッキング」というブランド名で展開を行っており、パン・ケーキ・ホームクッキング等の多様な料理に関する講座を提供しております。 当社グループでは、2025年12月31日現在で、全国で55校の料理教室を直営で運営しております。 料理教室の契約形態としては以下のとおりです。 [料理教室] 少額短期保険業は、不動産賃貸・管理会社等の販売代理店を通して賃貸住宅の入居者に対し、生活の安心を提供する少額短期保険商品の開発・販売を行っています。取扱いの保険商品としては家財保険であり、賃貸住宅に入居中の事故により生じた家財の損害、自己負担した賃貸住宅の修理費用、賃貸住宅の貸主または他人への賠償責任を補償する「賃貸くらし安心保険プラス」を販売しております。 少額短期保険業の契約形態としては以下のとおりです。 [少額短期保険業] (4)その他 上記の事業のほかに、女性の育児・家事・介護を支援する家庭総合サービスとして幼稚園や保育所等に対する保育人材の派遣、ベビーシッターサービスの提供、ハウスサービスの提供、テノスクール(tenoSCHOOL)の運営、結婚相談所事業「テノマリ」の運営、プラットフォームサイト「保活アシスト」の運営等を行っております。 ベビーシッターサービスでは、生後2ヶ月から12歳までの児童を対象に、保育サービスを提供しております。当社グループで働くベビーシッターは、保育士・幼稚園教諭等の有資格者及び当社グループが運営する「ベビーシッター養成講座」の修了者に限定しており、品質の高いサービス提供の維持・向上に注力しております。 また、室内清掃やペットの世話など家事全般のサービスを提供するハウスサービスも提供しております。さらに、「保育士総合講座」や「ベビーシッター養成講座」等を開催するテノスクール(tenoSCHOOL)、結婚相談所事業「テノマリ」を運営しております。 さらに、これまでのテノスクール(tenoSCHOOL)の運営で蓄積されたノウハウを、当社グループ内における人材育成にも活用していることや多くの自治体の研修事業の運営受託を獲得できていることにも繋がっております。2020年7月からはオンラインによる「保育士講座(保育士資格取得支援のための講座)」を開始し、サービス拡充に注力しております。 2021年11月からスタートした結婚相談所事業「テノマリ」は、「仕事をばりばりこなしながらいい人に出逢いたい。」、「婚活は頑張りたいけど趣味の時間も大切にしていきたい」、「将来は子どもを育てながら共働きで頑張りたい」という皆さまが思い描くライフプランの実現をサポートすることを目的として事業運営を開始しております。 2022年5月からスタートしたプラットフォームサイト「保活アシスト」は、「保護者さまと保育施設とをつなぐ「場」(プラットフォーム)」であり、保活にかかる負担を軽減し、保護者さま・保育施設の双方の課題解決を目的として事業運営を開始しております。 当社グループが運営する保育施設等の施設数推移は以下のとおりであります。なお、当社設立前は、テノ.コーポレーションにて運営をしております。 (単位:施設) 保育事業   介護 事業   生活 関連 支援 事業   施設 合計 公的保育   受託保育   その他 認 可 保育所   認 証 保育所   小計   受 託 保育所   学 童 保育所   わいわい 広 場   小計 2008年2月期末   -   -   -   14   7   -   21   2   -   -   23 2009年2月期末   -   -   -   23   7   -   30   2   -   -   32 2010年2月期末   -   -   -   29   11   -   40   2   -   -   42 2011年2月期末   1   4   5   34   31   -   65   2   -   -   72 2012年2月期末   1   7   8   40   31   10   81   2   -   -   91 2013年2月期末   1   9   10   48   32   19   99   2   -   -   111 2014年2月期末   2   10   12   60   42   21   123   2   -   -   137 2015年2月期末   7   10   17   72   46   24   142   2   -   -   161 2015年12月期末   15   10   25   76   48   24   148   2   -   -   175 2016年12月期末   28   11   39   77   51   24   152   2   -   -   193 2017年12月期末   40   9   49   99   51   24   174   1   -   -   224 2018年12月期末   47   6   53   143   32   25   200   5   -   -   258 2019年12月期末   49   2   51   141   33   31   205   6   -   -   262 2020年12月期末   61   1   62   142   51   32   225   5   2   -   294 2021年12月期末   64   -   64   130   56   32   218   5   2   -   289 2022年12月期末   65   -   65   130   59   32   221   6   7   56   355 2023年12月期末   66   -   66   125   69   33   227   6   7   56   362 2024年12月期末   66   -   66   127   62   33   222   7   18   55   368 2025年12月期末   66   -   66   129   79   33   241   7   27   55   396 (注)1.2015年12月期につきましては決算期の変更に伴い、変則決算(10ヶ月)となっております。 (事業系統図) なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については、連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。
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経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、以下の経営理念を掲げて事業展開を行っております。 「私たちは、女性のライフステージを応援します。」 「私たちは、相手の立場に立って考えます。」 「私たちは、コンプライアンスを推進します。」 「私たちは、事業を通して社会貢献致します。」 当社グループは、“女性”が育児をしても、家事をしても、介護をしてもなお、働き続けるためには、「いったい何が必要なのか」を基本に事業展開してまいりました。豊かな社会を築くためには、あらゆる場面でさまざまな発想で多くの知恵を出すことが必要です。そういった「より私らしく」と願う女性たちに対してサービスを提供することを事業コンセプトとしております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、2026年12月期から2028年12月期を最終年度とする「中期経営計画(2026年~2028年)」の中で、最終年度にあたる2028年12月期における目標計画として連結売上高23,200百万円、営業利益948百万円を掲げております。なお、中期経営計画の3か年の計画は以下のとおりです。 連結数値目標 2026年度目標 (2026年12月期)   2027年度目標 (2027年12月期)   2028年度目標 (2028年12月期) 売 上 高(百万円)   19,500   21,200   23,200 営 業 利 益   645   805   948 (3)経営環境 ① 事業環境 (保育事業) 当社グループの主力事業である保育業界の事業環境においては、未婚率の上昇や女性の社会進出の増加などを背景に、2024年度の日本人出生数が過去最少の68万人となり少子化の深刻化は依然として最大の課題であります。 このような状況を受け、こども家庭庁は「こども大綱」に基づく「こども未来戦略」を公表し、「次元の異なる少子化対策」として2024年度から2026年度までの3年間の加速化プランを実行フェーズに移しております。このプラン実現に向け、2024年6月に「子ども・子育て支援法」を一部改正することで法的な枠組みを強化し、同年10月には第3子以降の児童手当などを引き上げることによって経済的支援の拡充を図っております。また、2025年4月からの育児休業給付の給付率の引き上げや、育児時短就業給付の創設など、様々な子育て支援策が施行され、育児と就労の両立支援を大きく前進させております。さらに、東京都においては、国の施策に加え、2025年9月から0歳から2歳までの第一子保育料を所得制限なしで無償化する独自の支援策が始まりました。この大都市圏における経済的支援の大幅な拡充は、保育サービスの利用促進と、地域間の保育ニーズ構造の変化に強い影響を与えるものと見られます。 一方で、長年の課題であった保育所の待機児童問題は、受け皿整備の進展により、2017年ピーク時の26,081人から2025年4月時点では2,254人となり大幅に減少いたしました。この状況を踏まえ、2024年12月こども家庭庁は「保育政策の新たな方向性」を公表し、保育政策の焦点は、「保育の量の拡大」から「保育の質の確保・充実」へと明確に転換いたしました。2024年12月の「保育政策の新たな方向性」や、2025年6月公表の「こどもまんなか実行計画」が示す通り、2026年4月本格開始に向けた「こども誰でも通園制度」と合わせ、サービスの質の向上、多様化への対応が不可欠な局面を迎えております。 (介護事業) 次に注力事業である介護事業についての事業環境です。 高齢者介護については、いわゆる「2025年問題(団塊の世代が75歳以上の後期高齢者に達する)」が現実のものとなり、介護の施設数は増加傾向にあります。しかしながら、「介護職員数」は2023年を境に減少に転じており、単なる「人手不足」という言葉を超えた、「需要と供給のミスマッチの深刻化」と「事業継続コストの急騰」が最重要の課題となっております。需要がピークに達する一方で、人材不足により入居制限をかける施設が続出し、潜在的な顧客を抱えながらも稼働を上げられないジレンマが生じております。人件費・運営コストの記録的な上昇が進む中、他産業への人材流出を食い止めるため、処遇改善や採用コストの投入を余儀なくされ、利益率を押し下げております。 また、障がい福祉分野においては、診断を受ける子どもの数は増加し続けており、待機児童が発生している地域も多く、需要は依然として旺盛です。障がい児の親が自身の親の介護(2025年問題)に直面する「ダブルケア」世帯が増加し、より長時間の預かりや家庭支援(レスパイトケア)への期待が高まっております。障がい福祉の事業は、児童発達支援管理責任者や理学療法士、言語聴覚士などの有資格者の確保が、介護以上に困難を極めており、さらには2024年の改定により、預かり時間に応じた報酬区分が導入され、短時間の受け入れでは収益が上がりにくい構造になるなど、「経営の二極化」が潮流となっております。 ② 「tenoVISION2030」 これら事業環境下、当社は、2030年12月期のあるべき姿(理想像)として、「tenoVISION2030」~時代に求められるサービスを提供するプロフェッショナル集団となり、働き手にとって最も自己実現が可能な家庭総合サービスグループを目指す~を掲げ、その実現に向けた取組みを盛り込んだ「中期経営計画」を策定しております。 当社グループのボトルネックとなりうる“人材”への戦略的アプローチにより理想的な循環を実現させることで、当社グループのステークホルダーの皆さまから選ばれる企業集団となることを目標としております。変化の激しい社会情勢においても揺らぐことのない「真に必要とされる事業」を追求し、中長期的な戦略として以下の重点施策を通じて企業価値の向上に邁進してまいります。 ⅰ.主力事業の強化 「保育事業(公的保育・受託保育)における事業拡大」 保育市場が成熟期を迎える中、画一的な規模拡大から脱却し、専門性の高い保育実践を通じて「選ばれ続ける園」としての「質」を追求します。学童保育においては、依然として1万6千人を超える待機児童問題が存在します。働き盛り世代の離職を防ぎ、社会的な人的資源の損失を最小化する不可欠なインフラとして、積極的な受託拡大を図ります。多様化するニーズに柔軟に適応し、地域社会に根差した安心の拠点としての価値を確立してまいります。 ⅱ.介護事業の強化「介護事業に注力し、保育事業に次ぐ事業へ成長させる」 当社グループの根幹である「女性のライフステージ支援」を拡張し、現在取り組んでいる介護・障がい福祉事業を「第二の柱」へと成長させます。現在は高齢者介護や児童発達支援、放課後等デイサービスを中心に展開しておりますが、中長期的にはこれらを融合させ、障がいを持つお子様から介護を必要とする高齢者までを包括的にサポートする「ワンストップの多世代支援体制」を目指します。これにより、家族全体の生活を支える事業ポートフォリオを構築いたします。 ⅲ.M&Aによる事業拡大 社会貢献を永続させるためには、健全な利益体質が不可欠です。対人援助における「人のぬくもり」を大切にする一方、AIやDXによる業務プロセスの省力化・データ活用を徹底いたします。現場の付加価値を高めながら、生産性向上と収益性へのこだわりを両立させることで、安定した経営基盤を維持します。将来にわたってサービスを提供し続ける責任を果たし、ステークホルダーの皆様の期待に応えてまいります。 「tenoVISION2030」の最終年度である2030年12月期においては、連結売上高300億円、営業利益率5%以上の達成を目指しております。 ③ 「中期経営計画(2026年~2028年)」 「tenoVISION2030」の実現に向けて「中期経営計画(2026~2028)」においては、以下の基本方針を掲げ、主力事業の安定成長と新規事業による事業拡大に取組んでまいります。なお数値目標については、経営環境の変化等に柔軟に対応するため原則として毎期改定を行うローリング方式を採用しております。 イ.保育事業(公的保育・受託保育)における事業拡大(M&Aによる事業拡大も含む) ロ.「サービス品質」を追求し、選ばれる施設づくりを行う ハ.人事制度と人材育成制度の一体改革に着手する ニ.新規事業(保育以外の主力事業へ)を立ち上げる(将来への投資として、多くの種まきを行う) ホ.介護事業における事業拡大に注力し、保育事業に続く柱の事業へ成長させる (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき、最善の経営戦略を立案し、企業価値を最大限に高めることに努めております。当社グループが今後より一層の業容拡大を推進し、より良いサービスを実現するためには、様々な課題に対処していくことが必要であり、以下の5項目を対処すべき課題として認識しております。なお、最重点課題として人材の確保を掲げ、「tenoVISION2030」の達成に向けて「人材を持続的に確保・育成できる」ことを最初の取組みとしており、当社グループが考える理想的な循環実現のために対応してまいります。 ①人材の確保・育成 当社グループの事業は、労働集約型の事業であり、保育士、調理師、介護士や看護師等の資格を有する優秀な人材の確保が急務となっています。特に保育士や介護士の有効求人倍率は依然全国的に高位に推移しており、都市圏を中心に人材の確保が難しい状況が続いております。このような中、当社グループではこれまでの経験者を中心とした中途採用に加え新卒採用や新たなルート開拓により、人材紹介会社経由の採用に依存しない採用経路確保に取組んでおります。しかしながら、人材の確保は単なる入り口の議論に留まるべきではなく、入社後の「活躍」と「定着」が伴って初めて事業成長の原動力となります。そのため、給与条件の改善をはじめ、多様な働き方のためのキャリアパス設計、研修制度の充実、人事評価制度の見直し等を通じた総合的な処遇改善への取り組みや、保育園と本部が一体となって保育士の働きがいの向上に取り組むプロジェクトとしてチームエンゲージメントセンター(TEC)を立ち上げるなど、優秀な人材の確保に向けた施策を推進しております。 ② 既存事業における「質」の向上 昨今の保育・介護業界を取り巻く環境は、単なる「受け皿の確保」という量的拡大のフェーズから、一人ひとりの利用者に寄り添った「サービスの質の向上」が厳格に問われる質的転換期を迎えております。特に、安全管理の徹底や個別ニーズへの細やかな対応は、社会保障の一端を担う事業者に課せられた最重要の社会的責務となっており、保育・介護共に「選ばれる施設」としての価値の提供が求められております。 当社グループは、圧倒的な付加価値を創出すべく、「保育みらい研究所Compass」を核としてメソッドの構築やICTやAI技術を駆使した業務変革に取組んでおります。タブレット機器による事務作業の削減や、見守りカメラ・AI分析の導入は、単なる効率化を目的とするものではありません。これらは、従業員を作業から解放し、子どもや高齢者と向き合うという「専門業務の本質」に集中するための環境整備であり、デジタル活用によって生み出された時間的・心理的ゆとりを、利用者一人ひとりへの深い洞察と関わりに再投資する点に当社の独自性があります。 さらに、この「ケアの質」を支える基盤として、専門性の向上と働く従業員のエンゲージメントの向上も不可欠と捉えております。研修機会の拡充によるスペシャリストの育成と、総合的な処遇改善を並行して推進することで、職員の心身のゆとりがサービスの質へと直結する好循環を構築いたします。最先端のテクノロジーによるバックアップと、それによって最大化された人間味あふれる温かなケア。この両立こそが他社との決定的な差別化要因であり、今後も持続可能な就業環境の整備を通じて、優秀な人材が誇りを持って定着し続ける環境を追求してまいります。 ③コンプライアンスへの取組み 当社グループが担う保育・介護事業は、利用者の生命と尊厳を預かる極めて公共性の高い職務であり、法令遵守はもとより、社会からの揺るぎない信頼に応えるための高い倫理観と透明性の確保が不可欠です。全国に多数の施設を展開し、多くの従業員を擁する当社グループにおいて、コンプライアンスの徹底は単なる組織の枠組み整備に留まらず、現場の最前線で働く一人ひとりの日常的な判断や行動にまでいかに浸透させるかが最重要の課題であると認識しております。 この課題に対し、当社グループでは社内規程の拡充や相談窓口の設置といったハード面の整備に加え、現場の実情と乖離させないための「自分事化」を促す教育体制を強化しております。具体的には、施設ごとに発生し得るリスクを想定した事例検討会や、双方向型のコミュニケーションを重視した階層別研修を継続的に実施することで、コンプライアンスを形式的な知識から、現場での具体的な行動指針へと昇華させております。また、ハラスメントの防止や個人情報の厳格な管理についても、問題の早期発見・早期解決に向けた「声の上げやすい」組織風土の醸成と並行し、万が一の事態に対する即応体制の構築に注力してまいります。 全国に広がる各拠点において、全従業員が自律的に正しい判断を下せる体制を築くことは、結果として不祥事の未然防止のみならず、提供するサービスの安心・安全という「質の向上」にも直結するものです。今後も、本部と現場が一体となったコンプライアンス経営を推進し、全社一丸となって社会的信頼の維持・向上に努めることで、持続可能な社会基盤としての役割を果たしてまいります。 ④安定的な資金調達の確保と財務基盤の強化 成長戦略の加速に不可欠な資金流動性を維持しつつ、強固な財務体質を構築することは、当社グループの持続的な企業価値向上における根幹の課題です。 保育・介護施設の戦略的な開設や、機動的なM&Aを継続的に推進するためには、投資資金の量的な確保に加え、調達コストの最適化と財務の健全性を高める多層的な施策が求められます。当社グループでは、複数の金融機関との強固な信頼関係に基づき、市場環境に左右されない安定的な資金調達チャネルを維持するとともに、シンジケートローンやコミットメントラインの活用などを通じて、成長機会を逃さない機動的な資金供給体制を確立しております。 しかしながら、真に盤石な財務基盤を構築するためには、外部調達に依存するだけでなく、既存事業における収益性の抜本的な強化によるキャッシュ・フローの最大化が不可欠です。不採算部門の改善やDXによる運営効率の向上を徹底し、自己資金の創出力を高めることで、攻めの投資を支える強靭な財務構造への転換を急いでおります。これら外部調達の安定化、既存事業の収益力強化を通じて、健全な成長を裏付ける強固な財務基盤の構築に邁進してまいります。 ⑤事業領域の拡大及びM&AとPMIの推進 当社グループは、持続的な企業価値の向上を実現するため、既存事業の質的深化に留まらず、周辺領域への戦略的な事業拡張が不可欠であると認識しており、「私たちは、女性のライフステージを応援します。」という経営理念を具現化する事業ドメインを再定義し、収益基盤の多角化に向けた施策を加速させております。第一の重点課題として、介護事業を保育に次ぐ「第二の柱」へと成長させるべく、機動的なM&Aを推進してまいります。ここでは単なる規模の拡大を目的とせず、買収後の経営管理体制を迅速に整備し、グループのノウハウを融合させるPMIを徹底することで、統合シナジーを早期に創出できる強固な事業ポートフォリオを構築いたします。 第二に、女性のあらゆるライフステージに寄り添うべく、従来の保育・介護の枠組みを超えた生活関連支援事業などの新規事業探索にも注力しております。ライフスタイルが多様化する現代において、利用者の潜在的なニーズを的確に捉え、社会的価値と経済的利益を両立させる新たなサービスの創出を目指します。これら既存領域の強化と新領域への挑戦を並行して進めることで、外部環境の変化に左右されない強靭な経営基盤を確立してまいります。
事業等のリスク4,677字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 少子化 当社グループは、主に0歳児から5歳児を対象とした保育サービスを提供することで、保育事業(公的保育及び受託保育)を展開しております。少子化が急速に進行し市場が著しく縮小した場合には、運営する施設への入所児童数の減少により、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ② 人材の確保 当社グループが提供する各種サービスにおきましては、保育士、調理師、看護師、介護士等の専門的人材が不可欠であります。これら人材を確保するために、人材紹介会社との取引拡大、自社による人材確保戦略の拡充等、人材確保における多チャネル化を進めておりますが、施設数の増加に人材の確保が追い付かない場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ③ 保育現場等での事故に関するリスク 当社グループは、保育施設等の運営にあたり、児童及び利用者の安全を第一に考え、万全の配慮をいたしております。しかしながら、重大な事故が発生した場合、当局から営業停止の命令を受けることで、多くの児童及び利用者が退園もしくは退所することも考えられます。この場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ④ 法的規制等 当社グループの保育事業において運営しております保育施設につきましては、児童福祉法に基づき許認可等を受けております。保育所の種類は認可保育所等いくつかの種類に分類されますが、いずれの形態の保育所も保育所ごとに許認可権限を持つ行政機関へ保育所設置の申請を行い、審査を経たうえで許認可が付与されます。 本書提出日現在において、当社グループの保育事業において運営している保育所に許認可等取消し事由は発生しておりませんが、何らかの要因により行政機関からの許認可が取消された場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループのその他において、労働者派遣事業及び有料職業紹介事業を、厚生労働大臣の許可等を受けて行っておりますが、一定の欠格事由に該当した場合は行政処分を受けることがあります。本書提出日現在において、当社グループのその他において当該認可等の取消し、又は事業の停止等となる事由は発生しておりませんが、何らかの要因で当該事業許可等の取消し、又は事業の停止等を命じられるようなことがあれば、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループが現在運営する事業に関連する法規制は、児童福祉法及び食品衛生法が主なものですが、今後、当社グループが運営する事業に関連する法規制の制定・改廃等が行われた場合、当社グループの事業活動が制約を受け、業績に影響を与える可能性があります。 セグメントの名称   法令名   許認可等 の名称   監督官庁   主な取消事由 保育事業 (公的保育)   児童福祉法   認可   厚生労働省、都道府県及び市町村   ・関係法令の規定水準に達しない場合や給付費の請求に関し不正があったとき ・改善命令や事業の停止命令に従わず、違反したとき 保育事業 (受託保育)   児童福祉法 (受託事業者として間接的に適用を受けるものです)   ―   厚生労働省、都道府県及び市町村   ・関係法令の規定水準に達しない場合や給付費の請求に関し不正があったとき ・改善命令や事業の停止命令に従わず、違反したとき セグメントの名称   法令名   許認可等 の名称   監督官庁   主な取消事由 保育事業 (その他保育)   児童福祉法   企業主導型保育事業に係る助成   厚生労働省、内閣府   ・関係法令の規定水準に達しない場合や給付費の請求に関し不正があったとき ・改善命令や事業の停止命令に従わず、違反したとき 介護事業   介護保険法   指定(許可)   厚生労働省、都道府県及び市町村   ・関係法令の規定水準に達しない場合や介護報酬の請求に関し不正があったとき ・改善命令や事業の停止命令に従わず、違反したとき 健康保険法   指定保険医療機関(または指定訪問看護事業者)   厚生労働省(地方厚生局)   ・関係法令の規定水準に達しない場合や診療報酬(訪問看護療養費)の請求に関し不正があったとき ・改善命令や事業の停止命令に従わず、違反したとき 児童福祉法   指定   都道府県及び市町村   ・関係法令の規定水準に達しない場合や給付費の請求に関し不正があったとき ・改善命令や事業の停止命令に従わず、違反したとき 障害者総合 支援法   指定   都道府県及び市町村   ・関係法令の規定水準に達しない場合や給付費の請求に関し不正があったとき ・改善命令や事業の停止命令に従わず、違反したとき その他   労働者派遣法   労働者派遣事業許可   厚生労働省   ・許可の欠格事由に該当するとき(労働者派遣法第6条に定められている条項に抵触した場合等) ・労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律もしくは職業安定法の規定又はこれらの規定に基づく政省令もしくは処分に違反したとき 職業安定法   職業紹介事業許可   厚生労働省   ・許可の欠格事由に該当するとき(職業安定法第32条に定められている条項に抵触した場合等) ・職業安定法の規定又はこれらの規定に基づく政省令もしくは処分に違反したとき ⑤ 食の安全性 当社グループでは、食品衛生法に基づき、厳正な食材管理並びに衛生管理を実施し、食中毒などの事故防止に努めております。しかしながら、何らかの原因により食の安全性に関する重大な問題が発生した場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑥ 感染症の流行 当社グループでは、多くの利用者に安全な保育サービス等を提供するため、感染症について厳重に対応しておりますが、新型インフルエンザやノロウイルス、新型コロナウイルス感染症などの感染症が流行し、利用者が大きく減少し、従事する従業員が多数欠勤し、保育所の運営が困難となる可能性があります。その場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑦ 大規模な災害 当社グループは、九州全域また首都圏内において多数の保育所を運営しておりますが、地震、火災、台風等の自然災害等の発生により利用者や従業員、保育所の建物等が被害を受けた場合には保育所の運営が困難となり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑧ 少額短期保険の引受について 当社グループの少額短期保険事業においては、台風等の自然災害に関わるリスクなど様々なリスクを引き受けております。保険料設定時に想定している経済情勢や保険事故発生率等が、その想定に反して変動した場合には、当社グループの業績や財政状態に影響が生じる可能性があります。このような場合に備えて、保険業法の定めにより異常危険準備金等を積み立てておりますが、この準備金等が実際の保険金支払に対して十分でない可能性もあります。このような予測を超える頻度や規模で自然災害が発生した場合には、当社グループの業績や財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑨ 個人情報の管理 当社グループの保育施設では、数多くの利用者の個人情報を保持しております。これらの個人情報の取扱いは、厳重に管理しておりますが、漏えいするようなことがあった場合、利用者からだけではなく、社会的な信用を失います。その結果、保育所等の新規開設に影響が出る等、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑩ 従業員のコンプライアンス 当社グループは、「私たちは、コンプライアンスを推進します。」を経営理念に掲げ、誠実な企業グループを目指しております。「リスク・コンプライアンス管理規程」をはじめとする規程を定め、リスクを認識し対応を行っております。また、規程に基づいた様々なリスクを統括的に管理するために、毎月「リスク・コンプライアンス委員会」を開催し、リスクへの対策や未然防止に取り組んでおります。しかしながら、法令違反などコンプライアンス上の問題が生じた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑪ 季節変動 当社グループにおける保育所等は年度初め4月に新規開設されるものが多くなる傾向があります。そのため、第2四半期連結会計期間(4月~6月)において、多額の新規開設費用(売上原価内の経費:主に保育備品や什器設備等、販売費及び一般管理費内の経費:人材紹介料を含む採用費)、補助金収入(特別利益へ計上)、固定資産圧縮損(特別損失へ計上)が計上される傾向にあります。 ⑫ 資金調達 当社グループの当連結会計年度末の借入金残高は5,575百万円、総資産額に占める比率は53.5%となっております。当社グループの保育事業及び介護事業におきましては、新規開設に関する設備資金等は金融機関からの借入等により調達することとしておりますが、外部借入への依存度が高く、金利の急激な変動や金融情勢の変化によって計画どおり資金調達ができなかった場合には、新規開設が制約されるなど当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑬ 固定資産の減損に関するリスク 当社グループの保育事業の業績が今後著しく悪化し、保育設備における有形固定資産の減損処理が必要となった場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、当社グループは、M&Aにより事業拡大を図ることを成長戦略の一つとして推進しております。M&Aにおいては、将来にわたり安定的な収益力を確保できることを十分に検討しておりますが、将来、計画どおりに収益を確保できない場合にはのれんに係る減損損失が発生し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑭ 繰延税金資産の回収可能性について 当社グループは、将来の課税所得の予測に基づき繰延税金資産の回収可能性の判断を行っています。しかし、将来の課税所得の予測が変更され、繰延税金資産の一部ないし全部が回収できないと判断された場合は、繰延税金資産を減額することで、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑮ 創業者への依存 当社グループの創業者は代表取締役社長である池内比呂子であります。同氏は、当社設立以来の最高経営責任者であり、経営方針や経営戦略の決定をはじめ、会社の事業推進及び営業施策とその推進において重要な役割を果たしております。 当社グループでは、各業務担当取締役及び部門長を配置し、各々が参加する定期的な会議体にて、意見等の吸い上げや情報共有などを積極的に進めております。また、適宜権限の委譲も行い、同氏に依存しない経営体質の構築を進めておりますが、何らかの理由により同氏に不測の事態が生じた場合、又は、同氏が退任するような事態が発生した場合には、当社グループの業績及び事業展開に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,678字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、判断したものであります。 (1)経営成績 当連結会計年度におけるわが国の経済は、各企業の積極的な賃上げ姿勢の継続や堅調なインバウンド需要、デジタル化・省力化を目的とした積極的な設備投資により緩やかな回復を維持したものの、米国の関税政策の影響に加えて、国際情勢不安、金融政策の正常化に伴う金利動向、慢性的な人手不足などにより、先行きは依然として不透明な状況となっております。 当社グループの主たる事業である保育業界の事業環境においては、未婚率の増加や女性の社会進出の増加などを背景に、2024年度の出生数が過去最少の68万人となり少子化の深刻化は依然として最大の課題であります。 このような状況を受け、こども家庭庁は「こども大綱」に基づく「こども未来戦略」を公表し、「次元の異なる少子化対策」として2024年度から2026年度末までの3年間の加速化プランを実行フェーズに移しております。このプラン実現に向け、2024年6月に「子ども・子育て支援法」を一部改正することで法的な枠組みを強化し、同年10月には第3子以降の児童手当などを引き上げることによって経済的支援の拡充を図っております。また、2025年4月からの育児休業給付の給付率が引き上げや、育児時短就業給付の創設など、様々な子育て支援策が施行され、育児と就労の両立支援を大きく前進させております。さらに、東京都においては、国の施策に加え、2025年9月から0歳から2歳までの第一子保育料を所得制限なしで無償化する独自の支援策が始まります。この大都市圏における経済的支援の大幅な拡充は、保育サービスの利用促進と、地域間の保育ニーズ構造の変化に強い影響を与えるものと見られます。 一方で、長年の課題であった待機児童問題は、受け皿整備の進展により、2017年ピーク時の26,081人から2025年4月時点では2,254人となり大幅に減少いたしました。この状況を踏まえ、2024年12月こども家庭庁は「保育政策の新たな方向性」を公表し、保育政策の焦点は、「保育の量の拡大」から「保育の質の確保・充実」へと明確に転換いたしました。2024年12月の「保育政策の新たな方向性」や、2025年6月公表の「こどもまんなか実行計画」が示す通り、2026年4月本格開始に向けた「こども誰でも通園制度」と合わせ、サービスの質の向上、多様化への対応が不可欠な局面を迎えております。 このような事業環境の中、当社グループは長期ビジョン「tenoVISION2030」の実現に向け、変化する保育ニーズを的確に捉え、持続的な成長基盤の構築に邁進いたしました。主力の公的保育事業においては、政策の焦点が「量の拡大」から「質の充実」へ移行する中、保育士の処遇改善とICT活用による業務効率化を推し進め、選ばれる園づくりに注力いたしました。また、深刻化する「小1の壁」という社会課題に対し、当社の運営ノウハウを活かした学童保育の受託を積極的に推進した結果、当連結会計年度において受託実績が32件増加するなど、共働き世帯の多様なライフスタイルを支える受け皿づくりに貢献いたしました。 さらに、保育事業に次ぐ第二の柱の構築を加速させるべく、介護・福祉分野への領域拡大を企図した成長投資を実行いたしました。戦略的なM&Aおよび事業譲受における高齢者介護施設および障がい福祉施設の増加により、グループ全体でのケアサービスの提供体制を拡充しております。 当連結会計年度における新規に運営を開始した施設は以下の50施設です。 なお、介護事業の運営施設数には2025年1月に子会社化した株式会社飛翔及び株式会社愛翔会の運営施設4施設を含めて記載しております (保育事業) 合計41施設 企業内・病院内保育施設 9施設 東京都 1施設(大田区) 山口県 2施設(山口市) 福岡県 3施設(久留米市、太宰府市) 宮崎県 2施設(清武町) 沖縄県 1施設(沖縄市) 学童保育 32施設 東京都 1施設(足立区) 大阪府 1施設(吹田市) 福岡県 30施設(大木町、福津市、直方市) (介護事業) 合計9施設 障がい福祉施設 4施設 愛知県 4施設(岡崎市) 住宅型有料老人ホーム 5施設 奈良県 1施設(香芝市) 愛知県 4施設(名古屋市) 上記を踏まえ、2025年12月末時点の運営施設数は、保育事業において314施設(認可保育所47施設、小規模認可保育所19施設、受託保育所129施設、学童保育所79施設、わいわい広場33施設、認可外保育所4施設、地域型保育事業施設2施設、バイリンガル幼児園1施設)、介護事業において27施設(通所介護施設(デイサービス)3施設、住宅型有料老人ホーム9施設、サービス付高齢者向け住宅2施設、特定施設入居者生活介護老人ホーム1施設、障がい福祉施設12施設)、料理教室55校の計396施設となっております。 この結果、当連結会計年度における、売上高は18,129百万円(前期末比13.2%増)、営業利益は631百万円(同225.2%増)、経常利益は604百万円(同235.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は110百万円(前年は466百万円の損失)となりました。 また、2024年2月1日に行われた株式会社ウイッシュ及び同社の子会社である株式会社子育てサポートとの企業結合について前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりましたが、当連結会計年度において確定しております。この暫定的な会計処理の確定に伴い、確定後の前連結会計年度の数値に基づき前年同期比較を行っております。 以上により、当社グループの経営成績は以下のとおりとなりました。 (売上高) 売上高につきましては、18,129百万円(前期末比13.2%増)となりました。これは主に、保育事業において認可保育所の公定価格が改定されたことが売上に寄与したほか、保育事業、介護事業におけるM&Aによる株式取得、新規開設等により、施設数が増加したことによるものです。 (売上原価) 売上原価につきましては、15,155百万円(前期末比11.2%増)となりました。これは主に、新規施設の開設等に伴う人員の増加、及び処遇の改善による労務費の増加、また、運営施設及び子会社の増加に伴う経費の増加によるものです。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費につきましては、2,342百万円(前期末比6.8%増)となりました。これは主に、子会社株式の取得関連費用及び子会社の増加によるものです。なお、売上高販管費率は前連結会計年度が13.7%であったところ、当連結会計年度は12.9%となりました。 この結果、営業利益は631百万円(同225.2%増)となりました。 (営業外損益と経常利益) 営業外収益につきましては35百万円(前期末比58.8%増)、営業外費用につきましては62百万円(同71.0%増)となりました。営業外収益の増加は、主に放課後等デイサービスを運営する子育てサポートのフランチャイズ契約解除による違約金及び保育事業における助成金によるものです。営業外費用の増加は、主に支払利息の増加によるものです。 この結果、経常利益は604百万円(同235.7%増)となりました。 (特別損益と親会社株主に帰属する当期純利益) 特別利益につきましては4百万円(前期末比95.2%減)、特別損失につきましては204百万円(同60.6%減)となりました。特別利益は、前連結会計年度に発生した一時的な要因(店舗退店に伴う保証金の入金)が解消された結果減少いたしました。特別損失については、料理教室を運営するホームメイドクッキングにおきまして、株式取得時に発生したのれんについて将来計画を見直した結果、当初想定していた収益が見込めなくなったと判断し、 減損損失等の特別損失を200百万円計上することとなりました。 税金等調整前当期純利益につきましては404百万円(前年は251百万円の損失)となり、法人税、住民税及び事業税を285百万円、法人税等調整額を8百万円計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は110百万円(前年は466百万円の損失)となりました。 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。 (保育事業) 保育事業におきましては、当連結会計年度において新規に開設した施設が41施設あり、既存施設を含む各施設において、保育の質の向上に注力いたしました。 売上高は今年度の公定価格が改定されたことが増収に寄与した他、前年度に新規開設したバイリンガル幼児園の園児数の増加、また、企業内・病院内保育の新規施設9施設の受託、さらに学童32施設の新規受託獲得によって増収となりました。費用面では、保育士等の処遇改善による労務費の増加、物価高騰による経費が増加したものの、認可保育所の増収幅が経費の増加を上回ったことにより増益となりました。 この結果、当連結会計年度における売上高は13,624百万円(同11.6%増)、セグメント利益は1,236百万円(同48.3%増)となりました。 (介護事業) 介護事業におきましては、当連結会計年度において株式会社フォルテが実行した株式会社飛翔および株式会社愛翔会の株式取得、また、住宅型有料老人ホーム「ほっぺるの家香芝」の新規開設により施設数が増加し増収となりました。一方、事業拡大に伴う戦略的な投資により経費は増加しておりますが、増収幅が減益要因を上回ったことにより増益となりました。 この結果、当連結会計年度における売上高は1,963百万円(同72.8%増)、セグメント利益は51百万円(前年は65百万円の損失)となりました。 (生活関連支援事業) 生活関連支援事業におきましては、料理教室を運営する株式会社ホームメイドクッキング及び少額短期保険を扱うセーフティージャパン・リスクマネジメントにて構成しており、料理教室において顧客数が減少したこと、また少額短期保険では新規顧客の減少により減収となりました。しかしながら、経費の減少により増益となりました。 この結果、当連結会計年度における売上高は2,341百万円(同4.1%減)、セグメント損失は46百万円(前年は88百万円の損失)となりました。 (その他) その他におきましては、主に幼稚園や保育所等に対する保育人材の派遣及びtenoSCHOOL(テノスクール)における自治体主催の研修事業獲得、結婚相談所事業に注力いたしました。また、管理部門においてシステムの導入など、中長期的な投資を行いながらも経費削減を実施しました。 この結果、当連結会計年度における売上高は200百万円(同15.3%減)、セグメント利益は7百万円(同74.7%増)となりました。 当社グループでは、中長期的な経営の方向性を「tenoVISION2030」で示し、「中期経営計画(2026年~2028年)」において以下の経営指標の目標値を定めております。 なお、目標達成に向けた重点施策については、『第2事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 目標とする経営指標及び (3) 経営環境 ②「tenoVISION2030」並びに③「中期経営計画(2026年~2028年)」』に記載しております。 当該計画につきましては、2026年12月期から始まる3か年の中期経営計画として策定しております。 (百万円)   2026年12月期   2027年12月期   2028年12月期 売上高   19,500   21,200   23,200 営業利益   645   805   948 生産、受注及び販売の実績は、以下のとおりであります。 (生産実績) 当社グループは、生産活動を行っていないため、該当事項はありません。 (受注実績) 当社グループは、受注生産を行っていないため、該当事項はありません。 (販売実績) 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 販売高(百万円)   前年同期比(%) 保育事業   13,624   11.6 介護事業   1,963   72.8 生活関連支援事業   2,341   △4.1 報告セグメント計   17,929   13.6 その他   200   △15.3 合計   18,129   13.2 (注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 東京都中央区   1,402   8.8   1,549   8.5 東京都板橋区   1,396   8.7   1,493   8.2 (注)1.上記は保育事業における同区からの保育園運営に関する補助金収入であり、売上高として計上しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%以上の相手先はありませんが、参考として主要な相手先を記載しております。 (2)財政状態 (資産) 当連結会計年度末の資産につきましては、10,429百万円(前期末比669百万円増)となりました。 流動資産につきましては、4,964百万円(同525百万円増)となりました。これは、現金及び預金が347百万円増加し、売掛金及び契約資産が187百万円増加し、流動資産のその他が25百万円減少したためであります。 固定資産につきましては、5,464百万円(同144百万円増)となりました。これは、主に有形固定資産が306百万円増加、無形固定資産が240百万円減少、投資その他の資産が78百万円増加したためであります。 (負債) 当連結会計年度末の負債につきましては、8,625百万円(前期末比600百万円増)となりました。 流動負債につきましては、5,264百万円(同316百万円増)となりました。これは、主に短期借入金が82百万円減少、1年以内返済予定の長期借入金が7百万円増加、未払金が167百万円増加、未払法人税等が117百万円増加、契約負債が33百万円増加、流動負債のその他が40百万円増加したためであります。 固定負債につきましては、3,361百万円(同284百万円増)となりました。これは、主に長期借入金が283百万円増加したためであります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産につきましては、1,804百万円(前期末比68百万円増)となりました。これは、主に親会社株主に帰属する当期純利益計上及び2025年3月21日にその他資本剰余金の一部を利益剰余金に振り替えたことにより利益剰余金が218百万円増加したためであります。 (3)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による資金の獲得が1,037百万円、投資活動による資金の減少が531百万円、財務活動による資金の減少が205百万円であったことにより、前連結会計年度末に比べ299百万円増加し、2,395百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,037百万円(前連結会計年度は691百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が404百万円、減価償却費が329百万円、のれん償却額が188百万円、法人税等の支払による支出164百万円及びその他56百万円の収入によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は531百万円(前連結会計年度は916百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出208百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出192百万円、事業譲受による支出33百万円、敷金及び保証金の差入による支出90百万円、補助金の受取額4百万円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は205百万円(前連結会計年度は458百万円の獲得)となりました。これは主に長期借入れによる収入630百万円、短期借入金の純減額99百万円、長期借入金の返済による支出694百万円及び配当金の支払額40百万円によるものです。 (4)資本の財源及び資金の流動性についての分析 ① キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況の分析は「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3) キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ② 資金需要 当社グループの資金需要の主なものは、新規に開設する保育施設や介護施設の設備投資に係る設備資金需要、保育施設や介護施設における備品購入費及び人材採用費等の運転資金需要、M&Aの買収資金であります。 ③ 財政政策 当社グループは、当社と連結子会社の資金管理の一元化を図り、連携をとることにより資金効率の向上に努めております。また、事業活動のための資金調達、適切な流動性の維持及び財務構造の安定化を図ることに注力しております。新規に開設する保育施設や介護施設の設備投資や運転資金といった資金需要については、主には金融機関からの借入によって調達しております。 (5)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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