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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

エラン

ELAN Corporation6099 · Prime · サービス業

病院・介護施設向けに「手ぶらで入院」を実現する、洗濯サービス付きレンタルを展開。

概要

エランは、長野県松本市に本社を置く介護・福祉用具のレンタル・販売企業である。1995年に寝具販売業として創業し、2003年から介護医療関連事業に参入、主力サービス「CS(ケア・サポート)セット」で病院や介護施設に入院・入所する利用者に衣類・タオル類の洗濯付きレンタルと日用品を組み合わせて提供する。2024年12月期の売上高は475億円、営業利益率7.58%、2025年12月期は554億円を見込む。2014年に東証マザーズ上場、2015年に市場第一部、2022年にプライム市場に移行。2024年10月にエムスリー株式会社の子会社となった。

病院・介護施設を顧客とするCSセット事業

エランの主力サービスは「CS(ケア・サポート)セット」と呼ばれる。入院・入所者が衣類やタオル類を用意する代わりに、エランが貸与し、使用後の洗濯まで行う。併せて日常生活用品(歯磨きセット、おむつ等)も販売する。料金は使用量ではなく入院・入所日数で計算する日額制を採用しており、利用者は「手ぶらで入院・退院」できる。2025年12月期末時点で導入施設数は2,830施設(前期比260施設増)、新規契約359施設、解約99施設とネットで拡大を続けている。売上高は2025年12月期に554億円に達し、前期比16.7%増。営業利益は43億円(同19.5%増)で、収益性も高まっている。

全国30拠点の営業網と物流子会社による現地化

エランは2025年12月末時点で全国に30の本支店・営業所を持つ。北海道から沖縄までカバーし、最近では2025年12月に神戸支店を開設して近畿地方西部でのサービスを強化した。物流面では完全子会社の株式会社エラン・ロジスティクスが担い、2025年10月には兵庫県に関西物流阪神TCを設立。また、神奈川県相模原市にも物流センターを持つ。販売網は直営とリネンサプライ業者等との協業で構築され、契約形態として「当社元請け」(エランが直接病院と契約)と「業者元請け」(リネンサプライ業者が窓口)の2種類があるが、サービスの運用に差はない。

エムスリーグループ参画で変わるグループ体制

2024年10月、エムスリー株式会社による公開買付けにより、エランはエムスリーの子会社となった。グループ内には、子会社として株式会社エランサービス(カスタマーサポート)、株式会社エランクルール、株式会社エラン・ロジスティクス、株式会社琉球エラン、GREEN LAUNDRY JOINT STOCK COMPANY(ベトナム)などを持つ。2025年12月期の連結業績は売上高554億円、純利益28億円。エムスリーとのシナジーとして、全国の病院・介護施設への営業力強化や新規ビジネス開発を進める方針である。

高齢化を背景に安定成長を続ける財務体質

エランの売上高は2012年12月期の46億円から2025年12月期の554億円へと13年間で12倍に拡大した。営業利益も同期間で順調に増加し、2025年12月期には43億円。自己資本比率は2025年12月期に55.8%(純資産14,681百万円÷総資産26,295百万円)と健全な水準を維持している。キャッシュ・フローは営業活動で43億円の収入を得る一方、設備投資やM&Aに35億円を使用。配当は2025年12月期に7.9億円を支払った。65歳以上人口が総人口の29.4%に達する日本において、市場規模拡大の追い風を受ける事業構造である。

業界の中での役割は医療・介護施設向けサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
554億円
営業利益
43億円
営業利益率
7.8%
純利益
28億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01医療機関(病院)主力

入院患者向けに、衣類・タオル類の洗濯サービス付きレンタルと日常生活用品の提供を組み合わせた「CSセット」を提供する。日額制を採用し、利用者とその家族の負担を軽減する。病院には業務委託手数料を支払い、オペレーションの一部を委託する。

主な製品・サービス1
CSセット(病院向け)
入院患者向けに、寝巻き、タオル類のレンタルと、日常生活用品(石鹸、歯ブラシ等)の提供をセットにしたサービス。入院日数に応じた日額料金で提供する。

02介護施設主力

介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、グループホームなどに入所する方に向けて、CSセットを提供する。利用者は「手ぶらで入所」でき、施設側の負担も軽減される。日額制で利用料金が明確。

主な製品・サービス1
CSセット(介護施設向け)
介護施設入所者向けに、衣類・タオル類のレンタルと日用品の提供をセットにしたサービス。日額制で提供し、施設側の物品準備や洗濯の手間を省く。

製品と技術

CSセットの仕組み:日額制と三者協業モデル

CSセットは「ケア・サポートセット」の略で、病院や介護施設に入院・入所する利用者に対し、衣類(寝巻き等)とタオル類のレンタルおよび洗濯サービス、日常生活用品(歯磨きセット、おむつ、洗面用具等)の販売を一括提供する。最大の特徴は利用料金を日額制としている点で、衣類の交換頻度や洗濯回数に関わらず入院日数で課金される。このため利用者は使用量を気にせずサービスを受けられる。また、エランは病院・施設とリネンサプライ業者等との三者協業を設計。エランがプラン設計・料金回収・問い合わせ対応を行い、病院側は物品保管や申込受付(業務委託手数料を受け取る)、リネンサプライ業者は洗濯と納品を行う。2025年12月期の導入施設数は2,830施設に達した。

2つの取引形態:当社元請けと業者元請け

CSセットの商流には2つの契約形態がある。一つは「当社元請け」で、エランが病院・介護施設と直接契約を結び、利用者から料金を回収する。もう一つは「業者元請け」で、病院との契約はリネンサプライ業者等が行い、エランはその業者を通じてサービスを提供する。この違いは病院への接触経路の違いによるもので、サービスの内容や運用に差異はない。エランは両方の形態を併用することで、多様な顧客チャネルをカバーしている。2025年12月期の営業利益率は7.71%(営業利益4,273百万円÷売上高55,449百万円)と安定しており、オペレーションの標準化が進んでいることが伺える。

物流網と子会社によるサプライチェーン構築

CSセットの運用には、衣類・タオルの在庫管理と洗濯委託、日用品の調達・配送が不可欠である。エランは神奈川県相模原市と長野県松本市に物流センターを持ち、さらに2025年10月には完全子会社の株式会社エラン・ロジスティクスが兵庫県に関西物流阪神TCを開設した。また、子会社の株式会社琉球エランが沖縄県、GREEN LAUNDRY JOINT STOCK COMPANYがベトナムで事業を展開する。物流子会社の設立により、災害時の事業継続性も強化。2025年12月期の設備投資額は11.3億円(有形固定資産取得)で、物流拠点への投資が収益拡大を支えている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

国内大手人材派遣で独立系首位級、内需依存高め

エランはサービス業の中でも人材派遣・業務請負を主力とし、売上高は2025年12月期に554億円まで拡大、営業利益率は7.8%と安定した収益性を維持している。同社の立ち位置は、国内の独立系人材サービス企業の中では上位グループに属し、製造派遣や軽作業請負を強みに幅広い顧客基盤を持つ。ジンジブやイシンなどの同業他社と比較すると、規模で上回り、営業利益率の高さでも優位性を示す。一方、海外売上比率は低く、国内の労働市場や景気動向に業績が左右されやすい構造で、少子高齢化による人手不足は追い風となるが、法規制強化や派遣需要の変動がリスク要因となる。中期的には、非製造分野やIT人材などへの領域拡大が成長の鍵を握る。

強み

  • 売上高554億円と独立系で上位、幅広い産業に派遣網を構築
  • 営業利益率7.8%と業界平均を上回る収益構造を実現
  • 製造業向け請負で実績豊富、安定した需要を確保
  • 大企業から中小まで多業種に顧客を持ち、リスク分散

課題

  • 海外売上比率が低く、成長市場への進出が課題
  • 労働者派遣法改正などへの適合コストが増加
  • 国内労働人口減少で、派遣社員の確保が困難化

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がエラン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14318クイック476億円11.4倍
22325NJS473億円14.4倍
3212Aフィットイージー470億円25.0倍
46088シグマクシス・ホールディングス470億円11.5倍
56062チャーム・ケア・コーポレーション466億円11.5倍
66099エラン450億円14.3倍
73010ポラリス・ホールディングス449億円9.8倍
86078バリューHR433億円57.1倍
95261リソルホールディングス430億円15.8倍
104771エフアンドエム423億円14.1倍
114337ぴあ419億円12.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

寝具販売業から介護関連事業へ転換した2003年

エランは1995年2月、神奈川県相模原市で有限会社として寝具販売業を目的に設立された。1997年9月に座間市へ本社移転、同年10月に株式会社へ組織変更。1998年11月には長野県松本市に松本支店を開設し、寝具リフォーム事業を開始した。2001年6月に本社を松本市へ移転し、長野支店も開設。しかし2003年5月に相模原支店で介護医療関連事業(CSセット)を開始したことが転機となる。2006年12月には長野支店を閉鎖し、寝具販売・リフォーム事業を縮小。経営資源をCSセットに集中させる決断を下した。

全国展開のための拠点開設ラッシュ(2008~2014年)

介護医療関連事業に特化したエランは、2008年9月に松本市内で本社を移転し、翌月に金沢支店を開設。2009年名古屋支店、2010年広島支店、2011年大阪支店、2012年四国支店(現高松支店)、2013年福岡支店、2014年4月に札幌支店と、西日本から北日本へ拠点を拡大した。同時期、2012年9月に本社を現在の松本市出川町に移転。2013年1月には相模原支店で教養娯楽セットのサービスを開始し、CSセットの付随サービスも充実させた。2014年11月には東京証券取引所マザーズに上場し、資金調達力も高めた。

上場拡大とグループ化の進展(2015~2018年)

2015年11月、エランは上場市場を東証市場第一部に変更。同時に東京都港区に東京オフィスを開設し、株式会社エルタスクを子会社化。新潟・岡山・さいたまに支店を開設した。2018年7月には東京支店を開設し、カスタマーサポート部門を分社化して株式会社エランサービスを設立。さらに熊本・静岡・沖縄・千葉・松山に支店を開設するとともに、エルタスクを吸収合併。物流センターを横浜に開設し、子会社として株式会社琉球エラン、株式会社エランクルール、株式会社エラン・ロジスティクスを設立。同年には北海道釧路営業所も開設し、全国網を一段と拡充した。

エムスリーグループ入りと新たな成長フェーズ(2024年)

2024年10月、エムスリー株式会社による公開買付けが成立し、エランはエムスリーの子会社となった。これは2024年12月期の有価証券報告書に記載されている。エムスリーは医療従事者向けプラットフォームを手掛ける企業であり、両社のシナジーとして病院・介護施設への営業力強化やデジタル活用が期待される。2025年12月期の売上高は554億円、営業利益43億円と過去最高を更新。同年12月には神戸支店を開設し、拠点数は30に達した。エランは今後もCSセットのシェア拡大と新規ビジネス開発を推進する方針である。

年表23件を開く

1990年代

  • 1995年2月創業神奈川県相模原市にて寝具販売業を事業目的として有限会社エラン設立
  • 1997年9月業務拡大のため、神奈川県座間市に本社移転
  • 1997年10月株式会社エランに組織変更
  • 1998年11月長野県松本市(南原)に松本支店開設 寝具リフォーム事業を開始

2000年代

  • 2001年6月寝具リフォーム事業拡大のため、本社を長野県松本市(南原)に移転
  • 2001年8月寝具リフォーム事業拡大のため、長野県長野市に長野支店開設
  • 2003年5月神奈川県相模原市中央区に相模原支店開設 介護医療関連事業を開始 相模原支店において、CSセットのサービスを開始
  • 2006年1月松本本社において、CSセットのサービスを開始
  • 2006年12月M&A長野支店を閉鎖(松本本社に統合)介護医療関連事業に経営資源を集中させるため、寝具販売業及び寝具リフォーム事業を縮小
  • 2008年9月長野県松本市(高宮東)に本社移転
  • 2008年10月石川県金沢市に金沢支店開設
  • 2009年4月愛知県名古屋市中区に名古屋支店開設

2010年代

  • 2010年2月広島県広島市中区に広島支店開設
  • 2011年3月大阪府吹田市に大阪支店開設
  • 2012年3月香川県高松市に四国支店(現 高松支店)開設
  • 2012年9月長野県松本市(出川町)に本社移転
  • 2013年1月相模原支店において、教養娯楽セットのサービスを開始
  • 2013年3月福岡県福岡市博多区に福岡支店開設
  • 2014年4月北海道札幌市白石区に札幌支店開設
  • 2014年11月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2015年3月埼玉県さいたま市大宮区にさいたま支店開設
  • 2015年11月上場上場市場を東京証券取引所市場第一部に変更 東京都港区に東京オフィス開設 株式会社エルタスクを子会社化 新潟県新潟市に新潟支店開設 岡山県岡山市に岡山支店開設
  • 2018年7月M&A東京都港区に東京支店開設 個人請求・カスタマーサポート部門を分社化するため、完全子会社の株式会社エランサービスを設立 熊本県熊本市に福岡支店南九州営業所(現 南九州支店)開設 株式会社エルタスクが北海道函館市に弘前支店函館営業所開設 静岡県静岡市に静岡支店開設 株式会社エルタスクを吸収合併 神奈川県横浜市に物流センター開設 沖縄県那覇市に沖縄支店開設 完全子会社の株式会社琉球エランを設立 千葉県千葉市に千葉支店開設 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 神奈川県相模原市に物流センターを移転 長野県松本市に松本支店開設 愛媛県松山市に松山支店開設 東京都中央区に東京オフィスを移転 完全子会社の株式会社エランクルールを設立 完全子会社の株式会社エラン・ロジスティクスを設立 北海道釧路市に釧路営業所開設 GREEN LAUNDRY JOINT STOCK COMPANYを子会社化 エムスリー株式会社による当社の普通株式に対する公開買付により、エムスリー株式会社が当社の親会社となる

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    CSセットの全国シェア拡大

    主力サービス「CSセット」の利用者と関係者のニーズに合わせた改善を継続し、営業網を拡充して全国でのシェア拡大を図る。

  2. 02

    新規事業の開発とM&A推進

    CSセットの顧客情報や施設との関係を活かし、新たな付加価値サービスを事業提携やM&Aも含めて開発する。

  3. 03

    生産性向上と価格転嫁

    システム化やDX推進による業務効率化と、物価高騰に伴う適正価格への転嫁を進め、収益性を改善する。

  4. 04

    海外展開の強化

    ベトナムなど新興国での事業拡大を進め、既存買収企業を通じてCSセットの普及を目指す。

  5. 05

    人材育成と多様な働き方の推進

    OJTやメンター制度、グローバル人材の採用・育成、フレックス・テレワーク等の制度で従業員の成長と働きやすい環境を整備する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で974人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は532万円で、9期前と比べて+1.1%平均年齢は35.0歳、平均勤続年数は4.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月160
2017年12月232
2018年12月242
2019年12月52632.44.9276
2020年12月54934.04.7290
2021年12月55733.05.3320
2022年12月55333.96.0349
2023年12月54333.46.0378
2024年12月54435.35.2676533
2025年12月53235.04.8974441

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率63.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)59.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — ベトナムハノイ市819百万円
本社 — 長野県松本市450百万円
松本支店 — 長野県松本市36百万円
本社 — ベトナムホーチミン市24百万円
札幌支店 — 北海道札幌市北区13百万円
盛岡支店 — 岩手県盛岡市12百万円
東京オフィス — 東京都中央区11百万円
神戸支店 — 兵庫県神戸市10百万円
松本村井事業所 — 長野県松本市9百万円
広島支店 — 広島県広島市中区8百万円
ほか31件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は554億円営業利益43億円前期と比べると増収増益で、売上が+16.6%、利益が+19.4%。

売上高
+16.6%
554億円
営業利益
+19.4%
43億円
純利益
+16.7%
28億円
営業利益率
7.8%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高608億円554億円
営業利益50億円43億円
純利益32億円28億円
1株あたり配当¥16¥16

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は295億円、営業利益は26億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+10.1%、営業利益は+23.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q991010.17
2023年2Q9988.16
2023年3Q10698.56
2023年4Q1106
2024年1Q115119.67
2024年2Q11387.16
2024年4Q247176.911
2025年2Q268217.814
2025年4Q286227.714
2026年2Q295268.817

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は46億円から554億円へ12.0倍に増えた。直近期の営業利益率は7.8%。売上は13期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
香川県高松市に四国支店(現 高松支店)開設
2012年12月4632
福岡県福岡市博多区に福岡支店開設
2013年12月6042
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2014年12月7543
上場市場を東京証券取引所市場第一部に変更 東京都港区に東京オフィス開設 株式会社エルタスクを子会社化 新潟県新潟市に新潟支店開設 岡山県岡山市に岡山支店開設
2015年12月9064
2016年12月11475
2017年12月15597
東京都港区に東京支店開設 個人請求・カスタマーサポート部門を分社化するため、完全子会社の株式会社エランサービスを設立 熊本県熊本市に福岡支店南九州営業所(現 南九州支店)開設 株式会社エルタスクが北海道函館市に弘前支店函館営業所開設 静岡県静岡市に静岡支店開設 株式会社エルタスクを吸収合併 神奈川県横浜市に物流センター開設 沖縄県那覇市に沖縄支店開設 完全子会社の株式会社琉球エランを設立 千葉県千葉市に千葉支店開設 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 神奈川県相模原市に物流センターを移転 長野県松本市に松本支店開設 愛媛県松山市に松山支店開設 東京都中央区に東京オフィスを移転 完全子会社の株式会社エランクルールを設立 完全子会社の株式会社エラン・ロジスティクスを設立 北海道釧路市に釧路営業所開設 GREEN LAUNDRY JOINT STOCK COMPANYを子会社化 エムスリー株式会社による当社の普通株式に対する公開買付により、エムスリー株式会社が当社の親会社となる
2018年12月186139
2019年12月2151510
2020年12月2612114
2021年12月3162819
2022年12月3633421
2023年12月4143725
2024年12月47536357.624
2025年12月55443427.828

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高554億円のうち、営業利益として残るのは43億円7.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は28億円、売上の5.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.5%435億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.7%76億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.8%43億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.2pt
7.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.0pt
5.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+8.7pt
20.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
15.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが43億円、投資CFが−35億円で、差し引きのフリーCFは8億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は68億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月1−32−24
2013年12月30036
2014年12月308317
2015年12月3−10219
2016年12月4−10321
2017年12月3−2−1121
2018年12月12−2−11030
2019年12月8−2−2634
2020年12月19−6−31345
2021年12月21−4−61756
2022年12月16−6−61060
2023年12月18−17−7155
2024年12月45−22−82368
2025年12月43−35−8868

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は263億円。このうち返さなくてよい自己資本が147億円で、自己資本比率は54.9%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月1761132.9
2013年12月2381535.7
2014年12月37211657.0
2015年12月43251857.0
2016年12月53292455.5
2017年12月65353053.6
2018年12月78433554.2
2019年12月92504254.4
2020年12月117625552.9
2021年12月139756453.7
2022年12月161907155.9
2023年12月1901088256.9
2024年12月2171259257.6
2025年12月26314711654.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
68億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
135億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
116億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
83
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE534社中118位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中365位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
20.5%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.8%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
54.9%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
16.6%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.1%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥743で、1年前と比べて-7.2%過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。

¥743-0.4%1ヶ月-0.3%1年-7.2%時価総額450億円
過去52週の値幅
安値¥654高値¥837

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.3倍
PER (会社予想)14.1倍
PBR2.93倍
配当利回り2.15%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月14日に751円で、前日比1.31%下落しました。直近1カ月では4.57%下落しており、下落トレンドが続いています。25日移動平均線(770円)を下回っており、短期的な弱気シグナルが出ています。RSIは44と中立圏にあり、過度な売りはないものの、明確な買いシグナルもありません。52週高値874円からは14.1%下落、52週安値654円からは14.8%上昇と、レンジ内で推移しています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)

PERは14.47倍と業界平均の22.98倍を下回り、割安感があるが、PBRは2.96倍と平均3.31倍を下回るものの高め。ROEは20.5%と高く、収益性は優れており、売上高は3期連続で増加し、営業利益も拡大傾向。配当利回りは2.13%と平均2.31%を下回り、株主還元はやや控えめ。業績の成長を考慮すると、現在の評価は妥当とも言えるが、PBRの高さと配当利回りの低さから、やや割高と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.3倍23.4倍
PER (予想)14.1倍
PBR2.93倍3.51倍
ROE20.5%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は順調に伸び、営業利益率も回復傾向にある。強気派は、高齢化の進展による構造的な需要拡大と、M&Aによる規模拡大でさらなる成長が期待できるとみる。弱気派は、介護報酬の改定による単価引き下げリスク、人材不足による労務費の上昇、出店競争の激化を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 需要の構造的拡大

    高齢化の進展で介護サービスの需要は長期的に増加する見込み。

  • M&Aによる成長

    積極的なM&Aで売上高を拡大し、営業利益率も改善している。

  • 高い収益性

    ROE 20.5%と非常に高く、資本効率の良いビジネスモデル。

  • 25/12期は増収増益で最高益通年影響

    売上高554億円、営業利益43億円、純利益28億円。営業利益率7.76%

  • 予想PER14.2倍と割安決算発表後影響

    実績PER14.47倍、予想PER14.2倍。ROE20.5%と合わせ割安感

  • ROE20.5%と高収益継続影響

    ROE20.5%。PBR2.96倍を正当化する資本効率

  • 株価下落と業績拡大の乖離不定影響

    株価は1年で6.75%下落。好業績が反映されておらず見直し余地

マイナスに働く材料7
  • 介護報酬の改定リスク

    国の制度改定により介護報酬が引き下げられれば、売上高に直接影響する。

  • 人材不足

    介護職の人手不足が深刻で、採用コストや給与上昇が利益を圧迫する。

  • 競争の激化

    大手参入や地域内の競争で、既存事業の収益性低下の恐れ。

  • 営業利益率7.76%と低水準通年影響

    営業利益率7.76%。売上高は拡大も利益率が低く、コスト増が利益を圧迫

  • PBR2.96倍と割高圏継続影響

    PBR2.96倍はROE20.5%と整合するが、成長鈍化時は修正リスク

  • 外国人保有比率6.48%と低い継続影響

    外国人保有比率6.48%と低く、海外マネーが入りにくい

  • 配当利回り2.13%と低い継続影響

    配当利回り2.13%は相対的に低く、利回り目的の買いを集めにくい

次の決算で確かめる点
訪問介護の人員確保数
供給能力を左右し、売上成長の下限を決める重要な資源指標。
既存事業の売上成長率
M&A依存度を測り、本業の稼ぐ力を確認する。
介護報酬改定の影響度
制度変更が収益に与えるインパクトを把握する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり16で、前期から+15.4%いまの株価に対する利回りは2.15%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥16
1株あたり
配当利回り
2.15%
いまの株価に対して
配当性向
38.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月217.6
2017年12月233.321.4
2018年12月475.026.9
2019年12月528.632.0
2020年12月755.625.8
2021年12月928.630.8
2022年12月1122.233.2
2023年12月1318.233.3
2024年12月130.033.4
2025年12月1515.438.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥16

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ7,417人。区分でいちばん多いのは事業法人62.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が69.6%を占め、残る30.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人15.315.315.015.063.262.2
個人・その他48.950.751.450.221.723.2
金融機関19.723.722.919.710.07.4
外国法人13.39.49.514.54.16.5
証券会社2.80.91.20.51.00.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01エムスリー株式会社55.00
02櫻井 英治4.49
03中島 信弘4.00
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)3.76
05株式会社SAKURAコーポレーション3.04
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.50
07株式会社UH51.54
08光通信KK投資事業有限責任組合1.51
09MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.46
10株式会社N-Style1.37

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-12
    櫻井 英治
    新規の大量保有報告
    7.51%
    -0.72pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+49%、1株純資産は14期で+151%。直近期のROEは20.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月319538.35.8
2013年12月216835.94.8
2014年12月107217.728.06.0
2015年12月128315.928.112.1
2016年12月94918.619.217.6
2017年12月115820.532.121.4
2018年12月147022.446.826.9
2019年12月168321.449.332.0
2020年12月2410225.862.825.8
2021年12月3112427.935.230.8
2022年12月3414925.327.233.2
2023年12月4217925.426.833.3
2024年12月3920720.218.933.4
2025年12月4623920.515.838.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/12期の役員報酬は総額132百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
峯崎友宏代表取締役社長 社長執行役員CEO53400,000
石塚明取締役 執行役員CSO 経営戦略本部長561,873
上條陽一取締役 執行役員CFO 管理本部長531,783
松本友紀子取締役45
江守直美取締役67
狩野雄祐取締役 常勤監査等委員5333,024
大場啓史取締役 監査等委員46
愛川直秀取締役 監査等委員48
齋藤美帆取締役 監査等委員63
三浦太取締役 監査等委員65

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5929218
社外取締役424246
取締役(社内)1161616

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,111字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 以下の記載は、当連結会計年度末現在において当社グループで営まれている主な事業の内容に関する事項であります。 当社は病院に入院される方や、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、グループホーム、ケアハウス等の介護施設(以下「介護老人保健施設等」という)に入所される方たちに対して、衣類、タオル類の洗濯サービス付きレンタルと日常生活用品の提供を組み合わせたサービス「CS(ケア・サポート)セット」(以下、CSセットという)を主として展開しております。 CSセットの内容をより具体的に述べると、入院中や入所中に実際に利用する方(以下「利用者」という)が衣類・タオル類や日常生活用品を用意する代わりに、当社グループが衣類・タオル類の貸与と日常生活用品の販売を組み合わせ、CSセットのサービス名で提供するサービスです。これにより、入院・入所中に必要な衣類・タオル類の洗濯・交換や日常生活用品の補充の手間・心配を本人またはその家族から省くことができ、利用者は「手ぶらで入院・入所し、手ぶらで退院・退所する」ことが可能となります。利用料金について、「何」を「どれだけ」使用したかではなく、入院・入所日数で計算することも大きな特徴です。日額制の採用により、衣類・タオル類の洗濯・交換の頻度や日常生活用品の使用量を気にすることなく安心して入院・入所生活を送ることが可能となります。また、入院・入所での生活にかかる経費が計算しやすいことも利用者にとってのメリットの一つと考えております。 利用者は、入院・入所にあたって、当社グループと契約を締結しますが、CSセットのオペレーションの一部は、病院・介護老人保健施設等並びにリネンサプライ業者(衣類やタオル類、シーツや枕カバー等のリネン製品を供給する事業者)及び日常生活用品等販売業者等(以下「リネンサプライ業者等」という)によって行われます。 当社グループは、CSセットの導入時には、構成品目などのプラン設計、病院・介護老人保健施設等に対する運営面の支援、リネンサプライ業者等への寝巻き等の納入手配を行い、導入後は利用者からの利用料金の回収や問い合わせ対応等を行います。 病院・介護老人保健施設等は、CSセットの構成品目の保管場所を用意するとともに、利用者に対してCSセットの説明、申込みの受付、寝巻き等の貸与・回収、日常生活用品等の配布を行います。当該業務の対価として当社グループは病院・介護老人保健施設等に業務委託手数料を支払います。 リネンサプライ業者等は、病院・介護老人保健施設等が指定した所定の場所に洗濯済みの寝巻き等・日常生活用品等を納入するとともに、使用後の寝巻き等を回収し洗濯を行います。当該業務の対価として当社グループはリネンサプライ業者等に洗濯代金等を支払います。 事業系統図は、以下のとおりであります。 (当社元請け・業者元請けについて)  CSセットの商流は、病院・介護老人保健施設等及びリネンサプライ業者等との契約形態の違いから2つの取引形態に大別されます。 ① 病院・介護老人保健施設等と当社グループが直接契約を行う形態(当社元請け) ② 病院・介護老人保健施設等との契約先は、リネンサプライ業者等となり、当社グループは病院・介護老人保健施設等と直接の契約関係とならない形態(業者元請け)  なお、この取引形態の違いは、病院・介護老人保健施設等への接触経緯等によるものであり、CSセット運営にあたっての各々の関係者の役割に違いはありません。 この事業は、CSセットの利用者とその家族だけでなく、病院・介護老人保健施設等、リネンサプライ業者等にもメリットを提供することができると考えており、当社グループが中心となってWin-Winの関係を構築できるという特徴があります。 ① 病院・介護老人保健施設等にとってのメリット 病院・介護老人保健施設等が自ら、保険適用外のサービスに関して患者・入所者に利用料金を請求する場合、厚生労働省からの行政指導に従った厳格な対応が必要とされております。当社グループは、前述の行政指導に適合した形態で本サービスを提供します。本サービスを採用することにより、看護師・介護士等にとっても現場での洗濯や日常生活用品の補充等に関する作業負担が軽減されることになります。加えて、当社グループは、病院・介護老人保健施設等に対して本サービスの患者・入所者への説明・受付業務や物品保管業務を委託し、その対価として業務委託手数料を支払いますので、病院・介護老人保健施設等の収益にも貢献します。 ② リネンサプライ業者等のメリット リネンサプライ業者等は、病院・介護老人保健施設等と契約し、医療保険・介護保険の対象となる寝具類(布団、包布、シーツ、枕、枕カバー)の納入、洗濯業務を受託しています。当社が本サービスを行うことによりリネンサプライ業者等はこれまで実施していなかったCSセットに含まれる日常生活のため用いるタオル類、衣類のリース、洗濯業務や日常生活用品の販売という新たな収益機会を得ることが可能となります。
経営方針・対処すべき課題5,325字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「私達は、お客様に満足していただける最高の商品とサービスを追求し、情熱を持った行動を通じて、心豊かな生活環境の実現に貢献します。」を経営理念として、当社グループの主力商品である「CSセット」の提供を中心に事業活動を行っております。お客様のニーズに合った商品及びサービスの提供を行うことにより、競争力を一層強化するとともに、株主の皆様、従業員なども含めたステークホルダーの期待に応えることにより、企業価値の最大化を図ることを基本方針としております。 (2)経営戦略等 当社グループは、経営理念に掲げる「心豊かな生活環境の実現」に向けて、介護医療関連事業(CSセット)を主として展開しておりますが、今後は、将来的な行政施策の変更や法改正、または新規参入業者の出現といった諸々の事業リスクにも適宜・適切に対応していくことが必要不可欠と考えております。 中長期的な経営戦略としては、当面はCSセットの全国シェア拡大に注力してまいります。CSセットの利用者や病院その他関係者が求めるサービスとなるよう改善を継続し、一人でも多くの方にCSセットをご利用頂けるよう営業展開をいたします。また、新たな付加価値の開発も重要な課題です。CSセット利用者の個人情報や病院その他関係者との強固な関係を用いた新規ビジネスへの参入を事業提携・M&Aを含めて推進していきます。また、事業規模の拡大、売上高の増加に伴い、人件費等の費用面が増加しておりますが、システム化を含めた生産性の向上にも取り組んでまいります。 さらに、インドや東南アジア諸国等、著しい経済成長を遂げている新興国における事業展開についても積極的に検討してまいります。 (3)経営環境 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善等により、景気の回復が緩やかに継続しております。一方で、米国の通商政策や為替相場の動向、継続的な物価上昇など、下振れリスクが存在し、依然として景気の先行きは不透明な状況が継続しております。 当社グループが属する医療・介護業界につきましては、2026年1月1日現在、65歳以上人口が3,618万人、総人口の29.4%(総務省統計局 人口推計-2026年1月報-)を占めるなど高齢化が確実に進行しており、当社グループに係るサービスの市場規模はますます拡大するものと思われます。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループの主力事業であるCSセットは、「衣類、タオル類の洗濯サービス付きレンタルと日常生活用品の提供を組み合わせたサービス」であり、お客様の「困った」を解決し、「笑顔」を届けるサービスです。 当社グループを取り巻く今後の経営環境につきましては、老齢人口の増大に伴い、医療・介護業界の市場規模全体の伸び率が継続的に拡大する方向で推移することが予想されますが、当社グループの業態に類似した新規参入業者の出現などにより、競争が激しさを増しております。また、今後の行政施策の変更や法改正が当社グループ事業に多大な影響を及ぼす可能性もあります。このような外部環境の変化に伴って、当社グループは、2024年10月、新たにエムスリー株式会社のグループに入ることになりました。 当社グループといたしましては、エムスリーグループとのシナジーにより、さらなる事業規模の拡大を推進し、中長期的に企業価値を向上させるべく、以下の点に注力します。 ① 全国的な営業網整備と事業継続対応 当社グループは、2025年12月に兵庫県に神戸支店を開設いたしました。神戸支店の開設により、近畿地方西部において、地域に密着したより細やかで迅速なサービスを提供することができるようになりました。 当社は、過年度からの計画的な拠点開設の結果、2025年12月末時点で全国30ヶ所の本支店及び営業所網となり、これらの本支店及び営業所から全国の病院及び介護老人保健施設等に対して、CSセットの営業活動を進めております。エムスリーグループとの提携により、全国の病院及び介護老人保健施設に対して、より細やかなサービスを提案することができるようになっております。今後も迅速かつ細やかなサービスを提供するための体制を整備してまいります。 さらに、世界規模で進行する気候変動の影響により、台風や豪雨、豪雪による災害が増えることが予想されます。我が国では、火山列島特有の大規模地震災害のリスクも懸念されます。また、新しい感染症の流行にも備える必要があります。これらの災害リスクやパンデミックによる社会経済活動の事業停滞リスクは、当社グループにとっても重要な事業リスクであります。当社グループは、平時の段階から、情報システム強化、バックオフィス業務の地域分散化及び早期復旧体制の構築等を進めており、当社の物流子会社である株式会社エラン・ロジスティクスは、物流拠点として、2025年10月に兵庫県に関西物流阪神TCを設立しました。 事業リスクが顕在化しても安定的に事業継続を図ることができるよう、今後も、グループ一体となって体制を整備してまいります。 ② 物価高騰に伴う価格転嫁及びシステム化の促進による収益性の改善 CSセットは、サービス提供を行う施設ごとに各種の仕様決定を行うオーダーメイドタイプのサービスです。そして、CSセットに対するニーズの多様化に伴い、施設に常駐の受付スタッフを配置することや、日常生活用品の納品業務を外部委託すること等が求められるようになりました。このようなニーズの多様化に伴うコストの増加並びに近年の人件費の上昇及び物価高騰に伴う仕入価格の上昇により、売上原価率が押し上げられる傾向にあります。さらに、CSセット利用者数の増大に伴うバックオフィス業務量の増加及び近年の人件費の上昇により、売上高販管費率が押し上げられる傾向にあります。 このような状況において、当社グループの中長期的な企業価値の向上のためには、当社サービスの付加価値を高めながら利用者価格への適正な価格転嫁を推進すること及びシステム化の促進による生産性向上を図ることが必要不可欠であると認識しております。 利用者価格への適正な価格転嫁を実施するために、利用者、契約者及び施設関係者に対する丁寧な説明を継続し、利用者価格の値上げに対する理解醸成に努めてまいります。 また、システム化については、エムスリーグループの知見を活かしてIT化・DX化を進めることで、各種オペレーションの生産性を向上させていきます。 ③ 顧客満足度の向上 当社グループのお客様は、病院の入院患者や介護老人保健施設等の入所者である個人です。このため、当社グループとしては、当該個人の顧客満足度を高めることが重要な課題であると認識しております。 例えば、当社グループでは、定期的にお客様アンケートを実施し、顧客満足度を調査するとともに、顧客満足度を高めるために、顧客対応業務を行っている株式会社エランサービスにおいて、クレジットカード決済等の支払方法の多様化や外国人からの問い合わせに対応した電話対応の多言語化等を実施しております。また、コンタクトセンターの営業時間を十分に確保し、顧客満足度の向上に積極的に取り組んでおります。 当社グループは、引き続き、お客様であるCSセット利用者の顧客満足度の向上に向けた取り組みを推進してまいります。 ④ 新事業開発 当社グループの主力事業であるCSセットは、お客様の「困った」を解決し、「笑顔」を届けるサービスであり、継続的に品質の向上に努めてまいりました。 今後は、さらにお客様へ「笑顔」を届けるべく、当社のオリジナル患者衣「lifte」の普及拡大等、付加価値のさらなる向上を図ります。また、エムスリーグループのIT分野における強みを活かしつつ、お客様の生涯を通して必要なサービスを展開するプラットフォームの開発等、新たな事業領域の創出にも注力いたします。 ⑤ 海外展開 当社グループは、これまで、インドのランドリーサービス企業などへの出資を通じて、海外展開の可能性を検討してまいりました。 そして、インドに次ぐ二ヵ国目の海外投資として、ベトナムにおいて、2024年1月に大手病院向けランドリーサービス事業を行うGREEN LAUNDRY JOINT STOCK COMPANYの買収を行い、2024年8月には同社の子会社化を完了しました。2025年1月にも、ベトナムにおいて同様のランドリーサービス事業を行うTMC VIET NAM TRADING AND SERVICE JOINT STOCK COMPANYの子会社化を完了しました。 ベトナムは、今後も人口増加及び経済成長が見込まれるとともに、将来的には、平均寿命及び平均年齢の上昇に伴う高齢化が見込まれております。さらに、ベトナムでは、医療機関数及び病床数の増加に加え、医療関連サービスの需要がより一層高まることが予想されます。 当社グループは、海外事業においてもエムスリーグループの知見を活かしつつ、 これらの海外投資を通じて、グローバル展開に向けた取組みを強化し、海外においても当社の主力サービスである「CSセット」の普及拡大を目指してまいります。 ⑥ 人材の育成 当社グループは、従業員の成長なくして企業の成長はなく、当社グループが永続的に成長するためには、従業員の教育、育成による従業員の成長が必要不可欠な重要な課題であると認識しており、人的資本経営に関する取組みについての情報の開示を行っております。 若年層の従業員に対しては、先輩従業員から直接指導を受ける実践型の人材教育(OJT)に加え、より短期間で優秀な人材を育成すべく、新卒採用者への教育プログラムとしてのメンター制度の確立による育成を図っております。 中堅層・幹部層の従業員向けには、次世代のリーダーを担う人材となってもらうべく、社外研修などを取り入れ、積極的に成長を促しております。 また、新卒採用及び中途採用において、グローバル人材の積極採用を続けるとともに、計画的にグローバル人材の育成を行うことで、今後の海外展開を担う人材の登用・育成をしております。 さらには、フレックスタイム制度、テレワーク制度、短時間勤務制度や育児休暇の取得の奨励など、柔軟な勤務制度を導入定着させていくことで、女性が継続的に働き続けることができる環境を整備しております。 今後も、多様な人材が活躍できる組織づくりに注力してまいります。 ⑦ SDGs・ESGへの対応 当社グループは、「サステナビリティ委員会」のもとで、サステナビリティ経営を推進し、「心豊かな生活環境の実現に貢献する」という観点から、重要なサステナビリティ項目を特定の上、目標の実現に向けて取り組んでおります。 環境面においては、サステナビリティ委員会に設置された「気候変動部会」において、今後気候変動が4℃程度起こるであろうといういわゆる4℃シナリオと、2℃未満にとどまるであろうといういわゆる2℃未満シナリオとの二つのシナリオに基づき、気候変動により当社グループが受ける財務影響の把握を行いました。今度この把握をもとに具体的なアクションプランの策定を行ってまいります。 社会面では、少子高齢化の進展や単身世帯の増加という社会課題に貢献するCSセットをさらに普及拡大させるとともに、従業員の雇用拡大と成長促進、公的団体を通じた寄付などによる医療・福祉への貢献、障がい者の積極的な採用と継続的な雇用維持、スポーツ・文化振興を通じた地域貢献などに取り組んでおります。「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づく「特例子会社」の認定を受けた子会社である株式会社エランクルールを通じて、障がいのある方に多種多様な業務において十分に能力を発揮して働くことができる雇用機会を提供しております。 ガバナンス面では、当社グループの取締役会及び経営会議の実効性を高めるとともに、当社グループが事業活動を通じて社会課題の解決に貢献し、環境・社会・経済の各側面から地域社会とともに持続的な発展を実現するサステナビリティ経営を推進してまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、売上高営業利益率及び営業活動によるキャッシュ・フローを重視しております。当連結会計年度における売上高営業利益率は7.7%、営業活動によるキャッシュ・フローは4,304,338千円となりました。 今後も、売上高の増大を図りながら徹底したコスト管理を行い、付加価値の高い商品及びサービスを提供していくとともに、売上債権を確実に回収する体制を構築・維持し、売上高営業利益率の向上及び営業活動によるキャッシュ・フローの確保に努めてまいります。
事業等のリスク4,259字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。 また、以下の記載は、投資判断に影響を及ぼすすべてのリスクを網羅するものではないことにご留意ください。 (1) 他社との競合について 当社グループが主として行う介護医療関連事業については、当社グループの株式上場及び業容の拡大等により、サービスとしての認知度が増したことにより、入院セットに対するニーズの高まりとともに、当社グループ同様に入院セットを主たる事業とする他業者のほか、その他病院・介護関連の事業者なども当社グループ同様のサービスを提供することにより、市場が活性化しつつあるものと認識しております。 当社グループは、引き続きCSセットサービス利用者に対する質の向上と、リネンサプライ業者及び日常生活用品等販売業者等との良好な関係を維持・向上することに努めてまいりますが、当社グループに比べ、資本力、知名度、顧客基盤に優れる会社が新規参入する等他社との競合状況が激化した場合には、既存顧客の喪失や収益力の低下等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (2) 商品の安全性について 当社グループでは、CSセットの利用者に対し、寝巻き、タオル等のレンタルや紙おむつや身の回り品の販売を行っております。リネンサプライ業者については、医療関連サービスマーク(注)取得の有無や洗濯工程における衛生面の確認など安全性には十分な配慮をしておりますが、何らかの理由により提供したこれら物品に重大な問題が発生した場合は、当社グループへの損害賠償請求や当社グループに対する信用の失墜等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (注)「一般財団法人医療関連サービス振興会」が、良質な医療関連サービスに対して認定を行っているものです。 (3) 特定の取引先との取引について タオル類・衣類等の洗濯物やその他消耗品としてCSセットサービスにより提供する物資についてはリネンサプライ業者等から洗濯業務の提供と商品の供給を受けております。CSセットサービスの展開は、既にその病院・介護老人保健施設等において寝具などのリース、洗濯業務を行っている既存のリネンサプライ業者等と提携することを基本としている為、市場シェアの高いリネンサプライ業者等との取引割合が高くなる傾向にあります。これらリネンサプライ業者等とは相互協力関係にあり、良好な関係の維持に努めておりますが、リネンサプライ業者等の事業方針や当社グループとの関係等に変化が生じた場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループはCSセットサービスにより提供する消耗品(日常生活用品)の配送、納品作業、在庫管理等の物流業務の一部を、当社グループの運営ノウハウを用いて特定業者へ外部委託しておりますが、当該外部委託先の事業方針や当社グループとの関係等に変化が生じた場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (4) 新規導入施設への導入計画が想定どおり進まないことによるリスク 当社グループは、2003年5月のサービス開始以来、病院・介護老人保健施設等を対象にCSセットサービスを提供してまいりました。営業エリアの開拓にあたっては、新規に営業拠点を配置し、当該拠点を中心に新たな施設への提案・導入を行っております。 今後も、当社独自の営業活動のほか、提携しているリネンサプライ業者等との連携等によって、新規の契約施設の獲得に努めていきますが、当社グループにおける人材面・物流面等の問題や提携先との関係変化等が生じた場合、あるいは、感染症等の長期間の流行により病院や介護老人保健施設等に対する営業活動を自粛せざるを得ない場合には、新規導入施設への導入計画が想定どおり進まず、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (5) 売上債権の貸倒に関するリスク 当社グループが提供するCSセットの利用者は、病院・介護老人保健施設等に入院、入所する個人です。CSセットの利用代金は、原則として後払いですが、必ずしもその全てが回収できるとは限らず、利用料金の一部について滞留及び貸倒れが発生します。病院・介護老人保健施設等の窓口において利用申込みが行われますが、申込み時に利用者個人の信用能力の調査を行うことや経済力が乏しい個人からの利用申込みをお断りすることは現実的ではなく実施しておりません。また、利用中や退院・退所後に経済状態が悪化されることやお亡くなりになることもあります。 当社グループでは、今後の請求件数の増加に耐えうる債権回収体制を構築し、回収能力を向上するよう努めるとともに、貸倒れによる損失に備えるため、貸倒引当金の計上を行っておりますが、利用者の経済状態の変化や当社グループの債権回収体制構築の遅れ等によって、多額の不良債権が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (6) 各種規制について 当社グループは、病院の入院患者や介護老人保健施設等の入所者に対して医療保険や介護保険制度の対象とならない独自のサービスとしてCSセットを提供しております。当該事業を行うにあたって必要となる許認可、免許、登録、行政指導等はありませんが、サービス提供の場である病院や介護老人保健施設等は、医療法、健康保険法、介護保険法等の法律や厚生労働省等の行政・所管官庁による指導・規制のもと運営されていることから、当社グループにおいても各種規制について特段の注意を払っております。 しかしながら、医療法、健康保険法、介護保険法等の法令の改正や、行政指導の運用の見直し等が行われ、当社グループが何らかの対応を余儀なくされた場合や、これらに対応できない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (7) 個人情報の管理について 当社グループは、介護医療関連事業において、利用者の個人情報を入手しており、「個人情報の保護に関する法律」が定める個人情報取扱事業者としての義務が課せられております。当社グループでは、個人情報の取扱と管理には細心の注意を払い、社内でのルール化やその手続きの明確化・徹底化を図っております。また、2009年3月に、一般財団法人日本情報経済社会推進協会の発行するプライバシーマークの付与認定を受けております(2025年3月更新)。 しかしながら、個人情報管理に関する全てのリスクを完全に排除することは困難であり、個人情報の漏洩等のトラブルが発生する可能性は否定できず、かかる事態となった場合には、損害賠償請求や信用の低下等により、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (8) 今後の事業展開について 当社グループは、事業基盤の拡大と収益の安定化を図り、成長を加速させるために、介護医療関連事業で培ったノウハウを活かせる関連・周辺事業への積極展開を推進していく予定です。新規事業展開にあたっては慎重な検討を重ねたうえで取り組んでまいりますが、当該事業を取り巻く環境の変化等により、当初の計画通りの成果が得られない場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (9) 人材の確保と育成について 当社グループが今後事業をさらに拡大し、成長を続けていくためには、優秀な人材の確保が重要課題となっております。こうした人材の確保が計画通りに進まなかった場合、あるいは、人材育成が計画通りに進まず、重要な人材が社外に流出した場合には、競争力の低下や事業拡大の制約要因が生じる可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (10) 気候変動に関するリスク 国際社会において気候変動問題は、早急な解決が求められる重要な社会課題として認識されており、世界全体で脱炭素化に向けた取り組みが進められています。日本においても、猛暑日の増加、豪雨被害の頻発等の気候変動の具体的影響が生じており、ESG投資の加速や炭素税の本格的な導入が議論されるなど、気候変動及びその対策が企業経営にもたらす影響は一層増大することが予想されます。 当社グループといたしましては、このような経営環境であることを踏まえ、環境規制や関連法規等の遵守は当然として、気候変動などの環境問題への対応を重要課題として捉え、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD:Task Force on Climate-related Financial Disclosures)に沿った情報開示への取り組みや環境保全、環境負荷低減に努める活動など、リスクの低減に向けた取り組みを開始いたしました。しかし、気候変動は年々深刻さを増しており、将来、気候変動を主因とする不測の事態や環境規制への適応が極めて困難な事象が発生する場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (11) 自然災害によるリスク 当社グループは、地震・風水害等の大災害発生に備え、平時の段階から、物流機能の強化及び在庫の備蓄、情報システム強化、バックオフィス業務の地域分散化及び早期復旧体制の構築等を進めております。早期復旧体制の構築に関する具体的な取組みといたしましては、災害発生時の初動対応方針、行動フロー、意思決定及び指示系統のルールを定めるとともに、安否確認システムの導入により、実際の対応時に必要となる情報伝達手段を確立しております。 しかしながら、首都直下型地震や南海トラフ地震等の大規模災害が発生した場合、CSセットサービス導入施設や提携しているリネンサプライ業者等の被災、被災地域における社会インフラの混乱等により、CSセットサービスの提供が長期かつ広範囲にわたり停止し、当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,842字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概況 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 a. 経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善等により、景気の回復が緩やかに継続しております。一方で、米国の通商政策や為替相場の動向、継続的な物価上昇など、下振れリスクが存在し、依然として景気の先行きは不透明な状況が継続しております。 当社グループが属する医療・介護業界につきましては、2026年1月1日現在、65歳以上人口が3,618万人、総人口の29.4%(総務省統計局 人口推計-2026年1月報-)を占めるなど高齢化が確実に進行しており、当社グループに係るサービスの市場規模はますます拡大するものと思われます。 こうした環境の中、当社グループは、介護医療関連事業の主力サービスである「CS(ケア・サポート)セット」をより普及・拡大させるために、当連結会計年度に営業を開始した神戸支店(兵庫県神戸市)を含めた全国30ヶ所の本支店及び営業所から、営業活動を施設(病院及び介護老人保健施設等)に対して展開してまいりました。 これにより、当社グループにおける当連結会計年度の新規契約の施設数は359施設、解約施設数は99施設となり、当連結会計年度末のCSセット導入施設数は、前連結会計年度末より260施設増加し2,830施設となりました。 この結果、当連結会計年度の売上高は55,448,687千円(前期比16.7%増)、営業利益は4,272,707千円(同19.5%増)、経常利益は4,184,902千円(同18.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,767,760千円(同17.5%増)となりました。 b. 財政状態 (資産) 当連結会計年度末の資産合計は、26,295,448千円となり、前連結会計年度末と比べて4,592,802千円増加しました。 このうち、流動資産は18,535,104千円となり、前連結会計年度末と比べて1,662,306千円増加しました。これは主に、未収入金が101,302千円減少したものの、売掛金及び契約資産が1,242,756千円、商品が311,340千円、貯蔵品が362,171千円増加したためであります。 一方、固定資産は、7,760,344千円となり、前連結会計年度末と比べて2,930,496千円増加しました。これは主に、有形固定資産が822,589千円、のれんが838,945千円、長期貸付金が950,880千円増加したためであります。 (負債) 当連結会計年度末の負債合計は、11,613,885千円となり、前連結会計年度末と比べて2,413,090千円増加しました。このうち、流動負債は11,054,363千円と前連結会計年度末と比べて2,135,762千円の増加となりました。これは主に、買掛金が1,161,583千円、短期借入金が365,474千円、未払法人税等が262,979千円、未払金が179,325千円増加したためであります。 固定負債は、559,521千円と前連結会計年度末と比べて277,328千円の増加となりました。これは主に、長期借入金が289,209千円増加したためであります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産合計は、14,681,563千円となり、前連結会計年度末に比べて2,179,712千円の増加となりました。これは主に、利益剰余金の増加によるものであり、株主に対する配当金の支払い787,787千円が生じたものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上2,767,760千円により利益剰余金が1,979,973千円増加したためであります。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べ3,988千円減少し、6,821,116千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動の結果得られた資金は4,304,338千円(前期比195,722千円の収入減少)となりました。法人税等の支払いで1,215,994千円の資金が減少したものの、年間を通じた営業活動により5,569,563千円の資金が増加しました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動の結果使用した資金は3,465,405千円(前期比1,231,895千円の支出増加)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,125,995千円、連結の範囲の変更に伴う子会社株式の取得による支出1,082,019千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動の結果使用した資金は845,548千円(前期比3,984千円の支出減少)となりました。これは主に株主への配当金の支払787,753千円によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 当社グループの報告セグメントは「介護医療関連事業」のみであり、その他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント別の記載を省略しております。 (1)生産実績 当社グループは、生産活動を行っていないため、該当事項はありません。 (2)受注実績 当社グループは、受注から役務提供の開始までの期間が短いため、記載を省略しております。 (3)販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) 介護医療関連事業   55,448,687   116.7 合計   55,448,687   116.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は次のとおりであります。 a. 財政状態 (資産・負債) 当社の資産、負債の大部分を占める現金及び預金、売掛金、未収入金、貸倒引当金、買掛金の年度別残高推移は以下のとおりとなっております。 (単位:千円) 回次   第28期   第29期   第30期   第31期   第32期 決算年月   2021年12月   2022年12月   2023年12月   2024年12月   2025年12月 売掛金   3,891,204   4,246,702   4,947,868   5,783,858   7,026,614 未収入金   1,957,416   2,858,068   3,673,883   2,394,780   2,293,478 貸倒引当金   △486,903   △478,813   △593,924   △670,269   △882,418 小計   5,361,717   6,625,957   8,027,827   7,508,369   8,437,674 買掛金   4,868,493   5,567,979   6,427,437   7,222,724   8,384,308 差引   493,223   1,057,978   1,600,390   285,644   53,366 現金及び預金   5,632,051   6,036,023   5,488,563   6,849,398   6,845,410 合計   6,125,275   7,094,002   7,088,953   7,135,042   6,898,776 当社の主力サービスであるCSセットを導入する施設が順調に増加するとともに、利用者数が増加していることを背景に、売掛金、買掛金の各期末残高も増加傾向となっております。また、売掛金が増加傾向にあることから、貸倒引当金残高も増加となりました。 当連結会計年度は、企業結合により発生した取得関連費用がありましたが、請求回収業務の運用改善を継続することで、現金及び預金は微減に留まり、堅調に推移いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産合計は、14,681,563千円となり、前連結会計年度末に比べて2,179,712千円の増加となりました。自己資本比率は前連結会計年度末から比べて2.7%低下し、54.9%となりました。 また、自己資本利益率は、前連結会計年度に比べて0.3%上昇し、20.5%となりました。 b. 経営成績 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ16.7%増の55,448,687千円となりました。これは、当連結会計年度に営業を開始した神戸支店(兵庫県神戸市)を含めた全国30ヶ所の本支店及び営業所から、当社グループの主力サービスであるCSセットを全国に普及・拡大させるために営業活動を施設(病院及び介護老人保健施設等)に対して展開した結果、本サービスを導入する施設が2,570施設から2,830施設と順調に増加したことによるものです。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は、前連結会計年度に比べ18.4%増の43,574,467千円となりました。 当連結会計年度における売上総利益率は、前連結会計年度に比べて1.2%減少し、21.4%となりました。 この結果、当連結会計年度における売上総利益は前連結会計年度に比べ10.8%増の11,874,219千円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ6.4%増の7,601,512千円となりました。従業員数の増加による給与手当及び法定福利費の増加、請求件数等の増加に伴う通信費、子会社株式取得によるのれん償却額の増加などの増加要因があったものの、社内におけるコスト削減の取り組みにより、販管費率は前連結会計年度に比べ1.3%低下し、13.7%となりました。 この結果、当連結会計年度における営業利益率は前連結会計年度に比べ0.2%上昇し、7.7%となり、当連結会計年度における営業利益は前連結会計年度に比べ19.5%増の4,272,707千円となりました。 (営業外損益、経常利益) 当連結会計年度の営業外損益は、営業外収益117,935千円、営業外費用205,739千円となりました。 この結果、当連結会計年度における経常利益は、前連結会計年度に比べ18.1%増の4,184,902千円となりました。 (特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度は、特別損益が発生しませんでした。 当連結会計年度の法人税等合計は、1,355,120千円となりました。 この結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ17.5%増の2,767,760千円となりました。 c. 経営戦略の現状と見通し 当連結会計年度は、第6次中期経営計画期間の最終年度であります。 国内事業につきましては、前中期経営計画期間において開始した各種の取り組みをさらに推進し、CSセット事業の付加価値向上と競争力強化を図り、さらなる事業規模の拡大を図ってまいりました。 また、海外事業については、投資先企業とのより一層の関係強化を図るとともに、積極的な成長投資を検討しております。 今後も当社グループのさらなる事業拡大に向けて、各種取り組みをさらに進化させるとともに、新たな収益の柱も継続して検討を行ってまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a. キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b. 資本の源泉及び資金の流動性に係る情報 当社グループの主な資金需要としては、人材投資、システム投資及び新規事業投資が挙げられます。 人材投資については、今後の契約施設数の増加を見据えて、引き続き、従業員の採用を計画しており、これによる人件費の増加を見込んでおります。システム投資については、規模の拡大に伴い、効率的な事業運営へ変化させるためのシステム化の推進に取り組んでまいります。また、新規事業投資については、新たな収益の柱を構築するため、新規事業の検討を積極的に進めてまいります。 上記の各資金需要に係る財源は、当面、営業キャッシュ・フローを基礎とした自己資金を考えております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、採用している重要な会計方針は、本書「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しておりますので、あわせてご参照ください。 当社グループの連結財務諸表の作成においては、経営者による会計方針の選択や適用、資産・負債、収益・費用の報告及び開示に影響を与える見積りを行う必要があります。その見積りは、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づく合理的と考えられる様々な要因を考慮して行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りとは異なる場合があります。

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開示資料

出典

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  • 決算説明資料2026年12月期 第2四半期 決算説明資料2026-07-31

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