概要
荏原製作所は、ポンプ・コンプレッサー・環境プラントなど産業機械の大手メーカーであり、半導体製造装置向けCMP装置と真空ポンプで世界トップクラスのシェアを持つ。1920年創業、東京都大田区に本社を置き、2024年12月期の売上高は約8667億円、営業利益率11.31%。従業員数約2.1万人、108社の連結子会社で構成されるグローバル企業である。
5つの事業セグメントで構成される多角経営
荏原製作所は、建築・産業、エネルギー、インフラ、環境、精密・電子の5つの事業セグメントで構成される。建築・産業では標準ポンプや冷熱機械、送風機を提供し、ビルや工場の給排水・空調に対応。エネルギー向けにはカスタムポンプやコンプレッサ・タービン、クライオポンプを製造し、石油・ガスや電力プラントに不可欠な機器を供給する。インフラ分野では上下水道ポンプやトンネル用送風機を手がけ、水インフラを支える。環境事業では都市ごみ焼却プラントや水処理プラントのエンジニアリング・運転保守を提供。精密・電子では半導体製造向けに真空ポンプ、CMP装置、めっき装置、排ガス処理装置を製造し、同社の成長を牽引する。
精密・電子セグメントが収益の最大柱に成長
2025年12月期のセグメント別売上収益は、精密・電子が3422億円(構成比35.7%)で最大であり、営業利益577億円(セグメント利益率16.9%)を計上した。次いで建築・産業が2419億円(利益152億円)、エネルギーが2178億円(利益259億円)、環境が978億円(利益130億円)、インフラが571億円(利益46億円)である。精密・電子セグメントは半導体需要の回復を追い風に、生成AI向け投資などで受注が拡大し、前年比23%増収となった。同セグメントはCMP装置で世界トップシェアを持ち、真空ポンプでも高い競争力を有する。
海外売上高比率が約7割、グローバル展開が進む
荏原製作所は、108の連結子会社のうち多くが海外に所在し、グローバルな生産・販売網を構築している。2025年12月期の海外売上高比率は約70%に達し、北米、欧州、アジア、中東、南米など広範な地域に拠点を持つ。主要な海外子会社としては、米国のEbara Pumps Americas CorporationやElliott Company、欧州のEbara Pumps Europe S.p.A.、中国の荏原機械(中国)有限公司、ブラジルのEBARA BOMBAS AMÉRICA DO SUL LTDA.などがある。各地域の需要に応じて、標準ポンプから大型カスタムポンプ、半導体装置まで現地生産を行い、サービス体制も整備している。
環境事業はプラントエンジニアリングと運転保全が一体
環境セグメントは、都市ごみ焼却プラントと産業廃棄物焼却プラント、水処理プラントのエンジニアリング・工事、ならびに運転・保守サービスを提供する。主要子会社として荏原環境プラント株式会社と、三菱商事・日揮との共同支配企業である水ing株式会社が中核を担う。2025年12月期の受注高は1353億円と前年比89%増の大型案件を獲得し、売上高は978億円、営業利益130億円と堅調に推移。廃棄物発電や水リサイクルなど環境負荷低減に寄与するソリューションを日本国内だけでなく中国など海外にも展開している。
エネルギーセグメントは石油・ガスからLNGまで対応
エネルギーセグメントは、石油・ガス、電力、新エネルギー向けにカスタムポンプ、コンプレッサ・タービン、クライオポンプ、エキスパンダを供給。特に米国子会社Elliott Companyはコンプレッサ・タービン事業で強みを持ち、2000年に完全子石化した。2025年12月期の受注高は1947億円とやや減少したが、売上高は2178億円と増収を維持。LNG市場では北米での投資回復がみられ、中国では電力向けが堅調。サービス・サポートも中東やアジアで好調であり、固定費増により利益は減益となったものの、安定した収益基盤を形成している。
業界の中での役割は産業機械・環境エンジニアリングメーカーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01精密・電子主力
半導体製造向けに真空ポンプ、CMP装置、めっき装置、排ガス処理装置を製造・販売・保守。半導体前工程の成膜・平坦化・排気等に不可欠な装置を供給。
- 真空ポンプ
- 半導体製造装置内の真空排気用ポンプ。
- CMP装置
- 化学機械研磨装置。ウェーハ表面を平坦化する。
- めっき装置
- 半導体配線形成用の電解めっき装置。
- 排ガス処理装置
- 半導体製造工程で発生する排ガスを処理する装置。
02建築・産業準主力
建築設備・産業設備向けに標準ポンプ(陸上ポンプ、水中ポンプ、給水ポンプ)、冷熱機械、送風機を製造・販売・保守。ビルや工場の給排水・空調用途。
- 標準ポンプ
- 陸上ポンプ、水中ポンプ、給水ポンプ等、建築・産業分野で広く使用される汎用ポンプ。
- 冷熱機械
- 冷凍機、冷熱機器。
- 送風機
- 工場・ビル用の送風機。
03エネルギー準主力
石油・ガス、電力、新エネルギー向けにカスタムポンプ、コンプレッサ・タービン、クライオポンプ、エキスパンダを製造・販売・保守。発電所や石油化学プラントの重要機器。
- カスタムポンプ
- 顧客仕様に応じた特殊ポンプ。石油・ガス、電力向け。
- コンプレッサ・タービン
- ガス圧縮機、蒸気タービン等。
- クライオポンプ
- 極低温用途のポンプ。LNG等。
- エキスパンダ
- ガス膨張によるエネルギー回収装置。
04インフラ準主力
水インフラ向けにカスタムポンプ(農業用、排水用、上下水道用)、トンネル用送風機を製造・販売。上下水道・農業用水の供給・排水を支える。
- カスタムポンプ
- 農業用ポンプ、排水ポンプ、上下水道ポンプ。
- トンネル用送風機
- トンネル換気用の大型送風機。
05環境副次
固形廃棄物処理向けに都市ごみ焼却プラント、産業廃棄物焼却プラント、水処理プラントのエンジニアリング・工事・運転・保守、薬品製造販売を行う。環境インフラのトータルソリューション。
- 都市ごみ焼却プラント
- 自治体向けごみ焼却処理施設。
- 産業廃棄物焼却プラント
- 工場等の産業廃棄物処理施設。
- 水処理プラント
- 排水処理・浄水処理等の水処理施設。
製品と技術
標準ポンプから大型カスタムポンプまで幅広いラインアップ
建築・産業向けの標準ポンプは、陸上ポンプ、水中ポンプ、給水ポンプなど多岐にわたる。1965年に藤沢工場で日本初の量産体制を確立して以来、国内市場で高いシェアを持つ。エネルギー・インフラ向けのカスタムポンプは、顧客の仕様に応じて設計・製造され、石油化学プラントや発電所、上下水道などで使用される。特に農業用ポンプ、排水ポンプ、上下水道ポンプはインフラ分野で不可欠であり、トンネル用送風機もラインアップに含まれる。これらの製品は世界各地の子会社で現地生産され、サービス網とともに提供される。
コンプレッサ・タービンとクライオポンプでエネルギー効率に貢献
エネルギーセグメントの中核製品であるコンプレッサ・タービンは、石油・ガスプラントやLNG施設でガスの圧縮・膨張に用いられる。米国子会社Elliott Companyがこの分野の主力となり、蒸気タービンや遠心圧縮機を供給。クライオポンプは極低温で液体ガスを移送する装置で、LNGの取扱いに不可欠。エキスパンダはガスの膨張時にエネルギーを回収する装置であり、プラント全体の効率向上に寄与する。これらの製品は、エネルギー関連の大型プロジェクト向けにカスタム設計され、高い信頼性が要求される。
半導体製造の核心技術:CMP装置と真空ポンプ
精密・電子セグメントの主力製品は、CMP(化学機械研磨)装置と真空ポンプである。CMP装置は半導体ウェーハ表面を平坦化する工程で不可欠であり、荏原は世界トップクラスのシェアを持つ。めっき装置は配線形成用の電解めっきに使用され、排ガス処理装置は製造工程で発生する有害ガスを処理する。真空ポンプは半導体製造装置内の真空排気に使われ、ドライポンプを中心にラインアップ。これらの装置は、微細化・高集積化が進む半導体産業の要求に応えるため、常に先端技術を投入している。
環境プラント:ごみ焼却と水処理のトータルソリューション
環境セグメントは、都市ごみ焼却プラントと産業廃棄物焼却プラント、水処理プラントのエンジニアリング・建設・運転・保守を一貫して提供する。ごみ焼却プラントでは、発電設備を併設し廃棄物発電としてエネルギー回収を行うケースが多い。水処理プラントは上下水道や産業排水の処理を手がけ、薬品製造・販売も行う。主要子会社の荏原環境プラントと水ingが事業を担い、国内外で多数の納入実績がある。これらのプラントは長期にわたる運転・保守契約が付随し、安定した収益源となっている。
冷熱機械と送風機:ビル・工場の空調換気を支える
建築・産業セグメントにおいて、冷熱機械はビルや工場の空調用冷凍機、冷熱機器を指す。2002年に分社化された荏原冷熱システム株式会社が製造・販売を担当。吸収式冷凍機やターボ冷凍機などをラインアップし、省エネ性の高い製品を提供する。送風機は工場やビルの換気用で、トンネル用大型送風機も含まれる。これらの製品は標準ポンプとともに、建築設備・産業設備の根幹を支える。特にデータセンター向け冷却システムの需要が拡大しており、北米などで販売が伸びている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
機械のなかでの位置
国内ポンプ・環境機器で強み、半導体向け含む
荏原製作所は機械業界に属し、ポンプ・送風機・環境関連機器、精密・半導体機器を展開する総合プラントメーカーである。半導体製造装置向けの真空ポンプで高い世界シェアを持ち、成長分野として同事業が業績を牽引している。同業他社には三浦工業や日本製鋼所がいるが、三浦はボイラ・環境機器、日本製鋼所は産業機械や鍛鋼品で異なる製品構成で、直接の競合が限定的。直近の売上高は増加し、営業利益率も改善傾向で、ポンプの基盤と半導体装置の成長が寄与。一方、半導体市況の変動や設備投資のサイクルに依存する面があり、また激化する国際競争への対応が課題。エネルギー・環境分野での案件安定と付加価値の高いサービス事業の拡大が今後の伸びしろとなる。
強み
- 真空ポンプで半導体製造装置向けに高い世界シェアを持ち、成長を牽引。
- 流体・回転機技術を活かし、ポンプから環境プラントまで広範に展開。
- 売上高と営業利益率が増加傾向にあり、採算性が向上している。
- エネルギー・水インフラ向けポンプで定期的な交換需要があり、安定収益源。
課題
- 半導体メーカーの設備投資サイクルで業績が変動しやすい。
- 中国・韓国勢など新興メーカーとの競争でシェア維持に課題。
- CO2削減など環境規制強化に合わせた製品開発と事業転換が必要。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
半導体製造装置の時価総額近傍。太字が荏原製作所
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7011三菱重工業 | 12.6兆円 | 53.4倍 |
| 2 | 6301小松製作所 | 6.9兆円 | 17.9倍 |
| 3 | 7751キヤノン | 6.2兆円 | 11.8倍 |
| 4 | 6146ディスコ | 6.0兆円 | 44.3倍 |
| 5 | 6920レーザーテック | 3.1兆円 | 37.5倍 |
| 6 | 6361荏原製作所 | 2.0兆円 | 25.4倍 |
| 7 | 6525KOKUSAI ELECTRIC | 2.0兆円 | 64.9倍 |
| 8 | 5334日本特殊陶業 | 1.6兆円 | 14.0倍 |
| 9 | 5333NGK | 1.5兆円 | 25.0倍 |
| 10 | 7735SCREENホールディングス | 1.3兆円 | 27.0倍 |
| 11 | 6856堀場製作所 | 9,517億円 | 22.1倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体製造装置)に従っています。
会社の歴史
沿革 44件
東京帝国大学の研究室から生まれた創業
1912年11月、東京帝国大学の井口在屋博士を主幹とし、畠山一清が所長となって「ゐのくち式機械事務所」が創立された。これが荏原製作所のルーツである。1920年5月に荏原製作所として法人化し、工場を東京府荏原郡品川町に設置。ゐのくち式機械事務所の事業を継承し、渦巻ポンプなどの製造を開始した。社名は「荏原」という地名に由来し、創業当初から流体機械を中核とする企業として出発した。
戦災を乗り越え、標準ポンプ量産で復興
1938年4月に羽田工場を建設し本社を移転。1941年12月には川崎工場を新設したが、1945年4月の戦災により羽田工場から川崎工場へ生産を移管した。戦後、1949年5月に東京・大阪両証券取引所に上場。1955年1月には生産の主力を羽田工場に復帰させ、1965年5月には藤沢工場を新設し、日本で初めて標準ポンプの量産体制を確立した。この量産体制が、その後の建築・産業向けポンプ事業の基盤となった。また、冷凍機生産も羽田から藤沢へ移管し、事業を拡大した。
海外展開の第一歩と環境・精密分野への進出
1964年4月、戦後初の海外事務所をタイ・バンコクに開設。1975年1月にはブラジルに初の海外生産拠点を設立し、以後インドネシア(1979年)、米国(1981年)、イタリア(1989年)、中国(1992年)へと生産拠点を広げた。一方、1965年に日本初の標準ポンプ量産体制を確立した後、1975年11月には袖ヶ浦工場を新設しコンプレッサ・タービンの製造を開始。1987年7月には藤沢工場内に精密機械工場を建設し、半導体向け真空機器の生産に参入。これが後の精密・電子事業の始まりとなった。
2000年代の事業再編とM&Aによる成長
2000年4月、汎用風水力機械の営業部門を分離し荏原テクノサーブ株式会社に統合すると同時に、米国のコンプレッサ・タービン大手Elliott Companyを完全子会社化。これによりエネルギー分野の競争力を強化した。2001年6月にはCMP装置生産拠点として荏原九州(熊本県)が操業開始。2002年4月にコンプレッサ・タービン事業を分社化し荏原エリオットを設立、同年9月に冷熱機械事業を分社化し荏原冷熱システムを設立。2005年4月にはカンパニー制を導入し、風水力機械、環境、精密・電子の3カンパニー体制とした。
水ing統合と環境プラント事業の集約
2009年4月、グループ内の水処理事業を荏原エンジニアリングサービス株式会社(現水ing株式会社)へ統合。同時に三菱商事、日揮との三社提携により総合水事業会社として再編した。同年10月には廃棄物処理事業を荏原環境プラント株式会社へ統合。これにより環境セグメントのエンジニアリング・運転保守体制が整った。2010年1月には富津工場を新設し羽田工場の機能を移転。2012年4月にはポンプ事業のグループ内再編として関連3社を吸収合併し、国内ポンプ事業を効率化した。
半導体需要を取り込み、精密・電子事業が急拡大
2010年10月、CMP装置の生産拠点であった荏原九州を吸収合併し、半導体関連事業の一体化を進めた。2016年11月には熊本事業所内に半導体製造装置の生産工場とドライ真空ポンプのサービス工場を増設竣工。2021年4月にはトルコのポンプメーカVansan社を買収し、建築・産業分野の欧州・中東拠点を強化。2020年代に入り、生成AI向け半導体投資の活発化を背景に精密・電子セグメントの売上が急拡大し、2025年12月期には売上収益3422億円と全セグメント中最大となった。
指名委員会等設置会社へ移行しガバナンス改革
2015年6月、荏原製作所は指名委員会等設置会社へ移行し、コーポレートガバナンスの強化を図った。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、プライム市場へ移行。長期ビジョン「E-Vision2030」に続き、2025年には「E-Vision2035」を策定し、2035年にありたい姿として「グローバルエクセレントカンパニー」を掲げた。経営基盤の強化として、CxO制導入や機能別横ぐし施策を推進し、グループ全体の価値向上を目指している。
年表44件を開く
1910年代
- 1912年11月創業東京帝国大学井口在屋博士を主幹、畠山一清が所長となり、ゐのくち式機械事務所を創立[創業]。
1920年代
- 1920年5月創業荏原製作所を設立。工場を東京府荏原郡品川町に設け、ゐのくち式機械事務所の事業を継承し、渦巻ポンプ等の製造を開始。
1930年代
- 1938年4月東京市蒲田区羽田に羽田工場を建設し、品川より本社及び工場を移転。
1940年代
- 1941年12月川崎工場を新設。
- 1945年4月戦災により羽田工場から川崎工場に生産を移管。
- 1949年5月上場東京証券取引所市場第一部、大阪証券取引所市場第一部へ上場。(2004年11月に大阪証券取引所において上場廃止)
1950年代
- 1955年1月生産の主力を羽田工場に復帰。
- 1956年1月創業水処理装置の製造及び販売を目的として、荏原インフィルコ株式会社を設立。
- 1959年8月上場新潟証券取引所へ上場。(2000年3月に上場廃止)
1960年代
- 1964年4月戦後初の海外事務所をタイ・バンコクに開設。
- 1964年6月創業製品のアフターサービスを目的として、荏原サービス株式会社を設立。
- 1965年5月藤沢工場を新設。日本で初めて標準ポンプ量産体制を確立。また冷凍機生産を羽田工場より移管。
- 1968年11月上場札幌証券取引所へ上場。(2013年9月に上場廃止)
1970年代
- 1975年1月創業戦後初の海外生産拠点としてブラジルに Ebara Industrias Mecanicas e Comercio Ltda.(現 EBARA BOMBAS AMÉRICA DO SUL LTDA.)を設立。
- 1975年11月袖ヶ浦工場を新設し、主としてコンプレッサ及びタービンの製造を開始。
- 1979年12月創業東南アジアにおける標準ポンプの生産拠点として、インドネシアにPT. Ebara Indonesiaを設立。
1980年代
- 1981年1月創業北米のポンプ事業拠点として、米国にEbara International Corporation(現 EBARA PUMPS AMERICAS CORPORATION)を設立。
- 1987年7月藤沢工場内に精密機械工場を建設し、半導体産業向け真空機器の生産を開始。
- 1989年1月創業ステンレスプレス製標準ポンプの生産拠点として、イタリアにEbara Italia S.p.A.(現 Ebara Pumps Europe S.p.A.)を設立。
1990年代
- 1992年8月創業各種ボイラ等製缶品の生産拠点として、中国に青島荏原環境設備有限公司を設立。
- 1994年10月M&A荏原インフィルコ株式会社を吸収合併。
2000年代
- 2000年4月M&A汎用風水力機械の営業部門を分離の上、荏原サービス株式会社に統合し、荏原テクノサーブ株式会社として営業開始。
- 2000年4月M&Aコンプレッサ・タービン事業大手のElliott Company(米国)を完全子会社化。
- 2001年6月創業CMP装置等の生産拠点として設立した株式会社荏原九州(熊本県)が操業を開始。
- 2002年4月創業コンプレッサ・タービン事業を分社化、株式会社荏原エリオット(千葉県)を設立。
- 2002年9月創業冷熱機械事業を分社化、荏原冷熱システム株式会社を設立。
- 2003年5月創業中国におけるAPIポンプの生産販売拠点として、嘉利特荏原ポンプ業有限公司を設立。
- 2005年4月カンパニー制を導入。本社機能を担うコーポレートと、風水力機械、環境事業、精密・電子事業の3カンパニー体制とする。
- 2005年8月創業中国における大型・高圧ポンプの生産販売拠点として、荏原博ポンプポンプ業有限公司(現 荏原機械淄博有限公司)を設立。
- 2006年5月創業中国における標準ポンプの生産・販売・サービス拠点として、荏原機械(中国)有限公司を発足。
- 2009年4月M&Aグループ内の水処理事業を荏原エンジニアリングサービス株式会社(現 水ing株式会社)へ統合。
- 2009年10月M&Aグループ内の廃棄物処理事業を荏原環境プラント株式会社へ統合。
2010年代
- 2010年1月富津工場を新設し、羽田工場の機能を移転。
- 2010年3月荏原エンジニアリングサービス株式会社を、三菱商事株式会社、日揮株式会社との三社提携による総合水事業会社とする。
- 2010年10月M&A株式会社荏原九州を吸収合併。
- 2012年4月M&Aポンプ事業のグループ内再編として、荏原テクノサーブ株式会社、株式会社荏原由倉ハイドロテック及び株式会社荏原環境テクノ北海道の三社を吸収合併。
- 2014年3月創業中東におけるポンプの販売・サービス拠点として、UAEにEbara Pumps Middle East FZE を設立。
- 2015年6月指名委員会等設置会社へ移行。
- 2015年8月M&Aインドネシアの回転機械のメンテナンス会社 PT. Turbindo Chikara Surya(現 PT. Ebara Turbomachinery Services Indonesia)を買収。
- 2015年12月M&Aブラジルのポンプメーカ Thebe Bombas Hidráulicas S.A.(EBARA BOMBAS AMÉRICA DO SUL LTDA.を存続会社とする吸収合併により消滅)を買収。
- 2016年11月熊本事業所内に半導体製造装置の生産工場及びドライ真空ポンプのサービス工場を増設竣工。
2020年代
- 2020年5月創業北中米におけるポンプの販売・サービス拠点として、メキシコにEbara Pumps Mexico, S.A. de C.V.を設立。
- 2021年4月M&AトルコのポンプメーカVansan Makina Sanayi ve Ticaret A.S.とVansan Makina Montaj ve Pazarlama A.S.を傘下に持つCigli Su Teknolojileri A.S.を買収。
- 2022年4月東京証券取引所市場第一部からプライム市場へ移行。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上収益2035年まで2兆円以上
- 営業利益率2035年まで20%以上
- ROIC2035年まで20%以上
- ROE2035年まで25%以上
- 時価総額2035年まで6兆円規模
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
E-Vision2035策定と長期価値創造
10年後のありたい姿「グローバルエクセレントカンパニーとして持続可能な社会の実現に欠かせない企業」を目指し、社会・環境価値と経済価値の両立を図る。事業ポートフォリオ全体最適化とマテリアリティ5項目への取り組みを推進する。
- 02
成長投資と資源配分の好循環
成長投資の成果刈り取りと中長期的な成長分野への積極投資により、回収・投資・成長の好循環を生み出す。グローバルビジネスセグメント(精密・電子、エネルギー、建築・産業)に経営資源を優先投下し、効率的なオペレーション基盤を構築する。
- 03
ソリューションプロバイダーへのシフト
各事業のインストールベースを資産と捉え、データ収集・分析・活用により顧客の省エネ・脱炭素化支援や故障予兆管理・稼働保証サービスを提供。システム全体最適化を目指し、M&Aや外部協業も積極的に推進する。
- 04
人材・技術・IT基盤の強化
キャリアオーナーシップを発揮する人財の育成と多様性を支えるグローバル人事基盤を整備。AI技術と情報分析を新たなコア技術に位置づけIT機能を高度化。流体解析・制御等のコア技術の掛け合わせと新技術蓄積の好循環を実現する。
- 05
新事業領域への挑戦
水素エネルギー領域で世界トップシェア獲得を目標に、航空・宇宙、医療・バイオ、フードテックなど有望市場で新規ビジネスを確立する。既存事業と新事業のシナジーを創出し、収益基盤を多角化する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で21,148人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は980万円で、9期前と比べて+33.1%。平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は14.4年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年12月 | — | — | — | 16,219 | — |
| 2017年3月 | — | — | — | 16,317 | — |
| 2018年12月 | — | — | — | 16,556 | — |
| 2019年12月 | 736 | 43.9 | 17.1 | 17,080 | — |
| 2020年12月 | 754 | 43.4 | 16.8 | 17,480 | — |
| 2021年12月 | 757 | 43.9 | 17.0 | 18,372 | — |
| 2022年12月 | 844 | 43.8 | 16.5 | 19,095 | — |
| 2023年12月 | 861 | 43.6 | 15.8 | 19,629 | — |
| 2024年12月 | — | 43.4 | 15.0 | 20,510 | 478 |
| 2025年12月 | 980 | 43.1 | 14.4 | 21,148 | 538 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社27社(国内 9 / 海外 18、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。
- 国内㈱荏原風力機械三重県鈴鹿市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内荏原冷熱システム㈱東京都大田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱荏原エリオット千葉県袖ヶ浦市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱荏原電産東京都大田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内荏原環境プラント㈱東京都大田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱荏原フィールドテック東京都大田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外荏原冷熱システム(中国)有限公司中国 山東省 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外EBARA BOMBAS AMÉRICA DO SUL LTDA.ブラジル サンパウロ州 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内Ebara Pumps Europe S.p.A.イタリア トレント県 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内EBARA PUMPS IBERIA, S.A.スペイン マドリード州 · 連結子会社議決権98.4%
- 海外Ebara Engineering Singapore Pte. Ltd.シンガポール · 連結子会社議決権100.0%
- 海外荏原機械(中国)有限公司中国 北京市 · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社15社を開く
- Vansan Makina Sanayi ve Ticaret A.S.トルコ イズミル市100%
- EBARA HG Holdings Inc.米国 デラウェア州100%
- EBARA PUMPS AMERICAS CORPORATION米国 サウスカロライナ州100%
- 嘉利特荏原ポンプ業有限公司(ポンプの中国語表記は石の下に水です)中国 浙江省51%
- Elliott Company (注)4米国 ペンシルバニア州100%
- Elliott Ebara Singapore Pte.Ltd.シンガポール100%
- 荏原機械淄博有限公司中国 山東省100%
- 荏原環境工程(中国)有限公司中国 山東省100%
- Ebara Precision Machinery Europe GmbHドイツ ヘッセン州100%
- Ebara Precision Machinery Korea Inc.韓国 平沢市100%
- 台湾荏原精密股份有限公司台湾 台北市100%
- 上海荏原精密機械有限公司中国 上海市100%
- Ebara Technologies Inc.米国 カリフォルニア州100%
- 荏原(中国)有限公司(注)3中国 北京市100%
- 水ing㈱東京都港区33%
- JP株式会社荏原エリオット
- INEBARA MACHINERY INDIA PRIVATE LIMITED
- INELLIOTT EBARA TURBOMACHINERY INDIA PRIVATE LIMITED
国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。
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出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は9,583億円、営業利益は1,138億円。前期と比べると増収増益で、売上が+10.6%、利益が+16.1%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1.1兆円 | 9,583億円 |
| 営業利益 | 1,250億円 | 1,138億円 |
| 純利益 | 995億円 | 766億円 |
| 1株あたり配当 | ¥66 | ¥66 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は4,908億円、営業利益は507億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+9.4%、営業利益は+1.2%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 1,841 | 153 | 8.3 | 81 |
| 2023年2Q | 1,797 | 185 | 10.3 | 125 |
| 2023年3Q | 1,874 | 232 | 12.4 | 143 |
| 2023年4Q | 2,081 | — | — | 254 |
| 2024年1Q | 1,938 | 193 | 10.0 | 147 |
| 2024年2Q | 2,007 | 207 | 10.3 | 145 |
| 2024年4Q | 4,722 | 580 | 12.3 | 422 |
| 2025年2Q | 4,488 | 501 | 11.2 | 313 |
| 2025年4Q | 5,095 | 637 | 12.5 | 453 |
| 2026年2Q | 4,908 | 507 | 10.3 | 336 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は4,263億円から9,583億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は11.9%。売上は8期、純利益は8期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 4,263 | — | 257 | — | 153 |
| 中東におけるポンプの販売・サービス拠点として、UAEにEbara Pumps Middle East FZE を設立。 | |||||
| 2014年3月 | 4,487 | — | 313 | — | 190 |
| インドネシアの回転機械のメンテナンス会社 PT. Turbindo Chikara Surya(現 PT. Ebara Turbomachinery Services Indonesia)を買収。 | |||||
| 2015年3月 | 4,827 | — | 363 | — | 236 |
| 熊本事業所内に半導体製造装置の生産工場及びドライ真空ポンプのサービス工場を増設竣工。 | |||||
| 2016年3月 | 4,862 | — | 365 | — | 173 |
| この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません | |||||
| 2017年3月 | 4,761 | — | 285 | — | 206 |
| 2017年12月 | 3,820 | — | 165 | — | 95 |
| 2018年12月 | 5,092 | — | 313 | — | 183 |
| 2019年12月 | 5,224 | — | 356 | — | 233 |
| 北中米におけるポンプの販売・サービス拠点として、メキシコにEbara Pumps Mexico, S.A. de C.V.を設立。 | |||||
| 2020年12月 | 5,225 | — | 358 | — | 242 |
| トルコのポンプメーカVansan Makina Sanayi ve Ticaret A.S.とVansan Makina Montaj ve Pazarlama A.S.を傘下に持つCigli Su Teknolojileri A.S.を買収。 | |||||
| 2021年12月 | 6,032 | — | 603 | — | 436 |
| 2022年12月 | 6,809 | — | 695 | — | 505 |
| 2023年12月 | 7,593 | — | 847 | — | 603 |
| 2024年12月 | 8,667 | 980 | 999 | 11.3 | 714 |
| 2025年12月 | 9,583 | 1,138 | 1,110 | 11.9 | 766 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高9,583億円のうち、営業利益として残るのは1,138億円で11.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は766億円、売上の8.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.5%6,464億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.7%1,979億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.9%1,138億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年12月期は営業CFが408億円、投資CFが−912億円で、差し引きのフリーCFは−504億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は1,435億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 340 | −331 | 33 | 9 | 938 |
| 2014年3月 | 266 | 35 | −253 | 301 | 1,023 |
| 2015年3月 | 113 | −159 | −70 | −46 | 956 |
| 2016年3月 | 215 | −143 | −97 | 72 | 912 |
| 2017年3月 | 338 | −186 | −151 | 152 | 907 |
| 2017年12月 | 442 | −79 | 113 | 363 | 1,391 |
| 2018年12月 | 346 | −159 | −464 | 187 | 1,106 |
| 2019年12月 | 267 | −241 | −202 | 26 | 953 |
| 2020年12月 | 688 | −292 | −144 | 396 | 1,205 |
| 2021年12月 | 729 | −314 | −295 | 415 | 1,365 |
| 2022年12月 | 371 | −383 | −237 | −12 | 1,161 |
| 2023年12月 | 700 | −356 | −47 | 344 | 1,481 |
| 2024年12月 | 1,009 | −486 | −319 | 523 | 1,710 |
| 2025年12月 | 408 | −912 | 168 | −504 | 1,435 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年12月期の総資産は1.1兆円。このうち返さなくてよい自己資本が5,089億円で、自己資本比率は47.0%(業種中央値65.3%より薄い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 0.50 | 1,918 | 3,128 | 37.0 |
| 2014年3月 | 0.53 | 2,150 | 3,152 | 39.2 |
| 2015年3月 | 0.57 | 2,476 | 3,228 | 41.9 |
| 2016年3月 | 0.58 | 2,504 | 3,295 | 41.6 |
| 2017年3月 | 0.59 | 2,775 | 3,110 | 46.1 |
| 2017年12月 | 0.61 | 2,848 | 3,281 | 45.3 |
| 2018年12月 | 0.59 | 2,868 | 3,048 | 47.3 |
| 2019年12月 | 0.62 | 2,713 | 3,442 | 44.1 |
| 2020年12月 | 0.64 | 2,896 | 3,552 | 44.9 |
| 2021年12月 | 0.72 | 3,123 | 4,074 | 43.4 |
| 2022年12月 | 0.83 | 3,600 | 4,680 | 43.5 |
| 2023年12月 | 0.91 | 4,099 | 5,040 | 44.8 |
| 2024年12月 | 1.01 | 4,733 | 5,197 | 47.1 |
| 2025年12月 | 1.08 | 5,089 | 5,605 | 47.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
機械 209社との比較
同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで209社中20位あたり、逆に低いのは配当利回りで209社中172位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥4,360で、1年前と比べて+44.7%。過去52週の値幅のなかでは35%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 25.4倍 |
| PER (会社予想) | 20.0倍 |
| PBR | 1.59倍 |
| 配当利回り | 1.51% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価4921円は25日線(5509円)を約11%下回り、75日線(5706円)を約14%下回る。直近1か月で14.45%下落と急落、52週高値6890円から約29%下落。RSIは36と弱気圏で、200日線(4994円)を下回った。8月17日に891万株と大量の出来高を伴って下落、その後も売りが続き、テクニカルは悪化している。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)。
PERは28.63倍、PBRは1.79倍と業界平均(PER23.18倍、PBR1.54倍)を上回り割高感がある一方、ROEは15.6%と高く収益性で評価できる。配当利回りは1.34%と業界平均2.66%を大きく下回り、株主還元は不十分。予想PER22.6倍を考慮すると成長期待を織り込んだ水準で、総合的にはほぼ妥当と判断。割安とは言えないが、高ROEを背景に業績拡大が続けば株価上昇の余地もある。一方で、利益成長に対して配当が伸び悩む点は注意。同業界平均と比較してPER・PBRがやや高めで、割安感は限定的。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 25.4倍 | 22.7倍 |
| PER (予想) | 20.0倍 | — |
| PBR | 1.59倍 | 1.50倍 |
| ROE | 15.6% | 7.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
半導体市場の成長とデータセンター需要の拡大が追い風となる一方、半導体サイクルの変動や競争激化による減速懸念がある。強気派は、生成AI向け半導体投資の増加と円安効果による収益拡大を期待する。弱気派は、半導体需要の調整局面入りや、中国市場の減速、競合他社の追随によるシェア低下を警戒する。
- 半導体投資の拡大
生成AI向け半導体需要が高く、CMP装置や真空ポンプの受注が増加。
- データセンター需要
冷却システムの需要が拡大し、新たな収益源として成長。
- 円安による利益拡大
海外売上比率が高く、円安が収益を押し上げる。
- 営業利益が前期比16%増の1,138億円2026年Q2影響強
2025年12月期営業利益は1,138億円、前期比16%増の増益
- 売上高が2年で26%増、9,583億円継続影響中
2025年12月期売上高は9,583億円と2年前から26%増加
- 営業利益率11.88%に改善通年影響中
営業利益率は2024年12月期の11.31%から11.88%に上昇
- 外国人保有比率52.4%で需給良好不定影響弱
外国人持株比率は52.4%と高く、需給を支える
- 半導体サイクル懸念
半導体市場は周期的であり、調整局面入りで設備投資が減速。
- 中国市場の減速
中国経済の不透明感が需要に影響を与える可能性。
- 競争激化
他社が追随し、価格競争やシェア低下のリスク。
- PER34.25倍と割高な評価決算発表後影響強
株価5,686円、PERは34.25倍と高水準
- 純利益の伸びが前期比7%増に鈍化通年影響中
2025年12月期純利益は766億円、前期比7%増にとどまる
- 配当利回り1.04%と低位次回株主総会影響弱
予想配当利回りは1.04%と低水準
- 株価1年で98%上昇の過熱感不定影響弱
株価は前年比98.1%上昇し、高値警戒感
- 半導体関連売上高
- 半導体市場の動向が業績に直結するため。
- 受注残高
- 将来の売上を占う指標となるため。
- 海外売上比率
- 為替影響や市場分散度を確認するため。
- データセンター関連売上
- 新規成長分野の進捗を測るため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり66円で、前期から+7.3%。いまの株価に対する利回りは1.51%。増配か配当維持が5年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年12月 | 9 | — | 33.4 |
| 2017年3月 | 12 | 33.3 | 23.7 |
| 2018年12月 | 12 | 0.0 | 41.9 |
| 2019年12月 | 12 | 0.0 | 36.3 |
| 2020年12月 | 12 | 0.0 | 36.9 |
| 2021年12月 | 33 | 171.7 | 43.0 |
| 2022年12月 | 39 | 18.4 | 41.6 |
| 2023年12月 | 46 | 18.7 | 47.2 |
| 2024年12月 | 55 | 20.1 | 54.6 |
| 2025年12月 | 59 | 7.3 | 64.8 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥66
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ36,556人。区分でいちばん多いのは外国法人で52.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が33.2%を占め、残る66.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年12月% | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 外国法人 | 48.2 | 45.9 | 44.5 | 47.4 | 48.5 | 52.3 |
| 金融機関 | 34.5 | 29.8 | 32.0 | 33.3 | 31.9 | 30.8 |
| 個人・その他 | 11.4 | 14.8 | 12.7 | 10.9 | 11.0 | 11.7 |
| 証券会社 | 2.7 | 6.6 | 8.0 | 5.5 | 6.0 | 2.7 |
| 事業法人 | 3.0 | 2.8 | 2.8 | 2.8 | 2.5 | 2.4 |
| 自己株式 | 0.0 | 3.7 | 3.7 | 0.0 | 0.0 | 1.2 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 16.87 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 7.54 |
| 03 | いちごトラスト・ピーティーイー・リミテッド(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ) | 5.14 |
| 04 | BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 2.39 |
| 05 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 2.34 |
| 06 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505301(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.52 |
| 07 | JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.46 |
| 08 | BNYM AS AGT/CLTS 10 PERCENT(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 1.34 |
| 09 | 日本証券金融株式会社 | 1.12 |
| 10 | 日本生命保険相互会社 | 1.10 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-06-22エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)変更報告6.10%+1.06pt
- 2026-06-22フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)新規の大量保有報告3.57%+0.64pt
- 2026-06-08エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)変更報告5.04%
- 2026-06-08フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)新規の大量保有報告2.93%
- 2026-04-07エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)新規の大量保有報告6.10%+1.06pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+363%、1株純資産は14期で+177%。直近期のROEは15.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 36 | 402 | 9.1 | 10.9 | 45.6 |
| 2014年3月 | 41 | 448 | 9.6 | 15.8 | 66.0 |
| 2015年3月 | 51 | 514 | 10.5 | 10.0 | 40.3 |
| 2016年3月 | 186 | 2,591 | 7.2 | 12.7 | 27.5 |
| 2017年3月 | 214 | 2,672 | 8.0 | 17.0 | 23.7 |
| 2017年12月 | 94 | 2,736 | 3.5 | 45.8 | 33.4 |
| 2018年12月 | 180 | 2,796 | 6.6 | 13.7 | 41.9 |
| 2019年12月 | 242 | 2,852 | 8.3 | 13.8 | 36.3 |
| 2020年12月 | 254 | 3,036 | 8.6 | 13.2 | 36.9 |
| 2021年12月 | 463 | 3,396 | 14.5 | 13.8 | 43.0 |
| 2022年12月 | 549 | 3,910 | 15.0 | 8.6 | 41.6 |
| 2023年12月 | 131 | 888 | 15.7 | 12.8 | 47.2 |
| 2024年12月 | 155 | 1,025 | 16.2 | 15.9 | 54.6 |
| 2025年12月 | 166 | 1,115 | 15.6 | 22.2 | 64.8 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
26名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は26名。2025/12期の役員報酬は総額1,831百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 浅見正男 | 取締役会長 指名委員会委員 | 66 |
| 細田修吾 | 取締役 代表執行役社長 CEO兼COO | 60 |
| 大枝宏之 | 取締役 取締役会議長 指名委員会委員 | 69 |
| 西山潤子 | 取締役 監査委員会委員 | 69 |
| 藤本美枝 | 取締役 報酬委員会委員 | 59 |
| 長峰明彦 | 取締役 監査委員会委員 | 68 |
| 島村琢哉 | 取締役 報酬委員会委員 | 69 |
| 髙下貞二 | 取締役 筆頭社外取締役 指名委員会委員 | 72 |
| 沼上幹 | 取締役 報酬委員会委員 | 66 |
| 北本佳永子 | 取締役 監査委員会委員 | 61 |
| 永田修 | 執行役 建築・産業カンパニープレジデント兼 Ebara Pumps Europe S.p.A.Chairman | 58 |
| 宮木貴延 | 執行役 エネルギーカンパニープレジデント 兼 Elliott Company CEO 兼 嘉利特荏原ポンプ業有限公司董事長 兼 荏原エリオットエネルギーホールディングス株式会社Chairman 兼 CEO | 53 |
残りの役員14名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 太田晃志 | 執行役 インフラカンパニープレジデント 兼 荏原環境プラント株式会社代表取締役会長 | 55 |
| 山田秀喜 | 執行役 環境カンパニープレジデント 兼 荏原環境プラント株式会社取締役 | 65 |
| 南部勇雄 | 執行役 精密・電子カンパニープレジデント 兼 装置事業部長 | 52 |
| 露木聖一 | 執行役 精密・電子カンパニー(コンポーネント事業/技術統括/安全・環境・品質担当)兼 コンポーネント事業部長 兼 台湾荏原精密股份有限公司董事長 兼 合肥荏原精密機械有限公司董事長 | 55 |
| 李承鏞 | 執行役 精密・電子カンパニー 経営戦略統括部長 | 62 |
| 渕田徹也 | 執行役 CFO(経営企画/財務/会計/税務担当)兼 経営企画統括部長 兼 荏原(中国)有限公司董事長 | 53 |
| 大﨑晃裕 | 執行役 CHRO(人事/労務/人財開発/ウェルビーイング担当)兼 人事統括部長 | 56 |
| 中山亨 | 執行役 CRO(リスク管理/法務/内部統制/EHS担当) | 67 |
| 小和瀬浩之 | 執行役 CIO(情報通信担当)兼 情報通信統括部長 | 62 |
| 三好敬久 | 執行役 CTO(技術経営戦略/研究開発/知的財産/生産プロセス革新・品質保証担当)兼 技術経営戦略統括部長 | 63 |
| 須田和憲 | 執行役 新事業開発統括部長 | 60 |
| 立山美和 | 執行役 サプライチェーン戦略統括部長 | 58 |
| 長谷川隆代 | 取締役 指名委員会委員 | 66 |
| 甲斐正之 | 執行役 インフラカンパニープレジデント | 57 |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 執行役 | 18 | 388 | 103 | 1,481 | 82 |
| 取締役(社内) | 3 | 114 | 35 | 221 | 74 |
| 社外取締役 | 8 | 105 | 24 | 129 | 16 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,298字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題12,602字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,697字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)8,519字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 半期報告書半期報告書-第162期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第161期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-23
- 半期報告書半期報告書-第161期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第160期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-27
- 半期報告書半期報告書-第160期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第160期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第159期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-28
- 四半期報告書四半期報告書-第159期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第159期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第159期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第158期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-30
- 四半期報告書四半期報告書-第158期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
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